JP2022148411A - 作業支援装置、作業支援システム及び作業支援プログラム - Google Patents

作業支援装置、作業支援システム及び作業支援プログラム Download PDF

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良樹 南
Yoshiki Minami
啓之 大石
Hiroyuki Oishi
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Abstract

【課題】荷役車両による作業時に、荷役車両と荷役車両の周囲の障害物との接触を抑制する。【解決手段】作業支援装置は、第一測距センサの出力に基づいて保持部によって保持される荷物の有無を検出する(ステップS11)。作業支援装置は、荷物がある場合に荷物の外郭サイズを取得し(ステップS19)、保持部の外郭サイズおよび荷物の外郭サイズのうち、少なくともいずれか大きい外郭サイズに基づいて保持部周辺に警戒エリアを定義する(ステップS13,S21,S22)。作業支援装置は、第二測距センサの出力に基づいて第二測距センサと荷役車両の周囲に存在する障害物との距離である第一距離を取得し(ステップS14)、第二測距センサと警戒エリアとの位置関係及び第一距離に基づいて警戒エリアと障害物との距離である第二距離を取得して、第二距離が閾値以内か否かを判定する。【選択図】図8

Description

本発明は、作業支援装置、作業支援システム及び作業支援プログラムに関する。
フォークリフトによる作業を支援するための技術が提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。特許文献1は、フォークリフトの走行方向の前方に設けられているクランプアームが、把持対象となる荷物を把持する際に、荷物の破損を抑制するための技術を示している。特許文献1に開示されるフォークリフトは、クランプアームよりも走行方向の前方に位置するように光センサを備えている。これにより、フォークリフト本体およびクランプアームが把持対象となる荷物の位置にさしかかるまでに荷物を把持する所定位置にて停止する。このため、特許文献1に開示されるフォークリフトは、荷物との接触が抑制されるとともに荷物を適切に把持でき、フォークリフトによる作業中の荷物の破損が抑制される。
また、棚内の棚段からの荷取り又は棚内の棚段への荷置き作業完了後のフォークリフトの後進走行の際に、フォークリフトに設けられている爪等が、棚段等に接触することを抑制するための技術が提案されている(例えば、特許文献2を参照。)。特許文献2に開示される制御方法は、荷取り又は荷置き作業のための作業内容や作業姿勢位置を示す物流管理データを記憶する物流管理コンピュータを備える。物流管理コンピュータにおける物流管理データには、フォーク爪等の作業機の全長と、荷物の長さと、パレットの長さのデータとが含まれる。荷取り又は荷置き作業完了時のフォークリフトの後進走行の際には、後進距離が物流管理データを基にして算出される安全後進距離以上にならない限りリフトの上昇下降動作等が制御される。これにより、フォークリフトの後進走行時にフォークリフトの爪等が棚段等に接触することが抑制される。
特開2004-189362号公報 特開平10-182094号公報
ところで、例えば工場敷地内や倉庫のようにフォークリフトを使用して荷物を運搬する作業現場では、フォークリフトの車体やフォークリフトに設けられている爪等の接触によって、荷物や建物等が破損するような事故が発生している。
この種の実際の作業では、例えば車体から突出している爪がフォークリフトのマストや積荷の死角となり、運転者にとって爪先の確認が困難となる。しかしながら、荷物や建物等への車体や爪等の接触防止策は、現状では運転者の努力に任されている。このように、運転者の努力に任せる方法では、忙しい作業現場においては手間のかかる確認作業のために十分な注意を払うことは難しく、ヒューマンエラーが生じるおそれがある。
一方、上述した方法とは異なる接触防止策としては、車両を自動運転させてフォークリフトの挙動を全て機械で制御する方法がある。しかしながら、システムを導入するコストが嵩み、既存の物流現場ではシステムの置き換えは難しいのが実情である。
上記特許文献1に記載の技術によれば、把持対象となる荷物とクランプアームとの接触を回避して、把持対象となる荷物の破損は抑制されるものの、フォークリフトの周囲の荷物や建物等への接触は回避できない。また、上記特許文献2に記載の技術によれば、リフトの上昇下降動作等が制御されて、後進走行時に爪等が棚段等に接触することが抑制される。しかし、特許文献2の制御方法では、リフトの上昇下降動作等に伴う棚段等への接触が抑制されているに過ぎず、周囲の荷物や建物等への接触は制御されていない。
本発明は、上述した状況を鑑みてなされたものであり、その目的は、荷役車両による作業時に、荷役車両と荷役車両の周囲の障害物との接触を抑制することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る作業支援装置、作業支援システム及び作業支援プログラムは、下記[1]~[8]を特徴としている。
[1]
荷物を保持する保持部を有する荷役車両による作業を支援する作業支援装置であって、
前記荷役車両に設けられた第一測距センサの出力に基づいて、前記保持部によって保持される前記荷物の有無を検出し、前記荷物がある場合に前記荷物の外郭サイズを取得する外郭情報取得部と、
前記保持部の外郭サイズを記憶する第一記憶部と、
前記保持部の前記外郭サイズおよび前記荷物の前記外郭サイズのうち、少なくともいずれか大きい外郭サイズに基づいて、前記保持部周辺に警戒エリアを定義する定義部と、
前記荷役車両に設けられた第二測距センサの出力に基づいて、前記第二測距センサと前記荷役車両の周囲に存在する障害物との距離である第一距離を取得する距離情報取得部と、
前記第二測距センサと前記警戒エリアとの位置関係及び前記第一距離に基づいて、前記警戒エリアと前記障害物との距離である第二距離を取得して、前記第二距離が閾値以内か否かを判定する判定部と、を備える、
作業支援装置。
[2]
上記[1]に記載の作業支援装置であって、
前記荷役車両に設けられた位置センサの出力に基づいて、前記荷役車両の所在位置を取得する位置情報取得部と、
前記所在位置と前記第一距離とを対応付けて記憶する第二記憶部と、を更に備え、
前記判定部は、前記第二記憶部に記憶された情報に基づいて、前記第二距離を取得して、前記第二距離が前記閾値以内か否かを判定する、
作業支援装置。
[3]
上記[1]又は上記[2]に記載の作業支援装置であって、
前記判定部が、前記第二距離が前記閾値以内であると判定した場合、警報信号を出力する警報部を更に備える、
作業支援装置。
[4]
上記[1]から上記[3]のいずれか一に記載の車両支援装置であって、
前記第一記憶部が、記憶された前記保持部の前記外郭サイズを書き換え可能に構成される、
作業支援装置。
[5]
前記第一測距センサおよび前記第二測距センサと、
上記[1]から上記[4]のいずれか一に記載の作業支援装置を有する車載器と、を備える、
作業支援システム。
[6]
上記[5]に記載の作業支援システムであって、
前記保持部は、前記荷役車両が有するマストに沿って前記荷役車両の上下方向に移動可能な状態で前記マストに保持され、
前記第一測距センサは、前記マストの上端に設けられている、
作業支援システム。
[7]
上記[5]又は上記[6]に記載の作業支援システムであって、
前記第一測距センサおよび前記第二測距センサは、単一又は複数の測距センサで構成される、
作業支援システム。
[8]
荷物を保持する保持部を有する荷役車両による作業を支援する作業支援プログラムであって、コンピュータに、
前記荷役車両に設けられた第一測距センサの出力に基づいて、前記保持部によって保持される前記荷物の有無を検出し、前記荷物がある場合に前記荷物の外郭サイズを取得するステップと、
前記保持部の外郭サイズを記憶するステップと、
前記保持部の前記外郭サイズおよび前記荷物の前記外郭サイズのうち、少なくともいずれか大きい外郭サイズに基づいて、前記保持部周辺に警戒エリアを定義するステップと、
前記荷役車両に設けられた第二測距センサの出力に基づいて、前記第二測距センサと前記荷役車両の周囲に存在する障害物との距離である第一距離を取得するステップと、
前記第二測距センサと前記警戒エリアとの位置関係及び前記第一距離に基づいて、前記警戒エリアと前記障害物との距離である第二距離を取得して、前記第二距離が閾値以内か否かを判定するステップと、
を実行させるための作業支援プログラム。
上記[1]の構成の作業支援装置、上記[5]の構成の作業支援システム、および、上記[8]の構成の作業支援プログラムによれば、第二測距センサと荷役車両の周囲に存在する障害物との距離である第一距離に基づいて、警戒エリアと障害物との距離である第二距離が取得されて、第二距離が閾値以内か否かが判定される。例えば、第二距離が閾値以内であると判定した場合、警戒エリア内の荷役車両の保持部又は保持部に保持されている荷物が障害物と接触するおそれを検知する。したがって、荷役車両による作業時に、荷役車両と障害物との接触を未然に抑制できる。
上記[2]の構成の作業支援装置によれば、位置センサの出力に基づいて取得された荷役車両の所在位置と第一距離とを対応付けて記憶した情報に基づいて、第二距離を取得して、第二距離が閾値以内か否かを判定できる。例えば、測距センサから周囲が見通せない場合、上述した記憶した情報に基づいて取得した第二距離から、荷役車両と障害物との接触のおそれを回避できる。
上記[3]の構成の作業支援装置によれば、第二距離が閾値以内であると判定した場合、警報部が警報信号を出力して、保持部又は荷物が障害物と接触するおそれを確実に運転者に報知できる。
上記[4]の構成の作業支援装置によれば、記憶された保持部の外郭サイズが書き換え可能であるため、フォークリフトの車種が限定されない。
上記[6]の構成の作業支援システムによれば、第一測距センサが保持部に近いマストの上端に設けられているため、保持部又は荷物が障害物と接触するおそれを正確に判定できる。
上記[7]の構成の作業支援システムによれば、例えば第一測距センサおよび第二測距センサが単一の測距センサであれば、荷役車両への部品点数を削減できる。一方、第一測距センサおよび第二測距センサが複数の測距センサであれば、それぞれの機能に応じて荷役車両の最適な箇所に設けることができ、保持部又は荷物が障害物と接触するおそれを正確に判定できる。
このように、本発明によれば、荷役車両による作業時に、荷役車両と荷役車両の周囲の障害物との接触を抑制できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の一実施形態における作業支援システムのハードウェア構成を示すブロック図である。 図2は、作業中のフォークリフトの外観及び荷物の例を示す側面図である。 図3は、測距センサとフォークリフトとの関係の一例を示す側面図である。 図4は、荷物を保持していない場合の警戒エリアを示す図2のA部拡大斜視図である。 図5(a)は、爪よりも積荷奥行が短い場合の警戒エリアを示す図4に相当する図であり、図5(b)は、爪よりも積荷奥行が長い場合の警戒エリアを示す図4に相当する図である。 図6は、作業中のフォークリフトの外観及び周囲の態様の例を示す上面図である。 図7は、本発明の一実施形態における作業支援システムを実現するための機能上の構成例を示すブロック図である。 図8は、図7に示す運転支援装置における走行状態判定動作の例を示すフローチャートである。
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
<システムの構成>
図1に示した作業支援システムは、各々の荷役車両(フォークリフト90)に搭載した状態で使用される車載器10(作業支援装置)と、各荷役車両、作業者、作業内容等を管理するために所定の事務所に設置される事務所PC30とを含んでいる。詳細については後述するが、本実施形態の車載器10は主要な機能として、フォークリフト90による作業時に、フォークリフト90とフォークリフト90の周囲の障害物101との接触を抑制するために役立つ作業支援機能を備えている。障害物101とは、フォークリフト90で運搬しようとする荷物100以外のもの(例えば運搬対象とならない荷物)が挙げられる。
なお、車載器10と事務所PC30との間は、ネットワークを介して接続されていなくてもよく、その場合、車載器10は、車載器で記録したデータを保持するメモリカード65を読み込む構成にする。また、車載器10は例えばドライブレコーダのように一般的な車載器の機能を含むものであってもよい。
事務所PC30は、事務所に設置された汎用のコンピュータ装置で構成され、荷役車両の稼働状況や荷物の運搬量などを管理する。図1の例では、車載器10と事務所PC30との間で行われるデータ通信を中継するためにアクセスポイント80が設置されている。アクセスポイント80と車載器10との間の無線通信については、LTE(Long Term Evolution)/5G(5th Generation)等のモバイル通信網(携帯回線網)で行われてもよいし、無線LAN(Local Area Network)で行われてもよい。
車載器10は、様々な信号の入力又は出力を可能にするために、様々なインタフェース(I/F)12A、12B、13、14、16、19、及び29を備えている。
速度I/F12Aは、車両側に搭載されている車速センサ51の出力する車速パルス信号を入力するための機能を有する。エンジン回転I/F12Bは、車両側から出力されるエンジン回転パルス信号を入力するための機能を有する。外部入力I/F13は様々な外部信号の入力に利用される。
センサ入力I/F14は、様々なセンサの信号を入力するために利用される。図1の例では、Gセンサ28及びジャイロセンサ52がセンサ入力I/F14に接続されている。Gセンサ28は、この車載器10を搭載する車両に加わった様々な方向の加速度の大きさを検知する。ジャイロセンサ52は、この車載器10を搭載する車両の角速度を検知することにより、水平面内における車両の旋回速度や方向の変化を示す信号を出力できる。
アナログ入力I/F29は、様々なアナログ信号の入力に利用される。
測距センサI/F16は、測距センサ23を接続するための機能を有している。すなわち、測距センサ23が出力する信号を取り込んでコンピュータの処理に適した所定のデジタルデータに変換する機能を有している。
本実施形態では、測距センサ23は、爪91(保持部)によって保持される荷物100の有無を検出する第一測距センサ、および、障害物101との距離を検出する第二測距センサとして機能し、本実施形態では一種類のセンサから構成される。すなわち、測距センサ23が出力する信号は、爪91によって保持される荷物100(以下「積荷100」ともいう。)の有無、および、障害物101との距離の情報を含む。なお、荷物検知用のセンサ(第一測距センサ)および障害物01との距離検知用のセンサ(第二測距センサ)は、一又は複数の測距センサ23から構成されていてもよいし、それぞれ別の、一又は複数の測距センサで構成されてもよい。
音声I/F19は、音声による注意喚起などに利用可能な所定の音声信号を生成する機能を有している。
車載器10における主要な機能を実現する制御部11は、マイクロコンピュータ(CPU)のプロセッサを主体とする電子回路により構成されている。このマイクロコンピュータは、不揮発メモリ26Aなどに予め保持されているプログラムを実行することにより、後述する車載器10の制御機能を実現する。
制御部11の入力に、上述の各インタフェース12A、12B、13、14、16、及び29が接続されている。また、制御部11の出力に音声I/F19を介してスピーカ20が接続されている。
また、GPS受信部15、記録部17、表示部27、電源部25、通信部24、不揮発メモリ26A、揮発メモリ26B、カードI/F18、RTC部21、スイッチ入力部22、及び信号出力部53が制御部11に接続されている。
GPS受信部15は、複数のGPS(Global Positioning System)衛星からの電波を、アンテナ15aを介して受信する。GPS受信部15が受信した複数の受信信号に基づいて、現在位置を表す情報を計算して得ることができる。
記録部17は、例えば測距センサ23が出力する検出したデータなどを自動的に記録して一定時間保持するために利用される。
表示部27は、車載器10の操作に必要な文字などの可視情報や、運転操作に関する注意喚起の情報などを運転者が視認できるように表示するために利用できる。
電源部25は、車両側から供給される電源電力に基づいて安定した電源電力を生成し、生成した電源電力を制御部11を含む車載器10内の各回路に対して供給する。
通信部24は、この車載器10とアクセスポイント80との間でデータ通信するための無線通信機能を提供する。
不揮発メモリ26Aは、半導体メモリにより構成され、制御部11のマイクロコンピュータが実行可能なプログラムや、制御上必要になる各種定数データ、テーブルなどを予め保持している。
揮発メモリ26Bは、制御部11が処理中に生成するデータなどを一時的に保持するために利用される。
カードI/F18には、運転者が所持するメモリカード65が挿抜自在に接続される。制御部11は、カードI/F18に装着されたメモリカード65からデータを読み出すことができ、制御部11が生成した各種データをカードI/F18を介してメモリカード65に書き込むこともできる。
RTC(Real Time Clock)部21は、時計の機能を有する集積回路により構成されている。すなわち、RTC部21は、現在時刻の情報を生成したり、経過時間などを把握することができる。
スイッチ入力部22は、車載器10の操作に必要な各種スイッチの状態を表す信号を入力するために利用される。
信号出力部53は、例えば荷役車両の運転を制限するために利用可能な運転制限信号SGA、SGBを車載器10から出力することができる。運転制限信号SGAは、例えば荷役車両の走行速度を制限する目的で利用することが想定される。運転制限信号SGBは、例えば荷役車両における旋回速度を制限する目的で利用することが想定される。
一方、事務所PC30は、汎用のオペレーティングシステムで動作するPCである。事務所PC30は、荷役車両の運転状況を把握したり、荷物の運搬量などを把握するための稼働管理装置として利用できる。事務所PC30は、制御部(CPU)31、通信部32、表示部33、記憶部34、カードI/F35、操作部36、出力部37、音声I/F38、及び外部I/F48を有する。
制御部31は、事務所PC30の各部を統括的に制御する。通信部32は、アクセスポイント80を介して車載器10と通信可能である。
表示部33は、各荷役車両の稼働管理に利用可能な様々な情報を表示することができる。記憶部34は、各荷役車両に搭載された車載器10が生成したデータを取得して管理することができる。
カードI/F35には、メモリカード65が挿抜自在に装着される。カードI/F35は、車載器10で記録された様々なデータをメモリカード65から入力するために利用される。操作部36は、キーボードやマウス等を有し、事務所PC30の管理者の操作を受け付ける。出力部37は、各種データを出力する。音声I/F38には、マイク41及びスピーカ42が接続される。管理者は、マイク41及びスピーカ42を用いて音声通話を行うことも可能である。
外部I/F48には、運行データデータベース(DB)、ハザードマップデータベース(DB)といった外部記憶装置(図示せず)等が接続可能である。ハザードマップDBは、フォークリフトのような荷役車両が事故を起こしやすい特定地点を表すデータなどを保持することができる。
<測距センサ>
測距センサ23としては、光の位相差を活用したLiDAR(Light Detection and Ranging)、電波を使用したRADAR(Radio Detection and Ranging)、および、超音波を使用した超音波センサを用いることができる。ほかにも、赤外光を使用したToF(Time Of Flight)カメラを用いることができる。ToFカメラで取得された画像では、センサの位置に近いほど暖色で、遠いほど寒色で、障害物101との距離が表現されるため、色によって、障害物101の形状及び距離を把握できる。測距センサ23は、障害物101等との距離を取得できるものであれば上記したものに限らない。
<荷役車両の具体例>
作業中のフォークリフトの外観及び荷物の例を図2に示す。図2において左側がフォークリフトの前進方向を表し、右側が後退方向を表している。
図2に示すように、フォークリフト90は、車両本体から運転席の前方に長く突出する複数の(本実施形態では2つの)爪91(荷役車両の一部分)及びバックレスト92を有している。爪91及びバックレスト92は、マスト93に沿って上下方向に昇降可能な状態でマスト93に支持されて、車両本体に取り付けられている。また、フォークリフト90は、所定の昇降機構を駆動することにより、爪91及びバックレスト92の位置を上下方向に駆動することができる。更に、フォークリフト90には、爪91及びバックレスト92を支持しているマスト93の傾斜角度を変更する駆動機構が備わっており、爪91及びバックレスト92のチルト角を調整することができる。
一方、フォークリフト90で運搬しようとする様々な荷物100は、一般的には地面98上に配置された載置台であるパレット110上に載置された状態で保管されている。したがって、この荷物100を実際に運搬する際には、図2のように爪91を下方に下げた状態でフォークリフト90をパレット110に向かって前進させ、パレット110の内側に爪91を通した状態にする。その状態でフォークリフト90が爪91を上方に持ち上げると、パレット110上に載置されている荷物100をパレット110と共に持ち上げることができる。そして、荷物100及びパレット110を持ち上げた状態でフォークリフト90を移動すれば、荷物100及びパレット110を運搬することができる。
ところで、例えば工場敷地内や倉庫のようにフォークリフトを使用して荷物を運搬する作業現場では、作業時にフォークリフト90とフォークリフト90の周囲の障害物101とが接触してしまい、障害物101(例えば運搬対象とならない荷物や倉庫の壁等)が破損するような事故が度々発生している。
この種の実際の作業では、フォークリフト90の車体から突出している爪91がフォークリフト90のマスト93や積荷100の死角となり、運転者にとって爪91の先端付近の確認が困難となる。同様に、爪長さLfよりも積荷奥行Lcが大きい場合(図5(b)参照)、運転者にとって積荷の前端付近の確認が困難になる。
このような状況下においても、障害物101への爪91の先端や積荷100の前端の接触防止策は、運転者の努力に任されている。しかしながら、忙しい作業現場においては手間のかかる確認作業のために十分な注意を払うことは難しく、ヒューマンエラーが生じるおそれがある。
図1に示した車載器10及びフォークリフト90の移動を管理する事務所PC30は、フォークリフト90による作業時に、フォークリフト90と障害物101との接触を抑制するために役立つ作業支援機能を備えている。本実施形態では、作業支援に必要な情報を取得するためにフォークリフト90の車体に取り付けた測距センサ23を利用する。
<測距センサの取付位置、検知範囲>
爪91によって保持される荷物100の有無、および、障害物101との距離を検出するための測距センサ23とフォークリフト90との関係の一例を図3に示す。
図3に示した例では、測距センサ23が左右のマスト93の上端にそれぞれ設置され、検知方向は、各測距センサ23を中心として爪91の先端を含むように周囲180度をそれぞれ検知できるように調整してある(図6参照)。つまり、図6に示した検知範囲23Aの領域が検知対象になるので、フォークリフト90の爪91、積荷100および障害物101を測距センサ23で検知することができる。本実施形態では、測距センサ23は、左右の測距センサ23の検知範囲23Aがそれぞれ重なり合う共通範囲23Bが存在するようにマスト93に設けられている。
なお、例えばフォークリフト90の爪91が積荷100を保持している場合、測距センサ23は爪91の先端を検知することができない。
<警戒エリア>
フォークリフト90が荷物100を保持していない場合の警戒エリアCAの一例を図4に示す。更に、フォークリフト90が荷物100を保持している場合の警戒エリアCAの一例を図5に示す。なお、図5に示した例では、パレット110の図示を省略している。
図4に示した例では、フォークリフト90は荷物100を保持していない。このような場合、フォークリフト90の爪91の外郭サイズが警戒エリアCAとなる。すなわち、フォークリフト90が荷物100を保持していない場合の警戒エリアCAは、爪長さLf×爪最大広げ幅Wfからなる領域である。
図5(a)に示した例では、フォークリフト90は、爪長さLfよりも積荷奥行Lcが小さい荷物100aを保持している。なお、爪最大広げ幅Wfと積荷横幅Wcは等しい。このような場合、警戒エリアCAは、爪長さLf×積荷横幅Wc(爪最大広げ幅Wf)からなる領域である。
図5(b)に示した例では、フォークリフト90は、爪長さLfよりも積荷奥行Lcが大きい荷物100bを保持している。なお、爪最大広げ幅Wfと積荷横幅Wcは等しい。このような場合、警戒エリアCAは、積荷奥行Lc×積荷横幅Wc(爪最大広げ幅Wf)からなる領域である。
すなわち、警戒エリアCAは、爪長さLfおよび積荷奥行Lcのうち大きい方×爪最大広げ幅および積荷横幅Wcのうち大きい方からなる領域であり、爪91の稼働範囲を含む爪91周辺領域に定義される。
<第一距離、第二距離>
作業中のフォークリフト90の外観及び周囲の態様の一例を図6に示す。図6を例に、第一距離L1および第二距離L2について説明する。
図6に示すように、第一距離L1は、測距センサ23が障害物101を検知して出力した情報に基づいて後述する距離情報取得部74にて取得される、測距センサ23とフォークリフト90の周囲に存在する障害物101との距離である。距離情報取得部74は、フォークリフト90の進行方向を基準として、障害物101がいずれの方向に位置するかの情報と共に、障害物101との距離情報(第一距離L1)を取得できる。第二距離L2は、測距センサ23と警戒エリアCAとの位置関係及び第一距離L1に基づいて、判定部76にて取得される警戒エリアCAと障害物101との距離である。測距センサ23は、一例として、上面視において、警戒エリアCAの縁部に隣接する位置に配置される。判定部76は、一例として、左側又は右側の測距センサ23の位置を原点とした二次元座標上に、警戒エリアCAおよび障害物101を配置して、第二距離L2を算出する。第二距離L2は、警戒エリアCAと障害物101との最短距離のみが取得されてもよいし、最短距離から最長距離までのすべての距離が取得されてもよい。
<作業支援システムを実現するための機能上の構成>
本発明の一実施形態における作業支援システムを実現するための機能上の構成の一例を図7に示す。
図7に示した作業支援システムを実現するための機能上の構成は、作業支援装置70を含んで構成される。詳細は後述するが、本実施形態では、作業支援装置70は車載器10に適用した一例を説明する。
作業支援システムを実現するための機能上の構成は、入力部61、測距センサ23、作業支援装置70および警報部62を含む。
入力部61は、タッチパネル、キーボードやマウス等を有し、管理者の入力を受け付ける。入力部からは、予め測定された爪長さLfおよび爪最大広げ幅Wfを含む爪91の外郭サイズ、および、第二距離L2の閾値が入力される。
閾値は、予め実験や計算等によって導出され、第二距離L2が閾値以上であればフォークリフト90が障害物101と接触しない値が設定されてもよいし、第二距離L2が閾値以内であればフォークリフト90が障害物101と接触するおそれのある値が設定されてもよい。
警報部62は、障害物101への接触のおそれをフォークリフト90の運転者に報知するための警報信号を生成する。警報信号により、例えば音声I/F19が音声信号を生成し、運転者に注意喚起するための音声アナウンスをスピーカ20から出力する。また、表示部27の画面上に注意喚起のメッセージが出力される。
作業支援装置70は、入力部61から入力される信号および測距センサ23から出力される信号の入力または出力を可能にするために、様々な機能を備えている。作業支援装置70は、第一記憶部71、外郭情報取得部72、定義部73、距離情報取得部74、第二記憶部75および判定部76を備えている。
第一記憶部71は、入力部61から入力された爪長さLfおよび爪最大広げ幅Wfを含む爪91の外郭サイズを記憶する。なお、第一記憶部71は、爪91の外郭サイズを書き換え可能に記憶している。
外郭情報取得部72は、測距センサ23の出力に基づいて、爪91によって保持されている荷物100の有無を検出し、荷物100がある場合に荷物100の外郭サイズを取得する。
定義部73は、爪91の外郭サイズおよび積荷100(荷物100)外郭サイズのうち、少なくともいずれか大きい外郭サイズに基づいて、爪91周辺に警戒エリアCAを定義する。
距離情報取得部74は、測距センサ23の出力に基づいて、測距センサ23とフォークリフト90の周囲に存在する障害物101との距離である第一距離L1を取得する。
第二記憶部75は、後述する位置センサの出力に基づいて取得されたフォークリフト90の所在位置と第一距離L1とを対応付けた情報を記憶する。
判定部76は、第一距離L1に基づいて、警戒エリアCAと障害物101との距離である第二距離L2を取得して、第二距離L2が閾値以内か否かを判定する。
作業支援装置70を構成する作業支援装置70は、第一記憶部71、外郭情報取得部72、定義部73、距離情報取得部74、第二記憶部75および判定部76は、図1に示す車載器10の各構成要素に相当する。例えば、第一記憶部71は不揮発メモリ26Aに相当し、外郭情報取得部72、定義部73、距離情報取得部74、判定部76はCPU11(制御部11)に相当し、第二記憶部75は記録部17に相当する。
なお、作業支援装置70は、事務所PC30に設けられてもよい、このような場合、車載器10と事務所PC30との間の通信により、作業支援システム全体として適切に動作するように機能させることができる。
<位置センサ、位置情報取得部>
車載器10には、位置センサおよび位置センサの出力に基づいて取得されたフォークリフト90の所在位置を取得する位置情報取得部が設けられている。位置センサおよび位置情報取得部は、図1に示す車載器10のGPS受信部15およびCPU11に相当する。
位置センサおよび位置情報取得部としては、GPSの代わりにビーコンを利用することもできる。ほかにも、位置センサおよび位置情報取得部としては、wi-fi電波強度、地磁気センサ、Quuppa(登録商標)および自律航法を利用することで、フォークリフト90の位置情報の精度を向上できる。
<走行状態判定動作>
図1および図7に示す車載器10における走行状態判定動作の例を図8に示す。
車載器10の制御部11は、不揮発メモリ26A上にある所定のプログラムを実行することにより、図8に示した走行状態判定動作を行うことができる。フォークリフト90が、移動を開始すると、制御部11は、測距センサ23が爪91を検出できるか否か、すなわち、測距センサ23が爪91を検知したか否かを判断する(ステップS11)。爪91が検知されると、制御部11はステップS12の処理に進む。
測距センサ23が爪91を検知した場合、フォークリフト90は荷物100を保持していない(図4参照)。したがって、制御部11は、積荷100なしと判断する(ステップS12)。
積荷100なしと判断されると、定義部73(制御部11)は、予め管理者が入力部61を操作することによって第一記憶部71(不揮発メモリ26A)に記憶させた爪長さLfおよび爪最大広げ幅Wfからなる領域を、警戒エリアCAとして定義する(ステップS13)。そして、制御部11は、ステップS14の処理に進む。
警戒エリアCAが定義されると、測距センサ23はフォークリフト90の周囲(検知範囲23A内)に存在する床、壁や棚等の物体までの距離情報(測距センサ23と物体との距離)を取得して、周囲の地形を計測する(ステップS14)。ステップS14において、位置情報取得部(GPS受信部15)は位置センサの出力に基づいてフォークリフト90の所在位置を取得する。計測した距離情報は、フォークリフト90の所在位置に対応付けて、記録部17(第二記憶部75)に記憶される。
続いて、制御部11は、フォークリフト90の周囲に障害物101が存在するか否かを検知する(ステップS15)。ステップS15において、制御部11は、一例として、測距センサ23の検知方向が連続的に変化する場合において、検知された距離の変化が連続的であるときは、検知した物体が床(地面)であると判定し、検知した物体が床でない場合に障害物101ありと検知する。フォークリフト90の周囲に障害物101が存在しない(すなわち、測距センサ23が障害物101を検知しなかった)場合、制御部11はステップS11の処理に戻り、繰り返しプログラムが実行される。一方、フォークリフト90の周囲に障害物101が存在する(すなわち、測距センサ23が障害物101を検知した)場合、制御部11はステップS16の処理に進む。
フォークリフト90の周囲に障害物101が検知されると、測距センサ23の出力に基づいて、距離情報取得部74(制御部11)が測距センサ23と障害物101との距離である第一距離L1を取得する。第一距離L1が取得されると、判定部76(制御部11)が、測距センサ23と警戒エリアCAとの位置関係及び取得した第一距離L1に基づいて、警戒エリアCAと障害物101との距離である第二距離L2を取得して、第二距離が閾値以内か否かを判定する。すなわち、判定部76は、障害物101が警戒エリアCAに入りそうか否かを判定する(ステップS16)。
ステップS16で障害物101が警戒エリアCAに入らない(すなわち、第二距離L2が閾値以上である)場合、ステップS11の処理に戻り、繰り返しプログラムが実行される。一方、ステップS16で障害物101が警戒エリアCAに入りそうな(すなわち、第二距離L2が閾値以内である)場合、ステップS17の処理に進む。
障害物101が警戒エリアCAに入りそう、すなわち、第二距離が閾値以内であると判定されると、警報部62は警報信号を生成する。警報信号により、例えば音声I/F19が音声信号を生成し、運転者に注意喚起するための音声アナウンスをスピーカ20から出力する。つまり、運転者にフォークリフト90が障害物101と接触のおそれがあると報知するため、警報が鳴動する(ステップS17)。そして、ステップS11に戻り、繰り返しプログラムが実行される。なお、警報は、表示部27の画面上に出力される注意喚起のメッセージでもよい。
ステップS11で爪が検知されなかった場合、制御部11はステップS18の処理に進む。測距センサ23が爪91を検知しなかった場合、フォークリフト90は荷物100を保持している(図5参照)。したがって、制御部11は、積荷100ありと判断する(ステップS18)。
積荷100ありと判断されると、外郭情報取得部72(制御部11)が測距センサ23の出力に基づいて、積荷奥行Lcおよび積荷横幅Wcを計測する(ステップS19)。
積荷100の外郭サイズが計測されると、判定部76は爪長さLfが積荷奥行Lcよりも大きいか否かを判定する(ステップS20)。爪長さLfが積荷奥行Lcよりも大きい場合にはステップS21に進み、爪長さLfが積荷奥行Lcよりも小さい場合にはステップS22の処理に進む。
なお、本実施形態では、爪最大広げ幅Wfと積荷横幅Wcは等しいものとする。このため、判定部76による爪最大広げ幅Wfが積荷横幅Wcよりも大きいか否かの判定が省略されている。しかし、ステップS20において爪最大広げ幅Wfが積荷横幅Wcよりも大きいか否かが判定されてもよい。
ステップS20において、爪長さLfが積荷奥行Lcよりも大きい場合、定義部73は、爪長さLfおよび積荷横幅Wcからなる領域を、警戒エリアCAとして定義する(ステップS21)。ステップS21によって、警戒エリアCAが定義されると、ステップS14に進み、その後、ステップS15~ステップS17の処理を経てステップS11の処理に戻る。
同様に、爪長さLfが積荷奥行Lcよりも小さい場合、定義部73は、積荷奥行Lcおよび積荷横幅Wcからなる領域を、警戒エリアCAとして定義する(ステップS22)。ステップS22によって、警戒エリアCAが定義されると、ステップS14に進み、その後、ステップS15~ステップS17の処理を経てステップS11の処理に戻る。
上述した一連の処理は、一例として、フォークリフト90のイグニッション電源がオンの間、繰り返し且つ継続的に実行される。したがって、フォークリフト90が移動をしている間、車載器10は、ステップS14において、取得したフォークリフト90の所在位置と、第一距離L1と、を対応付けて、時系列データとして、第二記憶部75に記憶させることができる。
フォークリフト90の所在位置と第一距離L1とが対応付けて記憶(例えば、2次元マッピング)されると、判定部76は、第二記憶部75に記憶された情報に基づいて、第二距離L2を取得して、第二距離L2が閾値以内か否かを判定することができる(ステップS15、S16)。
フォークリフト90の所在位置と第一距離L1とを対応付けた記憶とは、例えば検知した障害物101に対して警戒エリアCAの移動の様子を取得して、警戒エリアCAと障害物101との相対位置を繰り返し且つ継続的に取得することによって実現される。なお、フォークリフト90の所在位置と第一距離L1とは、マッピング以外の形式で記憶されてもよい。
更に、フォークリフト90の所在位置と第一距離L1とを対応付けて記憶した情報は、2次元的なものに限定されず、高さ方向を考慮した3次元的なものであってもよい。
そして、障害物101が警戒エリアCAに入らない場合、ステップS11に戻り、繰り返しプログラムが実行される。一方、ステップS16で障害物101が警戒エリアCAに入りそうな場合、ステップS17の処理に進む。
例えば、フォークリフト90が大きな荷物100を積んでいる場合、測距センサ23は前方を検知できず、更には、乗務員は前方を目視し難くなるため、フォークリフト90は必然的にバック走行となる。このため、荷置きするときには、必然的に目的地を通り越して、短距離前進に転じて荷置きすることになる。
このような場合、フォークリフト90の所在位置と第一距離L1とが対応付けて記憶(例えば、マッピング)されていると、荷置きの際、目的地を一度通り越していることもあり目的地が第二記憶部75に記憶されているため、フォークリフト90が障害物101と接触しそうな場合には、警報が鳴動する。
このように、本実施形態では、位置センサの出力に基づいて位置情報取得部が取得したフォークリフト90の所在位置と第一距離L1とが対応付けられて記憶されて、この記憶された情報に基づいて取得された第二距離L2を基に、フォークリフト90と障害物101との接触のおそれを回避できる。
なお、上述したように、位置センサおよび位置情報取得部が設けられなくともプログラムは適切に実行される。このため、走行状態判定動作は、位置センサおよび位置情報取得部を活用する工程を有していてもよいし、有していなくてもよい。 また、ステップS15の処理を省略してもよい。制御部11は、フォークリフト90の周囲にある物体との距離(測距センサ23と物体との距離である第一距離L1)を計測する(ステップS14)都度、ステップS16の処理を行ってもよい。すなわち、制御部11は、測距センサ23が第一距離L1を計測する都度、警戒エリアCAとこの物体との距離(第二距離L2)を取得して、第二距離L2が閾値以内か否かを判定してもよい。
<他の形態>
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
本実施形態では、走行状態判定動作において第二距離L2が閾値以内であるとフォークリフト90と障害物101とが接触するおそれがあると判定されるが、例えばフォークリフト90の進行方向について考慮されてもよい。すなわち、フォークリフト90の進行方向によっては、第二距離L2が閾値以内であったとしても、フォークリフト90は障害物101から遠ざかることになる。このような場合、走行状態判定動作においてフォークリフト90の進行方向が考慮されていると、警報を鳴動せずに済む。
ここで、上述した本発明に係る作業支援装置、作業支援システム及び作業支援プログラムの実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[8]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
荷物(100)を保持する保持部(爪91)を有する荷役車両(フォークリフト90)による作業を支援する作業支援装置であって、
前記荷役車両に設けられた第一測距センサ(23)の出力に基づいて、前記保持部によって保持される前記荷物の有無を検出し、前記荷物がある場合に前記荷物の外郭サイズを取得する外郭情報取得部(72)と、
前記保持部の外郭サイズ(図4参照)を記憶する第一記憶部(71)と、
前記保持部の前記外郭サイズおよび前記荷物の前記外郭サイズのうち、少なくともいずれか大きい外郭サイズに基づいて、前記保持部周辺に警戒エリアを定義する定義部(73)と、
前記荷役車両に設けられた第二測距センサ(23)の出力に基づいて、前記第二測距センサと前記荷役車両の周囲に存在する障害物(101)との距離である第一距離(L1)を取得する距離情報取得部(74)と、
前記第二測距センサと前記警戒エリアとの位置関係及び前記第一距離に基づいて、前記警戒エリア(CA)と前記障害物との距離である第二距離(L2)を取得して、前記第二距離が閾値以内か否かを判定する判定部(76)と、を備える、
作業支援装置。
[2]
上記[1]に記載の作業支援装置であって、
前記荷役車両に設けられた位置センサの出力に基づいて、前記荷役車両の所在位置を取得する位置情報取得部(GPS受信部15)と、
前記所在位置と前記第一距離とを対応付けて記憶する第二記憶部(75)と、を更に備え、
前記判定部は、前記第二記憶部に記憶された情報に基づいて、前記第二距離を取得して、前記第二距離が前記閾値以内か否かを判定する、
作業支援装置。
[3]
上記[1]又は上記[2]に記載の作業支援装置であって、
前記判定部が、前記第二距離が前記閾値以内であると判定した場合、警報信号を出力する警報部(62)を更に備える、
作業支援装置。
[4]
上記[1]から上記[3]のいずれか一に記載の車両支援装置であって、
前記第一記憶部が、記憶された前記保持部の前記外郭サイズを書き換え可能に構成される、
作業支援装置。
[5]
前記第一測距センサおよび前記第二測距センサ(23)と、
上記[1]から上記[4]のいずれか一に記載の作業支援装置を有する車載器(10)と、を備える、
作業支援システム。
[6]
上記[5]に記載の作業支援システムであって、
前記保持部は、前記荷役車両が有するマスト(93)に沿って前記荷役車両の上下方向に移動可能な状態で前記マストに保持され、
前記第一測距センサは、前記マストの上端に設けられている、
作業支援システム。
[7]
上記[5]又は上記[6]に記載の作業支援システムであって、
前記第一測距センサおよび前記第二測距センサは、単一又は複数の測距センサで構成される、
作業支援システム。
[8]
荷物を保持する保持部を有する荷役車両による作業を支援する作業支援プログラムであって、コンピュータ(制御部11)に、
前記荷役車両に設けられた第一測距センサの出力に基づいて、前記保持部によって保持される前記荷物の有無を検出し(S11)、前記荷物がある場合に前記荷物の外郭サイズを取得するステップ(S19)と、
前記保持部の外郭サイズを記憶するステップ(S19)と、
前記保持部の前記外郭サイズおよび前記荷物の前記外郭サイズのうち、少なくともいずれか大きい外郭サイズに基づいて、前記保持部周辺に警戒エリアを定義するステップ(S13、S21、S22)と、
前記荷役車両に設けられた第二測距センサの出力に基づいて、前記第二測距センサと前記荷役車両の周囲に存在する障害物との距離である第一距離を取得するステップ(S14、S16)と、
前記第二測距センサと前記警戒エリアとの位置関係及び前記第一距離に基づいて、前記警戒エリアと前記障害物との距離である第二距離を取得して、前記第二距離が閾値以内か否かを判定するステップ(S16)と、
を実行させるための作業支援プログラム。
10 車載器
11 制御部(CPU)
12A,12B,13,14,16,18,19 インタフェース(I/F)
15 GPS受信部
15a アンテナ
17 記録部
20 スピーカ
21 RTC部
22 スイッチ入力部
23 測距センサ(第一測距センサ、第二測距センサ)
23A 検知範囲
23B 共通範囲
24 通信部
25 電源部
26A 不揮発メモリ
26B 揮発メモリ
27 表示部
28 Gセンサ
31 制御部
32 通信部
33 表示部
34 記憶部
36 操作部
37 出力部
41 マイク
42 スピーカ
51 車速センサ
52 ジャイロセンサ
53 信号出力部
61 入力部
62 警報部
65 メモリカード
70 作業支援装置
71 第一記憶部
72 外郭情報取得部
73 定義部
74 距離情報取得部
75 第二記憶部
76 判定部
80 アクセスポイント
90 フォークリフト
91 爪
92 バックレスト
93 マスト
98 地面
100,100a,100b 荷物(積荷)
101 障害物
110 パレット
CA 警戒エリア
L1 第一距離
L2 第二距離
Lf 爪長さ
Wf 爪最大広げ幅
Lc 積荷奥行
Wc 積荷横幅

Claims (7)

  1. 荷物を保持する保持部を有する荷役車両による作業を支援する作業支援装置であって、
    前記荷役車両に設けられた第一測距センサの出力に基づいて、前記保持部によって保持される前記荷物の有無を検出し、前記荷物がある場合に前記荷物の外郭サイズを取得する外郭情報取得部と、
    前記保持部の外郭サイズを記憶する第一記憶部と、
    前記保持部の前記外郭サイズおよび前記荷物の前記外郭サイズのうち、少なくともいずれか大きい外郭サイズに基づいて、前記保持部周辺に警戒エリアを定義する定義部と、
    前記荷役車両に設けられた第二測距センサの出力に基づいて、前記第二測距センサと前記荷役車両の周囲に存在する障害物との距離である第一距離を取得する距離情報取得部と、
    前記第二測距センサと前記警戒エリアとの位置関係及び前記第一距離に基づいて、前記警戒エリアと前記障害物との距離である第二距離を取得して、前記第二距離が閾値以内か否かを判定する判定部と、を備える、
    作業支援装置。
  2. 請求項1に記載の作業支援装置であって、
    前記荷役車両に設けられた位置センサの出力に基づいて、前記荷役車両の所在位置を取得する位置情報取得部と、
    前記所在位置と前記第一距離とを対応付けて記憶する第二記憶部と、を更に備え、
    前記判定部は、前記第二記憶部に記憶された情報に基づいて、前記第二距離を取得して、前記第二距離が前記閾値以内か否かを判定する、
    作業支援装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の作業支援装置であって、
    前記判定部が、前記第二距離が前記閾値以内であると判定した場合、警報信号を出力する警報部を更に備える、
    作業支援装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の作業支援装置であって、
    前記第一記憶部が、記憶された前記保持部の前記外郭サイズを書き換え可能に構成される、
    作業支援装置。
  5. 前記第一測距センサおよび前記第二測距センサと、
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の作業支援装置を有する車載器と、を備える、
    作業支援システム。
  6. 請求項5に記載の作業支援システムであって、
    前記保持部は、前記荷役車両が有するマストに沿って前記荷役車両の上下方向に移動可能な状態で前記マストに保持され、
    前記第一測距センサは、前記マストの上端に設けられている、
    作業支援システム。
  7. 荷物を保持する保持部を有する荷役車両による作業を支援する作業支援プログラムであって、コンピュータに、
    前記荷役車両に設けられた第一測距センサの出力に基づいて、前記保持部によって保持される前記荷物の有無を検出し、前記荷物がある場合に前記荷物の外郭サイズを取得するステップと、
    前記保持部の外郭サイズを記憶するステップと、
    前記保持部の前記外郭サイズおよび前記荷物の前記外郭サイズのうち、少なくともいずれか大きい外郭サイズに基づいて、前記保持部周辺に警戒エリアを定義するステップと、
    前記荷役車両に設けられた第二測距センサの出力に基づいて、前記第二測距センサと前記荷役車両の周囲に存在する障害物との距離である第一距離を取得するステップと、
    前記第二測距センサと前記警戒エリアとの位置関係及び前記第一距離に基づいて、前記警戒エリアと前記障害物との距離である第二距離を取得して、前記第二距離が閾値以内か否かを判定するステップと、
    を実現させるための作業支援プログラム。
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