JP2021167697A - 加熱調理器 - Google Patents
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Abstract
【課題】個別のユーザ毎に複数の調理メニューの中から使用頻度の高い調理メニューを表示させて、利便性を高めた加熱調理器を提供する。【解決手段】全調理メニュー記憶部22bに記憶される複数の調理メニューの中から、調理メニュー選択手段8aで選択された調理メニューに従い、被調理物への加熱を含む調理動作を実行する調理実行部としてのマイクロコンピュータ21と、人の指紋を認識するための指紋認証部14と、を備える。またマイクロコンピュータ21は、指紋認証部14で認識した指紋からユーザUを特定して、そのユーザUと調理メニューの選択履歴とを関連付けた調理履歴情報を調理履歴記憶部22cに記憶し、ユーザUが選択した使用頻度の高い調理メニューの情報を、表示手段5に表示させる機能も有する。【選択図】図2
Description
本発明は、複数の調理メニューの中から選択された調理メニューに従い、被調理物への加熱を含む調理動作を実行する加熱調理器に関する。
複数の調理メニューがある加熱調理器を使用する場合、特定の調理メニューを頻繁に使うのにも拘らず、毎回同じ調理メニューを探して選択するのは不便である。そこで従来は、複数の調理メニューの中から選択された調理メニューの履歴を本体に記憶し、再選択する際に使用頻度の高い調理メニューを表示することで、選択の手間を省く方法が提案されている。
また類似の手法として、例えば特許文献1には、ユーザの調理スキルのレベルに応じた調理メニューを提示するために、複数の調理メニューの中で、実施した調理メニューの履歴情報を記憶する履歴情報記憶部と、履歴情報記憶部に記憶された実施した調理メニューの難易度に基づいて、複数の調理メニューの少なくとも1つを推奨メニューとして選出する推奨メニュー選出部と、推奨メニュー選出部により選出された推奨メニューを表示する表示部と、を備えた加熱調理器を提案している。
上記従来技術では、複数人が同じ本体を使用する場合、個人によって調理メニューの使用頻度は異なることが考えられるため、表示された複数人による使用頻度の高い調理メニューのリスト内で、自分の頻繁に使う調理メニューを探し出す手間が生じてしまう。
また、上記特許文献1の技術では、ユーザが実施した調理メニューの履歴を履歴情報記憶部に記憶するが、個々の人の履歴までは記憶することができず、推奨メニューの表示が個人用にカスタマイズされにくい問題がある。
そこで本発明はこうした事情に鑑み、個別のユーザ毎に複数の調理メニューの中から使用頻度の高い調理メニューを表示させて、利便性を高めた加熱調理器を提供することを目的とする。
本発明の加熱調理器は、選択された調理メニューに従い、被調理物への加熱を含む調理動作を実行する調理実行部と、生体特徴を認識するための認証部と、前記認証部で認識した生体特徴からユーザを特定して、そのユーザと前記調理メニューの選択履歴とを関連付けて記憶し、当該ユーザが選択した使用頻度の高い調理メニューの情報を表示部に表示させる制御部と、を備えて構成される。
前記制御部は、前記調理メニューの選択履歴を前記ユーザ毎に蓄積し、前記認識した生体特徴から特定された前記ユーザについて、使用頻度の高い調理メニューを優先して前記表示部に表示させる構成とするのが好ましい。
また、前記表示部に操作部を備え、表示された前記使用頻度の高い調理メニューの上で前記操作部に触れれば、当該使用頻度の高い調理メニューを選択できる構成とするのが好ましい。
また、前記表示部に電力が供給されると、前記認証部を一定時間動作させる構成とするのが好ましい。
また、前記被調理物を入れる加熱庫の前面に設けられた扉のハンドルに、前記認証部が設けられ、前記扉を開けると前記表示部に電力が供給される構成とするのが好ましい。
請求項1の発明によれば、個別のユーザ毎に複数の調理メニューの中から使用頻度の高い調理メニューを表示させて、利便性を高めた加熱調理器を提供できる。
請求項2の発明によれば、生体特徴から特定されたユーザ毎に、使用頻度の高い調理メニューを関連付けて記憶することで、個別に使用頻度の高い調理メニューを優先的に表示させることができる。
請求項3の発明によれば、表示された使用頻度の高い調理メニューの情報の上を触れば、その使用頻度の高い調理メニューをそのまま選択できる。
請求項4の発明によれば、認証部が動作する時間を限定することで、省電力を図りつつ認証の手間を削減することができる。
請求項5の発明によれば、ユーザに対する生体特徴を認証する手間を省くことができる。
以下、本発明における好ましい実施形態について、添付図面を参照して説明する。なお、これらの全図面にわたり、共通する部分には共通する符号を付すものとする。
図1は、本発明の一実施形態における加熱調理器の外観を示したものである。同図において、1は略矩形箱状に構成される本体、2は本体1の前面のほぼ全体を覆う開閉自在な扉である。扉2の上部には、縦開きの扉2を開閉するときに手を掛ける開閉操作用のハンドル3が、水平方向に延在して設けられる。また扉2の下部には、表示や報知や操作のための操作パネル部4が設けられる。操作パネル部4は、設定内容や調理の進行状況などを表示する表示手段5の他に、加熱調理に関する各種の操作入力を可能にする操作手段として、ユーザからの押動操作を受け付ける押動操作部7と、ユーザからのタッチ操作を受け付けるタッチ操作部8がそれぞれ配設される。
押動操作部7は、表示手段5とは重ならない別な位置に設けられ、調理の開始を指示するための調理開始指示手段7aと、設定の取消しや調理の中止を指示するための取消し指示手段7bと、を主な構成要素とする。タッチ操作部8は、表示手段5の表面上の重ねた位置に、例えば静電容量式のタッチパネルで構成され、何れも表示手段5の表示と連携して、複数の調理メニューの中から特定の調理メニューを選択するための調理メニュー選択手段8aと、加熱調理の調理工程を選択するための調理工程選択手段8bと、手動加熱を選択するための手動加熱選択手段8cと、手動加熱の時間を設定するための手動時間設定手段8dと、を主な構成要素とする。
本体1には、加熱調理すべき被調理物を内部に収容する調理室11と、調理室11内の温度を検知する温度検出素子たるサーミスタからなる庫内温度検知手段12(図2を参照)が設けられる。調理室11の前面は被調理物を出し入れするために開口しており、この開口を扉2で開閉する構成となっている。また、庫内温度検知手段12となるサーミスタは、調理室11の内部において、扉2の近傍に配置される。
加熱調理器を前方から見て、ハンドル3の水平方向略中央部には、生体特徴として特に人の指紋を認識するための指紋認証部14が配設される。指紋認証部14は、ユーザがハンドル3に手を掛けて扉2を開けたときに、指表面が触れる位置に感知部14aが配置される。この場合、指紋認証部14の感知部14aで指表面の指紋の凹凸を感知すると、その結果が生体情報である指紋情報として指紋認証部14から電気的に出力される。指紋認証部14は、指表面に光を当てて、その反射光の方向から感知部14aが指紋の凹凸を感知する光学式のものを用いてもよいし、その他の方式として、例えば静電容量式の指紋認証部14を用いてもよい。
図2は、加熱調理器の主な電気的構成を図示したものである。同図において、21は制御手段としてのマイクロコンピュータであり、このマイクロコンピュータ21は周知のように、演算処理手段としてのCPUや、メモリなどの記憶手段22や、計時手段としてのタイマや、外部機器との情報やデータのやり取りを行なうための入出力デバイスなどを備えている。
マイクロコンピュータ21の入力ポートには、前述した押動操作部7となる調理開始指示手段7aや取消し指示手段7bと、タッチ操作部8となる調理メニュー選択手段8aや調理工程選択手段8bや手動加熱選択手段8cや手動時間設定手段8dと、庫内温度検知手段12と、指紋認証部14の他に、調理室11内部の温度分布を検知することで、そこに収容された被調理物の表面温度を検知する赤外線センサによる被調理物温度検知手段24と、マイクロコンピュータ21が通電動作状態となった後に、扉2の開閉状態を検知する扉開閉検知手段25が、それぞれ電気的に接続される。
マイクロコンピュータ21の出力ポートには、前述した設定内容や調理の進行状況などを表示する表示手段5の他に、調理室11内の被調理物に対するレンジ加熱を行なうために、調理室11内に放射するマイクロ波の供給源となるマグネトロンや、その駆動手段を含むマイクロ波加熱手段27と、調理室11内の被調理物に対するヒータ加熱を行なうために、発熱源となるヒータや、その駆動手段を含むヒータ加熱手段28と、調理の終了などをユーザである使用者に知らせるブザー報知手段29が、それぞれ電気的に接続される。
マイクロコンピュータ21は、押動操作部7やタッチ操作部8から操作信号と、庫内温度検知手段12や被調理物温度検知手段24からの温度検知信号と、指紋認証部14からの指紋情報に相当する生体特徴信号と、扉開閉検知情報25からの扉検知信号とを受けて、記憶手段22との間でデータや情報のやり取りを行ないながら、計時手段からの計時に基づく所定のタイミングで、マイクロ波加熱手段27と、ヒータ加熱手段28に駆動用の制御信号を出力し、また表示手段5に表示用の制御信号を出力する機能を有する。こうしたマイクロコンピュータ21の機能は、記憶手段22に上述のデータや情報とは別に記録したプログラムを、マイクロコンピュータ21が読み取ることで実現している。
記憶手段22は、使用者の情報に指紋認証部14からの指紋情報を関連付けた指紋の認証用データを、予め記憶登録する使用者記憶部22aと、加熱調理器で調理が可能な全ての調理メニューの情報を記憶する全調理メニュー記憶部22bと、マイクロコンピュータ21が指紋認証部14からの指紋情報を受けて、その指紋情報と関連付けられた使用者の情報を、使用者記憶部22aに記憶された認証用データから抽出した場合に、抽出した使用者の情報に、調理メニュー選択手段8aへの操作により、全調理メニュー記憶部22bに記憶される複数の調理メニューの中から選択した調理メニューの履歴を関連付けた調理履歴情報を記憶する調理履歴記憶部22cと、をデータや情報の記憶部として主に備えている。
この中で、使用者記憶部22aや調理履歴記憶部22cに記憶される使用者の情報は、同一の加熱調理器を利用する使用者が個々に識別できる情報であればよい。また、全調理メニュー記憶部22bに記憶される個々の調理メニューの情報は、単にその調理メニューを特徴付ける名称だけでなく、使用者が操作手段をいちいち操作しなくても、調理メニューに応じた被調理物への加熱調理を自動的に行なうために、加熱手段となるマイクロ波加熱手段27やヒータ加熱手段28の制御条件(出力、温度、時間など)を自動的に設定したり、表示手段5に必要な調理メニューの内容(レシピ、調理後の写真など)を表示させたりするあらゆる情報を含んでいる。つまり全調理メニュー記憶部22bには、使用者が出力や温度や時間の設定を行なう必要のない自動加熱のための調理メニューの全情報が記憶保存されている。
マイクロコンピュータ21は、使用者毎に調理メニュー選択手段8aで選択された自動加熱の調理メニューだけでなく、手動加熱選択手段8cで手動加熱の調理メニュー(「レンジ」、「グリル」など)が選択されたときに、選択された手動調理の調理メニューに加えて、使用者が手動時間設定手段8dへの操作により設定された加熱の時間や、図示しない別な設定手段への操作により設定された加熱の出力や、加熱の温度なども、調理履歴記憶部22cに記憶する調理履歴情報の中に、加熱設定情報として含めるのが好ましい。
31は、コード付き電源プラグ32からの商用電力の給電を受けて、加熱調理器の各部に適切な電力(電源)を供給する電源部である。電源部31は、本体1に設けた電源プラグ32を家庭用のコンセントに差し込んだ後、扉2を開けることにより、表示手段5やマイクロコンピュータ21などに、これらを動作させるに必要な電力を供給するもので、このときマイクロコンピュータ21から表示手段5に出力される表示用の制御信号により、表示手段5に後述するような指紋認証中の初期画面が表示される。つまり本実施形態では、電源プラグ32をコンセントに差し込んだだけでは、電源部31から各部に電源が投入されず、ユーザがハンドル3に手を掛けて扉2を開けることで、電源部31がこれを検知して各部に電源を投入し、表示手段5に電源投入直後の初期画面が表示される構成となっている。また電源部31は、表示手段5に表示画面が表示された後に、押動操作部7やタッチ操作部8からの操作が所定時間以上行なわなければ、省エネルギーのために加熱調理器の各部への電力供給を自動的に切るオートパワーオフ機能を備えている。
次に、図3〜図5の各図を参照しながら、上記構成の加熱調理器について、その作用を詳しく説明する。なおここでは、予め適切な手法により、加熱調理器を利用するユーザ(使用者)の情報と、そのユーザが指紋認証部14の感知部aに指を触れたときに得られた指紋情報とを関連付けた認証用データが、マイクロコンピュータ21の使用者記憶部22aに記憶保持されているものとする。
図3に示すように、予め家庭用のコンセントに電源プラグ32を差し込んだ状態の加熱調理器に対して、ユーザUが被調理物を調理室11に入れるために、ハンドル3に手を掛けて扉2を閉じた状態から開ける。すると、電源部31からマイクロコンピュータ21や表示手段5に電源が投入され、マイクロコンピュータ21から表示手段4への表示制御信号により、マイクロコンピュータ21による電源投入直後の指紋認証に従った初期画面が表示手段5に表示される。
図4は、指紋認証の手順に応じた表示手段5の画面遷移を示したものである。図4(A)に示すように、ユーザUが扉2を開ける前の「電源投入直前」の状態では、電源部31から表示手段5に電力が供給されず、表示手段5は何も表示しない消灯状態となる。ここからユーザUがハンドル3に手を掛けて、閉じた扉2を開けると、電源部31から表示手段5に電力が供給される電源投入状態となり、表示手段5はマイクロコンピュータ21からの表示制御信号を受けて、何等かの初期画面を表示するようになる。
このとき電源部31は、マイクロコンピュータ21や表示手段5にだけでなく、指紋認証部14にも指紋認証を行なうのに必要な電力の供給を開始する。電源部31から指紋認証部14に電力が供給されている間に、指紋認証部14は感知部14aからの電気的な感知結果をマイクロコンピュータ21に送出し、これを受けてマイクロコンピュータ21は、図4(B)に示すように、ユーザUに指紋認証中であることを示す「電源投入」の初期画面41を表示手段5に表示させる。「電源投入」の初期画面41には、例えば指紋認証中であることを示すメッセージ表示部41aや、感知部14aからの感知結果を表示した画像表示部41bや、感知部14aに触れた指を動かさないように促すメッセージ表示部41cなどが配置される。
電源部31から指紋認証部14への電力供給は、加熱調理器としての省電力を図るためと、長時間にわたる認証の手間を削減するために、図4(B)に示す「電源投入」から一定時間だけ限定的に行なうのが好ましい。この指紋認証部14が動作する一定時間中に、ユーザUがハンドル3に手を掛けたときの指を感知部14aに触れさせていれば、マイクロコンピュータ21は感知部14aからの感知結果に含まれる指紋情報と、使用者記憶部22aに予め記憶保持されている認証用データとを比較照合する。
その結果、マイクロコンピュータ21は、感知部14aから送出された指紋情報が、使用者記憶部22aに記憶される特定の認証用データに対応していると判定すれば、指紋認証部14によるユーザUの指紋認証が完了したと判断して、その特定の認証用データに含まれるユーザUの情報から、当該ユーザUの情報と過去に選択された調理メニューの履歴とを関連付けた特定の調理履歴情報を調理履歴記憶部22cから読み出し、特定の調理履歴情報をユーザUに提示するための表示制御信号を、マイクロコンピュータ21から表示手段5に送出する。これを受けて表示手段5には、図4(c)及び図5に示すように、指紋認証部14によるユーザUの指紋認証が完了した後の「指紋認証後」の画面51が表示される。「指紋認証後」の画面51には、例えば特定の調理履歴情報に含まれるユーザUの情報から、そのユーザUの名前に続けて推奨する調理メニューを以下に提示する旨のメッセージ表示部51aや、同じく特定の調理履歴情報に含まれる過去に選択された調理メニューの履歴から、ユーザUにおすすめの調理メニューを示す一乃至複数のリスト形式の選択調理メニュー表示部51bなどが配置される。
ここで、表示手段5に表示される選択調理メニュー表示部51bは、ユーザUが過去に選択した使用頻度の高いおすすめの調理メニューとして、時系列的に新しく選択された調理メニューから順番(昇順または降順)に配置してもよいし、選択された回数の多い調理メニューから順番に配置してもよい。また本実施形態では、表示手段5に「指紋認証後」の画面51を表示させた状態で、一つの選択調理メニュー表示部51b上のタッチ操作部8に指を触れるだけで、その選択調理メニュー表示部51bに対応した特定の調理メニューが、全調理メニュー記憶部22bに記憶される複数の調理メニューの中から選択され、マイクロコンピュータ21に取り込まれる。マイクロコンピュータ21は、前述の指紋認証部14からの指紋情報で特定された認証用データに含まれるユーザUの情報と、調理メニュー選択手段8aで選択した特定の調理メニューとを関連付けた調理履歴情報を作成する。この調理履歴情報は、調理履歴記憶部22cに自動的に記憶され、次の調理の際にユーザUへのおすすめの調理メニューとして、表示手段5の「指紋認証後」の画面51に選択調理メニュー表示部51bを表示させることが可能になる。
またマイクロコンピュータ21は、一人のユーザUだけでなく複数のユーザU毎に、過去に選択した調理メニューの履歴を、調理履歴記憶部22cに個別に記憶蓄積しており、指紋認証部14で認識した指紋からマイクロコンピュータ21で特定された一人のユーザUについて、表示手段5の「指紋認証後」の画面51に、使用頻度の高い調理メニューを優先して選択調理メニュー表示部51bとして表示させている。そのため、複数のユーザUが一台の加熱調理器を共通して利用する状況で、誰がその加熱調理器を利用する場合であっても、指紋認証されたユーザUに対して、個別に使用頻度の高い調理メニューを優先的に表示させることができる。
こうして、扉2を開けた際に指紋認証部14によるユーザUの指紋認証が完了し、被調理物を調理室11に入れた後に、扉2を再び閉じて、調理メニュー選択手段8aで特定の調理メニューを選択操作したら、調理開始指示手段7aを押動操作して調理開始を指示する。これを受けてマイクロコンピュータ21は、全調理メニュー情報記憶部22bから抽出した特定の調理メニューの情報から、その情報に対応して生成された制御信号を所定のタイミングで出力し、調理室11内に入れられた被調理物に対する加熱調理を開始する。
ここで、例えばオーブン加熱を行なえる調理メニューが調理メニュー選択手段8aで選択されていた場合、マイクロコンピュータ21は庫内温度検知手段12からの温度検知信号を受けて、調理室11内の温度を監視しながら、ヒータ加熱手段28に適切な制御信号を送出する。これにより、調理室11内の被調理物を、ヒータ加熱手段28からの輻射熱でヒータ加熱することが可能になる。
また、レンジ加熱を行なえる調理メニューが調理メニュー選択手段8aで選択されていた場合、マイクロコンピュータ21は被調理物温度検知手段24からの温度検知信号を受けて、調理室11内の被調理物の温度を監視しながら、マイクロ波加熱手段27に適切な制御信号を送出する。これにより、マイクロ波加熱手段27から調理室11内に電磁波となるマイクロ波が供給放射され、調理室11内の被調理物をレンジ加熱することが可能になる。
自動加熱を行なえる調理メニューが調理メニュー選択手段8aで選択されていた場合、マイクロコンピュータ21は、選択された調理メニューに対応する調理メニューの情報を全調理メニュー記憶部22bの中から抽出し、その中に含まれる制御条件に基づいて、マイクロ波加熱手段27やヒータ加熱手段28に適切な制御信号を送出する。これにより、選択した調理メニューに合わせた加熱調理を、調理室11に入れた被調理物に行なうことが可能となる。
また、手動加熱を行なえる調理メニューが調理メニュー選択手段8aで選択されていた場合、マイクロコンピュータ21は、選択された調理メニューに対応する調理メニューの情報を全調理メニュー記憶部22bの中から抽出すると共に、選択された調理メニューに対応する調理記憶情報の中から、過去に設定した加熱の時間や温度や出力などに関する加熱設定情報を調理履歴記憶部22cから抽出し、この加熱設定条件に基づいて、マイクロ波加熱手段27やヒータ加熱手段28に適切な制御信号を送出する。これにより、選択した調理メニューに合わせた過去と同じ加熱設定条件での手動加熱による調理を、調理室11に入れた被調理物に行なうことが可能となる。
これに対して、指紋認証部14が動作している一定時間中に、感知部14aからの感知結果により、指紋認証部14によるユーザUの指紋認証が完了しないまま、その一定時間が経過すると、電源部31から指紋認証部14への電力供給が停止し、マイクロコンピュータ21は指紋認証部14による指紋認証が未完了であると判定して、図4(d)に示すように、表示手段5の表示を「指紋認証未完了かつ一定時間経過後」の通常トップ画面61に遷移させる。
通常トップ画面61は、指紋認証部14による指紋認証の結果に依ることなく、その上へのタッチ操作部8への操作で、前述した手動加熱や自動加熱の機能を可能にする画面である。ここでの通常トップ画面61は、いわゆるタブ形式の画面で、その上側には使用頻度の高いメニューボタンを下側に表示する「毎日1」のタブボタン61aや「毎日2」のタブボタン61bと、手動調理のためのメニューボタンを下側に表示する「手動」のタブボタン61cと、料理集のメニューボタンを下側に表示する「料理集」のタブボタン61dと、各種設定用のメニューボ夕ンを下側に表示する「設定」のタブボタン61eが横並びに配置される。また、タブボタン61aの下側には、「毎日1」に関連した6つのメニューボタン、すなわち「レンジ」メニューボタン61fと、「お気に入り」メニューボタン61gと、「履歴」メニューボタン61hと、「ごはん」メニューボタン61iと、「おかず」メニューボタン61jと、「3つの解凍」メニューボタン61kが、項目選択表示部として各々配置される。
これ以降は図示しないが、通常トップ画面61が表示される状態で、メニューボタン61f〜61kの何れかを指で触れたり、或いは「毎日1」以外のタブボタン61b〜61eの何れかを指で触れたりすることで、手動加熱における加熱の種類や、加熱の時間や、加熱の出力または温度がそれぞれ設定され、或いは自動加熱において、全調理メニュー記憶部22bに記憶される複数の調理メニューの中から特定の調理メニューが選択される。その後、ユーザUが調理開始指示手段7aを押動操作して調理開始を指示すれば、手動加熱及び自動加熱の何れにおいても、マイクロコンピュータ21がマイクロ波加熱手段27やヒータ加熱手段28への制御を開始して、調理室11内に入れられた被調理物に対する加熱を含む調理動作を実行する。
以上のように本実施形態では、全調理メニュー記憶部22bに記憶される複数の調理メニューの中から、操作手段となる調理メニュー選択手段8aで選択された調理メニューに従い、加熱手段となるマイクロ波加熱手段27やヒータ加熱手段28を制御して、調理室11に入れられた被調理物への加熱を含む調理動作を実行する調理実行部としてのマイクロコンピュータ21と、生体特徴である人の指紋を認識するための認証部としての指紋認証部14と、指紋認証部14で認識した指紋からユーザUを特定して、そのユーザUと調理メニューの選択履歴とを関連付けた調理履歴情報を、記憶部となる記憶手段22の調理履歴記憶部22cに記憶し、当該ユーザUが選択した使用頻度の高い調理メニューの情報を、表示部となる表示手段5に表示させる制御部としてのマイクロコンピュータ21と、を備えている。
これにより、人の指紋などの生体特徴を認識してユーザUを特定するシステムを利用して、使用者記憶部22aに予め登録された生体特徴の認証用データから、該当するユーザUと調理メニューの選択履歴とを関連付けて調理履歴記憶部22cに記憶し、そのユーザUが頻繁に使用している調理メニューを表示手段5に表示させることで、複数人が同一の加熱調理器を使用する場合でも、複数の調理メニューの中から個別に使用頻度の高い調理メニューを探す行程を省略することができ、時間の短縮を行なうことができる。また、個別に調理メニューの選択履歴を記憶していくことで、使用頻度の高い調理メニューの作成がしやすくなり、調理履歴記憶部22cに記憶された調理メニューの選択履歴からの呼び出しも容易になる。したがって、個別のユーザ毎に複数の調理メニューの中から使用頻度の高い調理メニューを表示手段5に表示させて、利便性を高めた加熱調理器を提供できる。
また、本実施形態の制御部としてのマイクロコンピュータ21は、調理メニュー21の選択履歴をユーザU毎に蓄積し、指紋認証部14で認識した人の指紋から特定されたユーザUについて、使用頻度の高い調理メニューを優先して表示手段5に表示させる構成となっている。
この場合、人の指紋から特定されたユーザU毎に、使用頻度の高い調理メニューを関連付けて調理履歴記憶部22cに記憶することで、個別に使用頻度の高い調理メニューを優先的に表示させることができる。
また本実施形態では、表示手段5の表面に操作部となるタッチ操作部8を備え、表示手段5に表示された使用頻度の高い調理メニューの上で、タッチ操作部8に触れれば、その使用頻度の高い調理メニューを選択できる構成となっている。
したがって、表示手段5に表示された使用頻度の高い調理メニューの情報の上で、タッチ操作部8に指を触れば、その使用頻度の高い調理メニューをそのまま選択できる。
また本実施形態では、表示手段5に電力が供給されると、指紋認証部14を一定時間動作させる構成としている。
この場合、指紋認証部14が動作する時間を限定することで、加熱調理器としての省電力を図りつつ、認証の手間を削減することができる。
また本実施形態では、被調理物を入れる加熱庫となる調理室11の前面に設けられた扉2のハンドル3に、指紋認証部14が設けられており、扉2を閉じた状態から開けると、表示手段5に電力が供給される構成となっている。
この場合、ユーザUが扉2のハンドル3に手を掛けて、閉じた扉2を開けるだけで、表示手段5への電力が供給され、指紋認証部14で認識された人の指紋からユーザUが特定され、表示手段5にそのユーザUの選択した使用頻度の高い調理メニューの情報が自ずと表示される。したがって、ユーザUに対する生体特徴を認証する手間を省くことができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更可能である。例えば本実施形態における指紋認証部14に代わり、網膜、虹彩、静脈などの様々な生体特徴を認識する他の認証部を用いることができる。また本実施形態では、押動操作部7とタッチ操作部8とを併設した操作手段としているが、そのどちらか一方で操作手段を構成しても構わない。
2 扉
3 ハンドル
5 表示部(表示手段)
8 タッチ操作部(操作部)
11 調理室(加熱庫)
14 指紋認証部(認証部)
21 マイクロコンピュータ(調理実行部、制御部)
U ユーザ
3 ハンドル
5 表示部(表示手段)
8 タッチ操作部(操作部)
11 調理室(加熱庫)
14 指紋認証部(認証部)
21 マイクロコンピュータ(調理実行部、制御部)
U ユーザ
Claims (5)
- 選択された調理メニューに従い、被調理物への加熱を含む調理動作を実行する調理実行部と、
生体特徴を認識するための認証部と、
前記認証部で認識した生体特徴からユーザを特定して、そのユーザと前記調理メニューの選択履歴とを関連付けて記憶し、当該ユーザが選択した使用頻度の高い調理メニューの情報を表示部に表示させる制御部と、を備えることを特徴とする加熱調理器。 - 前記制御部は、前記調理メニューの選択履歴を前記ユーザ毎に蓄積し、前記認識した生体特徴から特定された前記ユーザについて、使用頻度の高い調理メニューを優先して前記表示部に表示させる構成としたことを特徴とする請求項1記載の調理器。
- 前記表示部に操作部を備え、
表示された前記使用頻度の高い調理メニューの上で前記操作部に触れれば、当該使用頻度の高い調理メニューを選択できる構成としたことを特徴とする請求項1または2記載の調理器。 - 前記表示部に電力が供給されると、前記認証部を一定時間動作させる構成としたことを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載の調理器。
- 前記被調理物を入れる加熱庫の前面に設けられた扉のハンドルに、前記認証部が設けられ、
前記扉を開けると前記表示部に電力が供給される構成としたことを特徴とする請求項1〜4の何れか一つに記載の調理器。
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