JP2021165461A - パワー帯を備えた丸編生地 - Google Patents
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Abstract
Description
この特許文献1では、被覆弾性糸の有する適度な伸長回復応力性能が、リブ編組織によって生起される伸長性を邪魔しない唯一無二のものとして選択されており、これが、編地の製編に用いる弾性糸として被覆弾性糸に限定する(ベア糸を除外する)理由であると説明している。
なぜなら、肌着を着たり脱いだりすること(以下、単に「着脱」と言う)が容易となり、そのうえで着心地を良質なものに安定させさせるためには、肌着全体としての着圧を圧迫感の出ない範囲に維持させる必要があり、それ故に、被覆弾性糸による適度な伸長回復応力性能を選択することが必須不可欠になるためと指摘できるからである。
することを目的とする。
即ち、本発明に係るパワー帯を備えた衣類は、衣類形体の形成に用いられる丸編生地の丈方向の一部に当該丸編生地よりも周方向の緊締性が強いパワー帯が設けられており、前記丸編生地は、衣類の反肌側へ表出させるニードルループと衣類の肌側へ表出させるニードルループとを当該丸編生地の周方向で交互配置されたリブ編組織が衣類の丈方向に連続形成されて成り、前記パワー帯は、前記リブ編組織における反肌側のニードルループと肌側のニードルループとの界面部分を給糸方向として前記衣類の周方向全周に弾性糸が挿入されることにより成り、前記弾性糸は、前記リブ編組織における反肌側のニードルループが集まって形成される反肌側の最外面及び肌側のニードルループが集まって形成される肌側の最外面のいずれの面に対しても奥まった位置に配置されて表出抑制状態に保持され、前記弾性糸には、反肌側又は肌側の一方のニードルループのみに沿うように周方向1ピッチおきのループ部が形成されていることを特徴とする。
前記パワー帯は、着用者の脇下位置と股上位置との上下間の少なくとも1箇所に配置することができる。
前記弾性糸はポリウレタンのベア糸とするのが好適である。
前記パワー帯において、前記弾性糸はウエール方向で非隣接となるコース毎に定ピッチ又は乱ピッチ(数コースに1コースの割合)で挿入されたものとしてもよい。
図1乃至図4は、本発明に係るパワー帯を備えた衣類(以下、「本発明衣類」と言う)1の第1実施形態を示している。本発明衣類1は、衣類形体の形成に用いられた丸編生地
2の丈方向の一部に対してパワー帯3が備えられたものである。
パワー帯3は、パワー帯3の設けられていない部位(丸編生地2が単独で用いられている部位)に比べて周方向の緊締性が強い部位である。従って本発明衣類1の着用時には、着用者に対してパワー帯3の対応部位に、他部位よりも強めの着圧を生起させることができるものである。パワー帯3は、着用者の脇下位置と股上位置との上下間に配置することが推奨される。
丸編生地2は「筒状生地」等とも呼称され、衣類の丈方向にわたってリブ編組織(「ゴ
ム編」や「フライス編」、場合によっては「ダブル編」等と呼称されることもある)を連続形成させたものである。
リブ編組織は、針床を複数有した編機(多くの場合はダイヤルとシリンダーを有するダブルの丸編機)によって製編される編組織であって、図2乃至図4に示すように、衣類の反肌側へ表出するニードルループL1と、衣類の肌側へ表出するニードルループL2とが、衣類周方向で交互配置されている。
更に言えば、衣類の反肌側は、反肌側へ表出するニードルループL1が集まって形成さ
れる面であり、衣類の肌側は、肌側へ表出するニードルループL2が集まって形成される
面であると言うこともできる。
一方で、パワー帯3の編組織は、丸編生地2をベースとして、リブ編組織における反肌側のニードルループL1と肌側のニードルループL2との界面部分を給糸方向(図4の左右方向)とすべく、衣類の周方向全周に弾性糸10が挿入されることにより成る。
このように、丸編生地2がパワー帯3を含んだ全体として、編組織のベースとなっていることは、本発明衣類1が基本的には全て同じリブ編組織で形成されていることを意味している。すなわち、衣類全体として生じる伸縮性については、リブ編組織により得られる均一な伸縮性が保たれていることになるので、それだけ着脱性に優れたものであり、また着用時の動作に柔軟に追従して着心地に優れるものであると言える。のみならず、衣類全体としての一体感が得られるので、パワー帯3が目立ちにくくなり外観性に優れたものと成る。
み込まれている。そのため、周方向(コース方向)では1ピッチおきのループ部11が形成されていることになる。
また弾性糸10は、ループ部11を沿わせた反肌側のニードルループL1の相互間又は
肌側のニードルループL2の相互間では、それらのシンカーループS同士間をコース方向
へ直線状に渡るパス部12が形成されていることになる。
L2のうち一方のみに沿った配置とされるため、生地断面方向において弾性糸10の蛇行
は可及的に抑えられるようになっており、弾性糸10は、そのぶんだけ周方向の緊締力を生起し易いもの(緊締力の損失の少ないもの)とされている。
弾性糸10は、緊締力を重要な作用効果とするものであることから、ポリウレタンのベア糸等より成るものを選出するのが好適とされる。なお、要求される緊締力の強度や丸編生地2を形成する地糸との繊度の関係などにもよるが、弾性糸10を被覆弾性糸とすることが除外されるものではない。
へ振り分けられた2本のシンカーループSと、前記ニードルループL1のオールドループ
OL(ウエール方向の一つ下位置のニードルループ)とが、被さるように交差していることが判る。更には、弾性糸10のパス部12には、肌側のニードルループL2が被さるよ
うに交差していることが判る。
要するに、弾性糸10は、複数箇所に及ぶ肌側及び反肌側からの被さりを受けていることにより、リブ編組織における反肌側のニードルループL1が集まって形成される反肌側
の最外面や、肌側のニードルループL2が集まって形成される肌側の最外面に対して、い
ずれも最外面より奥まった位置に配置されていることになる。
パワー帯3の設けられていない部位(丸編生地2が単独で用いられている部位)の製編は、図5(b)に示すように、シリンダー針22が上昇と下降をする針動作のうち、下降する中でダイヤル針24を径方向外方へ進出させ、その後に退入するという針動作を繰り返し行うことで、リブ編組織を連続的に編み下ろしてゆく。
勿論、上位側部位4と下位側部位5との上下関係を逆にして製編を進めるようにしてもよく、この場合は上位側部位4や下位側部位5に対する弾性糸10の糸入れ及び糸抜きの操作も逆にすればよい。
24がダイヤル23の歯口に隠れる直前)を狙って鋭角的に給糸を行う。
このタイミングで弾性糸10の給糸を行うことで、シリンダー針22には弾性糸10を食わせることなく、ダイヤル針24で反肌側のニードルループL1に対してのみ弾性糸1
0を食わせることができるので、パワー帯3を形成させることができる。
るので、これによってもパワー帯3を形成させることができる。
図6は、本発明衣類1の第2実施形態を示している。本第2実施形態が第1実施形態(図1参照)と最も異なるところは、パワー帯3が配置された部位とパワー帯3のカール方向を肌側に向けるか反肌側に向けるかである。
また、このパワー帯3の下端部には、衣類肌側へ向けて巻き込む方向に編組織をカールさせためくれ防止部30が形成されている。そして、このめくれ防止部30の下縁部に続けて下方へヘム部31が設けられている。
その他の構成や作用効果については第1実施形態と略同様であるので、同一作用を奏する部位に同一符号を付することによってここでの詳説は省略する。
例えば、インレイにより弾性糸10を給糸して、図1における反肌側のニードルループL1にも肌側のニードルループL2にも沿わすことなく(ループ部11を形成させずに)弾性糸10を編み込ませるようにしても、弾性糸10による緊締力をうまく利用したパワー帯3とすることが可能である。
2 丸編生地
3 パワー帯
4 上位側部位
5 下位側部位
10 弾性糸
11 ループ部
12 パス部
20 丸編機
21 シリンダー
22 シリンダー針
23 ダイヤル
24 ダイヤル針
30 めくれ防止部
31 ヘム部
L1 反肌側のニードルループ
L2 肌側のニードルループ
S シンカーループ
OL オールドループ
図1乃至図4は、本発明に係るパワー帯を備えた丸編生地を用いたパワー帯を備えた衣類(以下、「本発明衣類」と言う)1の第1実施形態を示している。ここで、本発明は丸編生地に係る発明であるが、以下の実施の形態においては、本発明に係るパワー帯を備えた丸編生地を用いたパワー帯を備えた衣類である本発明衣類について説明する。本発明衣類1は、衣類形体の形成に用いられた丸編生地2の丈方向の一部に対してパワー帯3が備えられたものである。
パワー帯3は、パワー帯3の設けられていない部位(丸編生地2が単独で用いられている部位)に比べて周方向の緊締性が強い部位である。従って本発明衣類1の着用時には、着用者に対してパワー帯3の対応部位に、他部位よりも強めの着圧を生起させることができるものである。パワー帯3は、着用者の脇下位置と股上位置との上下間に配置することが推奨される。
Claims (6)
- 衣類形体の形成に用いられる丸編生地の丈方向の一部に当該丸編生地よりも周方向の緊締性が強いパワー帯が設けられており、
前記丸編生地は、衣類の反肌側へ表出させるニードルループと衣類の肌側へ表出させるニードルループとを当該丸編生地の周方向で交互配置されたリブ編組織が衣類の丈方向に連続形成されて成り、
前記パワー帯は、前記リブ編組織における反肌側のニードルループと肌側のニードルループとの界面部分を給糸方向として前記衣類の周方向全周に弾性糸が挿入されることにより成り、
前記弾性糸は、前記リブ編組織における反肌側のニードルループが集まって形成される反肌側の最外面及び肌側のニードルループが集まって形成される肌側の最外面のいずれの面に対しても奥まった位置に配置されて表出抑制状態に保持され、
前記弾性糸には、反肌側又は肌側の一方のニードルループのみに沿うように周方向1ピッチおきのループ部が形成されていることを特徴とするパワー帯を備えた衣類。 - 前記弾性糸には、当該弾性糸の前記ループ部を沿わせた反肌側のニードルループ相互間又は肌側のニードルループ相互間にそれらのニードルループに係合するシンカーループ間をコース方向へ直線状に渡るパス部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のパワー帯を備えた衣類。
- 前記パワー帯は、着用者の脇下位置と股上位置との上下間の少なくとも1箇所に配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のパワー帯を備えた衣類。
- 前記パワー帯は下端を衣類裾部に至らせる配置とされており、
当該パワー帯の下端部には、衣類肌側へ向けて巻き込む方向に編組織をカールさせためくれ防止部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載のパワー帯を備えた衣類。 - 前記弾性糸はポリウレタンのベア糸であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のパワー帯を備えた衣類。
- 前記パワー帯において、前記弾性糸はウエール方向で非隣接となるコース毎に定ピッチ又は乱ピッチで挿入されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のパワー帯を備えた衣類。
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