JP2021165267A - 掻痒治療用医薬 - Google Patents

掻痒治療用医薬 Download PDF

Info

Publication number
JP2021165267A
JP2021165267A JP2021063233A JP2021063233A JP2021165267A JP 2021165267 A JP2021165267 A JP 2021165267A JP 2021063233 A JP2021063233 A JP 2021063233A JP 2021063233 A JP2021063233 A JP 2021063233A JP 2021165267 A JP2021165267 A JP 2021165267A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pruritus
pharmaceutical composition
pharmaceutically acceptable
acceptable salt
above items
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021063233A
Other languages
English (en)
Inventor
あずみ 上山
Azumi Kamiyama
謙一郎 辻井
Kenichiro Tsujii
貴予 春名
Takayo Haruna
智尋 井村
Tomohiro Imura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shionogi and Co Ltd
Original Assignee
Shionogi and Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shionogi and Co Ltd filed Critical Shionogi and Co Ltd
Publication of JP2021165267A publication Critical patent/JP2021165267A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

【課題】 掻痒を治療するためのP2X3および/またはP2X2/3受容体アンタゴニストを含有する医薬組成物に関する。【解決手段】式(I):(式中、R1はピリジン−2−イルまたは2−フルオロピリジン−4−イル)で示される化合物またはその製薬上許容される塩を含有する、掻痒を治療および/または予防するための、医薬組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、P2X受容体、特にP2X3および/またはP2X2/3受容体が関与する疾患の治療に関する。特に、掻痒を治療するための、P2X3および/またはP2X2/3受容体アンタゴニストを含有する医薬組成物に関する。また、本発明は、慢性咳嗽を治療するための、P2X3および/またはP2X2/3受容体アンタゴニストと、オルベピタント、ピルフェニドン、クロモリンおよびナルブフィンからなる群より選択される少なくとも一つの化合物、またはその製薬上許容される塩、を組み合わせてなる医薬組成物に関する。
痒みは、皮膚表層に生じ、掻きたいとの衝動を引き起こす感覚である。アレルギー疾患や皮膚疾患のみならず、内臓疾患、がん、ウイルス性疾患など様々な疾患に付随し、自己防衛反応や全身の異常を知らせるサインとして現れる生体反応の一つである。痒みは、伝達経路から、末梢性の痒みと中枢性の痒みに分けられる。例えば浮腫などの炎症反応、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、老人性乾皮症、接触性皮膚炎といった皮膚掻痒は、表皮と真皮の境界部に分布する一次感覚神経の自由神経終末が、物理的・化学的刺激によって活性化されて生じる末梢性の痒みである。一方、慢性肝疾患患者や血液透析に由来する腎不全患者の全身性掻痒は、内因性オピオイドペプチドが脳や脊髄に存在するオピオイド受容体に作用することで惹起される中枢性の痒みと考えられている。コントロールできない痒みは、時に痛み以上に耐え難い苦痛を引き起こし、日常生活に必要な集中力・判断力に大きく影響を与えるとともに、快適な睡眠も妨害され、生活の質(quality of life; QOL)は著しく損なわれる。また、痒みに伴う掻破は皮疹を悪化させる増悪因子であり、掻破−皮膚炎悪化−掻痒悪化の悪循環はitch-scratch-cycleと呼ばれ、病態の慢性化につながる。痒みを誘発する原因物質としてはヒスタミンがよく知られているが、抗ヒスタミン薬が奏功しない難治性の痒みも多く、既存の対症療法による治療満足度は十分とは言えない。このようなことから、痒みをコントロールできる有効かつ安全で長期投与可能な抗掻痒剤の開発が望まれている。
ATPは、細胞内のエネルギー基質としてのみでなく細胞外において情報伝達物質として機能し、ヒトや動物に局所投与すると痛みを惹起することが知られている(非特許文献1)。プリン受容体のうち、ATPをリガンドとするイオンチャネル共役型サブタイプはP2X受容体と呼ばれ、P2X1〜P2X7の7つのサブタイプが知られている(非特許文献2)。一次求心性感覚神経には複数のATP受容体が発現するが、その中でP2X3受容体はC線維に局在する(非特許文献3)。前述のようにP2X3受容体は疼痛への強い関与が示されているが、痒みとの関連性も示唆されている。C線維のうち、Gタンパク質共役受容体MrgprA3を発現する神経が痒みを伝達する(非特許文献4)が、マウスにおいてMrgprA3発現C線維の半数以上にP2X3受容体が発現していることが報告されている(非特許文献5、6)。また、P2X3受容体選択的アゴニストであるαβ−methylene ATPをマウスに局所投与すると痒み行動が出現し、その行動がP2X3受容体選択的アンタゴニストであるツール化合物A317491の処置によって抑制されることも報告されている(非特許文献6)。このように、ATP−P2X3受容体シグナルが痒みの伝達に働く可能性が示唆されている。
炎症組織においては、障害された細胞からATPが漏出される。マウスの皮膚をテープストリッピング処置により角質層を剥がして炎症を惹起させると、皮内において細胞外ATP量が増加することが報告されている(非特許文献7)。このことから、アトピー性皮膚炎をはじめとする皮膚炎症や掻破行動は、皮疹における細胞外ATP産生を増加させる可能性が考えられる。また、乾燥性皮膚掻痒症モデルラットにおいて表皮内へ伸展するP2X3陽性神経が増加すること(非特許文献8)、アトピー性皮膚炎モデルマウスの後根神経節においてP2X3受容体発現が亢進すること(非特許文献6)も報告されている。非特許文献9では、P2X3受容体選択的アンタゴニストBLU-5937がドライスキンモデルマウスおよびアトピー性皮膚炎モデルマウスの痒みに有効性を示したことが報告されており、同様に、特許文献3においても報告されている。このように、皮膚疾患によって惹起される痒みにおいても、ATP−P2X3受容体シグナルが関与している可能性が示唆されている。
以上のように、P2X3受容体アンタゴニストによる抗掻痒治療の非臨床研究は進められているものの、ヒトにおいて有効性がある薬剤は未だ見出されていない。従って、掻痒に対する治療効果を有すると共に、副作用のない安全な薬物の開発が望まれている。
特許文献1および特許文献2には、P2X3および/またはP2X2/3受容体アンタゴニスト活性を示す化合物が多数開示されており、例えば、神経障害性疼痛等の痛み、慢性閉塞性肺疾患、喘息、気管支痙攣および慢性咳嗽等の治療や症状の緩和または予防に有効であると記載されている。しかしながら、掻痒の治療効果に関する具体的な記載はない。
また、特許文献1および特許文献4には、P2X3および/またはP2X2/3受容体アンタゴニスト活性を示す化合物が、慢性咳嗽等の治療等に有用であると記載されているが、当該化合物と、オルベピタント、ピルフェニドン、クロモリンおよびナルブフィンからなる群より選択される少なくとも一つの化合物、またはその製薬上許容される塩、を組み合わせてなる医薬組成物に関する具体的な記載はない。
国際公開第2014/200078号 国際公開第2013/089212号 国際公開第2020/074962号 国際公開第2020/071530号
Mol Neurobiol 2007; 36:165-83 Neuropharmacology 2009; 56:208-15 Nature 1995; 377:428-31 Nat Neurosci 2013; 16:174-182 J Clin Invest 2013; 123:4769-4780 J Allergy Clin Immunol 2019; 143:1252-1254 J Invest Dermatol 2013; 133:2407-241 J Invest Dermatol 2015; 135:2049-2057 49th Annual ESDR (European Society for Dermatological Research) Meeting, 2019, 106
本発明の課題は、優れたP2X3受容体アンタゴニスト活性を有し、掻痒治療のための医薬組成物を提供することにある。
本発明者らは、前記課題を解決するために検討を重ねた結果、特許文献1および特許文献2に記載のP2X3および/またはP2X2/3受容体アンタゴニストのうち、特定の化合物が優れたP2X3受容体アンタゴニスト活性を有し、ヒトの臨床有効性が期待されることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、以下の(1)〜(7)、(7−a)〜(7−z)、(8)、(8−a)〜(8−d)、(9)〜(15)、(15−a)〜(15−z)、(16)、(16−a)〜(16−d)、(17)〜(23)、(23−a)〜(23−z)、(24)、(24−a)〜(24−d)、(25)〜(31)、(31−a)〜(31−z)、(32)および(32−a)〜(32−d)に関する。
(1)
式(I):
Figure 2021165267

(式中、Rはピリジン−2−イルまたは2−フルオロピリジン−4−イル)で示される化合物またはその製薬上許容される塩を含有する、掻痒を治療および/または予防するための、医薬組成物。
(2)
掻痒が、皮膚掻痒症または湿疹・皮膚炎群に伴う掻痒である、上記項目(1)記載の医薬組成物。
(3)
掻痒が、アトピー性皮膚炎;接触性皮膚炎;蕁麻疹;乾癬;痒疹;虫刺され;乾皮症;皮脂欠乏症;老人性皮膚掻痒症;汗疹;脂漏性皮膚炎;手湿疹に伴う掻痒、または、腎臓病、糖尿病、慢性肝疾患もしくは悪性腫瘍に伴う掻痒である、上記項目(1)または(2)記載の医薬組成物。
(4)
掻痒が、乾皮症またはアトピー性皮膚炎に伴う掻痒である、上記項目(1)〜(3)のいずれかに記載の医薬組成物。
(5)
掻痒が、乾皮症に伴う掻痒である、上記項目(1)〜(4)のいずれかに記載の医薬組成物。
(6)
掻痒が、アトピー性皮膚炎に伴う掻痒である、上記項目(1)〜(4)のいずれかに記載の医薬組成物。
(7)
前記医薬組成物の1日あたりの有効成分の投与量が、10mg〜450mgである、上記項目(1)〜(6)のいずれかに記載の医薬組成物。
(7−a)
前記医薬組成物の1日あたりの有効成分の投与量が、10mg〜300mgである、上記項目(1)〜(7)のいずれかに記載の医薬組成物。
(7−b)
前記医薬組成物の1日あたりの有効成分の投与量が、20mg〜300mgである、上記項目(1)〜(7)のいずれかに記載の医薬組成物。
(7−c)
前記医薬組成物の1日あたりの有効成分の投与量が、30mg〜300mgである、上記項目(1)〜(7)のいずれかに記載の医薬組成物。
(7−d)
前記医薬組成物の1日あたりの有効成分の投与量が、50mg〜300mgである、上記項目(1)〜(7)のいずれかに記載の医薬組成物。
(7−e)
前記医薬組成物の1日あたりの有効成分の投与量が、70mg〜300mgである、上記項目(1)〜(7)のいずれかに記載の医薬組成物。
(7−f)
前記医薬組成物の1日あたりの有効成分の投与量が、100mg〜300mgである、上記項目(1)〜(7)のいずれかに記載の医薬組成物。
(7−g)
前記医薬組成物の1日あたりの有効成分の投与量が、150mg〜300mgである、上記項目(1)〜(7)のいずれかに記載の医薬組成物。
(7−h)
前記医薬組成物の1日あたりの有効成分の投与量が、200mg〜300mgである、上記項目(1)〜(7)のいずれかに記載の医薬組成物。
(7−i)
前記医薬組成物の1日あたりの有効成分の投与量が、10mg〜150mgである、上記項目(1)〜(7)のいずれかに記載の医薬組成物。
(7−j)
前記医薬組成物の1日あたりの有効成分の投与量が、20mg〜150mgである、上記項目(1)〜(7)のいずれかに記載の医薬組成物。
(7−k)
前記医薬組成物の1日あたりの有効成分の投与量が、30mg〜150mgである、上記項目(1)〜(7)のいずれかに記載の医薬組成物。
(7−l)
前記医薬組成物の1日あたりの有効成分の投与量が、50mg〜150mgである、上記項目(1)〜(7)のいずれかに記載の医薬組成物。
(7−m)
前記医薬組成物の1日あたりの有効成分の投与量が、70mg〜150mgである、上記項目(1)〜(7)のいずれかに記載の医薬組成物。
(7−n)
前記医薬組成物の1日あたりの有効成分の投与量が、100mg〜150mgである、上記項目(1)〜(7)のいずれかに記載の医薬組成物。
(7−o)
前記医薬組成物の1日あたりの有効成分の投与量が、50mg〜200mgである、上記項目(1)〜(7)のいずれかに記載の医薬組成物。
(7−p)
前記医薬組成物の1日あたりの有効成分の投与量が、100mg〜200mgである、上記項目(1)〜(7)のいずれかに記載の医薬組成物。
(7−q)
前記医薬組成物の1日あたりの有効成分の投与量が、150mg〜200mgである、上記項目(1)〜(7)のいずれかに記載の医薬組成物。
(7−r)
前記医薬組成物の1日あたりの有効成分の投与量が、300mgである、上記項目(1)〜(7)のいずれかに記載の医薬組成物。
(7−s)
前記医薬組成物の1日あたりの有効成分の投与量が、200mgである、上記項目(1)〜(7)のいずれかに記載の医薬組成物。
(7−t)
前記医薬組成物の1日あたりの有効成分の投与量が、150mgである、上記項目(1)〜(7)のいずれかに記載の医薬組成物。
(7−u)
前記医薬組成物の1日あたりの有効成分の投与量が、100mgである、上記項目(1)〜(7)のいずれかに記載の医薬組成物。
(7−v)
前記医薬組成物の1日あたりの有効成分の投与量が、70mgである、上記項目(1)〜(7)のいずれかに記載の医薬組成物。
(7−w)
前記医薬組成物の1日あたりの有効成分の投与量が、50mgである、上記項目(1)〜(7)のいずれかに記載の医薬組成物。
(7−x)
前記医薬組成物の1日あたりの有効成分の投与量が、30mgである、上記項目(1)〜(7)のいずれかに記載の医薬組成物。
(7−y)
前記医薬組成物の1日あたりの有効成分の投与量が、20mgである、上記項目(1)〜(7)のいずれかに記載の医薬組成物。
(7−z)
前記医薬組成物の1日あたりの有効成分の投与量が、10mgである、上記項目(1)〜(7)のいずれかに記載の医薬組成物。
(8)
1日に1回投与される、上記項目(1)〜(7)および(7−a)〜(7−z)のいずれかに記載の医薬組成物。
(8−a)
食後に1日1回投与される、上記項目(1)〜(7)、(7−a)〜(7−z)および(8)のいずれかに記載の医薬組成物。
(8−b)
就寝前に1日1回投与される、上記項目(1)〜(7)、(7−a)〜(7−z)および(8)のいずれかに記載の医薬組成物。
(8−c)
食前に1日1回投与される、上記項目(1)〜(7)、(7−a)〜(7−z)および(8)のいずれかに記載の医薬組成物。
(8−d)
食間に1日1回投与される、上記項目(1)〜(7)、(7−a)〜(7−z)および(8)のいずれかに記載の医薬組成物。
(9)
掻痒の治療および/または治療方法であって、式(I):
Figure 2021165267

(式中、Rはピリジン−2−イルまたは2−フルオロピリジン−4−イル)で示される化合物またはその製薬上許容される塩の有効量を、掻痒の治療および/または予防を必要とする個体に投与する工程を含む、掻痒の治療および/または予防方法。
(10)
掻痒が、皮膚掻痒症または湿疹・皮膚炎群に伴う掻痒である、上記項目(9)記載の治療および/または予防方法。
(11)
掻痒が、アトピー性皮膚炎;接触性皮膚炎;蕁麻疹;乾癬;痒疹;虫刺され;乾皮症;皮脂欠乏症;老人性皮膚掻痒症;汗疹;脂漏性皮膚炎;手湿疹に伴う掻痒、または、腎臓病、糖尿病、慢性肝疾患もしくは悪性腫瘍に伴う掻痒である、上記項目(9)または(10)記載の治療および/または予防方法。
(12)
掻痒が、乾皮症またはアトピー性皮膚炎に伴う掻痒である、上記項目(9)〜(11)のいずれかに記載の治療および/または予防方法。
(13)
掻痒が、乾皮症に伴う掻痒である、上記項目(9)〜(12)のいずれかに記載の治療および/または予防方法。
(14)
掻痒が、アトピー性皮膚炎に伴う掻痒である、上記項目(9)〜(12)のいずれかに記載の治療および/または予防方法。
(15)
1日あたりの有効成分の投与量が、10mg〜450mgである、上記項目(9)〜(14)のいずれかに記載の治療および/または予防方法。
(15−a)
1日あたりの有効成分の投与量が、10mg〜300mgである、上記項目(9)〜(15)のいずれかに記載の治療および/または予防方法。
(15−b)
1日あたりの有効成分の投与量が、20mg〜300mgである、上記項目(9)〜(15)のいずれかに記載の治療および/または予防方法。
(15−c)
1日あたりの有効成分の投与量が、30mg〜300mgである、上記項目(9)〜(15)のいずれかに記載の治療および/または予防方法。
(15−d)
1日あたりの有効成分の投与量が、50mg〜300mgである、上記項目(9)〜(15)のいずれかに記載の治療および/または予防方法。
(15−e)
1日あたりの有効成分の投与量が、70mg〜300mgである、上記項目(9)〜(15)のいずれかに記載の治療および/または予防方法。
(15−f)
1日あたりの有効成分の投与量が、100mg〜300mgである、上記項目(9)〜(15)のいずれかに記載の治療および/または予防方法。
(15−g)
1日あたりの有効成分の投与量が、150mg〜300mgである、上記項目(9)〜(15)のいずれかに記載の治療および/または予防方法。
(15−h)
1日あたりの有効成分の投与量が、200mg〜300mgである、上記項目(9)〜(15)のいずれかに記載の治療および/または予防方法。
(15−i)
1日あたりの有効成分の投与量が、10mg〜150mgである、上記項目(9)〜(15)のいずれかに記載の治療および/または予防方法。
(15−j)
1日あたりの有効成分の投与量が、20mg〜150mgである、上記項目(9)〜(15)のいずれかに記載の治療および/または予防方法。
(15−k)
1日あたりの有効成分の投与量が、30mg〜150mgである、上記項目(9)〜(15)のいずれかに記載の治療および/または予防方法。
(15−l)
1日あたりの有効成分の投与量が、50mg〜150mgである、上記項目(9)〜(15)のいずれかに記載の治療および/または予防方法。
(15−m)
1日あたりの有効成分の投与量が、70mg〜150mgである、上記項目(9)〜(15)のいずれかに記載の治療および/または予防方法。
(15−n)
1日あたりの有効成分の投与量が、100mg〜150mgである、上記項目(9)〜(15)のいずれかに記載の治療および/または予防方法。
(15−o)
1日あたりの有効成分の投与量が、50mg〜200mgである、上記項目(9)〜(15)のいずれかに記載の治療および/または予防方法。
(15−p)
1日あたりの有効成分の投与量が、100mg〜200mgである、上記項目(9)〜(15)のいずれかに記載の治療および/または予防方法。
(15−q)
1日あたりの有効成分の投与量が、150mg〜200mgである、上記項目(9)〜(15)のいずれかに記載の治療および/または予防方法。
(15−r)
1日あたりの有効成分の投与量が、300mgである、上記項目(9)〜(15)のいずれかに記載の治療および/または予防方法。
(15−s)
1日あたりの有効成分の投与量が、200mgである、上記項目(9)〜(15)のいずれかに記載の治療および/または予防方法。
(15−t)
1日あたりの有効成分の投与量が、150mgである、上記項目(9)〜(15)のいずれかに記載の治療および/または予防方法。
(15−u)
1日あたりの有効成分の投与量が、100mgである、上記項目(9)〜(15)のいずれかに記載の治療および/または予防方法。
(15−v)
1日あたりの有効成分の投与量が、70mgである、上記項目(9)〜(15)のいずれかに記載の治療および/または予防方法。
(15−w)
1日あたりの有効成分の投与量が、50mgである、上記項目(9)〜(15)のいずれかに記載の治療および/または予防方法。
(15−x)
1日あたりの有効成分の投与量が、30mgである、上記項目(9)〜(15)のいずれかに記載の治療および/または予防方法。
(15−y)
1日あたりの有効成分の投与量が、20mgである、上記項目(9)〜(15)のいずれかに記載の治療および/または予防方法。
(15−z)
1日あたりの有効成分の投与量が、10mgである、上記項目(9)〜(15)のいずれかに記載の治療および/または予防方法。
(16)
1日に1回投与される、上記項目(9)〜(15)および(15−a)〜(15−z)のいずれかに記載の治療および/または予防方法。
(16−a)
食後に1日1回投与される、上記項目(9)〜(15)、(15−a)〜(15−z)および(16)のいずれかに記載の治療および/または予防方法。
(16−b)
就寝前に1日1回投与される、上記項目(9)〜(15)、(15−a)〜(15−z)および(16)のいずれかに記載の治療および/または予防方法。
(16−c)
食前に1日1回投与される、上記項目(9)〜(15)、(15−a)〜(15−z)および(16)のいずれかに記載の治療および/または予防方法。
(16−d)
食間に1日1回投与される、上記項目(9)〜(15)、(15−a)〜(15−z)および(16)のいずれかに記載の治療および/または予防方法。
(17)
掻痒の治療用医薬および/または予防用医薬を製造するための、式(I):
Figure 2021165267

(式中、Rはピリジン−2−イルまたは2−フルオロピリジン−4−イル)で示される化合物またはその製薬上許容される塩の使用。
(18)
掻痒が、皮膚掻痒症または湿疹・皮膚炎群に伴う掻痒である、上記項目(17)記載の使用。
(19)
掻痒が、アトピー性皮膚炎;接触性皮膚炎;蕁麻疹;乾癬;痒疹;虫刺され;乾皮症;皮脂欠乏症;老人性皮膚掻痒症;汗疹;脂漏性皮膚炎;手湿疹に伴う掻痒、または、腎臓病、糖尿病、慢性肝疾患もしくは悪性腫瘍に伴う掻痒である、上記項目(17)または(18)記載の使用。
(20)
掻痒が、乾皮症またはアトピー性皮膚炎に伴う掻痒である、上記項目(17)〜(19)のいずれかに記載の使用。
(21)
掻痒が、乾皮症に伴う掻痒である、上記項目(17)〜(20)のいずれかに記載の使用。
(22)
掻痒が、アトピー性皮膚炎に伴う掻痒である、上記項目(17)〜(20)のいずれかに記載の使用。
(23)
1日あたりの有効成分の投与量が、10mg〜450mgである、上記項目(17)〜(22)のいずれかに記載の使用。
(23−a)
1日あたりの有効成分の投与量が、10mg〜300mgである、上記項目(17)〜(23)のいずれかに記載の使用。
(23−b)
1日あたりの有効成分の投与量が、20mg〜300mgである、上記項目(17)〜(23)のいずれかに記載の使用。
(23−c)
1日あたりの有効成分の投与量が、30mg〜300mgである、上記項目(17)〜(23)のいずれかに記載の使用。
(23−d)
1日あたりの有効成分の投与量が、50mg〜300mgである、上記項目(17)〜(23)のいずれかに記載の使用。
(23−e)
1日あたりの有効成分の投与量が、70mg〜300mgである、上記項目(17)〜(23)のいずれかに記載の使用。
(23−f)
1日あたりの有効成分の投与量が、100mg〜300mgである、上記項目(17)〜(23)のいずれかに記載の使用。
(23−g)
1日あたりの有効成分の投与量が、150mg〜300mgである、上記項目(17)〜(23)のいずれかに記載の使用。
(23−h)
1日あたりの有効成分の投与量が、200mg〜300mgである、上記項目(17)〜(23)のいずれかに記載の使用。
(23−i)
1日あたりの有効成分の投与量が、10mg〜150mgである、上記項目(17)〜(23)のいずれかに記載の使用。
(23−j)
1日あたりの有効成分の投与量が、20mg〜150mgである、上記項目(17)〜(23)のいずれかに記載の使用。
(23−k)
1日あたりの有効成分の投与量が、30mg〜150mgである、上記項目(17)〜(23)のいずれかに記載の使用。
(23−l)
1日あたりの有効成分の投与量が、50mg〜150mgである、上記項目(17)〜(23)のいずれかに記載の使用。
(23−m)
1日あたりの有効成分の投与量が、70mg〜150mgである、上記項目(17)〜(23)のいずれかに記載の使用。
(23−n)
1日あたりの有効成分の投与量が、100mg〜150mgである、上記項目(17)〜(23)のいずれかに記載の使用。
(23−o)
1日あたりの有効成分の投与量が、50mg〜200mgである、上記項目(17)〜(23)のいずれかに記載の使用。
(23−p)
1日あたりの有効成分の投与量が、100mg〜200mgである、上記項目(17)〜(23)のいずれかに記載の使用。
(23−q)
1日あたりの有効成分の投与量が、150mg〜200mgである、上記項目(17)〜(23)のいずれかに記載の使用。
(23−r)
1日あたりの有効成分の投与量が、300mgである、上記項目(17)〜(23)のいずれかに記載の使用。
(23−s)
1日あたりの有効成分の投与量が、200mgである、上記項目(17)〜(23)のいずれかに記載の使用。
(23−t)
1日あたりの有効成分の投与量が、150mgである、上記項目(17)〜(23)のいずれかに記載の使用。
(23−u)
1日あたりの有効成分の投与量が、100mgである、上記項目(17)〜(23)のいずれかに記載の使用。
(23−v)
1日あたりの有効成分の投与量が、70mgである、上記項目(17)〜(23)のいずれかに記載の使用。
(23−w)
1日あたりの有効成分の投与量が、50mgである、上記項目(17)〜(23)のいずれかに記載の使用。
(23−x)
1日あたりの有効成分の投与量が、30mgである、上記項目(17)〜(23)のいずれかに記載の使用。
(23−y)
1日あたりの有効成分の投与量が、20mgである、上記項目(17)〜(23)のいずれかに記載の使用。
(23−z)
1日あたりの有効成分の投与量が、10mgである、上記項目(17)〜(23)のいずれかに記載の使用。
(24)
1日に1回投与される、上記項目(17)〜(23)および(23−a)〜(23−z)のいずれかに記載の使用。
(24−a)
食後に1日1回投与される、上記項目(17)〜(23)、(23−a)〜(23−z)および(24)のいずれかに記載の使用。
(24−b)
就寝前に1日1回投与される、上記項目(17)〜(23)、(23−a)〜(23−z)および(24)のいずれかに記載の使用。
(24−c)
食前に1日1回投与される、上記項目(17)〜(23)、(23−a)〜(23−z)および(24)のいずれかに記載の使用。
(24−d)
食間に1日1回投与される、上記項目(17)〜(23)、(23−a)〜(23−z)および(24)のいずれかに記載の使用。
(25)
掻痒の治療および/または予防のために使用する、式(I):
Figure 2021165267

(式中、Rはピリジン−2−イルまたは2−フルオロピリジン−4−イル)で示される化合物またはその製薬上許容される塩。
(26)
掻痒が、皮膚掻痒症または湿疹・皮膚炎群に伴う掻痒である、上記項目(25)記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
(27)
掻痒が、アトピー性皮膚炎;接触性皮膚炎;蕁麻疹;乾癬;痒疹;虫刺され;乾皮症;皮脂欠乏症;老人性皮膚掻痒症;汗疹;脂漏性皮膚炎;手湿疹に伴う掻痒、または、腎臓病、糖尿病、慢性肝疾患もしくは悪性腫瘍に伴う掻痒である、上記項目(25)または(26)記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
(28)
掻痒が、乾皮症またはアトピー性皮膚炎に伴う掻痒である、上記項目(25)〜(27)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
(29)
掻痒が、乾皮症に伴う掻痒である、上記項目(25)〜(28)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
(30)
掻痒が、アトピー性皮膚炎に伴う掻痒である、上記項目(25)〜(28)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
(31)
1日あたりの有効成分の投与量が、10mg〜450mgである、上記項目(25)〜(30)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
(31−a)
1日あたりの有効成分の投与量が、10mg〜300mgである、上記項目(25)〜(31)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
(31−b)
1日あたりの有効成分の投与量が、20mg〜300mgである、上記項目(25)〜(31)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
(31−c)
1日あたりの有効成分の投与量が、30mg〜300mgである、上記項目(25)〜(31)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
(31−d)
1日あたりの有効成分の投与量が、50mg〜300mgである、上記項目(25)〜(31)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
(31−e)
1日あたりの有効成分の投与量が、70mg〜300mgである、上記項目(25)〜(31)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
(31−f)
1日あたりの有効成分の投与量が、100mg〜300mgである、上記項目(25)〜(31)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
(31−g)
1日あたりの有効成分の投与量が、150mg〜300mgである、上記項目(25)〜(31)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
(31−h)
1日あたりの有効成分の投与量が、200mg〜300mgである、上記項目(25)〜(31)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
(31−i)
1日あたりの有効成分の投与量が、10mg〜150mgである、上記項目(25)〜(31)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
(31−j)
1日あたりの有効成分の投与量が、20mg〜150mgである、上記項目(25)〜(31)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
(31−k)
1日あたりの有効成分の投与量が、30mg〜150mgである、上記項目(25)〜(31)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
(31−l)
1日あたりの有効成分の投与量が、50mg〜150mgである、上記項目(25)〜(31)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
(31−m)
1日あたりの有効成分の投与量が、70mg〜150mgである、上記項目(25)〜(31)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
(31−n)
1日あたりの有効成分の投与量が、100mg〜150mgである、上記項目(25)〜(31)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
(31−o)
1日あたりの有効成分の投与量が、50mg〜200mgである、上記項目(25)〜(31)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
(31−p)
1日あたりの有効成分の投与量が、100mg〜200mgである、上記項目(25)〜(31)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
(31−q)
1日あたりの有効成分の投与量が、150mg〜200mgである、上記項目(25)〜(31)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
(31−r)
1日あたりの有効成分の投与量が、300mgである、上記項目(25)〜(31)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
(31−s)
1日あたりの有効成分の投与量が、200mgである、上記項目(25)〜(31)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
(31−t)
1日あたりの有効成分の投与量が、150mgである、上記項目(25)〜(31)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
(31−u)
1日あたりの有効成分の投与量が、100mgである、上記項目(25)〜(31)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
(31−v)
1日あたりの有効成分の投与量が、70mgである、上記項目(25)〜(31)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
(31−w)
1日あたりの有効成分の投与量が、50mgである、上記項目(25)〜(31)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
(31−x)
1日あたりの有効成分の投与量が、30mgである、上記項目(25)〜(31)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
(31−y)
1日あたりの有効成分の投与量が、20mgである、上記項目(25)〜(31)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
(31−z)
1日あたりの有効成分の投与量が、10mgである、上記項目(25)〜(31)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
(32)
1日に1回投与される、上記項目(25)〜(31)および(31−a)〜(31−z)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
(32−a)
食後に1日1回投与される、上記項目(25)〜(31)、(31−a)〜(31−z)および(32)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
(32−b)
就寝前に1日1回投与される、上記項目(25)〜(31)、(31−a)〜(31−z)および(32)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
(32−c)
食前に1日1回投与される、上記項目(25)〜(31)、(31−a)〜(31−z)および(32)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
(32−d)
食間に1日1回投与される、上記項目(25)〜(31)、(31−a)〜(31−z)および(32)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
上記掻痒は、湿疹・皮膚炎、アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、皮脂欠乏症、乾皮症、皮膚掻痒症、老人性皮膚掻痒症、多形滲出性紅斑、虫刺され、痒疹、手湿疹、慢性湿疹、異汗性湿疹(汗疱)、汗疹、乾癬、蕁麻疹、貨幣状湿疹、紅皮症、うっ滞性皮膚炎、多形慢性痒疹および掌蹠膿疱症に伴う掻痒を含む。
一つの実施形態として、上記掻痒は、進行性指掌角皮症、おむつ皮膚炎、慢性単純性苔癬(ビダール苔癬)、自家感作性皮膚炎、主婦手湿疹、皮脂欠乏性湿疹、皮脂欠乏症皮膚炎、顔面単純性粃糠疹、口囲湿疹、急性蕁麻疹、慢性蕁麻疹、接触蕁麻疹、物理性蕁麻疹、機械性蕁麻疹、寒冷蕁麻疹、温帯蕁麻疹、日光蕁麻疹、遅発性圧蕁麻疹、水蕁麻疹およびコリン性蕁麻疹に伴う掻痒を含む。
一つの実施形態として、上記掻痒は、肝臓疾患、胆のう疾患、膵臓疾患、腎疾患、代謝・内分泌疾患、血液疾患、脳神経疾患、自己免疫疾患、悪性腫瘍、精神疾患、感染症疾患、薬物性の痒み、老化に伴う痒み、妊娠に伴う痒み、摂食障害に伴う痒みを含む。
一つの実施形態として、末梢性の痒みを含む。
一つの実施形態として、中枢性の痒みを含む。
一つの実施形態として、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩を10mg含有する、皮膚掻痒症または湿疹・皮膚炎群に伴う掻痒の治療用および/または予防用医薬組成物を含む。
一つの実施形態として、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩を10mg投与する、皮膚掻痒症または湿疹・皮膚炎群に伴う掻痒の治療および/または予防方法を含む。
一つの実施形態として、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩を10mg含有する、掻痒の治療用医薬および/または予防用医薬を製造するための、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩の使用を含む。
一つの実施形態として、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩を20mg含有する、皮膚掻痒症または湿疹・皮膚炎群に伴う掻痒の治療用および/または予防用医薬組成物を含む。
一つの実施形態として、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩を20mg投与する、皮膚掻痒症または湿疹・皮膚炎群に伴う掻痒の治療および/または予防方法を含む。
一つの実施形態として、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩を20mg含有する、掻痒の治療用医薬および/または予防用医薬を製造するための、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩の使用を含む。
一つの実施形態として、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩を30mg含有する、皮膚掻痒症または湿疹・皮膚炎群に伴う掻痒の治療用および/または予防用医薬組成物を含む。
一つの実施形態として、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩を30mg投与する、皮膚掻痒症または湿疹・皮膚炎群に伴う掻痒の治療および/または予防方法を含む。
一つの実施形態として、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩を30mg含有する、掻痒の治療用医薬および/または予防用医薬を製造するための、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩の使用を含む。
一つの実施形態として、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩を50mg含有する、皮膚掻痒症または湿疹・皮膚炎群に伴う掻痒の治療用および/または予防用医薬組成物を含む。
一つの実施形態として、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩を50mg投与する、皮膚掻痒症または湿疹・皮膚炎群に伴う掻痒の治療および/または予防方法を含む。
一つの実施形態として、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩を50mg含有する、掻痒の治療用医薬および/または予防用医薬を製造するための、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩の使用を含む。
一つの実施形態として、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩を70mg含有する、皮膚掻痒症または湿疹・皮膚炎群に伴う掻痒の治療用および/または予防用医薬組成物を含む。
一つの実施形態として、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩を70mg投与する、皮膚掻痒症または湿疹・皮膚炎群に伴う掻痒の治療および/または予防方法を含む。
一つの実施形態として、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩を70mg含有する、掻痒の治療用医薬および/または予防用医薬を製造するための、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩の使用を含む。
一つの実施形態として、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩を100mg含有する、皮膚掻痒症または湿疹・皮膚炎群に伴う掻痒の治療用および/または予防用医薬組成物を含む。
一つの実施形態として、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩を100mg投与する、皮膚掻痒症または湿疹・皮膚炎群に伴う掻痒の治療および/または予防方法を含む。
一つの実施形態として、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩を100mg含有する、掻痒の治療用医薬および/または予防用医薬を製造するための、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩の使用を含む。
一つの実施形態として、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩を150mg含有する、皮膚掻痒症または湿疹・皮膚炎群に伴う掻痒の治療用および/または予防用医薬組成物を含む。
一つの実施形態として、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩を150mg投与する、皮膚掻痒症または湿疹・皮膚炎群に伴う掻痒の治療および/または予防方法を含む。
一つの実施形態として、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩を150mg含有する、掻痒の治療用医薬および/または予防用医薬を製造するための、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩の使用を含む。
一つの実施形態として、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩を200mg含有する、皮膚掻痒症または湿疹・皮膚炎群に伴う掻痒の治療用および/または予防用医薬組成物を含む。
一つの実施形態として、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩を200mg投与する、皮膚掻痒症または湿疹・皮膚炎群に伴う掻痒の治療および/または予防方法を含む。
一つの実施形態として、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩を200mg含有する、掻痒の治療用医薬および/または予防用医薬を製造するための、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩の使用を含む。
一つの実施形態として、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩を300mg含有する、皮膚掻痒症または湿疹・皮膚炎群に伴う掻痒の治療用および/または予防用医薬組成物を含む。
一つの実施形態として、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩を300mg投与する、皮膚掻痒症または湿疹・皮膚炎群に伴う掻痒の治療および/または予防方法を含む。
一つの実施形態として、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩を300mg含有する、掻痒の治療用医薬および/または予防用医薬を製造するための、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩の使用を含む。
また、本発明は、以下の(101)〜(112)に関する。
(101)
式(I−A):
Figure 2021165267

で示される化合物またはその製薬上許容される塩と、
オルベピタント、ピルフェニドン、クロモリンおよびナルブフィンからなる群より選択される少なくとも一つの化合物、またはその製薬上許容される塩
を組み合わせることを特徴とする、慢性咳嗽を治療するための、医薬組成物。
(102)
慢性咳嗽が難治性の慢性咳嗽である、上記項目(101)記載の医薬組成物。
(103)
式(I−A):
Figure 2021165267

で示される化合物またはその製薬上許容される塩と、
オルベピタント、ピルフェニドン、クロモリンおよびナルブフィンからなる群より選択される少なくとも一つの化合物、またはその製薬上許容される塩
を含む、慢性咳嗽治療用合剤。
(104)
慢性咳嗽が難治性の慢性咳嗽である、上記項目(103)記載の合剤。
(105)
式(I−A):
Figure 2021165267

で示される化合物またはその製薬上許容される塩と、
オルベピタント、ピルフェニドン、クロモリンおよびナルブフィンからなる群より選択される少なくとも一つの化合物、またはその製薬上許容される塩
を組み合わせて、その治療有効量を慢性咳嗽の治療を必要とする個体に投与する工程を含む、慢性咳嗽の治療方法。
(106)
慢性咳嗽が難治性の慢性咳嗽である、上記項目(105)記載の治療方法。
(107)
慢性咳嗽を治療するための、式(I−A):
Figure 2021165267

で示される化合物またはその製薬上許容される塩と、
オルベピタント、ピルフェニドン、クロモリンおよびナルブフィンからなる群より選択される少なくとも一つの化合物、またはその製薬上許容される塩
を組み合わせてなる医薬組成物。
(108)
慢性咳嗽が難治性の慢性咳嗽である、上記項目(107)記載の医薬組成物。
(109)
オルベピタント、ピルフェニドン、クロモリンおよびナルブフィンからなる群より選択される少なくとも一つの化合物、またはその製薬上許容される塩と共に用いて、慢性咳嗽を治療するための、式(I−A):
Figure 2021165267

で示される化合物またはその製薬上許容される塩。
(110)
慢性咳嗽が難治性の慢性咳嗽である、上記項目(109)記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
(111)
式(I−A):
Figure 2021165267

で示される化合物またはその製薬上許容される塩と併用して投与するための、オルベピタント、ピルフェニドン、クロモリンおよびナルブフィンからなる群より選択される少なくとも一つの化合物、またはその製薬上許容される塩、を含有する医薬組成物。
(112)
慢性咳嗽が難治性の慢性咳嗽である、上記項目(111)記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
(113)
式(I−A):
Figure 2021165267

で示される化合物またはその製薬上許容される塩と、
オルベピタント、ピルフェニドン、クロモリンおよびナルブフィンからなる群より選択される少なくとも一つの化合物、またはその製薬上許容される塩
を含む、単一剤形または別々の剤形である、慢性咳嗽を治療するための医薬製剤。
(114)
慢性咳嗽が難治性の慢性咳嗽である、上記項目(113)記載の医薬製剤。
本発明の式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩は、掻痒の治療に有効であるというという優れた効果を奏するものである。
また、式(I−A)で示される化合物またはその製薬上許容される塩は、オルベピタント、ピルフェニドン、クロモリンおよびナルブフィンからなる群より選択される少なくとも一つの化合物、またはその製薬上許容される塩、を組み合わせることを特徴とする、慢性咳嗽の治療に有効であるという優れた効果を奏するものである。
ドライスキンモデルマウスの痒み行動に対する効果を表す。溶媒または式(I−B)で示される化合物を、AEW処置開始日から5日目まで連続投与あるいはAEW処置5日目に単回投与(いずれも30 mg/kg、経口投与)し、最終投与30分後から2時間の引っ掻き行動数を表す。*:p<0.05 (一元配置分散分析 (One Way ANOVA) の後にダネット検定(Dunnett‘s test)) NC/Ngaマウスダニ抗原誘発アトピー性皮膚炎モデル10日目の痒み行動に対する単回投与(30 mg/kg、経口投与) による効果を表す。溶媒または式(I−B)で示される化合物の投与30分後から3時間の引っ掻き行動数を表す。 NC/Ngaマウスダニ抗原誘発アトピー性皮膚炎モデル13日目の痒み行動に対する4日間連続投与(30 mg/kg、経口投与)による効果を表す。溶媒または式(I−B)で示される化合物の最終投与30分後から3時間の引っ掻き行動数を表す。
「からなる」という用語は、構成要件のみを有することを意味する。「含む」という用語は、構成要件に限定されず、記載されていない要素を排除しないことを意味する。
以下、本発明について実施形態を示しながら説明する。本明細書の全体にわたり、単数形の表現は、特に言及しない限り、その複数形の概念をも含むことが理解されるべきである。従って、単数形の冠詞(例えば、英語の場合は「a」、「an」、「the」など)は、特に言及しない限り、その複数形の概念をも含むことが理解されるべきである。
また、本明細書において使用される用語は、特に言及しない限り、当上記分野で通常用いられる意味で用いられることが理解されるべきである。したがって、他に定義されない限り、本明細書中で使用される全ての専門用語および科学技術用語は、本発明の属する分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。矛盾する場合、本明細書(定義を含めて)が優先する。
本発明の掻痒を治療および/または予防するための医薬組成物は、有効成分として式(I):
Figure 2021165267

で示される化合物またはその製薬上許容される塩を含有する医薬組成物であることを特徴とする。なお、本明細書において、本発明の掻痒を治療およびまたは予防するための医薬組成物を掻痒治療剤および/または予防剤ともいう。
本発明で用いられる式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩は、それらの溶媒和物であってもよい。
式(I)で示される化合物において、Rがピリジン−2−イルで示される化合物は、
(2S)-3-(3-[(4-Chlorophenyl)methyl]-2,6-dioxo-4-{[4-(pyridin-2-yloxy)phenyl]amino}-3,6-dihydro-1,3,5-triazin-1(2H)-yl)-2-methyl-propanoic acidであり、P2X3および/またはP2X2/3受容体アンタゴニスト活性を有する。また、当該化合物は、以下のような互変異性体を包含する。
Figure 2021165267

また、式(I)で示される化合物において、Rが2−フルオロピリジン−4−イルで示される化合物は、
(S,E)-3-(3-(4-chlorobenzyl)-4-((4-((2-fluoropyridin-4-yl)oxy)phenyl)imino)-2,6-dioxo-1,3,5-triazinan-1-yl)-2-methylpropanoic acidであり、P2X3および/またはP2X2/3受容体アンタゴニスト活性を有する。また、当該化合物は、以下のような互変異性体を包含する。
Figure 2021165267
式(I−A)で示される化合物は、公知の方法、公知の方法、例えば、国際公開第2014/200078号パンフレットおよび国際公開第2012/020749号パンフレットに記載の方法に従って合成することができる。式(I−B)で示される化合物は、公知の方法、例えば、国際公開第2013/089212号パンフレットおよび国際公開第2012/020749号パンフレットに記載の方法に従って合成することができる。
本明細書において「製薬上許容される塩」としては、塩基性塩として、例えば、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;カルシウム塩、バリウム塩等のアルカリ土類金属塩;亜鉛塩、鉄塩等の遷移金属塩;マグネシウム塩;アンモニウム塩;トリメチルアミン塩、トリエチルアミン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、エタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、エチレンジアミン塩、メグルミン塩、プロカイン塩等の脂肪族アミン塩;N,N−ジベンジルエチレンジアミン等のアラルキルアミン塩;ピリジン塩、ピコリン塩、キノリン塩、イソキノリン塩等の芳香族ヘテロ環アミン塩;テトラメチルアンモニウム塩、テトラエチルアンモニウム塩、ベンジルトリメチルアンモニウム塩、ベンジルトリエチルアンモニウム塩、ベンジルトリブチルアンモニウム塩、メチルトリオクチルアンモニウム塩、テトラブチルアンモニウム塩等の第4級アンモニウム塩;アルギニン塩、リジン塩等の塩基性アミノ酸塩等が挙げられる。酸性塩としては、例えば、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、炭酸塩、炭酸水素塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、過塩素酸塩等の無機酸塩;ギ酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、トリフルオロ酢酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、シュウ酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、マンデル酸塩、グルタル酸塩、リンゴ酸塩、安息香酸塩、フタル酸塩、アスコルビン酸塩等の有機酸塩;メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、イセチオン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩等のスルホン酸塩;アスパラギン酸塩、グルタミン酸塩等の酸性アミノ酸塩等が挙げられる。
溶媒和物は、任意の数の有機溶媒分子を配位する有機溶媒和物及び任意の数の水分子を配位する水和物を包含する。本明細書における「溶媒和物」としては、上記式(I)で示される化合物又はその製薬上許容される塩の溶媒和物を意味し、例えば、一溶媒和物、二溶媒和物、一水和物、二水和物等が挙げられる。
なお、製薬上許容される塩及び溶媒和物は、公知の方法に従って合成することができる。
また、その他の製剤原料として、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、甘味剤、矯味剤、防腐剤、キレート剤、抗酸化剤、清涼化剤、コーティング剤、安定化剤、流動化剤、粘稠剤、溶解補助剤、増粘剤、緩衝剤、香料、着色剤、吸着剤、湿潤剤、防湿剤、帯電防止剤、可塑剤、消泡剤、界面活性剤、乳化剤等の添加剤を含有してもよい。具体的には、結合剤(例えば、トウモロコシでん粉等)、充填剤(例えば、ラクトース、微結晶性セルロース等)、崩壊剤(例えば、でん粉グリコール酸ナトリウム等)、滑沢剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム等)等が挙げられる。これらの含有量は特に限定されない。
本発明の慢性咳嗽の治療のための医薬組成物は、当業者に公知の方法に従って、調製することができる。また、治療剤の形状や大きさも特に限定はないが、経口用製剤が好ましく、なかでも固形製剤がより好ましい。固形製剤の剤形としては、錠剤(口腔内速崩解錠、咀嚼可能錠、発泡錠、ゼリー状ドロップ剤などを含む)、トローチ剤、顆粒剤、丸剤、散剤(細粒剤を含む)、カプセル剤(硬カプセル剤、軟カプセル剤を含む)等を例示できる。またこれらを調製するにあたり、公知の方法によってコーティング処理を行ってもよい。
本発明の医薬組成物は、経口的、非経口的のいずれの方法でも投与することができる。非経口投与の方法としては、経皮、皮下、静脈内、動脈内、筋肉内、腹腔内、経粘膜、吸入、経鼻、点眼、点耳、膣内投与等が挙げられる。
経口投与の場合は常法に従って、内用固形製剤(例えば、錠剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤、丸剤、フィルム剤等)、内用液剤(例えば、懸濁剤、乳剤、エリキシル剤、シロップ剤、リモナーデ剤、酒精剤、芳香水剤、エキス剤、煎剤、チンキ剤等)等の通常用いられるいずれの剤型に調製して投与すればよい。錠剤は、糖衣錠、フィルムコーティング錠、腸溶性コーティング錠、徐放錠、トローチ錠、舌下錠、バッカル錠、チュアブル錠または口腔内崩壊錠であってもよく、散剤および顆粒剤はドライシロップであってもよく、カプセル剤は、ソフトカプセル剤、マイクロカプセル剤または徐放性カプセル剤であってもよい。
非経口投与の場合は、注射剤、点滴剤、外用剤(例えば、点眼剤、点鼻剤、点耳剤、エアゾール剤、吸入剤、ローション剤、注入剤、塗布剤、含嗽剤、浣腸剤、軟膏剤、硬膏剤、ゼリー剤、クリーム剤、貼付剤、パップ剤、外用散剤、坐剤等)等の通常用いられるいずれの剤型でも好適に投与することができる。注射剤は、O/W、W/O、O/W/O、W/O/W型等のエマルジョンであってもよい。
掻痒の治療のための医薬組成物として用いる場合の成分の投与量は、投与形態、患者の症状、年令、体重、性別、あるいは他の併用される薬物(あるとすれば)などにより異なり、最終的には医師の判断に委ねられる。例えば、成人1日あたり、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩を10〜450mg経口投与する態様が挙げられる。
また、慢性咳嗽の治療のために、オルベピタント、ピルフェニドン、クロモリンおよびナルブフィンからなる群より選択される少なくとも一つの化合物、またはその製薬上許容される塩と組み合わせるための医薬組成物として用いる場合の式(I−A)で示される化合物の投与量についても、上記と同様である。
一つの実施形態として、成人1日あたり、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩を10mg〜300mg経口投与する態様が挙げられる。
一つの実施形態として、成人1日あたり、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩を20mg〜300mg経口投与する態様が挙げられる。
一つの実施形態として、成人1日あたり、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩を30mg〜300mg経口投与する態様が挙げられる。
一つの実施形態として、成人1日あたり、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩を50mg〜300mg経口投与する態様が挙げられる。
一つの実施形態として、成人1日あたり、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩を70mg〜300mg経口投与する態様が挙げられる。
一つの実施形態として、成人1日あたり、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩を100mg〜300mg経口投与する態様が挙げられる。
一つの実施形態として、成人1日あたり、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩を150mg〜300mg経口投与する態様が挙げられる。
一つの実施形態として、成人1日あたり、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩を200mg〜300mg経口投与する態様が挙げられる。
一つの実施形態として、成人1日あたり、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩を10mg〜200mg経口投与する態様が挙げられる。
一つの実施形態として、成人1日あたり、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩を20mg〜200mg経口投与する態様が挙げられる。
一つの実施形態として、成人1日あたり、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩を30mg〜200mg経口投与する態様が挙げられる。
一つの実施形態として、成人1日あたり、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩を50mg〜200mg経口投与する態様が挙げられる。
一つの実施形態として、成人1日あたり、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩を70mg〜200mg経口投与する態様が挙げられる。
一つの実施形態として、成人1日あたり、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩を100mg〜200mg経口投与する態様が挙げられる。
一つの実施形態として、成人1日あたり、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩を150mg〜200mg経口投与する態様が挙げられる。
一つの実施形態として、成人1日あたり、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩を10mg〜150mg経口投与する態様が挙げられる。
一つの実施形態として、成人1日あたり、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩を20mg〜150mg経口投与する態様が挙げられる。
一つの実施形態として、成人1日あたり、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩を30mg〜150mg経口投与する態様が挙げられる。
一つの実施形態として、成人1日あたり、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩を50mg〜150mg経口投与する態様が挙げられる。
一つの実施形態として、成人1日あたり、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩を70mg〜150mg経口投与する態様が挙げられる。
一つの実施形態として、成人1日あたり、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩を100mg〜150mg経口投与する態様が挙げられる。
一つの実施形態として、成人1日あたり、式(I−A)で示される化合物またはその製薬上許容される塩を経口投与する場合についても、上記と同様である。
一つの実施形態として、成人1日あたり、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩を、例えば、10mg、15mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、55mg、60mg、65mg、70mg、75mg、80mg、85mg、90mg、95mg、100mg、105mg、110mg、115mg、120mg、125mg、130mg、135mg、140mg、145mg、150mg、155mg、160mg、165mg、170mg、175mg、180mg、185mg、190mg、195mgおよび200mg経口投与する態様が挙げられる。
一つの実施形態として、成人1日あたり、式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩を、例えば、50mg、100mg、150mg、200mg、250mgまたは300mg経口投与する態様が挙げられる。
なお、かかる投与量は、一度に投与しても分割して投与してもよい。例えば、一日一回、上記投与量を投与すればよい。例えば、上記投与量を一日あたり二回に分割し、投与すればよい。例えば、上記投与量を一日あたり三回に分割し、投与すればよい。例えば、上記投与量を一日あたり四回に分割し、投与すればよい。
本発明の慢性咳嗽を治療するための、P2X3および/またはP2X2/3受容体アンタゴニストと、オルベピタント、ピルフェニドン、クロモリンおよびナルブフィンからなる群より選択される少なくとも一つの化合物、またはその製薬上許容される塩、を組み合わせてなる医薬組成物は、式(I−A)で示される化合物、またはその製薬上許容される塩(a成分とする)とオルベピタント、ピルフェニドン、クロモリンおよびナルブフィンからなる群より選択される少なくとも一つの化合物、またはその製薬上許容される塩(b成分とする)を有効成分として組み合わせることを特徴とするのであって、その使用形態としては、a成分とb成分それぞれについて別途調整された単剤を同時に使用する態様と、a成分とb成分それぞれについて別途調整された単剤を別々に使用する態様と、a成分とb成分を一緒に処方して調製された製剤(合剤)として使用する態様とが挙げられる。
b成分の投与量は、投与形態、患者の症状、年齢、体重、性別、あるいは他の併用される薬剤(あるとすれば)などにより異なり、最終的には医師の判断に委ねられる。なお、かかる投与量は、一度に投与しても分割して投与してもよい。
以下、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明はこれらの実施例等によりなんら限定されるものではない。
(試験例1) ヒトP2X3受容体阻害活性の評価
ヒトP2X3受容体遺伝子(GenBank登録配列Y07683)をC6BU−1細胞に導入した安定発現細胞株をPDLコート96穴マイクロプレートに1穴当たり8000個になるように播種し、培地(7.0%ウシ胎児血清、7.0%ウマ血清、1%抗生物質抗真菌剤混合溶液、4.0mM グルタミンを含むDMEM)中で、37℃、5%二酸化炭素下で1日間培養した。培地をFluo−3−AM 4μMを含む添加液(20mM HEPES、137mM NaCl、5.37mM KCl、0.9mM MgCl2、1.26mM CaCl2、5.6mM D−グルコース、2.5mM プロベネシド、0.5%BSA、0.04%プルロニックF−127、pH7.5)に置換し、37℃、5%二酸化炭素下で1時間インキュベーションした。洗浄用緩衝液(20mM HEPES、137mM NaCl、5.27mM KCl、0.9mM MgCl2、1.26mM CaCl2、5.6mM D−グルコース、2.5mM プロベネシド、pH7.5)により洗浄し、1穴当たり40μLの洗浄用緩衝液で満たした。マイクロプレートをハイスループットスクリーニングシステムFDSS 7000EX(浜松ホトニクス社)に設置した。FDSS 7000EXによる蛍光強度の測定を開始し、希釈用緩衝液(20mM HEPES、137mM NaCl、5.27mM KCl、0.9mM MgCl2、1.26mM CaCl2、5.6mM D−グルコース、2.5mM プロベネシド、0.1%プルロニックF−127、pH7.5)を用いて異なる濃度になるように希釈した式(I)で示される化合物のDMSO溶液を1穴当たり40μLずつFDSS 7000EXに内蔵された自動分注装置で分注した。5分後、希釈用緩衝液で希釈したATP溶液50μL(終濃度50nM)をFDSS 7000EXに内蔵された自動分注装置で分注し、その後4分間蛍光強度の測定を継続した。測定した蛍光強度の値から、ATP溶液添加後の蛍光強度の最大値を測定開始時の蛍光強度に対する比で表した比最大蛍光強度をマイクロプレートの穴毎に算出した。式(I)で示される化合物を含まない場合の比最大蛍光強度の値を阻害0%、ATPの代わりに希釈用緩衝液を添加した場合の比最大蛍光強度の値を阻害100%とし、阻害50%となる濃度(IC50)を算出して式(I)で示される化合物の阻害活性を評価した。比最大蛍光強度の算出はFDSS ソフトウェア(浜松ホトニクス社)を用いて行った。IC50の算出はマイクロソフト・エクセル(Microsoft社)およびXLfit(idbs社)のソフトウェアを用いて行った。
(結果)
式(I−A)で示される化合物:0.004μM
式(I−B)で示される化合物:0.005μM
(試験例2) ヒト血清アルブミン(HSA)存在下でのヒトP2X3受容体阻害活性の評価
ヒトP2X3受容体遺伝子(GenBank登録配列Y07683)をC6BU−1細胞に導入した安定発現細胞株をPDLコート96穴マイクロプレートに1穴当たり8000個になるように播種し、培地(7.0%ウシ胎児血清、7.0%ウマ血清、1%抗生物質抗真菌剤混合溶液、2.0%グルタミンを含むDMEM)中で、37℃、5%二酸化炭素下で1日間培養する。培地をFluo−3−AM 4μMを含む添加液(20mM HEPES、137mM NaCl、5.37mM KCl、0.9mM MgCl2、1.26mM CaCl2、5.6mM D−グルコース、2.5mM プロベネシド、0.5%BSA、0.04%プルロニックF−127、pH7.5)に置換し、37℃、5%二酸化炭素下で1時間インキュベーションする。洗浄用緩衝液(20mM HEPES、137mM NaCl、5.27mM KCl、0.9mM MgCl2、1.26mM CaCl2、5.6mM D−グルコース、2.5mM プロベネシド、pH7.5)により洗浄し、1穴当たり40μLの洗浄用緩衝液で満たす。マイクロプレートをハイスループットスクリーニングシステムFDSS 7000EX(浜松ホトニクス社)に設置する。FDSS 7000EXによる蛍光強度の測定を開始し、希釈用緩衝液(20mM HEPES、137mM NaCl、5.27mM KCl、0.9mM MgCl2、1.26mM CaCl2、5.6mM D−グルコース、2.5mM プロベネシド、0.1%プルロニックF−127、pH7.5)に終濃度1%になるようにヒト血清アルブミンを添加した溶液を用いて異なる濃度になるように希釈した式(I)で示される化合物のDMSO溶液を1穴当たり40μLずつFDSS 7000EXに内蔵された自動分注装置で分注する。5分後、希釈用緩衝液で希釈したATP溶液50μL(終濃度50nM)をFDSS 7000EXに内蔵された自動分注装置で分注し、その後4分間蛍光強度の測定を継続する。測定した蛍光強度の値から、ATP溶液添加後の蛍光強度の最大値を測定開始時の蛍光強度に対する比で表した比最大蛍光強度をマイクロプレートの穴毎に算出する。式(I)で示される化合物を含まない場合の比最大蛍光強度の値を阻害0%、ATPの代わりに希釈用緩衝液を添加した場合の比最大蛍光強度の値を阻害100%とし、阻害50%となる濃度(IC50)を算出して式(I)で示される化合物の阻害活性を評価する。比最大蛍光強度の算出はFDSS ソフトウェア(浜松ホトニクス社)を用いて行う。IC50の算出はマイクロソフト・エクセル(Microsoft社)およびXLfit(idbs社)のソフトウェアを用いて行う。
(試験例3) マウスP2X受容体阻害活性の評価
マウスP2X3受容体遺伝子(GenBank登録配列NM_145526)をC6BU−1細胞に一過性に導入して発現させた。C6Bu−1細胞を1穴当り3000個になるように播種し、培地(7.0%ウシ胎児血清、7.0%ウマ血清、1%抗生物質抗真菌剤混合溶液を含むDMEM)中で37℃、5%二酸化炭素下で1日間培養した。遺伝子導入試薬FuGENE6(Promega社製)を用いて発現プラスミドを導入し、さらに37℃、5%二酸化炭素下で1日間培養した。培地をFluo−3−AM 4μMを含む添加液(20mM HEPES、137mM NaCl、5.27mM KCl、0.9mM MgCl2、1.26mM CaCl2、5.6mM D−グルコース、2.5mM プロベネシド、1%BSA、0.08%プルロニックF−127、pH7.5)に置換し、37℃、5%二酸化炭素下で1時間インキュベーションした。洗浄用緩衝液(20mM HEPES、137mM NaCl、5.27mM KCl、0.9mM MgCl2、1.26mM CaCl2、5.6mM D−グルコース、2.5mM プロベネシド、pH7.5)により洗浄し、1穴当たり40μLの洗浄用緩衝液で満たした。マイクロプレートをハイスループットスクリーニングシステムFDSS7000EX(浜松ホトニクス社)に設置した。FDSS7000EXによる蛍光強度の測定を開始し、希釈用緩衝液(20mM HEPES、137mM NaCl、5.27mM KCl、0.9mM MgCl2、1.26mM CaCl2、5.6mM D−グルコース、2.5mM プロベネシド、0.1%プルロニックF−127、pH7.5)を用いて異なる濃度になるように希釈した。式(I)で示される化合物のDMSO溶液を1穴当り40μLずつFDSS7000EXに内蔵された自動分注装置で分注した。5分後、希釈用緩衝液で希釈した130nM ATP溶液50μLをFDSS7000EXに内蔵された自動分注装置で分注し、その後4分間蛍光強度の測定を継続した。測定した蛍光強度の値から、ATP溶液添加後の蛍光強度の最大値を測定開始時の蛍光強度に対する比で表した比最大蛍光強度をマイクロプレートの穴毎に算出した。式(I)で示される化合物を含まない場合の比最大蛍光強度の値を阻害0%、ATPの代わりに希釈用緩衝液を添加した場合の比最大蛍光強度の値を阻害100%とし、阻害50%となる濃度(IC50)を算出して式(I)で示される化合物の阻害活性を評価した。比最大蛍光強度およびIC50の算出はXLfit(idbs社)のソフトウェアを用いて行った。
(結果)
式(I−A)で示される化合物:10nM
(試験例4)
(試験例5) ドライスキンモデルマウスの痒み行動に対する抑制効果
実験動物は、10週齢の雌性ICRマウス(日本エスエルシー社)を用いた。予め剃毛した背部皮膚の表面にアセトンとジエチルエーテルの混合液(1:1)に浸漬した脱脂綿を15秒間置いた後、水に浸漬した脱脂綿を同じ領域に30秒間置いた(以下、AEW処理と略す)。この処理を各群とも1日2回、4日間行うことでドライスキンモデルを作製し、5日目に行動評価を実施した。正常対照群には剃毛のみを施し、AEW無処置のマウスを使用した。被験化合物の連続投与群には、0.5%メチルセルロース懸濁液を30 mg/kgの用量で、AEW処置開始日から5日目まで、1日2回、経口投与した。溶媒対照群には、メチルセルロース懸濁液を同様に1日2回、経口投与した。被験化合物の単回投与群には、5日目の行動評価前に1回のみ、経口投与した。5日目の薬剤投与直後から、行動評価のための撮影を行った。マウスを観察用ケージに1匹ずつ入れ、無人環境下で、ビデオカメラを用いてマウスの行動を撮影し、ハードディスクレコーダーに記録した。後日録画を再生し、溶媒または被験化合物投与30分後から2時間の引っ掻き行動数を計数した。引っ掻き行動数は、誘発部位である背部皮膚に後肢を上げてから下すまでの一連の引っ掻き行動を1回として数えた。結果は統計処理して平均値と平均値の標準誤差を計算した。各実験群間(n=6)の有意性検定は、一元配置分散分析 (One Way ANOVA) の後にダネット検定(Dunnett‘s test)を用いて統計処理し、p 値が0.05よりも小さい場合(p<0.05)、統計的に有意と判断される。
(結果)
ドライスキンモデルマウスの痒み行動に対する抑制効果を図1に示す。予防的投与による効果を調べるために、式(I−B)で示される化合物をAEW処置開始日から5日目まで連続投与した群では、溶媒対照群と比較して引っ掻き行動数が低値を示し、抑制率は100%であった(p<0.05)。また、治療的投与による効果を調べるために、式(I−B)で示される化合物をAEW処置5日目に単回投与した群では、溶媒対照群と比較して引っ掻き行動数が低値を示し、抑制率は79%であった。
以上の結果から、P2X3および/またはP2X2/3受容体アンタゴニストである式(I−B)で示される化合物は、ドライスキンに伴う痒みの治療および予防に対し、有効性を示すことが分かった。
(試験例6) NC/Ngaマウスダニ抗原誘発アトピー性皮膚炎モデルの痒み行動に対する抑制効果
実験動物は、22−24週齢の雌性NC/NgaCrljマウス(日本チャールス・リバー社)を用いた。予め剃毛した背部および耳介にコナヒョウヒダニ虫体軟膏(株式会社ビオスタより供与) 100 mgを塗布した。誘発2回目以降は、4%ドデシル硫酸ナトリウムを150 μL塗布することにより皮膚のバリアを破壊し、その約3時間後にコナヒョウヒダニ虫体軟膏100 mgを塗布した。この一連の作業を4、7、11日目の合計3回実施した。ダニ抗原誘発開始1日前と3日目、6日目の合計3回、抗IL−12/23p40抗体を0.5 mg/kgの用量で腹腔内投与した。10日目に、皮膚炎の重症度を評価してスコア化し、各群の皮膚炎スコアの平均が同程度になるように群分けした。皮膚炎スコアは、発赤・出血、痂皮形成・乾燥、浮腫および擦傷・組織欠損の4項目について、それぞれ0(所見なし)、1(軽度)、2(中等度)、3(重度)の4段階で評価し、その合計とした。群分け後、10日目の夕方から13日目の夕方まで、被験化合物を0.5%メチルセルロース懸濁液にて30 mg/kgの用量で1日2回、合計7回、経口投与した。10日目および13日目の被験化合物投与直後から、行動評価のための夜間撮影を行った。マウスを観察用ケージに1匹ずつ入れ、無人環境下、赤外線ランプを付けたビデオカメラを用いてマウスの行動を撮影し、ハードディスクレコーダーに記録した。後日録画を再生し、溶媒または被験化合物投与30分後から3時間の引っ掻き行動数を計数した。引っ掻き行動数は、誘発部位である背部皮膚および左右耳介に後肢を上げてから下すまでの一連の引っ掻き行動を1回として数えた。結果は統計処理して平均値と平均値の標準誤差を計算した。各実験群間(n=8)の有意性検定は、ウェルチのt検定を用いて統計処理し、p 値が0.05よりも小さい場合(p<0.05)、統計的に有意と判断される。
(結果)
NC/Ngaマウスダニ抗原誘発アトピー性皮膚炎モデル10日目の痒み行動に対する単回投与による効果を図2に示す。式(I−B)で示される化合物投与群では、溶媒対照群と比較して引っ掻き行動数が低値を示し、抑制率は30%であった。また、NC/Ngaマウスダニ抗原誘発アトピー性皮膚炎モデル13日目の痒み行動に対する4日間連続投与による効果を図3に示す。式(I−B)で示される化合物投与群では、溶媒対照群と比較して引っ掻き行動数が低値を示し、抑制率は26%であった。
以上の結果から、P2X3および/またはP2X2/3受容体アンタゴニストである式(I−B)で示される化合物は、アトピー性皮膚炎に伴う痒みの治療に対し、有効性を示すことが分かった。
製剤例
以下に示す製剤例は例示にすぎないものであり、発明の範囲を何ら限定することを意図するものではない。
(製剤例1)懸濁剤
式(I)で示される化合物の原薬に、例えば、注射用水を加え、懸濁剤とした。
(製剤例2)錠剤
式(I)で示される化合物の原薬に、添加剤として例えば、乳糖、ステアリン酸マグネシウムを加え、錠剤とした。
式(I)で示される化合物またはその製薬上許容される塩を含有する医薬組成物は、掻痒の治療用および/または予防用医薬として有用である。特に、皮膚掻痒症または湿疹・皮膚炎群に伴う掻痒、アトピー性皮膚炎;接触性皮膚炎;蕁麻疹;乾癬;痒疹;虫刺され;乾皮症;皮脂欠乏症;老人性皮膚掻痒症;汗疹;脂漏性皮膚炎;手湿疹に伴う掻痒、または、腎臓病、糖尿病、慢性肝疾患もしくは悪性腫瘍に伴う掻痒の治療用および/または予防用医薬として有用である。

Claims (8)

  1. 式(I):
    Figure 2021165267

    (式中、Rはピリジン−2−イルまたは2−フルオロピリジン−4−イル)で示される化合物またはその製薬上許容される塩を含有する、掻痒を治療および/または予防するための、医薬組成物。
  2. 掻痒が、皮膚掻痒症または湿疹・皮膚炎群に伴う掻痒である、請求項1記載の医薬組成物。
  3. 掻痒が、アトピー性皮膚炎;接触性皮膚炎;蕁麻疹;乾癬;痒疹;虫刺され;乾皮症;皮脂欠乏症;老人性皮膚掻痒症;汗疹;脂漏性皮膚炎;手湿疹に伴う掻痒、または、腎臓病、糖尿病、慢性肝疾患もしくは悪性腫瘍に伴う掻痒である、請求項1または2記載の医薬組成物。
  4. 掻痒が、乾皮症またはアトピー性皮膚炎に伴う掻痒である、請求項1〜3のいずれかに記載の医薬組成物。
  5. 掻痒が、乾皮症に伴う掻痒である、請求項1〜4のいずれかに記載の医薬組成物。
  6. 掻痒がアトピー性皮膚炎に伴う掻痒である、請求項1〜4のいずれかに記載の医薬組成物。
  7. 前記医薬組成物の1日あたりの有効成分の投与量が、10mg〜450mgである、請求項1〜6のいずれかに記載の医薬組成物。
  8. 1日に1回投与される、請求項1〜7のいずれかに記載の医薬組成物。
JP2021063233A 2020-04-03 2021-04-02 掻痒治療用医薬 Pending JP2021165267A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020067147 2020-04-03
JP2020067147 2020-04-03

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021165267A true JP2021165267A (ja) 2021-10-14

Family

ID=78021521

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021063233A Pending JP2021165267A (ja) 2020-04-03 2021-04-02 掻痒治療用医薬

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021165267A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7478894B1 (ja) 2022-11-30 2024-05-07 花王株式会社 痒みの予防又は改善剤
JP7478895B1 (ja) 2022-11-30 2024-05-07 花王株式会社 痒みの予防又は改善剤

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7478894B1 (ja) 2022-11-30 2024-05-07 花王株式会社 痒みの予防又は改善剤
JP7478895B1 (ja) 2022-11-30 2024-05-07 花王株式会社 痒みの予防又は改善剤

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9370511B2 (en) Morphinan-derivatives for treating diabetes and related disorders
US20210023043A1 (en) Methods of Treating Hyperalgesia
DE60124972T2 (de) Verwendung von einem Östrogen Agonist/Antagonist zur Behandlung der weiblichen sexuellen Störungen
EP2135603B1 (en) Compositions and methods for increasing insulin sensitivity
US9061012B2 (en) Uses of DGAT1 inhibitors
TWI532481B (zh) 治療糖尿病之組合療法
JP2021165267A (ja) 掻痒治療用医薬
EP0977558B1 (en) Use of 5ht4 receptor antagonists for overcoming gastrointestinal effects of serotonin reuptake inhibitors
TWI642434B (zh) 用於預防和/或治療中樞神經系統之變性疾病的新穎組合物
JP4805256B2 (ja) 右旋性モルヒナンの神経保護特性
JP2021120379A (ja) 睡眠障害の治療及び予防
CN110214135A (zh) 茚满基氨基吡嗪基环丙烷羧酸、药物组合物及其用途
CN103282035A (zh) 治疗代谢综合征、2型糖尿病、肥胖或前驱糖尿病的治疗剂
WO2007124348A2 (en) Pharmacological modulation of positive ampa receptor modulator effects on neurotrophin expression
KR20220054724A (ko) 근위축성 측색경화증의 치료 또는 병세 진전 억제를 위한 약제
CN102458399B (zh) centhaquin的新制药用途
CN101668530A (zh) 激活irs-1和akt的方法
Millar et al. Effects of TAK-639, a novel topical C-type natriuretic peptide analog, on intraocular pressure and aqueous humor dynamics in mice
JP2021511338A (ja) 睡眠障害の治療及び予防
US20080139614A1 (en) Treatment Of Stroke With Histamine H3 Inverse Agonists Or Histamine H3 Antagonists
TW202317109A (zh) 控制血糖值之方法及糖尿病與相關病症之治療
KR102591750B1 (ko) 인돌 유도체
CN111494370B (zh) Pyr3在制备保护肝损伤的药物中的应用
WO2021201262A1 (ja) 睡眠時無呼吸症候群治療用医薬
JP4243701B2 (ja) ベンズアミド誘導体を有効成分とするリウマチ治療薬

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20231019

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20240122