JP2021164293A - ワイヤレス送電装置及びワイヤレス電力伝送システム - Google Patents

ワイヤレス送電装置及びワイヤレス電力伝送システム Download PDF

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Abstract

【課題】意図しない特性の共振点が動作点となるのを防止して高信頼性を実現することができるワイヤレス送電装置を提供する。
【解決手段】ワイヤレス送電装置10Aは、電力伝送を行う送電コイルLと、送電コイルLに接続され、送電コイルLと送電側共振回路を構成する送電側共振コンデンサCp1と、直流電圧を交流電圧に変換して送電コイルLに供給する自励発振回路11とを備える。ワイヤレス送電装置10Aは、電力伝送時に、送電側共振回路と、受電コイルL、受電側共振コンデンサCで構成される受電側共振回路とが磁気結合して形成される合成共振回路の共振点が複数存在する状態Mを有する。そして自励発振回路11は、当該状態Mにおいて、複数の共振点のうちの最も高い周波数で動作する。
【選択図】図1

Description

本開示は、ワイヤレス送電装置及びワイヤレス電力伝送システムに関する。
従来、電源ケーブルを用いることなく電力を伝送するワイヤレス給電技術が知られている。ワイヤレス給電技術は、送電側と受電側とがワイヤレスとなること等、高い利便性が期待できる技術であることから、近年、携帯電話をはじめとする小型機器などの製品分野への応用が進められている。ワイヤレス給電としては、電磁誘導方式、磁界共振方式、電界共振方式、マイクロ波方式、レーザ方式、超音波方式などが挙げられる。
従来のワイヤレス送電装置としては、例えば、ワイヤレス送電装置と、該ワイヤレス送電装置から送られてくる電力を受電するワイヤレス受電装置とを備えるワイヤレス電力伝送システムが提案されている。このシステムでは、ワイヤレス送電装置は、電力伝送を行う送電コイルを含み、一対の直流入力端子間に印加される直流電圧を交流電圧に変換して上記送電コイルに供給する自励発振回路を備え、送電コイルが単一のコイルで構成されている。この構成によれば、帰還巻線や中間タップを介して接続される2つのコイルからなる送電コイルを使用しなくてよいので、高品質且つ高効率な自励発振回路を備えたワイヤレス送電装置を低コストで実現できるとされている。
特開2018−170819号公報
上述の特許文献1の自励発振回路では、高出力及び高効率を狙って1次共振点と2次共振点が近づくようにすると、送電コイルに並列接続されたコンデンサの電流と当該送電コイルの無効電流とがそれぞれ打ち消しあう周波数、すなわち入力電源側から見た共振点が3つ現れることになる。しかしながら、3つの共振点が現れる場合、動作点となる共振点によって特性が変化するため、動作点によっては意図しない特性となってしまう虞があることから信頼性が低く、未だ改善の余地がある。
本開示に係る技術は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、意図しない特性の共振点が動作点となるのを防止して高信頼性を実現することができるワイヤレス送電装置及びワイヤレス電力伝送システムを提供することを目的とする。
本開示の一態様は、電力伝送を行う送電コイルと、上記送電コイルと送電側共振回路を構成する送電側共振コンデンサと、直流電圧を交流電圧に変換して上記送電コイルに供給する自励発振回路と、を備え、電力伝送時に、上記送電側共振回路と、受電コイル、受電側共振コンデンサで構成される受電側共振回路とが磁気結合して形成される合成共振回路の共振点が複数存在する状態を有し、上記自励発振回路は、上記状態において、複数の上記共振点のうちの最も高い周波数で動作する、ワイヤレス送電装置である。
本開示に係る技術によれば、意図しない特性の共振点が動作点となるのを防止して高信頼性を実現することができるワイヤレス送電装置及びワイヤレス電力伝送システムを提供できる。
図1は、本開示の実施形態に係るワイヤレス電力伝送システムの構成の一例を示す回路図である。 図2は、合成共振回路の共振点が複数存在する状態の一例として、合成共振回路の共振点が3つ存在する状態を示すグラフである。 図3は、3つの共振点のうちの周波数の最も高い最大共振点での共振周波数と周波数の最も低い最小共振点での共振周波数とのそれぞれでワイヤレス送電装置を、負荷の抵抗値を変化させて動作させた場合の損失を示すグラフである。 図4は、図1のワイヤレス電力伝送システムの変形例を示す回路図である。 図5は、図4のワイヤレス送電装置で実行される異常報知処理の一例を示すフローチャートである。 図6は、図1のワイヤレス電力伝送システムの他の変形例を示す回路図である。 図7は、図6のワイヤレス送電装置で実行される制御処理の一例を示すフローチャートである。 図8は、図1のワイヤレス電力伝送システムの他の変形例を示す回路図である。
以下、本開示に係る技術の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本開示に係る技術の実施形態に係るワイヤレス電力伝送システムの構成の一例を示す回路図である。
図1に示すように、ワイヤレス電力伝送システム1Aは、ワイヤレス送電装置10Aと、ワイヤレス送電装置10Aから送られる電力を受電するワイヤレス受電装置20とを備える。このワイヤレス電力伝送システム1Aでは、ワイヤレス送電装置10Aからワイヤレス受電装置20に電力がワイヤレスで伝送される。
ワイヤレス送電装置10Aは、電力伝送を行う送電コイルLと、送電コイルLに並列接続され、送電コイルLと送電側共振回路を構成する送電側共振コンデンサCp1と、一対の直流入力端子間に印加される直流電圧を交流電圧に変換して送電コイルLに供給する自励発振回路11とを備える。
送電コイルLは、ワイヤレス電力伝送用のアンテナとして機能するコイルである。送電コイルLは、例えば、銅やアルミニウムなどのリッツ線からなる導線が巻回されて構成される。なお、送電コイルLは、基板上に銅などの導体箔によってコイルパターンが形成されたコイルであってもよい。
自励発振回路11は、送電コイルLの一端と一対の直流入力端子のうちのプラス側端子11aとの間に接続される第1インダクタLと、送電コイルLの他端とプラス側端子11aとの間に接続される第2インダクタLと、送電コイルLの一端に接続される第1スイッチ素子Qと、送電コイルLの他端に接続される第2スイッチ素子Qと、第1スイッチ素子Qのゲートと送電コイルLの他端との間に接続される第1インピーダンス素子Zと、第2スイッチ素子Qのゲートと送電コイルLの一端との間に接続される第2インピーダンス素子Zとを含んでいる。
送電側共振コンデンサCp1は、送電コイルL並びに第1インダクタL及び第2インダクタLと共に送電側共振回路を構成している。本実施形態では、送電側共振コンデンサCp1は、送電コイルLに並列接続されているが、送電コイルLに直列接続されてもよいし、また、2つ以上の送電側共振コンデンサが送電コイルLに直列接続或いは並列接続されてもよい。
第1スイッチ素子Q及び第2スイッチ素子Qは、特に限定されないが、例えばNMOSトランジスタである。第1スイッチ素子Qのドレインは、第1インダクタLを介して一対の直流入力端子のうちのプラス側端子11aに接続されており、第2スイッチ素子Qのドレインは、第2インダクタLを介してプラス側端子11aに接続されている。また、第1スイッチ素子Qのソース及び第2スイッチ素子Qのソースは、一対の直流入力端子のうちのマイナス側端子11bに接続されている。更に第1スイッチ素子Qのゲート(制御電極)は、第2インダクタLを介して一対の直流入力端子のうちのプラス側端子11aに接続されており、第2スイッチ素子Qのゲートは、第1インダクタLを介してプラス側端子11aに接続されている。
第1インピーダンス素子Z及び第2インピーダンス素子Zの構成は、特に限定されないが、例えばダイオード、キャパシター(コンデンサ)及び抵抗の並列回路で構成されている。このように、第1インピーダンス素子Zは、抵抗又はコンデンサを有することが好ましく、また、送電コイルLの他端にカソードが接続され且つ第1スイッチ素子Qのゲートにアノードが接続されるダイオードを有することが更に好ましい。第2インピーダンス素子Zも、第1インピーダンス素子Zと同様、抵抗又はコンデンサを有することが好ましく、また、送電コイルLの一端にカソードが接続され且つ第2スイッチ素子Qのゲートにアノードが接続されるダイオードを有することが更に好ましい。
ワイヤレス受電装置20の構成は、特に限定されないが、例えば電力伝送時に送電コイルLと磁気結合する受電コイルLと、受電コイルLに並列接続される受電側共振コンデンサCと、受電コイルLに発生した交流電圧を直流電圧に変換する整流回路22とを備えている。受電側共振コンデンサCは、受電コイルLと共に受電側共振回路を構成している。本実施形態では、受電側共振コンデンサCは、受電コイルLに並列接続されているが、受電コイルLに直列接続されてもよいし、また、2つ以上の受電側共振コンデンサが直列接続或いは並列接続されてもよい。
本実施形態では、ワイヤレス受電装置20の整流回路22は、負荷回路21と接続されている。負荷回路21は、整流回路22から直流電圧が供給され電力を蓄えるバッテリーや該直流電圧が供給されて駆動するモーターなどが挙げられる。なお、負荷回路21がバッテリーから構成される場合、整流回路22と負荷回路21との間に、整流回路22から出力される直流電圧を所望の直流電圧に変換する電圧変換回路を備えていてもよい。以下、整流回路22と負荷回路21を含む構成を負荷23として説明する。また、上述の電圧変換回路を備える場合、負荷23は該電圧変換回路も含むものとする。
このワイヤレス電力伝送システム1Aでは、先ず、一対の直流入力端子(プラス側端子11a及びマイナス側端子11b)間に直流電圧が印加されると、第2インダクタL及び第1インピーダンス素子Zを介して第1スイッチ素子Qが先にオンになるか、或いは第1インダクタL及び第2インピーダンス素子Zを介して第2スイッチ素子Qが先にオンになる。通常、電子部品の特性のばらつきにより回路の対称性が崩れているため、スイッチ素子Q及びスイッチ素子Qのいずれかが先にオンになる。回路の非対称性を確保するため、意図的に第1インピーダンス素子Zのインピーダンスを第2インピーダンス素子Zよりも小さく設定し、スイッチ素子Qを先にオンさせてもよい。あるいは、意図的に第2インピーダンス素子Zのインピーダンスを第1インピーダンス素子Zよりも小さく設定し、スイッチ素子Qを先にオンさせてもよい。
そして、例えば第1スイッチ素子Qが先にオンになると、第1インダクタLから第1スイッチ素子Qに電流Iが流れる。また、第2インダクタLから送電コイルL及び送電側共振コンデンサCp1の並列回路を通って第1スイッチ素子Qに電流Iが流れる。さらに第1スイッチ素子Qがオンになると、第1スイッチ素子Qのドレイン−ソース間電圧Vds1と共に第2スイッチ素子Qのゲート−ソース間電圧Vgs2がほぼゼロになり、第2スイッチ素子Qのオフ状態が維持される。
電流Iが流れることによって第2スイッチ素子Qのドレイン−ソース間電圧Vds2は上昇していくが、送電コイルLおよび送電側共振コンデンサCp1を含む送電側共振回路の動作により、ある電圧レベルまで達すると、降下していく。そして第2スイッチ素子Qのドレイン−ソース間電圧Vds2がゼロ付近まで降下すると、第1スイッチ素子Qのゲート−ソース間電圧Vgs1もほぼゼロとなり、第1スイッチ素子Qがオフになる。
上記のように第1スイッチ素子Q及び第2スイッチ素子Qは共にオフになるが、第1インダクタL1が電流Iを流し続けようとし、また送電コイルLも電流Iを流し続けようとするため、第1スイッチ素子Qのドレイン−ソース間電圧Vds1及び第2スイッチ素子Qのゲート−ソース間電圧Vgs2が上昇し、これにより第2スイッチ素子Qがオンになる。
一方、第2スイッチ素子Q2が先にオンになると、第2インダクタLから第2スイッチ素子Qに電流Iが流れる。また、第1インダクタLから送電コイルL及び送電側共振コンデンサCp1の並列回路を通って第2スイッチ素子Qに電流Iが流れる。更に第2スイッチ素子Qがオンになると、第2スイッチ素子Qのドレイン電圧Vds2と共に第1スイッチ素子Qのゲート−ソース間電圧Vgs1がほぼゼロになるので、第1スイッチ素子Qのオフ状態が維持される。
電流Iが流れることによって第1スイッチ素子Qのドレイン−ソース間電圧Vds1は上昇していくが、送電コイルL及び送電側共振コンデンサCp1を含む送電側共振回路の動作により、ある電圧レベルまで達すると、降下していく。そして第1スイッチ素子Qのドレイン−ソース間電圧Vds1がゼロ付近まで降下すると、第2スイッチ素子Q2のゲート−ソース間電圧Vgs2もほぼゼロとなり、第2スイッチ素子Qがオフになる。
上記のように第1スイッチ素子Q及び第2スイッチ素子Qは共にオフになるが、第2インダクタLが電流Iを流し続けようとし、また送電コイルLが電流Iを流し続けようとするため、第2スイッチ素子Qのドレイン−ソース間電圧Vds2及び第1スイッチ素子Qのゲート−ソース間電圧Vgs1が上昇し、これにより第1スイッチ素子Qが再びオンになる。
このように、第1スイッチ素子Q及び第2スイッチ素子Qは、上記のオンオフ動作を繰り返しながら定常状態となり、送電コイルLには互いに逆向きで電流I、Iが交互に流れ、送電コイルLの両端に所定の発振周波数の交流電圧が発生する。
上記のように構成されるワイヤレス送電装置10Aは、電力伝送時に、送電側共振回路と、受電コイルL、受電側共振コンデンサCで構成される受電側共振回路とが磁気結合して形成される合成共振回路の共振点が複数存在する状態Mを有する。本実施形態では、上記送電側共振回路が上記受電側共振回路との磁気結合によって合成共振回路を構成する。そして自励発振回路11は、当該状態Mにおいて、複数の共振点のうちの最も高い周波数を動作周波数として動作する。
図2は、合成共振回路の共振点が複数存在する状態Mの一例として、合成共振回路の共振点が3つ存在する状態mを示すグラフである。図2中、「IC1」は、送電側共振コンデンサCp1に流れる電流、「|IL1_imag|」は、送電コイルLの無効電流の絶対値を示す。
例えば、電力伝送時に一次共振点と二次共振点が近づくように調整すると、図2に示すように、入力電源から見た共振点が3つ現れる。「入力電源から見た共振点」とは、送電側共振コンデンサCp1に流れる電流と送電コイルLの無効電流とが打ち消し合う周波数を意味する。3つの共振点は、周波数の最も高い最大共振点と、周波数の最も低い最小共振点と、最大共振点と最小共振点の間に存在する中間共振点とで構成される。
このとき、送電側共振コンデンサCp1は、最大共振点での共振周波数f_cと中間共振点での共振周波数f_bとの差が中間共振点での共振周波数f_bと最小共振点での共振周波数f_aとの差よりも大きくなる容量値に設定されるのが好ましい。この場合、自励発振回路11は、3つの共振点のうちの最大共振点での共振周波数f_cを動作周波数として動作する。中間共振点での共振周波数f_bとの周波数差が大きい方の共振点が動作周波数となる現象が起きるため、最大共振点での共振周波数f_cと中間共振点での共振周波数f_bの差が中間共振点での共振周波数f_bと最小共振点での共振周波数f_aとの差よりも大きくなるように送電側共振コンデンサCp1の容量値を設定することで、最大共振点での共振周波数f_cで確実に動作させることができる。
ここで、本実施形態に係る合成共振回路の共振点は、負荷23の状態に応じて変化する。負荷23が軽負荷のとき3つの共振点が現れ、負荷23が重負荷のとき1つの共振点が現れる。すなわち、負荷23の状態が変化すると、図2における送電コイルLの無効電流の周波数特性が変化し、現れる共振点の数も変化する。図2は、負荷23が軽負荷のときの送電側共振コンデンサCp1に流れる電流と送電コイルLの無効電流の周波数特性を表したものである。本実施形態では、負荷23の変動範囲内において、合成共振回路の共振点が複数存在する状態を有するものである。なお、受電側共振コンデンサCが受電コイルLに直列接続される場合、合成共振回路の共振点は、負荷23が軽負荷のとき1つの共振点が現れ、負荷23が重負荷のとき3つの共振点が現れる。
本実施形態では、ワイヤレス送電装置10Aが、合成共振回路の共振点が3つ存在する状態mを説明したが、これに限られず、合成共振回路の共振点が2つ或いは4つ以上存在する他の状態を有していてもよい。この場合にも、当該状態において、2つ或いは4つ以上の共振点のうちの最も高い周波数を動作周波数として動作する。
図3は、3つの共振点のうちの周波数の最も高い最大共振点での共振周波数f_cと周波数の最も低い最小共振点での共振周波数f_aとのそれぞれでワイヤレス送電装置10Aを、負荷23の抵抗値を変化させて動作させた場合の損失を示すグラフである。図3の横軸は出力電力(W)、縦軸は損失(W)を示す。
同図において、最大共振点での共振周波数f_cで動作させた場合、例えば、出力電力を12W程度得ようとすると、損失は9.3W程度となる。一方、最小共振点での共振周波数f_aで動作させた場合、例えば、出力電力を12W程度得ようとすると、損失は10.3W程度となる。よって、最大共振点での共振周波数f_cで動作させることにより、最小共振点での共振周波数f_aで動作させた場合と比較して低損失を実現できることが分かる。
上述したように、本実施形態によれば、自励発振回路11が、送電側共振回路と受電側共振回路とが磁気結合して形成される合成共振回路の共振点が複数存在する状態Mにおいて、複数の共振点のうちの最も高い周波数を動作周波数として動作するので、意図しない特性の共振点が動作点となることを防止して高信頼性を実現することができる。また、最大共振点での共振周波数f_cを用いることによって高特性としての低損失を得ることができ、更には動作周波数が比較的高くなるためインダクタンスを大型化する必要が無く、装置の小型化を実現することができる。
また、送電側共振コンデンサCp1が、最大共振点と中間共振点との差が中間共振点と最小共振点との差よりも大きくなる容量値に設定されているので、中間共振点との差が大きい方の共振点が動作周波数となる現象を用いて、最大共振点で確実に動作させることができる。
図4は、図1のワイヤレス電力伝送システム1Aの変形例を示す回路図である。図4のワイヤレス電力伝送システム1Bの構成は、図1のワイヤレス電力伝送システム1Aと基本的に同じであり、同一の構成には同一の符号を付してその説明を省略し、以下に異なる部分を説明する。
同図に示すように、ワイヤレス送電装置10Bは、状態Mにおける自励発振回路11の動作周波数に応じてユーザー又は外部に異常を報知する異常報知回路30を更に備える。異常報知回路30は、動作周波数の変化量の絶対値が所定の閾値以上である場合、ユーザー又は外部に異常を報知する(異常報知処理)。
異常報知回路30は、例えば、送電コイルLに並列接続され、送電コイルLに印加された電圧を検出する電圧検出回路31と、電圧検出回路31で検出された正弦波の電圧信号を所定の閾値と比較して矩形波の電圧信号に整形する波形整形回路32と、マイコン33内に設けられ、波形整形回路32から出力された電圧に基づいて動作周波数を測定する周波数測定部34と、マイコン33内に設けられ、動作周波数の測定結果に基づいて異常を判定する異常判定部35と、異常の判定結果に基づいてユーザー又は外部に異常を報知する報知部36とを有する。周波数測定部34は、波形整形回路32から出力された電圧に基づいて周期を計測すると共に、計測された周期から動作周波数を測定してもよい。
図5は、図4のワイヤレス送電装置10Bで実行される異常報知処理の一例を示すフローチャートである。この異常報知処理は、特に制限されないが、例えばワイヤレス送電装置10Bのマイコン33によって実行される。
図5に示すように、先ず、例えば分圧抵抗や増幅回路等を用いて送電コイルLに印加された電圧を検出し、検出された正弦波の電圧信号を矩形波の電圧信号に整形して、検出電圧の周期(μs)を計測する(ステップS11)。そして、計測周期から動作周波数f(n+1)(Hz)を計算する(ステップS12)。
次に、前回の異常報知処理で計算された動作周波数f(n)を用い、今回計算された動作周波数f(n+1)と前回計算された動作周波数f(n)の変化量Δfを計算する(ステップS13)。次いで、動作周波数の変化量Δfの絶対値と所定の閾値Δfthとを比較し、動作周波数の変化量Δfの絶対値が所定の閾値Δfth以上であるか否かを判定する(ステップS14)。所定の閾値Δfthは、特に制限されないが、例えば、通常送電時における動作周波数の変化量の絶対値の10倍以上の値である。上記動作周波数の変化量Δfの絶対値が所定の閾値Δfth以上である場合、異常が生じていると判断し、例えば音、色、文字、光及び/又は振動等にて異常を報知する(ステップS15)。動作周波数としての共振周波数f_cは、主にワイヤレス受電装置20側の負荷23によって変動する。例えば、CCCV充電(定電流定電圧充電)を行う場合、CC充電期間では負荷23が重負荷になるに伴い共振周波数f_cが小さくなり、CV充電期間(定電圧充電)では負荷23が軽負荷になるに伴い共振周波数f_cが大きくなる。すなわち、CC充電及びCV充電のいずれの場合においても共振周波数f_cと負荷23との間に相関があることから、当該相関から逸脱するような動作周波数が算出された場合、動作周波数の変化量Δfの絶対値が所定の閾値Δfthを超える。これによりワイヤレス受電装置20側(例えば、負荷23)に異常が生じていると判断することができる。上記動作周波数の変化量Δfの絶対値が所定の閾値fth未満である場合(ステップS14でNO)、今回計算された動作周波数f(n+1)を保存し、次回の処理で前回値として使用する(ステップS16)。
本変形例によれば、異常報知回路30は、動作周波数の変化量Δfの絶対値が所定の閾値Δfth以上である場合(ステップS14でYES)、ユーザー又は外部に異常を報知するので(ステップS15)、動作周波数が負荷23の変化によって変動することを利用することで、ワイヤレス送電装置10Bとワイヤレス受電装置20との通信無しに異常を検知することができる。また、当該異常の発生を報知部36によってユーザー又は外部に報知することで、故障通知や異常停止の判断に利用することができる。
図6は、図1のワイヤレス電力伝送システム1Aの他の変形例を示す回路図である。図6のワイヤレス電力伝送システム1Cの構成は、図1のワイヤレス電力伝送システム1A及び図4のワイヤレス電力伝送システム1Bと基本的に同じであり、同一の構成には同一の符号を付してその説明を省略し、以下に異なる部分を説明する。
同図に示すように、ワイヤレス送電装置10Cは、上記一対の直流入力端子のうちの少なくとも一方に直列接続されるスイッチ41と、状態Mにおける自励発振回路11の動作周波数に応じてスイッチ41の開閉動作を制御する制御回路40とを更に備える。本実施形態では、スイッチ41は、上記一対の直流入力端子のうちのプラス側端子11aに接続される第1スイッチ41aと、上記一対の直流入力端子のうちのマイナス側端子11bに接続される第2スイッチ41bとで構成されており、異常判定部35から送信された信号に基づいて開閉動作する。制御回路40は、例えば電圧検出回路31と、波形整形回路32と、マイコン33内に設けられた周波数測定部34及び異常判定部35と、を有する。この制御回路40は、動作周波数の変化量の絶対値が所定の閾値以上である場合、スイッチ41を開状態とする(制御処理)。なお、第1スイッチ41a及び第2スイッチ41bは、リレー等の機械式スイッチ、半導体スイッチから構成される。
図7は、図6のワイヤレス送電装置10Cで実行される制御処理の一例を示すフローチャートである。この制御処理は、特に制限されないが、例えばワイヤレス送電装置10Cのマイコン33によって実行される。
図7において、ステップS11〜ステップS14及びステップS16の処理は、図5の異常報知処理におけるステップS11〜ステップS14及びステップS16までの処理と同じである。ステップS14において、上記動作周波数としての共振周波数f_cの変化量Δfの絶対値が所定の閾値Δfth以上である場合、異常が生じていると判断し、第1スイッチ41a及び第2スイッチ41bの双方を開状態とする(ステップS21)。本実施形態では、異常が生じていると判断した場合、第1スイッチ41a及び第2スイッチ41bの双方を開状態とするが、これに限られず、第1スイッチ41a及び第2スイッチ41bのうちのいずれかを開状態としてもよい。また、本実施形態では、スイッチ41は、第1スイッチ41a及び第2スイッチ41bで構成されているが、第1スイッチ41aのみであってもよく、第2スイッチ41bのみであってもよい。
本変形例によれば、制御回路40は、動作周波数の変化量Δfの絶対値が所定の閾値Δfth以上である場合(ステップS14でYES)、スイッチ41を閉状態から開状態とするので(ステップS21)、一対の直流入力端子に直列接続されるスイッチ41の開閉を制御することで、ステップS14で判断された異常の発生を元に、異常時解列等の保護措置をとることができる。
図8は、図1のワイヤレス電力伝送システム1Aの他の変形例を示す回路図である。図8のワイヤレス電力伝送システム1Dの構成は、図1のワイヤレス電力伝送システム1A、図4のワイヤレス電力伝送システム1B及び図6のワイヤレス電力伝送システム1Cと基本的に同じであり、同一の構成には同一の符号を付してその説明を省略し、以下に異なる部分を説明する。
同図に示すように、ワイヤレス送電装置10Dは、上記一対の直流入力端子のうちの少なくとも一方に直列接続されるスイッチ41と、状態Mにおける自励発振回路11の動作周波数に応じて、ユーザー又は外部に異常を報知すると共にスイッチ41の開閉動作を制御する制御回路50とを更に備える。この制御回路50は、動作周波数の変化量の絶対値が所定の閾値以上である場合、ユーザー又は外部に異常を報知すると共に(異常報知処理)、動作周波数の変化量の絶対値が所定の閾値以上である場合、スイッチ41を開状態とする(制御処理)。例えば、上記動作周波数としての共振周波数f_cの変化量の絶対値が所定の閾値Δfth以上である場合、異常が生じていると判断し、例えば音、色、文字、光及び/又は振動等にて異常を報知し、更に、自励発振回路11上の第1スイッチ41a及び第2スイッチ41bのいずれか又は双方を開状態とする。
本変形例によれば、異常の発生を報知部36によってユーザー又は外部に報知することで、故障通知や異常停止の判断に利用することができると共に、当該異常の発生を元に、異常時解列等の保護措置をとることができ、保護機能を十分に確保したワイヤレス電力伝送を実現することができる。
<構成例>
一構成例として、ワイヤレス送電装置では、電力伝送を行う送電コイルと、上記送電コイルと送電側共振回路を構成する送電側共振コンデンサと、直流電圧を交流電圧に変換して上記送電コイルに供給する自励発振回路と、を備える。電力伝送時に、上記送電側共振回路と、受電コイル、受電側共振コンデンサで構成される受電側共振回路とが磁気結合して形成される合成共振回路の共振点が複数存在する状態を有する。上記自励発振回路は、上記状態において、複数の上記共振点のうちの最も高い周波数で動作する。
一構成例として、ワイヤレス送電装置では、上記複数の共振点は、3つの共振点であってもよい。
一構成例として、ワイヤレス送電装置では、上記3つの共振点は、周波数の最も高い最大共振点と、周波数の最も低い最小共振点と、上記最大共振点と上記最小共振点の間に存在する中間共振点とで構成され、上記送電側共振コンデンサは、上記最大共振点と上記中間共振点との差が上記中間共振点と上記最小共振点との差よりも大きくなる容量値に設定されていてもよい。
一構成例として、ワイヤレス送電装置では、ユーザー又は外部に異常を報知する異常報知回路を更に備えていてもよく、上記異常報知回路は、上記自励発振回路の動作周波数の変化量の絶対値が所定の閾値以上である場合、ユーザー又は外部に異常を報知してもよい。
一構成例として、ワイヤレス送電装置では、上記直流電圧が印加される上記自励発振回路の一対の直流入力端子のうちの少なくとも一方に直列接続されるスイッチと、上記スイッチの開閉動作を制御する制御回路と、を更に備えていてもよく、上記制御回路は、上記動作周波数の変化量の絶対値が所定の閾値以上である場合、上記スイッチを開状態としてもよい。
一構成例として、ワイヤレス電力伝送システムでは、ワイヤレス送電装置と、上記ワイヤレス送電装置から送られる電力を受電するワイヤレス受電装置とを備え、上記ワイヤレス送電装置は、上記に記載のワイヤレス送電装置であり、上記ワイヤレス受電装置は、電力伝送時に上記送電コイルと磁気結合する上記受電コイルと、上記受電コイルに接続される上記受電側共振コンデンサと、上記受電コイルに発生した交流電圧を直流電圧に変換する整流回路と、を備えていてもよい。
なお、以上に説明したワイヤレス送電装置あるいはワイヤレス受電装置などの任意の装置における任意の構成部の機能を実現するためのプログラムを、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録し、そのプログラムをコンピューターシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピューターシステム」とは、オペレーティングシステム(OS:Operating System)あるいは周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD(Compact Disc)−ROM等の可搬媒体、コンピューターシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークあるいは電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバーやクライアントとなるコンピューターシステム内部の揮発性メモリーのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。当該揮発性メモリーは、例えば、RAMであってもよい。記録媒体は、例えば、非一時的記録媒体であってもよい。
また、上記のプログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピューターシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピューターシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワークあるいは電話回線等の通信回線のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記のプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上記のプログラムは、前述した機能をコンピューターシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイルであってもよい。差分ファイルは、差分プログラムと呼ばれてもよい。
また、以上に説明したワイヤレス送電装置あるいはワイヤレス受電装置などの任意の装置における任意の構成部の機能は、プロセッサーにより実現されてもよい。例えば、本実施形態における各処理は、プログラム等の情報に基づき動作するプロセッサーと、プログラム等の情報を記憶するコンピューター読み取り可能な記録媒体により実現されてもよい。ここで、プロセッサーは、例えば、各部の機能が個別のハードウェアで実現されてもよく、あるいは、各部の機能が一体のハードウェアで実現されてもよい。例えば、プロセッサーはハードウェアを含み、当該ハードウェアは、デジタル信号を処理する回路及びアナログ信号を処理する回路のうちの少なくとも一方を含んでもよい。例えば、プロセッサーは、回路基板に実装された1又は複数の回路装置、あるいは、1又は複数の回路素子のうちの一方又は両方を用いて、構成されてもよい。回路装置としてはIC(Integrated Circuit)などが用いられてもよく、回路素子としては抵抗あるいはキャパシターなどが用いられてもよい。
ここで、プロセッサーは、例えば、CPU(Central Processing Unit)であってもよい。ただし、プロセッサーは、CPUに限定されるものではなく、例えば、GPU(Graphics Processing Unit)、あるいは、DSP(Digital Signal Processor)等のような、各種のプロセッサーが用いられてもよい。また、プロセッサーは、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)によるハードウェア回路であってもよい。また、プロセッサーは、例えば、複数のCPUにより構成されていてもよく、あるいは、複数のASICによるハードウェア回路により構成されていてもよい。また、プロセッサーは、例えば、複数のCPUと、複数のASICによるハードウェア回路と、の組み合わせにより構成されていてもよい。また、プロセッサーは、例えば、アナログ信号を処理するアンプ回路あるいはフィルター回路等のうちの1以上を含んでもよい。
以上、本開示に係る技術の好ましい実施形態について詳述したが、本開示は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本開示の要旨の範囲内において、種々の変更が可能である。
1A ワイヤレス電力伝送システム
1B ワイヤレス電力伝送システム
1C ワイヤレス電力伝送システム
1D ワイヤレス電力伝送システム
10A ワイヤレス送電装置
10B ワイヤレス送電装置
10C ワイヤレス送電装置
10D ワイヤレス送電装置
11 自励発振回路
11a プラス側端子
11b マイナス側端子
20 ワイヤレス受電装置
21 負荷回路
22 整流回路
23 負荷
30 異常報知回路
31 電圧検出回路
32 波形整形回路
33 マイコン
34 周波数測定部
35 異常判定部
36 報知部
40 制御回路
41 スイッチ
41a 第1スイッチ
41b 第2スイッチ
50 制御回路

Claims (6)

  1. 電力伝送を行う送電コイルと、
    前記送電コイルと送電側共振回路を構成する送電側共振コンデンサと、
    直流電圧を交流電圧に変換して前記送電コイルに供給する自励発振回路と、
    を備え、
    電力伝送時に、前記送電側共振回路と、受電コイル、受電側共振コンデンサで構成される受電側共振回路とが磁気結合して形成される合成共振回路の共振点が複数存在する状態を有し、
    前記自励発振回路は、前記状態において、複数の前記共振点のうちの最も高い周波数で動作する、ワイヤレス送電装置。
  2. 前記複数の共振点は、3つの共振点である、請求項1に記載のワイヤレス送電装置。
  3. 前記3つの共振点は、周波数の最も高い最大共振点と、周波数の最も低い最小共振点と、前記最大共振点と前記最小共振点の間に存在する中間共振点とで構成され、
    前記送電側共振コンデンサは、前記最大共振点と前記中間共振点との差が前記中間共振点と前記最小共振点との差よりも大きくなる容量値に設定されている、請求項2に記載のワイヤレス送電装置。
  4. ユーザー又は外部に異常を報知する異常報知回路を更に備え、
    前記異常報知回路は、前記自励発振回路の動作周波数の変化量の絶対値が所定の閾値以上である場合、ユーザー又は外部に異常を報知する、請求項1〜3のいずれか1項に記載のワイヤレス送電装置。
  5. 前記直流電圧が印加される前記自励発振回路の一対の直流入力端子のうちの少なくとも一方に直列接続されるスイッチと、
    前記スイッチの開閉動作を制御する制御回路と、を更に備え、
    前記制御回路は、前記自励発振回路の動作周波数の変化量の絶対値が所定の閾値以上である場合、前記スイッチを開状態とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のワイヤレス送電装置。
  6. ワイヤレス送電装置と、
    前記ワイヤレス送電装置から送られる電力を受電するワイヤレス受電装置と、を備え、
    前記ワイヤレス送電装置は、請求項1〜5のいずれか一項に記載のワイヤレス送電装置であり、
    前記ワイヤレス受電装置は、
    電力伝送時に前記送電コイルと磁気結合する前記受電コイルと、
    前記受電コイルに接続される前記受電側共振コンデンサと、
    前記受電コイルに発生した交流電圧を直流電圧に変換する整流回路と、
    を備える、ワイヤレス電力伝送システム。
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