JP2021163625A - 回転コネクタ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、回転コネクタの組み付け時に回転コネクタを中立位置にて容易且つ確実に固定することができる回転コネクタ装置を提供する。【解決手段】互いに相対回転自在に組み合わされ、内部に環状の空間が形成されている回転体及び固定体と、一端が前記回転体に、他端が前記固定体に接続されて、前記環状の空間に巻回されて収容されているケーブルと、を備えた回転コネクタを有する回転コネクタ装置であって、前記回転体に、前記回転体の周方向に沿って設けられた、外歯を有する内側歯車部と、前記内側歯車部の外歯と噛み合う遊星歯車部と、前記内側歯車部の外歯と対向し、前記遊星歯車部と噛み合う内歯を有する外側歯車部と、を有し、前記外側歯車部が、孔部を有する外方向へ突出した突出部を備え、前記固定体が、貫通孔を有する外方向へ延出した延出部を備え、前記突出部の孔部と前記延出部の貫通孔が、平面視にて重ね合わされる位置にて、前記回転コネクタが中立に位置決めされる回転コネクタ装置。【選択図】図1

Description

本発明は、相対回転する回転部材と固定部材との間で電気信号、光信号、電力等を電送する回転コネクタ装置に関する。
ステアリングホイールを保持するステアリングシャフトには、車両各所に組み込まれた電装品を作動させるためのスイッチ類を集中させて構成したコンビネーションスイッチと、エアバッグシステムを構成するエアバッグコイルとを挿通した状態で、コンビネーションスイッチとエアバッグコイルとが、共に保持されている。具体的には、ステアリングロック装置に、コンビネーションスイッチを載置、固定し、コンビネーションスイッチ上に、エアバッグ接続フラットケーブルを収容した回転コネクタを載置して、ボルト、ねじ止め等でコンビネーションスイッチに固定し、ステアリングシャフトを、ステアリングロック装置側から回転コネクタを介して挿通して組み付けられている。
回転コネクタの回転体には回転回数に制限があり、ステアリングロック装置のハンドルにも回転回数に制限がある。このため、回転コネクタをステアリング装置に組み付ける際には、回転体が左右方向に同じ回転回数で回転できるように、フラットケーブルを巻き締まり、巻き緩みの中間位置に保持して組み付ける必要がある。すなわち、回転コネクタは、回転体が左右方向の回転の中立位置に調整された状態で、コンビネーションスイッチに取り付けられる必要がある。
回転体が左右方向の回転の中立位置に調整された状態でステアリング装置に組み付ける手段として、回転体と固定体との間の相対回転をロックするロック位置と、相対回転のロックを解除するロック解除位置と、の間で移動可能なロック体と、回転体に固定される受け部材と、ロック体と受け部材との間に配置され、ロック体をロック位置へ付勢する付勢部材と、を備えた回転コネクタが提案されている(特許文献1)。
特許文献1では、ステアリングシャフトが回転コネクタに挿入されていない状態では、付勢部材によってロック体が付勢部材の付勢方向へ押されてロック位置に存在することで、ロック体が固定体と干渉して回転コネクタが中立位置から回転できない状態となっている。一方で、テアリングシャフトが回転コネクタに挿入されると、ロック体が付勢部材の付勢方向とは反対の方向へ押されてロック解除位置に存在することとなるので、ロック体が固定体に干渉しなくなり、回転コネクタが自在に回転できる状態となる。
一方で、特許文献1では、ステアリングシャフトが回転コネクタに挿入されていなくても、回転コネクタの輸送時や組み付け作業時等に、作業者が、誤って、ロック体を付勢部材の付勢方向とは反対の方向へ押すなどして、ロック体がロック解除位置に移動して、コンビネーションスイッチへの組み付け前に、回転コネクタが自在に回転できる状態となってしまう恐れもあった。コンビネーションスイッチへの組み付け前に、回転コネクタが自在に回転できる状態となってしまうと、回転コネクタが中立位置から回転した状態で、ロック体がロック位置に戻る恐れもある。回転コネクタが中立位置から回転した状態にてロック体がロック解除位置からロック位置へ戻っても、作業者は、回転コネクタの外観から、回転コネクタが中立位置から回転したことを確認することは難しい。
回転コネクタが、中立位置から回転した状態でコンビネーションスイッチへ組み付けられると、回転コネクタが規格値以上に回転してしまうこととなり、フラットケーブルの巻き崩れやフラットケーブルを構成する導体の断線が発生してしまう恐れがあった。上記か
ら、特許文献1では、回転コネクタの組み付け時に回転コネクタを中立位置に固定する点で改善の余地があった。
また、回転体を中立位置に調整する回転コネクタとして、回転体のケースに外歯歯車が、固定体のケースに内歯歯車が、それぞれ設けられるとともに、内歯歯車と外歯歯車に噛合する歯車が配置された回転コネクタが提案されている(特許文献2)。特許文献2では、内歯歯車と外歯歯車に噛合する歯車が所定の位置を取ることで中立位置を表示するものである。
しかし、特許文献2では、回転コネクタの組み付け時に回転コネクタが中立位置から回転してしまうことがあり、回転コネクタを中立位置に固定して回転コネクタを組み付ける点で改善の余地があった。
特開2010−129187号公報 特開2000−068019号公報
上記事情に鑑み、本発明は、回転コネクタの組み付け時に回転コネクタを中立位置にて容易且つ確実に固定することができる回転コネクタ装置を提供することを目的とする。
本発明の構成の要旨は、以下の通りである。
[1]互いに相対回転自在に組み合わされ、内部に環状の空間が形成されている回転体及び固定体と、一端が前記回転体に、他端が前記固定体に接続されて、前記環状の空間に巻回されて収容されているケーブルと、を備えた回転コネクタを有する回転コネクタ装置であって、
前記回転体に、前記回転体の周方向に沿って設けられた、外歯を有する内側歯車部と、前記内側歯車部の外歯と噛み合う遊星歯車部と、前記内側歯車部の外歯と対向し、前記遊星歯車部と噛み合う内歯を有する外側歯車部と、を有し、
前記外側歯車部が、孔部を有する外方向へ突出した突出部を備え、
前記固定体が、貫通孔を有する外方向へ延出した延出部を備え、
前記突出部の孔部と前記延出部の貫通孔が、平面視にて重ね合わされる位置にて、前記回転コネクタが中立に位置決めされる回転コネクタ装置。
[2]前記遊星歯車部が、複数である[1]に記載の回転コネクタ装置。
[3]前記固定体が、外筒部の端部から内方向へ延出したフランジ部を有し、前記外側歯車部が、前記フランジ部の表面上に設けられている[1]または[2]に記載の回転コネクタ装置。
[4]前記延出部が、前記フランジ部から外方向へ延出している[3]に記載の回転コネクタ装置。
[5]さらに、前記回転コネクタを組み付け対象へ組み付けるための蓋部が、前記固定体に設けられ、前記蓋部に、前記組み付け対象に前記回転コネクタを組み付けるための組み付け孔が設けられ、前記貫通孔と前記孔部と前記組み付け孔が、平面視にて重ね合わされる位置にて、前記回転コネクタが中立に位置決めされる[1]乃至[4]のいずれか1つに記載の回転コネクタ装置。
本明細書中、「平面視」とは、回転体の回転軸方向から視認した状態を意味する。また、「回転コネクタが中立に位置決めされる」とは、回転体が左右方向(すなわち、時計回
り方向と反時計回り方向)に同じ回転回数で回転できるように、ケーブルが巻き締まり、巻き緩みの中間に位置決めされることを意味する。
本発明の回転コネクタ装置の態様によれば、回転体に設けられた内側歯車部と、内側歯車部と噛み合う遊星歯車部と、内側歯車部と対向し遊星歯車部と噛み合う外側歯車部と、を有し、外側歯車部が孔部を有する外方向へ突出した突出部を備え、固定体が貫通孔を有する外方向へ延出した延出部を備え、突出部の孔部と延出部の貫通孔が平面視にて重ね合わされる位置にて回転コネクタが中立に位置決めされることにより、作業者は、回転コネクタの組み付け作業時に、貫通孔と孔部が平面視にて重ね合わされているか否かを確認することで、回転コネクタが中立位置であるか否かを容易に視認できる。作業者は、回転コネクタの組み付け作業時に、回転コネクタが中立位置であるか否かを容易に確認できるので、回転コネクタが規格値以上に回転してしまうことを確実に防止でき、ケーブルの巻き崩れやケーブルを構成する導体の断線が発生することを確実に防止できる。
また、回転コネクタが中立に位置決めされている場合には、平面視にて貫通孔の位置と孔部の位置が一致していることから、ピン、ねじ、ボルト等の固定部材が貫通孔から孔部にわたって挿入されることで、回転コネクタは精度よく確実に中立位置に固定される。従って、本発明の回転コネクタ装置の態様によれば、ピン、ねじ、ボルト等の固定部材が貫通孔から孔部にわたって挿入された状態で回転コネクタの組み付けを行うことで、回転コネクタを中立位置にて容易且つ確実に組み付けることができる。
本発明の回転コネクタ装置の態様によれば、遊星歯車部が複数であることにより、回転体の回転に伴って回転する内側歯車部から外側歯車部へ、円滑に回転を伝達することができる。
本発明の回転コネクタ装置の態様によれば、回転体の回転に伴って回転する内側歯車部と、内側歯車部と噛み合う遊星歯車部と、内側歯車部と対向し遊星歯車部と噛み合う外側歯車部と、を有する歯車機構を備えることにより、前記歯車機構を構成する歯車の歯車比を調整することで、回転コネクタの回転許容範囲での外側歯車部の回転量を1回転未満に設定することが可能となる。回転コネクタの回転許容範囲での外側歯車部の回転量が1回転未満となることで、回転コネクタが中立位置ではない場合には、平面視にて貫通孔の位置と孔部の位置が一致しないこととなるので、回転コネクタを中立位置にてさらに確実に組み付けることができる。
本発明の回転コネクタ装置の態様によれば、回転コネクタを組み付け対象へ組み付けるための蓋部が固定体に設けられ、前記蓋部に設けられた組み付け孔と、貫通孔と、孔部とが、平面視にて重ね合わされる位置にて回転コネクタが中立に位置決めされることにより、固定体の貫通孔側から組み付け孔へねじ、ボルト等の固定手段を挿入することで、回転コネクタを中立位置にてさらに確実に組み付け対象へ組み付けることができる。
本発明の実施形態例に係る回転コネクタ装置の概要を説明する平面図である。 本発明の実施形態例に係る回転コネクタ装置の概要を説明する斜視図である。 本発明の実施形態例に係る回転コネクタ装置の回転体と固定体の概要を説明する斜視図である。 本発明の実施形態例に係る回転コネクタ装置に蓋部を設けた状態を説明する斜視図である。 本発明の実施形態例に係る回転コネクタ装置の組み付け前の状態の説明図である。 本発明の実施形態例に係る回転コネクタ装置の組み付け後の状態の説明図である。 本発明の実施形態例に係る回転コネクタ装置の組み付けできない状態の説明図である。
次に、本発明の実施形態例に係る回転コネクタ装置の詳細について、図面を用いながら説明する。なお、図1は、本発明の実施形態例に係る回転コネクタ装置の概要を説明する平面図、図2は、本発明の実施形態例に係る回転コネクタ装置の概要を説明する斜視図、図3は、本発明の実施形態例に係る回転コネクタ装置の回転体と固定体の概要を説明する斜視図、図4は、本発明の実施形態例に係る回転コネクタ装置に蓋部を設けた状態を説明する斜視図である。
図1、2に示すように、本発明の実施形態例に係る回転コネクタ装置1は、互いに相対回転自在に組み合わされ、内部に環状の空間(図示せず)が形成されている回転体10及び固定体20と、一端が回転体10に、他端が固定体20に接続されて、前記環状の空間に巻回されて収容されているケーブル(図示せず)と、を備えた回転コネクタ5を有する。ケーブルは、電気信号を伝送する伝送線、光信号を伝送する伝送線、電力等を伝送する伝送線等、複数の伝送線で構成されたフラットケーブルである。ケーブルによって、回転体10と固定体20との間で、電気信号、光信号、電力等が伝送される。
回転体10は、ステアリングシャフト(図示せず)が挿入される筒状である内筒軸部11と、内筒軸部11の端部から内筒軸部11の周方向に沿って、外歯13を有する内側歯車部12と、が設けられている。回転体10の内筒軸部11内面に、フラットケーブルの一端(内端)が固定される。外歯13は、内筒軸部11の周方向に沿って設けられている。従って、外歯13は、内筒軸部11を中心にして円状に配置されている。内側歯車部12は、回転体10の内筒軸部11と一体、または内筒軸部11の端部に着脱可能に取り付けられている。従って、内側歯車部12は、回転体10の回転に伴って、回転体10の回転速度にて回転する。
回転コネクタ装置1は、外歯13を有する内側歯車部12と、内側歯車部12の外歯13と噛み合う遊星歯車部14と、内側歯車部12の外歯13と対向し、遊星歯車部14と噛み合う内歯16を有する外側歯車部15と、を有する歯車機構17を備えている。外側歯車部15は、円環状の部材であり、円環状の部材の内周面に内歯16が形成されている。歯車機構17では、外側歯車部15は内側歯車部12の外側に位置、すなわち、内側歯車部12は外側歯車部15の内側に位置している。外側歯車部15は、内側歯車部12の周方向に沿って位置している。外側歯車部15は、外側歯車部15の外周面が固定体20の周縁に立設された周壁27の内面に嵌められることで、内側歯車部12の外側に位置決めされている。また、内側歯車部12と遊星歯車部14と外側歯車部15は、いずれも、略同一平面上に位置している。
内側歯車部12は、回転体10が回転軸を中心にして回転すると、回転体10の回転に連動して回転体10の回転軸と同軸にて回転する歯車である。また、歯車機構17は、内側歯車部12からの回転が減速されて外側歯車部15が回転する、歯車減速機構である。内側歯車部12の回転が、内側歯車部12と噛み合う遊星歯車部14に伝達されて遊星歯車部14が回転し、遊星歯車部14の回転が、遊星歯車部14と噛み合う外側歯車部15に伝達されて外側歯車部15が回転する。従って、遊星歯車部14は、内側歯車部12からの回転が伝達されて回転する歯車であり、外側歯車部15は、遊星歯車部14からの回転が伝達されて回転する歯車である。また、外側歯車部15は、内側歯車部12と同じ回転軸にて回転する歯車である。
歯車機構17は、回転体10の回転に連動して内側歯車部12が所定量回転すると、まず、内側歯車部12の回転が遊星歯車部14に伝達されて、遊星歯車部14が内側歯車部12の回転量と内側歯車部12との歯車比に応じて所定量回転する。遊星歯車部14が所定量回転すると、遊星歯車部14の回転が外側歯車部15に伝達されて、外側歯車部15が遊星歯車部14の回転量と遊星歯車部14との歯車比に応じて所定量回転する。
歯車機構17は、内側歯車部12と遊星歯車部14の歯車比、遊星歯車部14と外側歯車部15の歯車比を、それぞれ、適宜調整することで、内側歯車部12からの回転が減速されて外側歯車部15が回転する、歯車減速機構とすることができる。歯車機構17は、2段階の歯車にて形成された歯車減速機構となっている。また、上記2つの歯車比を、それぞれ、適宜調整することで、回転コネクタ5の回転許容範囲での外側歯車部15の回転量を1回転未満に設定することも可能となる。
遊星歯車部14の個数は、特に限定されないが、歯車機構17では、複数の遊星歯車部14を有しており、図1、2では、2つの遊星歯車部14を有している。遊星歯車部14が複数であることにより、回転体10の回転に伴って回転する内側歯車部12から外側歯車部15へ、円滑に回転を伝達することができる。
図1、2に示すように、外側歯車部15は、外側歯車部15の外縁部から外方向へ突出した突出部30を備えている。突出部30は、外側歯車部15の外縁部の一部領域に形成されている。突出部30は、外側歯車部15の厚さと略同じ厚さであり、外側歯車部15の内歯16と略同一平面上に突出している。また、突出部30は、内側歯車部12及び遊星歯車部14と略同一平面上に突出している。
突出部30には、孔部31が設けられている。孔31は、内筒軸部11の延び方向、外側歯車部15の厚さ方向に形成された孔部である。突出部30には、孔部31が1つ設けられている。
図1、2に示すように、固定体20は、筒状である外筒部21を有し、外筒部21の内面に、フラットケーブルの他端(外端)が固定される。また、固定体20は、固定体20の外縁部から外方向へ延出した延出部22を備えている。延出部22は、外筒部21の端部から外方向へ延出している。延出部22は、固定体20の外縁部の一部領域に形成されている。また、延出部22は、突出部30と重ね合わされるように形成されている。
図3に示すように、延出部22は、貫通孔23を有している。貫通孔23は、外筒部21及び内筒軸部11の延び方向に沿って形成された貫通孔である。延出部22には、貫通孔23が1つ設けられている。
また、図1〜3に示すように、固定体20は、内方向へ延出したフランジ部24を有している。フランジ部24は、外筒部21の端部から内方向へ延出している。また、フランジ部24は、外筒部21から内側歯車部12または内筒軸部11まで延在している。従って、回転コネクタ装置1の内部に形成された環状の空間の一方端は、フランジ部24によって区切られている。内側歯車部12の外歯13は、フランジ部24の表面から突出している。
外側歯車部15は、フランジ部24の表面25に載置されている。具体的には、外側歯車部15は、フランジ部24の外方向の周縁に沿って載置されている。なお、回転コネクタ装置1では、フランジ部24の外方向の周縁に固定歯車である周縁歯車部26が設けられている。周縁歯車部26は、外側歯車部15の内歯16に対応して所定の位相差を有す
る内歯26aを有している。周縁歯車部26は、外側歯車部15とは歯数の異なる歯車である。また、外側歯車部15と周縁歯車部26は、1つの軸に取り付けられた、同軸にて回転する歯数の異なる2つの歯車である。また、遊星歯車部14も、フランジ部24の表面25に載置されている。フランジ部24の表面25に、外側歯車部15と遊星歯車部14が載置されることで、内側歯車部12と遊星歯車部14と外側歯車部15は、略同一平面上に配置されている。従って、回転コネクタ装置1では、周縁歯車部26と外側歯車部15は、転位させることにより、同じ遊星歯車部14に噛み合っている。上記から、歯車機構17は、不思議遊星歯車機構であり、周縁歯車部26と外側歯車部15に噛み合う遊星歯車部14が、内側歯車部12に噛み合っていることで、高い減速比を得ることができる。
一方で、延出部22は、フランジ部24よりも外方向へ延出していることで、外筒部21の端部から外方向へ延出している。上記から、延出部22は、外筒部21に対して外方向に位置し、フランジ部24は、外筒部21に対して内方向に位置している。延出部22は、延出部22の表面がフランジ部24の表面25と略同一平面上となるように、外筒部21の端部から延出している。
回転コネクタ装置1では、外側歯車部15の突出部30の孔部31と固定体20の延出部22の貫通孔23が、平面視にて重ね合わされる位置にて、回転コネクタ5が中立に位置決めされるように、上記2つの歯車比が調整され、また、ケーブルの一端が回転体10に、ケーブルの他端が固定体20に接続されて、回転コネクタ5の環状の空間に収容されている。
図1に示す回転コネクタ装置1では、外側歯車部15に形成された突出部30の孔部31と固定体20に形成された延出部22の貫通孔23が平面視にて重ね合わされる位置となっている。すなわち、固定体20の貫通孔23の位置に、外側歯車部15の孔部31の位置が一致した状態となっている。従って、図1に示す回転コネクタ装置1では、回転コネクタ5は、中立に位置決めされている状態となっている。一方で、外側歯車部15の孔部31と固定体20の貫通孔23が平面視にて重ね合わされる位置となっていない場合には、回転コネクタ5が中立に位置決めされていないこととなる。この場合、作業者が、回転体10を所定量回転させて、固定体20の貫通孔23の位置に、外側歯車部15の孔部31の位置を一致させることで、回転コネクタ5が中立に位置決めされる。
内側歯車部12の回転に対する外側歯車部15の回転の減速比としては、固定体20の貫通孔23の位置に外側歯車部15の孔部31の位置を円滑に一致させる点から、60以上100以下が好ましく、回転コネクタ5の回転許容範囲での外側歯車部15の回転量を1回転未満に設定する点から70以上90以下が特に好ましい。回転コネクタ装置1では、例えば、内側歯車部12の歯数を40、遊星歯車部14の歯数を7、周縁歯車部26の歯数を100、外側歯車部15の歯数を96とすると、上記減速比は85となる。
回転コネクタ装置1の材質としては、例えば、ポリアセタール、ポリブチレンテレフタレート、ポリアミド樹脂、ポリプロピレン等の樹脂を挙げることができる。
回転コネクタ装置1では、作業者は、回転コネクタ5の組み付け作業時に、貫通孔23と孔部31が平面視にて重ね合わされているか否かを確認することで、回転コネクタ5が中立位置であるか否かを容易に視認できる。このように、作業者は、回転コネクタ5の組み付け作業時に、回転コネクタ5が中立位置であるか否かを容易に確認できるので、回転コネクタ5が規格値以上に回転してしまうことを確実に防止でき、ケーブルの巻き崩れやケーブルを構成する導体の断線が発生することを確実に防止できる。一方で、延出部22の貫通孔23と突出部30の孔部31が平面視にて重ね合わされていない状態の場合には
、回転コネクタ5が中立位置ではないことを示しているので、作業者は、回転体10を所定量回転させることで内側歯車部12を所定量回転させ、外側歯車部15に設けられた突出部30の孔部31の位置を固定体20に設けられた延出部22の貫通孔23の位置に一致させる。突出部30の孔部31の位置を延出部22の貫通孔23の位置に一致させることで、回転コネクタ5を中立に位置決めすることができる。
また、回転コネクタ装置1では、回転コネクタ5が中立に位置決めされている場合には、平面視にて延出部22の貫通孔23の位置と突出部30の孔部31の位置が一致していることから、ピン、ねじ、ボルト等の固定部材が貫通孔23から孔部31にわたって挿入されることで、回転コネクタ5は精度よく確実に中立位置に固定される。従って、ピン、ねじ、ボルト等の固定部材が貫通孔23から孔部31にわたって挿入された状態で回転コネクタ装置1の組み付けを行うことで、回転コネクタ5を中立位置にて容易且つ確実に組み付けることができる。
また、回転コネクタ装置1では、回転体10の回転に伴って回転する内側歯車部12と、内側歯車部12と噛み合う遊星歯車部14と、内側歯車部12と対向し遊星歯車部14と噛み合う外側歯車部15と、を有する歯車機構17を備えることにより、歯車機構17を構成する内側歯車部12と遊星歯車部14と外側歯車部15の歯車比を調整することで、回転コネクタ5の回転許容範囲で、内側歯車部12が1回転するのに対応して、外側歯車部15の回転量を1回転未満に設定することが可能となる。回転コネクタ5の回転許容範囲での外側歯車部15の回転量が1回転未満となることで、回転コネクタ5が中立位置ではない場合には、平面視にて、固定体20に設けられた延出部22の貫通孔23の位置と外側歯車部15に設けられた突出部30の孔部31の位置が一致しないこととなるので、回転コネクタ5を中立位置にてさらに確実に組み付けることができる。
図4に示すように、回転コネクタ装置1では、さらに、回転コネクタ5を有する回転コネクタ装置1を組み付け対象(図示せず)へ組み付けるための蓋部50が、設けられている。回転コネクタ装置1では、蓋部50は、固定体20に取り付けられている。蓋部50は、プレート状の部材であり、固定体20のフランジ部24と延出部22の蓋として、歯車機構17と延出部22を覆うように設けられている。上記から、回転コネクタ装置1では、固定体20の延出部22、外側歯車部15の突出部30、蓋部50の順で配置されている。従って、蓋部50は、歯車機構17を外部から保護する部材としても機能する。
蓋部50には、組み付け対象に回転コネクタ装置1を組み付けるための組み付け孔51が設けられている。組み付け孔51は、外筒部21及び内筒軸部11の延び方向に沿って形成された孔部である。すなわち、組み付け孔51は、蓋部50の厚さ方向に貫通した孔部である。回転コネクタ装置1では、延出部22に対応する領域に組み付け孔51が設けられている。また、延出部22の貫通孔23は、組み付け孔51と平面視にて重ね合わされる位置に設けられている。
従って、延出部22の貫通孔23と外側歯車部15の孔部31が平面視にて重ね合わされる位置となって回転コネクタ5が中立に位置決めされていることで、延出部22の貫通孔23と外側歯車部15の孔部31だけではなく蓋部50の組み付け孔51も平面視にて重ね合わされる位置となる。すなわち、延出部22の貫通孔23の位置に、外側歯車部15の孔部31の位置が一致した状態となっていることで、組み付け孔51と延出部22の貫通孔23と外側歯車部15の孔部31の位置が一致した状態となっている。
組み付け孔51としては、例えば、ボルト孔、ねじ孔を挙げることができる。蓋部50の材質としては、例えば、ポリアセタール、ポリブチレンテレフタレート、ポリアミド樹脂、ポリプロピレン等の樹脂を挙げることができる。回転コネクタ装置1の組み付け対象
としては、例えば、車両のステアリング装置に搭載されたコンビネーションスイッチを挙げることができる。
次に、蓋部50を備えた回転コネクタ装置1について、回転コネクタ5が中立に位置決めされている状態で組み付け対象に組み付ける方法を、図面を用いて説明する。図5は、本発明の実施形態例に係る回転コネクタ装置の組み付け前の状態の説明図である。図6は、本発明の実施形態例に係る回転コネクタ装置の組み付け後の状態の説明図である。図7は、本発明の実施形態例に係る回転コネクタ装置の組み付けできない状態の説明図である。
図5に示すように、蓋部50に設けられた組み付け孔51と、固定体20に形成された延出部22の貫通孔23と、外側歯車部15に形成された突出部30の孔部31とが、平面視にて重ね合わされる位置では、回転コネクタ5が中立に位置決めされている。回転コネクタ5が中立に位置決めされている場合、固定体20の貫通孔23側から組み付け孔51へボルト100を挿入することができる。組み付け孔51から組み付け対象101のボルト穴102へボルト100をさらに挿入していくことで、回転コネクタ5が中立位置の状態にて、回転コネクタ装置1を組み付け対象101へ確実に組み付けることができる。
図6に示すように、外側歯車部15に形成された突出部30と蓋部50との間には、隙間が形成されており、組み付け対象101のボルト穴102へ挿入されたボルト100は、外側歯車部15と当接しないようになっている。従って、ボルト100をボルト穴102に挿入して回転コネクタ装置1を組み付け対象101へ組み付けた後には、外側歯車部15が回転して回転コネクタ5が中立位置ではない状態となっても、外側歯車部15とボルト100は接触しない。
一方で、図7に示すように、固定体20に形成された延出部22の貫通孔23と外側歯車部15に形成された突出部30の孔部31とが平面視にて重ね合わされていない状態、すなわち、回転コネクタ5が中立に位置決めされていない場合には、突出部30が邪魔板として機能して、延出部22の貫通孔23側から蓋部50の組み付け孔51へボルト100を挿入することができない。従って、回転コネクタ5が中立位置ではない状態で、回転コネクタ装置1が組み付け対象101へ組み付けられることを防止できる。
次に、本発明の回転コネクタ装置の他の実施形態例について説明する。上記実施形態例では、遊星歯車部は2つであったが、これに代えて、1つでもよく、3つ以上でもよい。また、外側歯車部の外周面にスリット(切り欠き部)を形成し、また、固定体のフランジ部のうち上記スリットに対応する部位にリブ(突起部)を形成し、回転コネクタが規格値以上に回転をすると、外側歯車部のスリット端部がリブと当接して、回転コネクタが規格値以上に回転することを防止する回転防止機構を、さらに設けてもよい。
本発明の回転コネクタ装置は、回転コネクタの組み付け時に回転コネクタを中立位置にて容易且つ確実に固定することができるので、車両のステアリング装置に組み付ける分野で利用価値が高い。
1 回転コネクタ装置
5 回転コネクタ
10 回転体
12 内側歯車部
14 遊星歯車部
15 外側歯車部
20 固定体
22 延出部
23 貫通孔
30 突出部
31 孔部

Claims (5)

  1. 互いに相対回転自在に組み合わされ、内部に環状の空間が形成されている回転体及び固定体と、一端が前記回転体に、他端が前記固定体に接続されて、前記環状の空間に巻回されて収容されているケーブルと、を備えた回転コネクタを有する回転コネクタ装置であって、
    前記回転体に、前記回転体の周方向に沿って設けられた、外歯を有する内側歯車部と、前記内側歯車部の外歯と噛み合う遊星歯車部と、前記内側歯車部の外歯と対向し、前記遊星歯車部と噛み合う内歯を有する外側歯車部と、を有し、
    前記外側歯車部が、孔部を有する外方向へ突出した突出部を備え、
    前記固定体が、貫通孔を有する外方向へ延出した延出部を備え、
    前記突出部の孔部と前記延出部の貫通孔が、平面視にて重ね合わされる位置にて、前記回転コネクタが中立に位置決めされる回転コネクタ装置。
  2. 前記遊星歯車部が、複数である請求項1に記載の回転コネクタ装置。
  3. 前記固定体が、外筒部の端部から内方向へ延出したフランジ部を有し、前記外側歯車部が、前記フランジ部の表面上に設けられている請求項1または2に記載の回転コネクタ装置。
  4. 前記延出部が、前記フランジ部から外方向へ延出している請求項3に記載の回転コネクタ装置。
  5. さらに、前記回転コネクタを組み付け対象へ組み付けるための蓋部が、前記固定体に設けられ、前記蓋部に、前記組み付け対象に前記回転コネクタを組み付けるための組み付け孔が設けられ、前記貫通孔と前記孔部と前記組み付け孔が、平面視にて重ね合わされる位置にて、前記回転コネクタが中立に位置決めされる請求項1乃至4のいずれか1項に記載の回転コネクタ装置。
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