JP2021162131A - アクチュエータ診断システムおよび部品装着装置 - Google Patents

アクチュエータ診断システムおよび部品装着装置 Download PDF

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Abstract

【課題】アクチェータのメンテナンス性を向上させたアクチュエータの異常診断システムおよび部品装着装置を提供する。【解決手段】シリンダとバルブとを有するアクチュエータと、第1位置から第2位置までの第1ストローク、および、第1位置から第3位置までの第2ストロークに沿って、シリンダが駆動されるようにアクチュエータを制御する駆動制御部と、第1ストロークにおけるアクチュエータの記憶された第1動作時間、第2ストロークにおけるアクチュエータの記憶された第2動作時間、第1ストロークにおけるアクチュエータの現在の動作時間である第3動作時間、および第2ストロークにおけるアクチュエータの現在の動作時間である第4動作時間、に基づいて、バルブおよびシリンダに異常があるか否かを判定する判定部と、を備える、アクチュエータ診断システムである。【選択図】図1

Description

本開示は、アクチュエータ診断システムおよびそれを備える部品装着装置に関する。
従来、基板の搬送の際、例えば、基板の昇降時にアクチュエータが用いられる。アクチュエータは、シリンダに流れる流体の圧力の向きにシリンダの作動部材を移動させる。バルブを切り替えることで作動部材の移動方向を変更することができる。アクチュエータは使用時間が長くなると動作異常が発生する。
例えば、特許文献1には、作業者が作動指示をしてから作動部材が移動完了位置へ移動するまでのアクチュエータの動作時間を測定することで、アクチュエータの動作が正常であるか、異常であるかを判定している。これにより、複数のアクチュエータの中からどのアクチュエータに異常が発生したかを知ることができる。
特開2000−31237号公報
しかしながら、アクチュエータの異常を発見しても、アクチュエータの異常の原因を調べるためにアクチュエータの動作履歴を解析するか、現地で実物を見て確認しなければならず、メンテナンスに時間を要する。
従って、本開示の目的は、アクチェータのメンテナンス性を向上させたアクチュエータ診断システムおよび部品装着装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、本開示の一態様におけるアクチュエータ診断システムは、
流体により駆動されるシリンダと前記流体の流れを制御するバルブとを有するアクチュエータと、
前記シリンダの作動部材が移動する経路の一端部である第1位置から前記経路の他端部である第2位置までの第1ストローク、および、前記第1位置から前記第1位置と前記第2位置との間の第3位置までの第2ストロークに沿って、前記シリンダが駆動されるように前記アクチュエータを制御する駆動制御部と、
前記駆動制御部が前記バルブに駆動指令してから前記アクチュエータが前記第1ストローク移動する第1動作時間と、前記駆動制御部が前記バルブに駆動指令してから前記アクチュエータが前記第2ストローク移動する第2動作時間とが従前に計測されて記憶された記憶部と、
前記駆動制御部が前記バルブに駆動指令してから前記アクチュエータが前記第1ストローク移動する第3動作時間、および前記駆動制御部が前記バルブに駆動指令してから前記アクチュエータが前記第2ストローク移動する第4動作時間を測定する計測部と、
前記第1動作時間、前記第2動作時間、前記第3動作時間、および前記第4動作時間の組み合わせに基づいて、前記バルブおよび前記シリンダに異常があるか否かを判定する判定部と、を備える。
また、本開示の一態様における部品装着装置は、基板に部品を装着する部品装着装置であって、
前記基板を固定する基板固定部の下方に設けられた下受け部と、
流体により駆動される、前記下受け部を昇降させるシリンダと、前記流体の流れを制御するバルブと、を有するアクチュエータと、
前記下受け部が移動する経路の一端部である第1位置から前記第1位置よりも低い第2位置までの第1ストローク、および、前記第1位置から前記第1位置と前記第2位置との間の高さの第3位置までの第2ストロークに沿って、前記下受け部が駆動されるように前記アクチュエータを制御する駆動制御部と、
前記駆動制御部が前記バルブに駆動指令してから前記下受け部を前記第1ストローク移動させる前記アクチュエータの第1動作時間と、前記駆動制御部が前記バルブに駆動指令してから前記アクチュエータを前記第2ストローク移動させる前記アクチュエータの第2動作時間とが従前に計測されて記憶された記憶部と、
前記駆動制御部が前記バルブに駆動指令してから前記下受け部を前記第1ストローク移動させる前記アクチュエータの第3動作時間、および前記駆動制御部が前記バルブに駆動指令してから前記アクチュエータを前記第2ストローク移動させる前記アクチュエータの第4動作時間を測定する計測部と、
前記第1動作時間、前記第2動作時間、前記第3動作時間、および前記第4動作時間の組み合わせに基づいて、前記バルブおよび前記シリンダに異常があるか否かを判定する判定部と、を備える。
アクチェータのメンテナンス性を向上させたアクチュエータ診断システムおよび部品装着装置を提供することができる。
本開示の実施形態1におけるアクチュエータ診断システムを模式的に示す全体構成図 アクチュエータが備えるシリンダの動作説明図 アクチュエータが備えるシリンダの動作説明図 アクチュエータが備えるシリンダの動作説明図 アクチュエータの動作タイミングを示すタイミング図 アクチュエータ診断の流れを示すフローチャート 本開示の実施形態2における部品装着装置の斜視図 部品装着装置が備える基板搬送部の側面図 部品装着装置が備える基板搬送部の側面図 部品装着装置が備える基板搬送部の側面図 部品装着装置が備える下受け部の斜視図 部品装着装置が備える下受け部を駆動するアクチュエータの説明図 下受け部を検出する検出部の説明図 実施形態2における部品装着装置の制御系統を示すブロック図
本開示の一態様によれば、流体により駆動されるシリンダと前記流体の流れを制御するバルブとを有するアクチュエータと、前記シリンダの作動部材が移動する経路の一端部である第1位置から前記経路の他端部である第2位置までの第1ストローク、および、前記第1位置から前記第1位置と前記第2位置との間の第3位置までの第2ストロークに沿って、前記シリンダが駆動されるように前記アクチュエータを制御する駆動制御部と、前記駆動制御部が前記バルブに駆動指令してから前記アクチュエータが前記第1ストローク移動する第1動作時間と、前記駆動制御部が前記バルブに駆動指令してから前記アクチュエータが前記第2ストローク移動する第2動作時間とが従前に計測されて記憶された記憶部と、前記駆動制御部が前記バルブに駆動指令してから前記アクチュエータが前記第1ストローク移動する第3動作時間、および前記駆動制御部が前記バルブに駆動指令してから前記アクチュエータが前記第2ストローク移動する第4動作時間を測定する計測部と、前記第1動作時間、前記第2動作時間、前記第3動作時間、および前記第4動作時間の組み合わせに基づいて、前記バルブおよび前記シリンダに異常があるか否かを判定する判定部と、を備える、アクチュエータ診断システムである。
本開示の第2の態様によれば、前記アクチュエータ診断システムは、さらに、前記第1位置において前記作動部材を検出する第1検出部と、前記第2位置において前記作動部材を検出する第2検出部と、前記第3位置において前記作動部材を検出する第3検出部と、を備える。
本開示の第3の態様によれば、前記判定部は、前記バルブに異常があるか否かを判定する第1判定部を有し、前記記憶部に、前記第1動作時間として、前記駆動制御部が前記バルブの駆動指令を出したときから前記作動部材が前記第1位置から動作を開始するまでの時間VAT1と、前記作動部材が動作を開始して前記作動部材の動作が完了するまでの時間SAT1と、が記憶され、前記記憶部は、第2動作時間として、前記駆動制御部が前記バルブの駆動指令を出した時から前記作動部材が前記第1位置から動作を開始するまでの時間VAT2と、前記作動部材が動作を開始して前記作動部材の動作が完了するまでの時間SAT2と、が記憶され、前記計測部は、前記第1ストロークにおける前記アクチュエータの第3動作時間として、前記駆動制御部が前記バルブの駆動指令を出したときから前記作動部材が前記第1位置から動作を開始するまでの時間VT1と、前記作動部材が動作を開始して前記作動部材の動作が完了するまでの時間ST1とを測定し、前記計測部は、前記第2ストロークにおける前記アクチュエータの第4動作時間として、前記駆動制御部が前記バルブの駆動指令を出した時から前記作動部材が前記第1位置から動作を開始するまでの時間VT2と、前記作動部材が動作を開始して前記作動部材の動作が完了するまでの時間ST2とを測定し、前記第1判定部は、時間VAT1、SAT1、VT1、ST1、VAT2、SAT2、VT2、およびST2に基づいて、前記バルブに異常があるか、または、前記シリンダに異常があるかを判定する。
本開示の第4の態様によれば、前記第1判定部は、以下の条件(I)〜(III)の全てが満たされるかを判定し、
(I) (VT1+ST1)−(VAT1+SAT1)>0
(II) (VT2+ST2)−(VAT2+SAT2)>0
(III)|{(VT1+ST1)−(VAT1+SAT1)}−{(VT2+ST2)−(VAT2+SAT2)}|<(第1閾値)
前記第1判定部は、前記条件(I)〜(III)の全てが満たされると判定した場合、前記バルブに異常があることを示すバルブ異常信号を出力する。
本開示の第5の態様によれば、前記判定部は、前記シリンダに異常があるか否かを判定する第2判定部を有し、前記第2判定部は、VAT1、SAT1、VT1、ST1、VAT2、SAT2、VT2、およびST2に基づいて、前記シリンダに異常があるか否かを判定する。
本開示の第6の態様によれば、前記第2判定部は、前記条件(I)、(II)、および以下の条件(IV)の全てが満たされるか否かを判定し、
(IV){(VT1+ST1)−(VAT1+SAT1)}−{(VT2+ST2)−(VAT2+SAT2)}>(第2閾値)
前記第2判定部は、前記条件(I)、(II)、(IV)の全てが満たされると判定した場合、前記シリンダに異常があることを示すシリンダ異常信号を出力する。
本開示の第7の態様によれば、作業者にバルブ異常およびシリンダ異常を報知する報知部をさらに備え、前記第1判定部は、前記バルブに異常があると判定すると、バルブ異常を前記報知部から報知させ、前記第2判定部は、前記シリンダに異常があると判定すると、シリンダ異常を前記報知部から報知させる。
本開示の第8の態様によれば、基板に部品を装着する部品装着装置であって、前記基板を固定する基板固定部の下方に設けられた下受け部と、流体により駆動される、前記下受け部を昇降させるシリンダと、前記流体の流れを制御するバルブと、を有するアクチュエータと、前記下受け部が移動する経路の一端部である第1位置から前記第1位置よりも低い第2位置までの第1ストローク、および、前記第1位置から前記第1位置と前記第2位置との間の高さの第3位置までの第2ストロークに沿って、前記下受け部が駆動されるように前記アクチュエータを制御する駆動制御部と、前記駆動制御部が前記バルブに駆動指令してから前記下受け部を前記第1ストローク移動させる前記アクチュエータの第1動作時間と、前記駆動制御部が前記バルブに駆動指令してから前記アクチュエータを前記第2ストローク移動させる前記アクチュエータの第2動作時間とが従前に計測されて記憶された記憶部と、前記駆動制御部が前記バルブに駆動指令してから前記下受け部を前記第1ストローク移動させる前記アクチュエータの第3動作時間、および前記駆動制御部が前記バルブに駆動指令してから前記アクチュエータを前記第2ストローク移動させる前記アクチュエータの第4動作時間を測定する計測部と、前記第1動作時間、前記第2動作時間、前記第3動作時間、および前記第4動作時間の組み合わせに基づいて、前記バルブおよび前記シリンダに異常があるか否かを判定する判定部と、を備える。
本開示の第9の態様によれば、前記部品装着装置は、さらに、前記下受け部を第1位置において検出する第1検出部と、前記下受け部を前記第2位置において検出する第2検出部と、前記下受け部を前記第3位置において検出する第3検出部と、を備える。
本開示の第10の態様によれば、前記判定部は、前記バルブに異常があるか否かを判定する第1判定部を有し、前記記憶部に、前記第1動作時間として、前記駆動制御部が前記バルブの駆動指令を出したときから前記下受け部が前記第1位置から動作を開始するまでの時間VAT1と、前記下受け部が動作を開始して前記下受け部の動作が完了するまでの時間SAT1と、が記憶され、前記記憶部は、第2動作時間として、前記駆動制御部が前記バルブの駆動指令を出した時から前記下受け部が前記第1位置から動作を開始するまでの時間VAT2と、前記下受け部が動作を開始して前記下受け部の動作が完了するまでの時間SAT2と、が記憶され、前記計測部は、前記第1ストロークにおける前記アクチュエータの第3動作時間として、前記駆動制御部が前記バルブの駆動指令を出したときから前記下受け部が前記第1位置から動作を開始するまでの時間VT1と、前記下受け部が動作を開始して前記下受け部の動作が完了するまでの時間ST1とを測定し、前記計測部は、前記第2ストロークにおける前記アクチュエータの第4動作時間として、前記駆動制御部が前記バルブの駆動指令を出した時から前記下受け部が前記第1位置から動作を開始するまでの時間VT2と、前記下受け部が動作を開始して前記下受け部の動作が完了するまでの時間ST2とを測定し、前記第1判定部は、時間VAT1、SAT1、VT1、ST1、VAT2、SAT2、VT2、およびST2に基づいて、前記バルブに異常があるか、または、前記シリンダに異常があるかを判定する。
本開示の第11の態様によれば、前記第1判定部は、以下の条件(I)〜(III)の全てが満たされるかを判定し、
(I) (VT1+ST1)−(VAT1+SAT1)>0
(II) (VT2+ST2)−(VAT2+SAT2)>0
(III)|{(VT1+ST1)−(VAT1+SAT1)}−{(VT2+ST2)−(VAT2+SAT2)}|<(第1閾値)
前記第1判定部は、前記条件(I)〜(III)の全てが満たされると判定した場合、前記バルブに異常があることを示すバルブ異常信号を出力する。
本開示の第12の態様によれば、前記判定部は、前記シリンダに異常があるか否かを判定する第2判定部を有し、前記第2判定部は、VAT1、SAT1、VT1、ST1、VAT2、SAT2、VT2、およびST2に基づいて、前記シリンダに異常があるか否かを判定する。
本開示の第13の態様によれば、前記第2判定部は、前記条件(I)、(II)、および以下の条件(IV)の全てが満たされるか否かを判定し、
(IV){(VT1+ST1)−(VAT1+SAT1)}−{(VT2+ST2)−(VAT2+SAT2)}>(第2閾値)
前記第2判定部は、前記条件(I)、(II)、(IV)の全てが満たされると判定した場合、前記シリンダに異常があることを示すシリンダ異常信号を出力する。
本開示の第14の態様によれば、作業者にバルブ異常およびシリンダ異常を報知する報知部をさらに備え、前記第1判定部は、前記バルブに異常があると判定すると、バルブ異常を前記報知部から報知させ、前記第2判定部は、前記シリンダに異常があると判定すると、シリンダ異常を前記報知部から報知させる。
(実施形態1)
以下に、本開示の実施形態におけるアクチュエータ診断システム1について、図1を参照して説明する。図1は、実施形態1におけるアクチュエータ診断システム1を模式的に示す全体構成図である。
アクチュエータ診断システム1は、診断対象となるアクチュエータ3と、アクチュエータの異常を診断する診断装置としての情報処理装置5と、報知部7とを備える。
アクチュエータ3は、流体により駆動されるシリンダ11と、流体の流れを制御するバルブ13と、流体圧源15と、シリンダ11の作動部材32の位置をそれぞれ検出する第1検出部23と、第2検出部25と、第3検出部27と、を備える。
シリンダ11の作動部材32は、流体圧源15から供給される流体の圧力により、シリンダチューブ31内を直線的に往復移動する。作動部材32の少なくとも一部は、シリンダチューブ31内にあり、作動部材32の少なくとも一部は、シリンダチューブ31の外に突出している。作動部材32は、例えば、ピストン33と、ピストン33から直線状に延びるピストンロッド35とを有する。なお、作動部材32は、ピストンロッド35により駆動される駆動対象物も含む。シリンダチューブ31のピストンロッド35が突出する側に第1ポート37、および、反対側に第2ポート39がそれぞれ設けられ、第1ポート37および第2ポート39はそれぞれ、バルブ13と配管接続されている。
ピストン33の第1主面33aおよび第2主面33bに対して、流体圧源15から供給される流体の圧力が交互に作用することで、作動部材32が往復移動をすることができる。第1主面33aに圧力を作用するか、第2主面33bに圧力を作用するかは、バルブ13の切替機構R1、R2の切り替え(すなわち、ON、OFF)により行われる。情報処理装置5がバルブ13の切り替えタイミングを制御することで、作動部材32は、2種類のストロークを移動することが可能である。
第1検出部23は、図2Aに示すように、シリンダ21のピストン33が第1位置P1にあるときに、第1検出信号を情報処理装置5へ出力する。第1位置P1は、シリンダ21の作動部材32が移動する経路の一端部であり、例えば、ピストンロッド35が最も突出する位置である。
第2検出部25は、図2Bに示すように、シリンダ21のピストン33が第2位置P2にあるときに、第2検出信号を情報処理装置5へ出力する。第2位置P2は、作動部材32が移動する経路の他端部であり、例えば、ピストンロッド35がシリンダチューブ31内に最も収納された位置である。
第3検出部27は、図2Cに示すように、シリンダ21のピストン33が第3位置P3にあるときに、第3検出信号を情報処理装置5へ出力する。第3位置P3は、第1位置P1と第2位置P2との間の位置である。
第1検出部23〜第3検出部27は、例えば、透過型または反射型の光電センサである。なお、実施形態1では、作動部材32のピストン33の位置を検出しているが、作動部材32の位置を検出するために、ピストンロッド35の位置を検出してもよいし、ピストンロッド35に接続された駆動対象物の位置を検出してもよい。
作動部材32が第1位置P1と第2位置P2との間を移動するのを第1ストローク、第1位置P1と第3位置P3との間を移動するのを第2ストロークとする。
図1を参照する。バルブ13は、流体圧源15から供給される流体の流れる方向を切り替える。バルブ13は、例えば、電磁弁であり、情報処理装置5からのバルブ制御信号にしたがって、切り替えられる。
流体圧源15は、バルブ13を介してシリンダ11に圧力が加えられた流体を供給する。流体は、例えば、エアー(気体)、または、オイル等の液体である。実施形態1では、エアーを流体として説明する。
情報処理装置5は、アクチュエータ3の駆動制御および異常の診断を行う。情報処理装置5は、シリンダ11の駆動量を制御する駆動制御部41と、記憶部43と、計測部45と、判定部47とを備える。情報処理装置5は、例えば、プロセッサまたはFPGA等を含む。記憶部43は、メモリ、ハードディスク、SSD等の少なくとも1つから構成される記憶装置であり、駆動制御部41、計測部45、および判定部47のそれぞれの処理プログラムが記憶されている。
駆動制御部41は、バルブ13の切り替えを指示する駆動指令をバルブ13に送信することでバルブ13の切替機構R1、R2の切り替えを制御する。これにより、駆動制御部41は、作動部材32を第1位置P1〜第3位置P3のいずれかの位置に位置するようにシリンダ11を駆動する。作動部材32を第3位置P3の位置に位置させる場合、駆動制御部41は、切替機構R1,R2の両方をオフにする。
記憶部43は、第1動作時間TA1として、駆動制御部41がバルブ13の駆動指令を出したときから第1ストロークの作動部材32の動作が完了するまでの初期の時間が記憶されている。また、第2動作時間TA2として、駆動制御部41がバルブ13の駆動指令を出したときから第2ストロークの作動部材32の動作が完了するまでの初期の時間が記憶されている。第1動作時間TA1および第2動作時間TA2は、それぞれ、アクチュエータ3が設置された際に計測された従前の初期の動作時間である。初期の動作時間は、アクチュエータ3が経年劣化のない正常な状態での動作時間であり、設置の際に計測した動作時間以外にも、メンテナンス終了後に計測した動作時間でもよいし、実際に計測された時間の代わりに予め設定された時間でもよい。
報知部7は、情報処理装置5によるアクチュエータ3の診断結果をユーザに報知する。報知部7は、例えば、表示ディスプレイまたはスピーカである。
計測部45は、例えば、タイマーを利用することで、第1ストロークにおけるアクチュエータ3の第1動作時間TA1および第2ストロークにおけるアクチュエータ3の第2動作時間TA2を計測し、記憶部43に計測した第1動作時間TA1および第2動作時間TA2を記憶させる。また、アクチュエータ診断時の第1ストロークにおけるアクチュエータ3の第3動作時間TA3および第2ストロークにおけるアクチュエータ3の第4動作時間TA4を測定する。第1動作時間TA1〜第4動作時間TA4は、それぞれ、駆動制御部41がアクチュエータ3に駆動制御信号を送信してから、第1検出部23〜第3検出部27のいずれかによるシリンダ21の検出が無くなるまでの時間を測定する。
第1ストロークにおける初期の第1動作時間TA1は、駆動制御部41がバルブ13の駆動指令を出したときから作動部材32が第1位置P1から動作を開始するまでの初期の時間VAT1と、作動部材32が動作を開始して第2位置P2へ到達して作動部材32の動作が完了するまでの初期の時間SAT1との和である。
TA1=VAT1+SAT1
第2ストロークにおける初期の第2動作時間TA2は、駆動制御部41がバルブ13の駆動指令を出したときから作動部材32が第1位置P1から動作を開始するまでの初期の時間VAT2と、作動部材32が動作を開始して第3位置P3へ到達して作動部材32の動作が完了するまでの初期の時間SAT2との和である。
TA2=VAT2+SAT2
ここで、初期の第1動作時間TA1および第2動作時間TA2において、バルブ13に異常は発生していないので、バルブの動作時間であるVAT1とVAT2とは同じ時間(VAT1=VAT2)である。
第1ストロークにおける現在の第3動作時間TA3は、駆動制御部41がバルブ13の駆動指令を出したときから作動部材32が第1位置P1から動作を開始するまでの時間VT1と、作動部材32が動作を開始して第2位置P2へ到達して作動部材32の動作が完了するまでの初期の時間ST1との和である。
TA3=VT1+ST1
第2ストロークにおける現在の第4動作時間TA4は、駆動制御部41がバルブ13の駆動指令を出したときから作動部材32が第1位置P1から動作を開始するまでの時間VT2と、作動部材32が動作を開始して第3位置P3へ到達して作動部材32の動作が完了するまでの時間ST2との和である。
TA4=VT2+ST2
図3を参照して、第1動作時間TA1〜第4動作時間TA4の測定を説明する。図3は、検出を説明するタイミング図である。図3(a)は、駆動制御部41が駆動信号Sgvを出力するタイミングを示し、図3(b)は、第1検出部23が作動部材32を検出した第1検出信号Sg1を出力するタイミングを示す。図3(c)は、第2検出部25が作動部材32を検出した第2検出信号Sg2を出力するタイミングを示し、図3(d)は、第3検出部27が作動部材32を検出した第3検出信号Sg3を出力するタイミングを示す。
ピストン33が第1位置P1にある場合、図3(b)に示すように、第1検出部23は第1検出信号Sg1を情報処理装置5へ送り続ける。次に、図3(a)に示すように、例えば、t1で駆動制御部41からバルブ13に駆動指令としての駆動信号Sgvが送信される。バルブ13は、駆動信号Sgvにより切り替えられて、ピストン33が第1位置P1から動き始める。ピストン33が第1検出部23により検出されなくなると、図3(b)に示すように、第1検出信号Sg1が送信されなくなる。この時間(t2−t1)が、第1動作時間TA1におけるVAT1または第3動作時間TA3におけるVT1となる。
第1ストロークの場合、ピストン33が第2位置P2に到達すると、図3(c)に示すように、t4で第2検出部25は第2検出信号Sg2を情報処理装置5へ送り始める。したがって、時間(t4−t2)が、第1動作時間TA1におけるSAT1または第3動作時間TA3におけるST3となる。
アクチュエータ3の第1ストロークの動作時間は、駆動制御部41からバルブ13に駆動信号Sgvを送信してから作動部材32が移動先の第2位置P2または第1位置P1に到達したことを第2検出部25または第1検出部23が検出するまでの時間である。具体的には、時間(t4−t1)が、第1動作時間TA1または第3動作時間TA3となる。
第2ストロークの場合、ピストン33が第3位置P3に到達すると、図3(d)に示すように、t3で第3検出部27は第3検出信号Sg3を情報処理装置5へ送り始める。したがって、時間(t3−t2)が、第2動作時間TA2におけるSAT2または第4動作時間TA4におけるST4となる。
アクチュエータ3の第2ストロークの動作時間は駆動制御部41からバルブ13に駆動信号Sgvを送信してから作動部材32が移動先の第3位置P3または第1位置P1に到達したことを第3検出部27または第1検出部23が検出するまでの時間である。具体的には、時間(t3−t1)が、第2動作時間TA2または第4動作時間TA4となる。
判定部47は、アクチュエータ3が異常であるか否かを判定する。アクチュエータ3が異常な状態である場合、バルブ13が異常であるか、シリンダ11が異常であるかのどちらかが考えられる。そこで、判定部47は、アクチュエータ3が異常であると判定した場合、さらに、バルブが異常であるか、または、シリンダ11が異常であるかを判定する。
判定部47は第1判定部47aと第2判定部47bとを備える。第1判定部47aは、バルブが異常であるか否かを判定する。第2判定部47bは、シリンダが異常であるか否かを判定する。
次に、アクチュエータ診断システム1がアクチュエータ3の異常を診断する方法について図4を参照して説明する。図4は、アクチュエータ3の異常を診断する流れを示すフローチャートである。
判定部47は、アクチュエータ3の第1ストローク、または第2ストロークの動作時間を常時または定期的に判定する。第1動作時間TA1として時間VAT1およびSAT1が計測部45に予め測定されて記憶されている。第2動作時間TA2として時間VAT2およびSAT2が計測部45に予め測定されて記憶部43に記憶されている。
ステップS1において、判定部47は、アクチュエータ3の第1ストロークの動作時間が閾値Th1よりも大きいと判定した場合、または、第2ストロークの動作時間が閾値Th2よりも大きいと判定した場合、アクチュエータ3に異常が発生していると判定する。閾値Th1およびTh2は同じ時間でもよいし、異なる時間でもよい。閾値Th1は、例えば、1.5sである。
判定部47がアクチュエータ3の第1ストロークの動作時間が閾値Th1よりも大きい、または、第2ストロークの動作時間が閾値Th2よりも大きいと判定した場合(ステップS1のYes)、判定部47はアクチュエータ3に異常が発生していると認識し、第1判定部47aおよび第2判定部47bがそれぞれ、バルブが異常であるか、または、シリンダ11が異常であるかを判定する。
バルブ13に異常がある場合、作動部材32のストローク長に関係なく、動作時間が長くなる。バルブ13の異常は、例えば、経年劣化によりバルブの反応が遅くなることが原因である。シリンダ11に異常がある場合、ストローク長が長くなるにつれて動作時間の遅れが大きくなる。シリンダ11の異常は、例えば、シリンダチューブ31内に異物が混入すると、ピストン33の動きが遅くなることが原因である。
これらの特性を利用して、シリンダ11に異常があるか、バルブ13に異常があるかを、第1ストロークおよび第2ストロークの両方の動作時間の情報を用いて判定する。判定部47は、例えば、それぞれの初期の動作時間(第1動作時間TA1、第2動作時間TA2)と、現在の動作時間(第3動作時間TA3、第4動作時間TA4)との組み合わせによって判定する。
判定部47はアクチュエータ3が異常であると判定すると、第1判定部47aはバルブ13が異常であるか否かを判定する。ステップS2において、判定部47は記憶部43に記憶されている、第1動作時間TA1(VAT1、SAT1)および第2動作時間TA2(VAT2、SAT2)を読み出す。
ステップS3において、計測部45は、第1ストロークにおけるアクチュエータ3の第3動作時間TA3(VT1、ST1)および第4動作時間TA4(VT2、ST2)を測定する。第3動作時間TA3の測定として、時間VT1およびST1がそれぞれ測定され、第4動作時間TA4の測定として時間VT2およびST2がそれぞれ測定される。
ステップS4において、第1判定部47aは、バルブ13の異常に関する3条件を満たすか否かを判定する。バルブ13の異常に関する3条件は、以下に示す、(I)、(II)、(III)の条件である。
(VT1+ST1)−(VAT1+SAT1)>0・・・(I)
(VT2+ST2)−(VAT2+SAT2)>0・・・(II)
|{(VT1+ST1)−(VAT1+SAT1)}−{(VT2+ST2)−(VAT2+SAT2)}|<(第1閾値)・・・(III)
(III)の条件の第1閾値は、例えば、10msである。
作動部材32を第1ストロークに沿って移動させる動作(以下、「第1動作」と称す)と、作動部材32を第2ストロークに沿って移動させる動作(以下、「第2動作」と称す)との相違点は、第1ストロークの距離が第2ストロークの距離よりも長いことである。一方で、第1動作と第2動作との共通点は、バルブ13の開閉動作(開閉動作のタイミングを除く)である。
条件(I)、(II)を満たす場合、アクチュエータ3の動作は、第1ストロークおよび第2ストロークのいずれにおいても、アクチュエータ3の初期の状態と比較して、遅延している。この遅延の原因は、少なくともバルブ13の異常またはシリンダ11の異常のいずれかである。
仮にバルブ13が正常で、かつシリンダ11に異常が発生している場合、VT1≒VAT1、VT2≒VAT2、ST1−SAT1>ST2−SAT2である。ここで、ST1−SAT1>ST2−SAT2である理由は、第1ストロークの距離が第2ストロークの距離よりも長いからである。この場合、条件(III)を満たさない。
一方で、バルブ13に異常が発生しており、かつシリンダ11が正常である場合、ST1≒SAT1、ST2≒SAT2、VT1−VAT1≒VT2−VAT2である。ここで、VT1−VAT1≒VT2−VAT2である理由は、上述のように、第1動作と第2動作において、バルブ13の開閉動作が共通しているからである。この場合、条件(III)を満たす。以上から、条件(I)〜(III)のすべてを満たす場合、バルブ13に異常が発生していると判定することができる。このように、アクチュエータ3の動作の遅延の原因がバルブ13の異常であることを容易に判定することができる。
第1判定部47aが、バルブ13の異常に関する3条件を満たすと判定すると(ステップS4のYes)、この判定結果を基に、情報処理装置5は、記憶部43に記憶されているバルブ13における異常発生を示すバルブ異常情報を報知部7に送信する。ステップS5において、報知部7は、受信したバルブ異常情報を作業者に報知する。報知部7が表示ディスプレイの場合、バルブ13における異常発生を表示し、報知部7がスピーカの場合、バルブ13における異常発生を知らせる音声情報を出力する。
第1判定部47aが、バルブ13の異常に関する3条件を満たさないと判定すると(ステップS4のNo)、ステップS6において、第2判定部47bがシリンダ11の異常に関する3条件を全て満たすか否かを判定する。シリンダ11の異常に関する3条件は、上述の(I)および(II)の条件と、以下に示す(IV)の条件である。
{(VT1+ST1)−(VAT1+SAT1)}−{(VT2+ST2)−(VAT2+SAT2)}>(第2閾値)・・・(IV)
(IV)の条件の第2閾値は、例えば、250msである。
条件(I)、(II)を満たす場合、アクチュエータ3の動作は、第1ストロークおよび第2ストロークのいずれにおいても、アクチュエータ3の初期状態と比較して、遅延している。バルブ13に異常がない場合、VT1≒VAT1≒VT2≒VAT2であり、条件(I)、(II)、および(IV)が満たされる場合、アクチュエータ3の動作の遅延の原因がシリンダ11の異常であることを容易に判定することができる。
第2判定部47bが、シリンダ11の異常に関する(I)、(II)、(IV)の3条件を全て満たすと判定すると(ステップS6でYes)、この判定結果を基に情報処理装置5は記憶部43に記憶されているシリンダ11における異常発生を示すシリンダ異常情報を報知部7に送信する。ステップS7において、報知部7は、受信したシリンダ異常情報を作業者に報知する。報知部7が表示ディスプレイの場合、シリンダ11における異常発生を表示し、報知部7がスピーカの場合、シリンダ11における異常発生を知らせる音声情報を出力する。
第2判定部47bが、バルブ13の異常に関する3条件を満たさないと判定すると(ステップS6でNo)、判定部47は、アクチュエータ3のバルブ13およびシリンダ11の両方には異常は発生していないと判定し、アクチュエータ3の診断を終了する。
上述した診断の流れを、より具体例を示して説明する。例えば、第1ストロークの距離を30cm、第2ストロークの距離を10cm、初期のシリンダ11の速さを10cm/s、異常が発生した後のシリンダ11の速さを5cm/sとする。また、バルブ13の正常時の動作時間を1s、異常時の動作時間を3sとする。
初期において、バルブ13およびシリンダ11の両方とも正常である。第1ストロークにおける初期の第1動作時間TA1および第2ストロークにおける初期の第2動作時間TA2は以下のように計測される。
TA1=VAT1+SAT1=1s+3s=4s
TA2=VAT2+SAT2=1s+1s=2s
アクチュエータ3を動作して時間が経過した後、バルブ13に異常が発生した場合、
TA3=VT1+ST1=3s+3s=6s
TA4=VT2+ST2=3s+1s=4s
(I)の条件について、TA3−TA1=6s−4s=2s>0
(II)の条件について、TA4−TA2=4s−2s=2s>0
(III)の条件について、|{(TA3)−(TA1)}−{(TA4)−(TA2)}|=|(6−4)−(4−2)|=0<第1閾値
バルブ13に異常が発生した場合、シリンダ11のストローク長の違いが測定時間の違いに表れにくいので、(III)の条件が0に近い値となる。
アクチュエータ3を動作して時間が経過した後、シリンダ11に異常が発生した場合、
TA3=VT1+ST1=1s+6s=7s
TA4=VT2+ST2=1s+2s=3s
(I)の条件について、TA3−TA1=7s−4s=3s>0
(II)の条件について、TA4−TA2=3s−2s=1s>0
(IV)の条件について、{(TA3)−(TA1)}−{(TA4)−(TA2)}=(7−3)−(3−2)=3>第2閾値
シリンダ11に異常が発生した場合、ストローク長が長い程、差が大きくなるので(IV)の条件が0から離れた値になる。
実施形態1によれば、アクチュエータ診断システム1は、エアーにより駆動されるシリンダ11とエアーの流れを制御するバルブ13とを有するアクチュエータ3と、シリンダ11の作動部材32が移動する経路の一端部である第1位置P1から経路の他端部である第2位置P2までの第1ストローク、および、第1位置P1から第1位置P1と第2位置P2との間の第3位置P3までの第2ストロークに沿って、シリンダ11が駆動されるようにアクチュエータ3を制御する駆動制御部41を備える。アクチュエータ診断システム1は、さらに、駆動制御部41がバルブ13に駆動指令してからアクチュエータ3が第1ストローク移動する第1動作時間TA1と、駆動制御部41が13バルブに駆動指令してからアクチュエータ3が第2ストローク移動する第2動作時間TA2とが従前に計測されて記憶された記憶部43を備える。アクチュエータ診断システム1は、さらに、駆動制御部41がバルブ13に駆動指令してからアクチュエータ3が第1ストローク移動する第3動作時間TA3、および駆動制御部41がバルブ13に駆動指令してからアクチュエータ3が第2ストローク移動する第4動作時間TA4を測定する計測部45と、を備える。アクチュエータ診断システム1は、さらに、第1動作時間TA1、第2動作時間TA2、第3動作時間TA3、および第4動作時間TA4の組み合わせ、に基づいて、バルブ13およびシリンダ11に異常があるか否かを判定する判定部47を備える。
これらの構成により、判定部47が、第1動作時間TA1、第2動作時間TA2、第3動作時間TA3、および第4動作時間TA4の組み合わせに基づいて、バルブ13およびシリンダ11に異常があるか否かを判定するので、バルブ13またはシリンダ11のどちらの異常かを知ることができる。これにより、バルブ13またはシリンダ11のどちらかのメンテナンスを行えばよいかをメンテナンスの前に知ることができるので、メンテナンス時間を大幅に短縮することができ、アクチュエータ3のメンテナンス性を向上させることができる。
(実施形態2)
次に、本開示の実施形態2におけるアクチュエータ診断システムを備える部品装着装置61について、図5および図6A〜図6Cを参照して説明する。図5は、実施形態2における部品装着装置61の全体を示す斜視図である。図6A〜図6Cは、部品装着装置61が備える基板搬送部72の側面図である。実施形態2の部品装着装置61は、実施形態1のアクチュエータ診断システム1を備えているので、共通の機能を有する構成要素には共通の符号を付している。したがって、共通する説明については省略している。
図5に示すように、部品装着装置61は基板62に部品63を装着する装置であり、基台71上に基板搬送部72、部品供給部73及び部品装着部74を備える。ここでは説明の便宜上、部品装着装置61における基板62の搬送方向(図5中に示す矢印A)をX軸方向(作業者OPから見た左右方向)とし、X軸方向と直交する水平面内方向(作業者OPから見た前後方向)をY軸方向とする。また、上下方向をZ軸方向とする。
図5及び図6A、図6Bにおいて、基板搬送部72は基板62をX軸方向に搬送する搬送コンベア81、搬送コンベア81のX軸方向の中央部上方にY軸方向に対向して設けられた平板状の一対の基板固定部82、一対の基板固定部82の下方(搬送コンベア81の下方)に設けられた下受け部83及び下受け部83を昇降させるアクチュエータ3を備える。
搬送コンベア81は上流側から送られてきた基板62を搬送し、所定の停止位置に停止させる。
図7において、下受け部83はベースプレート83aとベースプレート83a上に立設された複数の下受けピン83bを備える。ベースプレート83aの上面には多数のピン挿入穴83cがマトリックス状に設けられており、各下受けピン83bはピン挿入穴83cに選択的に挿入されて立設される。
図8Aを参照する。実施形態2において、シリンダ11の作動部材32は、ピストンロッド35に接続される下受け部83を含む。アクチュエータ3の駆動により作動部材32は、第2検出部25が検出する第2位置P2から第1検出部23が検出する第1位置P1へ第1ストローク分移動する。これにより、シリンダ11は、停止位置に停止された基板62の下方から、下受け部83を上昇させ、下受けピン83bを基板62の下面に接触させた状態で基板62全体を押し上げる(図6A→図6B)。この結果、基板62のY軸方向の両端部は搬送コンベア81から離れ、一対の基板固定部82に下方から押し付けられて基板62が停止位置に固定された状態となる。
また、アクチュエータ3の駆動により作動部材32は、第1検出部23が検出する第1位置P1から第3検出部27が検出する第3位置P3へ第2ストローク分移動する。これにより、シリンダ11は、下受け部83を下降させ、第1位置P1と第2位置P2との間の高さで、下受けピン83bを基板62から離れた状態で待機することができる(図6B→図6C)。
図8Bに示すように、第1検出部23〜第3検出部27は、例えば、光電センサであり、下受け部83から外方へ突出した突出片83dが光電センサの光を遮断することで下受け部83を検出される。
図5において、部品供給部73は基台71に取付けられた複数のパーツフィーダ73a(例えばテープフィーダ)を備える。各パーツフィーダ73aは、部品供給口73pに部品63を連続的に供給する。
部品装着部74は、基台71上に設けられたヘッド移動機構91と、ヘッド移動機構91によって移動される装着ヘッド92を備える。ヘッド移動機構91は基台71に設けられた直交座標テーブルを備え、装着ヘッド92を水平面内方向に移動させる。装着ヘッド92には複数の吸着ノズル92aが下方に延びて設けられている。
装着ヘッド92には撮像視野を下方に向けた基板カメラ93が設けられており、基台71上の基板搬送部72と部品供給部73の間の位置には撮像視野を上方に向けた部品カメラ94が設けられている。基板カメラ93は基板62のひとつの対角部の隅の部分に設けられた2つ一組の基板マーク62Kの撮像を行い、部品カメラ94は吸着ノズル92aが吸着した部品63の撮像を行う。
図9に示すように、情報処理装置5Aは、部品装着装置61の種々の駆動を制御する。また、情報処理装置5Aは、コンベア駆動モータ81a、アクチュエータ3、基板検出センサ85、パーツフィーダ73a、ヘッド移動機構91、ノズル駆動機構92A、吸着機構92B、基板カメラ93、部品カメラ94、および報知部7とそれぞれ通信可能に接続されている。情報処理装置5Aの記憶部43には、実装データと、部品データと、アクチュエータ3の動作時間のデータと、がそれぞれ記憶されている。実装データには、例えば、基板2の上面および下面に装着されている、または、装着を行う部品の装着位置、装着順序の情報が含まれる。部品データには、部品63についての形状(大きさ、高さ)の情報が含まれる。動作時間のデータには、第1動作時間TA1および第2動作時間TA2が含まれる。
情報処理装置5Aは基板2を停止位置に停止させたら、駆動制御部41は、アクチュエータ3を作動させて下受け部83を上昇させ、基板2を下方から持ち上げ支持する。これにより、基板62の両端部を基板固定部82に下方から押し付けて固定する。このように、下受け部83は、駆動制御部41に制御されて作動し、搬送コンベア81により停止された基板62を下方から支持する下受け工程を実行する。
情報処理装置5Aは、基板2を固定すると、ヘッド移動機構91により装着ヘッド92を水平面内で移動させて、基板62の上方に基板カメラ93を位置させ、基板62に設けられた2つの基板マーク62Kの撮像を行う。得られた2つの基板マーク62Kの画像を画像認識部42において画像認識することによって、基板62の正規の作業位置からの位置ずれを検出する。基板カメラ93は、情報処理装置5Aに制御されて、下受け部83により下受けされた基板62に設けられた基板マーク62Kを認識する。
情報処理装置5Aは、基板2の位置ずれを検出したら、ヘッド移動機構91の作動制御を行って装着ヘッド92を部品供給部73の上方に移動させ、各パーツフィーダ73aに部品63の供給動作を行わせるとともに、ノズル駆動機構92Aと吸着機構92Bの作動制御を行い、吸着ノズル92aに部品63を吸着させてピックアップする。そして、吸着ノズル92aによりピックアップした部品63が部品カメラ94の上方を通過するように装着ヘッド92を移動させ、部品カメラ94による部品63の撮像とこれにより得られた画像データの画像認識を行って、吸着ノズル92aに対する部品63の位置ずれ(吸着ずれ)を求める。
情報処理装置5Aは、吸着ノズル92aに対する部品63の位置ずれを求めたら、部品63が基板62の上方に位置するように装着ヘッド92を移動させる。そして、吸着ノズル92aを下降させて、部品63を基板62に装着する。情報処理装置5Aは、既に求めている基板62の位置ずれと部品63の吸着ずれが修正されるように、基板62に対する吸着ノズル32aの位置補正(回転補正を含む)を行う。情報処理装置5Aは、基板2に装着すべき全ての部品63の装着が終了したら、基板搬送部12を作動させて、基板62を部品装着装置61の外部に搬出する。
実施形態2によれば、基板62に部品63を装着する部品装着装置61であって、基板62を固定する基板固定部82の下方に設けられた下受け部83と、流体により駆動される、下受け部83を昇降させるシリンダ11と、流体の流れを制御するバルブ13と、を有するアクチュエータ3と、を備える。部品装着装置61は、さらに、下受け部83が移動する経路の一端部である第1位置P1から第1位置P1よりも低い第2位置P2までの第1ストローク、および、第1位置P1から第1位置P1と第2位置P2との間の高さの第3位置P3までの第2ストロークに沿って、下受け部83が駆動されるようにアクチュエータ3を制御する駆動制御部41を備える。部品装着装置61は、さらに、駆動制御部41がバルブ13に駆動指令してから下受け部83を第1ストローク移動させるアクチュエータ3の第1動作時間TA1と、駆動制御部41がバルブ13に駆動指令してからアクチュエータ3を第2ストローク移動させるアクチュエータ3の第2動作時間TA2とが従前に計測されて記憶された記憶部43を備える。部品装着装置61は、さらに、駆動制御部41がバルブ13に駆動指令してから下受け部83を第1ストローク移動させるアクチュエータ3の第3動作時間TA3、および駆動制御部41がバルブ13に駆動指令してからアクチュエータ3を第2ストローク移動させるアクチュエータ3の第4動作時間TA4を測定する計測部45を備える。部品装着装置61は、さらに、第1動作時間TA1、第2動作時間TA2、第3動作時間TA3、および第4動作時間TA4、に基づいて、バルブ13の異常およびシリンダ11の異常の有無を判定する判定部47と、を備える。
これらの構成により、判定部47が、第1動作時間TA1、第2動作時間TA2、第3動作時間TA3、および第4動作時間TA4の組み合わせに基づいて、バルブ13およびシリンダ11に異常があるか否かを判定するので、バルブ13またはシリンダ11のどちらの異常かを知ることができ、アクチュエータ3のメンテナンス時間を大幅に短縮することができる。
また、下受け部83を昇降させるシリンダ11は第1ストロークと第2ストロークと2種類のストローク長を有するので、基板62の状態に応じてどちらかのストローク長を使い分けることができ、タクトタイムを短縮することができる。例えば、搬入される基板62の下面(裏面)に既に部品63が装着されている場合、下受け部83を第1ストローク分下方に位置する第2位置P2まで下げた状態で基板62を搬入することで、搬入時に基板62下面に装着された部品63と下受けピン83bとの干渉を防止することができる。搬入後、下受け部83を第1位置P1に移動させて基板62を支持し、その後、実装する。実装後、下受け部83を再び第2位置P2まで移動させて、基板62を搬出することで、搬出時に基板62下面に装着された部品63と下受けピン83bとの干渉を防止することができる。
また、搬入された基板62の下面に部品63が装着されていない場合は、基板62の搬入出時に下受け部83を第2ストロークで第3位置P3まで下げることで、下受け部83の移動量を低減することができ、タクトタイムを短縮することができる。
本開示は、添付図面を参照しながら好ましい実施形態に関連して充分に記載されているが、この技術の熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した特許請求の範囲による本開示の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。また、各実施形態における要素の組合せや順序の変化は、本開示の範囲および思想を逸脱することなく実現し得るものである。
(1)上記実施形態において、計測部45が計測するそれぞれの時間VAT1、SAT1、VT1、ST1、VAT2、SAT2、VT2、およびST2は、1回の測定時間でもよいし、複数回測定した平均時間でもよい。
(2)上記実施形態において、アクチュエータ診断システムを部品装着装置が備えていたが、これに限られない。アクチュエータを用いる他の装置、例えば、半導体ウエハ、またはフォトマスク用のガラス基板に対して基板処理を行う各種の処理ユニットや基板の搬出搬入を行うユニットを備えた基板処理装置にも、利用することができる。
(3)上記実施形態において、アクチュエータ診断システム1がアクチュエータ3の異常を診断するタイミングは、定期的に自動で実施してもよいし、作業者により診断モードの実行を指示されたときに実施してもよい。アクチュエータ診断システム1が診断モードを有することで、作業者が指示する任意のタイミングで異常の診断を実施することができる。
なお、前記様々な実施形態および変形例のうちの任意の実施形態あるいは変形例を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本開示にかかるアクチュエータ診断システムは、流体により駆動するシリンダを有するアクチュエータに適用可能である。
1 アクチュエータ診断システム
3 アクチュエータ
5 情報処理装置
7 報知部
11 シリンダ
13 バルブ
15 流体圧源
23 第1検出部
25 第2検出部
27 第3検出部
31 シリンダチューブ
32 作動部材
33 ピストン
33a 第1主面
33b 第2主面
35 ピストンロッド
37 第1ポート
39 第2ポート
41 駆動制御部
43 記憶部
45 計測部
47 判定部
47a 第1判定部
47b 第2判定部
61 部品装着装置
62 基板
62K 基板マーク
63 部品
71 基台
72 基板搬送部
73 部品供給部
73a パーツフィーダ
73p 部品供給口
74 部品装着部
81 搬送コンベア
82 基板固定部
83 下受け部
83a ベースプレート
83b ピン
83c ピン挿入穴
83d 突出片
91 ヘッド移動機構
92 装着ヘッド
92a 吸着ノズル
92A ノズル駆動機構
92B 吸着機構
93 基板カメラ
94 部品カメラ

Claims (14)

  1. 流体により駆動されるシリンダと前記流体の流れを制御するバルブとを有するアクチュエータと、
    前記シリンダの作動部材が移動する経路の一端部である第1位置から前記経路の他端部である第2位置までの第1ストローク、および、前記第1位置から前記第1位置と前記第2位置との間の第3位置までの第2ストロークに沿って、前記シリンダが駆動されるように前記アクチュエータを制御する駆動制御部と、
    前記駆動制御部が前記バルブに駆動指令してから前記アクチュエータが前記第1ストローク移動する第1動作時間と、前記駆動制御部が前記バルブに駆動指令してから前記アクチュエータが前記第2ストローク移動する第2動作時間とが従前に計測されて記憶された記憶部と、
    前記駆動制御部が前記バルブに駆動指令してから前記アクチュエータが前記第1ストローク移動する第3動作時間、および前記駆動制御部が前記バルブに駆動指令してから前記アクチュエータが前記第2ストローク移動する第4動作時間を測定する計測部と、
    前記第1動作時間、前記第2動作時間、前記第3動作時間、および前記第4動作時間の組み合わせに基づいて、前記バルブおよび前記シリンダに異常があるか否かを判定する判定部と、を備える、
    アクチュエータ診断システム。
  2. 前記第1位置において前記作動部材を検出する第1検出部と、
    前記第2位置において前記作動部材を検出する第2検出部と、
    前記第3位置において前記作動部材を検出する第3検出部と、を備える、
    請求項1に記載のアクチュエータ診断システム。
  3. 前記判定部は、前記バルブに異常があるか否かを判定する第1判定部を有し、
    前記記憶部に、前記第1動作時間として、前記駆動制御部が前記バルブの駆動指令を出したときから前記作動部材が前記第1位置から動作を開始するまでの時間VAT1と、前記作動部材が動作を開始して前記作動部材の動作が完了するまでの時間SAT1と、が記憶され、
    前記記憶部に、前記第2動作時間として、前記駆動制御部が前記バルブの駆動指令を出した時から前記作動部材が前記第1位置から動作を開始するまでの時間VAT2と、前記作動部材が動作を開始して前記作動部材の動作が完了するまでの時間SAT2と、が記憶され、
    前記計測部は、前記第1ストロークにおける前記アクチュエータの第3動作時間として、前記駆動制御部が前記バルブの駆動指令を出したときから前記作動部材が前記第1位置から動作を開始するまでの時間VT1と、前記作動部材が動作を開始して前記作動部材の動作が完了するまでの時間ST1とを測定し、
    前記計測部は、前記第2ストロークにおける前記アクチュエータの第4動作時間として、前記駆動制御部が前記バルブの駆動指令を出した時から前記作動部材が前記第1位置から動作を開始するまでの時間VT2と、前記作動部材が動作を開始して前記作動部材の動作が完了するまでの時間ST2とを測定し、
    前記第1判定部は、時間VAT1、SAT1、VT1、ST1、VAT2、SAT2、VT2、およびST2に基づいて、前記バルブに異常があるか、または、前記シリンダに異常があるかを判定する、
    請求項1または2に記載のアクチュエータ診断システム。
  4. 前記第1判定部は、以下の条件(I)〜(III)の全てが満たされるかを判定し、
    (I) (VT1+ST1)−(VAT1+SAT1)>0
    (II) (VT2+ST2)−(VAT2+SAT2)>0
    (III)|{(VT1+ST1)−(VAT1+SAT1)}−{(VT2+ST2)−(VAT2+SAT2)}|<(第1閾値)
    前記第1判定部は、前記条件(I)〜(III)の全てが満たされると判定した場合、前記バルブに異常があることを示すバルブ異常信号を出力する、
    請求項3に記載のアクチュエータ診断システム。
  5. 前記判定部は、前記シリンダに異常があるか否かを判定する第2判定部を有し、
    前記第2判定部は、VAT1、SAT1、VT1、ST1、VAT2、SAT2、VT2、およびST2に基づいて、前記シリンダに異常があるか否かを判定する、
    請求項4に記載のアクチュエータ診断システム。
  6. 前記第2判定部は、前記条件(I)、(II)、および以下の条件(IV)の全てが満たされるか否かを判定し、
    (IV){(VT1+ST1)−(VAT1+SAT1)}−{(VT2+ST2)−(VAT2+SAT2)}>(第2閾値)
    前記第2判定部は、前記条件(I)、(II)、(IV)の全てが満たされると判定した場合、前記シリンダに異常があることを示すシリンダ異常信号を出力する、
    請求項5に記載のアクチュエータ診断システム。
  7. 作業者にバルブ異常およびシリンダ異常を報知する報知部をさらに備え、
    前記第1判定部は、前記バルブに異常があると判定すると、バルブ異常を前記報知部から報知させ、
    前記第2判定部は、前記シリンダに異常があると判定すると、シリンダ異常を前記報知部から報知させる、
    請求項6に記載のアクチュエータ診断システム。
  8. 基板に部品を装着する部品装着装置であって、
    前記基板を固定する基板固定部の下方に設けられた下受け部と、
    流体により駆動される、前記下受け部を昇降させるシリンダと、前記流体の流れを制御するバルブと、を有するアクチュエータと、
    前記下受け部が移動する経路の一端部である第1位置から前記第1位置よりも低い第2位置までの第1ストローク、および、前記第1位置から前記第1位置と前記第2位置との間の高さの第3位置までの第2ストロークに沿って、前記下受け部が駆動されるように前記アクチュエータを制御する駆動制御部と、
    前記駆動制御部が前記バルブに駆動指令してから前記下受け部を前記第1ストローク移動させる前記アクチュエータの第1動作時間と、前記駆動制御部が前記バルブに駆動指令してから前記アクチュエータを前記第2ストローク移動させる前記アクチュエータの第2動作時間とが従前に計測されて記憶された記憶部と、
    前記駆動制御部が前記バルブに駆動指令してから前記下受け部を前記第1ストローク移動させる前記アクチュエータの第3動作時間、および前記駆動制御部が前記バルブに駆動指令してから前記アクチュエータを前記第2ストローク移動させる前記アクチュエータの第4動作時間を測定する計測部と、
    前記第1動作時間、前記第2動作時間、前記第3動作時間、および前記第4動作時間の組み合わせに基づいて、前記バルブおよび前記シリンダに異常があるか否かを判定する判定部と、を備える、
    部品装着装置。
  9. 前記下受け部を第1位置において検出する第1検出部と、
    前記下受け部を前記第2位置において検出する第2検出部と、
    前記下受け部を前記第3位置において検出する第3検出部と、を備える、
    請求項8に記載の部品装着装置。
  10. 前記判定部は、前記バルブに異常があるか否かを判定する第1判定部を有し、
    前記記憶部に、前記第1動作時間として、前記駆動制御部が前記バルブの駆動指令を出したときから前記下受け部が前記第1位置から動作を開始するまでの時間VAT1と、前記下受け部が動作を開始して前記下受け部の動作が完了するまでの時間SAT1と、が記憶され、
    前記記憶部に、第2動作時間として、前記駆動制御部が前記バルブの駆動指令を出した時から前記下受け部が前記第1位置から動作を開始するまでの時間VAT2と、前記下受け部が動作を開始して前記下受け部の動作が完了するまでの時間SAT2と、が記憶され、
    前記計測部は、前記第1ストロークにおける前記アクチュエータの第3動作時間として、前記駆動制御部が前記バルブの駆動指令を出したときから前記下受け部が前記第1位置から動作を開始するまでの時間VT1と、前記下受け部が動作を開始して前記下受け部の動作が完了するまでの時間ST1とを測定し、
    前記計測部は、前記第2ストロークにおける前記アクチュエータの第4動作時間として、前記駆動制御部が前記バルブの駆動指令を出した時から前記下受け部が前記第1位置から動作を開始するまでの時間VT2と、前記下受け部が動作を開始して前記下受け部の動作が完了するまでの時間ST2とを測定し、
    前記第1判定部は、時間VAT1、SAT1、VT1、ST1、VAT2、SAT2、VT2、およびST2に基づいて、前記バルブに異常があるか、または、前記シリンダに異常があるかを判定する、
    請求項8または9に記載の部品装着装置。
  11. 前記第1判定部は、以下の条件(I)〜(III)の全てが満たされるかを判定し、
    (I) (VT1+ST1)−(VAT1+SAT1)>0
    (II) (VT2+ST2)−(VAT2+SAT2)>0
    (III)|{(VT1+ST1)−(VAT1+SAT1)}−{(VT2+ST2)−(VAT2+SAT2)}|<(第1閾値)
    前記第1判定部は、前記条件(I)〜(III)の全てが満たされると判定した場合、前記バルブに異常があることを示すバルブ異常信号を出力する、
    請求項10に記載の部品装着装置。
  12. 前記判定部は、前記シリンダに異常があるか否かを判定する第2判定部を有し、
    前記第2判定部は、VAT1、SAT1、VT1、ST1、VAT2、SAT2、VT2、およびST2に基づいて、前記シリンダに異常があるか否かを判定する、
    請求項11に記載の部品装着装置。
  13. 前記第2判定部は、前記条件(I)、(II)、および以下の条件(IV)の全てが満たされるか否かを判定し、
    (IV){(VT1+ST1)−(VAT1+SAT1)}−{(VT2+ST2)−(VAT2+SAT2)}>(第2閾値)
    前記第2判定部は、前記条件(I)、(II)、(IV)の全てが満たされると判定した場合、前記シリンダに異常があることを示すシリンダ異常信号を出力する、
    請求項12に記載の部品装着装置。
  14. 作業者にバルブ異常およびシリンダ異常を報知する報知部をさらに備え、
    前記第1判定部は、前記バルブに異常があると判定すると、バルブ異常を前記報知部から報知させ、
    前記第2判定部は、前記シリンダに異常があると判定すると、シリンダ異常を前記報知部から報知させる、
    請求項13に記載の部品装着装置。
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