JP2021160378A - スクータ型車両 - Google Patents

スクータ型車両 Download PDF

Info

Publication number
JP2021160378A
JP2021160378A JP2020060823A JP2020060823A JP2021160378A JP 2021160378 A JP2021160378 A JP 2021160378A JP 2020060823 A JP2020060823 A JP 2020060823A JP 2020060823 A JP2020060823 A JP 2020060823A JP 2021160378 A JP2021160378 A JP 2021160378A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control unit
electronic control
cover
type vehicle
seat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020060823A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7130690B2 (ja
Inventor
道雄 厚地
Michio Atsuji
パンスワン ノンタワット
Panswan Nontawat
チンタワン ジラポーン
Chintawan Jirapon
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2020060823A priority Critical patent/JP7130690B2/ja
Publication of JP2021160378A publication Critical patent/JP2021160378A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7130690B2 publication Critical patent/JP7130690B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

Landscapes

  • Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)

Abstract

【課題】エンジンから放出される熱から電子制御ユニットを保護し、エンジン近傍に電子制御ユニットを配置可能なスクータ型車両を提供する。
【解決手段】スクータ型車両1は、乗車シート11の下方に設けられたラゲッジボックス10と、ラゲッジボックス10の下方に配置されたエンジン20と、電子制御ユニット30と、を備える。電子制御ユニット30は、電子制御ユニットカバー40の前側に配置され、ラゲッジボックス10の前方で、乗車シート11の前部下部を覆うシート前面カバー51と、ラゲッジボックス10との間に配置されている。電子制御ユニット30は、電子制御ユニットカバー40とシート前面カバー51とによって囲まれ、少なくとも左右側方及び下方が密閉された電子制御ユニット保護空間SP1に配置されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、スクータ型車両に関する。
スクータ型車両を含む鞍乗型車両には、エンジンに燃料を噴射するインジェクタの制御等の車両制御を行う電子制御ユニットが搭載されている。この電子制御ユニットは、エンジンとの位置関係や車体スペースなどを考慮して配置される。そして、スクータ型車両は、エンジンに燃料を噴射するインジェクタがエンジンの車両前方側に配置されており、バッテリがフロア下に配置されているものが多い。例えば、特許文献1には、乗車シートの下に設けられた収納ボックスの後方に電子制御ユニットが配置されたスクータ型車両が開示されている。
特開2001−213373号公報
しかしながら、特許文献1のスクータ型車両は、運転シート下に設けられた収納ボックスの後方に電子制御ユニットが配置されているため、電子制御ユニットとインジェクタとの距離、及び、電子制御ユニットとバッテリとの距離が長い。したがって、特許文献1のスクータ型車両は、電子制御ユニットに接続する配線が長くなってしまい、製造コストが増加してしまう、という課題があった。
一方で、エンジン近傍は、エンジンから放出される熱によって高温となるため、電子制御ユニットを配置することが困難であった。
本発明は、エンジンから放出される熱から電子制御ユニットを保護し、エンジン近傍に電子制御ユニットを配置可能なスクータ型車両を提供する。
本発明は、
乗車シートの下方に設けられたラゲッジボックスと、
前記ラゲッジボックスの下方に配置されたエンジンと、
車両制御を行う電子制御ユニットと、を備えるスクータ型車両であって、
前記電子制御ユニットは、電子制御ユニットカバーの前側に配置され、前記ラゲッジボックスの前方で、前記乗車シートの前部下部を覆うシート前面カバーと、前記ラゲッジボックスとの間に配置されており、
前記電子制御ユニットカバーは、少なくとも前記電子制御ユニットの後面と下面とを覆っており、
前記電子制御ユニットは、前記電子制御ユニットカバーと前記シート前面カバーとによって囲まれ、少なくとも左右側方及び下方が密閉された電子制御ユニット保護空間に配置されている。
本発明によれば、電子制御ユニットは、ラゲッジボックスの前方に配置され、電子制御ユニット保護空間を形成するカバーによって、エンジンから放出される熱から保護されるので、エンジンから放出される熱から電子制御ユニットを保護し、エンジン近傍に電子制御ユニットを配置できる。
本発明の一実施形態におけるスクータ型車両の概略側面図である。 図1のスクータ型車両の要部を拡大した拡大側面図である。 図1に示すスクータ型車両の要部を拡大した拡大斜視図である。 図1に示すスクータ型車両の乗車シートを取り外した状態の拡大斜視図である。 図1に示すスクータ型車両において、電子制御ユニットカバーの下部カバーを取り外した状態の拡大斜視図である。 図1に示すスクータ型車両の電子制御ユニット及び電子ユニットカバーを取り外した状態の拡大斜視図である。
以下、本発明のスクータ型車両の一実施形態を、図1〜図5に基づいて説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。また、本明細書等では説明を簡単かつ明確にするために、前後、左右、上下は、スクータ型車両の運転者から見た方向に従って記載し、図面には、スクータ型車両の前方をFr、後方をRr、上方をU、下方をD、左方をL、右方をRとして示す。
(スクータ型車両の全体構成)
まず、スクータ型車両1の全体構成について説明する。
図1に示すように、スクータ型車両1は、前輪FW及び後輪RWと、スクータ型車両1の骨格を構成する車体フレーム2と、前輪FWが操舵可能に支持された操舵ユニット9と、スクータ型車両1の駆動源であるエンジン20と、エンジン20に燃料を噴射するインジェクタの制御等の車両制御を行う電子制御ユニット30と、を備える。
車体フレーム2は、前端部に設けられ前方下向きに延びるヘッドパイプ3と、ヘッドパイプ3から後ろ下方に向かって延び、途中から後方に向かって略水平に延びるダウンチューブ4と、ダウンチューブ4から後方上向きに延びる左右一対のリアフレーム5と、を有する。
操舵ユニット9は、回動自在にヘッドパイプ3を貫通するステアリングステム14と、ステアリングステム14の上端に設けられたステアリングハンドル13と、ステアリングステム14に連結され、前輪FWの車軸に向かって後方下向きに延びる左右一対のフロントフォーク7と、を有する。左右一対のフロントフォーク7の下端部は、前輪FWの車軸を前輪FWの左右で軸支している。これにより、前輪FWは、操舵ユニット9によって操舵可能に支持される。
リアフレーム5の上方には、ヘルメット等を収納可能なラゲッジボックス10が設けられている。ラゲッジボックス10の上方には、乗車シート11が設けられている。すなわち、ラゲッジボックス10は、乗車シート11の下方に設けられている。乗車シート11は、ラゲッジボックス10の蓋を兼ねており、開閉自在に設けられている。
エンジン20は、ラゲッジボックス10の下方に配置されている。エンジン20は、シリンダヘッド21が前方に位置するように大きく前傾した状態で、エンジン20から後方に延びてその後端に後輪RWを軸支する変速機ケースと一体的に車体フレーム2に揺動可能に取付けられている。エンジン20の動力は、変速機ケースを介して後輪RWに伝達され、エンジン20の動力によって後輪RWが駆動する。
車体フレーム2は、車体カバー部材50に覆われている。よって、スクータ型車両1は、車体カバー部材50によって外観が構成されている。車体カバー部材50は、ヘッドパイプ3を覆うフロントレッグシールド部50a、ダウンチューブ4を覆うサイドカバー部50b、リアフレーム5を覆うリアフレームカバー部50c等から構成される。
サイドカバー部50bは、側面視で、ダウンチューブ4に沿って、ヘッドパイプ3と乗車シート11の間で下方に向かって大きく湾入しており、運転者の両足を載せるステップフロア部8を備える。サイドカバー部50bの内部に形成される空間には、ステップフロア部8の下方に、バッテリ25が配置される。バッテリ25は、電子制御ユニット30や、不図示のフロントライト及びテールライト等に電力を供給する。
車体カバー部材50はさらに、側面視で、サイドカバー部50bの後端から、乗車シート11の前端に向かって上方に延び、乗車シート11の前部下部を覆うシート前面カバー51を備える。
電子制御ユニット30は、前後方向において、ラゲッジボックス10の前方で、シート前面カバー51とラゲッジボックス10との間、上下方向において、エンジン20の上方で、乗車シート11とエンジン20との間に配置されている。
(電子制御ユニットの取付構造)
続いて、図2〜図6を参照して、電子制御ユニット30の取付構造について説明する。
図6に示すように、ラゲッジボックス10の前方には、ステー60が配置されている。ステー60は、左右一対のリアフレーム5を連結するクロスメンバ6に固定されている。
図2及び図3に示すように、電子制御ユニット30は、ラゲッジボックス10の前方に設けられた板部材にて構成された電子制御ユニットカバー40の前側に配置されている。電子制御ユニットカバー40は、クロスメンバ6に固定されたステー60に、ボルト48、49によって固定されている(図5及び図6参照)。電子制御ユニット30は、電子制御ユニットカバー40を固定するボルト48、49のうちの、左右に配置された一対のボルト48で、電子制御ユニットカバー40と共締めされることによって、電子制御ユニットカバー40に固定されている。
電子制御ユニット30の下面には、複数のハーネス45が接続されている。少なくとも1つのハーネス45は、電子制御ユニット30とバッテリ25とを電気的に接続し、異なる少なくとも1つのハーネス45は、電子制御ユニット30と、エンジン20のシリンダヘッド21に設けられた不図示のインジェクタとを電気的に接続する。
図2及び図3に示すように、電子制御ユニットカバー40は、電子制御ユニット30の後面を覆うように、上下方向及び左右方向に延びる後面部40aと、電子制御ユニット30の上面を覆うように、後面部40aの上端部から前方に延びる上面部40bと、電子制御ユニット30の下面とハーネス45とを下方から覆うように、後面部40aの下端部から前方下向きに延びる下面部40cと、を有する。よって、電子制御ユニットカバー40は、前方及び左右側方に向かって開口した壁面構造となっている。
電子制御ユニットカバー40は、上部カバー41と、下部カバー42と、を備える。上部カバー41は、電子制御ユニットカバー40の後面部40a及び上面部40bを構成する。下部カバー42は、電子制御ユニット30の下面部40cを構成する。
下部カバー42は、上部カバー41に着脱可能に設けられている。この着脱構造については、特に制限するものではないが、本実施形態では、上部カバー41の下端部に、左右一対のクリップ43が設けられており、下部カバー42の上端部に、左右一対のクリップ43が挿通する係止穴が設けられており、上部カバー41のクリップ43が下部カバー42の係止穴に係止されている。これにより、下部カバー42は、上部カバー41に着脱可能に取り付けられる。
したがって、図5に示すように、エンジン20のメンテナンスを行う場合に、下部カバー42を取り外すことで、エンジン20にアクセスすることができる。これにより、電子制御ユニット30及び電子制御ユニットカバー40の全てを取り外す必要がなく、下部カバー42のみを取り外すことで、エンジン20にアクセスすることができるので、エンジン20のメンテナンスを行う場合に、エンジン20へのアクセスが容易となる。
図2及び図3に戻って、電子制御ユニット30の前面は、車体カバー部材50のシート前面カバー51によって覆われている。シート前面カバー51は、上面視で、前方に凸の略U字状に湾曲した形状を有し、電子制御ユニットカバー40の前方に向かって開口した部分を塞いでいる。シート前面カバー51は、車体カバー部材50に対して着脱自在に設けられている。電子制御ユニットカバー40の外周縁部40eのうち、少なくとも左右の側縁部40fと、下縁部40gとは、シート前面カバー51の内面と接しており、電子制御ユニットカバー40の少なくとも左右の側縁部40fと、下縁部40gとは、シート前面カバー51によって密閉されている。よって、シート前面カバー51の内側には、電子制御ユニットカバー40とシート前面カバー51とによって囲まれ、少なくとも左右側方及び下方が密閉された電子制御ユニット保護空間SP1が形成されている。そして、電子制御ユニット30は、電子制御ユニット保護空間SP1に配置されている。
このように、電子制御ユニット30は、前後方向において、ラゲッジボックス10の前方で、シート前面カバー51とラゲッジボックス10との間、上下方向において、エンジン20の上方で、乗車シート11とエンジン20との間に配置されているので、電子制御ユニット30と、エンジン20のシリンダヘッド21との距離、及び、電子制御ユニット30と、ステップフロア部8の下方に配置されバッテリ25との距離、を短くすることができる。これにより、電子制御ユニット30に接続するハーネス45の長さを短くでき、製造コストを低減できる。
さらに、電子制御ユニット保護空間SP1は、電子制御ユニットカバー40とシート前面カバー51とによって囲まれ、少なくとも左右側方及び下方が密閉されているので、エンジン20から放出される熱が、電子制御ユニット保護空間SP1に入り込むことが抑制される。これにより、電子制御ユニット保護空間SP1に配置された電子制御ユニット30は、エンジン20から放出される熱から保護される。
これにより、エンジン20から放出される熱から電子制御ユニット30を保護し、エンジン20の近傍に電子制御ユニット30を配置できる。
また、シート前面カバー51によって、電子制御ユニットカバー40の少なくとも左右の側縁部40fと、下縁部40gとが密閉されているので、少ない部品点数で、電子制御ユニット30を配置できる。
電子制御ユニット保護空間SP1は、左右方向において、電子制御ユニット30とオーバーラップする位置に形成される前方空間SP11と、電子制御ユニット30の左右外側に形成される側方空間SP12と、を有する。
電子制御ユニットカバー40の左右の側縁部40fは、電子制御ユニット30よりも後方で上下方向に延びている。
したがって、電子制御ユニット保護空間SP1において、側方空間SP12の前後方向長さを長くすることができるので、電子制御ユニット保護空間SP1の大きさを大きくすることができる。これにより、電子制御ユニット30から発生する熱によって、電子制御ユニット保護空間SP1の内部が高温となることを抑制することができるので、電子制御ユニット30の冷却効率が低下することを抑制できる。
電子制御ユニットカバー40の左右の側縁部40fは、エンジン20のシリンダヘッド21のシリンダヘッド後端部21rよりも前方で、上下方向に延びている。
これにより、エンジン20から放出され、上方に流れる熱が、電子制御ユニット保護空間SP1の側方空間SP12に妨げられることを防止できるので、エンジン20から放出される熱が、スクータ型車両1の外部に排出されやすくなる。
ラゲッジボックス10の前面壁10aの上端部には、前方に延びるボックス側連結部10bが設けられている。乗車シート11の前端部には、シート側連結部11bが設けられている。ラゲッジボックス10と乗車シート11とは、ラゲッジボックス10のボックス側連結部10bと乗車シート11のシート側連結部11bとを連結したヒンジ軸12によって連結されている。このようにして、ラゲッジボックス10のボックス側連結部10bと、乗車シート11のシート側連結部11bと、ヒンジ軸12と、によって、シートヒンジ15が構成されている。したがって、ラゲッジボックス10と乗車シート11とは、シートヒンジ15で連結されている。そして、乗車シート11は、ヒンジ軸12を中心として、ラゲッジボックス10に対して上下に回動可能に連結されており、ラゲッジボックス10を開閉自在に設けられている。
電子制御ユニット保護空間SP1の上端部には、第1排気口40hが設けられている。本実施形態では、第1排気口40hは、電子制御ユニットカバー40の上面部40bと、シートヒンジ15との間に形成される車幅方向の隙間によって構成され、外気に開口している(図3参照)。より具体的には、第1排気口40hは、電子制御ユニットカバー40の上面部40bの車幅方向内側面と、ボックス側連結部10bの車幅方向外側との間に形成される車幅方向の隙間によって構成されている(図3参照)。
そして、電子制御ユニット30から発生する熱は、電子制御ユニットカバー40の上面部40bの第1排気口40hから、電子制御ユニットカバー40とシートヒンジ15との間を通って、スクータ型車両1の外部に排出される。
これにより、電子制御ユニット30から発生する熱を、第1排気口40hから電子制御ユニット保護空間SP1の外部に排出することができるので、電子制御ユニット30の冷却効率が向上する。
また、第1排気口40hは、電子制御ユニットカバー40の上面部40bと、シートヒンジ15との間に形成される車幅方向の隙間によって構成されているので、第1排気口40hを容易に形成できる。
電子制御ユニット30は、前面がシートヒンジ15の前端よりも後方となるように、シートヒンジ15の下方に配置されている。
これにより、電子制御ユニット30は、シートヒンジ15によって、前方及び上方が保護されるので、電子制御ユニット30が物体と接触して損傷することを防止できる。
図2に示すように、電子制御ユニットカバー40と、ラゲッジボックス10との間には、電子制御ユニットカバー40と、ラゲッジボックス10の前面壁10a及びボックス側連結部10bとによって囲まれた、排熱空間SP2が形成されている。排熱空間SP2の下方は開口しており、エンジン20と連通している。
図4に示すように、ボックス側連結部10bには、第2排気口18が設けられている。本実施形態では、第2排気口18は左右に2つずつ、計4つ設けられている。第2排気口18は、排熱空間SP2と連通しており、スクータ型車両1の外部に開口している。
したがって、エンジン20から放出される熱は、排熱空間SP2を通って、第2排気口18からスクータ型車両1の外部に排出される。これにより、エンジン20から放出される熱が、電子制御ユニット保護空間SP1に入り込むことがより抑制され、電子制御ユニット30を、エンジン20から放出される熱からより保護することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
例えば、本実施形態では、電子制御ユニットカバー40は、ラゲッジボックス10の前方に設けた板部材によって構成されているものとしたが、電子制御ユニットカバー40は、この構成に限るものではなく、例えば、ラゲッジボックス10の壁面の一部を利用した構造であってもよい。
また、例えば、本実施形態では、電子制御ユニット30は、電子制御ユニットカバー40をステー60に固定するボルト48、49のうちの、左右に配置された一対のボルト48で、電子制御ユニットカバー40と共締めされることによって、電子制御ユニットカバー40に固定されているものとしたが、電子制御ユニット30と電子制御ユニットカバー40とは、個別にステーやフレーム、ラゲッジボックス等に固定されていてもよい。
また、例えば、本実施形態では、電子制御ユニットカバー40は、電子制御ユニット30の上面を覆っているものとしたが、電子制御ユニットカバー40は、電子制御ユニット30の上面を覆っていなくてもよい。
また、例えば、本実施形態では、第1排気口40hは、電子制御ユニットカバー40の上面部40bの前端と、シート前面カバー51との間に形成される隙間によって構成されているものとしたが、第1排気口40hは、電子制御ユニット保護空間SP1の上端部に設けられた任意の構成を有していてよく、例えば、電子制御ユニットカバー40の上面部40bに設けられた貫通孔であってもよい。
また、本明細書には少なくとも以下の事項が記載されている。なお、括弧内には、上記した実施形態において対応する構成要素等を示しているが、これに限定されるものではない。
(1) 乗車シート(乗車シート11)の下方に設けられたラゲッジボックス(ラゲッジボックス10)と、
前記ラゲッジボックスの下方に配置されたエンジン(エンジン20)と、
車両制御を行う電子制御ユニット(電子制御ユニット30)と、を備えるスクータ型車両(スクータ型車両1)であって、
前記電子制御ユニットは、電子制御ユニットカバー(電子制御ユニットカバー40)の前側に配置され、前記ラゲッジボックスの前方で、前記乗車シートの前部下部を覆うシート前面カバー(シート前面カバー51)と、前記ラゲッジボックスとの間に配置されており、
前記電子制御ユニットカバーは、少なくとも前記電子制御ユニットの後面と下面とを覆っており、
前記電子制御ユニットは、前記電子制御ユニットカバーと前記シート前面カバーとによって囲まれ、少なくとも左右側方及び下方が密閉された電子制御ユニット保護空間(電子制御ユニット保護空間SP1)に配置されている、スクータ型車両。
(1)によれば、電子制御ユニットは、ラゲッジボックスの前方で、シート前面カバーとラゲッジボックスとの間に配置されているので、電子制御ユニットと、エンジンのシリンダヘッドとの距離を短くすることができる。これにより、電子制御ユニットに接続するハーネスの長さを短くでき、製造コストを低減できる。
さらに、電子制御ユニット保護空間は、電子制御ユニットカバーとシート前面カバーとによって囲まれ、少なくとも左右側方及び下方が密閉されているので、エンジンから放出される熱が、電子制御ユニット保護空間に入り込むことが抑制される。これにより、電子制御ユニット保護空間に配置された電子制御ユニットは、エンジンから放出される熱から保護される。
これにより、エンジンから放出される熱から電子制御ユニットを保護し、エンジンの近傍に電子制御ユニットを配置できる。
(2) (1)に記載のスクータ型車両であって、
前記電子制御ユニットカバーの左右の側縁部(側縁部40f)は、前記電子制御ユニットよりも後方で、上下方向に延びている、スクータ型車両。
(2)によれば、電子制御ユニットカバーの左右の側縁部は、電子制御ユニットよりも後方で上下方向に延びているので、電子制御ユニット保護空間において、電子制御ユニットの左右外側に形成される側方空間の前後方向長さを長くすることができ、電子制御ユニット保護空間の大きさを大きくすることができる。これにより、電子制御ユニットから発生する熱によって、電子制御ユニット保護空間の内部が高温となることを抑制することができるので、電子制御ユニットの冷却効率が低下することを抑制できる。
(3) (2)に記載のスクータ型車両であって、
前記電子制御ユニットカバーの左右の前記側縁部は、前記エンジンのシリンダヘッド(シリンダヘッド21)のシリンダヘッド後端部(シリンダヘッド後端部21r)よりも前方で、上下方向に延びている、スクータ型車両。
(3)によれば、電子制御ユニットカバーの左右の側縁部は、エンジンのシリンダヘッドのシリンダヘッド後端部よりも前方で、上下方向に延びているので、エンジンから放出され、上方に流れる熱が、電子制御ユニット保護空間の側方空間に妨げられることを防止できる。これにより、エンジンから放出される熱が、スクータ型車両の外部に排出されやすくなる。
(4) (1)〜(3)のいずれかに記載のスクータ型車両であって、
前記電子制御ユニット保護空間の上端部には、第1排気口(第1排気口40h)が設けられている、スクータ型車両。
(4)によれば、電子制御ユニット保護空間の上端部に、第1排気口が設けられているので、電子制御ユニットから発生する熱を、第1排気口から電子制御ユニット保護空間の外部に排出することができるので、電子制御ユニットの冷却効率が向上する。
(5) (4)に記載のスクータ型車両であって、
前記ラゲッジボックスと前記乗車シートとは、シートヒンジ(シートヒンジ15)で連結されており、
前記第1排気口は、前記電子制御ユニットカバーと前記シートヒンジとの間に形成される車幅方向の隙間である、スクータ型車両。
(5)によれば、第1排気口は、電子制御ユニットカバーとシートヒンジとの間に形成される車幅方向の隙間であるので、第1排気口を容易に形成できる。
(6) (1)〜(5)のいずれかに記載のスクータ型車両であって、
前記ラゲッジボックスと前記乗車シートとは、シートヒンジ(シートヒンジ15)で連結されており、
前記電子制御ユニットは、前面が前記シートヒンジよりも後方となるように、前記シートヒンジの下方に配置されている、スクータ型車両。
(6)によれば、電子制御ユニットは、前面がシートヒンジよりも後方となるように、シートヒンジの下方に配置されているので、電子制御ユニットは、シートヒンジによって前方及び上方が保護され、電子制御ユニットが物体と接触して損傷することを防止できる。
(7) (1)〜(6)のいずれかに記載のスクータ型車両であって、
前記ラゲッジボックスの前面壁(前面壁10a)の上端部には、前方に延びるボックス側連結部(ボックス側連結部10b)が設けられており、
前記電子制御ユニットカバーと、前記ラゲッジボックスとの間には、前記電子制御ユニットカバーと、前記ラゲッジボックスの前記前面壁及び前記ボックス側連結部と、によって囲まれた、排熱空間(排熱空間SP2)が形成されており、
前記ボックス側連結部には、前記排熱空間と連通する第2排気口(第2排気口18)が設けられている、スクータ型車両。
(7)によれば、電子制御ユニットカバーと、ラゲッジボックスとの間には、電子制御ユニットカバーと、ラゲッジボックスの前面壁及びボックス側連結部と、によって囲まれた、排熱空間が形成されており、ボックス側連結部には、排熱空間と連通する第2排気口が設けられているので、エンジンから放出される熱は、排熱空間を通って、第2排気口からスクータ型車両の外部に排出される。これにより、エンジンから放出される熱が、電子制御ユニット保護空間に入り込むことがより抑制され、電子制御ユニットを、エンジンから放出される熱からより保護することができる。
(8) (1)〜(7)のいずれかに記載のスクータ型車両であって、
前記電子制御ユニットカバーは、前記電子制御ユニットの後面を覆う後面部(後面部40a)を有する上部カバー(上部カバー41)と、前記電子制御ユニットの下面を覆う下面部(下面部40c)を有する下部カバー(下部カバー42)と、を備え、
前記下部カバーは、前記上部カバーに着脱可能に設けられている、スクータ型車両。
(8)によれば、電子制御ユニットカバーは、上部カバーと下部カバーとを備え、下部カバーは、上部カバーに着脱可能に設けられているので、エンジンのメンテナンスを行う場合に、下部カバーを取り外すことで、エンジンにアクセスすることができる。これにより、電子制御ユニット及び電子制御ユニットカバーの全てを取り外す必要がなく、下部カバーのみを取り外すことで、エンジンにアクセスすることができるので、エンジンのメンテナンスを行う場合に、エンジンへのアクセスが容易となる。
1 スクータ型車両
10 ラゲッジボックス
10a 前面壁
10b ボックス側連結部
11 乗車シート
15 シートヒンジ
18 第2排気口
20 エンジン
21 シリンダヘッド
21r シリンダヘッド後端部
30 電子制御ユニット
40 電子制御ユニットカバー
40a 後面部
40c 下面部
40f 側縁部
40h 第1排気口
41 上部カバー
42 下部カバー
51 シート前面カバー
SP1 電子制御ユニット保護空間
SP2 排熱空間

Claims (8)

  1. 乗車シート(11)の下方に設けられたラゲッジボックス(10)と、
    前記ラゲッジボックス(10)の下方に配置されたエンジン(20)と、
    車両制御を行う電子制御ユニット(30)と、を備えるスクータ型車両(1)であって、
    前記電子制御ユニット(30)は、電子制御ユニットカバー(40)の前側に配置され、前記ラゲッジボックス(10)の前方で、前記乗車シート(11)の前部下部を覆うシート前面カバー(51)と、前記ラゲッジボックス(10)との間に配置されており、
    前記電子制御ユニットカバー(40)は、少なくとも前記電子制御ユニット(30)の後面と下面とを覆っており、
    前記電子制御ユニット(30)は、前記電子制御ユニットカバー(40)と前記シート前面カバー(51)とによって囲まれ、少なくとも左右側方及び下方が密閉された電子制御ユニット保護空間(SP1)に配置されている、スクータ型車両(1)。
  2. 請求項1に記載のスクータ型車両(1)であって、
    前記電子制御ユニットカバー(40)の左右の側縁部(40f)は、前記電子制御ユニット(30)よりも後方で、上下方向に延びている、スクータ型車両(1)。
  3. 請求項2に記載のスクータ型車両(1)であって、
    前記電子制御ユニットカバー(40)の左右の前記側縁部(40f)は、前記エンジン(20)のシリンダヘッド(21)のシリンダヘッド後端部(21r)よりも前方で、上下方向に延びている、スクータ型車両(1)。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のスクータ型車両(1)であって、
    前記電子制御ユニット保護空間(SP1)の上端部には、第1排気口(40h)が設けられている、スクータ型車両(1)。
  5. 請求項4に記載のスクータ型車両(1)であって、
    前記ラゲッジボックス(10)と前記乗車シート(11)とは、シートヒンジ(15)で連結されており、
    前記第1排気口(40h)は、前記電子制御ユニットカバー(40)と前記シートヒンジ(15)との間に形成される車幅方向の隙間である、スクータ型車両(1)。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載のスクータ型車両(1)であって、
    前記ラゲッジボックス(10)と前記乗車シート(11)とは、シートヒンジ(15)で連結されており、
    前記電子制御ユニット(30)は、前面が前記シートヒンジ(15)の前端よりも後方となるように、前記シートヒンジ(15)の下方に配置されている、スクータ型車両(1)。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載のスクータ型車両(1)であって、
    前記ラゲッジボックス(10)の前面壁(10a)の上端部には、前方に延びるボックス側連結部(10b)が設けられており、
    前記電子制御ユニットカバー(40)と、前記ラゲッジボックス(10)との間には、前記電子制御ユニットカバー(40)と、前記ラゲッジボックス(10)の前記前面壁(10a)及び前記ボックス側連結部(10b)と、によって囲まれた、排熱空間(SP2)が形成されており、
    前記ボックス側連結部(10b)には、前記排熱空間(SP2)と連通する第2排気口(18)が設けられている、スクータ型車両(1)。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載のスクータ型車両(1)であって、
    前記電子制御ユニットカバー(40)は、前記電子制御ユニット(30)の後面を覆う後面部(40a)を有する上部カバー(41)と、前記電子制御ユニット(30)の下面を覆う下面部(40c)を有する下部カバー(42)と、を備え、
    前記下部カバー(42)は、前記上部カバー(41)に着脱可能に設けられている、スクータ型車両(1)。
JP2020060823A 2020-03-30 2020-03-30 スクータ型車両 Active JP7130690B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020060823A JP7130690B2 (ja) 2020-03-30 2020-03-30 スクータ型車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020060823A JP7130690B2 (ja) 2020-03-30 2020-03-30 スクータ型車両

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021160378A true JP2021160378A (ja) 2021-10-11
JP7130690B2 JP7130690B2 (ja) 2022-09-05

Family

ID=78002180

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020060823A Active JP7130690B2 (ja) 2020-03-30 2020-03-30 スクータ型車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7130690B2 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6283280A (ja) * 1985-10-05 1987-04-16 本田技研工業株式会社 スク−タ型車輌のボデイカバ−構造
JPH0656061A (ja) * 1992-08-12 1994-03-01 Suzuki Motor Corp スクータのメンテナンスリッド装置
JP2008132860A (ja) * 2006-11-28 2008-06-12 Honda Motor Co Ltd 鞍乗り型車両
JP2009241803A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Honda Motor Co Ltd 自動二輪車
JP2013147075A (ja) * 2012-01-17 2013-08-01 Honda Motor Co Ltd 鞍乗型車両
JP2015227098A (ja) * 2014-05-30 2015-12-17 ヤマハ発動機株式会社 鞍乗り型車両
WO2018065862A1 (en) * 2016-10-04 2018-04-12 Tvs Motor Company Limited An evaporative emission control assembly for a vehicle

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6283280A (ja) * 1985-10-05 1987-04-16 本田技研工業株式会社 スク−タ型車輌のボデイカバ−構造
JPH0656061A (ja) * 1992-08-12 1994-03-01 Suzuki Motor Corp スクータのメンテナンスリッド装置
JP2008132860A (ja) * 2006-11-28 2008-06-12 Honda Motor Co Ltd 鞍乗り型車両
JP2009241803A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Honda Motor Co Ltd 自動二輪車
JP2013147075A (ja) * 2012-01-17 2013-08-01 Honda Motor Co Ltd 鞍乗型車両
JP2015227098A (ja) * 2014-05-30 2015-12-17 ヤマハ発動機株式会社 鞍乗り型車両
WO2018065862A1 (en) * 2016-10-04 2018-04-12 Tvs Motor Company Limited An evaporative emission control assembly for a vehicle

Also Published As

Publication number Publication date
JP7130690B2 (ja) 2022-09-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2979963B1 (en) Power source supply structure of saddle-type vehicle
EP3205565B1 (en) Electric component layout structure for saddle type vehicle
US9150101B2 (en) Fuel-cell vehicle
JP5852072B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP6977149B2 (ja) 鞍乗型電動車両
EP3453604A1 (en) Saddle riding vehicle
JP4986684B2 (ja) 鞍乗り型4輪車
CA2720015C (en) Rear structure of straddle-ride type vehicle
JP5325634B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP2007283952A (ja) 自動二輪車
JP2021160378A (ja) スクータ型車両
CN111148685B (zh) 鞍乘型车辆的罩结构
CN103171671B (zh) 两轮摩托车的前部构造
JP2001171580A (ja) 自動二輪車のバッテリ配置構造
JP5088087B2 (ja) スクータ型車両の後部車体構造
JP6828474B2 (ja) ラジエータの冷却構造
JP7470723B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP2012183898A (ja) 鞍乗り型車両
JP7355856B2 (ja) 制御装置の配置構造
CN112770964B (zh) 跨骑型电动车辆
JP7431794B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP6181496B2 (ja) 自動二輪車
TWI803239B (zh) 跨坐型車輛
JP7212800B2 (ja) 鞍乗型車両
JP3878404B2 (ja) 鞍乗り型車輌

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210129

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220107

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220125

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220323

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220809

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220824

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7130690

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150