JP2015227098A - 鞍乗り型車両 - Google Patents

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知輝 尾上
優 岡村
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Abstract

【課題】車両の走行時および停止時に電子制御ユニットがエンジンから受ける熱の影響を低減しつつハーネスの全体的な長さの短縮化を可能とする鞍乗り型車両を提供する。【解決手段】左右一対のメインフレーム1がヘッドパイプ3から車両後方向に向かって延びる。左右一対のメインフレーム1は、一対のエンジン懸架部1bを含む。エンジンユニット70のシリンダユニット71が一対のエンジン懸架部1bにより支持される。ここで、一方のエンジン懸架部1bの少なくとも一部は、車両幅方向においてECU40とシリンダユニット71との間に位置する。【選択図】図2

Description

本発明は、エンジンおよび制御ユニットを備えた鞍乗り型車両に関する。
自動二輪車等の鞍乗り型車両は、エンジン等の電子制御を行う電子制御ユニットを備える。複数のハーネスにより、電子制御ユニットは種々の電装部品と接続される。したがって、電子制御ユニットを車両の中央近傍、すなわちエンジンの近傍に配置することは、ハーネスの短縮化およびマス(質量)の集中化の観点から望まれている。しかしながら、その場合、電子制御ユニットはエンジンの熱の影響を受けやすい。
特許文献1の自動二輪車においては、車体フレームに、下方に延びるエンジンハンガが一体に設けられる。車体の中心近傍において、エンジンのエンジン本体がエンジンハンガにより支持される。制御ユニットは、制御ユニット支持ケースに収容される。制御ユニット支持ケースは、エンジン本体の左側方において、エンジンハンガの下方でかつエンジン本体の側方に配置される。制御ユニット支持ケースの前方には、走行風を制御ユニットに流通させる走行風導入部が形成される。また、制御ユニット支持ケースの後方には、制御ユニットの側方を通過した走行風を導出するための走行風導出部が形成される。
特開2009−241803号公報
特許文献1の構成によれば、エンジン本体からの熱が制御ユニットに直接及ぶ場合でも、自動二輪車の走行時の走行風により制御ユニットが冷却される。しかしながら、自動二輪車の停止中には制御ユニットが冷却されない。
本発明の目的は、車両の走行時および停止時に電子制御ユニットがエンジンから受ける熱の影響を低減しつつハーネスの全体的な長さの短縮化を可能とする鞍乗り型車両を提供することである。
(1)本発明に係る鞍乗り型車両は、ヘッドパイプとヘッドパイプから車両後方向に向かって延びる左右一対のメインフレームとを含む車体フレームと、左右一対のメインフレームに設けられ、各メインフレームから下方に延びる一対のエンジン懸架部と、エンジンユニットと、ハーネスによりエンジンユニットに接続される電子制御ユニットとを備え、エンジンユニットは、一対のエンジン懸架部により支持されるシリンダユニットと、シリンダユニットの下方に位置し、車両幅方向においてシリンダユニットよりも長いクランクユニットとを含み、電子制御ユニットは、車両幅方向において一方のエンジン懸架部の少なくとも一部が電子制御ユニットとエンジンユニットのシリンダユニットとの間に位置するように設けられる。
この鞍乗り型車両においては、左右一対のメインフレームがヘッドパイプから車両後方向に向かって延び、かつ下方に延びる一対のエンジン懸架部を含む。エンジンユニットのシリンダユニットが一対のエンジン懸架部により支持される。ここで、一方のエンジン懸架部の少なくとも一部は、車両幅方向において電子制御ユニットとシリンダユニットとの間に位置する。
この構成によれば、車両の走行中および停止中にかかわらず、シリンダユニットから電子制御ユニットへの輻射熱がエンジン懸架部により遮蔽される。また、エンジンユニットと電子制御ユニットとを接続するハーネスの長さを短縮化することができる。これにより、車両の走行時および停止時に電子制御ユニットがシリンダユニットから受ける熱の影響を低減しつつハーネスの全体的な長さを短縮化することができる。また、電子制御ユニットがエンジンユニットの近くに配置されるので、マス(質量)の集中化が可能となる。
さらに、エンジンユニットのクランクユニットは、シリンダユニットの下方に位置する。クランクユニットは、車両幅方向においてシリンダユニットよりも長い。そのため、クランクユニットの上方において、シリンダユニットを支持するように一対のエンジン懸架部を設けた場合でも、鞍乗り型車両が車両幅方向に大型化することが防止される。
(2)鞍乗り型車両は、ヘッドパイプよりも後方でかつ電子制御ユニットよりも前方に配置されるラジエータと、ラジエータと電子制御ユニットとの間を遮蔽する遮蔽部を有し、電子制御ユニットを一方のエンジン懸架部に保持するユニット保持部材とをさらに備えてもよい。
この場合、ラジエータの後方で、ユニット保持部材により電子制御ユニットが一方のエンジン懸架部に保持される。ここで、ラジエータと電子制御ユニットとの間がユニット保持部材の遮蔽部により遮蔽される。それにより、電子制御ユニットがラジエータから放出される熱を直接受けることが防止される。
(3)遮蔽部は、ラジエータから後方に向かって形成される気流を車両幅方向において電子制御ユニットの外側に導く外表面を有してもよい。
この場合、遮蔽部の外表面から後方に向かって形成される気流が車両幅方向において外側に導かれる。したがって、ラジエータからの熱風が電子制御ユニットに直接接触しない。これにより、ラジエータから電子制御ユニットへの熱の影響をより低減することができる。
(4)ユニット保持部材は、電子制御ユニットに接続されるハーネスの一部を一方のエンジン懸架部に保持するハーネス保持部を有してもよい。
この場合、ユニット保持部材のハーネス保持部によりハーネスの一部が一方のエンジン懸架部に保持される。したがって、ハーネスの一部を保持するための部材を別個に設ける必要がない。これにより、小型化かつ軽量化された構成でハーネスの一部を保持することができる。
(5)電子制御ユニットは、ハーネスが接続されるコネクタ部を後部に有してもよい。
この場合、ハーネスは、エンジン懸架部の外側に配置される電子制御ユニットの後部のコネクタ部に接続される。これにより、電子制御ユニットへのハーネスの取り付けおよび取り外しを容易に行うことができる。これにより、鞍乗り型車両のメンテナンス性が向上する。
(6)鞍乗り型車両は、電子制御ユニットのコネクタ部を覆うように設けられるコネクタカバーをさらに備えてもよい。この場合、コネクタ部の防水性および防犯性が向上する。
(7)鞍乗り型車両は、電子制御ユニットの外表面を覆うようにユニット保持部材に取り付けられるユニットカバーをさらに備えてもよい。この場合、電子制御ユニットの防水性および防犯性が向上する。
(8)ユニット保持部材は、一方のエンジン懸架部と電子制御ユニットとの間に位置するユニット取り付け部をさらに有し、遮蔽部およびユニット取り付け部は一体的に形成されてもよい。
この場合、電子制御ユニットとエンジン懸架部との間にユニット保持部材のユニット取り付け部が介在する。それにより、エンジンユニットのシリンダユニットからの輻射熱がエンジン懸架部およびユニット取り付け部の両方により遮蔽される。また、遮蔽部およびユニット取り付け部が一体的に形成されているため、エンジン懸架部への遮蔽部およびユニット取り付け部の取り付けを同時に行うことができる。これにより、鞍乗り型車両の生産性を向上させることができる。
本発明によれば、車両の走行時および停止時に電子制御ユニットがエンジンから受ける熱の影響を低減しつつハーネスの全体的な長さを短縮化することができる。
本発明の一実施の形態に係る自動二輪車を示す一方側面図である。 図1の自動二輪車の主として車体フレームを上方から見た平面図である。 メインフレームへのECUの取り付け工程を示す側面図である。 メインフレームへのECUの取り付け工程を示す側面図である。 メインフレームへのECUの取り付け工程を示す側面図である。 メインフレームへのECUの取り付け工程を示す側面図である。 メインフレームへのECUの取り付け工程を示す側面図である。 メインフレームへのECUの取り付け工程を示す側面図である。 ECUおよびその周辺部材の位置関係を示す断面図である。 ECUおよびその周辺部材の位置関係を示す断面図である。
以下、本発明の一実施の形態に係る鞍乗り型車両について図面を用いて説明する。以下の説明においては、鞍乗り型車両の一例として自動二輪車を説明する。
(1)自動二輪車の概略構成
図1は、本発明の一実施の形態に係る自動二輪車を示す一方側面図である。図2は、図1の自動二輪車の主として車体フレームを上方から見た平面図である。図1では、自動二輪車100が路面に対して垂直に起立した状態が示される。図1においては、自動二輪車100の前後方向Lおよび上下方向Hが矢印で示される。図2においては、自動二輪車100の幅方向Wが矢印で示される。以下の説明では、前後方向Lにおいて矢印が向かう方向を前方と呼び、その逆の方向を後方と呼ぶ。また、上下方向Hにおいて矢印が向かう方向を上方と呼び、その逆の方向を下方と呼ぶ。さらに、幅方向Wにおいて矢印が向かう方向を左側方と呼び、その逆の方向を右側方と呼ぶ。
図1に示すように、自動二輪車100は、車体フレーム10を備える。車体フレーム10は、左右一対のメインフレーム1、リアフレーム2およびヘッドパイプ3を含む。ヘッドパイプ3は、ステアリング軸を回転自在に支持する。一対のメインフレーム1は、ヘッドパイプ3から後方向に向かって斜め下方に延びる。一対のメインフレーム1の後端は下方に向かって湾曲している。リアフレーム2は、一対のメインフレーム1の後端上部から後方向に向かって延びる。一対のメインフレーム1は、概略中央部に一対のエンジン懸架部1bを有する。図2に示すように、平面視において、一対のメインフレーム1は、ヘッドパイプ3から後方向に向かって外側に拡がるように延び、内側に湾曲する。リアフレーム2は、一対のメインフレーム1の後方における内側に湾曲した部分に連結される。
図1に示すように、ヘッドパイプ3にフロントフォーク104が左右方向に揺動可能に設けられている。フロントフォーク104の前方にヘッドランプ90およびポジションランプ91が取り付けられている。ヘッドランプ90およびポジションランプ91は、ヘッドパイプ3の前方に位置する。フロントフォーク104の下端に前輪105が回転可能に支持されている。フロントフォーク104の上端にはハンドル106が取り付けられている。メインフレーム1およびフロントフォーク104の一部を覆うように、車体カバー110が設けられる。
一対のメインフレーム1の下方にはエンジンユニット70が設けられる。エンジンユニット70は、シリンダユニット71およびクランクユニット72を含む。シリンダユニット71およびクランクユニット72によりエンジンが構成される。
シリンダユニット71は、シリンダボディ71Bおよびシリンダヘッド71H等を含む。シリンダヘッド71Hは燃料噴射装置および点火装置等を含む。クランクユニット72は、クランクケース、クランクシャフト、スタータモータ、発電機および変速機等を含む。クランクユニット72は、シリンダユニット71の下方に位置する。
エンジンユニット70のシリンダユニット71は、一対のエンジン懸架部1bにより支持される。それにより、シリンダユニット71のシリンダヘッド71Hが一対のメインフレーム1間に位置し、シリンダユニット71のシリンダボディ71Bおよびクランクユニット72が一対のメインフレーム1間の領域の下方に位置する。
図2に示すように、自動二輪車100の幅方向におけるクランクユニット72の幅W2は、シリンダユニット71の幅W1よりも大きい。そのため、一対のメインフレーム1間の間隔を大きくすることなく、クランクユニット72の上方において、一対のエンジン懸架部1bによりシリンダユニット71のシリンダヘッド71Hを支持することができる。したがって、自動二輪車100が幅方向に大型化することが防止される。
図1に示すように、エンジンユニット70の上方で燃料タンク113が一対のメインフレーム1により支持される。燃料タンク113の後方でシート114がリアフレーム2により支持される。シート114の後方にテールランプ92が設けられる。メインフレーム1の下端部から後方へ延びるようにスイングアーム107が設けられる。スイングアーム107の後端部には、後輪108が回転可能に保持される。
後述するユニット保持部材30(図5)により一方のエンジン懸架部1bにECU(Electronic Control Unit;電子制御ユニット)が設けられる。自動二輪車100の幅方向において、一方のエンジン懸架部1bの一部はECU40とエンジンユニット70との間に位置する。
ECU40は、例えばCPU(中央演算処理装置)およびメモリ、またはマイクロコンピュータからなる。ECU40は、エンジンユニット70とハーネスにより接続される。ECU40は、エンジンユニット70の電子制御を行う。ヘッドパイプ3よりも後方でかつECU40よりも前方にラジエータ50が配置される。
また、ECU40は、自動二輪車100の前部に設けられる前部電装部品とハーネスにより接続されるとともに、自動二輪車100の後部に設けられる後部電装部品とハーネスにより接続される。前部電装部品は、例えばヘッドランプ90、ポジションランプ91ならびに図示しないクラクション、方向指示灯およびスピードメータ等を含む。後部電装部品は、例えばテールランプ92ならびに図示しない方向指示灯およびバッテリ等を含む。
(2)ECUの取り付け構造
メインフレーム1へのECU40の取り付け構造を説明する。図3〜図8は、メインフレーム1へのECU40の取り付け工程を示す側面図である。図3〜図8においては、エンジンユニット70の輪郭が太い実線で示される。
図3においては、メインフレーム1がハッチングパターンにより示される。図3に示すように、各メインフレーム1は、タンク支持部1a、エンジン懸架部1bおよびスイングアーム支持部1cにより構成される。一対のタンク支持部1aは、側面視において、ヘッドパイプ3から後方向に向かって斜め下方に延びる。一対のスイングアーム支持部1cは、一対のタンク支持部1aの後端部から下方に向かって延びる。図1の燃料タンク113は、一対のタンク支持部1aにより支持される。また、図1のスイングアーム107は、一対のスイングアーム支持部1cに取り付けられる。一対のエンジン懸架部1bは、一対のスイングアーム支持部1cより前方において、一対のタンク支持部1aから下方に延びる。
上下方向H(図1参照)における各タンク支持部1aの寸法L1は、幅方向W(図2参照)における各タンク支持部1aの寸法L2よりも大きい。したがって、各タンク支持部1aは、正面視において、上下方向Hに延びるような長方形状の断面を有する。同様に、上下方向Hにおける各スイングアーム支持部1cの寸法L3は、幅方向Wにおける各スイングアーム支持部1cの寸法L4よりも大きい。したがって、各スイングアーム支持部1cは、正面視において、上下方向Hに延びるような長方形状の断面を有する。
一対のエンジン懸架部1bは、金属により形成される。本例においては、エンジン懸架部1bは、例えばアルミニウムにより形成される。エンジン懸架部1bは、例えば鉄により形成されてもよい。本実施の形態においては、一対のエンジン懸架部1bは、一対のタンク支持部1aにそれぞれ溶接されることにより一対のタンク支持部1aと一体的に設けられる。
一対のエンジン懸架部1bの間にエンジンユニット70のシリンダユニット71のシリンダヘッド71Hが支持される。エンジン懸架部1bの厚みは、例えば2.5mm以上10mm以下である。この場合、シリンダユニット71からの熱がエンジン懸架部1bにより十分に遮蔽される。
次に、図4に示すように、車体フレーム10にハーネス群60が設けられる。ハーネス群60は、ハーネスメイン部61および複数(本例では3個)のハーネスサブ部62,63,64を含む。図4においては、ハーネスメイン部61が第1のハッチングパターンにより示され、ハーネスサブ部62〜64が第1のハッチングパターンとは異なる第2のハッチングパターンにより示される。ハーネスメイン部61は、前後方向Lに延びるように設けられ、後の工程で取り付けられるECU40(図6参照)に接続される。
ハーネスサブ部62は、ハーネスメイン部61とエンジンユニット70とを接続するために用いられる。図6のECU40はエンジンユニット70に近い位置に設けられるので、ハーネス群60の長さを短縮化することが可能である。ハーネスサブ部63は、ハーネスメイン部61と前部電装部品とを接続するために用いられる。ハーネスサブ部64は、ハーネスメイン部61と後部電装部品とを接続するために用いられる。
次に、図5に示すように、一方(本例では左)のエンジン懸架部1bを覆うように一方(本例では左)のメインフレーム1の外側にユニット保持部材30が取り付けられる。図5においては、ユニット保持部材30がドットパターンにより示される。これにより、自動二輪車100の幅方向において、一方のエンジン懸架部1bの一部は、ユニット保持部材30とエンジンユニット70との間に位置する。
ユニット保持部材30は、ユニット取り付け部31、遮蔽部32およびハーネス保持部33を含む。ユニット取り付け部31は、エンジン懸架部1bの後部に重なるように配置される。遮蔽部32は、エンジン懸架フレーム1bの前部に重なるようにユニット取り付け部31の前端部に設けられる。ハーネス保持部33は、タンク支持部1aとエンジン懸架部1bの一部とに重なるようにユニット取り付け部31の上端部に設けられる。
本実施の形態においては、ユニット取り付け部31、遮蔽部32およびハーネス保持部33は樹脂により一体的に形成される。これにより、エンジン懸架部1bへのユニット取り付け部31、遮蔽部32およびハーネス保持部33の取り付けを同時に行うことができる。その結果、自動二輪車100の生産性を向上させることができる。
ハーネス保持部33の内側の面には、前後方向に延びる凹部33aが形成される。この場合、ハーネス群60の一部がハーネス保持部33の凹部33a内に案内される。それにより、ハーネス群60の一部がタンク支持部1aおよびエンジン懸架部1bの外側の面に保持される。したがって、ハーネス群60の一部を保持するための部材を自動二輪車100に別個に設ける必要がない。これにより、小型化かつ軽量化された構成でハーネス群60の一部を保持することができる。
次に、図6に示すように、ユニット保持部材30のユニット取り付け部31にECU40が取り付けられる。図6においては、ECU40がドットパターンにより示される。本実施の形態においては、ユニット取り付け部31の後方からECU40をスライドさせることによりユニット取り付け部31にECU40が取り付けられる。ECU40は、ハーネス群60が接続されるコネクタ部41を有する。ECU40がユニット取り付け部31に取り付けられた状態において、コネクタ部41はECU40の後部に位置する。
本実施の形態においては、ECU40の前方よりも後方に大きなスペースが形成される。そのため、コネクタ部41がECU40の後方に位置することにより、ECU40へのハーネス群60の取り付けおよび取り外しを容易に行うことができる。これにより、自動二輪車100のメンテナンス性が向上する。
また、前部電装部品および後部電装部品の大部分は、エンジンユニット70の上下方向Hにおける中央部よりも上方に設けられる。本実施の形態では、ユニット取り付け部31は、エンジンユニット70の上下方向Hにおける中央部よりも上方に設けられる。それにより、ハーネス群60の長さをより短縮化することができるとともに、ハーネス群60の重量をより低減することができる。
次に、図7に示すように、ECU40のコネクタ部41を覆うようにユニット取り付け部31にコネクタカバー34が取り付けられる。図7においては、コネクタカバー34がドットパターンにより示される。これにより、コネクタ部41の防水性が向上する。また、コネクタ部41に容易にアクセスされることが制限される。そのため、コネクタ部41の防犯性が向上する。
その後、図8に示すように、ECU40を覆いかつコネクタ部41の一部を覆うようにユニット取り付け部31にユニットカバー35が取り付けられる。図8においては、ユニットカバー35がドットパターンにより示される。これにより、ECU40の防水性が向上する。また、ECU40に容易にアクセスされることが制限される。そのため、ECU40の防犯性が向上する。これにより、自動二輪車100へのECU40の取り付けが完了する。
(3)ECUおよび周辺部材の位置関係
ECU40および周辺部材の位置関係の詳細について説明する。図9および図10は、ECU40およびその周辺部材の位置関係を示す断面図である。図9は図8のA−A線断面を示し、図10は図8のB−B線断面を示す。
図9および図10に示すように、メインフレーム1は中空に形成される。エンジン懸架部1bの一部は、自動二輪車100の幅方向においてECU40とシリンダユニット71との間に位置する。それにより、シリンダユニット71からECU40への輻射熱がエンジン懸架部1bにより遮蔽される。
特に、本実施の形態では、ユニット取り付け部31が一方のエンジン懸架部1bとECU40との間に位置する。それにより、シリンダユニット71からの輻射熱がエンジン懸架部1bおよびユニット取り付け部31の両方により遮蔽される。
また、図9に示すように、遮蔽部32は外表面32Sを有する。外表面32Sは、ルーバ(羽根)形状を有する。遮蔽部32は外表面32Sは、平面視において、後方向に向かって内側から外側に傾斜するように形成される。それにより、ラジエータ50から後方に向かって形成される気流は、図9に太い矢印で示すように遮蔽部32の外表面32Sにより自動二輪車100の幅方向においてユニット取り付け部31の外側に導かれる。それにより、ラジエータ50とECU40とが遮蔽され、ユニット取り付け部31に取り付けられるECU40がラジエータ50から放出される熱を直接受けることが防止される。その結果、ラジエータ50からECU40への熱の影響をより低減することができる。このような構成により、上記のように、ラジエータ50の後方の近傍にECU40を配置することが可能となる。
さらに、図10に示すように、ユニット保持部材30のハーネス保持部33の凹部33a内にハーネス群60の一部が案内される。それにより、ECU40の上方において、ハーネス群60の一部がハーネス保持部33によりタンク支持部1aおよびエンジン懸架部1bに保持される。また、ECU40は、コネクタカバー34およびユニットカバー35により覆われ、ハーネス群60の一部はハーネス保持部33により覆われる。
このように、ユニット保持部材30、コネクタカバー34およびユニットカバー35は、ECU40およびハーネス群60の一部を保持する機能を有するとともに、カウル(カバー部材)として自動二輪車100の外的美観を維持する意匠的機能を有する。
ユニット保持部材30と同様に、図1の車体カバー110の一部が自動二輪車100の他の部品を保持しつつハーネス群60の他の一部を保持する機能を有してもよい。この場合、他の部品およびハーネス群60の他の一部を保持するための部材を別個に設ける必要がない。これにより、自動二輪車100の外的美観を維持しつつ自動二輪車100をより小型化および軽量化することができる。
(4)効果
本実施の形態に係る自動二輪車100においては、一方のエンジン懸架部1bの少なくとも一部が自動二輪車100の幅方向においてECU40とシリンダユニット71との間に位置する。それにより、自動二輪車100の走行中および停止中にかかわらず、シリンダユニット71からECU40への輻射熱がエンジン懸架部1bにより遮蔽される。
また、ECU40がエンジン懸架部1bに重なるように配置される。それにより、エンジンユニット70とECU40とを接続するハーネス群60の長さを短縮化することができる。その結果、自動二輪車100の走行時および停止時にECU40がシリンダユニット71から受ける熱の影響を低減しつつハーネス群60の全体的な長さを短縮化することができる。
さらに、自動二輪車100の幅方向においてシリンダユニット71の幅W1よりも大きい幅W2を有するクランクユニット72がシリンダユニット71の下方に位置する。そのため、クランクユニット72の上方において、シリンダユニット71を支持するように一対のエンジン懸架部1bを設けた場合でも、自動二輪車100が幅方向に大型化することが防止される。
(5)他の実施の形態
上記実施の形態においては、エンジン懸架部1bは、タンク支持部1aに溶接されることによりタンク支持部1aと一体的に設けられるが、これに限定されない。エンジン懸架部1bは、タンク支持部1aと別体として設けられてもよい。この場合、エンジン懸架部1bは、ねじ等の固定部材によりタンク支持部1aに固定されてもよい。
上記実施の形態は、本発明を自動二輪車に適用した例であるが、これに限らず、自動三輪車もしくはATV(All Terrain Vehicle;不整地走行車両)等の他の鞍乗り型車両に本発明を適用してもよい。
(6)請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応関係
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各構成要素との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。
上記実施の形態においては、自動二輪車100が鞍乗り型車両の例であり、ヘッドパイプ3がヘッドパイプの例であり、メインフレーム1がメインフレームの例である。車体フレーム10が車体フレームの例であり、エンジン懸架部1bがエンジン懸架部の例であり、エンジンユニット70がエンジンユニットの例である。
シリンダユニット71がシリンダユニットの例であり、クランクユニット72がクランクユニットの例であり、ハーネス群60がハーネスの例であり、ECU40が電子制御ユニットの例であり、コネクタ部41がコネクタ部の例である。ラジエータ50がラジエータの例であり、ユニット保持部材30がユニット保持部材の例であり、ユニット取り付け部31がユニット取り付け部の例であり、遮蔽部32が遮蔽部の例である。
外表面32Sが外表面の例であり、ハーネス保持部33がハーネス保持部の例であり、コネクタカバー34がコネクタカバーの例であり、ユニットカバー35がユニットカバーの例である。
請求項の各構成要素として、請求項に記載されている構成または機能を有する他の種々の構成要素を用いることもできる。
本発明は、エンジンおよび制御ユニットを備えた種々の鞍乗り型車両に有効に利用することができる。
1 メインフレーム
1a タンク支持部
1b エンジン懸架部
1c スイングアーム支持部
2 リアフレーム
3 ヘッドパイプ
10 車体フレーム
30 ユニット保持部材
31 ユニット取り付け部
32 遮蔽部
32S 外表面
33 ハーネス保持部
33a 凹部
34 コネクタカバー
35 ユニットカバー
40 ECU
41 コネクタ部
50 ラジエータ
60 ハーネス群
61 ハーネスメイン部
62〜64 ハーネスサブ部
70 エンジンユニット
71 シリンダユニット
71B シリンダボディ
71H シリンダヘッド
72 クランクユニット
72C クランクシャフト
90 ヘッドランプ
91 ポジションランプ
92 テールランプ
100 自動二輪車
104 フロントフォーク
105 前輪
106 ハンドル
107 スイングアーム
108 後輪
110 車体カバー
113 燃料タンク
114 シート
H 上下方向
L 前後方向
W 幅方向
W1,W2 幅

Claims (8)

  1. ヘッドパイプと前記ヘッドパイプから車両後方向に向かって延びる左右一対のメインフレームとを含む車体フレームと、
    前記左右一対のメインフレームに設けられ、各メインフレームから下方に延びる一対のエンジン懸架部と、
    エンジンユニットと、
    ハーネスにより前記エンジンユニットに接続される電子制御ユニットとを備え、
    前記エンジンユニットは、
    前記一対のエンジン懸架部により支持されるシリンダユニットと、
    前記シリンダユニットの下方に位置し、車両幅方向において前記シリンダユニットよりも長いクランクユニットとを含み、
    前記電子制御ユニットは、車両幅方向において一方のエンジン懸架部の少なくとも一部が前記電子制御ユニットと前記エンジンユニットの前記シリンダユニットとの間に位置するように設けられる、鞍乗り型車両。
  2. 前記ヘッドパイプよりも後方でかつ前記電子制御ユニットよりも前方に配置されるラジエータと、
    前記ラジエータと前記電子制御ユニットとの間を遮蔽する遮蔽部を有し、前記電子制御ユニットを前記一方のエンジン懸架部に保持するユニット保持部材とをさらに備える、請求項1記載の鞍乗り型車両。
  3. 前記遮蔽部は、前記ラジエータから後方に向かって形成される気流を車両幅方向において前記電子制御ユニットの外側に導く外表面を有する、請求項2記載の鞍乗り型車両。
  4. 前記ユニット保持部材は、前記電子制御ユニットに接続される前記ハーネスの一部を前記一方のエンジン懸架部に保持するハーネス保持部を有する、請求項2または3記載の鞍乗り型車両。
  5. 前記電子制御ユニットは、前記ハーネスが接続されるコネクタ部を後部に有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両。
  6. 前記電子制御ユニットの前記コネクタ部を覆うように設けられるコネクタカバーをさらに備える、請求項5記載の鞍乗り型車両。
  7. 前記電子制御ユニットの外表面を覆うように前記ユニット保持部材に取り付けられるユニットカバーをさらに備える、請求項2〜6のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両。
  8. 前記ユニット保持部材は、前記一方のエンジン懸架部と前記電子制御ユニットとの間に位置するユニット取り付け部をさらに有し、
    前記遮蔽部および前記ユニット取り付け部は一体的に形成される、請求項2〜7のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両。
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