JP2021158095A - 多方向揺動型電子部品 - Google Patents

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仁 渡辺
Hitoshi Watanabe
仁 渡辺
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【課題】組み立てが容易で、スムーズな動力伝達が行える多方向揺動型電子部品を提供すること。【解決手段】互いに交差して回動自在に軸支される第1,第2アーム190,170と、第1,第2アーム190,170にそれぞれ挿入されて揺動自在に取り付けられる第1,第2揺動部材150,250と、第1,第2揺動部材150,250の第1,第2方向X1,X2への揺動に伴って回動する第1,第2アーム190,170の回転移動量を検出する第1,第2検出部とを有する。第1,第2検出部は、移動体50と検出手段とを有する。移動体50は第1,第2アーム190,170の回転移動量に応じて移動し、検出手段は移動体50の移動位置を信号として出力する。第1,第2アーム190,170には、第1,第2アーム190,170から下方に向かって延出し、揺動によって移動体50を移動させる係合部195,175を設ける。【選択図】図2

Description

本発明は、揺動部材を多方向に揺動することで、所望の出力信号を得ることができる多方向揺動型電子部品に関するものである。
従来、この種の多方向揺動型電子部品は、例えば特許文献1に示すように、ケース(10)内に直交する2方向に回動自在に支持され、それぞれが回動方向と直角な方向に延びる長孔(43A,43B)を有する上下1組の回動部材(40A,40B)と、上記各回動部材(40A,40B)の各長孔(43A,43B)を貫通し、任意方向に揺動することで各回動部材(40A,40B)を回動させる操作部材(30)と、操作部材(30)を中立位置に自動復帰させる復帰機構(50,60)と、各回動部材(40A,40B)の各端部に連結されて、各回動部材(40A,40B)の回動角度に対応する信号を出力する一組の信号出力手段(20A,20B)と、を具備して構成されている。
そして、各回動部材(40A,40B)から各信号出力手段(20A,20B)への動力伝達機構としては、各回動部材(40A,40B)に設けたギヤ部(44A,44B)を、各信号出力手段(20A,20B)に設けた直進スライダ(70,70)のラックギヤ状の歯部(71,71)に噛合わせる機構を用いていた。
特開2001−229782号公報
しかし、上記構成の動力伝達機構では、組み立ての際に、ギヤ同士の噛合わせが行い難かった。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、組み立てが容易で、スムーズな動力伝達を行うことができる多方向揺動型電子部品を提供することにある。
本発明は、互いに交差して回動自在に軸支される2つのアームと、前記2つのアームにそれぞれ挿入されて揺動自在に取り付けられる揺動部材と、前記揺動部材の第1方向への揺動に伴って回動する一方のアームの回転移動量を検出する第1検出部と、前記揺動部材の第2方向への揺動に伴って回動する他方のアームの回転移動量を検出する第2検出部と、を有する多方向揺動型電子部品において、前記第1,第2検出部の内の少なくとも何れか一方は、前記アームの回転移動量に応じて移動する移動体と、当該移動体の移動位置を信号として出力する検出手段とを具備し、当該移動体を移動させるアームには、当該アームの回転軸から下方に向かって延出し、揺動によって前記移動体を移動させる係合部を設けたことを特徴としている。
本発明によれば、アームの回転軸から下方に向かって延出する係合部の揺動によって、移動体を移動させるので、構造が簡単で且つスムーズに移動体を移動させることができる。
また本発明は、上記特徴に加え、前記移動体に、前記アームの係合部を挿入して係合させる開口部を設けたことを特徴としている。
本発明によれば、移動体の開口部に、アームの係合部を挿入して係合するという簡素な構成なので、組み立てが容易であり、また係合部の揺動を移動体の移動にスムーズに変換させることができる。
また本発明は、上記特徴に加え、前記移動体は、上方から投影した際に、円弧状に摺動することを特徴としている。
本発明によれば、移動体を直線状に摺動させる場合に比べ、よりスムーズに抵抗なく移動体を摺動させることができ、また装置の小型化を図ることもできる。
本発明によれば、多方向揺動型電子部品の組み立てが容易になり、またスムーズな動力伝達を行わせることができる。
多方向揺動型電子部品1の斜視図である。 多方向揺動型電子部品1の概略断面図(図1のA−A断面図)である。 多方向揺動型電子部品1(その上側部分)の分解斜視図である。 多方向揺動型電子部品1(その下側部分)の分解斜視図である。 上側ケース210を下面側から見た斜視図である。 下側ケース90を下面側から見た斜視図である。 移動体50と摺動子70を下面側から見た分解斜視図である。 第1,第2アーム190,170と移動体50の位置関係を示す斜視図である。 第2アーム170の係合部175と、移動体50の開口部51の係合状態を示す要部概略断面図である。 係合部175による動作説明図である。 摺動子70を取り付けた移動体50と、下側ケース90の位置関係を示す図である。 各種移動体50A、B,Cの動作説明図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態にかかる多方向揺動型電子部品1の斜視図、図2は多方向揺動型電子部品1の概略断面図(図1のA−A断面図)、図3,図4は多方向揺動型電子部品1の分解斜視図である。図3,図4は、両図で1つの多方向揺動型電子部品1を示している。なお以下の説明において、「上」とは下記する移動体50から第1,第2アーム190,170を見る方向をいい、「下」とはその反対方向をいうものとする。
これらの図に示すように、多方向揺動型電子部品1は、取付板10上に、スイッチ接点体30と、反転板40と、一対の摺動子70,70を取り付ける移動体50,50と、スイッチ作動体80と、下側ケース90と、弾発手段130と、弾発手段押圧体140と、第1揺動部材150と、第2アーム170と、第1アーム190と、上側ケース210と、カバー240と、第2揺動部材250とを具備して構成されている。なお、第1揺動部材150と第2揺動部材250を結合させたものを揺動部材とする。
取付板10は、金属板を略矩形状に形成した取付板本体11の4辺の中央から略T字状の取付部13を突出し、各取付部13の根元部分を上方向に屈曲して構成されている。取付板本体11の所定の位置(4か所)には、下記する下側ケース90の各位置決め係止部109を挿入する小孔からなる位置決め係止部15が設けられている。取付部13は、略T字状であり、その上部両側の突出部分を係止部17としている。また各取付部13の根元部分の中央位置には、略矩形状の小孔からなる下側ケース係止部19が形成されている。
スイッチ接点体30は、可撓性を有する略矩形状の合成樹脂フィルム31の上面中央に押圧スイッチ用の一対のパターン33a,33bを形成し、その外側の所定位置(4か所)に下記する下側ケース90の各位置決め係止部109を挿入する小孔からなる位置決め係止部35を設け、さらにその外側の180°対向する所定位置に一対ずつの摺接パターン37a,37bを形成してなるフレキシブル回路基板である。パターン33a,33bは、円形のパターン33aの外周を囲むようにパターン33bを形成して構成されている。各位置決め係合部35は、前記取付板10に設けた位置決め係合部15と対向する位置に同一の寸法形状で形成されている。摺接パターン37a,37bは、何れも2本1組で、何れも円弧形状であり、それぞれ一方は抵抗体パターン、もう一方は集電パターンである。合成樹脂フィルム31の外周の所望の位置には引出部39が接続されている。この引出部39上には、前記パターン33a,33bや摺接パターン37a,37bに接続される回路パターン(図示せず)が引き出されている。
反転板40は、弾性金属板を略ドーム状に形成して構成されている。反転板40の外周辺は、前記スイッチ接点体30のパターン33b上に載置される寸法に形成されている。
図7は、移動体50と摺動子70を下面側から見た分解斜視図である。摺動子70は、図4,図7に示すように、弾性金属板製であり、略矩形状の摺動子基部71の一外周辺から二本の摺動冊子73を突出し、これら摺動冊子73をその根元部分から摺動子基部71の下面側に折り曲げて構成されている。摺動子基部71の所定位置には、2つの小孔からなる移動体係止部75が形成されている。
移動体50は、合成樹脂を略平板状で円弧状に成形して構成されている。2つの移動体50は、左右対称の形状に形成されている。移動体50の一方の端部近傍には、略矩形状に形成された貫通孔からなる開口部51が形成されている。移動体50の下面には、前記摺動子70の各移動体係止部75を挿入して係止する小突起状の摺動子係止部53が形成されている。下記する図9に示すように、開口部51を構成する4つの内周面(辺)の内、移動体50の移動(摺動)方向に垂直な方向の一対の対向する内周面511,513は、下方向に向かって両内周面511,513間の間隔を小さくしていく傾斜面に形成されている。両内周面511,513間の下端部分における隙間寸法は、下記する第1,第2アーム190,170の係合部195,175の外径寸法とほぼ一致している。
スイッチ作動体80は、合成樹脂を略円形の柱状に成形して構成されており、その下部外周には円形リング状に張り出す係止部81を設け、またその下端面には小突起状のスイッチ押圧部83を設けている。
図6は、下側ケース90を下面側から見た斜視図である。図4,図6,図2に示すように、下側ケース90は、合成樹脂を略矩形状に成形して構成されている。下側ケース90の中央には、上方向に突出する円筒状の突出部91が形成され、その中央には上下に貫通する円形のスイッチ作動体収納支持部93が設けられている。図2に示すように、スイッチ作動体収納支持部93は、前記スイッチ作動体80を上下動自在にガイドするように収納する寸法形状に形成されている。また、スイッチ作動体収納支持部93の下側部分の内径を、その上側部分の内径よりも大きく形成して段部95を設けることで、上記スイッチ作動体80の係止部81を係止するように形成している。また突出部91の外周側部分は、下記する弾発手段130のばね受け部97となっている。またばね受け部97の外周側部分には、円周上に等間隔に4つの係合部挿通孔99が設けられている。係合部挿通孔99は略矩形状の貫通孔である。各係合部挿通孔99の内側部分の上面側には、略矩形状に突出するアーム軸部載置部101が設けられている。各係合部挿通孔99とほぼ同一の円周上には、等間隔に4つの小孔からなる係止孔103が形成されている。下側ケース90の外周の4側面のそれぞれ中間位置には、取付板10の下側ケース係止部19に係止される小突起からなる取付板係止部105が形成されている。下側ケース90の外周の各角部には、当該角部から突出して上方向に屈曲するコ字状の上側ケース係止部107が形成されている。
下側ケース90の下面の、前記スイッチ作動体収納支持部93の周囲には、4つの小突起からなる位置決め係止部109が形成されている。また位置決め係止部109の周囲には、リング状の凹部からなる移動体ガイド溝111が設けられている。移動体ガイド溝111は、当該移動体ガイド溝111に収納した前記移動体50の両側面を支持して、円弧状に摺動自在となるように形成されている。移動体ガイド溝111内には、前記係合部挿通孔99と係止孔103が開口している。
弾発手段130は、下から上に向かってその外径(内径)寸法を徐々に大きくするコイルスプリングである。このように形成することで、圧縮された際に上側のコイルが下側のコイルに当接し難くし、その分高さ寸法を小さくすることができる。
弾発手段押圧体140は、金属製の薄板をリング状に形成して構成され、中央には円形の挿通孔141を形成している。弾発手段押圧体140の外径寸法は、弾発手段130の上端の外径寸法とほぼ同一に形成され、内径寸法は、前記スイッチ作動体80の上部の部分を挿通可能な寸法となっている。
第1揺動部材150は、合成樹脂製であり、略半球面状の押圧部151と、押圧部151の上面中央から上方向に向かって突出する揺動操作部153とを具備して構成されている。押圧部151の下面側は球面状の押圧体収納凹部155となっており、その外周部分の下面を当接部157としている。また押圧体収納凹部155を構成する押圧部151の下面は、作動体押圧部159となっている。
第2アーム170は、合成樹脂製であり、上方向に凸となるように円弧状に湾曲するアーム本体部171を有し、その両端から直線状に柱状で同一形状の軸部173,173を突出して構成されている。両軸部173,173の中心軸を結ぶ方向がこの第2アーム170の回転軸L2となる。軸部173の端部には、回転軸L2から下方向(垂直下方向)に向かって延出する柱状の係合部175が形成されている。軸部173は、略円柱状ではあるが、上側部分の外径寸法の方を、下側部分の外径寸法よりも少し大きく形成し(例えば下記する図9参照)、上側部分の外周面を回動支持面177としている。またアーム本体部171には、その長手方向(回転軸L2方向)に向かって延びる貫通孔からなる操作部挿通部179を形成している。操作部挿通部179は、下記する第2揺動部材250の揺動軸部253を回転軸L2方向に向かって移動自在に挿入できる寸法に形成されている。アーム本体部171の下面の曲率半径は、前記第1揺動部材150の押圧部151の上面の曲率半径と略同一に形成されている。またアーム本体部171の下面の操作部挿通部179の両側位置には、段部181を設けることで、その下面を押圧体当接部183としている。図3ではわかりにくいが、下記する第1アーム190の段部201及び押圧体当接部203(図2参照)と同様の形状になっている。
第1アーム190は、合成樹脂製であり、上方向に凸となるように円弧状に湾曲するアーム本体部191を有し、その両端から直線状に柱状で同一形状の軸部193,193を突出して構成されている。両軸部193,193の中心軸を結ぶ方向がこの第2アーム190の回転軸L1となる。軸部193の端部には、回転軸L1から下方向(垂直下方向)に向かって延出する柱状の係合部195が形成されている。軸部193は、略円柱状ではあるが、上側部分の外径寸法の方を、下側部分の外径寸法よりも少し大きく形成し、上側部分の外周面を回動支持面197としている。軸部193の横断面の形状寸法は、前記第2アーム170の軸部173の横断面の形状寸法と同一に形成されている。またアーム本体部191には、その長手方向(回転軸L1方向)に向かって延びる貫通孔からなる操作部挿通部199を形成している。操作部挿通部199は、下記する第2揺動部材250の揺動軸部253を回転軸L1方向に向かって移動自在に挿入できる寸法に形成されている。アーム本体部191の下面の曲率半径は、前記第2アーム170のアーム本体部171の上面の曲率半径と略同一に形成されている。また図2に示すように、アーム本体部191の下面の操作部挿通部199の両側位置には、段部201を設けることで、その下面を押圧体当接部203としている。
図5は上側ケース210を下側から見た斜視図である。図3,図5,図2に示すように、上側ケース210は、合成樹脂製であり、下面が開放された略矩形箱型に成形して構成されている。上側ケース210の外形寸法は、前記下側ケース90の外形寸法と略同一外形寸法に形成されている。上側ケース210の中央部分は上方向にドーム形状(球面形状)に突出する突出部211となっており、その中央には円形の揺動部材挿通孔213が形成されている。揺動部材挿通孔213の内周面は、揺動部材ストッパー部215となっている。上側ケース210の下面側は、各種部品を収納する収納部217となっている。上側ケース210下面の前記突出部211の根元近傍部分からは、下方向に向かって略円筒状の内側側壁219が突出している。内側側壁219中の、前記第1,第2アーム190,170の各軸部193,173に対向する位置には、当該内側側壁219を切り欠いた形状に形成された軸受部221が設けられている。各軸受部221は、内側側壁219から半径方向外方に向けて、一対ずつ平行に突出する平板状の軸受用突部223の間にまで形成される。各軸受部221の溝幅寸法は、前記軸部193,173の回動支持面197,177の外径寸法と略同一に形成されている。また前記内側側壁219の外周側の4か所には、下方向に向かって突出する小突起状の係止部225が設けられている。各係止部225は、前記下側ケース90の各係止孔103に対向する位置に、各係止孔103に挿入できる寸法形状で形成されている。上側ケース210の外周側面の各角部からは、爪状の係止部227が突出している。また係止部227の左右両側位置には、側壁を凹状に凹ませてなる固定用凹部229が形成されている。
カバー240は、合成樹脂製であり、円形の球面板状に成形され、その中央に円形に貫通する取付孔241を設けて構成されている。カバー240の下面の曲率半径は、前記上側ケース210の突出部211の上面の曲率半径と略同一に形成されている。
第2揺動部材250は、合成樹脂製であり、略円板状の操作部251と、操作部251の下面中央から下方向に向かって突出する円筒形状の揺動軸部253とを有して構成されている。揺動軸部253の中央に設ける凹状の挿入取付部255は、前記第1揺動部材150の揺動操作部153を圧入して固定される内径寸法に形成されている。また揺動軸部253の外径寸法は、前記第1,第2アーム190,170の操作部挿通部199,179の幅寸法と略同一寸法に形成されている。
次にこの多方向揺動型電子部品1の組立方法を説明する。多方向揺動型電子部品1の組み立ては、図3,図4に示す各構成部品を上下逆にし、第2揺動部材250の上に、カバー240等を積み上げていくことで行われるが、説明の都合上、第2揺動部材250の下側に各部品を組み立てていくように説明する。
即ちまず、第2揺動部材250の揺動軸部253を、カバー240の取付孔241に挿入する。次に、カバー240の下側に上側ケース210を設置する。このとき、上側ケース210の揺動部材挿通孔213に、第2揺動部材250の揺動軸部253を挿通する。
次に、上側ケース210の収納部217内に第1アーム190を設置し、その際、第1アーム190の両軸部193,193を上側ケース210の対向する一対の軸受部221,221内に回動自在に挿入する。同時に第1アーム190の操作部挿通部199に第2揺動部材250の揺動軸部253を挿通する。
次に、第1アーム190の下側に、第2アーム170を設置し、その際、第2アーム170の両軸部173,173を上側ケース210の対向するもう一方の一対の軸受部221,221内に回動自在に挿入する。同時に第2アーム170の操作部挿通部179に第2揺動部材250の揺動軸部253を挿通する。
次に、第2アーム170の下側に、第1揺動部材150を設置し、その際、第1揺動部材150の揺動操作部153を、前記第2揺動部材250の挿入取付部255内に圧入し、第1,第2揺動部材150,250を一体化する。第1,第2揺動部材150,250は、両者を合わせて1つの揺動部材となる。
次に、第1揺動部材150の下側に、弾発手段押圧体140を設置する。このとき、弾発手段押圧体140の上面に、第1揺動部材150の当接部157全体が当接し、同時に、弾発手段押圧体140の外周近傍の上面に第1,第2アーム190,170の各押圧体当接部203,183が当接する。
次に、弾発手段押圧体140の下側に、弾発手段130を設置し、次に、弾発手段130の下側に、下側ケース90を設置する。このとき下側ケース90の上面外周部分に、上側ケース210の下面外周部分を当接し、同時に下側ケース90の各上側ケース係止部107を、上側ケース210の各係止部227にスナップイン係合する。このとき同時に、上側ケース210の各係止部225を下側ケース90の各係止孔103に挿入して位置決めする。さらに同時に、前記第1,第2アーム190,170の各係合部195,175が下側ケース90の各係合部挿通孔99に挿入される。
次に、下側ケース90の下側から、そのスイッチ作動体収納支持部93に、スイッチ作動体80を挿入する。このとき、スイッチ作動体80の係止部81を、段部95に係止する。
次に、摺動子70の各移動体係止部75に移動体50の摺動子係止部53を挿入して固定した一対の移動体50を、前記下側ケース90の移動体ガイド溝111内に収納する。このとき、各移動体50に設けた開口部51内に、第1,第2アーム190,170の各係合部195,175を挿入する。
次に、反転板40をパターン33b上に取り付けたスイッチ接点体30と、取付板10とを、前記下側ケース90の下面側に設置し、その際、下側ケース90下面の各位置決め係止部109を、スイッチ接点体30の各位置決め係止部35と、取付板10の各位置決め係止部15に挿入して位置決めを行う。
このとき、下側ケース90の各取付板係止部105を、取付板10の各下側ケース係止部19にスナップイン係合して固定する。そして、図1に示すように、取付板10の各係止部17を、上側ケース210の固定用凹部229内に折り曲げて挿入して、上側ケース210を取付板10に固定する。これによって、多方向揺動型電子部品1の組立が完了する。なお上記組立手順はその一例であり、他の各種異なる組立手順を用いて組み立てても良いことはいうまでもない。
以上のようにして組み立てられた多方向揺動型電子部品1は、図2に示すように、弾発手段130によって弾発手段押圧体140が押し上げられ、第1揺動部材150の当接部157全体が弾発手段押圧体140の上面に弾接し、これによって、第1,第2揺動部材150,250は中立位置(直立位置、第2揺動部材250の操作部251に外力が印可されていない状態)にある。同時に、第1アーム190の押圧体当接部203の面全体と、第2アーム170の押圧体当接部183の面全体とが、弾発手段押圧体140の上面に当接している。またこのとき、第1アーム190の一方の係合部195と、第2アーム170の一方の係合部175は、それぞれ下側ケース90の別の係合部挿通孔99を貫通し、それぞれ別の移動体50の開口部51内に挿入されている。
図8は、第1,第2揺動部材150,250が中立位置(直立位置)にあるときの第1,第2アーム190,170と移動体50の位置関係を示す斜視図である。同図に示すように、第1アーム190の回転軸L1と第2アーム170の回転軸L2とは同一平面上で直交している。
そして、図2に示す状態において、第2揺動部材250の操作部251を真下方向X3に向けて押圧すると、弾発手段130の弾発力に抗して第1,第2揺動部材150,250及び弾発手段押圧体140が下降し、同時に第1揺動部材150下面の作動体押圧部159がスイッチ作動体80を押圧して下降し、スイッチ作動体80のスイッチ押圧部83が反転板40を押圧してこれを反転させ、パターン33a,33b間をオンする。前記操作部251への押圧を解除すると、各部品は元の位置に自動復帰し、パターン33a,33b間はオフする。なお、第2揺動部材250の操作部251は、真下方向X3のみでなく、第2揺動部材250を所望の方向に揺動させた状態のままでも当該第2揺動部材250の軸線方向にこれを押圧することで、スイッチ作動体80を押圧・下降させて、パターン33a,33bと反転板40によって構成されるスイッチをオンすることができる。
一方、第2揺動部材250の操作部251を、中立位置から矢印X2方向(第2方向)に揺動すると、第1アーム190はその操作体挿通部199内を揺動軸部253が移動するだけで静止状態を保ち、一方、第2アーム170はその操作体挿通部179の側面が揺動軸部253によって押圧されて回動軸L2を中心にして揺動する。これによって、第2アーム170の係合部175が回転軸L2を中心にして揺動し、当該係合部175の揺動量に応じて、当該係合部175に係合している一方の移動体50が下側ケース90の移動体ガイド溝111内を円弧状に移動する。これによって、当該移動体50に取り付けた摺動子70がスイッチ接点体30の摺接パターン37a,37b上を摺動し、その出力信号が変化し、第1,第2揺動部材150,250の矢印X2方向への揺動量が検出される。
上述のように、第2揺動部材250が矢印X2方向に揺動したとき、第1揺動部材150も揺動して下降した側の当接部157の部分が弾発手段押圧体140を押下して斜めに傾かせる。これによって、弾発手段押圧体140には、弾発手段130によって、元の位置に戻そうとする弾性復帰力が作用するので、前記第2揺動部材250の操作部251から手を離すと、図2に示す元の中立位置に各部品が自動復帰する。
一方、第2揺動部材250の操作部251を、中立位置から矢印X1方向(第1方向、第2方向に交差(直交)する方向)に揺動すると、第2アーム170はその操作体挿通部179内を揺動軸部253が移動するだけで静止状態を保ち、一方、第1アーム190はその操作体挿通部199の側面が揺動軸部253によって押圧されて回動軸L1を中心にして揺動する。これによって、第1アーム190の係合部195が回転軸L1を中心にして揺動し、当該係合部195の揺動量に応じて、当該係合部195に係合しているもう一方の移動体50が下側ケース90の移動体ガイド溝111内を円弧状に移動する。これによって、当該移動体50に取り付けた摺動子70がスイッチ接点体30の摺接パターン37a,37b上を摺動し、その出力信号が変化し、第1,第2揺動部材150,250の揺動量が検出される。前記第2揺動部材250の操作部251から手を離すと、図2に示す元の中立位置に各部品が自動復帰することは、上記と同様である。
第2揺動部材250の操作部251が、中立位置から矢印X1またはX2方向以外の方向に揺動すると、揺動方向に応じて第1,第2アーム190,17がそれぞれ揺動し、第1,第2アーム190,170それぞれの揺動量に応じて両摺接パターン37a,37bからの出力信号が変化する。
ここで、図9は、第2アーム170の係合部175と、移動体50の開口部51の係合状態を示す要部概略断面図(図1のB−B線上での要部概略断面図)、図10はその係合部175による動作説明図である。なお、第1アーム190の係合部195と、移動体50の開口部51の係合状態もこれと同様なので、当該部分の図示及び動作説明は省略する。図9に示すように、第2アーム170の軸部173の回動支持面177は、上側ケース210の軸受部221内に収納・軸支され、またその係合部175は、移動体50の開口部51内の下端部分において略隙間なく係合している。
そして上述のように、係合部175が回転軸L2を中心に揺動すると、図10に示すように、係合部175に係合している移動体50が移動体ガイド溝111内を円弧状に移動(摺動)する。このとき、係合部175は、開口部51の下端部分で係合しているので、回転軸L2から最も遠い位置で移動体50に係合することになる。言い換えれば、係合部175は回転軸L2から最も離れた位置、即ち開口部51内に位置する係合部175の中で最も長い距離揺動する部分で開口部51に係合するので、移動体50の移動距離(ストローク)を長くすることができる。さらに言えば、第2アーム170の係合部175は回転軸L2から最も離れた位置で開口部51に係合するため、第1,第2揺動部材150,250の揺動角度が小さくても、移動体50の移動距離を長くすることができる。開口部51内の両面511,513は、上述のように、上方向に向かって間隔を広げていく傾斜面となっているので、係合部175が開口部51の下端部分で係合して揺動しても、当該両面511,513に係合部175が触れることはない。
また図9,図10に示すように、軸部173の上側部分の外径寸法を下側部分のそれよりも大きくしたので、軸部173が上側ケース210の軸受部221に当接する面は、上側の回動支持面177のみとなる。これによって、軸部173が回動する際の抵抗を小さくでき、その回動をスムーズに行わせることができる。
図11は、摺動子70を取り付けた移動体50と、下側ケース90の関係を示す図である。同図に示すように、移動体50は、下側ケース90に設けた円形リング状の移動体ガイド溝111内にあって、当該移動体ガイド溝111に沿って移動する。このように、移動体50を円弧状に移動させれば、移動体50を直線状に移動させる場合に比べて、下側ケース90の外形寸法の小型化が図れる。同時に、移動体50の元の中立位置への復帰をスムーズに行わせることができる。
即ち図12(a)に示すように、移動体50Aを直線状に摺動させる場合は、移動体50Aが中立位置に自動復帰する際、移動体ガイド溝111Aの両側壁に対して、摺動方向H2に対して直交する方向H1にがたつきが発生して力の損失となり、自動復帰がスムーズに行えない虞がある。一方、図12(b)に示すように、移動体50Bを円弧状に摺動させる場合は、移動体50Bが中立位置に自動復帰する際、移動体50Bの摺動方向H4と、がたつきが発生する方向H3のベクトルの一部が同じ方向を向くため、その分、上記直線摺動に比べて力の損失が軽減されるからである。
また本実施形態においては、円弧状に摺動する移動体50に開口部51を設けてこれに係合部175を係合させる構成としたが、図12(c)に示すように、移動体50Cの側壁から突出する突起T1に係合部175Cを係合する構成とすると、係合部175Cが揺動した際に移動体50Cの側面に当接してしまう虞があり、また移動体50Cの側面に突起T1を設けると、その分、外形の大型化を招いてしまう虞があるが、本実施形態の構成によれば、このような虞を防止することができる。
なお上記実施形態では移動体50のスライド移動方向として円弧方向の例を説明したが、本発明にかかる移動体の移動方向は直線方向でも良く、また上記以外の曲線方向であっても良い。
以上説明したように、上記多方向揺動型電子部品1は、互いに交差して回動自在に軸支される第1,第2アーム190,170と、前記第1,第2アーム190,170にそれぞれ挿入されて揺動自在に取り付けられる揺動部材(第1,第2揺動部材)150,250と、前記揺動部材150,250の第1方向X1への揺動に伴って回動する第1アーム190の回転移動量を検出する第1検出部(一方の移動体50と摺動子70と摺接パターン37a,b)と、前記揺動部材150,250の第2方向X2への揺動に伴って回動する第2アーム170の回転移動量を検出する第2検出部(他方の移動体50と摺動子70と摺接パターン37a,b)とを有し、前記第1,第2検出部は、移動体50と検出手段(摺動子70と摺接パターン37a,b)とを有し、移動体50は前記第1,第2アーム190,170の回転移動量に応じて移動し、検出手段は移動体50の移動位置を信号として出力し、さらに前記移動体50を移動させる第1,第2アーム190,170には、当該第1,第2アーム190,170の回転軸L1,L2から下方に向かって延出し、揺動によって前記移動体50を移動させる係合部195,175を設け、また移動体50には、係合部195,175を挿入して係合させる開口部51を設けた構成となっている。また前記移動体50は、上方から投影した際に、円弧状に摺動する構成となっている。
上記多方向揺動型電子部品1によれば、第1,第2アーム190,170の回転軸L1,L2から下方に向かって延出する係合部195,175の揺動によって、移動体50を移動させるので、構造が簡単で且つスムーズに移動体50を移動させることができる。また移動体50の開口部51に、第1,第2アーム190,170の係合部195,175を挿入して係合するという簡素な構成なので、組み立てが容易であり、また係合部195,175の揺動を移動体50の移動にスムーズに変換させることができる。また移動体50を直線状に移動させる場合に比べ、よりスムーズに抵抗なく移動体50を移動(摺動)させることができる。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載がない何れの形状や構造や材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えば上記実施形態では、第1,第2検出部の両者とも、アームの回転軸から下方に向かって延出する係合部によって移動体を移動させてその移動位置を検出手段によって検出する構成としたが、この構成の検出手段は、第1,第2検出部の内の何れか一方のみに適用してもよい。また、上記記載及び各図で示した実施形態は、その目的及び構成等に矛盾がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。また、上記記載及び各図の記載内容は、その一部であっても、それぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本発明の実施形態は上記記載及び各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。
1 多方向揺動型電子部品
37a,37b 摺接パターン(第1,第2検出部、検出手段)
50 移動体(第1,第2検出部)
51 開口部
70 摺動子(第1,第2検出部、検出手段)
150 第1揺動部材(揺動部材)
170 第2アーム(アーム)
175 係合部
190 第1アーム(アーム)
195 係合部
250 第2揺動部材(揺動部材)
L1 回転軸
L2 回転軸
X1 第1方向
X2 第2方向

Claims (3)

  1. 互いに交差して回動自在に軸支される2つのアームと、
    前記2つのアームにそれぞれ挿入されて揺動自在に取り付けられる揺動部材と、
    前記揺動部材の第1方向への揺動に伴って回動する一方のアームの回転移動量を検出する第1検出部と、
    前記揺動部材の第2方向への揺動に伴って回動する他方のアームの回転移動量を検出する第2検出部と、
    を有する多方向揺動型電子部品において、
    前記第1,第2検出部の内の少なくとも何れか一方は、前記アームの回転移動量に応じて移動する移動体と、当該移動体の移動位置を信号として出力する検出手段とを具備し、
    当該移動体を移動させるアームには、当該アームの回転軸から下方に向かって延出し、揺動によって前記移動体を移動させる係合部を設けたことを特徴とする多方向揺動型電子部品。
  2. 請求項1に記載の多方向揺動型電子部品であって、
    前記移動体に、前記アームの係合部を挿入して係合させる開口部を設けたことを特徴とする多方向揺動型電子部品。
  3. 請求項1又は2に記載の多方向揺動型電子部品であって、
    前記移動体は、上方から投影した際に、円弧状に摺動することを特徴とする多方向揺動型電子部品。
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