JP2014115747A - ジョイスティック - Google Patents

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JP2014115747A JP2012267806A JP2012267806A JP2014115747A JP 2014115747 A JP2014115747 A JP 2014115747A JP 2012267806 A JP2012267806 A JP 2012267806A JP 2012267806 A JP2012267806 A JP 2012267806A JP 2014115747 A JP2014115747 A JP 2014115747A
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Abstract

【課題】歯車機構を使うことなく、操作軸の正確な傾動を検知でき、しかもコンパクトで簡素な構造で実現する。
【解決手段】上ケース3に設けられた球面軸受機構により一点を中心に球面支持され、オペレータにより傾動操作される操作軸15がある。操作軸15の傾動操作を軸ガイド46により、一平面内の移動に変換する。この平面運動を直交する2軸方向にそれぞれ変換するY軸スライド50、X軸スライド55がある。この移動をレバーにより拡大する二つのX軸リンク、Y軸リンクがある。この拡大した移動を二つの移動量検出スライドで検知する。
【選択図】図4

Description

本発明は、電子機器への入力装置であるジョイスティックに関する。さらに詳しくは、レバーを任意の方向に傾動操作して方向入力を行い、その方向入力信号を出力するためのジョイスティックに関する。
ジョイスティック(joystick)は、コンピュータ、ゲーム機器等の電子機器への入力装置のうち、レバーによる方向入力が行えるものとして知られている。この中で一般的機構は、球面支持されているレバーの360度の傾動操作(揺動操作)を電気信号に変換するものである。特許文献1には、球面支持された操作軸の揺動運動を、一対の揺動部材に伝え、扇形歯車から円筒歯車に伝えて、羽根車を回転させて、この回転を光で検知するものである。この歯車機構を用いたジョイスティックは、操作軸の正確な揺動運動を検知できる点では優れたものであるが、歯車を使用するために複雑な機構となりコストが高くなることは避けられない。また、歯車機構を用いると歯車を配置するために全体として機械的な機構部分が嵩張り、特にその機構部分の厚みが増すことは避けられない。
他方、操作軸の傾動操作方向を、マグネットと磁気センサで検出するものも知られている(特許文献2)。しかしながら、五感でオペレータが操作する操作軸の微妙な傾動を、正確に、かつ誤差が少ないように検知するためには、これを電気的に増幅して拡大するのではなく、その傾動を正確に追従でき、しかも検知誤差が少なくなるように、可能な限り機械的な移動距離を大きくして、この移動量をセンサーで検知するものが好ましい。
特開2003−236246号公報 特開2012−221342号公報
本発明の目的は、簡素な機構でオペレータの正確な傾動操作を検知することができるジョイスティックを提供することにある。
本発明の他の目的は、扁平でコンパクトな構造で、しかもオペレータの正確な傾動操作を検知することができるジョイスティックを提供することにある。
本発明1のジョイステックは、
本体を構成するケース(2)と、
前記ケース内に設けられた球面軸受機構により一点(O)を中心に球面支持され、オペレータにより傾動操作される操作軸(15)と、
前記操作軸(15)の傾動操作による揺動を一平面内の移動に変換する軸ガイド(46)と、
一端が前記ケースに揺動自在に軸支持され、かつ前記軸ガイド(46)が一軸方向のみに摺動自在かつ揺動自在に係合された二つのレバー(61,71)と、
前記レバーの他端に摺動自在かつ揺動自在にそれぞれ係合し、前記直交する方向のみに移動する二つの移動量検出スライド(65,75)とからなる。
本発明2のジョイステックは、
本体を構成するケース(2)と、
前記ケース内に設けられた球面軸受機構により一点(O)を中心に球面支持され、オペレータにより傾動操作される操作軸(15)と、
前記操作軸(15)の傾動操作による揺動を一平面内の移動に変換する軸ガイド(46)と、
前記ケース内にそれぞれ直交する1軸方向のみに移動するように配置され、かつ前記軸ガイド(46)の前記一平面内の移動を直交する2軸線方向の移動にそれぞれ分解して検知する二つの直線移動スライド(50,55)と、
一端が前記ケースに揺動自在に軸支持され、かつ前記軸支持の近傍に配置された前記直線移動スライドとの間で、摺動自在かつ揺動自在にそれぞれ係合された二つのレバー(61,71)と、
前記レバーの他端に摺動自在かつ揺動自在にそれぞれ係合し、前記直交する方向のみに移動する二つの移動量検出スライド(65,75)とからなる。
本発明3は、本発明1又は2において、前記操作軸の一端は、オペレータの操作つまみが配置され、他端は前記軸ガイド(46)に摺動自在に係合し、かつ中心が前記操作軸の中心線上にある球面が形成さていることを特徴とする。
本発明4は、本発明1又は2において、前記操作軸は、前記一点(O)から前記操作つまみ側の長さを伸縮自在であることを特徴とする。
本発明5は、本発明1又は2において、
前記軸ガイドは、前記球面が挿入される円穴を有し、直線移動スライド(55)は、前記軸ガイドを挿入し、直交する一方向のみに案内する平行スリットがそれぞれ形成されている2枚の積層された板状部材からなることを特徴とする。
本発明6は、本発明1又は2において、前記レバーは板状材であり、前記揺動軸は前記ケースに一体に設けられた固定軸であることを特徴とする。
本発明7は、本発明1又は2において、前記本体は、半割に分割される上ケース及び下ケースからなり、前記移動量検出スライドには、上ケースと下ケースの間に配置されたプリント基板に配置された位置センサーと接触する接触端子が固定されていることを特徴とする。
本発明のジョイステックは、簡素な機構でオペレータの正確な傾動操作を検知することができた。また、扁平でコンパクトな構造で、しかもオペレータの正確な傾動操作を検知することができる。
図1は、実施の形態1のジョイステック1の外観を示すものである。 図2は、図1のA−A線で切断したときの断面図である。 図3は、操作軸を図2に示した中立位置から傾動させたときの断面図である。 図4は、ジョイステック1を構成する部品の分解部品図である。 図5は、図2のB−B線で切断した断面図である。 図6は、直線移動拡大機構の分解部品図である。 図7は、直線移動拡大機構を裏面から見たときの拡大立体図である。 図8(a)及び図8(b)は、操作軸を伸縮自在にした操作軸伸縮機構の実施の形態を示す外観図であり、図8(a)は、中継手の長さを長くした例であり、図8(b)は中継手を短くした例である。 図9(a)、図9(b)及び図9(c)は、操作軸を短軸と長軸に変えられるようにリンク機構にしたものである。図9(a)は伸張した状態を示す外観図であり、図9(b)は、図9(a)に示した操作軸伸縮機構の縮小した状態を示す外観図であり、図9(c)は図9(b)の断面図である。 図10は、本発明のジョイステックの機構の基本原理を示す説明図である。
[本発明の基本原理]
図10は、本発明のジョイステックの機構の基本原理を示す説明図である。本発明のジョイステック機構の原理の理解を容易にするために、本発明の機構の原理の説明を最初に行う。以下、この説明は、後述する実施の形態の図面と同一符合を用いて行う。ジョイステックは、後述する操作つまみを操作して、球面軸受機構(後述する。)により一点で支持されている操作軸を傾動操作するものである。操作軸の傾動操作により軸ガイド46が駆動され、ジョイステックの本体である筐体の一平面上(図10に示す誌面と平行な面上)を運動する。この軸ガイド46は、板状部材で作られたY軸リンク61の長孔であるスリット61a内に摺動自在に挿入されている。
Y軸リンク61の基端は、ジョイステックの本体に設けられた揺動軸62を中心に揺動自在に軸支持されている。Y軸リンク61の他端は、スリット69が形成されている。スリット69にY軸移動端子台65の円筒突起66が挿入されている。従って、Y軸リンク61は、軸ガイド46が移動すると、Y軸移動端子台65はX軸ガイド溝(図示せず)に沿ってY軸方向に駆動されることになる。Y軸リンク61と積層するように、X軸リンク71が配置されている。
同様に、軸ガイド46は、X軸リンク71の長孔であるスリット71a内に摺動自在に挿入されている。X軸リンク71の基端は、ジョイステックの本体に設けられた揺動軸72を中心に揺動自在に軸支持されている。X軸リンク71の他端は、スリット79が形成されている。スリット79にX軸移動端子台75の円筒突起76が挿入されている。X軸リンク71は、軸ガイド46が移動すると、X軸移動端子台75はY軸ガイド溝(図示せず)に沿ってX軸方向に駆動されることになる。従って、軸ガイド46が平面内を移動すると、Y軸リンク61は揺動軸62を中心に揺動し、Y軸移動端子台65を駆動する。
同様に、軸ガイド46が平面内を移動すると、X軸リンク71は揺動軸72を中心に揺動し、X軸移動端子台75を駆動する。以上の機構から理解されるように、軸ガイド46の平面位置と、X軸移動端子台75とY軸移動端子台65の位置は、一対一に対応している。このためにX軸移動端子台75とY軸移動端子台65のそれぞれのX軸、Y軸位置を検知することにより、軸ガイド46の平面上の位置を特定できる。即ち、後述するジョイステックの操作軸の操作運動で、軸ガイド46は、一平面内で駆動されるものであるから、操作軸の傾動操作を図10に示す機構で検知できる。
[実施の形態1]
以上に説明した機構は、軸ガイド46が平面移動すると、Y軸リンク61及びX軸リンク71のスリット61a及びスリット71a内をそれぞれ移動するので、レバー比が位置によって異なる。このために正確に軸ガイド46の位置を特定したときは補正が必要となる。次に説明する改良した機構は、軸ガイド46の位置によってレバー比が変わらないものである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、実施の形態1のジョイステック1の外観を示すものである。図2は、図1のA−A線で切断したときの断面図である。図3は、操作軸を図2に示した中立位置から傾動させたときの断面図である。図4は、ジョイステック1を構成する部品の分解部品図である。本実施の形態1のジョイステック1は、ゲーム機器等の電子機器に使用されるものであり、扁平な箱状をした本体2を有し、この本体2は上下に2分割できるものであり、PBT等の合成樹脂製の上ケース3、下ケース4からなる。上ケース3の上面の中央部に操作つまみ16が配置されている。操作つまみ16は、後述する操作軸(レバーとも呼ばれる。)15の上端部に固定されたものであり、指で前後左右に傾動操作するためのつまみである。
上ケース3、下ケース4から形成される内部の空間に、後述する金属板製の機構部品が収納されている。下ケース4の下面の全面には、ステンレス鋼板等の金属板製、又は合成樹脂製で、板状で矩形のケース固定板5が密着して配置されている。ケース固定板5は、上ケース3、及び下ケース4を相互に固定するための固定部品である。ケース固定板5は、この矩形の平板の各側面から張り出すように、かつこの平板から90度の角度を成した係止部6が2箇所に形成されている。係止部6の中央部には、貫通孔であり長方形の係止孔7が形成されている。一方、上ケース3の各側面の2箇所には、上下方向に凹部8が形成されている。この凹部8の底面には、上ケース3と一体に突起した係止突起9が形成されている。
同様に、下ケース4の各側面の2箇所には、上下方向に凹部10が形成されている。係止板6の係止孔7には、上ケース3の係止突起9が挿入されている。この係止突起9が係止板6に挿入されているとき、係止板6の係止孔7内の上面と、上ケース3の係止突起9の上面とは、接触しているので、ケース固定板5は上ケース3、及び下ケース4を相互に固定することになる。
上ケース3と下ケース4の間には、プリント基板12が配置されている。図1、及び図2等に示すように、本体2からプリント基板12の一部が外部に露出している。プリント基板12は、本体2の内部空間を上下に2分割する位置に配置され、その一部は検知信号を出力するために端子を有し、この端子が外部に露出している。上ケース3内には、後述する操作軸15の一点を中心とする球面で支承し、傾動動作を行うための球面軸受機構20が主に配置されている。下ケース4内には、この操作軸15の傾動動作(揺動動作)を、直交する2軸の移動量に変換するための直線運動変換機構45、直線運動拡大機構60が配置されている。
[球面軸受機構20]
図2の断面図に示すように、上ケース3内には、操作軸15の傾動動作を行う球面軸受機構20が主に収納されている。操作つまみ16は、棒状の軸である操作軸15の上端に挿入されて固定されている。球面軸受機構20は、操作軸15の中心軸線上の点Oを中心に球面動作を行うための軸受機構である。以下、この球面軸受機構20について説明する。操作軸15の略中間部は、外径が膨らんで突起しており、この突起には環状で、球面の一部である帯状の凸状球面18が形成されている。この凸状球面18は、操作軸15の中心軸線上の一点である点Oを中心とする半径Rの球面の一部である。
一方、上ケース3の下面には、凹球面の一部である帯状の凹状球面21が形成されている。この凹状球面21と凸状球面18は、摺動自在に接触して相対移動する。従って、操作つまみ16を傾動操作すると、操作軸15は点Oを中心として球面動作することになる。凹状球面21と凸状球面18が、隙間を形成することなく摺動自在に、かつ円滑に傾動操作ができるようにするために、凸状球面18を凹状球面21に押圧するための押圧バネ機構が配置されている。操作軸15の凸状球面18の下面には、テーパーである凸円錐面17が形成されている。凸円錐面17の下部には、環状の部品である環状支持部材22が操作軸15に挿入して配置されている。
環状支持部材22の中心部には、貫通孔が開けられており、この内周面は凸円錐面17とほぼ同じ角度のテーパー面である凹円錐面23が形成されている。環状支持部材22の下面は、バネ用のステンレス鋼等の金属板で矩形である矩形支持部材25で支持されている。矩形支持板材25の中心部には、下方に窪んだ凹部26が形成されている。この凹部26の中心底面には、貫通孔である挿入孔が形成されており、この挿入孔に環状支持部材22の小径部が挿入されている。矩形支持板材25の角部の四隅は、下部からそれぞれピアノ線等から作られた金属製のコイルバネ30で支持されている。従って、矩形支持板材25は、4個のコイルバネ30により下方(図示上)から上方側に常時押圧されて弾性で支持されており、上下自在に移動可能である。
4個の円形のコイルバネ30の中心には、バネ支持柱41が貫通して挿入されている。バネ支持柱41は、断面形状が円形で、その下端のみが下ケース4の四隅に一体に成形されている。図4に示すように、プリント基板12の4隅には、貫通孔であるバネ貫通孔35が形成されている。コイルバネ30は、このバネ貫通孔35を貫通して配置されている。バネ貫通孔35の内径は、コイルバネ30の外径より大きいので、干渉することなくコイルバネ30はバネ貫通孔35内で自由に伸縮できる。バネ支持柱41の開放端である上端は、矩形支持板材25の四隅に開けられた貫通孔であるバネ支持挿通孔27に挿入されている。従って、矩形支持板材25は、4本のバネ支持柱41に案内されて上下移動可能である。
矩形支持部材25は、環状支持部材22を上方に押圧し、更に、環状支持部材22は操作軸15の凸円錐面17を押す。この押圧により、操作軸15の凸状球面17は、上ケース3の凹状球面21に押圧することになる。この結果、図3に示すように、操作つまみ16を操作して、操作軸15を傾動させると、凸状球面17と凹状球面21は互いに摺動して、点Oを中心に安定的に球面動作を行うことになる。
[軸ガイド46の平面移動]
軸ガイド46は、操作軸15の傾動操作による操作軸15の揺動を一平面内の移動に変換するものである。図2に示すように、操作軸15の下端には球面19が形成されている。球面19半径rの球面であり、球面19の中心Oは、本例では前述した凸状球面18上である半径Rより短い。球面19は、軸ガイド46の止まり穴である円穴47に挿入されている。円穴47の直径は、球面19の直径とほぼ同一である。POM等の合成樹脂製の軸ガイド46は、中心に円穴47と、その下部外周部には円筒面48が形成され、上端部はフランジ49を有している。
軸ガイド46は、操作軸15の中心線上の点Oを中心とする傾動運動(揺動運動)を平面内の移動に変換するためのものである。具体的には、軸ガイド46の底面14が下ケース4の内部の平面である底面13上を滑りながら移動することになる。円穴47の直径の大きさは、球面19の直径と一致している。従って、球面19と円穴47との間の隙間は実質的にはない。軸ガイド46の平面内の移動は、更に直交する2方向の成分に後述する直線運動変換機構45により分解される。
[直線運動変換機構45]
この直線運動変換機構45は、前述した本発明の原理となる機構にない機構である。直線運動変換機構45は、下ケース4に配置された機構であり、軸ガイド46の平面運動を直交する2軸(例えば、X、Yの平面上の2軸方向)の直線移動に変換するための機構である。以下、この直線運動変換機構45について説明する。図5は、図2のB−B線で切断したときの断面図である。図5に示すように、便宜的に図示上の上下方向をY軸とし、左右方向をX軸とした。軸ガイド46の円筒面48は、Y軸スライド50に形成されたスリット(X軸方向)51に挿入されている(図4、5及び6参照)。下ケース4の内部底面上には、Y軸案内レール52が形成されている。このY軸案内レール52上に、POM等の合成樹脂製のY軸スライド50が搭載され、Y軸スライド50はY軸方向のみ前後移動可能である。
なお、本実施の形態でいう案内レールとは、必ずしも一般的な構造の案内用のレールではなく、側面に当接させて案内するものであるが、工作機械等で用いられている案内レール構造であっても良い。軸ガイド46の平面運動のX軸成分は、スリット51上を移動するだけなので、軸ガイド46の平面運動のY軸成分のみが、Y軸スライド50に伝えられ移動することになる。同様に、下ケース4上には、X軸案内レール57が形成され、この上をPOM等の合成樹脂製のX軸スライド55が摺動する。X軸スライド55は、X軸案内レール57上をY軸方向のみを前後移動可能である。
軸ガイド46の平面運動のY軸成分は、スリット(Y軸方向)56(図6参照)上を移動するだけなので、軸ガイド46の平面運動のX軸成分のみが、X軸スライド55に伝えられ移動することになる。以上の説明で理解されるように、軸ガイド46の平面運動は、直線運動変換機構45により、X軸スライド55及びY軸スライド50のX軸、Y軸の2軸方向の成分のみに分解される。このX軸スライド55及びY軸スライド50からなる直線運動変換機構45を配置したことにより、後述するように、操作軸15の僅かな傾動動作による移動距離を精密に増幅することが可能となった。
[直線運動拡大機構60]
直線運動拡大機構60は、直線運動変換機構45でX軸、Y軸の2軸方向に分解された運動を、機械的に拡大するための機構であり、一種の移動量拡大機構である。図5に示すように、金属板製のY軸リンク61は、下ケース4に一体に設けられた揺動軸62を中心に揺動自在設けられている。Y軸リンク61の一端には、この揺動軸62の中心から間隔dを置いて、Y軸リンク61に開けられた貫通孔に挿入軸63が挿入して配置されている。この挿入軸63の先端は、Y軸スライド50のスリット58(図4及び6参照)に摺動自在に係合されている。一方、Y軸リンク61の中間部には、貫通孔64が形成されている。貫通孔64は、Y軸リンク61と軸ガイド46との干渉を防ぐために形成された孔である。
Y軸リンク61の他端は、Y軸移動端子台65に係合されている。図7に示すように、Y軸移動端子台65の下面(裏面)の中央部には、断面形状が円形の円筒突起66が一体に形成されている。Y軸移動端子台65の下面の両側には、断面形状が矩形の角形突起67が一体に形成されている(図7参照)。角形突起67は、下ケース4に形成されたX軸ガイド溝68に挿入されている。従ってY軸移動端子台65は、Y軸ガイド溝68に案内されてY軸方向に移動自在である。一方、Y軸リンク61の他端には、揺動軸62の中心から半径方向にスリット69が形成されている。このスリット69には、円筒突起66が挿入されている。
以上の構成から理解されるように、Y軸スライド50がY軸方向に移動すると、Y軸リンク61の軸63がスリット58(図6参照)により駆動されて、Y軸方向に移動する。この移動により、Y軸リンク61は下ケース4と一体の揺動軸62を中心に揺動運動をする。このYリンク61の揺動運動は、Y軸リンク61の他端を移動させる。この拡大された移動は、スリット69を介して円筒突起66を駆動する。これにより、Y軸移動端子台65はガイド68に案内されてY軸方向に移動される。
この拡大移動は、図5に図示したように、揺動軸62と円筒突起66の中心間の長さをDとすれば、レバー比でいうとD/dである。このように、この距離dは一定であり、かつ距離dと距離Dとの軸間距離の比率で、操作軸15の僅かな傾動動作による移動距離を精密に増幅することが可能となった。また、距離dの大きさの変更は容易にできる。なお、このレバー比は、厳密にいえば、Y軸スライド50及びY軸移動端子台65の移動位置によって少し異なるがその誤差は無視できる程度である。Y軸移動端子台65の上には、Y軸摺動子70が固定されている。接触端子70は、プリント基板12上のカーボン抵抗素子に接するものである。
このカーボン抵抗素子(図示せず)は、カーボンブラック微粉末をエポキシ樹脂等と混合したものをスクリーン印刷等の方法によってプリント基板12上に形成したものである。X軸摺動子70は、カーボン抵抗素子の表面をスライドすることにより、コンタクトの位置を変えて必要な抵抗値を得るための部品である。
同様に、板状のY軸リンク61と積層して、この下層にX軸リンク71が配置されている。X軸スライド55がX軸方向に移動すると、X軸リンク71の軸73がスリット78(図6参照)により駆動されて、X軸方向に移動する。この移動により、X軸リンク71は下ケース4の揺動軸72を中心に揺動運動をする。このX軸リンク71の揺動運動は、X軸リンク71の他端を移動させる。この拡大された移動は、スリット79を介して円筒突起77を駆動する。これにより、X軸移動端子台75はガイド78に案内されてX軸方向に移動する。X軸移動端子台75の上には、X軸摺動子80が固定されている。X軸接触端子80は、プリント基板12上のカーボン抵抗素子に接してX軸方向の移動を検知する。
[操作軸伸縮機構]
前述した実施の形態では、操作軸15の球面運動する中心点Oから操作つまみ16までの上方の長さを変えることはできなかった。しかしながら、この長さを変えることにより、球面19の平面運動の移動量を大きくすることができる。また、操作軸15の傾動角度が大きいと、オペレータが傾動した方向、傾動角度を認識し易くなり、操作性が増加する。図8(a)及び図8(b)に示す例は、操作軸15と操作つまみ16との間に中継手90を連結したものである。中継手90は、雄ねじが形成されており、この雄ねじが操作軸15と操作つまみ16に形成された雌ねじにねじ込まれて固定される。図8(a)は、中継手90の長さを長くした例であり、図8(b)は短くした例である。中継手90の長さを調節することにより操作軸15の長さを任意に選択できる。
図9(a)〜(c)は、操作軸15を短軸と長軸に変えられるように、リンク機構にしたものである。図9(a)は操作軸15を伸張した状態を示し、図9(b)は図9(a)の状態の操作軸15を短軸にした状態を示するものである。図9(c)は図9(b)の断面図である。操作軸15と操作つまみ16との間には、断面形状が円形の中間リンク95が配置されている。中間リンク95の両端は、スリット96が形成されている。中間リンク95の両端は、テーパ97に形成されている。このテーパ97に合致するように、操作軸15と操作つまみ16とには、テーパ穴99がそれぞれ形成されている。このテーパ穴99には、軸98が直径方向に固定配置されている。
軸98はスリット96に挿入されているので、中間リンク95このスリット96の長さの範囲で自由に移動できる。従って、中間リンク95の両端のテーパ97を操作軸15と操作つまみ16のテーパ穴99に挿入すると、両者はテーパー嵌合して固定されることになる。この状態が図9に示す状態であり、操作軸15が長くなった状態である。このテーパー嵌合を外した状態が、図9(b)に示した状態である。即ち、図9(b)に示した状態は、操作軸15を短くした状態である。
1…ジョイステック
2…本体
3…上ケース
4…下ケース
12…プリント基板
15…操作軸
16…操作つまみ
18…凸状球面
19…球面
20…球面軸受機構
45…直線運動変換機構
46…軸ガイド
50…Y軸スライド
55…X軸スライド
61…X軸リンク
65…X軸移動端子台
70…X軸摺動子
71…Y軸リンク
75…Y軸移動端子台
80…Y軸摺動子

Claims (7)

  1. 本体を構成するケース(2)と、
    前記ケース内に設けられた球面軸受機構により一点(O)を中心に球面支持され、オペレータにより傾動操作される操作軸(15)と、
    前記操作軸(15)の傾動操作による揺動を一平面内の移動に変換する軸ガイド(46)と、
    一端が前記ケースに揺動自在に軸支持され、かつ前記軸ガイド(46)が一軸方向のみに摺動自在かつ揺動自在に係合された二つのレバー(61,71)と、
    前記レバーの他端に摺動自在かつ揺動自在にそれぞれ係合し、前記直交する方向のみに移動する二つの移動量検出スライド(65,75)と
    からなるジョイステック。
  2. 本体を構成するケース(2)と、
    前記ケース内に設けられた球面軸受機構により一点(O)を中心に球面支持され、オペレータにより傾動操作される操作軸(15)と、
    前記操作軸(15)の傾動操作による揺動を一平面内の移動に変換する軸ガイド(46)と、
    前記ケース内にそれぞれ直交する1軸方向のみに移動するように配置され、かつ前記軸ガイド(46)の前記一平面内の移動を直交する2軸線方向の移動にそれぞれ分解して検知する二つの直線移動スライド(50,55)と、
    一端が前記ケースに揺動自在に軸支持され、かつ前記軸支持の近傍に配置された前記直線移動スライドとの間で、摺動自在かつ揺動自在にそれぞれ係合された二つのレバー(61,71)と、
    前記レバーの他端に摺動自在かつ揺動自在にそれぞれ係合し、前記直交する方向のみに移動する二つの移動量検出スライド(65,75)と
    からなるジョイステック。
  3. 請求項1又は2に記載のジョイステックにおいて、
    前記操作軸の一端は、オペレータの操作つまみが配置され、他端は前記軸ガイド(46)に摺動自在に係合し、かつ中心が前記操作軸の中心線上にある球面が形成さている
    ことを特徴とするジョイステック。
  4. 請求項1又は2に記載のジョイステックにおいて、
    前記操作軸は、前記一点(O)から前記操作つまみ側の長さを伸縮自在である
    ことを特徴とするジョイステック。
  5. 請求項1又は2に記載のジョイステックにおいて、
    前記軸ガイドは、前記球面が挿入される円穴を有し、
    直線移動スライド(50,55)は、前記軸ガイドを挿入し、直交する一方向のみに案内する平行スリットがそれぞれ形成されている2枚の積層された板状部材からなる
    ことを特徴とするジョイステック。
  6. 請求項1又は2に記載のジョイステックにおいて、
    前記レバーは板状材であり、前記揺動軸は前記ケースに一体に設けられた固定軸である
    ことを特徴とするジョイステック。
  7. 請求項1又は2に記載のジョイステックにおいて、
    前記本体は、半割に分割される上ケース及び下ケースからなり、前記移動量検出スライドには、上ケースと下ケースの間に配置されたプリント基板に配置された位置センサーと接触する接触端子が固定されている
    ことを特徴とするジョイステック。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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EP3664904A4 (en) * 2017-08-11 2020-08-05 Razer (Asia-Pacific) Pte. Ltd. ANALOGUE STICK HEIGHT EXTENSION

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