JP3187325U - 多方向入力装置 - Google Patents

多方向入力装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3187325U
JP3187325U JP2013005236U JP2013005236U JP3187325U JP 3187325 U JP3187325 U JP 3187325U JP 2013005236 U JP2013005236 U JP 2013005236U JP 2013005236 U JP2013005236 U JP 2013005236U JP 3187325 U JP3187325 U JP 3187325U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
input device
slider
variable resistor
slider receiver
interlocking member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013005236U
Other languages
English (en)
Inventor
紀昌 岡西
明広 佐藤
和也 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
Priority to JP2013005236U priority Critical patent/JP3187325U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3187325U publication Critical patent/JP3187325U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】部品点数を増やすことなく、初期状態に復帰したときの出力のバラツキを抑えることができる多方向入力装置を提供する。
【解決手段】多方向入力装置は、ハウジングと操作部材と操作部材の傾倒操作に応じて回動する第1連動部材と回動動作を検出する第1回転型可変抵抗器と初期状態に復帰させる復帰機構とを備える。第1回転型可変抵抗器16が、第1連動部材が係合する第1摺動子受け136と第1摺動子受け136に保持された第1摺動子146と第1摺動子146が摺接する抵抗体パターンが形成された第1基板156と第1基板156を保持し第1摺動子受け136の少なくとも一部を収容する第1ケース166とを有する。第1摺動子受け136の外周に第1当接部196tを有する第1弾性腕部196を一体に形成し、初期状態において、第1当接部196tと当接する第1位置決め部166sを第1ケース166の内周面に設ける。
【選択図】図8

Description

本考案は、ゲーム機器等の電子機器に使用される多方向入力装置に関し、特に、操作部材の任意方向への傾倒操作に応じて各種信号の出力を行う多方向入力装置に関する。
各種電子機器の多様な利用に伴い、従来から、任意方向への傾倒操作が可能な操作部材を備え、この操作部材に対する操作方向及び操作量に応じて信号出力を行うとともに、この操作部材に対する押圧操作に応じて内部のスイッチ回路をオン/オフ可能な多方向入力装置が知られている。
この種の多方向入力装置の従来例1として、特許文献1では、図22に示すような多方向入力装置800が提案されている。図22は、従来例1の多方向入力装置800を説明する図であって、図22(a)は、非操作時の要部断面図であり、図22(b)は、傾倒操作時の要部断面図である。図22に示す多方向入力装置800は、ハウジングをなす枠体851及び底板部材852と、レバー部853aや柱状部853bを有して傾倒操作可能な操作部材853と、枠体851に回動可能に軸支されて軸線方向を互いに直交させている第1駆動部材854及び第2駆動部材855と、操作部材853の柱状部853bに係合可能に挿通されて底板部材852上に摺動可能に搭載された作動部材856と、操作部材853と作動部材856間に弾接状態で介設されたコイルばね857と、第1駆動部材854の回転位置を検出する回転型可変抵抗器858と、第2駆動部材855の回転位置を検出する図示せぬ回転型可変抵抗器と、によって主に構成されている。
このように構成された多方向入力装置800は、操作部材853のレバー部853aを傾倒させると第1駆動部材854や第2駆動部材855が回転駆動されて、その回転方向及び回転量が回転型可変抵抗器858等によって検出可能なため、レバー部853aの傾倒方向や傾倒角度に応じた信号が得られるようになっている。また、操作部材853と作動部材856が、図22(a)に示す中立位置で起立している非操作時に、レバー部853aに操作力を付与して傾倒させていくと(図22(b)に示す)、柱状部853bが作動部材856の係合穴856a(図22(a)に示す)内へ深く進入していくため、コイルばね857が圧縮されて(図22(b)に示す状態)、弾性反発力を生起する。そのため、レバー部853aに対する操作力が除去されると、コイルばね857の弾性反発力によって操作部材853と作動部材856が図22(a)に示す中立位置まで押し戻されるとともに、操作部材853を介して第1駆動部材854や第2駆動部材855が回転前の中立位置まで押し戻され、それに伴い回転型可変抵抗器858等の摺動子受けがその基準位置(非操作時の回転位置)へと復帰するようになっている。
前述した従来例1では、操作部材853の傾倒操作後にその操作力を除去すると、操作部材853と作動部材856との間で圧縮されていたコイルばね857の弾性反発力によって各部材がそれぞれの中立位置へ自動復帰するようになっているが、操作部材853によって回転駆動された第1駆動部材854及び第2駆動部材855が必ず元の位置へ復帰するというわけではない。すなわち、この種の多方向入力装置においては、非操作時の操作部材と各駆動部材との間に所要のクリアランスが必要なので、傾倒操作後に操作部材に追動して駆動部材が中立位置へ復帰しても、この駆動部材の中立位置にはクリアランスに相当するバラツキがある。換言するなら、各駆動部材は非操作時にクリアランスの範囲内でガタを有している。また、駆動部材と回転型可変抵抗器との連結部分にも、組立性に配慮して僅かなガタが見込まれている。しかしながら、駆動部材の中立位置にバラツキがあり、かつ駆動部材と回転型可変抵抗器との連結部分にも若干のガタがあると、回転型可変抵抗器の摺動子受けの基準位置(非操作時の回転位置)もばらついてしまうため、高精度な検出を行うことができず、その改善が望まれていた。
この要望に応えるために、特許文献2(従来例2)では、図23及び図24に示すような多方向入力装置900が提案されている。図23は、従来例2の多方向入力装置900を説明する分解斜視図である。また、図24は、回転型可変抵抗器910を説明する図であって、図24(a)は、回転型可変抵抗器910を分解斜視図であり、図24(b)は、摺動子受け921の正面図であり、図24(c)は、板ばね925の斜視図である。
図23に示す多方向入力装置900は、ハウジングをなす枠体901及び底板部材902と、レバー部903aや柱状部を有して傾倒操作可能な操作部材903と、枠体901に回動可能に軸支されて軸線方向を互いに直交させている第1駆動部材904及び第2駆動部材905と、操作部材903の柱状部に係合可能に挿通されて底板部材902上に摺動可能に搭載された作動部材906と、円環状のばね受け部材907と底板部材902間に組み込まれて第1駆動部材904及び第2駆動部材905を常時弾性付勢する第1コイルばね908と、操作部材903と作動部材906間に組み込まれて非操作時には無負荷状態の第2コイルばね909と、第1駆動部材904の回転位置を検出する回転型可変抵抗器910と、第2駆動部材905の回転位置を検出する回転型可変抵抗器911と、第2駆動部材905を介して押圧操作可能な押釦スイッチ912とによって概略構成されている。
また、回転型可変抵抗器910は、図24(a)に示すように、枠体901(図23を参照)に取り付けられるケース920と、抵抗体パターン及び端子924を有してケース920に固定された基板923と、抵抗体パターンに摺接する摺動子922を保持して回動可能な摺動子受け921と、この摺動子受け921の基板923側とは反対側の面に対向して配置されケース920に固定された板ばね925と、を具備している。また、回転型可変抵抗器910は、図24(b)に示すように、摺動子受け921に凹部921bが形成されているとともに、図24(c)に示すように、板ばね925に凸部925bが形成されている。なお、回転型可変抵抗器911も同様の構成である。
以上のように構成された従来例2の多方向入力装置900は、図24(b)に示す凹部921bの幅寸法wが摺動子受け921の基準位置のバラツキを吸収できる大きさに設定されており、非操作時に、図24(c)に示す凸部925bの先端部が必ず凹部921bとオーバーラップする範囲内に配置されるように設定してある。このため、凹部921bと略対向した凸部925bが摺動子受け921を僅かに回転させて自動的に凹部921b内へ嵌入し、それゆえ摺動子受け921が復帰する回転位置を常に高精度に規定できるようになっている。なお、回転型可変抵抗器911も同様の機能を有している。
これにより、傾倒操作後に操作力が除去されると、操作部材903によって回転駆動された第1駆動部材904や第2駆動部材905が第1コイルばね908に弾性付勢されて中立位置へ復帰するので、これら第1駆動部材904及び第2駆動部材905を非操作時にガタのない状態に保持することができ、それゆえ各駆動部材(904、905)に連動して回転する回転型可変抵抗器(910、911)の摺動子受け(921,931)を基準位置(非操作時の回転位置)へ精度よく復帰させることができて、高精度な検出が行えるようになっている。
特開2000−112552号公報 特開2009−9799号公報
しかしながら、上述したような多方向入力装置900は、回転型可変抵抗器910の板ばね925(回転型可変抵抗器911では図示していない板ばね)を別途必要とし、部品点数が増えて製造コストがアップするばかりでなく、組立作業時においても組み立て作業性が悪いという課題があった。
本考案は、上述した課題を解決するもので、部品点数を増やすことなく、初期状態に復帰したときの出力のバラツキを抑えることができる多方向入力装置を提供することを目的とする。
この課題を解決するために、本考案の多方向入力装置は、開口を有するハウジングと、前記開口から露出した操作軸を有して傾倒操作可能な操作部材と、該操作部材の傾倒操作に応じて回動するとともに軸線方向が互いに直交するように延在して前記ハウジングに保持された第1連動部材及び第2連動部材と、前記第1連動部材及び前記第2連動部材の回動動作をそれぞれ検出する第1回転型可変抵抗器及び第2回転型可変抵抗器と、前記第1連動部材及び前記第2連動部材を、前記操作部材への傾倒操作前の初期状態に復帰させる復帰機構と、を備えた多方向入力装置において、前記第1回転型可変抵抗器が、前記第1連動部材が係合する第1摺動子受けと、該第1摺動子受けに保持された第1摺動子と、該第1摺動子が摺接する抵抗体パターンが形成された第1基板と、該第1基板を保持し前記第1摺動子受けの少なくとも一部を収容する第1ケースと、を有し、前記第2回転型可変抵抗器が、前記第2連動部材が係合する第2摺動子受けと、該第2摺動子受けに保持された第2摺動子と、該第2摺動子が摺接する抵抗体パターンが形成された第2基板と、該第2基板を保持し前記第2摺動子受けの少なくとも一部を収容する第2ケースと、を有し、前記第1摺動子受けの外周に第1当接部を有する第1弾性腕部を一体に形成するとともに、前記第2摺動子受けの外周に第2当接部を有する第2弾性腕部を一体に形成し、前記初期状態において、前記第1当接部と当接する第1位置決め部を前記第1ケースの内周面に設けるとともに、前記第2当接部と当接する第2位置決め部を前記第2ケースの内周面に設けたことを特徴としている。
これによれば、本考案の多方向入力装置は、従来例2のように板ばね(925、935)を設けない構成であっても、第1連動部材及び第2連動部材が初期状態に復帰した際に、この第1当接部と第1位置決め部とが当接するとともに、第2当接部と第2位置決め部が当接するようになる。このため、この当接する位置で摺動子受け(第1摺動子受け及び第2摺動子受け)が確実に止まるようになり、摺動子受けが初期状態の基準位置(傾倒操作前の回転位置)に自動的に補正されるようになる。このことにより、部品点数を増やすことなく、初期状態の出力のバラツキを抑えることができる。
また、本考案の多方向入力装置は、前記第1弾性腕部は、両端部が前記第1摺動子受けに連結されているとともに、前記第2弾性腕部は、両端部が前記第2摺動子受けに連結されていることを特徴としている。
これによれば、第1弾性腕部及び第2弾性腕部の両端を確実に支えることとなる。このことにより、第1摺動子受け及び第2摺動子受けの回転方向に左右されず、第1弾性腕部及び第2弾性腕部を安定して保持することができる。
また、本考案の多方向入力装置は、前記第1当接部及び前記第2当接部が、先端が平坦部となっているとともに、前記第1位置決め部及び前記第2位置決め部が、前記平坦部に対応した平面部となっていることを特徴としている。
これによれば、操作部材が初期状態に復帰した際に、平坦部と平坦部に対応した平面部とが滑らかに当接するようになる。このことにより、クリック感触を発生させなくすることが可能である。
また、本考案の多方向入力装置は、前記第1当接部及び前記第2当接部が凸部からなり、前記第1位置決め部及び前記第2位置決め部が前記凸部と係合する凹部からなることを特徴としている。
これによれば、操作部材が初期状態に復帰した際に、この凸部と凹部とが嵌まり込むようになる。このことにより、初期状態への復帰を感触で操作者に伝えることができる。
また、本考案の多方向入力装置は、前記第1摺動子受けには、前記第1連動部材の一端部が係合する第1孔部を有するとともに、前記第1孔部内に第1弾性片が設けられており、前記第1弾性片により、前記第1連動部材の一端部に前記第1摺動子受けが弾性保持され、前記第2摺動子受けには、前記第2連動部材の一端部が係合する第2孔部を有するとともに、前記第2孔部内に第2弾性片が設けられており、前記第2弾性片により、前記第2連動部材の一端部に前記第2摺動子受けが弾性保持されていることを特徴としている。
これによれば、第1連動部材と第1摺動子受けのクリアランス(ガタ)を抑えることができるとともに、第2連動部材と第2摺動子受けのクリアランス(ガタ)を抑えることができる。このため、第1連動部材及び第2連動部材の回動に応じて、第1摺動子受け及び第2摺動子受けが遅れることなく回動することができる。このことにより、精度の良い出力を第1回転型可変抵抗器及び第2回転型可変抵抗器から出すことができ、より出力精度の良い多方向入力装置を提供することができる。
本考案の多方向入力装置は、従来例2のように板ばね(925、935)を設けない構成であっても、第1連動部材及び第2連動部材が初期状態に復帰した際に、この第1当接部と第1位置決め部とが当接するとともに、第2当接部と第2位置決め部が当接するようになる。このため、この当接する位置で摺動子受け(第1摺動子受け及び第2摺動子受け)が確実に止まるようになり、摺動子受けが初期状態の基準位置(傾倒操作前の回転位置)に自動的に補正されるようになる。このことにより、部品点数を増やすことなく、初期状態の出力のバラツキを抑えることができる。
本考案の第1実施形態の多方向入力装置を説明する分解斜視図である。 本考案の第1実施形態の多方向入力装置を説明する斜視図である。 本考案の第1実施形態の多方向入力装置を説明する図であって、図2に示すZ1側から見た上面図である。 本考案の第1実施形態の多方向入力装置を説明する図であって、図4(a)は、図2に示すX1側から見た側面図であり、図4(b)は、図2に示すY1側から見た背面図である。 本考案の第1実施形態の多方向入力装置を説明する図であって、図3に示すV−V線における断面図である。 本考案の第1実施形態に係わるハウジングを説明する図であって、図6(a)は、上側ケースの斜視図であって、図6(b)は、位置決め部材の斜視図であり、図6(c)は、下側ケースの斜視図である。 本考案の第1実施形態に係わる多方向入力装置の動作を説明する図であって、図7(a)は、X1側に操作部材を傾倒した図であって、図7(b)は、Y1側に操作部材を傾倒した図である。 本考案の第1実施形態の多方向入力装置を説明する図であって、第1回転型可変抵抗器の分解斜視図である。 本考案の第1実施形態の多方向入力装置を説明する図であって、図8に示す第1回転型可変抵抗器をY1側から見た分解斜視図である。 本考案の第1実施形態に係わる第1回転型可変抵抗器を説明する図であって、図10(a)は、第1摺動子受けを省略した第1回転型可変抵抗器の斜視図であって、図10(b)は、図10(a)に示す第1回転型可変抵抗器をY1側から見た斜視図である。 本考案の第1実施形態に係わる第1回転型可変抵抗器を説明する図であって、図11(a)は、第1摺動子受けの斜視図であって、図11(b)は、図11(a)に示す第1摺動子受けをY1側から見た斜視図である。 本考案の第1実施形態の多方向入力装置を説明する図であって、図1に示す第2回転型可変抵抗器をX2側から見た分解斜視図である。 本考案の第1実施形態に係わる多方向入力装置の動作を説明する図であって、図13(a)は、初期状態における第1回転型可変抵抗器の背面図であり、図13(b)は、操作部材がX2側に傾倒された際の第1回転型可変抵抗器の背面図であり、図13(c)は、操作部材がX1側に傾倒された際の第1回転型可変抵抗器の背面図である。 本考案の第2実施形態の多方向入力装置を説明する分解斜視図である。 本考案の第2実施形態の多方向入力装置を説明する斜視図である。 本考案の第2実施形態の多方向入力装置を説明する図であって、第1回転型可変抵抗器の分解斜視図である。 本考案の第2実施形態の多方向入力装置を説明する図であって、図16に示す第1回転型可変抵抗器をY1側から見た分解斜視図である。 本考案の第2実施形態に係わる第1回転型可変抵抗器を説明する図であって、図18(a)は、第1摺動子受けを省略した第1回転型可変抵抗器の斜視図であって、図18(b)は、図18(a)に示す第1回転型可変抵抗器をY1側から見た斜視図である。 本考案の第2実施形態に係わる第1回転型可変抵抗器を説明する図であって、図19(a)は、第1摺動子受けの斜視図であって、図19(b)は、図19(a)に示す第1摺動子受けをY1側から見た斜視図である。 本考案の第2実施形態の多方向入力装置を説明する図であって、図14に示す第2回転型可変抵抗器をX2側から見た分解斜視図である。 本考案の第2実施形態に係わる多方向入力装置の動作を説明する図であって、図21(a)は、初期状態における第1回転型可変抵抗器の背面図であり、図21(b)は、操作部材がX2側に傾倒された際の第1回転型可変抵抗器の背面図であり、図21(c)は、操作部材がX1側に傾倒された際の第1回転型可変抵抗器の背面図でありである。 従来例1の多方向入力装置を説明する図であって、図22(a)は、非操作時の要部断面図であり、図22(b)は、傾倒操作時の要部断面図である。 従来例2の多方向入力装置を説明する分解斜視図である。 回転型可変抵抗器を説明する図であって、図24(a)は、回転型可変抵抗器の分解斜視図であり、図24(b)は、摺動子受けの正面図であり、図24(c)は、板ばねの斜視図である。
以下、本考案の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
図1は、本考案の第1実施形態の多方向入力装置101を説明する分解斜視図である。図2は、本考案の第1実施形態の多方向入力装置101を説明する斜視図である。図3は、本考案の第1実施形態の多方向入力装置101を説明する図であって、図2に示すZ1側から見た上面図である。図4は、本考案の第1実施形態の多方向入力装置101を説明する図であって、図4(a)は、図2に示すX1側から見た側面図であり、図4(b)は、図2に示すY1側から見た背面図である。図5は、本考案の第1実施形態の多方向入力装置101を説明する図であって、図3に示すV−V線における断面図である。図6は、本考案の第1実施形態に係わるハウジング2を説明する図であって、図6(a)は、上側ケース22(2)の斜視図であって、図6(b)は、位置決め部材10(2)の斜視図であり、図6(c)は、下側ケース21(2)の斜視図である。図7は、本考案の第1実施形態に係わる多方向入力装置の動作を説明する図であって、図7(a)は、X1側に操作部材を傾倒した図であって、図7(b)は、Y1側に操作部材を傾倒した図である。
本考案の第1実施形態の多方向入力装置101は、図1ないし図5に示すように、開口22kを有した箱状のハウジング2と、多方向入力装置101の上下方向に延在する操作部材3と、操作部材3の傾動操作に応じて回動する第1連動部材4及び第2連動部材5と、第1連動部材4の回動動作を検出する第1回転型可変抵抗器16と、第2連動部材5の回動動作を検出する第2回転型可変抵抗器17と、操作部材3を介して第1連動部材4及び第2連動部材5を初期状態に復帰させる復帰機構9と、を備えて構成される。また、本考案の第1実施形態の多方向入力装置101には、操作部材3に対する押圧操作に応じて駆動されるプッシュスイッチSW8を備えている。なお、ここでいう初期状態とは、操作部材3が傾倒操作される前の非操作状態を指している。
多方向入力装置101のハウジング2は、図1及び図6に示すように、装置本体の底面を構成する下側ケース21とこの下側ケース21に上側から被せられる上側ケース22と、位置決め部材10と、から構成されている。
ハウジング2の下側ケース21は、例えば、絶縁性の合成樹脂材料を用いて成形されており、図1及び図6(c)に示すように、平板形状を有する矩形状の底面部211と、この底面部211の外縁部に設けられた立設部212と、前方側の立設部212から前方側に延出して設けられたスイッチ載置部213と、後方側(図1に示すY1側)、左方側(図1に示すX2側)及び右方側(図1に示すX1側)の立設部212から上方側に延出して設けられた支持片214〜216と、なお、支持片215の外側には、上側ケース22の位置決めに用いられる壁部217が設けられている。そして、下側ケース21のスイッチ載置部213には、図2及び図3に示すように、プッシュスイッチSW8が載置されるようになる。
また、支持片214の上端部には、図6(c)に示すように、上方側に開口した円弧形状を有する凹曲部214aが設けられており、この凹曲部214aは、多方向入力装置101が組み立てられた際には、第1連動部材4を回動可能に支持する。また、凹曲部214aの一部は、操作部材3に対して押圧操作が行われた場合に、第1連動部材4の上下方向の回動支点として機能する。
同様にして、支持片215及び支持片216の上端部には、図6(c)に示すように、それぞれ上方側に開口した円弧形状を有する凹曲部215a及び凹曲部216aが設けられており、これらの凹曲部215a及び凹曲部216aは、多方向入力装置101が組み立てられた際には、それぞれ第2連動部材5を回動可能に支持する。また、これらの凹曲部215a及び凹曲部216aは、操作部材3に対して押圧操作が行われた場合に、第2連動部材5の下方側への移動を規制する役割を果たす。
ハウジング2の上側ケース22は、例えば、金属板材に打ち抜き加工及び折り曲げ加工を施して成形されており、図1及び図6(a)に示すように、下方側に開口した箱状に構成され、円形状の開口22kが形成された上面部221と、この上面部221の外縁部から垂下して設けられた4つの側面部222とを有している。
また、図6(a)に示すように、前方側(図1に示すY2側)に配置された側面部(以下、適宜「前面部」という)222の中央には、下方側に開口した開口部222aが形成されており、図2に示すように、この開口部222aは、位置決め部材10を収容するとともに、下側ケース21との間で位置決め部材10を挟持している。また、前面部222の下端部(図1に示すZ2側)には、一対の係合片222bが設けられており、上側ケース22と下側ケース21とが組み立てられた際には、これらの係合片222bが、下側ケース21の裏面側に折り曲げられて、上側ケース22と下側ケース21とを一体化している。なお、図1及び図6(a)においては、折り曲げられた状態の係合片222bを示している。
また、図6(a)に示すように、後方側に配置された側面部(以下、適宜「後面部」という)222の中央には、下方側に開口した開口部222cが形成されており、この開口部222cには、第1連動部材4の一端側が挿通される。また、開口部222cの側方側であって、後面部222の下端部には、一対の係合片(図示していない)設けられており、係合片222bと同様に、この一対の係合片は、下側ケース21の裏面側に折り曲げられて、上側ケース22と下側ケース21とを一体化している。
また、後面部222の所定位置には、一対のスリット222eが形成されており(図6(a)にて、右方側のスリットは不図示)、これらのスリット222eに、第1回転型可変抵抗器16の係合片166gがスナップイン係合されるようになる。また、後面部222の所定位置には、3つの位置決め孔222fが形成されており(図6(a)にて、右方側の位置決め孔は不図示)、これらの位置決め孔222fに第1回転型可変抵抗器16の位置決め片166tが挿入されるようになる。
また、図6(a)に示すように、右方側に配置された側面部(以下、適宜「右側面部」という)222の中央には、下方側に開口した開口部222gが形成されており、この開口部222gは、第2連動部材5の一端側が挿通される。また、右側面部222の所定位置には、一対のスリット222iが形成されており、これらのスリット222iに、第2回転型可変抵抗器17の係合片167gがスナップイン係合されるようになる。
また、図6(a)に示すように、左方側に配置された側面部(右側面部と対向する左側面部)222の中央には、下方側に開口した開口部222kが形成されており、この開口部222kは、第2連動部材5の他端側が挿通されるとともに、下側ケース21の壁部217を収容可能に構成されている。
ハウジング2の位置決め部材10は、図1及び図6(b)に示すように、上下方向に延在し長方形状を有している板状部10Aと、この板状部10Aの下端部に設けられた一対の脚部10Bと、を有して構成される。
位置決め部材10の板状部10Aには、図6(b)に示すように、その上端部中央に、後方側(図6に示すY1側)に突出し上方側(図6に示すZ1側)に屈曲する突出片10tが設けられているとともに、その下端部に、下方側に開口した円弧形状を有する切欠部10rが形成されている。
位置決め部材10の一対の脚部10Bには、図6(b)に示すように、板状部10Aの下端部から前方側(図6に示すY2側)に延出する台座部10fが設けられており、多方向入力装置101が組み立てられた際には、図2に示すように、この台座部10fは、プッシュスイッチSW8の上面を押えている。また、一対の脚部10Bには、板状部10Aよりも後方側の位置で上下に延在する一対の係合凸部10k(図6(b)にて、左方側の係合片は不図示)が設けられている。この係合凸部10kと前述した突出片10tは、多方向入力装置101が組み立てられた際には、上側ケース22と係合される。これにより、下側ケース21に対して上側ケース22を取り付けるだけで、プッシュスイッチSW8を介して位置決め部材10が保持されることから、複雑な作業工程を必要とすることなく位置決め部材10を下側ケース21及び上側ケース22と一体化することが可能となる。
多方向入力装置101の操作部材3は、例えば、絶縁性の合成樹脂材料を用いて成形されており、図1に示すように、円筒形状の基体部13と、この基体部13の上端部から上方側に突出する操作軸23と、基体部13の外周面から側方側に突出する一対の軸支部33と、を有して構成されている。
操作部材3の基体部13の中心部には、図5に示すように、下方(図5に示すZ2方向)延在した支柱部312が設けられており、多方向入力装置101が組み立てられた際には、この支柱部312は、復帰機構9の駆動体29に挿通されている。また、多方向入力装置101が組み立てられた際には、軸支部33は、図5に示すように、第1連動部材4の挿通孔4aに挿通されて支持されるとともに、操作軸23は、上側ケース22の開口22kから露出され、この操作軸23により傾倒操作を含む入力操作が可能になる。なお、この操作軸23を直接操作して入力操作を行う構成でも良いが、この操作軸23に操作部(図示していない)を取り付けて、操作部を操作して入力操作を行う構成でも良い。
多方向入力装置101の第1連動部材4は、例えば、ナイロン樹脂等の合成樹脂材料を用いて成形されており、図1に示すように、対向して配置される長尺の一対の側腕部14と、これらの側腕部14の両端部同士を連結する連結部24と、を有して構成されている。そして、図5に示すように、これらの側腕部14及び連結部24で囲まれた内側に、操作部材3の基体部13が挿入され、前述したように、第1連動部材4の側腕部14に形成された挿通孔4aに、操作部材3の軸支部33が挿通されて、操作部材3を支持するようになる。
また、第1連動部材4の連結部24の後方側には、図1及び図4(b)に示すように、多方向入力装置101の後方側に向けて突出した連結突部24tが設けられている。この連結突部24tは、多方向入力装置101が組み立てられた際には、下側ケース21の支持片214の凹曲部214aに回動可能に支持されるとともに、図4(b)に示すように、第1回転型可変抵抗器16と連結されて、操作部材3の傾動動作に伴う第1連動部材4の回動を第1回転型可変抵抗器16に伝達している。
また、第1連動部材4の連結部24の前方側には、図1、図2及び図3に示すように、多方向入力装置101の前方側に向けて突出した押圧部24pが設けられている。この押圧部24pは、多方向入力装置101が組み立てられた際には、プッシュスイッチSW8の上方側に配置され、操作部材3に対して押圧操作が行われた場合に、第1連動部材4が下方に回動することにともなって、プッシュスイッチSW8を駆動するようになる。このようにして、第1連動部材4は、ハウジング2に保持された状態で、操作部材3の傾倒操作に応じて第1の軸線方向DR1(図4(a)に示すY方向)を中心として回動する。つまり、図7(a)の例に示すように、操作部材3は、X方向に傾倒するようになる。また、第1連動部材4は、操作部材3の押圧操作に応じて連結突部24tを回動支点として上下方向(図7(a)に示すZ方向)にも回動するようになっている。
多方向入力装置101の第2連動部材5は、例えば、ナイロン樹脂等の合成樹脂材料を用いて成形されており、図1に示すように、一対の側部52A及び側部52Bと、一対の側部52(52A、52B)の一端側から上方側に向かってアーチ状に湾曲形成された1対の桟部53と、を有して構成されている。また、この対向する桟部53の間には、アーチ状部分の長手方向に沿って細長く形成された長孔53kが形成されている。この長孔53kは、操作部材3の操作軸23が当接状態で挿通可能な寸法に設けられている。
第2連動部材5の側部52Aの下面は、円弧形状を有しており、多方向入力装置101が組み立てられた際には、図5に示すように、下側ケース21の支持片216の凹曲部216a上に配置され、回動可能に支持される。また、第2連動部材5の側部52Aには、断面が長方形状の連結凸部52aが設けられており、この連結凸部52aは、図4(a)に示すように、第2回転型可変抵抗器17と連結されて、操作部材3の傾動動作に伴う第2連動部材5の回動を第2回転型可変抵抗器17に伝達している。
一方、第2連動部材5の反対側の側部52Bには、図1、図3及び図5に示すように、円形状の突出部52bが設けられており、この突出部52bは、多方向入力装置101が組み立てられた際には、下側ケース21の支持片215の凹曲部215aに回動可能に支持される。このようにして、第2連動部材5は、ハウジング2に保持された状態で、操作部材3の傾倒操作に応じて第2の軸線方向DR2(図4(b)に示すX方向)を中心として回動する。つまり、図7(b)の例に示すように、操作部材3は、Y方向に傾倒するようになる。なお、前述した第1の軸線方向DR1と第2の軸線方向DR2とは直交しており、上述した第1連動部材4と第2連動部材5は、軸線方向(第1の軸線方向DR1と第2の軸線方向DR2)が互いに直交するように延在してハウジング2に保持された状態で、操作部材3の傾倒操作に応じて回動するようになる。この2方向の回動動作が可能になるので、この回動動作を組み合わせて、本考案の第1実施形態の多方向入力装置101は、多方向への操作が可能となる。
多方向入力装置101の第1回転型可変抵抗器16は、第1連動部材4と連結され、その回動動作を検出しており、図1に示すように、第1連動部材4が係合する第1摺動子受け136と、第1摺動子受け136に保持された第1摺動子146と、第1摺動子146が摺接する抵抗体パターンが形成された第1基板156と、第1基板156を保持し第1摺動子受け136の少なくとも一部を収容する第1ケース166と、を有して構成される。
以下、第1回転型可変抵抗器16について詳細に説明する。図8は、本考案の第1実施形態の多方向入力装置を説明する図であって、第1回転型可変抵抗器16の分解斜視図である。図9は、本考案の第1実施形態の多方向入力装置を説明する図であって、図8に示す第1回転型可変抵抗器16をY1側から見た分解斜視図である。図10は、本考案の第1実施形態に係わる第1回転型可変抵抗器16を説明する図であって、図10(a)は、第1摺動子受け136を省略した第1回転型可変抵抗器16の斜視図であって、図10(b)は、図10(a)に示す第1回転型可変抵抗器16をY1側から見た斜視図である。図11は、本考案の第1実施形態に係わる第1回転型可変抵抗器16を説明する図であって、図11(a)は、第1摺動子受け136の斜視図であって、図11(b)は、図11(a)に示す第1摺動子受け136をY1側から見た斜視図である。
第1回転型可変抵抗器16の第1摺動子受け136は、例えば、絶縁性の合成樹脂材料を用いて成形されており、図8、図9及び図11に示すように、円板形状を有する基部136bと、この基部136bの中央から後方側(図9に示すY1側)に突出して設けられた軸部136jと、を含んで構成されている。
第1摺動子受け136の基部136bの前面には、図8及び図11(a)に示すように、円環形状を有し基部136bの前面から僅かに前方側に突出した突設部136tが設けられており、多方向入力装置101が組み立てられた際には、この突設部136tは、上側ケース22(より具体的には、後面部222)の外側面に当接可能に構成されている。このように、本考案の第1実施形態に係る多方向入力装置101では、ハウジング2(上側ケース22)の外側面と当接可能な突設部136tが第1摺動子受け136の基部136bに設けられることから、プッシュスイッチSW8を駆動する際に、摩擦等によって第1摺動子受け136に傾くような力が作用する場合においても、突設部136tがハウジング2の外側面に当接して第1摺動子受け136の傾きを抑制できるので、第1回転型可変抵抗器16の出力精度を安定させることが可能となる。
また、第1摺動子受け136の基部136bの外周には、図8及び図9に示すように、アーチ状の第1弾性腕部196が設けられており、この第1弾性腕部196は、両端部が第1摺動子受け136の基部136bに連結されて、一体に形成されている。これにより、第1弾性腕部196の両端を確実に支えることとなり、図8及び図9に示すZ1方向からの力を受けた際に、この第1弾性腕部196が安定してZ方向に弾性変形できるようになる。
また、第1弾性腕部196の中央部には、上方(図8に示すZ1方向)に延出した第1当接部196tが設けられており、この第1当接部196tの先端は平坦部(平坦形状)となっている。
また、第1摺動子受け136の基部136bの中央には、第1連動部材4の一端部である連結突部24tの一部が係合する第1孔部136hが設けられており、図8及び図11(a)に示すように、第1孔部136h内には、前後方向に延在する第1弾性片136pが設けられている。この第1弾性片136pは、図9及び図11(b)に示すように、軸部136jの先端部(後端部)に設けられた連結部136aで軸部136jの外周面と連結されており、連結部136aを基端部とする一方、図8及び図11(a)に示すように、先端部(自由端部)を前方側(図8に示すY2側)に延出させた状態となっている。すなわち、第1弾性片136pは、軸部136jに片持ち状に形成され、第1連動部材4の一端部が挿通される側が自由端部を構成している。そして、多方向入力装置101が組み立てられた際には、第1弾性片136pが第1連動部材4の連結突部24tの一部と当接して、連結突部24tの一部を付勢するようになる。つまり、基部136bの第1孔部136h内に設けられた第1弾性片136pにより、第1連動部材4の一端部に第1摺動子受け136が弾性保持されるようになる。
これにより、第1連動部材4と第1摺動子受け136のクリアランス(ガタ)を抑えることができ、第1連動部材4の回動に応じて、第1摺動子受け136が遅れることなく回動することができる。このことにより、精度の良い出力を第1回転型可変抵抗器16から出すことができ、より出力精度の良い多方向入力装置101を提供することができる。
第1回転型可変抵抗器16の第1摺動子146は、導電性を有する金属板材に打ち抜き加工及び折り曲げ加工を施して形成されており、図8、図9及び図10(a)に示すように、円環形状を有する円環形状部146sと、この円環形状部146sの上方側に設けられた弾接部146fと、円環形状部146sの開口部146k内に設けられた一対の摺接片146rとを含んで構成されている。弾接部146f及び摺接片146rは、円環形状部146sから僅かに後方側に延出して設けられ、それぞれ第1基板156の抵抗体パターン及び集電パターンに摺接可能に構成されている。
第1回転型可変抵抗器16の第1基板156は、例えば、ガラスエポキシ材料で構成されており、図8及び図10に示すように、第1ケース166と一体化されている。また、第1基板156の中央には、図8、図9及び図10(b)に示すように、第1摺動子受け136の軸部136jが挿通される円形状の貫通孔156kが形成されている。また、第1基板156の第1摺動子146側であって貫通孔156kの周囲には、抵抗体パターンと集電パターンとが設けられている。この抵抗体パターンは、例えば、カーボンインクを塗布、乾燥させたカーボン層で構成され、集電パターンは、例えば、銀インクを塗布、乾燥させた銀印刷層にカーボン層を重ねて構成されている。
また、第1基板156には、抵抗体パターンの両端部と導通して構成され、抵抗体パターンに電圧を印加可能な一対の端子176と、集電パターンと導通して構成され、電気信号(検出電圧)を外部出力する端子186とが設けられている。これらの端子176及び端子186は、第1基板156と一体化される第1ケース166の下方側に導出され、多方向入力装置101が実装される基板に接続される。なお、第1基板156に設けられる抵抗体パターン及び集電パターン、端子176及び端子186の構成については、これらに限定されるものではなく適宜変更が可能である。
第1回転型可変抵抗器16の第1ケース166は、例えば、絶縁性の合成樹脂材料を用いて成形されており、図8ないし図10に示すように、前方側(第1連動部材4が挿通される側)に開口した側壁部166wを有する箱状に形成されているとともに、第1ケース166の中央には、貫通孔166kが設けられている。この貫通孔166kには、多方向入力装置101が組み立てられた際に、第1連動部材4の連結突部24tの一部が挿通される。
また、第1ケース166の側壁部166wの側面には、一対の係合片166gが設けられており、これらの係合片166gは、上側ケース22に対する第1回転型可変抵抗器16の取付けに利用される。より具体的には、上側ケース22の後面部222に形成されたスリット222e(図6(a)を参照)に、この係合片166gをスナップイン係合して、上側ケース22に第1回転型可変抵抗器16を取り付けるようにしている。また、第1ケース166の側壁部166wの前面には、複数の位置決め片166tが設けられており、これらの位置決め片166tは、上側ケース22に対する第1回転型可変抵抗器16の位置決めに利用される。より具体的には、上側ケース22の後面部222に形成された位置決め孔222f(図6(a)を参照)に、この位置決め片166tを挿通して、上側ケース22に対する第1回転型可変抵抗器16の位置決めを行っている。
また、第1ケース166の側壁部166wの内周面は、図8及び図10(a)に示すように、円弧状に形成されており、第1弾性腕部196の第1当接部196tに対応する側の側壁部166wの内周面には、平面形状(平面部)の第1位置決め部166sが設けられている。この第1位置決め部166sは、多方向入力装置101が組み立てられた際に、初期状態において、第1弾性腕部196の第1当接部196tと当接するようになっている。これにより、第1位置決め部166sが、第1当接部196tの平坦部と対応した平面部となっている。
次に、多方向入力装置101の第2回転型可変抵抗器17について説明するが、第2回転型可変抵抗器17は、第1回転型可変抵抗器16と共通する構成を有するため、その詳細な説明は省略する。図12は、本考案の第1実施形態の多方向入力装置を説明する図であって、図1に示す第2回転型可変抵抗器17をX2側から見た分解斜視図である。
第2回転型可変抵抗器17は、第2連動部材5と連結され、その回動動作を検出しており、図1及び図12に示すように、第2連動部材5が係合する第2摺動子受け137と、第2摺動子受け137に保持された第2摺動子147と、第2摺動子147が摺接する抵抗体パターンが形成された第2基板157と、第2基板157を保持し第2摺動子受け137の少なくとも一部を収容する第2ケース167と、を有して構成される。これらの第2摺動子受け137、第2摺動子147、第2基板157及び第2ケース167は、それぞれ第1回転型可変抵抗器16の第1摺動子受け136、第1摺動子146、第1基板156及び第1ケース166と同様の構成を有する。以下においては、説明の便宜上、第2摺動子受け137、第2摺動子147、第2基板157及び第2ケース167の構成部分の符号に関し、第1摺動子受け136、第1摺動子146、第1基板156及び第1ケース166の構成部分の符号の数字の末尾の「6」を「7」に置換して説明に使用するものとする。また、別の構成についても同様である。
第2回転型可変抵抗器17の第2摺動子受け137は、図1に示すように、円板形状を有する基部137bと、この基部137bの中央から後方側(図1に示すX1側)に突出して設けられた軸部137jと、を含んで構成されている。
第2摺動子受け137の基部137bの外周にはアーチ状の第2弾性腕部197が設けられており、この第2弾性腕部197は、両端部が第2摺動子受け137の基部137bに連結されて、一体に形成されている。これにより、第2弾性腕部197の両端を確実に支えることとなり、図1に示すZ1方向からの力を受けた際に、この第2弾性腕部197が安定してZ方向に弾性変形できるようになる。
また、第2弾性腕部197の中央部には、上方(図1に示すZ1方向)に延出した第2当接部197tが設けられており、この第2当接部197tの先端は平坦部(平坦形状)となっている。
また、第2摺動子受け137の基部137bの中央には、第2連動部材5の一端部である連結凸部52aの一部が係合する第2孔部137hが設けられており、第2孔部137h内には、前後方向に延在する第2弾性片137pが設けられている。そして、多方向入力装置101が組み立てられた際には、第2弾性片137pが第2連動部材5の連結凸部52aの一部と当接して、連結凸部52aの一部を付勢するようになる。つまり、基部137bの第2孔部137h内に設けられた第2弾性片137pにより、第2連動部材5の一端部に第2摺動子受け137が弾性保持されるようになる。
これにより、第2連動部材5と第2摺動子受け137のクリアランス(ガタ)を抑えることができ、第2連動部材5の回動に応じて、第2摺動子受け137が遅れることなく回動することができる。このことにより、精度の良い出力を第2回転型可変抵抗器17から出すことができ、より出力精度の良い多方向入力装置101を提供することができる。
第2回転型可変抵抗器17の第2摺動子147は、弾接部147f及び摺接片147rを第2基板157側に向けて、弾接部147f及び摺接片147rが第2基板157の抵抗体パターン及び集電パターンを摺接するように構成されている。
第2回転型可変抵抗器17の第2基板157は、第2ケース167と一体化されており、第2基板157の中央には、第2摺動子受け137の軸部137jが挿通される円形状の貫通孔157kが形成されているとともに、抵抗体パターンと集電パターンとが設けられている。また、第2基板157には、抵抗体パターンの両端部と導通して構成され、抵抗体パターンに電圧を印加可能な一対の端子177と、集電パターンと導通して構成され、電気信号(検出電圧)を外部出力する端子187とが設けられている。これらの端子177及び端子187は、第2基板157と一体化される第2ケース167の下方側に導出され、多方向入力装置101が実装される基板に接続される。
第2回転型可変抵抗器17の第2ケース167は、前方側(第2連動部材5が挿通される側)に開口した側壁部167wを有する箱状に形成されているとともに、第2ケース167の中央には、貫通孔167kが設けられている。この貫通孔167kには、多方向入力装置101が組み立てられた際に、第2連動部材5の連結凸部52aの一部が挿通される。
また、第2ケース167の側壁部167wの内周面は、円弧状に形成されており、第2弾性腕部197の第2当接部197tに対応する側の側壁部167wの内周面には、平面形状(平面部)の第2位置決め部167sが設けられている。この第2位置決め部167sは、多方向入力装置101が組み立てられた際に、初期状態において、第2弾性腕部197の第2当接部197tと当接するようになっている。これにより、第2位置決め部167sが、第2当接部197t平坦部と対応した平面部となっている。
多方向入力装置101の復帰機構9は、図1に示すように、付勢部材を構成するコイルばね19と、付勢部材により駆動される駆動体29とから構成される。復帰機構9のコイルばね19は、操作部材3の基体部13に設けられた収容部311(図5を参照)に収容される外径寸法を有するとともに、駆動体29の小径部29b(図5を参照)を収容可能な内径寸法を有している。また、コイルばね19は、操作部材3を操作前の初期状態に復帰させるとともに操作部材3を介して第1連動部材4及び第2連動部材5を初期状態に復帰させる付勢力を提供する。
復帰機構9の駆動体29は、図1に示すように、円盤形状部29pと、この円盤形状部29pの上面から突出する円筒形状部29qとを有して構成され、駆動体29の円盤形状部29pの下面には、傾斜を有した球面形状部29s(図5を参照)が設けられている。この球面形状部29sは、操作部材3の傾動動作を許容するとともに、操作部材3が傾動動作した場合において、コイルばね19の付勢力により下側ケース21の底面部211に付勢されることで、駆動体29(これに連結された操作部材3)を初期位置に復帰させる役割を果たしている。また、駆動体29には、図5に示すように、上下方向に延在し円盤形状部29p及び円筒形状部29qを貫通した貫通穴29hが形成されており、この貫通穴29hは、操作部材3の基体部13に設けられた支柱部312が挿通されている。
多方向入力装置101のプッシュスイッチSW8は、立方体形状を有する筐体18と、この筐体18の上面から一部露出した状態で配置される押圧部であるスイッチ部38と、筐体18内に収容されるスイッチ回路に接続される端子部88とを有して構成される。そして、プッシュスイッチSW8は、下側ケース21のスイッチ載置部213に載置され、プッシュスイッチSW8のスイッチ部38は、多方向入力装置101が組み立てられた際には、図2に示すように、第1連動部材4の押圧部24pの下方側に配設され、操作部材3に対して押圧操作が行われた場合に、このスイッチ部38が押されるようになる。これにより、多方向入力装置101が実装される基板に接続され端子部88を介して、操作部材3に対する押圧操作に応じた信号が外部に出力されるようになる。
最後に、操作部材3が傾倒操作された際の第1回転型可変抵抗器16及び第2回転型可変抵抗器17の動作について説明する。なお、前述したように、第2回転型可変抵抗器17は、第1回転型可変抵抗器16と共通する構成を有するため、その詳細な説明は省略し、第1回転型可変抵抗器16を例にして説明する。図13は、本考案の第1実施形態に係わる多方向入力装置の動作を説明する図であって、図13(a)は、初期状態における第1回転型可変抵抗器16の背面図であり、図13(b)は、操作部材3がX2側に傾倒された際の第1回転型可変抵抗器16の背面図であり、図13(c)は、操作部材3がX1側に傾倒された際の第1回転型可変抵抗器16の背面図である。図13は、説明を容易にするため、端子(176、186)を省略している。なお、ここでいう初期状態とは、操作部材3が傾倒操作される前の非操作状態を指している。
先ず、図13(a)に示すように、初期状態において、第1弾性腕部196の第1当接部196tと第1ケース166の内周面の第1位置決め部166sとが、当接している。特に、本考案の第1実施形態では、第1当接部196tの先端の平坦部と第1位置決め部166sの平面部とが当接している。
次に、図13(b)に示すように、初期状態から操作部材3がX2側に傾倒操作されると、第1摺動子受け136が第1の軸線方向DR1(図4(a)を参照)を中心として、紙面に対して左回転をする。そして、その第1摺動子受け136の左回転に伴って、第1弾性腕部196の第1当接部196tと第1ケース166の内周面の第1位置決め部166sとが離れ、第1当接部196tと第1ケース166の内周面とが当接しなくなる。この際に、第1弾性腕部196にかかっていた付勢力が解放し、第1弾性腕部196の変形が無負荷状態の元に戻るようになる。
一方、図13(c)に示すように、初期状態から操作部材3がX1側に傾倒操作されると、第1摺動子受け136が第1の軸線方向DR1(図4(a)を参照)を中心として、紙面に対して右回転をする。そして、その第1摺動子受け136の右回転に伴って、同様にして、第1弾性腕部196の第1当接部196tと第1ケース166の内周面の第1位置決め部166sとが離れ、第1当接部196tと第1ケース166の内周面とが当接しなくなる。この際に、第1弾性腕部196にかかっていた付勢力が解放し、第1弾性腕部196の変形が無負荷状態の元に戻るようになる。
このようにして、操作部材3の傾倒操作に伴って、以上のような第1回転型可変抵抗器16の回動動作が行われる。これにより、図13(b)或いは図13(c)のような操作部材3の傾倒操作がされた状態から、操作部材3の傾倒操作が開放されると、復帰機構9のコイルばね19により、操作部材3を介して第1連動部材4が初期状態に復帰され、これに伴って、第1回転型可変抵抗器16も初期状態(図13(a)の状態)に戻るようになる。このため、無負荷状態であった第1弾性腕部196が第1ケース166の内周面に徐々に当接されるようになり、負荷が増しながら、最後には、第1弾性腕部196の第1当接部196tと第1ケース166の内周面の第1位置決め部166sとが当接するようになる。そして、この当接位置で操作部材3が確実に止まることとなり、例えば初期状態の位置を過ぎたような状態が起こることがない。従って、従来例2のように板ばね(925、935)を設けない構成であっても、第1連動部材4が初期状態に復帰した際に、操作部材3が初期状態の基準位置(傾倒操作前の回転位置)に自動的に補正されるようになる。
また、本考案の第1実施形態では、初期状態において、第1当接部196tの先端の平坦部と第1位置決め部166sの平面部とが当接する構成としている。このため、操作部材3が初期状態に復帰した際に、平坦部と平坦部に対応した平面部とが滑らかに当接するようになる。このことにより、クリック感触を発生させなくすることが可能である。
以上のように構成された本考案の第1実施形態の多方向入力装置101における、効果について、以下に説明する。
本考案の第1実施形態の多方向入力装置101は、初期状態において、第1当接部196tとこの第1当接部196tに当接する第1位置決め部166s、並びに第2当接部197tとこの第2当接部197tと当接する第2位置決め部167sを設けた構成としている。これにより、従来例2のように板ばね(925、935)を設けない構成であっても、第1連動部材4及び第2連動部材5が初期状態に復帰した際に、この第1当接部196tと第1位置決め部166sとが当接するとともに、第2当接部197tと第2位置決め部167sが当接するようになる。このため、この当接する位置で摺動子受け(第1摺動子受け136及び第2摺動子受け137)が確実に止まるようになり、摺動子受けが初期状態の基準位置(傾倒操作前の回転位置)に自動的に補正されるようになる。このことにより、部品点数を増やすことなく、初期状態の出力のバラツキを抑えることができる。
また、第1弾性腕部196の両端が第1摺動子受け136に連結されているとともに、第2弾性腕部197の両端が第2摺動子受け137に連結されているので、第1弾性腕部196及び第2弾性腕部197の両端を確実に支えることとなる。このことにより、第1摺動子受け136及び第2摺動子受け137の回転方向に左右されず、第1弾性腕部196及び第2弾性腕部197を安定して保持することができる。
また、初期状態において、第1当接部196tの先端の平坦部と第1位置決め部166sの平面部とが当接するとともに、第2当接部197tの先端の平坦部と第2位置決め部167sの平面部とが当接する構成としている。このため、操作部材3が初期状態に復帰した際に、平坦部と平坦部に対応した平面部とが滑らかに当接するようになる。このことにより、クリック感触を発生させなくすることが可能である。
また、第1弾性片136pにより、第1連動部材4の一端部に第1摺動子受け136を弾性保持するとともに、第2弾性片137pにより、第2連動部材5の一端部に第2摺動子受け137を弾性保持する構成としている。これにより、第1連動部材4と第1摺動子受け136のクリアランス(ガタ)を抑えることができるとともに、第2連動部材5と第2摺動子受け137のクリアランス(ガタ)を抑えることができる。このため、第1連動部材4及び第2連動部材5の回動に応じて、第1摺動子受け136及び第2摺動子受け137が遅れることなく回動することができる。このことにより、精度の良い出力を第1回転型可変抵抗器16及び第2回転型可変抵抗器17から出すことができ、より出力精度の良い多方向入力装置101を提供することができる。
[第2実施形態]
図14は、本考案の第2実施形態の多方向入力装置102を説明する分解斜視図である。図15は、本考案の第2実施形態の多方向入力装置102を説明する斜視図である。また、第2実施形態の多方向入力装置102は、第1実施形態に対し、第1回転型可変抵抗器56及び第2回転型可変抵抗器57の構成が異なる。なお、第1実施形態と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明は省略する。
本考案の第2実施形態の多方向入力装置102は、図14及び図15に示すように、開口22kを有した箱状のハウジング2と、多方向入力装置102の上下方向に延在する操作部材3と、操作部材3の傾動操作に応じて回動する第1連動部材4及び第2連動部材5と、第1連動部材4の回動動作を検出する第1回転型可変抵抗器56と、第2連動部材5の回動動作を検出する第2回転型可変抵抗器57と、操作部材3を介して第1連動部材4及び第2連動部材5を初期状態に復帰させる復帰機構9と、を備えて構成される。また、本考案の第2実施形態の多方向入力装置102には、操作部材3に対する押圧操作に応じて駆動されるプッシュスイッチSW8を備えている。このように構成された多方向入力装置102に係わる第1連動部材4と第2連動部材5は、軸線方向(第1の軸線方向DR1と第2の軸線方向DR2)が互いに直交するように延在してハウジング2に保持された状態で、操作部材3の傾倒操作に応じて回動するようになっている。これにより、本考案の第2実施形態の多方向入力装置102は、この2方向(第1の軸線方向DR1と第2の軸線方向DR2)の回動動作が可能になるので、この回動動作を組み合わせて、多方向への操作が可能となっている。なお、ここでいう初期状態とは、操作部材3が傾倒操作される前の非操作状態を指している。
ここで、本考案の第2実施形態の多方向入力装置102を構成している、ハウジング2と操作部材3と第1連動部材4及び第2連動部材5と復帰機構9とプッシュスイッチSW8については、本考案の第1実施形態の多方向入力装置101と構成が同じなので、説明を省略する。
図16は、本考案の第2実施形態の多方向入力装置102を説明する図であって、第1回転型可変抵抗器56の分解斜視図である。図17は、本考案の第2実施形態の多方向入力装置102を説明する図であって、図16に示す第1回転型可変抵抗器56をY1側から見た分解斜視図である。図18は、本考案の第2実施形態に係わる第1回転型可変抵抗器56を説明する図であって、図18(a)は、第1摺動子受け536を省略した第1回転型可変抵抗器56の斜視図であって、図18(b)は、図18(a)に示す第1回転型可変抵抗器56をY1側から見た斜視図である。図19は、本考案の第2実施形態に係わる第1回転型可変抵抗器56を説明する図であって、図19(a)は、第1摺動子受け536の斜視図であって、図19(b)は、図19(a)に示す第1摺動子受け536をY1側から見た斜視図である。図21は、本考案の第2実施形態に係わる多方向入力装置の動作を説明する図であって、図21(a)は、初期状態における第1回転型可変抵抗器56の背面図であり、図21(b)は、操作部材がY1側に傾倒された際の第1回転型可変抵抗器56の背面図であり、図21(c)は、操作部材がY2側に傾倒された際の第1回転型可変抵抗器56の背面図でありである。
多方向入力装置102の第1回転型可変抵抗器56は、第1連動部材4と連結され、その回動動作を検出しており、図16に示すように、第1連動部材4が係合する第1摺動子受け536と、第1摺動子受け536に保持された第1摺動子546と、第1摺動子546が摺接する抵抗体パターンが形成された第1基板556と、第1基板556を保持し第1摺動子受け536の少なくとも一部を収容する第1ケース566と、を有して構成される。
第1回転型可変抵抗器56の第1摺動子受け536は、例えば、絶縁性の合成樹脂材料を用いて成形されており、図16、図17及び図19に示すように、円板形状を有する基部536bと、この基部536bの中央から後方側(図17に示すY1側)に突出して設けられた軸部536jと、を含んで構成されている。
第1摺動子受け536の基部536bの前面には、図16及び図19(a)に示すように、円環形状を有し基部536bの前面から僅かに前方側に突出した突設部536tが設けられており、多方向入力装置102が組み立てられた際には、この突設部536tは、上側ケース22(より具体的には、後面部222)の外側面に当接可能に構成されている。このように、本考案の第2実施形態に係る多方向入力装置102では、ハウジング2(上側ケース22)の外側面と当接可能な突設部536tが第1摺動子受け536の基部536bに設けられることから、プッシュスイッチSW8を駆動する際に、摩擦等によって第1摺動子受け536に傾くような力が作用する場合においても、突設部536tがハウジング2の外側面に当接して第1摺動子受け536の傾きを抑制できるので、第1回転型可変抵抗器56の出力精度を安定させることが可能となる。
また、第1摺動子受け536の基部536bの外周には、図16及び図17に示すように、アーチ状の第1弾性腕部596が設けられており、この第1弾性腕部596は、両端部が第1摺動子受け536の基部536bに連結されて、一体に形成されている。これにより、第1弾性腕部596の両端を確実に支えることとなり、図16及び図17に示すZ1方向からの力を受けた際に、この第1弾性腕部596が安定してZ方向に弾性変形できるようになる。
また、第1弾性腕部596の中央部には、上方(図16に示すZ1方向)に延出した第1当接部596tが設けられており、この第1当接部596tの先端は凸部(凸状形状)となっている。
また、第1摺動子受け536の基部536bの中央には、第1連動部材4の一端部である連結突部24tの一部が係合する第1孔部536hが設けられており、図16及び図19(a)に示すように、第1孔部536h内には、前後方向に延在する第1弾性片536pが設けられている。この第1弾性片536pは、図17及び図19(b)に示すように、軸部536jの先端部(後端部)に設けられた連結部536aで軸部536jの外周面と連結されており、連結部536aを基端部とする一方、図16及び図19(a)に示すように、先端部(自由端部)を前方側(図16に示すY2側)に延出させた状態となっている。すなわち、第1弾性片536pは、軸部536jに片持ち状に形成され、第1連動部材4の一端部が挿通される側が自由端部を構成している。そして、多方向入力装置102が組み立てられた際には、第1弾性片536pが第1連動部材4の連結突部24tの一部と当接して、連結突部24tの一部を付勢するようになる。つまり、基部536bの第1孔部536h内に設けられた第1弾性片536pにより、第1連動部材4の一端部に第1摺動子受け536が弾性保持されるようになる。
これにより、第1連動部材4と第1摺動子受け536のクリアランス(ガタ)を抑えることができ、第1連動部材4の回動に応じて、第1摺動子受け536が遅れることなく回動することができる。このことにより、精度の良い出力を第1回転型可変抵抗器56から出すことができ、より出力精度の良い多方向入力装置102を提供することができる。
第1回転型可変抵抗器56の第1摺動子546は、導電性を有する金属板材に打ち抜き加工及び折り曲げ加工を施して形成されており、図16、図17及び図18(a)に示すように、円環形状を有する円環形状部546sと、この円環形状部546sの上方側に設けられた弾接部546fと、円環形状部546sの開口部546k内に設けられた一対の摺接片546rとを含んで構成されている。弾接部546f及び摺接片546rは、円環形状部546sから僅かに後方側に延出して設けられ、それぞれ第1基板556の抵抗体パターン及び集電パターンに摺接可能に構成されている。
第1回転型可変抵抗器56の第1基板556は、例えば、ガラスエポキシ材料で構成されており、図16及び図18に示すように、第1ケース566と一体化されている。また、第1基板556の中央には、図16、図17及び図18(b)に示すように、第1摺動子受け536の軸部536jが挿通される円形状の貫通孔556kが形成されている。また、第1基板556の第1摺動子546側であって貫通孔556kの周囲には、抵抗体パターンと集電パターンとが設けられている。この抵抗体パターンは、例えば、カーボンインクを塗布、乾燥させたカーボン層で構成され、集電パターンは、例えば、銀インクを塗布、乾燥させた銀印刷層にカーボン層を重ねて構成されている。
また、第1基板556には、抵抗体パターンの両端部と導通して構成され、抵抗体パターンに電圧を印加可能な一対の端子576と、集電パターンと導通して構成され、電気信号(検出電圧)を外部出力する端子586とが設けられている。これらの端子576及び端子586は、第1基板556と一体化される第1ケース566の下方側に導出され、多方向入力装置102が実装される基板に接続される。なお、第1基板556に設けられる抵抗体パターン、端子576及び端子586の構成については、これらに限定されるものではなく適宜変更が可能である。
第1回転型可変抵抗器56の第1ケース566は、例えば、絶縁性の合成樹脂材料を用いて成形されており、図16ないし図18に示すように、前方側(第1連動部材4が挿通される側)に開口した側壁部566wを有する箱状に形成されているとともに、第1ケース566の中央には、貫通孔566kが設けられている。この貫通孔566kには、多方向入力装置102が組み立てられた際に、第1連動部材4の連結突部24tの一部が挿通される。
また、第1ケース566の側壁部566wの側面には、一対の係合片566gが設けられており、これらの係合片566gは、上側ケース22に対する第1回転型可変抵抗器56の取付けに利用される。より具体的には、上側ケース22の後面部222に形成されたスリット222e(図6(a)を参照)に、この係合片566gをスナップイン係合して、上側ケース22に第1回転型可変抵抗器56を取り付けるようにしている。また、第1ケース566の側壁部566wの前面には、複数の位置決め片566tが設けられており、これらの位置決め片566tは、上側ケース22に対する第1回転型可変抵抗器56の位置決めに利用される。より具体的には、上側ケース22の後面部222に形成された位置決め孔222f(図6(a)を参照)に、この位置決め片566tを挿通して、上側ケース22に対する第1回転型可変抵抗器56の位置決めを行っている。
また、第1ケース566の側壁部566wの内周面は、図16及び図18(a)に示すように、円弧状に形成されており、第1弾性腕部596の第1当接部596tに対応する側の側壁部566wの内周面には、凹形状の凹部からなる第1位置決め部566sが設けられている。この第1位置決め部566sは、多方向入力装置102が組み立てられた際に、初期状態において、第1弾性腕部596の第1当接部596tの凸部とこの凹部とが係合するようになっている。これにより、この初期状態の位置で、第1摺動子受け536と第1ケース566とが係止されるようになる。
次に、多方向入力装置102の第2回転型可変抵抗器57について説明するが、第2回転型可変抵抗器57は、第1回転型可変抵抗器56と共通する構成を有するため、その詳細な説明は省略する。図20は、本考案の第2実施形態の多方向入力装置を説明する図であって、図14に示す第2回転型可変抵抗器57をX2側から見た分解斜視図である。
第2回転型可変抵抗器57は、第2連動部材5と連結され、その回動動作を検出しており、図14及び図20に示すように、第2連動部材5が係合する第2摺動子受け537と、第2摺動子受け537に保持された第2摺動子547と、第2摺動子547が摺接する抵抗体パターンが形成された第2基板557と、第2基板557を保持し第2摺動子受け537の少なくとも一部を収容する第2ケース567と、を有して構成される。これらの第2摺動子受け537、第2摺動子547、第2基板557及び第2ケース567は、それぞれ第1回転型可変抵抗器56の第1摺動子受け536、第1摺動子546、第1基板556及び第1ケース566と同様の構成を有する。以下においては、説明の便宜上、第2摺動子受け537、第2摺動子547、第2基板557及び第2ケース567の構成部分の符号に関し、第1摺動子受け536、第1摺動子546、第1基板556及び第1ケース566の構成部分の符号の数字の末尾の「6」を「7」に置換して説明に使用するものとする。また、別の構成についても同様である。
最後に、操作部材3が傾倒操作された際の第1回転型可変抵抗器56及び第2回転型可変抵抗器57の動作について説明するが、前述したように、第2回転型可変抵抗器57は、第1回転型可変抵抗器56と共通する構成を有するため、その詳細な説明は省略し、第1回転型可変抵抗器56を例にして説明する。図21は、本考案の第2実施形態に係わる多方向入力装置の動作を説明する図であって、図21(a)は、初期状態における第1回転型可変抵抗器56の背面図であり、図21(b)は、操作部材がX2側に傾倒された際の第1回転型可変抵抗器56の背面図であり、図21(c)は、操作部材がX1側に傾倒された際の第1回転型可変抵抗器56の背面図である。図21は、説明を容易にするため、端子(576、586)を省略している。なお、ここでいう初期状態とは、操作部材が傾倒操作される前の非操作状態を指している。
先ず、図21(a)に示すように、初期状態において、第1弾性腕部596の第1当接部596tと第1ケース566の内周面の第1位置決め部566sとが、当接している。特に、本考案の第2実施形態では、第1当接部596tの先端の凸部と第1位置決め部566sの凹部とが係合している。
次に、図21(b)に示すように、初期状態から操作部材がX2側に傾倒操作されると、第1摺動子受け536が第1の軸線方向DR1を中心として、紙面に対して左回転をする。そして、その第1摺動子受け536の左回転に伴って、第1弾性腕部596の第1当接部596tの凸部が第1ケース566の内周面の第1位置決め部566sの凹部から脱着され、第1当接部596tの凸部が第1ケース566の内周面を摺動するようになる。この際に、第1弾性腕部596には、付勢力がかかり、第1弾性腕部596が弾性変形している。
一方、図21(c)に示すように、初期状態から操作部材がX1側に傾倒操作されると、第1摺動子受け536が第1の軸線方向DR1を中心として、紙面に対して右回転をする。そして、その第1摺動子受け536の右回転に伴って、同様にして、第1弾性腕部596の第1当接部596tの凸部が第1ケース566の内周面の第1位置決め部566sの凹部から脱着され、第1当接部596tの凸部が第1ケース566の内周面を摺動するようになる。この際に、第1弾性腕部596には、付勢力がかかり、第1弾性腕部596が弾性変形している。
このようにして、操作部材3の傾倒操作に伴って、以上のような第1回転型可変抵抗器56の回動動作が行われる。これにより、図21(b)或いは図21(c)のような操作部材3の傾倒操作がされた状態から、操作部材3の傾倒操作が開放されると、復帰機構9のコイルばね19により、操作部材3を介して第1連動部材4が初期状態に復帰され、これに伴って、第1回転型可変抵抗器56も初期状態(図21(a)の状態)に戻るようになる。このため、負荷がかかっていた第1弾性腕部596が第1ケース566の内周面を摺動し、最後には、第1弾性腕部596の第1当接部596tの凸部が第1ケース566の内周面の第1位置決め部566sの凹部に係合するようになる。そして、この当接位置で操作部材3が確実に止まることとなり、例えば初期状態の位置を過ぎたような状態が起こることがなくなる。従って、従来例2のように板ばね(925、935)を設けない構成であっても、第1連動部材4が初期状態に復帰した際に、操作部材3が初期状態の基準位置(傾倒操作前の回転位置)に自動的に補正されるようになる。
また、本考案の第2実施形態では、初期状態において、第1当接部596tの凸部と第1位置決め部566sの凹部とが係合する構成としている。このため、操作部材3が初期状態に復帰した際に、第1弾性腕部596にかかっていた負荷が、凸部と凹部が嵌まり込むことによって、一瞬、開放された状態になる。このことにより、初期状態への復帰を感触で操作者に伝えることができる。
以上のように構成された本考案の第2実施形態の多方向入力装置102における、効果について、以下に説明する。
本考案の第2実施形態の多方向入力装置102は、初期状態において、第1当接部596tとこの第1当接部596tに当接する第1位置決め部566s、並びに第2当接部597tとこの第2当接部597tと当接する第2位置決め部567sを設けた構成としている。これにより、従来例2のように板ばね(925、935)を設けない構成であっても、第1連動部材4及び第2連動部材5が初期状態に復帰した際に、この第1当接部596tと第1位置決め部566sとが当接するとともに、第2当接部597tと第2位置決め部567sが当接するようになる。このため、この当接する位置で摺動子受け(第1摺動子受け536及び第2摺動子受け537)が確実に止まるようになり、摺動子受けが初期状態の基準位置(傾倒操作前の回転位置)に自動的に補正されるようになる。このことにより、部品点数を増やすことなく、初期状態の出力のバラツキを抑えることができる。
また、第1弾性腕部596の両端が第1摺動子受け536に連結されているとともに、第2弾性腕部597の両端が第2摺動子受け537に連結されているので、第1弾性腕部596及び第2弾性腕部597の両端を確実に支えることとなる。このことにより、第1摺動子受け536及び第2摺動子受け537の回転方向に左右されず、第1弾性腕部596及び第2弾性腕部597を安定して保持することができる。
また、初期状態において、第1当接部596tの凸部と第1位置決め部566sの凹部とが係合するとともに、第2当接部597tの凸部と第2位置決め部567sの凹部とが係合するので、操作部材3が初期状態に復帰した際に、この凸部と凹部とが嵌まり込むようになる。このことにより、初期状態への復帰を感触で操作者に伝えることができる。
また、第1弾性片536pにより、第1連動部材4の一端部に第1摺動子受け536を弾性保持するとともに、第2弾性片537pにより、第2連動部材5の一端部に第2摺動子受け537を弾性保持する構成としている。これにより、第1連動部材4と第1摺動子受け536のクリアランス(ガタ)を抑えることができるとともに、第2連動部材5と第2摺動子受け537のクリアランス(ガタ)を抑えることができる。このため、第1連動部材4及び第2連動部材5の回動に応じて、第1摺動子受け536及び第2摺動子受け537が遅れることなく回動することができる。このことにより、精度の良い出力を第1回転型可変抵抗器56及び第2回転型可変抵抗器57から出すことができ、より出力精度の良い多方向入力装置102を提供することができる。
なお、本考案は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば次のように変形して実施することができ、これらの実施形態も本考案の技術的範囲に属する。
<変形例1>
上記第1実施形態では、第1当接部196t及び第2当接部197tの先端に平坦部を設け、第1位置決め部166s及び第2位置決め部167sに平面部を設ける構成にしたが、第1当接部196t及び第2当接部197tに平面部を設け、第1位置決め部166s及び第2位置決め部167sに凸部を設け、その先端を平坦部にする構成でも良い。
<変形例2>
上記第2実施形態では、第1当接部596t及び第2当接部597tに凸部を設け、第1位置決め部566s及び第2位置決め部567sに凹部を設ける構成にしたが、第1当接部596t及び第2当接部597tに凹部を設け、第1位置決め部566s及び第2位置決め部567sに凸部を設ける構成にしても良い。
<変形例3>
上記実施形態では、第1弾性腕部(196、596)の両端部が第1摺動子受け(136、536)に連結されているとともに、第2弾性腕部(197、597)の両端部が第2摺動子受け(137、537)に連結されているように好適に構成したが、第1弾性腕部の片側が第1摺動子受けに連結されているとともに、第2弾性腕部の両端部が第2摺動子受けに連結されているように構成しても良い。
<変形例4>
上記実施形態では、復帰機構9の構成要素として、コイルばね19を好適に用いた構成としたが、コイルばねに限るものではなく、他の復帰機構であっても良い。
本考案は上記実施の形態に限定されず、本考案の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更することが可能である。
2 ハウジング
22k 開口
3 操作部材
23 操作軸
4 第1連動部材
5 第2連動部材
16、56 第1回転型可変抵抗器
136、536 第1摺動子受け
136h、536h 第1孔部
136p、536p 第1弾性片
146、546 第1摺動子
156、556 第1基板
166、566 第1ケース
166s、566s 第1位置決め部
196、596 第1弾性腕部
196t、596t 第1当接部
17、57 第2回転型可変抵抗器
137、537 第2摺動子受け
137h 第2孔部
137p、537p 第2弾性片
147、547 第2摺動子
157、557 第2基板
167、567 第2ケース
167s、567s 第2位置決め部
197、597 第2弾性腕部
197t、597t 第2当接部
9 復帰機構
DR1 第1の軸線方向
DR2 第2の軸線方向
SW8 プッシュスイッチ
101、102 多方向入力装置

Claims (5)

  1. 開口を有するハウジングと、
    前記開口から露出した操作軸を有して傾倒操作可能な操作部材と、
    該操作部材の傾倒操作に応じて回動するとともに軸線方向が互いに直交するように延在して前記ハウジングに保持された第1連動部材及び第2連動部材と、
    前記第1連動部材及び前記第2連動部材の回動動作をそれぞれ検出する第1回転型可変抵抗器及び第2回転型可変抵抗器と、
    前記第1連動部材及び前記第2連動部材を、前記操作部材への傾倒操作前の初期状態に復帰させる復帰機構と、を備えた多方向入力装置において、
    前記第1回転型可変抵抗器は、前記第1連動部材が係合する第1摺動子受けと、該第1摺動子受けに保持された第1摺動子と、該第1摺動子が摺接する抵抗体パターンが形成された第1基板と、該第1基板を保持し前記第1摺動子受けの少なくとも一部を収容する第1ケースと、を有し、
    前記第2回転型可変抵抗器は、前記第2連動部材が係合する第2摺動子受けと、該第2摺動子受けに保持された第2摺動子と、該第2摺動子が摺接する抵抗体パターンが形成された第2基板と、該第2基板を保持し前記第2摺動子受けの少なくとも一部を収容する第2ケースと、を有し、
    前記第1摺動子受けの外周に第1当接部を有する第1弾性腕部を一体に形成するとともに、
    前記第2摺動子受けの外周に第2当接部を有する第2弾性腕部を一体に形成し、
    前記初期状態において、前記第1当接部と当接する第1位置決め部を前記第1ケースの内周面に設けるとともに、前記第2当接部と当接する第2位置決め部を前記第2ケースの内周面に設けたことを特徴とする多方向入力装置。
  2. 前記第1弾性腕部は、両端部が前記第1摺動子受けに連結されているとともに、前記第2弾性腕部は、両端部が前記第2摺動子受けに連結されていることを特徴とする請求項1に記載の多方向入力装置。
  3. 前記第1当接部及び前記第2当接部は、先端が平坦部となっているとともに、前記第1位置決め部及び前記第2位置決め部は、前記平坦部に対応した平面部となっていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の多方向入力装置。
  4. 前記第1当接部及び前記第2当接部は凸部からなり、前記第1位置決め部及び前記第2位置決め部が前記凸部と係合する凹部からなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の多方向入力装置。
  5. 前記第1摺動子受けには、前記第1連動部材の一端部が係合する第1孔部を有するとともに、前記第1孔部内に第1弾性片が設けられており、
    前記第1弾性片により、前記第1連動部材の一端部に前記第1摺動子受けが弾性保持され、
    前記第2摺動子受けには、前記第2連動部材の一端部が係合する第2孔部を有するとともに、前記第2孔部内に第2弾性片が設けられており、
    前記第2弾性片により、前記第2連動部材の一端部に前記第2摺動子受けが弾性保持されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の多方向入力装置。
JP2013005236U 2013-09-09 2013-09-09 多方向入力装置 Expired - Fee Related JP3187325U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013005236U JP3187325U (ja) 2013-09-09 2013-09-09 多方向入力装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013005236U JP3187325U (ja) 2013-09-09 2013-09-09 多方向入力装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3187325U true JP3187325U (ja) 2013-11-21

Family

ID=50430899

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013005236U Expired - Fee Related JP3187325U (ja) 2013-09-09 2013-09-09 多方向入力装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3187325U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6621016B2 (en) Complex operation input device
US5613600A (en) Rotatively-operated electronic component with push switch
JP4487821B2 (ja) 複合操作型電子部品
JP5956917B2 (ja) 多方向入力装置
JP6228954B2 (ja) レバー装置
JP4061626B2 (ja) 回転入力装置
JP6571032B2 (ja) 多方向入力装置
JP4144242B2 (ja) 多方向操作スイッチ
JP4624306B2 (ja) 多方向入力装置
JP5611742B2 (ja) 多方向入力装置
JP3187325U (ja) 多方向入力装置
JP5878427B2 (ja) 多方向入力装置
JP2010003424A (ja) 多方向入力装置
JP5954450B1 (ja) スイッチ
JP4772755B2 (ja) 多方向入力装置
JP6049079B2 (ja) レバースイッチ
JP3300106B2 (ja) 入力装置
JP6231437B2 (ja) レバー装置
JP2009009799A (ja) 多方向入力装置
JP6067809B2 (ja) 多方向入力装置
JP6395348B2 (ja) 回転位置検出装置
US20230350448A1 (en) Human-machine interface
WO2023203885A1 (ja) 操作装置
WO2024018677A1 (ja) スイッチ装置
JP2007193958A (ja) 回転型電気部品

Legal Events

Date Code Title Description
R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 3187325

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees