JP2021158002A - 電池モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】筐体に損傷の生じることの抑制された電池モジュールを提供する。【解決手段】電池モジュールは、y方向に並ぶ複数の電池セル11と、これらの間に介在される複数の隔壁42と、複数の電池セルと複数の隔壁それぞれの収納される筐体31と、を有する。複数の隔壁それぞれの一部が筐体に形成された複数の溝部41それぞれに設けられている。【選択図】図12

Description

本明細書に記載の開示は、複数の電池セルを備える電池モジュールに関するものである。
特許文献1に示されるように、複数の単位電池がケースに収容された電池モジュールが知られている。ケースには一定の間隔をおいて複数の隔壁が一体的に連結されている。隣り合って並ぶ隔壁の間に単位電池を挿入するための空間部が形成されている。
特許第4834376号公報
特許文献1に記載の電池モジュールにおいて、単位電池が膨張すると、それに応じて隔壁が変形しようとする。これによって隔壁とケースとの連結部位に応力集中が生じ、ケース(筐体)に損傷が生じる虞がある。
本開示の目的は、筐体に損傷の生じることの抑制された電池モジュールを提供することである。
本開示の一態様による電池モジュールは、並び方向で並ぶ複数の電池セル(11)と、
複数の電池セルのうちの並び方向で隣り合って並ぶ2つの電池セルの間に介在される複数の隔壁(42)と、
複数の電池セルと複数の隔壁それぞれの収納される筐体(31)と、を有し、
筐体には複数の隔壁の一部の設けられる溝部(41)が形成されている。
これによれば、電池セル(11)の膨張や振動によって隔壁(42)が変形した際に、隔壁(42)の設けられるの筐体(31)の溝部(41)に応力集中の生じることが抑制される。そのために筐体(31)に損傷の生じることが抑制される。
なお、上記の括弧内の参照番号は、後述の実施形態に記載の構成との対応関係を示すものに過ぎず、技術的範囲を何ら制限するものではない。
電池モジュールの外観構成を示す斜視図である。 電池モジュールの外観構成を示す斜視図である。 電池モジュールの内部構成を示す分解斜視図である。 電池モジュールの内部構成を示す分解斜視図である。 筐体の上面図である。 筐体の側面図である。 電池セルの収納された筐体の上面図である。 電池セルの収納された筐体の側面図である。 隔壁を説明するための図表である。 溝部を説明するための図表である。 溝部に隔壁が設けられた状態を説明するための図表である。 筐体に収納された複数の電池セルの接続状態を説明するための上面図である。 筐体に収納された複数の電池セルの固定状態を説明するための断面図である。 隔壁の変形例を示す図表である。 溝部の変形例を示す図表である。 電池モジュールの変形例を示す斜視図である。
以下、図面を参照しながら本開示を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。
各実施形態で具体的に組み合わせが可能であることを明示している部分同士の組み合わせが可能である。また、特に組み合わせに支障が生じなければ、組み合わせが可能であることを明示していなくても、実施形態同士、実施形態と変形例、および、変形例同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1実施形態)
図1〜図13に基づいて本実施形態に係る電池モジュールを説明する。図9〜図13では説明を簡便とするために電池モジュールの構成要素を模式的に示している。
本実施形態の電池モジュールは電気自動車やプラグインハイブリッド自動車などの電動車両に適用される。また電池モジュールはモータで駆動する二輪自動車にも適用される。
以下においては互いに直交の関係にある3方向を、x方向、y方向、z方向と示す。図面においては「方向」の記載を省略して、単に、x、y、zと図示する。x方向が横方向に相当する。y方向が並び方向に相当する。
<車載電池>
図1と図2に電池モジュール100を示す。電池モジュール100は車両に複数搭載される。複数の電池モジュール100がワイヤハーネスなどによって直列接続、若しくは、並列接続される。これによって車載電源が構成されている。車載電源は車両に搭載された各種電気負荷に電力供給する機能を果たしている。なお、1つの電池モジュール100で車載電源が構成されてもよい。
電池モジュール100には車両のダクトが連結される。このダクトからは電池モジュール100の備える複数の電池セル11の温度を調整するための流体が供給される。これにより電池セル11の過度な温度変化が抑制されている。
車載電源の配置場所としては、例えば車両の前部座席下の空間、後部座席下の空間、および、後部座席とトランクルームとの間の空間などを適宜採用することができる。
<電池モジュール>
図3と図4に示すように電池モジュール100は電池スタック10、ケース30、監視部50、および、カバー70を有する。電池スタック10はケース30の収納空間に収納されている。監視部50はケース30の外部に設けられている。カバー70は監視部50を覆う態様でケース30に連結されている。
電池スタック10はy方向に並ぶ複数の電池セル11を有する。これら複数の電池セル11のy方向の並びがケース30によって保持されている。
ケース30は開口を有する筐体31と、この開口を閉塞する態様で筐体31に固定される蓋体32と、を有する。筐体31には、筐体31と蓋体32とによって構成される収納空間とその外の空間(外部空間)とを連通するための複数のスリット34gが形成されている。ダクトから供給された流体はこのスリット34gを介して収納空間に流入する。収納空間を流動した流体はこのスリット34gを介して収納空間の外に流出する。
蓋体32には、複数の電池セル11それぞれの負極端子12と正極端子13を収納空間の外に露出させるための開口が複数形成されている。蓋体32の外壁には、この開口を閉塞する態様で直列バスバ14が設けられている。直列バスバ14は、y方向に隣接して並ぶ2つの電池セル11のうちの一方の負極端子12と、他方の正極端子13とに接合される。これにより複数の電池セル11が直列バスバ14を介して電気的に直列接続されている。
直列接続された複数の電池セル11のうちの最低電位の電池セル11の負極端子12と最高電位の電池セル11の正極端子13も蓋体32の開口から露出している。この負極端子12に負極接続端子15が接続されている。この正極端子13に正極接続端子16が接続されている。図1と図2に示すようにこれら負極接続端子15と正極接続端子16それぞれの一部がカバー70の外に位置している。
また蓋体32には、複数の電池セル11の出力電圧を検出する複数の電圧検出線が設けられている。複数の電圧検出線それぞれの一端が複数の直列バスバ14、負極接続端子15、および、正極接続端子16それぞれに接続されている。複数の電圧検出線の他端はセンサコネクタにまとめられている。
さらに蓋体32には、電池スタック10の温度を検出する温度センサが設けられている。温度センサは電池スタック10を構成する複数の電池セル11のうちの少なくとも1つに接触配置されるサーミスタと、このサーミスタに一端の接続された温度検出線と、を有する。温度検出線の他端は複数の電圧検出線の他端とともにセンサコネクタにまとめられている。電圧検出線と温度検出線から、電池セル11の出力電圧と電池スタック10の温度を示す検出結果としてのアナログ信号が監視部50に入力される。
監視部50は、回路基板51、第1コネクタ52、および、第2コネクタ53を有する。回路基板51は、プリント基板、高電圧回路部、低電圧回路部、および、絶縁回路部を有する。第1コネクタ52、第2コネクタ53、高電圧回路部、低電圧回路部、および、絶縁回路部それぞれがプリント基板に搭載されている。
第1コネクタ52にワイヤハーネスを介してセンサコネクタが電気的に接続される。第2コネクタ53にワイヤハーネスを介して外部の電池ECUが電気的に接続される。
高電圧回路部は第1コネクタ52に電気的に接続されている。低電圧回路部は第2コネクタ53に電気的に接続されている。絶縁回路部は高電圧回路部と低電圧回路部を電気的に絶縁しつつ互いに信号を送受信する機能を果たしている。
高電圧回路部は監視ICチップを有する。監視ICチップはセンサ部から入力された検出結果としてのアナログ信号をデジタル信号に変換する。絶縁回路部は高電圧回路部から入力されたデジタル信号を低電圧回路部に出力する。低電圧回路部は通信用のマイコンを有する。マイコンは電池ECUとの通信によって、絶縁回路部から入力された検出結果としてのデジタル信号を電池ECUに出力する。
電池ECUは入力された電圧や温度の検出結果に基づいて複数の電池セル11それぞれのSOCの均等化を判断する。そして電池ECUはその判断に基づく均等化処理の指示を監視部50に出力する。この指示信号が低電圧回路部と絶縁回路部を介して高電圧回路部の監視ICチップに入力される。
監視ICチップには、複数の電池セル11のうちの少なくとも2つの負極端子12同士と正極端子13同士を接続することで、電池セル11を選択的に充放電するためのスイッチが内包されている。監視ICチップは、電池ECUから入力された指示にしたがってスイッチを開閉制御する。これによって複数の電池セル11の一部が個別に充放電される。この結果、複数の電池セル11のSOCが均等化される。SOCはstate of chargeの略である。
カバー70は、蓋体32の外壁とz方向で離間しつつ対向する態様でケース30に連結される。この連結によってカバー70と蓋体32との間に空間が構成されている。この空間に直列バスバ14、負極接続端子15と正極接続端子16の一部、センサ部、および、監視部50それぞれが設けられている。これらがカバー70によって覆われている。
カバー70には、蓋体32とカバー70との間の空間の外に第2コネクタ53を露出させるための開口が形成されている。この開口を介して第2コネクタ53にワイヤハーネスのコネクタが挿抜可能になっている。なおカバー70とケース30との連結としては、例えばスナップフィットを採用することができる。
<電池スタック>
上記したように電池スタック10はy方向に並ぶ複数の電池セル11を有する。電池セル11は化学反応によって起電圧を生成する二次電池である。電池セル11としては、具体的にはリチウムイオン電池、ニッケル水素二次電池、有機ラジカル電池などを採用することができる。
複数の電池セル11それぞれは、発電要素と、この発電要素を収納する金属製の電池ケースと、を有する。発電要素は負極、セパレータ、正極、および、電解液を有する。負極と正極とがセパレータを介して積層されている。これら3層が電解液で濡れている。セパレータは電子を通すが分子を通さない性質を有する。セパレータを介して負極と正極との間で電子(電流)の流れる構成になっている。
発電要素は酸化還元反応によって充放電する。そして発電要素はこの酸化還元反応によって水素などのガスを発生する。また電解液は経年劣化によってガスを発生する。このガスの発生によって電池セル11は膨張しようとする。
電池ケースはy方向の厚さが薄い扁平形状を成している。電池ケースはx方向の長さと比べてz方向の長さが短くなっている。なお、電池ケースとしては、x方向の長さと比べてz方向の長さが長い形状や、これら2方向の長さが同等の形状のものを採用することもできる。
電池ケースは四角柱形状を成している。そのために電池ケース(電池セル11)は6面を有している。電池セル11はz方向で並ぶ上面11aと下面11bを有する。電池セル11はy方向で並ぶ第1主面11cと第2主面11dを有する。電池セル11はx方向で並ぶ第1横面11eと第2横面11fを有する。
電池セル11の備える6面のうち第1主面11cと第2主面11dは他の4面よりも面積が大きくなっている。そのために電池セル11は第1主面11cと第2主面11dとがy方向に離間する態様で膨張しやすくなっている。より詳しく説明すると、電池セル11は主面におけるx方向とz方向の中点を頂点とする態様でy方向に膨張しやすくなっている。
電池セル11の上面11aに負極端子12と正極端子13が形成されている。負極端子12と正極端子13はx方向に並んでいる。負極端子12は第1横面11e側に位置している。正極端子13は第2横面11f側に位置している。
y方向で隣接して並ぶ2つの電池セル11は互いに第1主面11c同士、第2主面11d同士で対向している。これにより隣接して並ぶ2つの電池セル11のうちの一方の負極端子12と他方の正極端子13とがy方向に並んでいる。この結果、電池スタック10では、負極端子12と正極端子13とがy方向で交互に並ぶ電極端子群が2つ構成されている。
これら電極端子群に含まれる、y方向で隣り合って並ぶ負極端子12と正極端子13とが、例えば図12と図13に示すように直列バスバ14を介して電気的に接続されている。これにより電池スタック10を構成する複数の電池セル11が電気的に直列接続されている。
以上に示した電気的な接続構成により、複数の電池セル11は電位順にy方向に並んでいる。y方向に並ぶ複数の電池セル11のうちの両端の一方側に最低電位の電池セル11が位置している。y方向に並ぶ複数の電池セル11のうちの両端の他方側に最高電位の電池セル11が位置している。この負極端子12に図1に示す負極接続端子15が接続され、正極端子13に図2に示す正極接続端子16が接続される。
なお、上記したようにガスの発生によって電池セル11はy方向に膨張する。これによってy方向で隣り合って並ぶ負極端子12と正極端子13のy方向の相対位置が変位する虞がある。この変位に対応するように、直列バスバ14はy方向に変形しやすい形状を備えている。
<直列バスバ>
図12と図13に模式的に示すように直列バスバ14は、細分化して説明すると、2つの端子導電部17と、1つの連結導電部18と、を有する。y方向で離間して並ぶ2つの端子導電部17が1つの連結導電部18を介して一体的に連結されている。
端子導電部17はz方向の厚さの薄い平板形状になっている。端子導電部17の厚さは、端子導電部17と電池セル11の電極端子とのレーザ溶接時に、レーザによって電池セル11の性能が変化するほどに昇温することが避けられるように決定されている。
連結導電部18は2つの端子導電部17のうちの一方からz方向に離間する態様で延びた後、折り返して、2つの端子導電部17のうちの他方に向かってz方向に延びている。係る形状のため、連結導電部18は2つの端子導電部17の並ぶy方向に変形しやすい性質を有している。
連結導電部18の2つの端子導電部17の間の長さは、設計上、y方向における、ケース30に収納された複数の電池セル11間の隙間と、電池セル11とケース30との隙間を合わせた総長よりも長くなっている。
<ケース>
上記したようにケース30は筐体31と蓋体32を有する。筐体31と蓋体32はそれぞれ絶縁性の樹脂材料で製造される。この樹脂材料の融点は発電要素に含まれるセパレータの融点よりも高くなっている。
図5と図6に示すように筐体31はz方向に開口するとともに底を有する箱形状を成している。筐体31はz方向の厚さの薄い底壁33と、底壁33の内底面33aの縁部から環状に起立した環状壁34と、を有する。環状壁34の先端側によって筐体31の開口が区画されている。
細分化して説明すると環状壁34は、y方向で離間して並ぶ第1端壁35と第2端壁36、および、x方向で離間して並ぶ第1側壁37と第2側壁38を有する。z方向まわりの周方向で第1端壁35、第1側壁37、第2端壁36、および、第2側壁38が順に環状に連結されている。
これら4つの壁それぞれに蓋体32をボルト止めするためのボルト孔34aが形成されている。蓋体32は筐体31の開口を閉塞する態様で筐体31にボルトによって固定される。これによって収納空間が構成されている。
<端壁>
第1端壁35における収納空間の外側に、負極接続端子15とワイヤハーネスの端子とを連結固定するための負極出力端子34bがインサート成形されている。第2端壁36における収納空間の外側に、正極接続端子16とワイヤハーネスの端子とを連結固定するための正極出力端子34cがインサート成形されている。
これら出力端子はボルト軸であり、その頭部が端壁に埋め込まれている。出力端子の軸部は底壁33から筐体31の開口に向かう方向に延びている。この軸部に接続端子の端部に形成された孔が通されるとともに、ワイヤハーネスの端子に形成された孔が通される。そしてこの軸部にナットが締結される。これによって接続端子とワイヤハーネスの端子とが電気的に接続される。
図5に示すように、第1端壁35と第2端壁36それぞれの内端面34dの裏面側に剛性部39が一体的に連結されている。剛性部39は第1端壁35と第2端壁36それぞれよりも剛性の高いSUSなどの金属材料で製造されている。
剛性部39はz方向を軸方向とする筒形状を成している。剛性部39はz方向の長さがx方向の長さと比べて長い形状を成している。剛性部39はz方向において底壁33側から筐体31の開口側へ連続的に延びている。
剛性部39の外環面が筐体31の端壁を構成する絶縁性の樹脂材料で覆われている。その反面、剛性部39の内環面はこの樹脂材料で覆われず、その中空にボルトの軸部が挿入可能になっている。剛性部39の中空には、電池モジュール100を車体に連結固定するためのボルトの軸部が通される。
本実施形態では第1端壁35と第2端壁36それぞれに2つの剛性部39が一体的に連結されている。これら2つの剛性部39はx方向で離間しつつ、端壁を構成する樹脂材料で連結されている。
これら2つの剛性部39のうちの一方のx方向の位置は、上記した2つの電極端子群のうちの一方のx方向の位置と同等になっている。2つの剛性部39のうちの他方のx方向の位置は、2つの電極端子群のうちの他方のx方向の位置と同等になっている。
係る配置構成のため、y方向において、第1端壁35に連結された剛性部39と第2端壁36に連結された剛性部39との間に、複数の電池セル11それぞれの電池ケースにおける電極端子とy方向の位置の同等な部位が位置している
<側壁>
第1側壁37と第2側壁38それぞれには、収納空間側の内側面34eとその裏側の外側面34fとに開口する複数のスリット34gが形成されている。これら第1側壁37に形成されたスリット34gと第2側壁38に形成されたスリット34gとはx方向で並んでいる。そして第1側壁37と第2側壁38それぞれで複数のスリット34gが所定の間隔を空けてy方向に並んでいる。
<口部>
図2と図5に示すように筐体31は、これまでに説明した底壁33と環状壁34の他に、口部40を有する。口部40はダクトを電池モジュール100に取り付け固定するためのものである。
口部40は第1側壁37の外側面34fに形成されている。口部40はケース30の収納空間から離間する態様で外側面34fからx方向に起立している。口部40は外側面34f上で環状に延びている。口部40によって第1側壁37に形成された全てのスリット34gの外側面34f側の開口が囲まれている。この口部40によって区画される中空とダクトの供給通路とが連通する態様で、ダクトが口部40に取り付け固定される。
<溝部と隔壁>
図5に示すように筐体31の備える第1側壁37と第2側壁38それぞれの内側面34eに複数の溝部41が形成されている。ケース30は筐体31と蓋体32の他にこれら複数の溝部41それぞれに個別に設けられる複数の隔壁42を有する。隔壁42は筐体31とは別体である。隔壁42は筐体31と同一の絶縁性の樹脂材料で製造されている。
複数の溝部41それぞれは複数のスリット34gそれぞれとz方向で連なっている。複数の隔壁42はこれら複数の溝部41に個別に挿入されることで、所定の間隔を空けてy方向に並んでいる。
複数の溝部41それぞれに個別に挿入された複数の隔壁42それぞれは、x方向において第1側壁37に形成されたスリット34gと第2側壁38に形成されたスリット34gとの間に位置している。隔壁42におけるスリット34gとx方向で並ぶ部位のy方向の長さ(厚さ)は、スリット34gのy方向の長さよりも短くなっている。そのために隔壁42によってスリット34gの内側面34e側の開口の全てが閉塞されることが避けられている。スリット34gの内側面34e側の開口は隔壁42によってy方向で2つに区分けされている。
筐体31の収納空間は複数の隔壁42によって複数の配置空間に区分けされている。具体的に言えば、筐体31の収納空間は第1端壁35と隔壁42との間、y方向で隣り合って並ぶ2つの隔壁42の間、および、隔壁42と第2端壁36との間の配置空間に区画されている。これら複数の配置空間それぞれに電池セル11が設けられる。
<流通経路>
複数の電池セル11それぞれは、自身の下面11bが内底面33aに近づく態様で、上記の配置空間に設けられる。図7と図8に示すように、電池セル11が配置空間に設けられた状態で、電池セル11の上面11a側は筐体31の外に位置している。筐体31の外において、y方向で隣り合って並ぶ2つの電池セル11それぞれの主面同士が対向しつつ離間している。
これに対して、筐体31の中において、y方向で隣り合って並ぶ2つの電池セル11は1つの隔壁42を介してy方向で並んでいる。図13に示すように、電池セル11と隔壁42とがy方向で離間しつつ対向している。電池セル11と隔壁42との間に空隙が構成されている。
このy方向で隣り合って並ぶ電池セル11と隔壁42との間の空隙は、x方向において、第1側壁37に形成されたスリット34gと第2側壁38に形成されたスリット34gとの間に位置している。これら2つのスリット34gと空隙とによって、収納空間を流体が通るための流通経路が構成されている。
ダクトから供給された流体は第1側壁37に形成されたスリット34gを介して収納空間に流入する。この流体は空隙の一部を構成する電池セル11の主面を通る。これにより流体と電池セル11との間で熱交換が行われる。電池セル11と熱交換を行った流体は第2側壁38に形成されたスリット34gを介して収納空間の外に流出される。
<隔壁>
次に、隔壁42を詳説する。図9に示すように隔壁42は板部43と支持部44を有する。板部43はy方向の厚さの薄い平板形状をなしている。支持部44はy方向を長手方向として延びる延長形状をなしている。支持部44は板部43に一体的に連結されている。
板部43はy方向に並ぶ2つの介在面43aを備えている。そして板部43はx方向に並ぶ2つの横端面43bとz方向に並ぶ2つの縦端面43cを備えている。y方向周りの周方向で横端面43bと縦端面43cとが交互に並んで連結されることで、四隅が形成されている。
板部43の備える2つの介在面43aそれぞれには、y方向に局所的に突起する微小な突起部45が形成されている。突起部45はz方向において2つの縦端面43cの一方側に位置している。突起部45は2つの縦端面43cの一方側から他方側に向かって延びている。
突起部45は1つの介在面43aに2つ形成されている。2つの突起部45の一方はx方向において2つの横端面43bの一方側に位置し、他方は2つの横端面43bの他方側に位置している。
この微小な突起部45は、図13に示すように、第1端壁35と第2端壁36それぞれの収納空間側の内端面34dにも形成されている。図示しないが、突起部45は第1側壁37と第2側壁38の内側面34eにも形成されている。この突起部45はx方向に局所的に突起している。
これら複数の突起部45はz方向において内底面33a側に位置している。複数の突起部45それぞれは内底面33a側から筐体31の開口側へと向かって延びている。
板部43と環状壁34の備える4つの壁それぞれに形成された突起部45における筐体31の開口側の先端面は尖鋭化している。突起部45の先端側は筐体31の開口に近づくにしたがって先細りの形状になっている。
支持部44は板部43の四隅側それぞれに連結されている。支持部44は2つの介在面43aそれぞれの四隅側でy方向に起立している。支持部44のy方向の長さは板部43のy方向の長さよりも長くなっている。そのために支持部44のy方向の先端側の支持面44aと板部43の介在面43aとはy方向で離間している。
<溝部>
次に、溝部41を詳説する。図10に示すように溝部41はy方向で離間して並ぶ2つの側面41aと、これら2つの側面41aを連結する底面41bとによって区画されている。底面41bは内側面34eよりもx方向において外側面34f側に位置している。溝部41のx方向の深さは内側面34eと外側面34fとの間の長さの半分未満になっている。なお溝部41のx方向の深さは、これら2面の間の長さの半分以上を採用することもできる。図10と図11では溝部41にハッチングを付与している。
溝部41を区画する側面41aと底面41bはz方向に延びている。溝部41はスリット34gの底壁33側と筐体31の開口側とに形成されている。底壁33側と筐体31の開口側それぞれの溝部41の区画する空間がスリット34gの区画する中空とz方向で連通している。そして筐体31の開口側の溝部41は側壁の先端面に開口している。以下、表記を簡便とするためにこのz方向で連通する3つの空間をまとめて支持空間と示す。
第1側壁37の支持空間と第2側壁38の支持空間とはx方向で離間して並んでいる。この第1側壁37の支持空間の一部を構成する溝部41の底面41bと第2側壁38の支持空間の一部を構成する溝部41の底面41bとの間のx方向の長さは、板部43のx方向の長さよりも若干長くなっている。また、支持空間のy方向の最短長は支持部44のy方向の長さよりも若干長くなっている。
この「若干長い」とは、第1側壁37の支持空間と第2側壁38の支持空間それぞれへの支持部44の挿入が実現される程度の長さを示している。図11に示すように支持部44が支持空間に挿入された状態で、板部43の備える2つの横端面43bと板部43に連結された支持部44それぞれが第1側壁37と第2側壁38それぞれの溝部41の底面41bと接触している。支持部44における2つの介在面43aそれぞれから起立した部位の支持面44aの少なくとも一方が溝部41の側面41aとy方向で接触している。
係る構成のため、隔壁42の収納空間におけるx方向の位置が、板部43の横端面43b側および支持部44それぞれと底面41bとの接触によって規定されている。隔壁42の収納空間におけるy方向の位置が、支持部44と側面41aとの接触によって規定されている。なお、隔壁42の収納空間におけるz方向の位置は、板部43の縦端面43c側および支持部44それぞれと底壁33および蓋体32との接触によって規定されている。
上記したように、支持部44の支持面44aと板部43の介在面43aとはy方向で離間している。そのため、支持部44の支持面44aと溝部41の側面41aとが接触していたとしても、図11の(a)欄に示すように、板部43と側面41aとはy方向で離間している。これにより板部43はy方向に変形可能になっている。
なお、側面41aのx方向の長さは、支持部44のx方向の長さ以上になっている。そのために支持部44が支持空間の溝部41に挿入された状態で、支持部44の全てが溝部41の中に位置している。
<圧入>
複数の電池セル11それぞれは、自身の下面11bが内底面33aに近づく態様で、上記の配置空間に圧入される。この圧入によって、電池セル11の第1主面11cと第2主面11dそれぞれの下面11b側に隔壁42と端壁に形成された突起部45が接触する。それとともにこの突起部45がz方向とy方向とに縮む態様で変形する。同様にして、電池セル11の第1横面11eと第2横面11fそれぞれの下面11b側に側壁に形成された突起部45が接触する。それとともにこの突起部45がz方向とx方向とに縮む態様で変形する。
上記した圧入による変形によって、隔壁42と端壁の突起部45はz方向とy方向に復元力を発生する。側壁の突起部45はz方向とx方向に復元力を発生する。これら突起部45の復元力によって、図12と図13に示すように複数の電池セル11の収納空間でのy方向の並び状態が保持されている。複数の電池セル11それぞれはケース30の収納空間で突起部45によって挟持されている。
隔壁42と端壁に形成された突起部45は、複数の電池セル11それぞれの主面における第1横面11e側と第2横面11f側に接触している。より場所を限定して言えば、この突起部45は、複数の電池セル11それぞれの主面の下面11b側における電極端子とy方向の位置の同等な部位と接触している。
なお、上記した電池セル11の圧入によって、突起部45だけではなく、この突起部45の形成された隔壁42の板部43もy方向に変形しようとする。しかしながら隔壁42の板部43はy方向で隣り合って並ぶ2つの電池セル11の間に位置する。これら2つの電池セル11の圧入によって、これら2つの電池セル11の間に位置する板部43はy方向で圧縮される。そのために電池セル11の圧入によってy方向の位置が変位する態様で板部43が変形することが抑制されている。
<課題>
本実施形態で説明したように、電池セル11はy方向に膨張する。また電池モジュール100は車両に搭載される。そのために車両振動などの外力印加によって電池モジュール100に含まれる複数の電池セル11がy方向に振動する。
この膨張や振動などによって筐体31に破損が生じると、複数の電池セル11のy方向の離間距離が著しく変化する虞がある。この変化によって直列バスバ14における負極端子12と正極端子13それぞれとの接続部位に応力が生じ、直列バスバ14と電極端子とに電気的な接続不良の生じる虞がある。また、もっと単純に、複数の電池セル11の一部が筐体31と蓋体32とによって構成される収納空間の外に露出される虞がある。
<作用効果>
これに対して、上記したように、複数の電池セル11の間に設けられる隔壁42は筐体31の側壁に形成された溝部41に設けられている。
これにより、電池セル11のy方向の膨張や振動によって隔壁42が変形した際に、筐体31に応力集中の生じることが抑制されやすくなっている。筐体31に破損の生じることが抑制される。
そのため、負極端子12と正極端子13それぞれと直列バスバ14との接続部位に応力が生じることが抑制される。直列バスバ14と電極端子とに電気的な接続不良の生じることが抑制される。
係る電気的な接続不良の抑制により、複数の電池セル11の直列接続された電池モジュール100から電力が出力されがたくなることが抑制される。複数の電池モジュール100が直列接続若しくは並列接続された車載電源から車両の各種電気負荷へ電力が供給されがたくなることが抑制される。ひいては、電動車両の走行が不全になることが抑制される。
また、より単純に、複数の電池セル11の一部が収納空間の外に露出されることが抑制される。この電池セル11に車両のユーザーや整備士などが接触することが抑制される。
隔壁42は突起部45の形成された板部43と、板部43に一体的に連結された支持部44と、を有する。支持部44は板部43よりもy方向の長さが長くなっている。支持部44はy方向において溝部41の一部を区画する側面41aとy方向で接触している。
係る構成のため、支持部44と側面41aとが接触している状態で、板部43がy方向に変形可能になっている。複数の電池セル11のうちの一部がy方向に変形したとしても、それに応じて板部43がy方向に変形可能になっている。
特に本実施形態では板部43に形成された突起部45が電池セル11とy方向で密着している。そのために電池セル11のy方向の膨張や振動に追随して板部43はy方向に変形しやすくなっている。
この板部43の変形時に支持部44と筐体31の側面41aとの接触部位に応力が発生するものの、支持部44が筐体31に一体的に連結された構成と比べて、筐体31に応力集中が発生することが抑制される。これにより筐体31に破損の生じることが抑制される。破損した筐体31から電池セル11の一部が外に露出することが抑制される。
第1端壁35と第2端壁36それぞれにz方向に延びる剛性部39が一体的に連結されている。これにより第1端壁35と第2端壁36それぞれの剛性が高まっている。
第1端壁35の剛性部39と第2端壁36の剛性部39との間に、複数の電池セル11それぞれの電池ケースにおける電極端子とy方向の位置の同等な部位が位置している。これによれば、外力によって複数の電池セル11それぞれの電極端子がy方向に振動することが効果的に抑制される。そのために電極端子と直列バスバ14とに電気的な接続不良の生じることが効果的に抑制される。
筐体31と蓋体32それぞれは電池セル11の発電要素に含まれるセパレータよりも融点の高い樹脂材料で製造されている。これによれば、電池セル11の異常発熱時において、電池ケースの内部でセパレータが融解したとしても、筐体31と蓋体32とが溶融することが抑制される。筐体31と蓋体32の融解によって、これらによって区画される収納空間に収納された複数の電池セル11の固定が解かれることが抑制される。異常発熱状態の電池セル11が収納空間の外に露出することが抑制される。
直列バスバ14はy方向で離間して並ぶ2つの端子導電部17が1つの連結導電部18を介して一体的に連結されてなる。連結導電部18は2つの端子導電部17のうちの一方からz方向に離間する態様で延びた後、折り返して2つの端子導電部17のうちの他方に向かってz方向に延びている。
係る構成となっているため、電池セル11の膨張などによって2つの端子導電部17がy方向で互いに遠ざかるように変位した場合、連結導電部18はz方向の長さがy方向の長さに変換される態様で変形する。連結導電部18におけるz方向の長さがy方向の長さに変換される変形が終了すると、端子導電部17における電極端子との接続部位に生じている応力が急増する。これによって直列バスバ14と電極端子とに電気的な接続不良の発生する虞がある。
これに対して、連結導電部18の2つの端子導電部17の間の長さは、y方向における、ケース30に収納された複数の電池セル11間の隙間と、電池セル11とケース30との隙間を合わせた総長よりも長くなっている。そして、これまでに説明したように筐体31に損傷が生じることが抑制されている。
そのため、連結導電部18におけるz方向の長さがy方向の長さに変換される変形が終了する程度まで、2つの端子導電部17がy方向で遠ざかることが抑制される。これにより直列バスバ14と電極端子とに電気的な接続不良の生じることが抑制される。
ダクトを電池モジュール100に取り付け固定するための口部40が第1側壁37に形成されている。口部40は第1側壁37に形成された全てのスリット34gの外側面34f側の開口を囲む態様で環状に延びている。
係る構成のため、スリット34gと溝部41それぞれの形成によって第1側壁37の強度が弱まっていたとしても、その強度が口部40によって補強される。これにより第1側壁37に損傷の生じることが抑制される。
なお、第2側壁38にも口部40が形成されてもよい。係る構成の場合、第1側壁37と第2側壁38それぞれに形成された口部40の一方にダクトが固定され、他方にダクトが固定されなくなる。
また、用途として、ダクトが取り付けられるための口部40が側壁に形成されるのではなく、単に、強度を補強するための口部40が側壁に形成された構成を採用することもできる。係る用途の場合、口部40の形状としては環状に限定されない。口部40の形状としては、例えば外側面34fで単にy方向に延びた形状などを採用することができる。
口部40の形成場所としては例えば下記の場所を採用することができる。口部40は、外側面34fにおける内側面34eの溝部41形成部位とx方向で並ぶ領域に形成される。口部40は、外側面34fにおける内側面34eの溝部41の支持部44との接触部位とx方向で並ぶ領域に形成される。
(第1の変形例)
本実施形態では支持部44が2つの介在面43aそれぞれの四隅側でy方向に起立している例を示した。しかしながらこれとは異なり、例えば図14に示すように支持部44が2つの横端面43bの四隅側それぞれに連結された構成を採用することもできる。
これによれば、電池セル11のy方向への膨張による板部43の変形によって、板部43と支持部44との連結部位に応力集中が生じやすくなる。板部43と支持部44との連結部位に破損が生じやすくなる。これら板部43と支持部44との連結が損なわれることで、支持部44を介して筐体31に電池セル11の膨張に起因する応力の作用することが抑制される。これにより筐体31に損傷の生じることが抑制される。
なお本変形例の場合、板部43と支持部44のうち支持部44だけが溝部41に設けられる構成を採用することもできる。この構成により、板部43と溝部41を区画する壁面との接触によって板部43のy方向の変形が規制されがたくなる。
(第2の変形例)
本実施形態では隔壁42が筐体31と同一の樹脂材料で製造される例を示した。しかしながら、例えば隔壁42を筐体31よりも剛性の低い樹脂材料で製造してもよい。これによれば、電池セル11のy方向への膨張によって板部43と支持部44との連結部位に破損が生じやすくなる。そのために支持部44を介して筐体31に電池セル11の膨張に起因する応力の作用することが抑制される。
(第3の変形例)
本実施形態では電池セル11を配置空間へ圧入して、隔壁42、端壁、および、側壁に形成された突起部45の復元力によって電池セル11の筐体31内での位置が保持される例を示した。しかしながら、隔壁42に突起部45が形成されていない構成を採用することもできる。
この構成の場合、例えば、底壁33の内底面33aからz方向に突起するとともに第1側壁37から第2側壁38に向かって延びる支持壁が筐体31に複数形成された構成を採用することができる。この支持壁に突起部45が形成されている。そしてこの支持壁の上方に隔壁42が設けられる。そのために支持壁は電池セル11の主面における下面11b側とy方向で対向する。隔壁42は電池セル11の主面におけるx方向とz方向の中点を含む部位とy方向で対向する。
上記したように電池セル11は主面におけるx方向とz方向の中点を頂点とする態様でy方向に膨張しやすくなっている。そのために電池セル11の主面における支持壁とy方向で対向する下面11b側はy方向に膨張しがたくなっている。電池セル11の膨張によって支持壁に応力の作用することが抑制される。支持壁と底壁33との連結部位に応力集中の生じることが抑制される。
なおこの変形例の場合、隔壁42は板部43と支持部44のうち板部43のみを備える構成を採用することができる。板部43の横端面43b側が溝部41に設けられるが、板部43の横端面43b側はy方向で溝部41の一部を区画する2つの側面41aの少なくとも一方と離間している。板部43の備える2つの縦端面43cの一方が支持壁に接触している。
(第4の変形例)
本実施形態では筐体31にスリット34gと溝部41の形成される例を示した。しかしながら例えば図15の(a)欄に示すように筐体31にスリット34gと溝部41のうち溝部41だけ形成された構成を採用することもできる。
(第5の変形例)
本実施形態ではスリット34gの底壁33側と筐体31の開口側とに溝部41が形成される例を示した。筐体31の開口側の溝部41が側壁の先端面に開口している例を示した。
しかしながら例えば図15の(b)欄に示すように筐体31にスリット34gとこのスリット34gの底壁33側に溝部41の形成された構成を採用することもできる。本変形例ではスリット34gが側壁の先端面に開口している。
(第6の変形例)
本実施形態では第1端壁35と第2端壁36それぞれにz方向の延びる筒形状の剛性部39が一体的に連結される例を示した。しかしながら例えば図16に示すように、この剛性部39の代わりに固定ボルト46の頭部が端壁に埋め込まれた構成を採用することもできる。この固定ボルト46の軸部は端壁から離間する態様でy方向に延びている。
また、例えば図1と図2に示すように、端壁に頭部に埋め込まれた出力端子の軸部がz方向に延びる例を示した。しかしながら例えば図16に示すようにこの出力端子の軸部が上記の固定ボルト46の軸部と同様にして、端壁から離間する態様でy方向に延びる構成を採用することもできる。この変形例では端壁に固定ボルト46が2つ連結されている。これら2つの固定ボルト46の間に出力端子が位置している。
本開示は、実施例に準拠して記述されたが、本開示は当該実施例や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態が本開示に示されているが、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
10…電池スタック、11…電池セル、12…負極端子、13…正極端子、14…直列バスバ、30…ケース、31…筐体、32…蓋体、33…底壁、34…環状壁、35…第1端壁、36…第2端壁、37…第1側壁、38…第2側壁、41…溝部、41a…側面、41b…底面、42…隔壁、43…板部、43a…介在面、43b…横端面、43b…縦端面、44…支持部、45…突起部、100…電池モジュール

Claims (6)

  1. 並び方向で並ぶ複数の電池セル(11)と、
    複数の前記電池セルのうちの前記並び方向で隣り合って並ぶ2つの前記電池セルの間に介在される複数の隔壁(42)と、
    複数の前記電池セルと複数の前記隔壁それぞれの収納される筐体(31)と、を有し、
    前記筐体には複数の前記隔壁の一部の設けられる溝部(41)が形成されている電池モジュール。
  2. 前記隔壁は、前記並び方向で前記電池セルと対向する板部(43)と、前記板部に連結された、前記板部よりも前記並び方向の厚さの長い支持部(44)と、を有し、
    前記支持部が前記溝部を区画する壁面(41a)と前記並び方向で接触している請求項1に記載の電池モジュール。
  3. 前記板部の一部が前記溝部に設けられており、
    前記板部と前記溝部とは前記並び方向で離間している請求項2に記載の電池モジュール。
  4. 前記板部と前記筐体それぞれには前記並び方向に突起する突起部(45)が形成され、
    複数の前記電池セルそれぞれは前記並び方向で圧縮する態様で変形した前記突起部の復元力によって前記筐体内に固定されている請求項2または請求項3に記載の電池モジュール。
  5. 前記支持部は前記板部における前記並び方向で並ぶ2つの介在面(43a)それぞれから前記並び方向に延びている請求項4に記載の電池モジュール。
  6. 前記支持部は前記板部における前記並び方向に直交する横方向で並ぶ横端面(43b)に連結されている請求項4に記載の電池モジュール。
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