JP7283119B2 - 電池モジュール - Google Patents
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Description
開口を備える箱形状を成し、複数の電池セルを並び方向で離間して並ぶ態様で保持する筐体(31)と、
開口を閉塞する態様で筐体に固定される蓋体(32)と、を有し、
筐体は、底壁(34)と、底壁の内底面(34a)から起立して、並び方向で順に並ぶ2つの電池セルの間に介在され、蓋体側の上端面(37b)が蓋体から離れている介在壁(37)と、介在壁における並び方向で電池セルと対向する側面(37a)から並び方向に局所的に突起した突起部(40)と、を有し、
突起部における蓋体側の先端面(40a)は、上端面よりも内底面側に位置し、
電池セルは、並び方向で突起部に接触し、側面における突起部の非成形領域と並び方向で離間し、
底壁には、底壁の内底面とその裏側の外底面(34b)とに開口する貫通孔(41)が形成され、
電池セルは内底面と離間し、
電池セルは、正極端子(12)と負極端子(13)の形成された上面(11a)、その裏側の下面(11b)、および、上面と下面とを連結する連結面(11c~11f)を有し、
連結面は、並び方向に並ぶ2つの縦面(11c,11d)と、2つの縦面を連結する2つの横面(11e,11f)と、有し、
縦面の一部に突起部が接触し、下面が内底面と離間し、
突起部は、下面側から上面側に向かうにしたがって先細りになっている。
また別の開示の1つは、複数の電池セル(11)と、
開口を備える箱形状を成し、複数の電池セルを並び方向で離間して並ぶ態様で保持する筐体(31)と、
開口を閉塞する態様で筐体に固定される蓋体(32)と、を有し、
筐体は、底壁(34)と、底壁の内底面(34a)から起立して、並び方向で順に並ぶ2つの電池セルの間に介在され、蓋体側の上端面(37b)が蓋体から離れている介在壁(37)と、介在壁における並び方向で電池セルと対向する側面(37a)から並び方向に局所的に突起した突起部(40)と、を有し、
突起部における蓋体側の先端面(40a)は、上端面よりも内底面側に位置し、
電池セルは、並び方向で突起部に接触し、側面における突起部の非成形領域と並び方向で離間し、
底壁には、底壁の内底面とその裏側の外底面(34b)とに開口する貫通孔(41)が形成され、
電池セルは内底面と離間し、
電池セルは、正極端子(12)と負極端子(13)の形成された上面(11a)、その裏側の下面(11b)、および、上面と下面とを連結する連結面(11c~11f)を有し、
連結面は、並び方向に並ぶ2つの縦面(11c,11d)と、2つの縦面を連結する2つの横面(11e,11f)と、有し、
縦面の一部に突起部が接触し、下面が内底面と離間し、
上端面は電池セルの有する2つの横面の一方側から他方側へと向かって延びており、
上端面における貫通孔と並び方向で並ぶ部位を基準部位とすると、
上端面は、電池セルの有する2つの横面側それぞれから基準部位に近づくにしたがって、内底面との離間距離が狭まる態様で傾斜している。
図1~図13に基づいて本実施形態に係る電池モジュールを説明する。本実施形態の電池モジュールは電気自動車やプラグインハイブリッド自動車などの車両に適用されている。
図1に示すように電池モジュール100は車両に複数搭載される。これら複数の電池モジュール100がワイヤハーネス101などによって直列接続される。これにより車載電源200が構成されている。車載電源200は車両の電気負荷に電力供給する機能を果たしている。
図2~図4に示すように電池モジュール100は電池スタック10、ケース30、監視部50、および、カバー70を有する。電池スタック10はケース30の収納空間に収納されている。監視部50はケース30の外部に設けられている。カバー70は監視部50を覆う態様でケース30に連結されている。
上記したように電池スタック10はy方向に並ぶ複数の電池セル11を有する。これら複数の電池セル11それぞれは、発電要素と、この発電要素を収納する金属製の電池ケースと、を有する。電池ケースは四角柱形状を成している。そのために電池ケース(電池セル11)は6面を有している。
上記したようにケース30は筐体31と蓋体32を有する。筐体31と蓋体32はそれぞれ樹脂成形などによって製造される。
図4に示すように筐体31は、これまでに説明した底壁34と環状壁35の他に、口部38を有する。口部38はダクト300を電池モジュール100に取り付け固定するためのものである。
図5に示すように筐体31は、上記した底壁34、環状壁35、および、口部38の他に、複数の介在壁37を有する。複数の介在壁37それぞれは底壁34の内底面34aからz方向に起立している。そして複数の介在壁37それぞれはx方向に延びて第1側壁35cと第2側壁35dそれぞれの内側面35eに連結されている。複数の介在壁37は所定の間隔を空けてy方向に並んでいる。
複数の電池セル11それぞれは、自身の下面11bが内底面34aに近づく態様で、上記の配置空間に設けられる。電池セル11が配置空間に設けられた状態で、電池セル11の上面11a側は、介在壁37におけるケース30の開口側の上端面37bよりも内底面34aからz方向に離間している。そのためにy方向で隣り合って並ぶ2つの電池セル11それぞれの上面11a側の主面同士がy方向で直に対向した態様で離間している。これら2つの電池セル11の主面同士の間に空隙が構成されている。
図7および図8に示すように、介在壁37におけるy方向に面する2つの介在面37aそれぞれには、y方向に局所的に突起する微小な突起部40が形成されている。第1端壁35aと第2端壁35bの収納空間側の内端面35gにもy方向に局所的に突起する微小な突起部40が形成されている。第1側壁35cと第2側壁35dの内側面35eにはx方向に局所的に突起する微小な突起部40が形成されている。介在面37aが側面に相当する。
電池セル11は、自身の下面11bが内底面34aに近づく態様で、上記の配置空間に圧入される。この圧入によって電池セル11の第1主面11cと第2主面11dそれぞれの下面11b側に介在壁37や端壁に形成された突起部40が接触するとともに、これら突起部40がz方向とy方向とに縮む態様で変形する。同様にして電池セル11の第1横面11eと第2横面11fそれぞれの下面11b側に側壁の突起部40が接触するとともに、この突起部40がz方向とx方向とに縮む態様で変形する。
図8と図9、および、図10と図12に示すように、底壁34における配置空間の一部を区画する複数の領域それぞれには、内底面34aとその裏側の外底面34bとに開口する貫通孔41が2つ形成されている。これら2つの貫通孔41はx方向で離間している。これら2つの貫通孔41は、電池セル11の下面11bと内底面34aとの間の空間、および、電池セル11の主面と介在面37aとの間の隙間を介して、y方向で隣接して並ぶ2つの電池セル11の主面同士の間の空隙と連通している。
次に電池モジュール100の作用効果を説明する。
本実施形態では図10に示すように電池セル11の2つの主面それぞれにおける横面側に突起部40が接触する例を示した。これに対して例えば図14に示すように電池セル11の2つの主面それぞれにおけるx方向の中点に突起部40が接触する構成を採用することができる。
本実施形態では図8および図9に示すように1つの配置空間を区画する介在面37aと内端面35gに4つの突起部40が形成された例を示した。内側面35eに2つの突起部40が形成された例を示した。しかしながら1つの面に形成される突起部40の数としては上記例に限定されない。例えば図14に示すように1つの面に形成される突起部40の数としては単数を採用することもできる。
本実施形態では図9に示すように突起部40の先端側が先細りの形状を成す例を示した。しかしながら突起部40の形状としては上記例に限定されない。例えば図15に示すように突起部40の全体形状が、内底面34aから筐体31の開口側に向かうにしたがって先細りとなっていてもよい。図示しないが、突起部40の形状としては例えば円柱や角柱などを採用することもできる。
本実施形態では図9に示すように介在壁37の上端面37bがz方向に対して平坦である例を示した。これに対して例えば図15に示すように上端面37bは内底面34aとのz方向での離間距離が変動することで、z方向に対して傾斜した構成を採用することもできる。
本実施形態では底壁34における1つの配置空間の一部を区画する領域に、2つの貫通孔41が形成された例を示した。しかしながら形成される貫通孔41の数としては特に限定されない。例えば図15に示すように1つの貫通孔41が底壁34における1つの配置空間の一部を区画する領域に形成された構成を採用することができる。
例えば図16に示すようにy方向で隣り合って並ぶ2つの配置空間の間に介在される介在壁37に、2つの配置空間を連通するための連通孔42の形成された構成を採用することもできる。連通孔42は介在壁37の備える2つの介在面37aそれぞれに開口している。図16に示す変形例では、連通孔42と貫通孔41とが互いに連通している。
Claims (6)
- 複数の電池セル(11)と、
開口を備える箱形状を成し、複数の前記電池セルを並び方向で離間して並ぶ態様で保持する筐体(31)と、
前記開口を閉塞する態様で前記筐体に固定される蓋体(32)と、を有し、
前記筐体は、底壁(34)と、前記底壁の内底面(34a)から起立して、前記並び方向で順に並ぶ2つの前記電池セルの間に介在され、前記蓋体側の上端面(37b)が前記蓋体から離れている介在壁(37)と、前記介在壁における前記並び方向で前記電池セルと対向する側面(37a)から前記並び方向に局所的に突起した突起部(40)と、を有し、
前記突起部における前記蓋体側の先端面(40a)は、前記上端面よりも前記内底面側に位置し、
前記電池セルは、前記並び方向で前記突起部に接触し、前記側面における前記突起部の非成形領域と前記並び方向で離間し、
前記底壁には、前記底壁の前記内底面とその裏側の外底面(34b)とに開口する貫通孔(41)が形成され、
前記電池セルは前記内底面と離間し、
前記電池セルは、正極端子(12)と負極端子(13)の形成された上面(11a)、その裏側の下面(11b)、および、前記上面と前記下面とを連結する連結面(11c~11f)を有し、
前記連結面は、前記並び方向に並ぶ2つの縦面(11c,11d)と、2つの前記縦面を連結する2つの横面(11e,11f)と、有し、
前記縦面の一部に前記突起部が接触し、前記下面が前記内底面と離間し、
前記突起部は、前記下面側から前記上面側に向かうにしたがって先細りになっている電池モジュール。 - 前記上端面は前記電池セルの有する2つの前記横面の一方側から他方側へと向かって延びており、
前記上端面における前記貫通孔と前記並び方向で並ぶ部位を基準部位とすると、
前記上端面は、前記電池セルの有する2つの前記横面側それぞれから前記基準部位に近づくにしたがって、前記内底面との離間距離が狭まる態様で傾斜している請求項1に記載の電池モジュール。 - 複数の電池セル(11)と、
開口を備える箱形状を成し、複数の前記電池セルを並び方向で離間して並ぶ態様で保持する筐体(31)と、
前記開口を閉塞する態様で前記筐体に固定される蓋体(32)と、を有し、
前記筐体は、底壁(34)と、前記底壁の内底面(34a)から起立して、前記並び方向で順に並ぶ2つの前記電池セルの間に介在され、前記蓋体側の上端面(37b)が前記蓋体から離れている介在壁(37)と、前記介在壁における前記並び方向で前記電池セルと対向する側面(37a)から前記並び方向に局所的に突起した突起部(40)と、を有し、
前記突起部における前記蓋体側の先端面(40a)は、前記上端面よりも前記内底面側に位置し、
前記電池セルは、前記並び方向で前記突起部に接触し、前記側面における前記突起部の非成形領域と前記並び方向で離間し、
前記底壁には、前記底壁の前記内底面とその裏側の外底面(34b)とに開口する貫通孔(41)が形成され、
前記電池セルは前記内底面と離間し、
前記電池セルは、正極端子(12)と負極端子(13)の形成された上面(11a)、その裏側の下面(11b)、および、前記上面と前記下面とを連結する連結面(11c~11f)を有し、
前記連結面は、前記並び方向に並ぶ2つの縦面(11c,11d)と、2つの前記縦面を連結する2つの横面(11e,11f)と、有し、
前記縦面の一部に前記突起部が接触し、前記下面が前記内底面と離間し、
前記上端面は前記電池セルの有する2つの前記横面の一方側から他方側へと向かって延びており、
前記上端面における前記貫通孔と前記並び方向で並ぶ部位を基準部位とすると、
前記上端面は、前記電池セルの有する2つの前記横面側それぞれから前記基準部位に近づくにしたがって、前記内底面との離間距離が狭まる態様で傾斜している電池モジュール。 - 前記縦面における2つの前記横面側それぞれに前記突起部が接触している請求項1~3いずれか1項に記載の電池モジュール。
- 前記縦面は前記横面よりも面積が広く、
前記縦面における2つの前記横面の間の中点に前記突起部が接触している請求項1~3いずれか1項に記載の電池モジュール。 - 前記筐体は前記介在壁を複数有し、
複数の前記介在壁それぞれには、前記介在壁それぞれの有する2つの前記側面に開口する連通孔(42)が形成されている請求項1~5いずれか1項に記載の電池モジュール。
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