JP2021157327A - 取引装置、情報処理装置、及び、取引システム - Google Patents
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Abstract
【課題】1台の取引装置で複数のシステムに対応した取引を行なうことができ、複数の金融機関または企業が共同で利用することができるようにする。【解決手段】本発明の取引装置は、基本ソフトウェア上に、複数の金融機関のそれぞれの金融機関ソフトウェアが仮想的に起動されて、利用する金融機関が指定されると、当該金融機関の金融機関ソフトウェアが、当該金融機関の自行取引装置で提供可能な取引処理を行なうことを特徴とする。【選択図】 図1
Description
本発明は、取引装置、情報処理装置、及び、取引システムに関する。
近年、複数の金融機関が、自動取引装置(ATM:Auto Teller Machine)を共同利用することが進められている。
例えば、特許文献1には、自動取引装置の運用コストを削減するため、1台の自動取引装置に、複数の異なる業態の取引を行うためのアプリケーション(APP:Apliation Program)を搭載し、選択されたアプリケーションのサービスを行なうことが開示されている。
しかしながら、上述した特許文献1の記載技術は、自動取引装置の複数のアプリケーションがどのように管理/実行されるのは具体的でなく、例えば、自動取引装置にて一のアプリケーションが障害により動作できない場合、他のアプリケーションが実行できずサービスを顧客に提供できなくなってしまう懸念がある。または、近年、様々な決済システムが登場してきており、これら決済システムも統合して取引できる自動取引装置が求められている。
そこで、上述した課題に鑑み、1台の取引装置で複数のシステムに対応した取引を行うことができ、複数の金融機関及び/又は企業が共同利用することができる取引装置、情報処理装置、及び、取引システムを提供しようするものである。
かかる課題を解決するために、第1の本発明の取引装置は、基本ソフトウェア上に、複数の金融機関のそれぞれの金融機関ソフトウェアが仮想的に起動されており、利用する金融機関が指定されると、当該金融機関の金融機関ソフトウェアが、当該金融機関の自行取引装置で提供可能な取引処理を行なうことを特徴とする。
第2の本発明の情報処理装置は、基本ソフトウェア上に複数の金融機関のそれぞれの金融機関ソフトウェアを仮想的に動作させる取引装置と、複数の金融機関のそれぞれのホストサーバとの間で授受される取引電文を中継する情報処理装置であって、取引情報記憶部と、取引装置から受信した信号の含まれる取引電文を抽出して取引情報記憶部に記憶し、又は、ホストサーバ側から取得した応答電文を含む信号を形成して取引装置に送信する取引装置側制御部と、取引装置側制御部により抽出された取引電文をホストサーバに送信し、又は、ホストサーバから受信した応答電文を取引情報記憶部記憶するホスト側制御部とを備えることを特徴とする。
第3の本発明の取引システムは、基本ソフトウェア上に、複数の金融機関のそれぞれの金融機関ソフトウェアを仮想的に動作させる取引装置と、複数の金融機関のそれぞれのホストサーバと、取引装置と、各ホストサーバとの間で授受される取引電文を中継する情報処理装置とを備え、取引装置は、利用する金融機関が指定されると、当該金融機関の金融機関ソフトウェアが、金融機関の自行取引装置で提供可能な取引処理を行なうことを特徴とする。
第4の本発明の取引装置は、複数の金融機関のそれぞれの金融機関ソフトウェアが仮想的に動作可能であり、利用する金融機関が顧客に指定されると、当該金融機関の金融機関ソフトウェアが、当該金融機関の自行取引装置で提供可能な取引処理を行なうことを特徴とする。
本発明によれば、1台の取引装置で複数のシステムに対応した取引を行うことができ、複数の金融機関及び/又は企業が共同利用することができる。
(A)基本概念
従来、取り扱う業務の規模が大きく、業務処理の信頼性を保持するため、金融機関は独自の勘定系システムを採用して運用してきたが、自動取引装置の運用コストを抑える等のために、複数の金融機関が、自動取引装置を共同利用することが行なわれている。
従来、取り扱う業務の規模が大きく、業務処理の信頼性を保持するため、金融機関は独自の勘定系システムを採用して運用してきたが、自動取引装置の運用コストを抑える等のために、複数の金融機関が、自動取引装置を共同利用することが行なわれている。
例えば、複数の金融機関が統廃合するような場合には、いずれかの金融機関が採用している勘定系システムに片寄せすることが行なわれたり、又例えば、複数の金融機関が共同で勘定系システムを設計・運用したりしている。しかし、いずれにしても、各金融機関は独自の又は共同の勘定系システムを採用していることには変わりがなく、複数の金融機関が、自行の自動取引装置と同等な機能を提供できる自動取引装置を共同利用することはなされていない。
また、例えばコンビニエンスストアの自動取引装置や、他行ATMと提携している自動取引装置などが存在するが、そのような自動取引装置では、入金処理、出金処理、残高照会、カード振込などのように利用できる機能が限られており、例えば、通帳記帳、通帳入金、現金振込、振替等のような、自行の自動取引装置で提供可能な多くの機能を利用できない。
特に、通帳に対するニーズは未だに根強く残っており、金融機関毎に通帳仕様が異なる等の理由から、従来の自動取引装置では十分に対応しきれていない。
そのため、自行の自動取引装置を撤去し、代替として共同利用可能な自動取引装置を利用しようとしても、顧客利便性が低下してしまうおそれがある。
そこで、以下の実施形態では、複数の金融機関が共同利用することができ、自行ATM(自動取引装置)と同等の機能を利用することができる取引装置、情報処理装置、情報管理装置、及び、取引システムを提案する。
具体的には、取引装置は、仮想化システムを採用して、複数の金融機関の自行ATMと同等の機能を動作するATMソフトウェアを搭載する。そして、取引装置において、ある金融機関の自行ATMソフトウェアが動作することで、当該金融機関の自行ATMで行なわれる全ての機能を提供できるようにする。
情報処理装置は、取引装置と複数の金融機関の勘定系ホストサーバとの間に設置し、取引装置と対応する勘定系ホストサーバとの間で授受される取引電文を中継すると共に、取引装置の現金情報、取引情報、現金カウンタ等を管理できるようにする。
情報管理装置は、1台の取引装置上で行われる複数の金融機関のそれぞれの運用を管理できるようにする。なお、情報管理装置の各種機能は、情報処理装置によって実現されるものとしてもよい。又は、情報管理装置が、情報処理装置で行なう取引を管理するようにしてもよい。
(B)第1の実施形態
以下では、本発明に係る取引装置、情報処理装置、及び、取引システムの第1の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
以下では、本発明に係る取引装置、情報処理装置、及び、取引システムの第1の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
(B−1)第1の実施形態の構成
図1は、第1の実施形態に係る取引システムの全体構成を示す全体構成図である。
図1は、第1の実施形態に係る取引システムの全体構成を示す全体構成図である。
図1において、第1の実施形態に係る取引システム9は、取引装置(以下、「ATM」とも呼ぶ。)1、情報処理装置2、情報管理装置3、各金融機関の勘定系ホストサーバ(以下、「勘定系ホスト」とも呼ぶ。)4−1〜4−n(nは正の整数)、オペレータ端末5を有する。
ネットワークNTは、取引装置1と、情報処理装置2及び情報管理装置3とを接続する通信回線網であり、例えば、光ファイバ回線等の有線、無線、若しくは、有線と無線とを混在させた通信回線網を適用できる。
(B−1−1)取引装置(ATM)
取引装置1は、例えば、金融機関の本支店の店舗や出張所、駅、空港、コンビニエンスストア等に設けられ、顧客により操作されて取引を行なう。
取引装置1は、例えば、金融機関の本支店の店舗や出張所、駅、空港、コンビニエンスストア等に設けられ、顧客により操作されて取引を行なう。
取引装置1には、複数の金融機関のそれぞれのATMソフトウェア(以下、「ATMソフト」とも呼ぶ。)11が搭載されており、顧客により希望する金融機関が選択されると、その金融機関のATMソフト11が動作し、当該取引装置1が選択された金融機関の自行ATMと同等の機能を提供する。換言すると、取引装置1は、選択された金融機関の自行ATMが提供している全ての機能を提供する。なお、取引装置1上で、対応するATMソフト11を起動させて動作させる手法の詳細な説明については後述する。
図2は、第1の実施形態に係る取引装置1の内部構成を示す内部構成図である。
図2において、取引装置1は、制御部101、記憶部102、通信部103、通帳処理部104、カード処理部105、操作表示部106、近距離無線通信部107、明細票処理部108、顧客検知センサ109、監視カメラ110、搬送機構部111を有する。
なお、取引装置1の構成は、図2に限定されず、例えば、二次元コードを用いた取引処理を行なうため、QRコード(登録商標)等の二次元コード読取手段を備えてもよい。また、取引装置1は、オペレータに問い合わせるためのオートフォンを備えるようにしてもよい。または、上記オートフォンの代わりにインターフォンを取引装置1は備えても良いし、当該インターフォンが取引装置1の近傍に設置されても良い。さらに、取引装置1は、請求書や支払通知書や証書等の書面の一方の面の画像を読み取って取引処理をするための光学文字認識(OCR:Optical Character Recognition)手段を備えるようにしてもよい。
[制御部、記憶部]
制御部101は、取引装置1の各種機能を司る処理部又は装置である。制御部101のハードウェアは、例えば、CPU、ROM、RAM、EEPROM、入出力インタフェース等を有し、CPUが処理プログラムを実行することにより、取引装置1における各種機能が実現される。
制御部101は、取引装置1の各種機能を司る処理部又は装置である。制御部101のハードウェアは、例えば、CPU、ROM、RAM、EEPROM、入出力インタフェース等を有し、CPUが処理プログラムを実行することにより、取引装置1における各種機能が実現される。
記憶部102は、複数の金融機関のATMソフト11や、各ATMソフト11で取引装置1の操作表示部106に表示させる画面に関する情報や各種ファイルや、各金融機関のATMソフト11を当該取引装置1上で動作させるためのフラットフォームであるマルチバンクATMプラットフォーム(以下、「共通動作実行部」とも呼ぶ。)の処理プログラムなどを記憶している。また、記憶部102は、制御部101による処理に必要なデータや、制御部101の処理で得られたデータ等も記憶する。
[通信部]
通信部103は、ネットワークNTを介して、情報処理装置2との間で取引電文を含む情報を授受する。ネットワークNTを介した通信制御(通信プロトコル)は、特に限定されず、インタネットプロトコル(IP)等を適用できる。
通信部103は、ネットワークNTを介して、情報処理装置2との間で取引電文を含む情報を授受する。ネットワークNTを介した通信制御(通信プロトコル)は、特に限定されず、インタネットプロトコル(IP)等を適用できる。
[通帳処理部]
通帳処理部104は、図示しない通帳入出口から挿入された通帳に付されている記録媒体(例えば、磁気ストライプ等)から通帳情報を読み取って制御部101に与えたり、取引情報を記帳して通帳を通帳入出口に排出したりする。
通帳処理部104は、図示しない通帳入出口から挿入された通帳に付されている記録媒体(例えば、磁気ストライプ等)から通帳情報を読み取って制御部101に与えたり、取引情報を記帳して通帳を通帳入出口に排出したりする。
この実施形態では、通帳処理部104が、複数の金融機関のそれぞれの独自の通帳仕様に対応した処理を行なう。通帳仕様は、金融機関に応じて異なることが多い。例えば磁気ストライプの数や配置が異なったり、通帳に記帳する情報が異なったりするが、この実施形態の通帳処理部104は、金融機関毎の通帳仕様に対応可能なものとする。
つまり、取引装置1上で選択された金融機関のATMソフト11が動作し、当該取引装置1がその金融機関の自行ATMと同等の機能を提供でき、しかも通帳処理部104が複数の金融機関の通帳仕様に対応可能なので、通帳を用いた取引処理(例えば、通帳記帳、通帳入金等)が可能となる。
[カード処理部]
カード処理部105は、図示しないカード入出口から挿入されたカード(例えば、キャッシュカード、クレジットカード等)に付されている記録媒体(例えば、ICチップ、磁気ストライプ等)からカード情報を読み取って制御部101に与えたり、取引終了後にカードをカード入出口に排出したりする。
カード処理部105は、図示しないカード入出口から挿入されたカード(例えば、キャッシュカード、クレジットカード等)に付されている記録媒体(例えば、ICチップ、磁気ストライプ等)からカード情報を読み取って制御部101に与えたり、取引終了後にカードをカード入出口に排出したりする。
例えば、キャッシュカードやクレジットカード等の取引に利用されるカードも、様々な仕様があるが、この実施形態のカード処理部105は、複数のカード仕様に対応可能なものである。
[操作表示部]
操作表示部106は、ユーザからの操作受付、ユーザへの操作入力案内、取引内容の表示等を行い、取引の際に、ユーザの操作を受付ける操作の状態等を表示する表示手段の機能する入力受付部である。操作表示部106は、例えば液晶ディスプレイ等の表示画面とこれに重ねて設けた接触入力手段とを備えたタッチパネル等であり、表示画面に、ユーザが入金処理や出金処理等を行うことを指示するための指示ボタン等を表示する機能を有している。
操作表示部106は、ユーザからの操作受付、ユーザへの操作入力案内、取引内容の表示等を行い、取引の際に、ユーザの操作を受付ける操作の状態等を表示する表示手段の機能する入力受付部である。操作表示部106は、例えば液晶ディスプレイ等の表示画面とこれに重ねて設けた接触入力手段とを備えたタッチパネル等であり、表示画面に、ユーザが入金処理や出金処理等を行うことを指示するための指示ボタン等を表示する機能を有している。
[近距離無線通信部]
近距離無線通信部107は、例えば、非接触型決済手段(例えば、非接触型カード、非接触型決済アプリを搭載したスマートフォン等)との間で情報を近距離無線通信する。例えば、NFC規格化技術やBluetooth(登録商標)規格化技術等を適用することができる。
近距離無線通信部107は、例えば、非接触型決済手段(例えば、非接触型カード、非接触型決済アプリを搭載したスマートフォン等)との間で情報を近距離無線通信する。例えば、NFC規格化技術やBluetooth(登録商標)規格化技術等を適用することができる。
[明細票処理部]
明細票処理部108は、取引情報を媒体(例えば用紙等)に印刷した明細票を、図示しない明細票排出口から排出する。
明細票処理部108は、取引情報を媒体(例えば用紙等)に印刷した明細票を、図示しない明細票排出口から排出する。
[顧客検知センサ]
顧客検知センサ109は、取引装置1を利用しようとする顧客を検知するセンサである。例えば、顧客検知センサ109は、人感センサ、操作表示部106において例えば顧客の手が画面に接触したことを感知するセンサ等を適用できる。
顧客検知センサ109は、取引装置1を利用しようとする顧客を検知するセンサである。例えば、顧客検知センサ109は、人感センサ、操作表示部106において例えば顧客の手が画面に接触したことを感知するセンサ等を適用できる。
[監視カメラ]
監視カメラ110は、取引装置1を利用しようとする顧客や顧客操作を撮像する撮像装置である。監視カメラ110の数は特に限定されず、1個であっても良いし、複数個であっても良い。また、監視カメラ110は、様々な位置に配置でき、例えば、取引装置1の正面に立つ顧客を撮像できる取引装置1の前面側の位置等としてもよい。
監視カメラ110は、取引装置1を利用しようとする顧客や顧客操作を撮像する撮像装置である。監視カメラ110の数は特に限定されず、1個であっても良いし、複数個であっても良い。また、監視カメラ110は、様々な位置に配置でき、例えば、取引装置1の正面に立つ顧客を撮像できる取引装置1の前面側の位置等としてもよい。
[搬送機構部]
搬送機構部111は、紙幣や硬貨等の現金を受け付けたり、紙幣や硬貨等の現金を排出したりする入出金口112、入金や出金される紙幣の計数処理や金種認識や所定の設定条件に基づいてリジェクトされるべき紙幣等を判断する認識部114、紙幣や硬貨等を収納する複数の収納部115−1〜115−4や、入出金される紙幣を目的の搬送先まで搬送する搬送路等を有する。なお、図2の搬送機構部111の構成は、一例であり、図2に例示する構成に限定されない。例えば、入出金口12は、入金口と出金口とが別々の構成であってもよい。また、収納部115の数も、4個に限定されない。
搬送機構部111は、紙幣や硬貨等の現金を受け付けたり、紙幣や硬貨等の現金を排出したりする入出金口112、入金や出金される紙幣の計数処理や金種認識や所定の設定条件に基づいてリジェクトされるべき紙幣等を判断する認識部114、紙幣や硬貨等を収納する複数の収納部115−1〜115−4や、入出金される紙幣を目的の搬送先まで搬送する搬送路等を有する。なお、図2の搬送機構部111の構成は、一例であり、図2に例示する構成に限定されない。例えば、入出金口12は、入金口と出金口とが別々の構成であってもよい。また、収納部115の数も、4個に限定されない。
[ATMソフトの構成]
図3は、第1の実施形態に係る複数の金融機関のATMソフトの構成を説明する構成図である。
図3は、第1の実施形態に係る複数の金融機関のATMソフトの構成を説明する構成図である。
図3において、取引装置1では、物理的な計算機(物理マシン)である制御部101(演算処理装置)上に、複数のゲストOS(Operating System)を動作させて、物理的な制御部101を仮想的に複数の制御部として動作させる仮想化システムを適用する。
仮想化システムは、例えばホストOS型の仮想化システムを採用する。ここで、ホストOS型仮想化システムは、ホストOS上に、アプリケーションとして仮想的に別のOS(この場合、ゲストOS)を動作させる仮想化システムである。
取引装置1の仮想化装置は、ホストOS10、ホストOS10上で動作する複数の金融機関の自行ATMに搭載されているATMソフト11−1〜11−3、バーチャルマシン12、マルチバンクATMプラットフォーム(共通動作実行部)13、取引装置1のハードウェアを動作させるためのドライバ14を有する。
なお、ここでは、3個のATMソフト11を例示しているが、搭載するATMソフト11の数は、これに限定されてない。
また、図3に示す「ハードウェア15」は、取引装置1が備えるデバイス(ハードウェア)であり、例えば、通帳処理部104、カード処理部105、近距離無線通信部107、明細票処理部108、搬送機構部111等である。
ホストOS10は、取引装置1の物理マシンである制御部101上で動作する基本ソフトウェアである。なお、ホストOS10は、ゲストOS以外のアプリケーションも実行可能としてもよい。
ATMソフト11は、各金融機関の自行ATM(取引装置)に搭載されているソフトウェアである。ATMソフト11は、各金融機関の自行ATM上で動作する基本ソフトウェアである仮想的なOS(ゲストOS)と、各金融機関の自行ATMにおいて各種取引処理を行なうアプリケーションと、ミドルソフトウェアとを有する。
ATMソフト11は、取引装置1の電源がONされるとホストOS10上に仮想的に起動する。つまり、取引装置1の電源がONされると、各ATMソフト11が起動しており、利用者が利用しようとする金融機関を選択することで、対応する金融機関のATMソフト11は迅速に動作できるようになっている。
ATMソフト11は、ホストOS10上で、仮想的に動作する各金融機関の自行ATMと同等の機能を提供する動作するソフトウェアである。アプリケーションには、当該金融機関の自行ATMで提供される全ての機能が含まれている。例えば、ATMソフト11のアプリケーションは、入金取引、現金入金、通帳入金、出金取引、現金振込、カード振込、通帳記帳、振替などを行なう。
各ATMソフト11のミドルソフトウェアは、バーチャルマシン12を通じて、マルチバンクATMプラットフォーム13との間で情報を授受する機能を有する。
例えば、ミドルソフトウェアは、ゲストOS上で、シリアルポート通信でデータを入出力する。また例えば、マルチバンクATMプラットフォーム13には、ホストOS10上で、シリアルポート通信でデータを入出力する機能を有している。そして、ゲストOSが起動すると、バーチャルマシン12の仮想的なデータ通信路が確立し、ミドルソフトウェアとマルチバンクATMプラットフォーム13とが、バーチャルマシン12の仮想的なデータ通信路を介して、データ通信が可能となる。ミドルソフトウェアとマルチバンクATMプラットフォームには、仮想的な論理識別情報を設定することで、両者の間のデータ通信が可能としてもよい。
バーチャルマシン12は、ホストOS10上で、仮想的にATMソフト11−1〜11−3のゲストOSを起動させると共に、各ATMソフト11−1〜11−3と、マルチバンクATMプラットフォーム13との間のデータ授受の仲介を行う。
マルチバンクATMプラットフォーム13は、ホストOS10上で仮想的に各ATMソフト11−1〜11−3を動作させるための統合型の共通プラットフォーム(ソフトウェアプログラム)である。マルチバンクATMプラットフォーム13は、仮想的に動作する複数のATMソフト11の共通動作実行部である。
マルチバンクATMプラットフォーム13は、各ATMソフト11−1〜11−3からの要求に応じて、取引装置1が備えるハードウェア15に対して動作を制御するデバイス制御手段13aと、各ATMソフト11−1〜11−3と情報処理装置2との間で電文の授受を行なう電文通信制御手段13bとを備える。
[ハードウェアの共通利用]
デバイス制御手段13aは、ホストOS10上で動作可能な複数のATMソフト11−1〜11−3の間で、取引装置1に備えられているハードウェア(デバイス)を共同で利用するため、各ATMソフト11−1〜11−3からの要求を受けてハードウェアの動作を制御する。
デバイス制御手段13aは、ホストOS10上で動作可能な複数のATMソフト11−1〜11−3の間で、取引装置1に備えられているハードウェア(デバイス)を共同で利用するため、各ATMソフト11−1〜11−3からの要求を受けてハードウェアの動作を制御する。
各ATMソフト11−1〜11−3が、ハードウェア15を利用する際には、各ATMソフト11−1〜11−3が、バーチャルマシン12を介して、マルチバンクATMプラットフォーム13に対して、取引装置1のデバイスアクセスを依頼する。そして、マルチバンクATMプラットフォーム13が、対応するハードウェアのドライバ14にアクセスして、ハードウェア15を動作させる。また、マルチバンクATMプラットフォーム13は、アクセス結果を、各ATMソフト11−1〜11−3に返信する。
ここで、マルチバンクATMプラットフォーム13は、ATMソフト11−1〜11−3毎に、ATMソフト11−1〜11−3仕様のハードウェアに対する指令と、取引装置1におけるハードウェア15に対する指令とを対応させたハードウェア動作対応テーブルを有するようにしてもよい。つまり、マルチバンクATMプラットフォーム13は、ハードウェア動作対応テーブルを参照して、ATMソフト11から受け取った指令を、当該取引装置1における対応の指令に変換して、ドライバ14に対して動作指令をするようにしてもよい。
[ATMソフトと情報処理装置等との間のデータ通信]
電文通信制御手段13bは、ホストOS10上で動作しているいずれかのATMソフト11−1〜11−3から取得した勘定系ホスト4宛の電文を含むパケットを形成し、そのパケットを情報処理装置2に送信する。また、電文通信制御部13bは、情報処理装置2から受信したパケットに含まれる、勘定系ホスト4が応答した応答電文を抽出し、その応答電文を、対応するATMソフト11−1〜11−3に与える。
電文通信制御手段13bは、ホストOS10上で動作しているいずれかのATMソフト11−1〜11−3から取得した勘定系ホスト4宛の電文を含むパケットを形成し、そのパケットを情報処理装置2に送信する。また、電文通信制御部13bは、情報処理装置2から受信したパケットに含まれる、勘定系ホスト4が応答した応答電文を抽出し、その応答電文を、対応するATMソフト11−1〜11−3に与える。
取引装置1を利用している顧客は、取引装置1の操作表示部106上で利用する金融機関を選択すると、その選択された金融機関のATMソフト11がホストOS10上で動作する。これにより、取引装置1では、選択された金融機関の自行ATMと同等の機能を提供できるようになる。
その際、操作表示部106に表示される表示画面も、当該金融機関の自行ATMで表示される表示画面と同じものが表示される。したがって、利用者は、当該金融機関の自行ATMと同様の取引操作で取引に関する情報を入力することができる。
さらに、ATMソフト11は、顧客により入力された取引に関する情報に基づいて、自行の勘定系ホスト4に対して送信する電文を作成して、その自行の勘定系ホスト4に送信する電文を、マルチバンクATMプラットフォーム13に与える。このとき、情報処理装置2を介して勘定系ホスト4に電文を送信するため、マルチバンクATMプラットフォーム13は、勘定系ホスト4宛の電文をパケットに挿入して、そのパケットを情報処理装置2に送信する。
なお、勘定系ホスト4からATMソフト11宛の応答電文についても、情報処理装置2を介してATMソフト11宛の応答電文を含むパケットが返信されてくるので、その場合には、マルチバンクATMプラットフォーム13の電文通信制御部13bが、受信パケットから抽出した応答電文を、ATMソフト11に与える。
このように、ホストOS10上で動作する各ATMソフト11−1〜11−3と、情報処理装置2との間で情報通信する際、マルチバンクATMプラットフォーム13がデータ通信を行うことにより、取引装置1に対して割り当てる識別情報(例えばIPアドレス)は1個とすることができる。
(B−1−2)情報処理装置
図4は、第1の実施形態に係る情報処理装置2の内部構成を示す内部構成図である。
図4は、第1の実施形態に係る情報処理装置2の内部構成を示す内部構成図である。
図4において、第1の実施形態の情報処理装置2は、制御部20、ATM側通信部21、ホスト側通信部22、取引情報記憶部23を有する。
情報処理装置2は、複数の金融機関の勘定系ホスト4と接続すると共に、ネットワークNTを介して取引装置1と接続するサーバである。
情報処理装置2は、取引装置1のホストOS10上で動作しているATMソフト11と、当該金融機関の勘定系ホスト4との間で授受される取引電文を中継する。
また、情報処理装置2は、授受される取引電文を抽出して、その取引電文を取引情報記憶部23に記憶する。ここで、取引電文は、各金融機関の勘定系システムに応じて仕様が異なることが考えられるが、取引情報を統一して記録できるようにするため、取引電文の仕様を記録様式に変換する機能を備えるようにしてもよい。例えば、情報処理装置2が取引情報の変換テーブルを事前に備えることで実現できる。
[ATM側通信部]
ATM側通信部21は、ネットワークNTを介して取引装置1とデータ通信するものである。
ATM側通信部21は、ネットワークNTを介して取引装置1とデータ通信するものである。
[制御部]
制御部20は、情報処理装置2の機能を司る処理部又は装置である。制御部20は、取引装置(ATM)1毎のATM制御部24−1〜24−3を有し、金融機関毎のホストコンピュータ毎のホスト制御部25−1〜25−3を有する。
制御部20は、情報処理装置2の機能を司る処理部又は装置である。制御部20は、取引装置(ATM)1毎のATM制御部24−1〜24−3を有し、金融機関毎のホストコンピュータ毎のホスト制御部25−1〜25−3を有する。
例えば、取引装置1において顧客が取引を行う金融機関が選択されると、当該金融機関を示す情報が取引装置1から通知され、制御部20は、対応する金融機関のATM制御部24とホスト制御部25が動作するようにしてもよい。
ATM制御部24−1〜24−3は、取引装置1との間で情報の授受をするものであり、ATM制御部24−1〜24−3は、電文情報抽出部241と、パケット組立部242とを有する。
電文情報抽出部241は、取引装置1からの受信パケットから取引電文を抽出して、対応するホスト制御部25に取引電文を与えると共に、取引情報記憶部23に取引電文を記録する。
パケット組立部242は、ホスト制御部25から取得した、当該金融機関の勘定系ホスト4から対応するATMソフト11宛の応答電文を含むパケットを形成して、取引装置1に送信する。
ホスト制御部25−1〜25−3は、電文送信部251と、電文受信部252とを有する。
電文送信部251は、ATM制御部24の電文情報抽出部241から受信した取引電文を、対応する金融機関の勘定系ホスト4に送信する。
電文受信部252は、当該金融機関の勘定系ホスト4から受信した応答電文を、ATM制御部24のパケット組立部242に与える。
[ホスト側通信部]
ホスト側通信部22は、複数の金融機関のそれぞれの勘定系ホスト4との間で情報を授受する。
ホスト側通信部22は、複数の金融機関のそれぞれの勘定系ホスト4との間で情報を授受する。
[取引情報記憶部]
取引情報記憶部23は、取引装置1と各勘定系ホスト4との間で中継する取引電文を記憶する。
取引情報記憶部23は、取引装置1と各勘定系ホスト4との間で中継する取引電文を記憶する。
図5は、第1の実施形態に係る取引情報記憶部23に記憶される取引情報の構成例を示す構成図である。
図5において、取引情報記憶部23には、例えば、「金融機関」、「店番号」、「科目」、「口座番号」、「取引日時」、「取引科目」、「取引金額」、取引された金種枚数を示す「現金カウンタ」等が記録される。また、必要に応じて、取引装置1の監視カメラ110により撮像された利用者の顔画像等が記録されるようにしてもよい。なお、取引情報記憶部23に記録される情報は、図5に限定されない。
[制御部の処理]
図6は、第1の実施形態に係る情報処理装置2の機能を説明するブロック図である。
図6は、第1の実施形態に係る情報処理装置2の機能を説明するブロック図である。
図6において、第1の実施形態の情報処理装置2の制御部20は、金融機関資金精算部201、現金精査部202を有する。
(金融機関資金精算)
金融機関資金精算部201は、取引情報記憶部23に記憶されている情報を参照して、複数の金融機関のそれぞれの資金を精算する。
金融機関資金精算部201は、取引情報記憶部23に記憶されている情報を参照して、複数の金融機関のそれぞれの資金を精算する。
取引装置1に事前に収める現金は、当該取引装置1を運用している金融機関(代表金融機関)が拠出し、その後、取引装置1においてATMソフト11が利用されて入金した現金は、代表金融機関以外の金融機関が、代表金融機関から現金を借用する扱いとなる。
そこで、金融機関資金精算部201は、取引情報記憶部23に記憶される取引履歴、取引装置1の在高などを参照して、取引装置1に存在している現金のうち、各金融機関の資金(現金)を導出して、金融機関の資金を精算する。
(現金精査)
現金精査部202は、取引情報記憶部23に記憶されている情報を参照して、取引装置1内に存在する現金を精査する。
現金精査部202は、取引情報記憶部23に記憶されている情報を参照して、取引装置1内に存在する現金を精査する。
従来、ATMと勘定系ホストとの間で現金精査を行なっているが、代表金融機関以外の取引が行なわれると、その情報は代表金融機関の勘定系ホストを通らないため、精査結果が合わなくなる。
そこで、現金精査部202は、複数の金融機関のそれぞれの勘定系ホスト4から精査結果を取得して取引装置1の現金精査を行なう。つまり、現金精査部202は、取引装置1から現金在高の精査結果を取得すると共に、取引を行った全ての金融機関の勘定系ホスト4から取引装置1で行った精査結果を取得する。そして、取引を行った全ての金融機関の勘定系ホスト4から取得した精査結果を合算した結果と、取引装置1の精査結果とを突合して精査する。
ここで、精査には、主に2種類ある。第1の精査は、取引装置1の現金在高を精査する現金カウンタの値の突合である。第1の精査(現金カウンタ突合)は、取引装置1毎に実施する。この場合、取引装置1と情報処理装置2との間で情報を授受して、情報処理装置2の現金精査部202が当該取引装置1の現金在高を突合する。より具体的には、取引装置1が、自身の現金在高(金種毎の枚数を示す金種枚数)に関する情報を情報処理装置2に送信する。他方、情報処理装置2の現金精査部203は、取引情報記憶部23に記憶している情報を用いて、当該取引装置1の現金在高(金種枚数)を導き、当該取引装置1からの現金在高に関する情報と突合する。
第2の精査は、取引された現金の金種枚数を示す取引カウンタの値の突合の突合である。この場合、取引装置1と情報処理装置2との間で情報を授受して、取引装置1が、当該取引装置1で実施された取引情報(取引された金種枚数)に関する情報を情報処理装置2に送信する。他方、現金精査部203は、取引情報記憶部23に記憶している情報を用いて、当該取引装置1の取引情報(取引された金種枚数)に関する情報を導き、当該取引装置1からの取引情報に関する情報と突合する。更に、情報処理装置2は、各勘定系ホスト4との間で、当該取引装置1で実施された取引情報に関する情報を取得する。そして、現金精査部203は、各勘定系ホスト4から取得した当該取引装置1の取引情報(取引された金種枚数)に関する情報を導き、当該取引装置1からの取引情報に関する情報と突合する。
(B−1−3)情報管理装置
図7は、第1の実施形態に係る情報管理装置3の内部構成を示す内部構成図である。
図7は、第1の実施形態に係る情報管理装置3の内部構成を示す内部構成図である。
図7において、情報管理装置3は、制御部30、通信部31、情報記憶部32を有する。
情報管理装置3は、複数の金融機関が共同利用する取引装置1の運用を管理するものである。情報管理装置3は、取引装置1の状態の監視や、電子化ジャーナル等の監視などの運用を管理する。情報管理装置3は、運用センターのオペレータ端末5との間で情報通信することができ、例えば、取引装置1において利用者がオートフォン又はインターフォンでオペレータに問い合わせをするときに、オペレータ端末5との接続処理などを行なうようにしてもよい。
なお、情報管理装置3における各種処理は、情報処理装置2が行なうようにしてもよい。つまり、ここでは、情報処理装置2と情報管理装置3とが物理的に異なるものとして説明するが、情報処理装置2が、情報管理装置3の各機能を実行するようにしてもよい。
[通信部]
通信部31は、取引装置1又はオペレータ端末5と通信するものである。
通信部31は、取引装置1又はオペレータ端末5と通信するものである。
[制御部]
制御部30は、情報管理装置3の処理を司る処理部又は装置である。制御部30は、情報取得部301、ATM運用管理部302、電子化ジャーナル管理部303を有する。
制御部30は、情報管理装置3の処理を司る処理部又は装置である。制御部30は、情報取得部301、ATM運用管理部302、電子化ジャーナル管理部303を有する。
情報取得部301は、通信部31を介して、取引装置1の状態に関する情報を取得して、情報記憶部32に記憶する。
ATM運用管理部302は、情報記憶部32に記憶されている情報を参照して、取引装置1の運用を管理する。ATM運用管理部302は、取引装置1の状態に関する情報に基づいて、例えば、取引装置1の機器状態(例えば故障や所定の異常が生じているか否かを示す情報)、取引装置1で正しく取引処理が動作しているか、取引装置1のホストOS10上で各ATMソフト11が正常に起動しているか、取引装置1が正しく接続しているかなどを管理する。また、ATM運用管理部302は、取引装置1の監視カメラ110で撮像された利用者の顔や取引操作等を撮像した画像や、取引装置1を保守するため、取引装置1の現金在高(金種枚数)なども管理する。さらに、ATM運用管理部302は、取引装置1において利用者が選択した金融機関を示す情報を、取引装置1から取得する。これにより、取引装置1で実施している金融機関の取引を知ることができる。また、ATM運用管理部302は、取引装置1で現在実施されている金融機関をオペレータに知らせるため、オペレータ端末5にも、選択した金融機関を示す情報を通知する。
電子化ジャーナル管理部304は、取引装置1において行われた取引情報(電子化ジャーナル)を管理する。
(B−1−4)オペレータ端末
オペレータ端末5は、オペレータにより操作される端末であり、パーソナルコンピュータ、ディスプレイ、キーボードやマウス等の操作手段、電話機、タブレット端末、スマートフォン等を適用できる。
オペレータ端末5は、オペレータにより操作される端末であり、パーソナルコンピュータ、ディスプレイ、キーボードやマウス等の操作手段、電話機、タブレット端末、スマートフォン等を適用できる。
オペレータ端末5は、情報管理装置3との間で通信を行ない、取引装置1に存在する現金在高状況、取引装置1で取引された取引履歴(電子化ジャーナル)、取引装置1の利用状況などに関する情報を取得することができる。また、オペレータ端末5は、取得した情報を用いて、取引に関する統計的な情報を導出することができる。
したがって、オペレータは、取引装置1に現金を装填する装填計画や清掃などが必要になったときに、保守者や清掃者等に出動依頼することができる。
従来、オペレータは、特定の金融機関のATMの装填計画や清掃等を金融機関毎に行なっているが、この実施形態によれば、取引装置1が複数の金融機関の自行ATMとして機能するので、統合的な管理が可能となる。つまり、金融機関毎にオペレータを設置する必要がなくなり、オペレータの設置に係るコストを集約できる。
(B−1−5)勘定系ホスト
勘定系ホスト4は、各金融機関の勘定系ホストサーバである。勘定系ホスト4は、情報処理装置2を介して、取引装置1のホストOS10上で動作しているATMソフト11との間で電文の送受信を行う。情報処理装置2が中継するが、勘定系ホスト4から見ると、金融機関の自行ATMとの間で電文の送受信しているものと見做せる。
勘定系ホスト4は、各金融機関の勘定系ホストサーバである。勘定系ホスト4は、情報処理装置2を介して、取引装置1のホストOS10上で動作しているATMソフト11との間で電文の送受信を行う。情報処理装置2が中継するが、勘定系ホスト4から見ると、金融機関の自行ATMとの間で電文の送受信しているものと見做せる。
(B−2)第1の実施形態の動作
図8は、第1の実施形態に係る取引装置1における取引処理の動作を示すフローチャートであり、図9は、第1の実施形態に係る取引装置1の表示画面を示す画面図であり、図10は、第1の実施形態に係る取引処理を示すシーケンス図である。
図8は、第1の実施形態に係る取引装置1における取引処理の動作を示すフローチャートであり、図9は、第1の実施形態に係る取引装置1の表示画面を示す画面図であり、図10は、第1の実施形態に係る取引処理を示すシーケンス図である。
取引装置1において電源がONされて、取引装置1が起動すると、ホストOS10と、全てのATMソフト11のゲストOSとが全て起動する。
図8において、起動後、取引装置1の操作表示部106には、図9(A)に例示するトップ画面(以下では、「金融機関選択画面」とも呼ぶ。)500が表示される(S101)。
図9(A)のトップ画面500には、取引装置1において利用可能な複数の金融機関の取引を選択するボタンが表示される。例えば、「A銀行お取引」ボタン501はA銀行の取引などを示す。また、トップ画面500上に金融機関の取引選択ボタンを表示する際、代表金融機関の取引を優先的に選択できるようにするため、例えば、代表金融機関の取引ボタンを、一番上に表示したり、他の金融機関よりも大きくしたりするなどしてもよい。換言すると、代表金融機関の取引ボタンを強調表示するようにしてもよい。
なお、図9(A)の「その他銀行」ボタン504は、当該取引装置1を共同利用に参加していない金融機関を利用する利用者が選択するボタンである。「その他銀行」ボタン504が選択されると、代表金融機関の取引選択画面が表示され、他行取引として扱うことができる。
トップ画面500上で利用者が希望する金融機関の取引ボタンを選択すると(S102)、選択した金融機関のATMソフト11が、取引装置1のホストOS10上で動作を開始し(S103)、当該金融機関の取引メニュー画面が操作表示部106に表示される(S104)。
例えば、図9(A)のトップ画面500上で、「A銀行お取引」ボタン501が選択されると、A銀行のATMソフト11−1が動作開始し、A銀行の自行ATMで表示される取引メニュー画面(図9(B)参照)が表示される。すなわち、A銀行独自の取引メニュー画面が表示される。利用者からみると、A銀行の自行ATMの取引メニュー画面が表示されるので、A銀行のATMでのいつも通りの取引操作で入力することができる。同様に、図9(A)のトップ画面500上で、「B銀行お取引」ボタン501が選択されると、図9(C)のB銀行の取引メニュー画面が表示され、又は、「C銀行お取引」ボタン501が選択されると、図9(D)のC銀行の取引メニュー画面が表示される。なお、かかる例に限定されず、例えば、トップ画面500として代表金融機関の取引選択画面510〜530のいずれかが表示され、当該代表金融機関の取引選択画面に他の金融機関の選択を可能にするボタンが表示されても良い。
ここで、図10に示すように、トップ画面500上で金融機関の取引ボタンが選択されると(S201)、取引装置1は、情報処理装置2に対して、選択された当該金融機関を示す情報を送信するようにしてもよい(S202)。
つまり、取引装置1において選択された金融機関を早期の段階で情報処理装置2側に通知するようにしてもよい。これにより、情報処理装置2では、当該金融機関のATM制御部24及びホスト制御部25を動作させることができる。また、取引装置1で選択された金融機関に関して、取引装置1と情報処理装置2、さらには情報管理装置3との間で、取引を行う金融機関を共有(保有)することができる。このようにすることで、例えば、利用者が取引装置1のオートフォン又はインターフォンでオペレータに問い合わせる際に、情報管理装置3と通信するオペレータ端末5にも、取引装置1で取引している金融機関が通知できるので、オペレータは当該金融機関を認識した上で、問い合わせに回答することができる。
なお、上述した例では、トップ画面500上で金融機関の取引が選択される場合を例示したが、利用者が取引を行うカード(キャッシュカード、クレジットカードなど)がカード入出口に挿入されたことで、当該金融機関のATMソフト11が動作開始するようにしてもよい。この場合、カード処理部105が、挿入されたカードに付されている記録媒体に格納されている情報を読み取り、当該カードを扱っている金融機関を特定し、その旨を制御部101に通知することで、対応するATMソフト11を動作させる。
利用者は、選択した金融機関の取引メニュー画面上で、希望する取引ボタンを選択して、当該取引を開始する(S105)。
ここで、選択された金融機関(例えばA銀行)のATMソフト11−1がホストOS10上で動作し、A銀行の取引操作画面が操作表示部106に表示される。つまり、A銀行独自の取引操作画面が表示されるので、利用者は、A銀行の自行ATM上で操作するときと同じ画面で取引操作が可能となる。
例えば、A銀行の通帳入金をする場合、ホストOS10上で仮想的に動作するATMソフト11−1は、アプリケーションがミドルウェアを通じて、マルチバンクATMプラットフォーム13に通帳処理部104の動作指令をする。これを受けて、マルチバンクATMプラットフォーム13が、通帳処理部104のドライバ14に対して、A銀行の通帳仕様で通帳処理をすることを指令する。ドライバ14には、各金融機関の通帳仕様に応じて、通帳処理部104を動作させる処理プログラム(ファイル)が事前に設けられており、通帳処理部104がA銀行の通帳から通帳情報を読み取ることができる。具体的には、通帳情報として、金融機関番号、店番号、口座番号等が読み取られる。
また、ATMソフト11−1は、現金の入金処理を行なうため、入力アプリケーションがミドルウェアを通じて、マルチバンクATMプラットフォーム13に搬送機構部111の動作指令をする。この場合も同様に、マルチバンクATMプラットフォーム13が、搬送機構部111のドライバ14に対して現金入金のための動作を指令する。これにより、搬送機構部111は、入金された現金の計数処理や金種枚数の認識処理などを行う。
利用者は操作表示部106の取引操作画面上で、取引情報を入力する(S203)。例えば、上述したA銀行の通帳入金の場合、利用者が、取引画面上で、入金した金額の確認処理などを行なう。
利用者が入力した取引情報は、ATMソフト11−1に通知される。上述した例の場合、取引情報は、A銀行の通帳入金であり、金融機関がA銀行であり、店番号、口座番号、入金金額、入金した現金の金種枚数等とすることができる。
ATMソフト11−1は、取引情報に基づき、A銀行の勘定系ホスト4−1宛の取引電文を作成して、マルチバンクATMプラットフォーム13に与える。マルチバンクATMプラットフォーム13は、ATMソフト11−1からの取引電文を含むパケットを形成し、そのパケットを情報処理装置2に送信する(S204)。
情報処理装置2では、取引装置1からのパケットが受信されると、ATM制御部24−1の電文情報抽出部241が、受信パケットから取引電文を抽出し、その取引電文を取引情報記憶部23に記録する共に(S205)、ホスト制御部25の電文送信部251に与え、電文送信部251が勘定系ホスト4−1に取引電文を送信する(S206)。
銀行Aの勘定系ホスト4は、取引電文を受信すると、所定の取引処理を行ない、受信した取引電文に対する応答電文を作成してATMソフト11−1宛の送信する(S207)。
情報処理装置2では、A銀行の勘定系ホスト4からATMソフト11−1宛の応答電文を受信すると、ホスト制御部25−1の電文受信部252が、応答電文を取引情報記憶部23に記録する共に、ATM制御部24−1に与える。そして、ATM制御部24−1のパケット組立部242が、応答電文を含むパケットを形成して、取引装置1に送信する(S208)。
ここで、情報処理装置2では、中継した電文内に含まれる取引情報に基づいて、取引履歴、取引カウンタ、現金カウンタなどの情報を取引情報記憶部23に記録する。
取引装置1では、マルチバンクATMプラットフォーム13が、受信パケットからATMソフト11−1宛の応答電文を抽出して、ATMソフト11−1に通知し、ATMソフト11−1が取引処理を行なう(S209)。
このとき、ATMソフト11−1は、入金された現金を、対応する金種の収納部115に収納するため、マルチバンクATMプラットフォーム13に搬送機構部111を動作させる指令を通知する。マルチバンクATMプラットフォーム13は、搬送機構部111のドライバに動作指令を出して対応デバイスを動作させる。
このようにして取引処理が終了する(S106)。このとき、A銀行の自行ATMで表示される取引終了画面が、操作表示部106に表示される。
(B−3)第1の実施形態の効果
以上のように、第1の実施形態によれば、以下の効果がある。
以上のように、第1の実施形態によれば、以下の効果がある。
第1の実施形態によれば、取引装置上に、ゲストOSが起動して、各金融機関の自行ATMと同等のフル取引機能の提供を可能となるので、例えば、仮にA銀行の取引機能に何らかの障害が生じたとしても、取引装置は、A銀行以外の銀行については取引を継続して行うことが可能となる。または、通帳処理部が複数の金融機関のそれぞれが採用している通帳仕様に対応可能であるため、通帳記帳や通帳入金などのような通帳利用が可能となる。その結果、利用者の利便性を維持しつつ、ATM台数削減によるコスト削減が可能となる。
第1の実施形態によれば、情報管理装置を備えることにより、ホストインパクトなしで、下記の機能が提供可能である。
i)金融機関同士の資金精算
取引装置内に存在する現金は、代表金融機関が拠出する。代表金融機関以外のATMソフトが利用されることで、当該金融機関は代表金融機関から現金を借用していることになる。そのため、資金精算を行う必要があるが、情報処理装置が資金精算情報を把握することができるので、その情報を元に資金精算することができる。
ii)現金精査
従来は、取引装置と勘定系ホストとの間の精査情報を突合して、取引装置内の現金精査を行っているが、代表金融機関以外の取引が行なわれると、代表金融機関のホストは通らない為、精査結果が合わなくなる。そのため、この実施形態によれば、現金精査は、取引装置が情報処理装置に送信した精査情報を用いて実施する。更に、情報処理装置が、取引を行った金融機関の勘定系ホストから取引に係る論理的な値を取得して、これを精査情報と突合して実施できる。
i)金融機関同士の資金精算
取引装置内に存在する現金は、代表金融機関が拠出する。代表金融機関以外のATMソフトが利用されることで、当該金融機関は代表金融機関から現金を借用していることになる。そのため、資金精算を行う必要があるが、情報処理装置が資金精算情報を把握することができるので、その情報を元に資金精算することができる。
ii)現金精査
従来は、取引装置と勘定系ホストとの間の精査情報を突合して、取引装置内の現金精査を行っているが、代表金融機関以外の取引が行なわれると、代表金融機関のホストは通らない為、精査結果が合わなくなる。そのため、この実施形態によれば、現金精査は、取引装置が情報処理装置に送信した精査情報を用いて実施する。更に、情報処理装置が、取引を行った金融機関の勘定系ホストから取引に係る論理的な値を取得して、これを精査情報と突合して実施できる。
または、第1の実施形態によれば、取引装置がマルチバンクATMプラットフォームを備えるので、情報処理装置などと通信する場合には、取引装置の1個のIPアドレスだけ採番すればよい。
または、第1の実施形態によれば、複数の金融機関のATMソフトを搭載した取引装置が仮想化システムを応用するため、下記のうち少なくとも1つの効果がある。
i)生産性:各金融機関ソフト(ゲストOS)は、既設ATMのソフトを移植できるため、本構成にする際、各金融機関ソフトの新規開発は不要である。
ii)耐障害性:各金融機関のソフトがOSレベルで分離されているため、ある金融機関の障害が他金融機関へ影響することが少ない。
iii)セキュリティ:各金融機関のソフトがOSレベルで分離されているため、ある金融機関のセキュリティ問題(ウィルス感染など)が他金融機関へ影響することが少ない。
i)生産性:各金融機関ソフト(ゲストOS)は、既設ATMのソフトを移植できるため、本構成にする際、各金融機関ソフトの新規開発は不要である。
ii)耐障害性:各金融機関のソフトがOSレベルで分離されているため、ある金融機関の障害が他金融機関へ影響することが少ない。
iii)セキュリティ:各金融機関のソフトがOSレベルで分離されているため、ある金融機関のセキュリティ問題(ウィルス感染など)が他金融機関へ影響することが少ない。
第1の実施形態によれば、オートフォン又はインターフォン受電時、オペレータは利用中の金融機関を把握できるため、オペレータが利用者に確認することなく、対応することが可能である。
(C)第2の実施形態
次に、本発明に係る取引装置、情報処理装置、及び、取引システムの第2の実施形態を説明する。
次に、本発明に係る取引装置、情報処理装置、及び、取引システムの第2の実施形態を説明する。
(C−1)第2の実施形態の構成及び動作
図11は、第2の実施形態に係る取引システムの全体構成を示す全体構成図である。
図11は、第2の実施形態に係る取引システムの全体構成を示す全体構成図である。
第2の実施形態に係る取引システム9Aは、取引装置1が複数の金融機関のATMソフト11に加えて、他業種取引システムのソフトウェアを搭載し、取引装置1と、他業種システムのサーバ41〜43との間に情報処理装置2及び情報管理装置3が配置される。
ここで、他業種取引システムとは、金融機関の勘定系ホスト4を用いた取引以外の金融取引システム又はその他システムを意図しており、例えば、電子マネーを用いた取引システム、保険の申し込みなど保険に関する取引システム、パケット料の追加・設定変更等の通信事業者に関する取引システム、飲食店又はスーパー等の精算システム等を適用する。
取引装置1は、各金融機関のATMソフト11に加えて、他業種のソフトウェア(以下、「他業種ソフト」とも呼ぶ。)11aも搭載する。
他業種ソフト11aは、第1の実施形態で説明したATMソフト11と基本的には同様の構成とすることができ、例えば、ホストOS10上で仮想的に起動するゲストOSと、他業種の処理を実行するアプリケーションと、マルチバンクATMプラットフォーム13とアプリケーションとの間でデータを中継するミドルウェアとを有する。
他業種ソフト11aが、取引装置1の物理マシンである制御部101のホストOS10上で、仮想的なゲストOSが起動し、他業種ソフト11aのアプリケーションが仮想的に動作する手法や、取引装置1が備えるハードウェアの共同利用の手法については、第1の実施形態で説明したので、ここで詳細な説明は省略する。
他業種ソフト11aのアプリケーションは、当該取引システムにおける各種処理を実行するアプリケーションソフトウェアである。ホストOS10上で動作する他業種ソフト11aの処理は他業種システムに応じて異なるが、取引装置1と他業種のサーバ41〜43との間のデータ通信は、情報処理装置2を介して行なわれ、基本的には同じ流れとなる。
以下では、他業種ソフト11aが電子マネーを用いた取引システムの場合を一例として挙げて説明する。
例えば、他業種ソフト11aが電子マネーを用いた取引システムの場合、そのアプリケーションは、電子マネーを用いた決済処理、電子マネーのチャージ等を実行する。ここで、取引装置1は、紙幣や硬貨などの現金の入出金が可能であり、利用者は、取引装置1において電子マネーのチャージ等を行うことが可能となる。
例えば、取引装置1の操作表示部106には、電子マネーのチャージを選択できる選択ボタンを含むトップ画面が表示され、そのトップ画面上で前記選択ボタンが選択されると、電子マネー取引の他業種ソフト11aが動作開始する。
このとき、電子マネー取引の他業種ソフト11aが動作して、操作表示部106には、電子マネーのチャージに関する表示画面が表示される。この表示画面は、当該電子マネー事業者が提供している表示画面である。したがって、利用者は、当該電子マネー事業者が提供している機器で表示される表示画面に従った操作を行なうことができる。
また、電子マネー取引の他業種ソフト11aが動作して、取引装置1の入出金口112からチャージ分の現金が挿入され、現金の計数結果が他業種ソフト11aに与えられる。このとき、バーチャルマシン12には、当該他業種ソフト11aのミドルウェアと、マルチバンクATMプラットフォーム13との間でデータ通信するための仮想的な通信路が形成されており、マルチバンクATMプラットフォーム13からミドルウェアに情報が通知される。
電子マネー取引の他業種ソフト11aでは、アプリケーションが電子マネー事業者宛の電子マネーのチャージに関する情報を作成して、マルチバンクATMプラットフォーム13に与える。
マルチバンクATMプラットフォーム13は、他業種ソフト11aからの電子マネーのチャージに関する情報を含むパケットを形成して、情報処理装置2に送信する。情報処理装置2は、受信したパケットから電子マネーのチャージに関する情報を抽出して取引情報記憶部23に記録すると共に、電子マネーのチャージに関する情報を含む信号を、対応する電子マネー事業者サーバ41に送信する。
電子マネー事業者41では、所定の電子マネーのチャージ処理が行なわれ、当該他業種ソフト11a宛の応答信号を含むパケットが情報処理装置2に送信される。情報処理装置2では、電子マネー事業者サーバ41からの受信パケットに含まれる応答信号を取引情報記憶部23に記録すると共に、取引装置1に応答信号を含むパケットを送信する。
取引装置1では、マルチバンクATMプラットフォーム13が情報処理装置2からの受信パケットに含まれる応答信号を、対応する他業種ソフト11aに与える。
そして、他業種ソフト11aの動作により、動作開始した近距離無線通信部107が、例えば非接触型決済手段(例えば、非接触型カード、非接触型決済アプリを搭載したスマートフォン等)との間で、電子マネーのチャージに関する情報が授受され、電子マネーがチャージされる。
上述したように、取引装置1が、他業種ソフト11aを搭載することにより、利用者は取引装置1における入出金を行なうと共に、他業種システムを利用することができる。
なお、上述した第2の実施形態で例示した他業種システムは、一例であり、これに限定されず、例えば、税金・公共料金支払、公共機関や映画等のチケット購入、ローンの返済、サッカーくじや宝くじ等の購入、募金など広く適用することができる。
(C−3)第2の実施形態の効果
以上のように、第2の実施形態によれば、第1の実施形態で説明した効果に加えて、以下に示す効果のうち少なくとも1つの効果がある。
以上のように、第2の実施形態によれば、第1の実施形態で説明した効果に加えて、以下に示す効果のうち少なくとも1つの効果がある。
第2の実施形態によれば、金融機関以外のサービスを提供することで、利用者の利便性が向上する。
第2の実施形態によれば、金融機関は、他業種から利用料をもらうことで、新たな収入が見込めるので事業の幅が広がる。
第2の実施形態によれば、ATMではOSレベルで独立して、他業種ソフトを搭載するため、金融機関のソフトウェアに影響なく提供可能である。
第2の実施形態によれば、情報処理装置が、他業種システムのサーバに情報を中継するため、金融機関の勘定系ホストへ影響なく提供可能である。
(D)他の実施形態
上述した実施形態においても種々の変形実施形態を言及したが、本発明は、以下の変形実施形態にも適用できる。
上述した実施形態においても種々の変形実施形態を言及したが、本発明は、以下の変形実施形態にも適用できる。
(D−1)上述した実施形態では、取引装置が、ATMである場合を例示したが、ATMに限定されず、現金を用いた現金処理機に広く適用でき、例えば、取引装置は、発券機、券売機、釣銭機等のいずれかであってもよい。
1…取引装置、101…制御部、102…記憶部、103…通信部、104…通帳処理部、105…カード処理部、106…操作表示部、107…近距離無線通信部、108…明細票処理部、109…顧客検知センサ、110…監視カメラ、111…搬送機構部、112…入出金口、114…認識部、115…収納部、
10…ホストOS、11−1〜11−3…ATMソフトウェア、11a…他業種ソフトウェア、12…バーチャルマシン、13…マルチバンクATMプラットフォーム、13a…デバイス制御手段、13b…電文通信制御手段、14…ドライバ、15…ハードウェア、
2…情報処理装置、20…制御部、24−1〜24−3…ATM制御部、241…電文情報抽出部、242…パケット組立部、25−1〜25−3…ホスト制御部、251…電文送信部、252…電文受信部、21…ATM側通信部、22…ホスト側通信部、23…取引情報記憶部、201…金融機関資金精算部、202…現金精査部、
3…情報管理装置、30…制御部、301…情報取得部、302…ATM運用管理部、303…電子化ジャーナル管理部、31…通信部、32…情報記憶部、
4−1〜4−n…金融機関の勘定系ホストサーバ、5…オペレータ端末、9及び9A…取引システム。
10…ホストOS、11−1〜11−3…ATMソフトウェア、11a…他業種ソフトウェア、12…バーチャルマシン、13…マルチバンクATMプラットフォーム、13a…デバイス制御手段、13b…電文通信制御手段、14…ドライバ、15…ハードウェア、
2…情報処理装置、20…制御部、24−1〜24−3…ATM制御部、241…電文情報抽出部、242…パケット組立部、25−1〜25−3…ホスト制御部、251…電文送信部、252…電文受信部、21…ATM側通信部、22…ホスト側通信部、23…取引情報記憶部、201…金融機関資金精算部、202…現金精査部、
3…情報管理装置、30…制御部、301…情報取得部、302…ATM運用管理部、303…電子化ジャーナル管理部、31…通信部、32…情報記憶部、
4−1〜4−n…金融機関の勘定系ホストサーバ、5…オペレータ端末、9及び9A…取引システム。
Claims (14)
- 基本ソフトウェア上に、複数の金融機関のそれぞれの金融機関ソフトウェアが仮想的に起動されており、
利用する金融機関が指定されると、当該金融機関の前記金融機関ソフトウェアが、当該金融機関の自行取引装置で提供可能な取引処理を行なう
ことを特徴とする取引装置。 - 操作表示部を備え、
利用する金融機関が指定されると、当該金融機関の前記金融機関ソフトウェアの動作により、当該金融機関独自の取引メニュー画面が前記操作表示部に表示される
ことを特徴とする請求項1に記載の取引装置。 - 前記操作表示部の前記取引メニュー画面上で取引が選択されると、前記金融機関ソフトウェアの動作により、当該金融機関独自の取引操作画面が前記操作表示部に表示される
ことを特徴とする請求項2に記載の取引装置。 - 操作表示部を備え、
前記操作表示部に表示される金融機関選択画面上で、利用する金融機関が選択されると、当該金融機関の前記金融機関ソフトウェアが動作開始する
ことを特徴とする請求項1に記載の取引装置。 - カード処理部を備え、
前記カード処理部により、挿入されたカードの記録媒体に記録されている情報に基づいて、金融機関が特定されると、当該金融機関の前記金融機関ソフトウェアが動作開始する
ことを特徴とする請求項1に記載の取引装置。 - 取引処理に係る複数種類のデバイスを備え、
前記基本ソフトウェアが、当該基本ソフトウェア上で仮想的に動作する前記複数の金融機関ソフトウェアの共通動作実行部を有し、
前記共通動作実行部が、前記金融機関ソフトウェアから、自行取引装置で提供可能な取引処理に応じたデバイス動作指令を取得し、対応する前記デバイスのドライバに対して動作指令するデバイス制御部を有する
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の取引装置。 - 前記基本ソフトウェアが、当該基本ソフトウェア上で仮想的に動作する前記複数の金融機関ソフトウェアの共通動作実行部を有し、
前記共通動作実行部が、当該取引装置と当該金融機関のホストサーバとの間に配置された情報処理装置と通信する電文通信制御部を有する
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の取引装置。 - 前記電文通信制御部が、前記基本ソフトウェア上で仮想的に動作する前記金融機関ソフトウェアにより生成された取引電文を取得し、前記取引電文を含む信号を前記情報処理装置に送信する
ことを特徴とする請求項7に記載の取引装置。 - それぞれ異なる複数の通帳仕様に対応可能な通帳処理部を備え、
前記金融機関ソフトウェアが、前記通帳処理部に挿入された通帳を用いた取引処理を行なうことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の取引装置。 - 基本ソフトウェア上に複数の金融機関のそれぞれの金融機関ソフトウェアを仮想的に動作させる取引装置と、前記複数の金融機関のそれぞれのホストサーバとの間で授受される取引電文を中継する情報処理装置であって、
取引情報記憶部と、
前記取引装置から受信した信号の含まれる取引電文を抽出して前記取引情報記憶部に記憶し、及び、前記ホストサーバ側から取得した応答電文を含む信号を形成して前記取引装置に送信する取引装置側制御部と、
前記取引装置側制御部により抽出された取引電文を前記ホストサーバに送信し、及び、前記ホストサーバから受信した応答電文を前記取引情報記憶部に記憶するホスト側制御部と
を備えることを特徴とする情報処理装置。 - 前記取引情報記憶部は、前記取引装置と、前記複数の金融機関のそれぞれのホストサーバとの間で授受される取引情報を記憶し、
前記取引情報記憶部に記憶されている情報を参照して、前記複数の金融機関のそれぞれの資金を精算する資金精算部と
を備えることを特徴とする請求項10に記載の情報処理装置。 - 前記取引情報記憶部は、前記取引装置と、前記複数の金融機関のそれぞれのホストサーバとの間で授受される取引情報を記憶し、
前記取引情報記憶部に記憶されている情報を参照して、前記取引装置における現金精査を行なう現金精査部と
を備えることを特徴とする請求項10又は11に記載の情報処理装置。 - 基本ソフトウェア上に、複数の金融機関のそれぞれの金融機関ソフトウェアを仮想的に動作させる取引装置と、
前記複数の金融機関のそれぞれのホストサーバと、
前記取引装置と、前記各ホストサーバとの間で授受される取引電文を中継する情報処理装置と
を備え、
前記取引装置は、利用する金融機関が指定されると、当該金融機関の前記金融機関ソフトウェアが、当該金融機関の自行取引装置で提供可能な取引処理を行なう
ことを特徴とする取引システム。 - 複数の金融機関のそれぞれの金融機関ソフトウェアが仮想的に動作可能であり、
利用する金融機関が顧客に指定されると、当該金融機関の前記金融機関ソフトウェアが、当該金融機関の自行取引装置で提供可能な取引処理を行なう
ことを特徴とする取引装置。
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