JP2021156232A - 電動ポンプ - Google Patents

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Daisuke Murata
大輔 村田
国博 梶田
Kunihiro Kajita
国博 梶田
真澄 水谷
Masumi Mizutani
真澄 水谷
仁 坂本
Hitoshi Sakamoto
仁 坂本
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Abstract

【課題】径方向の小型化が可能な電動ポンプを提供する。【解決手段】モータと、ポンプ機構と、制御基板と、モータハウジング30と、基板ハウジング60と、を備える電動ポンプ100。基板ハウジング60は、下側ケースと上側ケース70とを有する。モータハウジング30と下側ケースとの連結部201は、モータハウジング30および下側ケースのそれぞれの第1封止面193,191と、第1溝183と、第1シール部材185とを含む。下側ケースと上側ケース70との連結部は、下側ケースおよび上側ケース70のそれぞれの第2封止面192,194と、第2溝184と、第2シール部材186とを含む。第1シール部材185および第2シール部材186は、非圧縮状態において上下方向に長い扁平な断面形状の環状弾性体を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、電動ポンプに関する。
電動ポンプとして、特許文献1に開示されるように、モータの回転軸方向の上側に、制御基板を収容する制御部ケースと制御部カバーと配置される構成が知られる。
特開2016−151243号公報
モータの軸方向の上側に制御基板が配置される場合、制御基板が回転軸の径方向に沿って配置されるため、電動ポンプの径方向サイズを小型化することが難しかった。
本発明の1つの態様によれば、上下方向に延びる中心軸回りに回転可能なロータを有するモータと、前記ロータに連結されるポンプ機構と、前記モータの上側に位置する制御基板と、前記モータを収容するモータハウジングと、前記制御基板を収容する基板ハウジングと、を備える電動ポンプが提供される。前記基板ハウジングは、前記モータハウジングの上端部に連結される下側ケースと、前記下側ケースの上端部に連結される上側ケースと、を有する。前記モータハウジングと前記下側ケースとの連結部は、軸方向を向いて互いに対向する前記モータハウジングおよび前記下側ケースのそれぞれの第1封止面と、前記対向する第1封止面のいずれか一方に開口する第1溝と、前記第1溝内に保持される第1シール部材とを含む。前記下側ケースと前記上側ケースとの連結部は、軸方向を向いて互いに対向する前記下側ケースおよび前記上側ケースのそれぞれの第2封止面と、前記対向する第2封止面のいずれか一方に開口する第2溝と、前記第2溝内に保持される第2シール部材とを含む。前記第1シール部材および前記第2シール部材は、非圧縮状態において上下方向に長い扁平な断面形状の環状弾性体を有する。
本発明の1つの態様によれば、径方向の小型化が可能な電動ポンプが提供される。
図1は、実施形態の電動ポンプの断面図である。 図2は、下側ケースを上側から見た平面図である。 図3は、下側ケースを下側から見た平面図である。 図4は、モータハウジングと下側ケースと上側ケースの連結部分を拡大して示す部分断面図である。 図5は、第1シール部材の一部を拡大して示す斜視図である。
本発明の一実施形態である電動ポンプ100について、図面を参照して説明する。
図面には、適宜3次元直交座標系としてXYZ座標系を示す。各図においてZ軸方向は、正の側を上側とし、負の側を下側とする上下方向である。各図に適宜示す仮想軸である中心軸Jの軸方向は、Z軸方向、すなわち上下方向と平行である。以下の説明においては、中心軸Jの軸方向と平行な方向を単に「軸方向」と呼ぶ。また、特に断りのない限り、中心軸Jを中心とする径方向を単に「径方向」と呼び、中心軸Jを中心とする周方向を単に「周方向」と呼ぶ。各図においてX軸方向およびY軸方向は、Z軸方向と直交する水平方向である。X軸方向とY軸方向とは、互いに直交する方向である。
なお、上下方向、水平方向、上側および下側とは、単に各部の相対位置関係を説明するための名称であり、実際の配置関係等は、これらの名称で示される配置関係等以外の配置関係等であってもよい。
本実施形態の電動ポンプ100は、水、オイルなどの流体を吸入して、吐出する。電動ポンプ100は、例えば、流体を流路に循環させる機能を有する。流体がオイルの場合、電動ポンプ100は、電動オイルポンプと言い換えてもよい。特に図示しないが、電動ポンプ100は、例えば車両の駆動装置に搭載される。つまり電動ポンプ100は、車両に搭載される。
図1に示すように、電動ポンプ100は、モータ20と、ポンプ機構90と、制御基板40と、モータハウジング30と、基板ハウジング60と、を備える。
ポンプ機構90は、ポンプ90aと、ポンプカバー95と、を備える。すなわち、電動ポンプ100は、モータ20と、ポンプ90aとを備える。ポンプ機構90は、圧送される流体がオイルである場合には、オイルポンプ機構である。
モータハウジング30は、モータ20を収容する。モータハウジング30は、モータ20とともに、ポンプ90aを収容する。つまりモータハウジング30は、モータハウジングとポンプハウジングとを兼ねる。本実施形態によれば、モータ20およびポンプ90aがモータハウジング30に収容されるので、電動ポンプ100の構造を簡素化できる。したがって本実施形態の電動ポンプ100は、組み立てが容易である。
モータハウジング30は、金属製である。モータハウジング30は、収容筒部12aと、フランジ部12bと、ポンプ収容部12cと、ベアリング保持筒部12dと、底壁部12eと、を有する。モータハウジング30の上記各部は、単一の部材により構成される。
収容筒部12aは、軸方向に延びる筒状である。本実施形態では、収容筒部12aは円筒状である。収容筒部12aには、モータ20が収容される。フランジ部12bは、収容筒部12aの上側の端部における外周面から径方向外側に突出する。フランジ部12bは、上側を向く面に、上側に開口して軸方向に延びるネジ穴を有する。フランジ部12bは、後述する基板ハウジング60の下面と軸方向に対向する。フランジ部12bのネジ穴には、基板ハウジング60をモータハウジング30に固定するねじ18が締め込まれる。
ポンプ収容部12cは、収容筒部12aの下側の端部に配置される。ポンプ収容部12cは、収容筒部12aの径方向内側に配置される。ポンプ収容部12cは、収容筒部12aの下側の開口を塞ぐ底壁部12eに支持される。底壁部12eは、板面が軸方向を向く板状である。本実施形態では、底壁部12eは、円環板状である。ポンプ収容部12cは、軸方向に延びる筒状である。ポンプ収容部12cの上側にベアリング保持筒部12dが連結される。ポンプ収容部12cは、底壁部12eの内周端から上側へ凹むポンプ収容穴12fを有する。ポンプ収容穴12fに、ポンプ90aが収容される。ポンプ収容穴12fは、軸方向から見て丸穴状である。ポンプ収容穴12fは、軸方向から見て、底壁部12eの中心部に配置される。
ベアリング保持筒部12dは、ポンプ収容部12cの上端から上側に延びる筒状である。ベアリング保持筒部12dは、モータ20の後述する第2ベアリング37と、オイルシール32とを保持する。第2ベアリング37は、モータ20において軸方向に互いに間隔をあけて配置される複数のベアリングのうち、後述するロータコア23の下側に位置するベアリングである。第2ベアリング37は、ベアリング保持筒部12dの内周面に嵌合する。
オイルシール32は、ベアリング保持筒部12dの内部において、第2ベアリングの下側に収容される。オイルシール32は、中心軸Jを中心とする環状である。オイルシール32は、シャフト22の外周面に接触し、ポンプ90aからモータ20へのオイルの侵入を抑制する。オイルシール32は、必要に応じて配置される。
ベアリング保持筒部12dの上側に、モータ20が固定される。
モータ20は、ロータ21と、ステータ26と、第1ベアリング36と、第2ベアリング37と、を有する。ロータ21は、シャフト22と、シャフト22に固定されるロータ本体21aとを有する。ロータ本体21aは、ロータコア23と、マグネット24とを有する。
シャフト22は、中心軸Jに沿って延びる。シャフト22は、中心軸Jを中心として上下方向に延びる。シャフト22は、中心軸Jを中心として回転する。シャフト22は、第1ベアリング36および第2ベアリング37により中心軸J回りに回転自在に支持される。つまり第1ベアリング36および第2ベアリング37は、シャフト22を回転自在に支持する。第1ベアリング36および第2ベアリング37は、例えばボールベアリングである。第1ベアリング36は、シャフト22のロータコア23よりも上側に位置する部分を支持する。第2ベアリング37は、シャフト22のロータコア23よりも下側に位置する部分を支持する。
シャフト22の上端部は、第1ベアリング36よりも上側へ突出する。シャフト22の上端に、センサマグネット46が取り付けられる。シャフト22の下側部分は、第2ベアリング37よりも下側に突出する。シャフト22の下端部は、ポンプ収容穴12f内において、後述するインナーロータ91にスプライン嵌合される。
ロータコア23は、第1ベアリング36と第2ベアリング37との間に位置するシャフト22の外周面に固定される。ロータコア23は、中心軸Jを中心として周方向に延びる環状である。ロータコア23は、軸方向に延びる筒状である。ロータコア23は、例えば、複数の電磁鋼板が軸方向に積層されて構成される積層鋼板である。
マグネット24は、ロータコア23の径方向外側面に配置される。マグネット24は、複数設けられる。複数のマグネット24は、ロータコア23の径方向外側面に、互いに周方向に間隔をあけて配置される。なお、マグネット24は、ロータコア23の内部に固定されていていてもよい。マグネット24は、例えば1つの円筒状のリングマグネットでもよい。ロータ本体21aは、マグネット24をロータコア23に固定するロータカバーを備えていてもよい。
ステータ26は、ロータ21の径方向外側に配置される。ステータ26は、ロータ21と径方向に隙間を空けて対向する。ステータ26は、周方向の全周にわたって、ロータ21を径方向外側から囲う。ステータ26は、ステータコア27と、複数のインシュレータ28と、複数のコイル29と、を有する。
ステータコア27は、中心軸Jを中心とする円環状のコアバックと、コアバックの内周端から径方向内側へ延びる複数のティースとを有する。ステータコア27は、本実施形態では、複数の電磁鋼板が軸方向に積層された積層鋼板である。ステータコア27は、中心軸Jを中心とする環状である。ステータコア27は、ロータ21の径方向外側においてロータ21を囲む。ステータコア27は、ロータ21の径方向外側に配置される。ステータコア27は、ロータ21と径方向に隙間をあけて対向する。
ステータコア27のコアバックの径方向外側面は、収容筒部12aの内周面に固定される。複数のティースは、コアバックの径方向内側面に、周方向に互いに間隔をあけて配置される。複数のティースの径方向内側面は、マグネット24の径方向外側面に、径方向外側から隙間をあけて対向する。
インシュレータ28は、ステータコア27のティースに装着される。インシュレータ28は、ティースを覆う部分を有する。インシュレータ28の材料は、絶縁性樹脂である。コイル29は、インシュレータ28を介してステータコア27に装着される。複数のコイル29は、各々のティースにインシュレータ28を介して巻線が巻き回されることにより、それぞれ構成される。コイル29のワイヤ端は、ステータ26の上側に引き出され、基板ハウジング60内へ延びる。
基板ハウジング60は、モータハウジング30の上端部に連結される下側ケース80と、下側ケース80の上端部に連結される上側ケース70とを有する。上側ケース70と下側ケース80との間に、制御基板40と、回路基板45とが収容される。
図2は、下側ケース80を上側から見た平面図である。図3は、下側ケース80を下側から見た平面図である。
下側ケース80は、平面視で概ね矩形状のケース本体81と、ケース本体81の外周部に位置する複数のインサートブッシュ82と、ケース本体81の外周端から径方向外側および上側へ突出するコネクタ83と、を有する。
ケース本体81は、図1および図3に示すように、ケース本体81の下面から下側へ突出するベアリング保持部84を有する。ベアリング保持部84は、軸方向に延びる円筒状である。ベアリング保持部84は、下端部に内周面に第1ベアリング36を保持する。ケース本体81は、ベアリング保持部84の外周面から径方向外側へ放射状に延びる6本のリブ85を有する。複数のリブ85は、ケース本体81の下面に接続される。
すなわち、下側ケース80は、ロータ21のシャフト22を支持する第1ベアリング36を保持する。この構成によれば、下側ケース80がベアリングホルダを兼ねるので、部品点数が減り、製造工程の短縮と低コスト化を実現できる。
第1ベアリング36の上面に、ウェーブワッシャが配置されていてもよい。ウェーブワッシャを配置することで、ウェーブワッシャにより第1ベアリング36の外輪の上面を下側に押し、第1ベアリング36および第2ベアリング37に対して与圧を付与できる。
ケース本体81は、インサート成形によりケース本体81の内部に保持される複数のバスバー86を有する。ケース本体81は、図3に示すように、ベアリング保持部84の周囲に、ケース本体81を軸方向に貫通する3箇所の貫通孔180を有する。3箇所の貫通孔180の内側には、それぞれ、バスバー86の一方側の端部が露出する。貫通孔180内に露出するバスバー86の端部には、ステータ26のコイル29から延びる引出線が接続される。3本のバスバー86の他方側の端部は、コネクタ83と反対側の端部(図3左側の端部)において、制御基板40に接続される。
すなわち、下側ケース80は、制御基板40とモータ20とを接続する複数のバスバー86を有する。この構成によれば、下側ケース80がバスバーホルダを兼ねるので、部品点数が減り、電動ポンプ100の製造工程の短縮と低コスト化を実現できる。
ケース本体81およびコネクタ83は、インサート成形により内部に保持される4本のコネクタピン87を有する。4本のコネクタピン87の両端は、ケース本体81の内側とコネクタ83の内側と露出する。コネクタピン87のケース本体81内に位置する端部は、制御基板40に接続される。
本実施形態では、下側ケース80が径方向に突出するコネクタ83を備える。この構成によれば、軸方向において上側ケース70とモータハウジング30との間に位置する下側ケース80の側面にコネクタ83が配置されるので、上側ケース70およびモータハウジング30の形状および大きさに影響することなくコネクタ83を配置できる。下側ケース80がコネクタ83を兼ねることで、部品点数を削減できる。
ケース本体81は、上面から下側へ凹む収容凹部181と、軸方向から見て、収容凹部181の周囲を一周にわたって囲む周壁部182と、を有する。
収容凹部181内に制御基板40と回路基板45とが配置される。制御基板40と回路基板45は、いずれもプリント回路基板である。
本実施形態の場合、制御基板40には、モータ20を駆動制御する制御IC、インバータ、および電源回路が実装される。図1に示すコンデンサ47は、電源回路の一部である。回路基板45には、ロータ21の回転位置を検出する回転センサ44が実装される。制御基板40と回路基板45とは、図示しない配線部材を介して互いに電気的に接続される。制御基板40および回路基板45に実装される電気回路は、本実施形態の構成に限定されず、電動ポンプ100の構成に応じて適宜変更可能である。
制御基板40は、モータ20と電気的に接続される。制御基板40上の制御ICは、回路基板45の回転センサ44を介して、シャフト22の上端に位置するセンサマグネット46の磁界を検出し、ロータ21の回転位置を検出する。制御基板40の制御ICは、検出されたロータ21の回転位置情報に基づいて、モータ20のステータ26に制御された電流を供給し、ロータ21を回転させる。
本実施形態では、下側ケース80が、制御基板40の下側に回路基板45を収容する。この構成によれば、制御基板40と回路基板45とが別々の基板であることにより、制御基板40の面積を小型化できる。また、回路基板45は、制御基板40と軸方向に重なる位置に配置されるので、回路基板45によって下側ケース80が径方向に大型化することもない。本実施形態によれば、径方向に小型化された電動ポンプを実現できる。
周壁部182は、下側を向く第1封止面191と、上側を向く第2封止面192とを有する。周壁部182は、第1封止面191に開口し中心軸J回りに延びる第1溝183を有する。周壁部182は、第2封止面192に開口し中心軸J回りに延びる第2溝184を有する。
第1封止面191の第1溝183は、ケース本体81の周縁に沿って延びる。第1溝183の内部に、環状の第1シール部材185が配置される。周壁部182の6箇所に、軸方向に延びる円筒状のインサートブッシュ82が固定される。第1溝183は、各々のインサートブッシュ82の径方向内側を通る。すなわち、第1溝183は、モータハウジング30と下側ケース80とを締結するねじよりも径方向内側に位置する。この構成により、ねじ締結部の封止が不要になる。
第1シール部材185は、図5に示すように、第1溝183に沿って延びる環状弾性体187と、環状弾性体187の側面から側方に突出する複数の支持突起188と、を有する。環状弾性体187は、環状弾性体187が延びる方向に直交する断面において、非圧縮状態で上下方向に長い扁平な断面形状を有する。本実施形態の場合、環状弾性体187は、非圧縮状態において概ね矩形状の断面形状を有する。より詳細には、環状弾性体187の断面形状は、非圧縮状態において、矩形の角部を面取りした八角形状である。
複数の支持突起188は、軸方向から見て弧状の側面形状を有する。支持突起188の形状は軸方向から見て多角形状であってもよい。
支持突起188は、環状弾性体187の両側の側面にそれぞれ複数個配置される。支持突起188は、第1溝183内において、環状弾性体187の姿勢を保持する。すなわち、第1溝183内において、支持突起188が第1溝183の側面に接触または接近して配置されることで、軸方向に細長い断面形状を有する環状弾性体187が径方向の外側または内側に傾くのを抑制できる。
これにより、第1溝183が延びる方向において、第1シール部材185を均一に圧縮でき、良好な封止性能が得られる。
支持突起188と環状弾性体187は、単一部材であっても、異なる部材であってもよい。支持突起188と環状弾性体187とは、同一材質であっても、異なる材質であってもよい。
下側ケース80は、モータハウジング30のフランジ部12bに連結される。図4に示すように、モータハウジング30は、フランジ部12bの上面に、下側ケース80の第1封止面191と軸方向に対向する第1封止面193を有する。モータハウジング30の第1封止面193と、下側ケース80の第1封止面191とが軸方向に対向して接触することで、第1溝183内の第1シール部材185が圧縮される。第1シール部材185によって、モータハウジング30と下側ケース80との連結部201が封止される。
第2封止面192の第2溝184は、ケース本体81の周縁に沿って延びる。第2溝184の内部に、環状の第2シール部材186が配置される。第2溝184は、第1溝183と同様に、各々のインサートブッシュの径方向内側を通る。すなわち、第2溝184は、上側ケース70と下側ケース80とを締結するねじよりも径方向内側に位置する。この構成により、ねじ締結部における封止が不要になる。
第2シール部材186は、第1シール部材185と共通の構成を有する。すなわち、第2シール部材は、図5に示すように、非圧縮状態において上下方向に長い扁平な断面形状を有する環状弾性体187と、環状弾性体187の側面から側方に突出する複数の支持突起188とを有する。
本実施形態では、第1シール部材185と第2シール部材186の両方が、支持突起188を有する構成としたが、支持突起188は、必要に応じて設けられていればよい。したがって、第1シール部材185と第2シール部材186のいずれか一方のみが支持突起188を備える構成としてもよく、第1シール部材185と第2シール部材186の両方が環状弾性体187のみからなる構成であってもよい。
下側ケース80の上端部に、上側ケース70が装着される。上側ケース70は、本実施形態では金属製の蓋である。上側ケース70は、制御基板40を上側から覆う。上側ケース70は、下面側に凹部71を有する。本実施形態の場合、上側ケース70の内側の凹部71に、制御基板40に実装されるコンデンサ47が収容される。凹部71には、コンデンサ47以外の電子部品が収容されてもよい。
上側ケース70は、外周縁にフランジ部72を有する。フランジ部72は、軸方向と直交する方向に広がる板状部であり、軸方向から見て、上側ケース70の周縁に沿って一周する環状である。上側ケース70は、フランジ部72において下側ケース80の周壁部182に連結される。
図4に示すように、上側ケース70は、フランジ部72の下面に、下側ケース80の第2封止面192と軸方向に対向する第2封止面194を有する。上側ケース70の第2封止面194と、下側ケース80の第2封止面192とが軸方向に対向して接触することで、第2溝184内の第2シール部材186が圧縮される。第2シール部材186によって、上側ケース70と下側ケース80との連結部202が封止される。
本実施形態の場合、上側ケース70と下側ケース80は、上側ケース70のフランジ部72と下側ケース80の周壁部182を軸方向に貫通する6本のねじ18により、モータハウジング30に締結される。この構成によれば、少ない本数のねじ18によって上側ケース70および下側ケース80を固定できる。上側ケース70と下側ケース80とを締結するねじと、下側ケース80とモータハウジング30とを締結するねじとを、別々のねじとしてもよい。
本実施形態の電動ポンプ100では、連結部201、202を封止するシール部材として、非圧縮状態において上下方向に長い扁平な断面形状を有する環状弾性体187を有する第1シール部材185および第2シール部材186を用いている。
この構成によれば、シール部材として断面が円形状のOリングを用いる場合と比較して、第1溝183および第2溝184の径方向幅を狭くすることができる。これにより、下側ケース80とモータハウジング30との連結部201の径方向幅、および上側ケース70と下側ケース80との連結部202の径方向幅をいずれも狭くすることができる。したがって、基板ハウジング60およびモータハウジング30を径方向に小型化でき、電動ポンプ100を径方向に小型化することができる。
本実施形態において、第1溝183と第2溝184とは、平面形状が互いに同じ形状であり、かつ、軸方向から見て同じ位置に配置される。すなわち、第1溝183と第2溝184とは、軸方向から見て、全体が互いに重なる。
この構成によれば、下側ケース80において、第1溝183の外周縁と、第2溝184の外周縁が軸方向から見て互いに一致するので、第1溝183の径方向外側に確保すべき第1封止面191の幅と、第2溝184の径方向外側に確保すべき第2封止面192の幅が同じになるので、第1溝183および第2溝184の径方向外側における第1封止面191および第2封止面192の幅を最小限に抑えることができる。これにより、電動ポンプ100をさらに径方向に小型化しやすくなる。
また、第1溝183に挿入される第1シール部材185と、第2溝184に挿入される第2シール部材186とを、共通のシール部材とすることができる。これにより、製造時に、第1シール部材185と第2シール部材186とを取り違えることがなくなり、製造しやすくなる。シール部材の種類を減らせるため、電動ポンプ100の低コスト化も可能である。なお、第1溝183と第2溝184の軸方向から見た形状および位置は、第1シール部材185と第2シール部材186とに共通のシール部材を使用可能な範囲で、多少異なっていてもよい。
本実施形態において、第1溝183および第2溝184は、軸方向から見て、非円形の90°鏡像対称の形状である。すなわち、下側ケース80の平面視において、中心軸Jを通って下側ケース80の長辺方向(図示左右方向、X軸方向)に延びる軸L1と、中心軸Jを通って下側ケースの短辺方向(図示上下方向、Y軸方向)に延びる軸L2とを規定するとき、第1溝183および第2溝184は、それぞれ、軸L1を対称軸とする線対称形状かつ、軸L2を対称軸とする線対称形状である。
この構成によれば、組み立て作業者が、第1溝183に対して第1シール部材185を嵌め込む際に、下側ケース80を、長辺方向(X軸方向)が作業者から見て左右方向になるように設置したとしても、第1溝183は作業者から見て左右方向および奥行き方向の両方に対称形状となる。また、下側ケース80を、短辺方向(Y軸方向)が左右方向になるように設置したとしても同様である。このため、組み立て作業者は、第1溝183に対して、第1シール部材185を円滑に嵌め込むことができる。第2溝184に対する第2シール部材186の嵌め込み作業についても同様である。
したがって、本実施形態の電動ポンプ100によれば、第1シール部材185および第2シール部材186の設置作業を円滑に進めることができ、効率よく製造が可能である。
第1溝183および第2溝184は、非円形の90°回転対称の形状を有していてもよい。この構成においても、組み立て作業者は、第1シール部材185および第2シール部材186を第1溝183および第2溝184に対して、自由な方向から設置できる。したがって、電動ポンプ100の組み立て作業が行いやすくなる。
本実施形態では、下側ケース80は、下側ケース80の下面に第1溝183を有し、下側ケース80の上面に第2溝184を有する。この構成によれば、製造工程において、単一部材である下側ケース80に第1溝183と第2溝184の両方を形成すればよいため、第1溝183および第2溝184の互いの寸法精度および位置精度を高めやすくなる。特に、第1溝183と第2溝184を同一形状とする場合に、高精度に寸法および位置を合わせることができ、性能面および歩留まり面において有利な効果が得られやすくなる。
なお、第1溝183は、モータハウジング30の第1封止面193に設けられていてもよい。第2溝184は、上側ケース70の第2封止面194に設けられていてもよい。
ポンプ90aは、電動ポンプ100の下側の部分に位置する。すなわちポンプ90aは、モータ20の下側に配置される。ポンプ90aは、モータ20の動力により駆動される。ポンプ90aは、オイル等の流体を吸入し、吐出する。ポンプ90aは、電動ポンプ100において下側に突出する外部接続部96を介して、車両の駆動装置等に設けられるオイル等の流体の流路と繋がる。電動ポンプ100においてポンプ90aが位置する下側の部分は、車両の部材に固定される。
本実施形態では、ポンプ90aが、トロコイドポンプ構造を有する。ポンプ90aは、インナーロータ91と、アウターロータ92と、を有する。インナーロータ91およびアウターロータ92は、それぞれトロコイド歯形を有する。インナーロータ91は、シャフト22の下側の端部に連結される。アウターロータ92は、インナーロータ91の径方向外側に配置される。アウターロータ92は、インナーロータ91を、径方向外側から周方向の全周にわたって囲う。ポンプカバー95は、モータハウジング30の下側の端部に固定されて、ポンプ90aを下側から覆う。
以上に説明した本実施形態の電動ポンプ100は、オイルポンプまたはウォーターポンプとして用いることができる。本実施形態によれば、径方向に小型化された電動ポンプ100が提供される。
本発明の趣旨から逸脱しない範囲において、前述の実施形態、変形例およびなお書き等で説明した各構成(構成要素)を組み合わせてもよく、また、構成の付加、省略、置換、その他の変更が可能である。
18…ねじ、20…モータ、21…ロータ、22…シャフト、30…モータハウジング、40…制御基板、45…回路基板、60…基板ハウジング、70…上側ケース、80…下側ケース、83…コネクタ、86…バスバー、90…ポンプ機構、100…電動ポンプ、183…第1溝、184…第2溝、185…第1シール部材、186…第2シール部材、187…環状弾性体、188…支持突起、191,193…第1封止面、192,194…第2封止面、201,202…連結部、J…中心軸、L1,L2…軸

Claims (11)

  1. 上下方向に延びる中心軸回りに回転可能なロータを有するモータと、
    前記ロータに連結されるポンプ機構と、
    前記モータの上側に位置する制御基板と、
    前記モータを収容するモータハウジングと、
    前記制御基板を収容する基板ハウジングと、
    を備え、
    前記基板ハウジングは、前記モータハウジングの上端部に連結される下側ケースと、前記下側ケースの上端部に連結される上側ケースと、を有し、
    前記モータハウジングと前記下側ケースとの連結部は、軸方向を向いて互いに対向する前記モータハウジングおよび前記下側ケースのそれぞれの第1封止面と、前記対向する第1封止面のいずれか一方に開口する第1溝と、前記第1溝内に保持される第1シール部材とを含み、
    前記下側ケースと前記上側ケースとの連結部は、軸方向を向いて互いに対向する前記下側ケースおよび前記上側ケースのそれぞれの第2封止面と、前記対向する第2封止面のいずれか一方に開口する第2溝と、前記第2溝内に保持される第2シール部材とを含み、
    前記第1シール部材および前記第2シール部材は、非圧縮状態において上下方向に長い扁平な断面形状の環状弾性体を有する、
    電動ポンプ。
  2. 前記第1溝と前記第2溝とは、軸方向から見て、全体が互いに重なる、
    請求項1に記載の電動ポンプ。
  3. 前記第1溝および前記第2溝は、軸方向から見て、非円形の90°鏡像対称の形状、または非円形の90°回転対称の形状を有する、
    請求項1または2に記載の電動ポンプ。
  4. 前記下側ケースは、前記下側ケースの下面に前記第1溝を有し、前記下側ケースの上面に前記第2溝を有する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の電動ポンプ。
  5. 前記モータハウジングと前記下側ケースとは、上下方向に延びる複数のねじにより締結され、
    前記第1溝は、前記複数のねじよりも径方向内側に位置する、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の電動ポンプ。
  6. 前記下側ケースと前記上側ケースとは、上下方向に延びる複数のねじにより締結され、
    前記第2溝は、前記複数のねじよりも径方向内側に位置する、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の電動ポンプ。
  7. 前記第1シール部材および前記第2シール部材の少なくとも一方は、前記環状弾性体の側面から側方に突出する複数の支持突起を有する、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の電動ポンプ。
  8. 前記下側ケースは、前記制御基板の下側に回路基板を収容する、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の電動ポンプ。
  9. 前記下側ケースは、前記制御基板と前記モータとを接続する複数のバスバーを保持する、
    請求項1から8のいずれか1項に記載の電動ポンプ。
  10. 前記下側ケースは、前記ロータのシャフトを支持するベアリングを保持する、
    請求項1から9のいずれか1項に記載の電動ポンプ。
  11. 前記下側ケースは、径方向に突出するコネクタを有する、
    請求項1から10のいずれか1項に記載の電動ポンプ。
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