JP2021055558A - 電動ポンプ - Google Patents

電動ポンプ Download PDF

Info

Publication number
JP2021055558A
JP2021055558A JP2019176586A JP2019176586A JP2021055558A JP 2021055558 A JP2021055558 A JP 2021055558A JP 2019176586 A JP2019176586 A JP 2019176586A JP 2019176586 A JP2019176586 A JP 2019176586A JP 2021055558 A JP2021055558 A JP 2021055558A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow path
suction
connecting flow
discharge port
discharge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019176586A
Other languages
English (en)
Inventor
裕 橋本
Yutaka Hashimoto
裕 橋本
孔二 樋口
Koji Higuchi
孔二 樋口
友三 永井
Yuzo Nagai
友三 永井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Tosok Corp
Original Assignee
Nidec Tosok Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Tosok Corp filed Critical Nidec Tosok Corp
Priority to JP2019176586A priority Critical patent/JP2021055558A/ja
Priority to CN202022103730.8U priority patent/CN213870257U/zh
Publication of JP2021055558A publication Critical patent/JP2021055558A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Details And Applications Of Rotary Liquid Pumps (AREA)
  • Rotary Pumps (AREA)

Abstract

【課題】吸入口および吐出口の位置変更に容易に対応可能な電動ポンプを提供する。【解決手段】シャフト22を有するモータ部10と、シャフト22の下端部に連結されるポンプ部90aと、を備える電動ポンプ1。ポンプ部90aは、インナーロータ91と、アウターロータ92と、ポンプカバー95と、を有する。ポンプカバー95は、ポンプカバー95の上面に開口する凹部からなる吸入ポートおよび吐出ポートと、ポンプカバー95の下面に開口し、軸方向に延びる吸入口96aおよび吐出口96bと、を有する。吸入口96aの上端から軸方向の上側へ延び、吸入ポートの底面および側面に開口する吸入側連結流路121と、吐出口96bの上端から軸方向の上側へ延び、吐出ポートの底面および側面に開口する吐出側連結流路122と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、電動ポンプに関する。
従来から、電動オイルポンプは、外側に向かって開口する吸入口および吐出口を有する。吸入口および吐出口からそれぞれ電動オイルポンプの内部へ延びる流路は、ポンプハウジング内の吸入ポートおよび吐出ポート内にそれぞれ開口する。
特開2015−151920号公報
電動オイルポンプの吸入口および吐出口の位置は、電動オイルポンプが接続される車両等の接続口の位置に合わせて変更される。しかし、特許文献1記載の電動オイルポンプでは、吸入ポートおよび吐出ポートの底面に吸入口および吐出口が配置されており、吸入口および吐出口の位置変更は想定されていなかった。
本発明の1つの態様によれば、上下方向に延びる中心軸回りに回転可能なシャフトを有するモータ部と、前記シャフトの下端部に連結されるポンプ部と、を備える電動ポンプが提供される。前記ポンプ部は、前記シャフトの下端部に連結されるインナーロータと、前記インナーロータの径方向外側に位置するアウターロータと、前記インナーロータの下側に位置するポンプカバーと、を有する。前記ポンプカバーは、前記ポンプカバーの上面に開口する凹部からなる吸入ポートおよび吐出ポートと、前記ポンプカバーの下面に開口し、軸方向に延びる吸入口および吐出口と、を有する。前記吸入口の上端から軸方向の上側へ延び、前記吸入ポートの底面および側面に開口する吸入側連結流路と、前記吐出口の上端から軸方向の上側へ延び、前記吐出ポートの底面および側面に開口する吐出側連結流路と、を有する。
本発明の1つの態様によれば、吸入口および吐出口の位置変更に容易に対応可能な電動ポンプが提供される。
図1は、実施形態の電動ポンプの断面図である。 図2は、ポンプカバーの斜視図である。 図3は、ポンプカバーの上面図である。 図4は、ポンプカバーの下面図である。 図5は、ポンプカバーの断面図である。
本発明の一実施形態である電動ポンプ1について、図面を参照して説明する。
図面には、適宜3次元直交座標系としてXYZ座標系を示す。各図においてZ軸方向は、正の側を上側とし、負の側を下側とする上下方向である。各図に適宜示す仮想軸である中心軸Jの軸方向は、Z軸方向、すなわち上下方向と平行である。以下の説明においては、中心軸Jの軸方向と平行な方向を単に「軸方向」と呼ぶ。また、特に断りのない限り、中心軸Jを中心とする径方向を単に「径方向」と呼び、中心軸Jを中心とする周方向を単に「周方向」と呼ぶ。各図においてX軸方向およびY軸方向は、Z軸方向と直交する水平方向である。X軸方向とY軸方向とは、互いに直交する方向である。
なお、上下方向、水平方向、上側および下側とは、単に各部の相対位置関係を説明するための名称であり、実際の配置関係等は、これらの名称で示される配置関係等以外の配置関係等であってもよい。
本実施形態の電動ポンプ1は、水、オイルなどの流体を吸入して、吐出する。電動ポンプ1は、例えば、流体を流路に循環させる機能を有する。流体がオイルの場合、電動ポンプ1は、電動オイルポンプと言い換えてもよい。特に図示しないが、電動ポンプ1は、例えば車両の駆動装置に搭載される。つまり電動ポンプ1は、車両に搭載される。
図1に示すように、電動ポンプ1は、モータ部10と、ポンプ機構90と、を備える。モータ部10は、ハウジング11と、モータ20と、インバータ基板40と、バスバーユニット80と、ベアリングホルダ85と、を備える。ポンプ機構90は、ポンプ部90aと、ポンプカバー95と、を備える。すなわち、電動ポンプ1は、モータ20と、ポンプ機構90とを備える。ポンプ機構90は、圧送される流体がオイルである場合には、オイルポンプ機構である。
ハウジング11は、モータ20と、バスバーユニット80と、ベアリングホルダ85と、インバータ基板40とを収容する。ハウジング11は、ハウジング本体12と、カバー13と、を有する。ハウジング本体12は、モータ20を収容する。カバー13は、ハウジング本体12の上側の端部に締結される。カバー13は、ハウジング本体12の上側の開口を塞ぐ。
本実施形態では、ハウジング本体12は、モータ20とともに、ポンプ部90aを収容する。つまりハウジング11は、モータハウジングとポンプハウジングとを兼ねる。本実施形態によれば、モータ20およびポンプ部90aがハウジング本体12に収容されるので、電動ポンプ1の構造を簡素化できる。したがって本実施形態の電動ポンプ1は、組み立てが容易である。
ハウジング本体12は、金属製である。ハウジング本体12は、単一の部材により構成される。ハウジング本体12は、収容筒部12aと、鍔部12bと、ポンプ収容部12cと、ベアリング保持筒部12dと、底壁部12eと、を有する。
収容筒部12aは、軸方向に延びる筒状である。本実施形態では、収容筒部12aは円筒状である。収容筒部12aには、モータ20が収容される。鍔部12bは、収容筒部12aの上側の端部における外周面から径方向外側に突出する。鍔部12bは、カバー13の鍔部13aと軸方向に対向して配置される。鍔部12bは、上側を向く面に、上側に開口して軸方向に延びるネジ穴を有する。鍔部12bのネジ穴には、カバー13をハウジング11に固定する締結ネジ18が締め込まれる。
ポンプ収容部12cは、収容筒部12aの下側の端部に配置される。ポンプ収容部12cは、収容筒部12aの径方向内側に配置される。ポンプ収容部12cは、収容筒部12aの下側の開口を塞ぐ底壁部12eに支持される。底壁部12eは、板面が軸方向を向く板状である。本実施形態では、底壁部12eは、円環板状である。ポンプ収容部12cは、上部に頂壁を有する筒状である。ポンプ収容部12cは、底壁部12eの内周端から上側へ凹むポンプ収容穴12fを有する。ポンプ収容穴12fに、ポンプ部90aが収容される。ポンプ収容穴12fは、軸方向から見て丸穴状である。ポンプ収容穴12fは、軸方向から見て、底壁部12eの中心部に配置される。
ベアリング保持筒部12dは、ポンプ収容部12cの頂壁から上側に延びる筒状である。ベアリング保持筒部12dは、モータ20の後述する第2ベアリング37を保持する。第2ベアリング37は、モータ20において軸方向に互いに間隔をあけて配置される複数のベアリングのうち、後述するロータコア23の下側に位置するベアリングである。第2ベアリング37は、ベアリング保持筒部12dの内周面に嵌合する。
ベアリング保持筒部12dは、第2ベアリング37とともにオイルシール32を保持する。オイルシール32は、中心軸Jを中心とする環状である。オイルシール32は、ベアリング保持筒部12d内において、第2ベアリング37の下側に位置する。オイルシール32は、シャフト22の外周面に接触し、ポンプ部90aからモータ20へのオイルの侵入を抑制する。オイルシール32は、必要に応じて配置される。
ベアリング保持筒部12dの上側に、モータ20が固定される。
モータ20は、ロータ21と、ステータ26と、第1ベアリング36と、第2ベアリング37と、を有する。ロータ21は、シャフト22と、シャフト22に固定されるロータ本体21aとを有する。ロータ本体21aは、ロータコア23と、マグネット24とを有する。
シャフト22は、中心軸Jに沿って延びる。シャフト22は、中心軸Jを中心として上下方向に延びる。シャフト22は、中心軸Jを中心として回転する。シャフト22は、第1ベアリング36および第2ベアリング37により中心軸J回りに回転自在に支持される。つまり第1ベアリング36および第2ベアリング37は、シャフト22を回転自在に支持する。第1ベアリング36および第2ベアリング37は、例えばボールベアリングである。第1ベアリング36は、シャフト22のロータコア23よりも上側に位置する部分を支持する。第2ベアリング37は、シャフト22のロータコア23よりも下側に位置する部分を支持する。
ロータコア23は、シャフト22の外周面に固定される。ロータコア23は、中心軸Jを中心として周方向に延びる環状である。ロータコア23は、軸方向に延びる筒状である。ロータコア23は、例えば、複数の電磁鋼板が軸方向に積層されて構成される積層鋼板である。
マグネット24は、ロータコア23の径方向外側面に配置される。マグネット24は、複数設けられる。複数のマグネット24は、ロータコア23の径方向外側面に、互いに周方向に間隔をあけて配置される。なお、マグネット24は、例えば1つの円筒状のリングマグネットでもよい。ロータ本体21aは、マグネット24をロータコア23に固定するロータカバーを備えていてもよい。
ステータ26は、ロータ21の径方向外側に配置される。ステータ26は、ロータ21と径方向に隙間を空けて対向する。ステータ26は、周方向の全周にわたって、ロータ21を径方向外側から囲う。ステータ26は、ステータコア27と、複数のインシュレータ28と、複数のコイル29と、を有する。
ステータコア27は、中心軸Jを中心とする円環状のコアバック27aと、コアバック27aの内周端から径方向内側へ延びる複数のティース27bとを有する。ステータコア27は、本実施形態では、平面視で概ねT形の複数の電磁鋼板が軸方向に積層された積層鋼板である。ステータコア27は、中心軸Jを中心とする環状である。ステータコア27は、ロータ21の径方向外側においてロータ21を囲む。ステータコア27は、ロータ21の径方向外側に配置される。ステータコア27は、ロータ21と径方向に隙間をあけて対向する。
コアバック27aの径方向外側面は、収容筒部12aの内周面に固定される。複数のティース27bは、コアバック27aの径方向内側面に、周方向に互いに間隔をあけて配置される。ティース27bの径方向内側面は、マグネット24の径方向外側面に、径方向外側から隙間をあけて対向する。
インシュレータ28は、ステータコア27のティース27bに装着される。インシュレータ28は、ティース27bを覆う部分を有する。インシュレータ28の材料は、絶縁性樹脂である。コイル29は、インシュレータ28を介してステータコア27に装着される。複数のコイル29は、各々のティース27bにインシュレータ28を介して巻線が巻き回されることにより、それぞれ構成される。
コイル29のワイヤ端は、ステータ26の上側に引き出される。コイル29のワイヤ端は、バスバーユニット80またはインバータ基板40に接続される。バスバーユニット80は、複数のバスバー81と、バスバー81を保持する樹脂製のバスバーホルダ82と、を有する。本実施形態の場合、一部のコイル29のワイヤ端は、バスバー81に接続される。他の一部のコイル29のワイヤ端は、バスバーホルダ82よりも上側へ延び、インバータ基板40に接続される。
バスバーユニット80の上側に、ベアリングホルダ85が配置される。ベアリングホルダ85の上側に、インバータ基板40が配置される。ハウジング本体12の上側の開口に、インバータ基板40を上側から覆うカバー13が装着される。
ベアリングホルダ85は、図1に示すように、第1ベアリング36を保持し軸方向に延びる内側筒部86と、内側筒部86の径方向外側に位置し軸方向に延びる外側筒部87と、内側筒部86の上端部と外側筒部87の上端部とを径方向に連結する連結部88と、を有する。ベアリングホルダ85は、軸方向から見た中央部に、第1ベアリング36を保持する。ベアリングホルダ85の外周部は、ハウジング本体12の上側の開口部内にネジ締結される。
内側筒部86は、軸方向に延びる円筒状である。内側筒部86の内周面に、第1ベアリング36の外輪が挿入される。連結部88は、連結部88を軸方向に貫通する複数の貫通孔88aを有する。本実施形態の場合、2つの貫通孔88aには、インバータ基板40のコンデンサ47がそれぞれ挿入される。
ベアリングホルダ85は、内側筒部86の上端から径方向内側に広がる頂壁部89を有する。頂壁部89は軸方向から見て円環状である。頂壁部89と第1ベアリング36の間に、ウェーブワッシャ57が配置される。ウェーブワッシャ57は、中心軸Jを中心とする環状である。ウェーブワッシャ57は、第1ベアリング36の外輪の上面を下側に押す。ウェーブワッシャ57は、第1ベアリング36および第2ベアリング37に対して与圧を付与する。
インバータ基板40は、モータ20と電気的に接続される。インバータ基板40は、外部電源から供給される電力を、モータ20のステータ26に供給する。インバータ基板40は、モータ20に供給する電流を制御する。
インバータ基板40は、平面視で多角形状のプリント基板と、プリント基板の上面側に実装される複数の電子素子と、プリント基板の下面側に実装される複数のコンデンサ47と、を有する。複数の電子素子は、例えば、電界効果トランジスタ(Field Effect Transistor,FET)、プリドライバおよび低損失型リニアレギュレータ(Low Drop-Out regulator,LDO)などである。
カバー13は、本実施形態では金属製である。カバー13は、インバータ基板40を上側から覆う。カバー13の下面は、軸方向において、インバータ基板40の上面と隙間を空けて対向する。カバー13は、下面側に凹部を有する。本実施形態の場合、カバー13の内側の凹部に、インバータ基板40のうちのプリント基板部分が収容される。インバータ基板40に実装される一部の電子部品は、カバー13の凹部から下側へ突出する。本実施形態では、2つのコンデンサ47が、カバー13の凹部から下側へ突出する。
ポンプ機構90のポンプ部90aは、電動ポンプ1の下側の部分に位置する。電動ポンプ1においてポンプ部90aが位置する下側の部分は、車両の部材に固定される。ポンプ部90aは、電動ポンプ1の下端に位置するポンプカバー95を介して、車両の駆動装置等に設けられるオイル等の流体の流路と繋がる。ポンプ部90aは、モータ20の下側に配置される。ポンプ部90aは、モータ20の動力により駆動される。ポンプ部90aは、オイル等の流体を吸入し、吐出する。
本実施形態では、ポンプ部90aが、トロコイドポンプ構造を有する。ポンプ部90aは、インナーロータ91と、アウターロータ92と、を有する。インナーロータ91およびアウターロータ92は、それぞれトロコイド歯形を有する。インナーロータ91は、シャフト22の下側の端部に連結される。アウターロータ92は、インナーロータ91の径方向外側に配置される。アウターロータ92は、インナーロータ91を、径方向外側から周方向の全周にわたって囲う。
インナーロータ91は、外周面に歯車部を有する本体部101と、本体部101の上面から上側に突出する連結筒部102と、を有する。本体部101は、軸方向から見た中心に、本体部101を軸方向に貫通する中心穴101aを有する。中心穴101aは、インナーロータ91の下面に開口する。連結筒部102は、シャフト挿入穴102aを有する。シャフト挿入穴102aは、連結筒部102の上面に開口し軸方向に延びる。シャフト挿入穴102aの下端は、中心穴101aの上端と繋がる。
ポンプカバー95は、ハウジング本体12の下側の端部に固定されて、ポンプ部90aを下側から覆う。つまりポンプカバー95は、ハウジング11に固定されてポンプ部90aを覆う。ポンプカバー95は、図示しない車両の部材と固定される。ポンプカバー95は、ポンプカバー95の下面から下側に突出する外部接続部96と、ポンプカバー95の上面から上側へ突出する円柱状のセンターポスト97と、を有する。
本実施形態のポンプ機構90では、図1に示すように、インナーロータ91は、シャフト22とセンターポスト97とにより支持される。連結筒部102のシャフト挿入穴102aに、シャフト22が上側から挿入される。本体部101の中心穴101aに、下側からセンターポスト97が挿入される。連結筒部102は、ポンプ収容部12cの頂壁を貫通する貫通孔12gに下側から挿入される。貫通孔12g内において、連結筒部102とシャフト22とがスプライン嵌合される。
図2に示すように、ポンプカバー95は、ポンプカバー95の上面に開口する凹部からなる吸入ポート111および吐出ポート112を有する。吸入ポート111および吐出ポート112は、軸方向から見て、周方向に沿って延びる弧状の溝である。吸入ポート111は、図3に示すように、周方向一方側の端部111a側の溝幅が広く、周方向他方側の端部111bに向かうに従って溝幅が狭くなる形状である。吐出ポート112も同様に、周方向一方側の端部112a側の溝幅が広く、周方向他方側の端部に向かうに従って溝幅が狭くなる形状である。
吸入ポート111および吐出ポート112は、周方向においてそれぞれ深さの異なる部位を有する。具体的には、吸入ポート111は、吸入ポート111の底面に、平坦面111cと傾斜面111dとを有する。平坦面111cは、吸入ポート111の底面のうち、一定の軸方向位置において周方向に延びる領域である。傾斜面111dは、平坦面111cの周方向一方側の端部である境界部111eから周方向一方側へ延びる。傾斜面111dは、平坦面111cから離れるに従って上側に延びる。
吐出ポート112も同様に、吐出ポート112の底面に、周方向に延びる平坦面112cと、平坦面112cの周方向一方側の端部から周方向に延び、平坦面111cから離れるに従って上側に延びる傾斜面112dとを有する。
ポンプカバー95は、図1および図4に示すように、ポンプカバー95の下面に開口し、軸方向上側に延びる吸入口96aおよび吐出口96bを有する。本実施形態の場合、ポンプカバー95は、ポンプカバー95の下面から下側に突出する円柱状の外部接続部96を有する。外部接続部96は、軸方向から見てポンプ部90aと重なって配置される。吸入口96aおよび吐出口96bは、いずれも外部接続部96の下面に開口する丸穴である。本実施形態では、軸方向から見て、吸入口96aと吐出口96bとが並んで配置される。外部接続部96の外周面には、Oリング94が配置される。
吸入口96aおよび吐出口96bのそれぞれの上端は、ポンプカバー95の内部において、軸方向のほぼ中央に位置する。一方、吸入ポート111および吐出ポート112の底面は、吸入口96aおよび吐出口96bの上端よりも上側に位置する。すなわち、吸入口96aと吸入ポート111とは、互いに軸方向に離れて配置される。また、吐出口96bと吐出ポート112とは、互いに軸方向に離れて配置される。ポンプカバー95は、ポンプカバー95の内部に、吸入口96aと吸入ポート111とを接続する吸入側連結流路121、および、吐出口96bと吐出ポート112とを接続する吐出側連結流路122を有する。
吸入側連結流路121は、ポンプカバー95において、吸入口96aの上端から軸方向の上側へ延びる。吸入側連結流路121は、図4に示すように、吸入口96aと同軸の丸穴である。吸入側連結流路121の直径は、吸入口96aの直径よりも小さい。吸入側連結流路121の中心J1は、吸入ポート111の内周側の側壁131よりも径方向内側に位置する。吸入側連結流路121は、軸方向から見て、吸入ポート111と部分的に重なる。上記構成により、吸入側連結流路121は、吸入ポート111の底面および側面に開口する。
吐出側連結流路122は、吐出口96bの上端から軸方向の上側へ延びる。吐出側連結流路122は、吐出口96bと同軸の丸穴である。吐出側連結流路122の直径は、吐出口96bの直径よりも小さい。吐出側連結流路122の中心J2は、吐出ポート112の内周側の側壁132よりも径方向内側に位置する。吐出側連結流路122は、軸方向から見て、吐出ポート112と部分的に重なる。上記構成により、吐出側連結流路122は、吐出ポート112の底面および側面に開口する。
以上説明したように、本実施形態の電動ポンプ1では、吸入口96aと吸入ポート111とが、軸方向に延びる吸入側連結流路121を介して接続され、吐出口96bと吐出ポート112とが、軸方向に延びる吐出側連結流路122を介して接続される。この構成によれば、吸入口96aおよび吐出口96bのそれぞれから真っ直ぐ上側へ穿孔するのみで、吸入口96aと吸入ポート111、および吐出口96bと吐出ポート112とを接続できる。したがって、吸入口96aおよび吐出口96bの位置が、吸入ポート111の底面および吐出ポート112の底面からずれている場合であっても、吸入口96aと吸入ポート111、および吐出口96bと吐出ポート112とを、簡単な切削で容易に接続できる。本実施形態によれば、ポンプカバー95の内部に複雑な流路を形成する必要がない。また、吸入側連結流路121および吐出側連結流路122を設けても、ポンプカバー95が大型化することもない。
また、吸入側連結流路121および吐出側連結流路122は、それぞれ、吸入ポート111および吐出ポート112の底面および側面に開口するので、流路の開口面積を確保することができ、電動ポンプ1の最大流量が低下することもない。
図3に示すように、本実施形態において、吸入側連結流路121の大部分は、吸入ポート111の平坦面111cに開口する。吐出側連結流路122の大部分は、吐出ポート112の平坦面112cに開口する。すなわち、吸入側連結流路121の少なくとも一部は、吸入ポート111の最も深さの大きい位置に開口し、吐出側連結流路122の少なくとも一部は、吐出ポート112の最も深さの大きい位置に開口する。この構成によれば、吸入側連結流路121および吐出側連結流路122の位置において、吸入ポート111の側壁131および吐出ポート112の側壁132の高さが大きくなる。これにより、側壁131、132において、吸入側連結流路121および吐出側連結流路122を大きく開口させることができる。したがって、各流路の流量を確保しやすくなる。
なお、本実施形態では、吸入側連結流路121および吐出側連結流路122の両方が、平坦面111c、112cに開口する構成としたが、吸入側連結流路121および吐出側連結流路122のいずれか一方のみが、平坦面111cまたは平坦面112cに開口する構成であってもよい。例えば、吸入側連結流路121および吐出側連結流路122のいずれか一方が傾斜面111d、112dに開口する構成であってもよい。
また本実施形態では、吸入側連結流路121は、平坦面111cと傾斜面111dとの境界部111eに開口し、吐出側連結流路122は、平坦面112cと傾斜面112dとの境界部112eに開口する。この構成によれば、吸入ポート111および吐出ポート112の側面における開口面積を確保しながら、斜面に沿って流体を流動させることができる。したがって、インナーロータ91とアウターロータ92との間隙を介して、吸入ポート111から吐出ポート112へ流体を円滑に流すことができる。
なお、本実施形態では、吸入側連結流路121および吐出側連結流路122の両方が、境界部111e、112eに開口する構成としたが、吸入側連結流路121および吐出側連結流路122のいずれか一方のみが、境界部111e、112eに開口する構成であってもよい。
本実施形態では、図2、図4および図5に示すように、吸入側連結流路121および吐出側連結流路122は、上側の端部に、上側に向かうに従って直径が小さくなるテーパー部121aおよびテーパー部122aを有する。この構成によれば、吸入側連結流路121および吐出側連結流路122の上側の肉厚を過度に薄くすることなく、吸入側連結流路121および吐出側連結流路122を吸入口96aおよび吐出口96b側から深く穿孔できる。これにより、ポンプカバー95の強度を確保しつつ、吸入ポート111および吐出ポート112の側面における開口面積を大きくできる。
なお、本実施形態では、吸入側連結流路121および吐出側連結流路122の両方が、テーパー部121a、122aを有する構成としたが、吸入側連結流路121および吐出側連結流路122のいずれか一方のみがテーパー部121a、122aを有する構成であってもよい。
本実施形態では、吸入側連結流路121は、吸入ポート111の径方向内側に位置する側面に開口し、吐出側連結流路122は、吐出ポート112の径方向内側に位置する側面に開口する。この構成によれば、吸入口96aおよび吐出口96bが、吸入ポート111および吐出ポート112よりも径方向内側に位置する電動ポンプ1において、ポンプカバー95の大型化を抑制しつつ、吸入口96aおよび吐出口96bの流量を確保できる。
なお、吸入側連結流路121が、吸入ポート111の径方向外側に位置する側面に開口し、吐出側連結流路122が、吐出ポート112の径方向外側に位置する側面に開口する構成であってもよい。この構成によれば、吸入口96aおよび吐出口96bが、吸入ポート111および吐出ポート112よりも径方向外側に位置する電動ポンプ1において、ポンプカバー95の大型化を抑制しつつ、吸入口96aおよび吐出口96bの流量を確保できる。
図5に示すように、電動ポンプ1は、吸入口96aおよび吐出口96bに挿入される円筒状の接続管141a、141bを有していてもよい。この構成において、吸入側連結流路121と吸入口96aとを繋ぐ開口部の径D1は、接続管141aの内径dよりも大きくしてもよい。また、吐出側連結流路122と吐出口96bとを繋ぐ開口部の径D2は、接続管141bの内径dよりも大きくしてもよい。
上記構成によれば、吸入側連結流路121の中心と吸入口96aの中心とがずれて配置される場合、および吐出側連結流路122の中心と吐出口96bの中心とがずれて配置される場合であっても、接続管141a、141bの開口部が、吸入側連結流路121の開口部内および吐出側連結流路122の開口部内に配置されやすくなる。
したがって、吸入ポート111および吐出ポート112と、吸入口96aおよび吐出口96bとが、径方向において比較的離れて配置される場合であっても、吸入側連結流路121および吐出側連結流路122を吸入ポート111および吐出ポート112に近づけて配置することができる。これにより、吸入側連結流路121および吐出側連結流路122のポート内への開口面積を確保できる。
以上に説明した本実施形態の電動ポンプ1は、オイルポンプまたはウォーターポンプとして用いることができる。本実施形態によれば、小型で低騒音、低振動の電動ポンプ1が提供される。
本発明の趣旨から逸脱しない範囲において、前述の実施形態、変形例およびなお書き等で説明した各構成(構成要素)を組み合わせてもよく、また、構成の付加、省略、置換、その他の変更が可能である。
1…電動ポンプ、10…モータ部、13…カバー、20…モータ、21…ロータ、22…シャフト、90a…ポンプ部、91…インナーロータ、92…アウターロータ、95…ポンプカバー、96a…吸入口、96b…吐出口、111…吸入ポート、111c,112c…平坦面、111d,112d…傾斜面、111e,112e…境界部、112…吐出ポート、121…吸入側連結流路、121a,122a…テーパー部、122…吐出側連結流路、141a,141b…接続管、d…内径、D1,D2…開口部の径、J…中心軸、J1,J2…中心

Claims (7)

  1. 上下方向に延びる中心軸回りに回転可能なシャフトを有するモータ部と、
    前記シャフトの下端部に連結されるポンプ部と、
    を備え、
    前記ポンプ部は、
    前記シャフトの下端部に連結されるインナーロータと、
    前記インナーロータの径方向外側に位置するアウターロータと、
    前記インナーロータの下側に位置するポンプカバーと、
    を有し、
    前記ポンプカバーは、
    前記ポンプカバーの上面に開口する凹部からなる吸入ポートおよび吐出ポートと、
    前記ポンプカバーの下面に開口し、軸方向に延びる吸入口および吐出口と、
    を有し、
    前記吸入口の上端から軸方向の上側へ延び、前記吸入ポートの底面および側面に開口する吸入側連結流路と、
    前記吐出口の上端から軸方向の上側へ延び、前記吐出ポートの底面および側面に開口する吐出側連結流路と、
    を有する、
    電動ポンプ。
  2. 前記吸入ポートおよび前記吐出ポートは、中心軸回りの周方向に沿って延びる弧状であり、
    前記吸入ポートおよび前記吐出ポートは、周方向においてそれぞれ深さの異なる部位を有し、
    前記吸入側連結流路および前記吐出側連結流路の少なくとも一方は、前記吸入ポートまたは前記吐出ポートの最も深さの大きい位置に開口する、
    請求項1に記載の電動ポンプ。
  3. 前記吸入ポートおよび前記吐出ポートは、それぞれの底面に、一定の深さ位置において周方向に延びる平坦面と、前記平坦面の周方向一方側の端部から周方向一方側へ延び、前記平坦面から離れるに従って上側に延びる傾斜面とを有し、
    前記吸入側連結流路および前記吐出側連結流路の少なくとも一方は、前記平坦面と前記傾斜面との境界部に開口する、
    請求項2に記載の電動ポンプ。
  4. 前記吸入側連結流路は、前記吸入ポートの径方向内側に位置する側面に開口し、
    前記吐出側連結流路は、前記吐出ポートの径方向内側に位置する側面に開口する、
    請求項2または3に記載の電動ポンプ。
  5. 前記吸入側連結流路は、前記吸入ポートの径方向外側に位置する側面に開口し、
    前記吐出側連結流路は、前記吐出ポートの径方向外側に位置する側面に開口する、
    請求項2または3に記載の電動ポンプ。
  6. 前記吸入側連結流路および前記吐出側連結流路の少なくとも一方は、上側の端部に、上側に向かうに従って直径が小さくなるテーパー部を有する、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の電動ポンプ。
  7. 前記吸入口および前記吐出口に挿入される円筒状の接続管を有し、
    前記吸入側連結流路と前記吸入口とを繋ぐ開口部の径、および前記吐出側連結流路と前記吐出口とを繋ぐ開口部の径は、前記接続管の内径よりも大きい、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の電動ポンプ。
JP2019176586A 2019-09-27 2019-09-27 電動ポンプ Pending JP2021055558A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019176586A JP2021055558A (ja) 2019-09-27 2019-09-27 電動ポンプ
CN202022103730.8U CN213870257U (zh) 2019-09-27 2020-09-23 电动泵

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019176586A JP2021055558A (ja) 2019-09-27 2019-09-27 電動ポンプ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021055558A true JP2021055558A (ja) 2021-04-08

Family

ID=75270239

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019176586A Pending JP2021055558A (ja) 2019-09-27 2019-09-27 電動ポンプ

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2021055558A (ja)
CN (1) CN213870257U (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008267168A (ja) * 2007-04-16 2008-11-06 Toyota Motor Corp ギヤポンプ
JP2012189011A (ja) * 2011-03-11 2012-10-04 Jtekt Corp ポンプおよび電動ポンプユニット
JP2017115779A (ja) * 2015-12-25 2017-06-29 株式会社山田製作所 オイルポンプ
JP2018189077A (ja) * 2017-04-28 2018-11-29 日本電産トーソク株式会社 歯車ポンプ用ロータおよび歯車ポンプ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008267168A (ja) * 2007-04-16 2008-11-06 Toyota Motor Corp ギヤポンプ
JP2012189011A (ja) * 2011-03-11 2012-10-04 Jtekt Corp ポンプおよび電動ポンプユニット
JP2017115779A (ja) * 2015-12-25 2017-06-29 株式会社山田製作所 オイルポンプ
JP2018189077A (ja) * 2017-04-28 2018-11-29 日本電産トーソク株式会社 歯車ポンプ用ロータおよび歯車ポンプ

Also Published As

Publication number Publication date
CN213870257U (zh) 2021-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11162574B2 (en) Speed reduction mechanism and motor with speed reducer
JP5814249B2 (ja) 電動モータ組み立て体
JP2007097241A (ja) モータ
JP7302234B2 (ja) 電動ポンプ装置および電動ポンプ装置の取付構造
JP7363257B2 (ja) モータ機械装置
CN213243690U (zh) 马达以及电动泵
JP2021055558A (ja) 電動ポンプ
US20200309130A1 (en) Electric pump device and mounting structure of electric pump
JP2021110266A (ja) 電動ポンプ
JP2021055569A (ja) 電動ポンプ
US20200309156A1 (en) Electric pump device and attachment structure of electric pump device
CN112955659B (zh) 电动油泵
CN111434012B (zh) 带马达的齿轮系统
JP6404561B2 (ja) ポンプ装置
JP2022053884A (ja) 電動アクチュエータ
JP2021156232A (ja) 電動ポンプ
JP7275434B2 (ja) 電動ポンプ装置および電動ポンプ装置の取付構造
JP2006046178A (ja) 電動ポンプ
JP2022103496A (ja) モータ
EP4368837A1 (en) Pump
JP7400489B2 (ja) 電動ポンプ
JP2022181357A (ja) 電動ポンプ
JP2022003855A (ja) モータユニットおよび電動ポンプ装置
JP2005194894A (ja) 燃料ポンプ
JP2023121730A (ja) ポンプ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220829

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20220829

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230425

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230427

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20231017