JP2021156063A - 建設機械の油圧駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コストを抑えつつ、油圧ポンプの吸収トルクの制限値を少なくとも3つの段階に切換えることができる建設機械の油圧駆動装置を提供する。【解決手段】油圧駆動装置は、油圧ポンプ26の吐出圧が複数のアクチュエータの最高負荷圧より目標差圧だけ高くなるように油圧ポンプ26の容量を制御すると共に、制御圧を用いて、油圧ポンプ26の吸収トルクの制限値を可変するポンプ制御装置37と、ポンプ制御装置37に対してパイロットポンプ28及び目標差圧生成回路34を接続する複数の制御流路に設けられた電磁切換弁47a,47bと、電磁切換弁47a,47bのそれぞれに対して励磁と非励磁の切換えを行うことにより、制御圧がタンク圧となる第1のパターンと、制御圧が目標差圧生成回路34の目標差圧となる第2のパターンと、制御圧がパイロットポンプ28の吐出圧となる第3のパターンに切換えるコントローラ50とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、油圧ショベル等の建設機械に係わり、特に、油圧ポンプのトルク制御を行う建設機械の油圧駆動装置に関する。
建設機械の油圧駆動装置は、一般的に、エンジンと、エンジンによって駆動される油圧ポンプと、油圧ポンプから吐出された圧油によって作動する複数のアクチュエータと、油圧ポンプから複数のアクチュエータに供給される圧油の流量を制御する複数の流量制御弁と、複数の流量制御弁を操作する複数の操作装置とを備える。操作装置は、例えば、エンジンによって駆動されるパイロットポンプの吐出圧を元圧として用い、流量制御弁を操作するためのパイロット圧を生成して出力する。
特許文献1の油圧駆動装置は、油圧ポンプのトルク制御を行うようになっている。この油圧駆動装置は、油圧ポンプの容量を制御するポンプ制御装置(レギュレータ)と、パイロットポンプの吐出圧を元圧として用いて制御圧を生成し、生成した制御圧をポンプ制御装置に出力する第1及び第2の比例減圧弁と、操作装置のパイロット圧を検出する圧力センサと、エンジンの目標回転数を入力する入力部と、エンジンの実回転数を検出する回転数センサと、エンジンの環境を検出する複数のセンサ(詳細には、大気圧センサなど)と、入力部の入力値や圧力センサ、回転数センサ、及び大気圧センサなどの検出値に基づいて第1及び第2の比例減圧弁を比例制御するコントローラとを備える。
ポンプ制御装置は、油圧ポンプの斜板の傾転角(すなわち、容量)を可変する傾転アクチュエータと、傾転アクチュエータに作用する油圧を制御する第1及び第2のサーボ弁を有する。第1のサーボ弁は、第1の比例減圧弁の制御圧によって作動する。第2のサーボ弁は、油圧ポンプの吐出圧と第2の比例減圧弁の制御圧によって作動する。
コントローラは、操作装置のパイロット圧に基づき、第1の比例減圧弁を比例制御して、第1のサーボ弁への制御圧を制御する。これにより、第1のサーボ弁は、操作装置のパイロット圧が増加するのに従って油圧ポンプの容量が増加するように制御する。
第2のサーボ弁は、油圧ポンプの吐出圧が増加するのに従って油圧ポンプの容量が減少するように制御する。これにより、油圧ポンプの吸収トルクを制限する。コントローラは、エンジンの目標回転数、エンジンの目標回転数と実回転数との偏差、及び大気圧などに基づき、第2のソレノイド制御弁を比例制御して、第2のサーボ弁への制御圧を制御する。これにより、油圧ポンプの吸収トルクの制限値(最大吸収トルク)を制御する。
特開平11−101183号公報
上述した従来技術には、次のような改善の余地がある。特許文献1の油圧駆動装置は、コントローラが比例(PWM:Pulse Width Modulation)制御機能を有するものであるから、コスト高である。そのため、コストを抑えたいという要望がある。その一方で、油圧ポンプの吸収トルクの制限値を少なくとも3つの段階に切換えたいという要望がある。具体例の一つとして、大気圧が低下してエンジンのトルクが低下するか、若しくは空調装置が駆動されてエンジンの負荷が増加したときに、油圧ポンプの吸収トルクの制限値を低減し、エンジンのトルクが低下し且つエンジンの負荷が増加したときに、油圧ポンプの吸収トルクの制限値を更に低減したい。
本発明は、上述した事柄に鑑みてなされたものであり、その目的は、コストを抑えつつ、油圧ポンプの吸収トルクの制限値を少なくとも3つの段階に切換えることができる建設機械の油圧駆動装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、エンジンと、前記エンジンによって駆動される可変容量型の油圧ポンプと、前記油圧ポンプから吐出された圧油によって作動する複数のアクチュエータと、前記油圧ポンプから前記複数のアクチュエータに供給される圧油の流量を制御する複数の流量制御弁と、前記エンジンよって駆動される固定容量型のパイロットポンプと、前記パイロットポンプの吐出圧を元圧として用い、前記複数の流量制御弁を操作するためのパイロット圧を生成して出力する複数の操作装置と、前記油圧ポンプの吐出圧と前記複数のアクチュエータの最高負荷圧との差圧の目標値である目標差圧を生成する目標差圧生成回路と、前記差圧を検出する差圧検出弁と、前記目標差圧生成回路で生成された目標差圧と前記差圧検出弁で検出された差圧を用いて、前記油圧ポンプの吐出圧が前記複数のアクチュエータの最高負荷圧より目標差圧だけ高くなるように前記油圧ポンプの容量を制御すると共に、制御圧を用いて、前記油圧ポンプの吸収トルクの制限値を可変するポンプ制御装置と、を備えた建設機械の油圧駆動装置において、前記ポンプ制御装置に対して前記パイロットポンプ及び前記目標差圧生成回路を接続する複数の制御流路に設けられた複数の電磁切換弁と、前記複数の電磁切換弁のそれぞれに対して励磁と非励磁の切換えを行うことにより、前記制御圧がタンク圧となる第1のパターンと、前記制御圧が前記目標差圧生成回路の目標差圧となる第2のパターンと、前記制御圧が前記パイロットポンプの吐出圧となる第3のパターンに切換えるコントローラとを備える。
本発明によれば、コストを抑えつつ、油圧ポンプの吸収トルクの制限値を少なくとも3つの段階に切換えることができる。
本発明の一実施形態における油圧ショベルの構造を表す側面図である。 本発明の一実施形態における油圧ショベルの油圧駆動装置の構成を表す図である。 本発明の一実施形態におけるコントローラの処理手順を表すフローチャートである。 本発明の一実施形態における油圧ポンプの吸収トルクの制限値の変化を表す図である。
本発明の適用対象として油圧ショベルを例にとり、本発明の一実施形態を説明する。
図1は、本実施形態における油圧ショベルの構造を表す側面図である。
本実施形態の油圧ショベルは、自走可能な下部走行体1と、下部走行体1の上側に旋回可能に設けられた上部旋回体2と、スイングポスト3を介し上部旋回体2の前側(図1の左側)に連結された作業装置4とを備える。下部走行体1及び上部旋回体2は、車体を構成する。
下部走行体1は、上方から見てH字状のトラックフレーム5を備える。トラックフレーム5の左側(図1の紙面に対して手前側)には駆動輪6と遊動輪7が設けられ、それらの間で左側の履帯(クローラ)8が掛けまわされている。左側の駆動輪6が左の走行モータ9aによって回転し、これによって左側の履帯8が駆動する。また、図示しないものの、トラックフレーム5の右側(図1の紙面に対して奥側)にも駆動輪と遊動輪が設けられ、それらの間で右側の履帯が掛けまわされている。右側の駆動輪が右の走行モータ9b(後述の図2参照)によって回転し、これによって右側の履帯が駆動する。したがって、下部走行体1は、走行モータ9a,9bによって走行する。
トラックフレーム5の前側には、排土用のブレード10が上下動可能に設けられている。ブレード10は、ブレードシリンダ11(後述の図2参照)によって上下動する。
上部旋回体2は、基礎構造体をなす旋回フレーム12と、旋回フレーム12に設けられたキャノピータイプの運転室13と、旋回フレーム12の後端に設けられたカウンタウエイト14とを備える。上部旋回体2は、旋回モータ15によって左右方向に旋回する。スイングポスト3は、スイングシリンダ16(後述の図2参照)によって左右方向にスイングする。
作業装置4は、スイングポスト3に上下方向に回動可能に連結されたブーム17と、ブーム17に上下方向に回動可能に連結されたアーム18と、アーム18に上下方向に回動可能に連結されたバケット19とを備える。ブーム17、アーム18、及びバケット19は、ブームシリンダ20、アームシリンダ21、及びバケットシリンダ22によって上下方向にそれぞれ回動する。
油圧ショベルの運転室13の内部には、運転者が着座する運転席23と、運転者が操作する複数の操作装置(詳細は後述)と、運転者が操作する空調スイッチ24が設けられている。油圧ショベルは、運転室13内の空気温度を調整する空調装置(図示せず)を備える。この空調装置は、コンプレッサ、熱交換器、及び膨張弁などに加え、空調スイッチ24のON操作に応じてエンジン25(後述の図2参照)とコンプレッサを接続するクラッチを有する。
油圧ショベルは、複数の操作装置の操作に応じて複数のアクチュエータを駆動する油圧駆動装置を備える。この油圧駆動装置の構成を、図2を用いて説明する。図2は、本実施形態における油圧ショベルの油圧駆動装置の構成を表す図である。
本実施形態の油圧駆動装置は、エンジン25と、エンジン25によって駆動される可変容量型の油圧ポンプ26と、油圧ポンプ26の吐出圧を制限するリリーフ弁27と、エンジン25によって駆動される固定容量型のパイロットポンプ28と、パイロットポンプ28の吐出圧を制限するパイロットリリーフ弁29と、油圧ポンプ26から吐出された圧油によって作動する複数のアクチュエータ(詳細には、上述した走行モータ9a,9b、ブレードシリンダ11、旋回モータ15、スイングシリンダ16、ブームシリンダ20、アームシリンダ21、及びバケットシリンダ22)と、油圧ポンプ26から複数のアクチュエータに供給される圧油の流量を制御する複数の流量制御弁30a〜30hと、複数の流量制御弁30a〜30hを操作する複数の操作装置32a〜32eとを備える。
複数の流量制御弁30a〜30hは、油圧ポンプ26の吐出流路から分岐された複数の並列油路にそれぞれ接続されている。複数の流量制御弁30a〜30hや、複数の並列油路にそれぞれ配置された複数の圧力補償弁等(詳細は後述)は、一体化されて、弁ユニット31を構成している。
走行用の操作装置32aは、前後方向に操作可能な左の操作部材(詳細には、操作レバーと操作ペダルを一体化したもの)と、左の操作部材の操作によって作動するパイロット弁33a,33bと、前後方向に操作可能な右の操作部材(詳細には、操作レバーと操作ペダルを一体化したもの)と、右の操作部材の操作によって作動するパイロット弁33c,33dとを有する。
パイロット弁33aは、パイロットポンプ28の吐出圧を元圧として用い、左操作部材の前側操作量に応じて走行パイロット圧aを生成し、走行パイロット圧aを流量制御弁30aの一方側受圧部へ出力する。これにより、流量制御弁30aを切換えて、油圧ポンプ26からの圧油を左走行モータ9aの一方側ポートへ供給すると共に、その流量を制御する。その結果、左走行モータ9aを一方向に回転させる。
パイロット弁33bは、パイロットポンプ28の吐出圧を元圧として用い、左操作部材の後側操作量に応じて走行パイロット圧bを生成し、走行パイロット圧bを流量制御弁30aの他方側受圧部へ出力する。これにより、流量制御弁30aを切換えて、油圧ポンプ26からの圧油を左走行モータ9aの反対側ポートへ供給すると共に、その流量を制御する。その結果、左走行モータ9aを反対方向に回転させる。
パイロット弁33cは、パイロットポンプ28の吐出圧を元圧として用い、右操作部材の前側操作量に応じて走行パイロット圧cを生成し、走行パイロット圧cを流量制御弁30bの一方側受圧部へ出力する。これにより、流量制御弁30bを切換えて、油圧ポンプ26からの圧油を右走行モータ9bの一方側ポートへ供給すると共に、その流量を制御する。その結果、右走行モータ9bを一方向に回転させる。
パイロット弁33dは、パイロットポンプ28の吐出圧を元圧として用い、右操作部材の後側操作量に応じて走行パイロット圧dを生成し、走行パイロット圧dを流量制御弁30bの他方側受圧部へ出力する。これにより、流量制御弁30bを切換えて、油圧ポンプ26からの圧油を右走行モータ9bの反対側ポートへ供給すると共に、その流量を制御する。その結果、右走行モータ9bを反対方向に回転させる。
ブレード用の操作装置32bは、前後方向に操作可能な操作レバーと、この操作レバーの操作によって作動するパイロット弁33e,33fとを有する。パイロット弁33eは、パイロットポンプ28の吐出圧を元圧として用い、操作レバーの前側操作量に応じてブレードパイロット圧eを生成し、ブレードパイロット圧eを流量制御弁30cの一方側受圧部へ出力する。これにより、流量制御弁30cを切換えて、油圧ポンプ26からの圧油をブレードシリンダ11のボトム側油室へ供給すると共に、その流量を制御する。その結果、ブレードシリンダ11を伸長させて、ブレード10を下げさせる。
パイロット弁33fは、パイロットポンプ28の吐出圧を元圧として用い、操作レバーの後側操作量に応じてブレードパイロット圧fを生成し、ブレードパイロット圧fを流量制御弁30cの他方側受圧部へ出力する。これにより、流量制御弁30cを切換えて、油圧ポンプ26からの圧油をブレードシリンダ11のロッド側油室へ供給すると共に、その流量を制御する。その結果、ブレードシリンダ11を縮短させて、ブレード10を上げさせる。
ブームスイング用の操作装置32cは、左右方向に操作可能な操作ペダルと、この操作ペダルの操作によって作動するパイロット弁33g,33hとを有する。パイロット弁33gは、パイロットポンプ28の吐出圧を元圧として用い、操作ペダルの左側操作量に応じてブームスイングパイロット圧gを生成し、ブームスイングパイロット圧gを流量制御弁30dの一方側受圧部へ出力する。これにより、流量制御弁30dを切換えて、油圧ポンプ26からの圧油をスイングシリンダ16のボトム側油室へ供給すると共に、その流量を制御する。その結果、スイングシリンダ16を伸長させて、スイングポスト3と共にブーム17を左スイングさせる。
パイロット弁33hは、パイロットポンプ28の吐出圧を元圧として用い、操作ペダルの右側操作量に応じてブームスイングパイロット圧hを生成し、ブームスイングパイロット圧hを流量制御弁30dの他方側受圧部へ出力する。これにより、流量制御弁30dを切換えて、油圧ポンプ26からの圧油をスイングシリンダ16のロッド側油室へ供給すると共に、その流量を制御する。その結果、スイングシリンダ16を縮短させて、スイングポスト3と共にブーム17を右スイングさせる。
ブーム及びバケット用の操作装置32dは、十字操作式の操作レバーと、この操作レバーの操作によって作動するパイロット弁33i〜33lとを有する。パイロット弁33iは、パイロットポンプ28の吐出圧を元圧として用い、操作レバーの後側操作量に応じてブームパイロット圧iを生成し、ブームパイロット圧iを流量制御弁30eの一方側受圧部へ出力する。これにより、流量制御弁30eを切換えて、油圧ポンプ26からの圧油をブームシリンダ20のボトム側油室へ供給すると共に、その流量を制御する。その結果、ブームシリンダ20を伸長させて、ブーム17を上げさせる。
パイロット弁33jは、パイロットポンプ28の吐出圧を元圧として用い、操作レバーの前側操作量に応じてブームパイロット圧jを生成し、ブームパイロット圧jを流量制御弁30eの他方側受圧部へ出力する。これにより、流量制御弁30eを切換えて、油圧ポンプ26からの圧油をブームシリンダ20のロッド側油室へ供給すると共に、その流量を制御する。その結果、ブームシリンダ20を縮短させて、ブーム17を下げさせる。
パイロット弁33kは、パイロットポンプ28の吐出圧を元圧として用い、操作レバーの左側操作量に応じてバケットパイロット圧kを生成し、バケットパイロット圧kを流量制御弁30fの一方側受圧部へ出力する。これにより、流量制御弁30fを切換えて、油圧ポンプ26からの圧油をバケットシリンダ22のボトム側油室へ供給すると共に、その流量を制御する。その結果、バケットシリンダ22を伸長させて、バケット19をクラウドさせる。
パイロット弁33lは、パイロットポンプ28の吐出圧を元圧として用い、操作レバーの右側操作量に応じてバケットパイロット圧lを生成し、バケットパイロット圧lを流量制御弁30fの他方側受圧部へ出力する。これにより、流量制御弁30fを切換えて、油圧ポンプ26からの圧油をバケットシリンダ22のロッド側油室へ供給すると共に、その流量を制御する。その結果、バケットシリンダ22を縮短させて、バケット19をダンプさせる。
アーム及び旋回用の操作装置32eは、十字操作式の操作レバーと、この操作レバーの操作によって作動するパイロット弁33m〜33pとを有する。パイロット弁33mは、パイロットポンプ28の吐出圧を元圧として用い、操作レバーの後側操作量に応じてアームパイロット圧mを生成し、アームパイロット圧mを流量制御弁30gの一方側受圧部へ出力する。これにより、流量制御弁30gを切換えて、油圧ポンプ26からの圧油をアームシリンダ21のボトム側油室へ供給すると共に、その流量を制御する。その結果、アームシリンダ21を伸長させて、アーム18を引込ませる。
パイロット弁33nは、パイロットポンプ28の吐出圧を元圧として用い、操作レバーの前側操作量に応じてアームパイロット圧nを生成し、アームパイロット圧nを流量制御弁30gの他方側受圧部へ出力する。これにより、流量制御弁30gを切換えて、油圧ポンプ26からの圧油をアームシリンダ21のロッド側油室へ供給すると共に、その流量を制御する。その結果、アームシリンダ21を縮短させて、アーム18を押込ませる。
パイロット弁33oは、パイロットポンプ28の吐出圧を元圧として用い、操作レバーの左側操作量に応じて旋回パイロット圧oを生成し、旋回パイロット圧oを流量制御弁30hの一方側受圧部へ出力する。これにより、流量制御弁30hを切換えて、油圧ポンプ26からの圧油を旋回モータ15の一方側ポートへ供給すると共に、その流量を制御する。その結果、旋回モータ15を一方向に回転させる。
パイロット弁33pは、パイロットポンプ28の吐出圧を元圧として用い、操作レバーの右側操作量に応じて旋回パイロット圧pを生成し、旋回パイロット圧pを流量制御弁30hの他方側受圧部へ出力する。これにより、流量制御弁30hを切換えて、油圧ポンプ26からの圧油を旋回モータ15の反対側ポートへ供給すると共に、その流量を制御する。その結果、旋回モータ15を反対方向に回転させる。
本実施形態の油圧駆動装置は、ロードセンシング制御を行うものであり、目標差圧生成回路34、最高負荷圧検出用のシャトル弁35a〜35g、差圧検出弁36、ポンプ制御装置37(レギュレータ)、アンロード弁38、及び複数の圧力補償弁39a〜39hを更に備える。
目標差圧生成回路34は、固定絞り40、絞り弁41、及び目標差圧生成弁42を有する。固定絞り40は、パイロットポンプ28の吐出流路に設けられ、絞り弁41は、固定絞り40に対し並列となるように接続されている。絞り弁41は、固定絞り40の前後差圧を調整するためのものであって、固定絞り40の前後差圧の増加に応じて開口面積が増加する。固定絞り40及び絞り弁41の前後差圧は、固定絞り40及び絞り弁41の両方を通過する圧油の流量の増加(言い換えれば、エンジン25の回転数の増加)に応じて増加する。
目標差圧生成弁42は、固定絞り40及び絞り弁41の下流側の圧力を元圧として用い、固定絞り40及び絞り弁41の前後差圧(絶対圧)を生成し、これを目標差圧Pa(言い換えれば、油圧ポンプ26の吐出圧Pdと複数のアクチュエータの最高負荷圧PLmaxとの差圧の目標値)として出力する。詳しく説明すると、目標差圧生成弁42の一方側受圧部には、固定絞り40及び絞り弁41の上流側の圧力が導入され、目標差圧生成弁42の他方側受圧部には、固定絞り40及び絞り弁41の下流側の圧力と目標差圧生成弁42の出力圧が導入されている。そして、目標差圧生成弁42の出力圧が固定絞り40及び絞り弁41の前後差圧より大きければ、目標差圧生成弁42が減圧方向に作動する。これにより、固定絞り40及び絞り弁41の前後差圧を生成し、目標差圧Paとして出力する。
シャトル弁35aは、左走行モータ9aの負荷圧と右走行モータ9bの負荷圧を入力し、それらのうちの高い方を選択して出力する。シャトル弁35bは、シャトル弁35aで選択された負荷圧と旋回モータ15の負荷圧を入力し、それらのうちの高い方を選択して出力する。シャトル弁35cは、シャトル弁35bで選択された負荷圧とブレードシリンダ11の負荷圧を入力し、それらのうちの高い方を選択して出力する。シャトル弁35dは、シャトル弁35cで選択された負荷圧とスイングシリンダ16の負荷圧を入力し、それらのうちの高い方を選択して出力する。シャトル弁35eは、シャトル弁35dで選択された負荷圧とブームシリンダ20の負荷圧を入力し、それらのうちの高い方を選択して出力する。シャトル弁35fは、シャトル弁35eで選択された負荷圧とアームシリンダ21の負荷圧を入力し、それらのうちの高い方を選択して出力する。シャトル弁35gは、シャトル弁35fで選択された負荷圧とバケットシリンダ22の負荷圧を入力し、それらのうちの高い方を出力する。したがって、シャトル弁35gは、複数のアクチュエータの最高負荷圧PLmaxを出力する。
差圧検出弁36は、パイロットポンプ28の吐出圧を元圧として用い、油圧ポンプ26の吐出圧Pdと複数のアクチュエータの最高負荷圧PLmaxとの差圧(絶対圧。以降、ロードセンシング差圧Plsという)を生成して出力する。詳しく説明すると、差圧検出弁36の一方側受圧部には、油圧ポンプ26の吐出圧Pdが導入され、差圧検出弁36の他方側受圧部には、シャトル弁35gからの最高負荷圧PLmaxと差圧検出弁36の出力圧が導入されている。そして、差圧検出弁36の出力圧が吐出圧Pdと最高負荷圧PLmaxとの差圧より大きければ、差圧検出弁36が減圧方向に作動する。これにより、ロードセンシング差圧Plsを検出して出力する。
ポンプ制御装置37は、トルク制限アクチュエータ43、ロードセンシング制御弁44、及びロードセンシング制御アクチュエータ45を有する。トルク制限アクチュエータ43は、油圧ポンプ26の吐出圧Pdの増加に応じて油圧ポンプ26の斜板の傾転角(すなわち、容量)が減少するように、油圧ポンプ26の斜板を駆動する。これにより、油圧ポンプ26の吸収トルクを制限するように、油圧ポンプ26の容量を制御する。
ロードセンシング制御弁44の一方側受圧部には、目標差圧生成弁42からの目標差圧Paが導入され、ロードセンシング制御弁44の他方側受圧部には、差圧検出弁36からのロードセンシング差圧Plsが導入されている。そして、ロードセンシング差圧Plsが目標差圧Paより小さければ、ロードセンシング制御弁44は、ロードセンシング制御アクチュエータ45を油圧ポンプ26の吐出側に連通させる。これにより、ロードセンシング制御アクチュエータ45は、油圧ポンプ26の斜板の傾転角(すなわち、容量)が減少するように、油圧ポンプ26の斜板を駆動する。一方、ロードセンシング差圧Plsが目標差圧Paより大きければ、ロードセンシング制御弁44は、ロードセンシング制御アクチュエータ45をタンクに連通させる。これにより、ロードセンシング制御アクチュエータ45は、油圧ポンプ26の斜板の傾転角(すなわち、容量)が増加するように、油圧ポンプ26の斜板を駆動する。したがって、油圧ポンプ26の吐出圧Pdが複数のアクチュエータの最高負荷圧Plmaxより目標差圧Paだけ高くなるように、油圧ポンプ26の容量を制御する。
アンロード弁38は、油圧ポンプ26の吐出流路に接続されており、ロードセンシング差圧Plsを制限する。詳しく説明すると、アンロード弁38の一方側受圧部には、油圧ポンプ26の吐出圧Pdが導入され、アンロード弁38の他方側受圧部には、シャトル弁35gからの最高負荷圧PLmaxが導入されている。そして、吐出圧Pdと最高負荷圧PLmaxとの差圧(すなわち、ロードセンシング差圧Pls)がバネの付勢力より大きければ、油圧ポンプ26の吐出流路をタンクに連通させる。これにより、ロードセンシング差圧Plsを制限する。
複数の圧力補償弁39a〜39hは、複数の流量制御弁30a〜30bの前後差圧を所定差圧(以降、目標補償差圧という)に保持する。これにより、例えば2つのアクチュエータを同時に駆動する複合操作時に、アクチュエータの負荷圧の大小関係にかかわらず、各流量制御弁の開口面積に応じた比率で、油圧ポンプ26からの圧油を2つのアクチュエータに分配することができる。
各圧力補償弁の目標補償差圧は、ロードセンシング差圧Plsとなるように設定されている。詳しく説明すると、圧力補償弁の一方側受圧部には、対応する流量制御弁の上流側の圧力が導入され、圧力補償弁の他方側受圧部には、対応する流量制御弁の下流側の圧力(詳細には、対応するアクチュエータの負荷圧)と差圧検出弁36からのロードセンシング差圧Plsが導入されている。そして、流量制御弁の前後差圧がロードセンシング差圧Plsより大きければ、圧力補償弁は、開口面積が減少する方向に作動する。これにより、対応する流量制御弁の前後差圧がロードセンシング差圧Plsとなるように制御する。
上述したように各圧力補償弁の目標補償差圧がロードセンシング差圧Plsとなるように設定することにより、次のような効果を得ることができる。例えば2つのアクチュエータを同時に駆動する複合操作時に、油圧ポンプ26の吐出流量が不足する状態(以降、サチュレーションという)が生じた場合に、サチュレーションの程度に応じてロードセンシング差圧Plsが低下し、これに伴って各圧力補償弁の目標補償差圧が低下する。そのため、各流量制御弁の開口面積に応じた比率で、油圧ポンプ26からの圧油を2つのアクチュエータに再分配することができる。
また、エンジン25の回転数を下げた場合に、目標差圧生成回路34の目標差圧Paが低下し、これに伴って各圧力補償弁の目標補償差圧が低下する。そのため、各流量制御弁の要求流量が減少する。したがって、エンジン25の回転数を下げた場合の微操作性を向上することができる。
ここで、本実施形態の特徴として、ポンプ制御装置37は、油圧ポンプ26の吸収トルクの制限値(最大吸収トルク)を可変するトルク制御アクチュエータ46を更に有する。また、本実施形態の特徴として、油圧駆動装置は、油圧ポンプ26の吸収トルクの制限値を段階的に切換えるために、トルク制御アクチュエータ46に出力する制御圧を段階的に切換える電磁切換弁47a,47bと、油圧ショベルの周囲の気圧(大気圧)を検出する気圧センサ48(第2の検出器)と、エンジン25の回転数を検出する回転数センサ49(第3の検出器)と、上述した空調スイッチ24からの信号の有無や、気圧センサ48及び回転数センサ49の検出値に基づき、電磁切換弁47a,47bに対して励磁と非励磁の切換えを行うコントローラ50とを備える。なお、本実施形態では、空調スイッチ24は、空調装置の駆動の有無を検出する第1の検出器としての役割も果たす。
パイロットポンプ28の吐出流路には制御流路51aが分岐され、目標差圧生成弁42の出力流路には制御流路51bが分岐され、トルク制御アクチュエータ46には制御流路51cが接続され、制御流路51a〜51cの間で制御圧用のシャトル弁52が設けられている。すなわち、シャトル弁52の一方の入口ポートに制御流路51aが接続され、シャトル弁52の他方の入口ポートに制御流路51bが接続され、シャトル弁52の出口ポートに制御流路51cが接続されている。電磁切換弁47aは、制御流路51aに設けられ、遮断位置と連通位置に切換可能である。電磁切換弁47bは、制御流路51cに設けられ、トルク制御アクチュエータ46をタンクに連通させる第1の連通位置と、トルク制御アクチュエータ46をシャトル弁52に連通させる第2の連通位置に切換可能である。シャトル弁52は、電磁切換弁47aの出力圧と目標差圧生成弁42の出力圧(目標差圧)のうちの高い方を選択して電磁切換弁47bへ出力するようになっている。
次に、本実施形態のコントローラ50の処理内容について、図3を用いて説明する。図3は、本実施形態におけるコントローラの処理手順を表すフローチャートである。
ステップS101にて、コントローラ50は、回転数センサ49で検出されたエンジン25の回転数が予め設定された閾値以下であるかどうか(言い換えれば、エンジン25のトルクが低下したかどうか)を判定する。エンジン25の回転数が閾値を超える場合、ステップS101の判定がNOとなって、ステップS102に移る。
ステップS102にて、コントローラ50は、空調スイッチ24からの信号の有無により、空調装置の駆動の有無(言い換えれば、エンジン25の負荷の増加の有無)を判定する。空調装置が停止している場合、ステップS102の判定がNOとなって、ステップS103に移る。
ステップS103にて、コントローラ50は、気圧センサ48で検出された気圧が予め設定された閾値以下であるかどうか(言い換えれば、エンジン25のトルクが低下したかどうか)を判定する。気圧が閾値を超える場合、ステップS103の判定がNOとなって、ステップS104に移る。
ステップS104にて、コントローラ50は、電磁切換弁47aを非励磁して遮断位置に制御すると共に、電磁切換弁47bを非励磁して第1の連通位置に制御する(第1のパターン)。これにより、トルク制御アクチュエータ46に作用する制御圧をタンク圧(詳細には、0.1MPa程度)とする。したがって、トルク制御アクチュエータ46は、油圧ポンプ26の吸収トルクの制限値を第1の段階(値T0)とする。その結果、例えば図4中の実線で示すような特性で、トルク制限アクチュエータ43が油圧ポンプ26の容量を制御する。
ステップS103にて気圧が閾値以下である場合、ステップS103の判定がYESとなって、ステップS105に移る。また、ステップ102にて空調装置が駆動している場合に、ステップS102の判定がYESとなって、ステップS106に移る。ステップS106にて、コントローラ50は、気圧センサ48で検出された気圧が閾値以下であるかどうかを判定する。ステップS106にて気圧が閾値を超える場合、ステップS106の判定がNOとなって、ステップS105に移る。
ステップS105にて、コントローラ50は、電磁切換弁47aを非励磁して遮断位置に制御すると共に、電磁切換弁47bを励磁して第2の連通位置に制御する(第2のパターン)。これにより、制御圧として目標差圧生成弁42の目標差圧(詳細には、例えば0.2MPa程度)をトルク制御アクチュエータ46に出力するように切換える。したがって、トルク制御アクチュエータ46は、油圧ポンプ26の吸収トルクの制限値を第1の段階(値T0)より低い第2の段階(値T1)に切換える。その結果、例えば図4中の点線で示すような特性で、トルク制限アクチュエータ43が油圧ポンプ26の容量を制御する。
ステップS106にて気圧が閾値以下である場合、ステップS106の判定がYESとなって、ステップS107に移る。また、ステップS101にて、エンジン25の回転数が閾値以下である場合、ステップS101の判定がYESとなって、ステップS107に移る。
ステップS107にて、コントローラ50は、電磁切換弁47aを励磁して連通位置に制御すると共に、電磁切換弁47bを励磁して第2の連通位置に制御する(第3のパターン)。これにより、制御圧としてパイロットポンプ28の吐出圧(詳細には、例えば0.4MPa程度)をトルク制御アクチュエータ46に出力するように切換える。したがって、トルク制御アクチュエータ46は、油圧ポンプ26の吸収トルクの制限値を第2の段階(値T1)より低い第3の段階(値T2)に切換える。その結果、図4中の一点鎖線で示すような特性で、トルク制限アクチュエータ43が油圧ポンプ26の容量を制御する。
以上のように本実施形態では、油圧ポンプ26の吸収トルクの制限値を3つの段階に切換えることができる。また、コントローラ50が電磁切換弁47a,47bに対して励磁と非励磁の切換えを行うものであるから、比例制御を行うものと比べて、コストを抑えることができる。
なお、上記一実施形態において、特に説明しなかったが、油圧駆動装置は、油圧ポンプ26の吸収トルクの制限値の切換えを指示する切換指示器53(詳細には、例えば複数のスイッチ又は1つのダイヤル等で構成されたもの)を備え、コントローラ50は、切換指示器53の指示に応じて、電磁切換弁47a,47bに対して励磁と非励磁の切換えを行ってもよい。
また、上記一実施形態において、コントローラ50は、空調スイッチ24からの信号の有無や、気圧センサ48及び回転数センサ49の検出値に基づき、電磁切換弁47a,47bに対して励磁と非励磁の切換えを行う場合を例にとって説明したが、これに限られない。例えば、コントローラ50は、空調スイッチ24からの信号の有無や、気圧センサ48の検出値に基づき、電磁切換弁47a,47bに対して励磁と非励磁の切換えを行ってもよい。すなわち、上述の図3のステップS101の処理を行わなくてもよい。
また、上記一実施形態において、空調装置の駆動と停止を検出する第1の検出器は、空調スイッチ24である場合を例にとって説明したが、これに限られない。例えば、空調装置のクラッチの接続状態を検出する検出器であってもよい。
また、上記一実施形態において、油圧駆動装置は、油圧ポンプの吸収トルクの制限値を3つの段階に切換えるために2つの電磁切換弁47a,47bを備えた場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、油圧ポンプの吸収トルクの制限値を4つ以上の段階に切換えるために3つ以上の電磁切換弁を備えてもよい。
なお、以上においては、本発明の適用対象として油圧ショベルを例にとって説明したが、これに限られず、油圧クレーン等の他の建設機械であってもよい。
9a,9b 走行モータ
11 ブレードシリンダ
15 旋回モータ
16 スイングシリンダ
20 ブームシリンダ
21 アームシリンダ
22 バケットシリンダ
24 空調スイッチ(第1の検出器)
25 エンジン
26 油圧ポンプ
28 パイロットポンプ
30a〜30h 流量制御弁
32a〜32e 操作装置
34 目標差圧生成回路
36 差圧検出弁
37 ポンプ制御装置
47a,47b 電磁切換弁
48 気圧センサ(第2の検出器)
49 回転数センサ(第3の検出器)
50 コントローラ
51a〜51b 制御流路
52 シャトル弁
53 切換指示器

Claims (6)

  1. エンジンと、
    前記エンジンによって駆動される可変容量型の油圧ポンプと、
    前記油圧ポンプから吐出された圧油によって作動する複数のアクチュエータと、
    前記油圧ポンプから前記複数のアクチュエータに供給される圧油の流量を制御する複数の流量制御弁と、
    前記エンジンよって駆動される固定容量型のパイロットポンプと、
    前記パイロットポンプの吐出圧を元圧として用い、前記複数の流量制御弁を操作するためのパイロット圧を生成して出力する複数の操作装置と、
    前記油圧ポンプの吐出圧と前記複数のアクチュエータの最高負荷圧との差圧の目標値である目標差圧を生成する目標差圧生成回路と、
    前記差圧を検出する差圧検出弁と、
    前記目標差圧生成回路で生成された目標差圧と前記差圧検出弁で検出された差圧を用いて、前記油圧ポンプの吐出圧が前記複数のアクチュエータの最高負荷圧より目標差圧だけ高くなるように前記油圧ポンプの容量を制御すると共に、制御圧を用いて、前記油圧ポンプの吸収トルクの制限値を可変するポンプ制御装置と、を備えた建設機械の油圧駆動装置において、
    前記ポンプ制御装置に対して前記パイロットポンプ及び前記目標差圧生成回路を接続する複数の制御流路に設けられた複数の電磁切換弁と、
    前記複数の電磁切換弁のそれぞれに対して励磁と非励磁の切換えを行うことにより、前記制御圧がタンク圧となる第1のパターンと、前記制御圧が前記目標差圧生成回路の目標差圧となる第2のパターンと、前記制御圧が前記パイロットポンプの吐出圧となる第3のパターンに切換えるコントローラとを備えたことを特徴とする建設機械の油圧駆動装置。
  2. 請求項1に記載の建設機械の油圧駆動装置において、
    前記複数の制御流路は、
    前記パイロットポンプとシャトル弁の一方の入力ポートの間で接続された第1の制御流路と、
    前記目標差圧生成回路と前記シャトル弁の他方の入力ポートの間で接続された第2の制御流路と、
    前記シャトル弁の出口ポートと前記ポンプ制御装置の間で接続された第3の制御流路とで構成されており、
    前記複数の電磁切換弁は、
    前記第1の制御流路に設けられ、遮断位置と連通位置に切換可能な第1の電磁切換弁と、
    前記第3の制御流路に設けられ、前記ポンプ制御装置をタンクに連通させる第1の連通位置と前記ポンプ制御装置を前記シャトル弁に連通させる第2の連通位置に切換可能な第2の電磁切換弁とで構成されたことを特徴とする建設機械の油圧駆動装置。
  3. 請求項2に記載の建設機械の油圧駆動装置において、
    前記コントローラは、
    前記第1のパターンに切換える場合に、前記第2の電磁切換弁を前記第1の連通位置に制御し、
    前記第2のパターンに切換える場合に、前記第2の電磁切換弁を前記第2の連通位置、前記第1の電磁切換弁を前記遮断位置に制御し、
    前記第3のパターンに切換える場合に、前記第2の電磁切換弁を前記第2の連通位置、前記第1の電磁切換弁を前記連通位置に制御することを特徴とする建設機械の油圧駆動装置。
  4. 請求項1に記載の建設機械の油圧駆動装置において、
    空調装置の駆動と停止を検出する第1の検出器と、
    周囲の気圧を検出する第2の検出器とを備え、
    前記コントローラは、
    前記第1の検出器により前記空調装置の停止が検出され、且つ、前記第2の検出器により検出された気圧が予め設定された閾値より高い場合に、前記第1のパターンに切換え、
    前記第1の検出器により前記空調装置の駆動が検出され、且つ、前記第2の検出器により検出された気圧が前記閾値より高い場合、または、前記第1の検出器により前記空調装置の停止が検出され、且つ、前記第2の検出器により検出された気圧が前記閾値より低い場合に、前記第2のパターンに切換え、
    前記第1の検出器により前記空調装置の駆動が検出され、且つ、前記第2の検出器により検出された気圧が前記閾値より低い場合に、前記第3のパターンに切換えることを特徴とする建設機械の油圧駆動装置。
  5. 請求項4に記載の建設機械の油圧駆動装置において、
    前記エンジンの回転数を検出する第3の検出器を備え、
    前記コントローラは、前記第1の検出器や前記第2の検出器の検出結果にかかわらず、前記第3の検出器により検出された前記エンジンの回転数が予め設定された閾値より低い場合に、前記第3のパターンに切換えることを特徴とする建設機械の油圧駆動装置。
  6. 請求項1に記載の建設機械の油圧駆動装置において、
    前記油圧ポンプの吸収トルクの制限値の切換えを指示する切換指示器を備え、
    前記コントローラは、前記切換指示器の指示に応じて、前記第1のパターンと前記第2のパターンと前記第3のパターンに切換えることを特徴とする建設機械の油圧駆動装置。
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