JP2021155962A - 内装下地の固定構造および下地取付具 - Google Patents

内装下地の固定構造および下地取付具 Download PDF

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Abstract

【課題】施工性を向上させることのできる内装下地の固定構造を提供する。【解決手段】内装下地(10)の固定構造(1)は、建物の梁(2)に固定された固定金物(3)と、固定金物(3)に固定され、天井下地材(6)の屋外側端面に対面する屋内面(43)を含む下地取付部材(4)とを備えている。下地取付部材(4)の屋内面(43)に、天井下地材(6)の下面高さを境界とする段差(433)が設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、内装下地の固定構造および下地取付具に関し、特に、壁下地材および天井下地材を含む内装下地を建物の梁に固定する固定構造、ならびに、当該固定構造に適した下地取付具に関する。
特開2015−158065号公報(特許文献1)には、建物の梁の下でコーナーを形成するように配された壁下地と天井下地とを含む内装下地の取付構造において、梁に、取付金物を介して、梁に沿ってのびる内装下地固定桟が取り付けられ、内装下地固定桟の取付面の下部側に、壁下地の上端部が固定されるとともに、内装下地固定桟の取付面の上部側に、天井下地が固定されることが開示されている。
特開2018−150271号公報(特許文献2)には、梁の下方位置に設置された天井と、該天井の下方位置で該天井と交差するように設置された壁とを備えた建物において、不燃材料からなり、天井を前記梁の下方位置に保持しておくための天井保持用ランナーと、不燃材料からなり、壁を天井の下方位置に保持しておくための壁保持用ランナーと、を有し、天井保持用ランナーが、外壁固定用金物を介して梁に支持され、壁保持用ランナーが天井保持用ランナーの下部に固定されることが開示されている。
特開2015−158065号公報(特許第6159272号) 特開2018−150271号公報
建物の防耐火性能を担保する上で、壁下地材および天井下地材を含む内装下地を梁に固定する部材が十分な耐火性能を備えている必要がある。特許文献1では、内装下地を固定するために桟木が用いられているため、十分な耐火性能が得られず、結果として建物の防耐火性能を担保することができない。
これに対し、特許文献2では、外壁固定用金物だけでなく、天井保持用ランナーおよび壁保持用ランナーが金属などの不燃材料で形成されているため、耐火性能を得ることができる。
しかしながら、特許文献2では、天井保持用ランナーが天井パネルと一体化された状態で、固定金物にビス固定される構造となっており、高所での作業性という観点においては改善の余地があった。また、特許文献1では、共通の取付面(垂直面)に対して壁下地および天井下地を固定するようにしているため、各下地の位置決めが困難であるといった問題もある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、施工性を向上させることのできる内装下地の固定構造を提供することである。
この発明のある局面に従う内装下地の固定構造は、建物の梁に内装下地を固定する固定構造であって、梁に固定された固定金物と、固定金物に固定され、天井下地材の屋外側端面に対面する屋内面を含む下地取付部材とを備え、下地取付部材の屋内面に、天井下地材の下面高さを境界とする段差が設けられている。
好ましくは、屋内面は、境界より上方に位置し、天井下地材が固定される第1部分と、境界より下方かつ第1部分よりも屋外側に位置する第2部分とを有しており、下地取付部材は、第2部分の下端に交差し、壁下地材が固定される下面をさらに含む。
好ましくは、壁下地材の上面は、下面に当接せず屋内側空間に露出し、屋内面の段差面に対面する露出部分を有しており、第1部分の下端および第2部分の上端に交差する段差面と、露出部分との間に、天井面材の屋外側端部が配置されている。
より好ましくは、下地取付部材は、開放断面であって、第1部分および第2部分を構成する縦板部と、縦板部の上端に交差する上板部と、縦板部の下端に交差し、下面を構成する下板部とを含み、第2部分が、締結部材によって固定金物に固定されている。
この場合、上板部は、固定金物に設けられた切り欠き部内に配置されていることが望ましい。
この発明のある局面に従う下地取付具は、建物の梁に、固定金物を介して内装下地を固定するための下地取付具であって、天井下地材の下面高さを境界とする段差が設けられた屋内面と、壁下地材が固定される下面とを含む。屋内面は、境界よりも上方に位置し、天井下地材が固定される第1部分と、境界よりも下方かつ屋外側に位置する第2部分とを有し、下面は第2部分の下端に交差する。
本発明によれば、施工性を向上することができる。
本発明の実施の形態に係る内装下地の固定構造を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る内装下地の固定構造の要部を分解して示す斜視図である。 (A)〜(C)は、本発明の実施の形態における下地取付部材(下地取付具)の構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る内装下地の固定構造の施工手順を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態に係る内装下地の固定構造の施工手順を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態の変形例に係る内装下地の固定構造を示す断面図である。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
(概略構成)
図1を参照して、内装下地の固定構造(以下「固定構造」と略す)1の概略構成について説明する。固定構造1は、建物の梁2に内装下地10を固定する構造であって、梁2に固定された固定金物3と、固定金物3に固定され、内装下地10を取り付けるための天井吊ランナー4とを備えている。内装下地10は、壁下地材としての壁ランナー5、および、天井下地材としての天井パネル6を含む。
梁2は、H型鋼であり、水平に配置された上フランジ21および下フランジ22と、上フランジ21および下フランジ22との間を垂直に延びるウエブ23とを含む。梁2は、紙面前後方向に長さを有している。以下の説明において、梁2の延在方向を、梁方向といい、梁2に直交する方向を、内外方向という。図1に示す矢印A1(紙面右側)は屋内方向を表わし、矢印A2(紙面上側)は上方を表わしている。
固定金物3は、ピース物であり、複数の固定金物3が梁方向に沿って互いに間隔をあけて配置されている。天井吊ランナー4は、金属製であり、梁方向に延在する開放断面の下地取付部材である。固定金物3および天井吊ランナー4は、建物の梁2に内装下地10を取り付けるための固定具を構成する。これらの構成例については後述する。
壁ランナー5は、梁方向に延び、柱材である複数のスタッド54の上端部を保持する部材であり、スタッド54とともに壁面材50の下地を構成している。壁ランナー5は、天井吊ランナー4の水平な下面(下板部42)に固定されている。なお、本実施の形態では、壁ランナー5およびスタッド54が、梁2の真下に位置し、梁2のウエブ23のライン(以下「梁芯」という)Cの近傍に配置されている。
天井パネル6は、石膏ボードなどの天井面材60の下地を構成している。天井パネル6は、天井吊ランナー4の垂直な屋内面(縦板部43)に固定されている。
(固定金物)
図2および図3をさらに参照して、固定金物3の構成例について説明する。図2は、固定構造1の要部を分解して示す斜視図であり、下方側から見上げた状態を示している。図2に示す矢印A3は、梁方向を表わしている。図3は、固定金物3の構成を示す図であり、(A)は側面図、(B)は図2のIIIB方向(屋内側)から見た正面図、(C)は図2のIIIC方向(下方側)から見た底面図である。
図1に示されるように、各固定金物3は、梁2の下フランジ22に、ボルト91で固定されている。固定金物3は、その全体が梁2の範囲内に収まるように配置されており、具体的には、梁芯Cと下フランジ22の屋内側端縁との間の範囲内に配置されている。
固定金物3は、梁2の下面に当接する天面部31と、梁2に平行かつ上下方向(垂直方向)に延びる支持部33と、天面部31から下方に延び、支持部33に交差(直交)する垂下部32とを含む。天面部31、垂下部32、および支持部33は、一定の厚みを有する鋼板により形成されている。固定金物3の各部31〜33の板厚は、1.6mm以上である。
天面部31には、ボルト91を通すための貫通孔310が設けられている。本実施の形態では、2つの貫通孔310が梁方向に沿って間隔をあけて設けられている。天面部31は、典型的には矩形状(長方形または正方形)に形成される。一例として、天面部31の平面形状は、梁方向に一致する長辺と、内外方向に一致する短辺とを有する長方形状である。
垂下部32は、板厚方向が梁方向と一致するように、天面部31の梁方向中央部に直交して配置されている。つまり、正面側(屋内側)から見た場合、図3(B)に示されるように、天面部31と垂下部32とがT字状に接続されている。垂下部32の平面形状は、図1および図3(A)に示されるように、概略的には、上下方向(垂直方向)に一致する長辺と、内外方向(水平方向)に一致する短辺とを有する長方形状である。垂下部32は、たとえば溶接により天面部31に連結されている。
図3(A)に示されるように、垂下部32の屋内側端面(長辺)の中央部には、望ましくは略U字状(コの字状)の切り欠き部320が設けられている。切り欠き部320は、内外方向に沿って略水平に延びる底面320aおよび天面320bと、略垂直に延びる垂直面320cとにより画定されている。なお、切り欠き部320よりも上方の屋内側端面321の位置は、切り欠き部320よりも下方の屋内側端面322の位置よりも屋内側に張り出していてもよい。
支持部33は、垂下部32の屋内側端面322に直交状態で連結されている。支持部33もまた略矩形状に形成されており、典型的には、上下方向(垂直方向)に一致する短辺と、梁方向(水平方向)に一致する長辺とを有する長方形状である。支持部33もまた、たとえば溶接により垂下部32に連結されている。
支持部33の上下寸法(短辺長さ)は、屋内側端面322の上下寸法と略同じである。つまり、支持部33の上端面および下端面の高さは、屋内側端面322の上端および下端の高さとそれぞれ一致している。そのため、垂下部32の切り欠き部320の底面320aは、支持部33の上端面と同一平面上に位置し、垂下部32の下端面は、支持部33の下端面と同一平面上に位置している。
図3(B),(C)に示されるように、支持部33は、長手方向(梁方向)中央部において、垂下部32に連結されている。そのため、固定金物3は、正面側から見て左右対称となっている。
(天井吊ランナー)
図1および図2を参照して、天井吊ランナー4の構成例について説明する。
天井吊ランナー4は、屋外側に開口する略U字状(コの字状)断面を有している。つまり、天井吊ランナー4は、互いに平行な上板部41および下板部42と、上板部41および下板部42の屋内側端部間を上下方向に延びる縦板部43とを有する。上板部41および下板部42は水平に配置され、縦板部43は垂直に配置されている。天井吊ランナー4は、薄板を複数回折り曲げることによって形成されている。天井吊ランナー4の板厚は、0.4mm以上である。
本実施の形態において、天井パネル6の屋外側端面と対面する縦板部43に、段差が設けられている。具体的には、縦板部43は、上板部41と交差する第1部分431、および、下板部42と交差する第2部分432を有しており、段差面433を介して、第2部分432が、第1部分431よりも屋外側に位置している。図1および図2に示されるように、取付状態において、第2部分432が固定金物3の支持部33と面接触し、第1部分431は支持部33から屋内方向に離れて配置されている。つまり、第1部分431は、支持部33に当接する当接部分であり、第2部分432は、支持部33に当接しない非当接部分である。段差面433は、第1部分431の下端および第2部分432の上端に交差する面である。
天井吊ランナー4は、縦板部43の第2部分432と下板部42とのコーナー部が、支持部33の下端部に当接するように位置決めされている。そのため、第2部分432の裏面が、支持部33の表面(屋内面)と接触し、下板部42の裏面(上面)が、支持部33の下端面および垂下部32の下端面と接触している。
天井吊ランナー4は、縦板部43の第2部分432において、ビス92により支持部33にネジ止めされている。縦板部43の第1部分431は、天井パネル6の取付面を構成している。すなわち、天井パネル6が、ビス94によって屋内側から第1部分431にネジ止めされている。天井パネル6の下面高さは、縦板部43の段差面433の位置と略一致している。言い換えると、縦板部43に、天井パネル6の下面高さを境界とする段差が設けられている。
なお、後述の図4(A)に示すように、第1部分431と第2部分432との段差L1は、ビス92の頭部の厚みL2よりも大きく、厚みL2の2倍以上であることが望ましい。また、図4(B)に示すように、第1部分431の高さ寸法L3は、第2部分432の高さ寸法L4よりも大きいことが望ましい。第2部分432の高さ寸法L4は、天井面材60の厚み寸法L5よりも若干(1mm〜5mm程度)大きければよい。
上板部41は、固定金物3の切り欠き部320内に入り込むように配置されており、切り欠き部320の底面320aと天面320bとの高さ範囲内に配置されている。言い換えると、取付状態において、切り欠き部320は、上板部41を受け入れている。なお、上板部41は、典型的には、切り欠き部320の底面320aおよび天面320bの両面と非接触状態で配置されるものの、いずれか一方の面と接触していていもよい。
図1に示されるように、下板部42は、壁ランナー5の取付面を構成している。すなわち、壁ランナー5が、ビス93によって下方から下板部42にネジ止めされている。壁ランナー5は、その上面の一部(屋内側端部)が、下板部42に当接せず屋内側空間に露出し、縦板部43の段差面433に対面するように配置されている。壁ランナー5の当該露出部分と縦板部43の段差面433との間(図5(B)に示す空間S)に、天井面材60の屋外側端部が配置されている。
上述のように、本実施の形態では、固定金物3および天井吊ランナー4の固定が、ボルト91またはビス92のような金属製の締結部材で実現され、不燃材料からなる固定金物3および天井吊ランナー4の厚みが基準値以上である。そのため、本実施の形態に係る固定構造1は、防耐火性能を満たしている。
(施工方法)
図4および図5を参照して、本実施の形態に係る固定構造1の施工方法について説明する。
図4(A)を参照して、はじめに、梁2の下フランジ22に、複数の固定金物3をボルト91で固定する。すなわち、固定金物3の天面部31の貫通孔310にボルト91を挿通して、ナット95で締め付け固定する。
次に、固定金物3に天井吊ランナー4を固定する。具体的には、図4(A),(B)に示されるように、作業者は、天井吊ランナー4の開口が屋外側を向くように持ち上げ、固定金物3の支持部33を天井吊ランナー4の内部に嵌め入れて、ビス92で支持部33に固定する。本実施の形態における天井吊ランナー4は開放断面であるので、ビス92での固定時に、天井吊ランナー4の下板部42と縦板部43(第2部分432)とのコーナー部が、垂下部32の下端面および支持部33の下端面に当接するように位置決めすることができる。
ビス92は、屋内側から、縦板部43の第2部分432および支持部33にねじ込まれる。この場合、作業者は体重をかけてビス92の締め付け作業を行うことができるので、下方側から上向きに作業する場合に比べて施工性が向上する。
ここで、固定金物3の垂下部32には、上述のように切り欠き部320が設けられている。そのため、天井吊ランナー4の位置決めの際に、切り欠き部320の底面320aを含む水平部分P1を、天井吊ランナー4の仮置き場所として利用することができる。水平部分P1は、切り欠き部320の底面320aと、支持部33の上端面とを含む。つまり、作業者は、ビス92で天井吊ランナー4を固定する前に、切り欠き部320の底面320aおよび支持部33の上端面に、上板部41を一時的に載せて、天井吊ランナー4を仮置きすることができる。したがって、本実施の形態によれば、長尺物の天井吊ランナー4の高所での位置決めおよび固定作業を容易に行うことができる。
天井吊ランナー4が固定されると、図4(B)に示されるように、天井吊ランナー4の下板部42に、壁ランナー5をビス93で下方から固定する。壁ランナー5は、U字状断面を有する長尺部材であり、一対の下向きの鍔51,52と、鍔51,52間を連結する連結部53とを含む。壁ランナー5は、連結部53において天井吊ランナー4に固定される。
ビス93での固定時に、壁ランナー5は、屋内側端部が、縦板部43の第2部分432よりも屋内側にはみ出るように配置される。つまり、図5(A)に示されるように、壁ランナー5の上面の屋内側端部、すなわち連結部53の屋内側端部の上面部分P2が、屋内側空間に露出するように配置される。本実施の形態では、鍔52のラインが、縦板部43の第1部分431のラインと略一致するように位置決めされる。この場合、上面部分P2の内外方向長さL6は、第1部分431と第2部分432との段差(段差面433の内外方向長さ)L1と同等であり、第2部分432を貫通するビス92の頭部の厚みL2よりも大きく、厚みL2の2倍以上であることが望ましい。
次に、図5(A)に示されるように、天井吊ランナー4に、天井パネル6をビス94で固定する。天井パネル6は、図2に示すように、梁方向に延びる複数の第1桟61と内外方向に延びる複数の第2桟62とが組まれて平面視矩形状に形成されている。天井パネル6の屋外側端面60aを構成する第1桟61が、天井吊ランナー4の縦板部43の第1部分431に面接触した状態で、屋内側からビス94で固定される。
ビス94での固定時には、天井パネル6の下面60bのラインが、天井吊ランナー4の縦板部43の第1部分431の下端、すなわち段差の境界に一致するように位置決めされる。したがって、従来のように、天井パネルの屋外側端面に対面する屋内面(天井パネルの取付面を含む面)への墨入れ作業を伴うことなく、天井パネル6のレベル出しを容易に行うことができる。
また、上述のように、固定金物3に天井吊ランナー4を固定しているビス92の頭部は、縦板部43の第1部分431よりも屋外側に位置しており、壁ランナー5の上面部分P2と縦板部43の段差面433とに挟まれた空間Sに収容されているため、天井パネル6の固定作業時に、天井パネル6がビス92の頭部と干渉することを防止できる。
なお、本実施の形態では、天井パネル6の第1桟61の上端部に、電気配線を挿通可能な複数の凹部610が設けられている。図示されるように、取付状態において、凹部610の底面を天井吊ランナー4の上面(上板部41)と面一状とすることで、ビス94での固定時に、天井パネル6のレベル出しをより容易に行うことができる。
上述の施工方法によって、壁ランナー5および天井パネル6を含む内装下地10の固定が完了する。なお、壁下地材を構成するスタッド54は、たとえば天井パネル6の固定作業が完了した時点で、壁ランナー5に嵌め入れられる。壁ランナー5および天井パネル6の施工順序は逆であってもよい。
内装下地10の固定が完了すると、天井面材60を天井パネル6の下面60bに固定する。ここで、上述のように、壁ランナー5の屋内側端部の上面部分P2が、屋内側空間に露出している。また、天井吊ランナー4の縦板部43の第2部分432の高さ寸法L4は、天井面材60の厚み寸法L5よりも若干大きい。そのため、壁ランナー5の上面部分P2と縦板部43の段差面433とに挟まれた空間S内に、天井面材60の屋外側端部を挿入し、天井面材60の屋外側端部を壁ランナー5の上面部分P2に預けた状態で、固定作業を行うことができる。したがって、重量物である天井面材60の固定作業を安全かつ容易に行うことが可能である。
天井面材60の固定作業が終わると、壁面材50をスタッド54に固定する。図1に示されるように、壁面材50は、上端面が天井面材60の下面に接触または近接した状態で固定される。なお、壁面材50および天井面材60の施工順序は逆であってもよい。
以上説明したように、本実施の形態に係る固定構造1および施工方法によれば、従来よりも施工性を向上させることができる。
(変形例)
上記実施の形態に係る固定構造1では、図1に示すように、壁下地材としての壁ランナー5およびスタッド54が、梁芯Cの近傍に配置される例について説明したが、梁芯Cから屋内側に離れて配置される場合がある。このような場合における固定構造1Aを図6に示す。
図6を参照して、固定構造1Aは、上述の天井吊ランナー4に代えて、天井吊ランナー4Aを備えている。天井吊ランナー4Aは、本体部品7と付属部品8の二つの部品により構成されている。
本体部品7は、上記実施の形態で説明した天井吊ランナー4と同じ構造および構成である。そのため、本体部品7は、上板部41、下板部42、および、段差が設けられた縦板部43を有する開放断面(略U字状断面)の部材である。
付属部品8は、上向きの鍔としての一対の立板部81,82と、立板部81,82間を連結する下板部83とで構成された略U字状断面の部材である。立板部81,82の高さ寸法は、本体部品7の縦板部43の第2部分432の高さ寸法L4(図4(B))以下である。付属部品8は、屋外側の立板部81を縦板部43の第2部分432に面接触させた状態で、ビス92によって、固定金物3の支持部33に固定されている。つまり、付属部品8の立板部81と縦板部43の第2部分432とが、ビス92によって支持部33に共締めされている。
本体部品7の下板部42と付属部品8の下板部83は、面一状に配置されている。これにより、天井吊ランナー4の下面が、上記実施の形態よりも、付属部品8の下板部83の長さ分だけ屋内側に延出した状態となる。そのため、壁ランナー5を付属部品8の下板部83にビス93で固定することにより、壁ランナー5を梁芯Cから離れた位置に配置することができる。取付状態において、天井面材60の屋外側端面は、付属部品8の屋内側の立板部82に対面するように配置される。
図6に示されるように、本変形例においても、壁ランナー5は、屋内側端部が、付属部品8の屋内側の立板部82よりも屋内側にはみ出るように配置されることが望ましい。これにより、壁ランナー5の上面の屋内側端部、すなわち連結部53の屋内側端部の上面部分P3が、屋内側空間に露出するように配置されるため、本変形例においても、天井面材60の固定作業を省力化することができる。
(他の変形例)
固定金物3に天井吊ランナー4を固定する際の位置決めを容易にするという観点においては、天井吊ランナー4(本体部品7)は開放断面であることが望ましいものの、天井吊ランナーは閉鎖断面であってもよい。閉鎖断面の天井吊ランナーであったとしても、天井パネル6に対面する屋内面(縦板部)に天井パネル6の下面高さを境界とする段差が設けられている場合、天井パネル6のレベル出しを容易にすることができる。この場合、天井吊ランナー4は、縦板部43の第2部分(当接部分)432以外の箇所において、固定金物3に固定されてもよい。
反対に、天井パネル6のレベル出しを容易にするという観点においては、天井吊ランナー4の屋内面に段差が設けられていることが望ましいものの、段差がなくてもよい。天井吊ランナー4の縦板部43に段差がない場合であったとしても、天井吊ランナー4の断面形状を屋外側に開口する開放断面とすることにより、固定金物3への天井吊ランナー4の位置決めを容易にすることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,1A 内装下地の固定構造、2 梁、3 固定金物、4,4A 天井吊ランナー(下地取付部材)、5 壁ランナー(壁下地材)、6 天井パネル(天井下地材)、7 本体部品、8 付属部品、10 内装下地、31 天面部、32 垂下部、33 支持部、41 上板部、42 下板部、43 縦板部、50 壁面材、54 スタッド、60 天井面材、320 切り欠き部、431 第1部分、432 第2部分、433 段差面。

Claims (6)

  1. 建物の梁に内装下地を固定する固定構造であって、
    前記梁に固定された固定金物と、
    前記固定金物に固定され、天井下地材の屋外側端面に対面する屋内面を含む下地取付部材とを備え、
    前記屋内面に、前記天井下地材の下面高さを境界とする段差が設けられている、内装下地の固定構造。
  2. 前記屋内面は、前記境界より上方に位置し、前記天井下地材が固定される第1部分と、前記境界より下方かつ前記第1部分よりも屋外側に位置する第2部分とを有しており、
    前記下地取付部材は、前記第2部分の下端に交差し、壁下地材が固定される下面をさらに含む、請求項1に記載の内装下地の固定構造。
  3. 前記壁下地材の上面は、前記下面に当接せず屋内側空間に露出し、前記屋内面の段差面に対面する露出部分を有しており、
    前記第1部分の下端および前記第2部分の上端に交差する段差面と、前記露出部分との間に、天井面材の屋外側端部が配置されている、請求項2に記載の内装下地の固定構造。
  4. 前記下地取付部材は、開放断面であって、前記第1部分および前記第2部分を構成する縦板部と、前記縦板部の上端に交差する上板部と、前記縦板部の下端に交差し、前記下面を構成する下板部とを含み、
    前記第2部分が、締結部材によって前記固定金物に固定されている、請求項2または3に記載の内装下地の固定構造。
  5. 前記上板部は、前記固定金物に設けられた切り欠き部内に配置されている、請求項4に記載の建物の内装下地の固定構造。
  6. 建物の梁に、固定金物を介して内装下地を固定するための下地取付具であって、
    天井下地材の下面高さを境界とする段差が設けられており、前記境界よりも上方に位置し、前記天井下地材が固定される第1部分と、前記境界よりも下方かつ屋外側に位置する第2部分とを有する屋内面と、
    前記第2部分の下端に交差し、壁下地材が固定される下面とを含む、下地取付具。
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