JP2021155870A - ポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維複合体、それを用いたコード - Google Patents

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Abstract

【課題】硬化性エポキシ化合物施与後の乾燥工程が不要で、ゴムや樹脂との接着性に優れるポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維複合体、それを用いたコードを提供する。【解決手段】ポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維表面に、硬化性エポキシ化合物の硬化膜と、硬化した量を超える量の未硬化の硬化性エポキシ化合物とが付着していることを特徴とするポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維複合体、及び該複合体に接着剤が付着されてなる接着剤処理ポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維複合体、ならびに、それらを用いたコード。【選択図】なし

Description

本発明は、ポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維複合体、それを用いたコードに関する。
ポリパラフェニレンテレフタルアミド(以下、「PPTA」と記すことがある。)繊維は、高強度、高弾性率、高耐熱性、非導電性、錆びない等の高い機能性と、有機繊維特有のしなやかさと軽量性を併せ持った合成繊維であることから、各種タイヤ、ベルト、コンベヤ等の補強用繊維として用いられている。しかし、PPTA繊維は、ゴムや樹脂との接着性が劣るため、接着性を改善するためにPPTA繊維をエポキシ化合物で処理し、エポキシ前処理糸にすることが知られている。
例えば、特許文献1には、エポキシ化合物の硬化剤として有機アミンを用い、遊離エポキシ化合物含量10ミリモル/繊維1kg以下のエポキシ被覆を形成することにより、アラミド繊維の接着性を改善する方法が開示されている。具体的には、乾燥されていないヤーンにエポキシ化合物と硬化剤を同時に施与した後、乾燥し、240℃で硬化処理する方法(実施例1等)、及び、乾燥したヤーンにエポキシ化合物と硬化剤を同時に施与した後、乾燥し、240℃で硬化処理する方法(実施例2等)が開示されている。
特許文献2には、硬化性エポキシ化合物を含む油剤を、水分率が15〜200質量%のPPTA繊維に付与し、硬化性エポキシ化合物を繊維骨格内に含浸させることにより、PPTA繊維本来の高耐熱性及び高ヤング率を保持しながら、接着強度が高く、ゴム材料や樹脂材料の補強用等として有用なPPTA繊維複合体にすることが開示されている。
特開昭59−094640号公報 特開2012−207326号公報
しかし、引用文献1及び引用文献2に記載されたエポキシ前処理では、紡糸工程とは別に、硬化性エポキシ化合物を施与した後に糸を乾燥させる“乾燥工程”が必要となるため、製造面及びコスト面で課題がある。さらに、引用文献1では、製造コスト高であることに加え、硬化性エポキシ化合物を硬化させるために、環境負荷物質として懸念される有機アミンが必須であるため、環境面でも課題がある。
本発明の目的は、硬化性エポキシ化合物を硬化させるための硬化剤(有機アミン)及び硬化性エポキシ化合物を施与したポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維を乾燥する乾燥工程が不要で、かつ、ゴムや樹脂との接着性に優れるポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維複合体、それを用いたコードを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明者等は鋭意検討した結果、所定の水分率のポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維に、硬化性エポキシ化合物、または、硬化性エポキシ化合物と水溶性油剤を施与することにより、繊維表面に硬化性エポキシ化合物の硬化膜が形成されること;硬化膜が形成されたポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維は乾燥工程が不要であること;硬化性エポキシ化合物の硬化度には最適範囲があること;そして、得られたポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維複合体に接着剤を付着させた、接着剤処理ポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維複合体は、接着性が著しく向上すること;を見出し本発明に到達した。
すなわち、本発明は以下の通りである。
(1)ポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維表面に、硬化性エポキシ化合物の硬化膜と、硬化した量を超える量の未硬化の硬化性エポキシ化合物とが付着していることを特徴とするポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維複合体。
(2)付着している硬化性エポキシ化合物の硬化膜(硬化)と未硬化の硬化性エポキシ化合物(遊離)のモル比(硬化/遊離)が、0.3〜1.0の範囲である上記(1)記載のポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維複合体。
(3)硬化膜及び未硬化の硬化性エポキシ化合物が、硬化性エポキシ化合物、または、硬化性エポキシ化合物及び水溶性油剤、を付与する(ただし、硬化剤を付与しない)ことにより得られたものである上記(1)または(2)記載のポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維複合体。
(4)硬化性エポキシ化合物の水溶率が85%以上である上記(1)〜(3)いずれか記載のポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維複合体。
(5)水分率が3〜15質量%である上記(1)〜(4)いずれか記載のポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維複合体。
(6)上記(1)〜(5)いずれか記載のポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維複合体に接着剤が付着されてなる接着剤処理ポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維複合体。
(7)上記(1)〜(5)いずれか記載のポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維複合体または上記(6)記載の接着剤処理ポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維複合体を用いてなるコード。
(8)上記(1)〜(5)いずれか記載のポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維複合体または上記(6)記載の接着剤処理ポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維複合体をカットしたフロック状の短繊維。
本発明のポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維複合体は、硬化性エポキシ化合物が一部硬化することにより、ポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維表面に被膜が形成され、硬化性エポキシ化合物を繊維表面に固定化することが可能となる。加えて、未硬化のエポキシ化合物を一部残すことで、未硬化のエポキシ化合物がRFL等の接着剤との化学結合点として機能するので、従来得られていたエポキシ前処理糸に比べ接着性に優れている。
本発明において、ポリパラフェニレンテレフタルアミド(PPTA)とは、テレフタル酸とパラフェニレンジアミンを重縮合して得られる重合体であり、少量のジカルボン酸及びジアミンを共重合したものも使用できる。重合体または共重合体の分子量は通常20,000〜25,000が好ましい。
従来のPPTA繊維は、PPTAを濃硫酸に溶解し、その粘稠な溶液を紡糸口金から押し出し、紡出してフィラメント状にした後、アルカリ水溶液で中和、洗浄した後、最終的に120〜500℃の乾燥・熱処理をして得られる。
これに対して、本発明のPPTA繊維複合体は、紡出してフィラメント状にした後、アルカリ水溶液で中和、洗浄したPPTA繊維を、低温乾燥し、水分率3〜15質量%に調整したPPTA繊維に、硬化性エポキシ化合物、または、硬化性エポキシ化合物と水溶性油剤を付与することにより得ることができる。なお、本明細書における繊維の水分率は、ポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維の水分を0%に換算したときの繊維質量に対する水分の割合であり、後記の方法で測定される。
このような方法で得られる本発明のPPTA繊維複合体は、硬化性エポキシ化合物が部分硬化して、PPTA繊維表面に、硬化性エポキシ化合物の硬化膜と、未硬化の硬化性エポキシ化合物とが付着していることを特徴とする。
ここで、中和、洗浄後、低温乾燥した状態のPPTA繊維表面の付着水には、中和処理で用いたアルカリ由来のアルカリイオンが含まれている。したがって、PPTA繊維の水分率が高くなるほど、PPTA繊維周辺のアルカリイオン量が増加する。そのため、PPTA繊維の水分率が高くなるほど、アルカリイオンの触媒作用により硬化性エポキシ化合物の硬化膜が形成され易くなり、未硬化の硬化性エポキシ化合物が減少する傾向がある。一方、PPTA繊維の水分率が低くなるほど、PPTA繊維周辺のアルカリイオン量が減少するため、PPTA繊維表面にエポキシ化合物の硬化膜が形成され難くなる。未硬化のエポキシ化合物が過剰量存在した場合は、PPTA繊維複合体の接着性を向上させるために、乾燥処理によって未硬化のエポキシ化合物を硬化させることが必要になるといった不都合が生じる場合がある。
本発明では、硬化性エポキシ化合物及び水溶性油剤付与時におけるPPTA繊維の水分率が15質量%以下であれば、PPTA繊維表面の付着水から得られるアルカリイオンを触媒として硬化性エポキシ化合物を硬化させることができる。PPTA繊維複合体を乾燥する乾燥工程を設けなくても、PPTA繊維複合体を撚糸あるいはカットしたり、接着剤処理したりすることができる状態となるため、結果として、乾燥工程を1工程省略することができる。
一方、本発明において、硬化性エポキシ化合物及び水溶性油剤付与時におけるPPTA繊維の水分率が15質量%を超えると、その後の加工工程にある金属やセラミックロールとの摩擦抵抗が著しく上がるため擦過毛羽等による工程通過性を悪化させる要因となる。 また、硬化性エポキシ化合物及び水溶性油剤付与時におけるPPTA繊維の水分率が3質量%未満になると、PPTA繊維表面上の残留水が存在しなくなるため、硬化性エポキシ化合物を硬化させることが困難になる。
硬化性エポキシ化合物及び水溶性油剤付与時におけるPPTA繊維の水分率としては、3〜15質量%の範囲が好ましく、より好ましくは5〜13質量%、さらに好ましくは9〜11質量%である。
本発明のPPTA繊維複合体においては、硬化性エポキシ化合物の硬化膜(硬化)と、未硬化の硬化性エポキシ化合物(遊離)とが存在している。これら2種類の硬化性エポキシ化合物の機能は明らかではないが、以下のように推察する。すなわち、未硬化の硬化性エポキシ化合物(遊離エポキシ化合物)が存在することにより、該未硬化エポキシ化合物と接着剤(RFL等)とが化学結合して強固に結合する。一方、PPTA繊維複合体の表面には硬化性エポキシ化合物の硬化膜が存在し、未硬化エポキシ化合物との親和力あるいは反応により、PPTA繊維複合体に接着剤を固定化することができる。また、PPTA繊維複合体表面の硬化性エポキシ化合物の硬化膜自体は従来知られているように接着剤との親和性を示すので、未硬化の硬化性エポキシ化合物の作用と相俟って、PPTA繊維複合体と接着剤との接着性を向上させていると推察される。
硬化性エポキシ化合物の硬化膜(硬化)と未硬化の硬化性エポキシ化合物(遊離)とのモル比(硬化/遊離)は、好ましくは0.3〜1.0、より好ましくは0.5〜1.0、特に好ましくは0.7〜0.9であるのが良い。なお、硬化膜(硬化)と未硬化のエポキシ化合物(遊離)のモル比(硬化/遊離)は、PPTA繊維の水分率及び/または油剤の種類を変更することで調整できる。
本発明のPPTA繊維複合体において、水分率が15質量%以下であるPPTA繊維に付与する硬化性エポキシ化合物としては、脂肪族エポキシ化合物及び芳香環を有するエポキシ化合物から選ばれる1種または2種以上を用いることができる。2種以上を用いる場合は、混合して用いても良く、別々に用いても良い。
脂肪族エポキシ化合物としては、グリセロール、ソルビトール、ポリグリセロール等の多価アルコールのグリシジルエーテル化合物から選ばれる1種または2種以上の混合物が好ましい。例えば、グリセロールジグリシジルエーテル、グリセロールトリグリシジルエーテル、ポリグリセロールポリグリシジルエーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールポリグリシジルエーテル等が挙げられる。これらのエポキシ化合物の中でも、グリシジル基を2個または3個有する多官能性エポキシ化合物(ポリエポキシド)がより好ましい。
芳香環を有するエポキシ化合物としては、ビスフェノール型エポキシ樹脂から選ばれる1種または2種以上の混合物が好ましい。例えば、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン[ビスフェノールF]、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン[ビスフェノールA]、2,2−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン[ビスフェノールC]等のグリシジルエーテル化合物が挙げられる。これらの中でも、常温で液状である点より、ビスフェノールA、ビスフェノールFのグリシジルエーテル化合物がより好ましい。
本発明で用いる硬化性エポキシ化合物は、水溶率が85%以上であることが好ましく、より好ましくは90%以上、特に好ましくは95%以上である。なお、水溶率とは、室温にて、水90質量部に硬化性エポキシ化合物10質量部を溶解した時の溶解率である。水溶率が85%未満の場合、硬化性エポキシ化合物と、紡糸・中和・水洗後のPPTA繊維表面の付着水との相溶性が低下し、該付着水中のアルカリイオン(硬化剤)が硬化性エポキシ化合物と混合し得なくなるために、硬化膜が形成され難くなる。
硬化性エポキシ化合物の中では、粘度が低く紡糸工程での付与が容易である点より脂肪族エポキシ化合物が好ましく、水溶率が高く硬化膜を形成し易い観点からは、グリセロールジグリシジルエーテル、グリセロールトリグリシジルエーテル等のグリセロール系エポキシ化合物が特に好ましい。
本発明では、硬化性エポキシ化合物と水溶性油剤を、別々に2工程で付与しても良いし、混合物として付与しても良い。2工程で付与する場合、順序は問わない。好ましい付与形態は、硬化性エポキシ化合物と水溶性油剤を混合物として付与することである。その理由は、これらを別々にPPTA繊維に付与した場合は、2段階処理のために、経済性が悪化するからである。
水溶性油剤としては、エポキシ化合物と相溶性が高く、繊維油剤として必要な平滑性が高い点から、ポリグリコールエステルが好ましい。ポリグリコールエステルは、PPTA繊維複合体を撚糸する際にトラベラとの摩耗を減少させる効果もある。好ましいポリグリコールエステルとしては、脂肪酸ポリグリコールエステルが挙げられる。
脂肪酸ポリグリコールエステルとしては、一般式(I)及び/または一般式(II)で表わされる、脂肪酸とポリアルキレングリコールのエステル化合物を挙げることができる。一般式(I)はモノエステル型、一般式(II)はジエステル型の化合物である。
Figure 2021155870
(式中、Rは炭素原子数5〜30のアルキル基もしくはアルケニル基である。Rは炭素原子数2〜3のアルキレン基、mはオキシアルキレン基(R−O)の平均付加モル数を表す整数である。なお、(R−O)においては、同一のオキシアルキレン基が付加していても、2種類以上のオキシアルキレン基が付加していてもよい。)
Figure 2021155870
(式中、R及びRは、共に炭素原子数5〜30のアルキル基もしくはアルケニル基であり、同一であっても異なっていても良い。Rは炭素原子数2〜3のアルキレン基、nはオキシアルキレン基(R−O)の平均付加モル数を表す整数である。なお、(R−O)においては、同一のオキシアルキレン基が付加していても、2種類以上のオキシアルキレン基が付加していてもよい。)
上記一般式(I)または(II)において、R及びRの炭素原子数が、5未満の場合、PPTA繊維の収束性が低いため工程通過性が悪くなり、30を超える場合、エステル化合物の疎水性が高くなるため、硬化性エポキシ化合物と混合できない、もしくは親和性が低くなる場合がある。エステル化合物のゴムに対する接着性及び硬化性エポキシ化合物との溶解性を考慮すると、R及びRの炭素原子数は7〜28が好ましく、より好ましくは9〜26、さらに好ましくは11〜24、特に好ましくは13〜22である。
一般式(I)または(II)で示されるエステル化合物を構成する脂肪酸の具体例としては、飽和または不飽和の脂肪酸を挙げることができ、例えば、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、マルガリン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸等の飽和脂肪酸や、パルミトレイン酸、オレイン酸、バクセン酸、エライジン酸、アルケン酸等の不飽和脂肪酸や、12−ヒドロキシステアリン酸等が挙げられる。これらの脂肪酸の中でも、エステル化合物の粘性が極端に高くなることがなく取扱性に優れている点では炭素数13〜22の飽和または不飽和脂肪酸が好ましい。
上記一般式(I)または(II)において、m及びn(オキシアルキレン基の平均付加モル数)は5〜100が好ましい。5未満の場合、エポキシ化合物と混合することが困難となりRFLを処理した際のゴムとの接着力が低くなることがある。100を超える場合、油剤の粘度が高くなることで油剤の付与性が悪くなることがある。m及びnは5〜50が好ましく、より好ましくは9〜30である。
ポリアルキレングリコールとしては、酸化エチレンの重合体であるポリエチレングリコール、酸化プロピレンの重合体であるポリプロピレングリコール、酸化エチレンと酸化プロピレンの共重合体等が挙げられるが、これらの中でも、エポキシ化合物の溶解性に優れるエステル化合物が得られる点より、ポリエチレングリコールが好ましい。
ポリエチレングリコールの重量平均分子量(Mw)は、400〜1,300が好ましく、より好ましくは400〜920、さらに好ましくは480〜840、特に好ましくは570〜750である。ポリエチレングリコールの重量平均分子量(Mw)が400以上であると、ポリグリコールエステルの親水性が高くなることにより、硬化性エポキシ化合物との混合が容易となる。一方、ポリエチレングリコールの重量平均分子量(Mw)が1,300を超えると、ポリグリコールエステルの粘度が高くなり、工程での油剤付与性が低下し、また工程通過性が悪化する。尚、ポリエチレングリコールの重量平均分子量は、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)により測定することができる。
一般式(I)または(II)で示されるエステル化合物の好ましい具体例としては、ポリエチレングリコール(m=10〜20)ラウリン酸モノエステル及び/またはジエステル、ポリエチレングリコール(m=10〜20)オレイン酸モノエステル及び/またはジエステル、ポリエチレングリコール(m=10〜20)ステアリン酸モノエステル及び/またはジエステル等が挙げられる。
硬化性エポキシ化合物と水溶性油剤の混合物を用いる場合、(a)硬化性エポキシ化合物と(b)ポリグリコールエステルを、(a)/(b)=50/50〜90/10(質量比)の比率で含むことが好ましく、より好ましくは50/50〜70/30である。硬化性エポキシ化合物に対するポリグリコールエステルの比率は、高くなるほど硬化性エポキシ化合物によるゴムとの接着性が阻害され、反対に、低くなるほど摩擦による影響でPPTA繊維の工程通過性が悪化する傾向がある。また、油剤中にポリグリコールエステルが過剰に存在すると、PPTA繊維のゴムに対する接着性が阻害される傾向があるため、(a)/(b)=55/45〜65/35の範囲が特に好ましい。
本発明で用いる水溶性油剤には、本発明による効果を阻害しない範囲で、公知の平滑剤、非イオン活性剤、アニオン活性剤、カチオン活性剤、両性活性剤等の界面活性剤、制電剤等が配合されていても良い。また、硬化剤は、配合しなくても反応は進行するため不要である。ただし、必要に応じて公知の硬化剤を配合することを妨げるものではない。
上記の硬化性エポキシ化合物及び水溶性油剤のPPTA繊維への付着量(総量)は、繊維複合体質量(乾燥基準)に対して0.3〜5質量%が好ましく、より好ましくは0.4〜3質量%、特に好ましくは0.5〜2質量%である。0.3質量%より少ない場合は被覆効果が不十分となり、5質量%を超えると粘着によるロールへの巻きつきが発生しやすい。
硬化性エポキシ化合物及び水溶性油剤をPPTA繊維に付与する方法は、特に制限されるものではなく、従来公知の任意の方法が採用されてよく、例えば、浸漬給油法、スプレー給油法、ローラー給油法、計量ポンプを用いたガイド給油法等が挙げられる。
続いて、硬化性エポキシ化合物及び水溶性油剤を付着させたPPTA繊維複合体を、巻き取り工程でボビンに巻き取る。巻き上げ後のPPTA繊維複合体は、熱処理及び緊張処理することなく常温で保持し、水分率を3〜15質量%に保持することが望ましい。
本発明のPPTA繊維複合体は、各種用途に有用であるが、特にゴム材料や樹脂材料の補強用として有用である。そのため、巻き取られたPPTA繊維複合体を、その後、ボビンから巻き出して接着剤処理あるいは撚糸処理等に供することができる。
PPTA繊維複合体は、接着剤処理が施されることにより、ゴムあるいは樹脂(熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂)等の補強用繊維として好適なものとなる。接着剤による処理は、1回でも良いが、2回以上行っても良い。接着剤による処理は、PPTA繊維複合体束、1本あるいは2本以上のPPTA繊維複合体束を引揃え適度な撚りを掛けた片撚り(下撚り)コード、あるいは、当該下撚りコードを2本あるいは3本以上束ねて上撚りを加えた諸撚りコード等に対して行うことができる。
こうして得られる本発明のコードは、撚糸時トラベラ摩耗が無く、破断強力が高く、ゴムとの接着力に優れているため、ベルト、タイヤ、ホース等のゴム製品の補強コードとして幅広く用いることができる。また、本発明のコードは、6ナイロン、66ナイロン等のナイロン繊維、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル繊維、ビニロン繊維、ポリケトン繊維等との複合コードであっても良い。本発明のコードは、タイヤ用のコードやスダレに用いることで特に優れた効果が発現する。
また、接着剤を付着させた接着剤処理PPTA繊維複合体を、必要に応じてさらに、所定の長さ(例えば0.1〜10mm、好ましくは0.1〜5mm)にカットすることにより、ゴムまたは樹脂の補強用として好適な短繊維(フロック状)が得られる。
上記の接着剤としては、レゾルシノール・ホルマリン・ゴムラテックス(RFL)処理剤、ウレタン樹脂等が挙げられる。RFL処理剤は、例えば、ゴムラテックス100質量部に対し、レゾルシノール−ホルムアルデヒド初期縮合物を約2〜20質量部配合したものを、約5〜25質量%含有する水性処理液である。RFLを主成分とする接着剤を付着させたPPTA繊維複合体に対しては、従来と同様の条件(100〜260℃)で熱処理する方法を採用できる。
上記のゴムラテックスとしては、例えば、ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体ゴムラテックス、スチレン−ブタジエン系ゴムラテックス、アクリロニトリル−ブタジエン系ゴムラテックス、クロロプレン系ゴムラテックス、クロロスルホン化ポリエチレンゴムラテックス、アクリレート系ゴムラテックス及び天然ゴムラテックス等が挙げられる。レゾルシノール−ホルムアルデヒド初期縮合物としては、レゾルシノール−ホルムアルデヒドを酸触媒またはアルカリ触媒下で縮合させて得られたノボラック型縮合物等が挙げられる。尚、RFL処理液には、ブロックドポリイソシアネート化合物、エチレンイミン化合物、ポリイソシアネートとエチレンイミンとの反応物等から選ばれた1種または2種以上の化合物が混合されていても良い。
上記のゴムとしては、例えば、アクリルゴム(ACM)、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、水素化アクリロニトリル−ブタジエンゴム(HNBR)、イソプレンゴム(IR)、ウレタンゴム(AU、EU)、エチレン−プロピレンゴム(EPM)、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴム(EPDM)、クロロプレンゴム(CR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)、天然ゴム(NR)、シリコーンゴム、フッ素ゴム、多硫化ゴム等を挙げることができる。ゴムには、主成分のゴムの他に、通常ゴム業界で用いられるカーボンブラック、シリカ、水酸化アルミニウム等の無機充填剤、クマロン樹脂、フェノール樹脂等の有機充填剤、加硫促進剤、老化防止剤、軟化剤等の各種配合剤が含まれていてもよい。
さらに、接着剤処理を施していない本発明のPPTA繊維複合体及びそれをカットした短繊維は、歯車用の紙、織物、編物、不織布、シート等に有用である。
以下、本発明を実施例及び比較例を用いて具体的に説明するが、本発明は以下の実施例にのみ限定されるものではない。なお、実施例中の各測定値は次の方法にしたがった。
(1)ポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維水分率
約5gの試料の質量(乾燥前質量)を測定する。次いで、300℃×20分熱処理した後、25℃、65%RHで5分間放置し、再度質量(乾燥後質量)を測定する。
水分率(質量%)=[(乾燥前質量−乾燥後質量)/(乾燥後質量)]×100
(2)繊維表面のエポキシ化合物量(mmol/kg)
a)PPTA繊維複合体(以下、試料)に油剤混合物(硬化性エポキシ化合物と油剤の混合物)を付着させる前後の加熱重量法による重量変化から、試料1kg当りの油剤混合物の総付着量(Eg)を求め、下記式より、理論エポキシ化合物量として、試料1kg当りに存在するエポキシ基のミリモル数を算出する。なお、エポキシ当量は、硬化性エポキシ化合物の1エポキシ基当りの分子量を示す。
[理論エポキシ化合物量(mmol/kg)]=1000×E×(油剤混合物中の硬化性エポキシ化合物含有量(%)/100)/エポキシ当量
b)別に、試料約10g(実重量Ag)をビーカーに入れ、アセトンで試料表面に付着した遊離エポキシ化合物を抽出した後、アセトンを除去して、抽出物重量を測定する。前記抽出物に、塩酸/1,4−ジオキサン混合溶液(15/1000(容量比))20mlとエタノール30mlを添加した後、0.5mol/LのNaOH溶液で中和滴定(滴定量:Cml)を行う。抽出物を含まない前記の塩酸/1,4−ジオキサン混合溶液についてブランク滴定(滴定量:Dml)を行い、下記式により、遊離エポキシ化合物量として、試料1kg当りに存在する遊離エポキシ基のミリモル数を算出する。
[遊離エポキシ化合物量(mmol/kg)]=0.5×1000×(D−C)/A
c)硬化エポキシ化合物量として、下記式により、試料1kg当りに存在する硬化エポキシ基のミリモル数を算出する。
[硬化エポキシ化合物量(mmol/kg)]=理論エポキシ化合物量(mmol/kg)−遊離エポキシ化合物量(mmol/kg)
(4)T−接着力(コードとゴムとの接着力)評価
JIS L1017:2002の接着力−A法に準じて、処理コ−ドを未加硫ゴムに埋め込み、加圧下で、初期接着力は150℃×30分時間プレス加硫を行い、放冷後、コードをゴムブロックから300mm/minの速度で引き抜き、その引き抜きに要した荷重をN/cmで表示した。
(実施例1)
通常の方法で得られたポリパラフェニレンテレフタルアミド(分子量約20,000)1kgを4kgの濃硫酸に溶解し、直径0.1mmのホールを1,000個有する口金からせん断速度30,000sec−1となるよう吐出し、4℃の水中に紡糸した後、10質量%の水酸化ナトリウム水溶液で、10℃×15秒の条件で中和処理し、その後、加熱乾燥して、水分率10質量%のポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維(総繊度1,670dtex)を得た。
得られたポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維の束に、硬化剤(有機アミン)を含まない、水溶率99%のエポキシ化合物とポリグリコールエステルの混合物を水分率0%に換算したときの繊維質量に対し0.7%となるよう付与した後、巻き上げてパッケージにした。なお、エポキシ化合物とポリグリコールエステルは60/40の比率(質量比)で用いた。
パッケージから巻き出したポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維複合体の束を、Z方向に32t/10cmで加撚して下撚りコードを得た後、下撚りコードを2本引き揃えてS方向に32t/10cmで加撚して上撚りコードを得た。
続いて、得られたコードを、コンピュートリータ処理機(リッツラー社製)を用いて、RFLを主成分とする接着剤処理液に浸漬し、100℃で150秒乾燥し、続いて、220℃で123秒間熱処理することにより、RFL処理ポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維コードを得た。
(比較例1)
実施例1と同様の方法で得たポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維の束に、有機アミンを含む、水溶率99%のエポキシ化合物とポリグリコールエステルの混合物を、水分率0%に換算したときの繊維質量に対し0.7%付与した後、巻き上げてパッケージにした。なお、エポキシ化合物とポリグリコールエステルは、実施例1と同様に60/40の比率(質量比)で用いた。
パッケージから巻き出したポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維複合体の束を、実施例1と同様に加撚して下撚りコードを得た後、下撚りコードを2本引き揃えて実施例1と同様に加撚して上撚りコードを得た。
続いて、得られたコードを、実施例1と同様の条件で、RFL接着剤処理液に浸漬した後、乾燥、熱処理することにより、RFL処理ポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維コードを得た。
(実施例2)
実施例1と同様の方法で得たポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維の束に、有機アミンを含まない、水溶率88%のエポキシ化合物とポリグリコールエステルの混合物を、水分率0%に換算したときの繊維質量に対し0.7%付与した後、巻き上げてパッケージにした。なお、エポキシ化合物とポリグリコールエステルは、実施例1と同様に60/40の比率(質量比)で用いた。
パッケージから巻き出したポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維複合体の束を、実施例1と同様に加撚して下撚りコードを得た後、下撚りコードを2本引き揃えて実施例1と同様に加撚して上撚りコードを得た。
続いて、得られたコードを、実施例1と同様の条件で、RFL接着剤処理液に浸漬した後、乾燥、熱処理することにより、RFL処理ポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維コードを得た。
(比較例2)
実施例1の方法に準じて、水分率50質量%のポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維(総繊度1,670dtex)を得た。
得られたポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維の束に、有機アミンを含まない、水溶率99%のエポキシ化合物とポリグリコールエステルの混合物を、水分率0%に換算したときの繊維質量に対し0.7%となるよう付与した後、乾燥して水分率を30質量%にしたものを、巻き上げてパッケージにした。なお、エポキシ化合物とポリグリコールエステルは、実施例1と同様に60/40の比率(質量比)で用いた。
パッケージから巻き出したポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維複合体の束を、Z方向に32t/10cmで加撚して下撚りコードを得た後、下撚りコードを2本引き揃えてS方向に32t/10cmで加撚して上撚りコードを得た。
続いて、得られたコードを、実施例1と同様の条件で、RFL接着剤処理液に浸漬した後、乾燥、熱処理することにより、RFL処理ポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維コードを得た。
実施例及び比較例で得たポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維複合体における遊離エポキシ化合物量、硬化エポキシ化合物量及び両者の比、ならびに、RFL処理ポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維コード評価結果を表1にまとめて示す。
なお、実施例及び比較例では、ポリグリコールエステルとして、ポリエチレングリコール(重量平均分子量:660)オレイン酸エステルを用いた。
Figure 2021155870
表1の結果から、本発明のポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維複合体は、遊離エポキシ化合物量に対する硬化エポキシ化合物量の比が、2.92(比較例1)、17.23(比較例2)であるポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維複合体に比べ、接着剤処理繊維コードのT−接着力が高いことがわかる。
本発明のポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維複合体は、タイヤ、ベルト、ホース等のゴム製品の補強用として好適に利用できる。

Claims (8)

  1. ポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維表面に、硬化性エポキシ化合物の硬化膜と、硬化した量を超える量の未硬化の硬化性エポキシ化合物とが付着していることを特徴とするポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維複合体。
  2. 付着している硬化性エポキシ化合物の硬化膜(硬化)と未硬化の硬化性エポキシ化合物(遊離)のモル比(硬化/遊離)が、0.3〜1.0の範囲である請求項1記載のポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維複合体。
  3. 硬化膜及び未硬化の硬化性エポキシ化合物が、硬化性エポキシ化合物、または、硬化性エポキシ化合物及び水溶性油剤、を付与する(ただし、硬化剤を付与しない)ことにより得られたものである請求項1または2記載のポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維複合体。
  4. 硬化性エポキシ化合物の水溶率が85%以上である請求項1〜3いずれか記載のポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維複合体。
  5. 水分率が3〜15質量%である請求項1〜4いずれか記載のポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維複合体。
  6. 請求項1〜5いずれか記載のポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維複合体に接着剤が付着されてなる接着剤処理ポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維複合体。
  7. 請求項1〜5いずれか記載のポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維複合体または請求項6記載の接着剤処理ポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維複合体を用いてなるコード。
  8. 請求項1〜5いずれか記載のポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維複合体または請求項6記載の接着剤処理ポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維複合体をカットしたフロック状の短繊維。
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