JP2021155100A - 飲料供給装置 - Google Patents
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Abstract
Description
このような飲料供給装置には、飲料が供給されるときに容器が載置される載置箇所の下方に、読取装置が設けられ、当該読取装置が容器の底部に設けられた電子タグに記録された情報を読み取るものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
読取装置を覆うように液体が滞留した状態において、その上に容器を載置しても電子タグと読取装置との間に液体が存在することとなり、通信のための電波、あるいは電磁波が減衰されて、読取装置による電子タグに記録された情報の読み取りが妨げられる虞があった。
本発明は、容器に設けられた記録媒体に記録された情報を読み取る際の読取装置による記録媒体の読み取りが妨げられることを抑制することができる飲料供給装置を提供することを目的とする。
これによれば、被覆部の上面に滴下された飲料等の液体は、傾斜面に沿ってトレイの底部に流される。このため、記録媒体と読取装置との間に飲料等の液体が滞留して、読取装置による記録媒体の読み取りが妨げられることが抑制される。
これによれば、本体からトレイを取り外してトレイに貯留された飲料等の液体を廃棄し、当該トレイを洗浄することができる。このため、トレイの手入れが容易となる。
これによれば、トレイは、開口部から読取装置が抜け出るように移動されることで、離脱可能となっている。このため、トレイを読み取り装置に沿って移動させることで、当該トレイを装置本体から着脱させることができる。
これによれば、容器は、当該容器の周方向における位置を規定されることなく飲料供給装置に保持されることが可能である。このため、飲料供給装置の使用者は、飲料供給装置に、容易に飲料容器を保持させることができる。
これによれば、記録媒体の直下に接近した箇所がトレイの深さ方向において最も高い位置となっている。このため、所定量の飲料等の液体がトレイに貯留された場合であっても、記録媒体の直下に接近した箇所は、貯留された飲料等の液体よりも上方に位置し、記録媒体と読取装置との間に飲料等の液体が存在して、近距離通信に用いられる電波、または電磁波が減衰されることを抑制することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る飲料供給装置1の構成を示す正面図である。
本実施形態の飲料供給装置1は、コンビニエンスストアや飲食店、あるいはドリンクバーといった店舗等に設置される所謂飲料ディスペンサであり、具体的には、コーヒー飲料等を抽出してカップ等の所定の容器に注ぐ装置である。
装置本体2は、内部に飲料を供給するための各種の機構が収められた箱状の筐体である。本実施形態の装置本体2の内部には、駆動モータやミル、フィルタ、シリンダ、温水タンク等といったコーヒー飲料等を抽出するための各種の抽出機構や、ポンプや供給配管等といった抽出されたコーヒー飲料等を供給するための各種の供給機構、これらの抽出機構や供給機構の制御や外部のサーバ等と通信を行う制御装置11(図5)等が収められている。
これらの抽出機構や供給機構は、飲料ディスペンサとして公知であるコーヒー飲料抽出機構や供給機構と略同一のものである。
なお、この表示パネル6は、タッチパネルであってもよい。この場合、表示パネル6は、抽出された飲料を飲料供給ノズル3から吐出させるためのタッチ操作が可能に構成されていてもよい。またこの場合、吐出ボタン5が必ずしも物理的に設けられる必要はない。
図2に示すように、装置本体2の前面において、飲料供給ノズル3の下方には、読取装置収容部7が設けられている。読取装置収容部7は、上面が開放された箱状に形成され、装置本体2の前後方向に沿って、装置本体2の前面から前方に向かって、長手方向が延びるように設けられている。この読取装置収容部7は、装置本体2の前面の幅方向において、略中央に配置されている。
本実施形態の読取装置収容部7は、装置本体2の前面の下端に設けられ、底面が装置本体2の底面に連続して形成されている。すなわち、読取装置収容部7の底面は、装置本体2が載置された載置面に接する。さらに、読取装置収容部7は、飲料供給ノズル3の直下に位置している。
読取装置40は、NFCタグやRFIDタグ等の電子タグ、あるいはICタグと呼ばれる所定の情報を記録する記録媒体から、当該記録媒体に記録された情報を読み取る非接触型の読取機構を備えた装置である。この読取装置40は、記録媒体との間で、所定の規格に従って近距離無線通信を行い、当該記録媒体から情報を読み取る。読取装置40は、読み取った情報を装置本体2の内部に収められた制御装置11に送信する。
本実施形態の読取装置40は、平面状に形成されたアンテナ、もしくはコイルを備え、この平面アンテナ、もしくはコイルから通信用(情報の読み取り用)の電波、または電磁波を装置本体2の上下方向に放射する。
なお、読取装置40は、記録媒体に情報を書き込む機能を有していてもよい。また、読取装置40の上部には、樹脂製の防滴用カバーが設けられていてもよい。
本実施形態では、ドリップトレイ20と、載置板30とは、いずれも樹脂によって形成されている。
トレイユニット10が装置本体2の前面に取り付けられた状態において、貫通孔32、及び水切り部34は、飲料供給ノズル3の吐出口4の直下に配置されている。
本実施形態では、飲料供給装置1から飲料を注がれる所定の容器は、水切り部34の上面に載置される。すなわち、載置板30は、飲料供給装置1から飲料を注がれる所定の容器が保持される保持部として機能する。
ドリップトレイ20は、飲料供給装置1から所定の容器に飲料を注がれるときに、当該容器から流れ出た飲料や、飛び散った飲料を受けて貯留するための部材である。このドリップトレイ20は、上述の通り、内部に貯留空間V1が設けられ、上面が開放された槽状に形成されている。
ドリップトレイ20は、載置板30と同様に、長手方向の長さ寸法が、装置本体2の前面の幅方向の寸法と略同一となるように形成されている。ドリップトレイ20は、当該ドリップトレイ20の長手方向に沿って形成された一方の側壁21が装置本体2の前面の下端に接するように、装置本体2に取り付けられている。
被覆部26は、平面視で略矩形状に形成されており、当該被覆部26は、長手方向における一方の端部が側壁21に連結され、他方の端部が側壁21に対向して配置される側壁25に接近した位置に配置されている。
すなわち、被覆部26の上面は、頂部27において、一対の傾斜面28が連結された、所謂切妻屋根形状に形成されている。
これらの頂部27、及び一対の傾斜面28から成る被覆部26の上面には、撥水コーティング、あるいは撥水加工が施されていることが望ましい。
また、被覆部26は、貯留空間V1内において、この頂部27が載置板30に接しない程度の高さ寸法となるように形成されている。
側壁21には、収容空間V2の横断面と略同形状の開口部23が設けられている。上述の通り、被覆部26は、長手方向における一方の端部が側壁21に連結されており、これによって、収容空間V2の長手方向における一方は、開口部23に連通している。このため、収容空間V2は、開口部23を介して、装置本体2側の外部に連通されている。
上述の通り、トレイユニット10は、ドリップトレイ20の長手方向に沿って形成された一方の側壁21が装置本体2の前面の下端に接するように、装置本体2に着脱自在に取り付けられている。装置本体2に取り付けられたドリップトレイ20の底面は、装置本体2が載置された載置面に接するように設けられている。
このとき、図4に示すように、読取装置収容部7と、読取装置40とは、いずれも、上面が被覆部26によって覆われた状態で、収容空間V2に収められている。またこのとき、読取装置40が備える平面アンテナ、もしくはコイルは、載置板30に平行となるように配置されている。
このように、開口部23を介して読取装置収容部7と、読取装置40とを収容空間V2から出入りさせることが可能となっているため、トレイユニット10は、装置本体2の前後方向に沿って引き出されることによって、当該装置本体2から取り外すことができる。
次いで、本実施形態の飲料供給装置1が用いられるシステムの一例として、飲料供給システム100について説明する。
本実施形態の飲料供給システム100は、ユーザUに適切に飲料を提供可能にするシステムである。飲料供給システム100は、図5に示すように、飲料供給装置1と、サーバ60と、飲料容器70と、情報端末80とを備えている。本実施形態では、飲料供給装置1やサーバ60等がそれぞれ1台ずつ設けられている場合を説明するが、これに限らず、飲料供給システム100が備える機器は、いずれも複数設けられていてもよい。
機器制御部8は、装置本体2に収められた抽出機構や供給機構といった、各種の装置機構の駆動を制御するものである。
全体制御部9は、読取装置40が読み取った情報の取得や、通信ネットワーク90を介したサーバ60との各種の情報の送受信、表示パネル6の表示制御、機器制御部8の制御等を行うものである。
なお、サーバ60は、飲料供給装置1に一体に設けられていてもよい。
図1、図2、図5に示すように、飲料容器70の底部には、情報タグ72が設けられている。この情報タグ72は、NFCタグやRFIDタグ等の電子タグ、あるいはICタグと呼ばれる所定の情報を記録する記録媒体である。
情報タグ72が備える通信用の平面アンテナ、もしくはコイルは、飲料容器70の底面に平行となるように配置されている。
上述の通り、読取装置40が備える平面アンテナ、もしくはコイルは、載置板30に平行となるように配置され、通信用の電波、または電磁波を上下方向に放射する構成となっている。
このため、飲料容器70が載置板30に載置された場合、情報タグ72が備える通信用の平面アンテナ、もしくはコイルは、読取装置40が備える平面アンテナ、もしくはコイルと略平行に配置される。
また、本実施形態の飲料容器70には、例えば周面等に情報タグ72に対応したシリアルナンバーが記載されている。なお、シリアルナンバーに限らず、例えば、二次元コードであってもよい。
通信ネットワーク90は、飲料供給装置1やサーバ60、情報端末80等の飲料供給システム100が含む各機器を相互にデータ通信可能に接続する。通信ネットワーク90は、専用回線、公衆回線網、移動体無線通信網、LAN(Local Area Network)回線等を含んで構成される通信回線であり、ルータ、無線通信アクセスポイント等の機器を含んでもよい。飲料供給システム100が含む各機器と通信ネットワーク90との接続は、無線であってもよいし有線であってもよい。
本実施例の飲料供給システム100では、まず、ユーザUは、飲料容器70を準備し、情報端末80で実行される所定のアプリケーションプログラムを操作して、サーバ60にアクセスする。そして、ユーザUは、飲料容器70に記載されたシリアルナンバーと共にユーザUの情報を登録する。次いで、ユーザUは、アプリケーションプログラムを操作してメニューから所望の飲料を注文する。この注文内容は、サーバ60に送信され、当該サーバ60に保存される。
サーバ60は、データベースから当該情報とシリアルナンバーとを紐づけ、注文内容を飲料供給装置1に送信する。
この場合、読取装置40と情報タグ72との通信が成立した状態にあるので、飲料容器70は、確実に飲料供給ノズル3の下方に載置された状態にある。そのためユーザUによる吐出ボタン5の押下動作を待たずに飲料が吐出されたとしても、飲料は、飲料容器70に確実に注がれることとなり、トレイユニット10やその周辺を汚損することはない。
上述の通り、読取装置40は、ドリップトレイ20の下方の収容空間V2に収められている。読取装置40は、近距離無線通信で情報タグ72の情報を読み取っている。このため、情報タグ72と読取装置40との間に飲料等の液体が存在する場合、当該液体によって、読取装置40と情報タグ72との間で近距離無線通信の電波、または電磁波が減衰され、読取装置40が所定の情報を取得できない虞がある。
これによって、被覆部26の上面に流れ込んだ飲料等の液体は、傾斜面28を伝ってドリップトレイ20の底部24に流される。このため、情報タグ72と読取装置40との間に、飲料等の液体が滞留することが抑制される。そして、読取装置40による情報タグ72の情報の読み取りが妨げられることが抑制される。
さらに、頂部27は、ドリップトレイ20の長手方向の中央に位置し、貯留空間V1において、載置板30に載置された飲料容器70の情報タグ72に最も接近している。このため、貯留空間V1に所定量の飲料等の液体が貯留された場合であっても、当該飲料等の液体の水面より上方に突出し、読取装置40による情報タグ72の情報の読み取りが妨げられることを抑制できる。
これによれば、被覆部26の上面に滴下された飲料等の液体は、傾斜面28の傾斜に従って、ドリップトレイ20の底部24に向かって流される。このため、情報タグ72と読取装置40との間に飲料等の液体が滞留して、読取装置40による情報タグ72の読み取りが妨げられることが抑制される。
これによれば、ドリップトレイ20に貯留された飲料等の液体を廃棄し、当該ドリップトレイ20を洗浄することが容易となる。このため、ドリップトレイ20の手入れが容易となる。
これによれば、ドリップトレイ20は、開口部23から読取装置40が抜け出るように移動させることで、離脱可能に設けられている。
このため、ドリップトレイ20を読取装置40に沿って移動させることで、ドリップトレイ20を装置本体2から着脱させることができる。
これによれば、飲料供給装置1の載置板30には、飲料容器70の周方向における位置を規定することなく当該飲料容器70を載置できる。このため、ユーザUは、飲料容器70の周方向における配置(飲料容器70の側面の向き)を確認することなく、飲料供給装置1に当該飲料容器70を載置することができる。
これによれば、頂部27は、載置板30に載置された飲料容器70の情報タグ72の直下に位置し、当該頂部27がドリップトレイ20の深さ方向において最も高い位置となっている。このため、所定量の飲料等の液体がドリップトレイ20に貯留された場合であっても、頂部27は、貯留された飲料等の液体よりも上方に位置し、読取装置40による情報タグ72の情報の読み取りが貯留された飲料等の液体によって妨げられることが抑制される。
また、被覆部226の上面は、四角錐に限らず、円錐等の他の錐体状に形成されていてもよい。
ただし、撥水コーティングや撥水加工、あるいは親水コーティングや親水加工が施されていなくても、飲料等の液体が滞留し難い、もしくは滞留する量が非常に少ない材質を用いることによって、コーティングや加工したものと同様の効果を得ることができる。
2 装置本体(本体)
20、120、220 ドリップトレイ(トレイ)
21、25 側壁
23 開口部
24 底部
26、126、226 被覆部
27、127、227 頂部
28、128、129、228 傾斜面
30 載置板(保持部)
40 読取装置
70 飲料容器(容器)
72 情報タグ(記録媒体)
V1 貯留空間
V2 収容空間(空間)
Claims (5)
- 所定の情報が記録された記録媒体が設けられた容器に飲料を供給する飲料供給装置であって、
飲料を供給する機構を備えた本体と、
前記飲料が供給されるときに前記容器が保持される保持部と、
前記保持部の下方に設けられ、前記容器の外部に流出した飲料を受けるトレイと、
前記トレイの下方に設けられ、前記記録媒体に記録された情報を読み取る読取装置とを備え、
前記トレイには、前記トレイの底部が上方に向かって突出し、前記読取装置を覆う被覆部が設けられ、
前記被覆部の上面には、傾斜面が設けられている
ことを特徴とする飲料供給装置。 - 前記トレイは、前記本体から着脱自在に設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の飲料供給装置。 - 前記被覆部は、前記トレイの側壁に設けられ、前記被覆部の下方の空間と外部とを連通させる開口部に連通されている
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の飲料供給装置。 - 前記読取装置は、前記容器の底部に設けられた前記記録媒体に記録された情報を読み取る
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の飲料供給装置。 - 前記被覆部は、前記保持部に保持された前記容器の底部の下方に位置する箇所に頂部が設けられ、
前記傾斜面は、前記頂部から前記トレイの底部に向かって傾斜している
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の飲料供給装置。
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