JP2021153547A - 魚釣用スピニングリール - Google Patents

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Abstract

【課題】軽量化を図るとともに、回転性能の低下を防ぐことができる魚釣用スピニングリールを提供する。【解決手段】内部に巻取駆動装置を収容支持し、円形の側部開口部13を有するとともに内周面21aに雌ねじ部21bが形成されたボディ10と、雌ねじ部21bに螺合する円形の雄ねじ部33bを有する蓋部材30と、ボディ10と蓋部材30とで回転自在に支持されるハンドル軸5に設けられた駆動歯車(ドライブギャ)6と、駆動歯車6に噛合し、ロータ2に一体回転可能に結合するピニオンギャ7aと、を備えた魚釣用スピニングリール100であって、ボディ10は、ロータ2側に向けて貫通するとともに軸受82を介してピニオンギャ7aが挿通する装着穴部81を有し、装着穴部81の一部に、蓋部材30の雄ねじ部33bが螺合する雌ねじ部91bを備えた異形部91が形成されていることを特徴とする。【選択図】図5

Description

本発明は、魚釣用スピニングリールに関する。
魚釣用スピニングリールのリール本体は、上部に釣竿を装着する脚部を備えるとともにスプール往復動装置や巻取駆動装置等の駆動部を収容する筐体としての役割を有するボディと、ボディの側部開口部を閉塞して固定される蓋部材とを備えている。ボディと蓋部材との間に巻取駆動装置のハンドル軸が回転自在に支持される。
魚釣用スピニングリールは、釣竿とともに手に持って巻取操作したり、釣竿とともに振り下ろして仕掛けを遠方へ放出するキャスティング操作等が頻繁に行われるもので、良好な操作性を得るための小型化と、支障なく実釣りを可能とする強度が求められている。このような小型化と強度を有するリール本体を備えた魚釣用スピニングリールが特許文献1に記載されている。
特開2017−108714号公報
この従来技術によれば、ボディ側部の円形の雌ねじ部に、円形の蓋部材の雄ねじ部を螺合してリール本体を強固に一体化することで、ハンドル操作時に発生する荷重を側部開口部の全周に均一に分散させることができ、高強度化と小型化の実現が可能となったが、さらなる軽量化を図るべく、ボディ内部の薄肉化が検討課題となっている。
軽量化を図る手段として、ボディに貫通するとともに軸受を介してピニオンギャを支持する装着穴部を極力大径にして薄肉化を図ることが行われている。しかし、ボディの円形の雌ねじ部に円形の蓋部材の雄ねじ部を螺合する際に、螺合部に残ったバリ、ねじ込み途中で発生する切り粉、表面処理被膜等が装着穴部の開口端からギャの噛合部に落下したり、これらの異物を巻き込んだグリスがギャの噛合部に付着したりして、ピニオンギャとドライブギャの回転性能を低下させるおそれがある。
本発明は、このような課題を解決するために創作されたものであり、軽量化を図るとともに、回転性能及び耐久性の低下を防ぐことができる魚釣用スピニングリールを提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る魚釣用スピングリールは、内部に巻取駆動装置を収容支持し、円形の側部開口部を有するとともに内周面に雌ねじ部が形成されたボディと、前記雌ねじ部に螺合する円形の雄ねじ部を有する蓋部材と、前記ボディと前記蓋部材とで回転自在に支持されるハンドル軸に設けられた駆動歯車と、前記駆動歯車に噛合し、ロータに一体回転可能に結合するピニオンギャと、を備えた魚釣用スピニングリールであって、前記ボディは、前記ロータ側に向けて貫通するとともに軸受を介して前記ピニオンギャが挿通する装着穴部を有し、前記装着穴部の一部に、前記蓋部材の雄ねじ部が螺合する雌ねじ部を備えた異形部が形成されていることを特徴とする。
前記発明によれば、異形部を設けることで、蓋部材の雄ねじ部が装着穴部の開口端を通過しない。つまり、ボディに設けられた雌ねじ部及び異形部に設けられた雌ねじ部と蓋部材の雄ねじ部とが螺合するため、装着穴部の開口端からギャの噛合部に異物が落下するのを防ぐことができる。また、螺合部に装着穴部の開口端が存在しないので、当該開口端に形成されやすいバリ等の異物を気にすることなく蓋部材を螺合することができる。また、異形部は装着穴部の一部に設けるに留めるため、軽量化を図ることができる。
また、前記蓋部材は、円形を呈する蓋本体部と、前記蓋本体部の周縁から立ち上がる周壁部と、前記周壁部の外周面に形成された前記雄ねじ部と、を有し、前記異形部の内面に前記雌ねじ部が形成されており、前記周壁部の先端は、前記異形部の雌ねじ部に位置していることが好ましい。
また、前記蓋部材は、円形を呈する蓋本体部と、前記蓋本体部の周縁から立ち上がる周壁部と、周壁部の外周面に形成された前記雄ねじ部と、を有し、前記異形部の内面に前記雌ねじ部が形成されるとともに、当該内面の前記ピニオンギャ側に径内方向に張り出す張出部を有し、前記周壁部の先端は、前記異形部の雌ねじ部に位置していることが好ましい。
前記発明によれば、ボディに蓋部材を螺合によって装着する際に、装着穴部の開口端からギャの噛合部にバリ等の不要な異物が混入、付着するのをより確実に防ぐことができる。
また、前記ボディの内周面に形成された前記雌ねじ部を、前記側部開口部の軸方向に切り欠いて形成された切欠き凹部を有することが好ましい。
また、前記ボディの前記側部開口部に沿って周方向に亘って形成された段差部を有し、前記ボディの内周面に形成された前記雌ねじ部及び前記段差部を、前記側部開口部の軸方向に切り欠いて形成された切欠き凹部を有することが好ましい。
また、前記ボディの内周面に形成された前記雌ねじ部及び前記ボディの内周面を、前記側部開口部の軸方向に切り欠いて形成された切欠き凹部を有することが好ましい。
前記発明によれば、切欠き凹部にバリ等の異物が収納されるため、ギャの噛合部に異物が混入、付着するのをより確実に防ぐことができる。
本発明によれば、軽量化を図るとともに、回転性能及び耐久性の低下を防ぐことができる魚釣用スピニングリールを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る魚釣用スピニングリールの全体構成を示す側面図である。 リール本体を示す側面図である。 蓋部材を取り外したリール本体の側面図である。 リール本体の内部構造を示す横断面図である。 リール本体の内部構造を示す拡大横断面図である。 異形部及び装着穴部周りを示す概略斜視図である。 装着穴部をスプール軸に沿う方向で見た端面図である。 本発明の他の実施形態に係る魚釣用スピニングリールの異形部周りの拡大横断面図である。 本発明の第一変形例に係る切欠き凹部を示す斜視図である。 本発明の第二変形例に係る切欠き凹部を示す斜視図である。 本発明の第三変形例に係る切欠き凹部を示す斜視図である。
以下、本発明の魚釣用スピニングリールの実施形態について図面を参照して説明する。以下の説明において、「前後」「上下」を言うときは、図1に示した方向を基準とし、「左右」を言うときは、図4に示す方向を基準とする。
図1に示すように、魚釣用スピニングリール100は、ハンドル5aが取り付けられたリール本体1と、リール本体1の前側に設けられハンドル5aの巻き取り操作により回転するロータ2と、ロータ2の前側に設けられハンドル5aの巻き取り操作により前後方向に往復運動するスプール3とを備える。ロータ2には、スプール3に釣糸を案内する釣糸案内部(図示省略)が設けられている。
図2に示すように、リール本体1は、左側に向って開口する側部開口部13が形成されたボディ10と、ボディ10の上部から上方に延びて釣竿に装着される竿取付部11aを先端に有する脚部11と、ボディ10の前側に設けられた筒状のボディ前部12と、側部開口部13を塞ぐ蓋部材30と、ボディ10の後部に取り付けられた保護カバー40とを備える。
リール本体1には、ボディ前部12内から前方に突出するように、駆動軸筒7及びスプール軸8が組み付けられている。駆動軸筒7の前端には、ロータ2(図1参照)が取り付けられている。スプール軸8の前端には、スプール3(図1参照)が取り付けられている。これにより、リール本体1とロータ2とスプール3とが一体になっている。
図3に示すように、駆動軸筒7の後端は、ボディ10内に位置している。そして、その駆動軸筒7の後端には、ピニオンギャ7aが形成されている。スプール軸8の後部8aは、駆動軸筒7の後端よりも後方に突出し、ボディ10内に位置している。そのほか、ボディ10内には、左右方向に延在するハンドル軸5と、ハンドル軸5に固定されるドライブギャ6及び歯車6aと、スプール往復動装置70とが組み付けられている。
図4に示すように、ハンドル軸5は、軸受5c,5dを介してボディ10と蓋部材30とに回転自在に支持されている。ハンドル軸5の左端部は、蓋部材30を貫通するとともに、ハンドル5aに設けられた連結軸5bと螺合し、ハンドル軸5とハンドル5aとが一体になっている。ハンドル軸5において左右方向中央部よりも左寄りの位置に、ピニオンギャ7aに噛合するドライブギャ6が固定されている。
なお、ハンドル軸5において左右方向中央部よりも右寄りの位置に、歯車6aが固定されている。以上から、ハンドル5aの巻き取り操作が行われると、巻き取り操作による駆動力がハンドル軸5、ドライブギャ6、ピニオンギャ7aを介して駆動軸筒7に伝達し、駆動軸筒7とともにロータ2が回転する。
図3に示すように、スプール往復動装置70は、ボディ10の前後方向に延びるガイド軸71と、右側面に案内溝73が形成されてガイド軸71に沿って移動する摺動子72と、案内溝73に係合する偏芯突部75が形成された連動歯車74とを備える。
図4に示すように、摺動子72には、スプール軸8の後端から後方に突出する突出部8bが連結し、摺動子72とスプール軸8が一体になっている。摺動子72と突出部8bとは図示しないボルトにより抜け止めされている。スプール往復動装置70の連動歯車74は、ハンドル軸5から後方下側の位置に設けられてボディ10の底部に位置し(図3参照)、歯車6aの後側と噛合している。
以上から、ハンドル5aの巻き取り操作が行われると、巻き取り操作による駆動力が歯車6aを介して連動歯車74に伝達し、連動歯車74が回転する。また、連動歯車74の偏芯突部75は、摺動子72の案内溝73の側面を押圧し、摺動子72とスプール軸8(スプール3)が前後方向に往復運動する。
つぎに、ボディ10及び保護カバー40、スプール往復動装置70並びに蓋部材30の詳細について説明する。
図3及び図4に示すように、ボディ10は、有底箱状(筒状)を呈し、左側に向って開口している。ボディ10は、内部に巻取駆動装置(ハンドル軸5、ドライブギャ6、駆動軸筒7等)を収容支持する部材である。ボディ10は、円板状の右壁部22と、右壁部22の周端縁から左側に延びる筒状の筒部21とを備える。筒部21の左端部が側部開口部13を構成している。筒部21の内周面21aには、螺旋状の雌ねじ部21b(図6参照)が形成されている。また、内周面21aの左側には雌ねじ部21bが形成されていない当接面21cが形成されている。
図6に示すように、ボディ10にはロータ2側に向けて内外方向に貫通する装着穴部81が形成されている。装着穴部81には、軸受82(図4参照)を介して駆動軸筒7(ピニオンギャ7a)が挿通している。装着穴部81の内径は、駆動軸筒7(ピニオンギャ7a)の外径よりも十分に大きくなっている。装着穴部81の一部には、異形部91が形成されている。異形部91の詳細については後述する。
図4に示すように、右壁部22の内面(左側面)には、右側中央孔23と、リブ24(図3参照)と、挿入孔25とが形成されている。右側中央孔23は、ハンドル軸5の右端部が貫通する孔であり、右壁部22の中央部に設けられている。
図3に示すように、リブ24は、右側中央孔23(図4参照)よりも前側に位置し、上下方向に延在する突起である。このリブ24により右壁部22の強度が向上している。また、リブ24の上部には、ガイド軸71の前端71aを支持するガイド軸支持孔24aが形成されている。一方で、リブ24の下部には、スプール軸8の後部8aを後方に貫通させるための貫通孔24bが形成されている。また、貫通孔24bには、駆動軸筒7の後端を支持するカラー8c(図4参照)が嵌め込まれている。
図4に示すように、挿入孔25は、右側中央孔23よりも後方に形成されている。そして、この挿入孔25を右壁部22の外側(右側)に設けられた支持部材26のボス部27が貫通している。これにより、ボディ10内の後部に、連動歯車74を回転自在に支持するボス部27が配置される。
図3に示すように、筒部21は、ハンドル軸5の中心軸O1を中心とする略円筒形状を呈している。より詳細に説明すると、筒部21の内周面21aは、ハンドル軸5の中心軸O1を中心とする円形状に形成され、かつ、ドライブギャ6の大きさに対応している。
筒部21の外周面21gは、ハンドル軸5の中心軸O1を中心とする略円形状に形成され、かつ、筒部21の厚み(径方向の肉厚)が周方向において略均一になっている。このため、筒部21は小型化しており、筒部21の内周面21aとドライブギャ6との間には、不要な空間が生じないようになっている。筒部21の内周面21aの左端部(側部開口部13)は、比較的大きなドライブギャ6でも筒部21内に容易に組み付けることができるようになっている。
図4に示すように、保護カバー40は、ボルト(図示省略)で締め付けられ、ボディ10の後部開口部15を覆うように固定されている。保護カバー40とボディ10との間には、シール部材50が設けられ、保護カバー40とボディ10との合わせ面から内部に水が浸入しないようになっている。
つぎに、スプール往復動装置70の主な構成の詳細について説明する。図3に示すように、連動歯車74は、後部開口部15を貫通するように外部後方からボディ10に組み付けられ、後部開口部15から後方に突出する連動歯車74の一部(後部領域)が保護カバー40内に収容されている。連動歯車74は、ハンドル軸5の回転をスプール軸8の前後往復動に変換する変換駆動部材として偏芯突部75を介して摺動子72と共に協働する。
また、ガイド軸71の後端71bが保護カバー40内の被係合部41に係合し、ガイド軸71は後部開口部15を貫通している。このため、摺動子72の一部は、後方へ移動した場合に保護カバー40内に入り込み、摺動子72の移動範囲が効果的に確保されている。
また、摺動子72の前面(ハンドル軸5に対向する対向面)には、後方に向って凹む凹部72aが形成されている。このため、摺動子72が前方に移動した場合に凹部72a内にハンドル軸5を受け入れ、摺動子72の移動範囲が前方に拡大する。以上から、ボディ10の大型化の防止を図りつつ、摺動子72の移動範囲(ストローク)を効果的に確保している。
つぎに、異形部91及び蓋部材30の詳細について説明する。図6及び図7に示すように、異形部91は、装着穴部81の孔壁の一部を埋めるように形成されている。異形部91の形状は特に制限されないが、本実施形態では弦と弧で構成されているため、駆動軸筒7を挿通する穴はスプール軸8に沿う方向視でD形状となる。
異形部91の内面91aには、雌ねじ部91bが形成されている。雌ねじ部91bは、蓋部材30が螺合する部位であって、筒部21の内周面21aに設けられた雌ねじ部21bと連続して形成されている。
軸受82の支持穴径より小径でピニオンギア7aが挿通可能なD形状の装着穴部81は、金型成形又は機械加工で形成される。なお、雌ねじ部91bを設けた異形部91を有する装着穴部81は、ピニオンギア7aを挿通可能な貫通穴であれば良く、その形状はD形状に限定されない。
図2に示すように、蓋部材30は、円形状に形成されている。また、蓋部材30の中央部には、ハンドル軸5の左端部が貫通する左側中央孔31が形成されている。
図4に示すように、蓋部材30は、円板状を呈する蓋本体部32と、蓋本体部32の周縁から立ち上がる周壁部33とを備えている。図5に示すように、蓋本体部32の外周縁には、周方向に亘って側方にわずかに張り出すフランジ部32aが形成されている。
周壁部33は円筒状を呈する。図5に示すように、周壁部33の外周面には、基端側に形成された当接面33aと、先端側に形成された雄ねじ部33bと、当接面33aと雄ねじ部33bとの間に形成された収容凹部33cとを有する。当接面33aは、筒部21の当接面21cに当接する部位である。収容凹部33cは、筒部21の当接面21cとの間でリング状のシール部材35(例えば、Oリング)が配置される部位である。
図5に示すように、蓋部材30の雄ねじ部33bは、筒部21の雌ねじ部21b及び異形部91の雌ねじ部91bに螺合されている。これにより、側部開口部13(図6参照)は、蓋部材30により塞がれる。筒部21(ボディ10)に蓋部材30を締結するとき、蓋本体部32のフランジ部32aが、ボディ10の内周面21aに形成された段差部21dに当接することで締め込みが完了する。蓋部材30の締結が完了したとき、周壁部33の先端は、筒部21の雌ねじ部21b及び異形部91の雌ねじ部91bに位置する。換言すると、蓋部材30の締結が完了したとき、蓋部材30の雄ねじ部33bはボディ10の内部に露出していない。
ここで、仮に、図6で示した異形部91が無い場合(従来例の場合:図7の一点鎖線参照)、筒部21の雌ねじ部21bに、蓋部材30の雄ねじ部33bを螺合させると、雄ねじ部33bが装着穴部81の開口を通過する。このとき、バリや切り粉等の異物が装着穴部81の開口端や雄ねじ部33bからドライブギャ6とピニオンギャ7aとの噛合部に落下して、回転性能の低下を招くおそれがある。
これに対し、本実施形態に係る魚釣用スピニングリール100によれば、装着穴部81の穴壁に異形部91を設けているため、蓋部材30の雄ねじ部33bが装着穴部81の開口を通過しない。つまり、ボディ10に設けられた雌ねじ部21b及び異形部91に設けられた雌ねじ部91bと、蓋部材30の雄ねじ部33bとが螺合するため、装着穴部81の開口端や雄ねじ部33bからギャの噛合部に異物が混入、付着するのを防ぐことができる。また、本実施形態によれば、雄ねじ部33bと雌ねじ部21b,91bとの螺合部に装着穴部81の開口端が存在しないので、当該開口端に形成されやすいバリ等の異物を気にすることなく蓋部材30を螺合することができる。
また、ピニオンギャ7aに対して装着穴部81を大径にすることで軽量化を図ることができる。一方で、異形部91は装着穴部81の一部に設けるに留めるため、軽量化に資することができる。つまり、本実施形態によれば、軽量化を図るとともに、回転性能及び耐久性の低下を防ぐことができる。
また、図5に示すように、蓋部材30の周壁部33の先端は、異形部91の雌ねじ部91bに位置している。つまり、蓋部材30の雄ねじ部33bがボディ10の内部に露出しない。これにより、バリ等の異物がギャの噛合部に落下するのをより防ぐことができる。
また、蓋部材30をボディ10に装着する際、筒部21の内周面21aに形成された当接面21cと、蓋部材30の当接面(当接部)33aとが当接する。これにより、ボディ10の側部開口部13に対する蓋部材30の調芯を行うことができる。つまり、この構成によれば、ハンドル軸5の右側を支持するボディ10の右側中央孔23と、ハンドル軸5の左側を支持する蓋部材30の左側中央孔31との中心が一致し、同芯度が得られる。よって、ハンドル軸5は、リール本体1に対して左右方向に延在するように支持され、ハンドル軸5の回転がスムーズとなる。
また、本実施形態によれば、蓋部材30の当接面33a及び雄ねじ部33bを介して、周壁部33の全周が、筒部21の円形の内周面21a(側部開口部13)により支持されている。これにより、蓋部材30に作用した荷重を、側部開口部13の全周に均一に分散させ応力集中を避けることができる。
また、収容凹部33cは、当接面33aと雄ねじ部33bとの間に形成された窪みであって、シール部材35が外嵌されている。このため、周壁部33とボディ10のとの間から水が浸入するのを防ぐことができる。
また、実施形態によれば、リール本体1の側部開口部13と蓋部材30とが螺合により固定されるため、ねじ等が不要となり、部品点数を削減することができる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。図8は、本発明の他の実施形態に係る魚釣用スピニングリールの異形部91A周りの拡大横断面図である。当該実施形態では、異形部91Aに張出部91eを備えている点で前記した実施形態と相違する。
当該実施形態の異形部91Aの内面91aには、蓋部材30側に雌ねじ部91bが形成され、ピニオンギャ7a(図4参照)側に張出部91eが形成されている。張出部91eは、異形部91Aの内面91aよりも径内方向(ハンドル軸5側)に張り出している。これにより、張出部91eの内面91fは、筒部21の内周面21aよりも径内方向(ハンドル軸5側)に位置している。筒部21に蓋部材30を装着した状態では、周壁部33の先端は、異形部91Aの雌ねじ部91b(又は筒部21の雌ねじ部21b)に位置した状態となる。
当該実施形態によっても、蓋部材30の雄ねじ部33bがボディ10の内部に露出しない。さらに、当該実施形態によれば、異形部91に張出部91eを設けているため、仮に、蓋部材30の雄ねじ部33bと、筒部21の雌ねじ部21b及び異形部91の雌ねじ部91bとの螺合により異物が発生しても張出部91eで異物を収納することができる。これにより、異物がギャの噛合部に混入するのをより確実に防ぐことができる。
[変形例]
次に、本発明に係る第一変形例、第二変形例及び第三変形例について説明する。これらの変形例は、いずれも切欠き凹部を有する点で前記した実施形態と相違する。
図9は、本発明の第一変形例に係る切欠き凹部を示す斜視図である。図9に示すように、筒部21の内周面21aに切欠き凹部101がピニオンギア7aとドライブギア6の噛合部近傍を除く位置に少なくとも1箇所形成されている。切欠き凹部101は、内周面21aに形成された雌ねじ部21bの一部を左右方向(側部開口部13の軸方向)に雌ねじ部21を横断するように切り欠いて形成されている。切欠き凹部101は、筒部21のうち複数個所に設けてもよい。
図10は、本発明の第二変形例に係る切欠き凹部を示す斜視図である。図10に示すように、筒部21の内周面21aに切欠き凹部102がピニオンギア7aとドライブギア6の噛合部近傍を除く位置に少なくとも1箇所形成されている。切欠き凹部102は、段差部21dの一部及び内周面21aに形成された雌ねじ部21bの一部を左右方向(側部開口部13の軸方向)に雌ねじ部21を横断するように切欠いて形成されている。切欠き凹部102は、筒部21の複数個所に設けてもよい。
図11は、本発明の第三変形例に係る切欠き凹部を示す斜視図である。図11に示すように、筒部21の内周面21aに切欠き凹部103がピニオンギア7aとドライブギア6の噛合部近傍を除く位置に少なくとも1箇所形成されている。切欠き凹部103は、内周面21aに形成された雌ねじ部21bの一部を左右方向(側部開口部13の軸方向)に雌ねじ部21を横断するように切り欠くとともに、内周面21aを径外方向に切り欠いて形成されている。切欠き凹部103は、筒部21の複数個所に設けてもよい。
第一変形例〜第三変形例によれば、雌ねじ部21bの一部を切り欠いて切欠き凹部101〜103をそれぞれ設けているため、蓋部材30を筒部21(ボディ10)に螺合によって装着する際に、バリ等の異物がしごかれて当該切欠き凹部101〜103に溜まり、収納される。これにより、ギャの噛合部への異物の混入、付着をより確実に防ぐことができ、安定した回転性能と耐久性の維持を図ることができる。
100 魚釣用スピニングリール
1 リール本体
5 ハンドル軸
6 ドライブギャ(駆動歯車)
10 ボディ
13 側部開口部
21 筒部
21a 内周面
21b 雌ねじ部
30 蓋部材
32 蓋本体部
33 周壁部
33b 雄ねじ部
70 スプール往復動装置
81 装着穴部81
91 異形部
91a 内面
91b 雌ねじ部
91e 張出部

Claims (6)

  1. 内部に巻取駆動装置を収容支持し、円形の側部開口部を有するとともに内周面に雌ねじ部が形成されたボディと、
    前記雌ねじ部に螺合する円形の雄ねじ部を有する蓋部材と、
    前記ボディと前記蓋部材とで回転自在に支持されるハンドル軸に設けられた駆動歯車と、
    前記駆動歯車に噛合し、ロータに一体回転可能に結合するピニオンギャと、を備えた魚釣用スピニングリールであって、
    前記ボディは、前記ロータ側に向けて貫通するとともに軸受を介して前記ピニオンギャが挿通する装着穴部を有し、
    前記装着穴部の一部に、前記蓋部材の雄ねじ部が螺合する雌ねじ部を備えた異形部が形成されていることを特徴とする魚釣用スピニングリール。
  2. 前記蓋部材は、円形を呈する蓋本体部と、前記蓋本体部の周縁から立ち上がる周壁部と、前記周壁部の外周面に形成された前記雄ねじ部と、を有し、
    前記異形部の内面に前記雌ねじ部が形成されており、
    前記周壁部の先端は、前記異形部の雌ねじ部に位置していることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用スピニングリール。
  3. 前記蓋部材は、円形を呈する蓋本体部と、前記蓋本体部の周縁から立ち上がる周壁部と、周壁部の外周面に形成された前記雄ねじ部と、を有し、
    前記異形部の内面に前記雌ねじ部が形成されるとともに、当該内面の前記ピニオンギャ側に径内方向に張り出す張出部を有し、
    前記周壁部の先端は、前記異形部の雌ねじ部に位置していることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用スピニングリール。
  4. 前記ボディの内周面に形成された前記雌ねじ部を、前記側部開口部の軸方向に切り欠いて形成された切欠き凹部を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の魚釣用スピニングリール。
  5. 前記ボディの前記側部開口部に沿って周方向に亘って形成された段差部を有し、
    前記ボディの内周面に形成された前記雌ねじ部及び前記段差部を、前記側部開口部の軸方向に切り欠いて形成された切欠き凹部を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の魚釣用スピニングリール。
  6. 前記ボディの内周面に形成された前記雌ねじ部及び前記ボディの内周面を、前記側部開口部の軸方向に切り欠いて形成された切欠き凹部を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の魚釣用スピニングリール。
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