JP2004267199A - 魚釣用リ−ル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 蓋体2の透孔2aの外側には筒部2bが形成されて筒部2bの外周には駆動軸4bを軸方向規制する規制部材からなる機能部材9が嵌合されて機能部材9は蓋体2にビス25で取り付けられている。
駆動筒軸3の基端のピニオン歯車3aと後側軸受5′の側部の蓋体2に注油孔2cが穿設されている。
機能部材9は円板部9aと大径の筒部9bと小径の筒部9cで断面凸字形に形成され、円板部9aにビス25を挿通する孔が穿設されている。
蓋体2の透孔2aに嵌合された歯車支持用軸受22と度当り部9dの間に調整ワッシャ27が挾み込まれている。
【選択図】 図2
Description
釣人は、使用後又は使用前に、駆動軸受部や歯車噛合部等に注油して長期間の使用や常時良好な性能を維持するメンテナンス作業を行っている。
この場合、リ−ル本体を構成するボディ−から工具等を用いてカバ−部材を取り外して内部の駆動部材を露出させた後、必要な個所に注油を行う方法を従来から一般的に行っている。(例えば、特許文献1参照)
特許文献2の場合は、リ−ル本体に別部材として開閉用の栓を設ける構成のため、部品点数が多くなって構造が複雑化すると共にコスト高となることである。
本発明の請求項2は、前記注油孔より注油可能な部位は、前記釣糸巻取り駆動部材の噛み合い部または前記駆動部材とリ−ル本体との摺接面の少なくとも何れか一方であることを要旨とするものである。
本発明の請求項3は、前記注油孔は前記リ−ル本体に複数形成され、前記複数の注油孔は単一の前記機能部材で閉塞されていることを要旨とするものである。
本発明の請求項4は、前記機能部材は、巻取り駆動機構の駆動軸を軸方向規制する規制部材であることを要旨とするものである。
請求項2によれば、駆動部材同士(例えばギヤ等)の噛み合い部分や、駆動部材とリ−ル本体の摺接面(例えばギヤオシレ−ト機構のオシレ−ト歯車とリ−ル本体との摺接面等)に直接注油可能な位置に注油孔を形成することで、異なる潤滑油を必要とする夫々の部位に適切な注油が行えると同時に、他部への注油の飛散を防ぎ、また異なる特性の潤滑油が混ざり合うことを極力防ぐことが可能となる。
請求項4の本発明により、駆動軸を軸方向規制する規制部材からなる機能部材で注油孔を閉塞兼用する構成とすることにより、駆動軸上の駆動歯車の歯部及び噛合するピニオン歯車の歯面や後側軸受等への注油を容易且つ確実に行える。
駆動軸4b、4c、4dを軸方向規制する規制部材からなる機能部材9、9′、9″やカバ−部材からなる機能部材43で注油孔1m、1n、2c、2e、2h、2jを閉塞兼用する構成とすることにより、駆動軸上の駆動歯車4の歯部4a及び噛合するピニオン歯車3aの歯面や後側軸受5′等への注油を容易且つ確実に行える。
リ−ル本体1の前側の支持部1a内に小径の前部軸受5と大径の後部軸受6と小径の後側軸受5′で駆動筒軸3が回転自在に支持されている。
前部軸受5の外輪5aと後部軸受6の外輪6aとカラ−10が支持部1aの内周1bに嵌合され、支持部1aの後側の度当り部1cに後部軸受6の外輪6aが当接されて支持部1aの前端に螺合されたビス11の頭部で抜け止めされている。
駆動筒軸3の外周に嵌合された後部軸受6の内輪6bの前側にはロ−タ7の中心筒部7aが回り止め嵌合されて駆動筒軸3の前端に螺合されたナット14で取り付けられている。
中心筒部7aの外周に前部軸受5の内輪5bが嵌合されている。
前記駆動筒軸3の中心孔には先端にスプ−ル16が取り付けられたスプ−ル軸17が前後往復動可能に摺動自在に挿入され、スプ−ル軸17の後端部には摺動子18が取り付けられている。
リ−ル本体1内にはスプ−ル軸17と平行にオシレ−ト機構のトラバ−スカム軸19が軸受部1dの透孔とリ−ル本体1の後側に取り付けられた側板で支承されている。
前記トラバ−スカム軸19には前記摺動子18が嵌合されて摺動子18内に設けた係合子の爪がトラバ−スカム軸19のカム溝に係合されている。
逆転防止爪車13には図示しない逆転防止爪が係脱自在に臨まされている。
リ−ル本体1に回動自在に取り付けられた図示しない操作杆の前側に図示しない逆転防止爪が取り付けられ、リ−ル本体1の後側外部に突出した操作杆に操作ツマミ20が取り付けられている。
歯部4aはリ−ル本体1側に配置されている。
駆動歯車4の駆動軸4dはリ−ル本体1の透孔1fに嵌合された歯車支持用軸受21に、長い駆動軸4b側の小径部4cは蓋体2の透孔2aに嵌合された歯車支持用軸受22で夫々軸承され、駆動軸4b、4c、4dの中心多角形孔4eにハンドル15が固定されたハンドル軸23が左右交換自在に挿入嵌合されて締付けボルト24で取り付けられている。
ネジ部1hには閉塞キャップ8が螺合されている。
蓋体2の透孔2aの外側には筒部2bが形成されて筒部2bの外周には駆動軸4bを軸方向規制する規制部材からなる機能部材9が嵌合されて機能部材9は蓋体2にビス25で取り付けられている。
駆動筒軸3の基端のピニオン歯車3aと後側軸受5′の側部の蓋体2に注油孔2cが穿設されている。
大径の筒部9bの内周内側に凹部9dが、内周に度当り部9eが形成され、小径の筒部9cの外周にネジ部9fが形成されている。
内周先端の凹部9dにOリング26が嵌合されている。
蓋体2の透孔2aに嵌合された歯車支持用軸受22と度当り部9dの間に調整ワッシャ27が挾み込まれている。
歯車支持用軸受21と駆動歯車4の歯部4aとの間の軸方向の短い駆動軸4d外周に調整ワッシャ28が挾み込まれている。
一方のベ−ル支持部材29にはロ−ラ取付部33が取り付けられてロ−ラ取付部33にラインロ−ラ34が回転自在に保持されている。
ロ−ラ取付部33とラインロ−ラ34で釣糸案内部が構成されている。
他方のベ−ル支持部材30とロ−ラ取付部33の間にベ−ル35が取り付けられている。
更に連動歯車12と図示しない小歯車が噛合されてトラバ−スカム軸19が連動回転されて摺動子18とスプ−ル軸17とスプ−ル16が前後に往復動される。
釣糸36がスプ−ル16に巻回される時は、一方のベ−ル支持部材29に設けられたラインロ−ラ34で釣糸36が案内されて前後に往復動されてスプ−ル16に平行に巻回される。
ロ−タ7が逆回転防止される時は、操作ツマミ20と図示しない操作杆と逆転防止爪が回動されて逆転防止爪が逆転防止爪車13に係合される。
ハンドル軸23をリ−ル本体1側から歯車支持用軸受21と駆動歯車4の駆動軸4b、4c、4dの中心多角形孔4eに挿入して締付けボルト24で締め付け、
ハンドル15が固定されたハンドル軸23が左右交換される時は、駆動軸4bを軸方向規制する規制部材からなる機能部材9のネジ部9fに閉塞キャップ8を螺合してもよい。
駆動筒軸3の基端のピニオン歯車3aと後側軸受5′に注油される時は、蓋体2の筒部2bから機能部材9が離脱され、蓋体2の注油孔2cから注油される。
オシレ−ト機構のトラバ−スカム軸19と軸受部1dの透孔に注油することもできる。
更に、駆動軸4b、4c、4dを軸方向規制する規制部材からなる機能部材9で注油孔2cを閉塞兼用する構成とすることにより、駆動軸上の駆動歯車4の歯部4a及び噛合するピニオン歯車3aの歯面や後側軸受5′等への注油を容易且つ確実に行える。
左右の機能部材9′は同形に形成されている。
リ−ル本体1の透孔1iの外側に筒部1jが形成されて筒部1jの外周にネジ部1kが形成されている。
透孔1iには歯車支持用軸受21が嵌合され、ネジ部1kに駆動軸4dを軸方向規制する規制部材からなる機能部材9′が螺合されている。
駆動筒軸3の基端のピニオン歯車3aと後側軸受5′及び駆動歯車4の側部のリ−ル本体1に注油孔1mが穿設されている。
駆動歯車4にはピニオン歯車3aと後側軸受5′に注油を容易にするための複数の透孔4fが穿設されている。
駆動軸4dを軸方向規制する規制部材からなる機能部材9′のネジ部9fに閉塞キャップ8が螺合されている。
歯車支持用軸受21と駆動歯車4の歯部4aとの間の軸方向の短い駆動軸4d外周に調整ワッシャ28が挾み込まれている。
蓋体2の透孔2aの外側には筒部2bが形成されて筒部2bの外周にネジ部2dが形成されてネジ部2dには駆動軸4bを軸方向規制する規制部材からなる機能部材9′が螺合されている。
駆動筒軸3の基端のピニオン歯車3aと後側軸受5′の側部の蓋体2に注油孔2cが穿設されている。
蓋体2の透孔2aに嵌合された歯車支持用軸受22と度当り部9eの間に調整ワッシャ27が挾み込まれている。
他の構成は前記第1実施例と略同一である。
第2実施例では、リ−ル本体1と蓋体2に夫々注油孔1mと注油孔2cを設けたが何れか一方を省略してもよい。
左右の機能部材9′は同形に形成されている。
リ−ル本体1の透孔1iの外側に筒部1jが形成されて筒部1jの外周に駆動軸4dを軸方向規制する規制部材からなる機能部材9′が嵌合されている。
蓋体2の透孔2aの外側に筒部2bが形成されて筒部2bの外周に駆動軸4bを軸方向規制する規制部材からなる機能部材9′が嵌合されている。
他の構成は前記第1・2実施例と略同一である。
注油孔1nはリ−ル本体1の筒部1jの外周に形成されたネジ部1kに螺合された駆動軸4dを軸方向規制する規制部材からなる機能部材9″で閉塞されている。
注油孔2eは蓋体2の筒部2bの外周に形成されたネジ部2dに螺合された駆動軸4b、4cを軸方向規制する規制部材からなる機能部材9″で閉塞されている。
第4実施例の機能部材9″には前記第1〜3実施例における円板部9aが無い。
他の構成は前記第1・2実施例と略同一である。
閉塞キャップからなる機能部材8′には、注油孔1mを閉塞する鍔部8aが形成され、そして鍔部8aの内側周縁部には防水用シ−ル材26が設けられている。
ハンドル15が左右交換された時はハンドルカバ−に形成された鍔部15aで注油孔1mが閉塞されて異物の浸入が防止される。
ハンドル15が左右交換された時閉塞キャップからなる機能部材8′は蓋体2の筒部2bの先端小径筒部2f外周のネジ部2gに螺合される。
他の構成は前記第1・2実施例と略同一である。
蓋体2の透孔2aの外側には筒部2bが形成されて筒部2bの外周には駆動軸4bを軸方向規制する規制部材からなる機能部材9が嵌合されて機能部材9は蓋体2にビス25で取り付けられている。
駆動筒軸3の基端のピニオン歯車3aと後側軸受5′の側部の蓋体2に注油孔2cが穿設され、駆動歯車4の駆動軸の軸芯を挾んで反対側の蓋体2に注油孔2hが穿設されている。
注油孔2c、2hは駆動軸4bを軸方向規制する規制部材からなる機能部材9の円板部9aで閉塞されている。
オシレ−ト歯車38は平歯車状に形成されて外周に歯部38aが形成され、中心に軸孔38bが形成されて一側面の偏心位置に係合突部38cが形成されている。
係合突部38cの中心に注油用の貫通孔38dが穿設されている。
オシレ−ト歯車38の中心の軸孔38bに蓋体2の内側の軸受部2iに嵌合された軸受39が挿入されてビス40で抜け止めされている。
オシレ−ト歯車38の係合突部38cは摺動子41の係合溝に挿入されている。
本体部41aには縦方向の係合溝41cが形成され、突出部41bに横向きの回り止め透孔41dが形成されている。
更に突出部41bには回り止め透孔41dと直交するビス孔41eが形成されている。
回り止め透孔41dにはスプ−ル軸17の後端が挿入されてビス42がスプ−ル軸17の孔とビス孔41eに挿入されている。
他の構成は前記第1実施例と略同一である。
注油孔2cからは駆動筒軸3の基端のピニオン歯車3aと後側軸受5′と歯車4gに注油される。
注油孔2hからは蓋体2の内側面とオシレ−ト歯車38の間と軸受39と貫通孔38dに注油される。
注油孔2cから注油する潤滑油と注油孔2hから注油する潤滑油を機能に合わせて異なる潤滑油としてもよい。
注油孔2cから注油される潤滑油は歯面の潤滑に適した粘度の潤滑油や極圧材が混入されたグリス等を使用する。
注油孔2hから注油される潤滑油は摺接面に適した摩擦特性に優れたもので例えばグリス等を使用する。
注油孔2cと注油孔2hから夫々異なる潤滑油を注油することができると、両注油孔から注油された潤滑油が混ざることがないので、潤滑油の特性を維持することが出来る。
他の構成は前記第1実施例と略同一である。
1m、1n、2c、2e、2h、2j 注油孔
2 蓋体
3a ピニオン歯車
4 駆動歯車
4b、4c、4d 駆動軸
8′、9、9′、9″、43 機能部材
Claims (4)
- リ−ル本体の釣糸巻取り駆動機構に連結するハンドルの回転操作により連動する釣糸案内部を介してスプ−ルに釣糸を巻回する魚釣用リ−ルにおいて、前記リ−ル本体の外側に一体的に取り付け固定される機能部材で、前記リ−ル本体の外部から前記リ−ル本体の内部に収容した釣糸巻取り駆動部材に注油する為の注油孔を閉塞したことを特徴とする魚釣用リ−ル。
- 前記注油孔より注油可能な部位は、前記釣糸巻取り駆動部材の噛み合い部または前記駆動部材とリ−ル本体との摺接面の少なくとも何れか一方であることを特徴とする請求項1記載の魚釣用リ−ル。
- 前記注油孔は前記リ−ル本体に複数形成され、前記複数の注油孔は単一の前記機能部材で閉塞されていることを特徴とする請求項1及び2記載の魚釣用リ−ル。
- 前記機能部材は、巻取り駆動機構の駆動軸を軸方向規制する規制部材であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一つに記載の魚釣用リ−ル。
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