JP2021149356A - 管理装置、管理方法、およびプログラム - Google Patents

管理装置、管理方法、およびプログラム Download PDF

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亮平 岩城
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耕一 小倉
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Abstract

【課題】より納得感が得られる乗車位置または降車位置を決定する管理装置、管理方法およびプログラムを提供する。【解決手段】ネットワークを介して互いに通信可能である利用者の利用する一以上の端末装置と、一以上の車両と、運転手が乗車せずに自律走行可能な車両を走行させて、指定区間において利用者を車両で輸送するサービスを管理する管理装置300と、を含むシステムにおいて、管理装置は、受付部322と、輸送スケジュール決定部330と、を備える。受付部は、端末装置から、基準位置を起点とした所定距離又は基準位置を起点とした所定時間を輸送リクエストとして受け付ける。輸送スケジュール決定部は、基準位置から所定距離以内の設定範囲又は基準位置から所定時間で利用者が移動可能な距離の範囲である設定範囲に含まれる位置を、輸送スケジュールの乗車位置に決定する。【選択図】図3

Description

本発明は、管理装置、管理方法、およびプログラムに関する。
ドライバーが同乗しない自動運転車両を用いた送迎サービスに関する発明が開示されている(特許文献1)。
特開2019−79462号公報
この種のサービスにおいて、車両は、所定の乗車位置で利用者を乗車させたり、所定の降車位置で利用者を降車させたりすることが想定される。この場合、サービスの運営者または利用者にとって、適切な乗車位置または降車位置を決定することができない場合がある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、より納得感が得られる乗車位置または降車位置を決定することができる管理装置、管理方法、およびプログラムを提供することを目的の一つとする。
この発明に係る管理装置、管理方法、およびプログラムは、以下の構成を採用した。
(1):この発明の一態様に係る管理装置は、運転手が乗車せずに自律走行可能な車両を走行させて、指定区間において利用者を前記車両で輸送するサービスを管理する管理装置であって、端末装置から輸送リクエストを受け付ける受付部と、前記輸送リクエストに基づいて前記車両によって利用者を乗車位置から降車位置まで輸送する輸送スケジュールを決定する決定部と、を備え、前記受付部は、前記端末装置から、基準位置を起点とした所定距離、または前記基準位置を起点とした所定時間を受け付け、前記決定部は、前記基準位置から前記所定距離以内の設定範囲、または前記基準位置から前記所定時間で利用者が移動可能な距離の範囲である設定範囲に含まれる位置を、前記輸送スケジュールの乗車位置に決定する。
(2):上記(1)の態様において、前記サービスの対価を設定する設定部を更に備え、前記設定部は、前記設定範囲が第1範囲以上である場合、前記対価を基準対価以下に設定する。
(3):上記(1)または(2)の態様において、前記サービスの対価を設定する設定部を更に備え、前記設定部は、前記設定範囲が第1範囲未満である場合、基準対価を超える対価に前記対価を設定する。
(4):上記(1)から(3)のいずれかの態様において、前記所定距離または前記所定時間は、ユーザが前記端末装置を操作して設定したものである。
(5):上記(1)から(4)のいずれかの態様において、前記受付部は、前記端末装置から、基準位置を起点とした所定距離を受け付け、前記決定部は、前記所定距離を直線距離として扱い、前記基準位置から前記直線距離の設定範囲に含まれる位置を、前記輸送スケジュールの乗車位置に決定する。
(6):上記(1)から(4)のいずれかの態様において、前記受付部は、前記端末装置から、基準位置を起点とした所定距離を受け付け、前記決定部は、前記所定距離を経路距離として扱い、前記基準位置から前記経路距離の設定範囲に含まれる位置を、前記輸送スケジュールの乗車位置に決定する。
(7):上記(1)から(6)のいずれかの態様において、前記端末装置に情報提供させる情報提供部を更に備え、前記情報提供部は、前記設定範囲内に存在する複数の乗車可能位置ごとに設定された前記サービスに対する対価、または前記複数の乗車可能位置ごとの乗車時刻の一方または双方を前記端末装置に提供し、前記端末装置の表示部に前記対価または前記乗車時刻を表示させる。
(8):上記(1)から(7)のいずれかの態様において、前記サービスの対価を設定する設定部を更に備え、前記設定範囲が基準範囲以上である場合において、前記設定部は、前記基準範囲内の乗車位置または前記基準範囲内の乗車位置の前記対価を基準対価以下に設定する。
(9):上記(1)から(7)のいずれかの態様において、前記サービスの対価を設定する設定部を更に備え、前記設定範囲が基準範囲以上である場合において、前記設定部は、前記基準範囲内の乗車位置または前記基準範囲内の乗車位置の前記対価を、基準対価を超える対価に設定する。
(10):上記(1)から(9)のいずれかの態様において、前記サービスの対価を設定する設定部を更に備え、前記設定部は、前記車両が前記乗車位置に到達するまでの経路、または前記乗車位置から前記乗車位置の次の目的地までの経路の一方または双方に基づいて、前記対価を決定する。
(11):上記(1)から(10)のいずれかの態様において、前記受付部は、前記端末装置から、基準位置を起点とした所定距離、または前記基準位置を起点とした所定時間を受け付け、前記決定部は、前記基準位置から前記所定距離以内の設定範囲、または前記基準位置まで前記所定時間で利用者が移動可能な距離の範囲である設定範囲に含まれる位置を、前記輸送スケジュールの降車位置に決定する。
(12):本発明の他の態様に係る管理方法は、運転手が乗車せずに自律走行可能な車両を走行させて、指定区間において利用者を前記車両で輸送するサービスを管理する管理装置が、端末装置から輸送リクエストを受け付け、前記輸送リクエストに基づいて前記車両によって利用者を乗車位置から降車位置まで輸送する輸送スケジュールを決定し、前記端末装置から、基準位置を起点とした所定距離、または前記基準位置を起点とした所定時間を受け付け、前記基準位置から前記所定距離以内の設定範囲、または前記基準位置から前記所定時間に基づいて利用者が移動可能な距離の範囲である設定範囲に含まれる位置を、前記輸送スケジュールの乗車位置に決定する管理方法である。
(13):本発明の他の態様に係るプログラムは、運転手が乗車せずに自律走行可能な車両を走行させて、指定区間において利用者を前記車両で輸送するサービスを管理する管理装置のコンピュータに、端末装置から輸送リクエストを受け付けさせ、前記輸送リクエストに基づいて前記車両によって利用者を乗車位置から降車位置まで輸送する輸送スケジュールを決定させ、前記端末装置から、基準位置を起点とした所定距離、または前記基準位置を起点とした所定時間を受け付けさせ、前記基準位置から前記所定距離以内の設定範囲、または前記基準位置から前記所定時間で利用者が移動可能な距離の範囲である設定範囲に含まれる位置を、前記輸送スケジュールの乗車位置に決定させるプログラムである。
上記(1)〜(13)の態様によれば、管理装置が、基準位置から所定距離以内の設定範囲、または基準位置から所定時間で利用者が移動可能な距離の範囲である設定範囲に含まれる位置を、輸送スケジュールの乗車位置(または降車位置)に決定することにより、より納得感が得られる乗車位置または降車位置を決定することができる。
上記(2)または(3)の態様によれば、管理装置が、設定範囲に応じて、適切な対価を設定することができる。
上記(5)または(6)の態様によれば、管理装置は、所定距離を直線距離または経路距離として扱うことにより、より適切な設定範囲を導出することができる。
上記(7)の態様によれば、管理装置は、乗車可能な位置ごとの対価または乗車時刻を利用者に提供するため、利用者の利便性が向上する。
上記(10)の態様によれば、管理装置は、車両が乗車位置に到達するまでの経路、または乗車位置から乗車位置の次の目的地までの経路の一方または双方に基づいて、対価を決定することにより、運営者はより納得感が高い利用料金を設定することができる。
管理装置300を含むシステムの構成図である。 車両200の構成図である。 管理装置300の構成図である。 輸送リクエスト一覧情報374の内容の一例を示す図である。 輸送スケジュール情報376の内容の一例を示す図である。 端末装置100、車両200、および管理装置300により実行される処理の流れの一例について説明するためのシーケンス図である。 端末装置100の画面に表示される画像IM1の一例を示す図である。 端末装置100の表示部に表示される画像IM2の一例を示す図である。 画像IM3の一例を示す図である。 設定範囲が指定される場面の一例を示す図である。 画像IM4の一例を示す図である。 料金情報380の内容の一例を示す図である。 割引度合と、設定距離または設定時間に基づく領域との関係の一例を示す図である。 経路距離に基づいて設定された設定範囲AR15を含む画像IM4の一例を示す図である。 第2実施形態の処理について説明するための図である。
以下、図面を参照し、本発明の管理装置、管理方法、およびプログラムの実施形態について説明する。管理装置は、運転手が乗車せずに自律走行可能な車両を走行させて、指定区間において利用者を車両で輸送するサービスを管理する装置である。指定区間とは、車両に乗車する利用者、または他の利用者によって指定された区間である。指定された区間の所定の位置が、利用者の乗車位置または降車位置となる。以下の、説明では、利用者が車両に乗車する乗車位置を決定する例について説明するが、降車位置を決定する際にも、乗車位置を決定する際の考え方と同様に降車位置が決定されてもよい。
<第1実施形態>
[全体構成]
図1は、管理装置300を含むシステムの構成図である。このシステムは、利用者の利用する一以上の端末装置100と、一以上の車両200と、管理装置300とを含む。これらの構成要素は、ネットワークNWを介して互いに通信可能である。ネットワークNWは、インターネット、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、公衆回線、プロバイダ装置、専用回線、無線基地局などを含む。「利用者の利用する端末装置」とは、ネットカフェの端末装置など、不特定多数によって使用され得る端末装置であって、利用者により一時的に使用される端末装置を含んでよい。いずれの場合でも、「利用者の端末装置」とは、例えばログイン名を入力したログイン動作によって、操作中の利用者が特定されている端末装置を指すものである。
[端末装置]
端末装置100は、例えば、スマートフォンやタブレット端末、パーソナルコンピュータなどである。端末装置100では、上記のサービスを利用するためのアプリケーションプログラム、或いはブラウザなどが起動し、以下に説明するサービスをサポートする。以下の説明では端末装置100がスマートフォンであり、サービスを受けるためのアプリケーションプログラム(配車アプリ)が起動していることを前提とする。配車アプリは、利用者の操作に応じて管理装置300と通信し、利用者からの輸送リクエストを管理装置300に送信したり、管理装置300から受信した情報に基づく情報提供を行ったりする。輸送リクエストとは、車両200によって利用者を、指定区間に亘って輸送することを要求する電子情報である。図1の例では、利用者U1、U2の利用者を図示している。利用者U1、U2は、自身がサービスを受けるための輸送リクエストを端末装置100に発信させる者である。また、端末装置100は、自装置の位置を特定する位置特定部を備える。位置特定部は、例えば、GNSS衛星(例えばGPS衛星)から到来する電波に基づいて自機の位置を測位し、測位結果に基づいて自機の位置を特定する。
[車両]
車両200は、少なくとも車室を備える車両である。図2は、車両200の構成図である。車両200は、例えば、監視ユニット210と、通信装置220と、ナビゲーション装置230と、HMI(Human machine Interface)238と、車室内監視装置240と、認証装置242と、駆動力出力装置260と、ブレーキ装置262と、ステアリング装置264と、ドアロック装置266と、自動運転制御ユニット270とを備える。
監視ユニット210は、例えば、車両200の外部の空間を撮像するカメラや車両200の外部を検知範囲とするレーダあるいはLIDAR(Light Detection and Ranging)、これらの出力に基づいてセンサフュージョン処理を行う物体認識装置などを含む。監視ユニット210は、車両200の周辺に存在する物体の種類(特に、車両、歩行者、および自転車)を推定し、その位置や速度の情報と共に自動運転制御ユニット270に出力する。
通信装置220は、例えば、ネットワークNWに接続したり、他車両や歩行者の端末装置などと直接的に通信したりするための無線通信モジュールである。通信装置220は、Wi−Fi、DSRC(Dedicated Short Range Communications)、Bluetooth(登録商標)、その他の通信規格に基づいて無線通信を行う。通信装置220として、用途に応じた複数のものが用意されてもよい。
ナビゲーション装置230は、例えば、HMI(Human machine Interface)232と、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機234と、ナビ制御装置236とを備える。HMI232は、例えば、タッチパネル式ディスプレイ装置やスピーカ、マイクなどを含む。GNSS受信機234は、GNSS衛星(例えばGPS衛星)から到来する電波に基づいて自機の位置(車両200の位置)を測位する。ナビ制御装置236は、例えば、CPU(Central Processing Unit)や各種記憶装置を備え、ナビゲーション装置230全体を制御する。記憶装置には、地図情報(ナビ地図)が格納されている。ナビ地図は、ノードとリンクで道路を表現した地図である。ナビゲーション装置230は、通信装置220を用いて、測位した位置を示す位置情報を管理装置300にアップロードする。位置情報のアップロードは、例えば、ミリ秒〜秒単位で周期的に行われる。
HMI238は、車室内または車室外にいる利用者との間で情報授受を行うインターフェース装置である。HMI238は、例えば、表示装置、スピーカ、タッチパネル、ボタン、マウス、キーボードなどの入出力インターフェースを含む。
車室内監視装置240は、例えば、車室内の空間を撮像するカメラや赤外線センサなどを含む。カメラによって撮像された画像は、通信装置220によって管理装置300にアップロードされてもよい。
認証装置242は、車両200に乗車しようとする利用者が、正規な利用者であることを確認する(利用者を認証する)ための装置である。正規な利用者とは、管理装置300との間で乗車する取り決めがなされた利用者をいう。認証装置242は、近距離無線通信装置、生体認証装置、パスワード入力装置など、認証機能を有するものであれば任意の装置であってよい。認証装置242は、認証結果を自動運転制御ユニット270に出力する。
駆動力出力装置260は、車両が走行するための走行駆動力(トルク)を駆動輪に出力する。駆動力出力装置260は、例えば、内燃機関、電動機、および変速機などの組み合わせと、これらを制御するパワーECUとを備える。パワーECUは、自動運転制御ユニット270から入力される情報、或いは不図示の運転操作子から入力される情報に従って、上記の構成を制御する。
ブレーキ装置262は、例えば、ブレーキキャリパーと、ブレーキキャリパーに油圧を伝達するシリンダと、シリンダに油圧を発生させる電動モータと、ブレーキECUとを備える。ブレーキECUは、自動運転制御ユニット270から入力される情報、或いは運転操作子から入力される情報に従って電動モータを制御し、制動操作に応じたブレーキトルクが各車輪に出力されるようにする。ブレーキ装置262は、運転操作子に含まれるブレーキペダルの操作によって発生させた油圧を、マスターシリンダを介してシリンダに伝達する機構をバックアップとして備えてよい。なお、ブレーキ装置262は、上記説明した構成に限らず、自動運転制御ユニット270から入力される情報に従ってアクチュエータを制御して、マスターシリンダの油圧をシリンダに伝達する電子制御式油圧ブレーキ装置であってもよい。
ステアリング装置264は、例えば、ステアリングECUと、電動モータとを備える。電動モータは、例えば、ラックアンドピニオン機構に力を作用させて転舵輪の向きを変更する。ステアリングECUは、自動運転制御ユニット270から入力される情報、或いは運転操作子から入力される情報に従って、電動モータを駆動し、転舵輪の向きを変更させる。
ドアロック装置266は、車両200に設けられたドアを施錠状態または開錠状態にする。ドアロック装置266は、ドアを自動開閉させる機構を含んでもよい。
自動運転制御ユニット270は、例えば、経路走行制御部272と、乗降位置探索部274と、利用者認識部276と、乗降制御部280と、HMI制御部290とを備える。乗降制御部280は、例えば、停止・発進制御部282と、ドアロック制御部284とを備える。これらの構成要素は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD−ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることで記憶装置にインストールされてもよい。
経路走行制御部272は、指定された経路を車両200が走行するように、駆動力出力装置260、ブレーキ装置262、およびステアリング装置264を制御する。経路の情報は、通信装置220によって管理装置300から受信される。経路の情報には、利用者ごとの乗車位置や降車位置の情報が含まれる。経路走行制御部272は、例えば、管理装置300から取得した経路を高精度地図情報に当てはめ、経路上で車両200が走行すべき推奨車線を決定する。高精度地図情報は、ナビゲーション装置230が保持する地図情報よりも高精度なものであり、例えば、車線ごとの道路幅や勾配、曲率、信号の位置などの情報が含まれている。推奨車線とは、例えば、交差点等を左折する前に左側車線に寄っておくなどの基準に基づいて、経路上を効率的に走行するために決定される車線である。
そして、経路走行制御部272は、推奨車線上を走行することを原則としつつ、監視ユニット210から位置や速度が入力された物体との接触を避けるように、車両200を自動的に走行させる。経路走行制御部272は、車両200が将来に走行する目標軌道を生成する。目標軌道は、例えば、速度要素を含んでいる。例えば、目標軌道は、車両200の到達すべき地点(軌道点)を順に並べたものとして表現される。軌道点は、所定の走行距離ごとの車両200の到達すべき地点であり、それとは別に、所定のサンプリング時間(例えば0コンマ数[sec]程度)ごとの目標速度および目標加速度が、目標軌道の一部として生成される。また、軌道点は、所定のサンプリング時間ごとの、そのサンプリング時刻における車両200の到達すべき位置であってもよい。この場合、目標速度や目標加速度の情報は軌道点の間隔で表現される。乗降制御部280も同様に係る機能を備えている。
乗降位置探索部274は、監視ユニット210からの入力情報や高精度地図情報などを参照し、管理装置300から取得された経路の情報に含まれる乗車位置や降車位置において、車両200を停止させて利用者を乗車または降車させることができる停止位置(乗降位置)を探索する。乗降位置探索部274は、監視ユニット210からの入力情報に基づいて認識可能な道路上の白線や黄線、道路標識、道路幅、歩道やガードレールの有無などに基づいて、乗降位置を探索して決定する。
利用者認識部276は、監視ユニット210からの入力情報に基づいて、車両200に乗車しようとしている利用者を認識する。利用者認識部276は、例えば、監視ユニット210に含まれるカメラの画像を、機械学習によって学習され「乗車しようとしている利用者」を判別可能なモデルに入力することで、車両200に乗車しようとしている利用者を認識する。
乗降制御部280の停止・発進制御部282は、乗降位置探索部274により探索され決定された乗降位置に車両200を停止させるための減速制御や操舵制御を行ったり、乗降位置から車道に向けて車両200を発進させるための減速制御や操舵制御を行ったりする。
ドアロック制御部284は、例えば、車両200が乗降位置に停止し、且つ認証装置242から利用者の認証が成功した旨の情報が得られた場合に、ドアロック装置266の所定のドアのドアロックを開錠状態にする。また、ドアロック制御部284は、利用者が車両200に乗車した後、停止・発進制御部282によって車両200が発進させられる前に、ドアロック装置266の所定のドアのドアロックを施錠状態にする。
HMI制御部290は、利用者に向けて各種情報を出力するようにHMI238を制御したり、HMI238が受け付けた利用者からの指示を反映させるようにHMI238その他の機器を制御したりする。
[管理装置]
図3は、管理装置300の構成図である。管理装置300は、例えば、通信部310と、フロント処理部320と、輸送スケジュール決定部(決定部)330と、経路決定部340と、料金処理部(設定部)350とを備える。フロント処理部320は、受付部322と、情報提供部324とを備える。これらの構成要素は、例えば、CPUなどのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSIやASIC、FPGA、GPUなどのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDDやフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD−ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることで記憶装置にインストールされてもよい。管理装置300は、記憶部370を備えてもよい。記憶部370は、DVDやRAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリなどにより実現される。記憶部370には、利用者に関する情報である利用者情報372や、輸送リクエスト一覧情報374、輸送スケジュール情報376、地図情報378、料金情報380などの情報が記憶される。記憶部370に記憶されている情報の詳細については後述する。
通信部310は、例えば、ネットワークNWに接続するためのネットワークカードである。通信部310は、ネットワークNWを介して端末装置100や車両200と通信する。
受付部322は、通信部310を介して、利用者の端末装置100から発せられた輸送リクエストを取得し、輸送リクエスト一覧情報374として記憶部370に登録する。
図4は、輸送リクエスト一覧情報374の内容の一例を示す図である。輸送リクエスト一覧情報374は、例えば、輸送リクエストを発信した利用者(申込者)の利用者IDである申込者ID、車両200に乗車する利用者(乗車者)の利用者IDである乗車者ID、輸送に係る区間の始点となる乗車位置および終点となる降車位置、乗車希望時刻、輸送スケジュール決定部330により輸送することが決定されたか否かを示す輸送決定済フラグ(例えば1が輸送決定済、0が輸送未決定を示す)などの情報が互いに対応付けられた情報である。一つの輸送リクエストに係る、1セットの申込者ID、乗車者ID、乗車位置、降車位置、乗車希望時刻、および輸送決定済フラグのことを、レコードと称する。輸送リクエストは、一つのレコードが生成されるのに必要な内容を含む、任意の形式の情報である。
情報提供部324は、利用者の端末装置100に情報を送信することで、端末装置100のアプリケーションプログラムと連携して、端末装置100に利用者に対する情報提供を行わせる。情報提供の形態はこれに限らず、電子メールやウェブページ提供の形態で行われてもよい。詳しくは、後述する。
輸送スケジュール決定部330は、輸送リクエスト一覧情報374に登録されたレコードに基づいて、車両200による利用者の輸送スケジュールを決定し、輸送スケジュール情報376に登録する。図5は、輸送スケジュール情報376の内容の一例を示す図である。輸送スケジュール情報376は、例えば、複数の車両200が存在する場合に用いられる車両200の識別情報である車両ID、および運行日ごとに生成される。輸送スケジュール情報376は、例えば、乗降位置、予定到着時刻、乗車か降車かを示す情報、乗降する利用者の利用者IDなどの情報が時系列に並べられた情報である。輸送スケジュール決定部330は、輸送リクエスト一覧情報374のレコードの乗車希望時刻に基づいて乗車の場合の予定到着時刻を決定し、当日の交通情報ならびに法定速度の情報等を加味して降車の場合の予定到着時刻を決定する。
経路決定部340は、輸送スケジュール情報376と地図情報378とに基づいて、車両200に指示する経路を決定し、通信部310を用いて車両200に経路の情報を送信する。経路決定部340の機能は、既存のナビゲーションシステムと同様である。
料金処理部350は、利用者の輸送リクエストに対する料金(利用料)を決定する。料金処理部350は、利用者から料金を徴収するための処理を行う。例えば、料金処理部350は、クレジットカードや電子マネーの管理サーバと連携し、利用者から料金を徴収する。
[シーケンス]
受付部322は、端末装置100から、基準位置を起点とした所定距離、または基準位置を起点とした所定時間を受け付け、輸送スケジュール決定部330は、基準位置から所定距離以内の設定範囲、または基準位置から所定時間で利用者が移動可能な距離の範囲である設定範囲に含まれる位置を、輸送スケジュールの乗車位置に決定する。例えば、料金処理部350は、設定範囲が第1範囲以上である場合、利用料金(対価)を基準料金(基準対価)以下に設定し、設定範囲が第1範囲未満である場合、基準料金を超える利用料金に利用料金を設定する。以下、この処理について説明する。
図6は、端末装置100、車両200、および管理装置300により実行される処理の流れの一例について説明するためのシーケンス図である。このシーケンス図における処理の順序は入れ替えられてもよいし、処理の一部は省略されてもよい。
まず、端末装置100が、管理装置300に輸送リクエストを送信する(ステップS100)。輸送リクエストは、申込者IDおよび端末装置100の位置情報を含む。更に、輸送リクエストには、利用者が車両200に乗車する乗車日時、乗車位置、基準位置からの設定範囲が含まれる。設定範囲とは、利用者が許容できる乗車位置の範囲である。
図7は、端末装置100の画面に表示される画像IM1の一例を示す図である。画像IM1には、乗車日時を設定するためのボタンG1、乗車位置の基準位置を設定するためのボタンG2、乗車位置の範囲を設定するためのボタンG3、G4、乗車日時および乗車位置を設定するためのボタンG5、設定した乗車日時および乗車位置の情報を管理装置300に送信するためのボタンG6が含まれる。これらのボタンG1からボタンG6は、例えば、GUI(Graphical User Interface)である。
ボタンG2は、設定範囲を設定するための基準位置を設定するためのボタンである。図7の例では、例えば、基準位置は、現在地(端末装置100の位置)である。利用者は、ボタンG2を操作して、地図上から任意の位置を設定することができる。
ボタンG3は、利用者が許容する乗車位置の範囲について、基準位置からの距離を設定するためのボタンである。例えば、利用者は、乗車位置を基準位置から所定の距離を許容する範囲内に設定することができる。
ボタンG4は、利用者が許容する乗車位置の範囲について、基準位置から利用者が歩いて到達することができる範囲を設定するためのボタンである。例えば、利用者は、基準位置から、所定の時間、歩いて到達することができる範囲内に乗車位置を設定することができる。
基準位置からの距離は、例えば、予め〇〇メールなどのように予め利用者に設定されていてもよい。また、利用者が基準位置から歩くことを許容する時間は、例えば、歩く時間が予め〇分などのように予め利用者に設定されていてもよいし、ゆっくり歩いて〇分や速く歩いて〇分などのように歩くスピードと歩く時間が予め利用者に設定されていてもよい。
上記のように、利用者は、端末装置100を操作して、乗車日時や、乗車位置の基準位置、基準位置から乗車位置が含まれる範囲等を設定することができる。
図6の説明に戻る。管理装置300は、端末装置100から輸送リクエストを受け付けると(ステップS102)、輸送リクエストと、地図情報とに基づいて乗車位置を導出し、導出した乗車位置の情報を端末装置100に提供する(ステップS104)。地図情報378には、位置情報に対して乗車位置が関連付けられている。管理装置300は、利用者が許容する範囲に含まれる乗車位置の情報を端末装置100に提供する。
例えば、管理装置300は、端末装置100から、設定範囲をゆっくり歩いて〇分することを希望するリクエストを取得した場合、所定の関数や、アルゴリズムに基づいて歩いて〇分で到達することが設定範囲を導出し、導出した設定範囲に含まれる乗車位置の情報を端末装置100に提供する。
次に、端末装置100は、管理装置300に提供された乗車位置の情報を表示部に表示し、利用者の操作に応じて乗車位置を決定する(ステップS106)。次に、端末装置100は、決定された乗車位置の情報を管理装置300に送信する(ステップS108)。
図8は、端末装置100の表示部に表示される画像IM2の一例を示す図である。画像IM2は、管理装置300に提供された乗車位置(乗車候補位置)の情報である。例えば、基準位置から設定範囲AR1が設定されたものとする。画像IM2に示すように、設定範囲AR1において1つの乗車候補位置が利用者に提示されたものとする。設定範囲に応じて利用者の利用料金が異なる。例えば、設定範囲が小さくなるほど、利用料金が高くなる。画像IM2には、例えば、利用料金に対する加算度合(または割引度合)の情報が含まれている。設定範囲AR1に関連付けられた割引度合が適用された利用料金は、「基準対価」に相当する利用料金または「基準対価を超える」の利用料金の一例である。
利用者が、上記の設定範囲に含まれる乗車位置を選択し、所定の操作を行うと、端末装置100は、選択した乗車位置の情報を管理装置300に送信する。例えば、設定範囲に複数の乗車位置が含まれる場合、許容できる複数の乗車位置を選択してもよい。管理装置300は、選択された乗車位置を乗車位置に設定する。
利用者が、上記の乗車位置とは異なる乗車位置を選択したい場合、設定範囲を再設定するためのボタンG10を操作する。利用者は、ボタンG10を操作することで、設定距離または設定距離を再設定することができる。
例えば、利用者が、設定距離または設定時間を再設定すると、端末装置100は、再設定された設定距離または設定時間を管理装置300に送信する。管理装置300は、再設定された設定距離または設定時間に基づいて、乗車位置を導出し、導出した乗車位置の情報を端末装置100に送信する。端末装置100は、管理装置300から乗車位置の情報を取得し、取得した情報(画像IM3)を表示部に表示させる。
図9は、画像IM3の一例を示す図である。例えば、設定範囲AR2は、利用者が再設定した設定距離または設定時間に基づいて導出された設定範囲である。設定範囲AR2には、設定範囲AR1に含まれていた乗車位置に加え、4つの乗車位置が含まれる。設定範囲が拡大すると、利用者の利用料金の割引度合が上昇する。設定範囲AR2の場合の割引度合は、設定範囲AR1の場合の割引度合よりも大きい(設定範囲AR2の利用料金は、設定範囲AR1の利用料金よりも安い)。設定範囲が拡大した際の割引度合が適用された利用料金は、「基準対価以下」の利用料金の一例である。
例えば、画像IM3のように設定範囲AR2に複数の乗車位置が含まれる場合、利用者は、管理装置300が選択した設定範囲AR2に含まれる乗車位置で乗車することを許容することを前提とする。例えば、利用者が設定範囲AR2の乗車位置で車両に乗車することを許容する場合、端末装置100に対して所定の操作を行う。これにより、管理装置300は、端末装置100から所定の操作が行われたことを示す情報を取得する。そして、管理装置300は、設定範囲AR2から所望の乗車位置を選択する。例えば、管理装置300は、利用者を迎車する車両の経路に基づいて、効率的にサービスを提供することができる乗車位置を選択する。
例えば、設定範囲AR2に複数の乗車位置が含まれる場合において、利用者が設定範囲AR2に含まれる乗車位置のうち所望の位置を乗車位置としたい場合、その乗車位置を指定してもよい。この場合、管理装置300は、割引度合を設定範囲AR2に応じた割引度合に据え置いてもよいし、割引度合を低下させてもよい。割引度合を低下させる場合、例えば、基準位置から乗車位置までの距離、または利用者が基準位置から乗車位置に到達する時間を、利用者が設定した設定距離または設定時間としてみなし、設定距離または設定時間に応じた設定範囲に基づいて、割引度合が決定されてもよい。
図6の説明に戻る。管理装置300は、端末装置100から取得した輸送リクエストおよび乗車位置の情報と、他の利用者の輸送リクエストとに基づいて、利用者の迎車するための経路を導出し、導出した経路を含む輸送スケジュールを決定する(ステップS110)。次に、管理装置300は、ステップS110で決定した輸送スケジュールに基づいて利用者の利用料金を導入する(ステップS112)。次に、管理装置300は、ステップS110で決定した輸送スケジュールおよびステップS112で導出した利用料金を端末装置100に提供する(ステップS114)。
次に、端末装置100は、提供された輸送スケジュールおよび利用料金を表示部に表示させ、利用者が輸送スケジュールおよび利用料金に承諾する旨の操作を行った場合、その旨の情報を管理装置300に送信する(ステップS116)。管理装置300は、ステップS116で送信された情報を取得すると、輸送スケジュールに基づいて、その輸送スケジュールで稼働させる車両200に輸送スケジュールの情報を送信する(ステップS118)。
このように、管理装置300は、利用者が設定した設定距離または設定時間に基づいて、設定範囲を導出し、導出した設定範囲に含まれる乗車位置に基づいて、輸送スケジュールを決定する。これにより、より納得感が得られる乗車位置(または降車位置)が決定される。具体的には、利用者は、設定範囲を大きく設定することで、より安い料金でサービスを利用できるため、利用者の納得感が高くなる。運営者は、設定範囲が大きく設定されることで、乗車位置または降車位置の選択の自由度が大きくなり、より低コストでサービスを運営できるため、利用料金を低く設定しても運営者の納得感が高くなる。コストとは、時間、金銭、車両の燃費、目的地までの距離、経路を走行する際の制御の複雑度、経路を走行する際の難易度などのうち一以上の項目に基づくものである。
上述した例では、画像に表示されたボタンを操作することで設定距離または設定時間を設定するものとしたが、これらに代えて(または加えて)、利用者が指で画面を操作して設定範囲を設定してもよい。操作とは、例えば、ドラッグ操作や、ピンチアウト操作、スワイプ操作である。図10は、設定範囲が指定される場面の一例を示す図である。図10の画像IM4において、利用者は、画像IM4の所定の位置に指を当てて、ドラッグ操作すると、ドラッグ操作された範囲が乗車位置を導出する設定範囲として認識される。管理装置300は、対象領域に基づいて乗車位置を導出する。
上述した例では、端末装置100の表示部には、乗車位置が地図情報に関連付けられた情報が表示されるものとして説明したが、これらに代えて(または加えて)、図10の画像IM4に示すように、乗車位置と、乗車位置に到着する時刻または乗車位置に迎車した場合の利用料金の情報の一方または双方の情報とが、地図情報に関連付けられてもよい。例えば、基準位置から距離が近くなるほど、その乗車位置に関連付けられた利用料金は高くてもよいし、基準位置から段階的に距離が近くなるほど、その乗車位置に関連付けられた利用料金は高くてもよい。図11は、画像IM5の一例を示す図である。
この場合、端末装置100は、設定距離または設定時間を含む輸送リクエストを管理装置300に送信する。管理装置300は、設定距離または設定時間に基づいて導出した領域に含まれる乗車位置ごとの料金または到着時間を導出し、導出した情報を端末装置100に送信する。これにより、端末装置100の表示部には、画像IM5が表示される。
上記のように、利用者は、乗車位置と、その乗車位置を利用してサービスの提供を受けた場合の利用料金を容易に認識することができるため、利用者にとっての利便性が向上する。
[利用料金の導出手法]
料金処理部350は、料金情報380を参照して、乗車位置ごとの割引度合を導出する。図12は、料金情報380の内容の一例を示す図である。料金情報380は、設定距離と、設定時間と、割引度合とが互いに関連付けられた情報である。料金情報380において、設定距離または設定時間が大きくなるほど、大きい割引度合が関連付けられている。
図13は、割引度合と、設定距離または設定時間に基づく領域との関係の一例を示す図である。図13の設定範囲AR10は、第1設定距離または第1設定時間に基づいて導出された領域である。図13の設定範囲AR11は、第2設定距離または第2設定時間に基づいて導出された領域である。図13の設定範囲AR12は、第3設定距離または第3設定時間に基づいて導出された領域である。第3設定距離、第2設定距離、第1設定距離の順で距離が長く、第3設定時間、第2設定時間、第1設定時間の順で設定時間が長い。設定範囲AR12は、設定範囲AR11を含み、設定範囲AR11は、設定範囲AR10を含む。設定範囲AR12、設定範囲AR11、設定範囲AR11の順で大きい。設定範囲AR10が設定された場合の割引度合は、設定範囲AR11が設定された場合の割引度合よりも小さい。設定範囲AR11が設定された場合の割引度合は、設定範囲AR12が設定された場合の割引度合よりも小さい。上記のように、利用者が設定した設定距離または設定時間が大きいほど、割引度合は大きくなる。
例えば、利用者を車両で輸送するサービスにおいて、基準位置付近が混雑していたり、基準位置付近の道路が狭かったりしている場合、自立走行車両が基準位置付近に到達するのにコスト(手間や時間)が掛かる場合がある。また、基準位置付近で乗員を迎車することは、道路事情や社会事情によっては好ましくない場合がある。
上記のような事情があるため、自立走行車両は、予め設定された乗車位置(以下、バーチャル乗車位置)で利用者を乗車させたり、降車させたりするように取り決められている場合がある。
運営者は、設定範囲が大きいほど、より多くの乗車位置から、輸送スケジュールに応じて、好適な乗車位置を選択することができる。この結果、運営者は、より効率的なサービスの運営を行うことができる。
なお、例えば、図13の範囲AR11が基準範囲であり、設定範囲AR12が設定範囲である場合、管理装置300は、範囲AR11内または範囲AR10内の位置が乗車位置として決定された場合、利用料金を基準料金以下に設定してもよい。
また、例えば、図13の範囲AR11が基準範囲であり、設定範囲AR11が設定範囲である場合、管理装置300は、範囲AR11内または範囲AR10内の位置が乗車位置として決定された場合、利用料金を、基準料金または基準料金を超える利用料金に設定してもよい。例えば、基準位置から乗車位置までの距離が近くなるほど、利用料金は大きくなるように設定されてもよい。
また、管理装置300は、上記の利用者により設定された設定距離を、直線距離として扱ってもよいし、経路距離として扱ってもよい。経路距離として扱う場合、管理装置300は、地図情報378を参照して、基準位置から利用者が移動可能な経路を、経路距離移動した場合の位置に基づいて設定範囲を設定してもよい。図14は、経路距離に基づいて設定された設定範囲AR15を含む画像IM6の一例を示す図である。また、設定時間に基づく設定範囲の形状も、画像IM6の設定範囲AR15のような形になることがある。
以上説明した第1実施形態によれば、管理装置300が、基準位置から所定距離以内の設定範囲、または基準位置から所定時間で利用者が移動可能な距離の範囲である設定範囲に含まれる位置を、輸送スケジュールの乗車位置に決定することにより、より納得感が得られる乗車位置または降車位置を決定することができる。
<第2実施形態>
以下、第2実施形態について説明する。第2実施形態では、対象の利用者の乗車位置の前後の車両の経路に基づいて利用料金が導出される。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
管理装置300は、車両が乗車位置に到達するまでの経路、または乗車位置から乗車位置の次の目的地までの経路の一方または双方に基づいて利用料金を決定する。例えば、管理装置300は、第1の乗車位置に到達するまでの第1経路を走行する際の第1コストが、第2の乗車位置に到達するまでの第2経路を走行する際の第2コストよりも大きい場合、第1の乗車位置を乗車位置とする場合の利用料金を、第2の乗車位置で乗車位置とする場合の利用料金よりも大きくする。
例えば、管理装置300は、第3の乗車位置から次の目的地までの第3経路を走行する際の第3コストが、第4の乗車位置から次の目的地までの第4経路を走行する際の第4コストよりも大きい場合、第3の乗車位置を乗車位置とする場合の利用料金を、第4の乗車位置で乗車位置とする場合の利用料金よりも大きくする。
図15は、第2実施形態の処理について説明するための図である。例えば、基準位置Psを中心とした設定範囲AR20において、乗車位置P1−P3が存在するものとする。また、車両は、経路R1を走行して目的に向かうのが効率的であるものとする。効率的とは、目的地に到着するためのコストが小さいことである。経路R1は乗車位置P1を通過する経路であり、乗車位置P2またはP3に到達するためには、車両は経路R1から逸れて迂回が必要である。例えば、管理装置300は、乗車位置P1で利用者を迎車する場合、乗車位置P2またはP3で迎車する場合よりも利用料金を低く設定してもよい。
上記のように、管理装置300は、利用者が選択した乗車位置が、効率的にサービスを提供できる位置である場合、効率的にサービスを提供できない位置である場合よりも、利用料金を低く設定する。この結果、運営者または利用者はより納得感が得られる。
以上説明した第2実施形態によれば、管理装置300は、車両が乗車位置に到達するまでの経路、または乗車位置から乗車位置の次の目的地までの経路の一方または双方に基づいて利用料金を決定するため、より納得感が得られる乗車位置または降車位置を決定することができる。
上記説明した実施形態は、以下のように表現することができる。
運転手が乗車せずに自律走行可能な車両を走行させて、指定区間において利用者を前記車両で輸送するサービスを管理する管理装置であって、
プログラムを記憶した記憶装置と、
ハードウェアプロセッサと、を備え、
前記ハードウェアプロセッサが前記プログラムを実行することにより、
端末装置から輸送リクエストを受け付け、
前記輸送リクエストに基づいて前記車両によって利用者を乗車位置から降車位置まで輸送する輸送スケジュールを決定し、
前記端末装置から、基準位置を起点とした所定距離、または前記基準位置を起点とした所定時間を受け付け、
前記基準位置から前記所定距離以内の設定範囲、または前記基準位置から前記所定時間で利用者が移動可能な距離の範囲である設定範囲に含まれる位置を、前記輸送スケジュールの乗車位置に決定する、
管理装置。
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、管理装置300は、車両200に搭載されてもよい。また、車両200は、遠隔地から遠隔操作される遠隔操作車両であってもよい。この場合、車両200は、監視ユニット210により取得される各種情報を通信装置220によって外部装置に送信する。外部装置では、受信した各種情報に基づいて車両200の周辺状況を示す画像を生成し(あるいは再生し)、遠隔操作者に提示する。この際に、通信による遅延をカバーするため、先読み処理によって画像等が補正されてもよい。遠隔操作者は、提示された画像に基づいて運転操作子を操作する。運転操作子に対してなされた操作は、車両200に送信され、車両200は受信した操作に基づいて走行する。
100 端末装置
200 車両
220 通信装置
240 車室内監視装置
242 認証装置
270 自動運転制御ユニット
300 管理装置
310 通信部
320 フロント処理部
322 受付部
324 情報提供部
330 輸送スケジュール決定部
340 経路決定部
350 料金処理部
370 記憶部
372 利用者情報
374 輸送リクエスト一覧情報
376 輸送スケジュール情報
378 地図情報
U 利用者

Claims (13)

  1. 運転手が乗車せずに自律走行可能な車両を走行させて、指定区間において利用者を前記車両で輸送するサービスを管理する管理装置であって、
    端末装置から輸送リクエストを受け付ける受付部と、
    前記輸送リクエストに基づいて前記車両によって利用者を乗車位置から降車位置まで輸送する輸送スケジュールを決定する決定部と、
    を備え、
    前記受付部は、前記端末装置から、基準位置を起点とした所定距離、または前記基準位置を起点とした所定時間を受け付け、
    前記決定部は、前記基準位置から前記所定距離以内の設定範囲、または前記基準位置から前記所定時間で利用者が移動可能な距離の範囲である設定範囲に含まれる位置を、前記輸送スケジュールの乗車位置に決定する、
    管理装置。
  2. 前記サービスの対価を設定する設定部を更に備え、
    前記設定部は、前記設定範囲が第1範囲以上である場合、前記対価を基準対価以下に設定する、
    請求項1に記載の管理装置。
  3. 前記サービスの対価を設定する設定部を更に備え、
    前記設定部は、前記設定範囲が第1範囲未満である場合、基準対価を超える対価に前記対価を設定する、
    請求項1または2に記載の管理装置。
  4. 前記所定距離または前記所定時間は、ユーザが前記端末装置を操作して設定したものである、
    請求項1から3のうちいずれか1項に記載の管理装置。
  5. 前記受付部は、前記端末装置から、基準位置を起点とした所定距離を受け付け、
    前記決定部は、前記所定距離を直線距離として扱い、前記基準位置から前記直線距離の設定範囲に含まれる位置を、前記輸送スケジュールの乗車位置に決定する、
    請求項1から4のうちいずれか1項に記載の管理装置。
  6. 前記受付部は、前記端末装置から、基準位置を起点とした所定距離を受け付け、
    前記決定部は、前記所定距離を経路距離として扱い、前記基準位置から前記経路距離の設定範囲に含まれる位置を、前記輸送スケジュールの乗車位置に決定する、
    請求項1から4のうちいずれか1項に記載の管理装置。
  7. 前記端末装置に情報提供させる情報提供部を更に備え、
    前記情報提供部は、前記設定範囲内に存在する複数の乗車可能位置ごとに設定された前記サービスに対する対価、または前記複数の乗車可能位置ごとの乗車時刻の一方または双方を前記端末装置に提供し、前記端末装置の表示部に前記対価または前記乗車時刻を表示させる、
    請求項1から6のうちいずれか1項記載の管理装置。
  8. 前記サービスの対価を設定する設定部を更に備え、
    前記設定範囲が基準範囲以上である場合において、
    前記設定部は、前記基準範囲内の乗車位置または前記基準範囲内の乗車位置の前記対価を基準対価以下に設定する、
    請求項1から7のうちいずれか1項記載の管理装置。
  9. 前記サービスの対価を設定する設定部を更に備え、
    前記設定範囲が基準範囲以上である場合において、
    前記設定部は、前記基準範囲内の乗車位置または前記基準範囲内の乗車位置の前記対価を、基準対価を超える対価に設定する、
    請求項1から7のうちいずれか1項記載の管理装置。
  10. 前記サービスの対価を設定する設定部を更に備え、
    前記設定部は、前記車両が前記乗車位置に到達するまでの経路、または前記乗車位置から前記乗車位置の次の目的地までの経路の一方または双方に基づいて、前記対価を決定する、
    請求項1から9のうちいずれか1項に記載の管理装置。
  11. 前記受付部は、前記端末装置から、基準位置を起点とした所定距離、または前記基準位置を起点とした所定時間を受け付け、
    前記決定部は、前記基準位置から前記所定距離以内の設定範囲、または前記基準位置まで前記所定時間で利用者が移動可能な距離の範囲である設定範囲に含まれる位置を、前記輸送スケジュールの降車位置に決定する、
    請求項1から10のうちいずれか1項に記載の管理装置。
  12. 運転手が乗車せずに自律走行可能な車両を走行させて、指定区間において利用者を前記車両で輸送するサービスを管理する管理装置が、
    端末装置から輸送リクエストを受け付け、
    前記輸送リクエストに基づいて前記車両によって利用者を乗車位置から降車位置まで輸送する輸送スケジュールを決定し、
    前記端末装置から、基準位置を起点とした所定距離、または前記基準位置を起点とした所定時間を受け付け、
    前記基準位置から前記所定距離以内の設定範囲、または前記基準位置から前記所定時間で利用者が移動可能な距離の範囲である設定範囲に含まれる位置を、前記輸送スケジュールの乗車位置に決定する、
    管理方法。
  13. 運転手が乗車せずに自律走行可能な車両を走行させて、指定区間において利用者を前記車両で輸送するサービスを管理する管理装置のコンピュータに、
    端末装置から輸送リクエストを受け付けさせ、
    前記輸送リクエストに基づいて前記車両によって利用者を乗車位置から降車位置まで輸送する輸送スケジュールを決定させ、
    前記端末装置から、基準位置を起点とした所定距離、または前記基準位置を起点とした所定時間を受け付けさせ、
    前記基準位置から前記所定距離以内の設定範囲、または前記基準位置から前記所定時間で利用者が移動可能な距離の範囲である設定範囲に含まれる位置を、前記輸送スケジュールの乗車位置に決定させる、
    プログラム。
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