JP2021149221A - 資金調達支援装置、資金調達支援方法、および資金調達支援プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
一方、消費者の立場からすると、中小規模の飲食店やサービス事業者などの自分の贔屓先に対しての金銭的な貢献は、顧客として購買する以外の手段が無いのが一般的である。
この消費者は提供されるサービスが優良なものであると判断しているのと同時に、顧客として足を運ぶことで事業の継続状況をモニタリングも行っているため、顧客を超えた投資家になり得る存在である。
サービスを提供するための事業の実施に用いる資金の調達の依頼を、前記事業の実施を希望する資金利用者から資金調達依頼として取得する調達依頼取得部と、
前記資金調達依頼に基づいて、クラウドファンディングにより出資金を募集し、出資者から前記出資金を集めることにより前記資金を調達する資金調達処理を実行する資金調達部と、
前記資金が集まると、前記資金を用いて前記事業を実施する実施業者に前記事業の実施を依頼する実施依頼部とを備えた。
前記実施業者から前記事業の実施の完了通知を受け取ると、前記資金利用者による前記サービスの提供を受けるためのサービス利用券を前記出資者に発行する利用券発行部を備えた。
ブロックチェーンを用いて、前記出資者から前記出資金を集める。
ブロックチェーンを用いて、前記出資金の出資証明書を前記出資者に発行する。
前記事業の実施の完了通知を受け取ると、ブロックチェーンを用いて前記出資証明書を前記サービス利用券に変換することにより前記出資者に前記サービス利用券を発行する。
前記資金利用者から、前記資金の調達の目的である前記事業の実施の内容と、前記事業の実施を依頼する予定の前記実施業者と、前記実施業者に前記事業の実施を依頼した場合の見積額とを含む前記資金調達依頼を取得し、
前記資金調達部は、
前記資金調達依頼に含まれる前記事業の実施の内容と前記実施業者と前記見積額とに基づいて、インターネットサイトを生成し、前記インターネットサイトを用いてクラウドファンディングにより出資金を募集し、
前記実施依頼部は、
前記資金調達依頼に含まれる前記実施業者に前記事業の実施を依頼する。
前記インターネットサイトを用いて、前記実施業者への前記事業の実施の依頼内容と、前記実施業者からの前記事業の実施の完了通知とを開示する。
調達依頼取得部が、サービスを提供するための事業の実施に用いる資金の調達の依頼を、前記事業の実施を希望する資金利用者から資金調達依頼として取得し、
資金調達部が、前記資金調達依頼に基づいて、クラウドファンディングにより出資金を募集し、出資者から前記出資金を集めることにより前記資金を調達する資金調達処理を実行し、
実施依頼部が、前記資金が集まると、前記資金を用いて前記事業の実施する実施業者に前記事業の実施を依頼する。
サービスを提供するための事業の実施に用いる資金の調達の依頼を、前記事業の実施を希望する資金利用者から資金調達依頼として取得する調達依頼取得処理と、
前記資金調達依頼に基づいて、クラウドファンディングにより出資金を募集し、出資者から前記出資金を集めることにより前記資金を調達する資金調達処理と、
前記資金が集まると、前記資金を用いて前記事業の実施する実施業者に前記事業の実施を依頼する実施依頼処理とをコンピュータに実行させる。
***構成の説明***
図1は、本実施の形態に係る資金調達支援システム500の全体構成例を示す図である。ここでは、資金調達支援システム500の全体構成例について簡単に説明する。
資金調達支援システム500は、資金調達支援サービス提供会社10が備える資金調達支援装置100を備える。資金調達支援サービス提供会社10は、資金利用者201からの依頼により、クラウドファンディングシステム200を用いた資金の調達を支援する。
調理設備の工事といった事業の実施が完了すると、資金調達支援サービス提供会社10は、クラウドファンディングシステム200を介して支払う。
資金調達支援装置100は、コンピュータである。資金調達支援装置100は、プロセッサ910を備えるとともに、メモリ921、補助記憶装置922、入力インタフェース930、出力インタフェース940、および通信装置950といった他のハードウェアを備える。プロセッサ910は、信号線を介して他のハードウェアと接続され、これら他のハードウェアを制御する。
記憶部150には、資金調達依頼31と出資証明書情報52とサービス利用券情報53が記憶される。
記憶部150は、メモリ921に備えられる。なお、記憶部150は、補助記憶装置922に備えられていてもよいし、メモリ921と補助記憶装置922に分散して備えられていてもよい。
プロセッサ910は、演算処理を行うIC(Integrated Circuit)である。プロセッサ910の具体例は、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、GPU(Graphics Processing Unit)である。
補助記憶装置922は、データを保管する記憶装置である。補助記憶装置922の具体例は、HDDである。また、補助記憶装置922は、SD(登録商標)メモリカード、CF、NANDフラッシュ、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ブルーレイ(登録商標)ディスク、DVDといった可搬の記憶媒体であってもよい。なお、HDDは、Hard Disk Driveの略語である。SD(登録商標)は、Secure Digitalの略語である。CFは、CompactFlash(登録商標)の略語である。DVDは、Digital Versatile Diskの略語である。
出力インタフェース940は、ディスプレイといった出力機器のケーブルが接続されるポートである。出力インタフェース940は、具体的には、USB端子またはHDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)端子である。ディスプレイは、具体的には、LCD(Liquid Crystal Display)である。
資金調達支援プログラムは、コンピュータが読取可能な記憶媒体に格納されて提供されてもよい。また、資金調達支援プログラムは、プログラムプロダクトとして提供されてもよい。
図3は、本実施の形態に係る資金調達支援処理のフロー図である。
図3を用いて、本実施の形態に係る資金調達支援装置100および資金調達支援システム500の資金調達支援処理について説明する。
資金調達支援装置100の動作手順は、資金調達支援方法に相当する。また、資金調達支援装置100の動作を実現するプログラムは、資金調達支援プログラムに相当する。
(1)資金利用者201に資金ニーズが発生する。
(2)資金利用者201は、資金投入先の企業を選別するために、実施業者203に対して見積もりの依頼をする。例えば、飲食店のオーナーが資金利用者201の場合、店舗における調理設備の工事に関する見積もりを工事会社に依頼する。見積もりを依頼する実施業者は複数であってもよい。
(3)資金利用者201が見積もりの回答を受け取る。
ここでは、資金利用者201が、事業の実施、すなわち資金投入プロジェクト(PJ)を資金調達支援サービス提供会社10に登録する。
(4)資金利用者201は、例えば、以下の情報を含む資金調達依頼31を資金調達支援装置100に送信する。
・件名(調理器具リニューアルプロジェクト)
・資金調達目的(調理設備の更新(事業の実施の内容))
・必要となる費用等(調理設備導入金額(依頼する実施業者および見積額))
・必要時期(具体的な工事完了時期(予定))
・出資要件(1口1万円、3口以上、上限は10口迄等)
・出資の見返り(サービス利用券等)
・プロジェクトを実施するしないの条件(プロジェクトの実施要件)
・出資の方法・連絡方法等
調達依頼取得部110は、通信装置950を介して、資金利用者201から、上記の情報を含む資金調達依頼31を取得する。
資金調達部120は、ブロックチェーンを用いて、出資者202から出資金32を集める。例えば、資金調達部120は、ブロックチェーンと呼ばれる分散台帳に、資金調達依頼31に含まれる事業の実施の内容と実施業者203と見積額とを書き込むことによって、出資者202から出資金32を調達する。
図6により、具体例を用いて資金調達処理について説明する。
(6)資金投入のプロジェクトへ賛同した賛同者が、出資者202としての登録を資金調達支援装置100に対して行う。出資者202は、例えば、資金利用者201の飲食店の常連客といった、資金利用者201の店舗の支援者の場合がある。
(7)出資者202は、クラウドファンディングシステム200に対して出資金32を支払う。クラウドファンディングシステム200は、資金調達支援サービス提供会社10の依頼を受けて、実際にクラウドファンディングを実施する。クラウドファンディングシステム200は、例えば信用金庫といった金融機関である。その他、クラウドファンディングの事業タイプにより、金融機関以外の組織が行ってもよい。また、資金調達支援サービス提供会社10とクラウドファンディングシステム200とは同一の組織であってもよい。
(8)クラウドファンディングシステム200は、出資金32を受領すると、資金調達支援装置100に入金の連絡と出資者202への出資証明書321の発行を依頼する。
(9)資金調達部120は、ブロックチェーンを用いて、出資証明書321を出資者202に発行する。資金調達部120は、発行した出資証明書321の情報を出資証明書情報52として管理する。
図7により、具体例を用いて実施依頼処理について説明する。
プロジェクトの実施要件が満たされると、プロジェクトの実行が自動処理される。具体的には、見積額に諸経費を上乗せした額、例えば見積額の110%の資金を調達できたら、実施依頼部130は、実施業者203に事業の実施を自動的に発注する。
(11)実施依頼部130は、プロジェクトの実施要件が満たされると、実施業者203に事業の実施を発注する。例えば、実施依頼部130は、見積額の110%の資金を調達できたら、実施業者203である工事会社に調理設備の工事を自動的に発注する。
(12)実施業者203である工事会社は、工事を実施し、完了させる。
(13)実施業者203である工事会社は、工事完了の確認および検収を資金利用者201に依頼する。なお、資金利用者201のもと、資金調達支援サービス提供会社10が確認および検収をしてもよい。
(14)資金利用者201あるいは資金調達支援サービス提供会社10が、工事完了の確認および検収を行う。これにより、実施依頼部130は、実施業者203からの事業の実施の完了通知を受領する。
具体的には、以下の通りである。
(17)資金調達支援サービス提供会社10(資金調達支援装置100)は、クラウドファンディングシステム200に工事料金の支払いを指示する。
(18)クラウドファンディングシステム200は、実施業者203である工事会社に工事料金を支払う。
具体的には、以下の通りである。
図8により、具体例を用いて利用券発行処理について説明する。
(19)利用券発行部140は、インターネットサイトを用いて、工事の完了通知と工事完了に係るお礼とを開示する。
(20)利用券発行部140は、出資証明書321をサービス利用券33に変換することにより出資者202にサービス利用券33を発行する。利用券発行部140は、発行されたサービス利用券33をサービス利用券情報53に登録することにより管理する。また、サービス利用券33に変換された出資証明書321は、出資証明書情報52から削除される。
これらの機能は、ブロックチェーンにおいて、スマートコントラクトの機能を利用することによって実現される。スマートコントラクトとは、事前に定義した手続きを、イベント発生をトリガーとして実行する機能である。
(21)サービス利用券33は、例えばQRコード(登録商標)の形式で提示される。なお、サービス利用券33はQRコード(登録商標)の形式以外の形式でも構わない。出資者202は、サービス利用券33を提示する。
(22)資金利用者201の具備する情報処理装置は、店舗においてサービス利用券33を読み取る。
(23)資金利用者201の具備する情報処理装置は、資金調達支援装置100にサービス利用券33の償却指示を送信する。
(24)資金調達支援装置100は、償却指示に基づいて、サービス利用券情報53に登録されたサービス利用券33を償却する。
(25)資金利用者201は、出資者202に対してサービスを提供する。
(26)資金調達支援装置100は、サービス利用券33の利用のお礼を出資者202に発信する。
<変形例1>
本実施の形態に係る資金調達支援システム500では、例えば、資金調達支援装置100から設備更新を実施する企業への発注が行われたタイミングで、バウチャーが発行され、発注が実施されない場合は現金が返金されるための制御を行ってもよい。また、バウチャーの発行あるいは現金の管理は、資金調達支援装置100以外の第三者に委託してもよい。
本実施の形態では、資金調達支援装置100における調達依頼取得部110と資金調達部120と実施依頼部130と利用券発行部140の機能がソフトウェアで実現される。しかし、変形例として、調達依頼取得部110と資金調達部120と実施依頼部130と利用券発行部140の機能がハードウェアで実現されてもよい。
図9に示すように、プロセッサ910を電子回路909に置き換えてもよい。
電子回路909は、調達依頼取得部110と資金調達部120と実施依頼部130と利用券発行部140の機能を実現する専用の電子回路である。電子回路909は、具体的には、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ロジックIC、GA、ASIC、または、FPGAである。GAは、Gate Arrayの略語である。ASICは、Application
Specific Integrated
Circuitの略語である。FPGAは、Field−Programmable Gate Arrayの略語である。
以上のように、本実施の形態に係る資金調達支援システム500では、実施業者への費用支払いを、資金調整支援サービス提供会社およびクラウドファンディング会社が行うことで、被出資者である資金利用者が直接行わない構成とする。
よって、被出資者の手元を現金が通過しないので、被出資者は目的外利用ができないという効果がある。また、資金調整支援サービス提供会社による情報開示により、出資金の使用用途が明確になるという効果がある。
よって、現金での返済は不要であり、自社サービスでの返済なので、資金調達コストの削減とキャッシュフローが改善される。
よって、物々交換であることから、出資者にとっては、出資法以上のリターンを得ることが可能となる。
よって、支援対象の利用がされないケースでは、返金されるという効果がある。
また、実施の形態1のうち、複数の部分を組み合わせて実施しても構わない。あるいは、この実施の形態のうち、1つの部分を実施しても構わない。その他、この実施の形態を、全体としてあるいは部分的に、どのように組み合わせて実施しても構わない。
すなわち、実施の形態1では、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
Claims (9)
- サービスを提供するための事業の実施に用いる資金の調達の依頼を、前記事業の実施を希望する資金利用者から資金調達依頼として取得する調達依頼取得部と、
前記資金調達依頼に基づいて、クラウドファンディングにより出資金を募集し、出資者から前記出資金を集めることにより前記資金を調達する資金調達処理を実行する資金調達部と、
前記資金が集まると、前記資金を用いて前記事業を実施する実施業者に前記事業の実施を依頼する実施依頼部と
を備えた資金調達支援装置。 - 前記資金調達支援装置は、さらに、
前記実施業者から前記事業の実施の完了通知を受け取ると、前記資金利用者による前記サービスの提供を受けるためのサービス利用券を前記出資者に発行する利用券発行部を備えた請求項1に記載の資金調達支援装置。 - 前記資金調達部は、
ブロックチェーンを用いて、前記出資者から前記出資金を集める請求項2に記載の資金調達支援装置。 - 前記資金調達部は、
ブロックチェーンを用いて、前記出資金の出資証明書を前記出資者に発行する請求項3に記載の資金調達支援装置。 - 前記利用券発行部は、
前記事業の実施の完了通知を受け取ると、ブロックチェーンを用いて前記出資証明書を前記サービス利用券に変換することにより前記出資者に前記サービス利用券を発行する請求項4に記載の資金調達支援装置。 - 前記調達依頼取得部は、
前記資金利用者から、前記資金の調達の目的である前記事業の実施の内容と、前記事業の実施を依頼する予定の前記実施業者と、前記実施業者に前記事業の実施を依頼した場合の見積額とを含む前記資金調達依頼を取得し、
前記資金調達部は、
前記資金調達依頼に含まれる前記事業の実施の内容と前記実施業者と前記見積額とに基づいて、インターネットサイトを生成し、前記インターネットサイトを用いてクラウドファンディングにより出資金を募集し、
前記実施依頼部は、
前記資金調達依頼に含まれる前記実施業者に前記事業の実施を依頼する請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の資金調達支援装置。 - 前記実施依頼部は、
前記インターネットサイトを用いて、前記実施業者への前記事業の実施の依頼内容と、前記実施業者からの前記事業の実施の完了通知とを開示する請求項6に記載の資金調達支援装置。 - 資金調達支援装置の資金調達支援方法において、
調達依頼取得部が、サービスを提供するための事業の実施に用いる資金の調達の依頼を、前記事業の実施を希望する資金利用者から資金調達依頼として取得し、
資金調達部が、前記資金調達依頼に基づいて、クラウドファンディングにより出資金を募集し、出資者から前記出資金を集めることにより前記資金を調達する資金調達処理を実行し、
実施依頼部が、前記資金が集まると、前記資金を用いて前記事業の実施する実施業者に前記事業の実施を依頼する資金調達支援方法。 - サービスを提供するための事業の実施に用いる資金の調達の依頼を、前記事業の実施を希望する資金利用者から資金調達依頼として取得する調達依頼取得処理と、
前記資金調達依頼に基づいて、クラウドファンディングにより出資金を募集し、出資者から前記出資金を集めることにより前記資金を調達する資金調達処理と、
前記資金が集まると、前記資金を用いて前記事業の実施する実施業者に前記事業の実施を依頼する実施依頼処理と
をコンピュータに実行させる資金調達支援プログラム。
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