以下、図面を参照し、本発明の情報提供装置、情報提供方法、推定装置、推定方法、及びプログラムの実施形態について説明する。
[概要]
情報提供装置は、一以上のプロセッサにより実現される。情報提供装置は、ネットワークを介して利用者(以下、「ユーザ」という)の端末及び第1サービスの管理サーバに接続される。情報提供装置は、第2サービスの管理サーバである。第1サービスは、例えば、ユーザの端末装置からの日時、出発地、及び目的地(または到着地)などを指定した路線検索リクエストに応じて、出発地から目的地までの移動方法を検索してユーザの端末装置に返すサービス(以下「路線検索サービス」という)である。第2サービスは、第1サービスと異なるサービスである。第2サービスは、例えば、ユーザの端末装置からの日時、宿泊先、予算などを指定した宿泊施設検索リクエストに応じて、宿泊プランなどをユーザの端末装置に返すサービス(以下「宿泊プラン検索サービス」という)である。宿泊プラン検索サービスは、宿泊施設検索サービスの一例である。
第1サービスの管理サーバは、ユーザの端末装置からの路線検索リクエストに応じて、出発地から目的地までの移動方法を検索してユーザの端末装置に返す。第1サービスの管理サーバは、ユーザの端末装置からの路線検索リクエストに含まれる各項目及び移動方法の検索結果などを含む路線検索関連情報を情報提供装置に提供する。
情報提供装置は、ユーザの端末装置からの宿泊施設検索リクエストに応じて、宿泊プランなどを選定してユーザの端末装置に返す。さらに、情報提供装置は、第1サービスの管理サーバにより提供された路線検索関連情報に基づいて、ユーザが検索した出発地から目的地まで実際に移動する(ユーザが、検索した内容の通りに移動する)実現性を推定する。かかる機能は、推定装置の一例である。情報提供装置は、第1サービスの管理サーバにより提供された路線検索関連情報に基づいて、提供するユーザや宿泊プランなどを選定する。情報提供装置は、選定した宿泊プランなどの選定結果を、推定した実現性に応じたユーザに提供する。以下、第1サービスの管理サーバを第1サービス提供装置100、情報提供装置を第2サービス提供装置200という。
<第1実施形態>
[全体構成]
図1は、第1実施形態の第2サービス提供装置200の使用環境の一例を示す図である。例えば、一以上のユーザUが使用する端末装置10と、第1サービス提供装置100と、第2サービス提供装置200とが、ネットワークNWを介して通信する。ネットワークNWは、例えば、インターネット、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、プロバイダ端末、無線通信網、無線基地局、専用回線などを含む。なお、図1に示す各装置の全ての組み合わせが相互に通信可能である必要はなく、ネットワークNWは、一部にローカルなネットワークを含んでもよい。
図2は、各装置間で送受信される情報の一例を説明する図である。図2に示す例では、第1ユーザU1と第2ユーザU2の2人が存在するものとする。第1ユーザU1は、例えば、第1サービス提供装置100により提供される路線検索サービスを利用し、第2ユーザU2は、第2サービス提供装置200により提供される宿泊プラン検索サービスを利用する。第1ユーザU1は、過去に第2サービス提供装置200により提供される宿泊プラン検索サービスを利用する。以下の説明において、第1ユーザU1及び第2ユーザU2を含む不特定のユーザをユーザUとする。
このとき、第1サービス提供装置100は、端末装置10から路線検索開始リクエスト情報が送信された場合に、路線検索サービスとして、第1ユーザU1の端末装置10により送信される路線検索リクエスト情報に応じて路線検索を行い、路線検索の結果として路線検索結果情報を第1ユーザU1の端末装置10に提供する。
第2サービス提供装置200は、基本機能として、第2ユーザU2の端末装置10から宿泊施設検索リクエストを送信された場合に、宿泊プラン検索サービスとして、端末装置10により送信される宿泊プランリクエスト情報に応じて、宿泊プラン情報を選定する。第2サービス提供装置200は、選定した宿泊プラン情報を第2ユーザU2の端末装置10に提供する。
さらに、第2サービス提供装置200は、拡張機能として、第1サービス提供装置100により提供される路線検索サービスを利用した第1ユーザU1の端末装置10に対して、宿泊プラン情報や訪問先情報等の周辺情報を、例えばプッシュ通知によって提供する。訪問先情報は、訪問先(目的地)の周辺における観光地、飲食店、公共施設、利用可能な交通機関などのユーザの訪問対象であり、宿泊施設でない情報である。第2サービス提供装置200は、プッシュ通知によって周辺情報を提供する代わりに、ログインした第1ユーザU1に提供する宿泊プラン検索サービスにおけるお奨め情報として周辺情報を提供してもよい。あるいは、チャット(リアルタイムコミュニケーション)機能を利用して周辺情報を提供してもよいし、後述するように、電子メールを送信して周辺情報を提供してもよい。
第2サービス提供装置200が上記のような拡張機能を実現するために、第1サービス提供装置100は、路線検索サービスによって得られた路線検索リクエスト情報等に基づいて路線検索関連情報を生成し、路線検索関連情報を第2サービス提供装置200に提供する。第2サービス提供装置200は、第1サービス提供装置100により提供された路線検索関連情報に基づいて、ユーザUに提供する周辺情報を選定し、選定した周辺情報を電子メールなどで第1ユーザU1の端末装置10に送信して、宿泊プラン検索サービスのコンテンツとして端末装置10に提供させる。
第2サービス提供装置200は、路線検索関連情報に含まれる第1ユーザU1の出発地から目的地までの移動距離(以下「目的移動距離」という)、及び出発地から目的地までの移動方法を検索した検索日と出発地から目的地まで移動する移動日との間の期間(以下、「第1期間」という)が提供条件を満たす場合に、第1ユーザU1の端末装置10に周辺情報を提供させる。第1実施形態における提供条件は、例えば、後述する学習済モデル258によって求めた実現性が実現性閾値を超えるなどの条件を満たすことである。
端末装置10は、例えば、スマートフォンなどの携帯電話、タブレット端末などである。端末装置10は、例えば、入力装置、表示装置、通信装置、記憶装置、および演算装置を備える。通信装置は、NIC(Network Interface Card)などのネットワークカード、無線通信モジュールなどを含む。
端末装置10では、アプリケーションプログラムなどのUA(User Agent)が起動し、ユーザUが入力した内容に応じたリクエストを第1サービス提供装置100、第2サービス提供装置200、その他のサービス提供装置に送信する。UAが起動された端末装置10は、サービス提供装置から取得した情報に基づいて、表示装置を利用して各種情報を表示する。
第1サービス提供装置100及び第2サービス提供装置200は、例えば、UAとして起動されたアプリケーションプログラムからのリクエストに応じて、画像や画像表示のためのパラメータを端末装置10に提供するウェブサーバである。第1サービス提供装置100及び第2サービス提供装置200は、いわゆるウェブサーバであってもよい。
第1サービス提供装置100は、少なくとも出発地と目的地を取得することにより、出発地から目的地に至るまでの利用可能となる路線を検索するためのコンテンツ(以下「路線検索コンテンツ」という)を提供する。路線検索コンテンツの画像(以下、「路線検索画像」という)は、例えば、端末装置10の表示部によって表示される。
図3は、第1路線検索画像IM1−1の一例を示す図である。第1路線検索画像IM1−1には、例えば、出発地を入力する第1入力欄F11と、経由地を入力する第2入力欄F12と、目的地を入力する第3入力欄F13と、日時を指定する第4入力欄F14と、実行ボタンF15と、が設けられる。端末装置10は、第1ユーザU1が路線検索コンテンツの画像の各入力欄に情報を入力し、実行ボタンF15を操作したことに応じて、路線検索リクエスト情報を生成して第1サービス提供装置100に送信する。
第1入力欄F11から第4入力欄F14には、テキスト情報を入力可能である。第1ユーザU1は、第1入力欄F11にテキスト情報を入力することにより、出発地を指定する。第1ユーザU1は、第2入力欄F12にテキスト情報を入力することにより、経由地を指定する。第1ユーザU1は、第3入力欄F13にテキスト情報を入力することにより、目的地を指定する。第1ユーザU1は、第4入力欄F14にテキスト情報を入力することにより、日時を指定する。
出発地、経由地、目的地、及び日時の入力は、第1入力欄F11から第4入力欄F14にテキスト情報を入力する態様以外の態様で実行可能としてもよい。例えば、第1入力欄F11から第3入力欄F13に代えてまたは加えて路線図を表示し、路線図に表示された駅を指定することにより、指定された駅が出発地または目的地として入力されてもよい。第4入力欄F14に代えてまたは加えてカレンダーを表示したりプルダウン式の選択表示部を設けたりして、カレンダーや選択表示部に表示される日時を指定することで日時が入力されてもよい。
第1サービス提供装置100は、端末装置10により送信された路線検索リクエスト情報に基づいて、出発地から目的地までの間で利用可能となる路線を検索し、検索結果である路線検索結果情報を第1ユーザU1に提供する。図4は、第2路線検索画像IM1−2の一例を示す図である。第2路線検索画像IM1−2には、出発地、目的地、及び出発地と目的地を繋ぐ路線の情報が数種類表示される。図4に示す例では、5例のルートが示される。これらの例には、それぞれの出発日時、到着日時、所要時間、料金等が表示される。さらに、第2路線検索画像IM1−2には、表示順選択画像が設けられる。表示順選択画像には、「時間順」「回数順」「料金順」の文字が表示された欄が設けられている。例えば、第1ユーザU1が各欄を操作することにより、検索結果の表示順が操作に応じて入れ替わる。
路線検索コンテンツの画像には、出発地、目的地、及び日時以外の情報が入力可能とされてもよい。路線検索コンテンツの画像には、例えば、運賃、条件(急ぐか、ゆっくりか)、手段(空路、特急、高速バス等)などの情報を入力可能としてもよい。第1サービス提供装置100は、路線検索リクエスト情報、路線検索結果情報などの情報を含む路線検索関連情報を第2サービス提供装置200に送信する。
第2サービス提供装置200は、少なくとも宿泊施設、宿泊地、行動目的などの宿泊目的を入力することにより、宿泊プランを検索するためのコンテンツ(以下「宿泊施設コンテンツ」という)を提供する。宿泊施設コンテンツの画像(以下、「宿泊施設画像」という)は、例えば、端末装置10の表示部に表示される。
図5は、第1宿泊施設画像IM2−1の一例を示す図である。第1宿泊施設画像IM2−1には、例えば、宿泊目的を入力する第1入力欄F21と、宿泊日程を入力する第2入力欄F22と、宿泊人数を入力する第3入力欄F23と、こだわり条件を入力する第4入力欄F24と、宿泊プランの対象を選択する選択欄F25と、実行ボタンF26と、が設けられる。端末装置10は、第2ユーザU2が宿泊施設コンテンツの画像の各欄に情報を入力することにより、宿泊施設検索リクエストを生成して第2サービス提供装置200に送信する。
第1入力欄F21から第3入力欄F23には、テキスト情報を入力可能である。第2ユーザU2は、第1入力欄F21にテキスト情報を入力することにより、旅行関連情報を指定する。第2ユーザU2は、第2入力欄F22にテキスト情報を入力することにより、旅行の日程を指定する。第2ユーザU2は、第3入力欄F23にテキスト情報を入力することにより、旅行の参加人数を指定する。第4入力欄F24は、例えば、部屋タイプ、食事の有無などの第2ユーザU2が希望する特定の条件を入力可能である。
宿泊目的、宿泊日程、宿泊人数の入力は、第1入力欄F21から第3入力欄F23にテキスト情報を入力する態様以外の態様での実行可能としてもよい。例えば、第2入力欄F22に代えてまたは加えてカレンダーを表示し、カレンダーに表示された日付のうちの2つを第2ユーザU2が指定することにより、指定された2つの日付の間の期間が宿泊日程として入力されてもよい。端末装置10は、第1入力欄F21から第3入力欄F23への入力が行われ、第4入力欄F24が操作された後に実行ボタンF26が操作されることにより、宿泊施設検索リクエスト情報を第2サービス提供装置200に送信する。
第2サービス提供装置200は、端末装置10により送信された宿泊施設検索リクエスト情報に基づいて、指定された条件で宿泊施設に宿泊可能となる宿泊プランを選定する。第2サービス提供装置200は、選定結果である宿泊プラン情報を第2ユーザU2の端末装置10に表示させて端末装置10に提供させる。宿泊プラン情報は、宿泊情報の一例である。
図6は、第2宿泊施設画像IM2−2の一例を示す図である。第2宿泊施設画像IM2−2には、複数の宿泊施設についての宿泊プランの情報が表示される。図6に示す例では、4つの宿泊施設について、単数または複数の宿泊プランの情報が表示される。第2サービス提供装置200は、例えば、宿泊プラン情報を宿泊情報として第2ユーザU2に提供するが、宿泊施設と宿泊時の食事等のプランを含む情報であるが宿泊時の食事等のプランを含まない宿泊施設情報を宿泊情報として提供してもよい。
さらに、第2サービス提供装置200は、拡張機能として、例えば、第1サービス提供装置100により送信された路線検索関連情報に基づいて、目的地の周辺に関する周辺情報を生成する。周辺情報には、例えば、路線検索関連情報に含まれる目的地周辺における宿泊地の宿泊プラン情報と、その目的地周辺における訪問先情報が含まれる。
第2サービス提供装置200は、生成した周辺情報を、第1サービス提供装置100による路線検索サービスを利用した第1ユーザU1の端末装置10に送信して、端末装置10に提供させる。第2サービス提供装置200から端末装置10に対して送信する周辺情報は、例えばプッシュ通知により提供される。
図7は、プッシュ通知提供画像IM1−3の一例を示す図である。プッシュ通知提供画像IM1−3は、例えば、第1ユーザU1の端末装置10に表示される。プッシュ通知提供画像IM1−3には、第1ユーザU1に提供する宿泊情報の対象となる目的地が表示されたプッシュ通知画像F41が表示される。第1ユーザU1が、例えば、プッシュ通知画像F41に含まれる目的地の表示を操作することにより、操作された目的における宿泊施設を利用する宿泊プラン情報が端末装置10に表示される。
図8は、第1ユーザU1に送信される電子メールの一例を示す図である。第1ユーザU1に送信される電子メールEMには、例えば、周辺情報として、路線検索関連情報に含まれる目的地の周辺における宿泊プラン情報STPが含まれる。さらに、第1ユーザU1に送信される電子メールEMには、路線検索関連情報に含まれる目的地の周辺における訪問先情報VSTが含まれる。第1ユーザU1に送信される電子メールEMには、宿泊プラン情報STP及び訪問先情報VSTの一方のみが含まれていてもよい。図7に示すプッシュ通知画像F41に宿泊プラン情報STPや訪問先情報VSTが表示されてもよい。
周辺情報を提供するにあたり、第2サービス提供装置200は、路線検索結果情報に応じて第1ユーザU1が移動する実現性を推定する。第2サービス提供装置200は、推定した実現性に基づいて、周辺情報を提供するか否かを決定する。周辺情報を提供する場合、第2サービス提供装置200は、推定した実現性などに基づいて、周辺情報の内容などを選定する。
[第1サービス提供装置の構成]
図9は、第1サービス提供装置100の構成の一例を示す図である。第1サービス提供装置100は、例えば、第1通信部110と、第1処理部120と、第1記憶部150とを備える。第1通信部110は、例えば、NIC等の通信インターフェースを含む。第1通信部110は、ネットワークNWを介して、端末装置10や第2サービス提供装置200などと通信する。
第1処理部120は、例えば、第1取得部122と、検索部124と、第1提供部126と、を備える。第1処理部120の構成要素は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサが第1記憶部150に格納されたプログラムを実行することにより実現される。また、第1処理部120の構成要素の一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、またはGPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitry)により実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。
第1記憶部150は、例えば、HDD(Hard Disc Drive)、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などの記憶装置により実現される。第1記憶部150には、ファームウェアやアプリケーションプログラムなどの各種プログラムの他に、路線検索情報152及び路線情報データベース(以下、「路線情報DB」という)154が格納される。
図10は、路線検索情報152の一例を示す図である。路線検索情報152は、路線検索が実行されるごとに付与される路線検索IDに対して、ユーザID、検索日時、出発地、目的地、経由地、出発日時、及び到着日時が対応付けられたデータである。これらのデータのうち、ユーザID、経由地、出発日時、及び到着日時については、指定がない場合にはブランクとされる。
ユーザIDは、路線検索サービスを利用したユーザUの識別情報である。検索日時は、出発地から目的地までの移動方法を検索した日時である。検索日時に代えて検索日または検索時間を用いてもよい。出発地は、ユーザUの移動の起点となる地点である。目的地は、ユーザUの移動の終点となる地点である。経由地は、ユーザUの移動の際に、出発地と目的地の間で経由する地点である。出発日時は、ユーザUが移動を開始する日時である。到着日時は、ユーザUの移動を終了する日時である。出発日時及び到着日時に代えて、それぞれ出発日及び到着日を利用してもよいし、出発時及び到着時を利用してもよい。
第1取得部122は、例えば、端末装置10により送信され第1通信部110により受信された路線検索リクエスト情報を取得する。第1取得部122は、取得した路線検索リクエスト情報の各項目を、第1記憶部150に記憶された路線検索情報152に追加して、路線検索情報152を更新する。路線検索情報は、検索情報の一例である。
検索部124は、第1取得部122が路線検索リクエスト情報を取得した場合に、第1記憶部150に記憶された路線情報DB154を読み出す。検索部124は、取得した路線検索リクエスト情報を、読み出した路線情報DB154に照合して、路線検索リクエスト情報に応じた路線検索結果情報を取得する。
第1提供部126は、検索部124が検索して取得した路線検索結果情報を、路線検索リクエスト情報を送信した端末装置10に向けて、第1通信部110に送信させる。路線検索結果情報を受信した端末装置10は、図4に示す路線検索結果を表示装置により表示する。こうして、第1提供部126は、端末装置10に路線検索結果を表示させる。
第1提供部126は、検索部124が検索して取得した路線検索結果情報と路線検索結果情報を取得するために利用した路線検索リクエスト情報を含む路線検索関連情報を生成する。第1提供部126は、生成した路線検索関連情報を、第2サービス提供装置200に向けて第1通信部110に送信させる。第1提供部126は、路線検索情報152のデータが一定数、例えば1000件集まるごとに、路線検索関連情報に路線検索情報152を含めて第2サービス提供装置200に送信する。路線検索情報152は、路線検索関連情報を取得した第2サービス提供装置200で生成されて記憶されてもよい。
[第2サービス提供装置の構成]
図11は、第1実施形態の第2サービス提供装置200の構成の一例を示す図である。第2サービス提供装置200は、第2通信部210と、第2処理部220と、第2記憶部250と、を備える。第2通信部210は、例えば、NIC等の通信インターフェースを含む。第2通信部210は、ネットワークNWを介して、端末装置10や第1サービス提供装置100などと通信する。
第2処理部220は、例えば、第2取得部222と、基本サービス提供部224と、拡張サービス提供部226と、を備える。拡張サービス提供部226は、推定部226Aと、選定部226Bと、モデル生成部226Cと、を備える。第2処理部220の構成要素は、例えば、CPUなどのプロセッサが第2記憶部250に格納されたプログラムを実行することにより実現される。また、第2処理部220の構成要素の一部または全部は、LSI、ASIC、FPGA、またはGPUなどのハードウェアにより実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。
第2記憶部250は、例えば、HDD、フラッシュメモリ、EEPROM、ROM、RAMなどの記憶装置により実現される。第2記憶部250には、ファームウェアやアプリケーションプログラムなどの各種プログラムの他に、宿泊施設検索情報252、宿泊プランデータベース(以下、「宿泊プランDB」という)254、周辺施設データベース(以下、「周辺施設DB」という)256、学習済モデル258、及び学習データセット260が格納される。学習データセット260は、モデル生成部226Cにおける学習済モデル258の生成に利用される入力データと教師データのペアの集合である。
図12は、宿泊施設検索情報252の一例を示す図である。宿泊施設検索情報252は、宿泊施設検索が実行されるごとに付与される宿泊検索IDに対して、宿泊プラン検索サービスを利用した第2ユーザU2の識別番号を示すユーザID、宿泊目的、検索日時、宿泊日程、宿泊人数、及び宿泊地が対応付けられたデータである。これらのデータのうち、ユーザID、検索日時、宿泊日程、宿泊人数、及び宿泊地について、指定がない場合にはブランクとされる。
図13は、学習データセット260の一例を示す図である。学習データセット260は、入力データと教師データとの組み合わせを複数含む。入力データは、路線検索情報152に含まれるユーザID、検索日時、出発地、目的地、経由地、出発日時、及び到着日時が対応付けられたデータである。教師データは、同じユーザUが実際に検索した場所に、指定した日時(あるいはその付近の日時、以下、「指定日時等」という)に移動したか否かを示す情報である。教師データは、行動結果情報として示されており、行動結果情報が入力データとなる路線検索情報と対応付けられることにより、入力データと教師データがペアとなる。行動結果情報としては、例えば、第1ユーザU1が目的地に移動した場合には「〇」、第1ユーザU1が目的地に移動しなかった場合には「×」が記憶される。
ユーザUが実際に検索した場所に指定日時等に移動したか否かは、どのように判定されてもよい。例えば、ユーザUが所有する端末装置のアプリケーションプログラムがアップロードする端末装置の位置情報に基づいて判断されてもよいし、ネットワークを介したチケット購入情報などから推定されてもよい。
第2取得部222は、例えば、端末装置10により送信され第2通信部210により受信された宿泊施設検索リクエスト情報を取得する。宿泊施設検索リクエスト情報は、基本サービス提供部224に渡される。第2取得部222は、宿泊施設検索リクエスト情報を取得した場合に、宿泊施設検索リクエスト情報の各項目を、第2記憶部250に記憶された宿泊施設検索情報252に追加して、宿泊施設検索情報252を更新する。第2取得部222は、第1サービス提供装置100により送信され第2通信部210により受信された路線検索関連情報を取得する。路線検索関連情報は、拡張サービス提供部226に渡される。
[基本機能]
基本サービス提供部224は、端末装置10により送信される宿泊施設検索リクエスト情報を第2取得部222が取得した場合に、第2記憶部250に記憶された宿泊プランDB254を読み出す。基本サービス提供部224は、第2取得部222が取得した宿泊施設検索リクエスト情報及び読み出した宿泊プランDB254に基づいて、第2ユーザU2に提供する宿泊プランを選定する。
基本サービス提供部224が選定する宿泊プランは、例えば、宿泊施設検索リクエスト情報の少なくとも一部が該当する宿泊プランのうち、閲覧数、宿泊申込割合などの指標値が高い一以上の宿泊プランである。基本サービス提供部224は、選定した宿泊プランの情報を、宿泊施設検索リクエスト情報を送信した第2ユーザU2の端末装置10に向けて、第2通信部210に送信させる。宿泊プラン情報を受信した端末装置10は、図6に示す宿泊プランを表示装置に表示する。こうして、基本サービス提供部224は、第2ユーザU2の端末装置10に宿泊プランを提供させる。
[拡張機能]
拡張サービス提供部226は、路線検索サービスを利用した第1ユーザU1の端末装置10に対して、宿泊プラン情報などの周辺情報を送信するための処理を行う。拡張サービス提供部226における推定部226Aは、例えば、第2取得部222が取得した路線検索関連情報を入力データとして学習済モデル258に入力することで、路線検索リクエスト情報を送信した第1ユーザU1が、路線検索リクエスト情報に含まれる出発地から目的地まで実際に移動する実現性を推定する。推定部226Aが推定する実現性は、例えば、ユーザUが実際に移動する可能性を割合で示すものである。推定部226Aが推定する実現性は、例えば、実現するか否かを判断した結果を示すものでもよい。
図14は、学習済モデル258の機能を概念的に示す図である。学習済モデル258は、例えば、第2取得部222により取得された路線検索関連情報(検索情報)を、機械学習によって学習され、検索情報を入力すると検索した内容の通りに利用者が移動するかどうかを示す実現性を出力する。学習済モデル258は、例えば、入力層と中間層と出力層とを有する。入力層には、路線検索関連情報に含まれる検索日時、出発地、目的地、経由地、出発日時、到着日時の各データが入力される。出力層からは、第1ユーザU1が、路線検索リクエスト情報に含まれる出発地から目的地まで実際に移動する実現性が出力される。中間層は、例えば、入力層と出力層をつなぐ多層のニューラルネットワークを有する。入力データに含まれる路線検索情報における出発地、目的地、経由地等は、その近傍の地点を含むようにしてもよい。例えば、出発地等が駅である場合には、共通の路線の駅や隣り合う駅などを含むようにしてもよい。
選定部226Bは、例えば、第1ユーザU1が目的地に移動する実現性を推定部226Aが推定した場合に、宿泊プランDB254及び周辺施設DB256を読み出す。選定部226Bは、推定部226Aが推定した実現性に基づいて、第1ユーザU1に周辺情報を提供するか否かを判定する。第1ユーザU1に周辺情報を提供すると判定した場合に、選定部226Bは、第2記憶部250に記憶された宿泊プランDB254及び周辺施設DB256を読み出し、推定した実現性に基づいて、宿泊プランDB254及び周辺施設DB256に含まれる周辺情報の中から、第1ユーザU1に提供する周辺情報を選定する。周辺情報の選定については、後述する。
選定部226Bが選定する周辺情報が宿泊プラン情報である場合、選定される宿泊プランは、例えば、第1サービス提供装置100により送信された路線検索情報に含まれる目的地またはその周辺が宿泊施設の所在地であり、路線検索情報に含まれる到着日(到着日時)が、宿泊日程の初日となる宿泊プランのうち、閲覧数、宿泊申込割合などの指標値が高い一以上の宿泊プランである。拡張サービス提供部226は、選定した周辺情報を、路線検索リクエスト情報を送信した第1ユーザU1の端末装置10に向けて、第2通信部210に送信させる。周辺情報を受信した端末装置10は、例えば、図7に示すプッシュ通知提供画像IM1−3を表示装置に表示する。こうして、拡張サービス提供部226は、第1ユーザU1の端末装置10に周辺情報を提供させる。
モデル生成部226Cは、第2取得部222が取得した路線検索関連情報に基づいて、学習済モデル258を生成する。モデル生成部226Cは、例えば、図14に示した学習済モデル258の元となる機械学習モデルを用意し、入力層への入力データを学習データとし、出力層から出力されるべきデータを教師データとして、中間層のパラメータを調整する機械学習を行うことで、機械学習モデルを最適化する。
モデル生成部226Cは、例えば、学習途中のモデルである機械学習モデルの出力が、教師データに近づくように、例えば逆誤差伝播法(バックプロパゲーション)によって機械学習モデルのパラメータを調整する。モデル生成部226Cは、例えば、所定数の学習データについて処理を完了した時点の機械学習モデルを学習済モデル258として生成する。モデル生成部226Cは、学習済モデル258の生成後にも、学習データセット260が新たに蓄積されるのに応じて、学習済モデル258を再生成して更新してもよい。
第1実施形態では、モデル生成部226Cは、第2サービス提供装置200が備える機能であるものとしているが、モデル生成部226Cは、第2サービス提供装置200とは別体の装置が備える機能であってもよい。この場合、第2サービス提供装置200は、モデル生成部の機能を備える装置により提供される学習済モデルを取得して、路線検索結果に応じてユーザが移動する実現性を推定するようにしてよい。
[第1サービス提供装置100の処理]
次に、第1サービス提供装置100の処理について説明する。図15は、第1サービス提供装置の処理の一例を示すフローチャートである。第1サービス提供装置100は、第1ユーザU1の端末装置10から送信される路線検索開始リクエストを受信することによって、路線検索サービスの提供を開始し、図15に示すフローチャートを実行する。
第1サービス提供装置100は、第1ユーザU1の端末装置10により送信された路線検索開始リクエストを第1通信部110において受信すると、路線検索開始リクエストを送信した端末装置10に対して路線検索コンテンツを提供する(S101)。路線検索コンテンツの画像は、端末装置10の表示部に表示される。
続いて、第1処理部120は、端末装置10により送信される路線検索リクエスト情報を第1通信部110が受信したか否かを判定する(S103)。路線検索リクエスト情報を第1通信部110が受信していないと判定した場合、第1処理部120は、端末装置10により終了情報が送信されるまで、S103の処理を繰り返す。
路線検索リクエスト情報を第1通信部110が受信したと判定した場合、第1処理部120は、第1取得部122において路線検索リクエスト情報を取得する(S105)。続いて、検索部124は、路線情報DB154を読み出し(S107)、路線検索リクエスト情報に基づく路線検索を実行する(S109)。続いて、第1提供部126は、検索部124による検索結果を路線検索結果情報として端末装置10に向けて第1通信部110に送信させる(S111)。さらに、第1提供部126は、路線検索リクエスト情報、路線検索結果情報などの情報を含む路線検索関連情報を生成して、第2サービス提供装置200に向けて第1通信部110に送信させる(S113)。こうして、第1サービス提供装置100は、図15に示す処理を終了する。
[第2サービス提供装置200の処理]
次に、第2サービス提供装置200の処理について説明する。図16から図21は、いずれも、第2サービス提供装置の処理の一例を示すフローチャートである。図16に示すように、基本サービス提供部224は、第2ユーザU2の端末装置10から送信され第2通信部210が受信した宿泊施設検索開始リクエストを第2取得部222が取得したか否かを判定する(S201)。宿泊施設検索開始リクエストを第2取得部222が取得したと判定した場合、基本サービス提供部224は、宿泊施設検索開始リクエストを送信した端末装置10に対して宿泊プラン検索コンテンツを提供する(S203)。宿泊プラン検索コンテンツの画像は、端末装置10の表示部に表示される。
続いて、基本サービス提供部224は、端末装置10により送信され第2通信部210が受信した宿泊施設検索リクエスト情報を第2取得部222が取得したか否かを判定する(S205)。宿泊施設検索リクエスト情報を第2取得部222が取得していないと判定した場合、第2サービス提供装置200は、例えば、端末装置10により終了情報が送信されるまで、S205の処理を繰り返す。
宿泊施設検索リクエスト情報を第2取得部222が取得したと判定した場合、基本サービス提供部224は、宿泊プランDB254を読み出し(S207)、宿泊施設検索リクエスト情報に基づいて、宿泊プランを選定する(S209)。続いて、基本サービス提供部224は、選定した宿泊プランに応じた宿泊プラン情報を第2ユーザU2の端末装置10に向けて第2通信部210に送信させる(S211)。こうして、第2サービス提供装置200は、図16に示す処理を終了する。S201からS211までの処理が、第2サービス提供装置200における基本機能の処理に相当する。
S201において、宿泊施設検索開始リクエストを第2取得部222が取得していないと判定した場合、拡張サービス提供部226は、第1サービス提供装置100により送信され第2通信部210が受信した路線検索関連情報を第2取得部222が取得したか否かを判定する(S213)。路線検索関連情報を第2取得部222が取得していないと判定した場合、第2処理部220は、S201の処理に戻る。
路線検索関連情報を第2取得部222が取得したと判定した場合、拡張サービス提供部226は、推定部226Aにおいて、路線検索関連情報に含まれる目的地に第1ユーザU1が移動する実現性を推定する(S215)。目的地に第1ユーザU1が移動する実現性を推定する具体的な手順は、後に説明する。
続いて、選定部226Bは、推定部226Aが推定した実現性が実現性閾値を超えるか否かを判定する(S217)。実現性閾値は、任意の割合に設定してよく、例えば、1%、3%などとしてよい。学習済モデル258から出力される実現性が割合ではなく、実現するか否かで学習済モデル258から出力される場合には、実現性が、実現性閾値を超えるか否かの判定に代えて、実現するか否かを判定すればよい。
推定部226Aが推定した実現性が実現性閾値を超えない(実現性閾値以下である)と選定部226B判定した場合、第2サービス提供装置200は、そのまま図16に示す処理を終了する。推定した実現性が実現性閾値を超えると判定した場合、拡張サービス提供部226は、第1ユーザU1に提供する周辺情報を選定する(S219)。具体的な周辺情報の選定手順については、後に説明する。
続いて、拡張サービス提供部226は、選定部226Bにおいて選定した周辺情報を第1ユーザU1の端末装置10に送信することにより端末装置10に提供させる提供タイミングを決定する(S221)。周辺情報の提供タイミングの具体的な決定手順は、後に説明する。
続いて、拡張サービス提供部226は、決定した提供タイミングとなったか否かを判定する(S223)。提供タイミングとなっていないと判定した場合、拡張サービス提供部226は、提供タイミングとなるまで待機する。提供タイミングとなったと判定した場合、拡張サービス提供部226は、周辺情報を第1ユーザU1の端末装置10に向けて第2通信部210に送信させる(S225)。こうして、第2サービス提供装置200は、図16に示す処理を終了する。S213からS225までの処理が、第2サービス提供装置200における拡張機能の処理に相当する。
[目的地に第1ユーザU1が移動する実現性を推定する手順]
次に、図16のS215における路線検索関連情報に含まれる目的地に第1ユーザU1が移動する実現性を推定する手順について、図17を参照して説明する。第2取得部222が路線検索関連情報を取得した後、推定部226Aは、まず、学習済モデル258を第2記憶部250から読み出す(S301)。次に、推定部226Aは、路線検索関連情報に含まれる検索日時、出発地、目的地、経由地、出発日時、到着日時の各種情報を学習データとして、学習済モデル258に入力する(S303)。続いて、推定部226Aは、学習済モデル258によって生成される第1ユーザU1が検索した出発地から目的地まで移動する実現性を出力する(S305)。こうして、第2サービス提供装置200は、図17に示す処理を終了する。
[周辺情報の選定手順]
周辺情報の設定手順としては、以下のその1またはその2のいずれかが実行されるが、その1またはその2の手順がアンド条件またはオア条件で組み合わされて実行されてもよい。
[周辺情報の選定手順その1]
次に、図16のS219における第1ユーザU1に提供する周辺情報の選定手順について、図18を参照して説明する。選定部226Bは、第2取得部222が取得した路線検索関連情報に含まれる出発地と目的地の位置に基づいて、目的移動距離を算出する(S401)。選定部226Bは、例えば、第2サービス提供装置200の第2記憶部250が路線情報DBを記憶しており、路線情報DBを参照して目的移動距離を算出してよい。あるいは、目的移動距離は、第1サービス提供装置100により算出され、路線検索関連情報に含まれていてもよい。目的移動距離は、出発地の目的地の間の絶対距離でもよいし、路線を繋ぎ合わせた経路距離でもよい。
続いて、選定部226Bは、目的移動距離が距離閾値を超えるか否かを判定する(S403)。目的移動距離が距離閾値を超えることが、第1基準を満たすことの一例であり、目的移動距離が距離閾値以下であることが、第1基準よりも短距離であることを示す第2基準を満たすことの一例である。距離閾値は、任意に設定してよく、例えば、300km、500kmなどの距離としてよい。
目的移動距離が距離閾値を超えると判定した場合、選定部226Bは、周辺情報として宿泊プラン情報を選定する(S405)。目的移動距離が距離閾値を超えない(距離閾値以下である)と判定した場合、選定部226Bは、周辺情報として訪問先情報を選定する(S407)。こうして、第2サービス提供装置200は、図18に示す処理を終了する。
[周辺情報の選定手順その2]
次に、図16のS219における第1ユーザU1に提供する周辺情報の選定手順のその他の例について、図19を参照して説明する。選定部226Bは、まず、選定部226Bは、第1期間を取得する(S421)。選定部226Bは、例えば、路線検索関連情報に含まれる検索日時により検索日を取得する。選定部226Bは、例えば、路線検索関連情報に含まれる出発日時または到着日時により移動日を取得する。選定部226Bは、取得した移動日から検索日を減算して第1期間を算出して取得する。
続いて、選定部226Bは、第1期間が期間閾値を超えるか否かを判定する(S423)。第1期間が期間閾値を超えることが、第3基準を満たすことの一例であり、第1期間が期間閾値以下であることが、第3基準よりも短期間であることを示す第4基準を満たすことの一例である。期間閾値は、任意に設定してよく、例えば、1日や10日でもよいし、1週間、1か月、1年等の期間でもよい。
第1期間が期間閾値を超えると判定した場合、選定部226Bは、周辺情報として宿泊プラン情報を選定する(S425)。第1期間が期間閾値を超えない(期間閾値以下である)と判定した場合、選定部226Bは、周辺情報として訪問先情報を選定する(S427)。こうして、第2サービス提供装置200は、図19に示す処理を終了する。
上記の周辺情報の選定手順では、宿泊プラン情報及び訪問先情報のいずれかを周辺情報として決定するが、選定部226Bは、宿泊プラン情報と訪問先情報の両方を周辺情報として選定してもよい。この場合、選定部226Bは、宿泊プラン情報と訪問先情報の占有割合を50%ずつとする等、予め定められた割合としてもよいし、目的移動距離等の条件に基づいて決定してもよい。
選定部226Bは、例えば、目的移動距離が距離閾値よりも長い場合には、周辺情報における宿泊プラン情報の占有割合の方が、訪問先情報の占有割合よりも高くなるように周辺情報を選定してよい。選定部226Bは、例えば、距離閾値を用いることなく、目的移動距離が長いほど周辺情報における宿泊プラン情報の占有割合を高く算出する演算処理により、占有割合を決定するようにしてもよい。
選定部226Bは、例えば、第1期間が期間閾値よりも長い場合には、周辺情報における宿泊プラン情報の占有割合の方が、訪問先情報の占有割合よりも高くなるようにしてよい。選定部226Bは、例えば、期間閾値を用いることなく、第1期間が長いほど周辺情報における宿泊プラン情報の占有割合を多く算出する演算処理により、占有割合を決定してもよい。選定部226Bは、宿泊プラン情報を周辺情報に必ず含ませるとともに、訪問先情報を付加するか否かを目的移動距離や第1期間に応じて決定するようにしてもよい。
選定部226Bは、現在の日にちと、第1期間における移動日の間の期間(以下「第2期間」という)を取得し、選定部226Bは、第2取得部222が取得した第2期間に基づいて、周辺情報を選定してもよい。選定部226Bは、例えば、第2期間が期間閾値を超える場合に、周辺情報として宿泊プラン情報を選定し、第2期間が期間閾値以下である場合に、周辺情報として訪問先情報を選定してよい。第1期間を判定する期間閾値と第2期間を判定する期間閾値は、共通でもよいし異なってもよい。
[周辺情報の提供タイミングの決定手順]
周辺情報の提供タイミングの決定手順としては、以下のその1からその2のいずれかが実行されるが、その1及びその2の手順がアンド条件またはオア条件で組み合わされて実行されてもよい。
[周辺情報の提供タイミングの決定手順その1]
次に、図16のS223における周辺情報の提供タイミングの決定手順について、図20を参照して説明する。拡張サービス提供部226は、まず、第2取得部222が取得した路線検索関連情報に基づく目的移動距離の情報を取得する(S501)。拡張サービス提供部226は、目的移動距離の情報を取得するにあたり、例えば、S401を経由するなどして既に算出されている場合には、その値をそのまま目的移動距離として取得し、目的移動距離が未算出の場合には、拡張サービス提供部226は、S401と同様に目的移動距離を算出して取得する。
続いて、拡張サービス提供部226は、目的移動距離が距離判定閾値を超えているか否かを判定する(S503)。距離判定閾値は、周辺情報を送信するタイミングを決定するために用いられる閾値であり、任意の数値に設定されていてよい。距離判定閾値は、距離閾値と同値でもよいし、距離閾値よりも長くてもよいし距離閾値より短くてもよい。
目的移動距離が距離判定閾値よりも長いと判定した場合、拡張サービス提供部226は、第1送信待機期間が経過した後に周辺情報を第1ユーザU1の端末装置10に送信する(S505)。第1送信待機期間は、任意の期間に設定してよい。第1送信待機期間は、例えば、1日でもよいし、1週間でもよいし、1か月でもよい。
目的移動距離が距離判定閾値より長くない(距離判定閾値以下である)と判定した場合、拡張サービス提供部226は、第1送信待機期間よりも短い第2送信待機期間が経過した後に周辺情報を第1ユーザU1の端末装置10に送信する(S507)。拡張サービス提供部226は、第1送信待機期間及び第2送信待機期間をこのように設定することにより、目的移動距離が長い場合に、周辺情報を送信するタイミングを遅くする。その後、第2サービス提供装置200は、図20に示す処理を終了する。
図20に示す周辺情報の提供タイミングの決定手順の例では、目的移動距離が距離判定閾値を超えるか否かにより、第1送信待機期間または第2送信待機期間を決定するが、他の態様としてもよい。例えば、距離閾値を用いることなく、目的移動距離を長いほど周辺情報を提供するまでの期間を長く算出する演算処理により、周辺情報の提供タイミングを決定するようにしてもよい。
[周辺情報の提供タイミングの決定手順その2]
次に、S223における周辺情報の提供タイミングのその他の決定手順について、図21を参照して説明する。拡張サービス提供部226は、まず、第2取得部222が取得した路線検索関連情報に基づく第1期間の情報を取得する(S521)。拡張サービス提供部226は、第1期間の情報を取得するにあたり、例えば、S423を経由するなどして既に算出されている場合には、その値をそのまま第1期間として取得し、第1期間が未算出の場合には、拡張サービス提供部226は、S423と同様に第1期間を算出して取得する。
続いて、拡張サービス提供部226は、第1期間が期間判定閾値を超えているか否かを判定する(S523)。期間判定閾値は、周辺情報を送信するタイミングを決定するために用いられる閾値であり、任意の数値に設定されていてよい。期間判定閾値は、期間閾値と同値でもよいし、期間閾値よりも長くてもよいし期間閾値より短くてもよい。
第1期間が期間判定閾値よりも長いと判定した場合、拡張サービス提供部226は、第1送信待機期間が経過した後に周辺情報を第1ユーザU1の端末装置10に送信する(S525)。第1期間が期間判定閾値より長くない(期間判定閾値以下である)と判定した場合、拡張サービス提供部226は、第2送信待機期間が経過した後に周辺情報を第1ユーザU1の端末装置10に送信する(S527)。拡張サービス提供部226は、第1送信待機期間及び第2送信待機期間をこのように設定することにより、第1期間が長い場合に、周辺情報を送信するタイミングを遅くする。その後、第2サービス提供装置200は、図21に示す処理を終了する。
図21に示す周辺情報の提供タイミングの決定手順の例では、第1期間が期間判定閾値を超えるか否かにより、第1送信待機期間または第2送信待機期間を決定するが、他の態様としてもよい。例えば、期間判定閾値を用いることなく、第1期間が長いほど周辺情報を提供するまでの期間を長く算出する演算処理により、周辺情報の提供タイミングを決定するようにしてもよい。
以上説明した第1実施形態の第2サービス提供装置200は、第1サービス提供装置100による路線検索サービスを利用したユーザUに対して、宿泊プラン検索サービスのコンテンツとして端末装置10に提供させる。路線検索サービスを利用したユーザは、例えば目的地を訪問する旅行を計画することが考えられるので、旅行目的とするユーザに対して、宿泊プラン検索サービスを紹介することができる。したがって、ユーザのニーズに合わせた情報を提供することができる。
路線検索サービスを利用するユーザの目的は、例えば、路線検索サービスにおいて検索した出発地から目的地までの目的が長い場合には宿泊であり、短い場合には宿泊以外であることが多い傾向がある。この点、第1実施形態の第2サービス提供装置200では、目的移動距離が長い場合に、ユーザに宿泊プラン情報を提供し、目的移動距離が短い場合に、ユーザに訪問先情報を提供する。このため、さらにユーザのニーズに合わせた情報を提供することができる。
路線検索サービスを利用するユーザの目的は、例えば、路線検索サービスの検索日と移動日との間の第1期間が長い場合には宿泊であり、短い場合には宿泊以外であることが多い傾向がある。この点、第1実施形態の第2サービス提供装置200では、第1期間が長い場合に、ユーザに宿泊プラン情報を提供し、第1期間が短い場合に、ユーザに訪問先情報を提供する。このため、さらにユーザのニーズに合わせた情報を提供することができる。
旅行を計画するユーザは、移動距離が長いほど早い段階から旅行の計画を始める傾向がある。この点、第2実施形態の第2サービス提供装置200では、目的移動距離が長いほど、周辺情報を送信するタイミングを遅くする。このため、ユーザが旅行を計画するタイミングに応じて宿泊プラン情報を提供できるので、さらにユーザのニーズに合わせた情報を提供することができる。
旅行を計画するユーザは、第1期間が長いほど早い段階から旅行の計画を始める傾向がある。この点、第2実施形態の第2サービス提供装置200では、第1期間が長いほど、周辺情報を送信するタイミングを遅くする。このため、ユーザが旅行を計画するタイミングに応じて宿泊プラン情報を提供できるので、さらにユーザのニーズに合わせた情報を提供することができる。
第1実施形態の第2サービス提供装置200は、路線検索結果情報に基づいて、路線検索情報を含む入力データを、学習済モデル258に入力することで、ユーザが路線検索サービスの検索結果に応じて移動する実現性を推定する。このため、ユーザが移動する実現性の推定精度を高めることができる。
第2サービス提供装置200では、推定部226Aが推定した実現性が実現性閾値を超える場合に、周辺情報をユーザに提供する。このため、目的地に移動する可能性が高いユーザUに対して、周辺情報を提供することができる。したがって、周辺情報を効率的にユーザUに提供することができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について、第1実施形態との相違点を中心として説明する。図22は、第2実施形態の第2サービス提供装置200の使用環境の一例を示す図である。図示するように、第2実施形態の第2サービス提供装置200は、図11に示す第1実施形態の第2サービス提供装置200と比較して、拡張サービス提供部226及び拡張サービス提供部226における処理の内容が主に異なっている。第2実施形態の第2サービス提供装置200は、拡張サービス提供部226において、選定部226Bを備えており、推定部226A及びモデル生成部226Cを備えていない。
さらに、第2サービス提供装置200は、第2記憶部250において、提供条件判定マップ262を記憶しており、学習済モデル258及び学習データセット260を記憶していない。拡張サービス提供部226は、目的移動距離及び第1期間を提供条件判定マップに当てはめることにより、目的移動距離及び第1期間が提供条件を満たすか否かを判定する。
図23は、提供条件判定マップ262の一例を示す図である。提供条件判定マップ262は、例えば目的移動距離と第1期間をと座標軸とする座標空間に、仕切線SL1が設定されたマップデータである。拡張サービス提供部226は、提供条件判定マップ262を用いて、第1ユーザU1の端末装置10に周辺情報を提供させるか否かを決定する。
本出願の発明者は、ユーザが路線検索を行った場合に、目的移動距離が短いほど、路線検索結果に応じてユーザが移動する実現性が高くなり、第1期間が長いほど、路線検索結果に応じてユーザが移動する実現性が高くなる傾向があることを知見した。提供条件判定マップは、これらの知見に基づいている。このため、提供条件は、目的移動距離が短い場合の方が長い場合よりも拡張サービス提供部226が周辺情報を提供させやすくし、第1期間が長い場合の方が短い場合よりも拡張サービス提供部226が周辺情報を提供させやすくする条件である。
選定部226Bは、例えば、第2取得部222が路線検索関連情報を取得した場合に、提供条件判定マップを用いて周辺情報を第1ユーザU1の端末装置10に送信するか否かを判定する。選定部226Bは、例えば、第2取得部222が取得した路線検索関連情報に基づく目的移動距離及び第1期間(以下、「判定値」という)が、仕切線SL1に対する位置を求める。選定部226Bは、判定値が仕切線SL1よりも右下側にあるときには、第1ユーザU1の端末装置10に周辺情報を提供させると判定する。選定部226Bは、判定値が仕切線SL1上または仕切線SL1よりも左上側にあるときには、第1ユーザU1の端末装置10に周辺情報を提供させないと判定する。
第2実施形態の第2サービス提供装置200は、例えば、第1サービス提供装置100により送信された路線検索関連情報を第2通信部210が受信し、第2取得部222が取得した場合に、第1ユーザU1の端末装置10に周辺情報を提供させるか否かを判定する。そのため、拡張サービス提供部226は、第2取得部222が取得した路線検索関連情報に含まれる出発地及び目的地に基づいて、目的移動距離を算出し、検索日及び移動日に基づいて、第1期間を算出する。拡張サービス提供部226は、算出した目標移動距離及び第1期間に基づく判定値を提供条件判定マップに当てはめる。
第2実施形態の第2サービス提供装置200では、第1実施形態の第2サービス提供装置200のような学習済モデルを用いることなく、ユーザUが目的地に移動する実現性を求めることができる。したがって、ユーザのニーズに合わせた情報を提供することができる。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態について、第1実施形態との相違点を中心として説明する。
[全体構成]
図24は、第3実施形態の第2サービス提供装置200の使用環境の一例を示す図である。端末装置10は、第1ユーザU1の自己位置の位置情報を検出する自己位置検出部となるGNSS(Global navigation Satellite system)装置30を備える。
GNSS装置30は、例えば、GNSS受信部32及び送信部34を備える。GNSS受信部32は、GNSS衛星(例えばGPS衛星)から到来する電波に基づいて自機の位置を測位する。GNSS受信部32は、例えば、自機の位置(端末装置10を所持する第1ユーザU1の位置)を緯度及び経度で測位する。送信部34は、GNSS受信部32が検出した位置情報を、第2サービス提供装置200に送信する。
第3の実施形態において、第1サービス提供装置100は、例えば、路線検索リクエスト情報に含まれるユーザIDに属性を付与する。ユーザIDに付与される属性は、例えば、年齢、性別、嗜好、職業、利用頻度などである。さらに、第1サービス提供装置100は、路線検索情報152を生成する際に、路線検索リクエスト情報の出発地及び目的地に属性を付与する。出発地及び目的地に付与される属性は、例えば、住宅街、ビジネス街、観光地、ターミナル駅などである。第1サービス提供装置100は、路線検索リクエスト情報のユーザID及び路線検索情報の出発地及び目的地に属性を付与した路線検索関連情報を第2サービス提供装置200に送信する。
第3の実施形態において、第2サービス提供装置200におけるモデル生成部226Cは、属性が付与された出発地及び目的地を学習データとして学習済モデル258を生成する。推定部226Aが、実現性を推定する際に利用する学習データのうち、ユーザID、出発地、目的地にそれぞれ属性が付与される。このため、推定部226Aは、例えば、第2取得部222により検索情報を取得されたユーザの属性と、検索情報における出発地及び目的地の属性との関係に基づいて、実現性を推定する。学習データの一部に属性を付与することにより、学習済モデル258によって推定される実現性の精度を高めることができる。属性が付与される学習データは、出発地及び目的地以外のデータでもよく、複数の項目を組み合わせたデータ、例えば出発地または目的地の組合せデータでもよい。
第2サービス提供装置200は、行動結果を推測するために、GNSS装置30による位置情報を利用している。このため、精度のよい第1ユーザU1の位置を取得できるので、第1ユーザU1の行動結果を精度よく推測することができ、学習済モデル258によって推定される実現性の精度をさらに高めることができる。
第3実施形態の第2サービス提供装置200は、選定部226Bにおいて、例えば、周辺情報として宿泊プラン情報を選定した場合において、目的地に観光地の属性が付与されている場合には、ビジネスホテルの宿泊プランよりも観光ホテルの宿泊プランを優先して宿泊プラン情報を選定する。このため、選定した周辺情報がユーザの利用目的に適した情報となりやすくすることができる。
第3実施形態の第2サービス提供装置200は、路線検索関連情報の各項目に属性を付与し、付与された属性に応じて、出力される実現性が変動するように、モデル生成部226Cにより生成される学習済モデル258を調整してもよい。例えば、モデル生成部226Cは、出発地に付与された属性がユーザIDに応じて登録されたユーザの自宅または勤務先などのユーザの利用頻度が高い駅である場合には、実現性を低く推定される学習済モデル258を生成するようにしてもよい。
モデル生成部226Cは、路線検索関連情報の各項目の関係に基づいて、出力される実現性が変動するように学習済モデル258を調整してもよい。例えば、モデル生成部226Cは、出発時刻及び到着時刻のいずれも指定することなく路線検索が行われ場合には、出発時刻または到着時刻を指定した場合に路線検索が行われた場合よりも、実現性が低くなるように調整された学習済モデル258を生成してもよい。
例えば、モデル生成部226Cは、出発地として指定された駅が首都圏内の駅など利用頻度が高い駅である場合には、利用頻度が低い駅が出発地として指定された場合よりも実現性を低くなるように調整された学習済モデル258を生成してもよい。例えば、出発地または目的地となる駅が、観光地などの通常は利用頻度が低いが、当該観光地でイベントが行われる場合に、多くの観光客の訪問が見込まれる場合がある。この場合の駅が出発地または目的地として指定された場合には、イベント当日の場合にはイベント当日以外の場合よりも実現性が高くなるように調整された学習済モデル258を生成してもよい。さらに、この駅を出発地とした場合において、出発時間がイベントの終了時間近傍である場合には、その他の場合よりも実現性が高くなるように調整された学習済モデル258を生成してもよい。
第2サービス提供装置200は、周辺情報の性質により、通知の態様を使い分けるようにしてもよく、例えば、宿泊プラン情報は電子メール、訪問先情報はプッシュ通知などとしてもよい。第2サービス提供装置200は、移動目的距離や第1期間に応じて通知の態様を使い分けるようにしてもよい。第2サービス提供装置200は、例えば、周辺情報として宿泊プラン情報を選定した場合において、ユーザが既に宿泊を予約している等の情報を取得する。この場合、第2サービス提供装置200は、ユーザが予約した宿泊先またはその近辺の宿泊先について、ユーザに得となるサービス、例えば割引クーポンを付加した同期間の宿泊プラン情報を周辺譲歩としてユーザに提供してもよい。この場合のサービスは、宿泊先において利用可能なサービスでもよいし、宿泊先周辺の訪問先におけるユーザの訪問対象となるものでもよい。
上記の各実施形態では、第1サービス提供装置100は、路線検索サービスを提供し、第2サービス提供装置200は、宿泊プラン検索サービスを提供するが、各サービス提供装置は、他のサービスを提供してもよい。例えば、第1サービス提供装置100は、日時、出発地、及び目的地を指定した検索リクエストとして、車両による移動のための道路情報などを提供するカーナビゲーション提供サービスを提供してよい。第2サービス提供装置200は、O2O(Online to Offline)サービス全般の1つまたは2つ以上を対象としてもよい。O2Oサービスとしては、例えば、イベント等のチケットを提供するサービス、イベント情報を提供するサービス、アクティビティ情報を提供するサービス、レストランを検索するサービス、病院、病院、映画館、公園などのロケーションを提供するサービスが挙げることができる。
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。