JP2021147307A - モルタル・コンクリート用混和材料、水硬性組成物、セメント組成物及びコンクリート - Google Patents

モルタル・コンクリート用混和材料、水硬性組成物、セメント組成物及びコンクリート Download PDF

Info

Publication number
JP2021147307A
JP2021147307A JP2020188814A JP2020188814A JP2021147307A JP 2021147307 A JP2021147307 A JP 2021147307A JP 2020188814 A JP2020188814 A JP 2020188814A JP 2020188814 A JP2020188814 A JP 2020188814A JP 2021147307 A JP2021147307 A JP 2021147307A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mass
parts
concrete
agent
content
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020188814A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6923061B1 (ja
Inventor
将平 田中
Shohei Tanaka
将平 田中
佳 伊勢島
Kei Isejima
佳 伊勢島
剛朗 石田
Takeaki Ishida
剛朗 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ube Industries Ltd filed Critical Ube Industries Ltd
Application granted granted Critical
Publication of JP6923061B1 publication Critical patent/JP6923061B1/ja
Publication of JP2021147307A publication Critical patent/JP2021147307A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Abstract

【課題】圧縮強度、フレッシュ性状等の基礎的な性能を損なうことなく、スケーリング抵抗性に優れるモルタル・コンクリートを得ることが可能な、モルタル・コンクリート用混和材料の提供。【解決手段】シリカフューム、メタカオリン、及びAE剤を含むモルタル・コンクリート用混和材料であって、シリカフューム及びメタカオリンの合計量100質量部中の、シリカフュームの含有量が30〜70質量部であり、メタカオリンの含有量が30〜70質量部であり、シリカフューム及びメタカオリンの合計量100質量部に対して、AE剤を0.005〜0.1質量部含み、消泡剤の含有量が0.15質量部以下であり、メタカオリン100質量部中のムライトの含有量が5質量部以下であり、カオリナイトの含有量が0.01質量部以上であり、非晶質の含有量が80質量部以上である、モルタル・コンクリート用混和材料。【選択図】なし

Description

本発明は、モルタル・コンクリート用混和材料に関する。また本発明は、該混和材料を含む水硬性組成物、セメント組成物及びコンクリートに関する。
近年、国や地方自治体の財政逼迫、インフラの安定的な供用などの観点から、コンクリート構造物の長寿命化の必要性が高まっているが、寒冷地において問題となっているコンクリート構造物の劣化として、凍害がある。コンクリートに含まれる水分が凍結すると、凍結し膨張した分の水分がコンクリート中を移動し、その移動圧がコンクリートに損傷を与えると考えられており、このためコンクリートの凍害は凍結融解の繰り返し作用によって進行する。
凍害による劣化は、コンクリートのひび割れや表面剥離(スケーリング)として表出し、吸水率の高い軟石を用いた場合には、骨材が膨張して表面のモルタルをはじき出す、ポップアウトという現象が生じることもある。一般的に、コンクリートの耐凍害性能は、凍結融解作用を繰り返し受けた際の相対動弾性係数の保持の度合いで評価されることが多い。JIS A 1148「コンクリートの凍結融解試験方法」が定められており、この試験は、コンクリート供試体の中心部が−18℃〜5℃となるような凍結融解を最大300サイクルまで繰り返し、相対動弾性係数の変化を測定するものである。相対動弾性係数の変化は、コンクリート供試体内部の損傷の度合いを表しているものと考えられる。
一方で、凍結防止剤(NaClやCaCl)等の塩化物が存在する環境下でコンクリートが凍結融解作用を受ける場合、表層剥離、すなわちスケーリングが顕著に生じることが知られている。凍結防止剤の濃度は、3%水溶液の場合にスケーリング量が最大になり、CaClよりもNaClの方がスケーリング量は多いと言われている。
このような塩化物共存下での凍結融解作用によるスケーリングへの対策として、非特許文献1では、フレッシュコンクリートの空気量を7%と高め、硬化後のコンクリートの空気量を必要量確保することでスケーリング量を抑制できる、としている。フレッシュコンクリートの空気量が7.0%の場合、4.5%の場合と比べてスケーリング量が50%以下となったことが記載されている。また、非特許文献2では、空気泡の代替として小径の中空球を使用した場合にもスケーリング抵抗性を発揮することが記載されている。
その他の対策として、表面含浸材の塗布によりコンクリート表面に撥水性を付与し、水密性や塩化物イオン浸透抵抗性を向上させる方法が知られており、非特許文献3は、シラン系含浸材にスケーリング抑制効果が認められたことを報告している。
混和材を使用したコンクリートのスケーリング特性については、例えば非特許文献4で報告されており、普通ポルトランドセメントを用いた場合、高炉スラグ微粉末45%置換>無置換>フライアッシュ20%置換>フライアッシュ10%置換、の順でスケーリング量が多かったとされている。
小山田哲也、羽原俊祐、「コンクリートのスケーリング抑制対策の実践的検討」、コンクリート工学、Vol.56、No.5、pp.436−441、2018 羽原俊祐、田中舘悠登、小山田哲也、五十嵐数馬、「ソルトスケーリング抵抗性に及ぼす小径空気泡混和材の導入効果」、セメント・コンクリート論文集、Vol.69、pp.484−489、2015 大町正和、楠貞則、櫨原弘貴、添田政司、「表面含浸材の違いがスケーリング抵抗性に及ぼす影響に関する研究」、コンクリート工学年次論文集、Vol.31、No.1、pp.1141−1146、2009 楠貞則、池翰相、添田政司、大和竹史、「凍結融解作用による各種混和材を用いたコンクリートのスケーリング特性」、コンクリート工学年次論文集、Vol.29、No.1、pp.237−242、2007
コンクリート構造物の長寿命化によるライフサイクルコストの更なる低減を目指すため、圧縮強度、フレッシュ性状などの基礎的な性能を損なわずに、寒冷地で問題となっている塩化物共存下での凍結融解作用によるスケーリングへの抵抗性を、更に向上させる方法が必要とされる。
本発明は、圧縮強度、フレッシュ性状などの基礎的な性能を損なうことなく、スケーリング抵抗性に優れるモルタル・コンクリートを得ることが可能な、モルタル・コンクリート用混和材料を提供することを目的とする。本発明はまた、該混和材料を含む水硬性組成物、セメント組成物及びコンクリートを提供することを目的とする。
本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、セメントの一部を置換する混和材料としてシリカフュームと特定の鉱物組成を有するメタカオリンとを使用し、これに特定量のAE剤を添加するとともに消泡剤の量を制限することで、当該混和材料を含むコンクリートが、従来技術よりも優れたスケーリング抵抗性を発現することを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、シリカフューム、メタカオリン、及びAE剤を含むモルタル・コンクリート用混和材料であって、シリカフューム及びメタカオリンの合計量100質量部中の、シリカフュームの含有量が30〜70質量部であり、メタカオリンの含有量が30〜70質量部であり、シリカフューム及びメタカオリンの合計量100質量部に対して、AE剤を0.005〜0.1質量部含み、消泡剤の含有量が0.15質量部以下であり、メタカオリン100質量部中のムライトの含有量が5質量部以下であり、カオリナイトの含有量が0.01質量部以上であり、非晶質の含有量が80質量部以上である、モルタル・コンクリート用混和材料に関する。このような混和材料を使用することで、圧縮強度、フレッシュ性状などの基礎的な性能を損なうことなく、スケーリング抵抗性に非常に優れたセメント組成物及びコンクリートを得ることができる。
本発明の効果をより安定的且つより高水準に達成する観点から、AE剤がアルキルエーテル系陰イオン界面活性剤を含み、消泡剤を含む場合に消泡剤がポリアルキレングリコール誘導体を含むことが好ましい。
本発明は、また、上記のモルタル・コンクリート用混和材料及び結合材を含む水硬性組成物であって、結合材がセメントを含み、結合材100質量部に対して、シリカフュームを1〜15質量部含み、メタカオリンを1〜15質量部含み、AE剤を0.0005〜0.01質量部含み、消泡剤の含有量が0.015質量部以下である、水硬性組成物を提供する。
本発明は、また、スケーリング抵抗性に優れるセメント組成物を提供する。すなわち、本発明は、上記の水硬性組成物、水、細骨材及び減水剤を含み、水硬性組成物100質量部に対して、減水剤を0.3〜2.0質量部含む、セメント組成物を提供する。
本発明の効果をより安定的且つより高水準に達成する観点から、減水剤がカルボキシル基含有ポリエーテル系化合物を含むことが好ましい。
本発明は、また、スケーリング抵抗性に優れるコンクリートを提供する。すなわち、本発明は、上記のセメント組成物及び粗骨材を含むコンクリートであって、コンクリート1m中に、結合材を200〜700kg、水を130〜200kg、シリカフュームを5〜40kg、メタカオリンを5〜40kg、AE剤を0.001〜0.04kg、減水剤を0.5〜8kg、細骨材を500〜1500kg、及び粗骨材を500〜1500kg含み、消泡剤の含有量が0.06kg以下である、コンクリートを提供する。このコンクリートは、最低温度が0℃未満且つ最高温度が0℃を超える環境下で用いられる構造物用であることが好ましい。
本発明によれば、圧縮強度、フレッシュ性状などの基礎的な性能を損なうことなく、スケーリング抵抗性に優れるモルタル・コンクリートを得ることが可能な、モルタル・コンクリート用混和材料を提供することができる。また、本発明によれば、該混和材料を含む水硬性組成物、セメント組成物及びコンクリートを提供することができる。本発明のモルタル・コンクリート用混和材料を用いることで、圧縮強度発現性及びスケーリング抵抗性を高水準に達成できるセメント組成物及びコンクリートが提供される。
また、本発明により、圧縮強度、フレッシュ性状などの基礎的な性能を損なうことなく、スケーリング抵抗性に優れるモルタル・コンクリートを得ることができる。このようなモルタル・コンクリートは、例えば、寒冷地等、最低温度が0℃未満であり最高温度が0℃を超えるような凍結融解が繰り返し生じる環境、凍結防止剤(NaClやCaCl等の塩化物)が散布される環境、又は臨海部など海水の作用を受ける環境で用いられると特に有用である。このような環境下にある、道路、橋梁、港湾、護岸等の構造物に適用すると、高い耐久性を発揮する。すなわち、本発明によって得られるモルタル・コンクリートは、寒冷地用モルタル、寒冷地用コンクリート、耐塩害モルタル及び耐塩害コンクリートに好適である。また、本発明によって得られるモルタル・コンクリートは、コンクリート二次製品に好適で、例えば、埋設型枠、擁壁、水路、ボックスカルバート、床版などに適用でき、レディーミクストコンクリートを用いた現場打ち構造物にも適用できる。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
<モルタル・コンクリート用混和材料>
本実施形態に係るモルタル・コンクリート用混和材料は、シリカフューム、メタカオリン、AE剤及び場合により消泡剤を含む。
(シリカフューム)
シリカフュームは、金属シリコン、フェロシリコン、電融ジルコニア等を製造する際に発生する、排ガス中のダストを集塵して得られる副産物である。シリカフュームの主成分は、アルカリ溶液中で溶解する非晶質のSiOであり、その含有率は90〜98質量%程度である。このようなシリカフュームを用いることで、モルタル及びコンクリートにおける高い圧縮強度、高い引張強度及び高い流動性を確保できる。
シリカフュームのブレーン比表面積を特に限定するものではないが、マイクロフィラー効果及び反応性向上と、流動性確保の観点から、好ましくは10000〜30000cm/gであり、より好ましくは11000〜28000cm/gであり、更に好ましくは12000〜26000cm/gであり、特に好ましくは13000〜24000cm/gである。同様の観点から、シリカフュームのBET比表面積は、好ましくは50000〜250000cm/gであり、より好ましくは100000〜240000cm/gであり、更に好ましくは120000〜230000cm/gであり、特に好ましくは140000〜220000cm/gである。
(メタカオリン)
メタカオリンは、カオリン鉱物をか焼することによって得られる非晶質性の粉末である。メタカオリンの主成分は、SiO及びAlである。メタカオリンにおけるSiOの含有率を特に限定するものではないが、好ましくは40〜60質量%であり、より好ましくは49〜54質量%である。メタカオリンにおけるAlの含有率は好ましくは40〜50質量%であり、より好ましくは42〜47質量%である。メタカオリンはSiO及びAl以外の成分として、微量のFe、TiOなどの微量成分を含有する。このようなメタカオリンを用いることで、モルタル及びコンクリートにおける高い圧縮強度、高い引張強度及び高い流動性を確保できる。
メタカオリンのブレーン比表面積を特に限定するものではないが、マイクロフィラー効果及び反応性向上と、流動性確保の観点から、好ましくは15000〜40000cm/gであり、より好ましくは19000〜38000cm/gであり、更に好ましくは23000〜35000cm/gであり、特に好ましくは25000〜33000cm/gである。同様の観点から、メタカオリンのBET比表面積は、好ましくは50000〜250000cm/gであり、より好ましくは80000〜200000cm/gであり、更に好ましくは100000〜180000cm/gであり、特に好ましくは120000〜170000cm/gである。
(ムライト)
ムライト(Mullite)は、カオリン鉱物を高温焼成することで生成される結晶質鉱物である。ポゾラン反応性材料は、一般に結晶性が低いほど反応性が高く、硬化物の緻密化に貢献すると考えられる。優れた物質移動抵抗性を得るためにはメタカオリン原料の焼成工程で生成する結晶性のムライト量が少ないことが効果的である。ただし、工業的にムライト量が0である必要はなく、少量含まれていてもよい。メタカオリン100質量部中のムライトの量は、5質量部以下であり、好ましくは0〜4.0質量部であり、より好ましくは0.1〜3.0質量部であり、更に好ましくは0.2〜2.0質量部である。
(カオリナイト)
カオリナイト(Kaolinite)は、カオリン鉱物の1つであり、粘土鉱物の中では膨潤性の低い鉱物として知られている。カオリナイトの多くはメタカオリン原料の焼成工程でメタカオリンへと転移するが、コンクリート中に微量に含まれると、その膨潤性による硬化物の緻密化により、またそのイオン交換能により、物質移動抵抗性の向上が期待できる。カオリナイトの量が多過ぎると、反応性が低下するほか、コンクリートの流動性に悪影響を及ぼすと考えられる。メタカオリン100質量部中のカオリナイトの量は、0.01質量部以上であり、好ましくは0.02〜0.5質量部であり、より好ましくは0.03〜0.3質量部であり、更に好ましくは0.04〜0.1質量部である。
(その他の鉱物)
メタカオリン中に含まれていてもよいその他の鉱物としては、ルチル(Rutile)、クオーツ(Quartz)、γ−アルミナ(Alumina gamma)、マスコバイト(Muscovite)、アナターゼ(Anatase)等が挙げられる。物質移動抵抗性の観点から、メタカオリン100質量部中のそれぞれの鉱物の量は、以下のとおりとすることができる。
ルチル:好ましくは0.05〜0.5質量部であり、より好ましくは0.1〜0.4質量部であり、更に好ましくは0.15〜0.3質量部である。
クオーツ:好ましくは0.3〜2.0質量部であり、より好ましくは0.3〜1.5質量部であり、更に好ましくは0.4〜1.3質量部である。
γ−アルミナ:好ましくは0〜5.0質量部であり、より好ましくは0〜3.0質量部であり、更に好ましくは0〜2.0質量部である。
マスコバイト:好ましくは0.3〜5.0質量部であり、より好ましくは0.5〜4.0質量部であり、更に好ましくは0.5〜3.5質量部である。
アナターゼ:好ましくは0.3〜2.0質量部であり、より好ましくは0.5〜1.8質量部であり、更に好ましくは0.6〜1.5質量部である。
(非晶質)
非晶質とは、結晶のように原子や分子が規則正しい構造をもたず、不規則な配列をしている固体であり、アモルファスとも呼ばれる。一般に結晶性の高い物質は安定しており、化学反応性が低い。非晶質量が多ければ反応性が高く、硬化物の緻密化に貢献するため、優れた物質移動抵抗性を得るためにはメタカオリン中の非晶質量が多いことが効果的である。メタカオリン100質量部中の非晶質の量は、80質量部以上であり、好ましくは85〜99質量部であり、より好ましくは90〜98質量部であり、更に好ましくは94〜97質量部である。
(AE剤)
AE剤としては、アニオン(陰イオン)系界面活性剤、ノニオン(非イオン)系界面活性剤、樹脂酸塩系界面活性剤、等が挙げられるが、スケーリング抵抗性の観点から、アルキルエーテル系陰イオン界面活性剤を含む(特に主成分として含む)AE剤であることが好ましい。本実施形態に係るモルタル・コンクリート用混和材料において、AE剤の含有量は、シリカフューム及びメタカオリンの合計量100質量部に対して0.005〜0.1質量部であり、好ましくは0.008〜0.08質量部であり、より好ましくは0.01〜0.06質量部であり、更に好ましくは0.01〜0.03質量部である。AE剤の含有量が0.005質量部未満であると、スケーリング抵抗性の向上効果が得難くなる傾向にあり、含有量が0.1質量部を超えると、圧縮強度が低下する傾向にある。
(消泡剤)
本実施形態に係るモルタル・コンクリート用混和材料は、消泡剤を含まないことが好ましい。すなわち、消泡剤を含むものを除いてもよい。ただし、消泡剤を所定量含んでもよい。モルタル・コンクリート用混和材料に含まれる消泡剤としては、ポリエーテル系、鉱物油系、シリコン系等の消泡剤が挙げられる。スケーリング抵抗性の観点から、消泡剤は、主成分としてポリアルキレングリコール誘導体を含んでもよい。モルタル・コンクリート用混和材料において、消泡剤の含有量は、シリカフューム及びメタカオリンの合計量100質量部に対して0.15質量部以下であり、好ましくは0.12質量部以下であり、より好ましくは0.10質量部以下であり、更に好ましくは0.05質量部以下である。当該含有量の下限は、0であり、0.005質量部であってよく、0.01質量部であってよく、0.02質量部であってよい。消泡剤の含有量が0.15質量部を超えると、所定の空気量を得るためのAE剤の必要量が増大する傾向にある。
本実施形態に係るモルタル・コンクリート用混和材料において、混和材料中に含まれる反応性の高いSiO量とAl量のバランスをとる観点から、シリカフューム及びメタカオリンの合計量100質量部中の、シリカフュームの含有量は30〜70質量部であるが、好ましくは35〜65質量部であり、より好ましくは40〜60質量部であり、更に好ましくは45〜55質量部であり、特に好ましくは47〜53質量部である。同様に、メタカオリンの含有量は30〜70質量部であるが、好ましくは35〜65質量部であり、より好ましくは40〜60質量部であり、更に好ましくは45〜55質量部であり、特に好ましくは47〜53質量部である。
本実施形態のモルタル・コンクリート用混和材料の一例は、シリカフューム、メタカオリン、AE剤及び消泡剤を含むモルタル・コンクリート用混和材料であって、シリカフューム及びメタカオリンの合計量100質量部中の、シリカフュームの含有量が30〜70質量部であり、メタカオリンの含有量が30〜70質量部であり、シリカフューム及びメタカオリンの合計量100質量部に対して、AE剤を0.005〜0.1質量部含み、消泡剤を0.15質量部以下含み、メタカオリン100質量部中のムライトの含有量が5質量部以下であり、カオリナイトの含有量が0.01質量部以上であり、非晶質の含有量が80質量部以上である。
<水硬性組成物>
本実施形態に係る水硬性組成物は、上記のモルタル・コンクリート用混和材料と、結合材とを含む。
(結合材)
結合材はセメントを含む。セメントとして、ポルトランドセメント、高炉セメントが挙げられる。ポルトランドセメントとしては、普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメント、超早強ポルトランドセメント、低熱ポルトランドセメント、中庸熱ポルトランドセメント及び耐硫酸塩ポルトランドセメントが挙げられる。これらのうち一種を単独で使用してもよく二種以上を組み合わせて使用してもよい。また、高炉スラグ微粉末、石灰石微粉末等を適時セメントに加えて使用しても良い。
ポルトランドセメントのブレーン比表面積は、好ましくは2500〜4800cm/g、より好ましくは2800〜4000cm/g、更に好ましくは3000〜3600cm/g、特に好ましくは3200〜3500cm/gである。ポルトランドセメントのブレーン比表面積が2500cm/g未満では、モルタル硬化物及びコンクリート硬化物の強度が低くなる傾向にあり、4800cm/gを超えると低水セメント比での流動性が低下する傾向にある。
本実施形態に係る水硬性組成物において、上記結合材100質量部に対するシリカフュームの量及びメタカオリンの量は、それぞれ1〜15質量部であり、好ましくは2〜12質量部であり、より好ましくは3〜10質量部であり、更に好ましくは4〜8質量部である。シリカフュームの含有量及びメタカオリンの含有量がそれぞれ1質量部未満であると、スケーリング抵抗性及び圧縮強度の向上効果が弱まる傾向にあり、含有量がそれぞれ15質量部を超えると、所定のフレッシュ性状の確保(流動性、空気量等)が難しくなるほか、中性化に対する抵抗性が低下する傾向にある。
本実施形態に係る水硬性組成物において、上記結合材100質量部に対するAE剤の量は、0.0005〜0.01質量部であり、好ましくは0.0008〜0.008質量部であり、より好ましくは0.001〜0.006質量部であり、更に好ましくは0.001〜0.003質量部である。AE剤の含有量が0.0005質量部未満であると、スケーリング抵抗性の向上効果が得難くなる傾向にあり、含有量が0.01質量部を超えると、圧縮強度が低下する傾向にある。
本実施形態に係る水硬性組成物において、上記結合材100質量部に対する消泡剤の量は、0.015質量部以下であり、好ましくは0.012質量部以下であり、より好ましくは0.008質量部以下であり、更に好ましくは0.005質量部以下である。当該含有量の下限は、0であり、0.0005質量部であってよく、0.001質量部であってよく、0.002質量部であってよい。消泡剤の含有量が0.015質量部を超えると、所定の空気量を得るためのAE剤の必要量が増大する傾向にある。水硬性組成物は、消泡剤は含まなくてもよい。
本実施形態の水硬性組成物の一例は、上記モルタル・コンクリート用混和材料及び結合材を含む水硬性組成物であって、結合材がセメントを含み、結合材100質量部に対して、シリカフュームを1〜15質量部含み、メタカオリンを1〜15質量部含み、AE剤を0.0005〜0.01質量部含み、消泡剤を0.015質量部以下含む。
<セメント組成物>
本実施形態に係るセメント組成物は、上記の水硬性組成物と、水と、細骨材と、減水剤とを含む。
(水)
水として、水道水、蒸留水、上澄水、スラッジ水又は脱イオン水などを使用すればよい。水と結合材の質量比(水/結合材)は好ましくは0.21〜0.70であり、より好ましくは0.23〜0.68であり、更に好ましくは0.25〜0.66であり、特に好ましくは0.27〜0.63である。この質量比が0.21未満であると、所定のフレッシュ性状(流動性、空気量等)や成形性の確保が難しくなる傾向にあり、0.70を超えると、圧縮強度や耐久性が低下する傾向にある。
本実施形態に係るセメント組成物において、水と水硬性組成物の質量比(水/水硬性組成物)は好ましくは0.30〜0.65であり、より好ましくは0.30〜0.63であり、更に好ましくは0.30〜0.60であり、特に好ましくは0.30〜0.55である。この比が0.65を超えると、圧縮強度や耐久性が低下する傾向にある。
(細骨材)
細骨材として、川砂、陸砂、山砂、海砂、砕砂、珪砂、石灰石骨材、高炉スラグ細骨材、銅スラグ細骨材、電気炉酸化スラグ細骨材等を併用することができる。細骨材は、モルタルスラリーの流動性の観点から、粒径0.15mm以下の粒群を、好ましくは70〜98質量%、より好ましくは72〜97質量%、更に好ましくは75〜96質量%含む。細骨材は、粒径0.15mm以下の粒群を上記範囲で含むとともに、粒径0.075mm以下の粒群を、好ましくは16〜80質量%、より好ましくは20〜75質量%、更に好ましくは25〜70質量%含む。なお、微粒分の調製方法は、特に限定されないが、例えば、2種類以上の粒度の異なる細骨材を混ぜ合わせることによって調製可能である。
(減水剤)
減水剤としては、リグニン系、ナフタレンスルホン酸系、アミノスルホン酸系、ポリカルボン酸系、ポリエーテル系等の減水剤、高性能減水剤、高性能AE減水剤などが挙げられるが、低水セメント比での流動性確保の観点から、カルボキシル基含有ポリエーテル系化合物を含む(特に主成分として含む)高性能減水剤であることが好ましい。本実施形態に係るセメント組成物における減水剤の配合量は、水硬性組成物の合計量100質量部に対して0.3〜2.0質量部であり、好ましくは0.3〜1.5質量部であり、より好ましくは0.3〜1.2質量部であり、更に好ましくは0.3〜1.0質量部である。
(化学混和剤)
本実施形態に係るセメント組成物は、化学混和剤として、上記AE剤、消泡剤及び減水剤に加えて他の化学混和剤を含んでよい。ただし、消泡剤は含まなくてもよい。他の化学混和剤としては、収縮低減剤、凝結促進剤、凝結遅延剤、増粘剤などが挙げられる。求められる性能に応じてこれらのうち、一種を単独で使用してもよいし、複数を組み合わせて使用してもよい。
上記の組成からなるセメント組成物は、建築材料としてそのまま好適に使用でき、またセメント組成物と粗骨材とを混合してなるコンクリートとしても好適に使用できる。以下、かかるコンクリートについて説明する。
<コンクリート>
本実施形態に係るコンクリートは、上記のセメント組成物と、粗骨材を含む。上記本実施形態に係るセメント組成物に、粗骨材を適量組み合わせることにより、コンクリートを調製することできる。組み合わせる粗骨材の量は、目標圧縮強度、じん性、及び目標スランプに応じて適宜変えればよい。
(粗骨材)
粗骨材としては、例えば、砂利、砕石、石灰石骨材、高炉スラグ粗骨材、電気炉酸化スラグ粗骨材等を使用することができる。また、上記粗骨材は、5mmの篩いに85質量%以上残留する粒径を有することがより好ましい。
所望の効果を得る観点から、コンクリートを構成する各成分の単位量(コンクリート1m中に含まれる成分量)は以下の範囲とすることが好ましい。
・結合材(好適にはポルトランドセメント):200〜700kg/m
・水:130〜200kg/m
・シリカフューム:5〜40kg/m
・メタカオリン:5〜40kg/m
・AE剤:0.001〜0.04kg/m
・消泡剤:0〜0.06kg/m
・減水剤:0.5〜8kg/m
・細骨材:500〜1500kg/m
・粗骨材:500〜1500kg/m
結合材の単位量は上記のとおり好ましくは200〜700kg/mであり、より好ましくは200〜650kg/mであり、更に好ましくは250〜625kg/mであり、特に好ましくは300〜600kg/mである。
水の単位量は上記のとおり好ましくは130〜200kg/mであり、より好ましくは140〜190kg/mであり、更に好ましくは145〜185kg/mであり、特に好ましくは150〜180kg/mである。
シリカフュームの単位量は上記のとおり好ましくは5〜40kg/mであり、より好ましくは8〜35kg/mであり、更に好ましくは10〜30kg/mであり、特に好ましくは15〜25kg/mである。シリカフュームの単位量が5kg/m未満であると、スケーリング抵抗性及び圧縮強度の向上効果が得難くなる傾向にあり、40kg/mを超えると、所定のフレッシュ性状の確保(流動性、空気量等)が難しくなるほか、中性化に対する抵抗性が低下する傾向にある。
メタカオリンの単位量は上記のとおり好ましくは5〜40kg/mであり、より好ましくは8〜35kg/mであり、更に好ましくは10〜30kg/mであり、特に好ましくは15〜25kg/mである。メタカオリンの単位量が5kg/m未満であると、スケーリング抵抗性及び圧縮強度の向上効果が得難くなる傾向にあり、40kg/mを超えると、所定のフレッシュ性状の確保(流動性、空気量等)が難しくなるほか、中性化に対する抵抗性が低下する傾向にある。
AE剤の単位量は、上記のとおり好ましくは0.001〜0.04kg/mであり、より好ましくは0.002〜0.03kg/mであり、更に好ましくは0.003〜0.02kg/mであり、特に好ましくは0.003〜0.015kg/mである。AE剤の単位量が0.001kg/m未満であると、スケーリング抵抗性の向上効果が得難くなる傾向にあり、0.04kg/mを超えると、圧縮強度が低下する傾向にある。
消泡剤の単位量は、上記のとおり好ましくは0〜0.06kg/mであり、より好ましくは0〜0.05kg/mであり、更に好ましくは0〜0.03kg/mであり、特に好ましくは0〜0.02kg/mである。当該単位量の下限は、0.002kg/mであってよく、0.005kg/mであってよく、0.01kg/mであってよい。消泡剤の単位量が0.06kg/mを超えると、所定の空気量を得るためのAE剤の必要量が増大する傾向にある。コンクリートは、消泡剤を含まなくてもよい。
減水剤の単位量は、上記のとおり好ましくは0.5〜8kg/mであり、より好ましくは0.6〜7kg/mであり、更に好ましくは0.7〜6kg/mであり、特に好ましくは0.8〜5kg/mである。減水剤の単位量が0.5kg/m未満であると、所定のフレッシュ性状の確保(流動性、空気量等)が難しくなる傾向にあり、8kg/mを超えると、凝結遅延が生じる可能性がある。
細骨材の単位量は、上記のとおり好ましくは500〜1500kg/mであり、より好ましくは530〜1300kg/mであり、更に好ましくは560〜1100kg/mであり、特に好ましくは600〜1000kg/mである。
粗骨材の単位量は上記のとおり好ましくは500〜1500kg/mであり、より好ましくは600〜1400kg/mであり、更に好ましくは700〜1300kg/mであり、特に好ましくは800〜1200kg/mである。
本実施形態に係るモルタル・コンクリート用混和材料を、例えば結合材、水、細骨材及び減水剤と混合することで、スケーリング抵抗性及び圧縮強度発現性に優れるセメント組成物を容易に得ることができる。また、この混和材料を、例えば結合材、水、細骨材、粗骨材及び減水剤と混合することで、スケーリング抵抗性及び圧縮強度発現性に優れるコンクリートを容易に得ることができる。
本実施形態のコンクリートの一例は、上記セメント組成物及び粗骨材を含むコンクリートであって、コンクリート1m中に、結合材を200〜700kg、水を130〜200kg、シリカフュームを5〜40kg、メタカオリンを5〜40kg、AE剤を0.001〜0.04kg、消泡剤を0〜0.06kg、減水剤を0.5〜8kg、細骨材を500〜1500kg、及び粗骨材を500〜1500kg含む。
実施例及び比較例を挙げて本発明の内容をより具体的に説明する。なお、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
[1.使用材料]
以下の表1及び表2に示す材料を使用した。
Figure 2021147307
Figure 2021147307
[2.使用材料の分析試験]
(1)粉末X線回折分析
表2に示したメタカオリンについて、粉末X線回折分析により鉱物組成を測定した。X線回折装置は、ブルカージャパン社製D2 PHASER 2nd Genを使用した。X線の測定条件は管電圧30kV、管電流10mA、ステップ間隔0.02°、計測時間0.5sとした。測定材料に対して内部標準物質(Al)を9:1の割合で混合して、振動ミルにかけた試料について、リートベルト解析ソフトMDI JADE 6を用いて、検出物の定量を行った。結果を表3に示す。
Figure 2021147307
[3.コンクリートの配合]
前記材料を用いた、コンクリートの配合を表4に示す。シリカフュームとメタカオリンの質量比は1:1とし、目標空気量は、2.0%以下もしくは4.5〜6.0%とした。目標空気量が得られるよう、AE剤及び消泡剤の量を調整した。
Figure 2021147307
[4.コンクリートの調製及び試験方法]
(1)コンクリートの練り混ぜ
表4に示した配合のコンクリートの練り混ぜは次の手順で行った。すなわち、水平二軸強制練りミキサ内に、細骨材、粗骨材、セメント、場合によりシリカフューム及びメタカオリンを投入して30秒間空練りした後、水(高性能減水剤、場合によりAE剤及び消泡剤を含む)を加えて120秒間練り混ぜた。
(2)コンクリートのフレッシュ性状
フレッシュコンクリートの性状試験として、スランプ及び空気量を測定した。スランプ試験はJIS A 1101「コンクリートのスランプ試験方法」、空気量の測定はJIS A 1128「コンクリートの空気量の圧力による試験方法−空気室圧力方法」に準じて実施した。
(3)コンクリート供試体の養生
コンクリート供試体の養生は、材齢初期に蒸気養生を行った。20℃で4時間の前置きの後、昇温速度10℃/hrにて昇温、60℃で3時間保持し、降温速度10℃/hrにて降温させた。材齢1日以降は20℃の恒温室で気中養生した。
(4)圧縮強度試験
JIS A 1108「コンクリートの圧縮強度試験方法」に準じて行い、材齢14日での圧縮強度を測定した。
(5)スケーリング試験
10×10×40cmの型枠に打設したコンクリート供試体を、材齢14日後に乾式カッターで10×10×15cmに切断した。RILEM CDF法を参考に、供試体をステンレス容器中にて、型枠面が3%NaCl溶液に深さ5mmまで浸せきするように設置し、下面吸水状態で試験に供した。恒温恒湿槽内に容器を設置し、JIS A 1148「コンクリートの凍結融解試験方法」を参考に槽内温度を−18℃〜5℃のサイクルで変化させた。最低又は最高温度の保持時間は1時間15分、温度移行期間が30分であり、凍結融解1サイクルあたりの時間は3時間30分である。凍結融解100サイクル経過後のスケーリング量を測定した。
[5.試験結果]
コンクリートのフレッシュ性状、材齢14日での圧縮強度及びスケーリング量を以下の表5に示す。
Figure 2021147307
[6.評価]
目標空気量を2.0%以下とした場合、No.1と比較してNo.2のスケーリング量は小さく、シリカフューム及びメタカオリンを添加することでスケーリング抑制に効果があることが分かる。
また、目標空気量を4.5〜6.0%としたNo.3及び4についても、No.1と比較してスケーリング量は小さく、AE剤を添加して空気量を適切に調整することでスケーリング抑制に効果があることが分かる。
一方、シリカフューム、メタカオリン、及びAE剤を組み合わせて使用したNo.5及び6については、スケーリング量が極めて小さい結果となった。また、消泡剤を使用しなかったNo.5は、スケーリング量が最も小さい結果となった。シリカフューム及びメタカオリンの添加のみ、AE剤、又はAE剤及び消泡剤の添加のみでは、スケーリング抑制効果は不十分であり、これらを所定の量で組合せて添加した場合に極めて高水準のスケーリング抵抗性を達成可能であることが分かった。
以上より、本実施例の混和材料を使用したコンクリートは、スケーリング抵抗性に優れるコンクリートであることが確認された。
Figure 2021147307

Claims (7)

  1. シリカフューム、メタカオリン、及びAE剤を含むモルタル・コンクリート用混和材料であって、
    前記シリカフューム及び前記メタカオリンの合計量100質量部中の、前記シリカフュームの含有量が30〜70質量部であり、前記メタカオリンの含有量が30〜70質量部であり、
    前記シリカフューム及び前記メタカオリンの合計量100質量部に対して、前記AE剤を0.005〜0.1質量部含み、消泡剤の含有量が0.15質量部以下であり、
    前記メタカオリン100質量部中のムライトの含有量が5質量部以下であり、カオリナイトの含有量が0.01質量部以上であり、非晶質の含有量が80質量部以上である、モルタル・コンクリート用混和材料。
  2. 前記AE剤がアルキルエーテル系陰イオン界面活性剤を含み、
    前記消泡剤を含む場合に前記消泡剤がポリアルキレングリコール誘導体を含む、請求項1に記載のモルタル・コンクリート用混和材料。
  3. 請求項1又は2に記載のモルタル・コンクリート用混和材料及び結合材を含む水硬性組成物であって、前記結合材がセメントを含み、
    前記結合材100質量部に対して、前記シリカフュームを1〜15質量部含み、前記メタカオリンを1〜15質量部含み、前記AE剤を0.0005〜0.01質量部含み、前記消泡剤の含有量が0.015質量部以下である、水硬性組成物。
  4. 請求項3に記載の水硬性組成物、水、細骨材及び減水剤を含み、
    前記水硬性組成物100質量部に対して、前記減水剤を0.3〜2.0質量部含む、セメント組成物。
  5. 前記減水剤がカルボキシル基含有ポリエーテル系化合物を含む、請求項4に記載のセメント組成物。
  6. 請求項4又は5に記載のセメント組成物及び粗骨材を含むコンクリートであって、前記コンクリート1m中に、
    前記結合材を200〜700kg、
    前記水を130〜200kg、
    前記シリカフュームを5〜40kg、
    前記メタカオリンを5〜40kg、
    前記AE剤を0.001〜0.04kg、
    前記減水剤を0.5〜8kg、
    前記細骨材を500〜1500kg、及び
    前記粗骨材を500〜1500kg含み、
    前記消泡剤の含有量が0.06kg以下である、コンクリート。
  7. 最低温度が0℃未満且つ最高温度が0℃を超える環境下で用いられる構造物用である、請求項6に記載のコンクリート。

JP2020188814A 2020-03-13 2020-11-12 モルタル・コンクリート用混和材料、水硬性組成物、セメント組成物及びコンクリート Active JP6923061B1 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020044183 2020-03-13
JP2020044183 2020-03-13

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6923061B1 JP6923061B1 (ja) 2021-08-18
JP2021147307A true JP2021147307A (ja) 2021-09-27

Family

ID=77269617

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020188814A Active JP6923061B1 (ja) 2020-03-13 2020-11-12 モルタル・コンクリート用混和材料、水硬性組成物、セメント組成物及びコンクリート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6923061B1 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014073634A1 (ja) * 2012-11-08 2014-05-15 株式会社柏木興産 ポゾラン混和材
JP2018172267A (ja) * 2017-03-31 2018-11-08 太平洋マテリアル株式会社 塩害防止用混和材及びそれを用いたセメント組成物
JP2019011250A (ja) * 2018-10-26 2019-01-24 宇部興産株式会社 高耐久性モルタル及び高耐久性コンクリート並びに高耐久性モルタルの製造方法
CN109502596A (zh) * 2018-12-29 2019-03-22 中国矿业大学 一种速降闪煅高岭土制备偏高岭土的方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014073634A1 (ja) * 2012-11-08 2014-05-15 株式会社柏木興産 ポゾラン混和材
JP2018172267A (ja) * 2017-03-31 2018-11-08 太平洋マテリアル株式会社 塩害防止用混和材及びそれを用いたセメント組成物
JP2019011250A (ja) * 2018-10-26 2019-01-24 宇部興産株式会社 高耐久性モルタル及び高耐久性コンクリート並びに高耐久性モルタルの製造方法
CN109502596A (zh) * 2018-12-29 2019-03-22 中国矿业大学 一种速降闪煅高岭土制备偏高岭土的方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6923061B1 (ja) 2021-08-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Khan et al. Utilization of silica fume in concrete: Review of durability properties
JP6639608B2 (ja) 高耐久性モルタル及び高耐久性コンクリート並びに高耐久性モルタルの製造方法
WO2011108065A1 (ja) セメント混和材及びセメント組成物
JP6521607B2 (ja) 高耐久性モルタル及び高耐久性コンクリート
Nas et al. Mechanical, durability and microstructure properties of concrete containing natural zeolite
JP6753687B2 (ja) コンクリート製品およびコンクリート製品の製造方法
JP6911992B1 (ja) モルタル・コンクリート用混和材料、水硬性組成物、セメント組成物及びコンクリート
JP2016088778A (ja) 高耐久性コンクリート
Malhotra Mineral admixtures
JP6923061B1 (ja) モルタル・コンクリート用混和材料、水硬性組成物、セメント組成物及びコンクリート
JP5345821B2 (ja) セメント混和材及びセメント組成物
JP2015074603A (ja) 高炉スラグ細骨材を用いて耐凍害性を向上したモルタルまたはコンクリート用組成物およびそれを成形してなる成形品
JP6819740B1 (ja) コンクリート
WO2022190861A1 (ja) ジオポリマー硬化体の製造方法、ジオポリマー硬化体、ジオポリマー組成物の製造方法、及びジオポリマー組成物
JP6911991B2 (ja) モルタル・コンクリート用混和材、水硬性組成物、セメント組成物及びコンクリート
JP6806215B1 (ja) モルタル・コンクリート用混和材、水硬性組成物、セメント組成物及びコンクリート
JP5345820B2 (ja) セメント混和材及びセメント組成物
JP6801748B1 (ja) モルタル・コンクリート用混和材、水硬性組成物、セメント組成物及びコンクリート
Yunus et al. Strength and sorptivity of eco-processed pozzolan concrete under chloride and sulphate exposure
JP6825682B1 (ja) モルタル・コンクリート用混和材、水硬性組成物、セメント組成物及びコンクリート
JP6838642B1 (ja) モルタル・コンクリート用混和材、水硬性組成物、セメント組成物及びコンクリート
Frayyeh Performance of self-compacting concrete containing pozzolanic materials in aggressive environment
JP6003900B2 (ja) セメント混和材の製造方法
JP5634683B2 (ja) セメント混和材及びセメント組成物の調整方法
Ahmed et al. Effect of local additive (BM2010) on high performance concrete under sulphate attack

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210128

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20210128

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20210222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210413

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210603

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210629

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210712

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6923061

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350