JP2021147242A - ガイド部材、振れ抑制構造及び建設機械 - Google Patents

ガイド部材、振れ抑制構造及び建設機械 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、破損し難く、かつ起伏部材から安定的に自立することが可能なガイド部材を提供することを目的とする。【解決手段】本発明の一態様に係るガイド部材は、建設機械の起伏部材の背側にこの起伏部材の長手方向に沿って掛け渡される作業用ロープの振れを抑制するガイド部材であって、上記作業用ロープが内部を通過するようアーチ状に湾曲して保持される本体と、この本体の両端部に接続され、上記起伏部材に取り付けられる取付部とを有し、上記本体が、少なくとも一対のワイヤロープを含み、上記本体の両端部に、上記一対のワイヤロープが上記本体の湾曲軸方向に少なくとも2又に分かれた脚部が形成されており、上記取付部が上記脚部に接続されている。【選択図】図1

Description

本発明は、ガイド部材、振れ抑制構造及び建設機械に関する。
クレーン等の建設機械では、ブーム、ジブ等の起伏部材の背側にこの起伏部材の長手方向に沿って作業用ロープが掛け渡されている。この作業用ロープは、上記起伏部材の先端側から垂下され、フック、バケット等に接続されている。この建設機械は、上記作業用ロープを昇降させることで作業を行う。この際、上記作業用ロープは、作業用ロープ自体の昇降や上部旋回体の旋回に起因して振れる場合がある。
作業用ロープの振れが大きくなると、作業用ロープが起伏部材の外側にはみ出し、起伏部材の結合ピン等に引っかかる場合がある。このような引っかかりが生じると、作業用ロープを通常の姿勢に戻すために作業を中断する必要が生じるおそれや、起伏部材や作業用ロープが破損するおそれがある。
そのため、今日では、上記起伏部材に、作業用ロープの振れを抑制するためのガイド部材を取り付けることが行われている(特開平10−218570号公報、実開昭60−137784号公報参照)。
特開平10−218570号公報 実開昭60−137784号公報
特許文献1には、ブームの背面に沿って掛け渡されたロープを門型に囲む門型支柱からなるロープの外れ止め装置が記載されている。しかしながら、この門型支柱は、作業用ロープから大きい力が加えられると破損するおそれがある。また、この門型支柱は、破損によって高所から落下するおそれがある。
特許文献2には、作業用ロープを両側から挟み込むように、ペンダントロープと起伏部材との間に弛みを持たせた状態で一対のロープを掛け渡す構成が記載されている。しかしながら、この構成によると、一対のロープの姿勢が安定しないため、一対のロープが障害となって起伏部材の背面へのアクセスが困難になる場合がある。
上記不都合に鑑みて、本発明は、破損し難く、かつ起伏部材から安定的に自立することが可能なガイド部材、並びにこのガイド部材を備える振れ抑制構造及び建設機械を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の一態様に係るガイド部材は、建設機械の起伏部材の背側にこの起伏部材の長手方向に沿って掛け渡される作業用ロープの振れを抑制するガイド部材であって、上記作業用ロープが内部を通過するようアーチ状に湾曲して保持される本体と、この本体の両端部に接続され、上記起伏部材に取り付けられる取付部とを有し、上記本体が、少なくとも一対のワイヤロープを含み、上記本体の両端部に、上記一対のワイヤロープが上記本体の湾曲軸方向に少なくとも2又に分かれた脚部が形成されており、上記取付部が上記脚部に接続されている。
上記課題を解決するためになされた本発明の他の一態様に係る振れ抑制構造は、起伏部材と、この起伏部材に取り付けられるガイド部材とを備え、上記起伏部材の背側にこの起伏部材の長手方向に沿って掛け渡される作業用ロープの振れを抑制する建設機械における振れ抑制構造であって、上記ガイド部材が、上記作業用ロープが内部を通過するようアーチ状に湾曲して保持される本体と、この本体の両端部に接続され、上記起伏部材に取り付けられる取付部とを有し、上記本体が、少なくとも一対のワイヤロープを含み、上記本体の両端部に、上記一対のワイヤロープが上記本体の湾曲軸方向に少なくとも2又に分かれた脚部が形成されており、上記取付部が上記脚部に接続されている。
上記課題を解決するためになされた本発明の他の一態様に係る建設機械は、当該振れ抑制構造を備える。
本発明の一態様に係るガイド部材は、破損し難く、かつ起伏部材から安定的に自立することができる。本発明の他の一態様に係る振れ抑制構造及び建設機械は、ガイド部材の破損を抑制できると共に、このガイド部材を安定的に自立させることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る建設機械を示す模式的側面図である。 図2は、図1の建設機械の起伏部材を背側から見た模式的斜視図である。 図3は、図1の建設機械のガイド部材を示す模式的斜視図である。 図4は、図3のガイド部材のIV−IV線断面図である。 図5は、図3のガイド部材とは異なる実施形態に係るガイド部材の図4に対応する断面図である。 図6は、図3及び図5のガイド部材とは異なる実施形態に係るガイド部材の図4に対応する断面図である。 図7は、図3、図5及び図6のガイド部材とは異なる実施形態に係るガイド部材の図4に対応する断面図である。
[本発明の実施形態の説明]
最初に本発明の実施態様を列記して説明する。
上記課題を解決するためになされた本発明の一態様に係るガイド部材は、建設機械の起伏部材の背側にこの起伏部材の長手方向に沿って掛け渡される作業用ロープの振れを抑制するガイド部材であって、上記作業用ロープが内部を通過するようアーチ状に湾曲して保持される本体と、この本体の両端部に接続され、上記起伏部材に取り付けられる取付部とを有し、上記本体が、少なくとも一対のワイヤロープを含み、上記本体の両端部に、上記一対のワイヤロープが上記本体の湾曲軸方向に少なくとも2又に分かれた脚部が形成されており、上記取付部が上記脚部に接続されている。
当該ガイド部材は、上記本体と上記起伏部材とに囲まれる空間を作業用ロープが通過するように、上記起伏部材の背側に立設される。当該ガイド部材は、アーチ状に湾曲される本体が作業用ロープを取り囲むよう保持されており、上記本体が上記作業用ロープとの衝突によって湾曲軸と垂直な方向に適度に弾性変形する。そのため、当該ガイド部材は破損し難い。また、当該ガイド部材は、上記本体の両端部に、上記一対のワイヤロープが上記本体の湾曲軸方向に少なくとも2又に分かれた脚部が形成されているので、この脚部の上記湾曲軸方向における剛性を大きくすることができる。従って、当該ガイド部材は、上記起伏部材から安定的に自立することができる。
上記一対のワイヤロープ同士の間隔が、上記本体の端部側に向けて漸増しているとよい。このように、上記一対のワイヤロープ同士の間隔が、上記本体の端部側に向けて漸増していることによって、上記脚部の上記湾曲軸方向における剛性を容易かつ確実に高めることができる。
上記一対のワイヤロープが上記取付部にハ字状に固定されているとよい。このように、上記一対のワイヤロープが上記取付部にハ字状に固定されていることによって、上記脚部の上記湾曲軸方向における剛性をより容易かつ確実に高めることができる。
上記取付部が、上記起伏部材の幅方向両側に固定されるとよい。この構成によると、当該ガイド部材を上記起伏部材の背側に容易に自立させることができる。
上記課題を解決するためになされた本発明の他の一態様に係る振れ抑制構造は、起伏部材と、この起伏部材に取り付けられるガイド部材とを備え、上記起伏部材の背側にこの起伏部材の長手方向に沿って掛け渡される作業用ロープの振れを抑制する建設機械における振れ抑制構造であって、上記ガイド部材が、上記作業用ロープが内部を通過するようアーチ状に湾曲して保持される本体と、この本体の両端部に接続され、上記起伏部材に取り付けられる取付部とを有し、上記本体が、少なくとも一対のワイヤロープを含み、上記本体の両端部に、上記一対のワイヤロープが上記本体の湾曲軸方向に少なくとも2又に分かれた脚部が形成されており、上記取付部が上記脚部に接続されている。
当該振れ抑制構造は、当該ガイド部材の破損を抑制できると共に、当該ガイド部材を上記起伏部材から安定的に自立させることができる。
上記課題を解決するためになされた本発明の他の一態様に係る建設機械は、当該振れ抑制構造を備える。
当該建設機械は、当該ガイド部材の破損を抑制できると共に、当該ガイド部材を上記起伏部材から安定的に自立させることができる。
なお、本発明において、「起伏部材の背側」とは、起伏部材を倒伏した状態で上になる側を意味する。「本体の湾曲軸」とは、後述する本体の湾曲部を円弧に近似した場合の円弧の中心軸を意味する。一対のワイヤロープが「ハ字状に固定される」とは、一対のワイヤロープ同士が互いに離間した状態で軸方向の一方側から他方側に向けて間隔が大きくなるように固定されることを意味する。
[本発明の実施形態の詳細]
以下、適宜図面を参照しつつ、本発明の実施の形態を詳説する。
[第一実施形態]
<建設機械>
図1の建設機械1はクレーンである。当該建設機械1は、例えばバケットを用いて掘削作業を行う掘削機である。当該建設機械1は、下部走行体2と、下部走行体2上に水平回転可能に搭載される上部旋回体3と、上部旋回体3に起伏可能に取り付けられる起伏部材4とを備える。起伏部材4はブームである。起伏部材4は、4つの主桁を有する四角筒状のラチス構造を有する。具体的には、起伏部材4は、背側に配置される一対の主桁4aと腹側に配置される一対の主桁4bとが四角筒の角部を構成し、かつ隣接する主桁4a、4b同士の間に複数の補桁4cが接続された構成を有する。
当該建設機械1は、第1巻上ウインチ5と、第1巻上ウインチ5から繰り出され、起伏部材4の背側に起伏部材4の長手方向に沿って掛け渡され、起伏部材4の先端側から垂下される第1作業用ロープ6と、第1作業用ロープ6に吊り下げられるクラムシェルバケット7とを備える。また、当該建設機械1は、第2巻上ウインチ8と、第2巻上ウインチ8から繰り出され、起伏部材4の背側に起伏部材4の長手方向に沿って掛け渡される第2作業用ロープ9とを備える。第2作業用ロープ9の先端部には、例えば補フック(不図示)が吊り下げられる。さらに、当該建設機械1は、上部旋回体3の起伏部材4の取り付け位置よりも後方に取り付けられるガントリ10と、ガントリ10の先端部に設けられる下部スプレッダ11と、下部スプレッダ11との間に起伏ロープ13が掛け回される上部スプレッダ12と、上部スプレッダ12と起伏部材4の先端部とを接続するガイライン14とを備える。図2に示すように、当該建設機械1は、起伏部材4の幅方向の両側に一対のガイライン14を備える。
当該建設機械1は、起伏部材4に取り付けられるガイド部材20を備える。起伏部材4及びガイド部材20は、本発明の一態様である作業用ロープ(第1作業用ロープ6及び第2作業用ロープ9)の振れ抑制構造を構成する。また、ガイド部材20は、それ自体本発明の一態様である。
<ガイド部材>
図2〜図4を参照して、当該ガイド部材20について説明する。当該ガイド部材20は、第1作業用ロープ6及び第2作業用ロープ9の振れを抑制する。当該ガイド部材20は、第1作業用ロープ6及び第2作業用ロープ9が内部を通過するようにアーチ状に湾曲して保持される本体21と、本体21の両端部に接続され、起伏部材4に取り付けられる一対の取付部26とを有する。本体21は、少なくとも一対のワイヤロープ(第1ワイヤロープ22a及び第2ワイヤロープ22b)を含む。本体12は全体として紐状である。一対の取付部26は、起伏部材4の幅方向の両側に固定される。当該ガイド部材20は、一対の取付部26が起伏部材4の幅方向の両側に固定されることで、起伏部材4の背側に容易に自立することができる。当該ガイド部材20は、本体21と起伏部材4とによって画定される内部空間を第1作業用ロープ6及び第2作業用ロープ9が通過するように、起伏部材4の背側に立設される。より詳しくは、当該ガイド部材20は、一対の取付部26が起伏部材4の背側に位置する一対の主桁4aに取り付けられることで、一対の主桁4aから起伏部材4の中心軸と垂直な方向に立ち上がるように配置される。
(本体)
本体21は、アーチ状に湾曲された湾曲部23と、湾曲部23の両端部に設けられ、第1ワイヤロープ22a及び第2ワイヤロープ22bが本体21の湾曲軸方向(つまり、起伏部材4の中心軸方向)に2又に分かれた一対の脚部24とを有する。湾曲部23では、第1ワイヤロープ22a及び第2ワイヤロープ22bは、本体21の湾曲軸方向に並列に連結されている。つまり、本体21は、第1ワイヤロープ22a及び第2ワイヤロープ22bが上記湾曲軸方向に並列に連結された湾曲部23と、湾曲部23から連続して設けられ、第1ワイヤロープ22a及び第2ワイヤロープ22bが上記湾曲軸方向に2又に分かれた一対の脚部24とを有する。当該ガイド部材20は、第1ワイヤロープ22a及び第2ワイヤロープ22bが湾曲部23において並列に連結されていることで、上記湾曲軸方向における剛性を大きくし、湾曲軸方向における撓みを抑制しやすい。湾曲部23では、第1ワイヤロープ22a及び第2ワイヤロープ22bは、本体21の湾曲軸方向に密着していることが好ましい。湾曲部23の長手方向の中央部分は、本体21の頂部を構成している。取付部26は、第1ワイヤロープ22a及び第2ワイヤロープ22bが2又に離間した部分に接続されている。つまり、取付部26は脚部24に接続されている。
本体21は、第1ワイヤロープ22a及び第2ワイヤロープ22bを連結する連結部25を有する。具体的には、本体21は、湾曲部23の頂部及び両端部の3か所に連結部25を有する。連結部25は、例えば筒状のかしめ部材である。連結部25は、例えばアルミニウム等の金属又は合金を主成分とする。
第1ワイヤロープ22a及び第2ワイヤロープ22bの径は、等しくなくてもよいが、等しいことが好ましい。なお、「第1ワイヤロープ及び第2ワイヤロープの径が等しい」とは、第1ワイヤロープの径に対する第2ワイヤロープの径の比が0.8以上1.2以下であることをいう。
脚部24における第1ワイヤロープ22a及び第2ワイヤロープ22b同士の間隔は、本体21の端部側に向けて漸増している。これにより、脚部24は、逆V字状に構成されている。当該ガイド部材20は、第1ワイヤロープ22a及び第2ワイヤロープ22b同士の間隔が本体21の端部側に向けて漸増していることで、脚部24の湾曲軸方向における剛性を容易かつ確実に高めることができる。これにより、当該ガイド部材20は、起伏部材4の背側に容易に自立することができる。
第1ワイヤロープ22a及び第2ワイヤロープ22bは、湾曲部23の延長線を基準として起伏部材4の長手方向両側に対称に広がっていることが好ましい。
第1ワイヤロープ22a及び第2ワイヤロープ22bは、取付部26にハ字状に固定されていることが好ましい。すなわち、第1ワイヤロープ22a及び第2ワイヤロープ22bは、取付部26に固定される部分で屈曲又は湾曲していないことが好ましい。この構成によると、当該ガイド部材20は、脚部24の湾曲軸方向における剛性をより容易かつ確実に高めることができる。
図4に示すように、当該ガイド部材20は、本体21の湾曲軸方向における剛性を大きくすることで、十分に高く自立させることができる。これにより、当該ガイド部材20は、起伏部材4の背面と本体21との間の空間を十分に大きくし、起伏部材4の背面へのアクセスの容易化を図ることができる。
(取付部)
図2から図4に示すように、一対の取付部26は、起伏部材4に接続される第1接続部26aと、本体21に接続される第2接続部26bと、第1接続部26a及び第2接続部2bに連結されるブラケット26cと、第2接続部26b及びブラケット26cに連結されるリブ26dとを有する。ブラケット26cは、本体21を起伏部材4の幅方向の所望の位置から立ち上げるためのスペーサとして機能する。さらに、ブラケット26cは、当該建設機械1の組立時及び分解時にガイライン14を支持する支持部として機能することが好ましい。
一対の取付部26は、本体21の両端部を、起伏部材4の背側に位置する一対の主桁4a同士の間に固定する。第1接続部26aは起伏部材4の主桁4aに接続される。第1接続部26aは、例えば主桁4aに外嵌するU字ボルトである。第2接続部26bは、例えば起伏部材4の腹背方向と平行に配置される支持板と、この支持板に第1ワイヤロープ22a及び第2ワイヤロープ22bを固定する固定部材とを有する。
ブラケット26cは板状である。ブラケット26cは、主桁4aと本体21との間隔を保持する。図2に示すように、ブラケット26cは、起伏部材4の背面と平行に配置される。ブラケット26cは、主桁4aの腹側に配置され、起伏部材4の幅方向の内側に延びる。ブラケット26cは、起伏部材4の幅方向の内側の端部で第2接続部26bと連結されている。これにより、当該建設機械1には、主桁4aと、ブラケット26cと、一対のワイヤロープ(第1ワイヤロープ22a及び第2ワイヤロープ22b)とによって凹部27が設けられる。換言すると、当該建設機械1に組み込まれた状態において、ブラケット26cの両端部(起伏部材4の幅方向の両端部)には、凹部27形成用の一対の側部が設けられる。
図2に示すように、凹部27は、ガイライン14を格納するガイライン格納部として構成される。このガイライン格納部において、ブラケット26cは、ガイライン14を下方から支持する支持部(第1支持部)を構成する。当該ガイド部材20は、ブラケット26cが第1支持部として構成されることで、同時に主桁4aと一対のワイヤロープ(第1ワイヤロープ22a及び第2ワイヤロープ22b)とがガイライン14を左右両側から支持する支持部(第2支持部)として構成される。この構成によると、建設機械1の組立時、分解時等に、ガイライン14を凹部27内に格納することで、ガイライン14の意図しない落下を抑制することができる。
建設機械1の分解時を例として、当該ガイド部材20によるガイライン14の格納手順について詳説する。建設機械1では、起伏部材4の幅方向の両側に一対のガイライン14が延びている。一対のガイライン14は、例えば起伏部材4の両側面よりも内側に配置されている。建設機械1の分解に当たり、起伏部材4を倒伏させて一対のガイライン14のテンションを緩めると、一対のガイライン14は起伏部材4の背面側に降りてくる。この際、当該ガイド部材20が存在しないと、一対のガイライン14が起伏部材4の幅方向の外側に落ちるおそれがある。さらに、起伏部材4が上述のラチス構造を有する場合には、一対のガイライン14が起伏部材4内に落ち込むおそれもある。一方、建設機械1に当該ガイド部材20が取り付けられている場合、一対のガイライン14は、当該ガイド部材20に当接する位置まで降りてくる。この際、当該ガイド部材20が自立可能に構成されていることで、一対のガイライン14は、当該ガイド部材20の本体21上を摺動しつつ本体21の両側に位置する一対の凹部27内に格納される。これにより、一対のガイライン14が起伏部材4から落ちることを抑制し、建設機械1の分解作業を容易かつ安全に行うことができる。
リブ26dは、第2接続部26bとブラケット26cとに連結されることで、取付部26の剛性を高める。リブ26dは板状である。リブ26dは、第2接続部26b(より詳しくは第2接続部26bの支持板)及びブラケット26cに対して垂直に配置される。リブ26dは、第2接続部26bとブラケット26cとの隣接面同士に連結されている。取付部26は、リブ26dを有することで、第2接続部26bとブラケット26cとを所望の角度で確実に保持することができる。
<利点>
当該ガイド部材20は、本体21と起伏部材4とに囲まれる空間を第1作業用ロープ6及び第2作業用ロープ9が通過するように、起伏部材4の背側に立設される。当該ガイド部材20は、アーチ状に湾曲される本体21が第1作業用ロープ6及び第2作業用ロープ9を取り囲むよう保持されており、本体21が第1作業用ロープ6及び第2作業用ロープ9との衝突によって湾曲軸と垂直な方向に適度に弾性変形する。そのため、当該ガイド部材20は破損し難い。また、当該ガイド部材20は、本体21の両端部に、第1ワイヤロープ22a及び第2ワイヤロープ22bが本体21の湾曲軸方向に2又に分かれた脚部24が形成されているので、この脚部24の上記湾曲軸方向における剛性を大きくすることができる。従って、当該ガイド部材20は、起伏部材4から安定的に自立することができる。
当該振れ抑制構造は、当該ガイド部材20の破損を抑制できると共に、当該ガイド部材20を起伏部材4から安定的に自立させることができる。
当該建設機械1は、当該ガイド部材20の破損を抑制できると共に、当該ガイド部材20を起伏部材4から安定的に自立させることができる。
[その他の実施形態]
上記実施形態は、本発明の構成を限定するものではない。従って、上記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本発明の範囲に属するものと解釈されるべきである。
上記実施形態では、上記本体の両端に亘って2本のワイヤロープ(第1ワイヤロープ及び第2ワイヤロープ)が延びる構成について説明した。但し、当該ガイド部材の具体的な構成は、上記実施形態に記載の構成に限定されない。
例えば図5に示すように、当該ガイド部材30は、湾曲部33が1本のワイヤロープ(第1ワイヤロープ32a)を含み、脚部34が第1ワイヤロープ32aに加え、第2ワイヤロープ32bを有する構成とすることも可能である。
また、図6に示すように、当該ガイド部材40は、本体41が3本以上のワイヤロープ(図6では、3本のワイヤロープを図示)を含む構成とすることも可能である。当該ガイド部材40は、脚部44が3本以上のワイヤロープを有する場合、少なくとも一対のワイヤロープ(例えば本体41の湾曲軸方向の両側に配置される第1ワイヤロープ42a及び第2ワイヤロープ42b)が本体41の湾曲軸方向に2又に分かれていればよい。また、当該ガイド部材40は、脚部44を構成する複数のワイヤロープに接続される取付部46が複数の片46a〜46cに分かれていてもよい。
さらに、図7に示すように、当該ガイド部材50は、湾曲部53が、1本のワイヤロープ(第1ワイヤロープ52a)を含む第1部分53aと、一対のワイヤロープ(第1ワイヤロープ52a及び第2ワイヤロープ52b)を含む第2部分53bとを有していてもよい。第2部分53bは、脚部54に連続して配置され、第1部分53aは、本体の頂部を含む位置に配置されている。この構成によると、本体の湾曲軸方向の剛性を、第1部分53a、第2部分53b、脚部54の順で高くすることができる。また、この構成によると、第1部分53aの重量を、第2部分53b及び脚部54に対して小さくすることができる。その結果、起伏部材に接続される側の剛性を維持しつつ、頂部側の重量を小さくすることで、起伏部材からより安定的に自立することが可能となる。なお、当該ガイド部材は、脚部側から頂部側に向けてワイヤロープの本数が減少するように構成される場合、脚部側に3本以上のワイヤロープが配置されるように構成されてもよい。また、この場合、本体の頂部を含む位置に2本以上のワイヤロープが配置されていてもよい。
加えて、当該ガイド部材50は、一方のワイヤロープ(例えば第1ワイヤロープ52a)を起伏部材の長手方向に対して側面視で略垂直に立ち上げるように配置してもよい。この構成によっても、第1ワイヤロープ52aと第2ワイヤロープ52bとの間隔を本体の端部側に向けて漸増させることができる。また、取付部56は、第1ワイヤロープ52a及び第2ワイヤロープ52bの端部を被覆するように第2接続部56bに取り付けられる被覆部材56eを有していてもよい。この構成によると、第1ワイヤロープ52a及び第2ワイヤロープ52bの端部と他の部材等との意図しない接触を容易かつ確実に抑制することができる。
上記実施形態では、当該建設機械がクラムシェルバケットを有するクレーンである構成について説明した。但し、当該建設機械の具体的構成は、この構成に限定されるものではない。例えば当該建設機械は、ラッフィング仕様、タワー仕様、クレーン仕様等、種々の仕様のものとすることができる。また、当該建設機械は、上記クラムシェルバケットに代えて他のバケットを有していてもよく、上記クラムシェルバケットに代えて、フック、ハンマ、マグネット等の他の任意のアタッチメントを有していてもよい。
上記起伏部材の具体的構成は、特に限定されるものではない。例えば上記起伏部材は、ブーム及びこのブームの先端側に連結されるジブを有していてもよい。この場合、当該ガイド部材は、ブームに取り付けられてもよく、ジブに取り付けられてもよく、ブーム及びジブの両方に取り付けられてもよい。また、上記起伏部材は、上述のラチス構造を有していなくてもよい。上記起伏部材がラチス構造を有しない場合、上記取付部は、例えば起伏部材の側面に取り付けられてもよく、背面に取り付けられてもよい。
上記実施形態では、当該ガイド部材の内部を第1作業用ロープ及び第2作業用ロープが通過する構成について説明した。但し、当該ガイド部材の内部を通過する作業用ロープの本数は特に限定されるものではなく、建設機械の仕様に応じて適宜設定可能である。
上記一対のワイヤロープは、上記取付部にハ字状に固定されていなくてもよい。例えば上記本体の湾曲軸方向における剛性を十分に高められる場合であれば、上記一対のワイヤロープは、上記取付部に平行に固定されてもよい。
上記一対のワイヤロープ同士を並列に連結する手段は特に限定されるものではない。また、上記一対のワイヤロープ同士が上述の連結部によって連結される場合、この連結部による連結位置及び連結部の個数は特に限定されるものではない。
上記湾曲部が複数のワイヤロープを有する場合、これらのワイヤロープは密着しない構成とすることも可能である。例えば、これらのワイヤロープは、スペーサ等によって本体の湾曲軸方向に間隔を空けて配置されてもよい。この構成によると、起伏部材の長手方向に本体の幅を持たせることができ、本体に作業用ロープをより確実に接触させることができる。
上記取付部の具体的な構成は上記実施形態に記載の構成に限定されない。例えば上記取付部は、作業用ロープの振れを抑制する観点からは、上記ブラケットを有していなくてもよい。
本発明の一態様に係るガイド部材は、建設機械の作業用ロープの振れを抑制するのに適している。
1 建設機械
2 下部走行体
3 上部旋回体
4 起伏部材
4a、4b 主桁
4c 補桁
5 第1巻上ウインチ
6 第1作業用ロープ
7 クラムシェルバケット
8 第2巻上ウインチ
9 第2作業用ロープ
10 ガントリ
11 下部スプレッダ
12 上部スプレッダ
13 起伏ロープ
14 ガイライン
20、30、40、50 ガイド部材
21、41 本体
22a、32a、42a、52a 第1ワイヤロープ
22b、32b、42b、52b 第2ワイヤロープ
23、33、53 湾曲部
24、34、44、54 脚部
25 連結部
26、46、56 取付部
26a 第1接続部
26b、56b 第2接続部
26c ブラケット
26d リブ
27 凹部
46a、46b、46c 片
53a 第1部分
53b 第2部分
56e 被覆部材

Claims (6)

  1. 建設機械の起伏部材の背側にこの起伏部材の長手方向に沿って掛け渡される作業用ロープの振れを抑制するガイド部材であって、
    上記作業用ロープが内部を通過するようアーチ状に湾曲して保持される本体と、この本体の両端部に接続され、上記起伏部材に取り付けられる取付部とを有し、
    上記本体が、少なくとも一対のワイヤロープを含み、
    上記本体の両端部に、上記一対のワイヤロープが上記本体の湾曲軸方向に少なくとも2又に分かれた脚部が形成されており、
    上記取付部が上記脚部に接続されているガイド部材。
  2. 上記一対のワイヤロープ同士の間隔が、上記本体の端部側に向けて漸増している請求項1に記載のガイド部材。
  3. 上記一対のワイヤロープが上記取付部にハ字状に固定されている請求項2に記載のガイド部材。
  4. 上記取付部が、上記起伏部材の幅方向両側に固定される請求項1、請求項2又は請求項3に記載のガイド部材。
  5. 起伏部材と、この起伏部材に取り付けられるガイド部材とを備え、
    上記起伏部材の背側にこの起伏部材の長手方向に沿って掛け渡される作業用ロープの振れを抑制する建設機械における振れ抑制構造であって、
    上記ガイド部材が、
    上記作業用ロープが内部を通過するようアーチ状に湾曲して保持される本体と、この本体の両端部に接続され、上記起伏部材に取り付けられる取付部とを有し、
    上記本体が、少なくとも一対のワイヤロープを含み、
    上記本体の両端部に、上記一対のワイヤロープが上記本体の湾曲軸方向に少なくとも2又に分かれた脚部が形成されており、
    上記取付部が上記脚部に接続されている振れ抑制構造。
  6. 請求項5に記載の振れ抑制構造を備える建設機械。
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