JP2021146809A - 洗車機 - Google Patents

洗車機 Download PDF

Info

Publication number
JP2021146809A
JP2021146809A JP2020046736A JP2020046736A JP2021146809A JP 2021146809 A JP2021146809 A JP 2021146809A JP 2020046736 A JP2020046736 A JP 2020046736A JP 2020046736 A JP2020046736 A JP 2020046736A JP 2021146809 A JP2021146809 A JP 2021146809A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
nozzle
detergent
water
car wash
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020046736A
Other languages
English (en)
Inventor
宏和 澤井
Hirokazu Sawai
宏和 澤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daifuku Co Ltd
Original Assignee
Daifuku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daifuku Co Ltd filed Critical Daifuku Co Ltd
Priority to JP2020046736A priority Critical patent/JP2021146809A/ja
Publication of JP2021146809A publication Critical patent/JP2021146809A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】短い洗車時間で洗浄性能を向上できる洗車機を提供する。【解決手段】回転ブラシ4、5、6に先行する第2洗剤ノズル16から第1洗剤よりも洗浄力の高い第2洗剤S2を噴射して回転ブラシ4、5、6により被洗浄車両70を洗浄する強洗浄工程と、強洗浄工程後に回転ブラシ4、5、6に先行する第1洗剤ノズル11から第1洗剤S1を噴射して回転ブラシ4、5、6により被洗浄車両70を洗浄する弱洗浄工程とを有し、弱洗浄工程により洗浄された被洗浄車両70に対して水ノズル12、13、15から水を噴射してすすぎ洗浄を行う。【選択図】図4

Description

本発明は、被洗浄車両を洗剤により洗浄する洗車機に関する。
給油所等に設置される従来の洗車機は特許文献1に開示されている。この洗車機は被洗浄車両に対して前後方向に往復移動する門型フレームを備えている。門型フレームには複数のブラシ及び複数の噴射管が設けられる。各ブラシは被洗浄車両に摺動して被洗浄車両を洗浄する。噴射管はそれぞれ被洗浄車両に向けてリンス水、洗剤またはコーティング剤を噴射する。
上記構成の洗車機において、洗車が開始されると門型フレームが被洗浄車両の後方に向かって移動する往路工程が行われる。噴射管から洗剤が噴射されるとともにブラシにより被洗浄車両の表面が洗浄される。ブラシに後行する噴射管は水を噴射してすすぎ洗浄が行われ、洗剤が洗い流される。また、水の噴射管に後行する噴射管からコーティング剤が噴射され、被洗浄車両の表面にコーティング剤の塗布による被膜が形成される。
特開2017−222215号公報 (第6頁〜第15頁、第2図)
洗車機は被洗浄車両に対する洗浄性能の向上を求められ、洗浄力の高い洗剤を用いて洗浄を行うことで洗浄性能を向上できることが知られている。しかしながら、洗浄力の高い洗剤で除去された汚れ成分が塗装面に再付着し、すすぎ洗浄後に汚れ成分が残留する場合がある。また、洗浄力の高い洗剤には洗浄力強化のために有機溶剤や泡増強剤等の添加剤が含まれ、すすぎ洗浄後に有機溶剤等の残渣や泡が残留する場合がある。このため、すすぎ洗浄の回数を増加させる必要があり、洗車時間が長くなる問題があった。
本発明は、短い洗車時間で洗浄性能を向上できる洗車機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、被洗浄車両に対して前後方向に相対移動する洗車機本体と、被洗浄車両の洗浄を行う回転ブラシと、被洗浄車両に第1洗剤を噴射する第1洗剤ノズルと、被洗浄車両に第1洗剤よりも洗浄力の高い第2洗剤を噴射する第2洗剤ノズルと、被洗浄車両に水を噴射する水ノズルとを備えた洗車機において、
前記第2洗剤ノズルから前記第2洗剤を噴射して前記回転ブラシにより被洗浄車両を洗浄する強洗浄工程と、前記強洗浄工程後に前記第1洗剤ノズルから前記第1洗剤を噴射して前記回転ブラシにより被洗浄車両を洗浄する弱洗浄工程とを有し、前記弱洗浄工程により洗浄された被洗浄車両に対して前記水ノズルから水を噴射してすすぎ洗浄を行うことを特徴としている。
また、本発明は上記構成の洗車機において、前記弱洗浄工程後に、前記回転ブラシに先行する前記水ノズルから水を噴射して前記回転ブラシにより前記すすぎ洗浄を行うすすぎ洗浄工程を設けたことを特徴としている。
また、本発明は上記構成の洗車機において、前記洗車機本体の入口面と前記回転ブラシとの間に前記第1洗剤ノズル及び前記水ノズルが配されるとともに、出口面と前記回転ブラシとの間に前記第2洗剤ノズル及び前記水ノズルが配され、前記強洗浄工程時に前記洗車機本体が被洗浄車両の前方に向けて移動して、前記弱洗浄工程時に前記洗車機本体が被洗浄車両の後方に向けて移動し、前記すすぎ洗浄工程時に前記洗車機本体が被洗浄車両の前方に向けて移動することを特徴としている。
また、本発明は上記構成の洗車機において、前記弱洗浄工程時に、前記回転ブラシに後行する前記水ノズルから水を噴射して前記すすぎ洗浄を行うことを特徴としている。
また、本発明は上記構成の洗車機において、前記強洗浄工程の前に、前記回転ブラシに先行する前記水ノズルから水を噴射して前記回転ブラシにより被洗浄車両を洗浄する予備洗浄工程を設けたことを特徴としている。
また、本発明は上記構成の洗車機において、被洗浄車両にコーティング剤を噴射するコートノズルを備え、前記すすぎ洗浄後に前記コーティング剤を塗布するコーティング剤塗布工程を設けたことを特徴としている。
また、本発明は上記構成の洗車機において、前記第2洗剤が主成分の界面活性剤に泡増強剤及び有機溶剤の少なくとも一方を添加されていることを特徴としている。
本発明によると、第1洗剤よりも洗浄力の高い第2洗剤により強洗浄工程を行った後に第1洗剤により弱洗浄工程を行い、弱洗浄工程で洗浄された被洗浄車両に対して水によるすすぎ洗浄を行う。これにより、強洗浄工程時の第2洗剤の残渣や再付着した汚れ成分を第1洗剤により除去するとともにすすぎ洗浄により除去することができる。従って、短い洗車時間で洗車機の洗浄性能を向上することができる。
本発明の実施形態の洗車機を示す側面図 本発明の実施形態の洗車機を示す正面図 本発明の実施形態の洗車機の第1往路工程を示す側面図 本発明の実施形態の洗車機の第1復路工程を示す側面図 本発明の実施形態の洗車機の第2往路工程を示す側面図 本発明の実施形態の洗車機の第2復路工程を示す側面図 本発明の実施形態の洗車機の第3往路工程を示す側面図 本発明の実施形態の洗車機の第3復路工程を示す側面図 本発明の実施形態の洗車機の第4往路工程を示す側面図
以下に図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1、図2は一実施形態の洗車機1を示す側面図及び正面図である。洗車機1は洗車機本体2、レール60、リモートパネル7を備えている。洗車機本体2は左右の対向する2つのスタンド部2dと、スタンド部2dの上端を連結する天井部2cとを有した門型に形成される。
レール60は地面G上に左右一対設けられ、スタンド部2dの底面に設けた車輪3がレール60上に配される。これにより、洗車機本体2はレール60上に立設し、走行モータ(不図示)の駆動によりレール60上を走行して被洗浄車両70に対して前後方向に移動する。
リモートパネル7は洗車機本体2に対する進入経路に沿って配される。リモートパネル7は複数のボタンを有し、洗車条件を設定する。また、リモートパネル7により、フロントガード有り、フェンダーポール有り、サイドミラー有り、リヤワイパ有り、ルーフキャリア有り等の装備品の設定も行うことができる。
洗車機本体2の一方のスタンド部2dの正面には操作パネル8が配される。操作パネル8はリモートパネル7と同様に洗車条件を設定できる。
洗車機本体2の両スタンド部2dの入口面2a側には形状センサ9が設けられている。形状センサ9は光電センサや超音波センサ等から成り、洗車機本体2に進入する被洗浄車両70の外面形状を検知する。
洗車機本体2には被洗浄車両70上に摺動してブラッシングする複数の回転ブラシが設けられる。回転ブラシはトップブラシ4、サイドブラシ5及びロッカーブラシ6から成っている。
トップブラシ4は天井部2cに昇降可能に設けられて水平な回転軸で回転し、被洗浄車両70の上面を洗浄する。サイドブラシ5は両スタンド部2dの出口面2b側にそれぞれ左右方向に進退可能に設けられて垂直な回転軸で回転し、被洗浄車両70の両側面及び後面を洗浄する。ロッカーブラシ6は両スタンド部2dの下部にそれぞれ左右方向に進退可能に設けられて垂直または水平な回転軸で回転し、被洗浄車両70の両側面の下部を洗浄する。
洗車機本体2の上部には気流を発生するブロア20が配される。ブロア20には被洗浄車両70に向けて空気流を送出する複数の送風ノズルが接続される。送風ノズルはトップ送風ノズル21及びサイド送風ノズル22から成っている。
トップ送風ノズル21は天井部2cに昇降可能に設けられ、被洗浄車両70の上面及び後面に沿って移動して送風により上面及び後面を乾燥させる。サイド送風ノズル22は両スタンド部2dにそれぞれ設けられ、送風により被洗浄車両70の側面を乾燥させる。
スタンド部2dには洗剤やコーティング剤等の各種液剤を貯液した複数の貯液タンク(不図示)を収納するタンク収納部30が配される。タンク収納部30の上方には市水及び各貯液タンクからの液剤を分配する分配配管部31が設けられる。分配配管部31には第1洗剤ノズル11、第2洗剤ノズル16、水ノズル12、13、15、17、下地ノズル40、上面コートノズル41、46(コートノズル)、側面コートノズル42、47(コートノズル)がそれぞれ電磁弁(不図示)を介して導出される。
第1洗剤ノズル11は天井部2cの左右方向の複数箇所に設けられるとともに、図示しないが、両スタンド部2dに設けられる。また、第1洗剤ノズル11は入口面2aとトップブラシ4との間に配され、洗剤の水溶液を噴射して被洗浄車両70を洗浄する。
第2洗剤ノズル16は天井部2cの左右方向の複数箇所に設けられるとともに、図示しないが、両スタンド部2dに設けられる。また、第2洗剤ノズル16は出口面2b側の端部に配され、洗剤の水溶液を噴射して被洗浄車両70を洗浄する。
第1洗剤ノズル11から噴射される洗剤(以下、「第1洗剤」という)は、カチオン、アニオン、両性等の界面活性剤を主成分としている。第2洗剤ノズル16から噴射される洗剤(以下、「第2洗剤」という)は、カチオン、アニオン、両性等の界面活性剤を主成分とし、泡増強剤、有機溶剤等の添加剤が添加される。
泡増強剤は増泡することで洗剤の粘度を保ち、第2洗剤の洗浄力を高くする。有機溶剤はブチルカルビトール等のグリコールエーテル系溶剤等から成り、被洗浄車両70の表面に強固に付着する水垢中の脂肪酸等を溶解して第2洗剤の洗浄力を高くする。このため、第2洗剤は第1洗剤よりも洗浄力が高くなっている。第2洗剤が泡増強剤及び有機溶剤の少なくとも一方を添加されていることにより、第1洗剤よりも洗浄力を容易に高くすることができる。
水ノズル12、13、15は天井部2cの左右方向の複数箇所に設けられるとともに、図示しないが、両スタンド部2dに設けられる。水ノズル12は第1洗剤ノズル11と入口面2aとの間に配される。水ノズル13はトップブラシ4と出口面2bとの間に配される。水ノズル15は水ノズル13と出口面2bとの間に配される。
水ノズル12、13、15は被洗浄車両70に対して市水から成る洗浄水を噴射する。水ノズル12、13、15により被洗浄車両70の水洗いによる洗浄を行うとともに、洗剤や後述するコーティング剤の水洗いによるすすぎを行う。これにより、水ノズル12、13、15は被洗浄車両70を洗浄する洗浄ノズルとして機能する。
水ノズル17は天井部2cの左右方向の複数箇所に設けられるとともに、図示しないが、両スタンド部2dに設けられる。水ノズル17は水ノズル12と第1洗剤ノズル11との間に配され、経路中に高圧ポンプ(不図示)が設けられる。水ノズル17から被洗浄車両70に対して高圧水の洗浄水を噴射し、高圧水による洗浄や洗剤のすすぎを行う。これにより、水ノズル17は被洗浄車両70を洗浄する洗浄ノズルとして機能する。
上面コートノズル41、46及び側面コートノズル42、47は被洗浄車両70の塗装面をコーティングするコーティング剤の水溶液を噴射する。上面コートノズル41、46は天井部2cに複数(本実施形態ではそれぞれ2個)設けられる。上面コートノズル41、46を左右方向に揺動可能に形成してもよい。
上面コートノズル41は前後方向において第1洗剤ノズル11と略同じ位置で左右方向において第1洗剤ノズル11の間に配される。上面コートノズル46は水ノズル13、15間に配される。これにより、洗車機本体2の入口面2a側に上面コートノズル41が配され、出口面2b側に上面コートノズル46が配される。
また、上面コートノズル41の左右方向のピッチは上面コートノズル46の左右方向のピッチと異なって配される。本実施形態では上面コートノズル41の左右方向のピッチが900mmであり、上面コートノズル46の左右方向のピッチが600mmである。
側面コートノズル42、47は両スタンド部2dに設けられる。側面コートノズル42は上面コートノズル41と前後方向の略同じ位置に配される。側面コートノズル47は前後方向の上面コートノズル41と上面コートノズル46との間に配される。側面コートノズル42、47を上下方向に揺動可能に形成してもよい。
また、上面コートノズル41、46及び側面コートノズル42、47は高圧の噴射圧(例えば、2MPa〜3MPa)でコーティング剤を噴射する。上面コートノズル41、46の噴射角θ(図8参照)は例えば、25°に設定される。側面コートノズル42の噴射角θは例えば40°に設定され、側面コートノズル47の噴射角θは例えば80°に設定される。
被洗浄車両70の車高は車種により異なるため、上面コートノズル41、46は被洗浄車両70から上方に離れて配される。また、被洗浄車両70のボンネット部分は上面コートノズル41、46から更に離れる。このため、噴射角θが小さくてもコーティング剤を分散させることができ、コーティング剤を均一に塗布して吸着力を高くできる。
一方、側面コートノズル42、47は被洗浄車両70の側面との距離が近いため、上面コートノズル41、46よりも噴射角θを大きくしてコーティング剤を分散させている。これにより、コーティング剤を均一に塗布して吸着力を高くできる。
また、側面コートノズル42、47の噴射圧を上面コートノズル41、46の噴射圧よりも高くしている。これにより、側面コートノズル42、47から噴射されるコーティング剤を被洗浄車両70に衝突させてより分散させることができる。
下地ノズル40は天井部2cの左右方向の複数箇所に設けられるとともに、図示しないが、両スタンド部2dに設けられる。天井部2cの下地ノズル40は前後方向において水ノズル17と略同じ位置で水ノズル12と上面コートノズル41との間に配され、左右方向において水ノズル17の間に配される。また、下地ノズル40はコーティング剤の下地を形成する下地剤を噴射する。詳細を後述するように、下地剤は塗装面に対する吸着性がコーティング剤よりも高く撥水性を有する。
上面コートノズル41、46及び側面コートノズル42、47から噴射されるコーティング剤は、トリメチルシロキシケイ酸と、非イオン界面活性剤と、炭素数12〜18の飽和炭化水素基を有するカチオン界面活性剤とを含む水溶液から成っている。該コーティング剤に特性を妨げない範囲で低温安定剤、乳化安定剤、防腐剤、pH調整剤等を添加してもよい。また、撥水性向上のためにコーティング剤にシリコーンオイルを添加してもよい。
トリメチルシロキシケイ酸は撥水性及び流水性の被膜を形成する。非イオン界面活性剤はトリメチルシロキシケイ酸を乳化させる。非イオン性界面活性剤として、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、多価アルコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン多価アルコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、アルキルアミンオキサイド、等を用いることができる。
カチオン界面活性剤は吸着性の低いトリメチルシロキシケイ酸を含むコーティング剤の吸着性を高くする。
トリメチルシロキシケイ酸を含むコーティング剤の被膜は水に対して滑り摩擦の小さい流水性を有している。コーティング剤の被膜が表面張力による接触角の大きい撥水性だけでなく流水性を有することにより、被洗浄車両70上に残留する水が低減される。
この時、カチオン界面活性剤が炭素数12〜18の飽和炭化水素基を有すると、ガラス面上の撥水性を抑制して塗装面上に撥水性及び流水性を有する被膜を形成することができる。これにより、塗装面上に撥水性及び流水性が得られ、ガラス面上の撥水性が抑制される。
炭素数12〜18の飽和炭化水素基を有するカチオン界面活性剤として、塩化ドデシルトリメチルアンモニウム、塩化テトラデシルトリメチルアンモニウム、塩化ヘキサデシルトリメチルアンモニウム、塩化オクタデシルトリメチルアンモニウム、塩化ジドデシルジメチルアンモニウム、塩化ジテトラデシルジメチルアンモニウム、塩化ジヘキサデシルジメチルアンモニウム、塩化ジオクタデシルジメチルアンモニウム、ドデシルアミン酢酸塩、ドデシルアミン塩酸塩、テトラデシルアミン酢酸塩、テトラデシルアミン塩酸塩、ヘキサデシルアミン酢酸塩、ヘキサデシルアミン塩酸塩、オクタデシルアミン酢酸塩、オクタデシルアミン塩酸塩、等を用いることができる。
下地ノズル40から噴射される下地剤はアミノ変性ポリシロキサンを主成分とし、非イオン界面活性剤及びカチオン界面活性剤の少なくとも一方を含む水溶液から成っている。下地剤に特性を妨げない範囲で低温安定剤、乳化安定剤、防腐剤、pH調整剤等を含有してもよい。
アミノ変性ポリシロキサンは吸着性の高い撥水性の被膜を形成する。非イオン界面活性剤及びカチオン界面活性剤はアミノ変性ポリシロキサンを乳化させる。これにより、下地剤の被膜は撥水性を有している。
非イオン界面活性剤として、コーティング剤と同様の界面活性剤を用いることができる。カチオン界面活性剤として、アミン塩型または第4級アンモニウム塩型の界面活性剤を用いることができる。
撥水性の下地剤の被膜によって塗装面上の残留水が低減される。このため、下地剤の被膜がコーティング剤に対するバインダー効果を有し、コーティング剤の吸着力を向上することができる。
上記構成の洗車機1において、ユーザが運転して被洗浄車両70をリモートパネル7の面前で停車させ、被洗浄車両70の洗車条件の設定を被洗浄車両70内から行う。洗車条件を設定した後、ユーザは所定の洗浄開始位置まで被洗浄車両70を移動させる。
リモートパネル7の操作により、水洗いコース、シャンプーコース、コーティングコースを選択することができる。水洗いコースは回転ブラシを回転して水ノズル12、13、15から市水の洗浄水を噴射し、被洗浄車両70を水洗いする。シャンプーコースは回転ブラシを回転して第1、第2洗剤ノズル11、16から洗剤を含む洗浄水を噴射し、被洗浄車両70を洗浄する。この時、水ノズル12、13から市水の洗浄水を噴射して被洗浄車両70の予備洗浄及び洗剤のすすぎが行われる。コーティングコースはシャンプーコースと同様に被洗浄車両70を洗浄した後、被洗浄車両70にコーティング剤を塗布する。
図3〜図9はコーティングコースの洗車状態を示す側面図である。コーティングコースを選択して洗車が開始されると、図3に示すように洗車機本体2が被洗浄車両70の後方(矢印E1)に所定の走行速度(例えば、5m/min)で移動して第1往路工程が行われる。第1往路工程では形状センサ9により被洗浄車両70の形状を検出しながら、各回転ブラシが回転して被洗浄車両70の前後面及び上面が洗浄される。
この時、回転ブラシに先行する水ノズル12から市水の洗浄水S0が噴射され、トップブラシ4に後行する水ノズル13から市水の洗浄水S0が噴射される。これにより、被洗浄車両70の予備洗浄が行われる。予備洗浄時に水ノズル17から高圧水を噴射してもよい。
被洗浄車両70の後面まで洗浄が終了すると、図4に示すように洗車機本体2が反転して被洗浄車両70の前方(矢印E2)に移動する第1復路工程が行われる。第1復路工程では回転ブラシが回転しながら第2洗剤ノズル16から第2洗剤の洗浄水S2が噴射される。被洗浄車両70は第2洗剤により洗浄され、被洗浄車両70に強固に付着した水垢等の汚れが除去される。これにより、第1復路工程は洗浄力の高い第2洗剤により洗浄を行う強洗浄工程を形成する。
被洗浄車両70の前面まで洗浄が終了すると、図5に示すように洗車機本体2が反転して被洗浄車両70の後方(矢印E1)に移動する第2往路工程が行われる。第2往路工程では回転ブラシが回転して被洗浄車両70の前後面及び上面が洗浄される。この時、回転ブラシに先行する第1洗剤ノズル11から第1洗剤の洗浄水S1が噴射される。また、トップブラシ4に後行する水ノズル13、15から市水の洗浄水S0が噴射される。これにより、第2往路工程は洗浄力の低い第1洗剤により洗浄を行う弱洗浄工程を形成する。
第2往路工程では第1復路工程の第2洗剤の残渣や、第1復路工程で除去して被洗浄車両70の表面に再付着した汚れ成分が第1洗剤の界面吸着作用、浸透作用、分散作用によって除去される。
被洗浄車両70の後面まで洗浄が終了すると、図6に示すように洗車機本体2が反転して被洗浄車両70の前方(矢印E2)に移動する第2復路工程が行われる。第2復路工程では回転ブラシが回転しながら水ノズル12、13、15及び水ノズル17から市水の洗浄水S0が噴射される。
第2復路工程は水洗いによる洗剤のすすぎ洗浄を行い、すすぎ洗浄工程を形成する。また、第2往路工程で除去できなかった第2洗剤の残渣や再付着した汚れ成分がすすぎ洗浄によって更に除去される。回転ブラシに後行する水ノズル17から高圧水を噴射するため、洗剤や再付着した汚れ成分を確実に除去することができる。
第2復路工程の終了により被洗浄車両70の洗浄工程が終了し、回転ブラシが停止される。次に、図7に示すように洗車機本体2が反転して被洗浄車両70の後方(矢印E1)に移動する第3往路工程が行われる。尚、第3往路工程及び第3復路工程は、コーティング剤を塗布するコーティング剤塗布工程を形成する。
第3往路工程では上面コートノズル41、46及び側面コートノズル42、47からコーティング剤S4を噴射する。また、上面コートノズル41に先行する下地ノズル40から下地剤S3を噴射し、水ノズル13、15から市水の洗浄水S0を噴射する。
下地ノズル40から噴射された下地剤S3は洗浄工程により被洗浄車両70上に残留する水膜を除去しながら被洗浄車両70の表面に塗布される。この時、洗車機本体2は比較的低速(例えば、5m/min)で移動する。このため、被洗浄車両70上の水膜を確実に除去して下地剤S3の被膜を形成することができる。
下地剤S3の被膜上には、上面コートノズル41及び側面コートノズル42、47から噴射されたコーティング剤S4の被膜が形成される。上面コートノズル41及び側面コートノズル42、47に後行する水ノズル13から噴射される市水の洗浄水S0はすすぎを行い、過剰なコーティング剤S4を除去する。これにより、コーティング剤S4を平滑化して塗布ムラを防止することができる。
また、水ノズル13に後行する上面コートノズル46によりコーティング剤S4が重ね塗りされる。水ノズル15から噴射される市水の洗浄水S0により過剰なコーティング剤S4が除去される。
尚、上面コートノズル41及び側面コートノズル42の噴射から遅延して上面コートノズル46及び側面コートノズル47の噴射を開始してもよい。上面コートノズル46及び側面コートノズル47が被洗浄車両70の前端に塗布する位置に移動してから噴射開始されることで、コーティング剤を削減することができる。
上面コートノズル46により被洗浄車両70の後端までコーティング剤S4を塗布して水ノズル15のすすぎが行われると第3往路工程が終了する。
第3往路工程が終了すると図8に示すように洗車機本体2が反転して被洗浄車両70の前方(矢印E2)に移動する第3復路工程が行われる。第3復路工程では上面コートノズル41、46及び側面コートノズル42、47からコーティング剤S4を噴射し、水ノズル12、13から市水の洗浄水S0を噴射する。
上面コートノズル46によりコーティング剤S4が重ね塗りされる。水ノズル13のすすぎにより過剰なコーティング剤S4が除去され、上面コートノズル41及び側面コートノズル42、47によりコーティング剤S4が更に重ね塗りされる。そして、水ノズル12のすすぎにより過剰なコーティング剤S4が除去される。
この時、洗車機本体2は第3往路工程よりも高速(例えば、8m/min)で移動する。第3往路工程で形成された被膜上にコーティング剤S4を塗布するため、洗車機本体2を高速で移動しても被膜の膜厚を確実に大きくすることができる。また第3復路工程が時間短縮されるため洗車時間を短縮することができる。
第3往路工程及び第3復路工程により被洗浄車両70にコーティング剤が塗布される。被洗浄車両70の表面に残留する第2洗剤の残渣や再付着した汚れ成分が第2往路工程(弱洗浄工程)によって削減されるため、コーティング剤を塗装面に均一に付着させることができる。従って、コーティング性能を向上することができる。
尚、上面コートノズル46及び側面コートノズル47の噴射から遅延して上面コートノズル41及び側面コートノズル42の噴射を開始してもよい。上面コートノズル41及び側面コートノズル42が被洗浄車両70の後端に塗布する位置に移動してから噴射開始されることで、コーティング剤を削減することができる。
上面コートノズル41により被洗浄車両70の前端までコーティング剤S4を塗布して水ノズル12のすすぎが行われると第3復路工程が終了する。
第3復路工程が終了すると図9に示すように洗車機本体2が反転して被洗浄車両70の後方(矢印E1)に移動する第4往路工程が行われる。第4往路工程はトップ送風ノズル21及びサイド送風ノズル22から空気流A1を送出し、被洗浄車両70を乾燥させる。これにより、第4往路工程は被洗浄車両70を乾燥させる乾燥工程を形成する。第4往路工程が終了すると洗車が終了し、被洗浄車両70は前方に退出する。
本実施形態によると、第1洗剤よりも洗浄力の高い第2洗剤により強洗浄工程(第1復路工程)を行った後に第1洗剤により弱洗浄工程(第2往路工程)を行う。また、弱洗浄工程で洗浄された被洗浄車両70に対して水によるすすぎ洗浄を行う。これにより、強洗浄工程時の第2洗剤の残渣や再付着した汚れ成分を第1洗剤により除去するとともにすすぎ洗浄により除去することができる。従って、短い洗車時間で洗車機1の洗浄性能を向上することができる。
また、弱洗浄工程(第2往路工程)後に洗車機本体2が反転して第2復路工程によるすすぎ洗浄工程が行われるので、被洗浄車両70のすすぎ洗浄を確実に行うことができる。
また、洗車機本体2の入口面2aと回転ブラシとの間に第1洗剤ノズル11及び水ノズル12が配され、出口面2bと回転ブラシとの間に第2洗剤ノズル16及び水ノズル15が配される。このため、洗車機本体2が被洗浄車両70の前方に向けて移動する第1復路工程及び第2復路工程により強洗浄工程及びすすぎ洗浄工程を構成し、洗車機本体2が被洗浄車両70の後方に向けて移動する第2往路工程により弱洗浄工程を構成することができる。従って、強洗浄工程、弱洗浄工程、すすぎ洗浄工程を順に備えた洗車機1を容易に実現できる。
また、回転ブラシに先行する水ノズル12から水を噴射して回転ブラシにより被洗浄車両を洗浄する予備洗浄工程(第1往路工程)を設けたので、洗車機1の洗浄力をより向上することができる。
また、すすぎ洗浄後にコーティング剤を塗布するコーティング剤塗布工程(第3往路工程及び第3復路工程)が設けられる。これにより、被洗浄車両70の表面の流水性または撥水性を得ることができる。この時、被洗浄車両70の表面に残留する第2洗剤の残渣や再付着した汚れ成分が弱洗浄工程により削減されるため、コーティング性能を向上することができる。
また、第2洗剤が主成分の界面活性剤に泡増強剤及び有機溶剤の少なくとも一方を添加されているので、第1復路工程の洗浄力を容易に向上することができる。
本実施形態において、予備洗浄工程を省いてもよい。また、すすぎ洗浄工程を省き、弱洗浄工程時に回転ブラシに後行する水ノズルから水を噴射してすすぎ洗浄を行ってもよい。例えば、第1往路工程により強洗浄工程を構成し、第1復路工程により弱洗浄工程を構成してすすぎ洗浄まで行うことで、洗車時間を短縮することができる。
本発明によると、被洗浄車両を洗剤により洗浄する洗車機に利用することができる。
1 洗車機
2 洗車機本体
2a 入口面
2b 出口面
2c 天井部
2d スタンド部
3 車輪
4 トップブラシ
5 サイドブラシ
6 ロッカーブラシ
7 リモートパネル
8 操作パネル
9 形状センサ
11 第1洗剤ノズル
12、13、15、17 水ノズル
16 第2洗剤ノズル
20 ブロア
21 トップ送風ノズル
22 サイド送風ノズル
30 タンク収納部
31 分配配管部
40 下地ノズル
41、46 上面コートノズル
42、47 側面コートノズル
60 レール
70 被洗浄車両
A1 空気流
S0、S1、S2 洗浄水
S3 下地剤
S4 コーティング剤
G 地面
θ 噴射角

Claims (7)

  1. 被洗浄車両に対して前後方向に相対移動する洗車機本体と、被洗浄車両の洗浄を行う回転ブラシと、被洗浄車両に第1洗剤を噴射する第1洗剤ノズルと、被洗浄車両に第1洗剤よりも洗浄力の高い第2洗剤を噴射する第2洗剤ノズルと、被洗浄車両に水を噴射する水ノズルとを備えた洗車機において、
    前記第2洗剤ノズルから前記第2洗剤を噴射して前記回転ブラシにより被洗浄車両を洗浄する強洗浄工程と、前記強洗浄工程後に前記第1洗剤ノズルから前記第1洗剤を噴射して前記回転ブラシにより被洗浄車両を洗浄する弱洗浄工程とを有し、前記弱洗浄工程により洗浄された被洗浄車両に対して前記水ノズルから水を噴射してすすぎ洗浄を行うことを特徴とする洗車機。
  2. 前記弱洗浄工程後に前記洗車機本体が反転し、前記回転ブラシに先行する前記水ノズルから水を噴射して前記回転ブラシにより前記すすぎ洗浄を行うすすぎ洗浄工程を設けたことを特徴とする請求項1に記載の洗車機。
  3. 前記洗車機本体の入口面と前記回転ブラシとの間に前記第1洗剤ノズル及び前記水ノズルが配されるとともに、出口面と前記回転ブラシとの間に前記第2洗剤ノズル及び前記水ノズルが配され、前記強洗浄工程時に前記洗車機本体が被洗浄車両の前方に向けて移動して、前記弱洗浄工程時に前記洗車機本体が被洗浄車両の後方に向けて移動し、前記すすぎ洗浄工程時に前記洗車機本体が被洗浄車両の前方に向けて移動することを特徴とする請求項2に記載の洗車機。
  4. 前記弱洗浄工程時に、前記回転ブラシに後行する前記水ノズルから水を噴射して前記すすぎ洗浄を行うことを特徴とする請求項1に記載の洗車機。
  5. 前記強洗浄工程の前に、前記回転ブラシに先行する前記水ノズルから水を噴射して前記回転ブラシにより被洗浄車両を洗浄する予備洗浄工程を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の洗車機。
  6. 被洗浄車両にコーティング剤を噴射するコートノズルを備え、前記すすぎ洗浄後に前記コーティング剤を塗布するコーティング剤塗布工程を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の洗車機。
  7. 前記第2洗剤が主成分の界面活性剤に泡増強剤及び有機溶剤の少なくとも一方を添加されていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の洗車機。
JP2020046736A 2020-03-17 2020-03-17 洗車機 Pending JP2021146809A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020046736A JP2021146809A (ja) 2020-03-17 2020-03-17 洗車機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020046736A JP2021146809A (ja) 2020-03-17 2020-03-17 洗車機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021146809A true JP2021146809A (ja) 2021-09-27

Family

ID=77850532

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020046736A Pending JP2021146809A (ja) 2020-03-17 2020-03-17 洗車機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021146809A (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61241240A (ja) * 1985-04-18 1986-10-27 Yasui Sangyo Kk 洗車機における洗車方法
JP2019182937A (ja) * 2018-04-04 2019-10-24 株式会社ダイフク 車両用のコーティング剤及びそれを用いた洗車機
JP2019188952A (ja) * 2018-04-23 2019-10-31 株式会社ダイフク 洗車機

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61241240A (ja) * 1985-04-18 1986-10-27 Yasui Sangyo Kk 洗車機における洗車方法
JP2019182937A (ja) * 2018-04-04 2019-10-24 株式会社ダイフク 車両用のコーティング剤及びそれを用いた洗車機
JP2019188952A (ja) * 2018-04-23 2019-10-31 株式会社ダイフク 洗車機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7048393B2 (ja) 車両用のコーティング剤及びそれを用いた洗車機
JP2010125950A (ja) 洗車方法および洗車機
JP6269395B2 (ja) 洗車機
JP7095367B2 (ja) 洗車機
JP2021146809A (ja) 洗車機
JP7207352B2 (ja) 洗車機
JP7102880B2 (ja) 洗車機
JP7247576B2 (ja) 洗車機
JP2017124816A (ja) 洗車機及び洗車方法
JP7102879B2 (ja) 洗車機
JP2019188952A (ja) 洗車機
JP2009051435A (ja) 洗車方法および洗車機
JP6834896B2 (ja) 洗車機
JP2018202944A (ja) 洗車機
JP5772602B2 (ja) 洗車機
JP6582886B2 (ja) 洗車機及び洗車方法
JP4651180B2 (ja) 発泡洗浄剤
JP6493139B2 (ja) 洗車機
JP3568362B2 (ja) 洗車方法
JP4126116B2 (ja) 一液型水性洗車剤及びそれを用いた洗車方法
JP2014231031A (ja) 洗浄液散布方法及び洗浄液散布装置
JP2009051436A (ja) 洗車機
JP2015131526A (ja) 洗車機
JP2020100219A (ja) 洗車機
JP2547682B2 (ja) 洗車機による車両の水垢除去方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220215

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221220

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230613