JP2021146618A - 描画装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】オブジェクトを描画する間に、線分の線幅を変更する描画装置を提供する。【解決手段】描画装置は、ペンを保持可能な保持部と、X方向とY方向とに保持部と被加工物とを相対移動させる第1移動部と、Z方向に平行な回動軸線を中心として、保持部を回動させる回動部と、オブジェクトを構成する複数の線分の各線分について、線分の位置および線分の長さに関する描画データと、線分の線幅に対応する保持部の回動角度に関する角度データとを記憶する記憶部と、制御部とを備え、制御部は、先の線分の角度データに従って回動部の動作を制御し、先の線分の描画データに従って第1移動部の動作を制御し、先の線分に連続する次の線分の描画データと角度データとを記憶部から取得し、次の線分の角度データに従って回動部の動作を制御し、次の線分の描画データに従って第1移動部の動作を制御する。【選択図】 図6

Description

本発明は、被加工物に文字、記号、または模様(以下、オブジェクトと記す)を描画する描画装置に関する。
従来、シート状の被加工物にオブジェクトを描画する描画装置が知られている。特許文献1に開示される描画装置は、回動可能な角ペンホルダと、被描画紙の保持装置と、両者の相対位置関係をXY方向に変位させる駆動制御装置とを有する。この描画装置は、XY方向の移動ベクトルを検出してその方向に角ペンの描画角度を制御し、描画線幅があらかじめ定められる値になるように制御する。
特開昭63−145099号公報
特許文献1に開示される描画装置は、描画線幅があらかじめ定められる一定の値であることから、オブジェクトの所望の位置で線幅を変化させることができず、オブジェクトが表現力の乏しい外観になるという問題がある。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、1つのオブジェクトを描画する間に、線分の線幅を自動的に変更する描画装置を提供することを目的とする。
本発明の第一態様に係る描画装置は、ペンにより被加工物にオブジェクトを描画する描画装置であって、ペンを保持可能な保持部と、互いに直交するX方向とY方向とに保持部と被加工物とを相対移動させる第1移動部と、X方向およびY方向に直交するZ方向に平行な回動軸線を中心として、保持部を回動させる回動部と、オブジェクトを構成する複数の線分の各線分について、線分の位置および線分の長さに関する描画データと、線分の線幅に対応する保持部の回動角度に関する角度データと、を記憶する記憶部と、制御部と、を備える。制御部は、先の線分の描画データと角度データとを記憶部から取得する第1取得処理と、第1取得処理により取得された先の線分の角度データに従って、回動部の動作を制御する第1回動処理と、第1取得処理により取得された先の線分の描画データに従って、第1移動部の動作を制御する第1描画処理と、先の線分に連続する次の線分の描画データと角度データとを記憶部から取得する第2取得処理と、第2取得処理により取得された次の線分の角度データに従って、回動部の動作を制御する第2回動処理と、第2取得処理により取得された次の線分の描画データに従って、第1移動部の動作を制御する第2描画処理と、を実行する。
前記第一態様の描画装置では、線分の角度データに従って回動部が保持部を回動させるため、1つのオブジェクトを描画する間に、保持部により保持されるペンを線分単位で回動できる。すなわち、1つのオブジェクトを描画する間にペンを回動させない場合に比べて、描画されるオブジェクトの線幅が線分単位で変化し、描画されるオブジェクトの表現力が向上する。
前記第一態様では、さらに、制御部が、第1回動処理の後に第1描画処理を実行し、第2回動処理の後に第2描画処理を実行してもよい。
前記第一態様の描画装置では、第1回動処理の後に第1描画処理が実行され、第2回動処理の後に第2描画処理が実行されるため、1つのオブジェクトを描画する間に、保持部により保持されるペンを線分単位で回動できる。すなわち、描画されるオブジェクトの線幅が線分単位で変化し、描画されるオブジェクトの表現力がより向上する。
前記第一態様では、さらに、保持部に連結され、保持部をZ方向に移動させる第2移動部を備えてもよい。制御部は、第1描画処理の後、先の線分の線幅に対応する回動角度と、次の線分の線幅に対応する回動角度とが異なる場合、第2回動処理の前に、ペンと被加工物とが離隔する離隔位置に保持部を変位するように第2移動部の動作を制御する離隔処理を実行してもよい。
前記第一態様の描画装置では、ペンと被加工物とが接触する状態でペンが回動されると、ペンのインクが被加工物ににじむ、被加工物が損傷する、または被加工物上に液だまりが発生するおそれがある。しかし、ペンと被加工物とが離隔する状態で、ペンが回動されるため、被加工物へのインクのにじみ、被加工物の損傷、またはインクの液だまりの発生を防止することができる。
前記第一態様では、さらに、制御部が、保持部の回動角度が先の線分の線幅に対応する回動角度から次の線分の線幅に対応する回動角度へ変化する角度値を取得する第3取得処理を実行してもよい。先の線分の線幅に対応する回動角度と次の線分の線幅に対応する回動角度とが異なり、且つ、角度値が角度閾値より大きい場合、離隔処理を実行した後に第2回動処理を実行し、角度値が角度閾値以下の場合、離隔処理を実行せずに第2回動処理を実行してもよい。
前記第一態様の描画装置では、角度値が角度閾値以下の場合、ペンと被加工物とが接触する状態でペンが回動されても、被加工物へのインクのにじみ、被加工物の損傷、またはインクの液だまりが生じる虞が小さい。従って、ペンが回動される毎にペンと被加工物とが離隔される場合に比べて、角度値に応じて離隔処理が実行されるため、先の線分から次の線分に移るまでの時間を短縮することができる。
前記第一態様では、さらに、線分の角度データが、線分上の離れた2つの特定位置における保持部の回動角度である第1回動角度と第2回動角度とをそれぞれ含んでもよい。第1および第2描画処理の各処理は、保持部を回動させるように回動部の動作を制御しながら、第1移動部の動作を制御する回動描画処理と、保持部を回動させず、第1移動部の動作を制御する固定描画処理と、を含んでもよい。制御部は、第1回動角度と第2回動角度とが異なる場合、回動描画処理を実行し、第1回動角度と第2回動角度とが同じ場合、固定描画処理を実行してもよい。
前記第一態様の描画装置では、固定描画処理のみで、オブジェクトが描画される場合に比べて、回動描画処理でオブジェクトが描画される場合の方が、外形線が円滑に変化する線分を描画することができ、描画されるオブジェクトの表現力が向上する。
前記第一態様では、さらに、線分の描画データが、線分上の離れた2つの特定位置として、線分における始点の位置と終点の位置とをそれぞれ含み、第1回動角度は、始点における保持部の回動角度であり、第2回動角度は、終点における保持部の回動角度であってもよい。制御部は、線分を複数に分割する分割点の位置を算出する第1算出処理と、第1回動角度と第2回動角度との間の角度を複数に分割する分割角度を算出する第2算出処理と、を実行してもよい。回動描画処理は、始点の位置と、終点の位置と、第1回動角度と、第2回動角度と、分割点の位置と、分割角度とに従って、保持部を回動させるように回動部の動作を制御しながら、第1移動部の動作を制御する第1回動描画処理と、始点の位置と、終点の位置と、第1回動角度と、第2回動角度と、分割点の位置とに従って、保持部を回動させるように回動部の動作を制御しながら、第1移動部の動作を制御する第2回動描画処理と、を含んでもよい。制御部は、線分の長さがユーザの視認性に関する長さ閾値よりも大きい場合、第2回動描画処理を実行せずに、第1算出処理と第2算出処理と第1回動描画処理とを実行し、線分の長さが長さ閾値以下の場合、第1回動描画処理を実行せずに、第1算出処理と第2回動描画処理とを実行してもよい。
前記第一態様の描画装置では、分割点の位置と分割角度とに従って、第1回動描画処理を実行することで、外形線が円滑に変化する線分を描画することができ、描画されるオブジェクトの表現力が向上する。
前記第一態様では、さらに、線分の長さが、ユーザの視認性に関する長さ閾値よりも大きい場合、第1算出処理は、始点の位置と終点の位置とを中点分割する第1分割点の位置、始点の位置と第1分割点の位置とを中点分割する第2分割点の位置、および第1分割点の位置と終点の位置とを中点分割する第3分割点の位置をそれぞれ算出してもよい。第2算出処理は、第1回動角度と第2回動角度との間の角度を複数に分割することにより、第2分割点の位置から第1分割点の位置までの線分部分の第1分割角度と、第1分割点の位置から第3分割点の位置までの線分部分の第2分割角度とをそれぞれ算出してもよい。第1回動描画処理は、保持部を第1回動角度に固定しながら、始点の位置から第2分割点の位置まで保持部と被加工物とを相対移動させ、第2分割点の位置で保持部の回動角度を第1回動角度から第1分割角度へ変化させ、保持部を第1分割角度に固定しながら、第2分割点の位置から第1分割点の位置まで保持部と被加工物とを相対移動させ、第1分割点の位置で保持部の回動角度を第1分割角度から第2分割角度へ変化させ、保持部を第2分割角度に固定しながら、第1分割点の位置から第3分割点の位置まで保持部と被加工物とを相対移動させ、第3分割点の位置で保持部の回動角度を第2分割角度から第2回動角度へ変化させ、保持部を第2回動角度に固定しながら、第3分割点の位置から終点の位置まで保持部と被加工物とを相対移動させてもよい。線分の長さが長さ閾値以下の場合、第1算出処理は、始点の位置と終点の位置とを中点分割する第1分割点の位置を算出してもよい。第2回動描画処理は、保持部を第1回動角度に固定しながら、始点の位置から第1分割点の位置まで保持部と被加工物とを相対移動させ、第1分割点で保持部の回動角度を第1回動角度から第2回動角度へ変化させ、保持部を第2回動角度に固定しながら、第1分割点の位置から終点の位置まで保持部と被加工物とを相対移動させてもよい。
前記第一態様の描画装置では、第1回動描画処理において、第2分割点の位置で保持部の回動角度を第1回動角度から第1分割角度へ変化させ、第1分割点の位置で保持部の回動角度を第1分割角度から第2分割角度へ変化させ、第3分割点の位置で保持部の回動角度を第2分割角度から第2回動角度へ変化させることで、外形線が円滑に変化する線分を描画することができ、描画されるオブジェクトの表現力が向上する。
前記第一態様では、さらに、角度データが、保持部を回動させる回動方向と、保持部の回動角度とを含んでもよい。第1および第2回動処理の各処理は、角度データの回動方向と回動角度とに従って、回動部の動作を制御してもよい。
前記第一態様の描画装置では、保持部の回動方向としては、回動軸線の回りに2つの異なる方向があるが、保持部の回動方向が角度データの回動方向で指定されることで、一方向にのみに保持部が回動される場合に比べて、保持部を回転させる時間を短縮することができる。
前記第一態様では、さらに、描画データが、線分単位の始点の座標と、終点の座標とを含んでもよい。角度データは、保持部の回動角度として、原点位置を基準に定められる回動角度位置であって、線分の始点における保持部の回動角度位置と、線分の終点における保持部の回動角度位置とを含んでもよい。
前記第一態様の描画装置では、オブジェクトを構成する線分単位において、始点の座標と回動角度位置と、終点の座標と回動角度位置とを定めることで、オブジェクトを描画する際の表現力が向上する。
描画装置1Aの斜視図である。 回動部36と、カートリッジ4と、ペンPとの配置関係を示す説明図である。 描画装置1Aの電気的な構成を示すブロック図である。 データテーブル740を示す図である。 描画モード処理のフローチャートである。 カートリッジ移動処理S6のフローチャートである。 描画処理S14のフローチャートである。 線分L5の中点分割を示す図である。 線分L5の4等分分割を示す図である。 線分L5の8等分分割を示す図である。 描画される線分L5を示す図である。 カリグラフィによりイタリック体で描画される文字「M」を構成する複数の線分を示す図である。 カリグラフィによりイタリック体で描画される文字「M」を示す図である。
[実施形態]
以下、図面を参照して本発明の一実施形態である描画装置1Aを説明する。
≪描画装置1Aの機械的構成≫
描画装置1Aの機械的構成について図1を参照して説明する。描画装置1Aは、ペンPを固定可能なカートリッジ4が装着される状態で使用される。描画装置1Aは、ペンPによりシート状の被加工物20にオブジェクトを描画することが可能である。被加工物20は、例えば、紙、布、プラスチックシート、または金属シートである。カリグラフィによりオブジェクトが描画される場合、使用されるペンPにおいて、ペン先Psの断面が楕円形、長方形、方形、多角形、または星形等の異方的な形状を有する。なお、本明細書において、上下方向、前後方向、および左右方向は、描画装置1Aを正面に見るユーザの目線を基準として、図1に矢印で示す方向を指す。
描画装置1Aは、本体カバー9、保持部10、プラテン3、搬送部7、ヘッド5、移動部8、および操作部50を備える。
本体カバー9は、左右方向に長い矩形箱状の筐体である。本体カバー9には、開口部91、カバー92、および操作部50が設けられる。開口部91は、本体カバー9の正面部に設けられた開口である。カバー92は、左右方向に長い板状の部材である。カバー92の下端側は、回動可能に本体カバー9に支持される。図1は、カバー92が開けられ、開口部91が開放される状態を示す。
保持部10は、矩形状のマットである。保持部10の上面には、被加工物20を保持するように、粘着剤が塗布される。
プラテン3は、本体カバー9内に設けられる。プラテン3は保持部10の下面を受け、被加工物20を保持する保持部10を載置可能である。保持部10は、開口部91が開放された状態で、プラテン3上に載置される。
搬送部7は、プラテン3上にセットされた保持部10を、描画装置1Aの前後方向(Y方向ともいう)に搬送可能に構成される。すなわち、搬送部7は、保持部10により保持される被加工物20を前後方向に搬送させる。搬送部7は、駆動ローラ12、ピンチローラ13、取付フレーム14、およびY軸モータ15を備える。本体カバー9内には、一対の側壁部111、112が、互いに向かい合うように配置される。側壁部111は、プラテン3の左側に位置する。側壁部112は、プラテン3の右側に位置する。駆動ローラ12およびピンチローラ13は、側壁部111、112の間に回動可能に支持される。駆動ローラ12およびピンチローラ13は、描画装置1Aの左右方向(X方向ともいう)に延び、上下方向に並んで配置される。ピンチローラ13の左部には図示しないローラ部が配置され、右部にはローラ部131が配置される。取付フレーム14は、側壁部112の右側面に固定される。取付フレーム14には、Y軸モータ15が固定される。Y軸モータ15の出力軸には、図示しない駆動ギヤが固定される。駆動ギヤは、駆動ローラ12の右端部の先端に固定される従動ギヤに噛合する。
ヘッド5は、キャリッジ19、上下駆動部33、および、図2に示す回動部36を備える。キャリッジ19には、装着凹部35が形成される。カートリッジ4の装着部32は、下端にペンPのペン先Psが配置される状態で保持可能なように構成される。上下駆動部33は、Z軸モータ34を備える。Z軸モータ34の回動によって装着部32およびカートリッジ4が上下方向に駆動されるように、Z軸モータ34は、装着部32に連結される。回動部36は、図2に示すように、回動モータ38を備える。カートリッジ4の装着部32が装着凹部35に装着される状態で、回動モータ38に連結するギヤ40が、装着部32のギヤ41に噛合する。すなわち、装着部32およびカートリッジ4が、上下方向に平行なカートリッジ4の中心線Mを回動軸線として、回動モータ38の回動によって回動されるように、回動モータ38は、装着部32に連結される。回動部36における回動モータ38と装着部32とを連結する基本的な構成は、特許文献1に記載されているので、その説明を省略する。
移動部8は、ヘッド5を、左右方向であるX方向に移動可能に構成される。移動部8は、上下一対のガイドレール21、22、取付フレーム24、X軸モータ25、駆動ギヤ27、従動ギヤ29、および伝達機構30を備える。ガイドレール21、22は、側壁部111、112の間に固定される。ガイドレール21、22は、ピンチローラ13に対して後方かつ上方に位置する。ガイドレール21、22は、ピンチローラ13と平行に配置され、左右方向に延びる。ヘッド5のキャリッジ19は、ガイドレール21、22に沿ってX方向へ移動可能に、ガイドレール21、22に支持される。取付フレーム24は、側壁部111の左側面に固定される。X軸モータ25は、取付フレーム24の後方に、下向きに取り付けられる。駆動ギヤ27は、X軸モータ25の出力軸に固定される。従動ギヤ29は、駆動ギヤ27に噛合する。伝達機構30は、左右一対の図示しないタイミングプーリ、およびタイミングベルトを備える。左右一対のタイミングプーリのうち、一方のタイミングプーリ28は、従動ギヤ29と一体に回動可能に、取付フレーム24に支持される。図示しない他方のタイミングプーリは、取付フレーム14に支持される。図示しないタイミングベルトは、左右一対のタイミングプーリに掛装される無端状の形状を有し、X方向に延びる。タイミングベルトは、キャリッジ19に連結される。
操作部50は、液晶ディスプレイ(LCD)51、複数の操作スイッチ52、およびタッチパネル53を備える。タッチパネル53は、LCD51の表面に配置される。
≪描画装置1Aの電気的構成≫
描画装置1Aの電気的構成について図3を参照して説明する。描画装置1Aは、制御部71、ROM72、RAM73、および入出力(I/O)インタフェイス75を備える。制御部71は、ROM72、RAM73、およびI/Oインタフェイス75と電気的に接続される。ROM72は、描画装置1Aで被加工物20に描画するための描画モード、および描画装置1Aで被加工物20を切断するための切断モードに関するプログラム等を記憶する。RAM73は、制御部71が演算処理した演算結果等を一時的に記憶する。
I/Oインタフェイス75には、フラッシュメモリ74、操作スイッチ52、タッチパネル53、LCD51、および駆動回路77〜80が接続される。フラッシュメモリ74は、各種パラメータ、および後述のデータテーブル740等を記憶する不揮発性記憶素子である。駆動回路77〜80は、Y軸モータ15、X軸モータ25、Z軸モータ34、および回動モータ38をそれぞれ駆動させる。これらのモータの駆動により、搬送部7、移動部8、上下駆動部33、および回動部36がそれぞれ動作する。
LCD51には、コマンド、イラスト、設定値、およびメッセージ等の様々な項目を含む画像が表示される。LCD51には、文字、記号、または模様の選択、各種パラメータの設定、および入力の操作等を行うことができるソフトウェアボタンが表示される。タッチパネル53は、ユーザが指およびスタイラスペンの何れかによって押圧する押圧位置を検出する。制御部71は、タッチパネル53により検知される押圧位置に対応して、どの項目が選択されるか否かを認識する。
Y軸モータ15および駆動回路77には、検出部82が接続される。検出部82は、搬送部7がY軸モータ15の駆動によって前後方向であるY方向に搬送される被加工物20および保持部10の搬送位置を検出する。搬送位置は、あらかじめ定められる原点位置が0に規定され、その原点位置からの距離である絶対値で表される。駆動回路77は、制御部71からの搬送位置指令と、検出部82からの検出信号とに従って、Y軸モータ15を駆動する。
X軸モータ25および駆動回路78には、検出部83が接続される。検出部83は、移動部8がX軸モータ25の駆動によって左右方向であるX方向に移動されるカートリッジ4およびヘッド5の移動位置を検出する。移動位置は、あらかじめ定められる原点位置が0に規定され、その原点位置からの距離である絶対値で表される。駆動回路78は、制御部71からの移動位置指令と、検出部83からの検出信号とに従って、X軸モータ25を駆動する。
Z軸モータ34および駆動回路79には、検出部84が接続される。検出部84は、キャリッジ19およびカートリッジ4がZ軸モータ34の駆動によって下降位置または上昇位置に変位することを検出する。下降位置は、カートリッジ4に保持されるペンPと被加工物20とが接触する位置である。上昇位置は、カートリッジ4に保持されるペンPと被加工物20とが離隔する位置である。駆動回路79は、制御部71からの上下位置指令と、検出部84からの検出信号とに従って、Z軸モータ34を駆動する。
回動モータ38および駆動回路80には、検出部85が接続される。検出部85は、カートリッジ4が回動モータ38の駆動によって上下方向に平行なカートリッジ4の中心線Mを回動軸線として回動する回動角度位置を検出する。回動角度位置は、あらかじめ定められる原点位置が0°に規定され、その原点位置から回動する回動角度である絶対値で表される。駆動回路80は、制御部71からの回動角度位置指令と、検出部85からの検出信号とに従って、回動モータ38を駆動する。
<データテーブル740>
フラッシュメモリ74には、複数のデータテーブルが記憶される。その複数のデータテーブルのうち、図4に示すデータテーブル740を一例として説明する。データテーブル740は、オブジェクトのID、種別データ、線分数データ、および線分データを含む。
種別データは、オブジェクト種別、書体種別、およびオブジェクトコードを表すデータである。オブジェクト種別は、描画されるオブジェクトが文字、記号、または模様であるかを示す。書体種別は、オブジェクト種別が文字である場合のみ、文字の書体を示す。オブジェクト種別が文字以外の場合、書体種別としては、書体を特定しないことを示すコードが記憶される。オブジェクトコードは、各オブジェクトを表すコードを示す。オブジェクト種別が文字である場合、オブジェクトコードとしては、ひらがな、カタカナ、数字、およびアルファベット等における各文字を表すコードがデータテーブルに記憶される。データテーブル740は、オブジェクト種別、書体種別、およびオブジェクトコードが、「文字」、「イタリック」、および「A」にそれぞれ設定される場合の記憶内容を示す。図4に示すデータテーブル740のオブジェクトコードとしては、本来、文字「A」を表すコードが記憶されるが、説明の便宜上、「A」と示す。
線分数データは、オブジェクトに含まれる線分の数を示す。データテーブル740において、線分数データは、文字「A」が4本の線分L1〜L4を含むことを示す。
線分データは、オブジェクトに含まれる線分毎に設定される。線分データは、角度データおよび描画データを含む。
角度データは、回動方向、開始角度位置、および終了角度位置を表すデータである。回動方向は、図1においてキャリッジ19およびカートリッジ4の上方から被加工物20を見た際に、カートリッジ4およびペンPを右回り(時計回り)に回動させるか、左回り(反時計回り)に回動させるかを示す。図4に示すデータテーブル740においては、説明の便宜上、右回りが「右」、左回りが「左」でそれぞれ示される。開始角度位置は、原点位置を0°として、線分の始点におけるカートリッジ4およびペンPの回動角度位置を示す。終了角度位置は、原点位置を0°として、線分の終点におけるカートリッジ4およびペンPの回動角度位置を示す。
描画データは、上下位置、開始座標、および終了座標を表すデータである。上下位置は、ペンPが上昇位置に変位されるか、ペンPが下降位置に変位されるかを示す。図4に示すデータテーブル740においては、説明の便宜上、上昇位置が「上」、下降位置が「下」でそれぞれ示される。開始座標は、線分の描画が開始される点のX座標およびY座標を示す。終了座標は、線分の描画が終了される点のX座標およびY座標を示す。座標系の原点位置は、図1において、描画が可能な領域の左前方の点である。X座標およびY座標は、座標系における絶対座標を表す。制御部71は、開始座標および終了座標により、搬送部7および移動部8を制御し、原点位置を基準として、保持部10およびヘッド5が位置決めされる。
≪描画装置1Aの動作≫
描画装置1Aが被加工物20にオブジェクトを描画する動作について図4〜図13を参照して説明する。描画装置1Aに電源が投入されると、図示しないメインプログラムがROM72から読み出されて実行される。メインプログラムが実行されると、描画装置1Aは動作モードの選択受付状態となり、LCD51には、描画モードを選択するためのソフトウェアボタンが表示される。図5に示す描画モード処理は、ユーザが描画モードを選択するソフトウェアボタンを押下することで開始する。描画モードを選択するソフトウェアボタンが押下されると、制御部71は、ROM72に記憶される描画モード処理のプログラムを読み出して実行する。なお、図5〜図7に示す各ステップ(以下、Sと記す)の処理は、制御部71により実行される。
<描画モード処理>
描画モード処理について図5を参照して説明する。描画モード処理が開始されると、制御部71は、複数のオブジェクトにそれぞれ対応する複数のソフトウェアボタンをLCD51に表示させる。ユーザはタッチパネル53の操作により、図4に示すように、オブジェクト種別として「文字」、書体種別として「イタリック」、およびオブジェクトコードに対応する文字として「A」をそれぞれ指定するソフトウェアボタンを選択する。
制御部71は、図5に示すように、LCD51に表示されるオブジェクトのソフトウェアボタンが選択されたか否かを判断する(S1)。オブジェクトのソフトウェアボタンが選択されていないと判断された場合(S1:No)、制御部71は処理をS1に戻す。
オブジェクトのソフトウェアボタンが選択されたと判断された場合(S1:Yes)、制御部71は、選択されたソフトウェアボタンに対応するオブジェクトのIDをRAM73に記憶させる(S2)。
オブジェクトのIDが記憶されると、制御部71は、フラッシュメモリ74に記憶される複数のデータテーブルのうち、記憶されたオブジェクトのIDに対応するデータテーブル740を取得し、RAM73に記憶させる(S3)。
データテーブル740が記憶されると、制御部71は、プレビュー画像として、被加工物20に対する選択されたオブジェクトの相対的な位置を、LCD51に表示させる(S4)。制御部71は、LCD51に、相対的な位置のプレビュー画像を表示させるとともに、オブジェクトの描画を開始させるためのソフトウェアボタンを表示させる。ユーザは、LCD51に表示されたプレビュー画像の描画を実行させる場合、この描画開始のソフトウェアボタンを押下する。
プレビュー画像および描画開始のソフトウェアボタンが表示されると、制御部71は、所定時間内に描画開始のソフトウェアボタンが押下されたか否かを判断する(S5)。所定時間内に描画開始のソフトウェアボタンが押下されていないと判断された場合(S5:No)、制御部71は処理をS1に戻す。
描画開始のソフトウェアボタンが押下されたと判断された場合(S5:Yes)、制御部71は、後述のカートリッジ移動処理S6を実行し、選択されたオブジェクトを被加工物20に描画させる。
カートリッジ移動処理S6が実行されると、描画モード処理が終了する。
(カートリッジ移動処理S6)
図6を参照し、カートリッジ移動処理S6の詳細について説明する。カートリッジ移動処理S6が開始されると、制御部71は、RAM73に記憶されるデータテーブル740から、最初に描画する線分L1の線分データを取得する(S11)。
線分データが取得されると、制御部71は、Z軸モータ34を駆動し、装着部32、カートリッジ4、およびペンPを上昇位置に移動させる(S12)。
上昇位置に移動されると、制御部71は、ペンPが線分L1の線分データにおける開始角度位置45°に配置されるように、回動モータ38を駆動し、カートリッジ4およびペンPを回動させる(S13)。ペンPを回動させる際、線分L2の線分データにより指定される回動方向である右回りにペンを回動させ、ペンPが開始角度位置に配置される。
ペンPが線分L1の開始角度位置に配置されると、制御部71は、後述する描画処理を実行する(S14)。
描画処理S14が実行されると、制御部71は、RAM73に記憶されるデータテーブル740に、次に描画する線分L2の線分データが存在するか否かを判断する(S15)。
次の線分L2の線分データが存在すると判断された場合(S15:Yes)、制御部71は、RAM73に記憶されるデータテーブル740から、次の線分L2の線分データを取得する(S16)。
次の線分L2の線分データが取得されると、制御部71は、先の線分L1の線分データにおける終了角度位置45°と、次の線分L2の線分データにおける開始角度位置45°とが一致するか否かを判断する(S17)。
先の線分L1の終了角度位置と、次の線分L2の開始角度位置とが一致すると判断された場合(S17:Yes)、制御部71は、次の線分L2が描画されるように、後述する描画処理を実行する(S14)。
先の線分の終了角度位置と、次の線分の開始角度位置とが一致しないと判断された場合(S17:No)、制御部71は、先の線分の終了角度位置と、次の線分の開始角度位置との角度差を算出し、RAM73に記憶させる(S18)。ここで角度差は、角度値ともいう。図4において、先の線分が線分L3の場合、先の線分L3の終了角度位置は右回りに45°であり、次の線分L4の開始角度位置は右回りに90°であるため、角度差が右回りに45°と算出される。
角度差が記憶されると、制御部71は、角度差があらかじめ定められる角度閾値より大きいか否かを判断する(S19)。角度閾値は、ペン先Psと被加工物20とが接触する状態でペンPが回動される際に、ペンPのインクが被加工物20に滲むのを抑制できる最大の角度、ペン先Psと被加工物20との間の摩擦により被加工物が損傷するのを抑制できる最大の角度、または被加工物20上に液だまりが発生するのを抑制できる最大の角度に定められる。角度閾値は、フラッシュメモリ74に記憶されている。
角度差が角度閾値より大きいと判断された場合(S19:Yes)、制御部71は、処理をS12に進め、ペンPを上昇位置に移動させる。角度差が角度閾値以下と判断された場合(S19:No)、制御部71は、処理をS13に進め、ペンPを次の線分の開始角度位置へ回動させる。
次の線分の線分データが存在しないと判断された場合(S15:No)、制御部71は、S12の処理と同様に、Z軸モータ34を駆動し、カートリッジ4およびペンPを上昇位置に移動させる(S20)。図4において、先の線分が線分L4の場合、次の線分の線分データが存在しないため、S20の処理が実行される。
ペンPが上昇位置に移動されると、制御部71は、カートリッジ移動処理S6を終了し、描画モード処理に処理を戻す。
(描画処理S14)
図7を参照し、描画処理S14の詳細について説明する。描画処理S14が開始されると、制御部71は、取得された線分データにおける上下位置が「下」であるか否かを判断する(S31)。
上下位置が「下」であると判断された場合(S31:Yes)、制御部71は、Z軸モータ34を駆動し、カートリッジ4およびペンPを下降位置に移動させる(S32)。図4に示す線分L1の場合、上下位置は「下」であるため、制御部71はS32の処理を実行する。線分L1は、データテーブル740に含まれる最初の線分であるため、制御部71は、Y軸モータ15とX軸モータ25とを駆動し、カートリッジ4およびペンPを開始座標に相対的に移動させた後、カートリッジ4およびペンPを下降位置に移動させる。カートリッジ4およびペンPの開始座標への相対的な移動においては、図1に示すように、搬送部7が、被加工物20を保持する保持部10を前後方向であるY方向に搬送させ、移動部8が、装着部32に装着されたカートリッジ4を、左右方向であるX方向に移動させる。搬送部7は、保持部10の右外側の部位を、駆動ローラ12とローラ部131との間に、保持部10の左外側の部位を駆動ローラ12と、ピンチローラ13の図示しない左側のローラ部との間に、それぞれ挟持し、Y軸モータ15を正転駆動または逆転駆動させる。Y軸モータ15の回動運動が、駆動ローラ12に伝わり、保持部10が後方または前方へ搬送される。移動部8は、X軸モータ25の正転駆動または逆転駆動である回動運動を、駆動ギヤ27、従動ギヤ29、およびタイミングプーリ28を介してタイミングベルトに伝える。これにより、装着部32は、左方または右方へ移動される。図4に示す線分L2およびL4の場合、制御部71は、カートリッジ4およびペンPを開始座標に移動させる制御を実行せずに、カートリッジ4およびペンPを下降位置に移動させる。
ペンPが下降位置に移動されると、制御部71は、描画する線分の開始角度位置と終了角度位置とが一致するか否かを判断する(S33)。例えば、図4に示す線分L1の場合、開始角度位置である45°と、終了角度位置である45°とが一致するか否かが判断される。
開始角度位置と終了角度位置とが一致すると判断された場合(S33:Yes)、制御部71は、Y軸モータ15とX軸モータ25とを駆動し、ペンPと被加工物20とを相対的に移動させる(S34)。すなわち、描画装置1Aは、被加工物20に線分を描画する。例えば、図4に示す線分L1、L2、およびL4は、S34の処理により描画される。すなわち、ペンPと被加工物20とが接触する状態で、ペンPが被加工物20に対して、開始座標から終了座標に移動され、線分L1、L2、およびL4が描画される。線分L1、L2、およびL4が描画される間、制御部71は、カートリッジ4およびペンPの回動角度位置が開始角度位置に固定されるように、回動モータ38の駆動を制御し、装着部32を開始角度位置で保持する。
上下位置が「下」でないと判断された場合(S31:No)、すなわち、上下位置が「上」である場合、制御部71は、Z軸モータ34を駆動し、カートリッジ4およびペンPを上昇位置に移動させる(S35)。図4に示す線分L3の場合、上下位置は「上」であり、「下」でないため、制御部71はS35の処理を実行する。
ペンPが上昇位置に移動されると、制御部71は、S34の処理と同様に、Y軸モータ15とX軸モータ25とを駆動し、ペンPと被加工物20とを相対的に移動させる(S36)。例えば、図4に示す線分L3は、S36によって処理される。すなわち、カートリッジ4およびペンPの回動角度位置が開始角度位置に固定され、ペンPと被加工物20とが離隔する状態で、ペンPが被加工物20に対して、開始座標から終了座標に移動される。
開始角度位置と終了角度位置とが一致しないと判断された場合(S33:No)、制御部71は、線分における開始座標と終了座標との間の分割座標を算出し、RAM73に記憶させる(S37)。図4に示すデータテーブル740では、S37〜S41の処理が実行されないため、S37〜S41の処理が実行される別の例として、図8〜図11に示す線分L5の描画について説明する。図8〜図11において、ペンPにより描画される線分L5の軌跡が、複数の方形で示される。その方形が描画される間において、ペンPが、複数の方形の左側に記載する回動角度位置R〜R10にそれぞれ固定され、線分L5が描画される。図8に示すように、始点Pと終点Pとにより特定される線分L5において、開始角度位置Rと終了角度位置Rとが異なる回動角度位置であるため、始点Pの開始座標(x、y)と終点Pの終了座標(x2、)との間の分割点Pの分割座標(x、y)が算出される。具体的には、分割点Pの分割座標(x、y)が、下記式(1)、(2)に示すように、中点分割により算出される。
=(x+x)/2・・・(1)
=(y+y)/2・・・(2)
分割座標が記憶されると、制御部71は、開始座標と分割座標とで特定される線分部分の長さLを算出し、RAM73に記憶させる(S38)。すなわち、図8に示すように、始点Pと分割点Pとの間の線分部分の長さLが、下記式(3)により算出される。
={(x―x+(y―y1/2・・・(3)
長さLが記憶されると、制御部71は、開始座標と分割座標とで特定される線分部分の長さLが長さ閾値より大きいか否かを判断する(S39)。線分部分の長さ閾値は、描画される線分L5の外形線が、図11に示すように円滑に変化すると人間が視認できる最大の長さである。長さ閾値は、フラッシュメモリ74に記憶される。
長さLが長さ閾値より大きいと判断された場合(S39:Yes)、制御部71は、線分における開始角度位置と終了角度位置との間の分割角度位置R、Rを算出し、RAM73に記憶する(S40)。すなわち、図9に示すように、開始角度位置Rと終了角度位置Rとの間を3等分分割する分割角度位置R、Rが算出される。具体的には、分割角度位置Rが、下記式(4)に示すように、開始角度位置Rと終了角度位置Rとの間を3等分分割する値を開始角度位置Rから差し引いて算出される。分割角度位置Rが、下記式(5)に示すように、開始角度位置RとRとの間を3等分分割する値を分割角度位置Rから差し引いて算出される。
=R−(R−R)/3=(2R+R)/3・・・(4)
=R−(R−R)/3=(R+2R)/3・・・(5)
分割角度位置R、Rが記憶されると、制御部71は、処理をS37に戻し、S37〜S39の処理を実行する。
線分L5における線分部分の長さLが長さ閾値よりも大きい場合、図9に示すように、制御部71は、S37において、始点Pと終点Pとを4等分に分割する3つの分割点P〜Pを算出する。すなわち、始点Pと以前算出された分割点Pとの間を中点分割する分割点Pの分割座標(x、y)が算出される。分割点Pと終点Pとの間を中点分割する分割点Pの分割座標(x、y)が算出される。S38において、始点Pと分割点Pとの間の長さLが算出される。S39において、長さLが長さ閾値より大きいか否かが判断される。
長さLが長さ閾値より大きいと判断された場合(S39:Yes)、制御部71は、再度、S40、S37〜S39の処理を実行する。すなわち、図10に示すように、S40において、線分L5における開始角度位置Rと終了角度位置Rとの間を7等分分割する分割角度位置R〜R10が算出される。S37において、始点Pと終点Pとを8等分に分割する7つの分割点P〜Pが算出される。すなわち、始点Pと以前算出された分割点Pとの間、分割点Pと以前算出された分割点Pとの間、分割点Pと以前算出された分割点Pとの間、および分割点Pと終点Pとの間を中点分割する分割点P〜Pの分割座標がそれぞれ算出される。S38において、始点Pと分割点Pとの間の長さLが算出される。S39において、長さLが長さ閾値より大きいか否かが判断される。
長さLが長さ閾値より大きいと判断された場合(S39:Yes)、制御部71は、再度、S40、S37〜S39の処理を実行する。S40、S37〜S39がN(Nは2以上の整数)回繰り返し実行される場合、S40において、開始角度位置Rと終了角度位置Rとの間が、(2−1)等分に分割されるように、分割角度位置が算出される。S37において、始点Pと終点Pとの間が2等分に分割されるように、分割座標が算出される。S38において、始点Pと始点Pに最も近い分割点との間の長さが算出される。S39において、その長さが長さ閾値より大きいか否かが判断される。
算出される長さが長さ閾値より大きくないと判断された場合(S39:No)、すなわち長さ閾値以下と判断された場合、制御部71は、分割座標上でペンPを回動させながら、Y軸モータ15とX軸モータ25とを駆動し、ペンPと被加工物20とを相対的に移動させる(S41)。図10に示す分割点P〜Pと分割角度位置R〜R10とを経由して線分L5が描画される例を説明する。S34と同様な処理により、ペンPが開始角度Rに保持される状態で、ペンPが被加工物20に対して、始点Pから分割点Pへ相対的に移動される。その後、分割点P上において、ペンPが被加工物20と接触する状態で、ペンPが開始角度位置Rから分割角度位置Rへ回動される。その後、再び、S34と同様な処理により、ペンPが被加工物20に対して、分割点Pから分割点Pへ相対的に移動され、分割点P上において、ペンPが分割角度位置Rから分割角度位置Rへ回動される。以降、同様の処理が、終点Pに到達するまで繰り返し実行され、図11に示すように、始点Pから終点Pに向かって線分の線幅が円滑に小さくなる線分を描画することができる。
S34、S36、またはS41によりペンPと被加工物20とが相対的に移動されると、制御部71は、描画処理S14を終了し、カートリッジ移動処理S6に戻る。
<カリグラフィによるオブジェクトの描画>
上記描画モード処理の説明においては、図4に示すデータテーブル740を例にイタリック体で文字「A」が描画される場合を示したが、描画装置1Aにイタリック体の文字「M」が設定されると、図12に示すように、文字「M」を構成する複数の線分についてカートリッジ移動処理S6および描画処理S14が実行される。そして、図13に示すイタリック体の文字「M」のオブジェクトが被加工物20に描画される。
≪実施形態の効果≫
S13およびS17の処理により、先の線分の終了角度位置と次の線分の開始角度位置とが異なる場合に、線分単位でペンPを回動させるため、1つのオブジェクトを描画する間にペンを回動させない場合に比べて、描画されるオブジェクトの線幅が変化し、描画されるオブジェクトの表現力が向上する。
S19およびS12の処理により、角度差が角度閾値よりも大きい場合に、ペンPと被加工物20とが離隔する状態で、ペンPが回動されるため、ペンPのインクが被加工物20ににじむことを防止することができる。また、ペンPと被加工物20との間の摩擦により被加工物20が損傷することを防止することができる。また、被加工物20上にインクの液だまりの発生を防止することができる。
S19およびS13の処理において、角度差が角度閾値以下の場合、ペンと被加工物とが接触する状態でペンが回動されても、被加工物へのインクのにじみ、被加工物の損傷、またはインクの液だまりが生じる虞が小さい。従って、ペンPと被加工物20とが接触する状態で、ペンPが回動されるため、ペンPが回動される毎にペンPと被加工物20とが離隔される場合に比べて、先の線分から次の線分に移るまでの時間を短縮することができる。
S34およびS41により、カートリッジ4およびペンPの回動角度位置を変位させるように回動部36の動作を制御しながら線分が描画される場合と、カートリッジ4およびペンPの回動角度位置が固定されたまま線分が描画される場合とがあるため、描画されるオブジェクトの表現力が向上する。
S37〜S40の処理により、線分は、線分の開始座標と分割座標との間の長さが長さ閾値以下になるように、分割座標および分割角度位置が算出され、S41の処理により、分割座標上でペンPを回動させながら線分が描画される。従って、線分の外形線が円滑に変化するように人間が視認できる線分を描画することができるため、描画されるオブジェクトの表現力が向上する。
図4に示すように、各線分を描画する際におけるペンPの回動方向が、右回りまたは左回りの何れかに指定されるため、ペンPが常に一方向に回動される場合に比べて、カートリッジ4およびペンPの回動角度位置を変位させる時間を短縮することができる。
図4に示すように、文字「A」を構成する複数の線分L1〜L4において、線分単位で、開始座標、終了座標、開始角度位置、および終了角度位置が定められるため、描画される文字の表現力が向上する。
[変形例]
本発明は、本実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない限り、種々の変更を加えることができる。
(1)本実施形態では、図1に示すように、ペンPがカートリッジ4に保持され、カートリッジ4がキャリッジ19に装着される構成であるが、キャリッジ19がペンPを回動可能なように直接保持してもよい。また、回動部36がカートリッジ4を回動させる構成であるが、回動部36がキャリッジ19とカートリッジ4とを回動させてもよい。また、ペンPがキャリッジ19に直接保持される場合、回動部36がキャリッジ19を回動させてもよい。
(2)本実施形態では、カートリッジ4およびペンPが、上下方向に平行なカートリッジ4の中心線Mを回動軸線として、回動モータ38の回動によって回動される構成であるが、特許文献1に記載されるように、カートリッジ4の中心線Mとは異なる上下方向に平行な軸線を回動軸線として、カートリッジ4およびペンPが回動されてもよい。
(3)本実施形態では、図1に示すように、搬送部7が被加工物20を前後方向であるY方向に搬送させ、移動部8がペンPを左右方向であるX方向に移動させる構成であるが、特許文献1に記載されるように、移動部8がペンPをX方向およびY方向に移動させてもよい。また、搬送部7が被加工物20をX方向およびY方向に搬送させてもよい。また、本実施形態では、X方向が左右方向、Y方向が前後方向、およびZ方向が上下方向であるが、X方向が上下方向、Y方向が左右方向、およびZ方向が前後方向のように、各方向が入れ替わってもよい。何れの場合も、ペンPと被加工物20とをX方向およびY方向に相対移動することができる。
(4)本実施形態では、図4に示すように、文字「A」が一文字のみ描画されるが、「ABCD」のように複数の文字が連続して描画されてもよい。すなわち、図5において、S1の処理の前に、複数の文字が選択されてもよいし、S6の処理で一文字が描画された後、次の文字が選択され、次の文字が描画されてもよい。
(5)本実施形態では、図4に示すように、文字「A」が描画される処理を示したが、記号または模様を描画する際に、S6の処理が実行されてもよい。記号または模様であっても、データテーブル740のように、データテーブルに線分毎の描画データおよび角度データが含まれることで、文字同様にS6の処理が実行可能である。また、図4では、書体種別がイタリック体に指定されるが、イタリック体だけでなく、ゴシック体、またはカッパープレート体等が指定されてもよい。
(6)本実施形態では、図4に示すように、各線分L1〜L4の角度データにおいて、開始座標位置および終了角度位置が設定されるが、線分上の離れた2つの特定位置において回動角度位置がそれぞれ設定されてもよい。2つの特定位置とは、始点と、始点および終点を除く線分上の位置とであってもよく、終点と、始点および終点を除く線分上の位置とであってもよく、始点および終点を除く線分上の2つの離れた位置であってもよい。何れの場合も、線分上の離れた2つの位置の回動角度を設定することで、その線分を描画する際、線分の線幅を円滑に変化させて描画するか否かを判断することができる。
(7)本実施形態では、図4に示すように、各線分L1〜L4の描画データは絶対座標によって各線分を表すデータであるが、描画データはベクトルによって各線分を表すデータであってもよい。すなわち、描画データが、ベクトルの開始位置と、ベクトルの長さと、ベクトルの方向とで表されてもよい。つまり、描画データは、線分の位置および長さに関するデータであればよい。また、角度データは、モータへの通電時間、または、モータに送るパルス波形の数等で表されてもよい。つまり、角度データは、回動角度に関するデータであればよい。
(8)本実施形態では、図4に示すように、カートリッジ4およびペンPの回動が、絶対値である回動角度位置によって指定されるが、相対的な角度で指定されてもよい。すなわち、線分L1において、開始角度は原点位置である0°との角度差である45°と指定され、終了角度は開始角度から変化させない0°と指定されてもよい。この場合、S17の処理では、次の線分の開始角度が0°であるか否かが判断されてもよい。また、S18の処理は実行されず、S19の処理において、開始角度が角度閾値より大きいか否かが判断されてもよい。この場合、角度値は、次の線分の開始角度に対応し、角度値がS16の処理で取得されてもよい。
(9)本実施形態では、図6に示すように、S12、S13、およびS19の処理により、算出される角度差と角度閾値との大小関係に基づき、ペンPが上昇位置で回動される場合と、ペンPが下降位置で回動される場合との何れかで処理される。しかし、算出される角度差と角度閾値との大小関係に関わらず、ペンPが常に上昇位置で回動されてもよい。この場合、ペンPの回動に伴う、被加工物20へのペンPのインクのにじみ、ペンPと被加工物20との間の摩擦による被加工物20の損傷、または被加工物20上におけるインクの液だまりの発生を防止することができる。また、ペンPが常に下降位置で回動されてもよい。この場合、ペンPが回動される毎にペンPが上昇位置に変位される場合に比べて、先の線分から次の線分に移るまでの時間を短縮することができる。
(10)本実施形態では、図7に示すように、S34の処理において、制御部71は、カートリッジ4およびペンPの回動角度位置が開始角度位置に固定されるように、回動モータ38の駆動を制御するが、制御部71が何も制御しなくてもよい。この場合、回動モータ38が回動しないため、カートリッジ4およびペンPが回動することを抑制できる。
(11)本実施形態では、図7に示すように、S37は、中点分割により分割座標を算出するが、3等分分割、または4等分分割等により分割座標を算出してもよい。この場合、S33とS37との間に、線分の始点と終点とで特定される線分の長さを長さ閾値で除し、何等分するか決定する処理が実行され、S39の処理が実行されなくてもよい。線分の長さを長さ閾値で除して、線分を何等分するか決定するため、図7に示すS37〜S40の処理を繰り返し実行する必要がなく、ステップを省略できるため、プログラムが煩雑になることを抑制する。
(12)本実施形態では、図7に示すように、S37およびS40が分割座標および分割角度位置をそれぞれ算出することで、外形線が円滑に変化する線分を描画することができる。しかし、分割座標および分割角度位置を算出せずに、搬送部7の搬送速度または移動部8の移動速度から、回動部36の回動速度を算出してもよい。例えば、図8に示す線分L5において、移動部8の移動速度がvである場合、下記式(6)、(7)により、描画時間tと、搬送部7の搬送速度vとが算出される。
t=(x−x)/v・・・(6)
=(y−y)/t・・・(7)
回動部36の回動速度vが、描画時間t、開始角度位置R、および終了角度位置Rに基づいて下記式(8)により算出される。
=(R−R)/t・・・(8)
描画装置1Aは、搬送部7を搬送速度vで搬送させ、移動部8を移動速度vで移動させながら、ペンPを回動速度vで回動させることで、外形線が円滑に変化する線分を描画することができ、描画されるオブジェクトの表現力が向上する。
(13)本実施形態では、図7に示すように、S38およびS39の処理において、線分の開始座標と分割座標との間の長さを算出し、その長さと長さ閾値とが比較されるが、長さは、開始座標と終了座標との間の長さであってもよく、長さ閾値が、開始座標と終了座標との間の長さに対応する値として設定されてもよい。
(14)本実施形態では、フラッシュメモリ74が複数のデータテーブルを記憶する構成であるが、描画装置1Aに着脱可能なメモリが複数のデータテーブルを記憶する構成であってもよい。着脱可能なメモリが使用される場合、描画装置1Aが備えるRAM73等の一時記憶メモリが、選択された少なくとも1つのデータテーブルを記憶する。
[本実施形態と本発明との対応関係]
本実施形態の描画装置1Aは、本発明の描画装置の一例である。本実施形態のオブジェクトは、本発明のオブジェクトの一例である。本実施形態のペンPは、本発明のペンの一例である。本実施形態の左右方向は、本発明のX方向の一例である。本実施形態の前後方向は、本発明のY方向の一例である。本実施形態の上下方向は、本発明のZ方向の一例である。本実施形態のカートリッジ4、キャリッジ19、および装着凹部35は、本発明の保持部の一例である。本実施形態の上下方向に平行なカートリッジ4の中心線は、本発明の回動軸線の一例である。本実施形態の搬送部7および移動部8は、本発明の第1移動部の一例である。本実施形態の被加工物20は、本発明の被加工物の一例である。本実施形態の上下駆動部33は、本発明の第2移動部の一例である。本実施形態の回動部36は、本発明の回動部の一例である。本実施形態の制御部71は、本発明の制御部の一例である。本実施形態のフラッシュメモリ74およびRAM73の組み合わせ、または、RAM73は、本発明の記憶部の一例である。本実施形態の線分L1〜L5は、本発明の線分の一例である。本実施形態の描画データは、本発明の描画データの一例である。本実施形態の角度データは、本発明の角度データの一例である。本実施形態の回動角度位置は、本発明における回動角度および回動角度位置のそれぞれ一例である。本実施形態の上昇位置は、本発明の離隔位置の一例である。本実施形態の始点、終点、および分割点は、本発明の始点、終点、および分割点のそれぞれ一例である。本実施形態の開始角度位置は、本発明の第1回動角度および始点における回動角度位置の一例である。本実施形態の終了角度位置は、本発明の第2回動角度および終点の回動角度位置の一例である。本実施形態の角度差は、本発明の角度値の一例である。本実施形態の角度閾値は、本発明の角度閾値の一例である。本実施形態の回動方向は、本発明の回動方向の一例である。本実施形態の開始座標は、本発明における始点の位置および始点の座標の一例である。本実施形態の終了座標は、本発明における終点の位置および終点の座標の一例である。本実施形態の分割座標は、本発明の分割点の位置の一例である。本実施形態における第1分割点の位置、第2分割点の位置、および第3分割点の位置は、本発明における分割点Pの分割座標、分割点Pの分割座標、および分割点Pの分割座標のそれぞれ一例である。本実施形態の分割角度位置は、本発明の分割角度の一例である。本実施形態の分割角度位置R、Rは、本発明における第1分割角度および第2分割角度のそれぞれ一例である。本実施形態のS11およびS16の処理は、第1取得処理の一例である。本実施形態のS16の処理は、本発明の第2取得処理の一例である。本実施形態のS12の処理は、本発明の離隔処理の一例である。本実施形態のS13の処理は、本発明の第1回動処理の一例であり、本実施形態の前回のS13の処理の実行後にS18、S19の処理を経由して実行されるS13の処理は、本発明の第2回動処理の一例である。また、本実施形態において、先の線分の終了角度位置と次の線分の開始角度位置とが同じであるとS17で判断される場合、次の線分の開始角度位置として先の線分の終了角度位置を維持して処理がS14に進む処理も、本発明の第2回転処理の一例である。本実施形態のS14の処理は、本発明の第1描画処理の一例である。本実施形態において、S16の処理を経由して実行されるS14の処理は、本発明の第2描画処理の一例である。本実施形態のS18の処理は、本発明の第3取得処理の一例である。本実施形態のS34の処理は、本発明の固定描画処理の一例である。本実施形態のS37の処理は、本発明の第1算出処理の一例である。本実施形態のS40の処理は、本発明の第2算出処理の一例である。本実施形態のS41の処理は、本発明の回動描画処理の一例である。本実施形態において、S40の処理を経由して実行されるS41の処理は、本発明の第1回動描画処理の一例である。本実施形態において、S40の処理を経由せずに実行されるS41の処理は、本発明の第2回動描画処理の一例である。
1A 描画装置
4 カートリッジ
7 搬送部
8 移動部
20 被加工物
33 上下駆動部
36 回動部
71 制御部
72 ROM
73 RAM
74 フラッシュメモリ
P ペン

Claims (9)

  1. ペンにより被加工物にオブジェクトを描画する描画装置であって、
    ペンを保持可能な保持部と、
    互いに直交するX方向とY方向とに保持部と被加工物とを相対移動させる第1移動部と、
    X方向およびY方向に直交するZ方向に平行な回動軸線を中心として、保持部を回動させる回動部と、
    オブジェクトを構成する複数の線分の各線分について、線分の位置および線分の長さに関する描画データと、線分の線幅に対応する保持部の回動角度に関する角度データと、を記憶する記憶部と、
    制御部と、
    を備え、
    制御部は、
    先の線分の描画データと角度データとを記憶部から取得する第1取得処理と、
    第1取得処理により取得された先の線分の角度データに従って、回動部の動作を制御する第1回動処理と、
    第1取得処理により取得された先の線分の描画データに従って、第1移動部の動作を制御する第1描画処理と、
    先の線分に連続する次の線分の描画データと角度データとを記憶部から取得する第2取得処理と、
    第2取得処理により取得された次の線分の角度データに従って、回動部の動作を制御する第2回動処理と、
    第2取得処理により取得された次の線分の描画データに従って、第1移動部の動作を制御する第2描画処理と、を実行する描画装置。
  2. 制御部は、第1回動処理の後に第1描画処理を実行し、第2回動処理の後に第2描画処理を実行する請求項1に記載の描画装置。
  3. 保持部に連結され、保持部をZ方向に移動させる第2移動部を備え、
    制御部は、第1描画処理の後、先の線分の線幅に対応する回動角度と、次の線分の線幅に対応する回動角度とが異なる場合、第2回動処理の前に、ペンと被加工物とが離隔する離隔位置に保持部を変位するように第2移動部の動作を制御する離隔処理を実行する請求項1または2に記載の描画装置。
  4. 制御部は、
    保持部の回動角度が先の線分の線幅に対応する回動角度から次の線分の線幅に対応する回動角度へ変化する角度値を取得する第3取得処理を実行し、
    先の線分の線幅に対応する回動角度と次の線分の線幅に対応する回動角度とが異なり、且つ、角度値が角度閾値より大きい場合、離隔処理を実行した後に第2回動処理を実行し、角度値が角度閾値以下の場合、離隔処理を実行せずに第2回動処理を実行する請求項3に記載の描画装置。
  5. 線分の角度データは、線分上の離れた2つの特定位置における保持部の回動角度である第1回動角度と第2回動角度とをそれぞれ含み、
    第1および第2描画処理の各処理は、
    保持部を回動させるように回動部の動作を制御しながら、第1移動部の動作を制御する回動描画処理と、
    保持部を回動させず、第1移動部の動作を制御する固定描画処理と、を含み、
    制御部は、
    第1回動角度と第2回動角度とが異なる場合、回動描画処理を実行し、
    第1回動角度と第2回動角度とが同じ場合、固定描画処理を実行する請求項1から4の何れかに記載の描画装置。
  6. 線分の描画データは、線分上の離れた2つの特定位置として、線分における始点の位置と終点の位置とをそれぞれ含み、
    第1回動角度は、始点における保持部の回動角度であり、
    第2回動角度は、終点における保持部の回動角度であり、
    制御部は、
    線分を複数に分割する分割点の位置を算出する第1算出処理と、
    第1回動角度と第2回動角度との間の角度を複数に分割する分割角度を算出する第2算出処理と、を実行し、
    回動描画処理は、
    始点の位置と、終点の位置と、第1回動角度と、第2回動角度と、分割点の位置と、分割角度とに従って、保持部を回動させるように回動部の動作を制御しながら、第1移動部の動作を制御する第1回動描画処理と、
    始点の位置と、終点の位置と、第1回動角度と、第2回動角度と、分割点の位置とに従って、保持部を回動させるように回動部の動作を制御しながら、第1移動部の動作を制御する第2回動描画処理と、を含み、
    制御部は、
    線分の長さがユーザの視認性に関する長さ閾値よりも大きい場合、第2回動描画処理を実行せずに、第1算出処理と第2算出処理と第1回動描画処理とを実行し、
    線分の長さが長さ閾値以下の場合、第1回動描画処理を実行せずに、第1算出処理と第2回動描画処理とを実行する請求項5に記載の描画装置。
  7. 線分の長さが、ユーザの視認性に関する長さ閾値よりも大きい場合、
    第1算出処理は、始点の位置と終点の位置とを中点分割する第1分割点の位置、始点の位置と第1分割点の位置とを中点分割する第2分割点の位置、および第1分割点の位置と終点の位置とを中点分割する第3分割点の位置をそれぞれ算出し、
    第2算出処理は、第1回動角度と第2回動角度との間の角度を複数に分割することにより、第2分割点の位置から第1分割点の位置までの線分部分の第1分割角度と、第1分割点の位置から第3分割点の位置までの線分部分の第2分割角度とをそれぞれ算出し、
    第1回動描画処理は、保持部を第1回動角度に固定しながら、始点の位置から第2分割点の位置まで保持部と被加工物とを相対移動させ、第2分割点の位置で保持部の回動角度を第1回動角度から第1分割角度へ変化させ、保持部を第1分割角度に固定しながら、第2分割点の位置から第1分割点の位置まで保持部と被加工物とを相対移動させ、第1分割点の位置で保持部の回動角度を第1分割角度から第2分割角度へ変化させ、保持部を第2分割角度に固定しながら、第1分割点の位置から第3分割点の位置まで保持部と被加工物とを相対移動させ、第3分割点の位置で保持部の回動角度を第2分割角度から第2回動角度へ変化させ、保持部を第2回動角度に固定しながら、第3分割点の位置から終点の位置まで保持部と被加工物とを相対移動させ、
    線分の長さが長さ閾値以下の場合、
    第1算出処理は、始点の位置と終点の位置とを中点分割する第1分割点の位置を算出し、
    第2回動描画処理は、保持部を第1回動角度に固定しながら、始点の位置から第1分割点の位置まで保持部と被加工物とを相対移動させ、第1分割点で保持部の回動角度を第1回動角度から第2回動角度へ変化させ、保持部を第2回動角度に固定しながら、第1分割点の位置から終点の位置まで保持部と被加工物とを相対移動させる請求項6に記載の描画装置。
  8. 角度データは、保持部を回動させる回動方向と、保持部の回動角度とを含み、
    第1および第2回動処理の各処理は、角度データの回動方向と回動角度とに従って、回動部の動作を制御する請求項1から7の何れかに記載の描画装置。
  9. 描画データは、線分単位の始点の座標と、終点の座標とを含み、
    角度データは、保持部の回動角度として、原点位置を基準に定められる回動角度位置であって、線分の始点における保持部の回動角度位置と、線分の終点における保持部の回動角度位置とを含む請求項1から8の何れかに記載の描画装置。
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