JP2007135912A - ミシン - Google Patents

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幸信 浅野
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Abstract

【課題】短時間で簡単に多くのピースを作成することができるように、作業者に対してピースの作成を支援するミシンを提供する。
【解決手段】刺繍ミシン1は、縫い針14と、縫い針14を上下方向に駆動する針駆動機構15と、布地を保持する刺繍枠17と、刺繍枠17を縫い針14に水平面に沿って駆動する枠移動機構18と、基準サイズのピースの切取線データ及び領域データを記憶した記憶部63と、マイクロコンピュータ6とを備える。マイクロコンピュータ6は、サイズを設定してその設定サイズに基づき基準サイズに対する倍率を求める手段と、その倍率を掛けた切取線データ及び領域データに基づきピースの外形を縫製可能領域内に配列して、配列データを求める配列演算手段と、倍率を掛けた切取線データ及び配列データに従って針駆動機構15及び枠移動機構18を制御する手段とに機能する。
【選択図】図2

Description

本発明は、パッチワーク用のピースの作成を支援するミシンに関する。
従来、パッチワークを行う場合には、作成したい模様をデザインし、この模様を構成するピースと呼ばれる布片の形状・大きさ・色等を決定し、これらピースをつなぎ合わせることで、デザインした模様を構成していく。近年では、コンピュータを使用してパッチワークの模様を編集作成する装置も開発されている(例えば、特許文献1参照。)。
パッチワークを行う前に、素材となるピースを作成しなければならない。そのため、作業者がチャコ等を用いて布地に線を引き、その線に沿って布地を切断することによって、ピースを作成する。
特開平8−134765号公報
しかしながら、パッチワークの模様を構成するピースの数は膨大であり、これらのピースの1つ1つを布地に線を引くことによって作成するのは、非常に多くの時間と労力が必要となる。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、短時間で簡単に多くのピースを作成することができるように、作業者に対してピースの作成を支援するミシンを提供することを目的とする。
以上の課題を解決するために、請求項1に係る発明は、縫い針と、前記縫い針を上下に駆動する針駆動手段と、布地を保持する布保持手段と、前記布保持手段を平面に沿って移動させる移動手段と、を備え、前記針駆動手段により前記縫い針を上下動させつつ前記移動手段により前記布保持手段を平面に沿って移動させることで縫い目による切取線を布地に施すミシンであって、基準サイズのピースの外形を表した切取線データと前記布保持手段による縫製可能領域を表す領域データとを記憶した記憶手段と、ピースのサイズを設定する設定手段と、前記設定手段により設定されたサイズに基づき倍率を算出する算出手段と、前記記憶手段に記憶された切取線データに前記算出手段により算出された倍率を掛ける乗算手段と、前記乗算手段により倍率を掛けられた切取線データ及び前記記憶手段に記憶された領域データに基づきピースの外形を縫製可能領域内に配列し、各ピースの配置位置及びそれら配置位置における回転角を表した配列データを求める配列演算手段と、前記配列演算手段によって求められた配列データ及び前記乗算手段によって倍率を掛けられた切取線データに従って前記移動手段及び前記針駆動手段を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段により前記移動手段及び針駆動手段が制御されることによって、前記乗算手段により倍率を掛けられた切取線データに従ったピースの外形を前記配列演算手段により求められた配列データに従って配列した状態の切取線を布地に施すことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、設定手段によりピースのサイズが設定され、算出手段により倍率がその設定サイズに基づき算出され、記憶手段に記憶された切取線データに倍率が掛けられ、その倍率を掛けた切取線データ及び記憶手段に記憶された領域データに基づき配列データが配列演算手段によって求められ、制御手段がその切取線データと配列データに従って針駆動手段及び移動手段を制御すると、縫い目による切取線が布地に施される。この切取線は、倍率を掛けられた切取線データに従ったピースの外形を配列データに従って配列した状態の切取線である。従って、作業者が切取線に沿って布地を切断すれば、複数のピースを作成することができる。
請求項2に係る発明では、前記算出手段が、前記設定手段により設定されたサイズと縫い代分ときせ分との和から基準サイズに対する倍率を求めることを特徴とする。
請求項2に係る発明によれば、サイズと縫い代分ときせ分との和から基準サイズに対する倍率が求められるので、ピースのサイズには縫い代分ときせ分が含まれている。
請求項1に係る発明によれば、設定されたサイズのピースの外形を配列した状態の切取線がミシンによって布地に施されるので、ピースの外形を1つ1つ布地に線を引く手間がなくなる。そのため、作業者がその切取線に沿って布地を切断すれば、複数のピースを短時間で簡単に作ることができる。また、設定手段によりサイズが設定されるので、同じ外形であってもサイズの異なるピースを作成することができる。
請求項2に係る発明によれば、縫い代分ときせ分を考慮したサイズのピースを作成することができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
(刺繍ミシンの構成)
図1、図2に示すように、刺繍ミシン1は、下部に位置するミシンベッド11と、ミシンベッド11の一端部から上方に立ち上げられたミシン胴部12と、ミシン胴部12の上方からミシンベッド11に沿うように延設されたミシンアーム13と、を具備する。
また、刺繍ミシン1は、ミシンアーム13の先端側となるミシン頭部13a(図1における左端部)の下方において上下動可能に支持された縫い針14と、ミシンアーム13のミシン頭部13aの下部に設けられ、縫い針14を支持すると共に縫い針14を上下に駆動する針駆動機構15と、縫い針14と共に針駆動機構15に支持され、刺繍縫製時に縫い針14と共に上下動する布押さえ16と、縫い針14の下方に設置され、縫い針14に対して布地を垂直な平面に沿って張設状態で保持する刺繍枠17と、ミシンベッド11の対向位置に設けられ、刺繍枠17を縫い針14に垂直な面に沿って駆動する枠移動機構18と、刺繍ミシン1の動作に関する指示や設定を入力すると共に指示に必要な情報や現在状態の表示を行う操作パネル5と、を具備する。
図1に示されるミシンアーム13の左端のミシン頭部13aには、縫製を起動・停止するための起動/停止スイッチ(以下、S/Sスイッチと略称する)20と、返し縫いを行うために指示入力を行うための返し縫いスイッチ21と、縫製後の糸切りを指示入力するための糸切りスイッチ22と、縫製の速度を調整するためのスライドボリューム23とが、下方から順番に並んで設けられている。
また、この刺繍ミシン1は、針駆動機構15、枠移動機構18及び操作パネル5を制御したり、操作パネル5、S/Sスイッチ20、返し縫いスイッチ21、糸切りスイッチ22及びスライドボリューム23から信号を入力したりするマイクロコンピュータ6と、マイクロコンピュータ6にとって読取可能なプログラム、データ等を格納した記憶部63とを具備する。
なお、縫い針14が上下動を行う方向をZ軸方向とし、刺繍枠17が枠移動機構18により図1における左右方向に移動される方向(相互に垂直な二方向の内の一方)をX軸方向とし、刺繍枠17が枠移動機構18により図1における前後方向に移動される方向をY軸方向(相互に垂直な二方向の内の他方)として、以下の説明を行うこととする。
(針駆動機構)
針駆動機構15は、駆動源となるミシンモータ24(図2に図示)と、ミシンモータ24の回転出力を縫い針14の上下動に変換するクランク機構等とを具備する。ミシンモータ24の作動・停止のタイミングはマイクロコンピュータ6によって制御され、更にミシンモータ24の回転速度がマイクロコンピュータ6によって制御されることによって縫い針14の上下動の周期が制御される。また、マイクロコンピュータ6は、上記スライドボリューム23の設定に従ってミシンモータ24の回転速度を制御するようになっている。
(刺繍枠)
布保持手段としての刺繍枠17は、略長方形状を成す外枠と、同様に略長方形を成すとともに外枠に嵌め込み可能な内枠とからなる。布地が内枠に張った状態で内枠と外枠の間に挟み込まれ、その枠の内側に布地の略長方形状の平面領域が形成され、その平面領域が縫製可能領域となる。また、刺繍枠は、大中小の三サイズのものが選択的に装着可能であり、このような刺繍枠のサイズごとに縫製可能領域が定まり、図示の刺繍枠17は最大サイズのものである。
(枠移動機構)
移動手段としての枠移動機構18は、ミシンベッド11の上面においてX軸方向に往復可能に支持されたキャリッジ25と、キャリッジ25をX軸方向に駆動するX軸モータ26(図2に図示)と、キャリッジ25にY軸方向に往復可能に支持された刺繍枠装着部27と、刺繍枠装着部27を介して刺繍枠17をY軸方向に駆動するY軸モータ28(図2参照)とを備えている。また、枠移動機構18はX軸モータ26の回転出力をキャリッジ25の直動方向の動力に変換可能に設けられ、更にY軸モータ28の回転出力を刺繍枠装着部27の直動方向の動力に変換可能に設けられている。従って、枠移動機構18は、キャリッジ25の移動と刺繍枠装着部27の移動との協働により刺繍枠17をX−Y平面(縫い針14に直行する平面)に沿って自在に移動する。刺繍枠17が移動するX−Y平面上の或る位置は、互いに直交するX軸及びY軸で定められたXY座標系で表される。
また、X軸モータ26とY軸モータ28はいずれもステッピングモータであり、微小角度単位で駆動する回転角度を制御することが可能である。各モータ26,28の作動・停止のタイミングはマイクロコンピュータ6によって制御される。また、各モータ26,28の回転速度がマイクロコンピュータ6によって制御される。具体的には、縫い針14の1回の上下動当たりの各モータ26,28の回転角度がマイクロコンピュータ6によって制御され、これにより刺繍枠17が各軸方向に移動し、縫い針14の相対的な針落ち位置が決まる。
また、刺繍枠装着部27には、刺繍枠センサ29(図2に図示)が設けられている。刺繍枠センサ29は、刺繍枠装着部27に装着される刺繍枠のサイズ(種類)を検出するものである。刺繍枠装着部27に最大サイズの刺繍枠17が装着された場合には、最大サイズを表す信号が刺繍枠センサ29からマイクロコンピュータ6に出力され、刺繍枠装着部27に中サイズの刺繍枠が装着された場合には、中サイズを表す信号が刺繍枠センサ29からマイクロコンピュータ6に出力され、刺繍枠装着部27に最小サイズの刺繍枠が装着された場合には、最小サイズを表す信号が刺繍枠センサ29からマイクロコンピュータ6に出力される。
(操作パネル)
図2に示すように、操作パネル5は、マイクロコンピュータ6の表示信号に従った表示を行う液晶ディスプレイ51と、液晶ディスプレイ51の表示面上に重ねて設けられた透明感圧スイッチであるタッチパネル52と、を具備する。タッチパネル52の表面上において作業者の指等が接触した場合に、その接触位置がタッチパネル52によって検出され、タッチパネル52が接触位置に応じた操作信号をマイクロコンピュータ6に出力する。液晶ディスプレイ51は、マイクロコンピュータ6の表示信号に従って操作画面中に各種のスイッチ(アイコン)を表示する。従って、マイクロコンピュータ6は、タッチパネル52の出力を受けていずれの位置に接触されたかを認識すると共にその際に液晶ディスプレイ51に表示されたいずれかのスイッチに対する操作入力であるかを照合し、その結果、作業者がいずれの操作を行っているかを認識する。
(記憶部)
記憶部63は、磁気的記憶媒体、光学的記憶媒体又は半導体メモリを有し、磁気的記憶媒体、光学的記憶媒体又は半導体メモリにプログラム及びデータを予め格納している。記憶部63に記憶されているプログラムは、マイクロコンピュータ6が読取可能なプログラムコードの形態で格納され、当該プログラムコードに従った動作がマイクロコンピュータ6の制御下にて逐次実行される。
記憶部63に記憶されるデータとしてはピースの種類ごとに対応付けられた切取線データがあり、1種類のピースにつき1つの切取線データが対応付けられている。ピースの種類としては、正三角形のピース、正方形のピース、長方形のピース、平行四辺形のピース、直角三角形のピース、直角二等辺三角形のピース等があり、何れの種類でも外形が閉曲線となっている。切取線データとは、その切取線データに対応付けられた基準サイズのピースの外形を、互いに直交するu軸及びv軸のuv座標系で定めるものであって、uv座標系における縫い始め位置と、一針当たりの移動量を針落ちの回数だけ並べたデータ列とからなる。一針当たりの移動量は、uv座標系におけるu方向への移動量Δu及びv方向への移動量Δvで表されている。
切取線データに従ってマイクロコンピュータ6がミシンモータ24、X軸モータ26及びY軸モータ28を制御すると、その切取線データに対応付けられた基準サイズのピースの外形の切取線(縫い目)が布地に施される。
また、記憶部63に記憶されるデータとしては刺繍枠の種類ごとに対応付けられた領域データがある。領域データとは、その領域データに対応付けられた刺繍枠の縫製可能領域を表すものである。
(マイクロコンピュータ)
マイクロコンピュータ6は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等を具備する制御装置である。このマイクロコンピュータ6は、記憶部63に記憶されたプログラムに従って処理を行い、針駆動機構15、枠移動機構18及び操作パネル5を制御したり、操作パネル5、S/Sスイッチ20、返し縫いスイッチ21、糸切りスイッチ22及びスライドボリューム23から信号を入力したりする。
マイクロコンピュータ6は、記憶部63に記憶されたプログラムによって以下のように機能する。つまり、マイクロコンピュータ6は、操作パネル5の液晶ディスプレイ51に複数種類のピースを表示させ、操作パネル5のタッチパネル52から入力した操作信号によってそれら複数種類の中から1種類のピースを選択する選択手段として機能する。また、マイクロコンピュータ6は、刺繍枠センサ29から入力した信号によって、刺繍枠装着部27に装着された刺繍枠のサイズを認識する手段として機能する。また、マイクロコンピュータ6は、選択した種類のピースに対応する切取線データを記憶部63から読み込むとともに、認識したサイズの刺繍枠に対応する領域データを読み込む読込手段として機能する。
また、マイクロコンピュータ6は、操作パネル5の液晶ディスプレイ51にピースサイズの入力画面を表示させ、操作パネル5から入力した操作信号によってピースのサイズを設定する設定手段として機能する。また、マイクロコンピュータ6は、設定されたサイズと縫い代分ときせ分との和を求め、その和を基準サイズで除算することによって倍率を算出する算出手段として機能する。また、マイクロコンピュータ6は、読み込んだ切取線データに倍率を掛ける乗算手段として機能する。
また、マイクロコンピュータ6は、倍率を掛けた切取線データ及び読み込んだ領域データに基づきピースの外形を縫製可能領域内に配列し、各ピースの配置位置及びそれら配置位置における回転角を表した配列データを求める配列演算手段として機能する。配列データとは、XY座標系における各ピースの配置位置と、それら配置位置におけるピースの回転角とを表したものである。配置位置は、X軸及びY軸で定められたXY座標系で表されており、回転角は、その回転角だけピースを回転させる一次変換のマトリクスMで表されている。従って、ピースの基準点(uv座標系で表された所定の点(例えば、uv座標系の原点、縫い始め位置、重心等))を配列データの配置位置によってXY座標系に配置することができ、XY座標系における一針当たりの移動量ΔX及び移動量ΔYは、マトリクスMと(移動量Δu、移動量Δv)の内積で求められる。例えば、正三角形のピースの場合、図3に示すように、正三角形ピース201の基準点P1のXY座標を(0,0)とし、その回転角をゼロ°とした場合、正三角形ピース202の基準点P2のXY座標が(X2,Y2)であり、回転角が180°であり、正三角形ピース203の基準点P3のXY座標が(X3,Y3)であり、回転角がゼロ°であり、正三角形ピース204の基準点P4のXY座標が(X4,Y4)であり、回転角が180°であり、正三角形ピース205の基準点P5のXY座標が(X5,Y5)であり、回転角がゼロ°であり、正三角形ピース206の基準点P6のXY座標が(X6,Y6)であり、回転角が180°である。
なお、各ピースの配置位置は、XY座標系における絶対位置(X、Y)で表されていても良いし、隣りのピースの配置位置からの差分(ΔX、ΔY)で表されていても良い。各ピースの配置位置が差分による相対位置で表されている場合、少なくとも1つのピースの配置位置は絶対位置で表されている。
また、マイクロコンピュータ6は、選択した種類のピースに倍率を掛けた状態で、求めた配列データに従って配列させるように液晶ディスプレイ51に表示させる表示制御手段として機能する。また、マイクロコンピュータ6は、倍率を掛けた切取線データ及び求めた配列データに従ってミシンモータ24、X軸モータ26及びY軸モータ28を制御する制御手段として機能する。
(刺繍ミシンの動作)
次に、刺繍ミシン1の動作について説明する。
作業者が刺繍枠17に布地をセッティングし、作業者が刺繍ミシン1を起動させると、マイクロコンピュータ6が記憶部63に格納されたプログラムを読み込み、そのプログラムに従って図4のフローチャートのように処理を行う。
まず、マイクロコンピュータ6が液晶ディスプレイ51に表示信号を出力し、その表示信号に従って液晶ディスプレイ51が表示動作を行うことで、複数種類のピースのアイコンが液晶ディスプレイ51に表示される(ステップS1)。例えば、図5に示すように、正三角形ピースのアイコン91、正方形ピースのアイコン92、長方形ピースのアイコン93、平行四辺形ピースのアイコン94が液晶ディスプレイ51に表示される。
ここで、作業者が表示された複数種のピースの中から1種類を決め、作業者が決めた種類のピースの上でタッチパネル52の表面をタッチすると、その接触位置がタッチパネル52によって検出され、接触位置に応じた操作信号がタッチパネル52からマイクロコンピュータ6に出力される。この操作信号により複数種類のピースから1種類のピースがマイクロコンピュータ6によって選択される(ステップS2)。
次に、マイクロコンピュータ6が液晶ディスプレイ51に表示信号を出力し、その表示信号に従って液晶ディスプレイ51が表示動作を行うことで、ピースのサイズを入力するための入力画面が液晶ディスプレイ51に表示される(ステップS3)。そして、作業者がピースのサイズをタッチパネル52で入力すると、接触位置に応じた操作信号がタッチパネル52からマイクロコンピュータ6に出力され、この操作信号によりピースのサイズがマイクロコンピュータ6によって設定される(ステップS4)。
ステップS3及びステップS4の処理について具体的に説明する。ステップS3においては、図6に示すような画面が液晶ディスプレイ51に表示される。図6の画面において、ピースサイズ表示部95、プラスアイコン96、マイナスアイコン97及び決定アイコン98がマイクロコンピュータ6によって液晶ディスプレイ51に表示される。マイクロコンピュータ6はピースサイズ表示部95に数値を表示させる。プラスアイコン96の表示個所でタッチパネル52がタッチされる毎に、マイクロコンピュータ6がピースサイズ表示部95の数値を1ずつ増加させ、マイナスアイコン97の表示個所でタッチパネル52がタッチされる毎に、マイクロコンピュータ6がピースサイズ表示部95の数値を1ずつ減少させる。決定アイコン98の表示個所でタッチパネル52がタッチされると、マイクロコンピュータ6はピースサイズ表示部95に表示された数値をピースのサイズとして設定する(ステップS4)。
次に、刺繍枠センサ29によって刺繍枠のサイズが検出され、刺繍枠のサイズを表す信号がマイクロコンピュータ6に出力され、マイクロコンピュータ6が刺繍枠のサイズを認識する(ステップS5)。
次に、マイクロコンピュータ6は、選択された種類のピースに対応する切取線データを記憶部63から読み込むとともに、検出されたサイズの刺繍枠に対応する領域データを読み込む(ステップS6)。
次に、マイクロコンピュータ6は、設定したピースサイズにきせ分と縫い代分を加算し、その和を基準サイズで除算することで倍率を求め、切取線データ(縫い始め位置のuv座標及び各針の移動量)にその倍率を掛ける(ステップS7)。
次に、マイクロコンピュータ6は、倍率を掛けた切取線データ及び領域データに基づきピースの外形(切取線)を縫製可能領域内に配列し、各ピースの配置位置及びそれら配置位置における回転角を表した配列データを求める(ステップS8)。例えば、ステップS2において作業者が正方形ピースのアイコン92に決定した場合には、マイクロコンピュータ6が、図7(a)に示すように、縫製可能領域81内の左上に1つめの正方形ピース82を配置し、図7(b)に示すように、2つめ以降の正方形ピース82を隙間なく接するように配列していく。ここで、ピースは倍率を掛けた固有のサイズを有するので、マイクロコンピュータ6は縫製可能領域81の左右方向の長さに正方形ピース82の左右方向の長さ(倍率を掛けたもの)で除した商(但し、整数部分)を求め、右方向への配置可能な数(求めた商の整数部分)だけ正方形ピース82を右側へ配列していく。そして、図7(c)に示すように、マイクロコンピュータ6は、縫製可能領域81内の右端まで正方形ピース82を配列したら、次の行についても同様の正方形ピース82を配列し、このような処理を繰り返すことで、図7(d)に示すように、縫製可能領域81内に正方形ピース82を配列していく。そして、マイクロコンピュータ6は、それぞれの正方形ピース82の配置位置位置及び回転角を表した配列データを求める。
そして、マイクロコンピュータ6は、選択された種類のピースがその倍率により拡大又は縮小された状態で、求めた配列データに従って配列された画面を液晶ディスプレイ51に表示させる(ステップS9)。例えば、ステップS2において作業者が正方形ピースのアイコン92に決定し、ステップS4において作業者が基準サイズより大きいサイズを入力した場合には、図8に示すように複数の正方形ピース102が拡大されて縫製可能領域103内で配列された状態で液晶ディスプレイ51に表示される。
次に、マイクロコンピュータ6は、ミシンモータ24、X軸モータ26及びY軸モータ28を作動させ、倍率を掛けた切取線データ及び求めた配列データに従ってミシンモータ24、X軸モータ26及びY軸モータ28を制御する(ステップS10)。これにより縫い針14が上下動し、刺繍枠17がX−Y平面に沿って移動され、倍率を掛けた切取線データに従ったピースの外形となる切取線(縫い目)がピース毎に順次布地に施され、倍率を掛けた切取線データに従ったピースの外形を配列データに従って配列した状態の切取線が施される。例えば、ステップS2において作業者が正方形ピースのアイコン92に決定した場合には、図9に示すように、設定されたサイズの複数の正方形ピースを配列した状態の切取線112が刺繍枠17内において布地110に形成される。
刺繍ミシン1によって布地に切取線が施された後、作業者が刺繍枠17から布地を外す。そして、作業者が布地の切取線に沿って布地を切断することによって、複数のピースを作成することができる。例えば、図9に示した布地110を切断すれば、図10のように複数の正方形ピース122を作成することができる。
以上のようにしてピースを作成した後に、ピースの一辺と他のピースの一辺を重ね合わせて縫い合わせる作業を繰り返すことで、所望の大きさの布片を完成させる。
(効果)
以上のように、本実施形態によれば、設定されたサイズのピースの外形を配列した状態の切取線が刺繍ミシン1によって布地に施されるので、ピースの外形を1つ1つ布地に線を引く手間がなくなる。そのため、作業者がその切取線に沿って布地を切断すれば、複数のピースを短時間で簡単に作ることができる。
また、ステップS3、ステップS4において作業者がサイズを入力することができるので、同じ外形であってもサイズの異なるピースを作成することができる。
また、ステップS7において倍率を求めるにあたって、設定サイズと縫い代分ときせ分との和を基準サイズで除算したので、縫い代分ときせ分を考慮したサイズのピースを作成することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々の改良及び設計の変更をおこなっても良い。
例えば、作業者がタッチパネル52をタッチすることによりピースのサイズを入力したり、ピースの種類を入力したりしたが、タッチパネル52の代わりに他の入力装置(例えば、キーボード、マウス等)を用いてピースのサイズや種類を入力しても良い。
また、ピースの外形全体を縫い付けるのではなく、ピースの外形の一部(例えば、正方形ピースの場合、4つの頂点)を縫い付けるものとしても良い。つまり、切取線データは、ピースの外形の一部を表すデータであっても良い。
本発明を適用した実施形態の刺繍ミシンを示した正面図である。 上記刺繍ミシンの構成を示したブロック図である。 正三角形ピースの配列データを説明するための図面である。 上記刺繍ミシンに備わるマイクロコンピュータによる処理を示したフローチャートである。 上記刺繍ミシンに備わる操作パネルに表示される選択画面を示した図面である。 上記操作パネルに表示される入力画面を示した図面である。 複数のピースを配列するアルゴリズムを説明するための図面である。 上記操作パネルに表示されるレイアウト画面を示した図面である。 上記刺繍ミシンによって施される縫い目を示した図面である。 上記刺繍ミシンによって施される縫い目に沿って布地を切断した状態の図面である。
符号の説明
1 刺繍ミシン
6 マイクロコンピュータ
5 操作パネル
14 縫い針
15 針駆動機構
17 刺繍枠
18 枠移動機構
24 ミシンモータ
26 X軸モータ
28 Y軸モータ
51 液晶ディスプレイ
52 タッチパネル
63 記憶部

Claims (2)

  1. 縫い針と、前記縫い針を上下に駆動する針駆動手段と、布地を保持する布保持手段と、前記布保持手段を平面に沿って移動させる移動手段と、を備え、前記針駆動手段により前記縫い針を上下動させつつ前記移動手段により前記布保持手段を平面に沿って移動させることで縫い目による切取線を布地に施すミシンであって、
    基準サイズのピースの外形を表した切取線データと前記布保持手段による縫製可能領域を表す領域データとを記憶した記憶手段と、
    ピースのサイズを設定する設定手段と、
    前記設定手段により設定されたサイズに基づき倍率を算出する算出手段と、
    前記記憶手段に記憶された切取線データに前記算出手段により算出された倍率を掛ける乗算手段と、
    前記乗算手段により倍率を掛けられた切取線データ及び前記記憶手段に記憶された領域データに基づきピースの外形を縫製可能領域内に配列し、各ピースの配置位置及びそれら配置位置における回転角を表した配列データを求める配列演算手段と、
    前記配列演算手段によって求められた配列データ及び前記乗算手段によって倍率を掛けられた切取線データに従って前記移動手段及び前記針駆動手段を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段により前記移動手段及び針駆動手段が制御されることによって、前記乗算手段により倍率を掛けられた切取線データに従ったピースの外形を前記配列演算手段により求められた配列データに従って配列した状態の切取線を布地に施すことを特徴とするミシン。
  2. 前記算出手段が、前記設定手段により設定されたサイズと縫い代分ときせ分との和から基準サイズに対する倍率を求めることを特徴とする請求項1に記載のミシン。
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