JP2021145895A - 吸収性物品 - Google Patents
吸収性物品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2021145895A JP2021145895A JP2020048710A JP2020048710A JP2021145895A JP 2021145895 A JP2021145895 A JP 2021145895A JP 2020048710 A JP2020048710 A JP 2020048710A JP 2020048710 A JP2020048710 A JP 2020048710A JP 2021145895 A JP2021145895 A JP 2021145895A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- main body
- napkin
- squeezing
- vertical direction
- surface sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000003825 pressing Methods 0.000 claims abstract description 79
- 230000029142 excretion Effects 0.000 claims abstract description 11
- 239000006096 absorbing agent Substances 0.000 claims description 40
- 230000002745 absorbent Effects 0.000 claims description 31
- 239000002250 absorbent Substances 0.000 claims description 31
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 14
- 239000002781 deodorant agent Substances 0.000 description 11
- 239000000835 fiber Substances 0.000 description 11
- OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N Carbon Chemical compound [C] OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 8
- 239000000463 material Substances 0.000 description 7
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 6
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 6
- 230000006870 function Effects 0.000 description 4
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 4
- 239000004745 nonwoven fabric Substances 0.000 description 4
- 238000004049 embossing Methods 0.000 description 3
- 230000035699 permeability Effects 0.000 description 3
- 230000000717 retained effect Effects 0.000 description 3
- 229920001131 Pulp (paper) Polymers 0.000 description 2
- 239000008280 blood Substances 0.000 description 2
- 210000004369 blood Anatomy 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 210000002414 leg Anatomy 0.000 description 2
- 230000002175 menstrual effect Effects 0.000 description 2
- 239000002994 raw material Substances 0.000 description 2
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 2
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Chemical compound O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 229920000742 Cotton Polymers 0.000 description 1
- 239000004698 Polyethylene Substances 0.000 description 1
- 239000003242 anti bacterial agent Substances 0.000 description 1
- 230000037237 body shape Effects 0.000 description 1
- 210000003756 cervix mucus Anatomy 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 230000001877 deodorizing effect Effects 0.000 description 1
- 230000004927 fusion Effects 0.000 description 1
- 239000011344 liquid material Substances 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 230000008450 motivation Effects 0.000 description 1
- -1 polyethylene Polymers 0.000 description 1
- 229920000573 polyethylene Polymers 0.000 description 1
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 1
- 230000002787 reinforcement Effects 0.000 description 1
- 238000009751 slip forming Methods 0.000 description 1
- 239000010902 straw Substances 0.000 description 1
- 229920000247 superabsorbent polymer Polymers 0.000 description 1
- 229920005992 thermoplastic resin Polymers 0.000 description 1
- 210000000689 upper leg Anatomy 0.000 description 1
- 210000002700 urine Anatomy 0.000 description 1
- 206010046901 vaginal discharge Diseases 0.000 description 1
- 230000037303 wrinkles Effects 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
Abstract
Description
吸収性物品においては、排泄部からの経血等の液状物の漏れ発生を抑制するため、着用者の排泄部へのフィット性が望まれている。
本発明の課題は、排泄部へのフィット性の高い吸収性物品に関する。
前記本体は、表面シート、吸収体及び裏面シートを含み相互に直交する縦方向及び横方向を有する。
前記左右圧搾溝は、前記表面シートと前記吸収体を一体に押圧して形成され、前記本体を横方向に二等分する仮想的な縦中心線を挟んで左右に対をなして前記表面シート側に配置される。
前記本体は、着用者の排泄部に対向する中間部と、前記中間部よりも縦方向前方に位置する前方部と、前記中間部よりも縦方向後方に位置する後方部と、を有する。
前記本体は、縦方向における前端縁部が、前記縦中心線を挟んで左右に対をなして配置された内方に向かって凹となる前側窪み部を含む形状を有するとともに、縦方向における後端縁部が、前記縦中心線を挟んで左右に対をなして配置された内方に向かって凹となる後ろ側窪み部を含む形状を有する。
前記吸収体は、横方向における両側端部が、前記吸収性物品の厚み方向から見た平面視において、前記縦中心線を挟んで左右に対をなして位置する、縦方向で対向する前記前側窪み部と前記後ろ側窪み部とを通る仮想線よりも外方に位置する。
前記左右圧搾溝は、前記前方部、前記中間部及び前記後方部にわたって前記縦方向に延びる。
前記左右圧搾溝のうち前記前方部に位置する前方圧搾部と前記後方部に位置する後方圧搾部は、前記一対の仮想線で挟まれた領域内に位置する。
[ナプキンの全体構成]
本発明の吸収性物品1は、図1に示すように、本体Mと、一対のウイング部Wと、一対の左右圧搾溝6と、を備える。吸収性物品1は、生理用ナプキンとして構成され、以下、ナプキン1と称する。
ナプキン1は、着用者の前後方向に対応する縦方向Xと、着用者の左右方向に対応し縦方向Xに直交する横方向Yとを有する。さらに、ナプキン1は、縦方向X及び横方向Yの双方に直交する厚み方向Zを有する。なお、本明細書では、厚み方向Zに関しては、着用時に着用者の肌に近い側を上又は肌側、着衣に近い側を下又は非肌側という事がある。また、以下の説明において、本体Mの横方向Yに二等分する仮想的な縦中心線に符号CLを付して説明する。
図1に示すナプキン1は、縦方向Xの長さが例えば20.5cmである。
本体Mは、縦方向Xに沿って、前方部M1と、中間部M2と、後方部M3と、に区分される。
中間部M2は、着用時に着用者の排泄部に対向する領域である。図1において、中間部M2は、本体Mにおけるウイング部Wの前後基端部間の領域である。
前方部M1は、中間部M2の前方(着用者の腹側)に配置される領域であり、着用時に着用者の排泄部の前方に対向するように構成される。
後方部M3は、中間部M2の後方(着用者の背側)に配置される領域であり、装着時に着用者の排泄部の後方に対向するように構成される。
なお、ここでいう着用時は、通常の適正な着用位置(ナプキン1の想定される着用位置)が維持された状態を意味し、ナプキン1が当該着用位置からずれた状態にある場合は含まない。
ウイング部Wは、本体Mの中間部M2から横方向Yの外方に大きく突出するように構成される。
吸収体4は、吸収性コア7と、コアラップシート8と、を有する。
吸収性コア7は、図2に示す例では、パルプ繊維等の親水性繊維で構成された繊維集合体に高吸水性ポリマーPを保持させた構成を有しているが、この構成に限定されない。
コアラップシート8は、吸収性コア7を被覆し、例えば吸収性コア7の形状を保持する機能等を有する。コアラップシート8は、例えばティッシュペーパー状の薄く柔らかい紙や液透過性の不織布等で形成される。
図2に示すように、例えば吸収性コア7は、中間部M2において、横方向Y中央部に位置し、厚み方向Z上方に突出した突出部26を有している。突出部26は、吸収性コア7の他の領域と比較して、全体として高い坪量で肉厚に構成されることにより、中間部M2における吸収性を高めることができる。また、着用者の排泄部に対向して突出部26が設けられることで、着用者の排泄部に対するフィット性をより高めることができる。尚、吸収性コア7は突出部26を有さない構成であってもよい。
また、吸収性コア7は、縦方向Xに延びる複数の縦溝部及び横方向Yに延びる複数の横溝部によってブロック状に分割されていてもよい。これにより、着用者の体に沿って吸収体4を変形しやすくすることができる。
裏面シート3は、例えば、液難透過性、水蒸気透過性及び撥水性等の機能を有するシート材で形成される。当該シート材としては、例えば熱可塑性樹脂のフィルムや、当該フィルムと不織布とのラミネート等を用いることができる。
消臭シート16は、消臭剤又は抗菌剤を含み、ナプキン1に消臭効果を付与する。消臭シート16は、活性炭含有シートを含む。当該活性炭含有シートは、活性炭と繊維原料を主体として構成される。ガス状物質に対して高い吸着性を示す活性炭を用いることにより消臭効果を得ることができる。繊維原料としては、NBKP、LBKP等の木材パルプや、藁、綿等の非木材パルプ等の公知の天然繊維等が使用できる。また、シート強度を向上させる目的で、ポリエチレン繊維等の剛性繊維を併用しても良い。
図3に示すように、消臭シート16は矩形状を有する。図2及び図3に示す例では、消臭シート16は、ナプキン1の厚み方向Zから見た平面視において、吸収体4の領域内に位置する。
ウイング部固定用部材31は、ウイング部Wを構成する裏面シート3に配置され、着衣に対してウイング部Wを固定する粘着部である。
図1及び3に示すように、ナプキン1の縦方向Xにおける前端縁部17は、縦中心線CLを挟んで左右に対をなして配置される前側窪み部14を有する。同様に、ナプキン1の縦方向Xにおける後端縁部37は、縦中心線CLを挟んで左右に対をなして配置される後ろ側窪み部34を有する。前側窪み部14及び後ろ側窪み部34は、ナプキン1の内方に向かって凹となる変曲点である。ナプキン1の前端縁部17及び後端縁部37は、それぞれ、3つの曲率が小さい外方に向かって凸の曲線が連なった形状を有している。これら3つの凸の曲線が交わる箇所が前側窪み部14及び後ろ側窪み部34に相当する。
図1及び3に示すように、平面視において、前側窪み部14と後ろ側窪み部34とを通る仮想線38は吸収体4上に位置し、吸収体4の横方向Yにおける両側端部15は一対の仮想線38よりも外方に位置する。
図1〜図3に示すように、本体Mの表面シート2側には、左右圧搾溝6が形成されている。
左右圧搾溝6は、本体Mの中間部M2における横方向Y中央部を囲むように形成された線状溝であり、本体Mの表面シート2側から厚み方向Zに圧搾加工することによって形成される。左右圧搾溝6は、前方部M1、中間部M2及び後方部M3にわたって縦方向Xに線状に延びる。左右圧搾溝6における「線状」は、溝の形状が平面視において直線状の態様に限られず、曲線状の態様や、直線状部分と曲線状部分とからなる態様を含む。
図2に示すように、左右圧搾溝6は、表面シート2及び吸収体4が裏面シート3側に向かって一体的に凹陥した構成を有する。左右圧搾溝6は、熱を伴うか又は伴わない圧搾加工、あるいは超音波エンボス等のエンボス加工により常法に従って形成することができる。左右圧搾溝6では、表面シート2及び吸収体4が熱融着等により一体化している。
また、左右圧搾溝6は、周囲の領域と比較して繊維の密度が高くなるため、毛管作用によって排泄された液を吸液及び保持することができる。これにより、左右圧搾溝6は、吸収体4の外方への液の漏れを防止する防漏作用も有する。
左右圧搾溝6では、縦方向Xに延びた左右両側の圧搾溝が前方部M1及び後方部M3において連結される。これにより、一対の左右圧搾溝6は、全体として本体Mを周回するように構成される。なお、「周回」とは、左右圧搾溝6が連続状に延びて周回している形態と、複数の圧搾部が間欠的に配されていて全体として1つの溝として見做せる形状が周回している形態と、のいずれをも含む意味である。
左右圧搾溝6は、周回溝として構成された本体溝部12と、端部溝部13と、を有する。端部溝部13は、本体Mの前方部M1及び後方部M3にそれぞれ設けられる。本体溝部12は、前方圧搾部61の一部と、中間圧搾部62と、後方圧搾部63の一部と、から構成される。前方部M1に位置する端部溝部13は、前方圧搾部62の他の部分から構成される。後方部M3に位置する端部溝部13は、後方圧搾部63の他の部分から構成される。
本体溝部12における「縦方向Xに延びる」とは、本体溝部12が縦方向Xに平行に延びる態様に限定されず、本体溝部12が全体として縦方向Xと平行なベクトル成分を含む方向に延びていればよく、図3に示すように、括れ部22を含んでいてもよい。
本体溝部12の「横方向Y内方に延びる」とは、本体溝部12が横方向Yに平行に延びる態様に限定されず、横方向Y内方のベクトル成分を含む方向に延びていればよい。図3に示す例では、本体溝部12は、前方部M1及び後方部M3において、横方向Y内方に延びつつ、縦方向X外方にも延びる曲線状に構成される。
本体溝部12は、全体が連続的に構成される態様に限定されず、途切れ部を有して断続的に構成されていてもよい。
本体溝部12は、中間部M2において、前後の括れ部22間の領域が横方向Yに膨出した構成を有する。この膨出した部分は、中間部M2の縦方向X中央部に位置する。中間部M2において、中間圧搾部62により囲まれた領域は中間部M2の横方向Y中央部に位置し、ナプキン着用時、主に着用者の排泄部に対向する部分である。
本体溝部12は、前方部M1において、前側の括れ部22より前方の領域が横方向Yに膨出した構成を有する。本体溝部12は、後方部M3において、後ろ側の括れ部22より後方の領域が横方向Yに膨出した構成を有する。
このように、ナプキン1は、前方部M1、中間部M2、及び後方部M3のそれぞれで、横方向Y外方に凸となる膨出した形状を有する左右圧搾溝6を有する。
図3に示すように、左右圧搾溝6のうち前方部M1に位置する前方圧搾部61は、一対の、前側窪み部14と後ろ側窪み部34とを通る仮想線38で挟まれた領域内に位置する。前方圧搾部61における横方向Yの長さが最も大きくなる最外部61aは一対の仮想線38に挟まれた領域内に位置する。
同様に、左右圧搾溝6のうち後方部M3に位置する後方圧搾部63は、一対の仮想線38で挟まれた領域内に位置する。後方圧搾部63における横方向Yの長さが最も大きくなる最外部63aは一対の仮想線38に挟まれた領域内に位置する。
一方、左右圧搾溝6のうち中間部M2に位置する中間圧搾部62は、横方向Yの長さが最も大きくなる最外部62aが仮想線38上に位置している。また、中間圧搾部62の最外部62aは、排泄部対向領域となる中間部M2の縦方向X中央部に位置している。
ここで、「一対の仮想線38に挟まれた領域内に位置する」とは、仮想線38上に位置することは含まない。
これにより、前側窪み部14及び後ろ側窪み部34それぞれを変形基点とする前方部M1及び後方部M3から中間部M2に向かう吸収体4を含むナプキン1の横方向Y中央部の山折り変形が、前方圧搾部61及び後方圧搾部63によって阻害されず、中間部M2まで到達することが可能となる。
従って、ナプキン1の中間部M2の横方向Y中央部は、前側窪み部14及び後ろ側窪み部34が変形基点となって誘導される山折り変形によって排泄部に向かって盛り上がるように変形しやすくなり、排泄部へのフィット性を高めることが可能となる。
また、本実施形態においては、ナプキン1はウイング部Wを有しているので、着用時、ウイング部Wが本体Mとの境界部分でナプキン1の裏面側に折り返されてショーツ等の着衣の非肌側に固定される際、ウイング部Wを折り返すことにより、中間部M2は肌側に盛り上がるように変形し易くなっており、排泄部へのフィット性をより高めることができる。
中間部M2に位置する中間圧搾部62が、横方向Y外方に凸となる形状を有することにより、ナプキン1がショーツに固定用部材によって固定されて使用される際、着用者の大腿部を閉じるといったクロッチ部分が横方向Yに狭められる動作によって、中間部M2の排泄部に向かう変形が誘導されやすくなる。当該変形は、前側窪み部14及び後ろ側窪み部34によって誘導される山折り変形とあいまって安定化され、ナプキン1の排泄部へのフィット性をより高めることができる。
また、中間圧搾部62が、横方向Y外方に凸となる形状を有することにより、中間部M2の前方付近は中間圧搾溝62に沿ってナプキンが変形しやすくなって鼠径部にフィットし易くなる。これにより、例えば、就寝時等の体を横たえる姿勢をとる際、寝返り時や横向き時などの姿勢変化において、鼠径部付近からの液状物の横洩れの発生を抑制することができる。
図4に示すように、本体固定用部材30は裏面シート3に設けられる。図に示す例では、本体固定用部材30は縦方向Xに延在して、縦中心線CLを挟んで左右に1つずつ対をなして配置される。
本体固定用部材30は、平面視において、仮想線38を横方向に跨いで位置する。これにより、ナプキン1の前側窪み部14及び後ろ側窪み部34によって誘導される山折り変形が過度な変形とならず、その形状を安定したものとすることができ、ナプキン1のヨレの発生を抑制することができる。
ナプキン1は、左右圧搾溝6の他にも、補強や防漏作用等の観点から補助的な圧搾溝を備えていてもよい。
例えばナプキン1は、本体Mの端部溝部13が位置する前方部M1又は後方部M3における表面シート2側に形成された内部圧搾溝11をさらに備える。図1及び3に示す例では、内部圧搾溝11は、本体Mの前方部M1及び後方部M3にそれぞれ設けられるが、前方部M1又は後方部M3の一方に設けられていてもよい。
また図1及び3に示す例では、内部圧搾溝11は、左右圧搾溝6と同様に、複数の圧搾部9が間欠的に配置されて構成される。
これにより、内部圧搾溝11が着用者の排泄部の前方又は後方に位置することになる。これにより、着用者の身体形状にナプキン1がより沿いやすくなり、ナプキン1の着用者に対するフィット性をより一層向上させることができる。
内部圧搾溝11が縦方向X外方に凸な形状を有することにより、内部圧搾溝11が縦方向X内方へ向かうベクトル成分を含む方向に延びる部分を有する。これにより、横方向Y外方から外力が加わった場合に、内部圧搾溝11の上記部分が当該外力を受け止めて変形起点となり、内部圧搾溝11の凸状部に囲まれた吸収体4の横方向Y中央部を上方へ突出させ易くする。したがって、上記構成によれば、吸収体4の横方向Y中央部が上方へ盛り上がるような変形を促進し、着用者に対するナプキン1のフィット性をより一層向上させることができ、これに伴って防漏効果を高めることができる。
さらに、ナプキン1は、左右圧搾溝6の他、左右圧搾溝6から独立して圧搾された構成を備えていてもよい。例えば、ナプキン1は、端部溝部13が位置する本体Mの前方部M1又は後方部M3における表面シート2側に形成され、左右圧搾溝6とは離間している独立圧搾部25をさらに備える。「左右圧搾溝6と離間している」とは、端部溝部13及び本体溝部12のいずれからも離間していることをいう。
独立圧搾部25も、左右圧搾溝6と同様に、表面シート2及び吸収体4が裏面シート3側に向かって一体的に凹陥した構成を有し、圧搾加工等によって形成される。これにより、独立圧搾部25は、他の領域と比較して繊維の密度が高くなるため、周囲の領域と比較して剛性が高くなる。
独立圧搾部25は、図1に示す例では、本体Mの前方部M1及び後方部M3にそれぞれ設けられるが、前方部M1又は後方部M3の一方に設けられていてもよい。
また、「各要素が近接して配置される」とは、具体的には、隣接する要素の最も近接した部分間の距離が3mm以下となるように配置されることをいう。
上述の実施形態では、縦方向Xの長さが比較的短い(例えば20.5cm)の、一般的に昼用に使用されるようなナプキン1を例にあげたが、ナプキンのサイズはこれに限定されない。例えば図5に示すように、縦方向Xの長さが比較的長い(例えば、30cm以上)の、就寝時に用いられることが多い、いわゆる夜用といわれるナプキン40や、図6に示す縦方向Xの長さがそれらの中間の長さ(例えば25cm)の比較的長い昼夜とも使用可能なナプキン50にも、本発明を適用することができる。尚、ここで挙げた具体的な寸法は一例である。
図5及び6それぞれに示すナプキン40及び50は、上記ナプキン1と比較して、全体的に縦方向Xの長さが長い。ナプキン40及び50それぞれに設けられる左右圧搾溝6は、上記ナプキン1の左右圧搾溝6と比べて基本的な形状は同じであるが、ナプキン1の左右圧搾溝6よりも全体的に縦方向Xに細長くなっている。ナプキン40及び50では、主に、左右圧搾溝6のうち前方部M1に位置する前方圧搾部61及び後方部M3に位置する後方圧搾部63が、ナプキン1のそれよりも細長い形状を有する。
また、上記ナプキン1が前方部M1及び後方部M3それぞれに独立圧搾部25を有していたのに対し、ナプキン40及び50は後方部M3のみに独立圧搾部25を有する。また、ナプキン1が前方部M1及び後方部M3それぞれに内部圧搾溝11を有していたのに対し、ナプキン40及び50は後方部M3のみに内部圧搾溝11を有する。独立圧搾部25が後方のみに設けられることで、着用者にナプキン40及び50の前方部と後方部を意識させるとともに、装着目印として使用することができ、特に夜用として使用する際に正しい位置にナプキン40及び50を装着するモチベーションとなり得る。正しい位置に装着することで、就寝時の使用において、ナプキンの後端部から排泄液が伝い漏れする危険性を低減することが可能となる。
ナプキン40及び50に設けられる左右圧搾溝6及び内部圧搾溝11は、ナプキン1と同様に複数の円形の圧搾部により構成される。図面上、ナプキン1では当該圧搾部を白抜きの円で示したが、ナプキン40及び50ではドット状で示している。
また、ナプキン40及び50は、上記ナプキン1と同様に、縦方向ナプキン1の縦方向Xにおける前端縁部17が、縦中心線CLを挟んで左右に対をなして配置される前側窪み部14を有している。同様に、ナプキン40及び50それぞれの縦方向Xにおける後端縁部37は、縦中心線CLを挟んで左右に対をなして配置される後ろ側窪み部34を有する。ナプキン40及び50において、吸収体の図示を省略しているが、縦方向Xで対向する前側窪み部14と後ろ側窪み部34とを通る仮想線38は、縦方向Xに亘って吸収体と平面視で重なっている。
図6に示すナプキン50は、ナプキン1と同様に、本体Mと、一対のウイング部Wと、一対の左右圧搾溝6と、を備える。
本体Mは、縦方向Xに沿って、前方部M1と、中間部M2と、後方部M3と、に区分される。
中間部M2は、着用時に着用者の排泄部に対向する領域である。図5及び図6において、中間部M2は、本体Mにおけるウイング部Wの前後基端部間の領域である。
前方部M1は、中間部M2の前方(着用者の腹側)に配置される領域であり、着用時に着用者の排泄部の前方に対向するように構成される。
後方部M3は、中間部M2の後方(着用者の背側)に配置される領域であり、装着時に着用者の排泄部の後方に対向するように構成される。
ナプキン50のみが有する後方フラップ部Fは、本体Mの後方部において横方向Yの外方に膨出するように構成される。
左右圧搾溝6は、前方部M1に位置する前方圧搾部61と、中間部M2に位置する中間圧搾部62と、後方部M3に位置する後方圧搾部63と、を有する。
このように、ナプキン40及び50は、前方部M1、中間部M2、及び後方部M3のそれぞれで、横方向Y外方に凸となる膨出した形状を有する左右圧搾溝6を有する。
これにより、ナプキン40及び50の前方部M1及び後方部M3においては、前側窪み部14及び後ろ側窪み部34それぞれを変形基点とする、前方部M1及び後方部M3それぞれから中間部M2に向かう仮想線38にほぼ沿う吸収体を含むナプキンの山折り変形が、前方圧搾部61及び後方圧搾部63によって阻害されない。
従って、排泄部対向領域となる中間部M2においては、前側窪み部及び後ろ側窪み部が変形基点となって誘導されるナプキンの変形によって、ナプキンが排泄部に向かう変形が誘導されやすくなっている。これにより、ナプキンの排泄部へのフィット性を高めることができる。
このように、中間圧搾溝部62の最外部62aが仮想線38より内方に位置しない形態とし、上記ナプキン1及び50のように最外部62aが仮想線上38に位置してもよいし、また、ナプキン40のように最外部62aが一対の仮想線38の外方に位置してもよい。これにより、ナプキンの前側窪み部14及び後ろ側窪み部34によって誘導された山折り変形が中間部M2において安定化し、ナプキン50の排泄部へのフィット性をより確実に高めるとともに、剛性の高い一対の中間圧搾部62によって液状物を吸収するナプキンの吸収面の面積を確保することができる。
中間部M2に位置する中間圧搾部62が、横方向Y外方に凸となる形状を有することにより、着用時のナプキン40の横方向Yに加わる外力によって誘導される中間部M2の着用者の排泄部に向かう変形は、前側窪み部14及び後ろ側窪み部34によって誘導される山折り変形と相俟って安定化する。これにより、ナプキン40の排泄部へのフィット性がより高まる。また、中間圧搾部62が、横方向Y外方に凸となる形状を有することにより、中間部M2の前方付近は中間圧搾溝62に沿ってナプキンが変形しやすくなって鼠径部にフィットし易くなる。これにより、鼠径部付近からの液状物の横洩れの発生を抑制することができる。
例えば、以上の実施形態では、吸収性物品として生理用ナプキンの例を示したが、これに限定されない。本発明の吸収性物品は、例えば、尿取りパットやおりものシート、使い捨ておむつ等であってもよい。
2…表面シート
3…裏面シート
4…吸収体
6…左右圧搾溝
12…本体溝部
13…端部溝部
14…前側窪み部
17…前端縁部
34…後ろ側窪み部
37…後端縁部
38…仮想線
M…本体
M1…前方部
M2…中間部
M3…後方部
CL…縦中心線
Claims (5)
- 表面シート、吸収体及び裏面シートを含み相互に直交する縦方向及び横方向を有する本体と、前記表面シートと前記吸収体を一体に押圧して形成され、前記本体を横方向に二等分する仮想的な縦中心線を挟んで左右に対をなして前記表面シート側に配置された左右圧搾溝と、を備えた吸収性物品であって、
前記本体は、着用者の排泄部に対向する中間部と、前記中間部よりも縦方向前方に位置する前方部と、前記中間部よりも縦方向後方に位置する後方部と、を有し、
前記本体は、縦方向における前端縁部が、前記縦中心線を挟んで左右に対をなして配置された、内方に向かって凹となる前側窪み部を含む形状を有するとともに、縦方向における後端縁部が、前記縦中心線を挟んで左右に対をなして配置された、内方に向かって凹となる後ろ側窪み部を含む形状を有し、
前記吸収体は、横方向における両側端部が、前記吸収性物品の厚み方向から見た平面視において、前記縦中心線を挟んで左右に対をなして位置する、縦方向で対向する前記前側窪み部と前記後ろ側窪み部とを通る仮想線よりも外方に位置し、
前記左右圧搾溝は、前記前方部、前記中間部及び前記後方部にわたって前記縦方向に延び、前記左右圧搾溝のうち前記前方部に位置する前方圧搾部と前記後方部に位置する後方圧搾部は、前記一対の仮想線で挟まれた領域内に位置する
吸収性物品。 - 前記裏面シートに設けられた固定用部材を更に具備し、
前記固定用部材は、平面視において、前記仮想線を横方向に跨いで位置する
請求項1に記載の吸収性物品。 - 前記一対の左右圧搾溝のうち前記中間部に位置する中間圧搾部は、横方向の寸法が最も大きくなる最外部が、前記中間部における縦方向中央部に位置し、前記仮想線上又は前記一対の仮想線よりも外方に位置する
請求項1又は2に記載の吸収性物品。 - 前記左右圧搾溝は、前記前方部、前記中間部及び前記後方部のそれぞれで、横方向外方に向かって凸となる部分を有する
請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の吸収性物品。 - 前記本体の前記前方部又は前記後方部の少なくとも一方に、前記表面シート側に配置された、前記左右圧搾溝とは独立する独立圧搾部を更に具備し、
前記独立圧搾部は、前記一対の仮想線で挟まれた領域内に位置する
請求項1〜4のうちいずれか1項に記載の吸収性物品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020048710A JP2021145895A (ja) | 2020-03-19 | 2020-03-19 | 吸収性物品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020048710A JP2021145895A (ja) | 2020-03-19 | 2020-03-19 | 吸収性物品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021145895A true JP2021145895A (ja) | 2021-09-27 |
Family
ID=77849921
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020048710A Pending JP2021145895A (ja) | 2020-03-19 | 2020-03-19 | 吸収性物品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021145895A (ja) |
-
2020
- 2020-03-19 JP JP2020048710A patent/JP2021145895A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5264270B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP4836639B2 (ja) | 吸収性物品 | |
EP1234562B1 (en) | Sanitary absorbent article | |
AU775321B2 (en) | Absorbent article | |
JP5577085B2 (ja) | パンツ型使い捨ておむつ | |
KR101720731B1 (ko) | 흡수성 물품 | |
JP2007203097A (ja) | 吸収製品 | |
JP6080264B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP6761238B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP2020075044A (ja) | 吸収性物品 | |
JP2021145895A (ja) | 吸収性物品 | |
JP6051285B1 (ja) | 吸収性物品 | |
JP3238580U (ja) | 吸収性物品 | |
JP7423227B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP7388881B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP3243658U (ja) | 吸収性物品 | |
JP2021145780A (ja) | 吸収性物品 | |
WO2023120694A1 (ja) | 吸収性物品 | |
WO2021054392A1 (ja) | 吸収性物品 | |
WO2022270419A1 (ja) | 吸収性物品 | |
JP6900940B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP2021041040A (ja) | 吸収性物品 | |
JP6944297B2 (ja) | 昼用生理用ナプキン | |
JP2021094253A (ja) | 吸収性物品 | |
JP2021087666A (ja) | 吸収性物品 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20221209 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20221209 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20230830 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230905 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20231027 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20240213 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20240308 |