JP2021145895A - 吸収性物品 - Google Patents

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達之 山口
耕裕 山本
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Abstract

【課題】排泄部へのフィット性の高い吸収性物品に関する。【解決手段】吸収性物品は本体と左右圧搾溝とを備える。本体は、表面シート、吸収体及び裏面シートを含み相互に直交する縦方向及び横方向を有する。左右圧搾溝は、表面シートと吸収体を一体に押圧して形成され、縦中心線を挟んで左右に対をなして表面シート側に配置される。本体は着用者の排泄部に対向する中間部と前方部と後方部とを有する。本体は、縦方向における前端縁部が縦中心線を挟んで左右に対をなして配置された内方に向かって凹となる前側窪み部を含む形状を有し、縦方向における後端縁部が縦中心線を挟んで左右に対をなして配置された内方に向かって凹となる後ろ側窪み部を含む形状を有する。左右圧搾溝は、前方部、中間部及び後方部にわたって縦方向に延びる。左右圧搾溝のうち前方部に位置する前方圧搾部と後方部に位置する後方圧搾部は、一対の仮想線で挟まれた領域内に位置する。【選択図】図3

Description

本発明は、生理用ナプキン等の吸収性物品に関する。
特許文献1には、生理用ナプキンを衣類から剥がしやすいように、ナプキンの縦方向における前後端縁部それぞれに、横方向中央に外方に突出した形状の中央部と、当該中央部の両側それぞれに外方に突出した形状の摘み部とを設けることが記載されている。当該ナプキンの前後端縁部それぞれは、外方に突出した中央部と外方に突出した摘み部とによって2つのV字状の窪みを有する形状となっている。
特開2015−51233号公報
特許文献1に記載されるナプキンでは、前後端縁部に設けられた窪みを起点とした変形が起こりやすい。
吸収性物品においては、排泄部からの経血等の液状物の漏れ発生を抑制するため、着用者の排泄部へのフィット性が望まれている。
本発明の課題は、排泄部へのフィット性の高い吸収性物品に関する。
本発明の一形態に係る吸収性物品は、本体と、左右圧搾溝と、を備える。
前記本体は、表面シート、吸収体及び裏面シートを含み相互に直交する縦方向及び横方向を有する。
前記左右圧搾溝は、前記表面シートと前記吸収体を一体に押圧して形成され、前記本体を横方向に二等分する仮想的な縦中心線を挟んで左右に対をなして前記表面シート側に配置される。
前記本体は、着用者の排泄部に対向する中間部と、前記中間部よりも縦方向前方に位置する前方部と、前記中間部よりも縦方向後方に位置する後方部と、を有する。
前記本体は、縦方向における前端縁部が、前記縦中心線を挟んで左右に対をなして配置された内方に向かって凹となる前側窪み部を含む形状を有するとともに、縦方向における後端縁部が、前記縦中心線を挟んで左右に対をなして配置された内方に向かって凹となる後ろ側窪み部を含む形状を有する。
前記吸収体は、横方向における両側端部が、前記吸収性物品の厚み方向から見た平面視において、前記縦中心線を挟んで左右に対をなして位置する、縦方向で対向する前記前側窪み部と前記後ろ側窪み部とを通る仮想線よりも外方に位置する。
前記左右圧搾溝は、前記前方部、前記中間部及び前記後方部にわたって前記縦方向に延びる。
前記左右圧搾溝のうち前記前方部に位置する前方圧搾部と前記後方部に位置する後方圧搾部は、前記一対の仮想線で挟まれた領域内に位置する。
以上のように、本発明の吸収性物品によれば、排泄部へのフィット性を高めることが可能となる。
本発明の一実施形態に係る吸収性物品を示す平面図である。 図1のII−II線で切断した断面図である。 上記吸収性物品における、左右圧搾溝の形状、左右圧搾溝と窪み部との位置関係、消臭シートの配置位置を説明する図である。 上記吸収性物品を裏面側からみた平面図であり、吸収性物品の固定用部材と窪み部との位置関係を示す図である。 サイズが異なる他の吸収性物品を示す平面図である。 サイズが異なる他の吸収性物品を示す平面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
[ナプキンの全体構成]
本発明の吸収性物品1は、図1に示すように、本体Mと、一対のウイング部Wと、一対の左右圧搾溝6と、を備える。吸収性物品1は、生理用ナプキンとして構成され、以下、ナプキン1と称する。
ナプキン1は、着用者の前後方向に対応する縦方向Xと、着用者の左右方向に対応し縦方向Xに直交する横方向Yとを有する。さらに、ナプキン1は、縦方向X及び横方向Yの双方に直交する厚み方向Zを有する。なお、本明細書では、厚み方向Zに関しては、着用時に着用者の肌に近い側を上又は肌側、着衣に近い側を下又は非肌側という事がある。また、以下の説明において、本体Mの横方向Yに二等分する仮想的な縦中心線に符号CLを付して説明する。
図1に示すナプキン1は、縦方向Xの長さが例えば20.5cmである。
本体Mは、縦方向Xに沿って延び、着用時に着用者の着衣の内面に固定される。本体Mは、後述する吸収体4を有しており、着用者の経血等の液状物(以下、「液」とも称する)を吸収する機能を有する。
本体Mは、縦方向Xに沿って、前方部M1と、中間部M2と、後方部M3と、に区分される。
中間部M2は、着用時に着用者の排泄部に対向する領域である。図1において、中間部M2は、本体Mにおけるウイング部Wの前後基端部間の領域である。
前方部M1は、中間部M2の前方(着用者の腹側)に配置される領域であり、着用時に着用者の排泄部の前方に対向するように構成される。
後方部M3は、中間部M2の後方(着用者の背側)に配置される領域であり、装着時に着用者の排泄部の後方に対向するように構成される。
なお、ここでいう着用時は、通常の適正な着用位置(ナプキン1の想定される着用位置)が維持された状態を意味し、ナプキン1が当該着用位置からずれた状態にある場合は含まない。
ウイング部Wは、本体Mの中間部M2から横方向Yの外方に大きく突出するように構成される。
図2に示すように、ナプキン1は、吸収体4と、表面シート2と、裏面シート3と、一対のサイドシート5と、消臭シート16と、本体固定用部材30と、ウイング部固定用部材31と、を備える。本体Mにおいて、ナプキン1は、裏面シート3、吸収体4及び表面シート2が厚み方向Zに積層された構成を有する。これらの構成は、例えば、接着剤やヒートシール等による接合、及び左右圧搾溝6によるエンボス加工等によって、適宜接合されて一体化している。
図1及び2に示すように、吸収体4は、縦方向Xに沿って延び、表面シート2と裏面シート3との間に配置される。吸収体4は、排泄された液を表面シート2側の面から吸収し、内部で拡散させて当該液を保持する。
吸収体4は、吸収性コア7と、コアラップシート8と、を有する。
吸収性コア7は、図2に示す例では、パルプ繊維等の親水性繊維で構成された繊維集合体に高吸水性ポリマーPを保持させた構成を有しているが、この構成に限定されない。
コアラップシート8は、吸収性コア7を被覆し、例えば吸収性コア7の形状を保持する機能等を有する。コアラップシート8は、例えばティッシュペーパー状の薄く柔らかい紙や液透過性の不織布等で形成される。
図2に示すように、例えば吸収性コア7は、中間部M2において、横方向Y中央部に位置し、厚み方向Z上方に突出した突出部26を有している。突出部26は、吸収性コア7の他の領域と比較して、全体として高い坪量で肉厚に構成されることにより、中間部M2における吸収性を高めることができる。また、着用者の排泄部に対向して突出部26が設けられることで、着用者の排泄部に対するフィット性をより高めることができる。尚、吸収性コア7は突出部26を有さない構成であってもよい。
また、吸収性コア7は、縦方向Xに延びる複数の縦溝部及び横方向Yに延びる複数の横溝部によってブロック状に分割されていてもよい。これにより、着用者の体に沿って吸収体4を変形しやすくすることができる。
表面シート2は、液透過性のシート材として構成され、吸収体4の厚み方向Z上方に配置される。なお、表面シート2と吸収体4との間には、表面シート2から吸収体4への液の透過性の向上、吸収体4に吸収された液の表面シート2への液戻りの防止等の観点から、セカンドシート(サブレイヤーシート)が配置されていてもよい。表面シート2は、厚み方向Z外方にドーム状に突出する複数の凸部23を有する。凸部23は、表面シート2が厚み方向Zに圧縮されたエンボス部24で囲まれた部分として構成される。
裏面シート3は、吸収体4の厚み方向Z下方に、消臭シート16を介して配置される。裏面シート3は、例えばその周縁において、表面シート2及びサイドシート5と接着剤、熱シール等によって接合される。裏面シート3は、接着剤等によって吸収体4に接合されていてもよい。
裏面シート3は、例えば、液難透過性、水蒸気透過性及び撥水性等の機能を有するシート材で形成される。当該シート材としては、例えば熱可塑性樹脂のフィルムや、当該フィルムと不織布とのラミネート等を用いることができる。
一対のサイドシート5は、表面シート2の横方向Y外側に配置される。サイドシート5の材料としては、表面シート2よりも親水性が小さいシート材料が好ましく、具体的には、表面シート2よりも親水性の低い不織布、フィルム材料、及び不織布とフィルム材料のラミネート構造のシートが挙げられる。サイドシート5は、例えば接着剤Eによって表面シート2に接合されている。
左右圧搾溝6は、縦中心線CLを挟んで左右に対をなして位置する。当該一対の左右圧搾溝6の構成については後述する。
消臭シート16は、吸収体4と裏面シート3との間に配置される。
消臭シート16は、消臭剤又は抗菌剤を含み、ナプキン1に消臭効果を付与する。消臭シート16は、活性炭含有シートを含む。当該活性炭含有シートは、活性炭と繊維原料を主体として構成される。ガス状物質に対して高い吸着性を示す活性炭を用いることにより消臭効果を得ることができる。繊維原料としては、NBKP、LBKP等の木材パルプや、藁、綿等の非木材パルプ等の公知の天然繊維等が使用できる。また、シート強度を向上させる目的で、ポリエチレン繊維等の剛性繊維を併用しても良い。
図3に示すように、消臭シート16は矩形状を有する。図2及び図3に示す例では、消臭シート16は、ナプキン1の厚み方向Zから見た平面視において、吸収体4の領域内に位置する。
本体固定用部材30は、本体Mを構成する裏面シート3に配置され、着衣に対して本体Mを固定する粘着部である。
ウイング部固定用部材31は、ウイング部Wを構成する裏面シート3に配置され、着衣に対してウイング部Wを固定する粘着部である。
[ナプキンの前後端縁部の形状]
図1及び3に示すように、ナプキン1の縦方向Xにおける前端縁部17は、縦中心線CLを挟んで左右に対をなして配置される前側窪み部14を有する。同様に、ナプキン1の縦方向Xにおける後端縁部37は、縦中心線CLを挟んで左右に対をなして配置される後ろ側窪み部34を有する。前側窪み部14及び後ろ側窪み部34は、ナプキン1の内方に向かって凹となる変曲点である。ナプキン1の前端縁部17及び後端縁部37は、それぞれ、3つの曲率が小さい外方に向かって凸の曲線が連なった形状を有している。これら3つの凸の曲線が交わる箇所が前側窪み部14及び後ろ側窪み部34に相当する。
本実施形態において、一対の前側窪み部14間の距離と、一対の後ろ側窪み部34間の距離とはほぼ同じであるが、異なってもよい。縦方向Xで対向する前側窪み部14と後ろ側窪み部34とを通る仮想的な直線を仮想線38とする。仮想線38は、縦中心線CLを挟んで左右に対をなして位置する。本実施形態において、一対の仮想線38は縦方向Xに平行な直線である。
[吸収体と窪み部との位置関係]
図1及び3に示すように、平面視において、前側窪み部14と後ろ側窪み部34とを通る仮想線38は吸収体4上に位置し、吸収体4の横方向Yにおける両側端部15は一対の仮想線38よりも外方に位置する。
[左右圧搾溝の全体構成]
図1〜図3に示すように、本体Mの表面シート2側には、左右圧搾溝6が形成されている。
左右圧搾溝6は、本体Mの中間部M2における横方向Y中央部を囲むように形成された線状溝であり、本体Mの表面シート2側から厚み方向Zに圧搾加工することによって形成される。左右圧搾溝6は、前方部M1、中間部M2及び後方部M3にわたって縦方向Xに線状に延びる。左右圧搾溝6における「線状」は、溝の形状が平面視において直線状の態様に限られず、曲線状の態様や、直線状部分と曲線状部分とからなる態様を含む。
図2に示すように、左右圧搾溝6は、表面シート2及び吸収体4が裏面シート3側に向かって一体的に凹陥した構成を有する。左右圧搾溝6は、熱を伴うか又は伴わない圧搾加工、あるいは超音波エンボス等のエンボス加工により常法に従って形成することができる。左右圧搾溝6では、表面シート2及び吸収体4が熱融着等により一体化している。
このような構成により、左右圧搾溝6は、他の領域と比較して剛性が高く、変形しにくい部分となる。このため、左右圧搾溝6は、ナプキン1が外力を受けた場合に、周囲の低剛性領域の変形を促す変形起点や、当該外力に対する抗力を発揮する部分として機能し得る。
また、左右圧搾溝6は、周囲の領域と比較して繊維の密度が高くなるため、毛管作用によって排泄された液を吸液及び保持することができる。これにより、左右圧搾溝6は、吸収体4の外方への液の漏れを防止する防漏作用も有する。
図3に示すように、左右圧搾溝6は、厚み方向Zから見た平面形状が円形の複数の圧搾部9が間欠的に配されて構成される。尚、圧搾部9の平面形状はこれに限定されず、例えば、楕円形状、多角形状、その他の形状から選択される1又は2種以上を選択することができる。複数の圧搾部9により全体で線状の左右圧搾溝6を形成する。
左右圧搾溝6は、横方向Yに対をなして左右に配置されている。左右圧搾溝6は、縦中心線CLに関して線対称に構成される。
左右圧搾溝6では、縦方向Xに延びた左右両側の圧搾溝が前方部M1及び後方部M3において連結される。これにより、一対の左右圧搾溝6は、全体として本体Mを周回するように構成される。なお、「周回」とは、左右圧搾溝6が連続状に延びて周回している形態と、複数の圧搾部が間欠的に配されていて全体として1つの溝として見做せる形状が周回している形態と、のいずれをも含む意味である。
また、ナプキン1は、左右圧搾溝6の他、左右圧搾溝6の内側に、横方向Yに延びる内部圧搾溝11を有していてもよい。さらに、ナプキン1は、前方部M1又は後方部M3の少なくとも一方に、一対の左右圧搾溝6の外側に、左右圧搾溝6とは独立する独立圧搾部25を有していてもよい。内部圧搾溝11及び独立圧搾部25の構成については、後述する。
左右圧搾溝6は、前方部M1に位置する前方圧搾部61と、中間部M2に位置する中間圧搾部62と、後方部M3に位置する後方圧搾部63と、を有する。
左右圧搾溝6は、周回溝として構成された本体溝部12と、端部溝部13と、を有する。端部溝部13は、本体Mの前方部M1及び後方部M3にそれぞれ設けられる。本体溝部12は、前方圧搾部61の一部と、中間圧搾部62と、後方圧搾部63の一部と、から構成される。前方部M1に位置する端部溝部13は、前方圧搾部62の他の部分から構成される。後方部M3に位置する端部溝部13は、後方圧搾部63の他の部分から構成される。
本体溝部12は、本体Mの中間部M2においては縦方向Xに延び、かつ、本体Mの前方部M1又は後方部M3の少なくとも一方においては、横方向Y内方に向かって相互に近接するように延びる。
本体溝部12における「縦方向Xに延びる」とは、本体溝部12が縦方向Xに平行に延びる態様に限定されず、本体溝部12が全体として縦方向Xと平行なベクトル成分を含む方向に延びていればよく、図3に示すように、括れ部22を含んでいてもよい。
本体溝部12の「横方向Y内方に延びる」とは、本体溝部12が横方向Yに平行に延びる態様に限定されず、横方向Y内方のベクトル成分を含む方向に延びていればよい。図3に示す例では、本体溝部12は、前方部M1及び後方部M3において、横方向Y内方に延びつつ、縦方向X外方にも延びる曲線状に構成される。
本体溝部12は、全体が連続的に構成される態様に限定されず、途切れ部を有して断続的に構成されていてもよい。
本体溝部12は、前方部M1と中間部M2の境界部近傍、及び中間部M2と後方部M3の境界部近傍に、それぞれ横方向Y内方に括れた括れ部22を含んでいる。
本体溝部12は、中間部M2において、前後の括れ部22間の領域が横方向Yに膨出した構成を有する。この膨出した部分は、中間部M2の縦方向X中央部に位置する。中間部M2において、中間圧搾部62により囲まれた領域は中間部M2の横方向Y中央部に位置し、ナプキン着用時、主に着用者の排泄部に対向する部分である。
本体溝部12は、前方部M1において、前側の括れ部22より前方の領域が横方向Yに膨出した構成を有する。本体溝部12は、後方部M3において、後ろ側の括れ部22より後方の領域が横方向Yに膨出した構成を有する。
このように、ナプキン1は、前方部M1、中間部M2、及び後方部M3のそれぞれで、横方向Y外方に凸となる膨出した形状を有する左右圧搾溝6を有する。
端部溝部13は、本体溝部12から延び、左右圧搾溝6が横方向Yに最も接近する基部と、基部の縦方向X外方側から横方向Y外方に向かって相互に離間するように延びる延在部と、を含む。端部溝部13の横方向Yの長さは本体溝部12の横方向Yの長さよりも短い形状となっている。
端部溝部13は圧搾されているため、周囲の非圧搾部よりも高い剛性を有する。つまり、ナプキン1では、本体Mの前方部M1又は後方部M3において、剛性の高い左右圧搾溝6が横方向Y外方に向かって延びる構成となる。これにより、端部溝部13の延在部は、着用者の脚などによる横方向Yからの外力に対する抗力も発揮でき、延在部及びその周囲の領域は、当該外力に対して変形しにくい領域となる。
[左右圧搾溝と窪み部との位置関係]
図3に示すように、左右圧搾溝6のうち前方部M1に位置する前方圧搾部61は、一対の、前側窪み部14と後ろ側窪み部34とを通る仮想線38で挟まれた領域内に位置する。前方圧搾部61における横方向Yの長さが最も大きくなる最外部61aは一対の仮想線38に挟まれた領域内に位置する。
同様に、左右圧搾溝6のうち後方部M3に位置する後方圧搾部63は、一対の仮想線38で挟まれた領域内に位置する。後方圧搾部63における横方向Yの長さが最も大きくなる最外部63aは一対の仮想線38に挟まれた領域内に位置する。
一方、左右圧搾溝6のうち中間部M2に位置する中間圧搾部62は、横方向Yの長さが最も大きくなる最外部62aが仮想線38上に位置している。また、中間圧搾部62の最外部62aは、排泄部対向領域となる中間部M2の縦方向X中央部に位置している。
ここで、「一対の仮想線38に挟まれた領域内に位置する」とは、仮想線38上に位置することは含まない。
ナプキン1の着用時、ナプキン1は着用者の体に沿って変形し、また、ナプキン1には着用者の両脚などによって横方向Y外方から外力を受けやすい。このため、ナプキン1では、前端縁部17(後端縁部37)の前側窪み部14(後ろ側窪み部34)を変形基点とする前方部M1(後方部M3)から中間部M2に向かって延びる、肌側に凸の山折り変形が誘導されやすい。
本実施形態においては、圧搾されていない領域よりも剛性が高くなっている前方圧搾部61及び後方圧搾部63は、一対の仮想線38で挟まれた領域内に位置している。更に、平面視で吸収体4は縦方向X全長に亘って仮想線38を跨いで存在している。
これにより、前側窪み部14及び後ろ側窪み部34それぞれを変形基点とする前方部M1及び後方部M3から中間部M2に向かう吸収体4を含むナプキン1の横方向Y中央部の山折り変形が、前方圧搾部61及び後方圧搾部63によって阻害されず、中間部M2まで到達することが可能となる。
従って、ナプキン1の中間部M2の横方向Y中央部は、前側窪み部14及び後ろ側窪み部34が変形基点となって誘導される山折り変形によって排泄部に向かって盛り上がるように変形しやすくなり、排泄部へのフィット性を高めることが可能となる。
更に、本実施形態では、圧搾されていない領域よりも剛性が高くなっている中間圧搾部62の最外部62aは、中間部M2の縦方向Xにおける中央部に位置し、更に、仮想線38上に位置している。中間部M2において、ナプキン1の前側窪み部14及び後ろ側窪み部34によって誘導される山折り変形は、中間圧搾部62が仮想線38上に存在することで安定化する。これにより、ナプキン1の排泄部へのフィット性をより確実に高めるとともに、剛性の高い一対の中間圧搾部62によって液状物を吸収する吸収面の面積を確保することができる。
また、本実施形態においては、ナプキン1はウイング部Wを有しているので、着用時、ウイング部Wが本体Mとの境界部分でナプキン1の裏面側に折り返されてショーツ等の着衣の非肌側に固定される際、ウイング部Wを折り返すことにより、中間部M2は肌側に盛り上がるように変形し易くなっており、排泄部へのフィット性をより高めることができる。
上述したように、ナプキン1は、左右圧搾溝6が括れ部22を有することにより、前方部M1、中間部M2、及び後方部M3のそれぞれで、横方向Y外方に凸となる膨出した形状を有する左右圧搾溝6を有する。
中間部M2に位置する中間圧搾部62が、横方向Y外方に凸となる形状を有することにより、ナプキン1がショーツに固定用部材によって固定されて使用される際、着用者の大腿部を閉じるといったクロッチ部分が横方向Yに狭められる動作によって、中間部M2の排泄部に向かう変形が誘導されやすくなる。当該変形は、前側窪み部14及び後ろ側窪み部34によって誘導される山折り変形とあいまって安定化され、ナプキン1の排泄部へのフィット性をより高めることができる。
また、中間圧搾部62が、横方向Y外方に凸となる形状を有することにより、中間部M2の前方付近は中間圧搾溝62に沿ってナプキンが変形しやすくなって鼠径部にフィットし易くなる。これにより、例えば、就寝時等の体を横たえる姿勢をとる際、寝返り時や横向き時などの姿勢変化において、鼠径部付近からの液状物の横洩れの発生を抑制することができる。
[本体固定用部材と窪み部との位置関係]
図4に示すように、本体固定用部材30は裏面シート3に設けられる。図に示す例では、本体固定用部材30は縦方向Xに延在して、縦中心線CLを挟んで左右に1つずつ対をなして配置される。
本体固定用部材30は、平面視において、仮想線38を横方向に跨いで位置する。これにより、ナプキン1の前側窪み部14及び後ろ側窪み部34によって誘導される山折り変形が過度な変形とならず、その形状を安定したものとすることができ、ナプキン1のヨレの発生を抑制することができる。
尚、本体固定用部材30は図4に示す形状に限定されない。例えば、横方向Yに延在する固定用部材が縦方向Xに沿って複数配置され、当該固定用部材が仮想線38を横方向に跨ぐ形状であってもよい。
[内部圧搾溝の構成]
ナプキン1は、左右圧搾溝6の他にも、補強や防漏作用等の観点から補助的な圧搾溝を備えていてもよい。
例えばナプキン1は、本体Mの端部溝部13が位置する前方部M1又は後方部M3における表面シート2側に形成された内部圧搾溝11をさらに備える。図1及び3に示す例では、内部圧搾溝11は、本体Mの前方部M1及び後方部M3にそれぞれ設けられるが、前方部M1又は後方部M3の一方に設けられていてもよい。
内部圧搾溝11も、左右圧搾溝6と同様に、表面シート2及び吸収体4が裏面シート3側に向かって一体的に凹陥した構成を有し、圧搾加工等によって形成される。これにより、内部圧搾溝11も、他の領域と比較して繊維の密度が高くなるため、剛性が高まるとともに、排泄された液を毛管作用によって吸収及び保持することができる。
また図1及び3に示す例では、内部圧搾溝11は、左右圧搾溝6と同様に、複数の圧搾部9が間欠的に配置されて構成される。
内部圧搾溝11は、本体溝部12によって構成された周回溝の内部に位置する。つまり、内部圧搾溝11は、本体溝部12の縦方向X端部よりも縦方向X内方で、かつ、本体溝部12の横方向Y最外部分よりも横方向Y内方に位置する。
内部圧搾溝11は、本体溝部12の括れ部22よりも縦方向X外方に位置する。つまり、内部圧搾溝11が前方部M1に設けられている場合は、内部圧搾溝11は括れ部22よりも縦方向X前方に位置する。内部圧搾溝11が後方部M3に設けられている場合は、内部圧搾溝11は括れ部22よりも縦方向X後方に位置する。
これにより、内部圧搾溝11が着用者の排泄部の前方又は後方に位置することになる。これにより、着用者の身体形状にナプキン1がより沿いやすくなり、ナプキン1の着用者に対するフィット性をより一層向上させることができる。
内部圧搾溝11は縦方向X外方に凸な形状を有し、例えば、縦方向X外方に凸な曲線状を有する。
内部圧搾溝11が縦方向X外方に凸な形状を有することにより、内部圧搾溝11が縦方向X内方へ向かうベクトル成分を含む方向に延びる部分を有する。これにより、横方向Y外方から外力が加わった場合に、内部圧搾溝11の上記部分が当該外力を受け止めて変形起点となり、内部圧搾溝11の凸状部に囲まれた吸収体4の横方向Y中央部を上方へ突出させ易くする。したがって、上記構成によれば、吸収体4の横方向Y中央部が上方へ盛り上がるような変形を促進し、着用者に対するナプキン1のフィット性をより一層向上させることができ、これに伴って防漏効果を高めることができる。
[独立圧搾部の構成]
さらに、ナプキン1は、左右圧搾溝6の他、左右圧搾溝6から独立して圧搾された構成を備えていてもよい。例えば、ナプキン1は、端部溝部13が位置する本体Mの前方部M1又は後方部M3における表面シート2側に形成され、左右圧搾溝6とは離間している独立圧搾部25をさらに備える。「左右圧搾溝6と離間している」とは、端部溝部13及び本体溝部12のいずれからも離間していることをいう。
独立圧搾部25も、左右圧搾溝6と同様に、表面シート2及び吸収体4が裏面シート3側に向かって一体的に凹陥した構成を有し、圧搾加工等によって形成される。これにより、独立圧搾部25は、他の領域と比較して繊維の密度が高くなるため、周囲の領域と比較して剛性が高くなる。
独立圧搾部25は、図1に示す例では、本体Mの前方部M1及び後方部M3にそれぞれ設けられるが、前方部M1又は後方部M3の一方に設けられていてもよい。
独立圧搾部25の厚み方向Zから見た平面形状は、特に限定されず、様々な形状を採り得る。例えば、独立圧搾部25は、所定の平面形状を有する複数の要素(圧搾部)が近接して配置された構成を有している。図1及び図3に示す例では、前方部M1の独立圧搾部25は、4つの滴状の圧搾部分と4つの円形状の圧搾部分とが組み合わされた形状を有する。また、後方部M3の独立圧搾部25は、4つの滴状の圧搾部分が組み合わされた形状となっている。各要素の平面形状は、例えば、滴状、円形状、楕円形状、多角形状、曲線状、直線状、その他の形状から選ばれる1種又は2種以上を選択することができる。
また、「各要素が近接して配置される」とは、具体的には、隣接する要素の最も近接した部分間の距離が3mm以下となるように配置されることをいう。
図3に示すように、独立圧搾部25は、一対の仮想線38で挟まれた領域内に位置する。これにより、ナプキン1の前方部M1及び後方部M3において、ナプキン1の横方向Y内側へのしわの発生が、独立圧搾部25の存在により抑制されるので、前側窪み部14及び後ろ側窪み部34によって誘導される山折り変形をより確実なものとすることができる。
[他の構成例]
上述の実施形態では、縦方向Xの長さが比較的短い(例えば20.5cm)の、一般的に昼用に使用されるようなナプキン1を例にあげたが、ナプキンのサイズはこれに限定されない。例えば図5に示すように、縦方向Xの長さが比較的長い(例えば、30cm以上)の、就寝時に用いられることが多い、いわゆる夜用といわれるナプキン40や、図6に示す縦方向Xの長さがそれらの中間の長さ(例えば25cm)の比較的長い昼夜とも使用可能なナプキン50にも、本発明を適用することができる。尚、ここで挙げた具体的な寸法は一例である。
以下、図5及び6を用いて説明するが、上記ナプキン1と基本的に構成が同じものについては同様の符号を付し、説明を省略する場合がある。
図5及び6それぞれに示すナプキン40及び50は、上記ナプキン1と比較して、全体的に縦方向Xの長さが長い。ナプキン40及び50それぞれに設けられる左右圧搾溝6は、上記ナプキン1の左右圧搾溝6と比べて基本的な形状は同じであるが、ナプキン1の左右圧搾溝6よりも全体的に縦方向Xに細長くなっている。ナプキン40及び50では、主に、左右圧搾溝6のうち前方部M1に位置する前方圧搾部61及び後方部M3に位置する後方圧搾部63が、ナプキン1のそれよりも細長い形状を有する。
また、上記ナプキン1が前方部M1及び後方部M3それぞれに独立圧搾部25を有していたのに対し、ナプキン40及び50は後方部M3のみに独立圧搾部25を有する。また、ナプキン1が前方部M1及び後方部M3それぞれに内部圧搾溝11を有していたのに対し、ナプキン40及び50は後方部M3のみに内部圧搾溝11を有する。独立圧搾部25が後方のみに設けられることで、着用者にナプキン40及び50の前方部と後方部を意識させるとともに、装着目印として使用することができ、特に夜用として使用する際に正しい位置にナプキン40及び50を装着するモチベーションとなり得る。正しい位置に装着することで、就寝時の使用において、ナプキンの後端部から排泄液が伝い漏れする危険性を低減することが可能となる。
ナプキン40及び50に設けられる左右圧搾溝6及び内部圧搾溝11は、ナプキン1と同様に複数の円形の圧搾部により構成される。図面上、ナプキン1では当該圧搾部を白抜きの円で示したが、ナプキン40及び50ではドット状で示している。
図5及び6に示すように、ナプキン40及び50は、上記ナプキン1と同様に、吸収体と、表面シート2と、裏面シートと一対のサイドシート5、消臭シートと、本体固定用部材と、ウイング部固定用部材とを有する。
また、ナプキン40及び50は、上記ナプキン1と同様に、縦方向ナプキン1の縦方向Xにおける前端縁部17が、縦中心線CLを挟んで左右に対をなして配置される前側窪み部14を有している。同様に、ナプキン40及び50それぞれの縦方向Xにおける後端縁部37は、縦中心線CLを挟んで左右に対をなして配置される後ろ側窪み部34を有する。ナプキン40及び50において、吸収体の図示を省略しているが、縦方向Xで対向する前側窪み部14と後ろ側窪み部34とを通る仮想線38は、縦方向Xに亘って吸収体と平面視で重なっている。
図5に示すナプキン40は、本体Mと、一対のウイング部Wと、一対の後方フラップ部Fと、一対の左右圧搾溝6と、を備える。
図6に示すナプキン50は、ナプキン1と同様に、本体Mと、一対のウイング部Wと、一対の左右圧搾溝6と、を備える。
本体Mは、縦方向Xに沿って、前方部M1と、中間部M2と、後方部M3と、に区分される。
中間部M2は、着用時に着用者の排泄部に対向する領域である。図5及び図6において、中間部M2は、本体Mにおけるウイング部Wの前後基端部間の領域である。
前方部M1は、中間部M2の前方(着用者の腹側)に配置される領域であり、着用時に着用者の排泄部の前方に対向するように構成される。
後方部M3は、中間部M2の後方(着用者の背側)に配置される領域であり、装着時に着用者の排泄部の後方に対向するように構成される。
ナプキン50のみが有する後方フラップ部Fは、本体Mの後方部において横方向Yの外方に膨出するように構成される。
図5及び6に示すように、ナプキン40及び50の一対の左右圧搾溝6は、前方部M1、中間部M2及び後方部M3にわたって縦方向Xに線状に延びる線状溝である。
左右圧搾溝6は、前方部M1に位置する前方圧搾部61と、中間部M2に位置する中間圧搾部62と、後方部M3に位置する後方圧搾部63と、を有する。
ナプキン40及び50において、左右圧搾溝6は、周回溝として構成された本体溝部12と、端部溝部13と、を有する。本体溝部12は、前方部M1と中間部M2の境界部近傍、及び中間部M2と後方部M3の境界部近傍に、それぞれ横方向Y内方に括れた括れ部22を含んでいる。本体溝部12は、中間部M2において、前後の括れ部22間の領域が横方向Yに膨出した構成を有する。この膨出した部分は、中間部M2の縦方向X中央部に位置する。本体溝部12は、前方部M1において、前側の括れ部22より前方の領域が横方向Yに膨出した構成を有する。本体溝部12は、後方部M3において、後ろ側の括れ部22より後方の領域が横方向Yに膨出した構成を有する。
このように、ナプキン40及び50は、前方部M1、中間部M2、及び後方部M3のそれぞれで、横方向Y外方に凸となる膨出した形状を有する左右圧搾溝6を有する。
ナプキン40及び50において、ナプキン1と同様に、圧搾されていない領域よりも剛性が高くなっている前方圧搾部61及び後方圧搾部63は、一対の仮想線38で挟まれた領域内に位置している。更に、平面視で吸収体4は縦方向X全長に亘って仮想線38と重なっている。
これにより、ナプキン40及び50の前方部M1及び後方部M3においては、前側窪み部14及び後ろ側窪み部34それぞれを変形基点とする、前方部M1及び後方部M3それぞれから中間部M2に向かう仮想線38にほぼ沿う吸収体を含むナプキンの山折り変形が、前方圧搾部61及び後方圧搾部63によって阻害されない。
従って、排泄部対向領域となる中間部M2においては、前側窪み部及び後ろ側窪み部が変形基点となって誘導されるナプキンの変形によって、ナプキンが排泄部に向かう変形が誘導されやすくなっている。これにより、ナプキンの排泄部へのフィット性を高めることができる。
図5に示すナプキン40では、中間部M2において、括れ部22から縦方向X内方に向かうにつれて中間圧搾部62は横方向Yの仮想線38の内方から外へ膨出していき、仮想線38と交差する。そして、最外部62aは、中間部M2の縦方向Xにおける中央部に位置し、更に、一対の仮想線38より外方に位置している。ナプキン40の前側窪み部14及び後ろ側窪み部34によって誘導された山折り変形は、中間部M2において、剛性の高い中間圧搾部62が一対の仮想線38よりも外方に存在することで安定化する。また、中間部M2において、中間圧搾部62の前後部分が仮想線38よりも横方向Y内側に存在することで、仮想線38による山折り変形を阻害し難くなっている。ナプキン40で、仮想線38よりも横方向Y外方に存在する中間圧搾部62の縦方向X長さは、中間領域M2の縦方向X長さの1%以上70%以下、特に5%以上50%以下であると、特に就寝時のように長時間使用される場合の、山折り形状安定性の観点から好ましい。
また、図6に示すナプキン50の例では、ナプキン1と同様に、中間圧搾部62の最外部62aは、中間部M2の縦方向Xにおける中央部に位置し、更に、一対の仮想線38上に位置しており、ナプキン50の前側窪み部14及び後ろ側窪み部34によって誘導された山折り変形は、中間部M2において安定化する。
このように、中間圧搾溝部62の最外部62aが仮想線38より内方に位置しない形態とし、上記ナプキン1及び50のように最外部62aが仮想線上38に位置してもよいし、また、ナプキン40のように最外部62aが一対の仮想線38の外方に位置してもよい。これにより、ナプキンの前側窪み部14及び後ろ側窪み部34によって誘導された山折り変形が中間部M2において安定化し、ナプキン50の排泄部へのフィット性をより確実に高めるとともに、剛性の高い一対の中間圧搾部62によって液状物を吸収するナプキンの吸収面の面積を確保することができる。
ナプキン40及び50は、ナプキン1と同様に、括れ部22を有することにより、前方部M1、中間部M2、及び後方部M3のそれぞれで、横方向Y外方に凸となる膨出した形状を有する左右圧搾溝6を有する。
中間部M2に位置する中間圧搾部62が、横方向Y外方に凸となる形状を有することにより、着用時のナプキン40の横方向Yに加わる外力によって誘導される中間部M2の着用者の排泄部に向かう変形は、前側窪み部14及び後ろ側窪み部34によって誘導される山折り変形と相俟って安定化する。これにより、ナプキン40の排泄部へのフィット性がより高まる。また、中間圧搾部62が、横方向Y外方に凸となる形状を有することにより、中間部M2の前方付近は中間圧搾溝62に沿ってナプキンが変形しやすくなって鼠径部にフィットし易くなる。これにより、鼠径部付近からの液状物の横洩れの発生を抑制することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、以上の実施形態では、吸収性物品として生理用ナプキンの例を示したが、これに限定されない。本発明の吸収性物品は、例えば、尿取りパットやおりものシート、使い捨ておむつ等であってもよい。
また、例えば、ナプキンは、ウイング部Wを有さなくてもよい。着用時に着用者の排泄部に対向する領域が中間部となる。例えば、ナプキン1のサイズにおいて、ウイング部Wを有さない場合の中間部M2は、ナプキン1の縦方向Xの全長を三等分して3領域に区分したときの中央の領域である。
また、例えば、上述の実施形態では、一対の仮想線38が平行となる例をあげたが、これに限定されない。例えば、一対の前側窪み部14間の距離が、一対の後ろ側窪み部34間の距離よりも短く、一対の仮想線38間距離がナプキンの後方に向かって増加するような形態であってもよい。この場合においても、左右圧搾溝6のうち前方部M1に位置する前方圧搾部61と後方部M3に位置する後方圧搾部63とが一対の仮想線38に挟まれた領域内に位置すればよい。これにより、前側窪み部14及び後ろ側窪み部34が変形基点となって誘導される吸収性物品の変形が前方圧搾部及び後方圧搾部によって阻害されず、ナプキンの中間部M2まで到達することが可能となる。これにより、ナプキンの中間部M2の横方向中央部は、前側窪み部及び後ろ側窪み部が変形基点となって誘導される変形によって排泄部に向かって盛り上がるように変形しやすくなり、排泄部へのフィット性を高めることが可能となる。
1,40,50…ナプキン(吸収性物品)
2…表面シート
3…裏面シート
4…吸収体
6…左右圧搾溝
12…本体溝部
13…端部溝部
14…前側窪み部
17…前端縁部
34…後ろ側窪み部
37…後端縁部
38…仮想線
M…本体
M1…前方部
M2…中間部
M3…後方部
CL…縦中心線

Claims (5)

  1. 表面シート、吸収体及び裏面シートを含み相互に直交する縦方向及び横方向を有する本体と、前記表面シートと前記吸収体を一体に押圧して形成され、前記本体を横方向に二等分する仮想的な縦中心線を挟んで左右に対をなして前記表面シート側に配置された左右圧搾溝と、を備えた吸収性物品であって、
    前記本体は、着用者の排泄部に対向する中間部と、前記中間部よりも縦方向前方に位置する前方部と、前記中間部よりも縦方向後方に位置する後方部と、を有し、
    前記本体は、縦方向における前端縁部が、前記縦中心線を挟んで左右に対をなして配置された、内方に向かって凹となる前側窪み部を含む形状を有するとともに、縦方向における後端縁部が、前記縦中心線を挟んで左右に対をなして配置された、内方に向かって凹となる後ろ側窪み部を含む形状を有し、
    前記吸収体は、横方向における両側端部が、前記吸収性物品の厚み方向から見た平面視において、前記縦中心線を挟んで左右に対をなして位置する、縦方向で対向する前記前側窪み部と前記後ろ側窪み部とを通る仮想線よりも外方に位置し、
    前記左右圧搾溝は、前記前方部、前記中間部及び前記後方部にわたって前記縦方向に延び、前記左右圧搾溝のうち前記前方部に位置する前方圧搾部と前記後方部に位置する後方圧搾部は、前記一対の仮想線で挟まれた領域内に位置する
    吸収性物品。
  2. 前記裏面シートに設けられた固定用部材を更に具備し、
    前記固定用部材は、平面視において、前記仮想線を横方向に跨いで位置する
    請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記一対の左右圧搾溝のうち前記中間部に位置する中間圧搾部は、横方向の寸法が最も大きくなる最外部が、前記中間部における縦方向中央部に位置し、前記仮想線上又は前記一対の仮想線よりも外方に位置する
    請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  4. 前記左右圧搾溝は、前記前方部、前記中間部及び前記後方部のそれぞれで、横方向外方に向かって凸となる部分を有する
    請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の吸収性物品。
  5. 前記本体の前記前方部又は前記後方部の少なくとも一方に、前記表面シート側に配置された、前記左右圧搾溝とは独立する独立圧搾部を更に具備し、
    前記独立圧搾部は、前記一対の仮想線で挟まれた領域内に位置する
    請求項1〜4のうちいずれか1項に記載の吸収性物品。
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