JP2021145703A - コネクタ及び収容容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】収容容器から分泌物が逆流した場合であっても、接続ポートが分泌物によって閉塞されることを抑制する。【解決手段】分泌物を収容する収容容器50が取り付けられるコネクタ10は、接続ポート30が形成された本体20と、接続ポートの内部開口31と内部流路26を介して連通する開口部22と、収容容器が取り付けられる取付機構部70と、内部流路と連通する空気孔29であって、その少なくとも一部が内部開口よりも開口部に近い位置において開口するように形成されている空気孔とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、分泌物を収容する収容容器と、当該収容容器が取り付けられるコネクタとに関する。
特許文献1は、カニューレを包むようにカニューレの周囲に置いて固定される、気管カニューレマスクを開示している。当該気管カニューレマスクの上面には、輪ゴムによって固定されたガーゼが被せられている。そして、カニューレから咳等によって押し出された痰がガーゼに付着した場合には、気管カニューレマスクのガーゼが交換される。
特許文献2は、気管挿入管の開口部を覆う本体を備えるカバー装置を開示している。当該カバー装置の内部には、通気孔を有する受板が一体に形成されている。そして、受板の上方には、ガーゼ等の湿度保持片を収納する収納部が形成されている。また、本体の上部には、通気孔を有するキャップが開閉可能に設けられている。キャップの天板は、湿度保持片を押さえることができるような形状を有している。そして、乾燥した湿度保持片は、キャップを外して新しい湿度保持片と交換される。
特許文献3は、気管切開チューブ等の人工気道に接続される呼吸用温湿度交換器を開示している。当該呼吸用温湿度交換器は、開閉弁を固定する固定部材が固定されたハウジングと、固定部材に着脱可能に固定された収納容器とを備えている。また、収納容器は、フィルム状の袋体である収納部を有している。そして、患者が分泌物を伴う咳等の呼気を排出すると、開閉弁の切れ目が開いて分泌物がハウジングの外に排出され、収納容器の中に貯留される。
特開2011−421号公報 登録実用新案第3050081号公報 特開2017−113162号公報
特許文献1に記載の気管カニューレマスク、又は特許文献2に記載のカバー装置は、気管切開チューブ等の人工気道の接続部を覆うように使用する。そのため、使用者から排出される痰等の分泌物がガーゼ又は湿度保持片に付着すると、呼吸流路が閉塞される可能性がある。また、特許文献3に記載の呼吸用温湿度交換器においては、人工気道の接続部が挿入される第1管の第2開口部が、開閉弁と、収納容器の開口部との近傍に位置している。そのため、収容容器が分泌物によって満たされた場合、又は開閉弁の上に分泌物が蓄積した場合には、第1管の第2開口部が分泌物によって覆われて、呼吸流路が閉塞される可能性がある。
本発明の一態様に係るコネクタは、分泌物を収容する収容容器が取り付けられるコネクタであって、接続ポートが形成された本体と、前記接続ポートの内部開口と内部流路を介して連通する開口部と、前記収容容器が取り付けられる取付機構部と、前記内部流路と連通する空気孔であって、その少なくとも一部が前記内部開口よりも前記開口部に近い位置において開口するように形成されている空気孔とを備える。
また、本発明の一態様に係る収容容器は、コネクタに取り付けて使用され、かつ分泌物を収容する収容容器であって、前記コネクタに取り付けられる取付部と、前記分泌物を収容する収容部とを備え、前記収容部の開口端部から一対の稜線部が延在しており、前記取付部は、前記一対の稜線部の間に形成されている。
これにより、収容容器から分泌物が逆流した場合であっても、接続ポートが分泌物によって閉塞されることを抑制できる。
正面側から見たコネクタの概略斜視図である。 収容容器の概略正面図である。 下方から見たコネクタの概略斜視図である。 背面側から見たコネクタの概略斜視図である。 コネクタの概略背面図である。 コネクタユニットの概略斜視図である。 コネクタユニットの概略平面図である。 Aは図5のA−A断面に沿った概略断面図であり、Bは図5のB−B断面に沿った概略断面図である。 Aは図5のA−A断面に沿った概略断面図であり、Bは図5のB−B断面に沿った概略断面図である。 Aは図5のA−A断面に沿った概略断面図であり、Bは図5のB−B断面に沿った概略断面図である。 Aは図5のA−A断面に沿った概略断面図であり、Bは図5のB−B断面に沿った概略断面図である。
以下、本発明を実施するための例示的な実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。ただし、以下の実施形態において説明する寸法、材料、形状及び構成要素の相対的な位置は任意に設定でき、本発明が適用される装置の構成又は様々な条件に応じて変更できる。また、特別な記載がない限り、本発明の範囲は、以下に具体的に記載された実施形態に限定されない。なお、本明細書においては、収容容器に向かう方向を下方向とした場合に、その反対方向が上方向に対応する。
[第1実施形態]
図1、及び図3から図5は、気管切開チューブ等の人工気道に接続されるコネクタ10を示している。図1は、正面側から見たコネクタ10の概略斜視図である。また、図2は収容容器50の正面図であり、取付前の収容容器50を示している。また、図3は、下方から見たコネクタ10の概略斜視図である。さらに、図4は、人工気道に接続される背面の側から見たコネクタ10の概略斜視図である。また、図5は、コネクタ10の概略背面図である。なお、以下では人工気道として気管切開チューブが用いられる例を説明する。
図1に示すように、分泌物を収容する収容容器50(図2)が取り付けられるコネクタ10は、本体の一例であるハウジング20を備えている。一例として、当該ハウジング20は、透明樹脂を用いた成形によって形成できる。代替的に、ハウジング20は、3Dプリント等の他の方法によって形成されてもよい。また、ハウジング20は、透明樹脂に代えて、白等の色で着色された樹脂によって形成されてもよい。
また、コネクタ10は、不図示の気管切開チューブに接続される接続ポート30を備えている。接続ポート30は、ハウジング20の背面である背面壁24から突出しており、略円筒状の形状を有している。接続ポート30に気管切開チューブの接続部が挿入されると、コネクタ10を介して、気管切開チューブと収容容器50とが連通する。そのために、収容容器50は、ハウジング20に形成された取付機構部70に取り付けられる。取り付けられた収容容器50は、ハウジング20の下方に位置する。
ハウジング20の下部には、収容容器50の内部と連通する開口部22(図3)が形成されている。そして、コネクタ10は、ハウジング20の上部において、開口部22と対向する上壁28を備えている。さらに、コネクタ10は、吸引ポート40が形成されている正面壁23と、接続ポート30が形成されている背面壁24とを備えている。また、コネクタ10は、背面壁24から正面壁23へ向かって延在する一対の側壁25を有している。すなわち、正面壁23と背面壁24との間には、一対の側壁25が立設している。なお、正面壁23と一対の側壁25とが湾曲面を構成するように、正面壁23と一対の側壁25とは一体的に形成されている。
コネクタ10は、不図示の吸引チューブが挿入される吸引ポート40を備えている。吸引ポート40は、コネクタ10の内部において接続ポート30に対向している。また、吸引ポート40は、ハウジング20の正面壁23から突出しており、略円筒状の形状を有している。また、コネクタ10は、吸引ポート40を塞ぐキャップ60をさらに備えている。キャップ60は、吸引ポート40の先端部を覆うように構成されており、且つ吸引ポート40から取り外すことができる。そして、キャップ60を吸引ポート40から取り外すと、吸引ポート40からハウジング20の内部流路を経て気管切開チューブの内側へと吸引チューブを挿入できる。看護者は、吸引機に接続された吸引チューブを介して、コネクタ10の内部、又は気管切開チューブの内部の分泌物等を吸引して除去できる。
キャップ60は、吸引ポート40に取り付けられる環状の固定部分61と、固定部分61に接続されたヒンジ部分62と、ヒンジ部分62に接続された蓋部分63とを有している。蓋部分63は、吸引ポート40と嵌合するように、吸引ポート40の先端部の外部形状と相補的な内部形状を有している。蓋部分63が嵌合することによって、吸引ポート40を密閉できる。また、吸引ポート40から取り外した状態において、蓋部分63はヒンジ部分62を介して固定部分61と繋がっている。そのため、取り外した蓋部分63が脱落することが防止される。一例として、キャップ60は、ポリ塩化ビニル製を用いて形成できる。
コネクタ10には、図2に示す収容容器50が取り付けられる。そのため、収容容器50は、コネクタ10の取付機構部70に取り付けられる取付部を備えている。図2に示す収容容器50の開口端部51には、取付部の一例である取付穴52が形成されている。取付穴52は、収容容器50の正面から背面に向かって貫通する穴である。そして、取付穴52は、正面側に二つ、背面側に二つ形成されている。
また、収容容器50は、分泌物を収容する収容部53を備えている。図2の例では、収容容器50が略矩形状の形状を有しており、分泌物が通過する開口端部51を除いて、三辺が接合されている。これにより、袋状の収容部53が構成されている。一例として、上下方向における開口端部51の幅は、収容容器50を背面フック75に取り付けた状態において、後述する折り曲げ部分が形成されるような大きさに設定されている。また、開口端部51からは、一対の稜線部54が延在している。当該稜線部54は、収容部53の両面を接合することによって形成される。そして、取付穴52は、一対の稜線部54の間に形成されている。
収容部53の内部には、吸水部材55が配置されている。なお、説明の便宜上、図2においては、収容部53の内部に収容されている吸水部材55を破線で図示している。一例として、吸水部材55は、吸収性ポリマーを含んでいる。代替的に、吸水部材55は医療用のガーゼであってもよい。吸水部材55が分泌物の水分を吸収して保持する結果、分泌物が開口端部51を介して外部に流出することを抑制できる。特に、使用者が寝た状態で使用する場合において、分泌物が流出することを抑制できる。なお、吸水部材55は、接着等の方法によって収容容器50に固定されていてもよい。
図1に示すように、コネクタ10は、収容容器50が取り付けられる取付機構部70を備えている。また、取付機構部70は、ハウジング20の正面壁23から外方へ突出するフック部の一例である正面フック71を有している。そして、正面フック71は、先細りするような湾曲面を含む拡径部72を有している。収容容器50を取り付ける際には、拡径部72が収容容器50の取付穴52を貫通する。そして、拡径部72の根本が、取付穴52の周縁に当接して抜け止めとして機能する。代替的に、正面フック71は、正面壁23から突出するとともに、上方へ屈曲する略L字状の形状を有していてもよい。
図3に示すように、取付機構部70は、延在壁74をさらに有している。当該延在壁74は、上壁28から開口部22へ向かう上下方向Dと交差する方向(例えば、図3における上下方向Dと直交する水平方向)において、開口部22から離れる方向に延在している。そして、フック部の一例である背面フック75は、当該延在壁74から突出している。また、背面フック75は、上下方向Dにおいて延在壁74から突出している。さらに、背面フック75は、水平方向において開口部22に向かって屈曲している。代替的に、背面フック75は、延在壁74から突出するとともに、正面フック71と同様に、先細りするような湾曲面を含む拡径部を有していてもよい。また、図3の例では延在壁74の上側に背面フック75が形成されているが、代替的に、延在壁74の下側に背面フック75が形成されていてもよい。
正面フック71及び背面フック75は、それぞれ二つであるが、それぞれ一つ又は三つ以上であってもよい。また、取付機構部70、すなわち正面フック71及び背面フック75は、一対の側壁25の少なくとも一方を避けた位置に形成されている。本実施形態では、正面フック71及び背面フック75が一対の側壁25の両方を避けた位置に形成されている。代替的に、一対の側壁25から突出するようなフック部をさらに形成してもよい。ただし、一対の側壁25を避けて取付機構部70を形成することにより、収容容器50は側壁25に対して固定されない。そのため、一対の側壁25と収容容器50の開口端部51との間に、呼気又は吸気が流れる隙間G(図7)を形成できる。
図3に示すように、コネクタ10のハウジング20は中空に形成されており、内部空間26が使用者の呼気又は吸気が流れる内部流路として機能する。そして、開口部22及び接続ポート30は、内部流路と連通している。さらに、内部流路には、内方に向かって突出する内側壁の一例として、一対の第1壁27Aと一対の第2壁27Bとが形成されている。第1壁27Aと第2壁27Bのそれぞれは、上下方向Dにおいて開口部22へ向かって延在するように形成されている。なお、内側壁は、開口部22へ向かって延在していれば、ハウジング20の縁に到達するまで延在していなくともよい。
一対の第1壁27Aは、吸引ポート40の内部開口41(図8A)を挟むように形成されている。そして、吸引ポート40の内部開口41に面する位置から開口部22へ向かって延在している。また、一対の第2壁27Bは、接続ポート30の内部開口31(図8A)を挟むように形成されている。そして、一対の第2壁27Bは、接続ポート30の内部開口31に面する位置から開口部22へ向かって延在している。
図4に示すように、一対の第2壁27Bのそれぞれと、一対の側壁25のそれぞれとの間には、内部流路と連通する空気孔29が形成されている。そして、空気孔29の少なくとも一部は、接続ポート30の内部開口31よりも開口部22に近い位置において開口するように形成されている。すなわち、空気孔29の下端部は、接続ポート30よりも開口部22に近い位置に形成されている。これにより、収容容器50が分泌物に満たされた場合であっても、収容容器50から逆流する分泌物は、空気孔29の下端部を介してハウジング20の外部に流出する。そのため、収容容器50から溢れた分泌物が、接続ポート30の内部開口31に到達することを抑制できる。
図5に示すように、空気孔29は、背面側から見た場合に略矩形状の開口形状を有している。さらに、空気孔29は、上壁28から開口部22へ向かう上下方向Dに沿って延在する開口形状を有している。これにより、開口部22と対向する上壁28においても空気孔29が開口する。そのため、取り付けた収容容器50によって空気孔29が塞がれることを防止できる。代替的に、空気孔29は一つ又は三つ以上であってもよい。
なお、背面フック75の屈曲部分の高さは、空気孔29の下端部よりも開口部22の近くに屈曲部分が位置するように設定されている。換言すると、延在壁74から背面フック75の屈曲部分までの高さは、延在壁74から空気孔29の下端部までの高さよりも、高さHの分だけ低い。そして、折り曲げられた収容容器50の開口端部51の折り曲げ部分は、背面フック75によって押えられる。そのため、開口端部51が、空気孔29の下部を覆うことを防止できる。すなわち、収容容器50が取り付けられると、取付穴52に背面フック75が引っかかって、取付穴52から先端までの部分を折り曲げた折り曲げ領域R(図7)が形成される。そして、折り曲げ部分は、取付穴52から延在壁74に沿って延びて、分泌物の漏出を抑制する。なお、説明の便宜上、図5においては、折り曲げ部分の位置を破線Pによって示している。背面フック75の厚みによって、折り曲げ部分の位置は、屈曲部分の頂面よりも低くなっている。
[コネクタユニット]
図6に示すように、コネクタユニット100は、コネクタ10と、分泌物を収容する収容容器50とを備えている。当該収容容器50は、コネクタ10に取り付けて使用される。例えば、収容容器50は、防水ラミネート加工が施された不織布から形成されている。さらに、収容容器50は、開口端部51を除く三辺が接合部を構成している。一例として、当該接合部は、加熱又は超音波を利用した融着処理によって接合されている。代替的に、接合部は、接着剤を利用した接着処理、又は縫合処理によって接合されていてもよい。
図6の収容容器50においては、正面フック71及び背面フック75のいずれにも取り付け可能な取付穴52が、四つ形成されている。ただし、取付穴52の数は、正面フック71及び背面フック75の数に応じて増減させることができる。代替的に、収容容器50の取付部は、開口端部51に固定されたクリップであってもよい。この場合、コネクタ10の取付機構部70は、クリップに挟持される部材を有するように構成される。さらに、収容容器50の取付部は、面ファスナーであってもよい。この場合、取付機構部70は、面ファスナーのフック側部材若しくはループ側部材を有するように構成される。さらに、取付機構部70がクリップを有しており、収容容器50の取付部がクリップに挟持される部材であってもよい。
取付穴52は、一対の稜線部54の間に形成されている。そのため、取付穴52が稜線部54には形成されず、稜線部54とコネクタ10の側面との間には、図7に示すような隙間Gが生じることになる。そのため、当該隙間Gを通して入る空気Aが、吸気の一部として、開口部22を介してコネクタ10の内部流路にも流れ込む。また、コネクタ10の内部流路から開口部22を介して流れ出る呼気の一部が、当該隙間Gを通して外部に排出される。なお、取付穴52を挟むような一対の稜線部54が形成されるのであれば、収容容器50の外形は矩形状の形状には限定されない。例えば、正面から見た収容容器50の外形は、円状、楕円状、多角形状、及び円弧状等の形状であってもよい。
延在壁74(図4)が設けられていることによって、背面フック75は背面壁24から離隔した位置に形成されている。そのため、背面フック75と背面壁24との間に折り曲げた収容容器50の開口端部51を位置づけることができる。これにより、図7に示す折り曲げ領域Rが形成される。さらに、背面フック75は、開口部22に向かって屈曲している。そのため、折り曲げた収容容器50に対して元の形状に戻ろうとする復元力が働いた場合であっても、開口端部51が背面フック75に当接する。これにより、元の形状への復元が背面フック75によって規制され、収容容器50は折り曲げられた形状を維持する。その結果、折り曲げ領域Rが、返しとして機能し、収容容器50の内部に貯蓄された分泌物が外部へ漏出することを抑制できる。
[呼気及び吸気の流れ]
図8A及び図8Bを参照して、呼気の流れについて説明する。なお、図8Aは、図5に示す上下方向Dと直交する水平方向に沿った断面であって、接続ポート30の中心軸線を通るA−A断面を示す概略断面図である。また、図8Bは、図5に示す上下方向Dに沿った断面であって、接続ポート30の中心軸線を通るB−B断面を示す概略断面図である。
図8Aに示すように、気管切開チューブから流れ出る使用者の呼気EAは、接続ポート30を通って内部流路へと流入する。そして、流入した呼気EAの一部は、吸引ポート40の内部開口41の周辺部に当たって反射して、接続ポート30の両側の空気孔29を通って外部に流出する。また、図8Bに示すように、呼気EAの一部は、吸引ポート40の内部開口41の両側に形成されている第1壁27Aに挟まれた面に沿って流れる。そして、開口部22を介して収容容器50の中に流れ込んだ後に、コネクタ10と収容容器50との間の隙間G(図7)から外部に流出する。なお、吸引ポート40は、キャップ60によって閉塞されている。そのため、呼気EAが吸引ポート40を通って外部へ流出することは、キャップ60によって阻害される。
なお、図8Bに示すように、接続ポート30の内径は、内部開口31から外方に向かうにつれて広がっている。これにより、接続ポート30の内面は斜面を構成している。そのため、不図示の気管切開チューブのテーパ付の接続部を接続ポート30に挿入することによって、気管切開チューブをコネクタ10に接続できる。
次に図9A及び図9Bを参照して、吸気の流れについて説明する。なお、図9Aは、図5に示す上下方向Dと直交する水平方向に沿った断面であって、接続ポート30の中心軸線を通るA−A断面を示す概略断面図である。また、図9Bは、図5に示す上下方向Dに沿った断面であって、接続ポート30の中心軸線を通るB−B断面を示す概略断面図である。
図9Aに示すように、空気孔29から流入する吸気IAは、内部流路を通って接続ポート30へと流入する。また、図9Bに示すように、コネクタ10と収容容器50との間の隙間G(図7)から流入する吸気IAは、開口部22を介してコネクタ10の中に流れ込む。そして、流れ込んだ吸気IAは、内部流路を通って接続ポート30へと流入する。その後、接続ポート30へと流入した吸気IAは、接続ポート30を通って気管切開チューブへと流入する。
このように、気管切開チューブから流れ出る使用者の呼気は、接続ポート30を通って内部流路へと流入する。そして、呼気の一部は、収容容器50とコネクタ10との間の隙間Gから外部に流出する。また、呼気の一部は、空気孔29を通って外部に流出する。一方、吸気の一部は、空気孔29を通って内部流路へと流入して、接続ポート30を通って気管切開チューブへと流入する。また、吸気の一部は、収容容器50とコネクタ10との間の隙間Gから、開口部22を通って内部流路へと流入して、接続ポート30を通って気管切開チューブへと流入する。
[分泌物の流れ]
図10A及び図10Bを参照して、比較的に低速で排出された分泌物LSの流れについて説明する。なお、図10Aは、図5に示す上下方向Dと直交する水平方向に沿った断面であって、接続ポート30の中心軸線を通るA−A断面を示す概略断面図である。また、図10Bは、図5に示す上下方向Dに沿った断面であって、接続ポート30の中心軸線を通るB−B断面を示す概略断面図である。
図10Aに示すように、使用者の気管切開チューブから流れ出る分泌物LSは、接続ポート30の内面の上を流れる。例えば、通常呼吸時には、分泌物LSが比較的に低速で接続ポート30の内部に排出される。そして、図10Bに示すように、分泌物LSは接続ポート30の内部開口31から垂れ落ちる。その後、接続ポート30の内部開口31を通った分泌物LSは、接続ポート30の両側に形成されている第2壁27Bに挟まれた面の上を流れ、開口部22を通って収容容器50へと流れ込む。
図11A及び図11Bを参照して、比較的に高速で排出された分泌物HSの流れについて説明する。なお、図11Aは、図5に示す上下方向Dと直交する水平方向に沿った断面であって、接続ポート30の中心軸線を通るA−A断面を示す概略断面図である。また、図11Bは、図5に示す上下方向Dに沿った断面であって、接続ポート30の中心軸線を通るB−B断面を示す概略断面図である。
使用者が咳等をした場合には、分泌物HSが比較的に高速で接続ポート30へと排出される。そのため、図11Aに示すように、吐き出された分泌物HSは、接続ポート30の内部開口31を通って、第1壁27Aに挟まれた面に衝突して付着する。または、吸引ポート40の内部開口41の周辺部分に衝突した分泌物HSは、跳ね返されることによって第2壁27Bに挟まれた面の上に付着する。その後、図11Bに示すように、第1壁27Aに挟まれた面に付着した分泌物HSは、第1壁27Aに挟まれた面の上を流れて、開口部22を介して収容容器50へと流れ込む。また、第2壁27Bに挟まれた面に付着した分泌物HSは、第2壁27Bに挟まれた面の上を流れて、開口部22を介して収容容器50へと流れ込む。
このように、使用者の気管切開チューブから流れ出る分泌物LSは、接続ポート30と吸引ポート40とを結ぶ線上から分離されて、開口部22を通って収容容器50へと流れ込む。そして、分泌物LSは、接続ポート30の両側に形成されている第2壁27Bに挟まれた面の上を流れて収容容器50へと流れ込む。一方、使用者が咳等をした場合に吐き出された分泌物HSは、接続ポート30の内部開口31を通って、第1壁27Aに挟まれた面に衝突して付着する。その後、付着した分泌物HSは、第1壁27Aに挟まれた面上を流れて収容容器50へと流れ込む。または、吸引ポート40の内部開口の周辺部分に衝突した分泌物HSは、跳ね返されることによって第2壁27Bに挟まれた面に衝突して付着する。その後、付着した分泌物HSは、第2壁27Bに挟まれた面上を流れて収容容器50へと流れ込む。
なお、気管切開チューブは、接続ポート30を介してコネクタ10と接続される。これにより、気管切開チューブとコネクタ10との間には隙間が生じない。そのため、気管切開チューブとコネクタ10との間に生じる隙間から分泌物が漏出することを防止できる。
以上説明した実施形態及び変形形態に係るコネクタ10によれば、収容容器50から分泌物が逆流した場合であっても、接続ポート30に分泌物が到達することを抑制できる。これにより、接続ポート30が分泌物によって閉塞されることを抑制できる。すなわち、逆流した分泌物は、コネクタ10に形成されている空気孔29を通って外部へ流出する。これにより、仮に収容容器50の交換が遅れて、収容容器50が分泌物で満たされた場合であっても、開口部22から逆流した分泌物は、空気孔29を介してコネクタ10の外部へと流れ出る。さらに、分泌物が収容容器50の内部に溜まっても、空気孔29及び隙間Gを通じた空気の流入が維持される。これにより、接続ポート30から内部流路を介して空気孔29へと繋がる呼吸流路を維持できる。そのため、使用者の呼吸を阻害することを防止できる。
また、吸引ポート40を形成することによって、気管切開チューブの内部に付着した分泌物を吸引する際に、コネクタ10を気管切開チューブから取り外す必要がない。すなわち、吸引ポート40を通じて吸引チューブを挿入して、コネクタ10を介して気管切開チューブの内部に吸引チューブを導入できる。そのため、使用者の痰等の分泌物を吸引して容易に除去できる。さらに、吸引ポート40をキャップ60によって閉鎖することによって、分泌物が吸引ポート40を通って外部に漏出することを防止できる。そのため、使用者が咳をしたときなどに、分泌物が外部に飛散することを抑制できる。また、空気孔29及び隙間Gを介して呼吸できるため、使用者が咳をしたときでも呼気を外部に逃がすことができる。
また、実施形態及び変形形態に係る収容容器50によれば、気管切開チューブを通じて排出された分泌物を、コネクタ10に取り付けられた収容容器50の内部に溜めることができる。そのため、気管切開チューブの使用者の衣服、寝具、及び周囲が分泌物によって汚されることを防止できる。さらに、収容容器50の取付穴52を取付機構部70から取り外すのみで、収容容器50に容易に交換できる。そのため、使用者が衣服を着替える際の看護者の負担を低減できる。さらに、分泌物を貯留した収容容器50を分泌物と共に廃棄できるため、使用者の周囲が清潔であるとともに、分泌物に起因する感染症の危険性を低減できる。また、吸水部材55を備えることによって、吸水部材55が分泌物の水分を吸収する。これにより、分泌物の流動性が低下するため、分泌物の流出を防止して、使用者の衣服等の汚染を抑制するとともに、使用者に不快感を与えることを低減できる。
以上、各実施形態を参照して本発明について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明に反しない範囲で変更された発明、及び本発明と均等な発明も本発明に含まれる。また、各実施形態及び各変形形態は、本発明に反しない範囲で適宜組み合わせることができる。
例えば、コネクタ10には加湿ユニットが接続されてもよい。この場合、コネクタ10には、加湿ユニットの接続部と接続する加湿ポートを形成してもよい。代替的に、空気孔29又は吸引ポート40等を加湿ポートとして利用してもよい。さらに、コネクタ10の内部において、接続ポート30の内部開口31と、吸引ポート40の内部開口41とを塞がない位置に、加湿エレメントを配置してもよい。一例として、第1壁27Aに対して吸引ポート40とは反対側の空間であって、且つ第2壁27Bに対して接続ポート30とは反対側の空間に加湿エレメントを配置してもよい。呼気が加湿エレメントを通過する際には、加湿エレメントが呼気から熱と水分を捕捉する。一方、吸気が加湿エレメントを通過する際には、加湿エレメントが捕捉していた熱と水分が吸気に放出され、加温加湿される。一例として、加湿エレメントは、多孔質のスポンジ、不織布、又はコルゲート紙片によって構成できる。
10:コネクタ、20:ハウジング(本体)、22:開口部、25:側壁、26:内部空間(内部流路)、27A:第1壁(内側壁)、27B:第2壁(内側壁)、28:上壁、29:空気孔、30:接続ポート、31:内部開口、40:吸引ポート、50:収容容器、51:開口端部、52:取付穴(取付部)、53:収容部、54:稜線部、55:吸水部材、60:キャップ、70:取付機構部、74:延在壁、75:背面フック(フック部)

Claims (8)

  1. 分泌物を収容する収容容器が取り付けられるコネクタであって、
    接続ポートが形成された本体と、
    前記接続ポートの内部開口と内部流路を介して連通する開口部と、
    前記収容容器が取り付けられる取付機構部と、
    前記内部流路と連通する空気孔であって、その少なくとも一部が前記内部開口よりも前記開口部に近い位置において開口するように形成されている空気孔とを備える、コネクタ。
  2. 前記開口部と対向する上壁をさらに備え、
    前記空気孔は、前記上壁から前記開口部へ向かう上下方向に沿って延在する開口形状を有している、請求項1に記載のコネクタ。
  3. 吸引チューブが挿入される吸引ポートと、
    前記吸引ポートを塞ぐキャップとをさらに備える、請求項1又は2に記載のコネクタ。
  4. 前記内部流路において、内方に向かって突出する内側壁が、前記開口部へ向かって延在するように形成されている、請求項1から3のいずれか一項に記載のコネクタ。
  5. 前記取付機構部は、前記開口部と対向する上壁から前記開口部へ向かう上下方向と交差する方向において、前記開口部から離れる方向に延在する延在壁と、前記延在壁から突出して前記開口部側に向かって屈曲するフック部とを有する、請求項1から4のいずれか一項に記載のコネクタ。
  6. 前記接本体が一対の側壁を有しており、
    前記取付機構部は、前記一対の側壁の少なくとも一方を避けた位置に形成されている、請求項1から5のいずれか一項に記載のコネクタ。
  7. コネクタに取り付けて使用され、かつ分泌物を収容する収容容器であって、
    前記コネクタに取り付けられる取付部と、
    前記分泌物を収容する収容部とを備え、
    前記収容部の開口端部から一対の稜線部が延在しており、
    前記取付部は、前記一対の稜線部の間に形成されている、収容容器。
  8. 前記収容部内に配置されている吸水部材をさらに備える、請求項7に記載の収容容器。
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