JP2021145523A - 電気接続箱の製造方法、及び、電気接続箱 - Google Patents

電気接続箱の製造方法、及び、電気接続箱 Download PDF

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Abstract

【課題】準備すべきバスバやハウジングの種類(品番)を低減可能な電気接続箱の製造方法、及び電気接続箱を提供すること。【解決手段】電気接続箱1は、第1バスバ30と、第2バスバ40と、第1、第2バスバ30,40を収容するハウジング12とを備える。第1バスバ30は、ハウジング12が有する台座部13に載せ置かれて台座部13に対してボルト51を用いて締結される締結部32aを有する。第2バスバ40は、第1バスバ30の締結部32aとボルト51との間に配置される第1部分43と、第1部分43との間に第1バスバ30を挟む第2部分42と、第1バスバ30を跨ぐように第1、第2部分43,42を繋ぐ第3部分44とを有する固有部45、及び、固有部45に繋がる共通部41、の双方を有する第1の形状と、固有部45を有さず共通部41を有する第2の形状と、のうちの一方の形状を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、電気接続箱の製造方法、及び、電気接続箱に関する。
従来から、車両に搭載される電気接続箱(例えば、リレーボックス)等のように、一又は複数のバスバをハウジングに収容して構成される電気接続箱が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2017−022808号公報
ところで、上述したような電気接続箱を製造する際、車両の仕様やオプション装備品の有無などにより、電気接続箱に格納すべき電気部品・電子部品(例えば、ヒューズやリレー等)の種類や、それら部品の電気接続箱内での配置が相違する場合がある。このような相違に対応するべく、バスバやハウジングについても、車両の仕様などに基づいて形状や構造などが異なる複数の種類(品番)を準備することが考えられる。しかし、電気接続箱の製造コストや製造管理の複雑さの観点からは、準備すべきバスバやハウジングの種類(品番)が過度に増大することは望ましくない。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の要求仕様に対応できるように電気接続箱を構成しながら準備すべきバスバやハウジングの種類を低減可能な電気接続箱の製造方法、及び、電気接続箱を提供することにある。
前述した目的を発揮するために、本発明に係る電気接続箱の製造方法、及び、電気接続箱は、下記[1]〜[3]を特徴としている。
[1]
単一種類の形状を有する第1バスバと、複数種類の形状から選択される一の形状を有する第2バスバと、前記第1バスバ及び前記第2バスバを収容するハウジングと、を備える電気接続箱を製造する、電気接続箱の製造方法であって、
前記第1バスバは、
前記ハウジングが有する台座部に載せ置かれて前記台座部に締結用のボルトを用いて固定可能な締結部を有し、
前記第2バスバは、
前記第1バスバの前記締結部と前記ボルトとの間に配置され且つ前記第1バスバに沿って延びる第1部分と、前記第1部分との間に前記第1バスバを挟む第2部分と、前記第1バスバを跨ぐように前記第1部分と前記第2部分とを繋ぐ第3部分と、を有する固有部、及び、前記固有部に繋がる共通部、の双方を有する第1の形状と、
前記固有部を有さず且つ前記共通部を有する第2の形状と、
のうちの一方の形状を選択可能に構成され、
前記ハウジングは、
前記第1バスバを収容する領域の近傍に、前記固有部を収容可能な領域を有し、
当該製造方法は、
前記電気接続箱の仕様に基づいて選択される前記第1の形状及び前記第2の形状の一方を有するように、前記第2バスバを構成する第1工程と、
前記第1バスバと、前記第1工程にて構成された前記第2バスバと、を前記ハウジングに収容する第2工程と、を備える、
電気接続箱の製造方法であること。
[2]
上記[1]に記載の製造方法において、
前記第1工程にて、
前記第1の形状が選択される場合、予め準備された前記第1の形状を有する前記第2バスバが用いられることにより、前記第1の形状を有する前記第2バスバが構成され、
前記第2の形状が選択される場合、前記第1の形状を有する前記第2バスバから前記固有部が分離されることにより、前記第2の形状を有する前記第2バスバが構成される、
電気接続箱の製造方法であること。
[3]
第1バスバと、第2バスバと、前記第1バスバ及び前記第2バスバを収容するハウジングと、を備える電気接続箱であって、
前記第1バスバは、
前記ハウジングが有する台座部に載せ置かれて前記台座部に締結用のボルトを用いて固定される締結部を有し、
前記第2バスバは、
前記第1バスバの前記締結部と前記ボルトとの間に配置され且つ前記第1バスバに沿って延びる第1部分と、前記第1部分との間に前記第1バスバを挟む第2部分と、前記第1バスバを跨ぐように前記第1部分と前記第2部分とを繋ぐ第3部分と、を有する固有部、及び、前記固有部に繋がる共通部、の双方を有する第1の形状と、前記固有部を有さず且つ前記共通部を有する第2の形状と、のうちの一方の形状を有し、
前記ハウジングは、
前記第1バスバを収容する領域の近傍に、前記固有部を収容可能な領域を有する、
電気接続箱であること。
上記[1]の構成の電気接続箱の製造方法によれば、電気接続箱への要求仕様に基づき、第2バスバの形状が、第1の形状または第2の形状であるように選択される。ここで、第2バスバが第1の形状を有する場合、第2バスバの第1部分(即ち、固有部の一部)が第1バスバの締結部とボルトとの間に配置されることになる。換言すると、第2バスバの第1部分と第1バスバの締結部とを挟んだ状態で、ボルトが台座部に締結されることになる。これに対し、第2バスバが第2の形状を有する場合、第2バスバが固有部を有さないため、第1バスバの締結部のみを挟んだ状態で、ボルトが台座部に締結される。ここで、上述した何れの場合であっても、第1バスバの締結部が台座部に載せ置かれる点は変わらない。よって、何れの場合であっても、単一種類の第1バスバを準備すればよい。
更に、第2バスバの共通部を変更することなく、第2バスバの固有部の有無を定めるだけで、第1の形状および第2の形状の何れか一方を選択可能である。そのため、第1の形状を有する第2バスバだけを予め準備すれば、必要に応じて第2バスバの固有部を除去することで、第2の形状を有する第2バスバを構成できることになる。よって、何れの場合であっても、単一種類の第2バスバを準備すればよい。
加えて、ハウジングは、第1バスバを収容する領域の近傍に第2バスバの固有部を収容可能な領域を有する。そのため、第2バスバが第1の形状および第2の形状の何れの形状を有する場合であっても、ハウジングに第1バスバ及び第2バスバを収容できる。よって、何れの場合であっても、単一種類のハウジングを準備すればよい。
以上に述べたように、本構成の電気接続箱の製造方法によれば、単一種類の第1バスバ、第2バスバ及びハウジングを準備することで、電気接続箱への要求仕様に基づいて異なる形状の第2バスバを用いて、複数の要求仕様に対応できる。したがって、本構成の製造方法は、複数の要求仕様に対応できるように電気接続箱を構成しながら準備すべきバスバやハウジングの種類(品番)を低減可能である。
上記[2]の構成の電気接続箱の製造方法によれば、第1の形状の第2バスバから固有部を分離(例えば、切断して除去)するだけで、第2の形状の第2バスバを構成できる。よって、本構成の製造方法によれば、電気接続箱の製造工程を過度に複雑化することなく、準備すべきバスバやハウジングの種類(品番)を低減可能である。
上記[3]の構成の電気接続箱によれば、第2バスバが第1の形状および第2の形状の何れか一方の形状を有する。ここで、第2バスバが第1の形状を有する場合、第2バスバの第1部分(即ち、固有部の一部)が第1バスバの締結部とボルトとの間に配置されることになる。即ち、第2バスバの第1部分と第1バスバの締結部とを挟んだ状態で、ボルトが台座部に締結される。一方、第2バスバが第2の形状を有する場合、第2バスバが固有部を有さないため、第1バスバの締結部のみを挟んだ状態で、ボルトが台座部に締結される。上述した何れの場合であっても、第1バスバの締結部が台座部に載せ置かれる点は変わらない。よって、何れの場合であっても、単一種類の第1バスバを準備すればよい。
更に、第2バスバの共通部を変更することなく、第2バスバの固有部の有無を定めるだけで、第1の形状および第2の形状の何れか一方を選択可能である。そのため、第1の形状を有する第2バスバだけを予め準備すれば、必要に応じて第2バスバの固有部を除去することで、第2の形状を有する第2バスバを構成できることになる。よって、何れの場合であっても、単一種類の第2バスバを準備すればよい。
更に、ハウジングは、第1バスバを収容する領域の近傍に第2バスバの固有部を収容可能な領域を有する。そのため、第2バスバが第1の形状および第2の形状の何れの形状を有する場合であっても、ハウジングに第1バスバ及び第2バスバを収容できる。よって、何れの場合であっても、単一種類のハウジングを準備すればよい。
以上に述べたように、本構成の電気接続箱によれば、単一種類の第1バスバ、第2バスバ及びハウジングを準備することで、電気接続箱への要求仕様に基づいて異なる形状の第2バスバを用いて、複数の要求仕様に対応できる。したがって、本構成の電気接続箱は、複数の要求仕様に対応できるように電気接続箱を構成しながら準備すべきバスバやハウジングの種類(品番)を低減可能である。
このように、本発明によれば、複数の要求仕様に対応できるように電気接続箱を構成しながら準備すべきバスバやハウジングの種類を低減可能な電気接続箱の製造方法、及び電気接続箱を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の実施形態に係る電気接続箱の斜視図である。 図2は、第1、第2アッパカバーのみを分解した電気接続箱を示す斜視図である。 図3(a)は、図2に示す第2リレー集合体を収容する第2ボックス部を拡大して示す斜視図であり、図3(b)は、第2リレー集合体を示す斜視図である。 図4(a)は、第2バスバが第1の形状を有する場合における、第2リレー集合体を収容する第2ボックス部の下面図であり、図4(b)は、図4(a)のA部の拡大図であり、図4(c)は、図4(a)から第1バスバ及び第2バスバのみを抜き出して示した下面図である。 図5(a)は、第2バスバが第2の形状を有する場合における、第2リレー集合体を収容する第2ボックス部の下面図であり、図5(b)は、図5(a)のB部の拡大図であり、図5(c)は、図5(a)から第1バスバ及び第2バスバのみを抜き出して示した下面図である。 図6(a)は、図4(c)における第2バスバの固有部の周囲を拡大して示す下面図であり、図6(b)は、図6(a)のC−C断面図である。
<実施形態>
以下、図面を参照しながら、図1に示す本発明の実施形態に係る電気接続箱1について説明する。電気接続箱1は、典型的には、車両に搭載され、リレー等の電子部品を収容するリレーボックスである。
図1及び図2に示すように、電気接続箱1は、フレーム2と、フレーム2の第1ボックス部11の上端開口を塞ぐように第1ボックス部11の上端周縁に組み付けられる第1アッパカバー3と、フレーム2の第2ボックス部12の上端開口を塞ぐように第2ボックス部12の上端周縁に組み付けられる第2アッパカバー4と、を含んで構成される。電気接続箱1を構成する上記3つの部品は全て、樹脂成形体である。
以下、説明の便宜上、図1〜図6に示すように、「前後方向」、「左右方向」、「上下方向」、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」及び「下」を定義する。「前後方向」、「左右方向」及び「上下方向」は、互いに直交している。電気接続箱1の車両搭載時において、「上下方向」は、車両の上下方向に対応している。
図2に示すように、フレーム2は、第1ボックス部11及び第2ボックス部12を一体に具えた単一種類の形状を有しており、第2ボックス部12は、第1ボックス部11の右側且つ下側に隣接して配置されている。第1ボックス部11の内部には、リレー等の電子部品の集合体である第1リレー集合体Raが収容されている。第2ボックス部12の内部には、リレー等の電子部品の集合体である第2リレー集合体Rbが収容されている。
図3(b)に示すように、第2リレー集合体Rbの後側且つ左側の角部には、当該角部から上方に向けて立ち上がる板状の連結バスバ20が接続されている。連結バスバ20の上端部は、第1リレー集合体Ra側に接続されている。これにより、連結バスバ20は、第1リレー集合体Raと第2リレー集合体Rbとを電気的に接続する機能を果たす。
第2ボックス部12に収容されている第2リレー集合体Rbには、図4又は図5に示すように、板状の第1バスバ30及び第2バスバ40が配索されている。第1、第2バスバ30,40の各々における配索方向に直交する「幅方向」は、上下方向を向いている。
第1バスバ30は、単一種類の形状を有しており、図4及び図5に示すように、前後方向に延びる板状の部分31と、部分31の後端部から左方に向けて左右方向に延びる板状の部分32と、からなる。部分32の左端部(先端部)は、ボルト51により締結される締結部32aとして機能する。
第2バスバ40は、本例では、2種類の形状から選択される一の形状を有している。具体的には、電気接続箱1の仕様に基づいて、図4に示す第1の形状を有する第2バスバ40、及び、図5に示す第2の形状を有する第2バスバ40のうち一方が選択される。
まず、第1の形状を有する第2バスバ40が選択される場合について説明する。第1の形状を有する第2バスバ40は、図4(a)及び図4(c)に示すように、前後方向に延びる板状の共通部41と、共通部41の後端部に設けられた固有部45と、からなる。
固有部45は、図4(b)及び図6に示すように、共通部41の後端部から左方(図4では下方)に向けて左右方向(図4では上下方法)に延び且つ第1バスバ30の部分32から前側(図4では左側)に離れて位置する部分42と、第1バスバ30の部分32の後側に積層され且つ左右方向(図4では上下方向)に延びる部分43と、部分42及び部分43の下端部同士を繋ぐ部分44と、からなる。
固有部45のうち部分43が部分42,44より左方に長く延びている。部分43の左端部(先端部)は、第1バスバ30の締結部32aの後側に積層されており、ボルト51により締結される締結部43aとして機能する。
第1の形状を有する第2バスバ40が選択される場合、予め準備された第1の形状を有する第2バスバ40がそのまま、予め準備された第1バスバ30と共に、第2ボックス部12に収容された第2リレー集合体Rbに収容され配索される。
第2ボックス部12の後側且つ左側の角部に設けられた台座部13には、連結バスバ20の締結部21、第1バスバ30の締結部32a、及び第2バスバ40の締結部43aを挟んだ状態で、ボルト51が締結される(図4(b)参照)。これにより、連結バスバ20の締結部21、第1バスバ30の締結部32a及び第2バスバ40の締結部43aが台座部13に締結固定されると共に、連結バスバ20、第1バスバ30、及び第2バスバ40が互いに導通接続される。第2ボックス部12における第1バスバ30の部分32を収容する領域の近傍には、第2バスバ40の固有部45を収容可能な領域14が設けられている。
次いで、第2の形状を有する第2バスバ40が選択される場合について説明する。第2の形状を有する第2バスバ40は、図5(a)及び図5(c)に示すように、前後方向(図5では左右方向)に延びる板状の共通部41のみからなり、固有部45を有していない。よって、第2の形状を有する第2バスバ40は、第1の形状を有する第2バスバ40から固有部45を分離(例えば、切断して除去)することで、得ることができる。
このため、第2の形状を有する第2バスバ40が選択される場合、予め準備された第1の形状を有する第2バスバ40から固有部45を分離して得た第2の形状を有する第2バスバ40が、予め準備された第1バスバ30と共に、第2ボックス部12に収容された第2リレー集合体Rbに収容され配索される。
第2ボックス部12の台座部13には、連結バスバ20の締結部21及び第1バスバ30の締結部32aのみを挟んだ状態で、ボルト51が締結される。これにより、連結バスバ20の締結部21及び第1バスバ30の締結部32aが台座部13に締結固定されると共に、連結バスバ20及び第1バスバ30が互いに導通接続される。第2バスバ40は、第1バスバ30とは導通接続されず、要求仕様に対応した他のバスバ(図示省略)と所定箇所において導通接続される。第2ボックス部12における固有部45を収容可能な領域14には、固有部45が収容されずに空き領域となる。
なお、何れの形状を有する第2バスバ40が選択された場合でも、第1バスバ30の締結部32aが台座部13に載せ置かれる点は変わらない。よって、何れの形状を有する第2バスバ40が選択された場合でも、単一種類の第1バスバ30を準備すればよい。
<作用・効果>
以上より、本実施形態に係る電気接続箱1によれば、電気接続箱1の仕様に基づいて第2バスバ40の形状が、第1の形状または第2の形状となるように選択される。ここで、第2バスバ40が第1の形状を有する場合、第2バスバ40の部分43(締結部43a)が第1バスバ30の締結部32aとボルト51との間に配置されることになる。即ち、第2バスバ40の部分43(締結部43a)と第1バスバ30の締結部32aとを挟んだ状態で、ボルト51が台座部13に締結される。一方、第2バスバ40が第2の形状を有する場合、第2バスバ40が固有部45を有さないため、第1バスバ30の締結部32aのみを挟んだ状態で、ボルト51が台座部13に締結される。上述した何れの場合であっても、第1バスバ30の締結部32aが台座部13に載せ置かれる点は変わらない。仮に、本例とは異なり、第1バスバ30の締結部32aと台座部13との間に第2バスバ40の固有部45が挟まれる場合、固有部45の分だけ第1バスバ30の第2ボックス部12内での配置がずれるため、第2ボックス部12の形状を変更するか、又は、第1バスバ30の形状をそのようなズレの分だけ湾曲させる等の変更が必要となる。よって、本例の場合、電気接続箱1の製造にあたっては、単一種類の第1バスバ30を準備すればよい。
更に、第2バスバ40の形状は、共通部41を変更することなく、固有部45の有無によって選択可能である。そのため、第1の形状の第2バスバ40だけを予め準備すれば、必要に応じて第2バスバ40の固有部45を除去することで、第2の形状の第2バスバ40を構成できる。よって、電気接続箱1の製造にあたっては、単一種類の第2バスバ40を準備すればよい。
更に、フレーム2の第2ボックス部12は、第1バスバ30を収容する領域の近傍に第2バスバ40の固有部45を収容可能な領域14を有する。そのため、第2バスバ40が第1の形状および第2の形状の何れの形状を有する場合であっても、第2ボックス部12に第1バスバ30及び第2バスバ40を収容できる。よって、電気接続箱1の製造にあたっては、単一種類の第2ボックス部12(よって、フレーム2)を準備すればよい。
以上に述べたように、本実施形態に係る電気接続箱1の製造方法によれば、他の製造方法に比べ、準備すべきバスバやフレームの種類(品番)を低減可能である。
更に、本実施形態に係る電気接続箱1の製造方法によれば、第1の形状の第2バスバ40から固有部45を分離(例えば、切断)するだけで、第2の形状を有する第2バスバ40を構成できる。よって、本実施形態に係る電気接続箱1の製造方法によれば、製造工程を過度に複雑化することなく、準備すべきバスバやフレームの種類(品番)を低減可能である。
<他の形態>
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。例えば、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を発揮できるものであれば任意であり、限定されない。
上記実施形態では、電気接続箱1が、複数の電子部品Rを収容するリレーボックスであるが、電気接続箱1が、リレーボックス以外の機能を有する構造体であってもよい。

ここで、上述した本発明に係る電気接続箱1の製造方法、及び、電気接続箱1の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[3]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
単一種類の形状を有する第1バスバ(30)と、複数種類の形状から選択される一の形状を有する第2バスバ(40)と、前記第1バスバ(30)及び前記第2バスバ(40)を収容するハウジング(12)と、を備える電気接続箱(1)を製造する、電気接続箱(1)の製造方法であって、
前記第1バスバ(30)は、
前記ハウジング(12)が有する台座部(13)に載せ置かれて前記台座部(13)に締結されるボルト(51)によって台座部(13)に固定可能な締結部(32a)を有し、
前記第2バスバ(40)は、
前記第1バスバ(30)の前記締結部(32a)と前記ボルト(51)との間に配置され且つ前記第1バスバ(30)に沿って延びる第1部分(43)と、前記第1部分(43)との間に前記第1バスバ(30)を挟む第2部分(42)と、前記第1バスバ(30)を跨ぐように前記第1部分(43)と前記第2部分(42)とを繋ぐ第3部分(44)と、を有する固有部(45)、及び、前記固有部(45)に繋がる共通部(41)、の双方を有する第1の形状と、
前記固有部(45)を有さず且つ前記共通部(41)を有する第2の形状と、
のうちの一方の形状を選択可能に構成され、
前記ハウジング(12)は、
前記第1バスバ(30)を収容する領域の近傍に、前記固有部(45)を収容可能な領域(14)を有し、
当該製造方法は、
前記電気接続箱(1)の仕様に基づいて選択される前記第1の形状及び前記第2の形状の一方を有するように、前記第2バスバ(40)を構成する工程と、
前記第1バスバ(30)と、選択された形状を有するように構成された前記第2バスバ(40)と、を前記ハウジング(12)に収容する工程と、を備える、
電気接続箱(1)の製造方法。
[2]
上記[1]に記載の製造方法において、
前記第2バスバ(40)を構成する工程にて、
前記第1の形状が選択される場合、予め準備された前記第1の形状を有する前記第2バスバ(40)が用いられ、
前記第2の形状が選択される場合、前記第1の形状を有する前記第2バスバ(40)から前記固有部(45)が分離されることにより、前記第2の形状を有する前記第2バスバ(40)が構成される、
電気接続箱(1)の製造方法。
[3]
第1バスバ(30)と、第2バスバ(40)と、前記第1バスバ(30)及び前記第2バスバ(40)を収容するハウジング(12)と、を備える電気接続箱(1)であって、
前記第1バスバ(30)は、
前記ハウジング(12)が有する台座部(13)に載せ置かれて前記台座部(13)に対してボルト(51)を用いて締結される締結部(32a)を有し、
前記第2バスバ(40)は、
前記第1バスバ(30)の前記締結部(32a)と前記ボルト(51)との間に配置され且つ前記第1バスバ(30)に沿って延びる第1部分(43)と、前記第1部分(43)との間に前記第1バスバ(30)を挟む第2部分(42)と、前記第1バスバ(30)を跨ぐように前記第1部分(43)と前記第2部分(42)とを繋ぐ第3部分(44)と、を有する固有部(45)、及び、前記固有部(45)に繋がる共通部(41)、の双方を有する第1の形状と、前記固有部(45)を有さず且つ前記共通部(41)を有する第2の形状と、のうちの一方の形状を有し、
前記ハウジング(12)は、
前記第1バスバ(30)を収容する領域の近傍に、前記固有部(45)を収容可能な領域(14)を有する、
電気接続箱(1)。
1 電気接続箱
12 第2ボックス部(ハウジング)
13 台座部
14 領域
30 第1バスバ
32a 締結部
40 第2バスバ
41 共通部
42 部分(第2部分)
43 部分(第1部分)
44 部分(第3部分)
51 ボルト

Claims (3)

  1. 単一種類の形状を有する第1バスバと、複数種類の形状から選択される一の形状を有する第2バスバと、前記第1バスバ及び前記第2バスバを収容するハウジングと、を備える電気接続箱を製造する、電気接続箱の製造方法であって、
    前記第1バスバは、
    前記ハウジングが有する台座部に載せ置かれて前記台座部に締結用のボルトを用いて固定可能な締結部を有し、
    前記第2バスバは、
    前記第1バスバの前記締結部と前記ボルトとの間に配置され且つ前記第1バスバに沿って延びる第1部分と、前記第1部分との間に前記第1バスバを挟む第2部分と、前記第1バスバを跨ぐように前記第1部分と前記第2部分とを繋ぐ第3部分と、を有する固有部、及び、前記固有部に繋がる共通部、の双方を有する第1の形状と、
    前記固有部を有さず且つ前記共通部を有する第2の形状と、
    のうちの一方の形状を選択可能に構成され、
    前記ハウジングは、
    前記第1バスバを収容する領域の近傍に、前記固有部を収容可能な領域を有し、
    当該製造方法は、
    前記電気接続箱の仕様に基づいて選択される前記第1の形状及び前記第2の形状の一方を有するように、前記第2バスバを構成する第1工程と、
    前記第1バスバと、前記第1工程にて構成された前記第2バスバと、を前記ハウジングに収容する第2工程と、を備える、
    電気接続箱の製造方法。
  2. 請求項1に記載の製造方法において、
    前記第1工程にて、
    前記第1の形状が選択される場合、予め準備された前記第1の形状を有する前記第2バスバが用いられることにより、前記第1の形状を有する前記第2バスバが構成され、
    前記第2の形状が選択される場合、前記第1の形状を有する前記第2バスバから前記固有部が分離されることにより、前記第2の形状を有する前記第2バスバが構成される、
    電気接続箱の製造方法。
  3. 第1バスバと、第2バスバと、前記第1バスバ及び前記第2バスバを収容するハウジングと、を備える電気接続箱であって、
    前記第1バスバは、
    前記ハウジングが有する台座部に載せ置かれて前記台座部に締結用のボルトを用いて固定可能される締結部を有し、
    前記第2バスバは、
    前記第1バスバの前記締結部と前記ボルトとの間に配置され且つ前記第1バスバに沿って延びる第1部分と、前記第1部分との間に前記第1バスバを挟む第2部分と、前記第1バスバを跨ぐように前記第1部分と前記第2部分とを繋ぐ第3部分と、を有する固有部、及び、前記固有部に繋がる共通部、の双方を有する第1の形状と、前記固有部を有さず且つ前記共通部を有する第2の形状と、のうちの一方の形状を有し、
    前記ハウジングは、
    前記第1バスバを収容する領域の近傍に、前記固有部を収容可能な領域を有する、
    電気接続箱。
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