JP2021145475A - ケーブル収容容器およびその設置方法 - Google Patents

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大介 渡部
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Abstract

【課題】道路構造に合わせて蓋体を安定に支持することができ、多様性のある構造を持たせることが可能な、ケーブル収容容器と、その設置方法を提供する。【解決手段】ケーブル収容容器1は、底壁11、および底壁11の両端から上方に向かって延在する両側壁12、12’を有し、底壁11および両側壁12、12’によって、ケーブル9を収容する内部空間Sを区画形成し、かつ両側壁12、12’の上端部13、13’が開口する容器本体10と、容器本体10の開口を閉鎖する蓋体6とを備え、両側壁12、12’の上端部13、13’に装着され、蓋体6の設置高さ位置を調整するように構成された蓋体高さ調整部材2、2’と、蓋体高さ調整部材2、2’に連結され、蓋体6の両端側に位置するように構成された道路適合部材3、3’と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、ケーブルを収容するケーブル収容容器と、その設置方法に関する。
電柱に設置されている通信線や電力線などのケーブルを、ケーブル収容容器に収容して、電線共同溝として地中や路面内に設置する取り組み(電線地中化)が進められている。ここで、ケーブルを収容するケーブル収容容器としては、コンクリート製のものや樹脂製のものが知られている。このうち、路面内に設置され、路面に蓋体を有するケーブル収容容器は、地中に埋設されるものと比べて、設置後の容器内へのケーブルの敷設が容易であるという利点がある。
路面内に電線共同溝を設置する際、電線共同溝を構成する複数のケーブル収容容器は、大量生産を可能にし、かつ設置作業を容易にするため、同一の形状を有することが望ましい。他方で、電線共同溝が設置される路面は、それぞれ異なる傾斜角度を有することが多い。例えば、車両や歩行者の通行方向に対して垂直な断面で見たときに、水溜まりが形成されるのを防ぐため、両側にある側溝に向かって下り勾配を有することが多いが、その傾斜角度は一定でないことが多い。
このような傾斜した路面に設置される容器やその蓋体としては、内部にケーブルを収容するものではないが、例えば特許文献1、2に記載される容器や蓋体が挙げられる。ここで、特許文献1には、両側壁(対向する側壁)と、両側壁を連結する底壁からなるコンクリート製の容器(横断溝)として、両側壁の天端に道路勾配に相当する勾配の天端を備えた鋼製の受枠を取り付けた容器が記載されている。ここで、特許文献1の容器では、受枠は、勾配の天端のほか、内側に道路勾配に対応して傾斜する段と、段を介して天端と向き合う底部とを備え、底部にはナットが固着され、ナットに捩じ込んだボルトを両側壁の天端に当てることにより両側壁天端上に受枠を支持し、かつ両側壁天端と受枠底部との間にモルタルが充填されている旨が記載されている。
また、特許文献2には、地中に埋設された容器本体(側溝本体)の上側開口部を覆う蓋体(側溝蓋)が記載されており、路面に露出する天板部と、天板部の両側縁から連続して下側に延びる側板部と、側板部の下端から外方に延び、天板部と段差を有して突出するフランジ部とを含む蓋体(蓋材)が記載されている。ここで、特許文献2では、アンカーボルトに沿って螺合する高さ調整部材上に蓋体を載置し、高さ調整部材をアンカーボルトに沿って上下動させることで蓋体を傾斜させ、形成される空隙にモルタルを充填する旨が記載されている。
特許第6190222号公報 特許第5704847号公報
特許文献1および特許文献2に記載される容器は、両側壁(側板部)の天端と、蓋体(受枠)の底部との間に充填されるモルタルによって、蓋体を支持するものであるため、特に容器本体の厚さが小さいときに、蓋体を安定に支持することができない可能性があった。また、特に特許文献2の容器では、特殊形状の蓋体を用いる必要がある上に、容器の横断方向について、アンカーボルトを挿通する貫通孔の間隔を一定にする必要があった。そのため、特許文献2の容器では、設置される道路の傾斜に応じて、容器の横断方向について異なる大きさの蓋体を準備する必要があり、これが特許文献2の容器を道路に設置する上での障害になりうる。したがって、特許文献1および特許文献2の容器は、特殊な容器本体や蓋体を用いなくても、蓋体を安定に支持することを可能にする点において、改善の余地がある。また、道路は、側部に向かって勾配が形成されており、降雨時には、この勾配に沿って水が流れ、側部に形成されている側溝に水が流れるようになっていることが多い。よって、収容容器には、勾配などの道路構造に合わせた、多様性のある構造が求められる。
本発明の目的は、道路構造に合わせて蓋体を安定に支持することができ、多様性のある構造を持たせることが可能なケーブル収容容器と、その設置方法を提供することにある。
本発明者らは、蓋体の設置高さ位置を調整するように構成された蓋体高さ調整部材を用いることで、蓋体の傾斜を調整するとともに、蓋体が安定に支持されることを見出した。また、この蓋体高さ調整部材とともに、蓋体の両端側に位置するように構成される道路適合部材を併用することで、蓋体をより安定に支持することができるとともに、傾斜した路面や、軟弱地盤などをもつ道路にも適合させることが可能になることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の要旨構成は、以下のとおりである。
(1)底壁、および前記底壁の両端からそれぞれ上方に向かって延在する両側壁を有し、前記底壁および前記両側壁によって、ケーブルを収容する内部空間を区画形成し、かつ前記両側壁の上端部が開口する容器本体と、前記容器本体の開口を閉鎖する蓋体とを備えるケーブル収容容器であって、前記容器本体の前記両側壁の上端部にそれぞれ装着され、前記蓋体の設置高さ位置を調整するように構成された1対の蓋体高さ調整部材と、前記1対の蓋体高さ調整部材にそれぞれ連結され、少なくとも前記蓋体の両端側に位置するように構成された1対の道路適合部材とを有することを特徴とするケーブル収容容器。
(2)前記1対の蓋体高さ調整部材は、前記ケーブル収容容器が設置される道路構造に合わせて前記蓋体の設置高さ位置を調整し、前記1対の道路適合部材は、前記ケーブル収容容器が設置される道路構造に適合するように構成される、上記(1)に記載のケーブル収容容器。
(3)前記ケーブル収容容器が設置される道路の路面が水平面に対して傾斜している場合、前記1対の蓋体高さ調整部材は、前記蓋体の両端部の設置高さ位置をそれぞれ異なる高さに調整し、前記道路に設置した前記蓋体の上面が、前記路面の傾斜と同じ方向の傾斜になるような異なる厚さを有する、上記(1)または(2)に記載のケーブル収容容器。
(4)前記道路適合部材は、前記容器本体の両側壁の外面にまで延在する下側延出部をさらに有する、上記(1)から(3)のいずれか1項に記載のケーブル収容容器。
(5)前記下側延出部は、下方に向かって厚さが薄くなるように構成される、上記(4)に記載のケーブル収容容器。
(6)前記下側延出部の輪郭形状は、前記ケーブル収容容器の横断面で見て、直線状または円弧状である、上記(5)に記載のケーブル収容容器。
(7)前記道路適合部材は、前記下側延出部に連結され、前記容器本体の外側に延出する浮上防止部をさらに有する、上記(4)から(6)のいずれか1項に記載のケーブル収容容器。
(8)前記蓋体高さ調整部材と前記蓋体との間に弾性部材をさらに備える、上記(1)から(7)のいずれか1項に記載のケーブル収容容器。
(9)前記ケーブル収容容器は、前記内部空間に収容する前記ケーブルの延在方向の両端部に係合部を設け、複数の前記ケーブル収容容器を、前記ケーブルの延在方向に沿って直列配置するとき、隣り合ったケーブル収容容器を、それぞれの前記係合部同士を係合させることによって、複数のケーブル収容容器の連結が可能になるように構成されている、上記(1)から(8)のいずれか1項に記載のケーブル収容容器。
(10)上記(1)から(9)のいずれか1項に記載のケーブル収容容器を、前記ケーブルの延在方向に沿って道路に設置するケーブル収容容器の設置方法であって、前記容器本体を、前記道路に形成した溝に設置する工程と、道路構造に合わせて、前記1対の蓋体高さ調整部材と前記1対の道路適合部材とを選択する工程と、前記容器本体の前記両側壁の上端部に、前記1対の蓋体高さ調整部材を装着する工程と、前記1対の蓋体高さ調整部材にそれぞれ1対の道路適合部材を連結する工程と、前記1対の蓋体高さ調整部材および前記1対の道路適合部材を有する前記容器本体の開口を閉鎖するように、蓋体を設置する工程と、を含む、ケーブル収容容器の設置方法。
本発明によれば、道路構造に合わせて蓋体を安定に支持することができ、多様性のある構造を持たせることが可能なケーブル収容容器と、その設置方法を提供することができる。
図1は、本発明に従う第1実施形態のケーブル収容容器の構造を示した図であって、図1(a)が平面図、図1(b)が図1(a)のa−a断面図である。 図2は、本発明に従う第1実施形態のケーブル収容容器が舗装路に設置された状態を示す断面図である。 図3は、本発明に従うケーブル収容容器で用いられる蓋体高さ調整部材の一例を示した斜視図である。 図4は、本発明に従うケーブル収容容器の設置方法のフロー図である。 図5は、本発明に従う第2実施形態のケーブル収容容器の構造を示す断面図である。 図6は、本発明に従う第3実施形態のケーブル収容容器の構造の一例を示す断面図である。 図7は、本発明に従う第3実施形態のケーブル収容容器の構造の変形例を示す断面図である。 図8は、本発明に従う第4実施形態のケーブル収容容器の構造を示す断面図である。 図9は、本発明に従う第5実施形態に係る2個のケーブル収容容器が、係合部同士の係合によって連結された状態を示す要部平面図である。
次に、本発明の好ましい実施形態について、以下で説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明に従う第1実施形態のケーブル収容容器の構造を示した図であって、図1(a)が平面図、図1(b)が図1(a)のa−a断面図である。また、図2は、本発明に従う第1実施形態のケーブル収容容器が舗装路に設置された状態を示す断面図である。また、図3は、本発明に従うケーブル収容容器で用いられる蓋体高さ調整部材の一例を示した斜視図である。また、図4は、本発明に従うケーブル収容容器の設置方法のフロー図である。
本発明に従う第1実施形態に係るケーブル収容容器1は、容器本体10と、蓋体高さ調整部材2、2’と、道路適合部材3、3’と、蓋体6と、を備える。
図1および図2に示すケーブル収容容器1は、ケーブル9を収容する断面U字溝状の容器本体10を有する。ここで、図2では、舗装路40の車両Cや歩行者Pの通行方向に沿うように複数のケーブル収容容器1が並べられているが、複数のケーブル収容容器1が並べられる方向は、ケーブル9の延在方向Xに沿った方向であり、必ずしも車両Cや歩行者Pの通行方向に限定されるわけではない。複数のケーブル収容容器1は、ケーブル9の延在方向Xに沿って互いの内部空間が連通するように、連続的に配置される。複数のケーブル収容容器1の内部には、その前後方向、すなわちケーブル9の延在方向Xに延びる細長い空洞からなり、ケーブルが収容される内部空間Sが形成される。
ケーブル収容容器1は、後述する蓋体6の上面62が車両Cや歩行者Pの通行面となるように、地表面Gに複数埋設される。ここで、ケーブル収容容器1が埋設される地表面Gは、車両Cや歩行者Pの通行面であり、例えば舗装路や非舗装路の路面41が挙げられる。このうち、舗装路としては、図2に記載されるような、主にアスファルトからなる舗装層43と、主に土からなり下層に位置する地盤44と、を有する舗装路40が挙げられる。ここで、舗装層43と地盤44との間に、主に砂や石などからなる上層(図示せず)を有してもよい。本実施形態に係るケーブル収容容器1を路面41に設置することで、路面41の傾斜角度θに応じて蓋体6の傾斜を適切に調整することができる。そのため、蓋体6と路面41とを略同一平面にすることが可能であり、それにより蓋体6の近傍での水溜まりの形成を防いで、側溝などの適切な場所に水を誘導することができる。
(容器本体)
本実施形態に係るケーブル収容容器1は、図1に示すように、底壁11、および底壁11の両端からそれぞれ上方に向かって延在する両側壁12、12’を有し、底壁11および両側壁12、12’によって、ケーブル9を収容する内部空間Sを区画形成し、かつ両側壁12、12’の上端部13、13’が開口する容器本体10を備える。
容器本体10は、通信線や低圧電力線、高圧電力線などのケーブル9を内部空間Sに収容する容器である。容器本体10は、例えば、ケーブル9が延在する方向と平行な延在方向Xに対して直角に交わる横断面で見たときに、凹状となる形状を有する。
容器本体10は、底壁11と、底壁11の両端からそれぞれ上方に向かって延在し、互いに対向する両側壁12、12’と、を有するとともに、両側壁12、12’の上端部13、13’が開口するものであり、いわゆるU字溝のように形成されたものである。このとき、底壁11と両側壁12、12’によって囲まれる溝状の空間が内部空間Sとなり、この内部空間Sにケーブル9が収容される。このように容器本体10を構成することで、ケーブル収容容器1を設置する際のケーブル9の収納や、ケーブル収容容器1の保守を行い易くすることができる。
ここで、容器本体10の底壁11は、ケーブル収容容器1の底面となる。また、容器本体10の両側壁12、12’は、それぞれケーブル収容容器1の側面となり、底壁11から立ち上がり、ケーブル9の延在方向Xに沿って延在する、板状の壁によって構成される。両側壁12、12’は、互いに対向するように構成されることが好ましい。
容器本体10の材質は、特に限定されないが、樹脂によって構成されることが好ましく、難燃性樹脂によって構成されることがより好ましい。特に、容器本体10が樹脂によって構成されることで、容器本体10をより軽量にすることができ、ケーブル収容容器1を設置する際や掘り返した際に、容易に持ち運ぶことが可能になる。また、現場での切断加工が容易になるため、曲線部分や勾配に変化のある部分へのケーブル収容容器1の設置を容易にすることができる。
ここで、容器本体10が軽量になると、道路構造によってケーブル収容容器1が傾斜したり浮き上がったりする可能性がある。しかしながら、その場合であっても、ケーブル収容容器1が後述する道路適合部材3、3’を備えることにより、道路構造によるケーブル収容容器1の傾斜や浮き上がりを軽減することができるため、ケーブル収容容器1を道路構造に適合させることができる。
(蓋体高さ調整部材)
蓋体高さ調整部材2、2’は、容器本体10の両側壁12、12’の上端部13、13’にそれぞれ装着される。本発明のケーブル収容容器1は、これら1対の蓋体高さ調整部材2、2’を用いることで、蓋体6の設置高さ位置を調整するように構成される。これにより、強固な部材によって蓋体6の設置高さ位置が簡単かつ確実に調整されるため、特殊な容器本体10や蓋体6を用いなくとも、1対の蓋体高さ調整部材2、2’によって、道路構造に合わせて蓋体6を安定に支持することができる。また、容器本体10と蓋体6の間にモルタルを埋め込む場合と比べても、硬化時間が不要になるため、効率的にケーブル収容容器1を路面41に設置することができる。ここで、1対の蓋体高さ調整部材2、2’は、ケーブル収容容器1が設置される道路構造に合わせて、蓋体6の設置高さ位置を調整するように構成されることが好ましい。
本実施形態の蓋体高さ調整部材2、2’は、蓋体6の傾斜や、蓋体6の全体的な高さを調整することができる。
例えば、図2に示すように、ケーブル収容容器1が設置される、舗装路40などの道路の路面41が水平面Hに対して傾斜している場合、1対の蓋体高さ調整部材2、2’は、蓋体6の両端部60、60’の設置高さ位置をそれぞれ異なる高さに調整するものであることが好ましい。このとき、1対の蓋体高さ調整部材2、2’は、道路(舗装路40)に設置した蓋体6の上面62を、水平面Hに対して、路面41の傾斜と同じ方向の傾斜になるような、異なる厚さを有することが好ましい。特に、1対の蓋体高さ調整部材2、2’は、道路(舗装路40)に設置した蓋体6の上面62が、路面41の水平面Hに対する傾斜角度θと一致するような、異なる厚さを有することがより好ましい。ここで、蓋体6の上面62を、路面41と同じ方向の傾斜になるように調整することで、降水時などに、雨滴などの水を、蓋体6が傾斜しているケーブル収容容器1の上面から側溝などの適切な場所に流すことができる。それにより、ケーブル収容容器1の蓋体6の上面62に、水たまりをでき難くすることができる。また、水を容器本体10の内部空間Sに侵入し難くすることができるため、ケーブル収容容器1の内部空間Sに、通信機器など水没によって悪影響を受ける機器を収容することもできる。
また、路面41の中に局所的に水平な部分が含まれる場合、この水平な部分やその近傍に設けられるケーブル収容容器1は、1対の蓋体高さ調整部材2、2’を同じ厚さを有するように調整することで、蓋体6の高さのみを調整してもよい。このとき、蓋体高さ調整部材2、2’を、蓋体6の両端部60、60’の設置高さ位置が同じ高さ位置になるように調整することで、蓋体6を高さ方向Yに沿って平行移動させて高さ位置を調整することができる。
このように、ケーブル収容容器1に蓋体高さ調整部材2、2’を用いることで、ケーブル収容容器1を路面41に設置する際に、路面41の水平面Hに対する傾斜角度θや、容器本体10の路面41に対する高さ位置に応じて、蓋体6の傾斜および高さ位置を適切に調整することができる。そのため、路面41の傾斜角度θや、路面41の起伏などの道路構造に適合するように、ケーブル収容容器1を配置することができる。
蓋体高さ調整部材2、2’を用いて調整する高さは、両側壁12、12’の上端部13、13’と接する平板部20の、高さ方向Yに沿った厚さtに略等しい。蓋体高さ調整部材2、2’における厚さtの大きさは、容器本体10の大きさなどによって定まるものであり、特に限定されるものではない。また、平板部20の幅Wは、両側壁12、12’の厚さよりも大きいことが好ましいが、これに限定されない。
ケーブル収容容器1を路面41に設置する際、蓋体高さ調整部材2、2’は、所定の厚さtの大きさごとに、調整する高さに応じて、何種類かの部材を予め準備することができる。これにより、ケーブル収容容器1を道路構造に合わせて設計して製作する必要が無くなるため、効率的にケーブル収容容器1を路面41に設置することができる。
このとき、蓋体高さ調整部材2、2’と、上端部13、13’との間に、図示しない板状のスペーサを挟むことで、厚さtを微調整してもよい。これにより、ケーブル収容容器1を設置する際に準備する部材の種類を減らすことが可能である。
この蓋体高さ調整部材2、2’は、容器本体10の上端部13、13’に装着される。ここで、蓋体高さ調整部材2、2’を容器本体10の上端部13、13’に装着する手段としては、(a)平板部20を高さ方向Yに沿って貫通する第1貫通孔21を用いる手段、(b)平板部20の端部から下方向に延出する係合部22を用いる手段、および(c)平板部20と上端部13(13’)の接触面に接着剤を用いる手段のうち、少なくともいずれかを用いることができる。
このうち、(a)第1貫通孔21を用いる手段は、図3に示すように、蓋体高さ調整部材2(2’)の平板部20に、高さ方向Yに沿って貫通する第1貫通孔21を設けるとともに、容器本体10の上端部13(13’)にも貫通孔(図示せず)を形成し、この貫通孔と第1貫通孔21とを連通させた状態で、ビスなどの固定手段7(7’)を用いてこれらを固定する手段である。ここで、第1貫通孔21の大きさ、個数および配置は、平板部20を容器本体10に固定できる範囲のものであればよい。このように、平板部20に第1貫通孔21を設けることで、上端部13(13’)と第1貫通孔21との位置関係が固定されるため、特殊な容器本体を用いなくとも、強固な部材によって蓋体6の高さを適切に調整することができる。
また、(b)係合部22を用いる手段は、図3に示すように、蓋体高さ調整部材2(2’)の平板部20の端部から下方向に延出する係合部22を設け、この係合部22と上端部13(13’)の開口の一部が係合するように装着する手段である。これにより、蓋体高さ調整部材2(2’)に容器本体10の外側に向かう力が働いても、係合部22によって蓋体高さ調整部材2(2’)が動かなくなるため、蓋体6を設置した際に、蓋体高さ調整部材2(2’)と容器本体10との位置関係を固定することができる。
また、(c)接着剤を用いる手段は、平板部20と上端部13(13’)の接触面に、平板部20および上端部13(13’)の両方に対して接着性を有する接着剤層を設けて、これらを固定する手段である。
蓋体高さ調整部材2、2’の材質としては、特に限定されるものではないが、蓋体6に掛かる荷重や振動によっても、摩耗や破損が起こり難い材質を用いることが好ましく、より具体的にはステンレスやアルミ合金などの金属を用いることができる。
(道路適合部材)
道路適合部材3、3’は、1対の蓋体高さ調整部材2、2’にそれぞれ連結され、少なくとも蓋体6の両端側に位置するように構成される。これにより、ケーブル収容容器1の外形形状が調整されることで、多様性のある構造を持たせることができるため、特殊な容器本体や蓋体を用いなくても、軟弱地盤などのようにケーブル収容容器1を設置し難い道路構造にも適合させることができる。それとともに、1対の道路適合部材3、3’が蓋体6の両端側に位置することで、1対の道路適合部材3、3’が蓋体6の両端側を支持することで、蓋体6をより安定に支持することができる。ここで、1対の道路適合部材3、3’は、ケーブル収容容器1を設置する道路構造に適合するように構成されることが好ましい。
本発明のケーブル収容容器1は、特に、蓋体高さ調整部材2、2’と道路適合部材3、3’とを別の部材で構成することにより、路面41の傾斜および高低差に応じて作製される何種類かの部材と、地盤の安定性などの他の道路構造に応じて作製される何種類かの部材とを組み合わせることで、広範な道路構造への適合を可能としたものである。これにより、ケーブル収容容器1や蓋体6を、道路構造に合わせて設計して製作する必要が無くなるため、効率的にケーブル収容容器1を路面41に設置することができる。また、蓋体高さ調整部材2、2’が蓋体6の両端近傍を下側から支持し、かつ、道路適合部材3、3’が蓋体6の両端近傍を側方から保持することで、蓋体6を安定に支持することができる。したがって、蓋体高さ調整部材2、2’と道路適合部材3、3’とを併用することで、特殊な容器本体10や蓋体6を用いなくても、蓋体6を安定に支持することができ、かつ、路面41の傾斜以外の道路構造にも適合させることが可能な、ケーブル収容容器1を提供することができる。
道路適合部材3、3’は、蓋体高さ調整部材2、2’に連結して構成される。これにより、蓋体高さ調整部材2、2’と道路適合部材3、3’の位置関係を正確に合わせることができるため、蓋体6をより安定に支持することができる。
ここで、道路適合部材3(3’)と蓋体高さ調整部材2(2’)の連結は、図3に示すように、平板部20のうち上端部13(13’)と接する面と平行な方向に沿って貫通する第2貫通孔23a、23bを設けるとともに、道路適合部材3(3’)にも貫通孔(図示せず)を形成し、この貫通孔と第2貫通孔23a、23bとをそれぞれ連通させた状態で、ビスなどの固定手段8a、8b(8a’、8b’)を用いてこれらを固定することで連結することができる。第2貫通孔23a、23bの大きさ、個数および配置は、道路適合部材3(3’)を蓋体高さ調整部材2(2’)に固定できる範囲のものであればよい。なお、道路適合部材3(3’)には、第2貫通孔23a、23bと連通する貫通孔の代わりに、第2貫通孔23a、23bと嵌合する凸部を設け、これらを嵌合させることで連結してもよい。
また、道路適合部材3、3’は、蓋体高さ調整部材2、2’の平板部20よりも高さ位置が高くなる部分を有するように連結して構成されることが好ましい。これにより、道路適合部材3、3’の当該部分が、蓋体6の側方に位置するようになるため、道路適合部材3、3’による蓋体6の側方からの保持を可能にすることができる。
(蓋体)
蓋体6は、容器本体10の開口を閉鎖する部材である。より具体的に、蓋体6は、蓋体高さ調整部材2、2’および道路適合部材3、3’が設置された後の、両側壁12、12’の上端部13、13’の開口に跨って配置される、板状の部材である。
蓋体6の形状および大きさは、両側壁12、12’の上端部13、13’の開口を覆うような形状および大きさであることが好ましく、蓋体6の側面が蓋体高さ調整部材2、2’および道路適合部材3、3’のうち一方または両方によって保持されることがより好ましい。これにより、上端部13、13’の開口の全体が閉鎖されるため、水平面Hに対して傾斜した路面41にケーブル収容容器1を設置した場合であっても、降水時などに、雨滴などの水が内部空間Sに侵入し難くなるため、側溝などの適切な場所に水を誘導することができる。また、蓋体6の厚さは、蓋体6に求められる耐荷重量や、蓋体6の材料や内部構造などに応じて設定することができ、特に限定されない。
蓋体6の材質は、樹脂によって構成され、好ましくは難燃性樹脂によって構成される。蓋体6が樹脂によって構成されることで、蓋体6をより軽量にすることができ、ケーブル収容容器1を設置する際や保守作業の際に、容易に持ち運ぶことが可能になる。
(弾性部材)
本実施形態に係るケーブル収容容器1は、蓋体高さ調整部材2、2’と蓋体6との間に、弾性部材61、61’をさらに備えることが好ましい。より具体的には、蓋体高さ調整部材2(2’)および道路適合部材3(3’)と蓋体6とが対向する部分に、これらを挟むように弾性部材61(61’)を備えることが好ましい。これにより、車両や歩行者の通行によって、容器本体10や蓋体6に荷重が掛かっても、弾性部材61、61’によって荷重が分散されるため、蓋体高さ調整部材2、2’や道路適合部材3、3’、蓋体6の破損や摩耗を起こり難くすることができる。また、蓋体高さ調整部材2(2’)および道路適合部材3(3’)と蓋体6とが対向する部分が、弾性部材61(61’)によって埋められることで、容器本体10の内部空間Sへの雨水の侵入を防ぐことができる。
弾性部材61、61’の構成材料は、蓋体6の摩耗や破損を起こり難くする観点や、内部空間Sへの雨水の侵入を防ぐ観点から、ゴムや弾性のある樹脂材料であることが好ましいが、これに限定されない。
(ケーブル収容容器の設置)
本実施形態に係るケーブル収容容器1は、舗装路40などの道路に、ケーブル9の延在方向Xに沿って設置することができる。ここで、ケーブル収容容器1の設置方法は、図4のフロー図に示すように、容器本体10を設置する容器本体設置工程ST1と、蓋体高さ調整部材2、2’および道路適合部材3、3’を選択する部材選択工程ST2と、容器本体10に蓋体高さ調整部材2、2’を設置する蓋体高さ調整工程ST3と、蓋体高さ調整部材2、2’に道路適合部材3、3’をそれぞれ連結する道路適合工程ST4と、蓋体高さ調整部材2、2’および道路適合部材3、3’が設置された容器本体10に蓋体6を設置する蓋体設置工程ST5と、を有する。
このうち、容器本体設置工程ST1は、容器本体10を、道路(舗装路40)に形成した溝45に設置する工程である。ここで、容器本体10は、ケーブル9の延在方向Xとなる方向に沿って設置することが好ましい。なお、後述する蓋体高さ調整工程ST3で、容器本体10の傾斜に関する誤差を調整することができるため、容器本体設置工程ST1で設置される容器本体10の傾斜については、多少の誤差が許容されうる。
部材選択工程ST2は、道路の傾斜などの道路構造に合わせて、1対の蓋体高さ調整部材2、2’と1対の道路適合部材3、3’とを選択する工程である。ここで、蓋体高さ調整部材2(2’)と道路適合部材3(3’)の選択は、容器本体10の両側壁12(12’)の上端部13(13)の高さ位置と、路面41の高さ位置との差を測定し、この測定値に基づいて行うことが好ましい。このとき、蓋体高さ調整部材2(2’)と道路適合部材3(3’)の選択は、両側壁12(12’)の上端部13(13)の高さ位置と、所望とされる、蓋体6の両端部60(60’)の設置高さ位置との差に基づいて行うことができる。
蓋体高さ調整工程ST3は、容器本体10の両側壁12、12’の上端部13、13’に、1対の蓋体高さ調整部材2、2’を装着する工程である。これにより、蓋体6の両端部60(60’)の設置高さ位置が、所望の高さ位置に調整されるため、ケーブル収容容器1を、道路(舗装路40)の傾斜に適合させることができる。
道路適合工程ST4は、1対の蓋体高さ調整部材2、2’に、それぞれ1対の道路適合部材3、3’を連結する工程である。このとき、蓋体6の位置決めを容易にする観点では、少なくとも蓋体6の両端側に位置するように、1対の道路適合部材3、3’を、1対の蓋体高さ調整部材2、2’に連結することが好ましい。
蓋体設置工程ST5は、1対の蓋体高さ調整部材2、2’および1対の道路適合部材3、3’ を有する容器本体10の開口を閉鎖するように、蓋体6を設置する工程である。ここで、蓋体6の破損や摩耗を起こり難くする観点では、1対の蓋体高さ調整部材2、2’に、それぞれ1対の弾性部材61、61’を装着した後、弾性部材61、61’に蓋体6を設置することが好ましい。
本実施形態に係るケーブル収容容器1の設置方法では、蓋体高さ調整部材2、2’と道路適合部材3、3’とを別々に設置することで、ケーブル収容容器1や蓋体6を道路構造に合わせて設計して製作することなく、ケーブル収容容器1を広範な道路構造に適合させることができる。また、本実施形態に係るケーブル収容容器1の設置方法では、実測される道路(舗装路40)の傾斜に合わせて、適切な厚さtの平板部20を有する蓋体高さ調整部材2、2’を設置することができるため、蓋体6の設置高さ位置を調整する際の精度を高めることができる。
<第2実施形態>
図5は、本発明に従う第2実施形態のケーブル収容容器の構造を示す断面図である。なお、以下の説明において、上記第1実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略または簡略にし、主に相違点について説明する。
本実施形態のケーブル収容容器1Aでは、図5に示すように、道路適合部材3A、3A’は、容器本体10の両側壁12、12’の外面13a、13a’にまで延在する下側延出部4、4’をさらに有する。これにより、道路適合部材3A、3A’の下側延出部4、4’が、両側壁12、12’の外面13a、13a’によって支持されるため、蓋体6などから道路適合部材3A、3A’に、容器本体10の外側に向かう力が働いても、下側延出部4、4’によって道路適合部材3A、3A’を固定することができる。したがって、本実施形態のケーブル収容容器1Aは、路面41の傾斜が大きい道路や、より軟弱な地盤に設けられた道路にも、良好な状態で設置することができる。
ここで、下側延出部4、4’は、ケーブル9の延在方向Xの少なくとも一部に形成されていればよく、その形状は特に限定されない。
<第3実施形態>
図6は、本発明に従う第3実施形態のケーブル収容容器の構造の一例を示す断面図である。また、図7は、本発明に従う第3実施形態のケーブル収容容器の構造の変形例を示す断面図である。なお、以下の説明において、上記第1実施形態または第2実施形態のうち少なくともいずれかと同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略または簡略にし、主に相違点について説明する。
本実施形態のケーブル収容容器1Bでは、図6に示すように、道路適合部材3B、3B’の下側延出部4B、4B’は、下方(高さ方向Yの下側)に向かって、厚さが薄くなるように構成される。これにより、路面41に掘削された溝にケーブル収容容器1Bを設置して埋め戻す際に、下側延出部4B、4B’の下側にアスファルトや土砂が入り込んで容器本体10の両側壁12、12’の外面12a、12a’に密着し易くなることで、この部分に空隙が形成され難くなる。すなわち、ケーブル収容容器1Bを設置して埋め戻す際に、転圧不足を起こり難くすることができる。したがって、本実施形態のケーブル収容容器1Bは、ケーブル収容容器1Bをアスファルト道路に埋設しても、アスファルトや土壌と容器の密着性が高められるため、長期にわたって良好な状態で設置することができる。
ここで、下側延出部4B、4B’の輪郭形状は、図6に示すように、ケーブル収容容器1Bの横断面(ケーブル9の延在方向Xに対して垂直な断面)で見て、直線状であってもよい。また、図7に示すように、下側延出部4C、4C’の輪郭形状は、ケーブル収容容器1Cの横断面で見て、円弧状であってもよい。
<第4実施形態>
図8は、本発明に従う第4実施形態のケーブル収容容器の構造を示す断面図である。なお、以下の説明において、上記第1実施形態から第3実施形態のうち少なくともいずれかと同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略または簡略にし、主に相違点について説明する。
本実施形態のケーブル収容容器1Dでは、図8に示すように、道路適合部材3D、3D’は、下側延出部4D、4D’に連結され、容器本体10の外側に延出する側方延出部51、51’を備えた、浮上防止部5、5’をさらに有する。これにより、側方延出部51、51’によってケーブル収容容器1Dの底面積が広げられるため、湿地帯などのような軟弱な地盤にあり、または地震による液状化現象が懸念される地盤にあるような、ケーブル収容容器1Dを設置しにくい特殊な道路であっても、良好な状態でケーブル収容容器1Dを設置することができる。
ここで、浮上防止部5、5’としては、下側延出部4D、4D’から容器本体10の外側に延出してケーブル収容容器1Dの底面積を広げる側方延出部51、51’を少なくとも備える。また、浮上防止部5、5’としては、下側延出部4D、4D’や側方延出部51、51’から下側に延出して、杭の役割を果たす杭状部52、52’をさらに備えることも好ましい。このような杭状部52、52’を備えることで、杭状部52、52’が地中に入り込んで杭の役割を果たすため、より良好な状態でケーブル収容容器1Dを設置することができる。
なお、浮上防止部5、5’は、ケーブル収容容器1Dが設置される地盤によって、ケーブル9の延在方向Xの少なくとも一部に形成されているものであってもよい。その中でも、ケーブル収容容器1Dをより良好な状態で設置する観点からは、ケーブル9の延在方向Xの全体に、浮上防止部5、5’が形成されていることが好ましい。
<第5実施形態>
図9は、本発明に従う第5実施形態に係る2個のケーブル収容容器が、係合部同士の係合によって連結された状態を示す要部平面図である。なお、以下の説明において、上記第1実施形態から第4実施形態のうち少なくともいずれかと同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略または簡略にし、主に相違点について説明する。
本実施形態では、図9に示すように、ケーブル収容容器1Eの容器本体10の内部空間Sに収容するケーブル9の延在方向Xの両端部に係合部を設け、複数のケーブル収容容器1Eを、ケーブル9の延在方向Xに沿って直列配置する。このとき、隣り合ったケーブル収容容器1Eは、それぞれの係合部同士を係合させることによって、複数のケーブル収容容器1Eの連結が可能になるように構成する。
より具体的には、両側壁12、12’のうちケーブル9の延在方向Xの両端部に第1係合部15および第2係合部16を設け、複数のケーブル収容容器1Eを、ケーブル9の延在方向Xに沿って直列配置するとき、隣り合ったケーブル収容容器1Eの第1係合部15および第2係合部16をそれぞれ係合させることによって、複数のケーブル収容容器1Eの連結が可能になるように構成することが好ましい。特に、図9に示される態様では、一方のケーブル収容容器1Eの両側壁12、12’は、ケーブル9の延在方向Xに沿った一端部に第1係合部15を備える。また、他方のケーブル収容容器1Eの両側壁12、12’は、ケーブル9の延在方向Xに沿った他端部に、第1係合部15に係合可能に形成された第2係合部16を備える。これにより、複数のケーブル収容容器1Eを、第1係合部15の第2係合部16への係合によって連結することができる。
ここで、第1係合部15および第2係合部16が係合する部分には遊びが設けられていてもよく、一対のケーブル収容容器1Eの間には隙間Gが形成されていてもよい。これにより、隙間Gを利用して一方のケーブル収容容器1Eを他方のケーブル収容容器1Eに対して角度をつけて配置することができる。本発明のケーブル収容容器1Eは、隣接するケーブル収容容器1Eに異なる傾斜が付いていても、蓋体高さ調整部材2、2’および道路適合部材3、3’の組み合わせによって、傾斜などの道路構造に適合した状態で蓋体6を配置することができるため、路面41に設置した際に、車両や歩行者の円滑な通行に寄与することができる。
1、1A〜1E ケーブル収容容器
2、2’ 蓋体高さ調整部材
20 平板部
21 第1貫通孔
22 係合部
23a、23b 第2貫通孔
3、3’、3A〜3D、3A’〜3D’ 道路適合部材
4、4’、4B〜4D、4B’〜4D’ 下側延出部
5、5’ 浮上防止部
51、51’ 側方延出部
52、52’ 杭状部
6 蓋体
60、60’ 蓋体の両端部
61、61’ 弾性部材
62 蓋体の上面
7、7’、8a、8b、8a’、8b’ 固定手段
9 ケーブル
10 容器本体
11 底壁
12、12’ 両側壁
12a、12a’ 両側壁の外面
13、13’ 両側壁の上端部
15 第1係合部
16 第2係合部
40 舗装路
41 路面
43 舗装層
44 地盤
45 道路に形成した溝
G 隙間
H 水平面
S 容器本体の内部空間
t 平板部の厚さ
X ケーブルの延在方向
Y ケーブル収容容器の高さ方向
W 平板部の幅
θ 路面の傾斜角度
ST1 容器本体設置工程
ST2 部材選択工程
ST3 蓋体高さ調整工程
ST4 道路適合工程
ST5 蓋体設置工程

Claims (10)

  1. 底壁、および前記底壁の両端からそれぞれ上方に向かって延在する両側壁を有し、前記底壁および前記両側壁によって、ケーブルを収容する内部空間を区画形成し、かつ前記両側壁の上端部が開口する容器本体と、
    前記容器本体の開口を閉鎖する蓋体と
    を備えるケーブル収容容器であって、
    前記容器本体の前記両側壁の上端部にそれぞれ装着され、前記蓋体の設置高さ位置を調整するように構成された1対の蓋体高さ調整部材と、
    前記1対の蓋体高さ調整部材にそれぞれ連結され、少なくとも前記蓋体の両端側に位置するように構成された1対の道路適合部材と
    を有することを特徴とするケーブル収容容器。
  2. 前記1対の蓋体高さ調整部材は、前記ケーブル収容容器が設置される道路構造に合わせて前記蓋体の設置高さ位置を調整し、前記1対の道路適合部材は、前記ケーブル収容容器が設置される道路構造に適合するように構成される、請求項1に記載のケーブル収容容器。
  3. 前記ケーブル収容容器が設置される道路の路面が水平面に対して傾斜している場合、
    前記1対の蓋体高さ調整部材は、前記蓋体の両端部の設置高さ位置をそれぞれ異なる高さに調整し、前記道路に設置した前記蓋体の上面が、前記路面の傾斜と同じ方向の傾斜になるような異なる厚さを有する、請求項1または2に記載のケーブル収容容器。
  4. 前記道路適合部材は、前記容器本体の両側壁の外面にまで延在する下側延出部をさらに有する、請求項1から3のいずれか1項に記載のケーブル収容容器。
  5. 前記下側延出部は、下方に向かって厚さが薄くなるように構成される、請求項4に記載のケーブル収容容器。
  6. 前記下側延出部の輪郭形状は、前記ケーブル収容容器の横断面で見て、直線状または円弧状である、請求項5に記載のケーブル収容容器。
  7. 前記道路適合部材は、前記下側延出部に連結され、前記容器本体の外側に延出する浮上防止部をさらに有する、請求項4から6のいずれか1項に記載のケーブル収容容器。
  8. 前記蓋体高さ調整部材と前記蓋体との間に弾性部材をさらに備える、請求項1から7のいずれか1項に記載のケーブル収容容器。
  9. 前記ケーブル収容容器は、前記内部空間に収容する前記ケーブルの延在方向の両端部に係合部を設け、複数の前記ケーブル収容容器を、前記ケーブルの延在方向に沿って直列配置するとき、隣り合ったケーブル収容容器を、それぞれの前記係合部同士を係合させることによって、複数のケーブル収容容器の連結が可能になるように構成されている、請求項1から8のいずれか1項に記載のケーブル収容容器。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載のケーブル収容容器を、前記ケーブルの延在方向に沿って道路に設置するケーブル収容容器の設置方法であって、
    前記容器本体を、前記道路に形成した溝に設置する工程と、
    道路構造に合わせて、前記1対の蓋体高さ調整部材と前記1対の道路適合部材とを選択する工程と、
    前記容器本体の前記両側壁の上端部に、前記1対の蓋体高さ調整部材を装着する工程と、
    前記1対の蓋体高さ調整部材にそれぞれ1対の道路適合部材を連結する工程と、
    前記1対の蓋体高さ調整部材および前記1対の道路適合部材を有する前記容器本体の開口を閉鎖するように、蓋体を設置する工程と、を含む、ケーブル収容容器の設置方法。
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