JP2021145089A - 保持テーブル、加工装置、及び、スピンナー洗浄ユニット - Google Patents

保持テーブル、加工装置、及び、スピンナー洗浄ユニット Download PDF

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Abstract

【課題】 接着剤の劣化に起因して保持テーブルに生じる問題に鑑み、新規な構造の保持テーブルを提供するものである。【解決手段】 テープTを介してフレームFに固定された被加工物(ウェーハ10)を保持する保持テーブル50であって、被加工物を保持する保持面51aと保持面51aの反対側の背面51bとを含み、背面51b側が保持面51a側よりも大きくなるようせり出し部51dが形成された多孔質プレート51と、多孔質プレート51よりも大きく形成されて多孔質プレート51が載置され、一端が多孔質プレート51に連通する吸引路53bが形成されたベースプレート53と、せり出し部51dを押さえる押さえ部52aを有し、ベースプレート53とともに多孔質プレート51を挟持する枠体52と、を備え、枠体52とベースプレート53は多孔質プレート52を挟持した状態でベースプレート53側からねじ54で締結される、保持テーブル50とするものである。【選択図】図3

Description

本発明は、被加工物を保持するための保持テーブル、及び、それを備える加工装置に関する。
従来、例えば、特許文献1に開示されるように、被加工物に切削加工やレーザー加工などで分割起点を加工する加工装置において、半導体ウェーハ等の板状の被加工物を保持するための保持テーブルが知られている。
また、特許文献2,3に開示されるように、切削加工やレーザー加工後において、被加工物の表面に付着した切削屑や保護液などを洗浄して除去する洗浄装置が知られており、洗浄装置においても被加工物を保持するための保持テーブルが設けられている。
これら特許文献に開示される従来の保持テーブルは、吸引源に連通する吸引路を形成したアルミやSUS等の金属からなる枠体に、アルミナセラミクスや樹脂などの多孔質材からなる円盤状の多孔質プレートを接着剤で貼り合わせてなる構造であった。
特開2019−161055号公報 特開2018−073930号公報 特開2017−017286号公報
しかしながら、接着剤の劣化によって多孔質プレートが浮いてしまうことや、剥離して破損しまう等の不具合が生じることが確認され、改善が求められていた。
また、加工後に保持した被加工物をリリースする際には、多孔質プレートの下側からエアブローを行って被加工物を浮上させる方向にエアを作用させるが、接着力の劣化により多孔質プレートが浮いてしまい、多孔質プレートが破損してしまうことが懸念される。
本発明は、接着剤の劣化に起因して保持テーブルに生じる問題に鑑み、新規な構造の保持テーブルを提供するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
本発明の一態様によれば、
テープを介してフレームに固定された被加工物を保持する保持テーブルであって、
被加工物を保持する保持面と該保持面の反対側の背面とを含み、該背面側が該保持面側よりも大きくなるようせり出し部が形成された多孔質プレートと、
該多孔質プレートよりも大きく形成されて該多孔質プレートが載置され、一端が該多孔質プレートに連通する吸引路が形成されたベースプレートと、
該せり出し部を押さえる押さえ部を有し、該ベースプレートとともに該多孔質プレートを挟持する枠体と、を備え、
該枠体と該ベースプレートは該多孔質プレートを挟持した状態で該ベースプレート側からねじで締結される、保持テーブルとする。
また、本発明の一態様によれば、
上記記載の保持テーブルと、
該保持テーブルで保持された被加工物に加工を施す加工ユニットと、を備える、加工装置とする。
また、本発明の一態様によれば、
上記記載の保持テーブルを備え、
該保持テーブルを回転させつつ該保持テーブルで保持された被加工物を洗浄する、スピンナー洗浄ユニットとする。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、従来の接着剤の劣化により多孔質プレートが破損するなどの不具合のない構成が実現される。また、枠体とベースプレートは、ベースプレート側からねじで締結される構成とすることで、枠体の上面は、凹凸の無い平坦な面で構成することができる。これにより、負圧により吸引保持した際にテープTでの皺の発生を防止することができる。
本発明を適用可能な加工装置の一例について示す斜視図である。 スピンナー洗浄ユニットの構成について示す図である。 (A)は保持テーブルの構成部材の図2のA−A線位置の断面図である。(B)は同じく組み立てた状態の保持テーブルの断面図である。 (A)は保持テーブルの構成部材の固定箇所の拡大断面図である。(B)は同じく組み立てた状態の保持テーブルの構成部材の固定箇所の拡大断面図である。 (A)は保持テーブルの構成部材の図2のB−B線位置の断面図である。(B)は同じく組み立てた状態の保持テーブルの断面図である。 (A)は保持テーブルの構成部材のクランプ部分の拡大断面図である。(B)は同じく組み立てた状態の保持テーブルのクランプ部分の拡大断面図である。 (A)は他の実施形態における保持テーブルの構成部材の図2のB−B線位置の断面図である。(B)は同じく組み立てた状態の保持テーブルの断面図である。 (A)は他の実施形態における保持テーブルの構成部材のクランプ部分の拡大断面図である。(B)は同じく組み立てた状態の保持テーブルのクランプ部分の拡大断面図である。 保持テーブルを備えるテーブル機構の例について示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明を適用可能な加工装置2の斜視図である。加工装置2は切削ブレードを有する2つの加工ユニットが対向して配設されたフェイシングデュアルスピンドルタイプの切削装置として構成される。
なお、本発明は、以下に説明する切削装置の他、レーザーにて被加工物を加工する加工ユニットであって、レーザービームを発生させる発振器とレーザービームを被加工物に集光する集光器とを備えた加工ユニットを有するレーザー加工装置においても適用できる。
図1に示すように、加工装置2の基台4には、保持テーブル27が図示せぬ移動機構によりX軸方向に往復動可能に配設されている。保持テーブル27の周囲にはウォーターカバー14が配設されており、このウォーターカバー14と基台4にわたり蛇腹16が連結されている。
基台4の前側角部には、被加工物であるウェーハ10を収容するカセット20を載置するためのカセット載置台21が設けられる。
基台4上には門型形状のコラム24が立設されており、コラム24にはY軸方向に伸長する一対のガイドレール26が固定されている。コラム24の壁面にY軸方向に設けられるガイドレール26には、第一Y軸移動ブロック28が搭載される。第一Y軸移動ブロック28は、ボールねじ30とパルスモータ(不図示)とからなる第一Y軸移動機構34により、ガイドレール26に案内されてY軸方向に移動する。
第一Y軸移動ブロック28上には、Z軸方向に伸長する一対のガイドレール36が設けられ、ガイドレール36に第一Z軸移動ブロック38が搭載される。ボールねじ40とパルスモータ42とからなる第一Z軸移動機構44により、第一Z軸移動ブロック38がガイドレール36に案内されてZ軸方向に移動する。
第一Z軸移動ブロック38には第一切削ユニット46及び撮像カメラ47が設けられる。第一切削ユニット46は、モータ(不図示)により回転駆動されるスピンドルの先端部に切削ブレードが着脱可能に装着されて構成されている。第一切削ユニット46により、保持テーブル27に保持されるウェーハ10が切削加工される。
門型形状のコラム24に設けられるガイドレール26には、更に、第二Y軸移動ブロック28aが搭載される。第二Y軸移動ブロック28aは、ボールねじ30aとパルスモータ32aとからなる第二Y軸移動機構34aにより、ガイドレール26に案内されてY軸方向に移動する。
第二Y軸移動ブロック28aにはZ軸方向に伸長する一対のガイドレール36aが設けられ、ガイドレール36aに第二Z軸移動ブロック38aが搭載される。ボールねじ40aとパルスモータ42aからなる第二Z軸移動機構44aにより、第二Z軸移動ブロック38aがガイドレール36aに案内されてZ軸方向に移動する。
第二Z軸移動ブロック38aには第二切削ユニット46aが取り付けられている。第二切削ユニット46aは、モータ(不図示)により回転駆動されるスピンドルの先端部に切削ブレードが着脱可能に装着されて構成されている。第二切削ユニット46aにより、保持テーブル27に保持されるウェーハ10が切削加工される。
基台4上には、スピンナーテーブルとも称される保持テーブル50を有するスピンナー洗浄ユニット5が設けられている。切削加工後のウェーハ10は、保持テーブル50で吸引保持してスピンナー洗浄され、切削屑や保護液などが洗浄され除去される。洗浄後には、高速回転によるスピン乾燥が実施される。
図2は、スピンナー洗浄ユニット5の構成について示す図である。なお、スピンナー洗浄ユニット5は、図1に示すような切削装置やレーザー加工装置などの加工装置に組み込まれる他、単体の装置(スタンドアローン)のものとしても構成することができるものである。
図2に示すスピンナー洗浄ユニット5では、切削加工がなされた被加工物であるウェーハ10の洗浄が行われる。ウェーハ10は、テープTを介してフレームFと一体化され、全体としてウェーハユニットUとしてハンドリングされる。
図2に示すスピンナー洗浄ユニット5の保持テーブル50は、上方が開放される円筒状の外周壁60内に収められるとともに、カバー筒62内に設けられる図示せぬ回転軸の上端に接続され、回転軸の回転によって高速回転する。
外周壁60内において、保持テーブル50の側方には、図示せぬモータにより回動される回動アーム64が配置され、回動アーム64の先端には、洗浄液を供給するための洗浄液ノズル64aや、エアブローのためのエアを供給するためのエアノズル64bが設けられる。
保持テーブル50は、多孔質プレート51と、多孔質プレート51の周囲を囲み上から抑え込む枠体52等を有して構成される。
多孔質プレート51は、アルミナセラミクスや樹脂などの多孔質材にて構成されるものであり、その上面において保持面51aを構成する。多孔質プレート51は、図示せぬ吸引源に接続され、保持面51aに負圧を生じさせることで、テープTを介してウェーハ10を吸引保持するように構成される。
さらに、多孔質プレート51は、図示せぬエア供給源に接続され、洗浄後においてウェーハ10をリリースする際には、保持面51aに正圧を生じさせることで、テープTを保持面51aから剥離させるように構成される。
枠体52の複数箇所には、クランプ70,70が複数配置され、各クランプ70,70によってウェーハユニットUのフレームFがクランプされて保持される。
次に、保持テーブル50の構成例について説明する。
図3(A)(B)に示すように、保持テーブル50は、多孔質プレート51と、多孔質プレート51の周囲を囲み上から抑え込む枠体52と、多孔質プレート51が枠体52にて固定されるベースプレート53と、を有して構成される。なお、図3(A)(B)は、図2におけるA−A線の位置での断面に対応するものである。
多孔質プレート51は、アルミナセラミクスや樹脂などの多孔質材を成形してなるものであり、通気性を有することで、その上面の保持面51aにおいて負圧、又は、正圧を発生できるように構成される。
図3(A)及び図4(A)に示すように、多孔質プレート51は、円盤状のプレートにて構成され、使用時において露出する保持面51aと、保持面51aの反対側の面となる背面51bと、側面51cと、を有して構成される。側面51cにおいて背面51bに近い側には、環状のせり出し部51dが突出して形成される。
図4(A)に示すように、枠体52は、アルミやSUS等の金属からなるリング状の部材で構成されるものであり、多孔質プレート51のせり出し部51dを上側から押さえ込むように内側に突出する押さえ部52aと、せり出し部51dと係合する係合溝52bと、を有する。押さえ部52aは、リング状の枠体52の内周縁を内側に突出させるようにして構成され、突出した押さえ部52aの下側が係合溝52bとして構成される。
図4(A)に示すように、押さえ部52aの下面52mは、多孔質プレート51のせり出し部51dの上面51mに当接する。押さえ部52aの下面52mには弾性体57aが配置され、押さえ部52aとせり出し部51dの間に弾性体57aが挟装され、弾性体57aによる押さえ部52aとせり出し部51dの気密性が確保される。枠体52の押さえ部52aの内周縁で囲まれる部位には、円形の開口部52cが形成され、開口部52cから多孔質プレート51の保持面51aが露出する。
図4(A)に示すように、枠体52の下面52dは、ベースプレート53の周縁部に形成される固定面53dに当接する。枠体52の下面52dにはねじ穴52hが形成され、ねじ54によってベースプレート53に固定される。枠体52の下面52dには弾性体57bが配置され、下面52dと固定面53dの間に弾性体57bが挟装され、弾性体57bによる下面52dと固定面53dの気密性が確保される。
図4(A)及び図4(B)に示すように、枠体52は下側に向けてねじ穴52hが開放され、下側からねじ54によって固定されるため、枠体52の上面52eには、ねじ頭の突出やねじ頭収容穴等が形成されることがなく、凹凸の無い平坦な面で構成することができる。これにより、図4(B)に示すように、負圧により吸引保持した際にテープTでの皺の発生を防止することができる。テープTに皺等の跡が残ると、次の工程でテープTを吸引保持する際にバキュームリーク等が発生することが懸念される。この点から、凹凸の無い平坦な上面52eが構成されることは有効である。
図3(A)及び図4(A)に示すように、ベースプレート53は、アルミやSUS等の金属からなる円盤状の部材で構成され、多孔質プレート51を載置して固定するプレート固定面53aを有する。プレート固定面53aには、図示せぬ吸引源やエア供給源と選択的に接続される吸引路53bの開口部が形成される。吸引路53bは多孔質プレート51に接続され、多孔質プレート51の保持面51aに負圧、又は、正圧が発生される。
図3(A)及び図4(A)に示すように、ベースプレート53には、プレート固定面53aの周囲を取り囲むように枠体固定面53dが設けられる。枠体固定面53dは、プレート固定面53aよりも一段下がった位置に円環状に形成される。枠体固定面53dには、枠体52の下面52dが載置して固定される。
図3(A)及び図4(A)に示すように、ベースプレート53の枠体固定面53dには、周方向の複数箇所にねじ54を貫挿するための貫通穴53hが形成され、ねじ54を貫通穴53hを通じて枠体52のねじ穴52hに螺挿される。
図3(A)及び図4(A)に示すように、多孔質プレート51をベースプレート53のプレート固定面53aに載置するとともに、多孔質プレート51の周囲を囲むようにして枠体52をベースプレート53の枠体固定面53dに載置し、ねじ54により多孔質プレート51とベースプレート53を固定する。これにより、多孔質プレート51のせり出し部51dが枠体52により上から押さえ込まれ、図4(B)に示すように、多孔質プレート51、枠体52、ベースプレート53が一体化された保持テーブル50が構成される。保持テーブル50が構成された状態において、多孔質プレート51の保持面51aと、枠体52の上面52eの高さが同一となり、一連の平坦な面が構成される。
そして、以上のように多孔質プレート51を枠体52でベースプレート53に固定する構成とすることで、接着剤を用いることなく多孔質プレート51を固定することが可能となり、従来の接着剤の劣化に起因する不具合が生じない構成が実現される。
図3(B)に示すように、ベースプレート53に形成された吸引路53bは、制御バルブ91を介して吸引源92に接続されることで、多孔質プレート51の保持面51aに負圧を生じさせ、テープTを介してウェーハ10が吸引保持される。
図3(B)に示すように、ベースプレート53に形成された吸引路53bは、制御バルブ91を介してエア供給源93に接続されることで、ウェーハユニットUをリリースする際には、多孔質プレート51の保持面51aに正圧を生じさせ、テープTを下側から押し上げるようにして保持面51aから剥離させる。
次に、図5(A)(B)、図6(A)(B)に示すクランプ70の固定形態について説明する。なお、図5(A)(B)は、図2におけるB−B線の位置での断面に対応するものである。
図5(A)及び図6(A)に示すように、クランプ70は、クランプ台座72と、クランプ台座72に回動可能に設けられるクランプ爪74を有して構成される。クランプ台座72の一端側には、クランプ爪74を回動可能に支持する支持部72aが設けられる。クランプ台座72の他端側には、枠体52の下面52dに固定される固定片部72bが設けられる。
図5(A)及び図6(A)に示すように、クランプ70は、クランプ爪74の下部に錘部75を設けた振り子式のクランプにて構成される。図6(A)に示すように、保持テーブル50が回転していないときには、錘部75によってクランプ爪74が上方に向けて立ち上がった状態となり、保持テーブル50に対するウェーハユニットの載置や、リリースが可能となる。洗浄時や乾燥時において保持テーブル50が回転すると、遠心力により錘部75が跳ね上げられて、クランプ爪74が保持テーブル50の内側に向かって傾き、クランプ爪74がウェーハユニットUのフレームF(図6(B))を挟持する。なお、図6(B)ではクランプ爪を省略している。
図5(A)及び図6(A)に示すように、ベースプレート53には、クランプ台座72の固定片部72bを挿入可能とする切り欠き部53kが設けられている。クランプ台座72の固定片部72bには、ねじ55を貫通するための貫通穴72hが形成されている。
図6(A)(B)に示すように、ベースプレート53の切り欠き部53kにクランプ台座72の固定片部72bを挿入するとともに、ねじ55を下から貫通穴72hに差し込んで枠体52のねじ穴52hに螺挿することで、固定片部72bが枠体52の下面52dに固定される。なお、ベースプレート53と枠体52の固定は、図3(A)(B)に示すように、ねじ54によって固定されるものである。
枠体52に対するクランプ台座72の固定の順番は特に限定するものではない。即ち、先に枠体52とベースプレート53を固定した状態とし、その後、クランプ台座72を枠体52に固定することとしてもよく、あるいは、先にクランプ台座72をねじ55により枠体52に固定し、その後、枠体52をベースプレート53に固定することとしてもよい。
図6(B)に示すように、枠体52の位置にウェーハユニットUのフレームFが載置される。多孔質プレート51の位置にはテープTが載置され、負圧によりテープT、及び、テープTに貼着されるウェーハ10(図2)が吸引保持される。
また、図6(A)に示すように、クランプ台座72は枠体52の下面52dに対して固定される構成とすることで、枠体52の上面52eは一連の平坦な面で構成することができる。これにより、図6(B)に示すように、凹凸の無い平坦な上面52eにウェーハユニットUのテープTを載置することができ、負圧により吸引保持した際にテープTでの皺の発生を防止することができる。テープTに皺等の跡が残ると、次の工程でテープTを吸引保持する際にバキュームリーク等が発生することが懸念される。この点から、凹凸の無い平坦な上面52eが構成されることは有効である。
次に、図7(A)(B)、図8(A)(B)に示すクランプの別の固定形態について説明する。なお、図7(A)(B)は、図2におけるB−B線の位置での断面に対応するものである。
図7(A)及び図8(A)に示すように、クランプ70Aは、クランプ台座72Aと、クランプ台座72Aに回動可能に設けられるクランプ爪74Aを有して構成される。クランプ台座72Aの一端側には、クランプ爪74Aを回動可能に支持する支持部72Aaが設けられる。クランプ台座72Aの他端側には、枠体52に形成される切り欠き部52kに挿入されるとともに、ベースプレート53の枠体固定面53dに設置される固定片部72Abが設けられる。
図7(A)及び図8(A)に示すように、クランプ70Aは、クランプ爪74Aの下部に錘部75Aを設けた振り子式のクランプにて構成される。図8(A)に示すように、保持テーブル50が回転していないときには、錘部75Aによってクランプ爪74Aが上方に向けて立ち上がった状態となり、保持テーブル50に対するウェーハユニットの載置や、リリースが可能となる。洗浄時や乾燥時において保持テーブル50が回転すると、遠心力により錘部75Aが跳ね上げられて、クランプ爪74Aが保持テーブル50の内側に向かって傾き、クランプ爪74AがウェーハユニットUのフレームF(図8(B))を挟持する。なお、図8(B)ではクランプ爪を省略している。
図7(A)及び図8(A)に示すように、枠体52に形成される切り欠き部52kは、枠体52の半径方向に伸びる溝状に構成されており、ベースプレート53において切り欠き部52kに対応する位置には、ねじ56を貫通するための貫通穴53kが形成されている。
図7(A)(B)に示すように、枠体52の切り欠き部52kにクランプ台座72Aの固定片部72Abを挿入して、ベースプレート53の枠体固定面53dに載置するするとともに、ねじ56を下から貫通穴53kを通じクランプ台座72Aのねじ穴52Ahに螺挿することで、固定片部72Abがベースプレート53の枠体固定面53dに固定される。なお、ベースプレート53と枠体52の固定は、図3(A)(B)に示すように、ねじ54によって固定されるものである。
ベースプレート53に対するクランプ台座72Aの固定の順番は特に限定するものではない。即ち、先に枠体52とベースプレート53を固定した状態とし、その後、クランプ台座72Aを枠体52に固定することとしてもよく、あるいは、先にクランプ台座72Aをねじ56によりベースプレート53に固定し、その後、枠体52をベースプレート53に固定することとしてもよい。
図8(B)に示すように、枠体52の位置にウェーハユニットUのフレームFが載置される。多孔質プレート51の位置にはテープTが載置され、負圧によりテープT、及び、テープTに貼着されるウェーハ10(図2)が吸引保持される。
次に、図1に示す保持テーブル27について、本発明の構成を適用する例について説明する。
保持テーブル27は、被加工物であるウェーハ10を保持した状態でX軸方向に加工送りされ、第一切削ユニット46や第二切削ユニット46aによってウェーハ10が切削加工されるものである。
図9は、保持テーブル27を備えるテーブル機構12について示すものであり、保持テーブル27を上方に取り外した状態が示されている。テーブル機構12は、取り外し可能に構成される保持テーブル27と、基台12aと、基台12a上に配置された保持テーブル27を保持するためのテーブル保持台12bと、基台12a及びテーブル保持台12bの間に配置される4つのクランプ機構12cと、を有して構成される。
図9に示すように、保持テーブル27は、多孔質プレート51と、枠体52と、ベースプレート53とを有して構成されるのであり、その断面は図3(B)に示されるものと同等のものである。
図9に示すように、基台12aは、円柱状に形成され、図示しないサーボモータによって所望の角度だけ回転駆動可能に構成される。テーブル保持台12bは、平面視で円形をなしており、保持テーブル27と略同形状に設定されている。テーブル保持台12bの中央には、保持テーブル27のベースプレート53の下面側に形成される円形凸部が挿入される円形凹部12dが形成される。円形凹部12dの中央には、図示せぬ吸引源に接続されて保持テーブル27の多孔質プレート51を介して被加工物を吸引するための吸引孔12eが形成される。
また、吸引保持した被加工物をリリースする際には、吸引孔12eに通じる経路の切り替えにより、エア供給源との接続が行われ、吸引孔12eから高圧のエアが供給されることにより、保持テーブル27の多孔質プレート51の表面に正圧が形成され、被加工物をリリースできるように構成される。
円形凹部12dの底部であって、吸引孔12eの側方には、保持テーブル27のベースプレート53の下面側に形成される円形凸部の底面を吸引して保持テーブル27を固定するための保持テーブル吸着孔12fが形成される。
円形凹部12dを囲繞する上面枠部12gには、保持テーブル27のベースプレート53の下面に形成される係合凸部が係合する係合凹部12hが形成され、テーブル保持台12bに対する保持テーブル27の位置決めが可能に構成される。
クランプ機構12cは、基台12aの周囲を囲むように4箇所に配置され、ウェーハユニットU(図2)のフレームF(図2)を挟持するように構成される。
図9に示すようなテーブル機構12に固定された保持テーブル27は、図1に示すように、ウォーターカバー14から露出する。ここで、保持テーブル27の枠体52は、導電性を有するアルミやSUS等の金属にて構成されることで、枠体52の上面52e(図9)に切削ブレードを接触させ、電気的導通によって切削ブレードの先端位置を設定するセットアップを実施することが可能となる。
以上のようにして本発明を実施することができる。
即ち、図2、及び、図3(B)に示すように、
テープTを介してフレームFに固定された被加工物(ウェーハ10)を保持する保持テーブル50であって、
被加工物を保持する保持面51aと保持面51aの反対側の背面51bとを含み、背面51b側が保持面51a側よりも大きくなるようせり出し部51dが形成された多孔質プレート51と、
多孔質プレート51よりも大きく形成されて多孔質プレート51が載置され、一端が多孔質プレート51に連通する吸引路53bが形成されたベースプレート53と、
せり出し部51dを押さえる押さえ部52aを有し、ベースプレート53とともに多孔質プレート51を挟持する枠体52と、を備え、
枠体52とベースプレート53は多孔質プレート52を挟持した状態でベースプレート53側からねじ54で締結される、保持テーブル50とするものである。
これにより、従来の接着剤の劣化により多孔質プレートが破損するなどの不具合のない構成が実現される。また、枠体52とベースプレート53は、ベースプレート53側からねじ54で締結される構成とすることで、枠体52の上面52eは、凹凸の無い平坦な面で構成することができる。これにより、負圧により吸引保持した際にテープTでの皺の発生を防止することができる。
また、図1、及び、図9に示すように、保持テーブル27と、保持テーブル27で保持された被加工物に加工を施す加工ユニット(第一切削ユニット46、第二切削ユニット46a)と、を備える、加工装置2とするものである。
この構成により、図1に示すように、加工ユニット(第一切削ユニット46、第二切削ユニット46a)での加工の際に用いられる保持テーブル27について、従来の接着剤の劣化により多孔質プレートが破損するなどの不具合のない構成が実現される。
また、図2に示すように、保持テーブル50を備え、保持テーブル50を回転させつつ保持テーブル50で保持された被加工物(ウェーハ10)を洗浄するスピンナー洗浄ユニット5とするものである。
この構成により、スピンナー洗浄ユニット5に設置される保持テーブル50おいて、従来の接着剤の劣化により多孔質プレートが破損するなどの不具合のない構成が実現される。
2 加工装置
5 スピンナー洗浄ユニット
10 ウェーハ
12 テーブル機構
50 保持テーブル
51 多孔質プレート
51a 保持面
51b 裏面
51c 周面
51d せり出し部
51m 上面
52 枠体
52a 内周縁
52b 係合溝
52c 開口部
52d 下面
52e 上面
52h ねじ穴
52k 切り欠き部
52m 下面
53 ベースプレート
53a プレート固定面
53b 吸引路
53d 固定面
53d 枠体固定面
53h 貫通穴
53k 切り欠き部
53k 貫通穴
54 ねじ
55 ねじ
56 ねじ
57a 弾性体
57b 弾性体
70 クランプ
72 クランプ台座
74 クランプ爪
F フレーム
T テープ
U ウェーハユニット

Claims (3)

  1. テープを介してフレームに固定された被加工物を保持する保持テーブルであって、
    被加工物を保持する保持面と該保持面の反対側の背面とを含み、該背面側が該保持面側よりも大きくなるようせり出し部が形成された多孔質プレートと、
    該多孔質プレートよりも大きく形成されて該多孔質プレートが載置され、一端が該多孔質プレートに連通する吸引路が形成されたベースプレートと、
    該せり出し部を押さえる押さえ部を有し、該ベースプレートとともに該多孔質プレートを挟持する枠体と、を備え、
    該枠体と該ベースプレートは該多孔質プレートを挟持した状態で該ベースプレート側からねじで締結される、保持テーブル。
  2. 請求項1に記載の保持テーブルと、
    該保持テーブルで保持された被加工物に加工を施す加工ユニットと、を備える、
    ことを特徴とする加工装置。
  3. 請求項1に記載の保持テーブルを備え、
    該保持テーブルを回転させつつ該保持テーブルで保持された被加工物を洗浄する、
    ことを特徴とするスピンナー洗浄ユニット。
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