JP2021143002A - ラベル貼付装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】円筒形状の対象物の外周面の決められた位置に正確にラベルを貼り付ける。【解決手段】ラベル109を保持した円柱状の保持体21は、ラベル吸着面24の移動方向と対象物100を支持する支持部11の搬送方向とが同じとなるように回転駆動される。保持体駆動機構22は、ラベル吸着面24に吸着されたラベル109の一端が対象物100の外周面と接触するときにラベル吸着面24の周方向の移動速度を支持部11の移動速度と等速で保持体21を回転させ、その後、支持部11の移動速度に対するラベル吸着面24の周方向の移動速度を上昇させて対象物100の回転および対象物100に対するラベル109の巻き付きが生じるように保持体21を回転させる。【選択図】図1

Description

本発明は、対象物の所定の位置にラベルを貼り付けるラベル貼付装置に関する。
特許文献1には、円筒状のバレルにラベルを貼り付けるラベル貼付装置が開示されている。ラベル貼付装置は、ベルトの表面でラベルを吸着した状態で、ベルトがバレルの外周面と接触するようにバレルの移動経路が設定されている。そして、ラベル貼付装置では、バレルは回転しつつベルトの表面に吸着されたラベルと接触することで、ラベルがバレルに巻き付けられ、バレルにラベルが貼り付けられる。
特開2014−227218号公報
特許文献1のラベル貼付装置では、ベルト自体にラベルを吸着する機構が備えられておらず、空気吸引ドラムおよび空気吸引ブロックが空気を吸引することで、ラベルはベルトに吸着される。そのため、ベルトが空気吸引ドラムと空気吸引ブロックとの間を移動するときに、ベルトの規定の位置からずれる虞がある。
そこで、本発明は、円柱状の対象物の外周面の決められた位置に正確にラベルを貼り付けることができるラベル貼付装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明のラベル貼付装置は、円柱状の対象物の表面にラベルを貼付することができ、前記対象物を搬送する搬送部と、前記ラベルを保持し前記対象物の表面と接触させるラベル保持部と、を有する。前記搬送部は、前記対象物を、前記対象物自身の軸線周りに回転可能に支持する支持部と、前記支持部を移動させる支持部搬送機構と、を有する。前記ラベル保持部は、前記ラベルの粘着面を外側に向けた状態で前記ラベルを真空吸着するラベル吸着面を有する円柱状の保持体と、前記保持体を、前記保持体自身の軸線を中心に回転駆動する保持体駆動機構と、を有する。前記搬送部は、前記対象物の外周面の一部が前記ラベル吸着面に吸着された前記ラベルの一端と接触するように前記支持部の移動経路を設定し、前記保持体は、前記ラベル吸着面の移動方向と前記ラベルが貼付される前記対象物の搬送方向とが同じとなるように回転駆動され、前記保持体駆動機構は、前記ラベル吸着面に吸着された前記ラベルの一端が前記対象物の外周面と接触するときに前記ラベル吸着面の周方向の移動速度が前記支持部の移動速度と等速となるように前記保持体を回転させ、その後、前記支持部の移動速度に対する前記ラベル吸着面の周方向の移動速度を上昇させて前記対象物の回転および前記対象物に対する前記ラベルの巻き付きが生じるように前記保持体を回転させる。
このように構成することで、円柱状のラベル保持部の外周面であるラベル吸着面に吸着されたラベルを、円柱状の対象物の外周面の正規位置に簡単に貼付できる。また、ラベルの移動速度が対象物の移動速度と等速となる状態でラベルの一端を対象物の外周面に接触させ、その後、対象物の回転及び対象物に対するラベルの巻き付きが生じるようにラベルの移動速度を上げていくため、回転していない対象物にラベルをいきなり高速で接触させるのと異なり、スリップ等によりラベルがずれにくい。また対象物へのラベルの巻き付きがスムーズで、ラベルにしわが生じにくい。
上記構成において、前記支持部搬送機構は、前記ラベルの一端が前記対象物の外周面と接触した後、前記ラベルの貼付が終了するまでの間、前記支持部の移動速度を低下させてもよい。このようにすることで、対象物と保持体との接触時間を長くし、ラベルが対象物の外周面に巻き付けられるために必要な時間を確保することが可能である。
上記構成において、前記支持部搬送機構は、前記ラベルの一端が前記対象物の外周面と接触した後、前記ラベルの貼付が終了するまでの間、前記支持部の搬送を停止させてもよい。このようにすることで、対象物と保持体との接触部分が小さくても、対象物と保持体との接触時間を長くすることができる。これにより、ラベルが対象物の外周面に巻き付けられるために必要な時間を確保することが可能である。
上記構成において、前記ラベルが前記粘着面で貼付された供給シートから前記ラベルを前記ラベル保持部に供給するラベル供給部をさらに有し、前記ラベル供給部は、前記供給シートを送る供給シート送り機構と、前記供給シートの送り方向を鋭角に変更して前記ラベルを前記供給シートから剥離させて前記ラベル保持部の前記ラベル吸着面に移転させる剥離ブレードと、前記供給シート状における前記ラベルの位置を前記ラベル毎に認識するシート認識部と、を有し、前記供給シート送り機構は、前記シート認識部から出力されるラベル位置情報に基づき、前記ラベル吸着面の所定位置に前記ラベルが吸着されるように前記供給シートを送ってもよい。
上記構成において、前記ラベル保持部は、前記ラベル吸着面に吸着された前記ラベルの位置をラベル毎に認識する吸着面認識部をさらに有し、前記保持体駆動機構は、前記吸着面認識部から出力されるラベル位置情報に基づいて、前記対象物の所定位置に前記ラベルの一端が接触できるように前記保持体を回転させてもよい。
本発明のラベル貼付装置は、円筒形状の対象物の外周面の決められた位置に正確にラベルを貼り付けることができるラベル貼付装置を提供することができる。
本発明にかかるラベル貼付装置の概略図である。 ラベル貼付装置の機能ブロック図である。 ラベル貼付装置の部分拡大図である。 ラベルが対象物に接触したときのラベル貼付装置の部分拡大図である。 ラベルの一部が対象物に貼付された状態のラベル貼付装置の部分拡大図である。 ラベルの貼付が完了したときのラベル貼付装置の部分拡大図である。 シリンジの一例の断面図である。 図7に示すシリンジに含まれるバレルの端面図である。 図7に示すシリンジにラベルを貼付した状態を示す側面図である。 ラベル貼付装置の各要素の動作速度を示す図である。 変形例のラベル貼付装置の概略配置図である。 ラベル貼付装置の部分拡大図である。 ラベルが対象物に接触したときのラベル貼付装置の部分拡大図である。 ラベルの一部が対象物に貼付された状態のラベル貼付装置の部分拡大図である。 ラベル貼付装置の各要素の動作速度を示す図である。
以下に本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明にかかるラベル貼付装置1の概略配置図である。図2は、ラベル貼付装置1の機能ブロック図である。図3は、ラベル貼付装置1の部分拡大図である。図4は、ラベルが対象物100に接触したときのラベル貼付装置1の部分拡大図である。図5は、ラベルの一部が対象物100に貼付された状態のラベル貼付装置1の部分拡大図である。図6は、ラベルの貼付が完了したときのラベル貼付装置の部分拡大図である。図7は、シリンジ100の一例の断面図である。図8は、図7に示すシリンジ100に含まれるバレルの端面図である。図9は、図7に示すシリンジ100にラベル109を貼付した状態を示す側面図である。
<ラベル貼付装置1>
図1に示すようにラベル貼付装置1では、対象物であるシリンジ(注射器)100を左から右に搬送する。ラベル貼付装置1では、シリンジ100の主要部品であるバレル101の外周面にラベル109を貼付する(図9参照)。ラベル貼付装置1を図1に示す方向に見たとき、左から右に進む方向を搬送方向Tr1とする。図1および図2に示すように、ラベル貼付装置1は、搬送部10と、ラベル保持部20と、ラベル供給部30と、制御部40と、を有する。
<シリンジ100>
ここで、ラベル109を貼付する対象物であるシリンジ100について説明する。上述のとおり、シリンジ100は、注射器である。図7に示すように、シリンジ100は、バレル101と、プランジャー102と、密封部材103と、を有する。バレル101およびプランジャー102は、シリンジ100の主要部品である。バレル101は、円筒形の合成樹脂製部品である。バレル101の一端には注射針を取り付けるためのルアーテーパー部104が形成される。バレル101の他端には、フランジ105が形成される。フランジ105には、シリンジ100を使用するときに作業者の人差指と中指とがかけられる。そのため、図8に示すとおり、フランジ105は、軸方向から見たときに長軸と短軸とを有する形状である。図8に示すフランジ105は幅の狭い八角形であるが、それ以外の形状、例えば楕円形であってもよい。
密封部材103は、ゴムあるいは軟質合成樹脂で形成される。密封部材103には、凹穴が形成されている。ルアーテーパー部104を、密封部材103の凹穴に挿入することで、ルアーテーパー部104は、密封部材103で蓋をされる。
プランジャー102は、ガスケット106と、プランジャーロッド107と、を有する。ガスケット106は、ゴムまたは軟質合成樹脂で形成され、バレル101の内部に配置される。プランジャーロッド107は、断面形状十字形の合成樹脂製部品である。プランジャーロッド107は、ガスケット106のフランジ105に近い側の端面にねじ込み似て固定される。プランジャー102において、ガスケット106とプランジャーロッド107は、一体的に連結される。そして、プランジャーロッド107のガスケット106と連結される側と反対側には、平板状のノブ108が形成される。ノブ108は、シリンジ100を使用するとき、例えば、親指の腹により押圧される。
予め薬液を充填したプレフィルドシリンジとしてシリンジ100を出荷する場合には、ルアーテーパー部104に密封部材103を被せた状態のバレル101に所定量の薬液を注入する。その後、薬液が漏れないようにバレル101にガスケット106を挿入する。次いでプランジャーロッド107をガスケット106にねじ込んで固定する。以上のような組立工程を採用することができる。しかしながら、これに限定されない。
シリンジ100が組み立てられた後、図9に示すようにバレル101の外周面にラベル109が貼付される。ラベル109には、シリンジ100の内容物である薬液についての情報(図示せず)と、薬液量の目盛110が表示されている。
<搬送部10>
搬送部10は、シリンジ100を搬送する。搬送部10は、支持部11と、支持部搬送機構12(図2参照)と、を有する。搬送部10は、複数の支持部11を連ねたコンベアである。搬送部10は複数の支持部11が、無端状に連結されている。支持部11は、シリンジ100を支持する。支持部11は、少なくとも、ラベル109をシリンジ100のバレル101の外周面に貼付する領域において水平を保った状態でシリンジ100を支持する。
支持部11は、シリンジ100をシリンジ100の軸線(第1中心軸Cx1とする)周りに回転可能に支持する。図1に示すように、支持部11は、台座部111と、支持ローラー112と、を有する。台座部111の上端部に、支持ローラー112が配置される。支持ローラー112は、支持部11の搬送方向Tr1と直交し、水平方向に延びる中心軸周りに回転可能に台座部111に支持される。
支持部11において、支持ローラー112は、2個備えられており、シリンジ100のバレル101は支持ローラー112の上部に配置される。シリンジ100のバレル101は、2個の支持ローラー112の上部に載置され、支持部11に回転可能に支持される。
支持部搬送機構12は、支持部11を搬送させる。図2に示すように、支持部搬送機構12は、制御部40に接続される。支持部搬送機構12は、複数の支持部11を搬送方向Tr1に移動させる。支持部搬送機構12は、例えば、モーター等の動力源を有する。また、支持部搬送機構12は、支持部11の搬送に必要な機構をさらに備えてもよい。支持部11の搬送に必要な機構としては、例えば、モーターから出力される回転動力を直線動力に変換する動力変換機構を挙げることができるが、これに限定されない。支持部搬送機構12は、制御部40からの指示に従って、支持部11を搬送方向Tr1に移動させる。
搬送部10において、支持部11の移動経路は、シリンジ100のバレル101の外周面の一部がラベル保持部20の後述するラベル吸着面24に吸着されたラベル109の一端と接触するように設定している(図4〜図6参照)。
<ラベル保持部20>
ラベル保持部20は、ラベル109をシリンジ100まで搬送するとともに、搬送部10とともに動作してシリンジ100にラベル109を貼付する。ラベル保持部20は、保持体21と、保持体駆動機構22(図2参照)と、吸着面認識部23と、を有する。
保持体21は、円柱状である。保持体21の外周面にはラベル吸着面24が形成される。ラベル吸着面24は、粘着面を外側に向けた状態のラベル109を真空吸着する。保持体21の中心部にはシャフト211が配置される。保持体21は、第2中心軸Cx2周りに回転する。保持体駆動機構22からの駆動力は、シャフト211に伝達される。保持体21はシャフト211と一体的に回転する。つまり、保持体21は、シャフト211に伝達された駆動力によって第2中心軸Cx2周りに回転される。第2中心軸Cx2と第1中心軸Cx1とは、平行である。
なお、保持体21とシャフト211とは単一の部材で形成されてもよいし、シャフト211を保持体21と別の部材として形成し、シャフト211を保持体21に固定してもよい。シャフト211を保持体21に固定する方法としては、圧入、溶接等を採用できるが、これに限定されない。保持体21とシャフト211との回転方向のずれが抑制されるように係合されていればよく、例えばセレーションを用いる方法等で係合される構成であってもよい。
ラベル吸着面24は、保持体21の外周面に形成される。ラベル吸着面24を含む保持体21の径方向の外縁部212は、例えば、ゴム、シリコーン等の柔軟性を有する材料で形成されている。ラベル吸着面24はバレル101と接触して、ラベル109を貼付する。ラベル吸着面24を含む保持体21の径方向の外縁部212が、柔軟性を有する構成の場合、バレル101が接触したとき、ラベル吸着面24がバレル101に密着するように変形する。詳細は後述するが、ラベル吸着面24の変形によって、ラベル吸着面24は、シリンジ100が一定の範囲にあるときバレル101と接触し続ける。
また、保持体21の外縁部212が柔軟性を有することで、バレル101にバレル101に作用する力を低減できる。なお、本実施形態では、外縁部212が柔軟性を有する材料で形成されている構成としているが、これに限定されず、保持体21全体が柔軟性を有する材料で形成されてもよい。
また、保持体21のラベル吸着面24を含む外縁部212は、ラベル吸着面24から径方向内方に向かって空気を吸引可能である。これにより、ラベル吸着面24では、粘着面を外側に向けた状態のラベル109が真空吸引される。なお、ラベル吸着面24を含む保持体21の径方向の外縁部の構成として、空気を通さない材料で形成されるとともに空気を吸引する孔を有する構成であってもよいし、全体が通気性を有する材料を用いた構成であってもよい。これら以外にも、空気を径方向内方に吸引可能な構成を広く採用できる。
ラベル保持部20は、ラベル吸着面24から空気を吸引する吸引機構(不図示)を有する。空気を吸引する機構は、真空ポンプと、保持体21に配管された真空配管を有する構成を例示できるが、これに限定されない。吸引機構が動作することで、ラベル吸着面24から空気が吸引される。吸引機構は、制御部40によって制御される。吸引機構は、ラベル保持部20の一部ではなく、別途設けられて配管を利用して空気を吸引するようにしてもよい。
吸引機構の空気を吸引する力は、ラベル吸着面24における、ラベル109の吸引力が、バレル101の外周面に張り付いたラベル109の粘着面をはがす力よりも弱くなるように調整されている。このようにすることで、ラベル109がバレル101の外周面に貼り付けられるとき、ラベル109がラベル吸着面24から容易に分離される。
保持体駆動機構22は、シャフト211に接続される。保持体駆動機構22からの駆動力がシャフト211に伝達され、シャフト211が回転することで、保持体21が第2中心軸Cx2周りに回転される。保持体駆動機構22は、例えば、モーターを有する。また、モーターの回転力を保持体21に伝達するための不図示の回転力伝達部(例えば、減速機)を含んでもよい。保持体駆動機構22は、制御部40に接続されている(図2参照)。保持体駆動機構22は、制御部40からの指示に従って保持体21の回転を制御する。回転の制御としては、例えば、回転の開始、停止の決定、回転速度の調整を挙げることができるが、これに限定されない。
吸着面認識部23は、ラベル吸着面24に吸着されたラベル109をラベル109毎に認識する。吸着面認識部23は、ラベル109を撮像するカメラと、カメラからの画像情報を解析する解析部(不図示)を含む。吸着面認識部23はラベル吸着面24に吸着されたラベル109を1つずつ撮像し、画像情報をもとに解析部で解析して吸着位置情報を生成する。吸着面認識部23は、制御部40と接続されており(図2参照)、吸着位置情報を制御部40に出力する。なお、吸着位置情報は、ラベル吸着面24に対するラベル109の位置を示す情報である。
<ラベル供給部30>
図1に示すように、ラベル供給部30は、ラベル保持部20のラベル吸着面24にラベル109を供給する。本実施形態のラベル貼付装置1において、ラベル109は、連続した帯状の供給シート300に所定の間隔で貼り付けた状態で供給される。図1に示すように、ラベル供給部30は、シート送り機構31と、剥離ブレード32と、シート認識部33と、を有する。
供給シート300は剥離紙で形成される。供給シート300の表面にはラベル109がその粘着面の粘着力で貼り付けられている。供給シート300は、シート送り機構31にて送られる。シート送り機構31は、繰り出しスプール34と、巻取りスプール35とを有する。供給シート300は繰り出しスプール34から繰り出され、巻取りスプール35に巻き取られる。
また、シート送り機構31は、繰り出しスプール34および巻取りスプール35を回転させるモーター(不図示)を備える。また、モーターの回転力を繰り出しスプール34および巻取りスプール35に伝達するための不図示の回転力伝達部(例えば、減速機)を含んでもよい。シート送り機構31は、制御部40に接続されている(図2参照)。シート送り機構31は、制御部40からの指示に基づいて供給シート300の送り量を制御する。
供給シート300は、繰り出しスプール34と巻取りスプール35との途中で剥離ブレード32に巻き掛けられる。剥離ブレード32は繰り出しスプール34に近い側の端を支点として角度調整可能とされており、鋭いエッジを有する先端は保持体21上のラベル吸着面24の一点にほぼ接線方向から接近する。
剥離ブレード32に巻き掛けられた供給シート300は剥離ブレード32の先端で鋭角に方向転換される。このとき、ラベル109の粘着面が供給シート300から剥がれ、ラベル109は供給シート300から分離する。そしてラベル109は粘着面を外側に向ける形で保持体21のラベル吸着面24に吸着される。
ラベル供給部30には供給シート300上でのラベル位置をラベル109毎に認識するシート認識部33が設けられている。シート認識部33は、ラベル109を撮像するカメラと、カメラからの画像情報を解析する解析部(不図示)により構成される。シート認識部33は供給シート300に貼り付けられたラベル109を1つずつ撮像し、画像情報をもとに解析部で解析してラベル位置情報を生成する。シート認識部33は、制御部40と接続されており(図2参照)、ラベル位置情報を制御部40に出力する。なお、ラベル位置情報は、供給シート300に対するラベル109の位置を示す情報である。
<制御部40>
制御部40は、ラベル貼付装置1の各部の動作を制御する。図2に示すように、制御部40には、搬送部10の支持部搬送機構12と、ラベル保持部20の保持体駆動機構22および吸着面認識部23と、ラベル供給部30のシート送り機構31およびシート認識部33と、が接続される。
制御部40は、例えば、処理回路41と、記憶回路42とを有する。処理回路41は、各種情報を処理する回路であり、CPU、MPU等の演算回路を有する。また、処理回路41は、処理結果に基づいて、上述の各部の駆動を制御する。
記憶回路42は、ROM、RAM等の半導体メモリー、フラッシュメモリー等の可搬性を有するメモリーおよびハードディスク等の記憶媒体を含むまたは接続される回路である。
制御部40では、記憶回路42に、制御プログラムまたは処理プログラム等の各種プログラムを記憶しておき、必要に応じて制御または処理に対応したプログラムを呼び出すとともに処理回路41でプログラムを動作させて、処理を行うようにしてもよい。
<ラベル貼付装置1の動作>
以下に本実施形態に係るラベル貼付装置1の動作について図面を参照して説明する。図10は、ラベル貼付装置1の各要素の動作速度を示す図である。図10はタイミングチャートであり、横軸はタクト位相である。縦軸は、以下に示す各部の速度を示す。タクト位相とは、1つのラベル109を1つのバレル101に張り付けるときのタクトを示す。また、図10では、最も上部にラベル保持部20のラベル吸着面24の動きを示し(線B)、その下に、供給シート300の送り状態を示し(線C)、最も下部に支持部11の動きを示す(線A)。
図10に示すように、搬送部10において、支持部11は、速度V1で搬送方向Tr1に等速運動される。タクトの位相が0°から360°まで進む間に支持部11の配置間隔、すなわち、1ピッチだけ前進する。搬送部10の移動過程において、ラベル109が貼付されていないシリンジ100の中で搬送方向Tr1の先頭のシリンジ100のバレル101外周面に、ラベル吸着面24に吸着されたラベル109の一端が接触する。搬送部10では支持部11の移動経路はそのように設定されている。
図4に示すとおり、支持部11が搬送されると、ラベル吸着面24に吸着されたラベル109の一端はバレル101の外周面の所定箇所に接触する。バレル101は、ラベル吸着面24と接触した後、ラベル吸着面24に押し当てられる。そのため、ラベル吸着面24を含む外縁部212のバレル101が押し当てられた部分はバレル101に密着するように変形する(図5、図6参照)。
つまり、ラベル吸着面24は、シリンジ100が搬送方向Tr1に移動して一定の範囲にある間、バレル101と接触し続ける。バレル101がラベル吸着面24と接触している間に、バレル101の外周面にラベル109が貼付される(図4〜図6等参照)。このように、バレル101と接触する部分が変形することで、バレル101と保持体21の外縁部212との接触時間を長くし、ラベル109がバレル101の外周面に巻き付けられるために必要な時間を確保することが可能である。
図10におけるタクト位相0°のとき、バレル101はラベル吸着面24と接触する前の状態である(図3参照)。このとき、ラベル吸着面24は、ラベル供給部30から供給されたラベル109をバレル101の外周面に貼付する領域に搬送する。そのため、制御部40は、保持体駆動機構22に指示を送り、ラベル吸着面24の周方向速度が速度V2となるように、保持体21を回転させる。速度V2は、速度V1よりも高速である。
以下の説明において、ラベル吸着面24の移動速度が変更されるときには、制御部40からの指示に基づいて保持体駆動機構22が保持体21の回転速度を変更しているものとする。
図10の線Bに示すとおり、ラベル吸着面24の周方向の移動速度は、位相Ph0から急激に速度を落とす。そして、位相Ph1でラベル吸着面24の周方向の移動速度はV1となる。このとき、ラベル109の粘着面によるバレル101への貼付が始まる。位相Ph1は、バレル101の外周面がラベル吸着面24と接触するタイミングである(図4参照)。なお、速度V2、位相Ph0は、吸着面認識部23からの吸着面情報に基づいて、制御部40によって決定される。さらに詳しくは、速度V2および位相Ph0は、バレル101がラベル吸着面24と接触するとき(位相Ph1の時点で)、ラベル供給部30から供給されたラベル109の一端がバレル101の外周面の決められた位置に接触するように決められる。
ラベル109の一端をバレル101の外周面に接触させた時点(位相Ph1)で、ラベル109の周方向の移動速度を支持部11の移動速度と等速にした後、ラベル吸着面24は周方向に加速され、周方向の速度はV3となる。速度V3は、速度V1よりも速い。本実施形態のラベル貼付装置1において、速度V3は、速度V2と等速であるが、異なる速度であってもよい。
位相Ph1以降のラベル109の移動速度は、支持部11の移動速度を上回る。これにより、粘着面による貼付が始まっているラベル109は、支持部11上でバレル101を第1中心軸Cx1周りに回転させつつバレル101に巻き付く(図5参照)。つまり、バレル101は、ラベル109に押されて回転し、ラベル109は、バレル101の回転によってバレル101に巻き付く。なお、バレル101のラベル109と接触しない部分でラベル吸着面24と接触している部分との摩擦力を、バレル101の回転力の一部として利用してもよい。
ラベル109は最終的に、バレル101に完全に巻き付く(図6参照)。つまり、ラベル109は、バレル101に巻き付くとともに貼り付けられる。ラベル109のバレル101への巻き付きは、図10においてタクト位相が360°に達する前(図10における位相Ph2)に完了する。バレル101にラベル109が完全に巻き付けられたシリンジ100は、その後、支持部11の移動に伴って右方に移動し、ラベル吸着面24から離れる。
シリンジ100は、バレル101にラベル109を貼付するときにも搬送方向Tr1に移動している。そのため、バレル101にラベル109を完全に巻き付けたとき、ラベル109の一端がバレル101の外周面に接触した位置よりも、搬送方向Tr1の後方側に移動している。バレル101がラベル吸着面24から離れ、一定距離移動した時点で、1回のラベル109の貼付が終了する、すなわち、タクト位相が360°になる。
ラベル109の一端がバレル101に接触するときに、ラベル109の移動速度を支持部11の速度をV1まで低下させない場合について説明する。上述のとおり、シリンジ100は、ラベル109がバレル101に貼り付けられて、ラベル109が移動することで回転される。支持部11によって搬送されるシリンジ100は、ラベル吸着面24と接触する前は、回転していない。つまり、シリンジ100は、ラベル109の一端が接触した時点(位相Ph1)から回転が開始される。
シリンジ100は、回転が開始されるときにラベル109から回転する方向の力を受けるが、慣性によりラベル109の動きに直ちに追随できない。つまり、シリンジ100が、ラベル109の動きに対しブレーキとなる。そのため、バレル101に巻き付くラベル109の長さに比べて、ラベル109の移動長さが長くなり、ラベル109のバレル101と接触する箇所の後方で、ラベル109がたるむ場合がある。
たるんだ状態のラベル109をバレル101に巻き付けると、たるみの部分がしわになる。ラベル109のしわによって、ラベル109の貼り付け位置がずれたり、ラベル109の一部の貼り付け状態が不十分で、はがれやすくなったりする。
そのため、ラベル貼付装置1において、ラベル109の一端がバレル101の所定の位置に接触するとき、ラベル109の移動速度、すなわち、ラベル吸着面24の移動速度を支持部11の搬送方向の移動速度と等速とする。このようにすることで、バレル101の回転開始時のラベル109の動きとバレル101の移動速度が同じとなり、バレル101の回転開始時のラベル109のたるみが抑制される。
本実施形態では、位相Ph1において、ラベル吸着面24の周方向の移動速度と支持部11の移動速度とを等速としているが、正確に等速でなくてもよい。つまり、ラベル吸着面24の周方向の移動速度と支持部11の移動速度が多少ずれていても、ラベル109がたるまなければよい。
ラベル貼付装置1では、ラベル109の一端がバレル101に接触する時点において、ラベル吸着面24の周方向の移動速度と支持部11の搬送方向Tr1の移動速度とは略等速であってもよい。なお、略等速とは、シリンジ100の回転のラベル109の動きに対する遅れによってラベル109がたるまない程度の速度差を許容することを意味する。例えば、支持部11の速度をV1の±10%以内であれば問題なくその範囲に含まれ得る。
また、図10には、供給シート300の送り状態を線Cに示している。供給シート300は、ラベル109の一端がバレル101の外周面に接触した時点(位相Ph1)から一定位相経過した時点(位相Ph3)から、剥離ブレード32のエッジ部分において、ラベル吸着面24に沿う方向の速度が速度V3になるように送られる。そして、位相Ph4に到達した時点で、ラベル吸着面24に沿う方向の速度は速度V4に減速され、一定位相送り出された後、送り出しが停止される。
この供給シート300の送り出しについて詳しく説明する。ラベル貼付装置1において、保持体21の外径は、バレル101の外径に比べて格段に大きい。そのため、保持体21の外周面であるラベル吸着面24は、複数枚のラベル109を周方向に並べて吸着することが可能である。つまり、ラベル吸着面24は、ラベル109を吸着する領域を複数備えている。そして、位相Ph3において、ラベル供給部30の剥離ブレード32のエッジ部分は、ラベル吸着領域のうちの1つのラベル109の一端を配置する部分と対向する。そのため、ラベル供給部30では、供給シート300をラベル吸着面24と同じ速度で移動させて、剥離ブレード32で供給シート300から剥離したラベル109を一端から順次、ラベル吸着面24に吸着させる。
そして、位相Ph4になった時点で、ラベル供給部30からラベル吸着面24へのラベル109の供給が終了する。つまり、位相Ph4でラベル109は、供給シート300からラベル吸着面24に完全に移動する。そして、ラベル供給部30では、位相Ph4から一定の期間、速度V4で供給シート300を送ることで、次のラベル109をラベル吸着面24に供給するための位置に移動させる。
ラベル供給部30の動作を決める、位相Ph3、Ph4および送り速度V4は、制御部40によって決められる。つまり、制御部40は、保持体21の回転位置を取得しており、保持体21の回転位置と供給シート300におけるラベル109の位置であるラベル位置情報に基づいて、ラベル109が、ラベル吸着面24の予め決められた位置に吸着されるように、位相Ph3、Ph4および送り速度V4を決定し、シート送り機構31に支持を送り、供給シート300の送りを制御する。
なお、上述のラベル貼付装置1では、バレル101がラベル109と接触した後も、支持部11は速度V1で移動している。しかしながら、これに限定されない。例えば、支持部11の移動速度をV1よりも遅くしてもよい。このようにすることで、バレル101とラベル吸着面24とが接触する時間を長くできる。これにより、ラベル109をより確実にバレル101に貼付することが可能である。
<変形例>
変形例のラベル貼付装置1aついて図面を参照して説明する。図11は、変形例のラベル貼付装置1aの概略配置図である。図12は、ラベル貼付装置1aの部分拡大図である。図13は、ラベル109が対象物100に接触したときのラベル貼付装置1aの部分拡大図である。図14は、ラベル109の一部が対象物100に貼付された状態のラベル貼付装置1aの部分拡大図である。図15は、ラベル貼付装置1aの各要素の動作速度を示す図である。図15はタイミングチャートであり、横軸はタクト位相である。縦軸は、以下に示す各部の速度を示す。
変形例のラベル貼付装置1aは、ラベル保持部20aの保持体21aに柔軟性を有する外縁部を備えない点でラベル貼付装置1とは異なる。また、搬送部10による支持部11の動作がラベル貼付装置1とは異なる。ラベル貼付装置1aのこれ以外の点は、ラベル貼付装置1と同じ構成を有する。そのため、実質上同じ部分には、同じ符号を付すとともに同じ部分の詳細な説明は省略する。
ラベル貼付装置1aのラベル保持部20aは、保持体21aを有する。保持体21aは、剛性が高い材料で形成される。つまり、保持体21aは、シリンジ100のバレル101と接触したとき、径方向の外縁部が変形しにくい材料で形成される。
そのため、ラベル吸着面24aとバレル101の外周面との接触面積が小さくなる。そこで、ラベル貼付装置1aでは、ラベル109の一端がバレル101に接触した後、ラベル109がバレル101に完全に巻き付けられるまでの間、支持部11を停止させる制御が行われる。以下に、ラベル109の貼り付けの詳細について説明する。
図15において、最も上部にラベル保持部20のラベル吸着面24の動きを示し(線B1)、その下に、供給シート300の送り状態を示し(線C1)、最も下部に支持部11の動きを示す(線A1)。
図15におけるタクト位相0°のとき、バレル101はラベル吸着面24aと接触する前の状態である(図12参照)。このとき、ラベル吸着面24aは、ラベル供給部30から供給されたラベル109をバレル101の外周面に貼付する領域に搬送する。そのため、ラベル吸着面24aの周方向速度が速度V2となるように、保持体21が回転される。
以下の説明において、ラベル吸着面24aの移動速度が変更されるときには、制御部40からの指示に基づいて保持体駆動機構22が保持体21の回転速度を変更しているものとする。また、支持部11の移動速度が変更されるときには、制御部40からの指示に基づいて支持部搬送機構12が支持部11の移動速度を変更しているものとする。
図15の線B1に示すとおり、位相Pk0でラベル吸着面24aの周方向の移動速度は急激に落ちる。そして、位相Pk1におけるラベル吸着面24aの周方向の移動速度はV1となる。このとき、ラベル109の粘着面によるバレル101への貼付が始まる。位相Pk1は、ラベル吸着面24aに吸着されたラベル109の一端がバレル101の外周面と接触するタイミングである(図13参照)。なお、速度V2、位相Pk0は、吸着面認識部23からの吸着面情報に基づいて、制御部40によって決定される。さらに詳しくは、速度V2および位相Pk0は、位相Pk1でバレル101がラベル109と接触するように決められる。
バレル101の移動を突然停止すると、上述したラベル109のたるみが発生しやすくなる。そのため、図15の線A1に示すように、位相Pk1でラベル109の一端がバレル101の外周面と接触した後、一定の期間(図15では、位相Pk11までの間)、支持部11の速度V1での移動が継続される。一方、支持部11の移動速度は、位相Pk1の直後に徐々に減速され、位相Pk11で停止する。これにより、位相Pk1から位相Pk11の間で、ラベル109の移動速度と、バレル101の移動速度の差が徐々に大きくなる。
バレル101の慣性によるブレーキの効果は、停止状態のとき最も大きく、回転開始により急激に減少する。位相Pk1から位相Pk1までの間で、ラベル109の移動速度とバレル101の移動速度の差が徐々に大きくする。これにより、バレル101は、ラベル109に相対的にゆっくり押される。慣性力が大きい停止時のラベル109のバレル101に対する移動速度も小さいため、ラベル109がたるみにくい。
そして、位相Pk11では、バレル101は、第1中心軸Cx1周りに回転しているので、支持部11の移動を停止させ、ラベル109の移動速度を上昇させても、ラベル109はたるみにくい。そして、支持部11の移動を停止させることで、バレル101とラベル吸着面24aとの接触部分が小さくても、バレル101とラベル吸着面24aとの接触している時間を長くすることができる。これにより、ラベル109がバレル101の外周面に巻き付けられるために必要な時間を確保することが可能である。
位相Pk11の後、ラベル吸着面24aの周方向の移動速度がV3aとなるように、保持体21は回転される。速度V3aは、例えば、V3a=V2−V1を挙げることができるが、これに限定されない。搬送方向Tr1に停止した状態のバレル101をラベル109の送りでバレル101を回転させることができる速度とすることができる。なお、V3aをV2よりも小さくすることで、急激な速度変化を抑制でき、ラベル吸着面24aの摩耗を抑制できる。
ラベル109は、搬送方向Tr1の移動が停止している支持部11上でバレル101を第1中心軸Cx1周りに回転させつつバレル101に巻き付く(図5参照)。つまり、バレル101は、ラベル109に押されて回転し、ラベル109は、バレル101の回転によってバレル101に巻き付く。なお、バレル101のラベル109と接触しない部分でラベル吸着面24aと接触している部分との摩擦力を、バレル101の回転に利用してもよい。
ラベル109は最終的に、バレル101に完全に巻き付く(図14参照)。つまり、ラベル109は、バレル101に巻き付くとともに貼り付けられる。ラベル109のバレル101への巻き付きは、図15においてタクト位相が360°に達する前(図15における位相Pk2)に完了する。ラベル109の巻き付きが完了した位相Pk2にて、支持部11の搬送方向Tr1の移動が再開する。これにより、バレル101にラベル109が完全に巻き付けられたシリンジ100は、その後、支持部11の移動に伴って右方に移動する。
なお、供給シート300の送り速度の変化は、図15の線C1に示すように、位相Pk3におけるラベル109の送り速度V3aになっている。送り速度が変化している以外、図10に示す例と同じである。そのため、詳細な説明は省略するが、位相Pk3で供給シート300送り出しを開始し、位相Pk4で供給シート300の送り出しを終了する。
以上示したラベル貼付装置1aのように、シリンジ100の搬送を一旦停止し、停止している状態のシリンジ100のバレル101の外周面にラベル109を貼付する構成とすることで、バレル101とラベル吸着面24aとの接触部分が小さくてもラベル109の貼付を正確に行うことが可能である。なお、ラベル貼付装置1のように、保持体21が柔軟性を備えた外縁部212を有する構造のラベル保持部20を使用する場合にも、ラベル109をバレル101に貼付する間、支持部11、つまり、支持部11に支持されたシリンジ100の搬送方向の移動を停止してもよい。
以上示したラベル貼付装置1、1aは、いずれも、ラベルを貼付する対象物としてシリンジ100を挙げているが、これに限定されない。例えば、鉛筆、ペン等の文房具、水筒、コップ等の食器、その他、円柱状の外周面を有する部材を対象物とし、円柱状の外周面にラベルを貼付する装置として広く採用することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこの内容に限定されるものではない。また本発明の実施形態は、発明の趣旨を逸脱しない限り、種々の改変を加えることが可能である。
1 ラベル貼付装置
10 搬送部
11 支持部
111 台座部
112 支持ローラー
12 支持部搬送機構
1a ラベル貼付装置
20 ラベル保持部
21 保持体
211 シャフト
212 外縁部
22 保持体駆動機構
23 吸着面認識部
24 ラベル吸着面
20a ラベル保持部
21a 保持体
24a ラベル吸着面
30 ラベル供給部
31 シート送り機構
32 剥離ブレード
33 シート認識部
34 繰り出しスプール
35 巻取りスプール
40 制御部
41 処理回路
42 記憶回路
100 シリンジ
101 バレル
102 プランジャー
103 密封部材
104 ルアーテーパー部
105 フランジ
106 ガスケット
107 プランジャーロッド
108 ノブ
110 ラベル
120 目盛
300 供給シート

Claims (6)

  1. 円柱状の対象物の表面にラベルを貼付するラベル貼付装置であって、
    前記対象物を搬送する搬送部と、
    前記ラベルを保持し前記ラベルを前記対象物の外周面と接触させるラベル保持部と、を有し
    前記搬送部は、
    前記対象物を、前記対象物自身の軸線周りに回転可能に支持する支持部と、
    前記支持部を移動させる支持部搬送機構と、を有し、
    前記ラベル保持部は、
    前記ラベルの粘着面を外側に向けた状態で前記ラベルを真空吸着するラベル吸着面を有する円柱状の保持体と、
    前記保持体を、前記保持体自身の軸線を中心に回転駆動する保持体駆動機構と、を有し、
    前記搬送部では、前記対象物の外周面の一部が前記ラベル吸着面に吸着された前記ラベルの一端と接触するように前記支持部の移動経路が設定され、
    前記保持体は、前記ラベル吸着面の移動方向と前記ラベルの一端が接触した前記対象物の移動方向とが同じとなるように回転駆動され、
    前記保持体駆動機構は、前記ラベル吸着面に吸着されたラベルの一端が前記対象物の外周面と接触するときに前記ラベル吸着面の周方向の移動速度を前記支持部の移動速度と等速となるように前記保持体を回転させ、その後、前記支持部の移動速度に対する前記ラベル吸着面の周方向の移動速度を上昇させて前記対象物の回転および前記対象物に対する前記ラベルの巻き付きが生じるように前記保持体を回転させるラベル貼付装置。
  2. 前記支持部搬送機構は、前記ラベルの一端が前記対象物の外周面と接触した後、前記ラベルの貼付が終了するまでの間、前記支持部の移動速度を低下させる請求項1に記載のラベル貼付装置。
  3. 前記支持部搬送機構は、前記ラベルの一端が前記対象物の外周面と接触した後、前記ラベルの貼付が終了するまでの間、前記支持部の搬送を停止させる請求項2に記載のラベル貼付装置。
  4. 前記ラベルが前記粘着面で貼付された供給シートから前記ラベルを前記ラベル保持部に供給するラベル供給部をさらに有し、
    前記ラベル供給部は、
    前記供給シートを送る供給シート送り機構と、
    前記供給シートの送り方向を鋭角に変更して前記ラベルを前記供給シートから剥離させて前記ラベル保持部の前記ラベル吸着面に移転させる剥離ブレードと、
    前記供給シート状における前記ラベルの位置を前記ラベル毎に認識するシート認識部と、を有し、
    前記供給シート送り機構は、前記シート認識部から出力されるラベル位置情報に基づき、前記ラベル吸着面の所定位置に前記ラベルが吸着されるように前記供給シートを送る請求項1から請求項3のいずれかに記載のラベル貼付装置。
  5. 前記ラベル保持部は、前記ラベル吸着面に吸着された前記ラベルの位置をラベル毎に認識する吸着面認識部をさらに有し、
    前記保持体駆動機構は、前記吸着面認識部から出力されるラベル位置情報に基づいて、前記対象物の所定位置に前記ラベルの一端が接触できるように前記保持体を回転させる請求項1から請求項4のいずれかに記載のラベル貼付装置。
  6. 前記対象物は、注射器のバレルである請求項1から請求項5のいずれかに記載のラベル貼付装置。
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