JP6210733B2 - シリンジへのラベル貼付装置 - Google Patents

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Description

本発明は医療行為に用いるシリンジへのラベル貼付装置に関する。
薬液を注射するシリンジは、バレル、ガスケット、プランジャロッドなどの部品により構成される。シリンジの構造例を図11から図13に示す。
シリンジの主要部品であるバレル101は円筒形の合成樹脂製部品で、一端には注射針を取り付けるためのルアーテーパ部102が形成される。ルアーテーパ部102はゴムあるいは軟質合成樹脂からなる密封部材103で蓋をされる。バレル101の他端にはフランジ104が形成される。フランジ104は人差指と中指を掛けるためのものであり、図12に示す通り長軸と短軸を有する形状となっている。図12に示されるフランジ104は幅の狭い八角形であるが、それ以外の形状、例えば楕円形であってもよい。
バレル101の中にはゴムまたは軟質合成樹脂製のガスケット105が挿入される。ガスケット105の、フランジ104に近い側の端面にはプランジャロッド106がねじ込みにより固定される。プランジャロッド106は断面形状十字形の合成樹脂製部品で、一端には親指の腹を受けるノブ107が形成される。ガスケット105とプランジャロッド106は一体的に連結されてプランジャ108を構成し、バレル101とプランジャ108はシリンジ100を構成する。
予め薬液を充填したプレフィルドシリンジとしてシリンジ100を出荷する場合には、ルアーテーパ部102に密封部材103を被せた状態のバレル101に所定量の薬液を注入し、その後バレル101にガスケット105を挿入して薬液が漏れないようにし、次いでプランジャロッド106をガスケット105にねじ込んで固定する、という組立工程を採用することができる。
シリンジ100が組み立てられた後、図13に示すようにバレル101の外周面にラベル110が貼付される。ラベル110には、シリンジ100の内容物である薬液についての情報(図示せず)と、薬液量の目盛111が表示されている。
シリンジ100の製造には自動化ラインが用いられる。自動化ラインの中にはバレル101にラベル110を貼付する装置が含まれる。このようなラベル貼付装置の例を特許文献1〜5に見ることができる。
特許文献1記載のラベル貼付装置では、コンベアを構成する複数個のバケットの各々に、シリンジをシリンジ自身の軸線回りに回転可能に支持させる。コンベアの進行経路と平行に配置された固定ガイド板にはバレルのフランジを誘い込んでバレルの軸線方向位置を規制する案内溝が設けられており、ラベルをバレルの軸線方向において一定の位置に貼付することが可能である。
特許文献2記載のラベル貼着装置では、被貼着体の周面に表ラベルと裏ラベルの各所定部分を対角状に先行貼着し、その後、被貼着体を逆回転させて表ラベルと裏ラベルの各未貼着部分を仕上げ貼着する。
特許文献3記載のラベル貼付装置では、試験管を複数の受けローラを備えた受けローララックにより支持し、押さえローラにより順次試験管を回転させてラベルを巻き付ける。
特許文献4記載のラベル貼り付け装置では、垂直軸を中心とする回転が可能であるように円筒状容器を把持する容器仮保持装置を三軸ロボットモジュールによりラベル貼り付け位置に移動させ、この位置で、ラベル剥離・貼り付け装置が運んできたラベルを円筒状容器に貼り付ける。
特許文献5記載のラベル貼付装置では、台紙からラベルを繰り出して円筒状の容器に押さえローラで押圧しつつ容器の軸方向に沿って移動させてラベルを容器に仮付けした後、弾性体でラベルを容器に押し付けて貼り付ける。
特開2010−179932号公報 特開2012−136279号公報 特開2002−211525号公報 特開2001−225820号公報 特開平10−258816号公報
バレルに指掛け用のフランジが形成されているシリンジは、それを手に持つときの角度が一定化する。バレルに貼付されるラベルは、そこに記載されている重要事項、中でも薬液量の目盛がシリンジを手に持ったときに医師や看護師に良く見えるような角度で貼付されねばならない。本発明はこのような点に鑑みなされたものであり、シリンジにラベルを貼付するに際し、バレル外周面の一定の角度位置にラベルを貼付することができるシリンジへのラベル貼付装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、指掛け用のフランジが形成されたシリンジのバレルにラベルを貼付する装置であって、前記バレルを、バレル自身の軸線回りに回転可能に、且つ前記フランジが所定角度を向く初期姿勢で、支持するバレル支持装置と、ラベル吸着面を有し、当該ラベル吸着面に前記ラベルを、当該ラベルの粘着面を外側に向ける形で真空吸着するラベル吸着装置と、前記バレル支持装置を前記ラベル吸着装置に対し相対移動させるバレル支持装置用動力源と、前記ラベル吸着装置の前記ラベル吸着面を前記バレル支持装置に支持された前記バレルに対し相対移動させるラベル吸着装置用動力源と、前記ラベル吸着装置用動力源を制御するラベル吸着装置用動力源制御装置を備え、前記バレル支持装置は、移動過程で前記ラベル吸着装置に吸着された前記ラベルの一端に前記バレルの外周面の1箇所が接触するように移動経路が設定されており、前記ラベル吸着装置用動力源制御装置は、前記バレルの外周面に対する前記ラベルの一端の接触が生じる時点では前記ラベルの移動速度が前記バレル支持装置の移動速度とほぼ等速となり、その後は前記ラベルの移動速度が前記バレル支持装置の移動速度を上回って前記バレル支持装置上における前記バレルの回転及び当該バレルに対する前記ラベルの巻き付きが生じるように前記ラベル吸着装置用動力源を制御することを特徴としている。
この構成によると、バレル外周面の定位置にラベルの一端が接触するから、バレル外周面の一定の角度位置にラベルを貼付することができる。また、ラベルの移動速度がシリンジの移動速度とほぼ等速となる状態でラベルの一端をバレル外周面に接触させ、その後、バレルの回転及び当該バレルに対するラベルの巻き付きが生じるようにラベルの移動速度を上げていくものであるから、回転していないバレルにラベルをいきなり高速で接触させるのと異なり、スリップ等によりラベル貼付開始位置がずれることがない。またバレルへのラベルの巻き付きがスムーズで、ラベルにしわが生じない。
また本発明は、上記構成のシリンジへのラベル貼付装置において、前記ラベルが前記粘着面で貼付された剥離テープをラベル供給手段として用いるラベル供給装置を備え、前記ラベル供給装置は、前記剥離テープに送りを与えるラベル供給装置用動力源と、前記ラベル供給装置用動力源を制御するラベル供給装置用動力源制御装置と、前記剥離テープに急角度の方向転換を生じさせることによって前記ラベルを前記剥離テープから剥離させ前記吸着装置に移転させる剥離ブレードと、前記剥離テープ上でのラベル位置を個々のラベル毎に認識するラベル供給装置用認識装置を備え、前記ラベル供給装置用動力源制御装置は、前記ラベル供給装置用認識装置から出力されるラベル位置情報に基づき、前記ラベル吸着面の所定位置に前記ラベルが吸着されるように前記剥離テープの送りを制御することを特徴としている。
この構成によると、ラベル吸着面の所定位置にラベルを吸着させることができるから、バレル外周面の目標箇所にラベルの一端を接触させることができる。
また本発明は、上記構成のシリンジへのラベル貼付装置において、前記ラベル吸着面に吸着された前記ラベルの位置を個々のラベル毎に認識するラベル吸着装置用認識装置を備え、前記ラベル吸着装置用動力源制御装置は、前記ラベル吸着装置用認識装置から出力されるラベル位置情報に基づき、前記バレルの外周面の所定箇所に前記ラベルの一端が接触するように前記ラベル吸着装置の動きを制御することを特徴としている。
この構成によると、ラベルの一端をバレル外周面の目標箇所に接触させるときの位置精度を高めることができる。
また本発明は、上記構成のシリンジへのラベル貼付装置において、前記ラベル吸着装置は、空気吸引装置と、前記空気吸引装置に巻き掛けられた吸着ベルトを含み、空気が前記吸着ベルトを通じて前記空気吸引装置に吸引されることにより、前記吸着ベルト表面を前記ラベル吸着面として機能させるものであることを特徴としている。
この構成によると、ラベル吸着面を所望のループ形状にすることができ、ラベルの一端とバレル外周面の目標箇所との接触がどの地点で生じるかを設計するのが容易になる。
本発明によると、シリンジにラベルを貼付するとき、バレル外周面の一定の角度位置にラベルを正確に貼付することができる。また、バレルへのラベルの巻き付きがスムーズで、ラベルにしわが生じない。
ラベル貼付装置の概略構成図である。 ラベル貼付装置の部分拡大図である。 異なる状態を示すラベル貼付装置の部分拡大図である。 さらに異なる状態を示すラベル貼付装置の部分拡大図である。 ラベル貼付装置のブロック構成図である。 ラベル貼付装置の構成要素の速度チャートである。 本発明を実施しないラベル貼付装置の不具合を説明する部分拡大図である。 本発明を実施しないラベル貼付装置の不具合を説明する部分拡大図で、図7と異なる状態を示すものである。 第2実施形態に係るラベル貼付装置の概略構成図である。 第2実施形態に係るラベル貼付装置のブロック構成図である。 シリンジの構造例を示す断面図である。 図11のシリンジに含まれるバレルの端面図である。 図11のシリンジにラベルを貼付した状態を示す側面図である。
本発明の第1実施形態を図1から図6までの図に基づき説明する。ラベル貼付装置1を構成する主な要素は、図11から図13に示したシリンジ100のバレル101を支持するバレル支持装置10、ラベル110を吸着してバレル101に貼り付けるラベル吸着装置20、及びラベル吸着装置20にラベル110を供給するラベル供給装置30である。
バレル支持装置10は複数個のバケット11を連ねたコンベアとして構成される。各バケット11はバレル101を1個ずつ水平に支持する。バケット11は2本の支持ローラ12でバレル101を支えるものであり、バレル101はバレル101自身の軸線回りに回転可能に、且つフランジ104が所定角度を向く初期姿勢で、バケット11に支持される。バレル支持装置10は図1において右から左へと水平に移動する。バレル101の軸線はバレル支持装置10の移動方向と直角をなす。
ラベル吸着装置20はラベル110を、ラベル110の粘着面を外側に向ける形で真空吸着するものであり、空気吸引装置及びそれに巻き掛けられた吸着ベルトにより構成される。本実施形態では2個の構成要素が空気吸引装置を構成する。第1の構成要素は空気吸引ドラム21であり、第2の構成要素は空気吸引ドラム21の下に配置されたくさび形の空気吸引ブロック22である。空気吸引ドラム21は水平軸線まわりに回転するが、空気吸引ブロック22は不動位置に留まる。空気吸引ドラム21及び空気吸引ブロック22にアイドルプーリ23を加えたものの外側に吸着ベルト24が巻き掛けられる。
吸着ベルト24は、空気を通さないベルト素材に孔明け加工を施すか、あるいはベルト素材自体に通気性を有するものを用いるかして、空気の通過が可能であるようにしたものである。空気吸引ドラム21と空気吸引ブロック22がそれぞれベルト24を通じて空気を吸引することにより、吸着ベルト24の表面がラベル吸着面25として機能する。空気吸引ドラム21は、ラベル供給装置30よりラベル110を引き渡される地点から、吸着ベルト24が当該ドラム外周面から離れて行く地点までを含む区間で空気を吸引する。空気吸引ブロック22は、空気吸引ドラム21の外周面から離れた吸着ベルト24が空気吸引ブロック22に接触する地点から、バレル101に対するラベル110の貼り付けが完了する地点までを含む区間で空気を吸引する。
ラベル供給装置30は剥離テープ31をラベル供給手段として用いる。剥離テープ31は剥離紙からなり、表面にはラベル110がその粘着面の粘着力で貼り付けられている。剥離テープ31は繰り出しスプール32から繰り出され、巻き取りスプール33に巻き取られるものであり、途中で剥離ブレード34に巻き掛けられる。剥離ブレード34は繰り出しスプール32に近い側の端を支点として角度調整可能とされており、鋭いエッジをなす先端は空気吸引ドラム21上の吸着ベルト24の一点にほぼ接線方向から接近する。
剥離ブレード34に巻き掛けられた剥離テープ31は剥離ブレード34の先端で急角度に方向転換する。この時ラベル110の粘着面が剥離テープ31から剥がれ、ラベル110は剥離テープ31から分離する。そしてラベル110は粘着面を外側に向ける形で吸着ベルト24のラベル吸着面25に吸着される。
ラベル供給装置30には剥離テープ31上でのラベル位置を個々のラベル110毎に認識するラベル供給装置用認識装置35が設けられている。以後本明細書では、「ラベル供給装置用認識装置」という長い名称に代え、より短い「第1認識装置」の名称を用いる。第1認識装置35は、ラベル110を撮像するカメラと、カメラからの画像情報を解析する解析部により構成される。図1ではカメラの図形が第1認識装置35の全体を象徴している。
ラベル貼付装置の制御を司るのは図5に示す制御装置40である。制御装置40の制御対象には、バレル支持装置10をラベル吸着装置20に対し相対移動させるバレル支持装置用動力源13、ラベル吸着装置20のラベル吸着面25をバレル支持装置10に支持されたバレル101に対し相対移動させるラベル吸着装置用動力源26、及びラベル供給装置30の剥離テープ31に送りを与えるラベル供給装置用動力源36が含まれる。すなわち制御装置40は、バレル支持装置用動力源制御装置でもあり、ラベル吸着装置用動力源制御装置でもあり、ラベル供給装置用動力源制御装置でもある。なお、以後本明細書では、「バレル支持装置用動力源」という長い名称に代え、より短い「第1動力源」の名称を用い、「ラベル吸着装置用動力源」という長い名称に代え、より短い「第2動力源」の名称を用い、「ラベル供給装置用動力源」という長い名称に代え、より短い「第3動力源」の名称を用いる。また制御装置40は、第1認識装置35から情報を受け取り、第1認識装置35に対し動作指令を出力する。
第1動力源13、第2動力源26、及び第3動力源36はいずれもモータにより構成される。第1動力源13は複数のバケット11をタクト送りする。第2動力源26は空気吸引ドラム21を回転させる。第3動力源36は巻き取りスプール33を回転させる。
ラベル貼付装置1の動作は次の通りである。制御装置40は、第1動力源13、第2動力源26、及び第3動力源36を駆動し、バレル支持装置10には図6の線Aの動きを生じさせ、ラベル吸着装置20のラベル吸着面25には図6の線Bの動きを生じさせ、ラベル供給装置30の剥離テープ31には図6の線Cの動きを生じさせる。
バレル支持装置10は、タクトの位相が0°から360°まで進む間に所定速度でバケット11の配置間隔、すなわち1ピッチだけ前進する。バレル支持装置10の移動過程で、未だラベル110が貼付されていないバレル101の中で先頭のものの外周面の1箇所に、図2に示す通りラベル吸着面25に吸着されたラベル110の一端が接触する。バレル支持装置10の移動経路はそのように設定されている。
図2に示す通り、空気吸引ブロック22の底面は、バレル101を迎える側の端が斜面として持ち上げられており、屈曲部22aで水平面に切り替わる。空気吸引ブロック22の底面形状にならって吸着ベルト24も屈曲し、その屈曲箇所でラベル110の一端とバレル101の外周面の1箇所との接触が生じる。前述の通り、バレル101はフランジ104が所定角度を向く初期姿勢でバレル支持装置10に支持されているから、ラベル110の一端はバレル101の外周面の所定箇所に対し接触を生じることになる。
図6の線Bに示す通り、ラベル吸着面25はタクト位相0°では高速移動しているが、そこから急激に速度が落ち込む。最終的には、ラベル吸着面25の移動速度はバレル支持装置10の移動速度とほぼ等速となる。なお、このようにバレル支持装置10の移動速度とラベル吸着面25の移動速度を比較する場合は、ラベル吸着面25の移動速度は、バレル支持装置10の移動方向と同方向の速度成分で比較を行うものとする。
上記のようにラベル吸着面25の移動速度がバレル支持装置10の移動速度とほぼ等速になった時点で、すなわちラベル110の移動速度がバレル支持装置10の移動速度とほぼ等速になった時点で、バレル101の外周面に対するラベル110の一端の接触が生じる。「ほぼ等速」の「ほぼ」の意味であるが、バレル支持装置10の移動速度の±10%以内であれば問題なくその範囲に含まれ得る。
このように、ラベル110の移動速度がバレル支持装置10の移動速度とほぼ等速になった時点でラベル110の一端をバレル101の外周面に接触させた後、図6の線Bに示す通り、ラベル吸着面25の速度が速まる。すなわちラベル110の移動速度がバレル支持装置10の移動速度を上回る。すると、粘着面による貼付が始まっているラベル110は、図3に示す通り、バレル101をバレル支持装置10上でバレル101の軸線まわりに回転させつつバレル101に巻き付いて行く。最終的には図4に示す通りラベル110はバレル101に完全に巻き付く。巻き付きは、図6においてタクト位相が360°に達する前に完了する。
ラベル110が完全に巻き付けられたバレル101は、その後、バレル支持装置10の動きのままに図4の左方に移動し、吸着ベルト24から離れて行く。バレル101が吸着ベルト24から完全に離れるまでの間、吸着ベルト24がバレル101に接触することがあり得るが、その吸着ベルト24の接触はバレル101に自身の軸線まわりの回転をもたらすだけであり、ラベル110の貼付状態に悪影響を及ぼすことはない。
ラベル110の移動速度をバレル支持装置10の移動速度とほぼ等速にまで低下させない状態で、ラベル110の一端がバレル101に接触した場合の不都合を図7と図8により説明する。そのような場合、バレル101は自身の慣性によりラベル110の動きに直ちには追随できないから、ラベル110の動きに対しブレーキとなる。そのため、図7に示す通り、バレル101に対する接触箇所の後方で、ラベル110が吸着ベルト24に押されてたるみ110aを生じるといった事態が往々にして起こり得る。
図7のようにたるみ110aを生じたラベル110がバレル101に巻き付くと、図8に示す通り、たるみ110aがしわ110bとなってしまう。ラベル110のしわ110bが生じたシリンジ100は不良品として処理せざるを得ない。
これに対し本発明では、ラベル110の移動速度がバレル支持装置10の移動速度とほぼ等速になる時点でラベル110の一端をバレル101の外周面に接触させるから、スリップ等によりラベル110の貼付開始位置がずれるということがない。そして、その後ラベル110の移動速度を上げてバレル101に回転を生じさせ、ラベル110を巻き付けるものであるから、バレル101へのラベル110の巻き付きがスムーズで、ラベル110にしわが生じない。
図6において、線Aと線Cの間の箇所に、ラベル110の表面パターンと、ラベル110が剥離ブレード34のエッジに達した後、剥離ブレード34から離れて行く様子が、模式的に示されている。ラベル110の表面の片隅には認識用マーク112が印刷されている。第1認識装置35は図6に一点鎖線36で表現した認識ラインの箇所で認識用マーク112を検知し、剥離テープ31上におけるラベル位置を個々のラベル110毎に認識する。そのラベル位置情報は制御装置40に出力され、それに基づいて制御装置40は剥離テープ31の送りを制御する。これにより、ラベル吸着面25の所定位置にラベル110を吸着させることが可能になる。
図9及び図10にラベル貼付装置1の第2実施形態を示す。第2実施形態は、第1実施形態のラベル貼付装置1に次の構成要素を付加したことを特徴としている。それは、ラベル吸着面25に吸着されたラベル110の位置を個々のラベル110毎に認識するラベル吸着装置用認識装置27である。以後本明細書では、「ラベル吸着装置用認識装置」という長い名称に代え、より短い「第2認識装置」の名称を用いる。第2認識装置27は、ラベル110を撮像するカメラと、カメラからの画像情報を解析する解析部により構成される。図9では、図1における第1認識装置35と同様、カメラの図形が第2認識装置27の全体を象徴している
制御装置40は、第2認識装置27から出力されたラベル位置情報に基づき、バレル101の外周面の所定箇所にラベル110の一端が接触するようにラベル吸着装置20の動きを制御する。これにより、ラベル110の一端をバレル101の外周面の目標箇所に接触させるときの位置精度を高めることができる。
第1実施形態でも第2実施形態でも、ラベル吸着装置20は空気吸引ドラム21及び空気吸引ブロック22と、それらに巻き掛けられる吸着ベルト24を含むものとしたが、異なる構成のラベル吸着装置を採用することも可能である。例えば空気吸引ドラムのみでラベル吸着装置を構成し、空気吸引ドラムの外周面をそのままラベル吸着面とすることができる。その場合、ラベル110を貼付すべきバレル101が空気吸引ドラムの外周面に対向する位置を所定時間をかけて通過するようにしておき、その所定時間の間に、ラベル110の一端が低速でバレル101の外周面に接触し、それから空気吸引ドラムの回転速度が上がり、それに伴いバレル101が回転しバレル101にラベル110が巻き付く、という動作が生じるようにすればよい。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。また、本明細書に登場する数量や数値はあくまでも一例であり、発明を限定するものではない。
本発明は、シリンジへのラベル貼付装置に利用可能である。
1 ラベル貼付装置
10 バレル支持装置
11 バケット
12 支持ローラ
13 バレル支持装置用動力源(第1動力源)
20 ラベル吸着装置
21 空気吸引ドラム
22 空気吸引ブロック
24 吸着ベルト
25 ラベル吸着面
26 ラベル吸着装置用動力源(第2動力源)
27 ラベル吸着装置用認識装置(第2認識装置)
30 ラベル供給装置
31 剥離テープ
35 ラベル供給装置用認識装置(第1認識装置)
36 ラベル供給装置用動力源(第3動力源)
40 制御装置
100 シリンジ
101 バレル
102 ルアーテーパ部
104 フランジ
105 ガスケット
106 プランジャロッド
110 ラベル
111 目盛
112 認識用マーク

Claims (4)

  1. 指掛け用のフランジが形成されたシリンジのバレルにラベルを貼付する装置であって、
    前記バレルを、バレル自身の軸線回りに回転可能に、且つ前記フランジが所定角度を向く初期姿勢で、支持するバレル支持装置と、
    ラベル吸着面を有し、当該ラベル吸着面に前記ラベルを、当該ラベルの粘着面を外側に向ける形で真空吸着するラベル吸着装置と、
    前記バレル支持装置を前記ラベル吸着装置に対し相対移動させるバレル支持装置用動力源と、
    前記ラベル吸着装置の前記ラベル吸着面を前記バレル支持装置に支持された前記バレルに対し相対移動させるラベル吸着装置用動力源と、
    前記ラベル吸着装置用動力源を制御するラベル吸着装置用動力源制御装置を備え、
    前記バレル支持装置は、移動過程で前記ラベル吸着装置に吸着された前記ラベルの一端に前記バレルの外周面の1箇所が接触するように移動経路が設定されており、
    前記ラベル吸着装置用動力源制御装置は、前記バレルの外周面に対する前記ラベルの一端の接触が生じる時点では前記ラベルの移動速度が前記バレル支持装置の移動速度とほぼ等速となり、その後は前記ラベルの移動速度が前記バレル支持装置の移動速度を上回って前記バレル支持装置上における前記バレルの回転及び当該バレルに対する前記ラベルの巻き付きが生じるように前記ラベル吸着装置用動力源を制御することを特徴とするシリンジへのラベル貼付装置。
  2. 前記ラベルが前記粘着面で貼付された剥離テープをラベル供給手段として用いるラベル供給装置を備え、
    前記ラベル供給装置は、
    前記剥離テープに送りを与えるラベル供給装置用動力源と、
    前記ラベル供給装置用動力源を制御するラベル供給装置用動力源制御装置と、
    前記剥離テープに急角度の方向転換を生じさせることによって前記ラベルを前記剥離テープから剥離させ前記吸着装置に移転させる剥離ブレードと、
    前記剥離テープ上でのラベル位置を個々のラベル毎に認識するラベル供給装置用認識装置を備え、
    前記ラベル供給装置用動力源制御装置は、前記ラベル供給装置用認識装置から出力されるラベル位置情報に基づき、前記ラベル吸着面の所定位置に前記ラベルが吸着されるように前記剥離テープの送りを制御することを特徴とする請求項1に記載のシリンジへのラベル貼付装置。
  3. 前記ラベル吸着面に吸着された前記ラベルの位置を個々のラベル毎に認識するラベル吸着装置用認識装置を備え、
    前記ラベル吸着装置用動力源制御装置は、前記ラベル吸着装置用認識装置から出力されるラベル位置情報に基づき、前記バレルの外周面の所定箇所に前記ラベルの一端が接触するように前記ラベル吸着装置の動きを制御することを特徴とする請求項1または2に記載のシリンジへのラベル貼付装置。
  4. 前記ラベル吸着装置は、空気吸引装置と、前記空気吸引装置に巻き掛けられた吸着ベルトを含み、空気が前記吸着ベルトを通じて前記空気吸引装置に吸引されることにより、前記吸着ベルト表面を前記ラベル吸着面として機能させ
    前記空気吸引装置は、回転する空気吸引ドラムと、不動の位置にとどまる空気吸引ブロックであり、
    前記空気吸引ブロックは水平面を有し、前記水平面は前記吸着ベルトに当接することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のシリンジへのバレル貼付装置。
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