以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。なお、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施の形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。また本実施形態では情報処理装置の一例として画像形成装置を用いて説明を行うが、これに限らない。
(実施例1)
図1は、本実施形態の情報処理システムのシステム構成の一例を示す図である。本システムは、WAN(Wide Area Network)120に接続されるアプリケーションサーバ103とLAN110に接続されるMFP102、LAN110に無線LANターミナル130を介して接続されるモバイル端末101から構成される。LAN(Local Area Network)110上の装置とWAN120上の装置はお互いのネットワークを通して、相互に通信可能である。図1は典型的なネットワーク構成の例であり、各装置がLAN110またはWAN120のどちらにあっても構わない。
モバイル端末101は、可搬性の情報処理装置である。モバイル端末101は、後述のMFP102と連携して2画面構成の画面を表示可能なモバイルアプリケーションを備える。本実施形態のモバイル端末101はスマートフォンやタブレット端末等の端末装置を想定しているが、これに限られるものではなくパーソナルコンピュータ等であってもよい。モバイル端末101とMFP102はLAN110による通信の他に、NFC(Near Field Communication)やBluetooth(登録商標)などの近距離無線通信による直接通信が可能である。MFP102は、スキャナ、プリンタ機能を有する画像形成装置の一例である。アプリケーションサーバ104は、Webアプリケーションを提供するサーバである。モバイル端末101やMFP102はアプリケーションサーバ104にアクセスすることでWebアプリケーションを実行することができる。アプリケーションサーバは一台とは限らず、使用するWebアプリケーションの数に応じて複数のサーバが存在してもよい。
図2は、モバイル端末101のハードウェア構成を示すブロック図である。CPU211を含む制御部210は、装置全体の動作を制御する。CPU211は、ROM212やフラッシュメモリ214に記憶された制御プログラムを読み出して各種制御処理を実行する。RAM213は、CPU211の主メモリ、ワークエリア等の一時記憶領域として用いられる。フラッシュメモリ214は、各種のプログラムやデータを記憶する。操作部I/F215は、操作部218と制御部210とを接続する。操作部218には、例えばタッチパネル機能を有する液晶表示部が備えられており、ユーザからの指示を受け付けたり、受け付けた指示に応じた画面を表示したりする。近距離無線通信I/F216は、NFCやBluetoothなどの近距離無線通信用のインターフェースであり、MFP102等と通信し、データのやり取りを行う。ネットワークI/F217は、制御部210をWAN120またはLAN101に接続する。ネットワークI/F217は、WAN120上またはLAN110上の他の装置との間で各種情報を送受信する。
図3は、MFP102のハードウェア構成を示すブロック図である。CPU311を含む制御部310は、MFP102全体の動作を制御する。CPU311は、ROM312やHDD314に記憶された制御プログラムを読み出して読取制御や送信制御などの各種制御処理を実行する。RAM313は、CPU311の主メモリ、ワークエリア等の一時記憶領域として用いられる。HDD314は、画像データやインストールされたMFPアプリケーションを含む各種プログラムを記憶する。近距離無線通信I/F315は、NFCやBluetoothなどの近距離無線通信用のインターフェースであり、モバイル端末101等と通信し、データのやり取りを行う。操作部I/F316は、操作部321と制御部310とを接続する。操作部321には、タッチパネル機能を有する液晶表示部やキーボードなどが備えられており、操作の受け付けや画面の表示等を行う。プリンタI/F317は、プリンタ322と制御部310とを接続する。プリンタ322で印刷する画像データはプリンタI/F317を介して制御部310からプリンタ322に転送され、プリンタ322において記録媒体上に印刷される。スキャナI/F318は、スキャナ323と制御部310とを接続する。スキャナ323は、原稿上の画像を読み取って画像データを生成し、スキャナI/F318を介して制御部310に入力する。センサI/F319は、接触検知センサ324と制御部310とを接続する。接触検知センサ324は、MFP102の所定の位置にモバイル端末101が接触したか否かを検出するためのセンサである。本実施例では、MFP102にモバイル端末を置くためにモバイル端末置き場(詳細は後述する)を用意しておき、そこにモバイル端末が置かれたことを接触検知センサ324により検出する。ネットワークI/F320は、制御部310(MFP102)をLAN110に接続する。ネットワークI/F320は、LAN110上またはWAN120上の他の装置との間で各種情報を送受信する。
図4は、アプリケーションサーバ103のハードウェア構成を示すブロック図である。CPU411を含む制御部410は、装置全体の動作を制御する。CPU411は、ROM412やHDD414に記憶された制御プログラムを読み出して各種制御処理を実行する。RAM413は、CPU411の主メモリ、ワークエリア等の一時記憶領域として用いられる。HDD414は、各種のプログラムやデータを記憶する。表示部I/F415は、表示部418と制御部410とを接続する。キーボードI/F416は、キーボード419と制御部410とを接続する。CPU411は、キーボード419を介したユーザからの指示を認識し、認識した指示に応じて表示部418に表示する画面を遷移させる。ネットワークI/F417は、制御部410をWAN120またはLAN110に接続する。ネットワークI/F417は、WAN120上またはLAN110上の他の装置との間で各種情報を送受信する。
図5は、本実施形態の情報処理システムにおいて、モバイル端末101の操作部218とMFP102の操作部321が連携して2画面構成の画面を表示する一例を示す図である。液晶表示部511は、MFP102の操作部321のうち、CPU311から操作部I/F316を介して指示された画面を表示したり、タッチパネルを介してユーザから入力された内容をCPU311に送信する。キーボード512やスタートキー513は、MFP102の操作部321のうち、ユーザからキー入力された内容を操作部I/F316を介してCPU311に送信する。モバイル置き場514は、MFP102に設けられた、モバイル端末101を載置するための置き場である。モバイル置き場514は接触検知センサ324を備える。CPU311からセンサI/F319を介して指示を受けた接触検知センサ324は、モバイル置き場514にモバイル端末101が接触しているか否か、すなわち、モバイル置き場514にモバイル端末101が置かれているか否かの検知結果を送信する。操作部218は、CPU211からの指示に基づき、液晶表示部に画面を表示する。図5の例では、ユーザが印刷する文書を選択する文書一覧画面(後述の図12(D))をモバイル端末101の操作部218に表示し、文書一覧画面でユーザに選択された文書の印刷プレビュー画面(後述の図14F)をMFP102の操作部321に表示している。ここでユーザがモバイル端末101の画面上で異なる文書を選択すると、MFP102はそれに伴いモバイル端末101で選択された異なる文書を表示するようになる。モバイル端末一画面の構成であれば、文書一覧画面でユーザが文書を選択すると、モバイル端末上に印刷プレビュー画面を表示する。印刷プレビュー画面を確認して、選択した文書の誤りに気付いたユーザは画面を文書一覧画面に戻して、再び文書を選択しなければならない。しかし図5のようにモバイル端末101とMFP102で異なる2画面表示することで、印刷プレビュー画面を参照しながら文書一覧画面で、印刷する文書を順次選択するといった操作が可能となる。なお図5の例では、モバイル置き場514にはモバイル端末101が1台配置され、MFP102と2画面を構成しているが、2つ以上のモバイル端末を用いて、3画面以上の構成としてもよい。
図6は、本実施例のモバイル端末101におけるソフトウェア構成図である。モバイル端末101のフラッシュメモリ214、ROM212に記憶されているプログラムを、CPU211がRAM213に読み出し、実行することで、後述の処理が実現される。モバイル端末アプリケーション(以降アプリ)管理部601は、フラッシュメモリ214等に保存されているMFP連携プリントアプリ610やMFP連携スキャンアプリ620のようなMFPと連携するアプリ(以降MFP連携アプリ)等を管理する。図6にはMFPと連携するアプリはMFP連携プリントアプリ610やMFP連携スキャンアプリ620の2つを例に示すが、他のMFP連携アプリがインストールされていても良い。画面表示部602は、後述のMFP連携アプリ等からの指示に基づき、操作部I/F216を通じて、操作部218に画面を表示する。文書管理アプリ603は、フラッシュメモリ214に保存されている文書を管理したり、アプリケーションサーバ103に保存されている文書を取得したり、アプリケーションサーバ103に文書を保存したりする。アドレス帳アプリは、フラッシュメモリ214に保存されている、アプリケーションサーバ103等のURLといったデータの送信宛先を管理する。案件管理アプリ605は、アプリケーションサーバ103で管理されている案件情報を取得したり送信したりする。MFP連携部606は、MFP連携アプリからの指示に基づき、近距離無線通信I/F216やネットワークI/F217を使用してMFP102と連携するための処理を行う。MFP連携プリントアプリ610は、MFP102と通信して、MFP102に対してプリント指示を行うアプリである。MFP連携プリントアプリ610は、MFP102の画面を利用して2画面構成の画面で、文書をプリントするための設定等を行うことができる。MFP連携プリントアプリには画面情報管理部611と、MFP画面情報管理部612を備える。画面情報管理部611は、モバイル端末101で表示する画面や、2画面構成を制御するための情報である、後述の図9の画面情報テーブルをフラッシュメモリ214に保存して管理する。MFP画面情報管理部612は、MFP102で表示する画面の情報である、後述の図10のMFP画面情報テーブルをフラッシュメモリ214に保存して管理する。なお、画面情報管理部611やMFP画面情報管理部612は、図6ではMFP連携プリントアプリ610の中に示されているが、各MFP連携アプリがそれぞれ画面情報管理部611やMFP画面情報管理部612を持つ。MFP連携スキャンアプリ620は、MFP102に対してスキャン設定、指示を行うアプリである。MFP連携スキャンアプリ620も2画面構成で、MFP102のスキャナ323でスキャンした文書を送信するための設定等を行うことができる。なお、モバイル端末101に含まれるソフトウェアはこれに限らず、Webブラウザ等の他のアプリが含まれていても良い。
図7は、本実施形態のMFP102におけるソフトウェア構成図、つまり画像形成装置上のソフトウェア構成図である。MFP102のHDD314等に記憶されているプログラムを、CPU311がRAM313に読み出し、実行することで、後述の処理が実現される。モバイル置き場管理部701は、センサI/F319を介して、接触検知センサ324にモバイル端末101が接触しているか否かを検知する。モバイル端末連携部702は、モバイル端末と連携するための処理を行う。近距離無線通信I/F315やネットワークI/F320を介してモバイル端末101と通信したり、モバイル端末101から送信された画面情報を基に、画面表示部704が画面表示したりする。画面表示部704は、操作部I/F316を介して操作部321に画面を表示する。プリント処理部705は、プリンタI/Fを介してプリンタ322で文書を印刷する。スキャン処理部706は、スキャナI/Fを介してスキャナ323でスキャンした文書を取得する。なお、MFP102に含まれるソフトウェアはこれに限らず、Webブラウザ等の他のアプリが含まれていても良い。
図8は、本実施形態のアプリケーションサーバ103におけるソフトウェア構成図である。アプリケーションサーバ103のHDD414等に記憶されているプログラムを、CPU411がRAM413に読み出し、実行することで、後述の処理が実現される。Webアプリケーション801は、様々なWebコンテンツを提供するためのアプリケーションである。モバイル端末101やMFP102がアプリケーションサーバ103にアクセスすることで、アプリケーションを利用できる。後述の案件管理のほかに、HDD414に保存している文書を管理したりするような機能も有する。案件管理部802は、案件の情報や、案件に関連して保存されるコストや費目、文書等の情報を管理する。
ここで、本実施形態の概略をMFP連携プリントアプリ610を動作させる例を用いて示す。モバイル端末上でMFP連携プリントアプリ610を開くと、図12(A)のプリント設定画面が表示される。ユーザは印刷設定を行った後、「次へ」ボタン1215を押下すると、図12(B)案件グループ選択画面が表示される。案件グループを選択してから、同様に「次へ」ボタン1222が押下されると、図12(C)の案件費目選択画面が表示され、案件費目を選択した後、「次へ」ボタン1232が押下されると、図12(D)のプリント文書一覧画面1204が表示される。ユーザはこの画面で文書を選択して「プリント」ボタン1242を押下すると、MFP102に対して設定した内容で設定した文書のプリント指示を送信できる。プリントジョブの履歴は設定画面で選択した案件費目として保存される。ここで例えば、モバイル端末101の一画面のみ用いる場合、図12(A)のプリント設定画面で「カラーモード」ボタン1212が押下されると、モバイル端末101上で図14Aに示すようなカラーモード設定画面を表示する。この画面でカラーもしくはモノクロを選択した後、「選択」ボタン1413が押下されると、図12(A)のプリント設定画面に戻る。これでは、ユーザが画面遷移させる操作が多くなってしまう。そこで本実施例では、図12(A)のプリント設定画面で「カラーモード」ボタン1212が押下されると、モバイル端末101上ではなく、MFP102上に図14Aに示すようなカラーモード設定画面を表示するようにする。そうすることで、ユーザは画面遷移させる回数が減り操作性が向上する。モバイル端末とMFPが画面連携するタイミングは、例えばMFPのモバイル置き場にモバイル端末が置かれた時や、モバイル端末とMFPがNFC、Bluetooth等で通信した時であるとする。
図9に本実施形態に係るモバイル端末101に表示する画面を管理するモバイル端末画面情報テーブルの一例を示す。画面情報テーブルはモバイル端末101の画面情報管理部611で管理される。図9はモバイル端末101にインストールされたMFP連携プリントアプリ610の画面情報テーブルを示す。画面ID901列は、画面情報を一意に識別するための識別子を表す。D010は図12(A)の画面を、D020は図12(B)、D030は図12(C)、D040は図12(D)の画面にそれぞれ対応する。画面名902列は画面の名前を示す。ファイルパス903列は画面を表示するために必要なファイルの保存場所を示す。本実施例ではモバイル端末101のフラッシュメモリ214上のファイルパスを示す。本実施例では、ファイルパスはHTMLファイルを示しているが、その他のXMLファイル等のマークアップ言語や、スクリプト、画面表示用プログラム等の形態であってもよい。2画面構成フラグ904列は、2画面構成が可能か否かを示す。“Y”の場合は2画面構成が可能で、“N”の場合は2画面構成が可能ではないことを示す。例えば、モバイル端末101において図12(A)の画面で「カラーモード」ボタン1212が押下された時に、MFP102上に図14Aのカラーモード設定画面が表示できる場合、2画面構成が可能であるとする。MFP画面ID905列は、2画面構成する場合、モバイル端末101で表示される画面のボタンと、当該ボタンが押下された時にMFP102に表示するMFP102の画面のIDとの対応関係を示す。MFP画面IDは、図10のMFP画面情報テーブルの識別子を示す。画面IDが“D010”の911行(図12(A)の画面)を例にして説明を行う。図12(A)の画面で、“col”の操作が行われた(「カラーモード」ボタン1212が押下された)場合、MFP画面情報テーブルの“MD010”の画面(図14Aの画面)をMFP102に表示することを示す。“hoc”は「ホチキス」ボタン1213、“try”は「トレイ」ボタン1214、“help”は「ヘルプ」ボタン1291にそれぞれ対応する。次処理906列は、モバイル端末101の画面上で「次へ」ボタン、「実行」ボタン等が押下された時に、モバイル端末101の画面上に表示する画面の情報を示す。画面IDが“D010”の911行(図12(A)の画面)を例にして示す。図12(A)の画面で、“Show”の操作が行われた(「次へ」ボタン1215が押下された)場合、モバイル端末101の画面上に“D020”の画面(図12(B)の画面)を表示する。914行の“Print”は図12(D)の「プリント」ボタン1242に対応し、“Cancel”は「キャンセル」ボタン1243に対応する。これらのボタンが押下された時は、“End”で示すように次の処理が無く、MFP連携アプリとして処理が終了することを示す。ここでは、モバイル端末101の画面上で「次へ」ボタンが押下されると次の設定画面がモバイル端末101の画面上に表示されるようにしたが、「次へ」ボタンが押下された際にも、次の画面をMFP102上に表示するようにしても良い。
また本実例ではモバイル端末101にインストールされたネイティブアプリケーションを前提しているため、ファイルパス903には、フラッシュメモリ214上のファイルパスを示しているが、これに限るものではない。Webアプリケーションを利用する場合には、ファイルパス903に、設定ページにアクセスするためのURLを記載しても良い。
図10に本実施例に係るMFP画面情報テーブルの一例を示す。MFP画面情報テーブルはモバイル端末101のMFP画面情報管理部612で管理される。図10はMFP連携プリントアプリ610のMFP画面情報テーブルを示す。画面ID1001列は、MFP画面情報を一意に識別するための識別子を表す。画面名1002列は、MFP102の画面の名前を示す。ファイルパス1003列は、MFP102に画面を表示するために必要なファイルの保存場所を示す。本実施例ではモバイル端末101のフラッシュメモリ214上のファイルパスを示す。なお、本実施例ではフラッシュメモリ214上のファイルパスを示しているが、Webアプリケーションの場合はURLを示してもよい。また、本実施例では、ファイルパスでHTMLファイルを示しているが、その他のマークアップ言語やスクリプト、画面表示用プログラム等の形態であってもよい。なお、その他の項目は後述の実施例で説明する。本実施例ではMFP102に表示する画面情報をモバイル端末101が保持する例を示したが、これに限らずMFP102が画面情報を保持しても良い。つまりMFP102がMFP画面情報管理部612を保持し、MFP画面情報テーブルを保持、及び管理しても良い。この時、MFP102に画面を表示するために必要なファイルはMFP102が保持する。
図11A〜図11Dは本実施例におけるモバイル端末101に表示する画面情報ファイルの具体的な記述例であり、図9のファイルパス903で示されるパスに保存されている。本実施例ではモバイル端末の画面情報ファイルはHTML形式のファイルとして表現されているがHTML形式に限定されるものではなく、他の形式のファイルであってもよい。
図11Aはモバイル端末101に表示する、図12(A)のプリント設定画面1210を定義するための画面情報ファイルであり、図9の画面ID“D010”の画面に対応する。thタグ1111は画面のタイトルを示し、ここでは画面タイトルが「プリント設定」であることを示す。formタグ1112はユーザからの指示をMFP連携部606に伝えるためのタグで、action属性で指示内容を示す。1112の場合、“show:col”となっており、“col”に対応する画面、すなわち図9のMFP画面IDの“col”に対応するMFP画面ID(MD010)の画面をMFP102に表示することを示す。inputタグ1113は、ユーザからの指示を受け付けるための画面部品を表す。type属性の“submit”で部品がボタンであることを示し、name属性で名前が“colormode”、value属性でボタンに表示する値が“カラーモード”であることを示す。つまり、つまり図12(A)の「カラーモード」ボタン1212(inputタグで表現される表示部品)が押下される(actionが“col”である)とMFP102に対して図14Aのカラーモード設定画面を表示する指示を出す。
同様にformタグ1114とinputタグ1115で図12(A)の「ホチキス」ボタン1213を、formタグ1116とinputタグ1117で図12(A)の「トレイ」ボタン1214をそれぞれ定義している。formタグ1118のactionタグは“next”であり、この場合はモバイル端末の画面を次の画面に移行することを示す。inputタグ1119はユーザからの指示を受け付けるための画面部品を表す。つまり、ユーザからこのボタンの操作を受け付けた場合は、図9の次処理906で示される処理を行う。例えば図9の画面で画面ID“D010”の場合は、次処理である“Show:D020”の実行、すなわち次画面として画面ID“D020”をモバイル端末101に表示する。formタグ1191とinputタグ1192では、helpボタンの押下により、“help”に対応するMFP画面ID“MD090”の画面がMFP102に表示されることを示す。図9の画面で「help」ボタン1291が押下されると、MFP102上に図14Dのヘルプ画面が表示されることになる。
図11Bはモバイル端末101に表示する、図12(B)の案件グループ設定画面1220を定義するための画面情報ファイルであり、図9の画面ID“D020”の画面に対応する。なお図11Aと同じ記載のタグは、同じ定義を示すため説明を省略する。本画面は、2画面構成でないため(2画面構成フラグ904が“N”)、formタグ1121でaction属性は定義されなくてもよい。
図11Cはモバイル端末101に表示する、図12(C)の案件費目選択画面1230を定義するための画面情報ファイルであり、図9の画面ID“D030”の画面に対応する。
図11Dはモバイル端末101に表示する、図12(D)の文書一覧画面1240を定義するための画面情報ファイルであり、図9の画面ID“D040”の画面に対応する。formタグ1141とinputタグ1142では、test01.pdfボタン(図12(D)のボタン1241)の押下により、“doc”すなわちMFP画面IDの“MD040”のプリントプレビュー画面(図14(F))がMFP102に表示されることが示されている。formタグ1143とinputタグ1144では、プリントボタン(図12(D)のボタン1242)の押下により、画面ID“D040”の次処理である“Print”の実行、すなわちプリントジョブ送信を実行することを示す。formタグ1145とinputタグ1146では、キャンセルボタンの押下により、図9の画面ID“D040”の次処理である“Cancel”の実行、すなわちキャンセルを実行する。
図12に、モバイル端末101の操作部218に表示する画面の例を示す。図12(A)は、MFP連携プリントアプリ610が起動された後に、表示されるプリント設定画面1210の例である。印刷設定画面1210はタイトル1211、「カラーモード」ボタン1212、「ホチキス」ボタン1213、「トレイ」ボタン1214等の印刷設定ボタンや、「次へ」ボタン1215、「help」ボタン1291等が表示される。図12(B)は、案件グループ選択画面1220の例で、プリント設定画面1210で「次へ」ボタン1215が押下されると表示される。図12(C)は、案件費目選択画面1230の例で、案件グループ選択画面1220で「次へ」ボタン1222が押下されると表示される。図12(D)は、文書一覧画面1240の例で、案件費目選択画面1230で「次へ」ボタン1232が押下されると表示される。プリントボタン1242が押下されるとプリント指示をMFP102へ送信し、キャンセルボタン1243が押下されるとプリント実行がキャンセルされる。
図13A〜図13Fは、本実施例におけるMFP102に表示する画面情報ファイルの具体的な記述例であり、MFP画面情報テーブル(図10)のファイルパス1003で示されるパスに保存されている。本実施例ではMFP画面情報ファイルはHTML形式のファイルとして表現されているが、HTML形式に限定されるものではなく、他の形式のファイルであってもよい。
図13AはMFP102に表示する、図14Aのカラーモード設定画面1410を定義するためのMFP画面情報ファイルであり、図10の画面ID“MD010”の画面(図14A)に対応する。thタグ1311は画面のタイトルを示し、ここでは画面タイトルが「カラーモード設定」であることを示す。formタグ1312はユーザからの指示をモバイル端末連携部702に伝えるためのタグで、action属性で指示内容を示す。ここでは“select:col”となっており、colに対応する選択結果であることを示す。inputタグ1313は、ユーザからの指示を受け付けるための画面部品を表し、type属性の“submit”で部品がボタンであることを示し、name属性で名前が“C”、value属性で部品に表示する値が“カラー”であることを示す。formタグ1314、inputタグ1315で図14Aの「選択」ボタン1413が定義されている。つまり、図14Aのカラーモード設定画面で「カラー」もしくは「モノクロ」の設定を受け付けた後、「選択」ボタン1413が押下される。そうすると、受け付けた内容をモバイル端末101に対して送信し、MFP102に表示している図14Aの画面表示を終了することが示されている。以下に示すMFP画像情報ファイルも同様の構成を示す。
図13BはMFP102に表示する、図14Bのホチキス設定画面1420を定義するためのMFP画面情報ファイルであり、図10の画面ID“MD011”の画面(図14B)に対応する。なお図13Aと同じ記載のタグは、同じ定義を示すため説明を省略する。formタグ1321とinputタグ1322では、図14Bに示すようなホチキス設定の画像を表示し、画像選択によりホチキス設定を受け付けることが示されている。formタグ1323とinputタグ1324では、「選択」ボタン1422の押下により、MFP画面の表示を終了し、図13Bのホチキス設定画面での入力結果をモバイル端末101に送信する。
図13CはMFP102に表示する、図14Cのトレイ設定画面1430を定義するためのMFP画面情報ファイルであり、図10の画面ID“MD012”の画面に対応する。
図13DはMFP102に表示する、図14Dのヘルプ画面1440を定義するためのMFP画面情報ファイルであり、図10の画面ID“MD090”の画面(図14D)に対応する。pタグ1341はヘルプ画面に表示する内容を示す。formタグ1342とinputタグ1343では、戻るボタンの押下により、MFP画面表示を終了し、モバイル端末画面に図13Dのヘルプ画面の表示終了を送信する。
図13EはMFP102に表示する、図14Eの案件費目選択画面1460を定義するためのMFP画面情報ファイルであり、図10の画面ID“MD030”の画面に対応する。ここでは、図12(C)の案件費目選択画面でNo1:AAAA株式会社1231ボタンが選択された場合にMFP102に表示する画面情報の例を示している。図12(C)の案件費目選択画面で選択されたボタン(例えばNo2.BBBB様ボタン)に応じて、画面情報の内容は変わる。
図13FはMFP102に表示する、図14Fのプリントプレビュー画面1470を定義するためのMFP画面情報ファイルであり、図10の画面ID“MD040”の画面に対応する。formタグ1371とinputタグ1372では、prevボタンの押下により、選択されたプレビュー画像の前の画像のプレビュー画面が表示されることを示す。imgタグ1373は、図12(D)で選択された文書のプレビュー画像を示す。formタグ1374とinputタグ1375では、nextボタンの押下により、選択されたプレビュー画像の次の画像の表示されることを示す。formタグ1376とinputタグ1377では、キャンセルボタンの押下により、MFP102は画面表示を終了し、モバイル端末画面に図13(F)のプリントプレビュー画面での入力結果としてキャンセルを送信する。formタグ1378とinputタグ1379では、プリントボタンの押下により、MFP画面表示を終了し、モバイル端末画面に図13(F)のプリントプレビュー画面での入力結果としてプリントジョブ実行を送信する。
図14に、MFP102の操作部321に表示する画面の例を示す。図14Aは、図13AのMFP画面情報ファイルに従って表示されるカラーモード設定画面1410の例である。カラーモード設定画面1410はタイトル1411、カラーモード設定ボタン1412、選択ボタン1413等が表示される。図14Bは、図13BのMFP画面情報ファイルに従って表示されるホチキス設定画面1420の例である。ホチキス設定画面1420は、ホチキス設定ボタン1421、選択ボタン1422等が表示される。図14Cは、図13CのMFP画面情報ファイルに従って表示されるトレイ設定画面1430の例である。トレイ設定画面1430は、トレイ設定ボタン1431、選択ボタン1432等が表示される。図14Dは、図13DのMFP画面情報ファイルに従って表示されるヘルプ画面1440の例である。ヘルプ画面1440は、ヘルプ表示1441、戻るボタン1442等が表示される。図14Eは、図13EのMFP画面情報ファイルに従って表示される案件費目選択画面1460の例である。案件費目選択画面1460は、案件費目の選択肢ボタン1461、選択ボタン1462等が表示される。図14Fは、図13FのMFP画面情報ファイルに従って表示されるプリントプレビュー画面1470の例である。プリントプレビュー画面1470は、prevボタン1471、プレビュー画像1472、nextボタン1473、キャンセルボタン1474、プリントボタン1475等が表示される。
図15は、本実施例におけるモバイル端末101の処理を説明するためのフローチャートである。モバイル端末101がユーザからの指示を受け、MFP連携アプリケーションを起動し、MFP102と画面を連携表示させて設定を受け付け、処理実行するまでの動作を記載する。モバイル端末101のフラッシュメモリ214に記憶されているプログラムを、CPU211がRAM213に読み出し、実行することで、図15のフローチャートの各ステップが実現される。ステップS1501で、モバイル端末アプリ管理部601が画面表示部602に、メニュー画面(不図示)を、操作部I/F215を通じて操作部218に表示させる。なお、モバイル端末101にログイン処理部を設け、ステップS1501の処理の前に、モバイル端末101にログインする処理等を設けてもよい。ステップS1502で、モバイル端末アプリ管理部601が、画面表示部602を通じて、メニュー画面(不図示)上で、ユーザからのMFP連携アプリ起動指示を受信したか否かを判断する。起動指示を受信した場合は、処理はステップS1503に進み、そうでない場合は、ステップS1502の処理を繰り返す。ステップS1503で、モバイル端末アプリ管理部601が、ステップS1502でユーザが指示したMFP連携アプリを起動する。ここでは、MFP連携プリントアプリ610、または、MFP連携スキャンアプリ620のいずれかが起動される。ここではMFP連携プリントアプリ610の起動が指示されたとして以降の説明を行う。ステップS1504で、MFP連携プリントアプリ610は、画面情報管理部611に保存されている画面情報から、初期画面を表示対象として設定する。ここでは図9の画面ID“D010”の画面(図12(A))が初期画面として設定される。ステップS1505で、MFP連携プリントアプリ610は、画面情報管理部611で初期画面として設定された画面情報を取得する。ここでは画面ID“D010”の画面情報が読みだされる。ステップS1506で、MFP連携プリントアプリ610は、フラッシュメモリ214の、前記ステップS1505で読みだされた画面情報のファイルパスにある、画面情報ファイル(図11)を読みだす。そして、MFP連携プリントアプリ610は、読みだした情報に従って、図12に示すような画面を、画面表示部602に表示させる。ここでは、図9の画面ID“D010”のファイルパス“/usr/app/mfpprint01/mobile/setPrintParam.html”に保存されている画面情報ファイルである図11Aのモバイル端末画面情報を読み出す。そして、図12(A)に示すプリント設定画面1210が、操作部218に表示される。ステップS1507で、MFP連携プリントアプリ610が、モバイル端末画面上でユーザからの入力を受信したか否かを判断する。ユーザが入力したと判断した場合は、ステップS1508に進み、そうでない場合は、処理はステップS1509に進む。ステップS1508で、MFP連携プリントアプリ610が、モバイル操作の受信処理を実行する。処理の詳細は後述の図16で説明する。
ステップS1509で、MFP連携プリントアプリ610は、現在の画面表示が2画面構成か否かを判断する。MFP連携プリントアプリ610が、現在の画面が2画面表示であると判断すると、処理はステップS1510に進む。2画面表示でない場合は、処理はステップS1507に進む。ステップS1510で、MFP連携プリントアプリ610が、MFP連携部606を通じて、MFP102に表示している画面でユーザからの入力を受信したか否かを判断する。受信したと判断した場合は、処理はステップS1511に進み、そうでない場合は、処理はステップS1507に進む。ステップS1511で、MFP連携プリントアプリ610が、MFP操作の受信処理を実行する。処理の詳細は後述の図17で説明する。ステップS1512で、MFP連携プリントアプリ610が、S1508もしくはS1511で受け付けた操作が「キャンセル」「実行」ボタン押下(例えば、「キャンセル」ボタン1243、1474や「プリント」ボタン1242、1475)であるかを判断する。「キャンセル」「実行」ボタンでない場合、処理はステップS1513に進み、「キャンセル」「実行」ボタンである場合は、処理はステップS1515に進む。ステップS1513で、MFP連携プリントアプリ610が、S1508もしくはS1511で受け付けた操作が「次へ」ボタン(例えば、「次へ)ボタン1215、1222)であるか判断する。「次へ」ボタンである場合、処理はステップS1514に進み、そうでない場合は、処理はステップS1505に進む。ステップS1514で、MFP連携プリントアプリ610は、画面情報管理部611に保存されている画面情報から、選択された次画面を表示対象として設定する。ここでは画面ID“D010”の次処理“Show:D020”から、次画面を画面ID“D020”であると判断し、表示対象の画面として画面ID“D020”が設定されるとする。ステップS1515で、MFP連携プリントアプリ610は、画面表示部602に指示して、操作部I/F215を通じて操作部218に表示させている画面を終了させる。そして、処理は終了する。このとき、実行中もしくはキャンセルした旨を示す画面をモバイル端末101やMFP102に表示するようにしても良い。
図16は、本実施例におけるモバイル端末101のモバイル操作の受信処理の詳細を説明するためのフローチャートである。図15のステップS1508に相当する処理である。モバイル端末101のフラッシュメモリ214等に記憶されているプログラムを、CPU211がRAM213に読み出し、実行することで、図16のフローチャートの各ステップが実現される。ステップS1601で、MFP連携プリントアプリ610が、現在の画面情報に2画面構成が可能である情報が含まれるか否かを判断する。具体的には図9の2画面構成フラグ904が“Y”の場合は2画面可能であると判断して、処理は、ステップS1602に進み、そうではない場合は、処理はステップS1607に進む。ステップS1602で、MFP連携プリントアプリ610が、図15の前記ステップS1507で受信したユーザからの入力が、MFPに画面表示させる指示であるか否かを判断する。具体的には、ユーザ入力が図11の画面情報でactionが“show”の場合、MFPに画面表示させる指示であると判断し、処理はステップS1603に進み、そうでない場合、処理はステップS1607に進む。ステップS1603で、MFP連携プリントアプリ610が受け付けた指示に応じてMFPに表示する画面の情報を画面情報管理部611から取得する。具体的には図9を参照し、現在の画面で受け付けた指示に対応するMFP画面ID905の取得をする。ここでは、現在の画面が画面ID“D010”(図12(A))であり、「カラーモード」ボタン1212が押下される(図11の画面情報のactionが“show.col”)と、対応するMFP画面ID“MD010”(図13A)を取得する。そして、MFP連携プリントアプリ610が、MFP画面情報管理部612から、取得したMFP画面IDに対応するMFP画面情報をもらう。ここではMFP画面ID“MD010”のMFP画面情報が読み出される。ステップS1604で、MFP連携プリントアプリ610が、MFP連携部606経由でMFP102に対して、MFP102のモバイル置き場の状態を問い合わせる。ステップS1605で、MFP連携プリントアプリ610が、MFP連携部606経由でMFP102からモバイル置き場状態の結果を受信し、モバイル置き場にモバイル端末が載置されているか否かを判断する。MFP連携プリントアプリ610が、モバイル置き場にモバイル端末が設置されていると判断した場合は、処理はステップS1606に進み、そうでない場合は、ユーザの指示に対応する画面をMFP102ではなくモバイル端末1010に表示して処理は終了する。ステップS1606で、MFP連携プリントアプリ610は、フラッシュメモリ214の、前記ステップS1603で読みだされたMFP画面情報のファイルパスにある、MFP画面情報ファイル(図13)を読みだす。そして、MFP連携プリントアプリ610は、読みだしたMFP画面情報を、MFP102に送信して、操作部321に送信した情報に対応する画面を表示させ処理を終了する。ここでは、図10のMFP画面ID“MD010”のファイルパス“/usr/app/mfpprint01/mfp/setPrintParamColor.html”にMFP画面情報ファイルが保存されているとする。そして当該パスに保存されている図13AのMFP画面情報を読み出す。そして、図14Aに示すようにカラーモード設定画面1410が、MFP102の操作部321に表示される。ステップS1607で、MFP連携プリントアプリ610が、図15のステップS1507で受信したユーザからの入力が、「実行」ボタンであるか否かを判断する。具体的には、図11の画面情報でactionが“job”の場合、ジョブ実行であると判断し、処理は、ステップS1608に進み、そうでない場合は、処理はステップS1611に進む。ステップS1608で、MFP連携プリントアプリ610が、MFP連携部606経由でMFP102に対して、ジョブ実行指示を送信する。ステップS1609で、MFP連携プリントアプリ610が、MFP連携部606経由でMFP102が画面を表示中か否かの情報を取得する。MFP連携プリントアプリ610が、取得した情報から画面表示中であると判断すると、処理はステップS1610に進み、そうでない場合は、処理は終了する。ステップS1610で、MFP連携プリントアプリ610が、MFP連携部606経由でMFP102に対して、MFP画面の表示を終了する指示を送信し処理を終了する。
ステップS1611で、MFP連携プリントアプリ610が、図15のステップS1507で受信したユーザからの入力が、「次へ」ボタン押下であるか否かを判断する。具体的には、図11の画面情報でactionが“next”の場合、次画面移行であると判断し、処理は、ステップS1612に進み、そうでない場合、処理はステップS1614に進む。ステップS1612で、MFP連携プリントアプリ610が、MFP連携部606経由でMFP102が画面を表示中か否かの情報を取得する。MFP連携プリントアプリ610が、取得した結果が画面表示中の場合は、処理はステップS1613に進み、そうでない場合は、処理を終了する。ステップS1613で、MFP連携プリントアプリ610が、MFP連携部606経由でMFP102に対して、MFPが表示している画面の表示終了指示を送信し処理を終了する。ステップS1614で、MFP連携プリントアプリ610が、図15のステップS1507で受信したユーザからの入力が、キャンセル押下であるか否かを判断する。具体的には、図11の画面情報でactionが“cancel”の場合、キャンセルであると判断し、処理は、ステップS1615に進み、そうでない場合は、処理は、終了する。ステップS1615で、MFP連携プリントアプリ610が、MFP連携部606経由でMFP102に対して、画面を表示中か否かの情報を取得する。MFP連携プリントアプリ610が、取得した結果が画面表示中の場合は、処理はステップS1616に進み、そうでない場合は、処理を終了する。ステップS1616で、MFP連携プリントアプリ610が、MFP連携部606経由でMFP102に対して、画面終了指示を送信し処理を終了する。本フローチャートでは、S1605でモバイル端末101はMFP102からモバイル置き場にモバイルが載置されている情報を取得すると、処理をS1606に進めていたが、これに限らない。例えば、MFP102は接触検知センサ324で接触を検知したら、Bluetoothビーコンを送信し、Bluetoothビーコンを受信したモバイル端末101は受信したビーコンの電波強度が所定の値以上であると(モバイル端末101とMFP102が十分近い)、Bluetoothもしくは無線LANでMFP102と通信を行い、S1606に処理を進めても良い。このように構成することで、モバイル端末101とMFP102が十分近い場合のみ画面を連携させ、近くない場合は画面を連携させないということが可能である。また、MFP102のモバイル置き場にモバイル端末101が載置されることが、MFP102とモバイル端末101の画面連携に必須の構成ではない。MFP102とモバイル端末101が通信可能であればS1606に処理を進めても良い。例えば、MFP102はMFP102と無線LAN通信するための接続情報を含むNFCタグを設置しておき、モバイル端末101が当該NFCタグにタッチされるとモバイル端末101がNFC通信で接続情報を取得する。モバイル端末101が、取得した接続情報を用いてMFP102と無線LAN通信を行っている場合、S1606に進み、MFP102に画面表示の指示を出すようにしても良い。
本フローチャートでは、2画面構成フラグ904を参照し、2画面構成が可能な場合のみ2画面構成の画面を出すようにしている。また、モバイル端末101上で「次へ」ボタンが押下された時は、遷移先の画面をMFP102に表示するのではなく、モバイル端末101に表示するようにしている。このように、常に2画面構成の画面を表示するのではなく、2画面構成にした方がユーザビリティが向上する場合のみ2画面構成にするように制御することで、ユーザの操作性を上げることができる。本フローチャートでは、S1602で受信した操作がMFPに画面表示させる操作であるか判断してから、S1605でモバイル置き場にモバイル端末が置かれているか判断しているが、この順番はこれに限らず逆であっても良い。
図17は、本発明におけるモバイル端末101のMFP操作の受信処理の詳細を説明するためのフローチャートである。前記図15のステップS1511に相当する処理である。モバイル端末101のフラッシュメモリ214等に記憶されているプログラムを、CPU211がRAM213に読み出し、実行することで、図17のフローチャートの各ステップが実現される。ステップS1701で、MFP連携プリントアプリ610が、図15のステップS1510で受信したMFP102の画面でのユーザからの入力が、「選択」であるか否かを判断する。具体的には、図13のMFP画面情報でactionが“return.set”である(例えば図14Aで「選択」ボタン1413が押下された)場合、選択であると判断し、処理はステップS1702に進む。そうでない場合は、処理はステップS1704に進む。ステップS1702で、MFP連携プリントアプリ610が、MFP連携部606を通じてMFP102から、MFP画面でユーザが入力した内容を取得する。例えば、図14Aのカラーモード設定画面であれば「カラー」もしくは「モノクロ」というユーザが選択した設定内容を取得する。ステップS1703で、MFP連携プリントアプリ610が、MFP連携部606を通じてMFP102に対して、MFP画面の表示を終了する指示を送信し処理を終了する。ステップS1704で、MFP連携プリントアプリ610が、図15(A)のステップS1510で受信したMFP画面でのユーザからの入力が、ジョブ実行であるか否かを判断する。具体的には、図13のMFP画面情報でactionが“job”である場合、ジョブ実行であると判断し、処理はステップS1705に進み、そうでない場合は、処理はステップS1706に進む。ステップS1705で、MFP連携プリントアプリ610が、MFP連携部606を通じてMFP102の画面でユーザが入力したジョブ実行指示を受信し、当該指示に応じてMFP102に対してジョブ実行を指示し、S1703に処理を進める。
ステップS1706で、MFP連携プリントアプリ610が、図15(A)のステップS1510で受信したMFP画面でのユーザからの入力が、「戻る」であるか否かを判断する。具体的には、図13のMFP画面情報でactionが“return”である場合、戻るであると判断し、処理はステップS1703に進み、そうでない場合は、処理はステップS1707に進む。ステップS1707で、MFP連携プリントアプリ610が、図15(A)のステップS1510で受信したMFP画面でのユーザからの入力が、「キャンセル」であるか否かを判断する。具体的には、図13のMFP画面情報でactionが“cancel”である場合、キャンセルであると判断し、処理はステップS1708に進み、そうでない場合は、処理を終了する。ステップS1708で、MFP連携プリントアプリ610が、MFP連携部606を通じてMFP102に対して、図14のMFP画面の表示を終了する指示を送信し処理を終了する。
図18は、本発明におけるMFP102の処理を説明するためのフローチャートである。MFP102がモバイル端末101からの指示を受け、表示部321に画面を表示し、ユーザからの操作を受け付けたり、モバイル端末101からのジョブ実行指示を受け、処理を実行するまでの処理を記載する。MFP102のHDD314等に記憶されているプログラムを、CPU311がRAM313に読み出し、実行することで、図18のフローチャートの各ステップが実現される。ステップS1801で、モバイル端末連携部702が、ネットワークI/F320を通じてモバイル端末101のMFP連携部606からの指示を受け付けたか否かを判断する。モバイル端末連携部702が、モバイル端末101からの指示を受け付けたと判断した場合は、処理はステップS1806に進み、そうでない場合は、処理はステップS1802に進む。なお、MFP102にログイン処理部を設け、ステップS1801の処理の前に、MFP102にログインする処理等を設けてもよい。ステップS1802で、モバイル端末連携部702が、画面表示部704が操作部321にモバイル端末101から指示された画面を表示中か否かを判断し、画面を表示していると判断した場合は、処理はステップS1803に進む。そうでない場合は、処理はステップS1801に進む。ステップS1803で、モバイル端末連携部702が、画面表示部704が操作部321に表示している画面上でユーザからの入力があったか否かを判断する。例えば、図14Aの画面で「カラー」もしくは「モノクロ」の設定を受け付け、「選択」ボタン1413が押下されたか否かである。入力があったと判断した場合は、処理はステップS1804に進み、そうでない場合は、処理はステップS1801に進む。ステップS1804で、モバイル端末連携部702が、画面表示部704が操作部321に表示している画面上で、ユーザから入力された内容を取得する。ステップS1805で、モバイル端末連携部702が、ステップS1804で取得した入力内容を、モバイル端末101に送信する。そして処理は終了する。ステップS1806で、モバイル端末連携部702が、ステップS1801でモバイル端末101から受信した指示がモバイル置き場状態の取得要求であるか否かを判断する。モバイル置き場状態の取得要求であった場合は、処理はステップS1807に進み、そうでない場合は、処理はステップS1809に進む。ステップS1807で、モバイル端末連携部702が、モバイル置き場管理部701に対してモバイル置き場の状態取得を指示する。モバイル置き場管理部701は、センサI/F319経由で接触検知センサ324に、モバイル端末101が接触しているか否かの情報を取得する。また、近距離無線通信I/F315を通じて、モバイル端末101の近距離無線通信I/F216と通信が確立しているか否かの情報等を取得する。そして、モバイル置き場管理部701は、取得したモバイル置き場状態の情報(もしくは通信状態の情報)をモバイル端末連携部702に送信する。ステップS1808で、モバイル端末連携部702が、前記ステップS1807で取得したモバイル置き場状態情報をモバイル端末101に送信する。そして処理は終了する。ステップS1809で、モバイル端末連携部702が、ステップS1801でモバイル端末101から受信した指示がMFP102に画面表示させる指示であるか否かを判断する。MFP画面表示の指示であった場合は、処理はステップS1810に進み、そうでない場合は、処理はステップS1813に進む。ステップS1810で、モバイル端末連携部702が、前記ステップS1801でモバイル端末101から受けた指示に含まれるMFP画面情報を、画面表示部704に送信し、操作部I/F316経由で、操作部321に指示された画面を表示する。ステップS1811で、モバイル端末連携部702が、MFP画面表示有りを示すフラグを設定する。ステップS1812で、モバイル端末連携部702が、MFP102が画面表示を完了した旨をモバイル端末101に送信する。そして処理は終了する。
ステップS1813で、モバイル端末連携部702が、前記ステップS1801でモバイル端末101から受信した指示がMFP画面の終了であるか否かを判断する。指示がMFP画面の終了であった場合は、処理はステップS1814に進み、そうでない場合は、処理はステップS1817に進む。ステップS1814で、モバイル端末101から受けた表示終了の指示を基に、画面表示部704が操作部I/F316経由で、操作部321に表示している画面を閉じる。ステップS1815で、モバイル端末連携部702が、MFP画面無し、を示すフラグを設定する。ステップS1816で、モバイル端末連携部702が、MFPの画面が閉じた旨をモバイル端末101に送信する。そして処理は終了する。
ステップS1817で、モバイル端末連携部702が、ステップS1801でモバイル端末101から受信した指示がジョブ実行指示であるか否かを判断する。ジョブ実行指示であった場合は、処理はステップS1818に進み、そうでない場合は、処理は終了する。ステップS1818で、モバイル端末連携部702が、モバイル端末101から受信したプリント指示を、プリント処理部705に送信する。プリント処理部705はプリント指示を受信すると、プリンタI/F317経由でプリンタ322に対してプリントを実行させる。そして処理はS1819に進む。ステップS1819で、モバイル端末連携部702が、ジョブ実行完了の旨をモバイル端末101に送信する。そして処理は終了する。
本実施例の効果を示す。モバイル端末一画面でプリント、スキャン等の設定を行うと、モバイル端末の画面は小さいため、一画面に表示できる内容は限られる。図12(A)で示すように設定項目一覧が1画面に表示されており、各設定項目が選択されると、当該選択された設定項目に関する設定値を選択する画面に遷移する。遷移した画面で設定値を選択した後、次の設定項目の設定を行いたい場合は、図12(A)の設定項目一覧が表示された画面に「戻る」指示をする。そして次の設定項目を選択して画面を遷移させ、設定値を選択する。この操作を繰り返すとユーザの操作性は低下する。そこで本実施例のように、図12(A)で設定項目が選択された後に遷移する画面を図14AのようにMFPに表示し、モバイル端末の画面では図12(A)の画面を維持しておく。こうすることで、図14Aの画面で設定を行った後、ユーザは「戻る」指示を行わなくても、モバイル端末の画面で次の設定項目を選択指示することができる。すなわち、ユーザは、各設定項目の設定を行った後、いちいち「戻る」指示を行わなくて済み、ユーザはモバイル端末の画面で所望の設定項目を順次選択して、MFPの画面で各設定項目に紐付く設定値を選択するだけでよい。なお、モバイル端末上でボタンを押下した時に、ドロワーメニューのように表示されている画面の一部を上から覆うように画面が表示される場合にも本実施例は適応可能である。この場合、モバイル端末はボタンに対応する画面をMFPに表示することで、画面の一部が隠れてしまうことを防ぐことができる。
(実施例2)
次に、第2の実施例について説明する。実施例1ではモバイル端末101が指示した画面をMFP102は一様に表示するようにしていた。本実施例では、モバイル端末101が指示した画面を一様に表示するのでは無く、MFP102は自装置の能力や状態に応じて、表示する画面の内容を変更する例を説明する。実施例2の基本の構成は実施例1と同じであるため、差分のみ示す。
図19(A)に本実施例に係るMFP能力情報の一例を示す。MFP能力情報はモバイル端末連携部702で管理され、HDD314に保存される。printcolor1911は、MFP102のプリンタ322がカラープリント可能か否かを示し、“c”はカラープリント可能、“b”は、カラープリントは不可でモノクロプリント可能であることを示す。staple1912は、MFP102のプリンタ322がホチキス可能か否かを示す。tray1913は、MFP102のプリンタ322に備えている各種サイズの用紙トレイが設置されているか否かを示す。例えばtrayA4が“ON”の場合、サイズがA4の用紙トレイが設置されていることを示す。dispsize1914は、操作部321の画面サイズを示す。なお、図19(A)には、プリンタ322のMFP能力情報のみ示されているが、スキャナ323の能力情報が含まれていてもよい。図19(B)に本実施形態に係るMFP状態情報の一例を示す。MFP状態情報はモバイル端末連携部702で管理され、HDD314に保存される。t1921は、MFP102のプリンタ322でトナーが利用可能か否かを示し、“Enable”は使用可能、“Disable”は使用不能を示す。tcはシアン、tmはマゼンタ、tyはイエロー、tkはブラックのトナーの状態を示す。staple1922は、MFP102のプリンタ322のホチキスが使用可能か否かを示し、“Enable”は使用可能、“Disable”は使用不能を示す。tray1923は、MFP102のプリンタ322の各種サイズの用紙トレイが使用可能か否かを示し、“Enable”は使用可能、“Disable”は使用不能を示す。なお、図19(A)には、プリンタ322のMFP状態情報のみ示されているが、スキャナ323の状態情報が含まれていてもよい。
図10に本実施形態に係るMFP画面情報テーブルの一例を示す。実施例1で説明した情報に加えて、MFP能力判定1004、MFP状態判定1005の情報を追加する。MFP能力判定1004は、MFP102のMFP能力情報に応じて、MFP102に表示する画面を変更するために使用される。例えば、画面IDがMD010の場合、MFP能力情報からカラー可能であれば、画面に「カラー」「モノクロ」が表示され、そうでない場合は「モノクロ」のみ表示される。MFP状態判定1005は、MFP102の状態に応じて、表示する画面を変更するために使用される。例えば、画面IDがMD010の場合、MFP状態情報からtc、tm、tyがすべて“Enable”である場合は画面に「カラー」「モノクロ」を表示し、そうでない場合は表示させない。
図16を用いて、本実施例におけるモバイル端末101におけるモバイル操作の受信処理を説明する。S1605でモバイル置き場にモバイル端末101が載置されていると、次のステップでMFP連携プリントアプリ610が、MFP102から受信したMFP能力情報と、MFP状態情報を基に、それぞれMFP画面情報のMFP能力判定1004と、MFP状態判定1005を参照してMFP102に表示する画面情報の変更を行う。そしてS1606に進み、MFP102に画面(変更された画面)表示の指示を送信する。
図18を用いて、本実施例におけるMFP102の処理を説明する。S1807でモバイル置き場におけるモバイル端末101の載置状態を取得した後、モバイル端末連携部702が、プリント処理部705とスキャン処理部703に指示して、MFP能力情報とMFP状態情報を取得する。プリント処理部705は、プリンタ322のMFP能力情報とMFP状態情報を取得する。また、スキャン処理部706は、スキャナ323のMFP能力情報とMFP状態情報を取得する。そして次のステップで、モバイル端末連携部702が、ステップS1807で取得したモバイル置き場状態情報、および、取得したMFP能力情報とMFP状態情報MFPをモバイル端末101に送信する。そして処理を終了する。
以上が本実施例の説明である。実施例1ではモバイル端末101がMFP102に対して定型的な画面を提供していた。本実施例では、モバイル端末101がMFP102からMFP能力情報やMFP状態情報を取得し、取得した情報に応じてMFP102に表示する画面を変更できる。これにより、MFP102で処理可能な設定項目、設定値のみ表示されるため、ユーザの利便性が向上する。
(その他の実施例)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。その処理は、上述した実施例の機能を実現させるソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。