JP2021139797A - 電波探知装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電波探知装置の設置において、レドームに掛かる物理的な負荷を軽減する設置構造を実現する。【解決手段】電波探知装置1は、アンテナ10および基台20を覆うレドーム81,82と、設置場所に固定され、基台20が取り付けられる取り付け板90とを備える。取り付け板90は、基台20が取り付けられる取り付け面91を備え、この取り付け面91には、設置場所に固定された状態でこの取り付け面91から立ち上がるように取り付け用ボルト100が装着される。また、レドーム81,82の取り付け板90側の面に取り付け用ボルト100が貫通するボルト貫通孔が設けられる。また、基台20は、レドーム81,82のボルト貫通孔を貫通した取り付け用ボルト100により位置決めされ、この取り付け用ボルト100に対してナットを締め付けることによりレドーム81,82を挟むようにして取り付け板90に取り付けられる。【選択図】図2

Description

本発明は、電波探知装置に関する。
指向性アンテナを用いて電波源の探索が行われる場合がある。例えば、複数の位置で同一の電波源を探知し、電波源を探知した位置と各位置から見た電波源の方向とに基づいて電波源の位置を特定することができる。
特許文献1には、電波の到来方向と電波諸元とを、方位角と仰角の制御が可能な線状ビームアンテナにより測定する測定受信機を備えた電波方向探知装置が開示されている。
特開2002−267742号公報
風雨等からアンテナを保護するために、アンテナや装置全体をレドームで覆うことが行われる。しかし、電波の透過性を確保するためには、材料や厚さの点でレドームを頑強に構成することが難しい。また、複数の位置で電波源を探索するためにアンテナを移動させる場合、装置全体を軽量に構成することが望ましい。この点からも、レドームを頑強に構成することには限界がある。
本発明は、電波探知装置の設置において、レドームに掛かる物理的な負荷を軽減する設置構造を実現することを目的とする。
上記の目的を達成する本発明は、アンテナと、このアンテナを支持する基台と、アンテナおよび基台を覆うレドームと、設置場所に固定され、基台が取り付けられる取り付け板と、を備える電波探知装置である。取り付け板は、設置場所に固定される脚部と、基台が取り付けられる取り付け面とを備え、この取り付け面には、設置場所に固定された状態でこの取り付け面から立ち上がるように取り付け用ボルトが装着される。また、レドームの取り付け板側面に取り付け用ボルトが貫通するボルト貫通孔が設けられる。また、基台は、レドームのボルト貫通孔を貫通した取り付け用ボルトにより位置決めされ、この取り付け用ボルトに対してナットを締め付けることによりレドームを挟むようにして取り付け板に取り付けられる。
より詳細には、取り付け板の取り付け面には、取り付け板を設置場所に固定した状態で取り付け用ボルトを挿入可能な挿入孔と、レドームのボルト貫通孔に対応すると共に基台を位置決めして固定する位置に取り付け用ボルトを配置可能な固定孔と、挿入孔に挿入された取り付け用ボルトを固定孔まで移動可能な誘導路と、が設けられている。
また、より好ましくは、取り付け板の固定孔には、取り付け用ボルトを配置した状態でこの取り付け用ボルトを押さえる押さえ片が設けられている。
また、より詳細には、取り付け用ボルトは、頭の裏側のねじ部の付け根に回り止め部を有する角根丸頭ボルトであり、取り付け板の挿入孔は、角根丸頭ボルトの頭が通る径を有し、取り付け板の誘導路は、角根丸頭ボルトの頭が通らず、回り止め部が通る幅を有し、取り付け板の固定孔は、回り止め部が回らない形状を有する。
また、より好ましくは、取り付け用ボルトにより基台を固定する固定具をさらに備え、基台の取り付け板に取り付けられる側にフランジが設けられる。固定具は、取り付け用ボルトが通る貫通孔と、フランジに掛かる鉤部とを有する。そして、固定具の貫通孔に取り付け用ボルトを通してナットを締め付けることにより、鉤部がフランジを押さえて固定する。
さらに好ましくは、フランジは、円形の輪郭を有する。
また、より好ましくは、基台は、アンテナの向きの基準となる方向を示す基準方向が設定されている。
さらに詳細には、レドームは、基台と共に取り付け板に取り付けられる受け部と、受け部および基台が取り付け板に取り付けられた状態で受け部に結合され、アンテナを覆う覆い部と、を備える。
本発明によれば、電波探知装置の設置において、レドームに掛かる物理的な負荷を軽減することができる。
本実施形態による電波探知装置の外観を示す図である。 本実施形態による電波探知装置の主要な部品が分解された状態を示す図である。 取り付け板に対する台座およびレドーム下部の取り付け構造を示す図である。 取り付け用ボルトの構成例を示す図である。 取り付け板の構成を示す図である。 取り付け板に対する取り付け用ボルトの装着方法を示す図であり、図6(A)は、挿入孔に取り付け用ボルトの頭部を通す様子を示す図であり、図6(B)は、誘導路にしたがって取り付け用ボルトを移動する様子を示す図であり、図6(C)は、固定孔に取り付け用ボルトを配置した様子を示す図である。 固定孔に設けられた押さえ片の構造を示す図である。 取り付け板の変形例を示す図である。 取り付け板の他の変形例を示す図である。 固定具の構成を示す図である。 基台の方向合わせの方法を示す図であり、図11(A)は、基台の基準方向と電波源の探索における基準方位とがずれている状態を示す図であり、図11(B)は、基台の基準方向を電波源の探索における基準方位に合わせた状態を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<装置構成>
図1は、本実施形態による電波探知装置の外観を示す図である。図2は、本実施形態による電波探知装置の主要な部品が分解された状態を示す図である。電波探知装置1は、アンテナ10と、基台20と、レドーム80とを備える。電波探知装置1は、取り付け板90により、設置場所に固定される。基台20およびレドーム80は、取り付け用ボルト100および固定具110を用いて取り付け板90に取り付けられる。電波探知装置1は移動しながら使用されることが想定されており、設置場所としては、移動手段である自動車に設けられた設置台(図示せず)や台車の荷台(図示せず)を例示することができる。
アンテナ10は、特定の方向に強い感度を示す指向性アンテナであり、電波源の探知に用いられる。一例として、図2に示す例では、アンテナ10として平面アンテナ(フラットアンテナ)が用いられている。例えば、第5世代移動通信システム(5G)などの基地局を設置するため、同システムと使用周波数帯が重なる電波源を探索する場合、同システムで用いられる周波数帯である準ミリ波帯やミリ波帯の電波を受信可能なアンテナ10が用いられる。
基台20は、アンテナ10を支持する支持部材である。基台20は、アンテナ10の向きを動的に制御する駆動機構30を備えている。駆動機構30は、例えば、2軸回転機構であり、各軸の周りに回転駆動することで、アンテナ10を左右および上下に振り、3次元空間の様々な方向へ向けることができる。基台20の内部には、駆動機構30を動作させるためのモータ(図示せず)が組み込まれている。
基台20の下端には、基台20を取り付け板90に取り付けるのに用いられる台座21が設けられている。台座21は、基台20の外周よりも外側へ張り出す板状部材であり、基台20に取り付けられた状態でフランジを構成する。台座21は、例えば、円形の輪郭を有し、基台20の周囲の何れの方向へも同程度張り出すように設けられる。台座21は、例えばアルミニウム等の金属で形成される。台座21は、取り付け用ボルト100と固定具110とを用いて取り付け板90に取り付けられる。台座21の取り付け構造の詳細については後述する。
レドーム80は、アンテナ10および基台20を覆うドームであり、レドーム下部81とレドーム上部82とで構成される。レドーム下部81は、基台20の下部を覆う。レドーム下部81は、受け部の一例である。レドーム下部81は、例えば厚さ3mm程度の樹脂で形成される。レドーム下部81は、下面に取り付け用ボルト100を通す貫通孔を有する。そして、この貫通孔を通った取り付け用ボルト100を用いて基台20の台座21が取り付けられると、台座21に挟み付けられることにより、レドーム下部81が取り付け板90に固定される。レドーム下部81の取り付け構造の詳細については後述する。
レドーム上部82は、アンテナ10および基台20の上部を覆う。レドーム上部82は、覆い部の一例である。レドーム上部82は、例えば厚さ1〜2mm程度の樹脂で形成される。レドーム下部81および基台20が取り付け板90に取り付けられた状態で、レドーム上部82がレドーム下部81に被せられることにより、アンテナ10および基台20の全体がレドーム80の内部に収まる。レドーム上部82の縁は、レドーム下部81の縁の外側に重なり、樹脂製のねじ等で固定される。レドーム上部82の縁をレドーム下部81の縁の外側に重ねることにより、レドーム80の内部への雨滴等の侵入を防ぐことができる。
取り付け板90は、レドーム下部81および基台20の台座21が取り付けられる取り付け面91と、設置場所に固定される脚部96とを備える。脚部96は、取り付け板90の縁を、レドーム80および基台20を取り付ける側とは反対側に折り曲げて形成されている。これにより、脚部96をボルト等で設置場所に固定すると、取り付け面91の裏面(取り付け板90を設置場所に固定した状態で設置場所と向き合う側の面)と設置場所の表面との間に隙間が生じる。取り付け板90は、例えばステンレスや鉄等の板金を折り曲げて形成される。取り付け面91には、取り付け用ボルト100を装着するための孔が設けられている。取り付け板90の構成および取り付け板90に対する取り付け用ボルト100の装着方法の詳細については後述する。
<台座21およびレドーム下部81の取り付け構造>
図3は、取り付け板90に対する台座21およびレドーム下部81の取り付け構造を示す図である。図3は、電波探知装置1の下部を拡大した図であり、レドーム下部81の一部(図において手前側)を破断して、取り付け板90に取り付けられた台座21を視認できるようにした図である。
図3に示すように、取り付け板90には、取り付け用ボルト100が装着され、この取り付け用ボルト100にレドーム下部81の貫通孔が嵌め合わされる。そして、レドーム下部81の上から基台20が置かれ、固定具110により台座21を押さえた状態で取り付け用ボルト100にナットが締め付けられる。これにより、台座21およびレドーム下部81が取り付け板90に固定される。図3には、3組の取り付け用ボルト100および固定具110が示されているが、同図の構成例では、基台20に隠れたもう一組の取り付け用ボルト100および固定具110が存在し、4か所で台座21を固定している(図2参照)。図3に示す構成例では、レドーム下部81と異なり、台座21には取り付け用ボルト100が通る孔が開けられておらず、台座21は4本の取り付け用ボルト100の間に配置される。そして、ナットで締め付けられた固定具110と台座21の上側面および側面との間の摩擦力によって台座21が固定される。
本実施形態では、上記のように、取り付け用ボルト100および固定具110を用いて台座21を取り付け板90に取り付けると共に、取り付け用ボルト100を貫通孔に通して位置決めされたレドーム下部81を、取り付け板90と台座21とで挟んで固定する。このような構造により、設置場所に電波探知装置1が設置された状態において、レドーム下部81にはレドーム80自体の重量以外の物理的負荷は掛かっておらず、レドームが内部の装置等を支える構造と比較して、レドーム80に掛かる負荷が軽減されている。
図4は、取り付け用ボルト100の構成例を示す図である。取り付け用ボルト100は、ねじ部101と頭部102とを備え、頭部102の裏側のねじ部101の付け根に回り止め部103を有する。一例として、取り付け用ボルト100として角根丸頭ボルトを用いることができる。ねじ部101は、取り付け板90に装着された状態で、レドーム下部81および固定具110を通り、ナットを締めるのに十分な長さを有する。ねじ部101の太さは、電波探知装置1の大きさ等により選択可能であり、例えばM10(外径10mm)程度である。頭部102は、取り付け板90が設置場所に固定された状態で、脚部96により確保される取り付け板90と設置場所表面との間の隙間に収まる高さであれば良く、頭部102の形状自体は特に限定されない。回り止め部103は、断面が多角形(例えば四角形)に形成されている。取り付け用ボルト100に対してナットを締める際に、回り止め部103の角が孔の側面に当たって取り付け用ボルト100自体の回転を制限される。これにより、取り付け用ボルト100を別途固定することなく、ねじ部101側からナットを回転させるだけで、取り付け用ボルト100にナットを締め付けることができる。
<取り付け板90の構成および取り付け用ボルト100の装着方法>
図5は、取り付け板90の構成を示す図である。取り付け板90の取り付け面91には、取り付け用ボルト100を装着するための挿入孔92、誘導路93、固定孔94が設けられている。挿入孔92は、取り付け用ボルト100の頭部102が通る径を有する孔である。誘導路93は、取り付け用ボルト100の頭部102は通らず、回り止め部103やねじ部101がスライド可能な幅の溝孔である。固定孔94は、取り付け用ボルト100の回り止め部103が回らない形状および大きさの穴である。固定孔94は、固定具110を用いて台座21を固定可能な位置に設けられる。また、固定孔94の位置と、レドーム下部81の取り付け用ボルト100が通る貫通孔の位置とは対応している。
図5に示す構成例において、挿入孔92は、略四角形の取り付け板90の対向する2辺の中ほどにそれぞれ設けられている。誘導路93は、取り付け板90の各挿入孔92が設けられた辺に沿って設けられている。固定孔94は、取り付け板90の四隅であって、誘導路93の両端に設けられている。挿入孔92、誘導路93および固定孔94は、取り付け用ボルト100を挿入孔92から挿入して固定孔94に配置するための連続した孔である。すなわち、図5に示す構成例では、1つの挿入孔92と、その挿入孔92から取り付け板90の辺に沿って伸びる2本の誘導路93と、各誘導路93の端部に設けられた2つの固定孔94との組が対向する2辺に沿って2組設けられている。
図6は、取り付け板90に対する取り付け用ボルト100の装着方法を示す図である。図6(A)は、挿入孔92に取り付け用ボルト100の頭部102を通す様子を示し、図6(B)は、誘導路93にしたがって取り付け用ボルト100を移動する様子を示し、図6(C)は、固定孔94に取り付け用ボルト100を配置した様子を示す。図6(A)〜図6(C)において、取り付け板90は、既に設置場所に固定されているものとする。
取り付け板90に対する取り付け用ボルト100の取り付け手順を説明する。まず、図6(A)の矢印に示すように、挿入孔92から取り付け板90と設置場所表面との隙間へ取り付け用ボルト100の頭部102を挿入する。そして、図6(B)の矢印に示すように、誘導路93に沿って取り付け用ボルト100を移動させ、図6(C)に示すように、固定孔94に取り付け用ボルト100を配置する。なお、図6(C)には示していないが、固定孔94の裏側(取り付け板90を設置場所に固定した状態で設置場所と向き合う側)には、取り付け用ボルト100を押さえる押さえ片が設けられている。これにより、取り付け板90が設置場所に固定された状態で、取り付け面91から立ち上がるように取り付け用ボルト100が装着される。
図7は、固定孔94に設けられた押さえ片の構造を示す図である。図7には、固定孔94の位置の取り付け板90の断面が示されている。なお、図7において、取り付け面91から設置場所表面Sへ向かう方向を「下方」、「下側」等と呼ぶ。
図7に示すように、押さえ片95は、固定孔94の縁の一部(図示の例では誘導路93の反対側)から、下方(設置場所表面Sに近づく方向)へ立ち上がり、固定孔94の下側に張り出すように設けられる。これにより、固定孔94に配置された取り付け用ボルト100は、頭部102が押さえ片95に当たるため、それ以上落下することはない。押さえ片95の立ち上がりは、取り付け用ボルト100が押さえ片95に押さえられた状態で、回り止め部103が固定孔94から脱落しない程度である。なお、取り付け板90と設置場所表面Sとの間の隙間の高さgが、取り付け用ボルト100の頭部102の高さhおよび回り止め部103の厚さtの合計よりも短ければ、取り付け用ボルト100が落下しても頭部102が設置場所表面Sに当たるため、回り止め部103が固定孔94から脱落しない。この場合、押さえ片95は必須の構成要素ではない。
<取り付け板90の変形例>
図8は、取り付け板90の変形例を示す図である。図8に示す変形例では、略四角形の取り付け板90の四隅に、挿入孔92、誘導路93および固定孔94の組がそれぞれ設けられている。図8に示す構成では、挿入孔92の近傍に固定孔94が設けられているため、誘導路93の長さを短くすることができる。極端な場合、誘導路93を設けず、挿入孔92から固定孔94に直接つながるように構成しても良い。この図8に示す構成によれば、図5に示した構成のように取り付け板90の一辺にわたるような長い切れ目が取り付け板90に形成されない。このため、図8に示す取り付け板90は、図5に示した構成と比較して、曲げや撓みに対する強度が低下し難い。
図9は、取り付け板90の他の変形例を示す図である。図9に示す変形例では、略四角形の取り付け板90の略中央に一つの挿入孔92が設けられている。そして、この挿入孔92から取り付け板90の四隅へ向けて4本の誘導路93が伸び、各誘導路93の端部(取り付け板90の四隅)に固定孔94がそれぞれ設けられている。ここで、誘導路93と固定孔94との関係について考えると、誘導路93の幅が、取り付け用ボルト100の回り止め部103が回らない程度の幅である場合、固定孔94と同様に取り付け用ボルト100を別途固定することなく、ナットを締め付けることができる。また、上述したように取り付け板90と設置場所表面との間の隙間が十分に狭い場合、押さえ片95が無くても取り付け用ボルト100の回り止め部103は固定孔94から脱落せず、同様に誘導路93からも脱落しない。したがって、かかる条件を満たせば、誘導路93の途中の位置を固定孔94として用いることができる。これにより、図9に示す構成では、例えば、台座21およびレドーム80のサイズに応じて取り付け用ボルト100の装着位置(固定孔94の位置)を変更し得る柔軟な取り付け構造を実現し得る。
<固定具110の構成>
図10は、固定具110の構成を示す図である。固定具110は、取り付け用ボルト100を通す貫通孔111と、取り付け用ボルト100に取り付けられた状態で基台20の台座21に掛かる鉤部112とを有する。図10に示すように、貫通孔111に取り付け用ボルト100を通し、鉤部112を台座21へ向けた状態でナット113を締めることにより、鉤部112と台座21の接触面との間の摩擦力で台座21が固定される。固定具110は、例えばステンレスやアルミニウム等の金属で形成される。
図2、図3等に示したように、台座21が円形である場合、各取り付け用ボルト100のナット113を緩めると、鉤部112と台座21との間の摩擦力が弱まるため、各固定具110の間に位置決めしたままで台座21を回転させることができる。ここで、台座21を回転させることにより、アンテナ10の向きを特定する際の基準方向を調整することができる。アンテナ10の向きの基準方向の調整について、以下に説明する。
電波探知装置1において、探知した電波源の位置を特定するためにアンテナ10の向きを特定したい場合を考える。一例として、基台20に対するアンテナ10の初期状態を決めておき、この初期状態に対するアンテナ10の向きのずれを判定する方法が考えられる。この方法において、基台20の向きを調整して、初期状態におけるアンテナ10の向きが電波源の探索における基準方位に向くようにしても良い。電波源の探索における基準方位とは、電波探知装置1から見た電波源の方向を特定するための基準となる方位であり、例えば真北が基準方位として用いられる。
図11は、基台20の方向合わせの方法を示す図である。図11(A)は、基台20の基準方向と電波源の探索における基準方位とがずれている状態を示し、図11(B)は、基台20の基準方向を電波源の探索における基準方位に合わせた状態を示す。図11(A)、(B)は、アンテナ10やレドーム80を省略し、基台20、台座21および固定具110を上方から見た様子を示している。また、基台20は簡略化し、円柱としている(図では、平面なので円)として描いている。図11(A)、(B)に示す例において、台座21には、基台20の基準方向を示す印22が付されている。電波源の探索における基準方位は、例えば、地磁気を用いて方位の測定を行う電子コンパス等の方位測定器により測定することができる。
図11(A)に示す例のように、基台20の基準方向(印22が指す方向)が電波源の探索における基準方位(白抜きの矢印方向)からずれている場合と、図11(B)に示す例のように、基台20の基準方向(印22が指す方向)と電波源の探索における基準方位(白抜きの矢印方向)とが一致している場合について、それぞれ電波源の方向を特定する手順を考える。図11(A)に示す例では、電波探知装置1から見た電波源の方向を特定するには、基準方位と基台20の基準方向との間の角度と、基台20の基準方向に対するアンテナ10の向きとをそれぞれ求め、足し合わせる必要がある。これに対し、図11(B)に示す例では、基準方位に対する電波源の方向のずれは、基台20の基準方向に対するアンテナ10の向きと等しくなる。このため、電波源の方向の特定作業に要する負荷を軽減することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態には限定されない。例えば、上記の実施形態では、台座21の輪郭形状を円形としたが、円形以外の形状(例えば、四角形)としても良い。ただし、この場合は、台座21において固定具110を当てる位置が限定されてしまうため、図11を参照して説明したように固定具110を緩めて基台20を回転させることはできない。また、上記の実施形態では、固定具110と台座21との間の摩擦力によって台座21を固定したが、固定具110と台座21の表面とに相互に噛み合う凹凸を形成し、この凹凸を噛み合わせてナットを締め付け、台座21を固定する構成としても良い。また、上記の実施形態では、固定具110を用いて台座21を取り付け板90に取り付けたが、台座21に取り付け用ボルト100が通る貫通孔を設け、この貫通孔を通した取り付け用ボルト100にナットを締め付けて、台座21を取り付け板90に直接取り付ける構成としても良い。さらに、上記の実施形態では、基台20とは別に作成された台座21を基台20に取り付ける構成としたが、固定具110や取り付け用ボルト100を用いて基台20を取り付け板90に取り付けるためのフランジが構成されれば良く、かかるフランジを基台20に一体に形成する構成としても良い。その他、本発明の技術思想の範囲から逸脱しない様々な変更や構成の代替は、本発明に含まれる。
1…電波探知装置、10…アンテナ、20…基台、21…台座、80…レドーム、81…レドーム下部、82…レドーム上部、90…取り付け板、91…取り付け面、92…挿入孔、93…誘導路、94…固定孔、95…押さえ片、96…脚部、100…取り付け用ボルト、110…固定具
上記の目的を達成する本発明は、アンテナと、このアンテナを支持する基台と、アンテナおよび基台の全体を覆うレドームと、設置場所に固定され、基台が取り付けられる取り付け板と、を備える電波探知装置である。取り付け板は、設置場所に固定される脚部と、基台が取り付けられる取り付け面とを備え、この取り付け面には、設置場所に固定された状態でこの取り付け面から立ち上がるように取り付け用ボルトが装着される。また、レドームの取り付け板側面に取り付け用ボルトが貫通するボルト貫通孔が設けられる。また、基台は、レドームのボルト貫通孔を貫通した取り付け用ボルトにより位置決めされ、この取り付け用ボルトに対してナットを締め付けることによりレドームを挟むようにして取り付け板に取り付けられる。
より詳細には、取り付け板の取り付け面には、取り付け板を設置場所に固定した状態で取り付け用ボルトを挿入可能な挿入孔と、レドームのボルト貫通孔に対応すると共に基台を位置決めして固定する位置に取り付け用ボルトを配置可能な固定孔と、挿入孔に挿入された取り付け用ボルトを固定孔まで移動可能な誘導路と、が設けられている。
また、より好ましくは、取り付け板の固定孔には、取り付け用ボルトを配置した状態でこの取り付け用ボルトを押さえる押さえ片が設けられている。
また、より詳細には、取り付け用ボルトは、頭の裏側のねじ部の付け根に回り止め部を有する角根丸頭ボルトであり、取り付け板の挿入孔は、角根丸頭ボルトの頭が通る径を有し、取り付け板の誘導路は、角根丸頭ボルトの頭が通らず、回り止め部が通る幅を有し、取り付け板の固定孔は、回り止め部が回らない形状を有する。
また、より好ましくは、取り付け用ボルトにより基台を固定する固定具をさらに備え、基台の取り付け板に取り付けられる側にフランジが設けられる。固定具は、取り付け用ボルトが通る貫通孔と、フランジに掛かる鉤部とを有する。そして、固定具の貫通孔に取り付け用ボルトを通してナットを締め付けることにより、鉤部がフランジを押さえて固定する。
さらに好ましくは、フランジは、円形の輪郭を有する。
また、より好ましくは、基台は、アンテナの向きの基準となる方向を示す基準方向が設定されている。
さらに詳細には、レドームは、基台と共に取り付け板に取り付けられる受け部と、受け部および基台が取り付け板に取り付けられた状態で受け部に結合され、アンテナを覆う覆い部と、を備える。

Claims (8)

  1. アンテナと、
    前記アンテナを支持する基台と、
    前記アンテナおよび前記基台を覆うレドームと、
    設置場所に固定され、前記基台が取り付けられる取り付け板と、を備え、
    前記取り付け板は、設置場所に固定される脚部と、前記基台が取り付けられる取り付け面とを備え、当該取り付け面には、当該設置場所に固定された状態で当該取り付け面から立ち上がるように取り付け用ボルトが装着され、
    前記レドームの前記取り付け板側面に前記取り付け用ボルトが貫通するボルト貫通孔が設けられ、
    前記基台は、前記レドームのボルト貫通孔を貫通した前記取り付け用ボルトにより位置決めされ、当該取り付け用ボルトに対してナットを締め付けることにより当該レドームを挟むようにして前記取り付け板に取り付けられることを特徴とする、電波探知装置。
  2. 前記取り付け板の前記取り付け面には、
    前記取り付け板を前記設置場所に固定した状態で前記取り付け用ボルトを挿入可能な挿入孔と、
    前記レドームの前記ボルト貫通孔に対応すると共に前記基台を位置決めして固定する位置に前記取り付け用ボルトを配置可能な固定孔と、
    前記挿入孔に挿入された前記取り付け用ボルトを前記固定孔まで移動可能な誘導路と、
    が設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の電波探知装置。
  3. 前記取り付け板の前記固定孔には、前記取り付け用ボルトを配置した状態で当該取り付け用ボルトを押さえる押さえ片が設けられていることを特徴とする、請求項2に記載の電波探知装置。
  4. 前記取り付け用ボルトは、頭の裏側のねじ部の付け根に回り止め部を有する角根丸頭ボルトであり、
    前記取り付け板の前記挿入孔は、前記角根丸頭ボルトの頭が通る径を有し、
    前記取り付け板の前記誘導路は、前記角根丸頭ボルトの頭が通らず、前記回り止め部が通る幅を有し、
    前記取り付け板の前記固定孔は、前記回り止め部が回らない形状を有することを特徴とする、請求項2に記載の電波探知装置。
  5. 前記取り付け用ボルトにより前記基台を固定する固定具をさらに備え、
    前記基台の前記取り付け板に取り付けられる側にフランジが設けられ、
    前記固定具は、前記取り付け用ボルトが通る貫通孔と、前記フランジに掛かる鉤部とを有し、
    前記固定具の前記貫通孔に前記取り付け用ボルトを通してナットを締め付けることにより、前記鉤部が前記フランジを押さえて固定することを特徴とする、請求項1に記載の電波探知装置。
  6. 前記フランジは、円形の輪郭を有することを特徴とする、請求項5に記載の電波探知装置。
  7. 前記基台は、前記アンテナの向きの基準となる方向を示す基準方向が設定されていることを特徴とする、請求項6に記載の電波探知装置。
  8. 前記レドームは、
    前記基台と共に前記取り付け板に取り付けられる受け部と、
    前記受け部および前記基台が前記取り付け板に取り付けられた状態で当該受け部に結合され、前記アンテナを覆う覆い部と、
    を備えることを特徴とする、請求項1に記載の電波探知装置。
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