JP2007512757A - 改善された移動体搭載用の衛星追跡アンテナシステム及びその動作方法 - Google Patents

改善された移動体搭載用の衛星追跡アンテナシステム及びその動作方法 Download PDF

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Abstract

本発明は2軸衛星追跡アンテナシステムにおいて、2つのジャイロセンサのみを用いて衛星の仰角及び方位角を捕捉して追跡できるようにし、1軸衛星追跡アンテナシステムにおいて、1つのジャイロセンサのみを用いて衛星の方位角を捕捉して追跡できるようにする移動体搭載用の衛星追跡アンテナシステム及びその動作方法を開示する。本発明による移動体搭載用の衛星追跡アンテナシステムは、アンテナの衛星志向方向と垂直になる平面軸上に直交して設置される2つのジャイロセンサを用いて衛星の位置を捕捉し、別の絶対角センサ無しに補正アルゴリズムを用いて衛星の位置を持続的に追跡できるようにすることで、衛星追跡アンテナシステムの構成を簡単化するとともに、製造コストを節減できるという効果がある。

Description

本発明は衛星追跡アンテナシステム及びその動作方法に関し、より詳しくは2軸衛星追跡アンテナシステムにおいて、2つのジャイロセンサのみを用いて衛星の仰角及び方位角を捕捉して追跡できるようにし、1軸衛星追跡アンテナシステムにおいて、1つのジャイロセンサのみを用いて衛星の方位角を捕捉して追跡できるようにする改善された移動体搭載用の衛星追跡アンテナシステム及びその動作方法に関する。
通常、衛星追跡アンテナシステムは、衛星を追跡するためにアンテナの方向を制御するモータの個数によって1軸アンテナ、2軸アンテナ、3軸アンテナに区分される。
1軸アンテナは、アンテナの仰角を固定させ、アンテナの方位角の方向だけを1つのモータで制御して衛星の位置を追跡する場合に用いられ、2軸アンテナは、2つのモータを用いて一つのモータはアンテナの仰角を制御し、もう一つのモータはアンテナの方位角を制御することで衛星の位置を追跡する場合に用いられ、3軸アンテナは、2軸アンテナに加えて偏波を制御するための水平軸制御モータを更に備えてなり、これらの3つのモータを通じてアンテナの仰角、方位角、水平角を制御することにより衛星の位置を追跡する場合に用いられる。
上記アンテナシステムが搭載される車両又は船舶などの移動体は、ヨー(Yaw)、ピッチ(Pitch)、ロール(roll)の3種の角度に動くが、かかる移動体の動きを把握して衛星の位置を追跡する2軸アンテナの場合、ジャイロ(角速度)センサをヨー、ピッチ、ロール方向にそれぞれ設置して移動体の動きに応じた衛星の位置を追跡することでアンテナの仰角及び方位角を制御することになる。
図1は従来の2軸アンテナシステムに備えられたジャイロセンサの設置概念図であり、図2は従来のジャイロセンサを有する2軸アンテナシステムの構成概念図である。
図1及び図2に示したように、ジャイロセンサR2、R3は移動体のピッチ、ロール方向への動きを感知するために基板1と平行に設置され、R1はヨー(ヘッド)方向への動きを感知するために基板1と垂直に設置される。ジャイロセンサR3が設置されているX軸をアンテナが指向すべき衛星の方向(ターゲット点)と一致させると、ジャイロセンサR1とR3の出力は全てのアンテナの追跡誤差のうち方位角方向の誤差のみに関連性があり、その結果ジャイロセンサR1、R3の出力はアンテナの方位角方向の制御だけに影響を及ぼすようになる。また、ジャイロセンサR2の出力は仰角方向の誤差のみに関連性があるので、アンテナの仰角制御だけに影響を及ぼすようになる。
一方、このようなジャイロセンサは周辺環境によって誤差が発生して累積されるが、かかる累積誤差を補正するために絶対角センサである2つのチルトセンサ及び1つの磁場センサを更に含む。上記累積誤差補正のための絶対角センサである2つのチルトセンサは水平方向(X軸、Y軸)に対する傾きを感知し、磁場センサは方位角を感知するセンサである。このようにジャイロセンサ及び絶対角センサから発生される出力値及び衛星から受信される衛星信号の強さを用いて衛星の位置が追跡されることになる。
上記のような従来の2軸アンテナシステムは、衛星信号を追跡するために3つのジャイロセンサ及び2つのチルトセンサ、並びに1つの磁場センサを使用しなければならないので、システムの構成が複雑化し、夫々のセンサから出力される信号を分析して衛星の位置を追跡する手続が複雑なのでアンテナの構築が容易でなく、しかも高コストとなるという問題点があった。
一方、1軸アンテナシステムは仰角を考慮せず方位角のみを制御することにより、システムの構成が簡単に具現できる。図3は従来のジャイロセンサを有する1軸アンテナシステムの構成概念図である。
図3に示したように、1軸アンテナシステムは、通常、アンテナの基板1と垂直となるヨー方向へ一つのジャイロセンサRを含んでおり、これによってアンテナシステムの搭載された移動体の方位角の動きを感知するようにしている。しかし、上記1軸アンテナシステムは移動体の水平への傾きに対する考慮が十分に反映されておらず、移動体の正確な方位角が感知できないといった問題点があった。即ち、移動体の方位角の動きを正確に感知するためには、図1で説明した移動体のヨー、ロール方向の動きを同時に把握して方位角を計算しなければならないが、この場合2つのジャイロセンサが必要になって多くの費用がかかるので、通常に一つのジャイロセンサを介してヨー方向の動きだけを感知して方位角を制御しているのが実状であった。
従って、本発明は上述した問題点を解決するために案出されたもので、その目的は、2軸アンテナシステムにおいて、2つのジャイロセンサのみを用いて衛星の位置を捕捉することにより、別の絶対角センサを用いずに、補正アルゴリズムを用いて衛星の位置を持続的に追跡できるようにする改善された移動体搭載用の衛星追跡アンテナシステム及びその動作方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、1軸アンテナシステムにおいて、一つのジャイロセンサを用いて衛星の方位角を正確に捕捉して追跡できるようにする改善された移動体搭載用の衛星追跡アンテナシステムを提供することにある。
前述の目的を達成するための本発明の移動体搭載用の衛星追跡アンテナシステムは、衛星信号を受信するアンテナ部と、移動体の動きを感知するジャイロセンサ部と、前記アンテナ部から伝送される衛星信号の強さ及びジャイロセンサ部から伝送される移動体の移動情報に基づいて衛星の位置を追跡する制御盤と、制御盤の制御によってアンテナ部を衛星に向かうように回転させる方位角モータ及び仰角モータとを含む移動体搭載用の衛星追跡アンテナシステムにおいて、ジャイロセンサ部は、アンテナ部の衛星志向方向と垂直になる平面軸上に直交するように設置される2つのジャイロセンサからなり、一つのジャイロセンサは移動体の仰角の変角速度を測定するために平面軸上の水平方向に設置され、もう一つのジャイロセンサは移動体の方位角の変角速度を測定するために平面軸上の垂直方向に設置され、制御盤に移動体の仰角の変角速度及び方位角の変角速度に対するデータを伝送するように構成される。
上記ジャイロセンサ部のジャイロセンサは、アンテナ部のアンテナを支持するアンテナプレートの背面に夫々水平及び垂直方向に直交するように設置されるようにしてもよい。
また、上記方位角モータは、ドーム状の蓋が着脱自在に掛けられたアンテナ下部カバーの内部に垂直軸に対して水平回転可能に固定された基板上に設置され、基板の上面には垂直軸のための軸受が設置され、上記方位角モータは下部のドライブプーリーと連結されたタイミングベルトを介して基板の下部に露出された垂直軸に動力を伝達するようにしてもよい。
のみならず、前記仰角モータは、ドーム状の蓋が着脱自在に掛けられたアンテナ下部カバーの内部に軸受を介して垂直軸に対して水平回転可能に固定された基板の一側面に折曲形成されたモータ固定部に設置されるようにしてもよい。
更に、前記アンテナ部のアンテナを支持するアンテナプレートの背面の一側には半円状のプーリーが両側の固定板によって固着され、前記アンテナプレートの背面の他側には固定板が固着されることにより、前記固定板が基板の両側面に延びて折り曲げられた支持部と水平軸に対して回転可能に結合され、前記半円状のプーリーの両端にタイミングベルトの一側が固定され、前記半円状のプーリーの周りに形成された離脱防止用の溝を介してタイミングベルトが前記仰角モータのドライブプーリーに連結されることでアンテナプレートの仰角が調節されるようにしてもよい。
尚、本発明の目的を達成するための移動体搭載用の衛星追跡アンテナシステムの動作方法は、衛星信号を受信するアンテナ部と、移動体の動きを感知するジャイロセンサ部と、アンテナ部から伝送される衛星信号の強さ及びジャイロセンサ部から伝送される移動体の移動情報に基づいて衛星の位置を追跡する制御盤と、制御盤の制御によってアンテナ部を衛星の位置に回転させる方位角モータ及び仰角モータとを含む移動体搭載用の衛星追跡アンテナシステムの衛星追跡方法において、a)上記アンテナ部の衛星志向方向と垂直になるアンテナプレートの背面上に垂直方向及び水平方向に直交するように設置された第2のジャイロセンサR1’と第1のジャイロセンサR2の基準出力値を測定する段階と、b)方位角モータ及び仰角モータによってアンテナ部を上下左右に回転させるとともにアンテナ部によって受信される衛星信号の強さが基準値より大きな位置を捕捉する衛星初期位置捕捉段階と、c)上記b)段階で捕捉された衛星の位置を前記アンテナ部を介して伝送される衛星信号の強さ及び第2のジャイロセンサR1’と第1のジャイロセンサR2から伝送される移動体の方位角及び仰角の移動情報に基づいて持続的に追跡する段階と、d)衛星の位置を追跡するc)段階において、周辺環境によって持続的に変化する第2のジャイロセンサR1’と第1のジャイロセンサR2の出力値を計算して第2のジャイロセンサR1’と第1のジャイロセンサR2の基準出力値を補正する段階とを含んでなる。
以上説明したように本発明による衛星追跡アンテナシステム及び動作方法は、2軸アンテナシステムにおいて2つのジャイロセンサのみを用いて衛星の位置を捕捉し、別の絶対角センサ無しに補正アルゴリズムを用いて衛星の位置を持続的に追跡することで、衛星追跡アンテナシステムを簡単に製作でき、製造コストを節減できるという有用な効果がある。
また、本発明による衛星追跡アンテナシステムは、1軸アンテナシステムにおいて、一つのジャイロセンサのみを用いて衛星の方位角を正確に捕捉し追跡することができるという効果がある。
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。
図4は本発明の実施形態によって2つのジャイロセンサのみを用いて衛星の位置を追跡するジャイロセンサの設置概念図である。まず、図4の説明に先立って、図4に表示された符号に対して次の通り定義する。
X軸:ロール変角速度検出のための中心軸
Y軸:ピッチ変角速度検出のための中心軸
Z軸:ヨー変角速度検出のための中心軸
X’軸:アンテナが志向する衛星ターゲット点の中心軸
Z’軸:Y軸を中心としてX軸をX’軸に変換するときに発生するZ軸の変換軸
α:X軸とX’軸の角度
φ:方位角モータのアンテナ回転方位制御角
φ’:Z’軸に具備されたジャイロセンサR1’の角速度の出力値
θ:仰角モータのアンテナ回転仰角の制御角(=Y軸に具備されたジャイロセンサR2の角速度の出力値)
図4に示したように、本発明による衛星追跡アンテナシステムは、衛星の位置を追跡するために移動体の動きを感知するジャイロセンサが2つ設置されるが、一つのジャイロセンサは上記図1で説明したジャイロセンサR2と同じ方向、即ち移動体の仰角変化を感知するためにY軸に設置される。
もう一つのジャイロセンサは、方位角の変化を感知するためにZ’軸に設置されるが、このZ’軸は上記図1のZ軸の軸変換によって生成された軸であって、図1のX軸をX軸に対してαの角度を有する衛星が指向すべきターゲット点方向であるX’軸と一致するようにY軸を中心としてαだけ回転させると、軸変換が発生してX軸と垂直であるZ軸もX’軸と垂直であるZ’軸へ変換される。つまり、Z’軸は衛星が指向すべきターゲット点であるX’軸と垂直をなす。
この場合、図1のZ軸上のジャイロセンサR1はZ軸の軸変換によって図2のZ’軸上のジャイロセンサR1’に変更されるが、このような変更されたジャイロセンサR1’の出力値φ’は、方位角モータによって方位角を制御する方位角の制御角φに影響を及ぼすことになる。また、軸変換の行われないY軸のジャイロセンサR2の出力値φは、図1と同様に仰角モータによって仰角を制御する仰角の制御角φと一致するようになる。
上記の過程を経て軸変換が行われると、図1のX軸に備えられたジャイロセンサR3は図2のX’軸に位置するようになるので、このX’軸の回転速度を感知するジャイロセンサR3の出力は衛星の位置変換とは何ら関係なく、意味がないので衛星追跡時に利用しないようになる。従って、図1の従来の方法においてジャイロセンサR1、R3及び絶対角センサであるチルトセンサ並びに磁場センサを用いて得られたセンサの出力値を複雑な軸変換数式で計算して方位角の制御角φの誤差角を計算することで方位角モータの誤差補正角φを計算する方法とは異なり、本発明ではジャイロセンサR1、R3を一つのジャイロセンサR1’に代替することにより、絶対角センサを用いずに簡単にφ’から方位角の制御角φの誤差角を計算して方位角を制御できるようになる。
ジャイロセンサR1’の出力値φ’と方位角の制御角φは、衛星の仰角に応じて相関係数が異なるので、制御盤を構成する際に、仰角の使用領域によって制御定数を制御しなければならない。また、本発明は絶対角センサを用いずに相対角センサであるジャイロセンサだけを用いてアンテナの仰角及び方位角を制御するので、ジャイロセンサの累積誤差を減らすことができる補正アルゴリズムが必要となるが、この補正アルゴリズムは後述する。
図5は本発明の実施形態に係る衛星追跡アンテナシステムの構成概念図であって、図2の従来のアンテナシステムにおいては、3つのジャイロセンサRをアンテナの基板1上に水平に装着してヨー角及びロール角にそれぞれ対応するジャイロセンサR1とR3の出力を計算して方位角モータを制御していたが、これに対し、本発明によるアンテナシステムは、ジャイロセンサRをアンテナ部100の背面にアンテナ部の志向方向と垂直になるように装着することで、別途の計算を行う必要無しに、ジャイロセンサの出力を用いて方位角モータを制御できるように設置される。
次に、上述した2つのジャイロセンサを用いた衛星追跡の概念が適用された衛星追跡アンテナシステムの具体的な実施形態について詳述する。
図6は本発明の好適な実施形態に係る2軸衛星追跡アンテナシステムの分解斜視図であり、図7〜図9は本発明の実施形態に係る2軸衛星追跡アンテナシステムの結合斜視図であり、図10は本発明の実施形態に係る2軸衛星追跡アンテナシステムのアンテナプレートの背面部を示す図である。
図6〜図9に示したように、本実施形態の衛星追跡アンテナシステムは、ドーム状の蓋Cが着脱自在に掛けられたアンテナ下部カバーHの内部に垂直軸S1に対して水平回転可能に固定された基板1上にアンテナ110の方位角及び仰角をそれぞれ調節するための方位角モータ410及び仰角モータ420が設置されており、この2つのモータ410、420は制御盤300の制御信号により制御されて衛星の位置が追跡できるようにアンテナ110の方位角及び仰角を調節する。
図10に示したように、本実施形態における2つのジャイロセンサR1’とR2は、基板1でなくアンテナ110が固定されているアンテナプレート111の背面に互いに直交するように取り付けられるが、その中で一方のジャイロセンサR1’はアンテナ110が志向する方向と直角(図面上には上方に向かって設置されたもの)になるように取り付けられることによって、ヨー角およびロール角の変化に応じた方位角に反応するようにし、他方のジャイロセンサR2はジャイロセンサR1’と直角になるように、つまりアンテナプレート111の背面に左右方向に向かうように取り付けられることによって、アンテナ110の仰角に反応するようになっている。
アンテナ110の方位角を調節するための機構的なメカニズムは、既存の衛星追跡アンテナと同様であるので、これに対する具体的な説明は省略するが、垂直軸S1のための軸受5が基板1の上面に設置されているので、基板1の下部に露出された垂直軸S1へタイミングベルト6によって動力を伝達する方位角モータ410のドライブプーリー2aを含む軸長もその分だけ短く短縮できるので、方位角モータ410の軸にかかる偏心負荷を最小化できるようになっている。
本発明ではアンテナ110の仰角を調節するための機構的なメカニズムが各部品の加工上の便宜及び製造コストの節減を図ることができるように、既存のものに比べて単純化していることが分かるが、まず、仰角モータ420は基板1の一側面を折り曲げてこの部分に直接モータ固定部1aを形成することにより、別の固定ブラケットを追加に製作する必要がないようにして工数を減らすことができ、モータ駆動時の反発力によってブラケットが緩む現像も防止できるようにすることでアンテナの耐久性向上及び故障発生の可能性も低減させることができるようにした。
更に、アンテナ110の仰角を調節するためにアンテナプレート111の背面に半円状のプーリー3を直接固着し、このプーリー3の両側には2つの固定板7a、7bを平行に取り付け、アンテナプレート111の背面の他側にも固定板7aと同じサイズの固定板7cを取り付けて、基板1の両側面に延びて折り曲げられた支持部1bに水平軸S2に対して回転可能に固定する。半円状のプーリー3と仰角モータ420のドライブプーリー2bとの間にタイミングベルト4を連結する。本発明では半円状のプーリー3の両端にタイミングベルトを固定させ、単に半円状のプーリー3の周りにタイミングベルト4の離脱防止のための溝3aだけを形成すれば、半円状のプーリー3の外側に全体として歯車の歯を加工することなく、ステップモータである仰角モータ420の駆動力がタイミングベルト4によって半円状のプーリー3に正確な割合で伝達できるようになるので、アンテナの正確な仰角調節が可能になり、このためこれらの仰角調節のための機構的なメカニズムが簡単になって製造コストの節減を図ることができるようになる。
また、本発明でアンテナプレート111の仰角調節が円滑に行われるように、半円状のプーリー3の内部には軸受(図示せず)を挿入して水平軸S2の回転を滑らかにしている。また、アンテナプレート111の背面に半円状のプーリー3を固着し、仰角モータ420及びタイミングベルト4によって駆動させるときに発生する力の偏重によって仰角方向の回転が円滑に行われない不具合を解決するために、半円状のプーリー3の両側に2つの固定板7a、7bを平行に取り付けている。
一方、本発明では基板1上に配設される方位角モータ410、仰角モータ420、及び制御盤300の位置をアンテナプレート111の重量及び設置位置に鑑みて、水平軸S1を中心として回転方向に対してその重心が偏らないように、即ち釣りあいの取れた配置をなすように設計されており、これによって方位角モータ410の駆動時にかかる負荷を最小化させることができる。
ここで、符号8はリミットスイッチであって、リミットスイッチ8は、図9に示したようにアンテナプレート111が基板1に対して平行をなすときにターンオンされるが、これは衛星の初期追跡のためにジャイロセンサR1’、R2の出力基準値を設定するキャリブレーション(Calibration)過程に利用される。すなわち、リミットスイッチ8によってアンテナプレート111が基板1に対して平行になったことが感知されると、アンテナプレート111の背面に設置されたジャイロセンサ部200も基板1と平行になって、ジャイロセンサR1’、R2の出力値がヨー側の動きに影響を受けず、ピッチ側及びロール側の影響のみを受けるので、ピッチ及びロールの平均を求めてジャイロセンサR1’、R2の出力基準値を得ることができるが、これに対する詳細な説明は図12で後述する。
図11は本発明による2つのジャイロセンサを有するアンテナシステムの全体的なブロック構成図である。
図11に示したように、本発明による衛星追跡システムは、衛星から衛星信号を受信するアンテナ110と、受信した衛星信号を中間周波数衛星信号に切り換えるLNB120が具備されたアンテナ部100と、アンテナ部100の背面に設置されて移動体の動きを感知するジャイロセンサ部200と、アンテナ部100から伝送される衛星信号及びジャイロセンサ部200から伝送される角速度信号を分析して衛星の位置を把握する制御盤300と、制御盤300によって把握された衛星の位置にアンテナ部100を回転させるモータ部400と、アンテナ部100から伝送される衛星信号を衛星放送受信機600に伝送するための伝送手段であるロータリージョイント500とを含んでなる。
ジャイロセンサ部200は、図4、図5及び図10で説明したように、ジャイロセンサR1’とR2からなり、アンテナ部100の指向方向と垂直になるようにアンテナ部100の背面に互いに直交して設置されることにより、アンテナシステムの搭載された移動体の動きに応じて方位角及び仰角の角速度信号を制御盤300に伝送する。
制御盤300は、アンテナ部100から伝送される中間周波数衛星信号を同一の二つの中間周波数衛星信号に分配する電力分配器310と、電力分配器310から伝送される中間周波数衛星信号を受信してセットされた周波数の衛星信号を検出する信号検出器320と、信号検出器320から伝送される周波数衛星信号をA/D変換するAD変換機330と、AD変換機330から伝送される衛星信号の強さとジャイロセンサ部200から伝送される移動体の方位角及び仰角の角速度信号とを分析して衛星の位置を把握する中央制御部340と、中央制御部340によって把握された衛星の位置にアンテナ部100を回転させるためにモータ部400を駆動させるモータ制御部350とを含む。
モータ部400は、制御盤300のモータ制御部350に備えられる方位角制御器351の制御によってアンテナ部100を方位角方向に駆動させる方位角モータ410と、仰角制御器352の制御によってアンテナ部100を仰角方向に駆動させる仰角モータ420とを含む。
信号検出器320は、電力分配器310を介して伝送される衛星信号のうちセットされた周波数のAGC(Automatic Gain Control、自動利得制御)信号を出力し、AD変換機330は信号検出器320から出力されるAGC信号をAD変換して中央制御部340に伝送し、中央制御部340はAD変換機330を介して入力される衛星信号のAGC信号とジャイロセンサ部200から伝送される移動体の仰角及び方位角の角速度とを分析して衛星の位置を追跡する。
ロータリージョイント500は、制御盤300の電力分配器310によって分配された中間周波数衛星信号を衛星放送受信機600に伝送し、衛星放送受信機600に伝送された衛星信号はモニタ700を介して表示される。そして、ロータリージョイント500は、外部から電源が入力されて上述した各構成部に電源を供給する役割を遂行する。
次に、制御盤300が衛星の位置を初期捕捉し、その以降持続的に衛星の位置を追跡してアンテナ部100の指向方向が衛星に向かうように制御する過程について説明する。
図12は本発明の実施形態による、衛星の初期追跡時に別途の絶対角センサであるチルトセンサを用いずに遂行されるジャイロセンサ部200の出力基準値を設定するキャリブレーション(Calibration)過程を示すフローチャートである。
図12に示したように、アンテナシステムに電源が印加されると、まずアンテナプレート111の背面に設置されたジャイロセンサ部200が基板1に平行になるように仰角モータ420を駆動する(ステップS110)。ジャイロセンサ部200が具備されたアンテナプレート111と基板1との平行状態は基板1の一側の支持部1bに設置されたリミットスイッチ8によって感知される。リミットスイッチ8によってアンテナプレート111と基板1との平行状態が感知されると、制御盤300は基板1と平行になった状態でジャイロセンサ部200のジャイロセンサR1’とR2の出力値を一定した時間間隔で20回測定する(ステップS120)。ジャイロセンサR1’とR2の出力測定時間間隔及び回数は周辺環境によって適宜に変形可能である。
ジャイロセンサ部200の出力が20回測定されると、測定されたジャイロセンサ部200の最大出力値Ma及び最小出力値Miを検出して取得する(ステップS130)。この際に得られるジャイロセンサ部200の最大出力値Ma及び最小出力値Miはジャイロセンサ部R1’とR2に対してそれぞれ得られる。
ジャイロセンサ部200の最大出力値Ma及び最小出力値Miが得られると、最大出力値Maと最小出力値Miとの差を計算した後、計算した差が設定値より小さいか否かを判別する(ステップS140)。最大出力値Maと最小出力値Miとの差の計算もジャイロセンサR1’とR2がそれぞれ区分されて行われる。
もし、上記ステップS140で計算した最大出力値Maと最小出力値Miとの差が設定値より小さいと、移動体が停止したものと判断して、測定した20個のジャイロセンサ部200の出力値を平均することで、キャリブレーションを行ってジャイロセンサR1’とR2の基準出力値を獲得する(ステップS150)。この基準出力値は移動体が停止した状態におけるジャイロセンサの出力値を意味する。
もし、上記ステップS140で計算した最大出力値Maと最小出力値Miとの差が設定値より大きいと、移動体が動いていると判断して、より長時間の間ジャイロセンサ200の出力値を測定した後、これらを平均してキャリブレーションを行うことによって、ジャイロセンサR1’とR2の基準出力値を獲得する(ステップS160)。
上記ステップS110でジャイロセンサ部200を基板1と平行に位置させる理由は、以下の通りである。ジャイロセンサ部200が基板1と平行になると、ジャイロセンサ部200の出力値がヨー側の動きに全く影響を受けず、ピッチ側及びロール側の影響だけを受けることになって、長期的にピッチ及びロールの平均を求めると、別途のチルトセンサなどの絶対角センサを用いずにジャイロセンサR1’とR2の初期基準出力値を求めることができる。上記過程を通して得られたジャイロセンサR1’とR2の基準出力値は周辺環境によって変更できるので、衛星の位置を追跡する過程で持続的にジャイロセンサR1’とR2の基準出力値を補正するキャリブレーションの過程が必要であるが、これは図13で説明する。
図13は本発明の実施形態によって衛星の位置を追跡する過程で発生するジャイロセンサ部の誤差を補正する過程を示すフローチャートであり、図14は図13の誤差補正時アンテナ部の移動方向の一例を示した図である。
図13に示したように、一般的な衛星位置捕捉方法によって衛星の初期位置が捕捉されると(ステップS210)、制御盤300の中央制御部340は衛星の位置を持続的に追跡することになる(ステップS220)。衛星の自動追跡のために中央制御部340はジャイロセンサ部200の2つのジャイロセンサR1’とR2から伝送される出力値に基づいて移動体の方位角及び仰角の動きを把握し、把握された移動体の動きによって方位角モータ410及び仰角モータ420を駆動してアンテナ部100が衛星を持続的に指向できるように制御する。方位角感知用ジャイロセンサR1’と仰角感知用ジャイロセンサR2を通して移動体の動きによって衛星を追跡する過程で、温度、湿度などの周辺環境によってジャイロセンサR1’とR2の基準出力値に変化が発生されることができ、かかるジャイロセンサR1’とR2の基準出力値の変動が累積されると、衛星追跡のエラーが発生する恐れがある。
このようなジャイロセンサの基準出力値を補正するために、本発明の制御盤300は、図14に示したように、まず、衛星の位置が捕捉された状態で方位角モータ410を駆動してアンテナ部100を設定角aだけ右側(図14における1の方向)へ移動させる(ステップS230)。かかる方位角モータ410の駆動はジャイロセンサR1’の基準出力値を任意に変更させることにより行われるが、つまりジャイロセンサR1’の基準出力値を任意に変更させると、制御盤300はジャイロセンサR1’の変更された出力値だけ移動体が方位角方向に回転されたものと判断して、これを補償するためにアンテナ部100の方位角を逆方向に回転させることで進行される。上記ステップS230でアンテナ部100の方位角が設定角aだけ移動すれば、アンテナ部100の方位角移動時間t1が制御盤300に記憶される(ステップS231)。
アンテナ部100の方位角が設定角aだけ移動すると、制御盤300は方位角モータ410を停止させた状態で仰角モータ420を駆動してアンテナ部100を設定角bだけ上部(図14における1の方向)へ移動させる(ステップS240)。仰角モータ420の駆動も、ジャイロセンサR2の基準出力値を任意に変更することで変更された出力値に該当する移動体の仰角の動きを補償するために仰角制御が行われる。上記ステップS240でアンテナ部100の仰角が設定角bだけ移動すると、アンテナ部100の仰角移動時間t2が制御盤300に記憶される(ステップS241)。
アンテナ部100の仰角が設定角bだけ移動すると、制御盤300は仰角モータを停止した状態で方位角モータ410を駆動してアンテナ部100を設定角−a(図14における3の方向)だけ移動させるが(ステップS250)、アンテナ部100の方位角が設定角−aだけ移動されると、アンテナ部100の方位角は結局上記ステップS230の移動を相殺して最初の変更前の基準出力値に回復する。上記ステップS250でアンテナ部100の方位角が設定角−aだけ移動すれば、アンテナ部100の方位角移動時間t3が制御盤300に記憶される(ステップS251)。
アンテナ部100の方位角が設定角−aだけ移動すると、制御盤300は方位角モータ410を停止した状態で仰角モータ420を駆動してアンテナ部100を設定角−b(図14における4の方向)だけ移動させるが(ステップS260)、アンテナ部100の仰角が設定角−bだけ移動されると、アンテナ部100の仰角は上記ステップS240の移動を相殺して最初の変更前の基準出力値に回復する。上記ステップS260でアンテナ部100の仰角が設定角−bだけ移動すれば、アンテナ部100の仰角移動時間t4が制御盤300に記憶される(ステップS261)。
上記の過程を通して得られたデータからジャイロセンサR1’の変更された基準出力値及びジャイロセンサR2の変更された基準出力値を計算すればよい。ジャイロセンサR1’及びR2の変更された基準出力値の計算式は次の通りである(ステップS270)。
R1’の変更基準出力値=R1’の基準出力値−{(a×t1)−(a×t3)}/(t1+t3)・・・(式1)
R2の変更基準出力値=R2の基準出力値−{(b×t2)−(b×t4)}/(t2+t4)・・・(式2)
例えば、ジャイロセンサR1’の基準出力値が512であるとき、アンテナ部の方位角を1の方向に回転させるために、R1’の基準出力値を502に変更して10だけ移動させ、アンテナ部の方位角を3の方向に回転させるためにR1’の基準出力値を522に変更して−10だけ移動させる場合、ジャイロセンサR1’の基準出力値が変動しなかったら、1の方向に移動した時間及び3の方向に移動した時間とが同一でなければならない。しかしながら、実際の移動時間を測定したところ、図14の1の方向への移動時2が、3の方向への移動時8が得られ、これはジャイロセンサR1’の基準出力値が変更されたことを意味するので、上記式1によって変更された基準出力値は512−(((10×2)−(10×8))/(2+8))=518となる。仰角方向のジャイロセンサR2の変更された基準出力値も前記ジャイロセンサR1’の方法と同一な過程を通して計算される。
上記の過程を通してジャイロセンサR1’とR2の変更された基準出力値が計算されると、ジャイロセンサR1’とR2の基準出力値が新たに計算された基準出力値に変更されて更新される(ステップS280)。
上記過程(ステップS230〜S280)を通してジャイロセンサR1’とR2の基準出力値を補正する過程において、制御盤300は持続的に衛星信号の強さを検出するが、もし衛星信号の強さが既設定された基準強度を超える場合は上記の過程のまま進行し、衛星信号の強さが基準強度よりも小さくなる場合は、ジャイロセンサR1’とR2の基準出力値を元の基準出力値に変更して衛星の位置を再補足した後、前記過程を再び遂行する。
上記ジャイロセンサの基準出力値の補正過程は、ステップS290でシステムが終了されない場合に衛星追跡過程と共に持続的に繰り返し行われる。
本発明の実施形態によってアンテナ110の指向方向と垂直に形成されるようにアンテナプレート111の背面に設置される一つのジャイロセンサR1’を介して方位角を感知する構成は1軸アンテナに適用可能であるが、図15は本発明の他の実施形態に係る1軸衛星追跡アンテナシステムのアンテナプレートの背面設置図である。
図3で説明した方位角を感知するために一つのジャイロセンサを基板1と垂直になるように設置して使用した従来の1軸アンテナシステムは移動体の水平移動に応じて方位角を正確に測定することができなったが、図15では方位角を測定するための一つのジャイロセンサR1’をアンテナプレート111の背面垂直軸上に設置することで、図4〜図14で説明した過程を通して移動体の方位角の動きを正確に感知することができる。
また、上記方位角を感知するためのジャイロセンサR1’の設置位置は適宜に変形できる。図16は本発明のまた他の実施形態に係る1軸衛星追跡アンテナシステムの構成概念図である。図16に示したように、一つのジャイロセンサR’を図15のアンテナプレート111の背面に設置する代わりに、アンテナ110の仰角と同じ仰角が形成される別途のパネルに垂直方向に設置することで、移動体の正確な方位角の動きを感知することができる。
前述した本発明の実施形態ではアンテナ部100がフラットアンテナからなるものを説明したが、本発明のアンテナ部100はフラットアンテナに限定されて適用されるわけではない。即ち、本発明のアンテナ部100はフラットアンテナだけでなく、通常のパラボラアンテナ、カセグレンアンテナなどの多様なアンテナに適用できる。図17は本発明に係る衛星追跡アンテナシステムがパラボラアンテナに適用された一例を示す図であり、本発明によるジャイロセンサRがパラボラアンテナの衛星志向方向と直交するようにパラボラアンテナに設置されて移動体の動きを感知して衛星の位置を捕捉し且つ追跡できることが分かる。
好適な実施形態において、上記アンテナプレート111は上記衛星のターゲット方向に垂直になるように設置され、上記ジャイロセンサR2及びR1’はそれぞれ水平方向及び垂直方向にアンテナプレート111の背面に設置される。ここで、‘垂直方向’、‘水平方向’、‘垂直’、及び‘直交’という用語は、角度の近似値を含む。
以上、本発明は前述した実施形態に限定されるわけではなく、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者によって本発明の技術思想及び下記の特許請求範囲の均等範囲内で多様な修正及び変形ができることはもちろんである。
従来の2軸アンテナシステムに具備されたジャイロセンサの設置概念図である。 従来のジャイロセンサを有する2軸アンテナシステムの構成概念図である。 従来のジャイロセンサを有する1軸アンテナシステムの構成概念図である。 本発明の実施形態に係る2軸アンテナシステムに具備されたジャイロセンサの設置概念図である。 本発明の実施形態に係る2軸アンテナシステムの構成概念図である。 本発明の実施形態に係る衛星追跡アンテナシステムの分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る衛星追跡アンテナシステムの結合斜視図である。 本発明の実施形態に係る衛星追跡アンテナシステムの結合斜視図である。 本発明の実施形態に係る衛星追跡アンテナシステムの結合斜視図である。 本発明の実施形態に係る衛星追跡アンテナシステムのアンテナプレートの背面設置図である。 本発明の実施形態に係る衛星追跡アンテナシステムの全体的なブロック構成図である。 本発明の実施形態によって衛星の初期追跡時に遂行されるジャイロセンサ部のキャリブレーション(Calibration)過程を示すフローチャートである。 本発明の実施形態によって衛星の位置を追跡する過程で発生されるジャイロセンサ部の誤差を補正する過程を示すフローチャートである。 前記図13におけるジャイロセンサ部の誤差補正時、アンテナ部の移動方向の一例を示した概念図である。 本発明の他の実施形態に係る1軸衛星追跡アンテナシステムのアンテナプレートの背面設置図である。 本発明のまた他の実施形態に係る1軸衛星追跡アンテナシステムの構成概念図である。 本発明に係る衛星追跡アンテナシステムがパラボラアンテナに適用された一例を示す図である。

Claims (10)

  1. 衛星信号を受信するアンテナ部(100)と、移動体の動きを感知するジャイロセンサ部(200)と、前記アンテナ部(100)から伝送される衛星信号の強さ及びジャイロセンサ部(200)から伝送される移動体の移動情報に基づいて衛星の位置を追跡する制御盤(300)と、前記制御盤(300)の制御によって前記アンテナ部(100)を衛星に向かうように回転させる方位角モータ(410)及び仰角モータ(420)とを含んで構成される、衛星の位置を追跡する移動体搭載用の衛星追跡アンテナシステムにおいて、
    前記ジャイロセンサ部(200)は、前記アンテナ部の衛星指向方向と垂直になる平面軸上に直交するように設置される2つのジャイロセンサ(R2、R1’)からなり、第1のジャイロセンサ(R2)は移動体の仰角の変角速度を測定するために前記平面軸上の水平方向に設置され、第2のジャイロセンサ(R1’)は移動体の方位角の変角速度を測定するために前記平面軸上の垂直方向に設置され、前記制御盤(300)に移動体の仰角の変角速度及び方位角の変角速度に対するデータを伝送することを特徴とする移動体搭載用の衛星追跡アンテナシステム。
  2. 前記ジャイロセンサ部(200)の前記第1のジャイロセンサおよび前記第2のジャイロセンサ(R2、R1’)は、前記アンテナ部(100)のアンテナ(110)を支持するアンテナプレート(111)の背面に夫々水平及び垂直方向に直交するように設置されることを特徴とする請求項1記載の移動体搭載の衛星追跡アンテナシステム。
  3. 前記方位角モータ(410)は、ドーム状の蓋(C)が着脱自在に掛けられたアンテナ下部カバー(H)の内部に垂直軸(S1)に対して水平回転可能に固定された基板(1)上に設置され、前記基板(1)の上面には前記垂直軸(S1)のための軸受(5)が設置され、前記方位角モータ(410)は下部のドライブプーリー(2a)と連結されたタイミングベルト(6)によって前記基板(1)の下部に露出された前記垂直軸(S1)に動力を伝達することを特徴とする請求項1記載の移動体搭載の衛星追跡アンテナシステム。
  4. 前記仰角モータ(420)は、ドーム状の蓋(C)が着脱自在に掛けられたアンテナ下部カバー(H)の内部に軸受(5)によって垂直軸(S1)に対して水平回転可能に固定された基板(1)の一側面に折曲形成されたモータ固定部(1a)に設置されることを特徴とする請求項1記載の移動体搭載の衛星追跡アンテナシステム。
  5. 前記アンテナ部(100)のアンテナ(110)を支持するアンテナプレート(111)の背面の一側には半円状のプーリー(3)が両側の固定板(7a、7b)によって固着され、前記アンテナプレート(111)の背面の他側には固定板(7c)が固着されることにより、前記固定板(7a、7b、7c)が前記基板(1)の両側面に延びて折り曲げられた支持部(1b)と水平軸(S2)に対して回転可能に結合され、前記半円状のプーリー(3)の両端にタイミングベルト(4)の一側が固定され、前記半円状のプーリー(3)の周りに形成された離脱防止用の溝(3a)を介してタイミングベルト(4)が前記仰角モータ(420)のドライブプーリー(2b)に連結されることにより前記アンテナプレート(111)の仰角が調節されることを特徴とする請求項4記載の移動体搭載の衛星追跡アンテナシステム。
  6. 前記基板(1)の前記支持部(1b)には、前記アンテナプレート(111)が上下に回転する過程において、基板(1)と平行状態になると、前記アンテナプレート(111)の接触によってターンオンされるリミットスイッチ(8)が含まれることを特徴とする請求項5記載の移動体搭載の衛星追跡アンテナシステム。
  7. 衛星信号を受信するアンテナ部と、移動体の方位角の動きを感知するジャイロセンサと、前記アンテナ部から伝送される衛星信号の強さ及び前記ジャイロセンサから伝送される移動体の移動情報に基づいて衛星の位置を追跡する制御盤と、前記制御盤の制御によってアンテナ部の方位角が衛星に向かうように回転させる方位角モータとを含んで、衛星の位置を追跡する1軸移動体搭載用の衛星追跡アンテナシステムにおいて、
    前記ジャイロセンサは、前記アンテナ部の志向方向と垂直になる平面軸上の垂直方向に設置されて移動体の方位角の変角速度を測定して前記制御盤に伝送することを特徴とする、移動体搭載用の衛星追跡アンテナシステム。
  8. 衛星信号を受信するアンテナ部(100)と、移動体の動きを感知するジャイロセンサ部(200)と、前記アンテナ部(100)から伝送される前記衛星信号の強さ及び前記ジャイロセンサ部(200)から伝送される移動体の移動情報に基づいて衛星の位置を追跡する制御盤(300)と、前記制御盤(300)の制御によって前記アンテナ部(100)を衛星の位置に回転させる方位角モータ(410)及び仰角モータ(420)とを含む、移動体搭載用の衛星追跡アンテナシステムの衛星追跡方法において、
    (a)前記アンテナ部(100)の衛星指向方向と垂直になるアンテナプレート(111)の背面上に垂直方向及び水平方向に直交するように設置された第1のジャイロセンサおよび第2のジャイロセンサ(R1’、R2)の基準出力値を測定する段階と、
    (b)前記方位角モータ(410)及び仰角モータ(420)によって前記アンテナ部(100)を上下左右に回転させるとともに前記アンテナ部(100)を介して受信される衛星信号の強さが基準値より大きな位置を捕捉する衛星初期位置捕捉段階と、
    (c)前記段階(b)で捕捉された衛星の位置を前記アンテナ部(100)を介して伝送される衛星信号の強さ及び前記第1のジャイロセンサおよび前記第2のジャイロセンサ(R1’、R2)から伝送される移動体の方位角及び仰角の移動情報に基づいて持続的に追跡する段階と、
    (d)前記衛星の位置を追跡する段階(c)において、周辺環境によって持続的に変化する前記第1のジャイロセンサおよび前記第2のジャイロセンサ(R1’、R2)の出力値を計算して前記第1のジャイロセンサおよび前記第2のジャイロセンサ(R1’、R2)の前記基準出力値を補正する段階と、
    を含むことを特徴とする移動体搭載の衛星追跡アンテナの衛星追跡方法。
  9. 第1のジャイロセンサおよび第2のジャイロセンサ(R1’、R2)の基準出力値を測定する前記段階(a)は、
    (a1)前記仰角モータ(420)を駆動して前記第1のジャイロセンサおよび前記第2のジャイロセンサ(R1’、R2)が設置されている前記アンテナプレート(111)が基板(1)と平行になるように制御する段階と、
    (a2)前記段階(a1)で前記第1のジャイロセンサおよび前記第2のジャイロセンサ(R1’、R2)が前記基板(1)と平行に保たれ、前記第1のジャイロセンサおよび前記第2のジャイロセンサ(R1’、R2)が移動体の方位角の動きに影響を受けない状態で前記第1のジャイロセンサおよび前記第2のジャイロセンサ(R1’、R2)の出力値を一定の時間間隔で測定する段階と、
    (a3)前記段階(a2)で測定された前記第1のジャイロセンサおよび前記第2のジャイロセンサ(R1’、R2)の出力値の平均をそれぞれ計算することにより、前記第1のジャイロセンサおよび前記第2のジャイロセンサ(R1’、R2)の基準出力値を獲得する段階と、
    を含むことを特徴とする、請求項8に記載の移動体搭載用の衛星追跡アンテナシステムの衛星追跡方法。
  10. 第1のジャイロセンサおよび第2のジャイロセンサ(R1’、R2)の基準出力値を補正する前記段階(d)は、
    (d1)前記第1のジャイロセンサおよび前記第2のジャイロセンサ(R1’、R2)の前記基準出力値を任意に変更して前記アンテナ部(100)が衛星を中心として一定した方向に四角形を描きながら回転するように制御する段階と、
    (d2)前記段階(d1)で変更された前記第1のジャイロセンサおよび前記第2のジャイロセンサ(R1’、R2)の基準値に基づいて前記アンテナ部(100)が四角形を描きながら回転することにかかる所要時間を上下左右別にそれぞれ測定する段階と、
    (d3)前記段階(d2)で測定された前記アンテナ部(100)の上下左右回転の所要時間及び前記第1のジャイロセンサおよび前記第2のジャイロセンサ(R1’、R2)の任意に変更された前記基準出力値を計算して前記第1のジャイロセンサおよび前記第2のジャイロセンサ(R1’、R2)の変更された前記基準出力値を取得し、取得した前記基準出力値をもって前記第1のジャイロセンサおよび前記第2のジャイロセンサ(R1’、R2)の前記基準出力値を補正する段階と、
    を含むことを特徴とする、請求項8記載の移動体搭載の衛星追跡アンテナシステムの衛星追跡方法。
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