JP2021138894A - ポリウレタン樹脂組成物 - Google Patents

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康平 本田
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Abstract

【課題】良好なハンドリング性、および優れた破断強度と伸びとを両立し、生産時の環境に優しい、ポリウレタン樹脂組成物を提供する。【解決手段】ポリオール成分(A)と、ポリイソシアネート成分(B)との反応生成物であるポリウレタン樹脂であって、ポリオール成分(A)はポリオール(A1)を含み、ポリオール(A1)は、その末端水酸基を除く官能基の80〜100mol%がカーボネート基であり、平均水酸基官能基数が2.2〜3.5であり、水酸基価が250〜600mgKOH/gであること、およびポリイソシアネート成分(B)が脂肪族ポリイソシアネート(b1)を含むこと、を特徴とするポリウレタン樹脂組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、ポリウレタン樹脂組成物に関する。
ポリウレタン樹脂は、従来専ら有機溶剤を含む組成物から得られ、各種の素材への密着性が高く種々の物性に優れていることから、被覆剤、塗料、接着剤や印刷インキなどとして汎用されてきた。
近年においては、社会的及び産業界からの要請である環境保全性や作業安全性などから有機溶剤を使用しない組成物が要望されている。
このような有機溶剤を使用していない組成物、特に無溶剤系の組成物としては、例えば、二液反応硬化性ウレタンプレポリマー組成物及び該組成物を用いた塗工剤や合成皮革が提案されている(特許文献1)。しかしながら、ウレタンプレポリマー組成物の粘度は非常に高く、そのハンドリング性は十分ではなかった。
一方、常温におけるポリオール及びイソシアネートの粘度を低く抑えた無溶剤系二成分ポリウレタンも開示されている(特許文献2)。しかしながら、得られる被膜の破断強度や伸びは十分とは言えなかった。
特開2014−105250号公報 特開平8−60095号公報
本発明は以上のような背景技術に鑑みてなされたものであり、その目的は、良好なハンドリング性と優れた破断強度と伸びとを両立し、生産時の環境に優しい、ポリウレタン樹脂組成物を提供することである。
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意研究を行った結果、ポリウレタン樹脂組成物におけるポリオール成分が、特定の構造の多官能ポリカーボネートポリオールを含有することにより前記課題を解決することを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下に示す実施形態を含むものである。
[1]ポリオール成分(A)と、ポリイソシアネート成分(B)との反応生成物であるポリウレタン樹脂であって、ポリオール成分(A)はポリオール(A1)を含み、ポリオール(A1)は、その末端水酸基を除く官能基の80〜100mol%がカーボネート基であり、平均水酸基官能基数が2.2〜3.5であり、水酸基価が250〜600mgKOH/gであること、およびポリイソシアネート成分(B)が脂肪族ポリイソシアネート(b1)を含むこと、を特徴とするポリウレタン樹脂組成物。
[2]ポリオール(A1)の数平均分子量が200〜600の範囲であることを特徴とする上記[1]に記載のポリウレタン樹脂組成物。
[3]ポリオール(A1)が10℃で液状であることを特徴とする上記[1]又は[2]に記載のポリウレタン樹脂組成物。
[4]脂肪族ポリイソシアネート(b1)がアロファネート変性ポリイソシアネート(b2)を含むことを特徴とする上記[1]乃至[3]のいずれかに記載のポリウレタン樹脂組成物。
[5]アロファネート変性ポリイソシアネート(b2)の平均官能基数が2.0〜6.0であることを特徴とする、上記[1]乃至[4]のいずれかに記載のポリウレタン樹脂組成物。
[6]上記[1]乃至[5]のいずれかに記載のポリウレタン樹脂組成物が有機溶剤を含まないことを特徴とする、ポリウレタン樹脂組成物。
[7]上記[1]乃至[6]のいずれかに記載のポリウレタン樹脂組成物を用いた成形体。
[8]上記[1]乃至[6]のいずれかに記載のポリウレタン樹脂組成物を用いたコーティング剤。
本発明のポリウレタン樹脂組成物によれば、良好なハンドリング性を有し、優れた破断強度と伸びとを両立し、生産時の環境に優しい、ポリウレタン樹脂組成物、該樹脂組成物を用いた成形体、及びコーティング剤を提供することができる。
本発明のポリウレタン樹脂組成物は、ポリオール(A1)を含むポリオール成分(A)と、脂肪族ポリイソシアネート(b1)を含むポリイソシアネート成分(B)との反応生成物である。
本発明におけるポリオール成分(A)は、ポリオール(A1)を含むものであり、ポリオール(A1)は、ポリカーボネートジオール(a1)と多価アルコール(a2)とから得られるものである。
ポリカーボネートジオール(a1)は、例えばジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート等のジアルキルカーボネート類、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート等のアルキレンカーボネート類、ジフェニルカーボネート、ジナフチルカーボネート、ジアントリルカーボネート、ジフェナントリルカーボネート、ジインダニルカーボネート、テトラヒドロナフチルカーボネート等のジアリールカーボネート類等のカーボネート類と、グリコールとの反応によって得ることができるものが挙げられる。
グリコールとしては、例えばエチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、3,3−ジメチロールヘプタン、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサン−1,4−ジオール、シクロヘキサン−1,4−ジメタノール、ダイマー酸ジオール、ビスフェノールAのエチレンオキサイドやプロピレンオキサイド付加物、ビス(β−ヒドロキシエチル)ベンゼン、キシリレングリコール等の低分子ポリオール群の中から選ばれる。これらは単独で用いても2種類以上組み合わせて用いても良い。
多価アルコール(a2)としては、例えばトリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、グリセリン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、ソルビトール等の一分子中に3個以上の水酸基を有する化合物が挙げられる。なお、これらは単独または2種類以上を併用してもよい。また、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、ヘキサメチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリメチレングリコール等の2官能アルコールを、性能を低下させない範囲で併用しても良い。
ポリカーボネートジオール(a1)と多価アルコール(a2)の質量比は、(a1)/(a2)=95/5〜40/60の範囲であることが好ましく、80/20〜50/50の範囲がより好ましい。
(a1)と(a2)との質量比を上記範囲とすることでポリカーボネートポリオールの凝集力、ウレタン基濃度および架橋密度のバランスにより高強度、高伸長な機械物性を有するポリウレタン樹脂組成物を得ることができる。
本発明のポリオール(A1)を得る反応で使用する触媒として、公知のエステル交換触媒を使用することができ、例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、亜鉛、アルミニウム、チタン、ジルコニウム、コバルト、ゲルマニウム、スズ、セリウムなどの金属、及びそれらの水酸化物、アルコキシド、カルボン酸塩、炭酸塩、炭酸水素塩、硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩、有機金属などが挙げられ、好ましくは水素化ナトリウム、チタンテトライソプロポキシド、チタンテトラブトキシド、ジルコニウムテトラブトキシド、ジルコニウムアセチルアセトナート、オキシ酢酸ジルコニウム、ジオクチルスズジラウレート、ジブチルスズジラウレート、ジブチルスズジメトキシド、ジブチルスズオキサイドが使用される。なお、これらの触媒は、単独又は二種以上を併用してもよい。
前記触媒の使用量は、ポリカーボネートジオール(a1)と多価アルコール(a2)との合計質量の0.0001〜1質量%が好ましく、より好ましくは0.001〜0.1質量%である。触媒の使用量が下限未満の場合は、反応時間が長くなるため、得られるポリオール(A1)が着色しやすくなる。また、上限を超える場合は、濁度が高くなる傾向となる。なお、当該触媒は、反応開始時に一括で使用しても、反応開始時、及び反応開始後に2回以上分割して使用してもよい。
本発明のポリオール(A1)を得る反応で使用する反応停止剤として、例えばリン酸、塩酸等の無機酸、スルホン酸基、スルファミン酸基等を有する有機酸、およびこれらのエステル類、アシルハライド等が挙げられ、これらの中から選ばれる1種または2種以上を混合して使用することができる。特に取り扱いやすさなどからリン酸、リン酸エステル、亜リン酸、亜リン酸エステルなどのリン化合物が好ましい。なお、添加時期は、エステル交換反応終了後、140℃以下での添加が好ましい。
反応停止剤の添加量は、ポリカーボネートジオール(a1)と多価アルコール(a2)との合計質量の0.0001〜1質量%が好ましく、より好ましくは0.001〜0.1質量%である。添加量が下限未満の場合、得られるポリオール(A1)の濁度や色数が高くなりやすく、上限を超えるとポリオール(A1)の反応性が遅くなる恐れがある。
ポリオール(A1)の平均水酸基官能基数は2.3〜3.5であり、2.5〜3.0の範囲が好ましい。平均水酸基官能基数が上限を超える場合、機械物性における伸びが低下し、平均水酸基官能基数が下限未満の場合、機械物性における強度が低下する傾向となる。
ポリオール(A1)の平均水酸基価は250〜600mgKOH/gであり、300〜550mgKOH/gが好ましい。平均水酸基価が下限未満の場合、ウレタン基濃度が低くなり、機械物性における強度が低下し、平均水酸基価が上限を超えるとウレタン基濃度が高くなり、機械物性における強度は向上するが伸びが低下する傾向となる。
なお、本発明における平均官能基数は、公称の官能基数を基に下記にて算出した。
平均官能基数=((ポリカーボネートジオール(a1)官能基数×mol)+(多価アルコール(a2)官能基数×mol))/((ポリカーボネートジオール(a1)mol)+(多価アルコール(a2)mol))
本発明において、ポリカーボネートジオール(a1)の数平均分子量は、合成の容易さ、取り扱いやすさを考慮すると、400〜5,000が好ましく、500〜3,000がより好ましい。数平均分子量が下限未満の場合には、得られる被膜の柔軟性が低下し、風合いや基材追従性が低下する恐れがある。一方、上限を超える場合には、被膜強度が不十分となる恐れがある。
ポリオール(A1)の10℃での性状は、80℃で1時間加熱したサンプルを引き続き10℃で一週間静置し、状態を目視により確認する。その際、少しでも流動性があれば液状と判断する。
本発明におけるイソシアネート成分(B)は、脂肪族ポリイソシアネート(b1)を含むものである。脂肪族ポリイソシアネートとしては特に限定されず、例えば、ヘキサメチレンジイソシアネート、1,4−テトラメチレンジイソシアネート、2−メチルペンタン−1,5−ジイソシアネート、リジンジイソシアネート;イソホロンジイソシアネート、ノルボルナンジイソシアネート、水素添化トリレンジイソシアネート、水素添化キシレンジイソシアネート、水素添化ジフェニルメタンジイソシアネート、水素添化テトラメチルキシレンジイソシアネート等の脂環族ジイソシアネート等を用いることができる。また、これらポリイソシアネートと、必要に応じてアルコール等を用い、従来公知の方法で製造できるウレタン変性ポリイソシアネート、ウレア変性ポリイソシアネート、アロファネート変性ポリイソシアネート、ビュレット変性ポリイソシアネート、カルボジイミド変性ポリイソシアネート、ウレトンイミン変性ポリイソシアネート、ウレトジオン変性ポリイソシアネート、イソシアヌレート変性ポリイソシアネートを、単独若しくは2種以上併用することもできる。
本発明における脂肪族ポリイソシアネート(b1)は、イソシアネート基の一部をアロファネート化したアロファネート変性ポリイソシアネート(b2)を含むことが好ましい。
脂肪族ジイソシアネートとしては特に限定されず、例えば、ヘキサメチレンジイソシアネート、1,4−テトラメチレンジイソシアネート、2−メチルペンタン−1,5−ジイソシアネート、リジンジイソシアネート等や、イソホロンジイソシアネート、ノルボルナンジイソシアネート、水素添化トリレンジイソシアネート、水素添化キシレンジイソシアネート、水素添化ジフェニルメタンジイソシアネート、水素添化テトラメチルキシレンジイソシアネート等の脂環構造を有するものが挙げられる。
前記脂肪族ジイソシアネートをアロファネート変性するにあたり、水酸基を1個以上有する水酸基含有化合物を用いる。
水酸基を1個以上有する水酸基含有化合物としては、例えばメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、ヘプタノール、オクタノール、ノナノール、デカノール、ウンデカノール、ドデカノール、トリデカノール等の炭素数が1個以上のアルコール類、およびそれらの各種異性体、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、3,3−ジメチロールヘプタン、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサン−1,4−ジオール、シクロヘキサン−1,4−ジメタノール、ダイマー酸ジオール等のグリコール類を用いることができる。
脂肪族ポリイソシアネート(b1)を含むポリイソシアネート(B)のイソシアネート含量は10〜30質量%が好ましく、15〜25質量%がより好ましい。イソシアネート含量が上限を超える場合には、遊離イソシアネート含量が多いため、臭気等により作業性が悪化する恐れがある。また、下限未満の場合には、粘度が高くなりハンドリング性が悪化する恐れがある。
本発明では、ポリオール成分又はポリイソシアネート成分、若しくは両方の成分に添加剤を用いることができる。添加剤としては、可塑剤、充填剤、着色剤、難燃剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、顔料・染料、抗菌剤、抗カビ剤等が挙げられる。
本発明のポリオール成分(A)とポリイソシアネート成分(B)とから硬化物を得る場合、反応硬化性、硬化物の強度と柔軟性、並びに不要な発泡の抑制のいずれにも優れるとの観点から、R値〔イソシアネート成分(B)における全イソシアネート基のモル数/ポリオール成分(A)における全水酸基のモル数〕は0.8以上が好ましいが、前記一連の効果を向上させるとの観点から、0.9〜5.0の範囲内であることがより好ましく、中でも、反応物の強度と柔軟性に優れるとの観点から、1.0〜2.0の範囲内であることが特に好ましい。R値が0.8未満の場合、硬化物の強度及び柔軟性が低下するといった不具合を生じる恐れがある。なお、R値が5.0を超える場合、反応硬化性の低下及び不要な発泡が生じる恐れがある。
反応硬化時の加熱温度は50〜180℃が好ましい。加熱時間は2分〜2時間が好ましい。温度が低すぎる場合や時間が短すぎる場合は、硬化が不十分となる恐れがある。一方、温度が高すぎる場合や時間が長すぎる場合は、硬化物や基材に不必要な熱履歴をかけ、着色や劣化が促進される恐れがある。
ポリオール成分(A)とポリイソシアネート成分(B)とを配合し硬化する際、硬化工程の短縮や反応率の向上を目的として、触媒を追加することができる。触媒としてはトリエチルアミン、トリエチレンジアミン、テトラメチルエチレンジアミン、テトラメチルプロピレンジアミン、テトラメチルヘキサメチレンジアミン等の第3級アミン触媒、又は、スタナスオクトエート、スタナスオレート、ジブチル錫ジラウレートのような錫系触媒に代表される金属触媒が挙げられ、これらは各々単独で、あるいは2種以上を併用することができる。
次に、本発明のポリウレタン樹脂組成物を使用した成形体、及びコーティング剤について説明する。本発明のポリウレタン樹脂組成物は、通信タブレットなどの電子機器部材、衣料、家具・家電部材、日用雑貨、及び自動車部材の成形物及びコーティング材として使用される。成形物としては、部材、構造物、フィルム、及びシートが含まれ、注型や塗布などの公知技術により成形されたものを挙げることができる。
また、コーティング剤としては、少なくとも本発明のポリウレタン樹脂組成物を含有したコーティング剤用樹脂に、必要に応じて架橋剤や添加剤を混合、均一撹拌後、スプレー塗装、ナイフ塗工、ワイヤーバー塗工、ドクターブレード塗工、リバースロール塗工、カレンダー塗工等の公知技術により、基材上に形成したコーティング膜である。
前記の基材としては、ステンレス、リン酸処理鋼、亜鉛鋼、鉄、銅、アルミニウム、真鍮、ガラス、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、ポリブチレンフタレート樹脂、ポリスチレン樹脂、AS樹脂、ABS樹脂、ポリカーボネート−ABS樹脂、6−ナイロン樹脂、6,6−ナイロン樹脂、MXD6ナイロン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリウレタン樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ポリアセタール樹脂、塩素化ポリオレフィン樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂、NBR樹脂、クロロプレン樹脂、SBR樹脂、SEBS樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン樹脂などの素材で成型された基材やポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリトリメチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、6−ナイロン樹脂、6,6−ナイロン樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、セルロース、ポリ乳酸、綿、ウールから選ばれる少なくとも1種類を主成分とする有機繊維やガラスウールなどの無機繊維、炭素繊維を挙げることができる。
これらの基材は、接着性を上げるために、基材表面を予めコロナ放電処理、フレーム処理、紫外線照射処理、及びオゾン処理等の処理をしても良い。
以下、本発明の実施例を説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、実施例における%、部表記は、特に断りのない限り質量基準である。
[ポリカーボネートポリオールの合成1]
攪拌機、温度計、加熱装置、冷却器を組んだ反応装置に、ポリカーボネートジオール1(以下、PCD−1)を579g、トリメチロールプロパンを421g、炭酸水素カリウムを0.1g仕込み、窒素気流下にて徐々に190℃まで温度を上昇させた。190℃でエステル交換反応を5時間行い、ポリカーボネートポリオールを得た(Polyol−1)。得られたポリカーボネートポリオールの平均水酸基官能基数は2.94であり、水酸基価は549.9(mg−KOH/g)であった。また10℃での性状は液状であった。
[ポリカーボネートポリオールの合成2]
ポリカーボネートポリオールの合成1と同様の合成方法において、PCD−1を696g、トリメチロールプロパンを304g、炭酸水素カリウムを0.1g仕込み、190℃でエステル交換反応を5時間行い、ポリカーボネートポリオールを得た(Polyol−2)。得られたポリカーボネートポリオールの平均水酸基官能基数は2.91であり、水酸基価は408.2(mg−KOH/g)であった。また10℃での性状は液状であった。
[ポリカーボネートポリオールの合成3]
ポリカーボネートポリオールの合成1と同様の合成方法において、PCD−1を766g、トリメチロールプロパンを234g、炭酸水素カリウムを0.1g仕込み、190℃でエステル交換反応を5時間行い、ポリカーボネートポリオールを得た(Polyol−3)。得られたポリカーボネートポリオールの平均水酸基官能基数は2.87であり、水酸基価は322.1(mg−KOH/g)であった。また10℃での性状は液状であった。
[ポリカーボネートポリオールの合成4]
ポリカーボネートポリオールの合成1と同様の合成方法において、PCD−1を860g、トリメチロールプロパンを140g、炭酸水素カリウムを0.1g仕込み、190℃でエステル交換反応を5時間行い、ポリカーボネートポリオールを得た(Polyol−4)。得られたポリカーボネートポリオールの平均官能基数は2.79であり、水酸基価は208.7(mg−KOH/g)であった。また10℃での性状は固体であった。
[ポリカーボネートポリオールの合成5]
ポリカーボネートポリオールの合成1と同様の合成方法において、PCD−1を906g、トリメチロールプロパンを94g、炭酸水素カリウムを0.1g仕込み、190℃でエステル交換反応を5時間行い、ポリカーボネートポリオールを得た(Polyol−5)。得られたポリカーボネートポリオールの平均官能基数は2.70であり、水酸基価は151.5(mg−KOH/g)であった。また10℃での性状は固体であった。
[ポリカーボネートジオールの合成6]
ポリカーボネートポリオールの合成1と同様の合成方法において、PCD−1を820g、1,5-ペンタンジオールを180g仕込み、190℃でエステル交換反応を5時間行い、ポリカーボネートポリオールを得た(Polyol−6)。得られたポリカーボネートポリオールの平均官能基数は2.00であり、水酸基価は224.4(mg−KOH/g)であった。また10℃での性状は液状であった。
Figure 2021138894
表1で使用した原料は以下の通り。
・PCD−1:1,6−ヘキサンジオール系ポリカーボネートジオール、数平均分子量3,000(商品名:ニッポラン−967、東ソー社製)
・トリメチロールプロパン:東京化成工業社製
・1,5−ペンタンジオール:東京化成工業社製
・炭酸水素カリウム:和光純薬工業社製
・JP−508:2−エチルヘキシルアシッドホスフェート、城北化学社製(商品名)。
[10℃での性状]
容量200mLのサンプル瓶にサンプルを入れ、80℃で1時間加熱し、引き続き10℃の環境下で一週間静置した後の状態を目視により確認した。その際、瓶を傾けたときに少しでも流動性があれば液状と判断した。
[ポリウレタン硬化被膜の作製]
ポリオール成分(A)、ポリイソシアネート成分(B)及び硬化用触媒を、表2に記載の通りにして300mLの高密度ポリエチレン製カップ中で混合し、混合直後の液を離型紙上に流し、バーコーターにて厚さ100μmのフィルムになるようにキャストして、150℃にて3分硬化させて、ポリウレタン硬化被膜(フィルム)を得た。このフィルムをサンプルとして、以下の項目について評価を行った。表中の仕込単位はグラムである。
[引張特性]
得られたフィルムを、JIS K6251に準拠して引張特性を測定した。結果を表2に示す。
・試験装置:テンシロンUTA−500(エー・アンド・デー社製)
・測定条件:25℃×50%RH
・ヘッドスピード:200mm/分
・ダンベル4号。
[引張特性評価基準]
引張特性は破断強度が20MPa以上、且つ破断時伸びが80%以上であれば良好と言える。
Figure 2021138894
表2で使用した原料は以下の通り。
・C−2770:コロネート2770(商品名)(アロファネート変性ポリイソシアネート、イソシアネート含量=19.5%、東ソー社製)
・C−2785:コロネート2785(商品名)(アロファネート変性ポリイソシアネート、イソシアネート含量=19.4%、東ソー社製)
・C−HXR:商品名:コロネートHXR(商品名)(イソシアヌレート変性ポリイソシアネート、イソシアネート含量=21.8%、東ソー社製)
・DOTDL:ジオクチルスズジラウレート、キシダ化学工業社製

Claims (8)

  1. ポリオール成分(A)と、ポリイソシアネート成分(B)との反応生成物であるポリウレタン樹脂であって、ポリオール成分(A)はポリオール(A1)を含み、ポリオール(A1)は、その末端水酸基を除く官能基の80〜100mol%がカーボネート基であり、平均水酸基官能基数が2.2〜3.5であり、水酸基価が250〜600mgKOH/gであること、およびポリイソシアネート成分(B)が脂肪族ポリイソシアネート(b1)を含むこと、を特徴とするポリウレタン樹脂組成物。
  2. ポリオール(A1)の数平均分子量が200〜600の範囲であることを特徴とする請求項1に記載のポリウレタン樹脂組成物。
  3. ポリオール(A1)が10℃で液状であることを特徴とする請求項1又は2に記載のポリウレタン樹脂組成物。
  4. 脂肪族ポリイソシアネート(b1)がアロファネート変性ポリイソシアネート(b2)を含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のポリウレタン樹脂組成物。
  5. アロファネート変性ポリイソシアネート(b2)の平均官能基数が2.0〜6.0であることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれかに記載のポリウレタン樹脂組成物。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載のポリウレタン樹脂組成物が有機溶剤を含まないことを特徴とするポリウレタン樹脂組成物。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載のポリウレタン樹脂組成物を用いた成形体。
  8. 請求項1乃至6のいずれかに記載のポリウレタン樹脂組成物を用いたコーティング剤。
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