JP2021138399A - キャリアテープ、包装体、包装体の製造方法及びテーピング装置 - Google Patents

キャリアテープ、包装体、包装体の製造方法及びテーピング装置 Download PDF

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Abstract

【課題】部品を収容する包装体の製造効率を高め、部品の損傷を抑制することが可能な包装体用のキャリアテープ及び包装体等を提供する。【解決手段】上記キャリアテープは、部品を収容する包装体用のキャリアテープであって、テープ本体と、複数の部品収容凹部と、を具備する。上記テープ本体は、第1軸方向に長手を有し、第1軸方向に直交する第2軸方向に幅を有する。上記複数の部品収容凹部は、上記第1軸及び上記第2軸に直交する第3軸方向に深さを有し、上記第1軸方向に間隔をあけて上記テープ本体に形成される。上記複数の部品収容凹部は、それぞれ、上記第1軸方向に向いた端面と、上記第2軸方向に向いた側面と、上記第3軸方向に向いた底面と、上記端面又は上記側面の少なくとも一面に形成され、上記底面に隣接した通気孔と、を含む。【選択図】図2

Description

本発明は、部品を収容する包装体用のキャリアテープ、包装体、包装体の製造方法及びキャリアテープ用のテーピング装置に関する。
従来から、積層セラミックコンデンサ等の略直方体状の部品を収容する包装体及びそれに用いられるキャリアテープが知られている。特許文献1及び2に記載されているように、このようなキャリアテープでは、帯状のテープ本体に、略直方体状の多数の部品収容凹部が長手方向に間隔をあけて設けられている。
包装体は、テーピング装置によって、部品が収容されたキャリアテープの部品収容凹部を覆うようにカバーテープが貼り付けられることで作製される。テーピング装置は、キャリアテープを所定のテープ搬送方向に沿って搬送しつつ、部品を部品収容凹部に収容し、表面にカバーテープを貼り付ける。
特開2018−24473号公報 特開2019−112085号公報
従来は、部品収容凹部に部品が収容された後、当該部品収容凹部内で部品の姿勢が安定せず、部品収容凹部から部品が脱落することがあった。このため、部品収容後、カバーテープの貼り付け前に、部品収容凹部の開口をカバー部材で覆うことがあった。しかしながら、部品収容凹部内での部品の姿勢が安定しない場合、部品が当該カバー部材に衝突し、部品が損傷することがあった。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、部品を収容する包装体の製造効率を高め、部品の損傷を抑制することが可能な包装体用のキャリアテープ、包装体、包装体の製造方法及びキャリアテープ用のテーピング装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係るキャリアテープは、部品を収容する包装体用のキャリアテープであって、テープ本体と、複数の部品収容凹部と、を具備する。
上記テープ本体は、第1軸方向に長手を有し、第1軸に直交する第2軸方向に幅を有する。
上記複数の部品収容凹部は、上記第1軸及び上記第2軸に直交する第3軸方向に深さを有し、上記第1軸方向に間隔をあけて上記テープ本体に形成される。
上記複数の部品収容凹部は、それぞれ、
上記第1軸方向に向いた端面と、
上記第2軸方向に向いた側面と、
上記第3軸方向に向いた底面と、
上記端面又は上記側面の少なくとも一面に形成され、上記底面に隣接した通気孔と、を含む。
通気孔が底面に隣接して配置されていることで、通気孔から空気が吸引された際に、部品収容凹部に収容された部品に対して、底面に向かう方向の吸引力を作用させることができる。これにより、部品に対し、底面から浮き上がる浮力が作用することが防止される。したがって、包装体の作製中に、部品が部品収容凹部を覆うカバー部材等と接触して損傷を受ける、あるいは部品が部品収容凹部から脱落する、といった不具合を防止することができる。
また、通気孔が端面又は側面の少なくとも一方に形成され、かつ底面に隣接していることで、通気孔から空気を吸引した際に、部品が当該端面又は側面及び底面の少なくとも2面に接するように配置され得る。これにより、部品が部品収容凹部内で第1軸方向又は第2軸方向に移動することが防止され、部品収容凹部内における部品の姿勢がより安定する。したがって、部品の姿勢が不安定になることで部品に上記浮力が作用することが防止され、上記不具合をより確実に防止することができる。
以上のように、上記構成によれば、包装体の製造効率を高めるとともに、部品の損傷を抑制することが可能となる。
上記端面は、上記第1軸に平行な上記キャリアテープのテープ搬送方向の上流側に位置する背面を含み、
上記通気孔は、上記背面又は上記側面の少なくとも一面に形成され、上記底面に隣接してもよい。
キャリアテープの搬送時には、部品収容凹部内の部品に、テープ搬送方向と反対方向の慣性力が作用する。一方、通気孔が背面に形成されていた場合、通気孔から空気を吸引した際に、部品にテープ搬送方向と反対方向の吸引力が作用する。このため、部品には、テープ搬送方向と反対方向の力が安定して作用し、部品が背面と接した姿勢を維持しやすくなる。したがって、包装体の製造時における上記不具合をより確実に防止することができる。
あるいは、上記第1軸方向に間隔をあけて上記テープ本体に形成された複数の送り孔を有していてもよい。
上記複数の送り孔の上記第1軸方向に沿った列は、上記複数の部品収容凹部の上記第1軸方向に沿った列と、上記第2軸方向に間隔をあけて配置される。
この場合、上記端面は、上記複数の送り孔を右側とした場合に、背側に位置する背面を含み、
上記通気孔は、上記背面又は上記側面の少なくとも一面に形成され、上記底面に隣接していてもよい。
さらに、上記通気孔は、上記背面と、上記側面と、上記底面とに隣接してもよい。
これにより、通気孔から空気を吸引した際に、部品が、側面、背面及び底面の3面に接した姿勢で維持されやすくなる。したがって、包装体の製造時における上記不具合をより一層確実に防止することができる。
上記テープ本体は、
上記第3軸に直交する表面及び裏面と、上記表面及び上記裏面を貫通し、上記端面と上記側面とを側壁として含む複数の貫通孔と、上記裏面に形成され、上記テープ本体の側縁から上記側壁まで延びる複数の溝部と、を含む台紙と、
上記底面を形成し、上記複数の貫通孔を覆うように上記裏面に貼り付けられたボトムテープと、を有し、
上記複数の溝部各々は、上記側壁において上記通気孔を形成する端部を有してもよい。
これにより、テープ本体が台紙とボトムテープとを有する場合にも、溝部によって部品収容凹部に通気孔を容易に形成することができる。
この場合、上記端部は、上記側面において上記通気孔を形成し、
上記端部の上記第1軸方向における溝幅は、上記通気孔の上記第1軸方向における開口幅よりも大きくてもよい。
これにより、端部の一部を側面の角部に当接させ、通気孔として構成することができる。したがって、端部の位置決めに高い精度を必要とせずに、側面に形成され底面に接する通気孔を容易に形成することができる。
本発明の他の実施形態に係る包装体は、キャリアテープと、複数の部品と、カバーテープと、を具備する。
上記キャリアテープは、テープ本体と、複数の部品収容凹部と、を有する。
上記テープ本体は、第1軸方向に長手を有し、第1軸方向に直交する第2軸方向に幅を有する。
上記複数の部品収容凹部は、上記第1軸及び上記第2軸に直交する第3軸方向に深さを有し、上記第1軸方向に間隔をあけて上記テープ本体に形成される。
上記複数の部品は、略直方体状であって、上記複数の部品収容凹部にそれぞれ収容される。
上記カバーテープは、上記複数の部品収容凹部を覆うように上記キャリアテープに貼り付けられる。
上記複数の部品収容凹部は、それぞれ、
上記第1軸方向に向いた端面と、
上記第2軸方向に向いた側面と、
上記第3軸方向に向いた底面と、
上記端面又は上記側面の少なくとも一面に形成され、上記底面に隣接した通気孔と、を含む。
本発明のさらに他の実施形態に係る包装体の製造方法は、キャリアテープの複数の部品収容凹部各々に、部品を収容する工程を含む。
上記キャリアテープは、
第1軸方向に長手を有し、上記第1軸に直交する第2軸方向に幅を有するテープ本体と、上記第1軸及び上記第2軸に直交する第3軸方向に深さを有し、上記第1軸方向に間隔をあけて上記テープ本体に形成された複数の部品収容凹部と、を有する。
上記複数の部品収容凹部は、それぞれ、上記第1軸方向に向いた端面と、上記第2軸方向に向いた側面と、上記第3軸方向に向いた底面と、上記端面又は上記側面の少なくとも一面に形成され、上記底面に隣接した通気孔と、を含む。
上記部品がそれぞれ収容された上記複数の部品収容凹部を覆うように、上記キャリアテープにカバーテープが貼り付けられる。
本発明のさらに他の実施形態に係るテーピング装置は、第1軸方向に長手を有し、上記第1軸に直交する第2軸方向に幅を有するテープ本体と、上記第1軸及び上記第2軸に直交する第3軸方向に深さを有し、上記第1軸方向に間隔をあけて上記テープ本体に形成された複数の部品収容凹部と、を有するキャリアテープ用のテーピング装置である。
上記テーピング装置は、支持台と、吸引通路と、カバー部材と、を具備する。
上記支持台は、複数の支持凹部を有し、上記キャリアテープを支持する。
上記複数の支持凹部は、上記第1軸方向に向いた支持端面と、上記側面に接し上記第2軸方向に向いた支持側面と、上記第3軸方向に向いた支持底面と、をそれぞれ含み、上記第3軸方向に深さを有し、上記複数の部品収容凹部を支持する。
上記吸引通路は、上記支持端面又は上記支持側面の少なくとも一面に形成され上記支持底面に隣接した開口部を有し、上記支持台に形成される。
上記カバー部材は、上記複数の支持凹部と上記第3軸方向に対向して配置される。
以上のように、本発明によれば、部品を収容する包装体の製造効率を高め、部品の損傷を抑制することが可能な包装体用のキャリアテープ、包装体、包装体の製造方法及びキャリアテープ用のテーピング装置を提供することができる。
本発明に用いられる部品を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るキャリアテープを示す平面図である。 上記キャリアテープのA−A'線に沿った断面図である。 上記キャリアテープのB−B'線に沿った断面の一部を拡大した図である。 上記キャリアテープの部品収容凹部の構成を示す模式的な斜視図である。 上記第1実施形態に係る包装体の製造過程を示す模式的な断面図である。 上記包装体を示す断面図である。 上記第1実施形態の比較例に係るキャリアテープを用いた包装体の製造過程を示す断面図であって、図3と同様の断面を模式的に示す図である。 上記第1実施形態の他の比較例に係るキャリアテープを用いた包装体の製造過程を示す断面図であって、図3と同様の断面を模式的に示す図である。 上記第1実施形態に係る包装体の製造過程を示す断面図であって、図3と同様の断面を模式的に示す図である。 上記包装体の製造過程を示す拡大平面図である。 本発明の第2実施形態に係るキャリアテープを示す図であり、図4と同様の方向から見た断面図である。 本発明の第3実施形態に係るキャリアテープを示す平面図である。 上記キャリアテープのC−C'線に沿った断面図である。 上記キャリアテープの部品収容凹部の構成を示す模式的な斜視図である。 上記実施形態に係るキャリアテープを用いた包装体の製造過程を示す拡大平面図である。 本発明の第4実施形態に係るキャリアテープを示す平面図である。 上記キャリアテープのD−D'線に沿った断面図である。 上記キャリアテープの部品収容凹部の構成を示す模式的な斜視図である。 上記実施形態に係るキャリアテープを用いた包装体の製造過程を示す断面図であって、図18と同様の断面を模式的に示す図である。 本発明の第5実施形態に係るキャリアテープの部品収容凹部の構成例を示す模式的な斜視図である。 上記キャリアテープの部品収容凹部の他の構成例を示す模式的な斜視図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
図面には、適宜相互に直交するX軸、Y軸、及びZ軸が示されている。X軸、Y軸、及びZ軸は全図において共通である。
<第1実施形態>
[部品の構成]
図1は、本発明に用いられる部品10を示す斜視図である。
部品10は、略直方体状であり、後述するキャリアテープ100に収容される。具体的に、部品10は、X軸方向に向いた一対の第1面10aと、Y軸方向に向いた一対の第2面10bと、Z軸方向に向いた一対の第3面10cと、を有する。部品10は、例えばX軸方向に長手を有する。
第1面10a、第2面10b及び第3面10cは、平坦面でもよいし、曲面でもよい。第1面10a、第2面10b及び第3面10cは、微小な段差を有していてもよい。各面を接続する稜部は、例えば面取りされていてもよい。
部品10のX軸方向に沿った寸法を寸法Lc、Y軸方向に沿った寸法を寸法Wc、Z軸方向に沿った寸法を寸法Tcとする。部品10は、例えば寸法Lcが寸法Wc及び寸法Tcよりも大きく、X軸方向に長手を有する。これらの寸法は、各方向に沿った寸法のうち、最も大きい寸法とする。
部品10は、例えば積層セラミックコンデンサ、チップバリスタ、チップサーミスタ、積層インダクタ、半導体素子等の電子部品であってもよい。このような部品10は、例えば、略直方体状の素体と、素体の表面に形成された一対の外部電極と、を有している。一対の外部電極は、例えばX軸方向に相互に対向して配置され、第1面10aを構成する。但し、部品10は、上記電子部品に限定されない。
[キャリアテープの構成]
図2〜4は、本発明の第1実施形態に係るキャリアテープ100を示す図である。図2は、キャリアテープ100の平面図である。図3は、キャリアテープ100の図2のA−A'線に沿った断面図である。図4は、キャリアテープ100の図2のB−B'線に沿った断面の一部を拡大した拡大断面図である。
キャリアテープ100は、部品10を収容する包装体200用のキャリアテープである。キャリアテープ100は、Y軸方向に長手を有し、X軸方向に幅を有するテープ本体110と、Z軸方向に深さを有し、Y軸方向に間隔をあけてテープ本体110に形成された複数の部品収容凹部(凹部)120と、を有する。テープ本体110のX軸方向の幅は、一例として、8mm程度であり、Z軸方向の厚みは、例えば0.15〜1.5mm程度である。
テープ本体110は、さらに、Y軸方向に間隔をあけて形成された複数の送り孔130を有する。送り孔130は、テープ本体110をZ軸方向に貫通し、例えばZ軸方向から見た際に略円形状を有する。この送り孔130は、後述するテーピング装置300のテープ搬送機構と係合可能に構成され、キャリアテープ100をY軸方向に搬送するために用いられる。
複数の送り孔130のY軸方向に沿った列は、複数の凹部120のY軸方向に沿った列と、X軸方向に間隔をあけて配置される。複数の凹部120の列は、テープ本体110の第1側縁111側に配置され、複数の送り孔130の列は、テープ本体110の第2側縁112側に配置される。
テープ本体110は、本実施形態において、台紙140と、ボトムテープ150と、を含む。
台紙140は、例えば紙で構成される。ボトムテープ150は、例えば紙、樹脂等で構成された基材と、当該基材上に設けられた粘着層と、を有する。
台紙140は、Z軸方向に直交する表面141及び裏面142と、表面141及び裏面142を貫通する貫通孔143と、裏面142に形成された溝部144と、を有する。
貫通孔143は、凹部120の一部を構成し、凹部120の後述する端面120a,120bと側面120c,120dとを側壁145として含む。貫通孔143は、Z軸方向から見た際に、長方形状の平面形状を有する。なお、台紙140には、貫通孔143の他に、表面141及び裏面142を貫通する送り孔130が形成されている。
溝部144は、テープ本体110(台紙140)の第1側縁111から貫通孔143の側壁145まで延びる。溝部144は、例えばX軸方向に沿って直線状に延びる。溝部144のX軸方向(延在方向)に直交する断面形状は、本実施形態において、長方形状である。溝部144は、裏面142側の開口がボトムテープ150で覆われることで、テープ本体110における空気の通路として機能する。
ボトムテープ150は、貫通孔143を覆うように裏面142に貼り付けられる。図3に示すように、ボトムテープ150は、貫通孔143及び溝部144を覆い、送り孔130を覆わないように構成される。このため、ボトムテープ150のX軸方向における幅は、例えば台紙140のX軸方向における幅よりも小さい。これにより、テープ本体110において、送り孔130が、裏面142からテープ搬送機構と係合可能に構成される。
[部品収容凹部の構成]
図5は、凹部120の構成を示す模式的な斜視図である。
凹部120は、第1端面120a及び第2端面120bと、第1側面120c及び第2側面120dと、底面120eと、を含む。端面120a,120bは、Y軸方向に向いた面であり、例えばY軸方向に直交する。側面120c,120dは、X軸方向に向いた面であり、例えばX軸方向に直交する。底面120eは、Z軸方向に向いた面であり、例えばZ軸方向に直交する。
本実施形態において、第1端面120aは、前面120aを構成し、第2端面120bは、背面120bを構成する。図2に示すように、前面120aは、キャリアテープ100のテープ搬送方向Pの下流側に配置される。背面120bは、テープ搬送方向Pの上流側に配置される。テープ搬送方向Pは、テーピング装置300におけるキャリアテープ100の搬送方向であって、具体的には、凹部120側の第1側縁111を左側、送り孔130側の第2側縁112を右側とした際に、正面に向く方向である。つまり、背面120bは、送り孔130を右側とした場合に、背側に位置する。
図5に示すように、凹部120のX軸方向に沿った寸法Laは、部品10の寸法Lcよりも大きく、例えば寸法Lcの1.05倍〜1.5倍程度とすることができる。凹部のY軸方向に沿った寸法Waは、部品10の寸法Wcよりも大きく、例えば寸法Wcの1.05倍〜1.5倍程度とすることができる。凹部120のZ軸方向に沿った寸法Taは、部品10の寸法Tcよりも大きく、例えば寸法Tcの1.05倍〜1.5倍程度とすることができる。これらの寸法は、凹部120の各方向に沿った寸法のうち、最も大きい寸法とする。
図2及び図3に示すように、第1側面120cは、第1側縁111側に配置される。第2側面120dは、第2側縁112側に配置される。図2〜4に示すように、前面120a,背面120b及び側面120c,120dは、台紙140の貫通孔143の側壁145として構成される。また、図3及び4に示すように、底面120eは、ボトムテープ150によって形成される。
図5に示すように、凹部120は、端面120a,120b又は側面120c,120dの少なくとも一面に形成され、底面120eに隣接した通気孔121を含む。通気孔121は、本実施形態において、第1側面120cに形成され、底面120e及び背面120bに隣接する。つまり、通気孔121は、背面120bと、第1側面120cと、底面120eとに隣接する。通気孔121は、本実施形態において例えば正方形状又は長方形状の平面形状を有する。
ここで、「通気孔121がある面に形成される」とは、当該面の一部に通気孔121による開口が形成されることを意味する。「通気孔121がある面に隣接する」とは、通気孔121による開口の縁が当該面に接していることを意味し、通気孔121が当該面に形成されている態様を含むものとする。
図3及び図4に示すように、通気孔121は、溝部144の端部144aによって形成される。端部144aは、台紙140の貫通孔143の角部に、通気孔121の一部となる切り欠きを形成する。この切り欠きの底部がボトムテープ150で覆われることで、溝部144の端部144aが、第1側面120cにおいて通気孔121を形成する。
図4に示すように、溝部144の端部144aのX軸方向における溝幅D1は、例えば通気孔121のX軸方向における開口幅D2よりも大きい。溝幅D1は、端部144aにおいてX軸方向に最も大きい部分の寸法とする。開口幅D2も、通気孔121においてX軸方向に最も大きい部分の寸法とする。
つまり、溝部144(端部144a)のテープ搬送方向Pに向いた側壁は、凹部120の背面120bと連続しておらず、当該側壁と背面120bとの間に段差が形成されていてもよい。これにより、端部144aの位置決めに高い精度を必要とせずに、第1側面120c、背面120b及び底面120eに隣接する通気孔121を容易に形成することができる。
通気孔121のX軸方向における開口幅D2は、例えば、凹部120のX軸方向に沿った寸法Laの0.15〜0.6倍とすることができる。通気孔121のZ軸方向における開口高さは、例えば、凹部120のZ軸方向に沿った寸法Taの0.3〜0.8倍とすることができる。
通気孔121を含む凹部120を備えたキャリアテープ100は、以下に示すように、凹部120に部品10が収容され、包装体200が作製される。
[包装体の製造方法]
図6は、包装体200の製造過程を示す模式的な断面図である。
まず、ボトムテープ150が貼り付けられた台紙140を含むキャリアテープ100がテーピング装置300に配置される。テーピング装置300では、図示しないテープ搬送機構が送り孔130と係合し、駆動されることで、テープ本体110がテープ搬送方向Pに搬送される。
そして、凹部120に部品10が収容される。部品10は、Z軸方向に沿って凹部120内に投入されてもよいし、Z軸方向と交差する方向に沿って凹部120内に投入されてもよい。
本実施形態において、部品10が収容された凹部120とZ軸方向に対向するように、カバー部材310が配置される。カバー部材310は、例えばZ軸方向に直交する主面を有する板状に構成される。カバー部材310は、部品10投入用の投入口311を有していてもよい。
テーピング装置300は、図示しない吸引機構によって、テープ本体110の第1側縁111に開口する溝部144から空気を吸引する。これにより、部品10は、凹部120内において、通気孔121に接するように、つまり背面120b、第1側面120c及び底面120eに接するように配置される。
続いて、テーピング装置300は、テープ本体110上(台紙140の表面141上)にカバーテープ210を供給し、凹部120を覆うようにテープ本体110にカバーテープ210を貼り付ける。カバーテープ210は、例えば紙、樹脂等で構成された基材と、当該基材上に設けられた粘着層と、を有する。カバーテープ210は、例えば図示しない熱圧着機構によって、テープ本体110に熱圧着されてもよい。
これにより、図7に示すように、包装体200が作製される。
包装体200は、キャリアテープ100と、凹部120に収容された部品10と、カバーテープ210と、を備える。カバーテープ210は、凹部120を覆うようにキャリアテープ100に貼り付けられる。
本実施形態のキャリアテープ100は、包装体200の製造過程において、以下のような作用効果を有する。
[本実施形態の作用効果]
図8及び図9は、本実施形態の比較例に係るキャリアテープ100A,100Bを用いた包装体の製造過程を示す断面図であって、図3と同様の断面を模式的に示す図である。なお、キャリアテープ100A,100Bにおいて、上述のキャリアテープ100と同様の構成については同一の符号を付している。また、図9の黒矢印はキャリアテープ100B内の空気の流れを模式的に示し、図9の白抜き矢印は部品10に作用する力の一例を示す。
図8に示すキャリアテープ100Aでは、凹部120Aが通気孔を有さない。この場合、凹部120Aへの部品10投入後、部品10の凹部120A内での姿勢が安定せず、キャリアテープ100Aの動きなどによって部品10がZ軸方向上方に浮き上がることがある。これにより、部品10がカバー部材310と衝突し、部品10が損傷する可能性がある。また、カバー部材310を設けない場合は、部品10が凹部120Aから脱落する可能性もある。
図9に示すキャリアテープ100Bは、凹部120Bが第1側面120Bcに形成された通気孔121Bを有するが、通気孔121Bは底面120Beと隣接しない位置に配置されている。このため、図9Aの黒矢印で示すように、凹部120B内において、底面120Be側からZ軸方向上方へ向かう空気の流れが発生し、部品10にZ軸方向上方への浮力が作用し得る。これにより、図9Bに示すように、部品10がカバー部材310と衝突し、部品10が損傷する可能性がある。また、カバー部材310を設けない場合は、部品10が凹部120Bから脱落する可能性もある。
図10は、本実施形態に係るキャリアテープ100を用いた包装体200の製造過程を示す断面図であって、図3と同様の断面を模式的に示す図である。図11は、包装体200の製造過程を示す拡大平面図であって、凹部120をZ軸方向から見た図である。また、図10及び図11の黒矢印はキャリアテープ100内の空気の流れを模式的に示し、白抜き矢印は部品10に作用する力の一例を示す。
図10に示すように、本実施形態においては、キャリアテープ100の凹部120が、第1側面120cに形成され底面120eに隣接する通気孔121を有する。これにより、図10Aに示すように、凹部120内において、Z軸方向下方へ向かう空気の流れが発生し、Z軸方向上方へ向かう空気の流れはほとんど発生しない。この結果、部品10には、Z軸方向下方への吸引力は作用するが、上記浮力はほとんど作用せず、図10Bに示すように、部品10は底面120eに接するように配置される。したがって、部品10のカバー部材310への衝突が抑制される。
また、通気孔121が第1側面120cに形成されていることで、部品10には、第1側面120cに向かうX軸方向の吸引力が作用する。これにより、部品10は、底面120eのみならず、第1側面120cにも接するように配置され、部品10の凹部120内での姿勢が安定する。
したがって、部品10の凹部120内での回転や、部品10の姿勢が不安定になり部品10にZ軸方向上方への浮力が作用することが抑制され、部品10のカバー部材310への衝突がより効果的に抑制される。また、カバー部材310を設けない場合であっても、部品10の凹部120からの脱落が抑制される。
さらに、図11に示すように、テーピング装置300において、キャリアテープ100はY軸方向と平行なテープ搬送方向Pに沿って搬送される。これにより、部品10には、テープ搬送方向Pと反対方向の慣性力が作用する。
さらに通気孔121は、背面120bに隣接して形成される。これにより、図11Aに示すように、部品10には、当該慣性力と同一方向の吸引力も作用し、テープ搬送方向Pと反対方向の力が安定して作用する。この結果、図11Bに示すように、部品10は、第1側面120c、底面120e及び背面120bの3面に接するように配置され、凹部120内の部品10の位置及び姿勢が安定する。したがって、部品10のカバー部材310への衝突が効果的に抑制され、カバー部材310を設けない場合であっても、部品10の凹部120からの脱落が効果的に抑制される。
加えて、仮にボトムテープ150に通気孔が形成されていた場合、薄いボトムテープ150が破損し、部品10が破損箇所から脱落する可能性もある。これに対して、本実施形態の通気孔121は、台紙140の溝部144によって形成されているため、通気孔121によるテープ本体110からの部品10の脱落を防止できる。
また、溝部144が凹部120の第1側面120cから第1側縁111に向かって延びることで、第1側縁111において吸引を行うことができる。これにより、吸引に際して送り孔130の位置が問題とならず、通気孔121の吸引を円滑に行うことができる。
以上のように、本実施形態では、包装体200の製造過程において、部品10の損傷を抑制し、包装体200の製造効率を高めることができる。
<第2実施形態>
図12は、本発明の第2実施形態に係るキャリアテープ100Cを示す図であり、図4と同様の方向から見た断面図である。なお、本実施形態において、上述の第1実施形態と同様の構成については説明を省略する。
図12に示すように、キャリアテープ100Cでは、テープ本体110Cに形成された凹部120Cが通気孔121Cを含むが、通気孔121Cの形状が第1実施形態と異なる。図12Aに示す例では、通気孔121Cは、三角形状の平面形状を有する。この場合、溝部144Cの端部144Caも、三角形状の端面形状を有している。図12Bに示す例では、通気孔121Cは、台形状の平面形状を有する。この場合、溝部144Cの端部144Caも、台形状の端面形状を有している。
これらの例に限定されず、通気孔121Cは、円形状、楕円形状、円形状又は楕円形状の一部(例えば半円形状又は扇形)、多角形状等の平面形状を有していてもよい。
本実施形態においても、キャリアテープ100Cは、第1実施形態と同様の作用効果を発揮することができる。
<第3実施形態>
図13〜15は、本発明の第3実施形態に係るキャリアテープ100Dを示す図である。図13は、キャリアテープ100Dの平面図である。図14は、キャリアテープ100Dの図13のC−C'線に沿った断面図である。図15は、キャリアテープ100Dの凹部120Dの構成を示す模式的な斜視図である。なお、本実施形態において、上述の第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
キャリアテープ100Dは、テープ本体110Dと、テープ本体110Dに形成された複数の凹部120Dと、を有する。テープ本体110Dは、第1実施形態と同様に、台紙140Dと、ボトムテープ150Dと、を含む。台紙140Dは、Z軸方向に直交する表面141D及び裏面142Dと、表面141D及び裏面142Dを貫通する貫通孔143Dと、裏面142Dに形成された溝部144Dと、を有する。ボトムテープ150Dは、貫通孔143D及び溝部144Dの少なくとも一部を覆うように構成される。貫通孔143Dは、後述する凹部120Dの一部を構成し、凹部120Dの端面120Da,120Dbと側面120Dc,120Ddとを側壁145Dとして含む。
本実施形態において、溝部144Dは、貫通孔143Dの側壁145からテープ本体110D(台紙140D)の第2側縁112Dに向かって延びる。図13及び14に示す例において、溝部144Dは、例えばX軸方向に沿って直線状に延びる。溝部144Dは、第2側縁112Dまで延びていてもよいが、図13及び図14に示すように、第2側縁112Dと貫通孔143Dの間まで延びていてもよい。この場合、吸引の観点から、溝部144Dの端部が、ボトムテープ150Dの側縁よりもX軸方向に延びているとよい。
凹部120Dは、Y軸方向に向いた第1端面120Da及び第2端面120Dbと、X軸方向に向いた第1側面120Dc及び第2側面120Ddと、Z軸方向に向いた底面120Deと、を含む。第1端面120Daは、前面120Daを構成し、第2端面120Dbは、背面120Dbを構成する。
本実施形態において、凹部120Dは、第2側面120Ddに形成され、底面120De及び背面120Dbに隣接する通気孔121Dを含む。通気孔121Dは、第2側面120Ddの角部に形成され、背面120Dbと、第2側面120Ddと、底面120Deとに隣接する。通気孔121Dは、溝部144Dの端部144Daによって形成される。
図16は、本実施形態に係るキャリアテープ100Dを用いた包装体の製造過程を示す拡大平面図であって、凹部120DをZ軸方向から見た図である。図16の黒矢印はキャリアテープ100D内の空気の流れを模式的に示し、部品10上に示した白抜き矢印は部品10に作用する力の一例を示す。
図16に示すように、本実施形態においては、通気孔121Dが、第2側面120Ddに形成される。これにより、図16Aに示すように、部品10には、第2側面120Ddに向かうX軸方向の吸引力が作用する。
さらに、図16Aに示すように、部品10には、テープ搬送方向Pと反対方向の慣性力が作用する。さらに、部品10には、背面120Dbに隣接する通気孔121Dによって、当該慣性力と同一の方向に吸引力が作用し、テープ搬送方向Pと反対方向の力が安定して作用する。この結果、図16Bに示すように、部品10は、第2側面120Dd、底面120De及び背面120Dbの3面に接するように配置され、凹部120D内の部品10の位置及び姿勢がより安定する。
したがって、本実施形態においても、部品10のカバー部材310への衝突が効果的に抑制され、包装体の製造過程における部品10の損傷を抑制することができる。また、仮にカバー部材310を設けない場合であっても、部品10の凹部120Dからの脱落が抑制され、包装体の製造効率を高めることができる。
<第4実施形態>
図17〜19は、本発明の第4実施形態に係るキャリアテープ100Eを示す図である。図17は、キャリアテープ100Eの平面図である。図18は、キャリアテープ100Eの図17のD−D'線に沿った断面図である。図19は、キャリアテープ100Eの凹部120Eの構成を示す模式的な斜視図である。なお、本実施形態において、上述の第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
キャリアテープ100Eは、テープ本体110Eと、Z軸方向に深さを有し、Y軸方向に間隔をあけてテープ本体110Eに形成された複数の凹部120Eと、を有する。テープ本体110Eは、さらに、Y軸方向に間隔をあけて形成された複数の送り孔130Eを有していてもよい。複数の部品収容凹部120Eの列は、テープ本体110Eの第1側縁111E側に配置され、複数の送り孔130Eの列は、テープ本体110Eの第2側縁112E側に配置される。
キャリアテープ100Eは、本実施形態において、樹脂材料をエンボス加工することで形成される。テープ本体110Eを構成する樹脂は、ポリスチレン、ポリカーボネイト、ポリエチレンテレフタレート、ボリプロピレン等を用いることができる。エンボス加工の方法は、特に限定されないが、例えば圧空成形、プレス成形、真空ロータリー成形(真空ドラム成形)等を採用することができる。
凹部120Eは、Y軸方向に向いた第1端面120Ea及び第2端面120Ebと、X軸方向に向いた第1側面120Ec及び第2側面120Edと、Z軸方向に向いた底面120Eeと、を含む。第1端面120Eaは、前面120Eaを構成し、第2端面120Ebは、背面120Ebを構成する。
前面120Ea及び背面120Ebは、図示しないが、底面120EeからZ軸方向上方に向かうに従い、Y軸方向外方に0.2〜10度程度傾いたテーパ面であってもよい。同様に、側面120Ec,Edは、図示しないが、底面120EeからZ軸方向上方に向かうに従い、X軸方向外方に0.2〜10度程度傾いたテーパ面であってもよい。
凹部120Eは、第1側面120Ecに形成され、底面120Ee及び背面120Ebに隣接する通気孔121Eを含む。通気孔121Eは、第1側面120Ecの角部に形成され、背面120Ebと、第1側面120Ecと、底面120Eeとに隣接する。
図19に示すように、通気孔121Eは、本実施形態において、円形状の一部である扇形の平面形状を有する。通気孔121Eは、これに限定されず、例えば多角形状、円形状、楕円形状、楕円形状の一部等の平面形状を有していてもよい。
図20は、キャリアテープ100Eを含んだ包装体の製造過程を示す模式的な断面図であり、図18と同様の断面を示す図である。
図20に示すように、テーピング装置300Eは、本実施形態において、キャリアテープ100Eを支持する支持台320Eと、支持台320Eに形成された吸引通路330Eと、カバー部材310と、を備える。支持台320Eは、凹部120Eの形状に対応して形成された支持凹部321Eを含む。カバー部材310は、支持凹部321EとZ軸方向に対向して配置される。
支持凹部321Eは、Z軸方向に深さを有し、Y軸方向に間隔をあけて形成される。具体的に、支持凹部321Eは、Y軸方向に向いた支持端面(図示せず)と、X軸方向に向いた支持側面321Ec,321Edと、Z軸方向に向いた支持底面321Eeと、を含む。支持端面は、凹部120Eの第1端面120Ea及び第2端面120Ebに沿って形成される。第1支持側面321Ecは、凹部120Eの第1側面120Ecに沿って形成され、第2支持側面321Edは、凹部120Eの第2側面120Edに沿って形成される。支持底面321Eeは、凹部120Eの底面120Eeに沿って形成される。
吸引通路330Eは、支持凹部321Eの通気孔121Eに対応する箇所に開口し、黒矢印の方向に空気を吸引することが可能に構成される。つまり、吸引通路330Eは、支持端面又は支持側面321Ec,321Edの少なくとも一面に形成され、支持底面321Eeに隣接した開口部331Eを有する。なお、「開口部331Eが支持底面321Eeに隣接する」態様は、開口部331EのZ軸方向縁部が、キャリアテープ100Eの厚み程度のわずかな距離だけ支持底面321Eeから離間している態様も含むものとする。
このような構成のテーピング装置300Eにより、包装体の製造過程において、通気孔121Eから空気が吸引される。これにより、部品10には、第1側面120Ec、背面10Eb及び底面120Eeに向かうX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向の吸引力が作用し、部品10が第1側面120Ec、背面120Eb及び底面120Eeに接するように配置される。この結果、凹部120E内の部品10の位置及び姿勢が安定する。
したがって、本実施形態においても、部品10のカバー部材310への衝突が効果的に抑制され、包装体の製造過程における部品10の損傷を抑制することができる。また、仮にカバー部材310を設けない場合であっても、部品10の凹部120Eからの脱落が抑制され、包装体の製造効率を高めることができる。
<第5実施形態>
図21〜22は、本発明の第5実施形態に係る凹部120Fの構成を示す模式的な斜視図である。
凹部120Fの通気孔121Fは、端面120Fa,120Fb又は側面120Fc,120Fdの少なくとも一面に形成され、底面120Feに隣接していればよい。すなわち、通気孔121Fは、上述の各実施形態に係る配置の他、以下のような配置を採用することができる。
図21Aに示すように、通気孔121Fは、背面120Fbに形成され、第1側面120Fc及び底面120Feに隣接していてもよい。この場合の通気孔121Fは、背面120Fbと、第1側面120Fcと、底面120Feとに隣接する。あるいは、図示は省略するが、通気孔121Fは、背面120Fbに形成され、第2側面120Fd及び底面120Feに隣接していてもよい。
図21Bに示すように、通気孔121Fは、背面120Fbに形成され、底面120Feに隣接しているが、第1側面120Fc又は第2側面120Fdに隣接していなくてもよい。
図21Cに示すように、通気孔121Fは、第1側面120Fc又は第2側面120Fdに形成され、底面120Feに隣接しているが、背面120Fbに隣接していなくてもよい。
図22Aに示すように、通気孔121Fは、背面120Fb及び第1側面120Fcに形成され、底面120Feに隣接していてもよい。この場合の通気孔121Fは、背面120Fbと、第1側面120Fcと、底面120Feとに隣接する。あるいは、図示は省略するが、通気孔121Fは、背面120Fb及び第2側面120Fdに形成され、底面120Feに隣接していてもよい。さらに、図示は省略するが、通気孔121Fは、底面120Feに延出してもよく、背面120Fbと、第1側面120Fc又は第2側面120Fdと、底面120Feと、に形成されていてもよい。
図22Bに示すように、通気孔121Fは、背面120Fbと、底面120Feとに形成されていてもよい。つまり、通気孔121Fは、背面120Fbに形成され、底面120Feに延出していてもよい。
図22Cに示すように、通気孔121Fは、第1側面120Fc又は第2側面120Fdと、底面120Feとに形成されていてもよい。つまり、通気孔121Fは、第1側面120Fc又は第2側面120Fdに形成され、底面120Feに延出していてもよい。
以上のような構成の通気孔121Fを含むキャリアテープ100では、包装体200の製造過程において、通気孔121Fから空気を吸引することで、凹部120F内の部品10が通気孔121Fの形成された面に接するように配置される。これにより、部品10の凹部120F内での姿勢が安定し、カバー部材310への衝突や、凹部120Fからの脱落が抑制される。したがって、本実施形態においても、部品10の損傷を抑制しつつ、包装体の製造を効率よく行うことができる。
以上、本発明の各実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば本発明の実施形態は各実施形態を組み合わせた実施形態とすることができる。
例えば、テープ本体がボトムテープを有さず、部品収容凹部が、台紙に形成された凹部で構成されてもよい。この場合、台紙は、複数の紙を貼り合わせた構成であってもよい。この場合の通気孔は、例えば台紙に適宜形成された空気の通路に連通するように形成される。
10…部品
100,100C,100D,100E…キャリアテープ
110,110C,110D,110E…テープ本体
120,120C,120D,120E,120F…部品収容凹部(凹部)
120a,120Ca,120Da,120Ea,120Fa…第1端面(前面)
120b,120Cb,120Db,120Eb,120Fb…第2端面(背面)
120c,120Cc,120Dc,120Ec,120Fc…第1側面(側面)
120d,120Cd,120Dd,120Ed,120Fd…第2側面(側面)
120e,120Ce,120De,120Ee,120Fe…底面
121,121C,121D,121E,121F…通気孔

Claims (9)

  1. 部品を収容する包装体用のキャリアテープであって、
    第1軸方向に長手を有し、前記第1軸に直交する第2軸方向に幅を有するテープ本体と、
    前記第1軸及び前記第2軸に直交する第3軸方向に深さを有し、前記第1軸方向に間隔をあけて前記テープ本体に形成された複数の部品収容凹部と、
    を具備し、
    前記複数の部品収容凹部は、それぞれ、
    前記第1軸方向に向いた端面と、
    前記第2軸方向に向いた側面と、
    前記第3軸方向に向いた底面と、
    前記端面又は前記側面の少なくとも一面に形成され、前記底面に隣接した通気孔と、を含む
    キャリアテープ。
  2. 請求項1に記載のキャリアテープであって、
    前記端面は、前記第1軸に平行な前記キャリアテープのテープ搬送方向の上流側に位置する背面を含み、
    前記通気孔は、前記背面又は前記側面の少なくとも一面に形成され、前記底面に隣接する
    キャリアテープ。
  3. 請求項1に記載のキャリアテープであって、
    前記第1軸方向に間隔をあけて前記テープ本体に形成された複数の送り孔を有し、
    前記複数の送り孔の前記第1軸方向に沿った列は、前記複数の部品収容凹部の前記第1軸方向に沿った列と、前記第2軸方向に間隔をあけて配置され、
    前記端面は、前記複数の送り孔を右側とした場合に、背側に位置する背面を含み、
    前記通気孔は、前記背面又は前記側面の少なくとも一面に形成され、前記底面に隣接する
    キャリアテープ。
  4. 請求項2又は3に記載のキャリアテープであって、
    前記通気孔は、前記背面と、前記側面と、前記底面とに隣接する
    キャリアテープ。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載のキャリアテープであって、
    前記テープ本体は、
    前記第3軸に直交する表面及び裏面と、前記表面及び前記裏面を貫通し、前記端面と前記側面とを側壁として含む複数の貫通孔と、前記裏面に形成され、前記テープ本体の側縁から前記側壁まで延びる複数の溝部と、を含む台紙と、
    前記底面を形成し、前記複数の貫通孔を覆うように前記裏面に貼り付けられたボトムテープと、を有し、
    前記複数の溝部各々は、前記側壁において前記通気孔を形成する端部を有する
    キャリアテープ。
  6. 請求項5に記載のキャリアテープであって、
    前記端部は、前記側面において前記通気孔を形成し、
    前記端部の前記第1軸方向における溝幅は、前記通気孔の前記第1軸方向における開口幅よりも大きい
    キャリアテープ。
  7. 第1軸方向に長手を有し、前記第1軸に直交する第2軸方向に幅を有するテープ本体と、前記第1軸及び前記第2軸に直交する第3軸方向に深さを有し、前記第1軸方向に間隔をあけて前記テープ本体に形成された複数の部品収容凹部と、を有するキャリアテープと、
    前記複数の部品収容凹部にそれぞれ収容された複数の部品と、
    前記複数の部品収容凹部を覆うように前記キャリアテープに貼り付けられたカバーテープと、
    を具備し、
    前記複数の部品収容凹部は、それぞれ、
    前記第1軸方向に向いた端面と、
    前記第2軸方向に向いた側面と、
    前記第3軸方向に向いた底面と、
    前記端面又は前記側面の少なくとも一面に形成され、前記底面に隣接した通気孔と、を含む
    包装体。
  8. 第1軸方向に長手を有し、前記第1軸に直交する第2軸方向に幅を有するテープ本体と、前記第1軸及び前記第2軸に直交する第3軸方向に深さを有し、前記第1軸方向に間隔をあけて前記テープ本体に形成された複数の部品収容凹部と、を有し、前記複数の部品収容凹部は、それぞれ、前記第1軸方向に向いた端面と、前記第2軸方向に向いた側面と、前記第3軸方向に向いた底面と、前記端面又は前記側面の少なくとも一面に形成され、前記底面に隣接した通気孔と、を含む、キャリアテープの前記複数の部品収容凹部各々に、部品を収容し、
    前記部品がそれぞれ収容された前記複数の部品収容凹部を覆うように、前記キャリアテープにカバーテープを貼り付ける
    包装体の製造方法。
  9. 第1軸方向に長手を有し、前記第1軸に直交する第2軸方向に幅を有するテープ本体と、前記第1軸及び前記第2軸に直交する第3軸方向に深さを有し、前記第1軸方向に間隔をあけて前記テープ本体に形成された複数の部品収容凹部と、を有するキャリアテープ用のテーピング装置であって、
    前記第1軸方向に向いた支持端面と、前記側面に接し前記第2軸方向に向いた支持側面と、前記第3軸方向に向いた支持底面と、をそれぞれ含み、前記第3軸方向に深さを有し前記複数の部品収容凹部を支持する複数の支持凹部を有し、前記キャリアテープを支持する支持台と、
    前記支持端面又は前記支持側面の少なくとも一面に形成され前記支持底面に隣接した開口部を有し、前記支持台に形成された吸引通路と、
    前記複数の支持凹部と前記第3軸方向に対向して配置されたカバー部材と、
    を具備するテーピング装置。
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