JP2021135461A - ドラムユニット、画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents

ドラムユニット、画像形成装置および画像形成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】両面印刷時または手差し印刷時において、シート上の定着液が転写部材を介して感光体ドラムに付着してしまうのを抑制することを目的とする。【解決手段】ドラムユニット50Aは、感光体ドラム51と、感光体ドラム51上の現像剤をシートSに転写する転写部材(転写ローラ53)と、転写部材と接触するクリーニング部材C1であって、現像剤を溶かす定着液Lであって、現像剤が転写されたシートSに付与装置70によって付与される定着液Lであり、転写部材に付着した定着液Lをクリーニングするクリーニング部材C1を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、定着液によってシート上の現像剤像に付与する付与装置を備えた画像形成装置と、定着液が付与されたシートと接触可能な感光体ドラムおよび転写部材を備えたドラムユニットとに関する。
従来、画像形成装置として、感光体ドラム上に形成された現像剤像をシートに転写する転写ローラと、帯電された定着液を静電噴霧によりシート上の現像剤像に付与する付与装置とを備えたものが知られている(特許文献1参照)。
特開2017−068098号公報
ところで、従来のような付与装置を備えた画像形成装置においては、例えば両面印刷を行う場合に、シートの一方の面に噴霧された定着液が乾く前に、シートが表裏反転されて感光体ドラムの上流側に再搬送されてしまうと、シートの一方の面に付着した定着液が転写ローラに付着し、転写ローラを介して感光体ドラムに付着するおそれがある。なお、この問題は、例えば、シートの一方の面に噴霧された定着液が乾く前に、シートの一方の面を手差しトレイに向けた状態でシートを手差しトレイにセットしてシートの他方の面を印刷する場合にも同様に生じる。
そこで、本開示は、両面印刷時または手差し印刷時において、シート上の定着液が転写部材を介して感光体ドラムに付着してしまうのを抑制することを目的とする。
前記課題を解決するため、本開示に係るドラムユニットは、感光体ドラムと、前記感光体ドラム上の現像剤をシートに転写する転写部材と、前記転写部材と接触するクリーニング部材であって、現像剤を溶かす定着液であって、現像剤が転写されたシートに付与装置によって付与される定着液であり、前記転写部材に付着した定着液をクリーニングするクリーニング部材と、を備える。
この構成によれば、両面印刷時または手差し印刷時において、定着液が付着したシートの面が転写部材に接触して定着液が転写部材に付着した場合であっても、クリーニング部材によって転写部材に付着した定着液をクリーニングすることができる。
また、前記転写部材は、弾性部材からなるローラと、前記ローラを囲うチューブであって、前記感光体ドラムと接触するチューブと、を有していてもよい。
また、前記チューブは、定着液との接触角が70°以上となる撥油性を有する材質からなっていてもよい。
この構成によれば、感光体ドラムと接触するチューブが、定着液との接触角が70°以上となる撥油性を有する材質からなるので、チューブ上の定着液をクリーニング部材で容易にクリーニングすることができる。
また、前記チューブは、ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂、ポリイミド、ポリアミド、シリコーン樹脂、または、ポリフッ化ビニリデンからなっていてもよい。
また、前記クリーニング部材は、多孔質の材料からなっていてもよい。
この構成によれば、クリーニング部材が多孔質の材料からなるので、転写部材に付着した定着液をクリーニング部材で吸収することができ、転写部材上の定着液を良好にクリーニングすることができる。
また、前記クリーニング部材は、ポリプロピレン、ポリエチレン、または、セルロースからなっていてもよい。
また、前記クリーニング部材は、前記転写部材に接触するクリーニングシートと、第1方向に延びる第1軸について回転可能な第1リールであって、前記クリーニングシートが巻かれた第1リールと、前記第1方向に延びる第2軸について回転可能な第2リールであって、前記第1リールに巻かれた前記クリーニングシートを巻き取るための第2リールと、を備えていてもよい。
また、前記感光体ドラムは、前記第1方向に延びるドラム軸について回転可能であり、前記転写部材は、前記第1方向に延びる転写軸について回転可能であってもよい。
また、前記クリーニングシートは、多孔質の材料からなっていてもよい。
また、前記クリーニングシートは、ポリプロピレン、ポリエチレン、または、セルロースからなっていてもよい。
また、本開示に係る画像形成装置は、本体筐体と、前記ドラムユニットであって、前記本体筐体に着脱可能なドラムユニットと、前記本体筐体内に位置する前記付与装置と、を備える。
この構成によれば、クリーニング部材を有するドラムユニットが本体筐体に着脱可能であるので、感光体ドラムを交換するタイミングで、クリーニング部材も一緒に交換することができる。
また、前記転写部材は、弾性部材からなるローラを有し、前記ローラは、定着液との接触角が70°以上となる撥油性を有する材質からなっていてもよい。
また、前記ローラは、ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂、ポリイミド、ポリアミド、シリコーン樹脂、または、ポリフッ化ビニリデンからなっていてもよい。
また、本開示に係る画像形成装置は、前記ドラムユニットと、前記付与装置と、前記第2リールの駆動を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、印刷制御と、前記第2リールを所定時間回転させるリール駆動制御と、を実行可能であり、前記制御部は、さらに、前記印刷制御の終了後に、前記リール駆動制御を実行する。
この構成によれば、印刷制御の終了後に制御部によって第2リールを所定時間回転させることで、クリーニングシートの未使用部分を転写部材に接触させることができるので、次の印刷制御を実行する際に、クリーニングシートの未使用部分で転写部材上の定着液を良好にクリーニングすることができる。
また、前記制御部は、前記印刷制御において、前記転写部材によって、前記感光体ドラム上の現像剤をシートに転写する転写処理と、前記転写処理の後に、前記付与装置によって、定着液をシート上の現像剤に向けて付与する付与処理と、を実行可能であってもよい。
また、前記画像形成装置は、前記感光体ドラムに向けて搬送するためのシートを収容可能な供給トレイと、前記付与装置から排出されたシートを表裏反転して前記感光体ドラムの上流側に再搬送する再搬送機構と、を備え、前記制御部は、前記供給トレイから送り出されたシートの片面に対して印刷を行う片面印刷制御と、前記供給トレイから送り出されたシートの両面に対して印刷を行う両面印刷制御と、を実行可能であり、前記両面印刷制御の終了後に、前記リール駆動制御を実行し、前記片面印刷制御の終了後には、前記リール駆動制御を実行しないように構成されていてもよい。
この構成によれば、片面印刷制御の終了後にはリール駆動制御を実行しないので、クリーニングシートを無駄に巻き取るのを抑制することができる。
また、前記画像形成装置は、前記感光体ドラムに向けて搬送するためのシートを支持可能な手差しトレイであって、前記供給トレイと異なる手差しトレイを備え、前記制御部は、前記手差しトレイから前記感光体ドラムに向けて搬送されたシートに印刷を行う手差し印刷制御を実行可能であり、前記制御部は、さらに、前記手差し印刷制御の終了後に、前記リール駆動制御を実行してもよい。
また、本開示に係る画像形成装置は、前記ドラムユニットと、前記第2リールの駆動を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、印刷枚数が所定枚数以上になった場合に、前記第2リールを所定時間回転させるリール駆動制御を実行してもよい。
この構成によれば、クリーニングシートの転写部材との接触部分に、所定枚数に対応した量の定着液を沁み込ませた後に、クリーニングシートの搬送を行うことができるので、接触部分がまだ定着液を吸収できる状態であるのにクリーニングシートを巻き取ってしまうのを抑制することができる。
また、前記画像形成装置は、前記所定枚数を記憶する記憶部を有し、前記制御部は、印刷制御と、前記印刷制御中に印刷枚数をカウントするカウント処理と、前記カウント処理でカウントした印刷枚数が前記所定枚数以上になったか否かを判定する判定処理と、を実行してもよい。
また、前記画像形成装置は、前記感光体ドラムに向けて搬送するためのシートを収容可能な供給トレイと、前記付与装置から排出されたシートを表裏反転して前記感光体ドラムの上流側に再搬送する再搬送機構と、を備え、前記制御部は、前記供給トレイから送り出されたシートの片面に対して印刷を行う片面印刷制御と、前記供給トレイから送り出されたシートの両面に対して印刷を行う両面印刷制御と、を実行可能であり、前記両面印刷制御を実行する場合に、印刷枚数をカウントし、前記片面印刷制御を実行する場合には、印刷枚数をカウントしないように構成されていてもよい。
この構成によれば、片面印刷制御を実行する場合には、印刷枚数をカウントしないので、接触部分がまだ定着液を吸収できる状態であるのにクリーニングシートを巻き取ってしまうのを抑制することができる。
また、前記画像形成装置は、前記感光体ドラムに向けて搬送するためのシートを支持可能な手差しトレイであって、前記供給トレイと異なる手差しトレイを備え、前記制御部は、前記手差しトレイから前記感光体ドラムに向けて搬送されたシートに印刷を行う手差し印刷制御を実行可能であり、前記制御部は、さらに、前記手差し印刷制御を実行する場合に、印刷枚数をカウントしてもよい。
また、前記付与装置は、帯電された定着液を静電噴霧によりシート上の現像剤に向けて噴霧してもよい。
また、本開示に係る画像形成方法では、感光体ドラムと向かい合う転写部材によって、前記感光体ドラム上の現像剤をシートに転写する転写工程と、前記転写工程の後に、付与装置によって、現像剤を溶かす定着液を現像剤が転写されたシートに付与する付与工程と、前記付与工程の後に、前記転写部材と接触するクリーニング部材によって、前記転写部材に付着した定着液をクリーニングするクリーニング工程と、を実行する。
この構成によれば、両面印刷時または手差し印刷時において、定着液が付着したシートの面が転写部材に接触して定着液が転写部材に付着した場合であっても、クリーニング部材によって転写部材に付着した定着液をクリーニングすることができる。
本開示によれば、両面印刷時または手差し印刷時において、シート上の定着液が転写部材を介して感光体ドラムに付着してしまうのを抑制することができる。
本開示の実施形態に係るレーザプリンタを示す断面図である。 ドラムユニットのクリーニング部材周りの構造を拡大して示す断面図(a)と、チューブと定着液の接触角を示す図(b)である。 クリーニング部材の第1変形例を示す断面図である。 クリーニング部材の第2変形例を示す断面図である。 第2変形例に係るクリーニング部材の第2リールを制御する制御部の処理を示すフローチャートである。 制御部の処理の他の例を示すフローチャートである。
次に、本開示の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する
図1に示すように、画像形成装置の一例としてのレーザプリンタ1は、フィーダ部10と、画像形成部20と、本体筐体30と、再搬送機構80とを備えている。フィーダ部10、画像形成部20および再搬送機構80は、本体筐体30内に位置する。
フィーダ部10は、供給トレイ11と、第1供給機構12と、手差しトレイ13と、第2供給機構14とを備えている。供給トレイ11は、画像形成部20に向けて搬送するためのシートSを収容可能なトレイである。第1供給機構12は、供給トレイ11内のシートSを画像形成部20に供給する機構である。
手差しトレイ13は、供給トレイ11と異なるトレイである。手差しトレイ13は、画像形成部20に向けて搬送するためのシートSを支持可能である。第2供給機構14は、手差しトレイ13上のシートSを画像形成部20に供給する機構である。
画像形成部20は、露光装置40と、プロセスユニット50と、付与装置70とを備えている。
露光装置40は、図示しないレーザ発光部と、ポリゴンミラー41と、レンズ42,43と、反射鏡44,45,46とを備えている。露光装置40は、レーザビームを感光体ドラム51の表面に照射する。
プロセスユニット50は、本体筐体30に着脱可能となっている。プロセスユニット50は、ドラムユニット50Aと、現像ユニット50Bとを備えている。
ドラムユニット50Aは、感光体ドラム51と、帯電器52と、転写部材の一例としての転写ローラ53とを備えている。現像ユニット50Bは、現像ローラ54と、層厚規制ブレード55と、供給ローラ56と、現像剤収容部57とを備えている。現像剤収容部57は、現像剤を収容する。
帯電器52は、感光体ドラム51の表面を帯電する。露光装置40は、帯電された感光体ドラム51の表面を露光する。これにより、露光装置40は、感光体ドラム51上に静電潜像を形成する。
現像ローラ54は、感光体ドラム51上の静電潜像に現像剤を供給する。これにより、現像ローラ54は、感光体ドラム51上に現像剤像を形成する。つまり、感光体ドラム51は、現像剤像を支持可能である。転写ローラ53は、感光体ドラム51に支持された現像剤像をシートSに転写する。
付与装置70は、帯電された定着液Lを静電噴霧によりシートS上の現像剤像に向けて噴霧することで、現像剤像が転写されたシートSに定着液Lを付与する装置である。付与装置70は、定着ヘッド71と、第2電極72とを備えている。
定着ヘッド71は、収容部73と、複数のノズルNと、第1電極74とを備えている。収容部73は、定着液Lを内部に収容している。
定着液Lは、良好に静電噴霧を行い、かつ、定着を行うために、現像剤を溶解させる溶質を誘電率の高い溶媒に分散させたもの使用することが出来る。誘電率の高い溶媒として、安全な水を用いることができる。つまり、本実施形態では、現像剤を溶解させる溶質を水に分散するタイプ、いわゆる、水中油滴型のエマルジョンで現像剤の溶解を行っている。つまり、溶媒としての水に対して不溶または難溶な溶質を水に分散した定着液を用いている。溶質としては、脂肪族モノカルボン酸エステル系として、ラウリン酸エチル、ラウリン酸ブチル、ラウリン酸イソプロピル、ミリスチン酸エチル、ミリスチン酸ブチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸エチル、パルミチン酸ブチル、パルミチン酸イソプロピル、脂肪族ジカルボン酸エステル系として、コハク酸ジエチル、コハク酸ジブチル、脂肪族トリカルボン酸エステル系として、oアセチルクエン酸トリエチル、oアセチルクエン酸トリブチル、脂肪族ジカルボン酸ジアルコキシアルキル系としてコハク酸ジエトキシエチル、コハク酸ジブトキシエチル、炭酸エステル系として炭酸エチレン、炭酸プロピレンを使用することができる。これらの溶質は現像剤を軟化させる機能を有する。
また、エマルジョンを良好に形成するために界面活性剤を加えても良く、界面活性剤としては、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤を使用することができる。アニオン系界面活性剤としては、ラウリン酸ナトリウムなどの高級脂肪酸塩類、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムなどのアルキルアリールスルホン酸塩類、ドデシル硫酸ナトリウムなどのアルキル硫酸エステル塩類、ポリエトキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウムなどのポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩類、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル硫酸ナトリウムなどのポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル硫酸エステル塩類を使用することができる。カチオン系界面活性剤としては、脂肪族アミン塩、脂肪族4級アンモニウム塩、ベンザルコニウム塩、塩化ベンゼトニウム、ピリジニウム塩、イミダゾリニウム塩を使用することができる。ノニオン系界面活性剤としては、ポリオキシエチレンラウリルエーテルなどのポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルなどのポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類、ソルビタンモノラウレートなどのソルビタン高級脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレートなどのポリオキシエチレンソルビタン高級脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンモノラウレートなどのポリオキシエチレン高級脂肪酸エステル類、ショ糖ラウリン酸エステルなどのショ糖脂肪酸エステル類を使用することができる。
複数のノズルNは、収容部73に連通している。複数のノズルNは、収容部73から第2電極72に向けて突出している。
第1電極74は、収容部73内および各ノズルN内の定着液Lに電圧を印加する電極である。第1電極74の下端部は、収容部73内の定着液L内に配置されている。第1電極74の上端部は、収容部73の外側に突出している。第1電極74の上端部は、制御部100に接続されている。制御部100は、第1電極74に電圧を印加する。
第2電極72は、ノズルN内の定着液LとシートSとの間に電位差を形成するための電極である。第2電極72は、各ノズルNの先端から所定距離離れるように、各ノズルNの下に配置されている。第2電極72は、各ノズルNの下でシートSを支持する。
ここで、所定距離は、シートSの厚さよりも大きな距離であり、実験やシミュレーション等によって静電噴霧を好適に行うことが可能な距離に設定されている。なお、第2電極72は、接地されていてもよいし、第1電極74に印加される電圧よりも小さな電圧が印加されていてもよい。
このように構成された第1電極74および第2電極72は、ノズルN内の定着液Lと、ノズルNから離れた位置で搬送されるシートSとの間に電位差を形成するための電位差形成部となっている。
付与装置70は、感光体ドラム51からシートSが送られてくるたびに、各ノズルNから定着液Lを噴霧して、シートS上に現像剤像を定着させる。
本体筐体30は、上面に排出トレイ31を有している。本体筐体30は、排出ローラ91と、フラッパ92とを備えている。
付与装置70から排出されたシートSは、排出ローラ91によって排出トレイ31に排出される。ここで、シートSの両面に画像を形成する両面印刷時においては、シートSの全体を排出トレイ31に排紙する前に、排出ローラ91が逆回転することで、シートSを本体筐体30内に引き戻す。本体筐体30内に引き戻されたシートSは、フラッパ92の切り替えにより、再搬送機構80に送られる。
再搬送機構80は、付与装置70から排出されたシートSを表裏反転して画像形成部20の上流側に再搬送する機構である。再搬送機構80は、画像形成部20と、供給トレイ11との間に配設されている。
再搬送機構80は、複数のガイド81,83と、複数の再搬送ローラ82とを備えている。複数のガイド81,83は、シートSを画像形成部20の上流側に向けて案内する。複数の再搬送ローラ82は、シートSを画像形成部20の上流側に向けて搬送する。
制御部100は、印刷制御を実行可能となっている。制御部100は、印刷制御において、転写処理と、付与処理とを実行可能となっている。転写処理は、転写ローラ53によって、感光体ドラム51上に形成された現像剤像をシートSに転写する処理である。付与処理は、転写処理の後に、付与装置70によって、定着液LをシートS上の現像剤像に向けて付与する処理である。
詳しくは、制御部100は、印刷制御として、片面印刷制御と、両面印刷制御と、手差し印刷制御とを実行可能となっている。片面印刷制御は、供給トレイ11から送り出されたシートSの片面に対して印刷を行う制御である。両面印刷制御は、供給トレイ11から送り出されたシートSの両面に対して印刷を行う制御である。手差し印刷制御は、手差しトレイ13から画像形成部20に向けて搬送されたシートSに印刷を行う制御である。
図2(a)に示すように、ドラムユニット50Aは、ドラムフレームFと、クリーニング部材C1とをさらに備えている。ドラムフレームFは、例えば樹脂からなる。ドラムフレームFは、ローラ収容部F1を有する。
ローラ収容部F1は、転写ローラ53の一部を収容する部位である。ローラ収容部F1は、円筒壁F11と、2つの側壁(図示略)とを有している。円筒壁F11は、断面視円弧状の壁である。円筒壁F11は、転写ローラ53の外周面に沿っている。転写ローラ53の軸方向において、円筒壁F11の一端と他端には、側壁が配置されている。
クリーニング部材C1は、転写ローラ53に付着した定着液Lをクリーニングする部材である。クリーニング部材C1は、多孔質の材料からなる。クリーニング部材C1は、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、または、セルロースからなる。クリーニング部材C1は、シート状に形成されている。クリーニング部材C1は、転写ローラ53の外周面と円筒壁F11との間で挟まれている。クリーニング部材C1は、転写ローラ53に接触する接触面T1を有する。
ドラムフレームFは、規制部F2をさらに有している。規制部F2は、転写ローラ53の回転方向において、クリーニング部材C1の下流に位置する。規制部F2は、転写ローラ53の回転によってクリーニング部材C1が移動するのを規制する。規制部F2の上面は、感光体ドラム51と転写ローラ53の間に入るシートSと接触する。つまり、規制部F2は、シートSを感光体ドラム51と転写ローラ53の間に向けて案内するガイド部材として機能する。
転写ローラ53は、シャフト531と、ローラ532と、チューブ533とを有する。シャフト531は、例えば金属からなる。シャフト531は、ローラ収容部F1の各側壁に回転可能に支持される。
ローラ532は、弾性部材からなる。ローラ532は、シャフト531を囲うように、シャフト531の周面に配置されている。チューブ533は、転写ローラ53の外周面53Aを構成している。つまり、チューブ533は、感光体ドラム51と接触する。チューブ533は、ローラ532を囲うように、ローラ532の周面に配置されている。
図2(b)に示すように、チューブ533は、定着液Lとの接触角θが70°以上となる撥油性を有する材質からなる。チューブ533は、例えば、ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂、ポリイミド、ポリアミド、シリコーン樹脂、または、ポリフッ化ビニリデンからなる。
次に、両面印刷制御時または手差し印刷制御時におけるクリーニング部材C1の作用効果について説明する。
図1に示すように、制御部100は、両面印刷制御を行うための印刷指令を受けると、第1供給機構12を駆動して、供給トレイ11から感光体ドラム51に向けてシートSを搬送する。シートSが感光体ドラム51と転写ローラ53の間に到達すると、感光体ドラム51上の現像剤像がシートSの表面に転写される。つまり、本開示の画像形成方法では、感光体ドラム51と向かい合う転写ローラ53によって、感光体ドラム51上の現像剤をシートSに転写する転写工程を実行する。
シートSが付与装置70に到達すると、定着ヘッド71が定着液LをシートSの表面に噴霧する。これにより、シートS上に現像剤像が定着される。つまり、本開示の画像形成方法では、転写工程の後に、付与装置70によって、現像剤を溶かす定着液Lを現像剤が転写されたシートSに付与する付与工程を実行する。
その後、制御部100は、排出ローラ91や再搬送機構80等を制御して、シートSを表裏反転して感光体ドラム51の搬送方向上流側に戻す。表裏が反転されたシートSが感光体ドラム51と転写ローラ53の間に到達すると、シートSの裏面が感光体ドラム51を向き、シートSの表面が転写ローラ53を向く。
ここで、シートSの表面に噴霧された定着液Lが乾いていない場合には、図2(b)に示すように、定着液Lが転写ローラ53の外周面53Aに付着する。転写ローラ53の外周面53A上の定着液Lは、図2(a)に示すように、転写ローラ53の回転に伴って、クリーニング部材C1に向けて移動する。そして、転写ローラ53の外周面53A上の定着液Lは、クリーニング部材C1に到達すると、クリーニング部材C1によってクリーニングされる。つまり、本開示の画像形成方法では、付与工程の後に、転写ローラ53と接触するクリーニング部材C1によって、転写ローラ53に付着した定着液Lをクリーニングするクリーニング工程を実行する。
これにより、転写ローラ53の外周面53Aのうち定着液Lが付着していた所定部分は、クリーニング部材C1を通過すると、定着液Lがほとんど無い状態となる。そのため、その後に、所定部分が感光体ドラム51に接触しても、感光体ドラム51に定着液Lが付着するのを抑制することができる。
また、本実施形態のレーザプリンタ1で片面印刷を実行した直後のシートSを、表面を下にした状態で手差しトレイ13にセットして、手差し印刷制御を行うと、前述と同様に、シートSの表面上の定着液Lが転写ローラ53に付着する場合がある。この場合であっても、前述と同様に、転写ローラ53に付着した定着液Lがクリーニング部材C1でクリーニングされるので、感光体ドラム51に定着液Lが付着するのを抑制することができる。
以上によれば、本実施形態において以下のような効果を得ることができる。
両面印刷時または手差し印刷時において、定着液Lが付着したシートSの表面が転写ローラ53に接触して定着液Lが転写ローラ53に付着した場合であっても、クリーニング部材C1によって転写ローラ53に付着した定着液Lをクリーニングすることができる。
転写ローラ53の外周面53Aを構成するチューブ533が、定着液Lとの接触角が70°以上となる撥油性を有する材質からなるので、転写ローラ53の外周面53A上の定着液Lをクリーニング部材C1で容易にクリーニングすることができる。
クリーニング部材C1が多孔質の材料からなるので、転写ローラ53の外周面53A上の定着液Lをクリーニング部材C1で吸収することができ、転写ローラ53の外周面53Aから定着液Lを良好にクリーニングすることができる。
ドラムユニット50Aがクリーニング部材C1を有するので、感光体ドラム51を交換するタイミングで、クリーニング部材C1も一緒に交換することができる。
なお、本開示は前記実施形態に限定されることなく、以下に例示するように様々な形態で利用できる。以下の説明においては、前記実施形態と略同様の構造となる部材には同一の符号を付し、その説明は省略する。
前記実施形態では、クリーニング部材としてシート状のクリーニング部材C1を例示したが、本開示はこれに限定されるものではない。以下に、クリーニング部材の第1変形例と第2変形例を図3および図4を参照して説明する。
図3に示すように、第1変形例に係るクリーニング部材C2は、スポンジC21と、バネC22とを有する。スポンジC21は、転写ローラ53に接触する接触面T2を有する。つまり、スポンジC21は、転写ローラ53と接触する接触面T2を有する。スポンジC21の材料は、前記実施形態のクリーニング部材C1の材料と同様とすることができる。バネC22は、スポンジC21を転写ローラ53に向けて付勢する部材である。ドラムフレームFは、バネを支持する支持壁F3を有している。この形態であっても、転写ローラ53の外周面53Aに付着した定着液Lを、スポンジC21で良好にクリーニングすることができる。
また、接触面T2は、シートSの搬送方向において、シャフト531と付与装置70の間に位置する。言い換えると、接触面T2は、シートSの搬送方向において、転写ローラ53の回転中心よりも下流側に位置する。これにより、シートSから転写ローラ53に定着液Lが付着した後、スポンジC21で迅速に定着液Lをクリーニングすることができる。
図4に示すように、第2変形例に係るクリーニング部材C3は、クリーニングシートC31と、第1リールC32と、第2リールC33と、第1案内軸C34と、第2案内軸C35と、第3案内軸C36と、第4案内軸C37とを有する。クリーニングシートC31は、転写ローラ53に接触する接触面T3を有する。つまり、クリーニングシートC31は、クリーニング部材C3の転写ローラ53との接触面T3を構成する部材である。クリーニングシートC31の材料は、前記実施形態のクリーニング部材C1の材料と同様とすることができる。クリーニングシートC31の一端は、第1リールC32に固定されている。クリーニングシートC31の他端は、第2リールC33に固定されている。
第1リールC32、第2リールC33、第1案内軸C34、第2案内軸C35、第3案内軸C36および第4案内軸C37は、ドラムフレームFに支持されている。
第1リールC32は、クリーニング部材C3の未使用時において、クリーニングシートC31が巻かれているリールである。第1リールC32は、第1方向に延びる第1軸X1について回転可能となっている。第1リールC32は、シートSの搬送方向(以下、単に「搬送方向」ともいう。)において、転写ローラ53の下流に位置する。言い換えると、第1リールC32は、転写ローラ53と付与装置70の間に位置する。
第2リールC33は、第1リールC32に巻かれたクリーニングシートC31を巻き取るためのリールである。第2リールC33は、第1方向に延びる第2軸X2について回転可能となっている。第2リールC33は、搬送方向において、第1リールC32の下流に位置する。言い換えると、第2リールC33は、第1リールC32と付与装置70の間に位置する。本体筐体30は、第2リールC33を駆動するためのモータMを有する。
感光体ドラム51は、第1方向に延びるドラム軸XDについて回転可能となっている。転写ローラ53は、第1方向に延びる転写軸XTについて回転可能となっている。
第1案内軸C34および第2案内軸C35は、第1リールC32から引き出されるクリーニングシートC31を転写ローラ53の外周面53Aに押し当てるための軸である。第1案内軸C34は、搬送方向において、転写ローラ53と第1リールC32の間に位置する。第1案内軸C34は、第1リールC32から引き出されるクリーニングシートC31を転写ローラ53の外周に沿うように案内する。
第2案内軸C35は、搬送方向において、転写ローラ53の上流に位置する。第2案内軸C35は、転写ローラ53に対して、付与装置70の反対側に位置する。第2案内軸C35は、転写ローラ53の外周に沿って搬送されるクリーニングシートC31を第3案内軸C36に案内する。
第3案内軸C36は、転写ローラ53および第2案内軸C35に対して感光体ドラム51とは反対側に位置する。第3案内軸C36は、搬送方向において、転写ローラ53の中心と第2案内軸C35の中心の間に位置する。第3案内軸C36は、第2案内軸C35で案内されたクリーニングシートC31を第4案内軸C37に案内する。
第4案内軸C37は、第1リールC32に対して感光体ドラム51とは反対側に位置する。第4案内軸C37は、搬送方向において、第2リールC33の中心と第1リールC32の中心の間に位置する。第4案内軸C37は、第3案内軸C36で案内されたクリーニングシートC31を第2リールC33に案内する。
制御部100は、モータMを制御することで、第2リールC33の駆動を制御する機能を有している。制御部100は、印刷制御の終了後に、第2リールC33を所定時間回転させるリール駆動制御を実行可能となっている。
本体筐体30は、記憶部200を有する。閾値としての所定時間は、記憶部200に記憶されている。制御部100は、記憶部200から所定時間を読み込むことで、リール駆動制御を実行する。
ここで、所定時間は、クリーニングシートC31のうち、定着液Lが沁み込んだ部分を、定着液Lがあまり沁み込んでいない部分に入れ替えるのに適した時間に適宜設定することができる。例えば、クリーニングシートC31の転写ローラ53との接触部分を、転写ローラ53と接触していない部分に入れ替える場合には、接触部分の長さに対応した距離だけクリーニングシートC31が搬送されるように、モータMの回転速度等に基づいて所定時間を設定することができる。なお、接触部分のうち転写ローラ53の回転方向における上流側の部分が下流側の部分よりも定着液Lが沁み込みやすいことを考慮すると、接触部分の上流側の部分の長さに対応した距離だけクリーニングシートC31が搬送されるように、所定時間を設定してもよい。
制御部100は、両面印刷制御または手差し印刷制御の終了後に、リール駆動制御を実行し、片面印刷制御の終了後には、リール駆動制御を実行しないように構成されている。つまり、制御部100は、転写ローラ53上に定着液Lが付着した可能性がある場合には、リール駆動制御を実行し、転写ローラ53上に定着液Lが付着しない可能性が高い場合には、リール駆動制御を実行しない。
具体的に、制御部100は、図5に示す処理を繰り返し実行している。
図5に示すように、制御部100は、まず、印刷指令を受信したか否かを判定する(S1)。ステップS1において印刷指令を受信していないと判定した場合には(No)、制御部100は、本処理を終了する。
ステップS1において印刷指令を受信したと判定した場合には(Yes)、制御部100は、印刷指令の内容が手差し印刷制御であるか否かを判定する(S2)。ステップS2において手差し印刷制御であると判定した場合には(Yes)、制御部100は、手差し印刷制御を実行した後(S3)、リール駆動制御を実行して(S4)、本処理を終了する。
ステップS2において手差し印刷制御でないと判定した場合には(No)、制御部100は、印刷指令の内容が両面印刷制御であるか否かを判定する(S5)。ステップS5において両面印刷制御であると判定した場合には(Yes)、制御部100は、両面印刷制御を実行した後(S6)、リール駆動制御を実行して(S4)、本処理を終了する。
ステップS5において両面印刷制御でないと判定した場合には(No)、制御部100は、片面印刷制御を実行して(S7)、本処理を終了する。
この形態によれば、両面印刷時または手差し印刷時において、定着液Lが転写ローラ53に付着した場合であっても、転写ローラ53に付着した定着液LをクリーニングシートC31によって印刷中にクリーニングすることができる。また、印刷制御の終了後に制御部100によって第2リールC33を所定時間回転させることで、クリーニングシートC31の未使用部分を転写ローラ53に接触させることができるので、次の印刷制御を実行する際に、クリーニングシートC31の未使用部分で転写ローラ53上の定着液Lを良好にクリーニングすることができる。
また、片面印刷制御の終了後にはリール駆動制御を実行しないので、クリーニングシートC31を無駄に巻き取るのを抑制することができる。
なお、図5の形態では、手差し印刷制御または両面印刷制御を実行するたびにリール駆動制御を実行したが、本開示はこれに限定されるものではない。例えば、制御部100は、印刷枚数が所定枚数以上になった場合に、リール駆動制御を実行してもよい。
ここで、印刷枚数は、新品のプロセスユニット50が装着されたときからシートSが1ページ分印刷されるたびにカウントされる。詳しくは、両面印刷制御時においては、シートSの表面の印刷がされると1ページ印刷されたとして印刷枚数をカウントし、シートSの裏面の印刷がされると1ページ印刷されたとして印刷枚数をカウントする。なお、カウントされた印刷枚数は、前述した記憶部200に記憶される。また、この形態では、記憶部200は、閾値としての所定枚数を記憶する。
制御部100は、カウント処理と、判定処理とを実行可能となっている。カウント処理は、印刷制御中に印刷枚数をカウントする処理である。判定処理は、カウント処理でカウントした印刷枚数が所定枚数以上になったか否かを判定する処理である。なお、制御部100は、印刷枚数が所定枚数以上になると、印刷枚数をリセットする。
具体的に、制御部100は、図6に示す処理を実行するように構成されている。図6に示す処理では、図5に示す処理に、新たな処理(S11,S12)を加えている。
図6に示す処理において、制御部100は、手差し印刷制御(S3)または両面印刷制御(S6)を実行する場合には、各印刷制御の実行中に印刷枚数をカウントする。ステップS3またはステップS6の後、制御部100は、印刷枚数が所定枚数以上になったか否かを判定する(S11)。
ステップS11において印刷枚数が所定枚数以上になっていないと判定した場合には(No)、制御部100は、本処理を終了する。ステップS11において印刷枚数が所定枚数以上になったと判定した場合には(Yes)、制御部100は、リール駆動制御を実行する(S4)。
ステップS4の後、制御部100は、印刷枚数をリセットして(S12)、本処理を終了する。ステップS7において片面印刷制御を実行した場合には、制御部100は、印刷枚数をカウントせずに、本処理を終了する。
この形態では、図5の形態に比べ、クリーニングシートC31の転写ローラ53との接触部分に、所定枚数に対応した量の定着液Lを沁み込ませた後に、クリーニングシートC31の搬送を行うことができるので、接触部分がまだ定着液Lを吸収できる状態であるのにクリーニングシートC31を巻き取ってしまうのを抑制することができる。また、片面印刷制御を実行した際には、印刷枚数をカウントしないので、接触部分がまだ定着液Lを吸収できる状態であるのにクリーニングシートC31を巻き取ってしまうのを抑制することができる。
前記実施形態では、転写部材として転写ローラ53を例示したが、本開示はこれに限定されず、例えば、感光体ドラム上の現像剤像を中間転写ベルトを介してシートに転写する形態の場合には、転写部材は、中間転写ベルトとの間でシートを挟む2次転写ローラであってもよい。また、複数の感光体ドラムと、シートを搬送する搬送ベルトと、複数の転写ローラとを備え、各感光体ドラムと各転写ローラの間で搬送ベルトを挟む形態の場合には、転写部材は、搬送ベルトであってもよい。また、転写部材は、チューブを有さなくてもよい。例えば、転写ローラは、弾性部材からなるローラを有し、このローラがシートに接触してもよい。この場合、ローラの材料を、前記実施形態のチューブ533と同じ材料としてもよい。
前記実施形態では、クリーニング部材として多孔質の材料からなる部材を例示したが、本開示はこれに限定されず、クリーニング部材は、例えば、転写ローラに接触するブレードなどであってもよい。
前記実施形態では、カートリッジとしてドラムユニット50Aを例示したが、カートリッジは、例えば、ドラムユニットと現像ユニットとが着脱不能に連結されたプロセスユニットであってもよい。
前記実施形態では、本体筐体30が記憶部200を有する構成としたが、本開示はこれに限定されず、ドラムユニットが記憶部を有していてもよい。
前記実施形態では、付与装置として静電噴霧により定着液を噴霧する装置を例示したが、本開示はこれに限定されるものではない。付与装置は、例えば、ローラにより定着液をシートに塗布する装置であってもよいし、インクジェット方式により定着液をシートに付与する装置などであってもよい。
前記実施形態では、付与装置によってシート上に現像剤像を定着させたが、本開示はこれに限定されるものではない。例えば、付与装置と、付与装置とは別の加熱装置とによって、シート上に現像剤像を定着させてもよい。つまり、付与装置によって定着液が付与されたシートを、加熱装置で加熱することで、シート上に現像剤像を定着させてもよい。
前記実施形態では、ドラムユニットがクリーニング部材を有する構成としたが、本開示はこれに限定されず、本体筐体がクリーニング部材を有する構成としてもよい。また、本体筐体が、転写部材を有していてもよい。
前記実施形態では、レーザプリンタ1に本開示を適用したが、本開示はこれに限定されず、その他の画像形成装置、例えばカラープリンタ、複写機、複合機などに本開示を適用してもよい。
前記した実施形態および変形例で説明した各要素を、任意に組み合わせて実施してもよい。
1 レーザプリンタ
51 感光体ドラム
53 転写ローラ
70 付与装置
C1 クリーニング部材
L 定着液
S シート

Claims (23)

  1. 感光体ドラムと、
    前記感光体ドラム上の現像剤をシートに転写する転写部材と、
    前記転写部材と接触するクリーニング部材であって、現像剤を溶かす定着液であって、現像剤が転写されたシートに付与装置によって付与される定着液であり、前記転写部材に付着した定着液をクリーニングするクリーニング部材と、を備えることを特徴とするドラムユニット。
  2. 前記転写部材は、
    弾性部材からなるローラと、
    前記ローラを囲うチューブであって、前記感光体ドラムと接触するチューブと、を有することを特徴とする請求項1に記載のドラムユニット。
  3. 前記チューブは、定着液との接触角が70°以上となる撥油性を有する材質からなることを特徴とする請求項2に記載のドラムユニット。
  4. 前記チューブは、ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂、ポリイミド、ポリアミド、シリコーン樹脂、または、ポリフッ化ビニリデンからなることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のドラムユニット。
  5. 前記クリーニング部材は、多孔質の材料からなることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のドラムユニット。
  6. 前記クリーニング部材は、ポリプロピレン、ポリエチレン、または、セルロースからなることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のドラムユニット。
  7. 前記クリーニング部材は、
    前記転写部材に接触するクリーニングシートと、
    第1方向に延びる第1軸について回転可能な第1リールであって、前記クリーニングシートが巻かれた第1リールと、
    前記第1方向に延びる第2軸について回転可能な第2リールであって、前記第1リールに巻かれた前記クリーニングシートを巻き取るための第2リールと、を備えることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のドラムユニット。
  8. 前記感光体ドラムは、前記第1方向に延びるドラム軸について回転可能であり、
    前記転写部材は、前記第1方向に延びる転写軸について回転可能であることを特徴とする請求項7に記載のドラムユニット。
  9. 前記クリーニングシートは、多孔質の材料からなることを特徴とする請求項7または請求項8に記載のドラムユニット。
  10. 前記クリーニングシートは、ポリプロピレン、ポリエチレン、または、セルロースからなることを特徴とする請求項7から請求項9のいずれか1項に記載のドラムユニット。
  11. 前記転写部材は、弾性部材からなるローラを有し、
    前記ローラは、定着液との接触角が70°以上となる撥油性を有する材質からなることを特徴とする請求項1に記載のドラムユニット。
  12. 前記ローラは、ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂、ポリイミド、ポリアミド、シリコーン樹脂、または、ポリフッ化ビニリデンからなることを特徴とする請求項11に記載のドラムユニット。
  13. 本体筐体と、
    請求項1から請求項12のいずれか1項に記載のドラムユニットであって、前記本体筐体に着脱可能なドラムユニットと、
    前記本体筐体内に位置する前記付与装置と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
  14. 請求項7から請求項10のいずれか1項に記載のドラムユニットと、
    前記付与装置と、
    前記第2リールの駆動を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    印刷制御と、
    前記第2リールを所定時間回転させるリール駆動制御と、を実行可能であり、
    前記制御部は、さらに、前記印刷制御の終了後に、前記リール駆動制御を実行することを特徴とする画像形成装置。
  15. 前記制御部は、前記印刷制御において、
    前記転写部材によって、前記感光体ドラム上の現像剤をシートに転写する転写処理と、
    前記転写処理の後に、前記付与装置によって、定着液をシート上の現像剤に向けて付与する付与処理と、を実行可能であることを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置。
  16. 前記感光体ドラムに向けて搬送するためのシートを収容可能な供給トレイと、
    前記付与装置から排出されたシートを表裏反転して前記感光体ドラムの上流側に再搬送する再搬送機構と、を備え、
    前記制御部は、
    前記供給トレイから送り出されたシートの片面に対して印刷を行う片面印刷制御と、
    前記供給トレイから送り出されたシートの両面に対して印刷を行う両面印刷制御と、を実行可能であり、
    前記両面印刷制御の終了後に、前記リール駆動制御を実行し、
    前記片面印刷制御の終了後には、前記リール駆動制御を実行しないことを特徴とする請求項14または請求項15に記載の画像形成装置。
  17. 前記感光体ドラムに向けて搬送するためのシートを支持可能な手差しトレイであって、前記供給トレイと異なる手差しトレイを備え、
    前記制御部は、前記手差しトレイから前記感光体ドラムに向けて搬送されたシートに印刷を行う手差し印刷制御を実行可能であり、
    前記制御部は、さらに、前記手差し印刷制御の終了後に、前記リール駆動制御を実行することを特徴とする請求項16に記載の画像形成装置。
  18. 請求項7から請求項10のいずれか1項に記載のドラムユニットと、
    前記付与装置と、
    前記第2リールの駆動を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、印刷枚数が所定枚数以上になった場合に、前記第2リールを所定時間回転させるリール駆動制御を実行することを特徴とする画像形成装置。
  19. 前記所定枚数を記憶する記憶部を有し、
    前記制御部は、
    印刷制御と、
    前記印刷制御中に印刷枚数をカウントするカウント処理と、
    前記カウント処理でカウントした印刷枚数が前記所定枚数以上になったか否かを判定する判定処理と、を実行することを特徴とする請求項18に記載の画像形成装置。
  20. 前記感光体ドラムに向けて搬送するためのシートを収容可能な供給トレイと、
    前記付与装置から排出されたシートを表裏反転して前記感光体ドラムの上流側に再搬送する再搬送機構と、を備え、
    前記制御部は、
    前記供給トレイから送り出されたシートの片面に対して印刷を行う片面印刷制御と、
    前記供給トレイから送り出されたシートの両面に対して印刷を行う両面印刷制御と、を実行可能であり、
    前記両面印刷制御を実行する場合に、印刷枚数をカウントし、
    前記片面印刷制御を実行する場合には、印刷枚数をカウントしないことを特徴とする請求項19に記載の画像形成装置。
  21. 前記感光体ドラムに向けて搬送するためのシートを支持可能な手差しトレイであって、前記供給トレイと異なる手差しトレイを備え、
    前記制御部は、前記手差しトレイから前記感光体ドラムに向けて搬送されたシートに印刷を行う手差し印刷制御を実行可能であり、
    前記制御部は、さらに、前記手差し印刷制御を実行する場合に、印刷枚数をカウントすることを特徴とする請求項20に記載の画像形成装置。
  22. 前記付与装置は、帯電された定着液を静電噴霧によりシート上の現像剤に向けて噴霧することを特徴とする請求項13から請求項21のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  23. 感光体ドラムと向かい合う転写部材によって、前記感光体ドラム上の現像剤をシートに転写する転写工程と、
    前記転写工程の後に、付与装置によって、現像剤を溶かす定着液を現像剤が転写されたシートに付与する付与工程と、
    前記付与工程の後に、前記転写部材と接触するクリーニング部材によって、前記転写部材に付着した定着液をクリーニングするクリーニング工程と、を実行することを特徴とする画像形成方法。
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