JP2021133264A - 水蒸気濃縮器、水蒸気濃縮方法、加湿気体製造方法、燃料電池自動車、及びガソリン自動車 - Google Patents

水蒸気濃縮器、水蒸気濃縮方法、加湿気体製造方法、燃料電池自動車、及びガソリン自動車 Download PDF

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Abstract

【課題】濃縮手段による水蒸気濃縮気体の透過流量の低下を抑制することができる水蒸気濃縮器を提供する。【解決手段】水蒸気濃縮器1は、送風手段2と、加熱手段3と、濃縮手段4と、吸引手段5と、を備える。前記送風手段2は、水蒸気含有気体G1を移送する。前記加熱手段3は、移送された前記水蒸気含有気体G1を加熱する。前記濃縮手段4は、加熱された前記水蒸気含有気体G1から、水蒸気濃縮気体G2を分離する。前記水蒸気濃縮気体G2は、前記水蒸気含有気体G1よりも単位体積当たりの水蒸気量が多い。前記吸引手段5は、前記水蒸気濃縮気体G2を吸引する。【選択図】図1

Description

本開示は、一般に水蒸気濃縮器、水蒸気濃縮方法、加湿気体製造方法、燃料電池自動車、及びガソリン自動車に関する。より詳細には、本開示は、水蒸気含有気体から水蒸気濃縮気体を分離する水蒸気濃縮器、前記水蒸気濃縮器を用いた水蒸気濃縮方法、加湿気体製造方法、燃料電池自動車、及びガソリン自動車に関する。
特許文献1には、酸素富化機が開示されている。この酸素富化機は、酸素富化手段と、送風手段と、吸引手段と、凝縮器と、吐出口部と、を備えている。酸素富化手段は、酸素富化空気を生成する。送風手段は、酸素富化手段に空気を供給する。吸引手段は、送風手段から供給される空気の一部を酸素富化手段を通して吸引する。凝縮器は、電子冷却素子を有し、酸素富化手段にて生成された酸素富化空気を冷却する。吐出口部は、凝縮器で冷却された酸素富化空気を吐出する。
特開2006−212183号公報
しかしながら、特許文献1の酸素富化機では、酸素富化空気が、酸素富化手段を透過した直後に凝縮されるおそれがある。これにより、凝縮水が生成し、この凝縮水が酸素富化手段に付着し得る。その結果、酸素富化手段が目詰まりを起こし、酸素富化空気の透過流量が低下するおそれがある。
本開示の目的は、濃縮手段による水蒸気濃縮気体の透過流量の低下を抑制することができる水蒸気濃縮器、水蒸気濃縮方法、加湿気体製造方法、燃料電池自動車、及びガソリン自動車を提供することにある。
本開示の一態様に係る水蒸気濃縮器は、送風手段と、加熱手段と、濃縮手段と、吸引手段と、を備える。前記送風手段は、水蒸気含有気体を移送する。前記加熱手段は、移送された前記水蒸気含有気体を加熱する。前記濃縮手段は、加熱された前記水蒸気含有気体から、水蒸気濃縮気体を分離する。前記水蒸気濃縮気体は、前記水蒸気含有気体よりも単位体積当たりの水蒸気量が多い。前記吸引手段は、前記水蒸気濃縮気体を吸引する。
本開示の一態様に係る水蒸気濃縮方法は、加熱工程と、分離工程と、吸引工程と、を含む。前記加熱工程では、水蒸気含有気体を加熱する。前記分離工程では、加熱された前記水蒸気含有気体から、水蒸気濃縮気体を分離する。前記水蒸気濃縮気体は、前記水蒸気含有気体よりも単位体積当たりの水蒸気量が多い。前記吸引工程では、前記水蒸気濃縮気体を吸引する。
本開示の一態様に係る加湿気体製造方法は、加熱工程と、分離工程と、吸引工程と、混合工程と、を含む。前記加熱工程では、水蒸気含有気体を加熱する。前記分離工程では、加熱された前記水蒸気含有気体から、水蒸気濃縮気体を分離する。前記水蒸気濃縮気体は、前記水蒸気含有気体よりも単位体積当たりの水蒸気量が多い。前記吸引工程では、前記水蒸気濃縮気体を吸引する。前記混合工程では、乾燥気体を、前記水蒸気濃縮気体に混合する。前記乾燥気体は、前記水蒸気濃縮気体よりも単位体積当たりの水蒸気量が少ない。
本開示の一態様に係る燃料電池自動車は、燃料電池と、前記水蒸気濃縮器と、を備える。前記燃料電池は、水素含有気体と酸素含有気体とを電解質に供給して電気化学反応させて発電する。
本開示の一態様に係るガソリン自動車は、エンジンと、前記水蒸気濃縮器と、を備える。
本開示によれば、濃縮手段による水蒸気濃縮気体の透過流量の低下を抑制することができる。
図1は、第1実施形態に係る水蒸気濃縮器を示す概略断面図である。 図2は、第2実施形態に係る水蒸気濃縮器を示す概略断面図である。 図3は、第1〜第2実施形態に係る水蒸気濃縮器に用いられる濃縮手段を示す概略断面図である。 図4は、第2実施形態に係る燃料電池自動車を示す概略側面図である。 図5は、第1実施形態に係るガソリン自動車を示す概略側面図である。
1.第1実施形態
(1)概要
第1実施形態に係る水蒸気濃縮器1は、水蒸気含有気体G1から水蒸気濃縮気体G2を分離して取り出すための装置である。さらに水蒸気濃縮気体G2中の水蒸気の一部が凝縮した凝縮水W(第1凝縮水W1及び第2凝縮水W2)を取り出すことも可能である。
ここで、水蒸気含有気体G1は、水蒸気を含有する気体である。例えば、水蒸気含有気体G1は、水蒸気を含有する空気である。水蒸気濃縮気体G2は、水蒸気含有気体G1よりも単位体積当たりの水蒸気量が多い気体である。
図1に示すように、水蒸気濃縮器1は、送風手段2と、加熱手段3と、濃縮手段4と、吸引手段5と、を備える。送風手段2は、水蒸気含有気体G1を移送する。加熱手段3は、移送された水蒸気含有気体G1を加熱する。濃縮手段4は、加熱された水蒸気含有気体G1から水蒸気濃縮気体G2を分離する。吸引手段5は、水蒸気濃縮気体G2を吸引する。
本実施形態では、加熱手段3により水蒸気含有気体G1を加熱しているので、加熱していない場合に比べて飽和水蒸気量が増加している。この場合、飽和水蒸気量は、水蒸気含有気体G1が単位体積当たり含有することのできる最大の水蒸気量である。加熱されて飽和水蒸気量が増加した水蒸気含有気体G1は、凝縮されにくくなる。
そして、加熱された水蒸気含有気体G1から水蒸気濃縮気体G2を濃縮手段4により分離する。水蒸気濃縮気体G2も高い温度に維持されているので、飽和水蒸気量が増加している。このように、結露しにくい状態になっており、凝縮水Wが濃縮手段4に付着しにくいので、濃縮手段4が目詰まりを起こしにくい。
したがって、濃縮手段4による水蒸気濃縮気体G2の透過流量の低下を抑制することができる。これにより、効率よく水蒸気濃縮気体G2を得ることができる。
(2)詳細
<水蒸気濃縮器>
以下、第1実施形態に係る水蒸気濃縮器1について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、水蒸気濃縮器1は、送風手段2と、加熱手段3と、濃縮手段4と、吸引手段5と、を備える。濃縮手段4と吸引手段5との間には第1配管51が設けられている。好ましくは、水蒸気濃縮器1は、冷却手段6を更に備える。好ましくは、水蒸気濃縮器1は、排出手段7を更に備える。吸引手段5と排出手段7との間には第2配管52が設けられている。好ましくは、水蒸気濃縮器1は、回収手段8を更に備える。以下、詳細に説明する。
≪送風手段≫
送風手段2は、第1筐体11内に設けられている。送風手段2は、水蒸気含有気体G1を移送する。具体的には、送風手段2は、第1筐体11の外部から内部へ水蒸気含有気体G1を移送する。本実施形態において、送風手段2は、ファン20で構成されている。
水蒸気含有気体G1は、水蒸気を含有する気体である。例えば、水蒸気含有気体G1は、水蒸気を含有する空気である。本実施形態では、水蒸気含有気体G1は、横向きに移送される。
≪加熱手段≫
加熱手段3は、第1筐体11内に設けられている。加熱手段3は、送風手段2と対向している。加熱手段3は、送風手段2による水蒸気含有気体G1の移送方向に存在する。そのため、送風手段2により移送された水蒸気含有気体G1は、加熱手段3に当たりやすい。加熱手段3は、移送された水蒸気含有気体G1を加熱する。上述のように、加熱手段3は、送風手段2と対向しているので、第1筐体11内に取り込まれた水蒸気含有気体G1を効率よく加熱することができる。
加熱温度は、特に限定されない。例えば、送風手段2から加熱手段3へ移送された直後の温度よりも10℃から30℃高い温度にまで水蒸気含有気体G1を加熱する。具体例を挙げると、移送直後の温度が25℃であれば、40℃になるまで水蒸気含有気体G1を加熱する。
本実施形態において、加熱手段3は、ペルチェ素子30(電子冷却素子)の発熱部31で構成されている。ペルチェ素子30は、発熱部31と吸熱部32とを有し、吸熱部32の熱を発熱部31に移動させる素子である。発熱部31は、ヒートシンクの少なくとも一部である。ヒートシンクはアルミニウム製であることが好ましい。これにより、発熱部31の放熱性を更に向上させることができる。
≪濃縮手段≫
濃縮手段4は、第2筐体12内に設けられている。第2筐体12は、第1筐体11の上部に設けられている。第2筐体12は、入口46と、出口47と、を有する。入口46と出口47とは上下方向につながっている。入口46は下方に位置し、出口47は上方に位置する。入口46を介して第1筐体11の内部と第2筐体12の内部とは連通されている。出口47を介して第2筐体12の内部と水蒸気濃縮器1の外部とは繋がっている。第2筐体12には、第1配管51が設けられている。具体的には、第2筐体12には、第1配管51の上流側端部が接続されている。第2筐体12の内部と第1配管51の内部とは連通されている。
濃縮手段4は、加熱された水蒸気含有気体G1から水蒸気濃縮気体G2を分離する。水蒸気濃縮気体G2は、水蒸気含有気体G1よりも単位体積当たりの水蒸気量が多い気体である。水蒸気濃縮気体G2は、濃縮手段4を透過して第1配管51に移送される。一方、水蒸気含有気体G1から水蒸気濃縮気体G2が取り除かれた残りは、水蒸気希釈気体G3である。水蒸気希釈気体G3は、水蒸気含有気体G1よりも単位体積当たりの水蒸気量が少ない気体である。水蒸気希釈気体G3は、第2筐体12の内部から出口47を通って水蒸気濃縮器1の外部へ放散される。
本実施形態において、濃縮手段4は、気体分離膜複合体41で構成されている。以下、気体分離膜複合体41について説明する。
図3に示すように、気体分離膜複合体41は、支持体42と、気体分離膜45と、を有する。気体分離膜45は、支持体42に設けられている。水蒸気含有気体G1は、気体分離膜45側から入り、支持体42側から水蒸気濃縮気体G2として出る。
〔気体分離膜〕
気体分離膜45は、高分子成分451と、無機充填材452と、を含有する。高分子成分451は、高分子鎖を有し、高分子鎖間に空隙が存在する。無機充填材452は、高分子鎖に接着されている。なお、気体分離膜45は、無機充填材452を含有しなくてもよい。
気体分離膜45は、2種類以上の気体が混合した混合気体から、特定の気体を選択的に分離して濃縮することができる。気体の種類によって気体分離膜45を透過する速度に違いがあるため、この速度の違いによって気体を分離して濃縮することができる。例えば、酸素が気体分離膜45を透過する速度が、窒素が気体分離膜45を透過する速度よりも速い場合、酸素と窒素とを含む空気から酸素を分離して濃縮することで酸素富化空気を得ることができる。気体分離膜45を透過する速度が速く、分離されて濃縮される気体を分離気体(本実施形態では水蒸気濃縮気体G2)という。
気体分離膜45が無機充填材452を含有する場合、高温高湿下であっても、気体分離膜45における分離気体の流量及び濃度が変化しにくく、良好な気体分離性能を保つことができる。その理由は、以下のように考えられる。気体分離膜45が無機充填材452を含有する場合には、熱及び水蒸気等により気体分離膜45中の高分子成分451が収縮しようとするが、高分子鎖に接着した無機充填材452同士が接触したとしても、高分子鎖は無機充填材452により固定されているため、高分子鎖間の空隙を確保することができる。これにより、高分子成分451が収縮しすぎることを抑制することができる。このため、気体分離膜45中に分離気体が通り抜けるための十分な空間が確保されることで、高温下であっても分離気体の流量及び濃度が低下しにくくなると考えられる。
気体分離膜45は、1層で構成されていてもよく、2層以上の複数の層から構成されていてもよい。気体分離膜45が複数の層から構成される場合、気体分離膜45は、気体を分離するための分離層と、分離層を保護するための保護層とを含んでもよい。本実施形態では、図3に示すように気体分離膜45は分離層のみを含み、分離層そのものが気体分離膜45として機能する。
気体分離膜45は、上述のように高分子成分451を含有する。高分子成分451の材料は、特に限定されず、分離気体の透過係数が高くなるように適宜選択することができる。
高分子成分451は、ポリ(4−メチルペンテン−1)、シロキサン系化合物、一置換ポリジフェニルアセチレン、及び二置換ポリジフェニルアセチレンからなる群より選ばれた少なくとも1種の化合物を含むことが好ましい。この場合、気体分離膜45は、例えば水蒸気及び酸素等の気体に対する高い透過係数を有するため、気体分離膜複合体41の気体分離性能が向上する。
気体分離膜45は、無機充填材452を含有する。無機充填材452の材料は、特に限定されず、分離気体の透過係数が高くなり、高温下での気体分離性能が低下しにくい材料を適宜選択することができる。
無機充填材452は、シリカ、アルミナ、酸化チタン、及びガラスフリットからなる群より選ばれた少なくとも1種の化合物を含むことが好ましい。この場合、無機充填材452は、気体分離膜45中に良好に分散されるため、高分子鎖間の空隙(自由体積)が気体分離膜45中に均一に形成されやすくなり、高分子成分451の収縮がより抑制される。そのため、高温高湿下においても、分離気体の流量及び濃度の低下をより抑制しやすくなり、気体分離膜45の気体分離性能を良好に保ちやすい。また、無機充填材452として上記の化合物を用いることで、高湿環境下において無機充填材452が吸湿することにより膨潤し、気体分離膜45中の高分子成分451の収縮が抑制されやすくなる。
無機充填材452は、ナノ粒子であることが好ましい。無機充填材452がナノ粒子であることで、気体分離膜45中において高分子成分451が無機充填材452間の空隙に入り込みやすくなり、高温下における高分子成分451の収縮をより抑制することができる。これにより、高温下における分離気体の流量及び濃度の低下をより抑制しやすい。
無機充填材452の平均粒子径は、気体分離膜45の厚さ未満であることが好ましい。この場合、気体分離膜45から無機充填材452が露出しにくくなるため、均一な気体分離膜45を得ることができる。また、気体分離膜45中において高分子成分451が無機充填材452間の空隙に入り込みやすくなり、高温高湿下における高分子成分451の収縮をより抑制することができる。なお、無機充填材452の平均粒子径は、MalvernPanalytical社製のゼータサイザーナノZSを用い、動的光散乱法による粒度分布の測定値から、個数基準による頻度の一番多い粒子径を平均粒子径として求めることができる。
無機充填材452の平均粒子径は、1000nm以下であることが好ましい。この場合、気体分離膜45中において高分子成分451が無機充填材452間の空隙に入り込みやすくなるとともに、無機充填材452間の空隙が大きくなりすぎて空隙内で高分子成分451の高分子鎖間の空隙(自由体積)が収縮することをより抑制しやすくなる。そのため、高温高湿下における高分子成分451の収縮をより抑制しやすくなり、高温高湿下における分離気体の流量及び濃度が変化しにくい。
無機充填材452の平均粒子径は、10nm以上50nm以下であることがより好ましい。無機充填材452の平均粒子径が10nm以上であることで、気体分離膜45中に無機充填材452同士の接触により空隙が確保されやすくなり、高分子成分451の収縮がより抑制される。一方、無機充填材452の平均粒子径が50nm以下であることで、無機充填材452間の空隙が大きくなりすぎて空隙内で高分子成分451が収縮することをより抑制しやすくなる。無機充填材452の平均粒子径は、10nm以上30nm以下であることが特に好ましい。
気体分離膜45中における無機充填材452の含有量は、100質量部の高分子成分451に対して10質量部以上100質量部以下であることが好ましい。無機充填材452の含有量が、10質量部以上であることで、気体分離膜45中に無機充填材452同士の接触により空隙が確保されやすくなり、高分子成分451の収縮がより抑制される。一方、無機充填材452の含有量が100質量部以下であることで、無機充填材452が凝集することを抑制しやすくなり、気体分離膜45中に無機充填材452が均一に分散されやすくなる。このため、無機充填材452間の空隙が気体分離膜45中に均一に形成されやすくなり、高温高湿下においても高分子成分451の収縮がより抑制される。気体分離膜45中における無機充填材452の含有量は、100質量部の高分子成分451に対して20質量部以上70質量部以下であることがより好ましい。
気体分離膜45は、必要に応じて、酸化防止剤、着色剤、可塑剤、及び分散剤等の添加剤を更に含有してもよい。
気体分離膜45の厚さは、0.05μm以上0.2μm以下の範囲内であることが好ましい。この場合、気体(本実施形態では水蒸気濃縮気体G2)の透過量が高くなり、気体分離膜複合体41の気体分離性能が高まる。気体分離膜45の厚さは、0.08μm以上0.12μm以下の範囲内であることがより好ましい。なお、気体分離膜45が複数の層からなる場合、気体分離膜45の厚さとは、気体分離膜45を構成するそれぞれの層の厚さの合計を意味する。
〔支持体〕
支持体42の材料は、特に限定されず、気体分離膜複合体41の気体分離性能に影響を及ぼさず、気体分離膜45を支持できる強度を有するものを用いればよい。支持体42は、1層で構成されていてもよく、2層以上の複数の層から構成されていてもよい。
図3に示すように、本実施形態では、支持体42は、2層構造を有する。すなわち、支持体42は、繊維層43と、多孔質膜44と、を含む。支持体42は、繊維層43のみの1層構造でもよく、多孔質膜44のみの1層構造でもよい。支持体42は、複数の繊維層43と1つの多孔質膜44とを有する多層構造でもよく、1つの繊維層43と複数の多孔質膜44とを有する多層構造でもよく、複数の繊維層43と複数の多孔質膜44とを有する多層構造でもよい。支持体42は、繊維層43及び多孔質膜44以外の、気体分離膜45を支持可能な1つ又は複数の層で形成されていてもよい。
多孔質膜44は、第1面44Aと、第2面44Bと、を有する。第1面44Aに気体分離膜45が設けられている。第2面44Bは、第1面44Aの反対側の面である。
繊維層43は、第1面43Aと、第2面43Bと、を有する。第1面43Aに多孔質膜44が設けられている。つまり、繊維層43の第1面43Aと、多孔質膜44の第2面44Bとは同じ面である。繊維層43の第2面43Bは、第1面43Aの反対側の面である。
上述のように、本実施形態では、繊維層43の第1面43Aに多孔質膜44が設けられ、多孔質膜44の第1面44Aに気体分離膜45が設けられている。支持体42が繊維層43を有することで、支持体42は高い強度を有することができるため、支持体42は気体分離膜45を良好に支持することができる。
繊維層43の材料は、特に限定されず、繊維を含む層であればよい。繊維層43に用いられる繊維には、例えば、ポリエステル、ポリフェニレンスルファイド、ポリアミド、ポリイミド、及びポリアミドイミド等の合成繊維、並びに絹、コットン、ウール、及び麻等の天然繊維が含まれる。繊維層43は、上記に列挙した繊維のうちの1種のみを含んでもよく、2種類以上を含んでもよい。繊維層43は、例えば、不織布であってもよく、織布であってもよい。
繊維層43は、ポリエステル(融点約265℃)、ポリフェニレンスルファイド(融点約295℃)、ポリアミド(融点約225℃)、ポリイミド(融点約260℃)、及びポリアミドイミド(融点約300℃)からなる群より選ばれた少なくとも1種の繊維を含有することが好ましい。この場合、繊維層43を含む支持体42は、良好な耐熱性を有することができる。繊維層43は、ポリエステル繊維を含有することがより好ましく、ポリエチレンテレフタラート繊維を含有することが更に好ましい。
繊維層43は、200℃以上の融点を有する繊維を少なくとも1種含有することが好ましい。この場合、繊維層43を含む支持体42は、より優れた耐熱性を有することができるため、支持体42を有する気体分離膜複合体41は、高温環境下においても優れた信頼性を有することができる。繊維層43は、225℃以上の融点を有する繊維を少なくとも1種含有することがより好ましい。繊維層43を構成する繊維の融点の上限は、特に限定されないが、繊維層43は、例えば350℃以下の融点を有する繊維からなっていてよい。繊維層43は、200℃以上の融点を有する繊維と200℃未満の融点を有する繊維との両方を含有してもよく、200℃以上の融点を有する繊維のみを含有してもよい。繊維層43が200℃以上の融点を有する繊維のみを含有する場合、繊維層43を含む支持体42は、特に優れた耐熱性を有することができる。
繊維層43の厚さは、10μm以上500μm以下の範囲内であることが好ましい。繊維層43の厚さがこの範囲内であることで、支持体42に十分な強度を付与することができる。繊維層43の厚さは、50μm以上300μm以下の範囲内であることがより好ましい。
繊維層43は、繊維以外の成分を含有してもよい。例えば、繊維層43は、撥水剤を含有してもよい。図3に示すように、支持体42が繊維層43と多孔質膜44との両方を含む場合、繊維層43が撥水剤を含有することで、繊維層43の第1面43Aに多孔質膜44を設ける際に、多孔質膜44の形成に用いられるポリエーテルスルホン含有溶液が繊維層43に染み込みすぎることを抑制することができ、多孔質膜44を安定して形成することができる。このため、支持体42の多孔質膜44の第1面44Aに気体分離膜45を良好に形成することができる。
撥水剤としては、特に限定されないが、例えば、シリコーン系撥水剤、フッ素系撥水剤、及びシリコーン系撥水剤とフッ素系撥水剤との混合撥水剤等を用いることができる。撥水剤として、フッ素系撥水剤を用いることが好ましく、フルオロメタアクリレートポリマを含有する撥水剤を用いることが特に好ましい。
繊維層43が撥水剤を含有する場合、撥水剤の含有量は、特に限定されず、繊維層43の多孔質膜44が設けられる第1面43Aが十分な撥水性を発揮するよう適宜調整すればよい。繊維層43の第1面43Aの撥水性が高すぎると、繊維層43と多孔質膜44との密着性が低下するおそれがある。逆に繊維層43の第1面43Aの撥水性が低すぎると、多孔質膜44が安定的に形成されないおそれがある。このため、撥水剤の含有量は、繊維層43と多孔質膜44との密着性を損なわず、多孔質膜44が安定的に形成されるよう、撥水剤の撥水性能に応じて適宜調整されることが好ましい。
繊維層43は、繊維層43の表面に撥水剤を塗布することによって撥水剤を含有することができる。繊維層43の第1面43Aに撥水剤を塗布してもよく、第2面43Bに撥水剤を塗布してもよく、第1面43A及び第2面43Bの両面に撥水剤を塗布してもよい。ただし、第1面43Aに直接撥水剤を塗布すると、撥水性が高くなりやすく、繊維層43と多孔質膜44との密着性が低下しやすくなるため、撥水剤は、繊維層43の第2面43Bにのみ塗布されることが好ましい。
多孔質膜44の材料は、特に限定されず、多孔質膜44中に十分な空洞が形成され、気体分離膜複合体41の気体分離性能に影響を及ぼしにくい材料であればよい。多孔質膜44は、例えば、ポリエーテルスルホンを含有することが好ましい。この場合、多孔質膜44中において、平均表面孔径が比較的小さい緻密層と、平均表面孔径が緻密層よりも大きい空洞層とが安定して形成されるため、支持体42に十分な強度を確保することができるとともに、多孔質膜44の圧力損失を低くすることができる。
支持体42が繊維層43及び多孔質膜44の両方を含む場合、例えば、ポリエーテルスルホンを溶媒に溶解させたポリエーテルスルホン溶液を繊維層43の第1面43Aに塗工し、ポリエーテルスルホン溶液が塗工された繊維層43を、水凝固液に浸漬することで、支持体42を形成することができる。ポリエーテルスルホン溶液の溶媒としては、特に限定されないが、例えば、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、及びN−メチル−2−ピロリドン(NMP)等を用いることができる。ポリエーテルスルホン溶液中のポリエーテルスルホンの濃度は、特に限定されず、繊維層43に良好に塗工することができる粘度を有するように適宜調整される。
支持体42が多孔質膜44を含む場合、多孔質膜44の厚さは、10μm以上50μm以下の範囲内であることが好ましい。この場合、多孔質膜44の圧力損失を低くするとともに、十分な強度を確保することができる。多孔質膜44の厚さは、15μm以上30μm以下の範囲内であることがより好ましい。
支持体42の厚さは、20μm以上550μm以下の範囲内であることが好ましい。この場合、支持体42は、気体分離膜45を支持するのに十分な強度を有する。支持体42の厚さは、60μm以上350μm以下の範囲内であることがより好ましい。
気体分離膜複合体41の厚さは、特に限定されないが、例えば、20μm以上550μm以下の範囲内であることが好ましく、60μm以上350μm以下の範囲内であることがより好ましい。
図1に示すように、濃縮手段4(本実施形態では気体分離膜複合体41)は、第2筐体12の内部を少なくとも2つの空間に仕切っている。2つの空間は、上流側空間12a、及び下流側空間12bである。気体分離膜複合体41の気体分離膜45は、上流側空間12a内に面し、気体分離膜複合体41の支持体42(特に繊維層43)は、下流側空間12b内に面している。上流側空間12aは、入口46から出口47に至るまでの空間である。下流側空間12bは、第1配管51と直接連通する空間である。水蒸気含有気体G1の一部(つまり水蒸気濃縮気体G2)は、上流側空間12aから、濃縮手段4を透過して、下流側空間12bに移動することができる。水蒸気含有気体G1の残り(つまり水蒸気希釈気体G3)は、濃縮手段4を透過せずに、上流側空間12aから出口47を通って水蒸気濃縮器1の外部へ放散される。
≪吸引手段≫
吸引手段5は、濃縮手段4の上流側と下流側との間に圧力差を生み出す。具体的には、吸引手段5は、濃縮手段4で仕切られた上流側空間12aと下流側空間12bとの間に圧力差を生み出し、この圧力差が、濃縮手段4を介しての分離の駆動力となり得る。
吸引手段5は、水蒸気濃縮気体G2を吸引する。本実施形態において、吸引手段5は、減圧ポンプ50で構成されている。吸引手段5は、第1配管51の下流側端部と接続されるとともに、第2配管52の上流側端部と接続されている。吸引手段5は、第2筐体12の下流側空間12b及び第1配管51の内部を減圧する。これにより、第2筐体12内の上流側空間12aと下流側空間12bとの間に圧力差が生じる。この圧力差により、上流側空間12aから濃縮手段4を透過し、下流側空間12bを経て第1配管51内に、水蒸気濃縮気体G2が吸引される。第1配管51内の水蒸気濃縮気体G2は、吸引手段5により第2配管52内に吐出される。第2配管52は、第1筐体11内を通って第1筐体11の外部に突出している。
ここで、加熱手段3により加熱された水蒸気含有気体G1の一部が水蒸気濃縮気体G2として下流側空間12bを経て第1配管51内に吸引される。すなわち、水蒸気濃縮気体G2は加熱されて温度が高くなっているので、加熱されていない場合に比べて、飽和水蒸気量が増加している。そのため、水蒸気濃縮気体G2は、濃縮手段4を透過した直後には凝縮しにくくなっている。つまり、結露しにくい状態になっており、凝縮水Wが濃縮手段4に付着しにくいので、濃縮手段4が目詰まりを起こしにくくなっている。したがって、濃縮手段4による水蒸気濃縮気体G2の透過流量の低下を抑制することができる。これにより、効率よく水蒸気濃縮気体G2を得ることができる。
≪冷却手段≫
冷却手段6は、第1筐体11内に設けられている。冷却手段6は、第1筐体11内の第2配管52と対向している。冷却手段6は、第2配管52を冷却する。これにより、冷却手段6は、水蒸気濃縮気体G2を冷却する。すなわち、冷却手段6は、第2配管52内を流れる水蒸気濃縮気体G2を冷却することができる。このように、冷却手段6で水蒸気濃縮気体G2を冷却することで、凝縮水W(第2凝縮水W2)を得ることができる。このように、第2凝縮水W2は、水蒸気濃縮気体G2に含有される水蒸気が冷却手段6により凝縮して生じる。第2凝縮水W2は、第2配管52の下流側端部に向かって流れる。
本実施形態において、冷却手段6は、ペルチェ素子30の吸熱部32で構成されている。吸熱部32を含む面は、第2配管52に近接、好ましくは接触している。上述のように、本実施形態では、加熱手段3及び冷却手段6は、ペルチェ素子30の発熱部31及び吸熱部32で構成されている。このように、ペルチェ素子30の発熱部31及び吸熱部32を有効に利用することで、水蒸気濃縮器1の省スペース化を図ることができる。
≪排出手段≫
排出手段7は、第2配管52の下流側端部に設けられている。本実施形態において、排出手段7は、排出口70で構成されている。排出口70は、第2配管52の下流側端部が開口している部分である。排出手段7は、第2凝縮水W2、及び水蒸気濃縮気体G2を排出する。排出手段7により、第2凝縮水W2及び水蒸気濃縮気体G2を、水蒸気濃縮器1の外部に排出することができる。
≪回収手段≫
回収手段8は、濃縮手段4と吸引手段5との間に設けられる。具体的には、回収手段8は、第1配管51に設けられる。上述のように、水蒸気濃縮気体G2は加熱されて温度が高くなっているので、濃縮手段4を透過した直後には凝縮しにくくなっている。ところが、水蒸気濃縮気体G2は、濃縮手段4から吸引手段5に至るまでの間に放冷されることで、飽和水蒸気量が減少し、凝縮水W(第1凝縮水W1)が生じるおそれがある。このように、第1凝縮水W1は、水蒸気濃縮気体G2に含有される水蒸気が凝縮して生じる。回収手段8は、第1凝縮水W1を回収する。このようにして、濃縮手段4と吸引手段5との間で生成した第1凝縮水W1を回収することができる。
本実施形態において、回収手段8は、貯留容器81と、排出弁82と、を有する。貯留容器81は、第1凝縮水W1を溜める。貯留容器81は、第1配管51に一体に設けられている。貯留容器81の開口部は、第1配管51の内部に面している。貯留容器81の底部は、下方に位置する。排出弁82は、貯留容器81に設けられている。具体的には、排出弁82は、貯留容器81の底部に設けられている。排出弁82は、必要に応じて開閉可能に設けられている。例えば、貯留容器81に一定量の第1凝縮水W1が溜まっていない場合には、排出弁82は閉じており、貯留容器81に一定量の第1凝縮水W1が溜まった場合には、排出弁82は開いて、第1凝縮水W1を排出する。排出弁82の開閉は自動的に行うように構成されている。このように、貯留容器81により第1凝縮水W1を溜めることができ、排出弁82により第1凝縮水W1を水蒸気濃縮器1の外部に排出することができる。
<水蒸気濃縮方法>
次に、上述した水蒸気濃縮器1を用いた水蒸気濃縮方法について説明する。水蒸気濃縮方法は、加熱工程と、分離工程と、吸引工程と、を含む。好ましくは、水蒸気濃縮方法は、送風工程を更に含む。好ましくは、水蒸気濃縮方法は、冷却工程を更に含む。
≪送風工程≫
送風工程では、送風手段2により、水蒸気濃縮器1の外部に存在する水蒸気含有気体G1を、水蒸気濃縮器1の内部に移送する。具体的には、送風手段2により水蒸気含有気体G1を第1筐体11内に取り込み、水蒸気含有気体G1を加熱手段3に当てる。
≪加熱工程≫
加熱工程では、加熱手段3により水蒸気含有気体G1を加熱する。加熱された水蒸気含有気体G1は、第1筐体11内から入口46を通って第2筐体12の上流側空間12a内に入る。
≪分離工程≫
分離工程では、濃縮手段4により、加熱された水蒸気含有気体G1から水蒸気濃縮気体G2を分離する。濃縮手段4を介しての分離は、上流側空間12aと下流側空間12bとの間の圧力差を駆動力として行われる。この駆動力は、吸引手段5が生み出している。吸引手段5により、上流側空間12a内に比べて、下流側空間12b及び第1配管51内が減圧される。水蒸気含有気体G1が入口46から出口47まで移送される間に、水蒸気含有気体G1の一部が濃縮手段4を透過して水蒸気濃縮気体G2となる。水蒸気含有気体G1の残りは、水蒸気希釈気体G3となって、出口47を通って水蒸気濃縮器1の外部へ放散される。
≪吸引工程≫
吸引工程では、吸引手段5により水蒸気濃縮気体G2を吸引する。濃縮手段4を透過した水蒸気濃縮気体G2を、吸引手段5により下流側空間12bから第1配管51内へ送り、さらに第1配管51内から第2配管52内に送る。
≪冷却工程≫
冷却工程では、冷却手段6により水蒸気濃縮気体G2を冷却する。具体的には、冷却手段6により第2配管52を冷却することで、第2配管52内を流れる水蒸気濃縮気体G2を冷却する。このように、水蒸気濃縮気体G2を冷却することで、第2凝縮水W2を得ることができる。凝縮しなかった水蒸気濃縮気体G2は、第2凝縮水W2と共に、排出手段7により、水蒸気濃縮器1の外部に排出される。
<ガソリン自動車>
次に、上述した水蒸気濃縮器1を用いたガソリン自動車200について、図面を参照して説明する。
図5に示すように、ガソリン自動車200は、エンジン251と、水蒸気濃縮器1と、を備える。好ましくは、ガソリン自動車200は、客室210と、荷室220と、タンク室230と、燃料タンク231と、配管240と、エンジン室250と、を更に備える。
エンジン251は、ガソリンと空気との混合気体を燃焼させることにより駆動力を発生させる。
燃料タンク231は、タンク室230内に設けられている。燃料タンク231は、燃料としてガソリンを保持している。
燃料タンク231内のガソリンは、配管240を通してエンジン室250内のエンジン251へ送り込まれる。エンジン251で発生した駆動力は、ミッションからプロペラシャフト、デファレンシャルギア、及びドライブシャフトを介してタイヤに伝わり、ガソリン自動車200を走行させる。
水蒸気濃縮器1は、凝縮水W(第1凝縮水W1及び第2凝縮水W2)をエンジン251に供給し、凝縮水Wでエンジン251を冷却する。すなわち、水蒸気濃縮器1は、凝縮水Wにより、エンジン251を冷却するように構成される。例えば、水蒸気濃縮器1から得られた凝縮水Wを、エンジン251の燃焼室(シリンダ室)内に噴射して、エンジン251を冷却する。ガソリンに着火する直前に、凝縮水Wを霧状にしてインテークマニホールド内に噴射し、凝縮水Wの気化熱により、エンジン251内を直接冷却することができる。これにより、エンジン251の燃焼温度を下げて出力を向上させることができる。燃焼温度を下げると混合気体の体積が小さくなり、空気を吸気するとより多くの酸素を取り込めるので、燃焼爆発が良好になり、エンジン251の出力を向上させることができる。
なお、水蒸気濃縮器1は、ラジエーターの一部としても使用可能である。すなわち、水蒸気濃縮器1から得られた凝縮水Wが、エンジン251内の水路(ウォータージャケット)を循環するようにして、エンジン251を冷却することもできる。
水蒸気濃縮器1の濃縮手段4として気体分離膜複合体41を用いる場合には、イオンをほとんど含有しない凝縮水W(例えば純水など)を得ることができる。例えば、ミネラルウォーターにはカルシウム等が含有されているが、このようなミネラルウォーターがエンジン251内の水路を循環すると、エンジン251の内部が石化し、エンジン251が損傷するおそれがある。これに対して、本実施形態に係る水蒸気濃縮器1では、上述のようにイオンをほとんど含有しない凝縮水Wを得ることができるので、このような凝縮水Wがエンジン251内の水路を循環しても、エンジン251の内部は石化しにくくなり、エンジン251の損傷が抑制される。
2.第2実施形態
<水蒸気濃縮器>
以下、第2実施形態に係る水蒸気濃縮器1について、図面を参照して説明する。第2実施形態では、第1実施形態と同様の構成要素には第1実施形態と同一の符号を付して詳細な説明を省略する場合がある。
図2に示すように、水蒸気濃縮器1は、混合手段9を更に備える。このように、第2実施形態に係る水蒸気濃縮器1は、混合手段9を更に備える点で、第1実施形態に係る水蒸気濃縮器1と相違する。混合手段9以外の手段については、上述した水蒸気濃縮器1と同様であるので詳細な説明を省略する。
≪混合手段≫
混合手段9は、吸引手段5と排出手段7との間に設けられる。本実施形態では、混合手段9は、吸引手段5と冷却手段6との間に設けられる。混合手段9は、乾燥気体G4を、水蒸気濃縮気体G2に混合する。具体的には、第2配管52内を吸引手段5側から冷却手段6側へ流れる水蒸気濃縮気体G2に乾燥気体G4を混合する。乾燥気体G4は、水蒸気濃縮気体G2よりも単位体積当たりの水蒸気量が少ない気体である。乾燥気体G4は、水蒸気含有気体G1よりも単位体積当たりの水蒸気量が少ない気体でもよい。乾燥気体G4には、水蒸気を含有しない気体も含まれる。乾燥気体G4には、例えば、乾燥した水素ガスが含まれる。
本実施形態において、混合手段9は、第3配管93で構成されている。第3配管93は、第2配管52に接続されている。第3配管93の上流側端部は、適宜のポンプに接続されている。第3配管93の下流側端部は、第2配管52に接続されている。乾燥気体G4は、第3配管93の上流側端部から下流側端部に向かい、第2配管52内を流れる水蒸気濃縮気体G2と合流する。このようにして、乾燥気体G4を加湿気体G5にすることができる。加湿気体G5は、水蒸気濃縮気体G2と、乾燥気体G4と、を含む混合気体である。そのため、加湿気体G5は、乾燥気体G4よりも単位体積当たりの水蒸気量が多くなる。
加湿気体G5は、排出手段7により水蒸気濃縮器1の外部に排出される。加湿気体G5の一部は、冷却手段6で冷却されてもよいし、冷却されなくてもよい。冷却手段6で冷却されると、排出手段7により加湿気体G5及び凝縮水W(第2凝縮水W2)が排出される。
<加湿気体製造方法>
次に、上述した水蒸気濃縮器1を用いた加湿気体製造方法について説明する。加湿気体製造方法は、加熱工程と、分離工程と、吸引工程と、混合工程と、を含む。混合工程以外の工程については、上述した水蒸気濃縮方法と同様であるので詳細な説明を省略する。
≪混合工程≫
混合工程では、乾燥気体G4を、水蒸気濃縮気体G2に混合する。本実施形態では、乾燥気体G4を第3配管53の上流側端部から下流側端部に向けて注入する。これにより、乾燥気体G4は、第3配管53内を通り、下流側端部から第2配管52内に入る。乾燥気体G4は、第2配管52内を流れる水蒸気濃縮気体G2と合流し、加湿気体G5となる。このように、乾燥気体G4を加湿気体G5にすることができる。具体例を挙げると、乾燥気体G4として、乾燥した水素ガスを用いると、加湿気体G5として、加湿された水素ガスが得られる。
<燃料電池自動車>
次に、上述した水蒸気濃縮器1を用いた燃料電池自動車100について、図面を参照して説明する。
図4に示すように、燃料電池自動車100は、燃料電池151と、水蒸気濃縮器1と、を備える。好ましくは、燃料電池自動車100は、客室110と、荷室120と、タンク室130と、燃料タンク131と、配管140と、燃料電池室150と、モータ室160と、モータ161と、を更に備える。
燃料電池151は、燃料電池スタックを有する。燃料電池スタックは、複数のセルが積み重ねられたものである。各セルは、燃料極、空気極及び電解質を有する基本単位である。電解質は、固体高分子電解質であり、例えば、ナフィオン膜(ナフィオンは登録商標)である。燃料電池151は、燃料電池室150内に設けられている。燃料電池151は、水素含有気体と酸素含有気体とを電解質に供給して電気化学反応させて発電する。
燃料タンク131は、タンク室130内に設けられている。燃料タンク131は、燃料ガスとして水素含有気体(水素ガス)を保持している。
燃料タンク131内の水素含有気体は、配管140を通して燃料電池室150内の燃料電池151へ送り込まれる。この水素含有気体と、大気中の酸素含有気体(酸素ガス)とを燃料電池151内で反応させることにより発電する。
モータ161は、モータ室160内に設けられている。燃料電池151が発電した電力でモータ161が回転することにより、燃料電池自動車100を走行させる。
水蒸気濃縮器1は、加湿気体G5(水蒸気濃縮気体G2と乾燥気体G4とを含む混合気体)を燃料電池151に供給し、加湿気体G5で電解質を加湿する。すなわち、水蒸気濃縮器1は、加湿気体G5により、燃料電池151における水素含有気体、酸素含有気体、及び電解質を加湿するように構成される。
本実施形態では、燃料タンク131に保持されている水素含有気体は乾燥していてもよい。つまり、燃料タンク131に、乾燥気体G4(乾燥した水素ガス)が保持されていてもよい。ただし、乾燥気体G4をそのまま燃料電池151に送り込むと、燃料電池151の電解質が乾燥するおそれがある。
そこで、乾燥気体G4を燃料電池151に送り込む直前に、第2実施形態に係る水蒸気濃縮器1(図2参照)を用いて、乾燥気体G4を水蒸気濃縮気体G2に混合して加湿気体G5(加湿した水素ガス)を得る。そして、この加湿気体G5を燃料電池151に送り込むようにすると、電解質を加湿することができる。
また第1実施形態に係る水蒸気濃縮器1(図1参照)を用いてもよい。この場合には、水蒸気濃縮器1により、水蒸気濃縮気体G2を準備し、この水蒸気濃縮気体G2を乾燥気体G4(例えば乾燥した水素ガス)に混合して加湿気体G5(加湿した水素ガス)を得る。そして、この加湿気体G5を燃料電池151に送り込むようにすると、電解質を加湿することができる。
上記のように、第1〜第2実施形態に係る水蒸気濃縮器1のいずれを用いても、燃料電池151の電解質の乾燥を抑制することができる。これにより、水素及び酸素のイオン化も促進される。
3.変形例
第2実施形態に係る水蒸気濃縮器1をガソリン自動車200に用いてもよい。
4.態様
上記実施形態及び変形例から明らかなように、本開示は、下記の態様を含む。以下では、実施形態との対応関係を明示するためだけに、符号を括弧付きで付している。
第1の態様は、水蒸気濃縮器(1)であって、送風手段(2)と、加熱手段(3)と、濃縮手段(4)と、吸引手段(5)と、を備える。前記送風手段(2)は、水蒸気含有気体(G1)を移送する。前記加熱手段(3)は、移送された前記水蒸気含有気体(G1)を加熱する。前記濃縮手段(4)は、加熱された前記水蒸気含有気体(G1)から、水蒸気濃縮気体(G2)を分離する。前記水蒸気濃縮気体(G2)は、前記水蒸気含有気体(G1)よりも単位体積当たりの水蒸気量が多い。前記吸引手段(5)は、前記水蒸気濃縮気体(G2)を吸引する。
この態様によれば、濃縮手段(4)による水蒸気濃縮気体(G2)の透過流量の低下を抑制することができる。
第2の態様は、第1の態様に基づく水蒸気濃縮器(1)である。第2の態様では、冷却手段(6)を更に備える。前記冷却手段(6)は、前記水蒸気濃縮気体(G2)を冷却する。
この態様によれば、冷却手段(6)で水蒸気濃縮気体(G2)を冷却することで、凝縮水(W;W2)を得ることができる。
第3の態様は、第2の態様に基づく水蒸気濃縮器(1)である。第3の態様では、排出手段(7)を更に備える。前記排出手段(7)は、凝縮水(W2)、及び前記水蒸気濃縮気体(G2)を排出する。前記凝縮水(W2)は、前記冷却手段(6)により、前記水蒸気濃縮気体(G2)に含有される水蒸気が凝縮して生じる。
この態様によれば、排出手段(7)により凝縮水(W;W2)及び水蒸気濃縮気体(G2)を水蒸気濃縮器(1)の外部に排出することができる。
第4の態様は、第1〜第3の態様のいずれか一つに基づく水蒸気濃縮器(1)である。第4の態様では、回収手段(8)を更に備える。前記回収手段(8)は、前記濃縮手段(4)と前記吸引手段(5)との間に設けられる。前記回収手段(8)は、凝縮水(W;W1)を回収する。前記凝縮水(W;W1)は、前記水蒸気濃縮気体(G2)に含有される水蒸気が凝縮して生じる。
この態様によれば、濃縮手段(4)と吸引手段(5)との間で生成した凝縮水(W;W1)を回収することができる。
第5の態様は、第4の態様に基づく水蒸気濃縮器(1)である。第5の態様では、前記回収手段(8)は、貯留容器(81)と、排出弁(82)と、を有する。前記貯留容器(81)は、前記凝縮水(W;W1)を溜める。前記排出弁(82)は、前記貯留容器(81)に設けられ、前記凝縮水(W;W1)を排出する。
この態様によれば、貯留容器(81)により凝縮水(W;W1)を溜めることができ、排出弁(82)により凝縮水(W;W1)を水蒸気濃縮器(1)の外部に排出することができる。
第6の態様は、第2の態様に基づく水蒸気濃縮器(1)である。第6の態様では、前記加熱手段(3)は、ペルチェ素子(30)の発熱部(31)で構成される。前記冷却手段(6)は、前記ペルチェ素子(30)の吸熱部(32)で構成される。
この態様によれば、ペルチェ素子(30)の発熱部(31)及び吸熱部(32)を利用することで、水蒸気濃縮器(1)の省スペース化を図ることができる。
第7の態様は、第3の態様に基づく水蒸気濃縮器(1)である。第7の態様では、混合手段(9)を更に備える。前記混合手段(9)は、前記吸引手段(5)と前記排出手段(7)との間に設けられる。前記混合手段(9)は、乾燥気体(G4)を、前記水蒸気濃縮気体(G2)に混合する。前記乾燥気体(G4)は、前記水蒸気濃縮気体(G2)よりも単位体積当たりの水蒸気量が少ない。
この態様によれば、乾燥気体(G4)を加湿気体(G5)にすることができる。
第8の態様は、水蒸気濃縮方法であって、加熱工程と、分離工程と、吸引工程と、を含む。前記加熱工程では、水蒸気含有気体(G1)を加熱する。前記分離工程では、加熱された前記水蒸気含有気体(G1)から、水蒸気濃縮気体(G2)を分離する。前記水蒸気濃縮気体(G2)は、前記水蒸気含有気体(G1)よりも単位体積当たりの水蒸気量が多い。前記吸引工程では、前記水蒸気濃縮気体(G2)を吸引する。
この態様によれば、水蒸気濃縮気体を効率よく得ることができる。
第9の態様は、第8の態様に基づく水蒸気濃縮方法である。第9の態様では、冷却工程を更に含む。前記冷却工程では、前記水蒸気濃縮気体(G2)を冷却する。
この態様によれば、水蒸気濃縮気体(G2)を冷却することで、凝縮水(W;W2)を得ることができる。
第10の態様は、加湿気体製造方法であって、加熱工程と、分離工程と、吸引工程と、混合工程と、を含む。前記加熱工程では、水蒸気含有気体(G1)を加熱する。前記分離工程では、加熱された前記水蒸気含有気体(G1)から、水蒸気濃縮気体(G2)を分離する。前記水蒸気濃縮気体(G2)は、前記水蒸気含有気体(G1)よりも単位体積当たりの水蒸気量が多い。前記吸引工程では、前記水蒸気濃縮気体(G2)を吸引する。前記混合工程では、乾燥気体(G4)を、前記水蒸気濃縮気体(G2)に混合する。前記乾燥気体(G4)は、前記水蒸気濃縮気体(G2)よりも単位体積当たりの水蒸気量が少ない。
この態様によれば、乾燥気体(G4)を加湿気体(G5)にすることができる。
第11の態様は、燃料電池自動車(100)であって、燃料電池(151)と、第1〜第7の態様のいずれか一つに基づく水蒸気濃縮器(1)と、を備える。前記燃料電池(151)は、水素含有気体と酸素含有気体とを電解質に供給して電気化学反応させて発電する。
この態様によれば、燃料電池の電解質の乾燥を抑制することができる。
第12の態様は、ガソリン自動車(200)であって、エンジン(251)と、第1〜第7の態様のいずれか一つに基づく水蒸気濃縮器(1)と、を備える。
この態様によれば、エンジン(251)の出力を向上させることができる。
1 水蒸気濃縮器
2 送風手段
3 加熱手段
30 ペルチェ素子
31 発熱部
32 吸熱部
4 濃縮手段
5 吸引手段
6 冷却手段
7 排出手段
8 回収手段
81 貯留容器
82 排出弁
9 混合手段
100 燃料電池自動車
151 燃料電池
200 ガソリン自動車
251 エンジン
G1 水蒸気含有気体
G2 水蒸気濃縮気体
G4 乾燥気体
G5 加湿気体
W 凝縮水
W1 第1凝縮水
W2 第2凝縮水

Claims (12)

  1. 水蒸気含有気体を移送する送風手段と、
    移送された前記水蒸気含有気体を加熱する加熱手段と、
    加熱された前記水蒸気含有気体から、前記水蒸気含有気体よりも単位体積当たりの水蒸気量が多い水蒸気濃縮気体を分離する濃縮手段と、
    前記水蒸気濃縮気体を吸引する吸引手段と、を備える、
    水蒸気濃縮器。
  2. 前記水蒸気濃縮気体を冷却する冷却手段を更に備える、
    請求項1に記載の水蒸気濃縮器。
  3. 前記冷却手段により、前記水蒸気濃縮気体に含有される水蒸気が凝縮して生じた凝縮水、及び前記水蒸気濃縮気体を排出する排出手段を更に備える、
    請求項2に記載の水蒸気濃縮器。
  4. 前記濃縮手段と前記吸引手段との間に設けられ、前記水蒸気濃縮気体に含有される水蒸気が凝縮して生じた凝縮水を回収する回収手段を更に備える、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の水蒸気濃縮器。
  5. 前記回収手段は、前記凝縮水を溜める貯留容器と、前記貯留容器に設けられ、前記凝縮水を排出する排出弁と、を有する、
    請求項4に記載の水蒸気濃縮器。
  6. 前記加熱手段は、ペルチェ素子の発熱部で構成され、前記冷却手段は、前記ペルチェ素子の吸熱部で構成される、
    請求項2に記載の水蒸気濃縮器。
  7. 前記吸引手段と前記排出手段との間に設けられ、前記水蒸気濃縮気体よりも単位体積当たりの水蒸気量が少ない乾燥気体を、前記水蒸気濃縮気体に混合する混合手段を更に備える、
    請求項3に記載の水蒸気濃縮器。
  8. 水蒸気含有気体を加熱する加熱工程と、
    加熱された前記水蒸気含有気体から、前記水蒸気含有気体よりも単位体積当たりの水蒸気量が多い水蒸気濃縮気体を分離する分離工程と、
    前記水蒸気濃縮気体を吸引する吸引工程と、を含む、
    水蒸気濃縮方法。
  9. 前記水蒸気濃縮気体を冷却する冷却工程を更に含む、
    請求項8に記載の水蒸気濃縮方法。
  10. 水蒸気含有気体を加熱する加熱工程と、
    加熱された前記水蒸気含有気体から、前記水蒸気含有気体よりも単位体積当たりの水蒸気量が多い水蒸気濃縮気体を分離する分離工程と、
    前記水蒸気濃縮気体を吸引する吸引工程と、
    前記水蒸気濃縮気体よりも単位体積当たりの水蒸気量が少ない乾燥気体を、前記水蒸気濃縮気体に混合する混合工程と、を含む、
    加湿気体製造方法。
  11. 水素含有気体と酸素含有気体とを電解質に供給して電気化学反応させて発電する燃料電池と、請求項1〜7のいずれか1項に記載の水蒸気濃縮器と、を備える、
    燃料電池自動車。
  12. エンジンと、請求項1〜7のいずれか1項に記載の水蒸気濃縮器と、を備える、
    ガソリン自動車。
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