JP2021132859A - ステントグラフトデリバリー装置及びステントグラフトデリバリー装置製造方法 - Google Patents

ステントグラフトデリバリー装置及びステントグラフトデリバリー装置製造方法 Download PDF

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章仙 吉原
博 澤井
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Abstract

【課題】体内の留置部位に沿うようにステントグラフトを留置することを可能とする、ステントグラフトデリバリー装置、及びステントグラフトデリバリー装置製造方法を提供する。【解決手段】ステントグラフトデリバリー装置は、シース3と、牽引されることによりシース3の先端部3aを屈曲させる操作線4と、シース3内に形成されており、操作線4が内部に配設されたサブルーメン(サブルーメンチューブ7)と、を備える。操作線4の先端部4bは、シース3の先端部3aに固定されており、操作線4の少なくとも遠位部4cが、シース3の軸線A1周りに螺旋状に配置されている。【選択図】図3

Description

本発明は、ステントグラフトデリバリー装置及びステントグラフトデリバリー装置製造方法に係り、先端部が屈曲可能なシースを有するステントグラフトデリバリー装置、及びステントグラフトデリバリー装置製造方法に関する。
医療用に体内に留置される留置具として、ステントグラフト等がある。ステントグラフトは、金属製の網目状に形成されたステントに人工血管(グラフト)を一体化して作成された筒状の留置具である。ステントグラフトは、狭窄部等の他、腹部や胸部の大動脈瘤などの内部に留置して用いられる。ステントグラフトによれば、グラフト内に血液を流すことができ、グラフト外にある大動脈瘤に血圧がかからなくなり大動脈瘤の破裂を予防することができる。
ステントグラフトは、長尺で可撓性のあるシースの遠位部に装着されて生体管腔に導入される。
例えば、特許文献1には、ステントグラフトを血管内にデリバリーするステントグラフトデリバリー装置(同文献には、ステントグラフト留置装置と記載。)が記載されている。
特許文献1に記載のステントグラフトデリバリー装置は、細径部にステントグラフトが取り付けられるプッシャー(同文献には、ダイレータと記載。)と、ステントグラフトの外周に装着されるシースと、ステントグラフトの挿入角度や留置位置を調整する操作線(同文献には、ワイヤと記載。)と、を備える。
特開2015−188526号公報
ステントグラフトは、例えば、下行大動脈、弓部大動脈及び上行大動脈にかけて留置されることがある。そして、下行大動脈、弓部大動脈及び上行大動脈は、3次元的に湾曲して形成されている。
しかし、特許文献1に記載のステントグラフトデリバリー装置においては、操作線が一仮想平面上に配置されており、体内の留置部位に沿うように3次元的にステントグラフトを湾曲させて留置させることは困難であった。
このため、ステントグラフトを体内の留意部位に沿わせて留置することについて、改善の余地があった。
本発明は上述のような課題に鑑みてなされたものであり、体内の留置部位に沿うようにステントグラフトを留置することが可能なステントグラフトデリバリー装置を提供し、また、ステントグラフトデリバリー装置製造方法を提供するものである。
本発明のステントグラフトデリバリー装置は、シースと、牽引されることにより前記シースの先端部を屈曲させる操作線と、前記シース内に形成されており、前記操作線が内部に配設されたサブルーメンと、を備えるステントグラフトデリバリー装置であって、前記操作線の先端部は、前記シースの前記先端部に固定されており、前記操作線の少なくとも遠位部が、前記シースの軸線周りに螺旋状に配置されていることを特徴とする。
また、本発明のステントグラフトデリバリー装置製造方法は、シースと、サブルーメンチューブと、操作線と、を用意する準備工程と、該準備工程後に、前記シースに対して前記サブルーメンチューブを配設するサブルーメンチューブ配設工程と、前記操作線を前記サブルーメンチューブ内に配設する操作線配設工程と、を備え、前記サブルーメンチューブ配設工程において、前記シースに対して前記サブルーメンチューブを螺旋状に配設することを特徴とする。
本発明のステントグラフトデリバリー装置によれば、体内の留置部位に沿うようにステントグラフトを留置することが可能となり、また、ステントグラフトデリバリー装置製造方法を提供することができる。
本実施形態に係るデリバリー装置を示す模式的な全体図である。 図1のII方向からデリバリー装置を示す図であり、屈曲したシースを説明する説明図である。 螺旋状に配設された操作線(サブルーメンチューブ)を有するアウターセットを示す斜視図である。 ステントグラフトデリバリー装置製造方法を示す図であり、(a)は、芯棒の周囲に内層をディッピングで被膜した状態の説明図である。(b)は、内層に内側外層を取り付けた状態を示す説明図である。(c)は、内側外層に補強層を巻回した状態を示す説明図である。 ステントグラフトデリバリー装置製造方法を示す図であり、(a)は、補強層の表面上にサブルーメンチューブを螺旋状に取り付けた状態を示す説明図である。(b)は、サブルーメンチューブの最先端部を露出させるように外側外層で覆った状態を示す説明図である。 ステントグラフトデリバリー装置製造方法を示す図であり、(a)は、操作線をサブルーメンチューブに差し込んで、マーカーを補強層に取り付けた状態を示す説明図である。(b)は、補強層、マーカー及び外側外層を覆うように樹脂チューブを被せて熱収縮させた状態を示す説明図である。 第1変形例に係るアウターセットを構成するサブルーメンチューブと操作線を示す説明図である。 第2変形例に係るアウターセットを構成するサブルーメンチューブと操作線を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、以下に説明する部材の形状、寸法、配置等については、本発明の趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
また、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。
<概要>
はじめに、本実施形態に係るステントグラフトデリバリー装置(デリバリー装置1)の概要を、図1から図3を主に参照して説明する。
図1は、本実施形態に係るデリバリー装置1を示す模式的な全体図、図2は、図1のII方向からデリバリー装置1を示す図であり、屈曲したシース3を説明する説明図である。図3は、螺旋状に配設された操作線4(サブルーメンチューブ7)を有するアウターセットS1を示す斜視図である。
本実施形態に係るステントグラフトデリバリー装置(デリバリー装置1)は、シース3と、牽引されることによりシース3の先端部3aを屈曲させる操作線4と、シース3内に形成されており、操作線4が内部に配設されたサブルーメン(サブルーメンチューブ7)と、を備える。操作線4の先端部4bは、シース3の先端部3aに固定されており、操作線4の少なくとも遠位部4cが、シース3の軸線A1周りに螺旋状に配置されている。
なお、「屈曲」には、鋭敏に曲がった状態の他に、緩やかに曲がった状態である湾曲が含まれるものとする。
また、操作線4が内部に配設されているものとして、本実施形態においては、シース3に埋設されたサブルーメンチューブ7を用いて説明するが、本発明はこのような構成に限定されない。例えば、シース3に直接形成された孔であってもよい。この場合、当該孔の壁面が、操作線4がシース3を突き破ってシース3の外方へ飛び出さない程度の強度を有していればよい。
また、本実施形態においては、シース3内にある操作線4のすべてがシース3の軸線A1周りに螺旋状に配置されている。このように、シース3の先端部3aから基端部まで螺旋状に配置されていると、螺旋状から直線状に切り替える必要がなく、製造上好適である。
一方で、製造上の問題がなければ、操作線4は、シース3の先端部3aの一部長さだけ螺旋状に形成されていてもよい。
なお、「螺旋状」とは、軸線A1方向にみて、操作線4が360度以上巻回されて形成されているものに限定されず、操作線4の遠位部4cを仮想的に延長させたときに螺旋状になるものを含む。つまり、「螺旋状」には、軸線A1方向にみて、操作線4が45度程度巻回されて形成されているものを含むものとする。特に、操作線4は、遠位端部に至るまで螺旋状に形成されていれば、施術者は、シース3の先端部3aを3次元的に屈曲させるように(捻れるように)先端部3aに牽引力を付与可能である。
上記構成によれば、操作線4の遠位部4cがシース3の軸線A1周りに螺旋状に配置されていることで、施術者は操作線4を牽引することにより、シース3の遠位部4cを捻れ形状に屈曲させることができる。このため、曲がりくねった血管(例えば弓部大動脈)の形状に沿ってシース3の遠位部4cを進行させることができ、ステントグラフト2の留置位置へのアクセスが良好となる。
なお、ステントグラフト2を備えるデリバリー装置1を、ステントグラフト付きステントグラフトデリバリー装置D1ともいう。
<デリバリー装置の各部の構成>
デリバリー装置1の各部の構成について、図1から図3を参照して説明する。
デリバリー装置1は、ステントグラフト2を体内の大動脈瘤等の病変部に供給するものであり、ステントグラフト2を収容するシース3と、シース3を支持する装置本体部8と、シース3に取り付けられた操作線4を巻回可能な操作線巻回部9と、を主に備える。
シース3は、ステントグラフト2が先端部の外周に取り付けられた不図示のインナーシースと、ステントグラフト2の基端側への移動を制限する不図示のプッシャーと、インナーシース、ステントグラフト2及びプッシャーを覆うアウターセットS1と、を備える。
シース3の材料としては熱可塑性ポリマー材料を用いることができる。この熱可塑性ポリマー材料としては、ポリイミド(PI)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン(PE)、ポリアミド(PA)、ポリアミドエラストマー(PAE)、ポリエーテルブロックアミド(PEBA)などのナイロンエラストマー、ポリウレタン(PU)、エチレン−酢酸ビニル樹脂(EVA)、ポリ塩化ビニル(PVC)又はポリプロピレン(PP)を挙げることができる。
インナーシースの先端には、先端チップ5が接合されている。先端チップ5は、シース3が血管内を走行する際に血管を損傷しないように、シース3の先端を保護するものである。
アウターセットS1は、アウターシース31と、アウターシース31内に配設された(補強層31eに巻回された)サブルーメンチューブ7と、サブルーメンチューブ7に通された操作線4と、操作線4の先端部4bが取り付けられた後述するマーカー30と、を備える。
アウターシース31は、図3に示すように、不図示のインナーシースが通るルーメン31bを有する内層31cと、内層31cの外周に設けられた内側外層31dと、内側外層31dの外周に設けられた補強層31eと、補強層31eの外周に設けられた樹脂チューブ31gと、を備える。ステントグラフト2は、ルーメン31b内に収容されている。樹脂チューブ31gは、後述するマーカー30の外周も覆うように取り付けられている。
図1に示す装置本体部8は、ステントグラフト2を覆うアウターシース31を後退させるギア17が設けられている。ギア17は、装置本体部8に回転可能に支持されており、アウターシース31の一部に設けられた又は接続されたラック等に噛み合っている。ギア17は、ステントグラフト2を体内に留置する際に施術者によって回動させられることにより、アウターシース31を後退させて、ステントグラフト2をアウターシース31から露出させる。
なお、アウターシース31を後退させる構成としては、ギア17とラックの噛合以外に、アウターシース31に接続された部位に螺合するネジ部によって後退させる構成であってもよく、アウターシース31に接続された部位を手動によって後退させる構成であってもよい。
操作線巻回部9の内部には操作線4が巻回されており、操作線巻回部9の側部には操作部10が揺動可能に取り付けられている。
施術者が操作部10を近位側に移動することによって、操作線4の一部が巻き取られ、操作線4の先端部4bが接続されたシース3の先端部3aが屈曲する構成となっている。
なお、本実施形態においては、操作部10を操作することによって、操作線4の一部を巻き取って、シース3の先端部3aを屈曲させる構成であるものとして説明したが、操作線4を牽引できればよく、このような構成に限定されない。
操作線巻回部9の近位端部であり、シース3の延長上には、Y型コネクタ22が接続されている。
Y型コネクタ22は、シース3を挿通して病変部までの経路を案内する不図示のガイドワイヤと、ステントグラフト2を最終展開するために用いられる不図示のトリガーワイヤと、を別個に通すための部材である。
シース3の先端部3aに、より具体的には、補強層31eの先端部の外周(アウターシース31の遠位部31a)に、操作線4の先端部4bを固定する固定部(マーカー30)が設けられている。より詳細には、操作線4は、サブルーメンチューブ7の先端から飛び出して、マーカー30の周面上を少し引き回されて半田付けされて、マーカー30に固定されている。なお、操作線4をマーカー30に固定する態様は特に限定されず、半田接合の他、レーザー溶接、アーク溶接、抵抗溶接、熱融着、接着剤による接着、操作線4とマーカー30との機械的掛止(カシメ)などを挙げることができる。
操作線4における、サブルーメン(サブルーメンチューブ7)の先端から突出した部位から固定部(マーカー30)に固定される部位が、シース3の軸線A1方向に対して斜めに傾斜している。
具体的には、図3に示すように、操作線4におけるサブルーメンチューブ7から突出している先端部4bは、操作線4とマーカー30との接続部を通る軸線A1に平行な線(仮想線)に対して、展開角において角度θだけ傾斜して形成されている。
なお、本書において「展開角」とは、螺旋状に配設されたサブルーメンチューブ7(操作線4)の中心線を含む仮想的な曲面を、平面状に展開したときの角度をいうものとする。
マーカー30は、X線を照射したときに、X線を透過しないことで、シース3の先端部3aの位置を示すためのものであり、X線不透過材料で造影性を有してリング状に形成されている。
なお、本実施形態においては、固定部として、マーカー30を例に挙げて説明しているが、本発明に係る固定部は、このような構成に係るものに限定されない。
つまり、固定部は、シース3の一部を構成しているもの、又はシース3に取り付けられているものであれば、造影性の有無やその形状を問わない。
上記構成によれば、施術者が操作線4を牽引すると、マーカー30には後退方向の荷重だけでなく周回方向の荷重を印加させることができるため、シース3を螺旋状に屈曲させる効果を高めることができる。
<アウターセットの製造方法について>
次に、デリバリー装置1の一部を構成するアウターセットS1の製造方法について、図4から図6を主に参照して説明する。
図4は、ステントグラフトデリバリー装置製造方法を示す図であり、図4(a)は、芯棒32の周囲に内層31cをディッピングで被膜した状態の説明図である。図4(b)は、内層31cに内側外層31dを取り付けた状態を示す説明図である。図4(c)は、内側外層31dに補強層31eを巻回した状態を示す説明図である。
図5は、ステントグラフトデリバリー装置製造方法を示す図であり、図5(a)は、補強層31eの表面上にサブルーメンチューブ7を螺旋状に取り付けた状態を示す説明図である。図5(b)は、サブルーメンチューブ7の最先端部7aを露出させるように外側外層31fで覆った状態を示す説明図である。
図6は、ステントグラフトデリバリー装置製造方法を示す図であり、図6(a)は、操作線4をサブルーメンチューブ7に差し込んで、マーカー30を補強層31eに取り付けた状態を示す説明図である。図6(b)は、補強層31e、マーカー30及び外側外層31fを覆うように樹脂チューブ31gを被せて熱収縮させた状態を示す説明図である。
本実施形態に係るステントグラフトデリバリー装置製造方法は、シース3と、サブルーメンチューブ7と、操作線4と、を用意する準備工程と、準備工程後に、シース3に対してサブルーメンチューブ7を配設するサブルーメンチューブ配設工程と、操作線4をサブルーメンチューブ7内に配設する操作線配設工程と、を備える。
サブルーメンチューブ配設工程において、シース3に対してサブルーメンチューブ7を螺旋状に配設する。
なお、サブルーメンチューブ7のうち、シース3に対して螺旋状に配設する部位は、先端側の一部のみであってもよい。
また、サブルーメンチューブ配設工程と操作線配設工程とは、順序が逆でもよい。つまり、操作線4をサブルーメンチューブ7内に通して配設した状態で、シース3に対してサブルーメンチューブ7を螺旋状に配設するようにしてもよい。
上記構成によれば、サブルーメンチューブ7がシース3の軸線A1周りに螺旋状に配置されていることで、サブルーメンチューブ7の中を通り、その延長上に延在する操作線4も螺旋状に配設されることになる。そして、施術者が操作線4を牽引することで、シース3の先端部3aを捻れ形状に屈曲させることができる。このため、曲がりくねった血管(例えば弓部大動脈)の形状に沿ってシース3の先端を進行させることができ、ステントグラフト2の留置位置へのアクセスが良好となる。
より具体的には、作業者は、準備工程時に、マーカー30に操作線4を半田付けしておく。
そして、図4(a)に示すように芯棒32の周囲に内層31cをディッピングで被覆する。
次に、図4(b)に示すように、内側外層31dを熱収縮により内層31cの外周に形成する。次に、図4(c)に示すように、補強層31eをメッシュ巻回する。
次に、サブルーメンチューブ配設工程において、図5(a)に示すように、補強層31eの表面上にサブルーメンチューブ7を螺旋状(角度θ)に固定する。ここで、サブルーメンチューブ7には、不図示の操作線ダミーが通されている。
次に、図5(b)に示すように、外側外層31fを熱収縮により補強層31eの外周を覆うように、かつサブルーメンチューブ7の最先端部7aを露出させつつ、他の部位を覆うように形成する。
次に、操作線配設工程において、操作線4の基端を不図示の操作線ダミーに接続して、サブルーメンチューブ7の基端側から不図示の操作線ダミーを抜去する。これにより、サブルーメンチューブ7の最先端部7aの開口からサブルーメンチューブ7内に操作線4が通されることになる。
次に、作業者は、図6(a)に示すように、マーカー30を補強層31eの外周に通し、マーカー30を補強層31eに対してカシメ固定する。その後、作業者は、図6(b)に示すように、マーカー30を覆うように樹脂チューブ31gを被せ、これを熱収縮させる。そして、作業者は、芯棒32を引き抜いて、ステントグラフト2や不図示のインナーシース等を収容可能なルーメン31b(図3参照)を形成して、アウターセットS1を完成させる。
なお、アウターセットS1の装置本体部8、操作線巻回部9及びY型コネクタ22への組み付けや、アウターシース31表面への親水性材料塗布などを適当なタイミングで行うようにするとよい。
このようにしてアウターセットS1を製造し、不図示のインナーシースをアウターセットS1内に通して、シース3を形成し、シース3内にステントグラフト2が組付けられるようにし、他の部位を組み付けるようにすることで、デリバリー装置1が完成することとなる。
<第1変形例>
上記実施形態に係るアウターセットS1を構成する操作線4は、サブルーメンチューブ7の最先端部7aからサブルーメンチューブ7の延長上に延在するものとして説明したが、本発明はこのような構成に限定されるものではない。
次に、図7を参照して、第1変形例に係るアウターセットS2について説明する。
図7は、第1変形例に係るアウターセットS2を構成するサブルーメンチューブ7と操作線4を示す説明図である。
サブルーメン(サブルーメンチューブ7)のうち螺旋状に配設された部位とシース3の軸線A1に平行な線(仮想線)との為す角度を第1角度θ1、サブルーメン(サブルーメンチューブ7)の先端と固定部(マーカー30)との間にある操作線4の部位とシース3の軸線A1に平行な線(仮想線)との為す角度を第2角度θ2とする。
この第1角度θ1と第2角度θ2は等しくてもよいが、本変形例に係る第2角度θ2(展開角)は、第1角度θ1(展開角)よりも大きい。
つまり、操作線4は、サブルーメンチューブ7の先端の内周縁に当接して、当該当接する部位よりも先端側が、操作線4とマーカー30との接続部を通る軸線A1に対して、サブルーメンチューブ7よりも近づく向きに傾斜して形成されている。
上記構成によれば、第2角度θ2が第1角度θ1よりも大きいため、マーカー30を軸線A1を中心に回転させる荷重が大きくなる。これにより、シース3の先端部3aにねじりモーメントを付加しやすくなり、シース3の変形応答性が高まるため好ましい。
また、本例に係るステントグラフトデリバリー装置製造方法は、操作線配設工程後に、サブルーメンチューブ7の先端と固定部(マーカー30)との間にある操作線4の部位とシース3の軸線A1に平行な線との為す角度を設定する角度設定工程と、角度設定工程後に、固定部(マーカー30)をシース3に固定する固定部固定工程と、を備える。
角度設定工程前に、固定部(マーカー30)に操作線4の先端部3aを固定し、操作線4の全長をサブルーメンチューブ7に挿入する。角度設定工程において、シース3の周回方向に固定部(マーカー30)を相対的に回動させて角度を設定する。
具体的には、サブルーメンチューブ配設工程において、サブルーメンチューブ7を補強層31eに接着等により固定する。
その後、操作線配設工程において、先端部4bをマーカー30に固定された操作線4を通す。
その後、角度設定工程において、サブルーメンチューブ7の周回方向における螺旋巻回向き(軸線A1方向において遠位側からみて時計回り)に、マーカー30を更に回動させる。
このようにして、図7に示すように、サブルーメンチューブ7の先端と固定部(マーカー30)との間にある操作線4の部位とシース3の軸線A1に平行な線との為す角度を設定する。つまり、マーカー30に接続された操作線4の角度を、軸線A1に平行な線(仮想線)に対して、所望の角度θ2に設定する。
そして、固定部固定工程において、マーカー30をカシメてシース3(補強層31e)に固定する。
このようにすれば、マーカー30に接合された操作線4の角度を、サブルーメンチューブ7の第1角度θ1よりも大きい、第2角度θ2に容易に設定することができる。
上記構成によれば、操作線4を牽引したときに、シース3を周回方向に捻る荷重成分を大きくすることができる。
また、シース3の周回方向にマーカー30を相対的に回動させて角度を設定することで、操作線4の先端部の角度を容易に設定することができる。
<第2変形例>
上記実施形態に係るアウターセットS1及び第1変形例に係るアウターセットS2において、サブルーメンチューブ7は、図3及び図7に示すように、マーカー30から離間して配設されていたが、本発明はこのような構成に限定されるものではない。
次に、図8を参照して、第2変形例に係るアウターセットS3について説明する。
図8は、第2変形例に係るアウターセットS3を構成するサブルーメンチューブ7と操作線4を示す説明図である。
図8に示すように、本例に係るサブルーメン(サブルーメンチューブ7)の最先端部7aは、固定部(マーカー30)に突き当たった状態で配設されている。
本例においては、サブルーメンチューブ7の最先端部7aの一部がマーカー30に突き当たっている。サブルーメンチューブ7から引き出された操作線4は、マーカー30の外周面に沿って延在して、当該外周面に固定されており、マーカー30の外周面よりも外側に配設されている。
上記構成によれば、サブルーメンチューブ7の最先端部7aが、マーカー30に突き当たった状態で配設されていることで、サブルーメンチューブ7の位置決めをしやすくなる。より具体的には、マーカー30には、操作線4の先端部4bが固定されているため、マーカー30にサブルーメンチューブ7を突き当てて配設することで、サブルーメンチューブ7からの先端部4bの突出量(引出量)を設計長さに設定しやすくなる。
そして、サブルーメン(サブルーメンチューブ7)の最先端部7aは、シース3の軸線A1と平行に延在していると好適である。
本例においては、マーカー30は、シース3の軸線A1に垂直な近位側の端面を有している。そして、サブルーメンチューブ7の最先端部7aは、マーカー30の近位側の端面に当接していることにより、シース3の軸線A1と平行に延在するように配設されている。
上記構成によれば、操作線4をその基端部からサブルーメンチューブ7の最先端部7aに挿入する際に、シース3の軸線と平行であることでスムーズに挿入することができる。
本発明は、上記の構成に限定されず、サブルーメンチューブ7の最先端部7aがシース3の軸線A1と平行に延在するように、補強層31eに固定されていればよく、マーカー30に当接せず、マーカー30に離間して配設されていてもよい。
なお、本発明に係る各種構成要素は、個々に独立した存在である必要はない。複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等を許容する。
上記実施形態は、以下の技術思想を包含するものである。
(1)
シースと、
牽引されることにより前記シースの先端部を屈曲させる操作線と、
前記シース内に形成されており、前記操作線が内部に配設されたサブルーメンと、を備えるステントグラフトデリバリー装置であって、
前記操作線の先端部は、前記シースの前記先端部に固定されており、
前記操作線の少なくとも遠位部が、前記シースの軸線周りに螺旋状に配置されていることを特徴とするステントグラフトデリバリー装置。
(2)
前記シースの先端部に、前記操作線の前記先端部を固定する固定部が設けられており、
前記操作線における、前記サブルーメンの先端から突出した部位から前記固定部に固定される部位が、前記シースの軸線方向に対して斜めに傾斜している(1)に記載のステントグラフトデリバリー装置。
(3)
前記サブルーメンのうち螺旋状に配設された部位と前記シースの軸線に平行な線との為す角度を第1角度、前記サブルーメンの先端と前記固定部との間にある前記操作線の部位と前記シースの軸線に平行な線との為す角度を第2角度としたときに、
前記第2角度は、前記第1角度よりも大きい(2)に記載のステントグラフトデリバリー装置。
(4)
前記サブルーメンの最先端部は、前記固定部に突き当たった状態で配設されている(2)又は(3)に記載のステントグラフトデリバリー装置。
(5)
前記サブルーメンの最先端部は、前記シースの軸線と平行に延在している(1)から(4)のいずれか一項に記載のステントグラフトデリバリー装置。
(6)
シースと、サブルーメンチューブと、操作線と、を用意する準備工程と、
該準備工程後に、前記シースに対して前記サブルーメンチューブを配設するサブルーメンチューブ配設工程と、
前記操作線を前記サブルーメンチューブ内に配設する操作線配設工程と、を備え、
前記サブルーメンチューブ配設工程において、前記シースに対して前記サブルーメンチューブを螺旋状に配設することを特徴とするステントグラフトデリバリー装置製造方法。
(7)
前記シースの先端部に、前記操作線の先端部を固定する固定部が設けられており、
前記操作線配設工程後に、前記サブルーメンチューブの先端と前記固定部との間にある前記操作線の部位と前記シースの軸線に平行な線との為す角度を設定する角度設定工程と、
該角度設定工程後に、前記固定部を前記シースに固定する固定部固定工程と、を備え、
前記角度設定工程前に、前記固定部に前記操作線の前記先端部を固定し、
前記角度設定工程において、前記シースの周回方向に前記固定部を相対的に回動させて前記角度を設定する(6)に記載のステントグラフトデリバリー装置製造方法。
A1 軸線
D1 ステントグラフト付きステントグラフトデリバリー装置
S1、S2、S3 アウターセット
θ 角度
θ1 第1角度
θ2 第2角度
1 デリバリー装置(ステントグラフトデリバリー装置)
2 ステントグラフト
3 シース
3a 先端部(遠位部)
4 操作線
4b 先端部
4c 遠位部
5 先端チップ
7 サブルーメンチューブ(サブルーメン)
7a 最先端部
8 装置本体部
9 操作線巻回部
10 操作部
17 ギア
22 Y型コネクタ
30 マーカー(固定部)
31 アウターシース
31a 遠位部
31b ルーメン
31c 内層
31d 内側外層
31e 補強層
31f 外側外層
31g 樹脂チューブ
32 芯棒

Claims (7)

  1. シースと、
    牽引されることにより前記シースの先端部を屈曲させる操作線と、
    前記シース内に形成されており、前記操作線が内部に配設されたサブルーメンと、を備えるステントグラフトデリバリー装置であって、
    前記操作線の先端部は、前記シースの前記先端部に固定されており、
    前記操作線の少なくとも遠位部が、前記シースの軸線周りに螺旋状に配置されていることを特徴とするステントグラフトデリバリー装置。
  2. 前記シースの先端部に、前記操作線の前記先端部を固定する固定部が設けられており、
    前記操作線における、前記サブルーメンの先端から突出した部位から前記固定部に固定される部位が、前記シースの軸線方向に対して斜めに傾斜している請求項1に記載のステントグラフトデリバリー装置。
  3. 前記サブルーメンのうち螺旋状に配設された部位と前記シースの軸線に平行な線との為す角度を第1角度、前記サブルーメンの先端と前記固定部との間にある前記操作線の部位と前記シースの軸線に平行な線との為す角度を第2角度としたときに、
    前記第2角度は、前記第1角度よりも大きい請求項2に記載のステントグラフトデリバリー装置。
  4. 前記サブルーメンの最先端部は、前記固定部に突き当たった状態で配設されている請求項2又は3に記載のステントグラフトデリバリー装置。
  5. 前記サブルーメンの最先端部は、前記シースの軸線と平行に延在している請求項1から4のいずれか一項に記載のステントグラフトデリバリー装置。
  6. シースと、サブルーメンチューブと、操作線と、を用意する準備工程と、
    該準備工程後に、前記シースに対して前記サブルーメンチューブを配設するサブルーメンチューブ配設工程と、
    前記操作線を前記サブルーメンチューブ内に配設する操作線配設工程と、を備え、
    前記サブルーメンチューブ配設工程において、前記シースに対して前記サブルーメンチューブを螺旋状に配設することを特徴とするステントグラフトデリバリー装置製造方法。
  7. 前記シースの先端部に、前記操作線の先端部を固定する固定部が設けられており、
    前記操作線配設工程後に、前記サブルーメンチューブの先端と前記固定部との間にある前記操作線の部位と前記シースの軸線に平行な線との為す角度を設定する角度設定工程と、
    該角度設定工程後に、前記固定部を前記シースに固定する固定部固定工程と、を備え、
    前記角度設定工程前に、前記固定部に前記操作線の前記先端部を固定し、
    前記角度設定工程において、前記シースの周回方向に前記固定部を相対的に回動させて前記角度を設定する請求項6に記載のステントグラフトデリバリー装置製造方法。
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