JP2021130187A - 小径真直ピン先端のフラット加工および半球面加工を行う方法および装置 - Google Patents

小径真直ピン先端のフラット加工および半球面加工を行う方法および装置 Download PDF

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晃子 岩名
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正 六角
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Abstract

【目的】 小径真直ピンの端面を高能率に、かつ長さの精度よくフラット加工する手段、および小径真直ピンの端面を高能率に、かつ形状精度よく半球面加工する手段として、生産性の高い実用的な手段、を提供することを目的とする。【構成】 超音波振動ホーンの振動軸に対する直角方向に、前記ホーンの先端面または先端近傍の外周面に溝を刻設した上で、クリーニングテープまたは研摩テープに引張力を与えながら前記溝に連続的に供給する装置を設けて、クリーニングテープまたは研摩テープの研摩砥粒と超音波振動によって、真直ピン先端の半球面加工またはフラット加工をする構成としている。【選択図】図1

Description

この発明は、半導体デバイスのウェハ上での電気検査や、電子部品の電気検査を行うための小径真直ピンの先端フラット加工および先端半球面加工を行う方法および装置に関する。
近年、通信機器の第5世代の到来と第6世代への移行開始に伴って、半導体デバイスの高集積化、高密度化が一層進み、半導体電気検査における電極パッドの狭ピッチか進んでいる。パッドピッチは、従来の80ミクロンから50ミクロン、45ミクロンへと小さくなった。
前記の狭ピッチ化に伴い、半導体電気検査用のプローブに使用される真直ピンの径も小さくなり、前記真直ピンの長さ精度と両端加工を難しくしている。具体的には、狭ピッチ化に対応するため真直ピンの径は、20ミクロンや25ミクロンが必要となってきている。
前記真直ピンの長さ精度と両端半球面加工は次の理由で必要である。
前記真直ピンの長さ精度にバラツキがあると、前記真直ピンの先端部が半導体のパッド電極に接触する接触力にバラツキが発生して、前記パッド表面の接触抵抗が安定せず、電気検査の信頼性を損なう。そのため、パッド表面の酸化膜を破るとともにデバイスに過剰な力を与えないような安定した接触力を実現するため、前記真直ピンの長さ精度を確保する必要がある。
前記の電極パッド表面の酸化膜を破るために必要な接触応力を確保するとともに、半導体デバイスを損傷しないように接触力を小さくするためには、前記真直ピンの先端の接触面積を小さくする必要があり、前記の真直ピンの先端形状は鋭利な円錐形状かまたは半球面形状とする必要がある。しかしながら小径真直ピンの先端部に鋭利な円錐形状を形成することは困難であり、形状再生の点でも鋭利な円錐形状は採用されにくい。
一方、小径真直ピンの先端に半球面形状を形成することは技術的にも容易であり、また形状再生も比較的容易である。そのため、接触部の面圧を高める目的では、小径真直ピンの先端部を半球面形状とすることは十分目的を達成する。
しかしながら、従来技術による小径真直ピンの先端フラット加工、および先端半球面加工には、加工精度と加工コストに問題がある。以下、従来技術の問題点を、図9と図10に示す例を説明するとともに、先行技術文献の特許文献を引用して説明する。
図9は、小径真直ピンの先端フラット加工を行うための治具の構成を示す。同図において、複数の小径真直ピン201は、円筒形状を有する治具202の内面穴203にできるだけ多くのピンを密に挿入され、治具202と共に、テーブル204に設置されている。前記の複数の小径真直ピンは、図示しない砥石によって、前記治具202の上面205と一緒にフラット加工される。
前記の図9で示した、従来の小径真直ピンの先端フラット加工方法には、次のような精度とコストの問題がある。まず、精度であるが、前記治具202の内面穴203にできるだけ多くのピンを密に挿入したとしても、前記の小径ピンの姿勢には傾きが生じるので、長さ精度が不足となる。発明者らの経験によると、長さ精度の公差は±0.05mm程度が限界であった。
次に加工コストであるが、前記の小径真直ピン201を挿入するには人手がかかり、小径真直ピンを扱えるための熟練作業者のコストがかかる。また、前記の治具102と同時研摩するため、前記の治具102は消耗品となり、治具コスとが嵩む。
図10は、従来の小径真直ピンの先端半球面加工方法の説明図である。同図において、複数の小径真直ピン201は、円筒ケース206の内面穴207に挿入されている。また前記の内面穴207には、粘性流体208と無数の微細砥粒209が充填されており、キャップ210によって封じ込められている。
前記の円筒ケース206を矢印211の方向に揺すると、無数の前記微細砥粒209が複数の前記小径真直ピン201の端面エッジと衝突することによって、端面のエッジが取れて、端面は半球面に加工されていく。
しかしながら、図10で説明した小径ピン端面の半球面加工法には、以下のような不具合がある。
第一に、前記の複数の小径真直ピンを前記の円筒ケース206に入れ、前記の粘性流体208や無数の微細砥粒を混入する手間がかかる。また、先端に半球面加工を施された前記の小径真直ピンを前記円筒ケース206から取り出し、洗浄、乾燥するという作業が不可欠であり、人件費と材料コストが嵩む。
発明者らは超音波振動を利用した小径真直ピンの端面のフラット加工および半球面加工の高能率化を提案しているが、超音波振動を活用した研摩の改善に関しては、すでに先行技術文献としての特許文献に示されている。
しかしながら、特許文献に示される超音波振動を活用した研摩の改善においては、弾性砥石や研摩皿を研摩ツールとして示している。このため、精度の必要な加工においては、弾性砥石や研摩皿などの研摩面の再研磨が必要であり、砥石の再研磨を不要とするニーズや、連続的に高精度で加工を行う高生産性に対するニーズは満たしていない。
特開昭61−252055 特開昭61−252056 特開平01−02056
本発明は、上述したような不具合に鑑みてなされたもので、研摩ツールの再研磨を必要とせず、超音波振動を活用した高精度で高能率な小径ピン端面のフラット加工や半球面加工を、連続的に高精度で行う生産性の高い加工をする手段を提供すること、を目的とする。
本発明の請求項1によると、超音波振動ホーンの振動軸に対する直角方向に、前記ホーンの先端近傍の外周面に溝を刻設した上で、研摩テープに引張力を与えながら前記溝に連続的に供給し、研摩テープの砥粒付着面を加工対象の真直ピンの先端面に接触させ、真直ピン先端面を、研摩テープの砥粒と超音波振動によってフラット加工するようにしたこと、を特徴とする。
また、本発明の請求項2による、超音波振動ホーンの振動軸に対対する直角方向に、前記ホーンの先端面に溝を刻設した上で、クッション層、砥粒接着層等からなるクリーニングテープに引張力を与えながら前記溝に連続的に供給し、クリーニングテープの砥粒付着面を加工対象の真直ピン先端面に繰り返し接触させ、前記真直ピン先端面を、クリーニングテープの砥粒と超音波振動によって半球面加工するようにしたこと、を特徴とする。
また、本発明の請求項4による、としたこと、本発明の請求項1または請求項2の加工方法および装置において、加工対象となる複数の真直ピンを、複数の穴を有するホールプレート治具に整列して挿入し、前記治具を水平方向に移動させる手段を設けて、前記の複数の真直ピンを順次連続的に加工するようにしたこと、を特徴とする。
本発明によると、小径真直ピン端面の加工を、超音波振動ホーンに刻設された溝に研摩テープまたはクリーニングテープを連続的に供給して、研摩テープまたはクリーニングテープ上の研摩砥粒と、加工対象の小径真直ピン端面との間に超音波振動を付与することによって行うために、高能率加工が行える。前記の研摩テープまたはクリーニングシートは連続的に消耗品として供給されるため、手間をかけることなく加工の高精度が維持される。
また、本発明によると、加工対象となる複数の真直ピンを、複数の穴を有するホールプレート治具に整列して挿入し、前記治具を水平方向に移動させる手段を設けて、前記の複数の真直ピンを順次連続的に加工するため、大量の小径真直ピンを同一段取りで加工できるため、高い生産性を実現できる。
は、小径真直ピン端面のフラット加工を行う装置の構成図。 は、小径真直ピン端面のフラット加工に使用する研摩テープの断面図。 は、超音波振動ホーンの溝の形状と研摩テープを装着した様子の説明図。 は、小径真直ピン端面の半球面加工を行う装置の構成図。 は、小径ピン端面の半球面加工に使用するクリーニングテープの断面図。 は、小径ピン端面をクリーニングテープに突っ込む様子を示す図。 は、クリーニングテープで小径ピン端面角部を除去した様子を示す図。 は、小径ピン端面をクリーニングテープに突っ込んで、端面に半球面を形成した様子を示す図。
以下に図面を参照して本発明に係わる実施例の形態を詳細に説明する。
本発明の第一の実施例を図1、図2および図3に従って説明する。
第一の実施例
図1は、小径真直ピン端面のフラット加工を行う装置の構成図であって、(a)は装置正面図を、(b)は側面図を示す。複数本の小径真直ピン1は、ホールプレイト治具6に行列をなして整然と挿入されている。前記のホールプレイト治具6は、上側ホールプレート2、スペーサ3、下側ホールプレート4、およびベースプレート5等から成り、矢印7方向に駆動位置決めされるテーブル8の上に設置されている。前記のテーブル8はベッド9の上に設置されている。なお、前記のホールプレイト治具6への前記の複数本の小径真直ピン1の挿入は、既存技術による図示しない自動整列装置によって、挿入されるようになっている。
超音波振動ホーン10を有する超音波振動ヘッド11はサドル12上に固定されている。前記のサドル12は、コラム13によって矢印14方向に摺動自在となるように案内され、矢印14方向に駆動位置決めされて、前記の超音波ヘッド11の上下方向の駆動位置決めをするようになっている。
研摩テープ15は、研摩テープ供給ロール16から、矢印17の方向に引き出されるようになっている。前記の研摩テープ供給ロール16は、前記のベッド9を足場とする図示しない支持架台によって回転自在に支承されており、図示しないトルク発生器によって、矢印22で示す方向の抵抗トルクを受けるようになっている。
前記の超音波振動ホーンは、矢印23で示す方向の超音波振動をするようになっている。前記超音波振動ホーンの先端部近傍には、超音波振動の振動軸に直角な方向に溝18が刻設されている。
前記の研摩テープ15は前記の溝18を通って、巻取りプーリ19と挟みつけプーリ20の間を通り、矢印21の方向に排出されるようになっている。前記の巻取りプーリと挟み付けプーリ20は、前記のベッド9を足場とする図示しない支持架台によって回転自在に支承されており、前記巻取りプーリは図示しないモータによって回転駆動されるようになっている。
前記の研摩テープ15は、前記の抵抗トルク22に抗して引き出され、また、前記巻取りプーリ19によって強制的に排出されるため、研摩テープ15には張力が発生している。その結果、前記の溝18を通過する際には、前記研摩テープ15は前記溝18の底面に密着する力が与えられている。
次に、図2で前記研摩テープ15の構造を説明し、図3で研摩テープ15が前記溝18を通過する際に超音波振動が与えられる状況を説明する。
図2において、研摩テープ15は、PETフィルム層24と、無数の砥粒25を接着した砥粒接着層26で構成されている。
図3において、超音波振動ホーン10の先端は矢印23で示す方向に超音波振動するようになっている。前記のホーン先端部の外周面に、前記超音波振動の方向に対して直行する方向に、溝18が刻設されている。また、前記溝18の底面には、エッジを有する複数の微細溝27が刻設されている。前記の研摩テープ15は前記の溝18を通過する際には引張力を与えられているため、前記の研摩テープ15のPETフィルム層24が、前記の微細溝27に食い込んで、前記の超音波振動23が前記の研摩テープ15に効率よく伝達されるようになっている。
次に、図1、図2および図3で説明した、本発明の第一の実施例の動作と作用を説明する。
図1において、前記巻取りプーリ19と挟み付けプーリ20の回転によって、前記研摩テープ15は前記研摩テープ供給ロール16から、矢印17の方向に引き出され、前記超音波振動ホーン10に刻設された溝18を通過する。その際、前記研摩テープ15は、前記の複数の小径真直ピン1の上側端面と接触している。また、前記研摩テープ15には、前記超音波振動ホーンの矢印23方向の超音波振動を、前記溝18から伝達されるので、前記の小径真直ピン1の上側端面は、超音波振動と研摩テープの砥粒によって超音波振動研摩をされる。
前記の複数の小径真直ピン1は、矢印7方向への前記テーブル8の移動によって、順次フラット加工されていく。前記の研摩テープ15による研摩位置は、前記のサドル12を矢印14方向に位置決めすることによって調整されるので、追い込み研摩加工が可能である。
前記の複数の小径真直ピン1の上側端面のフラット加工が終了すると、前記の小径真直ピン1を挿入したままで、前記のホールプレート治具6を横倒しにし、前記のベースプレート5を加工の終了した上側端面側に移動して、上下の端面を反転した後、再び前記のホールプレート治具6を前記テーブル8に設置すれば、未加工の端面も加工可能な状態となる。
上述した本発明の第一の実施例による小径真直ピン先端のフラット加工方法および装置では、以下のような効果がある。
第一の効果としては、超音波振動によって小径真直ピンの端面を少しづつ無理なく加工するので、前記小径真直ピンを損傷することなく、高能率に複数本の小径真直ピンの端面フラット加工を高精度に高能率に行うことができる。
第二の効果としては、研摩ツールである研摩テープは消耗品であり、再研磨などの手間が不要であるので、高精度加工を維持しながら連続的な加工ができるため、高い生産性を維持できる。
次に本発明にかかわる第二の実施例を、図4、図5、図6、図7、および図8に従って説明する。
第二の実施例
図4は、小径真直ピン先端の半球面加工装置の構成を説明する図であって、(a)は正面図を(b)は側面図を示す。
複数本の小径真直ピン1は、ホールプレイト治具6に行列をなして整然と挿入されている。前記のホールプレイト治具6は、上側ホールプレート2、スペーサ3、下側ホールプレート4、およびベースプレート5等から成り、矢印7方向に駆動位置決めされるテーブル8の上に設置されている。前記のテーブル8はベッド9の上に設置されている。なお、前記のホールプレイト治具6への前記の複数本の小径真直ピン1の挿入は、既存技術による図示しない自動整列装置によって、挿入されるようになっている。
超音波振動ホーン30を有する超音波振動ヘッド31はサドル32上に固定されている。前記のサドル32は、コラム33によって矢印34方向に摺動自在となるように案内され、矢印34方向に駆動位置決めされて、前記の超音波ヘッド31の上下方向の駆動位置決めをするようになっている。
クリーニングテープ35は、クリーニングテープ供給ロール36から、矢印37で示す方向に引き出され、前記超音波振動ホーン30の先端部に刻設された溝38を通過し、矢印39方向に図示しないモータで回転駆動される巻取りプーリ40と挟み付けプーリ41の間を通過して、矢印42方向に排出されるようになっている。
なお、前記のクリーニングテープ供給ロール36は、前記のベッド9を足場とする図示しない架台上で回転自在となるように支承されており、矢印43で示す方向の抵抗トルクを発生する図示しないトルク発生器が取り付けられている。
前記の抵抗トルクによって、前記のクリーニングテープ35には引張力が与えられて、前記のクリーニングテープ35は前記の溝38の底に密着して移動するようになっている。その結果、前記超音波振動ホーンの矢印44で示す方向の超音波振動が、前記溝38から前記のクリーニングテープ35に有効に伝達されるようになっている。
また、前記の巻取りプーリ40と挟み付けプーリ41は、前記のベッド9を足場とする図示しない架台によって、回転自在となるように支承されており、前記の巻取りプーリ40を回転駆動する図示しないモータも同じ架台上に設置されている。
次に、図5に従って、前記クリーニングテープ35の構造を説明する。前記クリーニングテープ35は、PETフィルム層45と、無数の気泡46を有し表面が波打っているクッション層47と、前記クッション層47の表面の接着層48の上に散布された無数の砥粒49を表面に有する砥粒接着層50、とで構成されている。
図6、図7および図8は、前記のクリーニングテープ35に小径真直ピン1を繰り返し挿入することによって、先端の半球面加工がおこなわれる様子を説明する図である。図6に示すように、小径真直ピン1は、クリーニングテープ35に対して矢印51方向に挿入され、前記の砥粒接着層50を突き破り、前記のクッション層47に至るまで挿入される。。
図7に示すように、前記のクリーニングテープ35の全高は0.045mm程度であり、図4において説明したようにクリーニングテープ35には引張力が与えられているため、前記溝38を介して伝達される超音波振動44は前記の砥粒接着層50まで有効に伝達されるため、前記の小径真直ピン1の端面が、前記の砥粒接着層50を通過する際に、前記砥粒49の超音波振動によって、端面のエッジ部が研摩されて丸くなっていく。超音波振動の周波数は20KHz以上であり、前記砥粒49が1秒間に2万回以上、前記の小径真直ピン1の端面エッジに繰り返し衝突することによって、エッジは丸くなっていく。
図8では、前記小径真直ピン1の下端面が、前記のクッション層47に到達するに至った時には、前記の下端面は半球面に仕上がっていく様子を示している。
次に、図4において、、本発明の第二の実施例の動作と作用を説明する。図4において、前記巻取りプーリ40と挟み付けプーリ41の回転によって、前記のクリーニングテープ35は前記クリーニングテープ供給ロール36から、矢印37の方向に引き出され、前記超音波振動ホーン30に刻設された溝38を通過する。その際、前記研摩テープ35は、前記の複数の小径真直ピン1の上側端面と対面している。また、前記研摩テープ35には、前記超音波振動ホーン30の矢印44方向の超音波振動を、前記溝38から伝達されている。
超音波振動を受ける前記のクリーニングテープ35と前記の複数の小径真直ピン1の上側端面とが対面している状態から、次の動作によって、前記の複数の小径真直ピン1の上側端面は、順次半球面加工をなされる。
(1)前記のクリーニングテープ35を下降させて、前記の小径真直ピン1の上端面が、前記のクリーニングシート35の砥粒接着面50を通過して、前記のクッション層47に至るまで、前記クリーニングテープ35を下降させる。
(2)前記のクリーニングテープ35の砥粒接着面50が、前記の小径真直ピン1の上端面から十分離れる位置まで、前記のクリーニングテープ35を上昇させる。
(3)前記のテーブル8を矢印7の方向に移動させ、まだ半球面加工をなされていない小径真直ピン1が前記のクリーニングテープと対面する位置でテーブル8を停止する。
以下、前記の(1)、(2)、(3)の動作を、繰り返して、前記のホールプレート治具6に挿入されている全ての小径真直ピン1の上端面が半球面加工されるまで行う。
前記の複数の小径真直ピン1の上側端面の半球面加工が終了すると、前記の小径真直ピン1を挿入したままで、前記のホールプレート治具6を横倒しにし、前記のベースプレート5を加工の終了した上側端面側に移動して、上下の端面を反転した後、再び前記のホールプレート治具6を前記テーブル8に設置すれば、未加工の端面も半球面加工可能な状態となる。
上述した本発明の第二の実施例による小径真直ピン先端の半球面加工方法および装置では、以下のような効果がある。
第一の効果としては、超音波振動によって小径真直ピンの端面を少しづつ無理なく加工するので、前記小径真直ピンを損傷することなく、高能率に複数本の小径真直ピンの端面の半球面加工を高精度に高能率に行うことができる。
第二の効果としては、半球面加工のツールであるクリーニングテープは消耗品であり、再研磨などの手間が不要であるので、高精度加工を維持しながら連続的な加工ができるため、高い生産性を維持できる。
第三の効果としては、図10で示した従来の半球面加工法のように、砥粒を混在させた粘性流体に小径真直ピンを浸すことなく、ドライなクリーンの状態で端面の半球面加工ができるため、洗浄の手間がなく、コスト引き下げができることである。
1 小径真直ピン
2 上側ホールプレート
3 スペーサ
4 下側ホールプレート
5 ベースプレート
6 ホールプレート治具
7 矢印
8 テーブル
9 ベッド
10 超音波振動ホーン
11 超音波振動ヘッド
12 サドル
13 コラム
14 矢印
15 研摩テープ
16 研摩テープ供給ロール
17 矢印
18 溝
19 巻取りプーリ
20 挟み付けプーリ
21 矢印
22 抵抗トルクを示す矢印
23 超音波振動を示す矢印
24 PETフィルム層
25 砥粒
26 砥粒接着層
27 微細溝
(28、29は欠番)
30 超音波振動ホーン
31 超音波振動ヘッド
32 サドル
33 コラム
34 矢印
35 クリーニングテープ
36 クリーニングテープ供給ロール
37 矢印
38 溝
39 回転方向を示す矢印
40 巻取りプーリ
41 挟み付けプーリ
42 排出方向を示す矢印
43 抵抗トルクを示す矢印
44 超音波振動を示す矢印
45 PETフィルム層
46 気泡
47 クッション層
48 接着層
49 砥粒
50 砥粒接着層
51 矢印
は、小径真直ピン端面のフラット加工を行う装置の構成図。 は、小径真直ピン端面のフラット加工に使用する研摩テープの断面図。 は、超音波振動ホーンの溝の形状と研摩テープを装着した様子の説明図。 は、小径真直ピン端面の半球面加工を行う装置の構成図。 は、小径ピン端面の半球面加工に使用するクリーニングテープの断面図。 は、小径ピン端面をクリーニングテープに突っ込む様子を示す図。 は、クリーニングテープで小径ピン端面角部を除去した様子を示す図。 は、小径ピン端面をクリーニングテープに突っ込んで、端面に半球面を形成した様子を示す図。 は、従来の小径真直ピンの先端フラット加工方法の説明図。 は従来の小径真直ピンの先端半球面加工方法の説明図。

Claims (4)

  1. 超音波振動ホーンの振動軸に対する直角方向に、前記ホーンの先端近傍の外周面に溝を刻設した上で、研摩テープに引張力を与えながら前記溝に連続的に供給する装置を設けて、前記研摩テープの砥粒付着面を加工対象の真直ピンの先端面に接触させ、前記真直ピン先端面を、研摩テープの砥粒と超音波振動によってフラット加工するようにしたことを特徴とする、小径真直ピン先端のフラット加工方法および装置。
  2. 超音波振動ホーンの振動軸に対対する直角方向に、前記ホーンの先端面に溝を刻設した上で、クッション層、砥粒接着層等からなるクリーニングテープに引張力を与えながら前記溝に連続的に供給する装置を設けて、前記クリーニングテープの砥粒付着面を加工対象の真直ピン先端面に繰り返し接触させ、前記真直ピン先端面を、クリーニングテープの砥粒と超音波振動によって半球面加工するようにしたことを特徴とする、小径真直ピン先端の半球面加工方法および装置。
  3. 前記の請求項1の小径真直ピン先端のフラット加工方法および装置であって、前記の研摩テープが連続的に供給される溝の底に、エッジを有する複数の溝を形成することによって、前記の研摩テープに超音波振動が有効に伝達されるようにしたことを特徴とする、小径真直ピン先端のフラット加工方法および装置。
  4. 前記の請求項1の小径真直ピン先端のフラット加工方法および装置、または前記の請求項2の真直ピン先端の半球面加工方法および装置であって、加工対象となる複数の真直ピンを、複数の穴を有するホールプレート治具に整列して挿入し、前記治具を水平方向に移動させる手段を設けて、前記の複数の真直ピンを順次連続的に加工するようにしたことを特徴とする、小径真直ピン先端のフラット加工方法および装置または小径真直ピン先端の半球面加工方法および装置。
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