JP2021129559A - チーズ含有組成物及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】加熱調理によって良好な糸引き性を示すと共に、良好な風味と、常温でも柔らかい食感を有し、食品加工における連続大量生産性に優れたチーズ含有組成物を提供すること。【解決手段】チーズ含有組成物全体中、水中油型乳化油脂組成物20〜80重量%、及び、糸引き性を有するチーズ類80〜20重量%が混合されて含まれており、前記水中油型乳化油脂組成物全体中、非ミセル状カゼインタンパク質1〜5重量%、液状油脂10〜35重量%、リン酸架橋澱粉1〜10重量%、pH調整剤0.1〜1重量%、及び、水分40〜75重量%を含有し、前記チーズ類全体中70重量%以上のチーズ類は、目開き37.5mmの篩を通過し、目開き4mmの篩を通過しないものである。【選択図】なし

Description

本発明は、加熱調理後又は常温で食されるチーズ含有組成物及びその製造方法に関する。
外食・中食市場の拡大を背景に、美味しさだけではなく、見た目がユニークで交流サイト(SNS)において話題となるメニューが増加している。特にチーズは加熱して溶けることが特徴的な食品であり、糸を引くようにとろりと流れる独特の物性(糸引き性)や食欲をそそる魅力的な見た目から、様々な料理に活用されてきた。具体的には、チーズフォンデュや、チーズハンバーグ、パネチキンなどのメニューが外食・中食市場で広く扱われるようになり、多くの人々に親しまれている。
しかし、チーズは加熱調理後数分が経過し温度が低下するとともに糸引き性が低下し、常温付近ではガミー(gummy)な食感になるため、温度低下に伴い、食感や風味が損なわれてしまう。また、常温付近では硬い物性のために定量性や包餡性が悪く、食品加工における連続大量生産性に乏しいといった問題もある。
特許文献1では、糸曳き性を示す水相、酸処理澱粉、上昇融点が20〜50℃である油脂および蛋白質を含有し、蛋白質含量が10重量%以下であるチーズ様食品が開示されている。しかしながら、この文献で開示されているチーズ様食品は、糸引き性が十分なものではなく、また、常温で硬い物性となるため食感が悪く、食品加工における連続大量生産性にも乏しいという問題がある。
特開2015−188387号公報
本発明の目的は、上記現状に鑑み、加熱調理によって良好な糸引き性を示すと共に、良好な風味と、常温でも柔らかい食感を有し、食品加工における連続大量生産性に優れたチーズ含有組成物、及び、これを含む食品を提供することである。
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、非ミセル状カゼインタンパク質、液状油脂、リン酸架橋澱粉、pH調整剤、及び水分をそれぞれ特定量含有する水中油型乳化油脂組成物と、糸引き性を有する特定サイズのチーズ類がそれぞれ特定量混合されて含まれているチーズ含有組成物は、加熱下(例えば品温が50〜70℃)ではチーズ類のタンパク質由来の良好な糸引き性を示し、良好な風味と、常温(例えば品温が10〜30℃)でも柔らかい食感を有し、食品加工における連続大量生産性にも優れていることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明の第一は、チーズ含有組成物であって、前記チーズ含有組成物全体中、水中油型乳化油脂組成物20〜80重量%、及び、糸引き性を有するチーズ類80〜20重量%が混合されて含まれており、前記水中油型乳化油脂組成物全体中、非ミセル状カゼインタンパク質1〜5重量%、液状油脂10〜35重量%、リン酸架橋澱粉1〜10重量%、pH調整剤0.1〜1重量%、及び、水分40〜75重量%を含有し、前記チーズ類全体中70重量%以上のチーズ類は、目開き37.5mmの篩を通過し、目開き4mmの篩を通過しないものである、チーズ含有組成物に関する。
好ましくは、前記チーズ含有組成物は、キシログルカン及び/又はガラクトマンナンを前記水中油型乳化油脂組成物全体中0.1〜3重量%含有する。
また本発明は、前記チーズ含有組成物を含む食品にも関する。
さらに本発明は、前記チーズ含有組成物を製造する方法であって、水中油型乳化油脂組成物全体中、非ミセル状カゼインタンパク質含量が1〜5重量%、リン酸架橋澱粉含量が1〜10重量%、水分量が40〜75重量%になるように、非ミセル状カゼインタンパク質、リン酸架橋澱粉、及び水を混合し、40〜60℃に加熱して水相を得る工程、前記水相に、液状油脂含量が水中油型乳化油脂組成物全体中10〜35重量%になるように液状油脂を添加した後、pH調整剤含量が水中油型乳化油脂組成物全体中0.1〜1重量%になるようにpH調整剤を添加して混合物を得る工程、該混合物を乳化処理してから加熱して水中油型乳化油脂組成物を得る工程、及び、チーズ含有組成物全体中、水中油型乳化油脂組成物含量が20〜80重量%、糸引き性を有するチーズ類含量が80〜20重量%になるように、前記チーズ類が溶けない温度にて、前記水中油型乳化油脂組成物、及び、前記チーズ類を混合する工程を含み、前記チーズ類全体中70重量%以上のチーズ類は、目開き37.5mmの篩を通過し、目開き4mmの篩を通過しないものである、チーズ含有組成物の製造方法にも関する。
好ましくは、前記水相を得る工程において、水中油型乳化油脂組成物全体中、キシログルカン及び/又はガラクトマンナン含量が0.1〜3重量%になるように、キシログルカン及び/又はガラクトマンナンを混合する。
本発明に従えば、加熱調理によって良好な糸引き性を示すと共に、良好な風味と、常温でも柔らかい食感を有し、食品加工における連続大量生産性に優れたチーズ含有組成物、及び、これを含む食品を提供することができる。
以下、本発明につき、さらに詳細に説明する。本発明のチーズ含有組成物は、非ミセル状カゼインタンパク質、液状油脂、リン酸架橋澱粉、pH調整剤、及び水分をそれぞれ特定量含有する水中油型乳化油脂組成物と、糸引き性を有する特定サイズのチーズ類がそれぞれ特定量混合されて含まれているものである。
前記非ミセル状カゼインタンパク質は、天然に存在するミセル状カゼインタンパク質中のカルシウムイオンをナトリウムイオンやカリウムイオン等で置換してなるカゼインタンパク質であり、非ミセル状の性状を示し、酸性下で凝集性を有する。具体的には、カゼインナトリウム、カゼインカリウム等が例示できる。
前記非ミセル状カゼインタンパク質の含有量は、水中油型乳化油脂組成物全体中1〜5重量%が好ましく、1.5〜4重量%がより好ましく、2〜3重量%がさらに好ましい。該タンパク質の含有量が1重量%より少ないと、チーズ含有組成物の高温領域での糸引き性が悪くなったり、食品加工における連続大量生産性が低下する場合があり、5重量%より多いと、水中油型乳化油脂組成物の粘度が上昇して連続大量生産性が低下する場合がある。
前記液状油脂は、25℃で液状の油脂を指す。該液状油脂を用いずに、25℃で固形の油脂を用いると、得られる水中油型乳化油脂組成物が硬くなるため、チーズ含有組成物の糸引き性が悪く、また、常温での食感も低下したり、チーズ類と水中油型乳化油脂組成物を混合することが難しくなって食品加工における連続大量生産性が低下する場合がある。
本願では、水中油型乳化油脂組成物に含まれる油脂が全体として液状を示す場合、前記液状油脂に該当する。従って、単体で液状の油脂と単体で固体の油脂の混合物が、混合物全体として液状を示す場合、該混合物も、本願でいう液状油脂の範疇にある。
使用できる油脂としては特に限定されず、例えば、菜種油、大豆油、コーン油、パーム油、パーム核油、サフラワー油、綿実油等の植物性油脂;魚油、ラード等の動物性油脂;植物性油脂及び/又は動物性油脂を水素添加、分別、エステル交換等の手法によって処理した加工油脂等が挙げられる。これらの中から、単体で液状の油脂1種又は2種以上を前記液状油脂として使用してもよいし、また、単体で液状の油脂1種又は2種以上と、単体で固体の油脂1種又は2種類以上との混合物(但し、該混合物は25℃で液状である)を前記液状油脂として使用してもよい。
取扱いの容易さから、菜種油、大豆油、コーン油、サフラワー油、綿実油といった、単体で液状の油脂を1種で、又は2種以上組み合わせて使用することが好ましい。また、これら単体で液状の油脂に、パーム油、パーム核油、ラード等の、単体で固体の油脂を併用してもよい。
前記液状油脂の含有量は、水中油型乳化油脂組成物全体中10〜35重量%が好ましく、15〜30重量%がより好ましく、20〜30重量%がさらに好ましい。液状油脂の含有量が10重量%より少ないと水中油型乳化油脂組成物の物性が柔らかくなりすぎて食品加工における連続大量生産性が低下する場合があり、35重量%より多いと水中油型乳化油脂組成物の製造工程で油脂の分離が発生してチーズ含有組成物を製造できない場合がある。
前記リン酸架橋澱粉は、澱粉のグルコース残基の水酸基同士をリン酸で架橋したものである。リン酸架橋に加えて、官能基が導入又は付加された澱粉も、本願でいうリン酸架橋澱粉に含まれる。具体的には、官能基が導入又は付加されていないリン酸架橋澱粉、アセチル化リン酸架橋澱粉、ヒドロキシプロピル化リン酸架橋澱粉、リン酸モノエステル化リン酸架橋澱粉等が例示でき、これらからなる群より選ばれる少なくとも1種を用いることができる。水中油型乳化油脂組成物に適度な粘性を付与することで、食品加工における連続大量生産性を向上させる効果に優れているため、ヒドロキシプロピル化リン酸架橋澱粉が好ましい。
前記リン酸架橋澱粉の起源原料としては、馬鈴薯、キャッサバ、コーン、ワキシーコーン等が例示でき、これらからなる群より選ばれる少なくとも1種を用いることができる。水中油型乳化油脂組成物に適度な粘性を付与することができるため、コーン又はキャッサバが好ましい。
前記リン酸架橋澱粉の含有量は、水中油型乳化油脂組成物全体中1〜10重量%が好ましく、2.5〜7.5重量%がより好ましく、3.0〜5.0重量%がさらに好ましい。リン酸架橋澱粉の含有量が1重量%より少ないと水中油型乳化油脂組成物の物性が柔らかくなりすぎて食品加工における連続大量生産性が低下したり、チーズ含有組成物の風味が低下する場合があり、10重量%より多いとチーズ含有組成物の高温領域での糸引き性が悪くなったり、連続大量生産性が低下する場合がある。
前記水中油型乳化油脂組成物は、酸処理澱粉を実質的に含有しないことが好ましい。酸処理澱粉は、食品に使用可能な酸によって澱粉を加水分解して得られる澱粉分解物である。酸処理澱粉の含有量は少ないほど良く、好ましくはチーズ含有組成物全体中0〜5重量%であり、より好ましくは0〜2重量%、さらに好ましくは0〜1重量%である。酸処理澱粉を全く含まないことが最も好ましい。5重量%より多いと、チーズ含有組成物の糸引き性や、食品加工における連続大量生産性が低下する場合がある。
前記pH調整剤としては、食品で使用可能なpH調整剤を使用でき、具体的には、塩酸、酢酸、クエン酸、グルコン酸、コハク酸、リンゴ酸、乳酸等の有機酸が例示できる。特に風味の点から、クエン酸、リンゴ酸、又は乳酸が好ましい。
前記pH調整剤の含有量は、水中油型乳化油脂組成物全体中0.1〜1重量%が好ましく、0.25〜0.75重量%がより好ましい。pH調整剤の含有量が0.1重量%より少ないと水中油型乳化油脂組成物の物性が柔らかくなりすぎて食品加工における連続大量生産性が低下したり、チーズ含有組成物の高温領域での糸引き性が悪くなる場合がある。また、pH調整剤の含有量が1重量%より多いと酸味が強くなりチーズ含有組成物の風味が悪くなる場合がある。
前記水分としては、飲用可能な水であれば特に制限は無く、水道水、天然水などを使用できる。また、水分には、水中油型乳化油脂組成物に添加される水分に加えて、水中油型乳化油脂組成物の各原料に付随している水分も含まれる。水分含量は、水中油型乳化油脂組成物全体中40〜75重量%が好ましく、55〜70重量%がより好ましい。40重量%より少ないと原材料が溶解できず水中油型乳化油脂組成物の製造ができない場合があり、75重量%より多いと水中油型乳化油脂組成物の物性が柔らかくなりすぎて食品加工における連続大量生産性が低下する場合がある。
適度な粘性を付与して連続大量生産性をさらに向上させる目的で、水中油型乳化油脂組成物は、キシログルカン及び/又はガラクトマンナンを含有することが好ましい。キシログルカン及び/又はガラクトマンナンの含有量は、水中油型乳化油脂組成物全体中0.1〜3重量%が好ましく、0.3〜1重量%がより好ましい。0.1重量%より少ないと、キシログルカン及び/又はガラクトマンナンの配合による効果を十分に発揮できない場合がある。また、3重量%より多いと、水中油型乳化油脂組成物の粘性が高くなり食品加工における連続大量生産性が損なわれる場合がある。
前記ガラクトマンナン中のガラクトース/マンノースの重量比は30/100以下であることが好ましい。30/100より大きいと、カゼインタンパク質の凝集工程において粘性が高くなり水中油型乳化油脂組成物の製造ができない場合がある。
前記チーズ類は、糸引き性を有することを特徴とする。前記糸引き性は、品温60℃における糸引き性を指標とし、以下のように測定して糸引き性の有無を判断することができる。まず、チーズ含有組成物の原料となるチーズ類30gを直径15cmのシャーレに採取し、200℃のオーブンにて210秒加熱する。加熱したチーズ類の温度を放射温度計H(シンワ測定株式会社製)にて測定し、室温での放冷中に60℃を示したところで、4mm規格のL字型六角レンチを、その短辺(25mm)がシャーレの底につくように、溶融しているチーズ類の中央部に入れ、5cm/秒の速度で引き上げた時に、該チーズ類が切断するまでに伸びた長さを高温領域での糸引き性とする。そして、伸びた長さが20cm以上であるチーズ類を、糸引き性を有するチーズ類と判断する。
前記糸引き性を有するチーズ類は、前記糸引き性を有するものであれば特に限定されず、例えば、モッツァレラチーズ,ラクレットチーズ,ゴーダチーズ等のナチュラルチーズ、プロセスチーズ、チーズフード、および乳主原食品が挙げられ、それらの群より選ばれる少なくとも1種を用いることができる。
前記チーズ類は常温で固形であればよく、その形状には特に制限はなく、ダイス状、タンザク状、シュレッド状、球状等が例示できる。水中油型乳化油脂組成物との混合が容易となるため、ダイス状、タンザク状、シュレッド状が好ましい。
前記チーズ類全体中、70〜100重量%のチーズ類は、目開き37.5mmの篩を通過し、目開き4mmの篩を通過しないものであることが好ましい。より好ましくは80重量%以上であり、さらに好ましくは90重量%以上である。なお、前記篩い分けは、「JIS Z 8801−1:2019」に規定されている試験用篩を用いればよい。チーズ類全体に対する、目開き37.5mmの篩を通過し、目開き4mmの篩を通過しないチーズ類の含有量が70重量%より少ないと、目開き37.5mmの篩を通過しないもの、即ちサイズが大き過ぎるチーズ類が多くなるため、チーズ類と水中油型乳化油脂組成物との混合が困難になり、食品加工機器に対する適性が低下し、食品加工における連続大量生産性が損なわれる場合がある。また、目開き4mmの篩を通過するもの、即ちサイズが小さ過ぎるチーズ類が多くなるため、チーズ含有組成物の高温領域での糸引き性が悪くなる場合がある。
前記チーズ含有組成物は、該組成物全体中、前記水中油型乳化油脂組成物20〜80重量%、及び前記チーズ類80〜20重量%を含有することが好ましく、前記水中油型乳化油脂組成物30〜70重量%、及び前記チーズ類70〜30重量%を含有することがより好ましく、前記水中油型乳化油脂組成物40〜60重量%、及び前記チーズ類60〜40重量%を含有することがより好ましい。前記水中油型乳化油脂組成物が20重量%より少なく、前記チーズ類が80重量%より多いと、チーズ含有組成物が常温で硬くなり食感が低下する場合があり、前記水中油型乳化油脂組成物が80重量%より多く、前記チーズ類が20重量%より少ないと、チーズ含有組成物の高温領域での糸引き性が悪くなったり、風味が低下する場合がある。
本発明では、発明の効果を損なわない範囲で、前記チーズ含有組成物中に前記チーズ類、非ミセル状カゼインタンパク質、液状油脂、リン酸架橋澱粉、pH調整剤、水分、キシログルカン、ガラクトマンナン以外に、卵加工品、乳加工品、肉加工品、香辛料、調味料、果汁、香料、乳化剤等が含まれていてもよい。
以下、本発明のチーズ含有組成物の製造方法の一実施形態を以下に説明する。まず、水相部の原料の一部(非ミセル状カゼインタンパク質、リン酸架橋澱粉、水、及び、必要に応じてキシログルカン及び/又はガラクトマンナン)が均一になるよう攪拌・混合しながら該混合物を40〜60℃付近まで昇温して水相を得る。該水相に、40〜60℃付近に温調した液状油脂を添加して充分に攪拌した後、pH調整剤を添加して非ミセル状カゼインタンパク質の凝集を発生させ、ホモミキサーでミキシングして混合物を得る。その後、該混合物を、ホモゲナイザーを用いて2〜10MPaの圧力で乳化する。得られた乳化混合物を加熱撹拌機で95〜105℃付近に達するまで加熱し、該温度で6〜12分間程度保持した後、25℃以下に冷却して、水中油型乳化油脂組成物を得る。チーズ類が溶けない温度条件(具体的には25℃以下)にて、前記水中油型乳化油脂組成物とチーズ類を、該チーズ類の形状が崩れないように混合することで、チーズ含有組成物を得ることができる。
前記チーズ含有組成物は、加熱下(例えば品温が50〜70℃)ではチーズ類のタンパク質由来の良好な糸引き性を示し、良好な風味と、常温(例えば品温が10〜30℃)でも柔らかい食感を有し、さらに、食品加工における連続大量生産性に優れている。
前記チーズ含有組成物は、加熱調理後又は常温で、それのみを喫食してもよいし、他の食品と共に喫食してもよい。また、前記チーズ含有組成物は、食品に包餡、トッピング、サンド等をするために使用することもできる。本願において加熱調理とは、電子レンジによる加熱、オーブン、トースター等による焼成、スチーマー等による蒸し、フライヤーによるフライなどの加熱調理を施すことをいう。そして、具体的な食品としては、ハンバーグ、中華まん、ピザ、チーズタッカルビ、ブリトー、トーストサンド、チーズフォンデュ、パネチキン等が例示できる。中でも、ハンバーグに包餡したチーズインハンバーグや、パン上部にトッピングしたチーズトッピングパンは、良好な糸引き性を示すシズル感のある食品を得ることができる。
また、前記チーズ含有組成物を包餡、又はトッピング用途で用いる場合は、焼成後の焼き残りを向上させる観点から、前記チーズ含有組成物は、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、又は米澱粉を含有することが好ましい。具体的には、前記ヒドロキシプロピルメチルセルロースの含有量は、前記チーズ含有組成物全体中1〜10重量%が好ましく、2.5〜7.5重量%がより好ましく、3.0〜5.0重量%がさらに好ましい。前記米澱粉の含有量は、前記チーズ含有組成物全体中5.0〜20.0重量%が好ましく、7.0〜15.0重量%がより好ましく、9.0〜11.0重量%がさらに好ましい。
以下に実施例を示し、本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。なお、実施例において「部」や「%」は重量基準である。
<物性評価方法>
(品温60℃での糸引き性)
各実施例及び比較例で得られたチーズ含有組成物30gを直径15cmのシャーレに採取し、200℃のオーブンにて210秒加熱した。加熱したチーズ含有組成物の温度を放射温度計H(シンワ測定株式会社製)にて測定し、室温での放冷中に60℃を示したところで、4mm規格のL字型六角レンチを、その短辺(25mm)がシャーレの底につくように、溶融しているチーズ含有組成物の中央部に入れ、5cm/秒の速度で引き上げた時に、該チーズ含有組成物が切断するまでに伸びた長さを糸引きの測定値とし、該測定値に基づき糸引き性を以下の基準で評価した。
5点:糸引きが80cm以上であり、糸引き性が極めて高い
4点:糸引きが60cm以上80cm未満であり、糸引き性が高い
3点:糸引きが40cm以上60cm未満であり、糸引き性が良好である
2点:糸引きが20cm以上40cm未満であり、糸引き性がやや劣る
1点:糸引きが20cm未満であり、糸引き性がない
(連続大量生産性)
連続大量生産性は、各実施例及び比較例で水中油型乳化油脂組成物とチーズ類を混合した際の水中油型乳化油脂組成物のチーズ類に対する付着性と、各実施例及び比較例で得られた水中油型乳化油脂組成物のR値に基づいて、表1に記載の基準に従って評価した。
前記付着性は、各表に記載した割合で水中油型乳化油脂組成物とチーズ類を混合した際の絡み具合を、熟練した10名のパネラーにより、以下の基準により評価し、各パネラーの評価点の平均値を評価値とした。なお、付着性が良好であれば、食品加工(充填、トッピング、包餡など)中に水中油型乳化油脂組成物とチーズ類が分離せず、食品加工における連続大量生産に適性があることを示す。
+++:
実施例6の水中油型乳化油脂組成物よりも良好で、チーズ類と非常に良く絡み、軽く混合してもチーズ類と分離することがない。
++:
実施例6の水中油型乳化油脂組成物と同等で、チーズ類と良く絡むが、軽く混合するだけだと部分的にチーズ類と分離する。
+:
実施例6の水中油型乳化油脂組成物よりも悪く、チーズ類と絡まず、チーズ類と分離している。
前記R値の測定は、以下の手順に従って行なった。即ち、各実施例及び比較例で得られた水中油型乳化油脂組成物を15℃に温調し、それをアルミ製缶(直径5cm×高さ2cm)に充填した後に、20℃で3時間温調した。レオメーターCR−100(株式会社サン科学製)を用いて、プランジャー:粘性用・球状径15mm、試料台速度:20cm/min、ストローク:150mmの条件で試料台を上昇させ、プランジャーが感知する最大応力(g重)をR値とした。なお、この値が特定の範囲内であれば、食品加工における包餡や塗布の作業性が良好であることを示す。
Figure 2021129559
<官能評価方法(チーズの風味、常温での食感)>
各実施例及び比較例で得られたチーズ含有組成物の官能評価は、熟練した10名のパネラーにより、以下の基準により実施し、各パネラーの評価点の平均値を評価値とした。
(チーズの風味)
5点:実施例6のチーズ含有組成物よりも非常に良く、チーズの風味が非常に強く感じられる。
4点:実施例6のチーズ含有組成物よりも良く、チーズの風味が強く感じられる。
3点:実施例6のチーズ含有組成物と同等で、チーズの風味が感じられる。
2点:実施例6のチーズ含有組成物よりも悪く、チーズの風味が感じられ難い。
1点:実施例6のチーズ含有組成物よりも非常に悪く、チーズの風味が感じられない。
(常温(20℃)での食感)
5点:実施例6のチーズ含有組成物よりも非常に良く、食感が非常に柔らかい。
4点:実施例6のチーズ含有組成物よりも良く、食感が柔らかい。
3点:実施例6のチーズ含有組成物と同等で、食感がやや柔らかい。
2点:実施例6のチーズ含有組成物よりも悪く、食感がやや硬い。
1点:実施例6のチーズ含有組成物よりも非常に悪く、食感が硬い。
(総合評価)
糸引き性、連続大量生産性、チーズの風味、及び常温での食感の各評価結果を基に、総合評価を行った。その際の評価基準は以下の通りである。
A:糸引き性、連続大量生産性、チーズの風味、及び常温での食感が全て4.5点以上且つ5.0点以下を満たすもの。
B:糸引き性、連続大量生産性、チーズの風味、及び常温での食感が全て4.0点以上且つ5.0点以下であって、且つ4.0以上且つ4.5未満が少なくとも一つあるもの。
C:糸引き性、連続大量生産性、チーズの風味、及び常温での食感が全て3.0点以上且つ5.0点以下であって、且つ3.0以上且つ4.0未満が少なくとも一つあるもの。
D:糸引き性、連続大量生産性、チーズの風味、及び常温での食感が全て2.0点以上且つ5.0点以下であって、且つ2.0以上且つ3.0未満が少なくとも一つあるもの。
E:糸引き性、連続大量生産性、チーズの風味、及び常温での食感において、2.0未満が少なくとも一つあるもの。
<実施例及び比較例で使用した原料>
1)FrieslandCampina DMV社製 「カゼインカリウムSPRAY」(非ミセル状カゼインタンパク含有量:89.5%)
2)日本新薬(株)製 「ハプロ」(非ミセル状カゼインタンパク含有量:85.8%)
3)日本新薬(株)製 「カゼインカルシウムDI8905」(非ミセル状カゼインタンパク含有量:0%)
4)Fonterra社製 「ALAREN 799」(非ミセル状カゼインタンパク含有量:0%)
5)Warrnambool Cheese and Butter社製「WPC80」(非ミセル状カゼインタンパク含有量:0%)
6)(株)カネカ製「菜種油」(上昇融点:−10℃)
7)日澱化學(株)製「MXPP」
8)協和ファーマケミカル(株)製「乳酸(50%)」
9)TATE&LYLE ITALIA SPA社製「セサルピニアLBG LN−1/200」(ガラクトマンナン ガラクトース/マンノース(重量比)=1/4)
10)(株)カネカ製「パーム油」(上昇融点:28℃)
11)松谷化学工業(株)製「パインデックス#2」
12)松谷化学工業(株)製「パインベークCC」
13)松谷化学工業(株)製「WMS」
14)松谷化学工業(株)製「ファリネックスVA70TJ」
15)松谷化学工業(株)製「ファリネックスVA70X」
16)松谷化学工業(株)製「エリアンGEL100」
17)松谷化学工業(株)製「エマルスター500A」
18)DSP五協フード&ケミカル(株)製 「グリロイド2A」(キシログルカン)
19)ユニテックフーズ(株)製 「ヒートゾル柔L」
20)イングレディオン・ジャパン(株)製 「N−DULGE811」
また、実施例及び比較例で使用したチーズ類を表2に示した。
Figure 2021129559
(実施例1) チーズ含有組成物の作製
表3に示す配合に従い、チーズ含有組成物を以下の方法にて作製した。まず、水相部の原料の一部(カゼインカリウム2.5重量部、コーン由来ヒドロキシプロピル化リン酸架橋澱粉4.0重量部、水68.23重量部、及びガラクトマンナン0.3重量部)が均一になるよう攪拌・混合しながら該混合物を50℃まで昇温して水相を得た。該水相に、50℃に温調した菜種油24.5重量部を添加して充分に攪拌した後、pH調整剤0.47重量部を添加してカゼインタンパク質の凝集を発生させ、ホモミキサー(特殊機化工業株式会社製)でミキシングして混合物を得た。その後、該混合物を、ホモゲナイザーを用いて2MPaの圧力で乳化した。得られた乳化混合物を加熱撹拌機(梶原工業株式会社製)で100℃に達するまで加熱し、該温度で6分間保持した後、25℃以下に冷却して、水中油型乳化油脂組成物を得た。25℃以下の温度条件にて、前記水中油型乳化油脂組成物50.0重量%と、チーズ類1(糸引き性を有するモッツアレラチーズ)50.0重量%を、該チーズ類の形状が崩れないように混合することで、チーズ含有組成物を得た。得られたチーズ含有組成物の物性及び官能評価結果を表3に示した。
Figure 2021129559
(実施例2〜3、比較例1〜2) チーズ含有組成物の作製
表3に示す配合に従い、実施例1のカゼインカリウムの配合量2.5重量部を、4.5重量部(実施例2)、1.5重量部(実施例3)、7.0重量部(比較例1)、又は、0.5重量部(比較例2)に変更し、添加水で全体量を調整した以外は、実施例1と同様にしてチーズ含有組成物を得た。得られた各チーズ含有組成物の物性及び官能評価結果を表3に示した。
(実施例4、比較例3〜5) チーズ含有組成物の作製
表3に示す配合に従い、実施例1のカゼインカリウムを、カゼインナトリウム(実施例4)、カゼインカルシウム(比較例3)、レンネットカゼイン(比較例4)、又は、ホエイプロテイン(比較例5)に変更した以外は、実施例1と同様にしてチーズ含有組成物を得た。得られた各チーズ含有組成物の物性及び官能評価結果を表3に示した。
表3から明らかなように、実施例1〜4で得られたチーズ含有組成物は、水中油型乳化油脂組成物全体中、非ミセル状カゼインタンパク質1〜5重量%を含有するものであることが分かる。その結果、何れのチーズ含有組成物も糸引き性、連続大量生産性、チーズの風味、及び常温での食感が良好な結果であった。特に、水中油型乳化油脂組成物全体中、非ミセル状カゼインタンパク質の含有量が2.2又は2.1重量%のもの(実施例1及び4)は、全ての評価項目において良好であった。
一方、比較例1で得られたチーズ含有組成物は、水中油型乳化油脂組成物全体中の非ミセル状カゼインタンパク質含量が6.3重量%と多いものであることが分かる。その結果、連続大量生産性が劣り、総合評価は不十分な結果であった。
また、比較例2で得られたチーズ含有組成物は、水中油型乳化油脂組成物全体中の非ミセル状カゼインタンパク質含量が0.4重量%と少ないものであることが分かる。その結果、糸引き性と連続大量生産性が劣り、チーズの風味も弱く、総合評価は不十分な結果であった。
更に、比較例3〜5で得られたチーズ含有組成物は、非ミセル状カゼインタンパク質に該当しないタンパク質を含有するが、非ミセル状カゼインタンパク質を含有しないことが分かる。その結果、何れも連続大量生産性が劣り、総合評価は不十分な結果であった。
(実施例5、比較例6) チーズ含有組成物の作製
表4に示す配合に従い、実施例1の菜種油の配合量24.5重量部を、32.0重量部(実施例5)、又は、40.0重量部(比較例6)に変更して、全体量を添加水で調整した以外は、実施例1と同様にしてチーズ含有組成物を得た。得られた各チーズ含有組成物の物性及び官能評価結果を表4に示した。
Figure 2021129559
(実施例6、比較例7) チーズ含有組成物の作製
表4に示す配合に従い、実施例1の菜種油の配合量24.5重量部を、12.0重量部(実施例6)、又は、8.0重量部(比較例7)に変更し、全体量をマルトデキストリンと添加水で調整した以外は、実施例1と同様にしてチーズ含有組成物を得た。得られた各チーズ含有組成物の物性及び官能評価結果を表4に示した。なお、マルトデキストリンは賦形剤として添加したものである。
表4から明らかなように、実施例1、5及び6で得られたチーズ含有組成物は、水中油型乳化油脂組成物全体中、液状油脂10〜35重量%を含有するものであることが分かる。その結果、何れのチーズ含有組成物も糸引き性、連続大量生産性、チーズの風味、及び常温での食感が良好な結果であった。特に、水中油型乳化油脂組成物全体中、菜種油の配合量が24.5重量%のもの(実施例1)は、全ての評価項目において良好であった。
一方、比較例6は、水中油型乳化油脂組成物全体中の液状油脂の含有量が40.0重量%と多いものであることが分かる。その結果、水中油型乳化油脂組成物の製造工程で油脂の分離が発生し、チーズ含有組成物を作製することはできなかった。
また、比較例7で得られたチーズ含有組成物は、水中油型乳化油脂組成物全体中の液状油脂の含有量が8.0重量%と少ないものであることが分かる。その結果、連続大量生産性が劣り、総合評価は不十分な結果であった。
(比較例8) チーズ含有組成物の作製
表4に示す配合に従い、実施例1の菜種油を、パーム油に変更した以外は、実施例1と同様にしてチーズ含有組成物を得た。得られたチーズ含有組成物の物性及び官能評価結果を表4に示した。
表4から明らかなように、比較例8で得られたチーズ含有組成物は、油脂として常温で固体の油脂を使用し、液状油脂を使用しなかったものであることが分かる。その結果、糸引き性、連続大量生産性、及び常温での食感が劣り、総合評価は不十分な結果であった。
(実施例7,8、比較例9,10) チーズ含有組成物の作製
表5に示す配合に従い、実施例1のリン酸架橋澱粉の配合量4.0重量部を、9.0重量部(実施例7)、2.0重量部(実施例8)、12.0重量部(比較例9)、又は、0.1重量部(比較例10)に変更して、全体量を添加水とマルトデキストリンで調整した以外は、実施例1と同様にしてチーズ含有組成物を得た。得られた各チーズ含有組成物の物性及び官能評価結果を表5に示した。
Figure 2021129559
表5から明らかなように、実施例1、7及び8で得られたチーズ含有組成物は、水中油型乳化油脂組成物全体中、リン酸架橋澱粉1〜10重量%を含有するものであることが分かる。その結果、何れのチーズ含有組成物も糸引き性、連続大量生産性、チーズの風味、及び常温での食感が良好な結果であった。特に、水中油型乳化油脂組成物全体中、リン酸架橋澱粉の配合量が4.0重量%のもの(実施例1)は、全ての評価項目において良好であった。
一方、比較例9で得られたチーズ含有組成物は、水中油型乳化油脂組成物全体中のリン酸架橋澱粉の含有量が12.0重量%と多いものであることが分かる。その結果、糸引き性と連続大量生産性が劣り、総合評価は不十分な結果であった。
また、比較例10で得られたチーズ含有組成物は、水中油型乳化油脂組成物全体中のリン酸架橋澱粉の含有量が0.1重量%と少ないものであることが分かる。その結果、連続大量生産性とチーズの風味が劣り、総合評価は不十分な結果であった。
(実施例9〜12、比較例11,12) チーズ含有組成物の作製
表6に示す配合に従い、実施例1のコーン由来ヒドロキシプロピル化リン酸架橋澱粉を、キャッサバ由来リン酸架橋澱粉(実施例9)、キャッサバ由来アセチル化リン酸架橋澱粉(実施例10)、キャッサバ由来ヒドロキシプロピル化リン酸架橋澱粉(実施例11)、バレイショ由来ヒドロキシプロピル化リン酸架橋澱粉(実施例12)、バレイショ由来酸処理澱粉(比較例11)、又は、コーン由来オクテニルコハク酸澱粉(比較例12)に変更した以外は、実施例1と同様にしてチーズ含有組成物を得た。得られた各チーズ含有組成物の物性及び官能評価結果を表6に示した。
Figure 2021129559
表6から明らかなように、実施例1、9〜12で得られたチーズ含有組成物は、各種リン酸架橋澱粉を含有するものであることが分かる。その結果、何れのチーズ含有組成物も糸引き性、連続大量生産性、チーズの風味、及び常温での食感が良好な結果であった。特に、コーン由来ヒドロキシプロピル化リン酸架橋澱粉を用いたもの(実施例1)は、全ての評価項目において良好であった。
一方、比較例11で得られたチーズ含有組成物は、リン酸架橋澱粉を用いず、酸処理澱粉を用いたものであることが分かる。その結果、糸引き性及び連続大量生産性が劣り、総合評価は不十分な結果であった。
また、比較例12で得られたチーズ含有組成物は、リン酸架橋澱粉を用いず、オクテニルコハク酸澱粉を用いたものであることが分かる。その結果、連続大量生産性が劣り、総合評価は不十分な結果であった。
(実施例13,14、比較例13,14) チーズ含有組成物の作製
表7に示す配合に従い、実施例1のpH調整剤の配合量0.47重量部を、0.90重量部(実施例13)、0.20重量部(実施例14)、1.20重量部(比較例13)、又は、0重量部(比較例14)に変更し、添加水で全体量を調整した以外は、実施例1と同様にしてチーズ含有組成物を得た。得られた各チーズ含有組成物の物性及び官能評価結果を表7に示した。
Figure 2021129559
表7から明らかなように、実施例1、13及び14で得られたチーズ含有組成物は、水中油型乳化油脂組成物全体中、pH調整剤0.1〜1重量%を含有するものであることが分かる。その結果、何れのチーズ含有組成物も糸引き性、連続大量生産性、チーズの風味、及び常温での食感が良好な結果であった。特に、水中油型乳化油脂組成物全体中、pH調整剤の含有量が0.47重量%のもの(実施例1)は、全ての評価項目において良好であった。
一方、比較例13で得られたチーズ含有組成物は、水中油型乳化油脂組成物全体中のpH調整剤の含有量が1.20重量%と多いことが分かる。その結果、チーズの風味が劣り、総合評価は不十分な結果であった。
また、比較例14で得られたチーズ含有組成物は、pH調整剤を添加していないものであることが分かる。その結果、糸引き性及び連続大量生産性が劣り、総合評価は不十分な結果であった。
(実施例15,16、比較例15,16) チーズ含有組成物の作製
表8に示す配合に従い、実施例1の水中油型乳化油脂組成物とチーズ類の比率を50:50から、75:25(実施例15)、25:75(実施例16)、85:15(比較例15)、又は、15:85(比較例16)に変更した以外は、実施例1と同様にしてチーズ含有組成物を得た。得られた各チーズ含有組成物の物性及び官能評価結果を表8に示した。
Figure 2021129559
(実施例17、比較例17,18) チーズ含有組成物の作製
表8に示す配合に従い、実施例1のチーズ類1(糸引き性を有するモッツアレラチーズ)を、チーズ類2(糸引き性を有するゴーダチーズ)(実施例17)、チーズ類7(糸引き性のないパルメザンチーズ)(比較例17)、又は、チーズ類8(糸引き性のないプロセスチーズ)(比較例18)に変更した以外は、実施例1と同様にしてチーズ含有組成物を得た。得られた各チーズ含有組成物の物性及び官能評価結果を表8に示した。
表8から明らかなように、実施例1、15〜17で得られたチーズ含有組成物は、水中油型乳化油脂組成物20〜80重量%と、糸引き性を有するチーズ類80〜20重量%を含有するものであることが分かる。その結果、何れのチーズ含有組成物も糸引き性、連続大量生産性、チーズの風味、及び常温での食感が良好な結果であった。特に、糸引き性を有するモッツアレラチーズを使用し、水中油型乳化油脂組成物とチーズ類の比率が50:50のチーズ含有組成物(実施例1)は、全ての評価項目において良好であった。
一方、比較例15で得られたチーズ含有組成物は、水中油型乳化油脂組成物とチーズ含有組成物の比率が85:15と水中油型乳化油脂組成物が多いことが分かる。その結果、糸引き性及びチーズの風味が劣り、総合評価は不十分な結果であった。
また、比較例16で得られたチーズ含有組成物は、水中油型乳化油脂組成物とチーズ含有組成物の比率が15:85と水中油型乳化油脂組成物が少ないことが分かる。その結果、常温での食感が劣り、総合評価は不十分な結果であった。
比較例17及び18で得られたチーズ含有組成物は、糸引き性がないチーズ類を使用したものであることが分かる。その結果、糸引き性が劣り、総合評価は不十分な結果であった。
(実施例18,19、比較例19,20) チーズ含有組成物の作製
表9に示す配合に従い、実施例1のチーズ類1を、チーズ類3(実施例18)、チーズ類4(実施例19)、チーズ類5(比較例19)、又は、チーズ類6(比較例20)に変更した以外は、実施例1と同様にしてチーズ含有組成物を得た。得られた各チーズ含有組成物の物性及び官能評価結果を表9に示した。
Figure 2021129559
表9から明らかなように、実施例1、18及び19で得られたチーズ含有組成物は、チーズ類全体中に、目開き37.5mmの篩を通過し、目開き4mmの篩を通過しないチーズ類を70重量%以上含有するものであることが分かる。その結果、何れのチーズ含有組成物も糸引き性、連続大量生産性、チーズの風味、及び常温での食感が良好な結果であった。
一方、比較例19で得られたチーズ含有組成物は、チーズ類全体中に、目開き37.5mmの篩を通過しないチーズ類が40重量%と、チーズ類のサイズが大きなものが多いことが分かる。その結果、水中油型乳化油脂組成物との混合が困難なため、連続大量生産性が劣り、総合評価は不十分な結果であった。
また、比較例20で得られたチーズ含有組成物は、チーズ類全体中に、目開き4mmの篩を通過するチーズ類が40重量%と、チーズ類のサイズが小さなものが多いことが分かる。その結果、糸引き性が劣り、総合評価は不十分な結果であった。
(実施例20〜22) チーズ含有組成物の作製
表10に示す配合に従い、実施例1のガラクトマンナンの配合量0.30重量部を、3.0重量部(実施例20)、0.10重量部(実施例21)、又は、0重量部(実施例22)に変更し、添加水で全体量を調整した以外は、実施例1と同様にしてチーズ含有組成物を得た。得られた各チーズ含有組成物の物性及び官能評価結果を表10に示した。
Figure 2021129559
表10から明らかなように、実施例1、20〜22で得られたチーズ含有組成物は、水中油型乳化油脂組成物全体中、ガラクトマンナンを0.1〜3重量%を含有するか、あるいは含有しないものであることが分かる。その結果、何れのチーズ含有組成物も糸引き性、連続大量生産性、チーズの風味、及び常温での食感が良好な結果であった。特に、水中油型乳化油脂組成物全体中、ガラクトマンナンの含有量が0.3重量%(実施例1)、又は、0.1重量%(実施例21)のチーズ含有組成物が、全ての評価項目において良好であった。
(実施例23) チーズ含有組成物の作製
表11に示す配合に従い、実施例1のガラクトマンナンをキシログルカンに変更した以外は、実施例1と同様にしてチーズ含有組成物を得た。得られたチーズ含有組成物の物性及び官能評価結果を表11に示した。
(実施例24,25) チーズ含有組成物の作製
表11に示す配合に従い、実施例23のキシログルカンの配合量0.30重量部を、3.0重量部(実施例24)、又は、0.10重量部(実施例25)に変更し、添加水で全体量を調整した以外は、実施例23と同様にしてチーズ含有組成物を得た。得られた各チーズ含有組成物の物性及び官能評価結果を表11に示した。
(実施例26) チーズ含有組成物の作製
表11に示す配合に従い、実施例1のガラクトマンナンの配合量の半量をキシログルカンに変更し、即ち、ガラクトマンナン0.15重量部、及びキシログルカン0.15重量部を使用した以外は、実施例1と同様にしてチーズ含有組成物を得た。得られたチーズ含有組成物の物性及び官能評価結果を表11に示した。
(実施例27) チーズ含有組成物の作製
表11に示す配合に従い、実施例26のガラクトマンナン及びキシログルカンの配合比率はそのままで、両者の合計添加量0.30重量部を、0.10重量部に変更した以外は、実施例26と同様にしてチーズ含有組成物を得た。得られたチーズ含有組成物の物性及び官能評価結果を表11に示した。
Figure 2021129559
表11から明らかなように、実施例1、23〜27で得られたチーズ含有組成物は、水中油型乳化油脂組成物全体中、キシログルカン及び/又はガラクトマンナンを0.1〜3重量%を含有するものであることが分かる。その結果、何れのチーズ含有組成物も糸引き性、連続大量生産性、チーズの風味、及び常温での食感が良好な結果であった。特に、水中油型乳化油脂組成物全体中、キシログルカン又はガラクトマンナンの含有量が0.3重量%(実施例1又は23)、及び、キシログルカン及びガラクトマンナンを1:1で含有し、水中油型乳化油脂組成物全体中、両者の合計含有量が0.1重量%(実施例27)のチーズ含有組成物が、全ての評価項目において最も良好であった。
(実施例28) チーズ含有組成物を使用した食品(チーズインハンバーグ)
牛挽肉1050g、豚バラ挽肉450g、食塩10.5g、香辛料6g、たまねぎ450g、パン粉120g、牛乳120g、及び卵90gを混合し、ハンバーグ生地を作製した。ハンバーグ生地115gに、実施例1で得たチーズ含有組成物を25g包餡し、チーズインハンバーグを製造した。実施例1で得たチーズ含有組成物は適度な粘性を有しており、包餡のための成形作業がしやすく、連続大量生産性が良いことが分かった。
製造したチーズインハンバーグを、サラダ油を入れて加熱したフライパン上に置き、中火で両面をそれぞれ5分間加熱し、両面に焦げ目をつけ、中央部が膨らむまで加熱した。焼成したチーズインハンバーグの糸引き性を、熟練した10名のパネラーにより官能で評価した結果、中央部を開いたときにチーズ含有組成物が適度に流れ出し、且つハンバーグに絡むことで、良好な糸引き性を示すことが確認できた。
(実施例29) チーズ含有組成物の作製
表12に示す配合に従い、実施例1の水中油型乳化油脂組成物の配合量50.0重量%を46.0重量%に変更し、得られた水中油型乳化油脂組成物46.0重量%とヒドロキシプロピルメチルセルロース4.0重量%を混合した後に、実施例1と同様にして、チーズ類1(糸引き性を有するモッツアレラチーズ)50.0重量%を、該チーズ類の形状が崩れないように混合することで、チーズ含有組成物を得た。
(実施例30) チーズ含有組成物の作製
表12に示す配合に従い、実施例1の水中油型乳化油脂組成物の配合量50.0重量%を40.0重量%に変更し、ヒドロキシプロピルメチルセルロース4.0重量%の代わりに米澱粉10.0重量%を混合した以外は、実施例29と同様にしてチーズ含有組成物を得た。
Figure 2021129559
表12から明らかなように、水中油型乳化油脂組成物の一部をヒドロキシプロピルメチルセルロースに置換したチーズ含有組成物(実施例29)と、水中油型乳化油脂組成物の一部を米澱粉に置換したチーズ含有組成物(実施例30)はいずれも、糸引き性、連続大量生産性、チーズの風味、及び常温での食感が良好な結果であった。
(実施例31) チーズ含有組成物を使用した食品(チーズ入りパン)
実施例29で得られたチーズ含有組成物を、パン生地に包餡して焼成したパン(チーズ入りパン)を以下の方法にて作製した。即ち、強力粉39.6重量部、薄力粉9.9重量部、上白糖9.9重量部、 食塩0.6重量部、全卵5.0重量部、イースト1.7重量部、イーストフード0.1重量部、脱脂粉乳1.0重量部、及び水24.8重量部をミキサーボウルに投入し、縦型ミキサー(関東混合機工業(株)製「カントーミキサー」)にフックを取り付け、低速で3分間、高速で3分間混捏した。続いて20℃に温調されたショートニング7.4重量部を添加し、低速で3分間混捏後、高速で3分間混捏し、捏ね上げ温度27℃の生地を得た。得られた生地を28℃の恒温槽にて、60分間フロアータイムをとった後、60gずつの生地に分割した。分割後、28℃で20分間のベンチタイムをとり、モルダー((株)フジサワ製「FM−31Z」)にて生地を伸ばした後、実施例29で得られたチーズ含有組成物25gを包餡してそれぞれ成型物を得た。この成型物を天板の上に置き、温度:38℃、湿度:75%で60分間最終発酵を行った。最終発酵後、200℃のオーブンで10分間焼成し、チーズ含有組成物を使用したチーズ入りパンを得た。
(実施例32) チーズ含有組成物を使用した食品(チーズ入りパン)
実施例30で得られたチーズ含有組成物を用い、実施例31と同様の方法でチーズ含有組成物を使用したチーズ入りパンを得た。
表12に記載のヒドロキシプロピルメチルセルロース又は米澱粉を含むチーズ含有組成物を含有する実施例31又は32の包餡型のチーズ入りパンについて、以下のようにして焼き残りの評価をしたところ、非常に良好であった。また、良好な糸引き性を示すことも確認できた。
<焼き残りの評価>
実施例31又は32で得られたチーズ入りパンを真ん中でカットし、包餡されているチーズ含有組成物が生地に染みたりせずに残っているか否かを目視で評価した。その際の評価基準は、非常に良好(チーズ含有組成物がほぼそのまま残っている良好な状態)、良好(生地に染みたりして若干量が減っているがチーズ含有組成物としてしっかり残っている)、又は悪い(生地に染みて量がひどく減ってチーズ含有組成物が残らない)とした。
(実施例33) チーズ含有組成物を使用した食品(チーズトッピングパン)
実施例1で得られたチーズ含有組成物を、パン生地の上にトッピングして焼成したパン(チーズトッピングパン)を以下の方法にて作製した。即ち、強力粉80重量部、薄力粉20重量部、上白糖18重量部、 食塩1重量部、全卵25重量部、イースト3重量部、イーストフード0.1重量部、脱脂粉乳2重量部、及び水35重量部をミキサーボウルに投入し、縦型ミキサー(関東混合機工業(株)製「カントーミキサー」)にフックを取り付け、低速で3分間、高速で3分間混捏した。続いて20℃に温調されたショートニング30重量部を添加し、低速で3分間混捏後、高速で3分間混捏し、捏ね上げ温度27℃の生地を得た。得られた生地を28℃の恒温槽にて、60分間フロアータイムをとった後、60gずつの生地に分割した。分割後、28℃で20分間のベンチタイムをとり、モルダー((株)フジサワ製「FM−31Z」)にて生地を伸ばした。グラシン紙を敷いた10.0cmのセルクルに実施例1で得られたチーズ含有組成物35gを入れ、伸ばした生地65gを分注し、成型物を得た。この成型物を天板の上に置き、温度:38℃、湿度:75%で60分間最終発酵を行った。最終発酵後、200℃のオーブンで10分間焼成し、チーズ含有組成物をトッピングしたパンを得た。このチーズトッピングパンからグラシン紙を取り除き、上下逆転させて、電子レンジで500W、20秒間加熱した後に、熟練した10名のパネラーにより官能で糸引き性を評価した。その評価の結果、電子レンジで加熱されたチーズトッピングパンにおいて、パンの上部にトッピングされたチーズ含有組成物が、糸を引くようにとろりと流れ、良好な糸引き性を示すことが確認できた。

Claims (5)

  1. チーズ含有組成物であって、
    前記チーズ含有組成物全体中、水中油型乳化油脂組成物20〜80重量%、及び、糸引き性を有するチーズ類80〜20重量%が混合されて含まれており、
    前記水中油型乳化油脂組成物全体中、非ミセル状カゼインタンパク質1〜5重量%、液状油脂10〜35重量%、リン酸架橋澱粉1〜10重量%、pH調整剤0.1〜1重量%、及び、水分40〜75重量%を含有し、
    前記チーズ類全体中70重量%以上のチーズ類は、目開き37.5mmの篩を通過し、目開き4mmの篩を通過しないものである、チーズ含有組成物。
  2. キシログルカン及び/又はガラクトマンナンを前記水中油型乳化油脂組成物全体中0.1〜3重量%含有する、請求項1に記載のチーズ含有組成物。
  3. 請求項1又は2に記載のチーズ含有組成物を含む食品。
  4. 請求項1に記載のチーズ含有組成物を製造する方法であって、
    水中油型乳化油脂組成物全体中、非ミセル状カゼインタンパク質含量が1〜5重量%、リン酸架橋澱粉含量が1〜10重量%、水分量が40〜75重量%になるように、非ミセル状カゼインタンパク質、リン酸架橋澱粉、及び水を混合し、40〜60℃に加熱して水相を得る工程、
    前記水相に、液状油脂含量が水中油型乳化油脂組成物全体中10〜35重量%になるように液状油脂を添加した後、pH調整剤含量が水中油型乳化油脂組成物全体中0.1〜1重量%になるようにpH調整剤を添加して混合物を得る工程、
    該混合物を乳化処理してから加熱して水中油型乳化油脂組成物を得る工程、及び、
    チーズ含有組成物全体中、水中油型乳化油脂組成物含量が20〜80重量%、糸引き性を有するチーズ類含量が80〜20重量%になるように、前記チーズ類が溶けない温度にて、前記水中油型乳化油脂組成物、及び、前記チーズ類を混合する工程を含み、
    前記チーズ類全体中70重量%以上のチーズ類は、目開き37.5mmの篩を通過し、目開き4mmの篩を通過しないものである、チーズ含有組成物の製造方法。
  5. 前記水相を得る工程において、水中油型乳化油脂組成物全体中、キシログルカン及び/又はガラクトマンナン含量が0.1〜3重量%になるように、キシログルカン及び/又はガラクトマンナンを混合する、請求項4に記載のチーズ含有組成物の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN115943998A (zh) * 2023-02-03 2023-04-11 上海乐芙娜食品科技有限公司 一种再制马苏里拉奶酪的制备方法

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