JP2021129363A - 装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内部に軸受を配置した構造において、軸受の潤滑効率を向上させる。【解決手段】回転電機40と、回転電機40のハウジング内に設けられたニードルベアリング69と、回転電機40の上部に油を供給するパイプ53と、を備え、軸方向から見て、ニードルベアリング69の上方に凹部41eが設けられ、凹部41eは、回転電機40側から流下する油を導入する開口部41fと、開口部41fから導入された油をニードルベアリング69側へ流下させる開口部41gと、を有し、開口部41gの水平方向の幅は、開口部41fの水平方向の幅よりも狭い。【選択図】図2

Description

本発明は、装置に関する。
特許文献1には、回転電機の内部に軸受を配置した構造が開示されている。
特開2011−126460号公報
このような構造においては、軸受の潤滑効率を向上させることが好ましい。
本発明は、このような技術的課題に鑑みてなされたものであり、軸受の潤滑効率を向上することを目的とする。
本発明のある態様によれば、回転電機と、前記回転電機のハウジング内に設けられた軸受と、前記回転電機の上部に油を供給する供給部材と、を備え、軸方向から見て、前記軸受の上方にキャッチ部が設けられ、前記キャッチ部は、前記回転電機側から流下する油を導入する入口と、前記入口から導入された油を前記軸受側へ流下させる出口と、を有し、前記出口の水平方向の幅は、前記入口の水平方向の幅よりも狭い、ことを特徴とする装置が提供される。
上記態様によれば、回転電機側から流下する油をキャッチ部によって集約して軸受側へ流下させることで、軸受を効率よく潤滑することができる。
本発明の実施形態に係る動力伝達装置を備えたハイブリッド車両の概略構成図である。 回転電機の断面図である。 キャッチ部を軸方向から見た図である。 キャッチ部の変形例を軸方向から見た図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る装置としての動力伝達装置10を備えたハイブリッド車両(以下、単に「車両」という。)について説明する。
図1は、車両100の概略構成図である。図1に示すように、車両100は、エンジン1と、エンジン1と駆動輪5とを結ぶ動力伝達経路に設けられた動力伝達装置10と、を備える。
本実施形態では、動力伝達装置10は変速機であって、バリエータ20と、前後進切換え機構30と、回転電機40と、を備える。
回転電機40は、動力伝達経路におけるバリエータ20とエンジン1との間に設けられる。
回転電機40は、ステータケース41と、ステータケース41のエンジン1側の開口部に設けられたカバー42と、ステータケース41の内周に設けられたステータ43と、回転軸44と、回転軸44の外周に設けられたロータ80と、カバー42に設けられた回転センサ47と、ロータ80と入力軸11とを断接するクラッチ48と、を備える。ロータ80は、ロータフレーム81と、ロータフレーム81の外周に設けられたコア82と、を備える。本実施形態では、ステータケース41及びカバー42は、回転電機40のハウジングを構成する。
回転電機40は、各構成部品をステータケース41及びカバー42内に収容したユニットとして予め組み立てられる。回転電機40は、動力伝達装置10のケース12内に収容した状態でカバー42をケース12にボルト(図示せず)で締結して動力伝達装置10に固定される。回転電機40を上記ユニット単位でケース12に取り付けることで、動力伝達装置10の組み立て性が向上する。
入力軸11は、ベアリング50を介してカバー42に回転自在に支持されており、エンジン1の出力回転が入力される。また、回転軸44は、ベアリング51を介してステータケース41に回転自在に支持される。
クラッチ48は、ロータ80と入力軸11とを断接するノーマルオープンの油圧式クラッチである。クラッチ48は、油圧コントロールバルブユニット(図示せず)によって調圧された油圧により、締結・解放が制御される。なお、本実施形態では、クラッチ48は湿式多板式クラッチであるが、他のクラッチを用いてもよい。
クラッチ48が締結されると、入力軸11とロータ80とが直結する。すなわち、入力軸11と回転軸44とが直結して同速回転する。
回転センサ47は、カバー42に設けられて回転電機40のロータ80の回転速度及び角度(位相)の少なくとも一方を検知するセンサである。本実施形態では、回転センサ47はホールセンサであって、ロータ80に固定された保持部材49には、回転センサ47の被検知部であるマグネット52が取り付けられている。
なお、回転センサ47は、回転速度を検知する他のセンサや角度を検知する他のセンサを用いてもよい。また、マグネット52は、永久磁石、電磁石等である。電磁石を用いる場合は、スリップリング等を用いて電磁石に電流を供給すればよい。
回転電機40は、バッテリ(図示せず)からの電力の供給を受けて回転駆動する電動機として動作することができる。また、回転電機40は、ロータ80が駆動輪5から回転エネルギを受ける場合には発電機として機能し、バッテリを充電することができる。
バリエータ20は、V溝が整列するよう配設されたプライマリプーリ2及びセカンダリプーリ3と、プーリ2、3のV溝に掛け渡されたベルト4と、を有する。
プライマリプーリ2と同軸にエンジン1が配置され、エンジン1とプライマリプーリ2との間に、エンジン1の側から順に、回転電機40、前後進切換え機構30が設けられている。
前後進切換え機構30は、ダブルピニオン遊星歯車組30aを主たる構成要素とし、そのサンギヤは回転電機40の回転軸44に結合され、キャリアはバリエータ20のプライマリプーリ2に結合される。前後進切換え機構30は、さらに、ダブルピニオン遊星歯車組30aのサンギヤ及びキャリア間を直結する前進クラッチ30b、及びリングギヤを固定する後進ブレーキ30cを備える。そして、前進クラッチ30bの締結時には、回転軸44からの入力回転がそのままの回転方向でプライマリプーリ2に伝達され、後進ブレーキ30cの締結時には、回転軸44からの入力回転が逆転されてプライマリプーリ2へと伝達される。
前進クラッチ30bは、車両100の走行モードとして前進走行モードが選択された場合に油圧コントロールバルブユニットからクラッチ圧が供給されることで締結される。後進ブレーキ30cは、車両100の走行モードとして後進走行モードが選択された場合に油圧コントロールバルブユニットからブレーキ圧が供給されることで締結される。
プライマリプーリ2の回転は、ベルト4を介してセカンダリプーリ3に伝達され、セカンダリプーリ3の回転は、出力軸8、歯車組9及びディファレンシャルギヤ装置15を経て駆動輪5へと伝達される。
上記の動力伝達中にプライマリプーリ2及びセカンダリプーリ3間の変速比を変更可能にするために、プライマリプーリ2及びセカンダリプーリ3のV溝を形成する円錐板のうち一方を固定円錐板2a、3aとし、他方を軸線方向へ変位可能な可動円錐板2b、3bとしている。
これら可動円錐板2b、3bは、油圧コントロールバルブユニットからプライマリプーリ圧及びセカンダリプーリ圧を供給することにより固定円錐板2a、3aに向けて付勢され、これによりベルト4を円錐板に摩擦係合させてプライマリプーリ2及びセカンダリプーリ3間での動力伝達を行う。
変速に際しては、目標変速比に対応させて発生させたプライマリプーリ圧及びセカンダリプーリ圧間の差圧により両プーリ2、3のV溝の幅を変化させ、プーリ2、3に対するベルト4の巻き掛け円弧径を連続的に変化させることで目標変速比を実現する。
回転電機40と前後進切換え機構30との間には、回転電機40の周方向に沿って弧状に延伸する供給部材としてのパイプ53と、前後進切換え機構30の回転電機40側を覆い、パイプ53を介して回転電機40と軸方向に対向する中間カバー31と、が設けられる。
パイプ53は、中間カバー31の内部に設けられた油路と接続されており、中間カバー31を介して供給された油を回転電機40側に形成された複数の孔53aから回転電機40のステータ43の上部に向けて噴出させるようになっている。このように油を供給することで、回転電機40を効率よく冷却することができる。
中間カバー31には、ブッシュ54を介してスプロケット55が回転自在に支持されている。スプロケット55は、接続部材56を介して回転電機40の回転軸44と接続されており、スプロケット55は、さらに、オイルポンプ6の入力軸6aに設けられたスプロケット6bとチェーン57で連結されている。これにより、回転電機40が回転すると、オイルポンプ6が駆動されて油圧コントロールバルブユニットに油が供給される。
ブッシュ54及びスプロケット55は、径方向においてパイプ53とオーバーラップする位置に設けられる。「径方向にオーバーラップする」とは、径方向から見たときに少なくとも一部が重なるように配置されることを意味する。また、チェーン57は、弧状のパイプ53の一端と他端との間、すなわち、パイプ53の切欠き部を通るように配置される。これにより、動力伝達装置10の軸方向のサイズを抑制することができる。
車両100は以上のように構成され、運転モードとして、バッテリから供給される電力によって回転電機40を駆動して回転電機40のみの駆動力によって走行するEVモードと、エンジン1のみの駆動力によって走行するエンジン走行モードと、エンジン1の駆動力と回転電機40の駆動力とによって走行するHEVモードと、を有する。
EVモードでは、車両100は、クラッチ48を解放し、前進クラッチ30b及び後進ブレーキ30cのいずれか一方を締結した状態で、バッテリからの電力によって回転電機40のみを駆動して走行する。
エンジン走行モードでは、車両100は、クラッチ48と、前進クラッチ30b及び後進ブレーキ30cのいずれか一方と、を締結した状態で、エンジン1のみを駆動して走行する。
HEVモードでは、車両100は、クラッチ48と、前進クラッチ30b及び後進ブレーキ30cのいずれか一方と、を締結した状態で、エンジン1と回転電機40とを駆動して走行する。
続いて、図2を参照しながら、回転電機40の構成について詳しく説明する。図2は、回転電機40の断面図である。
図2に示すように、ステータケース41は、外周側に設けられた筒状部41aと、内周側に設けられて軸方向に突出する筒状部41bと、径方向において筒状部41aと筒状部41bの間に設けられて軸方向に突出する筒状部41dと、を有する。筒状部41aの内周には、ステータ43が固定される。筒状部41bは、ベアリング51を介して回転軸44を回転自在に支持する。筒状部41dには、キャッチ部としての凹部41eが設けられる。凹部41eの詳細は後述する。
ステータケース41におけるパイプ53と対向する面には、周方向に沿って長穴状の開口部41cが形成されている。これにより、矢印で示すように、パイプ53の孔53aから噴出した油が、開口部41cを通ってステータコイル43aに直接吹き付けられる。なお、開口部41cの形状及び数は適宜設定可能である。
カバー42は、外周側が動力伝達装置10のケース12に固定される。また、カバー42は、内周側に設けられてステータケース41の内側に向かって延びる筒状部42aを有する。
筒状部42aの外周には、回転センサ47が収容されたホルダ58が固定される。また、筒状部42aの内周は、ベアリング50を支持するとともに、ベアリング50を介して入力軸11を回転自在に支持する。
ホルダ58は、内部に回転センサ47を保持する環状部58aと、環状部58aから径方向に延びる支持部58bと、支持部58bの先端に設けられた変換部58cと、を有する。
回転センサ47と接続された電線70は、フィルム状部分70aと、ケーブル70bと、を有する。フィルム状部分70aとケーブル70bとは、変換部58c内で結線されている。
フィルム状部分70aは、支持部58bに固定されたフレキシブルプリント基板70c上に設けられる。
ホルダ58は、図2に示すように、環状部58aにカバー42の筒状部42aを挿入してカバー42に取り付けられる。
筒状部42aの外周におけるホルダ58よりも先端側には、溝に固定されたリング71が環状部58aと軸方向にオーバーラップして設けられる。「軸方向にオーバーラップする」とは、軸方向から見たときに少なくとも一部が重なるように配置されることを意味する。そのため、ホルダ58は、筒状部42aの先端側への移動がリング71によって規制される。これにより、筒状部42aからホルダ58が脱落することを防止できる。
筒状部42aと入力軸11との間には、外部への油の漏出を防止するためのシール部材59が設けられる。
入力軸11と回転軸44との間には、軸方向の荷重を受けるニードルベアリング60と径方向の荷重を受けるニードルベアリング61と、が設けられる。
入力軸11における前後進切換え機構30側の端部には、クラッチハブ62が溶接で固定される。クラッチハブ62は、外周側に設けられてエンジン1側に向かって延びる筒状部62aを有する。筒状部62aの外周には、スプライン結合によって軸方向に摺動自在にクラッチ48の複数のドライブプレート48aが取り付けられる。
回転軸44の外周には、ロータフレーム81が溶接で固定される。ロータフレーム81は、外周側に設けられた筒状部81aを有する。筒状部81aの外周には、コア82が固定される。
筒状部81aの内周には、スプライン結合によって軸方向に摺動自在にクラッチ48の複数のドリブンプレート48bが取り付けられる。つまり、筒状部81aはクラッチ48のクラッチドラムを構成している。言い換えると、クラッチ48はロータ80の内周側に位置する。リテーナプレート63は、ピストンアーム64とは反対側の端部に配置されたドリブンプレート48bと、筒状部81aの内周の溝に固定されたリング65との間に介装される。リテーナプレート63は、軸方向の厚みがドリブンプレート48bより厚く、ドライブプレート48a及びドリブンプレート48bの倒れを防止する。
油圧コントロールバルブユニットからピストン油室66に締結圧が供給されると、ピストン67がリターンスプリング68を圧縮しながらエンジン1側に向けて移動する。クラッチ48は、軸受としてのニードルベアリング69及びピストンアーム64を介してピストン67から伝達される押圧力によって締結状態となる。
ニードルベアリング69は、ピストンアーム64に支持されることで、ステータケース41内に設けられる。ニードルベアリング69は、ピストン67がピストンアーム64の回転に伴って連れ回ることを抑制している。
また、ロータフレーム81には、マグネット52を保持する保持部材49が取り付けられる。保持部材49は、ロータ80(ロータフレーム81)が回転すると、それとともに一体に回転する。
保持部材49は、外周側に設けられた圧入部49aと、内周側に設けられて前後進切換え機構30側に向かって軸方向に延びる筒状部49bと、圧入部49a及び筒状部49bを接続する対向部49cとを有する。保持部材49は、圧入部49aによって筒状部81aの外周側に圧入で固定されている。なお、保持部材49は、例えば、リテーナプレート63に圧入や溶接で固定するように構成してもよい。
筒状部49bは、径方向におけるクラッチハブ62とホルダ58に保持された回転センサ47との間に位置しており、内周にマグネット52が取り付けられる。つまり、本実施形態では、回転センサ47、マグネット52、及び保持部材49の筒状部49bは、クラッチハブ62の内側のスペースに配置される。そして、図2に示すように、回転センサ47、マグネット52、保持部材49の筒状部49b、クラッチ48、及びロータ80は、径方向にオーバーラップしている。
対向部49cは、圧入部49a及び筒状部49bの基部であって、圧入部49a及び筒状部49bを接続する部位である。対向部49cは、クラッチ48と軸方向に対向する。
マグネット52は、筒状部49bの内周全面を覆う部材であって、図2に示すように、断面の長手方向が軸方向に延びる。そのため、マグネット52と回転センサ47とは、径方向において対向する。マグネット52は、筒状部49bの内周に沿って円環状に形成される1個の部材であってもよいし、筒状部49bの内周に複数個並べて円環状としてもよい。
マグネット52は、ロータ80及び保持部材49が回転すると、それらと一体に回転する。回転センサ47は、マグネット52の回転を検知することで、マグネット52と一体回転する回転検知対象であるロータ80の回転を検知する。なお、ドリブンプレート48b、リテーナプレート63、リング65等もマグネット52及びロータ80とともに回転するため、これらの回転についても回転センサ47は検知すると言える。つまり、回転センサ47は、これら回転体の回転を検知するセンサである。ロータ80、保持部材49、クラッチ48、回転電機40も回転体であると言える。
ところで、パイプ53の孔53aから噴出した油は、回転電機40のステータコイル43aに直接吹き付けられてステータコイル43aを冷却すると、筒状部41dの方向へ流下する。ここで、仮に筒状部41dに凹部41eがない場合には、筒状部41dへ流下した油の大半は筒状部41dの外周面を伝って回転軸44の方向へ流下するため、ニードルベアリング69の方向へ流下する油は少ない。そのため、回転電機40側から流下する油を用いてニードルベアリング69を効率よく潤滑するのが難しい。ニードルベアリング69を効率よく潤滑するためには、別途オイルダムや加工穴などの潤滑経路を設けることになるが、これらを設けると構造が複雑化してしまう。
そこで、本実施形態では、上記のような潤滑経路を別途設けずに、回転電機40側から流下する油にてニードルベアリング69を効率よく潤滑するべく、ステータケース41の筒状部41dに凹部41eを設けている。
以下、図2及び図3を参照しながら、凹部41eについて詳しく説明する。図3は、凹部41eを軸方向から見た図である。
ステータケース41の筒状部41d外周側には、凹部41eが設けられる。凹部41eは、回転電機40を軸方向から見てニードルベアリング69の上方に設けられると言えるし、軸方向から見た場合における、筒状部41dの上部(外周側)に設けられるとも言える。
図3に示すように、凹部41eは、筒状部41dの外周面が径方向内周側に向かって軸方向から見て円弧状に凹んだ部位である。凹部41eのうち、上方に開口する開口部41fは、回転電機40側から流下した油を導入する入口を構成する。
図2に示すように、本実施形態では、凹部41eが筒状部41dのピストンアーム64側の端面に達していることで、開口部41gが形成されている。開口部41gは、開口部41fから導入された油をニードルベアリング69側へ流下させる出口を構成する。本実施形態では、開口部41g(出口)は凹部41eの頂部近辺に形成されていると言える。
図3に示すように、開口部41gの水平方向の幅Weは、開口部41fの水平方向の幅Wiよりも狭く設けられる。つまり、油は、開口部41fから導入されて開口部41gから流下するまでの間に集約される。「水平方向」とは、重力方向と平行方向である鉛直方向と直交する方向を意味する。キャッチ部としての凹部41eの長手方向(幅We,Wiの方向)は水平方向であれば限定されないが、本実施形態のように凹部41eの長手方向を、軸方向と直交する方向にすることで、動力伝達装置10を軸方向に短縮することができる。
図2に破線の矢印で示すように、回転電機40のステータコイル43a側から流下する油は、凹部41eを筒状部41dに設けることで、凹部41eの開口部41fに導入されて、開口部41fから開口部41gへ向かう間に集約されて、開口部41gからニードルベアリング69に向かって流下する。流下した油は、ニードルベアリング69と接触し、ニードルベアリング69を潤滑する。このように、本実施形態では回転電機40のステータコイル43a側から流下する油を、凹部41eによって集約するとともにニードルベアリング69側へ流下させることで、ニードルベアリング69を効率よく潤滑することができる。すなわち、ニードルベアリング69の潤滑効率を向上することができる。
また、本実施形態では、凹部41eを、別部材として設けるのではなく、ステータケース41が有する筒状部41dに設けることで、ステータケース41の一部とする。これにより、動力伝達装置10の大型化を抑制できるとともに、動力伝達装置10の部材点数を増やすことなく、ニードルベアリング69の潤滑効率を向上することができる。
なお、凹部41eの形状は、入口側で広く油を捕捉して出口側で油を集約して流下させる形状であれば、上記に限定されない。例えば、凹部41eの形状は、下方向に凸の形状であってもよく、その場合には、凸形状の頂部近辺が出口となる。また凹部41eの形状はV字状であってもよく、その場合、V字の頂部である底面近辺が出口となる。もしくは、凹部41eの底面からニードルベアリング69側に向かって筒状部41dに穴を設けてもよく、その場合、当該穴の開口部が出口となる。
以上の本実施形態の構成及び作用効果について、まとめて説明する。
本実施形態の装置としての動力伝達装置10は、回転電機40と、回転電機40のハウジング(ステータケース41及びカバー42)内に設けられたニードルベアリング69と、回転電機40の上部に油を供給するパイプ53と、を備え、軸方向から見て、ニードルベアリング69の上方に凹部41eが設けられ、凹部41eは、回転電機40側から流下する油を導入する開口部41fと、開口部41fから導入された油をニードルベアリング69側へ流下させる開口部41gと、を有し、開口部41gの水平方向の幅Weは、開口部41fの水平方向の幅Wiよりも狭い。
この構成によれば、回転電機40側から流下する油を、凹部41eによって集約するとともにニードルベアリング69側へ流下させることで、ニードルベアリング69を効率よく潤滑することができる。すなわち、ニードルベアリング69の潤滑効率を向上することができる(請求項1に対応する効果)。
また、ステータケース41は、軸方向に突出する筒状部41dをさらに有し、キャッチ部としての凹部41eは、筒状部41dの上部に設けられる。
この構成によれば、動力伝達装置10の大型化を抑制できるとともに、動力伝達装置10の部材点数を増やすことなく、ニードルベアリング69の潤滑効率を向上することができる(請求項2に対応する効果)。
また、動力伝達装置10は、回転電機40のハウジング(ステータケース41及びカバー42)を収容するケース12をさらに備え、ハウジング(ステータケース41及びカバー42)はケース12に固定される。
この構成によれば、回転電機40をユニット単位で動力伝達装置10のケース12に取り付けることができるため、動力伝達装置10の組み立て性が向上する(請求項3に対応する効果)。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一つを示したものに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
例えば、上記実施形態では、装置が動力伝達装置10である場合について説明した。しかしながら、装置は、回転電機を搭載した装置等であってもよい。
また、上記実施形態では、動力伝達装置10が変速機である場合について説明した。しかしながら、動力伝達装置10は、減速機、モータ付変速機、モータ付減速機等であってもよい。
また、図4に変形例として示すように、キャッチ部として独立した部材であるキャッチ部材241eを筒状部41dに設けてもよい。
キャッチ部材241eは、例えば、筒状部41dとピストンアーム64とロータフレーム81とに囲まれた空間に設けられる(図示省略)。図4に示すように、キャッチ部材241eは、回転電機40のステータコイル43a側に向かって開口する入口としての開口部241fと、開口部241fから導入された油をニードルベアリング69側へ流下させる出口としての開口部241gと、を有する。キャッチ部材241eの形状は、開口部241f側で広く油を捕捉して開口部241g側で油を集約して流下させる形状であって、開口部241gの水平方向の幅We2が開口部241fの水平方向の幅Wi2よりも狭ければよい。
キャッチ部材241eを設ける場合では、筒状部41dに凹部41eを設ける場合よりも油を導入する開口部241fの範囲を広げることができる。すなわち、筒状部41dに凹部41eを設ける場合よりも、回転電機40側から流下する油をより多く開口部241fにて集約し、開口部241gからニードルベアリング69側へ流下させることができる。つまり、ニードルベアリング69の潤滑効率をさらに向上することができる(請求項1に対応する効果)。
また、筒状部41dに凹部41eを設ける構成に加えて、筒状部41bにキャッチ部(凹部やキャッチ部材)を設けて、ベアリング51側へ油が流下する構成としてもよい。この構成によれば、回転電機40を冷却した油を用いて、ニードルベアリング69に加えてベアリング51も潤滑することができる。
また、上記実施形態では、パイプ53を回転電機40と前後進切換え機構30との間に設けて、前後進切換え機構30側から回転電機40のステータ43の上部に向けて油を噴出する場合について説明した。しかしながら、本発明は、供給部材をハウジングのカバー側に設ける場合にも適用することができる。当該場合では、カバーにキャッチ部を設けることで、ハウジング内のカバー側に設けられる軸受を効率よく潤滑することができる。
10 動力伝達装置(装置)
12 ケース
40 回転電機
41 ステータケース(ハウジング)
42 カバー(ハウジング)
41d 筒状部
41e 凹部(キャッチ部)
41f 開口部(入口)
41g 開口部(出口)
53 パイプ(供給部材)
69 ニードルベアリング(軸受)
241e キャッチ部材(キャッチ部)
241f 開口部(入口)
241g 開口部(出口)

Claims (3)

  1. 回転電機と、
    前記回転電機のハウジング内に設けられた軸受と、
    前記回転電機の上部に油を供給する供給部材と、を備え、
    軸方向から見て、前記軸受の上方にキャッチ部が設けられ、
    前記キャッチ部は、前記回転電機側から流下する油を導入する入口と、前記入口から導入された油を前記軸受側へ流下させる出口と、を有し、
    前記出口の水平方向の幅は、前記入口の水平方向の幅よりも狭い、
    ことを特徴とする装置。
  2. 請求項1に記載の装置であって、
    前記ハウジングは、軸方向に突出する筒状部を有し、
    前記キャッチ部は、前記筒状部の上部に設けられた凹部である、
    ことを特徴とする装置。
  3. 請求項2に記載の装置であって、
    前記ハウジングを収容するケースを備え、
    前記ハウジングは前記ケースに固定される、
    ことを特徴とする装置。
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