JP2022168661A - 配置構造 - Google Patents

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Atsushi Maeda
真臣 森下
Masaomi Morishita
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良一 溝上
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Abstract

【課題】回転センサと接続端子とを繋ぐ配線を短くすることができる配置構造を提供する。【解決手段】回転電機40と、回転電機のロータ80の回転状態を検知する回転センサ47と、回転電機のコントローラの信号線と接続される接続端子と、回転センサと接続端子とを繋ぐ配線と、の配置構造において、回転センサは、回転電機のハウジング41の内部に格納され、接続端子は、ハウジングの外部であってロータの回転軸44よりも鉛直方向下方に配置され、配線は、ロータの回転軸よりも鉛直方向下方で回転センサと接続されるとともに、ハウジングに形成されロータの回転軸よりも鉛直方向下方に位置する連通孔を介して接続端子と接続される。【選択図】図1

Description

本発明は、配置構造に関する。
特許文献1には、ロータの磁極位置を検知する磁極位置センサが内燃機関とモータとの間に配置されたハイブリッド車用駆動装置が開示されている。
磁極位置センサは、ハーネスによって外部の制御ユニットに接続される。また、ハーネスは、ロータの回転軸よりも上方で磁極位置センサと接続される。
特開2006-273186号公報
ところで、ハーネス(配線)を外部の制御ユニット(コントローラ)の信号線と接続するための接続端子が、ロータの回転軸よりも下方に配置される場合がある。この場合、上記のハイブリッド車用駆動装置のような配置構造では、磁極位置センサ(回転センサ)から接続端子までのハーネス(配線)が長くなってしまうので、装置全体のサイズが大型化し、コストも増加する。
本発明は、このような技術的課題に鑑みてなされたもので、回転センサと接続端子とを繋ぐ配線を短くすることができる配置構造を提供することを目的とする。
本発明のある態様によれば、回転電機と、前記回転電機のロータの回転状態を検知する回転センサと、前記回転電機のコントローラの信号線と接続される接続端子と、前記回転センサと前記接続端子とを繋ぐ配線と、の配置構造であって、前記回転センサは、前記回転電機のハウジングの内部に格納され、前記接続端子は、前記ハウジングの外部であって前記ロータの回転軸よりも鉛直方向下方に配置され、前記配線は、前記ロータの回転軸よりも鉛直方向下方で前記回転センサと接続されるとともに、前記ハウジングに形成され前記ロータの回転軸よりも鉛直方向下方に位置する連通孔を介して前記接続端子と接続される、配置構造が提供される。
これによれば、回転センサは、回転電機のハウジングの内部に格納され、接続端子は、ハウジングの外部であってロータの回転軸よりも鉛直方向下方に配置される。また、回転センサと接続端子とを繋ぐ配線は、ロータの回転軸よりも鉛直方向下方で回線センサと接続されるとともに、ハウジングに形成されロータの回転軸よりも鉛直方向下方に位置する連通孔を介して接続端子と接続される。そのため、回転センサの位置と接続端子の位置とを近づけることができ、さらに、回転センサと接続端子とを繋ぐ配線の配策経路を短くできる。よって、回転センサと接続端子とを繋ぐ配線を短くすることができる。
本発明の実施形態に係る配置構造が適用された動力伝達装置を備えるハイブリッド車両の概略構成図である。 中間カバー、パイプ、及びチェーンを回転電機側から見た図である。 ハウジング及び油圧コントロールバルブユニットを中間カバー側から見た 斜視図である。 ハウジング及び回転センサをハウジングの内側から見た図である。 回転電機の断面図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る配置構造が適用された動力伝達装置10を備えるハイブリッド車両(以下、単に「車両」という。)100について説明する。
図1は、車両100の概略構成図である。図1に示すように、車両100は、エンジン1と、エンジン1と駆動輪5とを結ぶ動力伝達経路に設けられた動力伝達装置10と、を備える。
本実施形態では、動力伝達装置10は変速機であって、バリエータ20と、前後進切換え機構30と、回転電機40と、を備える。
回転電機40は、動力伝達経路におけるバリエータ20とエンジン1との間に設けられる。
回転電機40は、ハウジング41と、ハウジング41のエンジン1側の開口部に設けられたカバー42と、ハウジング41の内周に設けられたステータ43と、回転軸44と、回転軸44の外周に設けられたロータ80と、ロータ80と入力軸11とを断接するクラッチ48と、を備える。ロータ80は、ロータフレーム81と、ロータフレーム81の外周に設けられたロータコア82と、を備える。
また、ハウジング41の内部には、ロータ80の回転状態を検知する回転センサ47が設けられる。具体的には、回転センサ47は、ロータ80の回転状態として、ロータ80の回転速度及び角度(位相)の少なくとも一方を検知する。
回転電機40は、カバー42を動力伝達装置10のケース12にボルト(図示せず)で締結して動力伝達装置10に固定される。
入力軸11は、ベアリング50を介してカバー42に回転自在に支持されており、エンジン1の出力回転が入力される。また、回転軸44は、ベアリング51を介してハウジング41に回転自在に支持される。
クラッチ48は、ノーマルオープンの油圧式クラッチである。クラッチ48は、動力伝達装置10の下部に設けられた油圧コントロールバルブユニット70によって調圧された油圧により、締結・解放が制御される。本実施形態では、クラッチ48は湿式多板式クラッチであるが、他のクラッチを用いてもよい。
クラッチ48が締結されると、入力軸11とロータ80とが直結する。すなわち、入力軸11と回転軸44とが直結して同速回転する。
ロータコア82は、ハウジング41側の側面に設けられたエンドプレート83と、カバー42側の側面に設けられたエンドプレート84と、を有する。エンドプレート83は、径方向において外側の位置に筒状の遮蔽壁83aを有する。遮蔽壁83aの内周に、回転センサ47の被検知部52が設けられる。遮蔽壁83aについては後で詳しく説明する。
回転センサ47は、例えば、ホールセンサとすることができる。回転センサ47をホールセンサとした場合の被検知部52はマグネットであり、具体的には、永久磁石、電磁石等である。マグネットは、カシメや圧入等により遮蔽壁83aに取り付けられる。マグネットとして電磁石を用いる場合は、スリップリング等を用いて電磁石に電流を供給すればよい。
また、回転センサ47は、例えば、近接センサとすることができる。回転センサ47を近接センサとした場合の被検知部52は凹凸形状部である。凹凸形状部は、遮蔽壁83aと一体に成形することで構成してもよいし、別体の部品を遮蔽壁83aに取り付けて構成してもよい。また、回転センサ47は、回転速度を検知する他のセンサや角度を検知する他のセンサを用いてもよい。
回転電機40は、バッテリ(図示せず)からの電力の供給を受けて回転駆動する電動機として動作することができる。また、回転電機40は、ロータ80が駆動輪5から回転エネルギを受ける場合には発電機として機能し、バッテリを充電することができる。回転電機40の構成については後で詳しく説明する。
バリエータ20は、V溝が整列するよう配設されたプライマリプーリ2及びセカンダリプーリ3と、プーリ2、3のV溝に掛け渡されたベルト4と、を有する。
プライマリプーリ2と同軸にエンジン1が配置され、エンジン1とプライマリプーリ2との間に、エンジン1の側から順に、回転電機40、前後進切換え機構30が設けられている。
前後進切換え機構30は、ダブルピニオン遊星歯車組30aを主たる構成要素とし、そのサンギヤは回転電機40の回転軸44に結合され、キャリアはバリエータ20のプライマリプーリ2に結合される。前後進切換え機構30は、さらに、ダブルピニオン遊星歯車組30aのサンギヤ及びキャリア間を直結する前進クラッチ30b、及びリングギヤを固定する後進ブレーキ30cを備える。そして、前進クラッチ30bの締結時には、回転軸44からの入力回転がそのままの回転方向でプライマリプーリ2に伝達され、後進ブレーキ30cの締結時には、回転軸44からの入力回転が逆転されてプライマリプーリ2へと伝達される。
前進クラッチ30bは、車両100の走行モードとして前進走行モードが選択された場合に油圧コントロールバルブユニット70からクラッチ圧が供給されることで締結される。後進ブレーキ30cは、車両100の走行モードとして後進走行モードが選択された場合に油圧コントロールバルブユニット70からブレーキ圧が供給されることで締結される。
プライマリプーリ2の回転は、ベルト4を介してセカンダリプーリ3に伝達され、セカンダリプーリ3の回転は、出力軸8、歯車組9及びディファレンシャルギヤ装置15を経て駆動輪5へと伝達される。
上記の動力伝達中にプライマリプーリ2及びセカンダリプーリ3間の変速比を変更可能にするために、プライマリプーリ2及びセカンダリプーリ3のV溝を形成する円錐板のうち一方を固定円錐板2a、3aとし、他方を軸線方向へ変位可能な可動円錐板2b、3bとしている。
これら可動円錐板2b、3bは、油圧コントロールバルブユニット70からプライマリプーリ圧及びセカンダリプーリ圧を供給することにより固定円錐板2a、3aに向けて付勢され、これによりベルト4を円錐板に摩擦係合させてプライマリプーリ2及びセカンダリプーリ3間での動力伝達を行う。
変速に際しては、目標変速比に対応させて発生させたプライマリプーリ圧及びセカンダリプーリ圧間の差圧により両プーリ2、3のV溝の幅を変化させ、プーリ2、3に対するベルト4の巻き掛け円弧径を連続的に変化させることで目標変速比を実現する。
回転電機40と前後進切換え機構30との間には、弧状のパイプ53と、前後進切換え機構30の回転電機40側を覆い、パイプ53を介して回転電機40と軸方向に対向する中間カバー31と、が設けられる。
中間カバー31には、ブッシュ54を介してスプロケット55が回転自在に支持されている。スプロケット55は、接続部材56を介して回転電機40の回転軸44と接続されており、スプロケット55はさらに、オイルポンプ6の入力軸6aに設けられたスプロケット6bとチェーン57で連結されている。これにより、回転電機40が回転すると、オイルポンプ6が駆動されて油圧コントロールバルブユニット70に液体としてのオイルが供給される。油圧コントロールバルブユニット70は、動力伝達装置10の各部位にオイルを供給する。
図2は、中間カバー31、パイプ53、及びチェーン57を回転電機40側から見た図である。図3は、ハウジング41及び油圧コントロールバルブユニット70を中間カバー31側から見た斜視図である。図3では、配置及び機能を理解できる程度に適宜各構成を簡略化して記載している。図4は、ハウジング41及び回転センサ47をハウジング41の内側から見た図である。なお、図2~図4の実線の矢印Gは、重力の方向を示している。
図2、図3に示すように、パイプ53は、上方に凸となる曲線状に回転電機40の周方向に沿って延伸し、下方に切欠き部53bを有する。図2に示すように、パイプ53の回転電機40側の側面には、複数の孔53aが設けられる。なお、パイプ53の形状は、上方に凸となる曲線状であればよく、例えば、円弧状、楕円弧状等とすることができる。
パイプ53には複数のクランプ34が取り付けられている。パイプ53は、これら複数のクランプ34を中間カバー31と共締めしてケース12に固定される。
パイプ53は、中間カバー31の内部に設けられた油路と中間部材32を介して接続されており、中間カバー31から供給されたオイルを複数の孔53aから回転電機40に向けて噴出させるようになっている。なお、図3では、中間部材32については記載を省略している。
ハウジング41における中間カバー31と対向する面には、図3に示すように、周方向に沿って複数の孔41cが形成されており、パイプ53の複数の孔53aから噴出したオイルが、複数の孔41cを通ってステータ43のコイルに直接吹き付けられる。これにより、回転電機40に上方からオイルを供給でき、回転電機40を効率よく冷却することができる。なお、孔41cの形状及び数は適宜変更可能である。
本実施形態では、ブッシュ54、スプロケット55、及びチェーン57は、図1に示すように、径方向においてパイプ53とオーバーラップする位置に設けられ、チェーン57は、図2に示すように、弧状のパイプ53の内周側からパイプ53の切欠き部53bを通ってパイプ53の外周側へ延びるように配置される。「径方向にオーバーラップする」とは、径方向から見たときに少なくとも一部が重なるように配置されることを意味する。
中間カバー31は、図2に示すように、パイプ53に沿って設けられる弧状のリブ31aを有し、ハウジング41は、図3に示すように、パイプ53に沿って設けられる弧状のリブ41dを有する。
中間カバー31のリブ31aとハウジング41のリブ41dとは、回転電機40をケース12に組み付けた状態において、リブ41dの内側にリブ31aが嵌合するようになっている。これにより、リブ31a及びリブ41dは、チェーン57を囲うようにしてパイプ53とチェーン57との間を隔てる隔壁部を構成する。これによれば、パイプ53やハウジング41から流れ落ちるオイルがチェーン57に付着することを防止できる。
油圧コントロールバルブユニット70は、上述したように、動力伝達装置10の下部に設けられる。具体的には、油圧コントロールバルブユニット70は、図3に示すように、ハウジング41の外部であってハウジング41の中心軸(=ロータ80の回転軸CL)よりも鉛直方向下方に配置される。「ロータ80の回転軸CLよりも鉛直方向下方に配置される」とは、ロータ80の回転軸CLを含む水平面よりも下方に配置されることを意味する。
油圧コントロールバルブユニット70には、変速機コントローラ(ATCU(Automatic Transmission Control Unit))71と、変速機コントローラ71の信号線72と接続される接続端子73と、が取り付けられている。すなわち、変速機コントローラ71及び接続端子73も、ハウジング41の外部であってロータ80の回転軸CLよりも鉛直方向下方に配置されている。
接続端子73は、変速機コントローラ71の信号線72の他に、回転電機コントローラ(MGCU(Motor Generator Control Unit))78の信号線74、ハイブリッドパワートレインコントロールモジュール(HPCM(Hybrid Powertrain Control Module))79の信号線75、回転センサ47に繋がる配線76、等と接続される。回転センサ47の検知信号は、配線76、接続端子73、及び信号線74を介して回転電機コントローラ78に伝達される。
図3、図4に示すように、回転センサ47は、ハウジング41の内部に配置されており、ロータ80の回転軸CLよりも鉛直方向下方でハウジング41にボルトで固定されている。
より詳しく説明すると、回転センサ47は、円弧状であって、ハウジング41に形成された連通孔41eを、周方向に跨ぐようにハウジング41に固定されている。つまり、回転センサ47は、連通孔41eの一部を覆うように配置されている。連通孔41eは、回転電機40を冷却するオイルをハウジング41の内部から外部に排出する排出孔であって、ロータ80の回転軸CLよりも鉛直方向下方に位置する。
図3に示すように、配線76は、回転センサ47における連通孔41e内に露出する部位において回転センサ47と接続される。また、配線76は、連通孔41eを通って、ハウジング41の外部に位置する接続端子73と接続される。
このように、本実施形態では、回転センサ47は、回転電機40のハウジング41の内部に格納され、接続端子73は、ハウジング41の外部であってロータ80の回転軸CLよりも鉛直方向下方に配置される。また、回転センサ47と接続端子73とを繋ぐ配線76は、ロータ80の回転軸CLよりも鉛直方向下方で回転センサ47と接続されるとともに、ハウジング41に形成されロータ80の回転軸CLよりも鉛直方向下方に位置する連通孔41eを介して接続端子73と接続される。そのため、回転センサ47の位置と接続端子73の位置とを近づけることができ、さらに、回転センサ47と接続端子73とを繋ぐ配線76の配策経路を短くできる。よって、回転センサ47と接続端子73とを繋ぐ配線76を短くすることができる。そして、配線76が短くなることで、装置全体のサイズを抑制でき、コストも低減できる。
また、本実施形態では、配線76を配策する経路として、ハウジング41の内部から外部にオイルを排出するための連通孔41eを利用している。よって、配線76を短い距離で配策するための孔をハウジング41に新たに加工するといった必要もない。
なお、本実施形態の配線76は、図3に示すように、回転センサ47側の第1配線76aと接続端子73側の第2配線76bとをコネクタ76cで接続することで回転センサ47と接続端子73とを繋ぐように構成されている。コネクタ76cは、ハウジング41に取り付けられたブラケット77に固定される。
しかしながら、配線76におけるコネクタ76cの位置は適宜変更可能である。例えば、回転センサ47と配線76との接続部にコネクタ76cを設けてもよいし、配線76と接続端子73との接続部にコネクタ76cを設けてもよい。
信号線72、74、75についても、適宜コネクタを用いてそれぞれの接続先と接続することができる。
また、本実施形態の回転センサ47は、ハウジング41の内部においてロータ80の回転軸CLよりも下方に配置されている。しかしながら、回転センサ47は、例えば、ロータ80の回転軸CLと同軸に配置される環状のセンサであってもよい。この場合は、回転センサ47と配線76との接続部をロータ80の回転軸CLよりも鉛直方向下方の位置に設けることで、配線76を短くすることができる。
また、本実施形態では、回転センサ47における連通孔41e内に露出する部位に配線76が接続されている。しかしながら、配線76と回転センサ47との接続部の位置はこれに限られない。回転センサ47と配線76との接続部がロータ80の回転軸CLよりも鉛直方向下方に位置していれば、配線76を短くすることができる。回転センサ47における連通孔41e内に露出する部位に配線76との接続部を設けた場合は、配線76をより短くできる。
車両100は以上のように構成され、運転モードとして、バッテリから供給される電力によって回転電機40を駆動して回転電機40のみの駆動力によって走行するEVモードと、エンジン1のみの駆動力によって走行するエンジン走行モードと、エンジン1の駆動力と回転電機40の駆動力とによって走行するHEVモードと、を有する。
EVモードでは、車両100は、クラッチ48を解放し、前進クラッチ30b及び後進ブレーキ30cのいずれか一方を締結した状態で、バッテリからの電力によって回転電機40のみを駆動して走行する。
エンジン走行モードでは、車両100は、クラッチ48と、前進クラッチ30b及び後進ブレーキ30cのいずれか一方と、を締結した状態で、エンジン1のみを駆動して走行する。
HEVモードでは、車両100は、クラッチ48と、前進クラッチ30b及び後進ブレーキ30cのいずれか一方と、を締結した状態で、エンジン1と回転電機40とを駆動して走行する。
続いて、図5を参照しながら、回転電機40の構成について詳しく説明する。図5は、回転電機40の断面図である。なお、図5の実線の矢印Gは、重力の方向を示している。
ハウジング41は、外周側に設けられた筒状部41aと、内周側に設けられてハウジング41の内側に向かって延びる筒状部41bと、複数の孔41c(図3参照)と、リブ41d(図3参照)と、連通孔41eと、を有する。
筒状部41aの内周には、ステータ43が固定される。筒状部41bは、ベアリング51を介して回転軸44を回転自在に支持する。
カバー42は、外周側が動力伝達装置10のケース12に固定される。また、カバー42は、内周側に設けられてハウジング41側に向かって延びる筒状部42aを有する。筒状部42aは、ベアリング50を介して入力軸11を回転自在に支持する。
筒状部42aと入力軸11との間には、外部へのオイルの漏出を防止するためのシール部材59が設けられる。
回転軸44はエンジン1側で入力軸11に挿入される。入力軸11と回転軸44との間には、軸方向の荷重を受けるニードルベアリング60と径方向の荷重を受けるニードルベアリング61と、が設けられる。
また、回転軸44の内側には、ハウジング41の内部にオイルを供給する油路44aが形成される。図5の白抜き矢印は、油路44aから供給されたオイルの主な流れを示している。油路44aから供給されたオイルは、各部を潤滑するとともに、回転電機40を冷却する。
入力軸11における前後進切換え機構30側の端部には、クラッチハブ62が溶接で固定される。クラッチハブ62は、外周側に設けられてエンジン1側に向かって延びる筒状部62aを有する。筒状部62aの外周には、スプライン結合によって軸方向に摺動自在にクラッチ48の複数のドライブプレート48aが取り付けられる。
回転軸44の外周には、ロータフレーム81が溶接で固定される。ロータフレーム81は、外周側に設けられた筒状部81aを有する。筒状部81aの外周には、ロータコア82が固定される。
筒状部81aの内周には、スプライン結合によって軸方向に摺動自在にクラッチ48の複数のドリブンプレート48bが取り付けられる。リテーナプレート63は、ピストンアーム64とは反対側の端部に配置されたドリブンプレート48bと、筒状部81aの内周の溝に固定されたリング65との間に介装される。リテーナプレート63は、軸方向の厚みがドリブンプレート48bより厚く、ドライブプレート48a及びドリブンプレート48bの倒れを防止する。
油圧コントロールバルブユニット70からピストン油室66に締結圧が供給されると、ピストン67がリターンスプリング68を圧縮しながらエンジン1側に向けて移動する。クラッチ48は、ニードルベアリング69及びピストンアーム64を介してピストン67から伝達される押圧力によって締結状態となる。ニードルベアリング69は、ピストン67がピストンアーム64の回転に伴って連れ回ることを抑制している。
ロータコア82は、ハウジング41側の側面に設けられたエンドプレート83と、カバー42側の側面に設けられたエンドプレート84と、を有する。エンドプレート83は、径方向において外側の位置に筒状の遮蔽壁83aを有する。遮蔽壁83aは、エンドプレート83をハウジング41側に向けて屈曲させて形成され、ステータ43とロータ80との間のエアギャップAから離れる方向に向かって延伸している。
油路44aから回転電機40に供給されるオイルは、白抜き矢印で示すように、エンドプレート83に供給される。これにより、ロータコア82の熱がエンドプレート83からオイルに伝達される。つまり、油路44aから回転電機40に供給されるオイルは、主にロータ80を冷却する。
エンドプレート83に到達したオイルは、遮蔽壁83aの開放端の位置、すなわち、エアギャップAから離れた位置で、遮蔽壁83aの内側から外側に排出される。これにより、オイルがエアギャップAに流入することが抑制される。
つまり、遮蔽壁83aは、重力によりロータ80の下端側に流れてきたオイルや、ロータ80が回転することで作用する遠心力によりロータ80の外周側に流れてきたオイルが、ステータ43とロータ80との間のエアギャップAに流入することを妨げる。
遮蔽壁83aの内周には、回転センサ47の被検知部52が設けられる。
回転センサ47は、遮蔽壁83aに外周側が囲まれる空間において、被検知部52と径方向に対向して配置される。
以下、本発明の実施形態に係る配置構造の主な作用効果についてまとめて説明する。
(1)回転電機40と、回転電機40のロータ80の回転状態を検知する回転センサ47と、回転電機コントローラ78の信号線74と接続される接続端子73と、回転センサ47と接続端子73とを繋ぐ配線76と、の配置構造において、回転センサ47は、回転電機40のハウジング41の内部に格納され、接続端子73は、ハウジング41の外部であってロータ80の回転軸CLよりも鉛直方向下方に配置され、配線76は、ロータ80の回転軸CLよりも鉛直方向下方で回転センサ47と接続されるとともに、ハウジング41に形成されロータ80の回転軸CLよりも鉛直方向下方に位置する連通孔41eを介して接続端子73と接続される。
これによれば、回転センサ47は、回転電機40のハウジング41の内部に格納され、接続端子73は、ハウジング41の外部であってロータ80の回転軸CLよりも鉛直方向下方に配置される。また、回転センサ47と接続端子73とを繋ぐ配線76は、ロータ80の回転軸CLよりも鉛直方向下方で回転センサ47と接続されるとともに、ハウジング41に形成されロータ80の回転軸CLよりも鉛直方向下方に位置する連通孔41eを介して接続端子73と接続される。そのため、回転センサ47の位置と接続端子73の位置とを近づけることができ、さらに、回転センサ47と接続端子73とを繋ぐ配線76の配策経路を短くできる。よって、回転センサ47と接続端子73とを繋ぐ配線76を短くすることができる。
(2)連通孔41eは、回転電機40を冷却するオイルをハウジング41の内部から外部に排出する排出孔である。
これによれば、ハウジング41の内部から外部にオイルを排出するための排出孔を、配線76を配策する経路として利用するので、配線76を短い距離で配策するための孔をハウジング41に新たに加工する必要がない。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一つを示したものに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
例えば、上記実施形態では、油圧コントロールバルブユニット70に、変速機コントローラ71及び接続端子73が取り付けられている。しかしながら、変速機コントローラ71及び接続端子73は、油圧コントロールバルブユニット70以外の部位に取り付けてもよい。
また、上記実施形態では、回転電機40を冷却する液体がオイルである場合について説明した。しかしながら、回転電機40を冷却する液体は、例えば、水や水溶液等であってもよい。
また、上記実施形態では、回転電機40は、電動機としての機能と、発電機としての機能と、を有する。しかしながら、本発明は、回転電機が電動機と発電機とのいずれか一方の機能のみを有する場合でも適用できる。
また、上記実施形態では、回転センサ47の形状が円弧状の場合と、環状の場合と、について説明した。しかしながら、回転センサ47の形状としては、他の様々な形状を採用することができる。また、配線76がロータ80の回転軸CLよりも鉛直方向下方で回転センサ47に接続されていれば、回転センサ47が部分的にロータ80の回転軸CLよりも鉛直方向上方に位置してもよい。
40 回転電機
41 ハウジング
41e 連通孔(排出孔)
47 回転センサ
73 接続端子
74 信号線
76 配線
78 回転電機コントローラ
80 ロータ
CL 回転軸

Claims (2)

  1. 回転電機と、
    前記回転電機のロータの回転状態を検知する回転センサと、
    前記回転電機のコントローラの信号線と接続される接続端子と、
    前記回転センサと前記接続端子とを繋ぐ配線と、
    の配置構造であって、
    前記回転センサは、前記回転電機のハウジングの内部に格納され、
    前記接続端子は、前記ハウジングの外部であって前記ロータの回転軸よりも鉛直方向下方に配置され、
    前記配線は、前記ロータの回転軸よりも鉛直方向下方で前記回転センサと接続されるとともに、前記ハウジングに形成され前記ロータの回転軸よりも鉛直方向下方に位置する連通孔を介して前記接続端子と接続される、
    配置構造。
  2. 請求項1に記載の配置構造であって、
    前記連通孔は、前記回転電機を冷却する液体を前記ハウジングの前記内部から前記外部に排出する排出孔である、
    配置構造。
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